JP2000283242A - 振動減衰装置 - Google Patents

振動減衰装置

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JP2000283242A
JP2000283242A JP2000074283A JP2000074283A JP2000283242A JP 2000283242 A JP2000283242 A JP 2000283242A JP 2000074283 A JP2000074283 A JP 2000074283A JP 2000074283 A JP2000074283 A JP 2000074283A JP 2000283242 A JP2000283242 A JP 2000283242A
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vibration damping
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deflection
damping device
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Cora Carlson
カールソン コーラ
Bernd Peinemann
パイネマン ベルント
Juergen Weth
ヴェート ユルゲン
Andreas Dipl Ing Orlamuender
オルラミュンダー アンドレアス
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Mannesmann Sachs AG
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    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
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    • F16F15/14Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers
    • F16F15/1407Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers the rotation being limited with respect to the driving means
    • F16F15/145Masses mounted with play with respect to driving means thus enabling free movement over a limited range
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固有振動数の変調の危険が回避されている振
動減衰装置を提供する。 【解決手段】 強制転動装置が設けられており、少なく
とも一つの偏位質量体(22)が対応配設された偏位軌
道(20)に沿って運動する際に当該強制転動装置によ
って前記少なくとも一つの偏位質量体(22)の転動運
動が発生させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸心のまわり
で回転可能な基体に配置された偏位質量体装置であって
少なくとも一つの偏位質量体と当該少なくとも一つの偏
位質量体に対応配設された偏位軌道とを備え前記回転軸
心のまわりでの前記基体の回転の際に当該偏位軌道に沿
って偏位質量体が運動し得る偏位質量体装置をもってい
る振動減衰装置、特に動力車(自動車等)の駆動システ
ムのための振動減衰装置にして、その際、前記偏位軌道
が一つの頂点領域を有し且つ当該頂点領域の両側にそれ
ぞれ偏位領域を有し、その際、これらの偏位領域が前記
頂点領域から出発してそれらの終端領域に向かって前記
回転軸心に対しての減少する間隔を有する(すなわち、
回転軸心に近づく)振動減衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような振動減衰装置は、例えばドイ
ツ特許出願公開第4426317号公報(DE 44 26 317
A1)により知られている。回転軸心のまわりに分散し
て、基体に複数の偏位軌道が設けられており、当該偏位
軌道に沿ってそれぞれの偏位質量体が運動し得る。偏位
軌道は、偏位質量体のために、回転軸心に向かって曲げ
られた経路を与える。その結果、回転振動(ねじり振
動)及び偏位軌道の頂点領域からの偏位質量体の偏位の
発生の際に偏位質量体が遠心ポテンシャル(Fliehpotent
ial)内で運動し、且つ回転軸心に近づき且つその際エネ
ルギーを受け入れる。このようにして、励起する振動に
反対に作用する各偏位質量体の振動が発生させられる。
これは、所定の励起振動数の減衰ないし吸収(除去)を
導く。このような振動減衰装置は、内燃機関において周
期的に発生する点火によって発生させられる振動の比較
的高い調和振動(高次の調和振動)を減衰させる(発振
を制御する)ことにとりわけ適している。
【0003】偏位軌道に沿ってのそれらの運動の際に、
各偏位質量体は転動する(転がる)。その結果、エネル
ギーは、遠心ポテンシャル内での偏位質量体の移動に変
えられるだけでなく、各偏位質量体の回転(自転)エネ
ルギーにも変換される。従って、指定された弱められる
べき励起振動数に同調させるために、各偏位質量体の偏
位、すなわち遠心ポテンシャル内での運動と転がり運動
に変えられるエネルギーとの間の定義された関連が与え
られていなければならない。しかしながら偏位質量体が
それらの軌道端部に近づくと、増大する軌道湾曲(軌道
曲率)に基づいて偏位軌道に向かっての各偏位質量体
の、遠心力によって発生させられる押しつけ力が減少す
るという問題がある。それによって、対応配置された偏
位軌道への偏位質量体の接触領域における摩擦状況(摩
擦関係)における変化が生じる。結果として、特に各軌
道の終端領域において、転がり運動からすべり運動への
移行が起こる危険がある。それによって、振動子の固有
振動数が調子を狂わされる(同調をはずされる、変調さ
せられる)。しかしながら、固有振動数の変調は、減衰
させられるべき振動数への同調が失われ、振動減衰装置
がその機能をもはや満足させるように果たし得ないとい
う結果をもつ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、固有
振動数の定義できない(はっきりしない)変調の危険が
回避されている振動減衰装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明により、この課題
は、回転軸心のまわりで回転可能な基体に配設されてい
て少なくとも一つの偏位質量体と当該少なくとも一つの
偏位質量体に対応配設された偏位軌道とを備えている偏
位質量体装置であって、前記回転軸心のまわりでの前記
基体の回転の際に偏位質量体が前記偏位軌道に沿って動
き得る偏位質量体装置をもっている振動減衰装置、特に
動力車の駆動システムのための振動減衰装置にして、そ
の際、前記偏位軌道が頂点領域を有し且つ当該頂点領域
の両側にそれぞれ偏位領域を有し、その際、前記偏位領
域が前記頂点領域から出発してそれらの終端領域に向か
って前記回転軸心に対しての減少する間隔を有する(す
なわち、回転軸心と偏位領域との間の距離が、前記頂点
領域から終端領域へ近づくにつれて減少する)振動減衰
装置によって解決される。
【0006】本発明に係る振動減衰装置は、さらに、強
制転動装置(Zwangs-Rollanordnung)を有し、当該強制転
動装置によって、前記対応配設された偏位軌道に沿って
の前記少なくとも一つの偏位質量体の運動の際に前記少
なくとも一つの偏位質量体の転動運動(転がり運動)が
発生させられる。
【0007】従って、本発明に係る振動減衰装置では、
相応の準備対策によって前記少なくとも一つの偏位質量
体の転動運動が強制される。その結果、すべり運動状態
への移行の危険が発生しない。すなわち、特にそれぞれ
の軌道端部の領域において及び衝撃的な回転数変動の発
生の際にも、前記少なくとも一つの偏位質量体が転動運
動を実行しながら前記対応配設された偏位軌道に沿って
動くであろう。その結果、これらの運動状態あるいは軌
道領域においても励起エネルギー(刺激エネルギー)の
所定の割合が回転(自転)エネルギーに変えられる。そ
れによって、従来技術では発生する、定義できない運動
挙動による固有振動数の変調(調子の狂い)が回避され
る。
【0008】例えば、強制転動装置が、前記少なくとも
一つの偏位質量体と前記基体あるいはこれに結合された
構成要素との間で効力のあるかみ合わせ装置(歯切り装
置)であることが考慮に入れられていてもよい。
【0009】一般に前記少なくとも一つの偏位質量体は
前記対応配設された偏位軌道上を動くであろうから、前
記かみ合わせ装置が前記少なくとも一つの偏位質量体の
外周に設けられたかみ合わせ部(歯切り部)と前記偏位
軌道に設けられた対応かみ合わせ部とをもっていること
が提案される。
【0010】このような構成では、前記かみ合わせ部が
前記少なくとも一つの偏位質量体の外周面の幅部分(Bre
itenabschnitt、すなわち外周面の横幅のうちの一部)に
ついてだけ広がっていることが提案される。それによっ
て、依然として滑らかな転動面が設けられているが、し
かしながら同時に他の表面領域において転動運動が強制
されるという意味で機能分割がもたらされ得る。
【0011】この機能分割によって前記少なくとも一つ
の偏位質量体の望まれない傾動運動が発生するのを回避
するために、前記幅部分が最大限、外周面の全幅の半分
を含んでいることが提案される。
【0012】前記かみ合わせ部によって可能な限りわず
かにしか影響を及ぼされないなめらかな転動運動経過を
獲得するために、前記かみ合わせ部及び前記対応かみ合
わせ部が、本質的に、近似的に前記偏位軌道に沿って向
けられた力の伝達のためにだけ構成されていることが提
案される。すなわち、前記かみ合わせ部の各歯が、最低
限のすべり運動の発生の際に前記かみ合わせ部の歯と対
応かみ合わせ部の歯との間のわずかな運動あそびが克服
されており且つそれによって偏位軌道の方向においてこ
れらの歯がそれぞれのフランク(側部、Flanken)によ
って互いにぶつかり合うときにだけ転動運動の強制のた
めに効力がある。しかしながら特に、それぞれの偏位軌
道に対して本質的に垂直に向けられている力は前記かみ
合わせ部と前記対応かみ合わせ部との間で本質的に伝達
されない。このことは、前記かみ合わせ部ないし前記対
応かみ合わせ部がそれぞれの偏位質量体を半径方向外側
に向かって押す遠心力成分を受け入れる必要がないこと
を意味する。
【0013】さらに、前記少なくとも一つの偏位質量体
が少なくとも一つの案内軸部を有し、当該案内軸部が前
記少なくとも一つの偏位質量体の運動の際に案内軌道に
沿って運動可能であることが考慮に入れられているとよ
い。このような形態の場合にも転動運動の強制と遠心力
の吸収との前述された機能分割を獲得するために、前記
かみ合わせ装置が前記少なくとも一つの案内軸部と対応
配設された案内軌道との間で効力があることが提案され
る。従って、このような形態では、前記少なくとも一つ
の偏位質量体がさらに遠心力の影響の下で前記対応配設
された偏位軌道に支持され得る。しかしながら転動運動
の強制は他の場所で、すなわち、前記少なくとも一つの
案内軸部と前記対応配設された案内軌道との領域におい
て行われる。
【0014】その代わりに、逆の配置、すなわち、前記
少なくとも一つの案内軸部に対応配置された案内軌道に
て前記偏位質量体が運動の際に支持されており且つ前記
かみ合わせ部と前記対応かみ合わせ部との間で本質的に
近似的に偏位軌道に沿って向けられた力だけが伝達され
得ることも可能である。
【0015】このような形態では、案内軌道における前
記少なくとも一つの偏位質量体の支持が行われる。すな
わち、偏位軌道は本質的に半径方向外側に向かって向け
られた力を受け入れない。それに対して、偏位軌道の領
域及び前記少なくとも一つの偏位質量体の外周の領域に
設けられたかみ合わせ装置によって前記少なくとも一つ
の偏位質量体の転動運動が強制される。その際、このか
み合わせ装置がいまや遠心力から本質的に免れさせてお
かれる。
【0016】別の形態方式では、強制転動装置が案内突
出部/案内軌道装置であり、当該案内突出部/案内軌道
装置によって対応配設された偏位軌道の頂点領域からの
前記少なくとも一つの偏位質量体の偏位の際に前記少な
くとも一つの偏位質量体の転動運動が発生させられるこ
とが考慮に入れられているとよい。このようにして、偏
位軌道に沿って運動することのそれぞれの偏位質量体の
試みの際にこれらの偏位質量体を強制的に転動運動に移
行させる伝動装置機構が導入される。
【0017】例えば、前記案内突出部/案内軌道装置
が、前記少なくとも一つの偏位質量体の転動軸心に対し
てずらされている、すなわちこれに対して中心にない少
なくとも一つの案内突出部とこれにそれぞれ対応配設さ
れた案内軌道とを含むことが考慮に入れられているとよ
い。さらに、案内突出部が前記少なくとも一つの偏位質
量体にそれの転動軸心に同心に配置されていること、及
び、この案内突出部に対応配設された案内軌道が基体に
あるいはこれと結合された構成要素に設けられており且
つ本質的に偏位軌道の延び具合に従っていることが可能
である。
【0018】前記少なくとも一つの偏位質量体の可能な
限りむりやり押しつけること(傾くことによって挟まっ
て動かなくなること)のない運動を得るために、案内突
出部/案内軌道装置が少なくとも二つの案内突出部とこ
れらに対応配設された複数の案内軌道とをもっているこ
と、及び、当該少なくとも二つの案内突出部が前記少な
くとも一つの偏位質量体の転動軸心に関しての同一の軸
方向側部にあるいは異なる軸方向側部に設けられている
ことが提案される。
【0019】案内突出部/案内軌道装置が二つのグルー
プの案内突出部及びこれらに対応配設された案内軌道を
もっているとき、そして前記少なくとも一つの偏位質量
体のそれの転動軸心に関してのそれぞれの軸方向端側部
にそれぞれ対応配設された案内軌道を伴う案内突出部の
グループのうちの一つが設けられているとき、強制転動
運動の導入の際のさらに改善された案内作用が達成され
得る。
【0020】別の選び得る実施形態では、強制転動装置
が前記少なくとも一つの偏位質量体を取り囲む転動バン
ド装置(ロールバンド装置、Roll-Bandanordnung)をも
っており、当該転動バンド装置の端部領域がそれぞれ前
記少なくとも一つの偏位質量体に対応配設された偏位軌
道の端部領域のうちの一つに固定されていることが考慮
に入れられている。
【0021】ここで例えば転動バンド装置が転動バンド
(ロールバンド、Roll-Band)をもっており、当該転動
バンドが前記少なくとも一つの偏位質量体に少なくとも
一つの巻き部分(コイル部、巻いた部分、Wicklung)で
巻きつくことが考慮に入れられていてもよい。
【0022】巻きつきの際に強制的に発生させられる転
動バンド装置の傾斜(傾斜セット、Schraegstellen)を
防止できるように、転動バンド装置が少なくとも二つの
転動バンド部分をもっており、これらの転動バンド部分
がそれぞれそれらの端部のうちの一つにおいて前記偏位
軌道のそれぞれ一つの端部領域に固定されており且つそ
れらのもう一つの端部において偏位質量体に固定されて
おり且つ偏位質量体を正反対の方向において取り巻くこ
とが提案される。その際、巻きつけられたバンドにおけ
る曲げ力によって発生する偏位質量体への力が相殺され
且つ十分に力なしの偏位を可能にすることがとりわけ有
利である。
【0023】その際、好ましくは、前記少なくとも二つ
の転動バンド部分が前記少なくとも一つの偏位質量体の
転動軸心の方向において互いに対してずらされているこ
とが考慮に入れられている。
【0024】このような形態の場合にも前記少なくとも
一つの偏位質量体の望まれていない傾動(Verkippen)を
防止することができるように、転動バンド装置が少なく
とも三つの転動バンド部分をもっていること、及び、す
ぐ相前後して位置する転動バンド部分が偏位質量体を正
反対の方向にて取りまくことが提案される。
【0025】さらに、組み立てを容易にするために、前
記少なくとも二つの転動バンド部分が結合バンド部分に
よって互いに結合させられていることが可能である。そ
れぞれの偏位質量体の偏位角度範囲を前記対応配設され
た偏位軌道の頂点領域から出発して可能な限り大きく構
成することができるために、転動バンド装置が対応する
偏位質量体のまわりに何回か巻きつけられており、その
結果対応して広い転動運動が発生させられ得ると有利で
ある。しかしながら、このことは、転動バンド装置ない
し転動バンド部分が、それが対応する偏位質量体のまわ
りに完全に巻きつけられているとき領域的に重なり(オ
ーバーラップし)、且つこの重なり範囲において円滑な
転動運動経過を妨害する段を作り出すだろうことを意味
する。このことを回避するために、前記少なくとも一つ
の偏位質量体にそれぞれの転動バンド部分に対応配置さ
れて転動表面領域(ロール表面領域)が設けられてお
り、当該転動表面領域が、それぞれの転動バンド部分が
当該偏位質量体に固定されている領域から出発して当該
偏位質量体の転動軸心から渦巻き状に離れ、その際、渦
巻き状に延在する転動表面領域の渦巻きリード(渦巻き
ピッチ、一巻きで進む距離)が本質的にそれぞれの転動
バンド部分の材料厚さに相当することが提案される。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付の図を参照し
て有利な実施形態をもとにして詳細に説明する。図1
は、本発明に係る振動減衰装置の第一の実施形態の軸方
向に見た部分図を示す。図2は、図1における線II−II
に沿っての断面図を示す。図3は、本発明に係る振動減
衰装置の選択可能な構成方式の原理スケッチを示す。図
4は、図3における線IV−IVに沿って切断された本発明
に係る振動減衰装置を示す。図5は、変化させられた構
成方式での図4に対応する図を示す。図6は、本発明に
係る振動減衰装置の別の選択可能な構成方式の一部の原
理図を示す。図7〜9は、図6に示された実施形態の機
能原理を示す。図10〜12は、偏位質量体に転動バン
ド部分を取り付けるためのさまざまな構成方式を示す。
図13は、偏位質量体の選択可能な構成方式の分解斜視
図を示す。図14は、図13に示された偏位質量体の、
それの中央の領域における断面図を示す。図15は、図
13に示された偏位質量体と関連して使用され得る転動
バンド装置の展開平面図を示す。図16は、図13に示
された偏位質量体の側面図を示す。図17は、図16に
示された偏位質量体の、これのまわりに巻きつけられた
転動バンド装置を備えての断面図を示す。
【0027】図1及び図2は、全体として符号10を付
して示された振動減衰装置の第一の実施形態を示す。こ
の振動減衰装置10は、例えば動力車クラッチ(自動車
用クラッチ)のためのフライホイールとしてあるいは多
質量体フライホイールのフライホイール質量体(Schwung
masse)として構成されている、あるいは任意の領域にお
いて独立したフライホイール装置として回転(自転)す
るシステムに組み入れられ得る。振動減衰装置10は基
体12をもっており、当該基体が回転軸心Aのまわりに
広がり且つこれのまわりで回転させられ得る。基体12
は半径方向内側に、複数のねじ孔16を備える突起領域
14を有し、当該ねじ孔を通って例えば内燃機関のクラ
ンクシャフトあるいは主動軸(ドライブシャフト、Antr
iebswelle)に基体12をねじで留めるための固定ピン
(固定ボルト)が案内され得る。基体12にはその半径
方向外側の領域に周方向に分散させられて複数の空所1
8が設けられている。当該空所は平面図において近似的
に腎臓形にあるいは落花生形に形作られており、それら
の半径方向外側の領域にてそれぞれ偏位軌道20を形成
する。当該偏位軌道に沿って、それぞれの空所に収容さ
れる偏位質量体22が運動し得る。特に図1において、
それぞれの偏位軌道が、回転軸心Aに対する最大の半径
方向の間隔(距離)の領域である(すなわち半径方向に
もっともはなれている領域である)頂点領域24を有
し、並びに、当該頂点領域から出発して両方の側に、頂
点領域24から出発してますます回転軸心Aに近づく偏
位領域26、28を有することがわかる。
【0028】回転作動中、偏位質量体22のそれぞれ
は、作用する遠心力によって半径方向外側の領域に、す
なわち頂点領域24に配されるだろう。そのとき、回転
数における変動が発生すると、例えば内燃機関の周期的
に発生する点火スラスト(Zuendschuebe)によって誘導さ
れて発生すると、このことが各偏位質量体22の振動励
起を導く。その結果、これらが周期的に頂点領域24か
ら出発してそれらのそれぞれの偏位領域26ないし28
へ動く。それによって、周方向に分散させられてポジシ
ョニングされている複数の偏位質量体22によって、励
起する振動に反対に働き且つこれをそれによって弱める
ないし除去する対抗振動が発生させられる。このような
振動減衰装置は、内燃機関のより高いハーモニックオー
ダー(調和次数)の励起振動数の発振を制御する(減衰
させる)ために特に適している。励起する振動数の強さ
あるいは振幅に依存せずに常にこの振動数への不変の同
調を維持するために、好ましくは偏位軌道20のそれぞ
れが、偏位質量体の質量体重心が外サイクロイド軌道上
を動くように構成される。外サイクロイド形状の場合に
はそのように作られた振動子の固有振動数が振幅に依存
せず、従って大きな励起振幅の場合も指定された励起振
動数への同調をずっと維持したままであることが判明し
た。
【0029】頂点領域24からの偏位の際及びその際誘
導される偏位質量体22のそれの偏位軌道20に沿って
の運動の際に、本発明により、以下のことがもたらされ
る。すなわち、所定の方法で転動運動(転がり運動)が
起こり、特に周方向に置かれている軌道端部30、32
の領域において望まれていないすべり状態が発生しない
ということである。なぜならばそこでは、それぞれの偏
位質量体22と付設された偏位軌道20との間で作用す
る法線力(Normalkraefte)が偏位軌道20の曲率(湾
曲)に基づいて最小だからである。図1及び図2におい
て、それぞれの偏位質量体の外周領域34が、幅方向
(横方向)にて、すなわちそれぞれの偏位質量体22の
転動軸心(ロール軸心)Rに沿って、二つの領域に区分
されていることがわかる。一方では、付設された偏位軌
道20に全面で当接し且つそれによって偏位質量体22
をこの軌道20に支持させる転道面領域36が設けられ
ている。さらに、しかしながら、転動軸心Rの方向にお
ける外周の幅の一部だけを占め且つ偏位軌道20に沿っ
て延在する対応かみ合わせ部(対応歯切り部)40とか
み合うかみ合わせ領域(歯切り領域)38が設けられて
いる。偏位質量体22がいま動かされると、かみ合って
いるかみ合わせ領域ないし対応かみ合わせ領域38、4
0に基づいて強制的に偏位質量体22の転動運動が発生
させられ、その結果、所定のエネルギー割合が偏位質量
体22の回転エネルギー(自転エネルギー)に変えられ
る。
【0030】このような形態の場合に転動運動を可能な
限り円滑にするために、すでに前に述べたように、各偏
位質量体22の支持が表面領域36によって行われ、他
方、かみ合わせ領域ないし対応かみ合わせ領域38、4
0が、これらが本質的にそれぞれの偏位軌道22に対し
て垂直に向けられた力は伝えず、それぞれの偏位軌道の
方向においてだけ互いにぶつかり得る、それによって軸
心Rのまわりでの強制転動運動を誘導できるように互い
に適応させられている。この目的のために、それぞれの
偏位軌道に対して垂直な方向においても、それぞれの偏
位軌道に沿っても、かみ合わせ部38と対応かみ合わせ
部40との間の最小限の運動あそびが与えられるとよ
い。
【0031】特に図2において、軸方向における両方の
方向にて境を接して基体12にそれぞれのカバープレー
ト42、44が設けられており、これらのカバープレー
トが空所18の軸方向の閉鎖を作り出し、それによって
偏位質量体22をこの空所18に保持することがわか
る。ここで、例えば、カバープレート44が基体12と
一体に形成されていてもよいだろう。軸方向において変
わる偏位質量体22の外周輪郭に基づいて偏位質量体が
遠心力作用で傾くことを妨げるために、外周の領域36
が全外周面領域34の半分よりも幅が広く、その結果、
それぞれの偏位質量体22の質量体重心が軸方向におい
て領域36内に位置すると好ましい。しかしながら、両
方の軸方向の端部領域にかみ合わせ部38が設けられて
おり且つ軸方向の中央の領域にだけ、付設された偏位軌
道20上での転動運動に用いられる表面領域36が用意
されているコンフィギュレーション(構成)が作り出さ
れてもよいだろう。逆の配置、すなわち、中央の領域に
かみ合わせ部を構成し且つ軸方向においてそれの両側に
それぞれ転動面領域を設けることも可能であるだろう。
【0032】一方では転動支持及び他方では転動運動の
強制の前述の機能分割を実現できるように、さらに、図
1及び図2に示されているように、それぞれの偏位質量
体22に少なくとも一つの案内軸部あるいは案内突出部
46、48が設けられていてもよい。その際、図示され
た実施形態では、軸方向にて正反対の方向に延在する二
つの案内軸部46、48が実現されている。これらの案
内軸部あるいは案内突出部46、48に対応配設され
て、両方のカバープレート42、44に案内軌道50、
52が設けられている。偏位質量体22の運動の際に当
該案内軌道に沿ってそれぞれの案内軸部46、48が動
く。いまや、言及されたかみ合わせ部ないし対応かみ合
わせ部が偏位質量体22の外周の領域ないし偏位軌道2
0の領域に設けられているのではなく、各案内軸部4
6、48が歯車状に構成されており、すなわち、かみ合
わせ部によってまわりを囲まれており、当該かみ合わせ
部がそれぞれの案内軌道に沿ってのあるいはカバープレ
ート42、44におけるこれらの案内軌道を形成する空
所に沿っての対応する対応かみ合わせ部とかみ合うこと
が考慮に入れられていてもよい。そのとき、支持は、偏
位質量体22のそれに関連する偏位軌道20への接触に
より行われ、強制転動運動は、案内軸部46、48ない
し案内軌道50、52の領域における互いにかみ合うか
み合わせ部(歯切り部)によって発生させられる。この
運動を可能にするために、案内軌道が一方の側部でそれ
ぞれの案内軸部を自由にしなければならない(すなわ
ち、そこでそれぞれのかみ合わせ部とのかみ合い状態に
なくてよい)か、あるいは案内軌道にて半径方向外側に
だけあるいは半径方向内側にだけかみ合わせ部分が設け
られていればよい。さらに、かみ合わせ部が外周34の
領域にないし対応かみ合わせ部が偏位軌道20の領域に
設けられており且つ半径方向の支持、すなわち遠心力に
抗しての支持がそれぞれの案内軌道50、52との案内
軸部46、48の協働によって行われる逆の形態も可能
である。このケースでも、そのとき、かみ合わせ部と対
応かみ合わせ部とによって形成されるかみ合わせ装置が
遠心力から免れさせておかれ得る(すなわち遠心力の影
響を受けない)、且つ単に転動運動を強制するためにだ
け用いられ得る。
【0033】偏位軌道20の領域に対応かみ合わせ部を
設けることを簡単にするために、偏位軌道自体が、スチ
ールバンド(鋼ベルト)あるいは金属バンドから形成さ
れた挿入部材によって与えられていてもよい。当該挿入
部材は、基体における対応する空所に挿入される。そし
て、そのとき、当該挿入部材に沿って、割り当てられた
偏位質量体22が動き得る。そのとき、この独立したバ
ンド材には、変形させることによって簡単に任意のコン
フィギュレーションのかみ合わせ部が、すなわち任意の
横の位置にて作り付けられ得る。その際、さらに、相応
にかたい材料の選択によってきわめて磨損しにくい偏位
軌道が生み出されることがもたらされ得る。
【0034】各偏位質量体の強制転動運動が発生させら
れる本発明に係る振動減衰装置の変形が図3〜5に示さ
れている。前述された構成要素に相当する構成要素に
は、同一の符号が添字「a」を添えて付されている。
【0035】この種の形態では、それぞれの偏位質量体
22aと基体12aないしこれと結合したあるいは統合
されて形成された構成要素との間で、案内突出部/案内
軌道装置が作用する。例えば図3において、偏位物体2
2aにそれの転動軸心Rに同心に案内突出部48aが設
けられており、当該案内突出部が例えばカバープレート
42aにおける対応配設された案内軌道52aにて運動
可能であることがわかる。その際、案内軌道52aの輪
郭あるいは延び方(延在)は、偏位軌道20aの延び方
に精確に対応する。すなわち、ここでも例えば外サイク
ロイド類似の形状を与えられている。その結果、偏位質
量体22aが偏位軌道20aにのっているところでのそ
れぞれの偏位位置(変位位置)について、案内突出部4
8aが案内軌道52aの対応する部分に位置する。さら
に、偏位質量体22aに、転動軸心Rに関して偏心に
(中心から外れて)位置する、すなわち、転動軸心Rに
対して直交する平面において案内突出部48aに対して
もずらされて位置する第二の案内突出部54aが設けら
れている。図示された実施形態では、頂点領域24aに
偏位質量体22aがポジショニングされている場合に案
内突出部54aが近似的に案内突出部48aの半径方向
上方にあるいは外側に位置する。案内突出部54aには
案内軌道56aが対応配設されている。当該案内軌道は
これまた同様に例えばカバープレート42aにおいて形
成されており且つ図示された実施形態では本質的に半径
方向に延在する。
【0036】回転非一様性に基づいて図3に示された中
立の位置から出発して偏位質量体22aが偏位軌道20
aに沿って偏位させられると、例えば図示されたように
右側に向かって偏位させられると、案内突出部48aが
付設された案内軌道52aに沿って動く。案内突出部5
4aが付設された案内軌道56aに食い込むので、偏位
質量体22aがすべるのを強制的に妨げられ、破線で暗
示されているように、案内突出部54aが付設された案
内軌道56aに沿って半径方向内側に向かって移動でき
るときにだけ運動が可能である。それによって、両方の
案内軌道56a、52aが両方の案内突出部54a、4
8aのための強制案内を与える。その際、強制される案
内運動に基づいて同時に偏位質量体22aの転動運動が
強制される。その際、当該配置は好ましくは、各案内突
出部48a、54aと付設された案内軌道52a、56
aとの間にほんの少しだけの運動あそびがあり、その結
果、偏位質量体22aがひとりでに回転するだろう限
り、強制案内が起こらないようなものである。すべり運
動への移行の際にはじめて、案内突出部54aが付設さ
れた案内軌道56aにぶつかり、それによって強制転動
運動を誘導する。
【0037】案内軌道の構成のために、特に偏心の案内
突出部54aに割り当てられた案内軌道56aの構成の
ために、原理的に以下のことを述べておく:この案内軌
道は、以下のような延び方をもたねばならない。すなわ
ち、すべりのない転動運動(転がり運動)の実行の際に
この案内軌道にて案内される案内突出部が、案内突出部
が位置するそれぞれの偏位質量体の局所的な領域の運動
推移(運動経過)を描出する軌跡(トラジェクトリー、
Trajektorie)に従い得るように延在しなければならな
い。これは、一般に偏位軌道のコンフィギュレーション
に依存する。偏位軌道が平らになればなるほどますま
す、例えば図3の図示において案内突出部54aが転動
運動の実行の際にさしあたり軌道に沿って動き且つほん
の少しだけしか半径方向内側に向かって動かないだろ
う。軌道が強く曲げられているならば、それどころか、
案内突出部54aが図3において右に向かっての偏位質
量体の転動の際にまもなく正反対に動くだろう状態が発
生するだろう。
【0038】さらに、図3に示された実施形態の場合に
転動軸心に中心を合わせて位置する案内突出部が本質的
に以下のような課題、すなわちそれぞれの偏位軌道の終
端領域の到達の際に発生するぶつかりあるいはなんらか
のカタカタ音を減少させるという課題をもつことを指摘
しておく。このことは、このケースでは二つの案内軌道
及び案内突出部装置が案内に、従って運動減衰に寄与す
るので達成される。つまり、このことは、転動運動の強
制のために、原理的に、図3において上側に認識できる
転動軸心に関して偏心に(中心を外して)位置する案内
突出部もそれだけで十分であることを意味する。このよ
うな案内突出部は、そのとき、図4及び図5に示される
ように、両方の軸方向側部にあるいは一方の側部だけに
設けられていることが可能である。あるいは、一方の軸
方向側部に偏心の案内突出部が設けられており且つもう
一方の軸方向側部に転動軸心に同心の案内突出部が設け
られていてもよいだろう。
【0039】図4及び図5は案内突出部の領域における
異なる変形例を示す。図5が一つあるいは複数の偏位質
量体22aがそれの転動軸心Rに関しての軸方向の一方
の端側部に、すなわち端側部60aにだけこのような案
内突出部48a、54aを有し且つそれに応じてまた対
応配設された案内軌道52a、56aがカバープレート
42aにだけ形成されている形態を示すのに対し、図4
に示す実施形態では、両方の軸方向端面60a、62a
にそれぞれ一対の案内突出部48a、54aないし46
a、58aが設けられている。当該一対の案内突出部に
それぞれ対応する一対の案内軌道52a、56aないし
50a、64aが対応配設されている。この図4に示さ
れた実施形態は、転動軸心Rの方向において転動運動の
強制の際の力伝達が対称に行われ、それによってそれぞ
れの偏位質量体22aの傾動が回避され得るという利点
をもつ。このような構成が案内軌道のそれぞれのコンフ
ィギュレーションに依存せずに与えられていてよいこと
を指摘しておく。
【0040】強制される転動運動を伴う本発明に係る振
動減衰装置の別の構成方式を、次に、図6〜17を参照
して説明する。前述の構成要素に構成ないし機能に関し
て相当する構成要素には、同一の符号が添字「b」を添
えて付されている。図6において、基体12bに空所1
8bが形成されていることがわかる。当該空所のうちの
周方向に互いに並ぶ複数の空所のうちの一つだけが図示
されている。空所18bのそれぞれが、好ましくは外サ
イクロイド状(epizykloidenartig)の形状を備えている
偏位軌道20bを形成する。これらの偏位軌道20bの
それぞれに沿って偏位質量体22bが運動可能である。
当該偏位質量体は前に示された実施形態の場合と全く同
様に好ましくは円シリンダの形状あるいは近似的に円シ
リンダ状の物体の形状を有する。
【0041】偏位質量体22bは、ロールバンド(転動
バンド、Roll-Band)70bによって巻かれている。特
に、ロールバンド70bのまん中領域が例えば留めねじ
72bによって偏位質量体22bに固定されている、特
に頂点領域24bに偏位質量体22bをポジショニング
する場合にこの頂点領域24bに精確に正反対にポジシ
ョニングされている領域73bにて固定されていること
がわかる。偏位質量体22bにおけるこの固定領域72
bから出発して、ロールバンド70bが半分の巻き部分
(コイル部分、巻き付いた部分)を通っていて、且つそ
れぞれの端部74bないし76bによって偏位軌道20
bの終端領域30bないし32bへ延在する。そこで
も、ロールバンド70bがそれぞれの留めねじあるいは
ピン78bあるいは80bによって固定されている。回
転非一様性による偏位質量体22bの振動励起が起こる
(このことは頂点領域24bの領域からの偏位を結果と
して伴う)と、この偏位が、固定領域73bから出発す
るロールバンド70bの巻き部分が偏位質量体22bか
ら解かれ、一方別の巻き部分あるいはバンド部分が巻き
つけられることによってだけ起こり得る。このことは図
7〜9にある。その際、簡単な図示の理由から、直線的
な偏位軌道延在が示されている。その際、図7には、中
立のポジショニングが示されている。このポジショニン
グでは、偏位質量体22bが頂点領域24bにポジショ
ニングされている。図において右に向かって偏位が起こ
る(このことは図8への移行を意味する)と、バンド部
分82bが偏位質量体22bからほどかれ、一方バンド
部分84bが巻きつけられる。逆方向への運動の場合に
は、、バンド部分82bが巻きつけられ、且つバンド部
分84bがほどかれる。
【0042】強制的に偏位質量体22bに巻きつくこと
によって、バンド横幅に相当するロールバンド70bの
定められたリード(ピッチ、Ganghoehe)が必要である
ので、このような形態では偏位軌道20bに対しての偏
位質量体22bのほんの少しだけの傾斜姿勢が発生す
る。この効果を可能な限りわずかに保つために、偏位バ
ンド70bの横幅が可能な限りわずかである必要がある
だろう。有利には、ここでロールバンド70bとしてワ
イヤ材料が使用されるとよいだろう。当該ワイヤ材料
は、そのとき偏位質量体のまわりに何回か巻きつけられ
る。その結果、全巻きつけ領域において比較的に幅の広
い接触が発生させられ且つさらに偏位質量体22bの傾
動が回避され得る。しかしながら横方向における支持
が、前に図示されたカバープレートないし基体によって
行われ得る。
【0043】傾斜姿勢を回避できるように、一貫したロ
ールバンドの代わりに複数のロールバンド部分が使用さ
れ得る。当該ロールバンド部分は、一方の端部によって
それぞれ偏位質量体22bに固定されており且つそれの
もう一方の端部によって、前に示されたように、偏位軌
道に固定されている。図10〜12は、このようなロー
ルバンド部分86bを偏位質量体22bに固定すること
ができるさまざまな可能性を示す。そこで、図10では
偏位質量体22bが半径方向溝(半径方向刻み目、Radi
alkerbe)88bを有する。当該半径方向溝にロールバ
ンド部分86bの端部分90bが差し込まれる。周方向
における両方の方向にて溝88bに続いて凹所(空所)
92b、94bが設けられている。溝88bへの端部9
0bの差し込みの後にこれらの凹所に工具が案内され得
る。図10において認識できるように当該工具が材料を
溝88bの両側で押しつぶし、それによって溝88bに
おける端部90bの固定のために行われる。
【0044】図11では、偏位質量体22bに割線(セ
カント)状(Sekantial)に延びる溝(刻み目)96bが
設けられており、当該溝が拡大された端部領域98bに
て終わる。溝96b及びそれの拡大された端部領域98
bは軸方向において完全に偏位質量体22bを貫いて延
在する。そのとき、ロールバンド部分86bがその端部
90bによって(すなわち当該ロールバンド部分の当該
端部が)横から溝96bに、ないし広げられた端部領域
98bに差し込まれる。その際、ロールバンド部分86
bの最も外側の端部に、拡大された端部領域98bを満
たす折り畳み部あるいは巻き部(Umrollung)100bが
形成されている。このようにして、ロールバンド部分8
6bの固定が獲得され得る。
【0045】図12では、割線状に延びる溝96bが広
げられた空間102bを切ってすれすれに通過し、当該
広げられた空間を貫いてロールバンド部分86bの端部
90bが案内され得る。そのとき、この空間102bに
は、固定球等104bがつめ込まれ得る。その結果、こ
のようにしても固定が達成される。ここでも溝96bな
いし空間102bが軸方向において好ましくは完全に偏
位質量体22bを貫いて広がる。
【0046】図10〜12に示された偏位質量体22b
は、簡単に、図示された横断面コンフィギュレーション
を備える棒材の長さを短くすることによってあるいは打
ち抜き部材(Stanzteile)として獲得され得る。複数のロ
ールバンド部分86bを設ける場合にはこれらが転動軸
心Rの方向において相前後して配置されねばならないの
で、例えば図10〜15に示された各物体の複数が転動
軸心Rの方向において相前後してポジショニングされ、
且つ例えばリベットによって互いに連結されてもよい。
そのとき、各ロールバンド部分86bのそれぞれは、別
々の物体に固定され得る。しかしながら、ロールバンド
部分86bのそれぞれのために、統合された物体に別々
の切り込みあるいは固定準備措置を設けてもよい。
【0047】この実施形態でも偏位質量体22bの傾動
をできる限り妨げることができるように、好ましくは少
なくとも三つのロールバンド部分86bが組み込まれ
る。その際、転動軸心Rの方向において相前後して位置
するロールバンド部分86bが偏位質量体22bをその
とき正反対の方向において取りまき、且つ転動運動の実
行の際に巻きつくかあるいはほどけて広がる。
【0048】特に図6〜9に示されるように、偏位質量
体22bの一重の巻きつきだけがロールバンド70bな
いし言及されたロールバンド部分86bによって発生さ
せられると、頂点領域24bからの偏位角度もそれぞれ
の側について180°の範囲に限定されている。より大
きい偏位角度が達成されるべきならば、例えば前にロー
ルバンドとしてのワイヤ材の使用に関連して議論された
ように何回かの巻きつきが必要である。しかしながらこ
のことがバンド状の、つまり平らに構成されたロールバ
ンドの使用の場合も行われる必要があるならば、同様に
言及された傾斜姿勢の回避のために当該バンドが、一つ
の巻きつけののちに再び重なるように巻かれねばならな
い。しかしながら、この重なり(オーバーラップ)領域
における移行部(Uebergang)は段になるだろう。これ
は、転動運動の実行の際にその都度この段を越えての転
動の際に衝撃が発生するという結果をもつだろう。この
ことを回避するために、図13〜17に示されているよ
うな形態が考慮に入れられ得る。図13において、偏位
質量体22bが二つの物体部材110b、112bによ
って形成されており、これらの物体部材が中心の開口部
114b、116bを有することがわかる。図14に示
されているように、両方の物体110b、112bを互
いに結合するために、これらの開口部114b、116
bを通ってリベットあるいは結合ピン118bが貫通案
内され得る。両方の物体110b、112bは、互いに
同一に構成されており、且つ両方の物体のうちの一方が
他方に関して転動軸心Rに直交して位置する軸心のまわ
りで180°回転させられているように互いに連結され
ている。さらに、物体110b、112bが円形の外側
輪郭を有さず、転動軸心Rを渦巻き状に取りまく転動面
120bを有することがわかる。その際、段部122b
(図16参照)の形状において表面化する渦巻きリード
(渦巻きピッチ、Spiral-Ganghoehe)gが、近似的に、
使用されるべきバンド材の厚さに相当する。偏位質量体
22bのもはや円形でない外側輪郭は、偏位軌道の設計
の際に考慮に入れられる。図16において認識できるよ
うに、両方の物体110b、112bが、そのとき、両
方の肩部122bの間に周方向間隙124bが形成され
るように互いに連結される。複数の物体110b、11
2bから組み立てられるこのような偏位質量体22bと
関連して使用される得るロールバンドユニット126b
が図15において実線で図示されている。それは、二つ
のバンド部分128b、130bをもっており、これら
のバンド部分がそれぞれのバンド部分128b、130
bの幅だけ互いに対してずらされており、且つ結合領域
132bによって互いに結合させられている。このロー
ルバンドユニット126bを偏位質量体22bに固定で
きるように、結合領域132bに開口部134bが設け
られており、当該開口部を貫通して固定エレメントが案
内され得る。特に、ポジショニングは、結合部分132
bが間隙124bの領域にはめられ、且つ、そのときバ
ンド部分128b、130bが割り当てられた転動面1
20bに沿って両方の物体110b、112bの一方に
延在するようになされている。従って図15を図13と
比較すると、バンド部分128bが物体110bの外周
面120bに案内されており、一方、バンド部分130
bが物体112bの外周面あるいは転動面120bに案
内されていることがわかる。バンド部分128b、13
0bが対応する物体110b、112bのまわりに一度
完全に巻きつけられると、それらが再び肩部122bの
領域に達し、且つそこで転動軸心Rに対して材料厚さだ
けより大きい間隔(距離)をもつ。それからこれらのバ
ンド部分128b、130bが再び対応する物体110
b、112bのまわりに巻きつけられると、オーバーラ
ップのところに段が発生しない。なぜならばこの段が肩
部122bによってすでに補償(相殺)されているから
である。従って図17において認識できるコンフィギュ
レーションが生じる。このコンフィギュレーションで
は、バンド部分128b、130bのそれぞれが何回か
割り当てられた物体110bないし112bのまわり
に、従って何回か偏位質量体22bのまわりに巻きつけ
られている。転動運動の実行の際に、いまや、明らかに
より大きい偏位角度が発生させられ得る。当該偏位角度
は、本質的に、対応する物体のまわりにそれぞれのバン
ド部分を巻きつける回数に対応する。
【0049】このような実施形態の場合にも転動軸心R
の方向において対称な構造を得るために、ないし、横の
傾動(傾倒)に抗するよりよい支持を与えるために、図
15に示されているように、ロールバンドユニット12
6bが二つより多くのバンド部分を有する。例えば、三
つのバンド部分が設けられていてもよい。すなわち、相
並んでポジショニングされているバンド部分128b及
び128b′と他の方向に延びるバンド部分130bと
が設けられていてもよい。しかしながらこの側に付加的
にさらにバンド部分130b′を設けてもよい。しかし
ながらそのとき、設けられるべきバンド部分のそれぞれ
に独立した物体110bまたは112bが付設される必
要がある。すなわち、三つのバンド部分の場合には、図
13の図示で物体112bの手前に別の物体110bが
ポジショニングされていなければならない。さらに、各
バンド部分が分離されたエレメントとしてそれぞれの物
体110b、112b、128b、130bに、前に述
べられたのと同様に、固定されていてもよいだろう。
【0050】バンド状のロールバンドの使用の際にここ
では好ましくはスプリングスチール(ばね鋼)が使用さ
れることを指摘しておく。なぜなら、このようにして、
同時にそれぞれの偏位質量体のための磨損しにくいトラ
ック(走行軌道)が形成されているからである。
【0051】以上にさまざまな実施形態が記述された。
それらの実施形態によって、回転数適応性のあるアブソ
ーバとしても知られた振動減衰装置の場合に強制的に、
所定の振動挙動を維持するために、それぞれの振動する
質量体がそれの静止状態(定位置)から偏位する際にこ
れらが転動運動させられることがもたらされる。すべり
状態への移行を回避することが可能であり、その結果、
各偏位質量体の付設された偏位軌道に対しての接触圧力
が徐々に小さくなる比較的大きい振幅の場合にも、振動
子の変調(調子の狂い)が回避され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動減衰装置の第一の実施形態の
軸方向に見た部分図である。
【図2】図1における線II−IIに沿っての断面図であ
る。
【図3】本発明に係る振動減衰装置の選択可能な構成方
式の原理スケッチである。
【図4】図3における線IV−IVに沿って切断された本発
明に係る振動減衰装置を示す図である。
【図5】変化させられた構成方式での図4に対応する図
である。
【図6】本発明に係る振動減衰装置の別の選択可能な構
成方式の一部の原理図である。
【図7】図6に示された実施形態の機能原理を示す図で
ある。
【図8】図6に示された実施形態の機能原理を示す図で
ある。
【図9】図6に示された実施形態の機能原理を示す図で
ある。
【図10】偏位質量体に転動バンド部分を取り付けるた
めの一つの構成方式を示す図である。
【図11】偏位質量体に転動バンド部分を取り付けるた
めの別の構成方式を示す図である。
【図12】偏位質量体に転動バンド部分を取り付けるた
めの別の構成方式を示す図である。
【図13】偏位質量体の選択可能な構成方式の分解斜視
図である。
【図14】図13に示された偏位質量体の、それの中央
の領域における断面図である。
【図15】図13に示された偏位質量体と関連して使用
され得る転動バンド装置の展開平面図である。
【図16】図13に示された偏位質量体の側面図であ
る。
【図17】図16に示された偏位質量体の、これのまわ
りに巻きつけられた転動バンド装置を備えての断面図で
ある。
【符号の説明】
12;12a 基体 20;20a;20b 偏位軌道 22;22a;22b 偏位質量体 24;24a 頂点領域 26 偏位領域 28 偏位領域 30;30b 終端領域 32;32b 終端領域 34 外周面 38 かみ合わせ部(強制転動装置) 40 対応かみ合わせ部(強制転動装置) 46 案内軸部 46a 案内突出部 48 案内軸部 48a 案内突出部(強制転動装置) 50;50a 案内軌道 52 案内軌道 52a 案内軌道(強制転動装置) 54a 案内突出部(強制転動装置) 56a 案内軌道(強制転動装置) 58a 案内突出部 64a 案内軌道 70b ロールバンド(ロールバンド装置) 86b ロールバンド部分(ロールバンド装置) 120b ロール表面領域 124b 周方向間隙 126b ロールバンド(ロールバンド装置) 128b、128b′ ロールバンド部分 130b、130b′ ロールバンド部分 132b 結合バンド部分 A 回転軸心 R 転動軸心 g 渦巻きリード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント パイネマン ドイツ連邦共和国 デー・97464 ニーダ ーヴェルン アインシュタインシュトラー セ 5 (72)発明者 ユルゲン ヴェート ドイツ連邦共和国 デー・97464 ニーダ ーヴェルン フリートホフシュトラーセ 2 (72)発明者 アンドレアス オルラミュンダー ドイツ連邦共和国 デー・97422 シュヴ ァインフルト ハルトラウプシュトラーセ 1

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸心(A)のまわりで回転させられ
    得る基体(12)に配設されていて少なくとも一つの偏
    位質量体(22)と当該少なくとも一つの偏位質量体
    (22)に対応配設された偏位軌道(20)とを備える
    偏位質量体装置(22)であって前記回転軸心(A)の
    まわりでの前記基体(12)の回転の際に偏位質量体
    (22)が前記偏位軌道に沿って運動し得る偏位質量体
    装置をもっている振動減衰装置、例えば動力車の駆動シ
    ステムのための振動減衰装置にして、前記偏位軌道(2
    0)が頂点領域(24)を有し且つ当該頂点領域の両側
    にそれぞれ偏位領域(26、28)を有する、前記偏位
    領域(26、28)が前記頂点領域(24)から出発し
    てそれらの終端領域(30、32)に向かって前記回転
    軸心(A)に対しての減少する間隔を有する振動減衰装
    置において、 強制転動装置が設けられており、前記少なくとも一つの
    偏位質量体(22)が前記対応配設された偏位軌道(2
    0)に沿って運動する際に当該強制転動装置によって前
    記少なくとも一つの偏位質量体(22)の転動運動が発
    生させられることを特徴とする振動減衰装置。
  2. 【請求項2】 前記強制転動装置(38、40)が前記
    少なくとも一つの偏位質量体(22)と前記基体(1
    2)あるいはこれと結合された構成要素との間で効力の
    あるかみ合わせ装置(38、40)をもっていることを
    特徴とする、請求項1に記載の振動減衰装置。
  3. 【請求項3】 前記かみ合わせ装置(38、40)が前
    記少なくとも一つの偏位質量体(22)の外周に設けら
    れたかみ合わせ部(38)と前記偏位軌道(20)に設
    けられた対応かみ合わせ部(40)とをもっていること
    を特徴とする、請求項2に記載の振動減衰装置。
  4. 【請求項4】 前記かみ合わせ部(38)が前記少なく
    とも一つの偏位質量体(22)の外周面(34)のうち
    の幅部分についてだけ広がっていることを特徴とする、
    請求項3に記載の振動減衰装置。
  5. 【請求項5】 前記幅部分が、最大で、前記外周面(3
    4)の全幅の半分を含んでいることを特徴とする、請求
    項4に記載の振動減衰装置。
  6. 【請求項6】 前記かみ合わせ部(38)と前記対応か
    み合わせ部(40)とが、本質的に、近似的に前記偏位
    軌道(20)に沿って向けられた力の伝達のためにだけ
    構成されていることを特徴とする、請求項4または請求
    項5に記載の振動減衰装置。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも一つの偏位質量体(2
    2)が少なくとも一つの案内軸部(46、48)を有
    し、当該少なくとも一つの案内軸部が前記少なくとも一
    つの偏位質量体(22)の運動の際に案内軌道(50、
    52)に沿って動き得ることを特徴とする、請求項2〜
    6のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  8. 【請求項8】 前記かみ合わせ装置が前記少なくとも一
    つの案内軸部(46、48)と対応配設された案内軌道
    (50、52)との間で効力があることを特徴とする、
    請求項7に記載の振動減衰装置。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも一つの案内軸部(46、
    48)に対応配設された案内軌道(50、52)にて偏
    位質量体(22)が運動の際に支持されていること、及
    び前記かみ合わせ部(38)と前記対応かみ合わせ部
    (40)との間で、本質的に、近似的に前記偏位軌道
    (20)に沿って向けられた力だけが伝達され得ること
    を特徴とする、請求項3及び請求項7に記載の振動減衰
    装置。
  10. 【請求項10】 前記強制転動装置(48a、54a、
    52a、56a)が案内突出部/案内軌道装置(48
    a、54a、52a、56a)をもっており、当該案内
    突出部/案内軌道装置によって、前記対応配設された偏
    位軌道(20a)の前記頂点領域(24a)からの前記
    少なくとも一つの偏位質量体(22a)の偏位の際に、
    前記少なくとも一つの偏位質量体(22a)の転動運動
    が発生させられることを特徴とする、請求項1に記載の
    振動減衰装置。
  11. 【請求項11】 前記案内突出部/案内軌道装置(48
    a、54a、52a、56a)が、転動軸心に対してず
    らされた少なくとも一つの案内突出部(48a、54
    a)とこれにそれぞれ付設された案内軌道(52a、5
    6a)とをもっていることを特徴とする、請求項10に
    記載の振動減衰装置。
  12. 【請求項12】 案内突出部(48a、54a)のうち
    の一つの案内突出部(48a)が前記少なくとも一つの
    偏位質量体(22a)にそれの転動軸心(R)に同心に
    配置されていること、及び、この案内突出部(48a)
    に対応配設された案内軌道(52a)が前記基体(12
    a)あるいはこれと結合させられた構成要素に設けられ
    ており、且つ本質的に前記偏位軌道(20a)の延び方
    に従うことを特徴とする、請求項11に記載の振動減衰
    装置。
  13. 【請求項13】 前記案内突出部/案内軌道装置が、少
    なくとも二つの案内突出部(48a、54a)とこれら
    に対応配置された案内軌道(52a、56a)とをもっ
    ていること、及び、前記少なくとも二つの案内突出部
    (48a、52a)が前記少なくとも一つの偏位質量体
    (22a)の転動軸心(R)に関して同一の軸方向側部
    にあるいは異なる軸方向側部に設けられていることを特
    徴とする、請求項10〜12のいずれか一項に記載の振
    動減衰装置。
  14. 【請求項14】 前記案内突出部/案内軌道装置が二つ
    のグループの案内突出部(48a、46a、54a、5
    8a)及びこれらに対応配設された案内軌道(52a、
    50a、56a、64a)をもっていること、及び、前
    記少なくとも一つの偏位質量体(22a)のそれの転動
    軸心(R)に関してのそれぞれの軸方向端側部に、それ
    ぞれ、対応配設された案内軌道を伴う案内突出部の前記
    グループのうちの一つが設けられていることを特徴とす
    る、請求項10〜12のいずれか一項に記載の振動減衰
    装置。
  15. 【請求項15】 前記強制転動装置が、前記少なくとも
    一つの偏位質量体(22b)を取りまくロールバンド装
    置(70b;86b;126b)をもっており、当該ロ
    ールバンド装置の端部領域が、それぞれ、前記少なくと
    も一つの偏位質量体(22b)に対応配設された偏位軌
    道(20b)の終端領域(30b、32b)のうちの一
    つにて固定されていることを特徴とする、請求項1に記
    載の振動減衰装置。
  16. 【請求項16】 前記ロールバンド装置(70b;86
    b;126b)がロールバンド(70b;86b;12
    6b)をもっており、当該ロールバンドが前記少なくと
    も一つの偏位質量体(22b)に少なくとも一つの巻き
    部分で巻きつくことを特徴とする、請求項15に記載の
    振動減衰装置。
  17. 【請求項17】 前記ロールバンド装置が少なくとも二
    つのロールバンド部分(86b;128b、130b)
    をもっており、これらのロールバンド部分がそれぞれそ
    れらの端部のうちの一つにて前記偏位軌道(20b)の
    それぞれ一つの終端領域(30b、32b)に固定され
    ており且つ偏位質量体(22b)を正反対の方向に取り
    まくことを特徴とする、請求項15または請求項16に
    記載の振動減衰装置。
  18. 【請求項18】 前記少なくとも二つのロールバンド部
    分(86b;128b、130b)が前記少なくとも一
    つの偏位質量体(22b)の転動軸心(R)の方向にて
    互いに対してずらされていることを特徴とする、請求項
    17に記載の振動減衰装置。
  19. 【請求項19】 前記ロールバンド装置(86b;12
    8b、128b′、130b、130b′)が少なくと
    も三つのロールバンド部分(86b;128b、128
    b′、130b、130b′)をもっていること、及び
    すぐ相前後して位置するロールバンド部分が偏位質量体
    (22b)を正反対の方向に取りまくことを特徴とす
    る、請求項18に記載の振動減衰装置。
  20. 【請求項20】 前記少なくとも二つのロールバンド部
    分(128b、130b)が結合バンド部分(132
    b)によって互いに結合させられていることを特徴とす
    る、請求項18または請求項19に記載の振動減衰装
    置。
  21. 【請求項21】 前記少なくとも一つの偏位質量体(2
    2b)にそれぞれのロールバンド部分(128b、13
    0b)に対応して、ロール表面領域(120b)が設け
    られており、当該ロール表面領域が、それぞれのロール
    バンド部分(128b、130b)が偏位質量体(22
    b)に固定されている領域(124b)から出発して、
    当該偏位質量体(22b)の転動軸心(R)から渦巻き
    状に遠ざかり、渦巻き状に延在するロール表面領域(1
    20b)の渦巻きリード(g)が本質的にそれぞれのロ
    ールバンド部分(128b、130b)の材料厚さに相
    当することを特徴とする、請求項17〜20のいずれか
    一項に記載の振動減衰装置。
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