JP2000276896A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2000276896A JP7743299A JP7743299A JP2000276896A JP 2000276896 A JP2000276896 A JP 2000276896A JP 7743299 A JP7743299 A JP 7743299A JP 7743299 A JP7743299 A JP 7743299A JP 2000276896 A JP2000276896 A JP 2000276896A
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忠行 田浦
Shigeru Atsumi
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  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】メモリセル内に不良があっても確実に救済でき
る半導体記憶装置を提供することを目的としている。 【解決手段】半導体記憶装置は、消去時の単位となるブ
ロックコア47−0〜47−n、これらブロックコア中
のメモリセルアレイ51に不良が生じた時に救済するた
めのR/Dブロックコア47−RD、不良ブロックコア
のアドレスを記憶するR/Dアドレス記憶部43、及び
このR/Dアドレス記憶部43の出力信号AFiとブロ
ックアドレスバッファ45の出力信号ABLSiとを比
較するR/Dアドレス比較部44を備えている。比較結
果が一致した場合、R/Dブロックコア47−RD中の
ブロックデコーダ53を選択状態、不良ブロックコア中
のブロックデコーダ53を強制非選択状態とし、不良ブ
ロックコアをR/Dブロックコア47−RDに置き換え
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積層ゲート構造
のMOS型トランジスタを記憶素子として用い、データ
の再書き込み/読み出しが可能な半導体記憶装置に関
し、特に部分的に消去可能な半導体記憶装置に不良が発
生した場合の救済技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的にデータの消去/再書き込みを行
うEEPROMのメモリセルは、通常、図7に示すよう
な、それぞれが絶縁膜で分離された2層の多結晶シリコ
ンを用いた積層ゲート構造のMOS型トランジスタ(不
揮発性トランジスタ)で構成されている。第1層目の多
結晶シリコンにより浮遊ゲート11が、第2層目の多結
晶シリコンにより制御ゲート12がそれぞれ形成され
る。上記浮遊ゲート11及び制御ゲート12下のシリコ
ン基板13中には、ソース領域14とドレイン領域15
が離隔して形成されている。上記基板13の主表面上の
全面には、層間絶縁膜16が形成されており、この層間
絶縁膜16のドレイン領域15上にコンタクトホール1
7が形成される。上記層間絶縁膜16上及びコンタクト
ホール17内には、アルミニウム等の金属で形成された
データ線(ビット線)18が形成され、ドレイン領域1
5と電気的に接続されている。
【0003】次に、このような構造のメモリセルにおけ
るデータの書き込み、読み出し及び消去動作について説
明する。
【0004】書き込み動作は、例えばドレイン電位VD
を5.0V、制御ゲート電位VCGを9V、ソース電位
VSを0Vにそれぞれ設定し、浮遊ゲート11中にホッ
トエレクトロンを注入してしきい値電圧を変化させるこ
とにより行われる。
【0005】また、消去動作は、例えば制御ゲート電位
VCGを−7V、ドレインをフローティング状態とし、
ソース電位VSとして例えば5Vを印加する。これによ
って、浮遊ゲート11中のエレクトロンは、トンネル効
果によりソース領域14に引き抜かれる。
【0006】読み出し動作は、例えば制御ゲート電位V
CGを4.8V、ドレイン電位VDを0.6V、ソース
電位VSを0Vにそれぞれ設定することにより行われ
る。この時、メモリセルが書き込み状態であれば、ソー
ス,ドレイン間に電流は流れない。この時の記憶データ
を“0”とする。メモリセルが消去状態であれば、ソー
ス,ドレイン領域間に30μA程度の電流が流れる。こ
の時の記憶データを“1”とする。
【0007】ところで、上記のような構成のメモリセル
においては、製造工程や結晶欠陥等により様々な不良が
発生する。例えば、シリコン基板13と浮遊ゲート11
または制御ゲート12とがショートすることが考えられ
る。この場合には、正常な書き込み/消去、及び読み出
し動作ができなくなってしまう。この問題は、半導体記
憶装置の記憶容量の増加に伴って大きな問題となってお
り、特に微細加工の立ち上げ初期には重要である。
【0008】この問題を回避するために、通常は、半導
体記憶装置中に様々な救済手段が搭載されている。図8
は、上述したような積層ゲート構造のMOS型トランジ
スタをメモリセルとして用い、不良が発生したときに救
済するための救済手段を設けた不揮発性半導体記憶装置
の概略構成を示すブロック図である。この半導体記憶装
置は、カラムアドレスバッファ20、カラムデコーダ2
1、ロウアドレスバッファ22、R/D(救済用)アド
レス記憶部23、R/Dアドレス比較部24、ブロック
アドレスバッファ25、ブロックコア26−0〜26−
n、センスアンプ(S/A)27、入出力バッファ28
及び入出力パッド29等を含んで構成されている。上記
各ブロックコア26−0〜26−n中にはそれぞれ、メ
モリセルアレイ30、ロウデコーダ31、R/Dメモリ
セルアレイ32、R/Dロウデコーダ33、ブロックデ
コーダ34及びカラム選択ゲートCT0〜CTjを備え
ている。
【0009】上記メモリセルアレイ30中には、図7に
示したようなメモリセルが行列状に配置されている。各
メモリセルはそれぞれ、ドレインがビット線BL0〜B
Ljに列毎に共通接続され、制御ゲートがワード線WL
0〜WLkに行毎に共通接続されている。
【0010】上記ロウアドレスバッファ22には、外部
からロウアドレス信号ADDRiが入力され、その出力
信号ARSiが内部ロウアドレス信号として各ブロック
コア26−0〜26−n中のロウデコーダ31に供給さ
れる。このロウデコーダ31により、ワード線WL1〜
WLk中の1本のワード線が選択される。カラムアドレ
スバッファ20には外部からカラムアドレス信号ADD
Ciが入力され、その出力信号ACSiが内部カラムア
ドレス信号としてカラムデコーダ21に供給されてデコ
ードされ、各ブロックコア26−0〜26−n中のカラ
ム選択ゲートCT0〜CTjに供給される。そして、カ
ラム選択ゲートCT0〜CTjによってビット線BL0
〜BLjのいずれかが選択され、この選択されたビット
線と上記選択されたワード線とに接続された1つのメモ
リセルが選択される。
【0011】選択されたメモリセルの記憶データは、選
択されたカラム選択ゲートを介してセンスアンプ27に
供給されて増幅された後、入出力バッファ28により入
出力パッド29から外部に導出される。
【0012】次に、上記メモリセルアレイ30に不良が
あった場合を考える。不良セルの救済に用いられるR/
Dメモリセルアレイ32中には、上記メモリセルアレイ
21と同様に複数のメモリセルが行列状に配置されてい
る。本装置においては、不良番地を予めR/Dアドレス
記憶部23に記憶しており、このR/Dアドレス記憶部
23の出力信号AFiと上記ロウアドレスバッファ22
の出力信号ARSiとをR/Dアドレス比較部24によ
り比較している。そして、この比較結果が一致した場合
に、R/Dアドレス比較部24から信号HITRが出力
され、各ブロックコア26−0〜26−n中のR/Dロ
ウデコーダ33に供給される。これによって、不良セル
が存在するメモリセルアレイ30に対応するR/Dロウ
デコーダ33がイネーブル状態となり、ワード線WLR
D−0〜WLRD−Iのいずれかが選択される。この
時、不良セルが存在するメモリセルアレイ30に対応す
るロウデコーダ31は、上記R/Dアドレス比較部13
から出力される信号ROWDISにより強制非選択状態
となる。また、メモリセルアレイ30とR/Dメモリセ
ルアレイ32中の全てのメモリセルのソースには共通ソ
ース線SLi(i=0〜n)が接続されており、共通に
ブロックデコーダ34の出力信号が供給され、消去時に
は同時に消去動作が行われる(ブロック消去)。
【0013】通常、1つの半導体記憶装置の中には、複
数の消去用コア(図8ではブロックコア26−0〜26
−nに対応する)が存在する。次に、本装置の消去動作
について詳しく説明する。ブロックコア26−0〜26
−n内のメモリセルアレイ30及びR/Dメモリセルア
レイ32内の各メモリセルのソース線には、共通ソース
線SLi(i=0〜n)よりソース電位5Vが印加され
る。また、ワード線WL0〜WLk及びWLRD−0〜
WLRD−Iにはそれぞれ、ロウデコーダ31及びR/
Dロウデコーダ33から−7Vが印加される。但し、メ
モリセルアレイ30中の不良ロウ及びR/Dメモリセル
アレイ32中の未使用のR/Dロウには0Vが印加され
る。この時、全てのメモリセルの基板電位も0Vとなっ
ており、これにより不良セルに対するストレスを回避す
るようになっている。
【0014】しかし、近年、半導体記憶装置の集積度向
上に伴い、図7に示したメモリセルの構造自体が問題と
なってきている。すなわち、消去においては、消去後の
メモリセルのしきい値電圧のばらつきが少ないことが非
常に重要になってくるため、図7に示したメモリセルで
は、ソース領域14を比較的深く形成している。この
時、ゲート下への不純物の入り込み(Xj)も大きくな
るため、実効的なゲート長(Leff)は短くなる。よ
って、この点を考慮して制御ゲート長を決める必要があ
り、制御ゲート12を予め長く設定する必要がある。こ
のためセル面積の縮小を妨げる要因になっている。
【0015】このような点に考慮し、図9のような構造
のメモリセルが提案されている。図9において、図7に
対応する部分には同じ符号を付している。このメモリセ
ルは、シリコン基板13中に形成されたPウェル領域3
5に形成されており、このPウェル領域35は素子分離
用のNウェル領域36内に形成されている。
【0016】このような構造のメモリセルの書き込み及
び読み出し動作は、上記図7に示したメモリセルと同様
である。この書き込みや読み出し動作においては、Nウ
ェル領域36及びPウェル領域35に0Vを印加する。
一方、消去動作は次のように行う。すなわち、例えば制
御ゲート電位VCGを−7.5V、ドレインをフローテ
ィングとし、Pウェル領域35及びNウェル領域36に
例えば7Vを印加する。ソース電位VSは10Vとする
(フローティングでも可)。これによって、浮遊ゲート
11中のエレクトロンは、トンネル効果によりPウェル
領域35に引き抜かれる。この際、浮遊ゲート11とP
ウェル領域35とが対向する全面で消去が行われるた
め、ソース領域14を深く形成する必要がなく、ゲート
下への不純物の入り込み(Xj)も小さくできるので、
セル面積を容易に縮小できる。
【0017】次に、このような構造のメモリセルを上記
図8に示した半導体記憶装置に適用することを考える。
この時、Pウェル領域35とNウェル領域36は、共通
ソース線SLiで各メモリセルのソースに共通接続され
ているものとする。上述したように、消去時において
は、不良ロウ及び未使用のR/Dロウには0Vが印加さ
れる。しかし、この際、メモリセルの基板電位であるP
ウェル電位としては7Vが印加される。例えば、制御ゲ
ート12と基板(Pウェル領域35)がショートしてい
る場合、Pウェル領域35の電位はロウデコーダ31を
介して短絡され、正常なPウェル電位を印加できなくな
る。この結果、そのブロックは消去不可、または規定時
間内に消去できなくなってしまう可能性がでてくる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の半
導体記憶装置では、ソースに高電位を印加し、浮遊ゲー
ト中のエレクトロンをソースに引き抜く構造のメモリセ
ルを用いると、ロウ単位での不良救済が可能であるもの
の、メモリセル面積の縮小化が困難であるという問題が
あった。この問題を解決するために、基板となるPウェ
ル領域に高電位を印加して浮遊ゲート中のエレクトロン
をPウェル領域に引き抜く構造のメモリセルを用いる
と、セル面積の縮小化は容易であるものの、ロウ単位で
の不良救済をした場合に、Pウェル領域の電位が正常に
印加できず、消去ができなくなるという問題があった。
【0019】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、メモリセルの消
去時に浮遊ゲート中のエレクトロンを基板(Pウェル領
域)に引き抜くタイプの半導体記憶装置において、メモ
リセル内に不良があっても確実に救済できる半導体記憶
装置を提供することにある。
【0020】また、半導体記憶装置内の全ブロックを一
括で消去する場合、不良のあったブロックコアに対して
は電圧を印加しないようにすることで、不良部分による
電位降下を抑えることができ、正常なブロックコアの消
去を妨げない半導体記憶装置を提供することにある。
【0021】更に、不良アドレスの記憶素子として、本
体と同様なメモリセルを使用し、消去時のメモリセルの
しきい値電圧を接地レベル以下まで消去することによ
り、制御ゲート電位が電源電圧で読み出しでき、制御ゲ
ート電位のコントロールの必要がなく、低電圧動作品の
動作マージンを大きくすることができる半導体記憶装置
を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載した半導体記憶装置は、メモリセルが行列状に配置さ
れた複数の第1のメモリブロックと、前記第1のメモリ
ブロックを選択する第1のデコーダと、前記第1のメモ
リブロックと同一構成の少なくとも1つの第2のメモリ
ブロックと、前記第2のメモリブロックを選択する第2
のデコーダと、ブロックアドレス情報を出力するブロッ
クアドレスバッファと、不良ブロックアドレスを記憶す
る不良ブロックアドレス記憶部と、前記不良ブロックア
ドレス記憶部に記憶されている不良ブロックアドレスと
前記ブロックアドレスバッファから入力されたブロック
アドレスとを比較する不良ブロックアドレス比較部とを
具備し、前記不良ブロックアドレス比較部で一致が検出
されたときに、不良が発生した第1のメモリブロックを
選択する前記第1のデコーダを非選択状態とすると共
に、前記第2のデコーダを選択状態にすることを特徴と
している。
【0023】請求項2に記載したように、請求項1に記
載の半導体記憶装置において、前記複数メモリブロック
の一括消去時に、前記不良ブロックアドレス記憶部に記
憶されている不良ブロックアドレスが前記ブロックアド
レスバッファに入力され、第1のデコーダは、前記メモ
リブロック毎に設けられた第1のラッチ回路に第1のデ
ータをラッチすることにより、前記第1のラッチ回路に
第1のデータがラッチされるメモリブロック中のメモリ
セルへの消去電位の印加を禁止することを特徴とする。
【0024】また、請求項3に記載したように、請求項
1または2に記載の半導体記憶装置において、前記不良
ブロックアドレス記憶部は、前記第1のメモリセルアレ
イ及び前記第2のメモリセルアレイ中のメモリセルと同
一構造のトランジスタを記憶素子として備え、前記記憶
素子の消去時には、トランジスタのしきい値電圧を接地
レベル以下まで消去し、書き込み時は電源電位よりも高
いレベルまで書き込み、読み出し時の制御ゲート電位を
電源電位とすることを特徴とする。
【0025】請求項4に記載したように、請求項1乃至
3いずれか1つの項に記載の半導体記憶装置において、
前記不良ブロックアドレス記憶部は、ヒューズ素子を備
え、前記ヒューズ素子をヒューズブローすることにより
不良ブロックアドレスを記憶することを特徴とする。
【0026】請求項5に記載したように、請求項1乃至
4いずれか1つの項に記載の半導体記憶装置において、
前記不良ブロックアドレス記憶部の読み出し動作を電源
投入時に行い、内部にラッチすることを特徴とする。
【0027】更に、この発明の請求項6に記載した半導
体記憶装置は、メモリセルの消去時に浮遊ゲート中のエ
レクトロンをウェル領域に引き抜くタイプの半導体記憶
装置において、メモリセルが行列状に配置されたメモリ
セルアレイ、前記メモリセルアレイ中のメモリセルの行
を選択するロウデコーダ、ブロックを選択するためのブ
ロックデコーダ、強制的に選択を禁止するためのディセ
ーブルラッチ、及び前記メモリセルアレイ中のメモリセ
ルの列を選択するためのカラム選択ゲートをそれぞれ備
えた複数のブロックコアと、前記複数のブロックコアと
同一構成の少なくとも1つの救済用のブロックコアと、
ロウアドレス信号が入力され、前記複数のブロックコア
及び救済用のブロックコア中のロウデコーダにそれぞれ
内部ロウアドレス信号を供給するロウアドレスバッファ
と、カラムアドレス信号が入力されるカラムアドレスバ
ッファと、前記カラムアドレスバッファから出力される
内部カラムアドレス信号をデコードして、前記複数のブ
ロックコア及び救済用のブロックコア中のカラム選択ゲ
ートをそれぞれ選択するカラムデコーダと、ブロックア
ドレスが入力され、前記複数のブロックコアの各ブロッ
クデコーダにブロック選択信号を出力するブロックアド
レスバッファと、不良が発生したブロックコアのアドレ
スを記憶する救済用のアドレス記憶部と、前記アドレス
記憶部に記憶されているブロックコアのアドレスと前記
ブロックアドレスバッファから出力されたブロック選択
信号とを比較するアドレス比較部と、パルス信号を出力
するディセーブルパルス発生部と、選択されたメモリセ
ルから読み出されたデータを増幅するセンスアンプと、
前記センスアンプとデータの授受を行う入出力バッファ
とを具備し、前記ブロックコア中のメモリセルアレイに
不良が発生したときに、このブロックコアのアドレスを
前記アドレス記憶部に記憶し、前記アドレス比較部で一
致が検出されたときに、前記アドレス比較部からディセ
ーブル信号を出力し、不良が発生したブロックコア中の
ブロックデコーダを強制非選択とし、救済用のブロック
コア中のブロックデコーダを選択状態とすることによ
り、不良が発生したブロックコアを救済用のブロックコ
アに置き換えることを特徴としている。
【0028】請求項7に記載したように、請求項6の半
導体記憶装置において、複数ブロック同時に消去すると
きには、前記アドレス記憶部から不良アドレスを前記ブ
ロックアドレスバッファに入力し、前記不良が発生した
ブロックコアの前記ディセーブルラッチにブロック選択
信号を供給し、前記ディセーブルパルス発生部から出力
されるパルス信号に応答してディセーブル信号をラッチ
することにより、前記不良が発生したブロックコア中の
ブロックデコーダを強制非選択にすることを特徴とす
る。
【0029】また、請求項8に記載したように、請求項
6または7の半導体記憶装置において、前記複数のブロ
ックコアは、それぞれ独立したウェル内に形成されるこ
とを特徴とする。
【0030】請求項1のような構成によれば、ブロック
コアを1つの単位として不良救済を行うので、基板とな
るPウェル領域に高電位を印加して浮遊ゲート中のエレ
クトロンをPウェル領域に引き抜く構造のメモリセルを
用いた場合に、メモリセル内に不良があっても確実に救
済できる。
【0031】請求項2に示すように、半導体記憶装置内
の全ブロックを一括で消去する場合、不良のあったブロ
ックコアに対しては電圧を印加しないようにできるの
で、不良部分による電位降下を抑えることができ、正常
なブロックコアの消去を妨げない。
【0032】請求項3に示すように、制御ゲートが電源
電位で読み出しでき、制御ゲート電位のコントロールの
必要がなく、低電圧動作品の動作マージンを大きくする
ことができる。
【0033】請求項4に示すように、ヒューズブローし
たか否かに応じて不良ブロックアドレスを記憶できる。
【0034】請求項5に示すように、ラッチ回路による
ラッチ動作を電源投入時に行えば、ヒューズセルの読み
出しによるアクセスの遅れを防ぐことができる。
【0035】請求項6のような構成によれば、ブロック
コアを1つの単位として不良救済を行うので、基板とな
るPウェル領域に高電位を印加して浮遊ゲート中のエレ
クトロンをPウェル領域に引き抜く構造のメモリセルを
用いた場合に、メモリセル内に不良があっても確実に救
済できる。
【0036】請求項7に示すように、不良が発生したブ
ロックコア中のブロックデコーダを強制非選択にすれ
ば、不良ブロックへの電位の印加を防ぐことができ、電
位の低下を防止できる。
【0037】請求項8に示すように、複数のブロックコ
アをそれぞれ独立したウェル内に形成すれば、不良ブロ
ックを完全に分離できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0039】図1は、この発明の実施の形態に係る半導
体記憶装置の要部を示すブロック図である。この半導体
記憶装置は、カラムアドレスバッファ40、カラムデコ
ーダ41、ロウアドレスバッファ42、R/D(救済
用)アドレス記憶部43、R/Dアドレス比較部44、
ブロックアドレスバッファ45、ディセーブルパルス発
生部46、ブロックコア47−0〜47−n、R/Dブ
ロックコア47−RD、センスアンプ(S/A)48、
入出力バッファ49及び入出力パッド50等を含んで構
成されている。上記各ブロックコア47−0〜47−
n,47−RDはそれぞれ、メモリセルアレイ51、ロ
ウデコーダ52、ブロックデコーダ53、ディセーブル
ラッチ(LAT)54及びカラム選択ゲートCT0〜C
Tjを備えている。
【0040】上記各ブロックコア47−0〜47−n,
47−RD中のメモリセルアレイ51は、それぞれ独立
したPウェル領域中に形成され、各々のPウェル領域は
Nウェル領域中に形成されている。そして、上記各メモ
リセルアレイ51中には、図9に示したような不揮発性
トランジスタからなるメモリセルが行列状に配置されて
いる。各々のメモリセルはそれぞれ、上記各ブロックコ
ア47−0〜47−n,47−RD毎に、ドレインがビ
ット線BL0〜BLjに列毎に共通接続され、制御ゲー
トがワード線WL0〜WLkに行毎に共通接続されてい
る。
【0041】すなわち、本実施の形態の半導体記憶装置
では、図8に示した従来の半導体記憶装置における各ブ
ロックコア26−0〜26−n中のロウ単位で救済を行
うためのR/Dメモリセルアレイ32及びR/Dロウデ
コーダ33は設けられていない。そして、これらに代え
て、通常選択されるブロックコア47−0〜47−nと
構成を同じくしたブロックコア単位での救済用のR/D
ブロックコア47−RDが設けられている。また、各ブ
ロックコア47−0〜47−n,47−RD中は、強制
的に選択を禁止するためのディセーブルラッチ(LA
T)54を備えている。このディセーブルラッチ54に
は、ブロックデコーダ53から出力されるブロック選択
信号/Bi(i=0〜n,RD)が入力されており、デ
ィセーブルパルス発生部46から出力される信号/SE
TPLSに応答してラッチ信号/DISi(i=0〜
n,RD)をラッチし、上記ブロックデコーダ53を強
制的に非選択にするようになっている。
【0042】上記のような構成において、ロウアドレス
バッファ42には、外部からロウアドレス信号ADDR
iが入力され、その出力信号ARSiが内部ロウアドレ
ス信号として各ブロックコア47−0〜47−n,47
−RD中のロウデコーダ52に供給される。このロウデ
コーダ52により、メモリセルアレイ51中のワード線
WL0〜WLkのうちの1本のワード線が選択される。
カラムアドレスバッファ40には外部からカラムアドレ
ス信号ADDCiが入力され、その出力信号ACSiが
内部カラムアドレス信号としてカラムデコーダ41に供
給されてデコードされる。上記カラムデコーダ41の出
力信号によって、各ブロックコア47−0〜47−n,
47−RD中のカラム選択ゲートCT0〜CTjのいず
れかが選択されることにより、ビット線BL0〜BLj
が選択される。ブロックアドレスバッファ45には、ブ
ロックアドレス信号ADDBLiが供給され、その出力
信号ABLSiが各ブロックコア47−0〜47−n,
47−RD中のブロックデコーダ53に供給される。こ
れによって、選択されたブロックコア中のメモリセルア
レイにおける選択されたワード線と選択されたビット線
とに接続された1つのメモリセルが選択される。選択さ
れたメモリセルの記憶データは、選択されたブロックコ
アにおけるカラム選択ゲートを介してセンスアンプ48
に供給されて増幅された後、入出力バッファ49に供給
され、入出力パッド50から外部に導出される。
【0043】次に、本実施の形態に係る半導体記憶装置
において、メモリセルアレイ51中に不良があった場合
を考える。本装置においては、メモリセルアレイ51に
不良があった場合は、その不良があったブロックコアの
アドレスを予めR/Dアドレス記憶部43に記憶してお
り、このR/Dアドレス記憶部43の出力信号AFiと
ブロックアドレスバッファ45の出力信号ABLSiと
をR/Dアドレス比較部44により比較する。この比較
結果が一致した場合、R/Dアドレス比較部44から信
号HITBLKが出力される。この時、R/Dブロック
コア47−RD中のブロックデコーダ53は選択状態と
なる。また、同時にR/Dアドレス比較部44から信号
/BLKDISが出力されて不良があったブロックコア
中の通常選択用のブロックデコーダ53に供給され、こ
のブロックデコーダ53は強制非選択状態となる。これ
によって、不良のあったブロックコアが救済用のR/D
ブロックコア47−RDに置き換えられる。この際、R
/Dブロックコア47−RD中の同入力部分には、上記
信号/BLKDISは入力しない(例えば、電源=Vs
sを入力する)。救済用ブロックコア47−RD中のメ
モリセルアレイ51中には、基板(Pウェル領域)と、
浮遊ゲートまたは制御ゲートとのショート等の不良がな
ければ、図9に示したような構造の不揮発性トランジス
タをメモリセルとして用いても正常に消去を行える。
【0044】このような半導体記憶装置においては、通
常、消去はブロックコア単位で行える。しかし、テスト
時間の短縮等を考えると、複数ブロックを一括で消去で
きることが望ましい。このため、テストモードとして、
複数ブロックを強制選択するモードを付加することがあ
る。この場合、不良のあるブロックコアについても強制
選択してしまう。この結果、不良セルからのリークによ
り、全ブロックに正常な基板電位SLiが印加できなく
なり、全ブロックとも消去できなくなる可能性がでてく
る。本実施の形態では、この点にも着目しており、テス
ト信号/BLKLOCKが立ち上がると、R/Dアドレ
ス記憶部43に記憶されている不良アドレスデータ(信
号FADi)がブロックアドレスバッファ45に入力さ
れ、不良ブロックコア中のブロックデコーダ53が選択
状態となる。この時、ディセーブルパルス発生部46か
ら信号/SETPLSが出力され、このブロックのディ
セーブルラッチ54にラッチされる。ディセーブルラッ
チ54にラッチされると、このブロックのブロックデコ
ーダ53は強制非選択となり、全ブロック一括消去にお
いても不良ブロックへの電位の印加を防ぐことができ、
電位の低下を防止できる。したがって、全ブロック一括
消去が可能になる。
【0045】図2は、上記図1に示した回路におけるブ
ロックアドレスバッファ45の詳細な回路構成例を示す
回路図である。このバッファ45は、クロックドインバ
ータ61,62とインバータ63,64を含んで構成さ
れている。上記クロックドインバータ61,62の入力
端にはそれぞれ、ブロックアドレス信号ADDBLiと
R/Dアドレス記憶部43から信号FADi(不良アド
レスデータ)が供給される。また、これらクロックドイ
ンバータ61,62の一方のクロック入力端にはそれぞ
れテスト信号/BLKLOCKが供給され、他方のクロ
ック入力端にはこのテスト信号/BLKLOCKがイン
バータ63で反転されて供給される。上記各クロックド
インバータ61,62の出力信号はインバータ64の入
力端に供給され、このインバータ64から出力信号AB
LSiが出力されるようになっている。
【0046】上記テスト信号/BLKLOCKは、通常
“H”レベルになっており、この時には出力信号ABL
Siとして上記ブロックアドレス信号ADDBLiがク
ロックドインバータ61とインバータ64を介して転送
され出力される。一方、テスト時には上記テスト信号/
BLKLOCKが“L”レベルとなり、出力信号ABL
Siとして上記不良アドレスデータを示す信号FADi
がクロックドインバータ62とインバータ64を介して
転送され出力される。上記ブロックアドレスバッファ4
5の出力信号ABLSiは、各ブロックコア47−0〜
47−nとR/Dブロックコア47−RD中のブロック
デコーダ53に供給される。
【0047】図3は、上記図1に示した回路におけるR
/Dアドレス記憶部43の一部の構成例を示しており、
メモリセルをヒューズセルとして使用する場合の回路例
である。この回路は、メモリセルトランジスタC1、P
チャネル型MOS(PMOS)トランジスタP1、0V
付近のVthを持つNチャネル型MOS(NMOS)ト
ランジスタN1、クロックドインバータCINV1,C
INV2,CINV3、及びインバータINV1,IN
V2を含んでいる。メモリセルトランジスタ(以下、ヒ
ューズセルと称する)C1は、本体(各メモリセルアレ
イ51中のメモリセル)と同一構造のトランジスタで、
アドレスの情報を記憶するものである。ここで、アドレ
ス“0”を記憶する場合、ヒューズセルC1のしきい値
電圧は接地(GND)レベル以下まで深く消去される。
また、“1”を記憶する場合、正のレベル(例えばVt
h=5V)まで書き込まれている。一方、PMOSトラ
ンジスタP1は、ヒューズセルC1の情報を読み出す際
の負荷であり、ゲート信号GLOADにより、微少電流
(例えば1μA)が流れるようなサイズに設定されてい
る。この時、ゲート信号GLOADは0Vレベルでも良
いし、上記微少電流を流すための中間電位であっても良
い。また、ゲートに信号FSBIASが入力されるNM
OSトランジスタN1は、ヒューズセルC1のドレイン
の電位を制限する働きがある。この信号FSBIASの
レベルとしては、ドレイン電位よりもNMOSトランジ
スタN1のしきい値電圧VthN分高い電位が入力され
る。
【0048】上記2個のクロックドインバータCINV
1,CINV2とインバータIVN1は、ヒューズセル
C1の記憶情報を保持するラッチ回路を構成している。
このラッチ回路によるラッチ動作は、電源投入時に行わ
れる。これは、ヒューズセルC1の読み出しによるアク
セスの遅れを防ぐためである。電源投入時には、信号G
LOAD及び信号FSBIASを前述した読み出し時の
電位に設定する。また、ヒューズセルC1の制御ゲート
VCGは、例えば電源投入時の電源電圧、例えば1Vに
設定される。ソース電位及びウェル電位となる信号VS
OUも0Vである。この時、信号FSREADは“H”
レベルであり、信号/FSREADはその反転信号とな
っている。これにより、ヒューズセルに“0”アドレス
が記憶されている場合、しきい値電圧は負に消去されて
いるため電流を流し、信号AFiとして“0”が出力さ
れる。また、“1”アドレスが記憶されている場合は、
しきい値電圧Vthは正に書き込まれているため電流は
流れず、信号AFiとして“1”が出力される。読み出
しが終わると、信号FSREADは“L”レベルにな
り、ヒューズセルの情報がラッチされる。この際、読み
出し時のヒューズセルC1の制御ゲートVCGは電源電
圧レベルであるため、電源電圧が低い状態で読み出し動
作を行っても制御ゲートの電位をコントロールする必要
がなく、低電圧動作品で特に有効となる。
【0049】図4は、上記図1に示した回路におけるR
/Dアドレス記憶部の他の構成例を示している。上記図
3に示した回路ではメモリセルを使用する場合を例にと
って説明したが、ここではヒューズFを用いている。基
本的な回路構成は図3に示した回路と同じであるので同
一部分に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
上記のような構成において、ヒューズFをレーザーブロ
ーすると、図3に示したメモリセルC1に“1”を記憶
したのと等価(信号AFiが“1”レベル)になり、レ
ーザーブローしない場合には“0”を記憶した場合と等
価(信号AFiが“0”レベル)になる。そして、テス
ト信号/BLKLOCKが立ち上がると上記信号AFi
がクロックドインバータCINV3を介して信号FAD
iとしてブロックアドレスバッファ45に供給される。
このように、ヒューズFを切断するか否かに応じて図3
に示した回路と実質的に同じ動作を行う。
【0050】図5は、上記図1に示した回路におけるブ
ロックアドレス比較部44の構成例を示す回路図であ
る。ブロックアドレス比較部44は、ブロックアドレス
のビット数分だけ設けられたR/Dアドレス検知器71
と、これら検知器71の出力信号がそれぞれ供給される
論理回路部72とから構成されている。上記各検知器7
1は、インバータ73,74,75、PMOSトランジ
スタ76,77及びNMOSトランジスタ78,79を
含んで構成されている。R/Dアドレス記憶部43から
供給される信号AFiは、上記インバータ73の入力端
及びトランジスタ76,78のゲートに供給される。上
記インバータ73の出力信号は、上記トランジスタ7
9,77のゲートに供給される。ブロックアドレスバッ
ファ45から出力される信号ABLSiは、インバータ
74の入力端及びトランジスタ76,79の電流通路の
一端に供給される。上記インバータ74の出力信号は、
トランジスタ78,77の電流通路の一端に接続され
る。上記トランジスタ76〜79の電流通路の他端はイ
ンバータ75の入力端に接続され、このインバータ75
から信号HITiが出力される。
【0051】上記論理回路部72は、ナンドゲート80
及びインバータ81,82で構成されている。上記ナン
ドゲート80の第1の入力端には、メモリが活性化時に
“H”レベルとなる信号ENABLEが供給される。第
2乃至第4の入力端にはそれぞれ、3段のR/Dアドレ
ス検知器71から出力される信号HIT0,HIT1,
HIT2がそれぞれ供給される。このナンドゲート80
の出力は、インバータ81を介して信号HITBLKと
して出力されるとともに、インバータ81,82を順次
介して信号/BLKDISとして出力される。
【0052】上記構成では、R/Dアドレス記憶部43
の出力信号AFiとブロックアドレスバッファ45の出
力信号ABLSiとをR/Dアドレス検知器71で比較
し、この比較結果が一致した場合、論理回路部72から
信号HITBLKが出力される。これによって、R/D
ブロックコア47−RD中のブロックデコーダ53を選
択状態にでき、同時に論理回路部72から信号/BLK
DISが出力されて不良があったブロックコア中の通常
選択用のブロックデコーダ53に供給され、このブロッ
クデコーダ53は強制非選択状態となる。よって、不良
のあったブロックコアを救済用のR/Dブロックコア4
7−RDに置き換えることができる。
【0053】図6は、上記図1に示した回路におけるブ
ロックデコーダ53とディセーブルラッチ54の構成例
を示す回路図である。ブロックデコーダ53は、ナンド
ゲート90,91、インバータ92,93及びソース電
圧発生器94を含んで構成され、ディセーブルラッチ5
4はナンドゲート95、PMOSトランジスタ96〜9
8、及びNMOSトランジスタ99〜101を含んで構
成されている。上記ナンドゲート90の第1乃至第3の
入力端にはブロックアドレスバッファ45から出力され
る信号ABLS0〜ABLS2が供給され、第4の入力
端には上記ブロックアドレス比較部44中のインバータ
82の出力信号/BLKDISが供給される。このナン
ドゲート90の出力信号(ブロック選択信号)Biは、
インバータ92の入力端に供給されるとともに、トラン
ジスタ96,100のゲートに供給される。上記インバ
ータ92の出力信号は、ナンドゲート91の一方の入力
端に供給され、このナンドゲート91の他方の入力端に
は上記ナンドゲート95の出力信号(ラッチ信号)/D
ISiが供給される。上記ナンドゲート91の出力信号
は、インバータ93を介してソース電圧発生器94に供
給され、このソース電圧発生器94から信号SLiが出
力され、メモリセルアレイ51に供給される。
【0054】一方、ディセーブルパルス発生部46から
出力される信号/SETPLSは、上記トランジスタ9
7,99のゲートに供給され、信号/CLRPLSはナ
ンドゲート95の一方の入力端に供給される。上記信号
/SETPLSは当該ラッチ54をセットするものであ
り、信号/CLRPLSはリセットするための信号であ
る。上記トランジスタ96,97,99の電流通路は直
列接続され、直列接続された電流通路の一端は電源に、
他端はトランジスタ100,101の電流通路の接続点
に接続されている。また、トランジスタ98,100,
101の電流通路は電源と接地点間に接続されている。
そして、上記トランジスタ97,99の電流通路の接続
点、及び上記トランジスタ98,100の電流通路の接
続点はそれぞれナンドゲート95の他方の入力端に接続
され、このナンドゲート95の出力信号がトランジスタ
98,101のゲートに供給されるようになっている。
【0055】このような構成において、ブロックデコー
ダ53は、ブロックアドレスバッファから出力される信
号ABLSi(ABLS0,ABLS1,ABLS2)
とR/Dアドレス比較部44から出力される信号/BL
KDISとに応じてソース線電圧発生器94の動作を制
御してブロックコア毎に選択的に基板電位SLi与える
ことができる。また、ディセーブルラッチ54によって
不良ブロックコア中のブロックデコーダ53が強制非選
択となるので、全ブロック一括消去においても不良ブロ
ックへの電位の印加を防ぐことができ、電位の低下を防
止できる。この結果、全ブロック一括消去が可能にな
る。
【0056】上述したように、この発明によれば、メモ
リセルの消去時に浮遊ゲートのエレクトロンを基板(P
ウェル領域)に引き抜くタイプの半導体記憶装置におい
て、メモリセル内に不良があっても確実に救済できる。
【0057】また、半導体記憶装置内の全ブロックを一
括で消去する場合、不良のあったブロックコアに対して
は電圧を印加しないようにすることで不良部分による電
位降下を抑えることができ、正常なブロックコアの消去
を妨げない効果がある。
【0058】更に、不良アドレスの記憶素子として、本
体と同様なメモリセルを使用し、消去時のメモリセルの
しきい値電圧をGND以下のレベルのままで消去するこ
とにより、制御ゲートの電圧を電源電圧で読み出しで
き、制御ゲート電位のコントロールの必要がなく、低電
圧動作品の動作マージンを大きくすることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、メモリセルの消去時に浮遊ゲートのエレクトロンを
基板(Pウェル領域)に引き抜くタイプの半導体記憶装
置において、メモリセル内に不良があっても確実に救済
できる半導体記憶装置が得られる。
【0060】また、半導体記憶装置内の全ブロックを一
括で消去する場合、不良のあったブロックコアに対して
は電圧を印加しないようにすることで、不良部分による
電位降下を抑えることができ、正常なブロックコアの消
去を妨げない半導体記憶装置が得られる。
【0061】更に、不良アドレスの記憶素子として、本
体と同様なメモリセルを使用し、消去時のメモリセルの
しきい値電圧を接地レベル以下まで消去することによ
り、制御ゲート電位が電源電圧で読み出しでき、制御ゲ
ート電位のコントロールの必要がなく、低電圧動作品の
動作マージンを大きくすることができる半導体記憶装置
を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の
要部を示すブロック図。
【図2】図1に示した回路におけるブロックアドレスバ
ッファの詳細な回路構成例を示す回路図。
【図3】図1に示した回路におけるR/Dアドレス記憶
部の一部の構成例を示しており、メモリセルをヒューズ
セルとして使用する場合の回路例を示す図。
【図4】図1に示した回路におけるR/Dアドレス記憶
部の他の構成例を示す回路図。
【図5】図1に示した回路におけるブロックアドレス比
較部の構成例を示す回路図。
【図6】図1に示した回路におけるブロックデコーダと
ラッチの構成例を示す回路図。
【図7】電気的にデータの消去/再書き込みを行うEE
PROMにおける従来のメモリセルの断面構成図。
【図8】積層ゲート構造のMOS型トランジスタをメモ
リセルとして用い、不良が発生したときに救済するため
の救済手段を設けた従来の半導体記憶装置の概略構成を
示すブロック図。
【図9】電気的にデータの消去/再書き込みを行うEE
PROMにおける改良されたメモリセルの断面構成図。
【符号の説明】
40…カラムアドレスバッファ、 41…カラムデコーダ、 42…ロウアドレスバッファ、 43…R/Dアドレス記憶部、 44…R/Dアドレス比較部、 45…ブロックアドレスバッファ、 46…ディセーブルパルス発生部、 47−0〜47−n…ブロックコア、 47−RD…R/Dブロックコア、 48…センスアンプ(S/A)、 49…入出力バッファ、 50…入出力パッド、 51…メモリセルアレイ、 52…ロウデコーダ、 53…ブロックデコーダ、 54…ディセーブルラッチ、 CT0〜CTj…カラム選択ゲート C1…メモリセルトランジスタ、 P1…PMOSトランジスタ、 N1…NMOSトランジスタ、 CINV1,CINV2,CINV3…クロックドイン
バータ、 INV1,INV2…インバータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 481 G11C 17/00 639A 5L106 21/8247 H01L 27/10 434 29/788 29/78 371 29/792 Fターム(参考) 5B018 GA06 HA21 HA25 HA26 HA35 KA15 KA18 NA06 PA01 QA13 QA15 RA11 5B025 AA03 AB01 AC01 AD02 AD04 AD05 AD08 AD13 AE08 5B060 AA02 AA08 AA14 AB13 AB30 AC11 CA12 5F001 AA02 AB08 AD16 AE02 AE03 AE08 5F083 EP61 EP62 EP67 ER02 ER19 ER21 ER22 LA04 LA05 LA06 LA10 ZA10 ZA20 5L106 AA10 CC04 CC09 CC16 CC21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルが行列状に配置された複数の
    第1のメモリブロックと、 前記第1のメモリブロックを選択する第1のデコーダ
    と、 前記第1のメモリブロックと同一構成の少なくとも1つ
    の第2のメモリブロックと、 前記第2のメモリブロックを選択する第2のデコーダ
    と、 ブロックアドレス情報を出力するブロックアドレスバッ
    ファと、 不良ブロックアドレスを記憶する不良ブロックアドレス
    記憶部と、 前記不良ブロックアドレス記憶部に記憶されている不良
    ブロックアドレスと前記ブロックアドレスバッファから
    入力されたブロックアドレスとを比較する不良ブロック
    アドレス比較部とを具備し、 前記不良ブロックアドレス比較部で一致が検出されたと
    きに、不良が発生した第1のメモリブロックを選択する
    前記第1のデコーダを非選択状態とすると共に、前記第
    2のデコーダを選択状態にすることを特徴とする半導体
    記憶装置。
  2. 【請求項2】 複数メモリブロックの一括消去時に、前
    記不良ブロックアドレス記憶部に記憶されている不良ブ
    ロックアドレスが前記ブロックアドレスバッファに入力
    され、前記第1のデコーダは、前記メモリブロック毎に
    設けられた第1のラッチ回路に第1のデータをラッチす
    ることにより、前記第1のラッチ回路に第1のデータが
    ラッチされるメモリブロック中のメモリセルへの消去電
    位の印加を禁止することを特徴とする請求項1に記載の
    半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記不良ブロックアドレス記憶部は、前
    記第1のメモリセルアレイ及び前記第2のメモリセルア
    レイ中のメモリセルと同一構造のトランジスタを記憶素
    子として備え、前記記憶素子の消去時には、トランジス
    タのしきい値電圧を接地レベル以下まで消去し、書き込
    み時は電源電位よりも高いレベルまで書き込み、読み出
    し時の制御ゲート電位を電源電位とすることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記不良ブロックアドレス記憶部は、ヒ
    ューズ素子を備え、前記ヒューズ素子をヒューズブロー
    することにより不良ブロックアドレスを記憶することを
    特徴とする請求項1乃至3いずれか1つの項に記載の半
    導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記不良ブロックアドレス記憶部の読み
    出し動作を電源投入時に行い、内部にラッチすることを
    特徴とする請求項1乃至4いずれか1つの項に記載の半
    導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 メモリセルの消去時に浮遊ゲート中のエ
    レクトロンをウェル領域に引き抜くタイプの半導体記憶
    装置において、 メモリセルが行列状に配置されたメモリセルアレイ、前
    記メモリセルアレイ中のメモリセルの行を選択するロウ
    デコーダ、ブロックを選択するためのブロックデコー
    ダ、強制的に選択を禁止するためのディセーブルラッ
    チ、及び前記メモリセルアレイ中のメモリセルの列を選
    択するためのカラム選択ゲートをそれぞれ備えた複数の
    ブロックコアと、 前記複数のブロックコアと同一構成の少なくとも1つの
    救済用のブロックコアと、 ロウアドレス信号が入力され、前記複数のブロックコア
    及び救済用のブロックコア中のロウデコーダにそれぞれ
    内部ロウアドレス信号を供給するロウアドレスバッファ
    と、 カラムアドレス信号が入力されるカラムアドレスバッフ
    ァと、 前記カラムアドレスバッファから出力される内部カラム
    アドレス信号をデコードして、前記複数のブロックコア
    及び救済用のブロックコア中のカラム選択ゲートをそれ
    ぞれ選択するカラムデコーダと、 ブロックアドレスが入力され、前記複数のブロックコア
    の各ブロックデコーダにブロック選択信号を出力するブ
    ロックアドレスバッファと、 不良が発生したブロックコアのアドレスを記憶する救済
    用のアドレス記憶部と、 前記アドレス記憶部に記憶されているブロックコアのア
    ドレスと前記ブロックアドレスバッファから出力された
    ブロック選択信号とを比較するアドレス比較部と、 パルス信号を出力するディセーブルパルス発生部と、 選択されたメモリセルから読み出されたデータを増幅す
    るセンスアンプと、 前記センスアンプとデータの授受を行う入出力バッファ
    とを具備し、 前記ブロックコア中のメモリセルアレイに不良が発生し
    たときに、このブロックコアのアドレスを前記アドレス
    記憶部に記憶し、前記アドレス比較部で一致が検出され
    たときに、前記アドレス比較部からディセーブル信号を
    出力し、不良が発生したブロックコア中のブロックデコ
    ーダを強制非選択とし、救済用のブロックコア中のブロ
    ックデコーダを選択状態とすることにより、不良が発生
    したブロックコアを救済用のブロックコアに置き換える
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 複数ブロック同時に消去するときには、
    前記アドレス記憶部から不良アドレスを前記ブロックア
    ドレスバッファに入力し、前記不良が発生したブロック
    コアの前記ディセーブルラッチにブロック選択信号を供
    給し、前記ディセーブルパルス発生部から出力されるパ
    ルス信号に応答してディセーブル信号をラッチすること
    により、前記不良が発生したブロックコア中のブックデ
    コーダを強制非選択にすることを特徴とする請求項6に
    記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のブロックコアは、それぞれ独
    立したウェル内に形成されることを特徴とする請求項6
    または7に記載の半導体記憶装置。
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