JP2000257538A - スタータモータ付き頭上カム軸式エンジン - Google Patents

スタータモータ付き頭上カム軸式エンジン

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JP2000257538A
JP2000257538A JP11056865A JP5686599A JP2000257538A JP 2000257538 A JP2000257538 A JP 2000257538A JP 11056865 A JP11056865 A JP 11056865A JP 5686599 A JP5686599 A JP 5686599A JP 2000257538 A JP2000257538 A JP 2000257538A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタータモータ付き頭上カム軸式エンジンに
おいて、スタータモータの回転伝達用ギヤ列とカム軸駆
動機構との干渉を排除して、スタータモータをシリンダ
に近づけた状態でクランクケース前面に取り付け、クラ
ンクケース前面にスペースを生み出すこと。 【解決手段】 スタータモータ付き頭上カム軸式エンジ
ン1において、クランク軸2の一端部側に配置されたカ
ム軸駆動機構と、クランク軸2の他端部側に配置された
スタータモータ10の回転伝達用ギヤ列とを備え、ギヤ
列を構成する複数のギヤ12,13,14の少なくとも
1個のギヤ14のギヤ軸14aの軸線が、クランクケー
スの分割面Pにより上方に配置され、スタータモータ1
0が下クランクケース5前面の上方に、シリンダ3に近
づけて取り付けられ、スタータモータ10の下方に生み
出された下クランクケース5前面のスペースにオイルフ
ィルタ11が取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、例えば、自動
2輪車等の車両に搭載されるエンジンであって、スター
タモータがクランクケース表面に取り付けられた頭上カ
ム軸式エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】自動2輪車に搭載され、カム軸がシリン
ダヘッドに設けられた頭上カム軸式V型エンジンにおい
て、従来、エンジンのクランクケース前面にスタータモ
ータが、オイルパン前面にオイルフィルタがそれぞれ取
り付けられたものがあった(特開平10−141039
号公報参照)。
【0003】この従来の頭上カム軸式エンジンは、クラ
ンク軸が車両の左右方向を指向するように、いわゆる横
置き形式で車両に搭載されていて、その搭載された状態
では、前バンクの前シリンダが前方に傾斜し、後バンク
の後シリンダが後方に傾斜している。また、前シリンダ
および後シリンダにそれぞれ組み付けられたシリンダヘ
ッドには、動弁機構を介して吸気弁および排気弁を駆動
する吸気カム軸および排気カム軸が設けられている。そ
して、前シリンダの吸気カム軸および排気カム軸の各左
端部には、カムスプロケットが取り付けられていて、該
カムスプロケットとクランク軸の左端部に取り付けられ
たドライブスプロケットとの間に掛け渡されたカム軸駆
動チェーンにより、両カム軸にクランク軸の回転が伝達
されるようになっている。さらに、後シリンダの吸気カ
ム軸および排気カム軸の各右端部には、やはりカムスプ
ロケットが取り付けられていて、該カムスプロケットと
クランク軸の右端部に取り付けられたドライブスプロケ
ットとの間に掛け渡されたカム軸駆動チェーンにより、
両カム軸にクランク軸の回転が伝達されるようになって
いる。
【0004】一方、クランク軸の左端部には、交流発電
機と、該交流発電機に隣接して位置するスタータドリブ
ンギヤとが設けられている。そして、クランクケース前
面にはスタータモータが取り付けられており、エンジン
始動時に、該スタータモータの回転が、ピニオンギヤお
よび減速ギヤからなるギヤ列を介して、クランク軸に取
り付けられたスタータドリブンギヤを経て、クランク軸
に伝達されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来技
術では、前方に傾斜している前シリンダのカム軸駆動機
構を構成するドライブスプロケット、カム軸駆動チェー
ンおよびカムスプロケットが、クランク軸の左端部側に
設けられているため、クランク軸の左端部側には、該カ
ム軸駆動機構と前記ギヤ列とが設けられている。このた
め、両者が干渉しないように配置する必要があることか
ら、クランクケース前面に取り付けられているスタータ
モータの取り付け位置を、クランクケース前面の上方に
することは困難であった。そのため、前記従来技術で
は、スタータモータと同様にエンジンの前方に取り付け
られるオイルフィルタの取り付け位置を、前述のように
クランクケースの下部に装着されたオイルパン前面とせ
ざるを得ず、このことにより、前シリンダから延びる排
気管の配置などに制約が生じていた。
【0006】本出願発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであって、請求項1ないし請求項7記載の発
明は、ギヤ列とカム軸駆動機構との干渉を排除して、ス
タータモータを可能な限りシリンダに近づけた状態でク
ランクケース表面に取り付けるようにして、クランクケ
ース表面にスペースを生み出すことを共通の課題とす
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明を、クランクケースがクランク軸軸線を通る分
割面を有するエンジンに適用すること、請求項3記載の
発明は、請求項1記載の発明を、クランクケースがクラ
ンク軸軸線を通る分割面により上下に分割されるエンジ
ンに適用するとともに、クランクケースのコンパクト化
を図ること、請求項4記載の発明は、さらにエンジンに
取り付けられる部品の配置の自由度を増すこと、請求項
5記載の発明は、さらにオイル通路構造の単純化とオイ
ルパンの小型化を図ること、請求項6記載の発明は、さ
らに排気管の配置の自由度を増すこと、請求項7記載の
発明は、さらに請求項1ないし請求項6記載の発明をV
型2気筒エンジンに適用することを、それぞれ課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段および効果】本出願の請求
項1記載の発明は、シリンダと、該シリンダに組み付け
られたシリンダヘッドに設けられたカム軸と、クランク
軸の一端部側に配置されて該クランク軸の回転を前記カ
ム軸に伝達するカム軸駆動機構と、前記クランク軸の他
端部側に配置されてスタータモータの回転を該クランク
軸に伝達するギヤ列とを備え、前記スタータモータはク
ランクケース表面に取り付けられ、前記ギヤ列を構成す
る複数のギヤの少なくとも1個のギヤのギヤ軸軸線は、
クランク軸軸線を含む平面の前記シリンダのシリンダ中
心線が位置する側に配置され、さらに前記平面の前記ク
ランク軸軸線から前記ギヤ列に向かって延びる平面部分
と前記シリンダ中心線との挟角が鋭角であるスタータモ
ータ付き頭上カム軸式エンジンである。
【0009】このような請求項1記載の発明によれば、
スタータモータがクランクケース表面に取り付けられて
おり、しかもギヤ列に向かって延びる前記平面部分とシ
リンダ中心線との挟角が鋭角となっているため、シリン
ダがスタータモータに近づいて位置しているにも拘わら
ず、ギヤ列は、カム軸駆動機構が配置されているクラン
ク軸一端部側とは反対側のクランク軸他端部側に配置さ
れるので、カム軸駆動機構と干渉することなく、ギヤ列
を構成する複数のギヤの少なくとも1個のギヤのギヤ軸
軸線を前記平面よりシリンダ寄りに配置することができ
る。その結果、スタータモータもシリンダに近づけてク
ランクケース表面に取り付けることが可能となって、ス
タータモータがシリンダに近づいた分、クランクケース
表面にスペースが生み出され、そのスペースを部品の取
り付け等に利用できる。
【0010】請求項2記載の発明のように、請求項1記
載のスタータモータ付き頭上カム軸式エンジンにおい
て、前記クランクケースは、分割面により二つのクラン
クケースに分割されており、前記平面は前記分割面であ
ることにより、クランクケースは、分割面によりシリン
ダが設けられたクランクケースと、シリンダが設けられ
ていないクランクケースに分割される。そして、ギヤ列
を構成する複数のギヤの少なくとも1個のギヤのギヤ軸
軸線をシリンダが設けられたクランクケースに配置する
ことができ、したがってスタータモータを、そのクラン
クケース表面に近づけた状態でシリンダが設けられてい
ないクランクケース表面に取り付けること、またはシリ
ンダが設けられたクランクケース表面に取り付けること
ができる。その結果、スタータモータをシリンダに近づ
けて取り付けることが可能となって、スタータモータが
シリンダに近づいた分、シリンダが設けられていないク
ランクケース表面にスペースを生み出すことができる。
【0011】請求項3記載の発明のように、請求項1記
載のスタータモータ付き頭上カム軸式エンジンにおい
て、前記クランクケースは、分割面により上下に分割さ
れた上クランクケースと下クランクケースとからなり、
前記クランク軸は、前記上クランクケースおよび前記下
クランクケースによって支承され、前記平面は前記分割
面であり、前記ギヤ列を構成する複数のギヤの一部のギ
ヤのギヤ軸軸線が前記分割面の、前記シリンダ中心線が
位置する側である上方に配置され、残りのギヤのギヤ軸
軸線が前記分割面の下方に配置されていることにより、
分割面より上方の上クランクケースに、ギヤ列を構成す
る複数のギヤの少なくとも1個のギヤのギヤ軸軸線を配
置することができ、したがってスタータモータを、上ク
ランクケースに近づけた状態で下クランクケース表面に
取り付けること、または上クランクケース表面に取り付
けることができる。その結果、スタータモータをシリン
ダに近づけて取り付けることが可能となって、スタータ
モータがシリンダに近づいた分、下クランクケース表面
にスペースを生み出すことができる。
【0012】さらに、分割面を挟んでギヤ列を構成する
複数のギヤを上クランクケースおよび下クランクケース
に分散して配置できるので、スタータモータとクランク
軸との間の間隔を大きくすることなくギヤ列を配置で
き、クランクケースをコンパクトにすることができる。
【0013】請求項4記載の発明のように、請求項1記
載のスタータモータ付き頭上カム軸式エンジンにおい
て、前記クランクケース表面には、前記スタータモータ
の下方にさらにオイルフィルタが取り付けられているこ
とにより、クランクケース表面に生み出されたスペース
として、スタータモータの下方のスペースにオイルフィ
ルタを取り付けることができ、オイルフィルタの従来位
置の周辺にある部品の配置の自由度が増す。
【0014】請求項5記載の発明のように、請求項4記
載のスタータモータ付き頭上カム軸式エンジンにおい
て、前記クランクケースは、分割面により上下に分割さ
れた上クランクケースと下クランクケースとからなり、
前記下クランクケースの下部にはオイルパンが取り付け
られ、前記下クランクケースにはオイルポンプが取り付
けられ、さらに前記スタータモータおよび前記オイルフ
ィルタは、下クランクケース表面に取り付けられている
ことにより、オイルポンプが取り付けられている下クラ
ンクケースの表面にスタータモータおよびオイルフィル
タが取り付けられていることから、オイルポンプからの
オイルを、下クランクケースのみに形成されたオイル通
路によりオイルフィルタに圧送することが可能となり、
オイル通路構造が単純化され、その形成が容易になり、
コスト低減が可能となる。さらに、前記従来技術のよう
にオイルパンにオイル通路を形成する必要がないのでオ
イルパンの小型化が可能である。
【0015】請求項6記載の発明のように、請求項5記
載のスタータモータ付き頭上カム軸式エンジンにおい
て、前記オイルパンの側面に沿って前記シリンダに接続
される排気管が配置されていることにより、従来技術の
ようにオイルパンの前面にオイルフィルタが突出してい
ないため、オイルパンの周辺に生み出されたスペースを
利用することで、排気管のよりコンパクトな配置や性能
本位に基づいた配置などの配置の自由度が増す。
【0016】請求項7記載の発明のように、請求項1な
いし請求項6のいずれか1項記載のスタータモータ付き
頭上カム軸式エンジンにおいて、前記エンジンは、車両
に横置きに搭載されるV型2気筒エンジンであり、前記
シリンダは、前方のバンクに属するシリンダであること
により、特にクランク軸軸線方向の幅が狭いV型2気筒
エンジンにおいて、請求項1ないし請求項6記載の発明
の効果をより発揮できる。
【0017】なお、この明細書において、クランク軸軸
線を含む平面(または分割面)の該クランク軸軸線から
ギヤ列に向かって延びる平面(または分割面)部分とシ
リンダ中心線との挟角とは、シリンダ中心線を含んで該
平面(または分割面)部分に直交する平面と前記平面
(または分割面)部分との交線と、シリンダ中心線とに
より挟まれる角度を意味する。
【0018】
【発明の実施形態】以下、本出願発明の実施形態を図1
ないし図7を参照して説明する。なお、実施形態の説明
において、上下および前後左右は、車両における上下お
よび前後左右をそれぞれ意味するものとする。
【0019】図1ないし図7に図示された本出願発明の
一実施形態であるスタータモータ付き頭上カム軸式エン
ジンは、自動2輪車に搭載されるスタータモータ付き頭
上カム軸式V型2気筒エンジン1である。
【0020】このエンジン1は、クランク軸2が車両の
左右方向を指向するように横置き形式で車両に搭載され
る。その搭載された状態では、前バンクを構成している
前シリンダ3は、車両の前方に傾斜し、後バンクを構成
している後シリンダは、車両の後方に傾斜している。そ
して、エンジン1のクランクケースの左側面図(クラン
クケースカバー7を取り外した状態)である図1および
エンジン1のクランクケースの右側面図(クランクケー
スカバー7を取り外した状態)である図3に示されるよ
うに、鉛直方向に対する前シリンダ3のシリンダ中心線
C1の傾斜角は、後シリンダのシリンダ中心線C2のそ
れより大きくされており、両シリンダ中心線C1,C2
のなす角度は略90度である。
【0021】クランクケースは上下分割式のものであ
り、分割面Pにより、上クランクケース4および下クラ
ンクケース5に分割されている。該分割面Pは、クラン
ク軸軸線L1および歯車式変速機のメインシャフトの軸
線を含む平面となっている。そして、上クランクケース
4には、前シリンダ3および後シリンダが設けられてお
り、下クランクケース5の下部にはオイルパン6が取り
付けられている。
【0022】また、クランク軸2は、その左右のクラン
クジャーナル2aにおいて、主軸受となる左右2個のメ
タルを介して、上クランクケース4および下クランクケ
ース5に支持されている。さらに、クランクピン2bに
は、前シリンダ3内および後シリンダ内でそれぞれ往復
動するピストンのピストンピンに連結されたコネクティ
ングロッド8が連結されている。
【0023】図4は、エンジン1の下クランクケース5
およびオイルパン6の正面図である。図示されるよう
に、下クランクケース5表面の一部である下クランクケ
ース5前面には、その上下の中央位置より上部に、スタ
ータモータ10が、またその上下の中央位置より下部
に、オイルフィルタ11が、それぞれ取り付けられてい
る。スタータモータ10は、そのシャフト10aがクラ
ンク軸2と平行となるように固定されており、その左端
部は、該シャフト10aに設けられたピニオンギヤ12
が下クランクケース5内に臨むように、下クランクケー
ス5に形成された孔に挿入されている。また、円筒形状
のオイルフィルタ11は、その円筒の軸線が前後方向を
向くように、かつ左右方向において、スタータモータ1
0と重なる位置で固定されている。
【0024】さらに、図1、図3および図4に二点鎖線
で図示されるように、前シリンダ3の前面に開口する排
気ポートに接続されている排気管9が、排気ポートから
前方斜め下方に向かって延び、それから湾曲して後方斜
め下方に延び、さらに湾曲して水平となり、オイルパン
6の右側面に沿って後方に延びている。
【0025】エンジン1のクランクケースの左側面図で
ある図1に図示されるように、クランク軸2の左端部に
は、交流発電機20が固着されている。なお、交流発電
機20は、そのカバーを外した状態で示されている。そ
して、この交流発電機20の奥になる左クランクジャー
ナル2a寄りには、交流発電機20に隣接して、ワンウ
ェイクラッチ16のクラッチインナ16aがクランク軸
2に軸受を介して回転自在に設けられている。そして、
該クラッチインナ16aの外周にスタータドリブンギヤ
15が固着されている(図2参照)。
【0026】さらに、この左側のクランクケースには、
スタータモータ10のシャフト10aに設けられたピニ
オンギヤ12の回転をスタータドリブンギヤ15に伝達
する第1および第2減速ギヤ13,14が設けられてい
る。ここで、ピニオンギヤ12、第1減速ギヤ13、お
よび第2減速ギヤ14は、スタータモータ10の回転を
スタータドリブンギヤ15を介してクランク軸2に伝達
するためのギヤ列を構成している。したがって、該ギヤ
列は、クランク軸2の左端部側に配置されることにな
る。このギヤ列については、後でさらに詳細に説明す
る。
【0027】一方、エンジン1のクランクケースの右側
面図である図3に図示されるように、クランク軸2の右
端部には、右クランクジャーナルから右に向かって順
に、ドライブギヤ21およびプライマリドライブギヤ2
2が、それぞれクランク軸2にスプライン嵌合されてい
て、クランク軸2と一体に回転するようにされている。
このドライブギヤ21の回転は、一連のギヤを介して、
前シリンダ3に組み付けられたシリンダヘッドに設けら
れた吸気カム軸および排気カム軸にそれぞれ取り付けら
れたカムドリブンギヤに伝達される。同様に、ドライブ
ギヤ21の回転は、別の一連のギヤを介して、後シリン
ダに組み付けられたシリンダヘッドに設けられた吸気カ
ム軸および排気カム軸にそれぞれ取り付けられたカムド
リブンギヤに伝達される。ここで、ドライブギヤ21、
前記一連のギヤおよびカムドリブンギヤは、カム軸駆動
機構を構成している。
【0028】また、クランクケースの右側には、歯車変
速機のメインシャフトの右端部に取り付けられた多板摩
擦クラッチ23が設けられている。なお、図3では、多
板摩擦クラッチ23は、そのカバーを外した状態で示さ
れており、さらに部分的に、クラッチ構成部材の一部分
を除いた状態で示されている。この多板摩擦クラッチ2
3は、クランク軸2にスプライン嵌合されたプライマリ
ドライブギヤ22と噛合するプライマリドリブンギヤ2
3aを有しており、クランク軸2の回転は、プライマリ
ドライブギヤ22から、多板摩擦クラッチ23、歯車変
速機および駆動チェーンを介して後輪に伝達されるよう
になっている。
【0029】多板摩擦クラッチ23の奥になる歯車変速
機の変速ギヤ寄りのメインシャフトには、多板摩擦クラ
ッチ23に隣接して、オイルポンプをチェーン駆動する
ためのドライブスプロケット24が、プライマリドリブ
ンギヤ23aと一体的に回転するように設けられてい
る。
【0030】オイルポンプ25は下クランクケース5に
取り付けられており、その吸入口には、一端がオイルパ
ン6の底部に位置するオイルストレーナ26に接続され
たオイル吸入管27の他端が接続されている。そして、
オイルポンプ25の吐出口には、下クランクケース5に
直線状に形成された第1オイル通路28の一端が接続さ
れており、該第1オイル通路28の他端は、オイルフィ
ルタ11の入口に接続されている。オイルフィルタ11
の出口には、下クランクケース5に直線状に形成された
第2オイル通路29の一端が接続されており、該第2オ
イル通路29の他端は、やはり下クランクケース5に形
成されたメインギャラリ30に接続されている。
【0031】それゆえ、オイルパン6に貯留されている
オイルは、オイルストレーナ26を通ってオイル吸入管
27からオイルポンプ25に吸入される。そして、オイ
ルポンプ25から吐出されたオイルは、第1オイル通路
28、オイルフィルタ11および第2オイル通路29を
経てメインギャラリ30に流入し、そこから、クランク
軸2やカム軸等の潤滑箇所に供給される。なお、第1オ
イル通路28にはリリーフバルブ31が設けられてい
て、余剰のオイルはオイルパン6に還流される。
【0032】このように、オイルフィルタ11が下クラ
ンクケース5前面に取り付けられているため、下クラン
クケース5に取り付けられたオイルポンプ25からのオ
イルを、下クランクケース5のみに直線状に形成された
第1および第2オイル通路28,29によりメインギャ
ラリ30に圧送することができる。したがって、オイル
通路28,29は曲折部が少なく、通路構造が単純化さ
れ、その形成が容易になる。さらに、前記従来技術のよ
うに、オイルポンプ25から吐出されるオイルのための
オイル通路をオイルパン6に形成する必要がないので、
オイルパン6の小型化が可能となる。そのため、オイル
パン6の右側面に沿って配置される排気管9の配置のス
ペースが広がり、排気管9の配置の自由度が増す。
【0033】つぎに、図1および図2を参照して、ギヤ
列について説明する。前述のように、ギヤ列は、ピニオ
ンギヤ12、第1減速ギヤ13および第2減速ギヤ14
で構成されている。このうち、第1減速ギヤ13は、ト
ルクリミッタを内蔵した減速ギヤとなっている。すなわ
ち、図2に図示されるように、第1減速ギヤ13は、大
径ギヤ部13bと小径ギヤ部13cとを備えている。大
径ギヤ部13bは、円筒形状のアウタ部材13dの外周
に形成されていて、ピニオンギヤ12と噛合している。
【0034】このアウタ部材13dの内周には、複数の
摩擦ディスク13eが設けられていて、各摩擦ディスク
13eの外周に周方向に形成された複数の爪が、アウタ
部材13dの内周に周方向に形成された軸線方向に延び
る複数の溝にそれぞれ嵌合して、摩擦ディスク13eが
アウタ部材13dと一体的に回転するようになってい
る。一方、ギヤ軸13aの外周には、摩擦ディスク13
eと交互に重ね合わされている複数の摩擦プレート13
fが設けられていて、各摩擦プレート13fの内周に周
方向に形成された複数の爪が、ギヤ軸13aの外周に周
方向に形成された軸線方向に延びる複数の溝にそれぞれ
嵌合して、摩擦プレート13fがギヤ軸13aと一体的
に回転するようになっている。
【0035】このギヤ軸13aは、その一端部が下クラ
ンクケース5に、他端部がクランクケースカバー7に、
それぞれ軸受を介して支持されている。そして、このギ
ヤ軸13aの外周に小径ギヤ部13cがスプライン嵌合
されて、ギヤ軸13aと一体的に回転するようになって
いる。
【0036】摩擦ディスク13eと摩擦プレート13f
とはバネにより付勢されて、それらの間に摩擦力が作用
するようにされている。そして、その摩擦力に基づい
て、摩擦ディスク13eと摩擦プレート13fとが滑り
を生じることなく、両者が一体的に回転できるトルクが
設定される。そのため、スタータモータ10が作動した
とき、スタータモータ10に作用するトルクが前述の設
定されたトルク値以下のとき、摩擦ディスク13eと摩
擦プレート13fとが一体的に回転し、その結果、アウ
タ部材13dとギヤ軸13aとが一体的に回転して、ス
タータモータ10の回転が、ピニオンギヤ12から大径
ギヤ部13b(アウタ部材13d)、摩擦ディスク13
e、摩擦プレート13f、ギヤ軸13aを経て小径ギヤ
部13cに伝達される。そして、スタータモータ10に
作用するトルクが設定されたトルク値より大きなとき
は、摩擦ディスク13eと摩擦プレート13fとの間に
滑りが生じて、スタータモータ10に過負荷がかからな
いようになっている。
【0037】ギヤ軸14aに回転自在取り付けられてい
る第2減速ギヤ14は、第1減速ギヤ13の小径ギヤ部
13cおよびスタータドリブンギヤ15と噛合してい
る。ギヤ軸14aの一端部はクランクケースの上クラン
クケース4に、その他端部はクランクケースカバー7に
それぞれ支持されている。
【0038】スタータモータ10からクランク軸2への
回転の伝達を許容し、クランク軸2からスタータモータ
10への回転の伝達を阻止するワンウェイクラッチ16
は、前述のようにスタータドリブンギヤ15が固着され
クランク軸2に軸受を介して回転自在に取り付けらたク
ラッチインナ16aと、クラッチインナ16aの外周に
嵌合されて、ローラおよび該ローラを付勢するコイルス
プリングが内蔵されたクラッチボディ16bと、クラッ
チボディ16bの外周に嵌合されて、交流発電機20の
フライホイール20aに固着されたクラッチアウタ16
cとを有している。
【0039】このような構成のギヤ列において、スター
タモータ10の回転は、ピニオンギヤ12、第1減速ギ
ヤ13、第2減速ギヤ14およびスタータドリブンギヤ
15、ワンウェイクラッチ16、交流発電機20からク
ランク軸2に伝達される。
【0040】図1に図示されるように、ギヤ列を構成す
るギヤである第2減速ギヤ14のギヤ軸軸線L4は、ク
ランク軸2を含む平面である分割面Pの前シリンダ3の
シリンダ中心線C1の位置する側、すなわち分割面Pの
上方に配置されている。そして、前シリンダ3のシリン
ダ中心線C1は分割面Pに対して前傾、換言すれば分割
面Pのクランク軸軸線L1からギヤ列に向かって延びる
分割面部分と前シリンダ3のシリンダ中心線C1との挟
角が鋭角となっている。
【0041】このように、クランク軸2の左端部側には
クランク軸2から前シリンダ3のシリンダヘッドまで延
びるカム軸駆動機構が配置されていないため、前シリン
ダ3が分割面P側に傾斜していても、ギヤ列とカム軸駆
動機構との干渉が生じないため、第2減速カムを、分割
面Pの上方で前シリンダ3に接近させて配置することが
できる。したがって、ギヤ列を構成する残りのギヤの位
置を、下クランクケース5において上方に位置させるこ
とができる。その結果、スタータモータ10を下クラン
クケース5前面の上方に位置させることができ、その下
方に生み出されたスペースにオイルフィルタ11を取り
付けることができる。
【0042】また、前記ギヤ列では、ピニオンギヤ12
のギヤ軸に相当するスタータモータ10のシャフト10
aの軸線L1および第1減速ギヤ13のギヤ軸軸線L3
が、分割面Pより下方に配置され、第2減速ギヤ14の
ギヤ軸軸線L4が分割面Pより上方に配置されていた
が、ギヤ列の別の配置として、図5ないし図7に図示さ
れるギヤ列の配置を採用することも可能である。
【0043】すなわち、図5に図示されるギヤ列では、
スタータモータ10のシャフト10a(ピニオンギヤ1
2のギヤ軸)の軸線L2が分割面Pより下方に配置さ
れ、第1減速ギヤ13のギヤ軸軸線L3および第2減速
ギヤ14のギヤ軸軸線L4が分割面Pより上方に配置さ
れている。
【0044】図6に図示されるギヤ列では、スタータモ
ータ10のシャフト10a(ピニオンギヤ12のギヤ
軸)の軸線L2および第2減速ギヤ14のギヤ軸軸線L
4が、分割面Pより下方に配置され、第1減速ギヤ13
のギヤ軸軸線L3が分割面Pより上方に配置されてい
る。
【0045】図7に図示されるギヤ列では、第2減速ギ
ヤ14のギヤ軸軸線L4が分割面Pより下方に配置さ
れ、スタータモータ10のシャフト10a(ピニオンギ
ヤ12のギヤ軸)の軸線L2および第1減速ギヤ13の
ギヤ軸軸線L3が、分割面Pより上方に配置されてい
る。この例では、分割面部分と前シリンダ3のシリンダ
中心線C1との挟角がこれまでの例のものより大きくさ
れている。その結果、スタータモータ10は、上クラン
クケース4前面に取り付けられている。
【0046】これらギヤ列の配置は、分割面部分とシリ
ンダ中心線C1との挟角の大きさ、またギヤ列を構成す
るギヤ12,13,14の周辺の部品との配置関係等を
考慮して、適宜決定されるものである。
【0047】前記実施形態は以上のように構成されてい
るので、次の効果を奏する。クランク軸軸線方向の幅が
狭いV型2気筒エンジン1において、スタータモータ1
0がクランクケース前面に取り付けられており、しかも
クランク軸軸線L1からギヤ列に向かって延びる分割面
部分と前シリンダ3のシリンダ中心線C1との挟角が鋭
角となっているため、前シリンダ3がスタータモータ1
0に近づいて位置しているにも拘わらず、ギヤ列は、カ
ム軸駆動機構が配置されているクランク軸2の右端部側
とは反対側のクランク軸2の左端部側に配置されている
ため、カム軸駆動機構のドライブギヤ21および一連の
ギヤと干渉することなく、ギヤ列を構成する複数のギヤ
の一部のギヤである第1減速ギヤ13の軸線L3および
/または第2減速ギヤ14のギヤ軸軸線L4を分割面P
より上方の上クランクケース4に配置すること、または
同様にギヤ列を構成する複数のギヤの一部のギヤである
ピニオンギヤ12のギヤ軸軸線L2を分割面Pより上方
の上クランクケース4に配置することができる。
【0048】したがって、スタータモータ10を、上ク
ランクケース4に近づけた状態で下クランクケース5前
面に取り付けること、または上クランクケース4前面に
取り付けることができる。その結果、スタータモータ1
0を前シリンダ3に近づけてクランクケース前面に取り
付けることが可能となって、スタータモータ10が前シ
リンダ3に近づいた分、下クランクケース5前面にスペ
ースが生み出され、そのスペースをオイルフィルタ11
の取り付けスペースとして利用できる。
【0049】さらに、分割面Pを挟んでギヤ列を構成す
る複数のギヤ12,13,14を上クランクケース4お
よび下クランクケース5に分散して配置できるので、ス
タータモータ10とクランク軸2との間の間隔を大きく
することなくギヤ列を配置でき、クランクケースをコン
パクトにすることができる。
【0050】オイルポンプ25が取り付けられている下
クランクケース5の前面にスタータモータ10およびオ
イルフィルタ11が取り付けられていることから、オイ
ルポンプ25からのオイルを、下クランクケース5のみ
に直線状に形成されたオイル通路28,29を介して、
オイルフィルタ11そしてメインギャラリ30に圧送す
ることが可能となり、オイル通路構造が単純化され、そ
の形成が容易になり、コスト低減が可能となる。さら
に、前記従来技術のようにオイルパン6にオイル通路を
形成する必要がないのでオイルパン6の小型化が可能で
ある。
【0051】スタータモータ10の下方において、下ク
ランクケース5前面に生み出されたスペースにオイルフ
ィルタ11を取り付けたので、従来技術のようにオイル
パン6前面にオイルフィルタ11が突出していないため
に生み出されたオイルパン6の周辺のスペース、および
オイルパン6の小型化により生み出されたスペースを利
用することにより、従来、オイルパンに取り付けられて
いたオイルフィルタの周辺に配置されていた部品である
排気管9の、よりコンパクトな配置や性能本位に基づい
た配置などの配置の自由度が増す。
【0052】前記実施形態では、クランク軸軸線L1を
含む平面は、クランクケースの分割面Pであったが、分
割面P以外のクランク軸軸線L1を含む平面であっても
よい。
【0053】前記実施形態では、ギヤ列を構成するピニ
オンギヤ12、第1減速ギヤ13および第2減速ギヤ1
4の一部のギヤのギヤ軸線のみが分割面Pの上方に配置
されていたが、ギヤ列を構成するこれら全ギヤ12,1
3,14のギヤ軸軸線L2,L3,L4が分割面Pの上
方にあってもよい。
【0054】前記実施形態では、2個の減速ギヤ13,
14が使用されていたが、減速ギヤは、1個または3個
以上であってもよい。また、減速ギヤはトルクリミッタ
を内蔵したものでなくてもよい。
【0055】前記実施形態では、カム軸駆動機構は、一
連のギヤを用いたギヤ駆動であったが、クランク軸2と
カム軸との間に掛け渡したチェーンを用いたチェーン駆
動であってもよい。
【0056】前記実施形態では、エンジン1は2気筒で
あるが、単気筒または3気筒以上のエンジンであっても
よい。また、2気筒以上のエンジンであるときは、エン
ジンの配列はV型のものでも、V型以外のものでもよ
い。さらに、エンジン1は、自動2輪車以外の車両に搭
載されてもよく、また車両以外のものに搭載されてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明の一実施形態であるスタータモータ
付き頭上カム軸式V型2気筒エンジンの左側面図であ
る。
【図2】図1のII−II線での断面図である。
【図3】図1のスタータモータ付き頭上カム軸式V型2
気筒エンジンの右側面図である。
【図4】図1のスタータモータ付き頭上カム軸式V型2
気筒エンジンの下クランクケースおよびオイルパンの正
面図である。
【図5】図1のスタータモータ付き頭上カム軸式V型2
気筒エンジンにおいて、別の配置のギヤ列を有するエン
ジンの左側面図である。
【図6】図1のスタータモータ付き頭上カム軸式V型2
気筒エンジンにおいて、さらに別の配置のギヤ列を有す
るエンジンの左側面図である。
【図7】図1のスタータモータ付き頭上カム軸式V型2
気筒エンジンにおいて、さらに別の配置のギヤ列を有す
るエンジンの左側面図である。
【符号の説明】 1…頭上カム軸式V型2気筒エンジン、2…クランク
軸、3…前シリンダ、4…上クランクケース、5…下ク
ランクケース、6…オイルパン、7…クランクケースカ
バー、8…コネクティングロッド、9…排気管、10…
スタータモータ、11…オイルフィルタ、12…ピニオ
ンギヤ、13,14…減速ギヤ、15…スタータドリブ
ンギヤ、16…ワンウェイクラッチ、20…交流発電
機、21…ドライブギヤ、22…プライマリドライブギ
ヤ、23…多板摩擦クラッチ、24…ドライブスプロケ
ット、25…オイルポンプ、26…オイルストレーナ、
27…オイル吸入管、28,29…オイル通路、30…
メインギャラリ、31…リリーフバルブ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、該シリンダに組み付けられ
    たシリンダヘッドに設けられたカム軸と、クランク軸の
    一端部側に配置されて該クランク軸の回転を前記カム軸
    に伝達するカム軸駆動機構と、前記クランク軸の他端部
    側に配置されてスタータモータの回転を該クランク軸に
    伝達するギヤ列とを備え、前記スタータモータはクラン
    クケース表面に取り付けられ、前記ギヤ列を構成する複
    数のギヤの少なくとも1個のギヤのギヤ軸軸線は、クラ
    ンク軸軸線を含む平面の前記シリンダのシリンダ中心線
    が位置する側に配置され、さらに前記平面の前記クラン
    ク軸軸線から前記ギヤ列に向かって延びる平面部分と前
    記シリンダ中心線との挟角が鋭角であることを特徴とす
    るスタータモータ付き頭上カム軸式エンジン。
  2. 【請求項2】 前記クランクケースは、分割面により二
    つのクランクケースに分割されており、前記平面は前記
    分割面であることを特徴とする請求項1記載のスタータ
    モータ付き頭上カム軸式エンジン。
  3. 【請求項3】 前記クランクケースは、分割面により上
    下に分割された上クランクケースと下クランクケースと
    からなり、前記クランク軸は、前記上クランクケースお
    よび前記下クランクケースによって支承され、前記平面
    は前記分割面であり、前記ギヤ列を構成する複数のギヤ
    の一部のギヤのギヤ軸軸線が前記分割面の、前記シリン
    ダ中心線が位置する側である上方に配置され、残りのギ
    ヤのギヤ軸軸線が前記分割面の下方に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のスタータモータ付き頭上
    カム軸式エンジン。
  4. 【請求項4】 前記クランクケース表面には、前記スタ
    ータモータの下方にさらにオイルフィルタが取り付けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のスタータモー
    タ付き頭上カム軸式エンジン。
  5. 【請求項5】 前記クランクケースは、分割面により上
    下に分割された上クランクケースと下クランクケースと
    からなり、前記下クランクケースの下部にはオイルパン
    が取り付けられ、前記下クランクケースにはオイルポン
    プが取り付けられ、さらに前記スタータモータおよび前
    記オイルフィルタは、下クランクケース表面に取り付け
    られていることを特徴とする請求項4記載のスタータモ
    ータ付き頭上カム軸式エンジン。
  6. 【請求項6】 前記オイルパンの側面に沿って前記シリ
    ンダに接続される排気管が配置されていることを特徴と
    する請求項5記載のスタータモータ付き頭上カム軸式エ
    ンジン。
  7. 【請求項7】前記エンジンは、車両に横置きに搭載され
    るV型2気筒エンジンであり、前記シリンダは、前方の
    バンクに属するシリンダであることを特徴とする請求項
    1ないし請求項6のいずれか1項記載のスタータモータ
    付き頭上カム軸式エンジン。
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