JP2000203082A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000203082A
JP2000203082A JP11006993A JP699399A JP2000203082A JP 2000203082 A JP2000203082 A JP 2000203082A JP 11006993 A JP11006993 A JP 11006993A JP 699399 A JP699399 A JP 699399A JP 2000203082 A JP2000203082 A JP 2000203082A
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JP
Japan
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polygon motor
controller
printer engine
rotation
time
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JP11006993A
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English (en)
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Yoshihiro Kuwabara
善宏 桑原
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポリゴンモータのばらつきや経時劣化の影響
を受けずにポリゴンモータの軸受の寿命も延ばすことが
できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 任意の回転数に回転制御できるポリゴン
モータと、それにより駆動される回転偏向器と、ポリゴ
ンモータの回転を制御するモータ制御手段41とを備え
たプリンタエンジン40と、プリンタエンジン40を含
む装置全体の制御を司るコントローラ31とを備え、ホ
ストコンピュータ70に接続すると共に、待機中にポリ
ゴンモータが停止する光走査型の画像形成装置1におい
て、画像形成装置1が単一の画素密度のみにより印刷処
理を行うように設定された場合に、コントローラ32
は、ホストコンピュータ70からのプリント命令を受信
した後、直ちにプリンタエンジン1に対してポリゴンモ
ータ回転要求を行い、コントローラ31内における画像
処理を終了した後にプリント要求をプリンタエンジン4
0に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリゴンモータと
回転偏向器を用いてレーザ光を光走査することにより画
像形成するプリンタエンジンを備えた画像形成装置に関
し、特に、ポリゴンモータを早く立ち上げることにより
印刷時間を短縮することができる画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリゴンモータと偏向器を用いてレーザ
光を光走査することにより画像形成する光走査型のプリ
ンタエンジンを備えた画像形成装置として、例えば、レ
ーザ光を回転偏向器により走査させて主走査方向を走査
すると共に主走査方向の一走査が終了する毎に走査位置
を副走査方向に移動することにより、感光体上に画像を
書き込むレーザビームプリンタ(LBP)が知られてい
る。このレーザービームプリンタは、その高速性と高解
像性に特徴がある。また、近年になり、印刷用紙上に形
成される画像を高画質化すべき旨の要求が高まるのに伴
い、画像形成装置に要求される画素密度(単位:ドット
/インチ:dpi)が次第に高くなると共に、印刷出力
の使用目的に応じて複数の画素密度を選択できるLBP
が市販されるようになった。しかし、画素密度が高くな
るとそれに比例して回転偏向器を駆動するポリゴンモー
タの回転数も上げる必要がある。例えば、画素密度が2
00dpiである時のポリゴンモータの回転数を600
0rpm(単位:回転数/毎分)とした場合、画素密度
を400dpiに高めた時に要求される回転数は120
00rpmの高速回転となる。しかも、LBPは印刷速
度が高速であるだけに、高速回転時であっても所定の回
転数に達するまでのポリゴンモータの起動時間が短くな
いと折角のLBPの高速性を生かすことができなくな
る。したがって、ポリゴンモータには、安定した高速回
転が得られること、長時間の使用に耐えるために軸受が
長寿命であること、発熱量を抑えるために消費電力が少
ないこと等の種々の厳しい条件に加え、起動時間が短か
いという条件を満足することが求められる。起動時間を
実質的に短縮するために、例えば、待機状態においても
高速回転を保持することもできるが、その場合には、別
の条件である軸受の寿命が低下し回転数の何乗かに逆比
例して寿命が短かくなる。従って、従来のポリゴンモー
タは、印刷待機中においては停止させ、印刷動作の開始
と共に回転を開始していた。また、給紙動作において
は、ポリゴンモータが所定の回転数に達したことを示す
ロック信号を検知してから給紙を開始するが、印刷時間
を短縮するために、ポリゴンモータがロックするまでの
起動時間を利用し画像形成部に至る経路の途中までの給
紙動作を行うようにしていた。即ち、従来は画像形成装
置のコントローラによりポリゴンモータがロックするま
での時間を予め予測し、一つのジョブにおける最初の印
刷用紙の給紙に要する時間とポリゴンモータがロックす
るまでに要する時間を重複させることにより印刷時間を
短縮していた。
【0003】しかし、実際のポリゴンモータがロックす
るまでに要する時間は、装置毎にばらついており、装置
の経時変化もあるため一様でない。このためポリゴンモ
ータが回転を開始してから最初の印刷用紙の給紙を開始
するまでの待ち時間は、ポリゴンモータが所定の高速回
転にロックする前に給紙が開始されることがないように
設定する必要がある。従って、実際にはポリゴンモータ
がロックしてから余裕を持って最初の印刷処理(転写
等)が実行されるようにタイミングが設定されていた。
また、画像形成装置の待機中は目標となる所定の回転数
よりも低い回転数でポリゴンモータを回転させ、最初の
印刷用紙の印刷時にポリゴンモータがロックするまでの
時間を短縮する方法も提案されている。この場合も、画
像形成装置のばらつき等を考慮して、ポリゴンモータの
回転数は最適待機回転数(印刷命令受信後のポリゴンモ
ータを給紙時間の終了タイミングに最も近いタイミング
でロックさせることができる回転数)よりも高めに設定
されていた。従来の画像形成装置においては、上記のよ
うにポリゴンモータがロックするまでに要する時間が画
像形成装置毎にばらつくことや経時変化することに対応
するために、ポリゴンモータの回転開始から余裕を持つ
たタイミングにより給紙が開始されていた。しかし、そ
のタイミング制御においては目標とする解像度(画素密
度)の違いによるポリゴンモータの回転数の違いが考慮
されず、最長のロック時間に基づいて一律に演算された
タイミングであったため、結果的に最初の印刷用紙の印
刷時間を短縮することができない場合があった。また、
各給紙トレイの位置が異なることによる給紙時間の違い
も考慮されておらず、最長の給紙時間に基づいて一律に
給紙開始のタイミングが演算されていたため、高速回転
時間が無駄に長期化することにより軸受の寿命が低下し
ていた。
【0004】図14は、ホストコンピュータからのプリ
ント命令を受信してから転写ドラムに画像書き込み(露
光)が行われるまでの従来のタイミングの一例を示すタ
イミングチャートである。図14中の最上段に記載した
「ホストからのプリント命令」の段中において一時的に
ハイになるパルスは、ホストコンピュータからのプリン
ト命令を画像形成装置中のコントローラが受信したタイ
ミングを示している。「コントローラからのプリント要
求」の段中において一時的にハイになるパルスは、プリ
ンタ中のコントローラからプリンタエンジンに対するプ
リント要求が出力されるタイミングを示している。「メ
インモータ」の段中においてローがハイになるタイミン
グは、給紙を行うためのメインモータが回転を開始する
タイミングを示している。「ポリゴンモータ」の段中に
おいてローがハイになるタイミングは、ポリゴンモータ
が回転を開始するタイミングを示している。「給紙クラ
ッチ」の段中においてローがハイになるタイミングは、
メインモータの回転を給紙ローラ等に伝える給紙クラッ
チを接続するタイミングを示している。「露光」の段中
においてローがハイになるタイミングは、転写ドラムに
露光を開始するタイミングを示している。図14中に
「a」で示した画像展開時間は、ホストコンピュータか
らのプリント命令を画像形成装置中のコントローラが受
信してからコントローラが画像展開するまでの時間を示
している。「b」で示したロック時間は、プリント要求
によりポリゴンモータが回転を開始してから定常回転に
安定してロック信号が出るまでに要する時間である。
「c」で示した給紙時間は、給紙クラッチが接続されて
から印刷用紙がレジストローラに到達するまでの時間で
ある。「d」で示した時間は、「b」で示したロック時
間から「c」で示した給紙時間を減じた差を示す時間で
ある。「e」で示した時間は、印刷用紙がレジストロー
ラから転写位置まで搬送されるまでに要する時間から、
転写ドラムが露光位置から転写位置に回転するまでの時
間を減じた差を示す時間である。即ち、「e」は、印刷
用紙がレジストローラから転写位置に搬送されるタイミ
ングに合わせるために、転写ドラムに対する露光タイミ
ングを遅延させるための時間である。図14に示したよ
うに、従来は、ホストコンピュータからのプリント命令
を画像形成装置中のコントローラにより受信すると、コ
ントローラでは、「a」に示した時間中において画像の
展開を行った後にプリンタエンジンに対してプリント要
求を行っていた。プリンタエンジンでは、プリント要求
を受信してからメインモータ及びポリゴンモータを起動
させ、「b」に示したロック時間と「c」に示した給紙
時間の時間差(「d」)分だけ遅延させて給紙クラッチ
を接続して給紙を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
中の「c」に示した従来の給紙時間は、上記したように
余裕を持って設定されていたため、最初の印刷用紙が給
紙開始されてレジストローラに到達しても、ポリゴンモ
ータはまだ定常回転に達しておらず、そのためポリゴン
モータが定常回転に達するまで印刷用紙をレジストロー
ラの位置で待機させていた。そのため、最初の印刷用紙
を印刷する際には、ポリゴンモータが定常回転に達する
までの待ち時間が発生していた。請求項1〜3の本発明
では、ホストコンピュータからの印刷命令後に給紙され
る最初の印刷用紙を印刷するためにポリゴンモータが定
常回転に達するまでの待ち時間を必要とせず、また、ポ
リゴンモータのばらつきや経時劣化の影響を受けずにポ
リゴンモータの軸受の寿命も延ばすことができる画像形
成装置を提供することを目的とする。また、画像形成装
置が複数の給紙装置を有する場合であって、更にポリゴ
ンモータがポリゴンモータ回転要求を受信してから画素
密度に対応した回転数に到達するのに要する時間よりも
印刷用紙が給紙開始されてから書き込み位置に到達する
までの時間の方が長い場合には、逆に、ポリゴンモータ
が先に定常回転に達してしまい、最初の印刷用紙がレジ
ストローラに搬送されるまでに待ち時間が発生する場合
があった。
【0006】請求項4の本発明では、ホストコンピュー
タから印刷命令が出力された後に最初に給紙される印刷
用紙がレジストローラに搬送されるまでの待ち時間が発
生せず、また、ポリゴンモータのがロックするまでに要
する時間がばらつくことや経時劣化することによる影響
を受けずにポリゴンモータの軸受の寿命を延ばすことが
できる画像形成装置を提供することを目的とする。ま
た、従来、ポリゴンモータがポリゴンモータ回転要求を
受信してからコントローラが暴走した場合に、ポリゴン
モータが定常回転を維持するように制御される結果とし
て、軸受の寿命を短縮させてしまうという不具合があっ
た。請求項5の本発明では、プリンタエンジンがポリゴ
ンモータ回転要求受信後、一定時間経過してもプリント
要求を受信しない場合に、プリンタエンジンが自発的に
ポリゴンモータを停止させることにより、ポリゴンモー
タが必要以上に回転することを防ぎ、軸受の寿命を延ば
すことができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明の画像形成装置は、任意の
回転数に回転制御できるポリゴンモータと、該ポリゴン
モータにより駆動される回転偏向器と、前記ポリゴンモ
ータの回転を制御するモータ制御手段とを備えたプリン
タエンジンと、該プリンタエンジンを含む装置全体の制
御を司るコントローラとを備え、ホストコンピュータに
接続されると共に、待機中にポリゴンモータが停止する
光走査型の画像形成装置において、 前記画像形成装置
が単一の画素密度のみにより印刷処理を行うように設定
された場合に、前記コントローラは、前記ホストコンピ
ュータからのプリント命令を受信した後、直ちにプリン
タエンジンに対してポリゴンモータ回転要求を行い、コ
ントローラ内における画像処理を終了した後にプリント
要求をプリンタエンジンに送信することを特徴とする。
請求項2の本発明は、請求項1に記載の画像形成装置に
おいて、前記画像形成装置が複数の異なった画素密度に
対応して印刷処理を行うように設定された場合に、前記
コントローラは、前記ホストコンピュータからのプリン
ト命令を受信した後、直ちにプリンタエンジンに対して
印刷処理を行う画素密度に基づいた設定解像度情報を付
加したポリゴンモータ回転要求を行い、コントローラ内
における画像処理を終了した後にプリント要求をプリン
タエンジンに送信することを特徴とする。
【0008】請求項3の本発明は、請求項2に記載の画
像形成装置において、前記コントローラは、前記ホスト
コンピュータからのプリント命令を受信した後、直ちに
プリンタエンジンに対して該プリンタエンジン内に予め
設定された所定の画素密度に基づいてポリゴンモータ回
転要求を行い、コントローラ内における画像処理を終了
した後に、実際に印刷処理を実施する画素密度に対応し
たポリゴンモータの回転速度情報を含んだプリント要求
をプリンタエンジンに送信することを特徴とする。請求
項4の本発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の画
像形成装置において、。前記画像形成装置が複数の給紙
装置を有し、ポリゴンモータが前記ポリゴンモータ回転
要求を受信してから前記画素密度に対応した回転数に到
達する時間よりも、印刷用紙が給紙を開始してから書き
込み位置に到達するまでの時間の方が長い場合に、前記
コントローラは、給紙を開始してから所定時間が経過し
た後にプリンタエンジンに対してポリゴンモータ回転要
求を行うことを特徴とする請求項5の本発明は、請求項
1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置において、前
記プリンタエンジンは、前記コントローラからのポリゴ
ンモータ回転要求を受信してポリゴンモータを回転させ
た後、所定時間が経過しても前記コントローラからプリ
ント要求を受信しない場合には、ポリゴンモータを停止
させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施形態
に基づいて説明する。図1は、本発明の画像形成装置の
一実施形態であるレーザービームプリンタ(LBP)の
内部機構を示す概略構成図である。図1に示す様に、本
実施形態のレーザービームプリンタ(以下、プリンタと
記す)1は、印刷用紙4を収納した上下2段の給紙カセ
ット2、3、給紙カセット2、3から印刷用紙4を送り
出す給紙ローラ5、印刷用紙を一時停止させて転写タイ
ミングを調整すると共に転写位置に給送するためのレジ
ストローラ対6、印刷用紙を搬送するために各ローラや
後述する感光体ドラム8等に動力を供給するメインモー
タ7、表面に画像を形成する像担持体としての感光体ド
ラム8、感光体ドラム8を帯電させるための帯電チャー
ジャ9、静電潜像を現像してトナー像に形成する現像ユ
ニット10、印刷用紙にトナー像を転写させるためにチ
ャージする転写チャージャ11、トナー像が転写された
印刷用紙を搬送する搬送ベルト12、印刷用紙上のトナ
ー像を定着する定着ユニット13(印刷用紙を加圧する
加圧ローラ14、トナー像の形成された印刷用紙を加圧
と同時に加熱する定着ローラ15)、画像が定着した印
刷用紙を排紙する排紙ローラ16、排紙された印刷用紙
を受ける排紙トレー17、転写済みの感光体ドラム8に
残ったトナーをクリーニングするクリーニングユニット
18、コントローラ及びエンジンドライバ等を搭載した
プリント回路基板19、走査したレーザー光により感光
体ドラム8上に画像を形成する書込ユニット20とによ
り構成される。
【0010】上下2段の給紙カセット2、3の何れか、
例えば、上段の給紙カセット2から給紙ローラ5によっ
て給送された印刷用紙4は、レジストローラ対6によっ
てタイミングを調整されて、感光体ドラム15の転写位
置へ搬送される。メインモータ7により矢示方向に回転
駆動される感光体ドラム8は、帯電チャージャ9により
表面が一様に帯電され、書込ユニット20からの画像デ
ータに対応して変調されたレーザー光により走査されて
表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム8上に形成
された静電潜像は、現像ユニット10によってトナーが
付着されたトナー像となり可視像化される。トナー像
は、レジストローラ対6によりタイミングを合わせて搬
送されてきた用紙4上に転写チャージャ11によって転
写される。トナー像が転写された用紙4は、感光体ドラ
ム8から分離された後、搬送ベルト12により定着ユニ
ット13に送られ、加圧ローラ14と定着ローラ15と
の間で加圧され、定着ローラ15の圧力と予め加熱され
ている定着ローラ15の温度とによって定着される。定
着ユニット13を出た印刷用紙4は、排紙ローラ16に
よってプリンタの側面に設けられた排紙トレー17へ排
出される。一方、感光体ドラム8に残留しているトナー
は、クリーニングユニット18によって除去され回収さ
れる。また、レジストローラ対6による印刷用紙4への
トナー像の転写タイミング調整は、ポリゴンモータが所
定の回転数に到達してロックされたことを確認したとき
に、レジストローラ対6により印刷用紙4の先端位置を
合わせた印刷用紙4を再給紙するためにレジストクラッ
チをオンするタイミングに同期させて、感光体上に静電
潜像を書き込み開始させることにより行う。
【0011】図2は、図1のプリンタ内のコントローラ
の及びその関連装置の構成を示すブロック図である。図
2に記したプリンタ1は、プリンタ1の上位装置であり
データを送受信するホストコンピュータ70と接続され
ている。プリンタ1には、画像データ処理及びプリント
要求等を生成して送出するコントローラ31と、実際の
画像形成処理(印刷処理)を行うプリンタエンジン40
と、操作者に対する現在のプリンタ1の状態を通知する
メッセージ等を表示すると共に操作者によるモード指示
等の入力を可能とする操作パネル60と、フォントデー
タや、プログラムや、印字データなどの様々のデータを
記憶しておくためのフロッピーディスク装置やハードデ
ィスク装置により構成されるディスク装置80とを備え
ている。コントローラ31内には、後述するCPU26
用のワークメモリ、入力データのインプットバッファ
ー、プリントデータのページバッファー、ダウンロード
フォント用のメモリ等として使用するRAM21と、フ
ォントのパターンデータ等を記憶するメモリであるフォ
ントROM22と、コントローラ31の制御プログラム
が格納されているメモリであるプログラムROM23
と、操作パネル60からのモード指示の内容などを記憶
しておく不挿発性メモリであるNVRAM24と、フォ
ントデータやプログラムを外部から供給するICカード
25と、プログラムROM23内のプログラム、パネル
装置からのモード指示、ホスト装置からのコマンドによ
ってコントローラ全体を制御するCPU26と、プリン
タエンジン40とコマンド及びステータスや、印字デー
タの通信を行なうエンジンインターフェース27と、操
作パネル60とコマンド及びステータスについての通信
を行なうパネルインターフェース28と、通常はセント
ロI/F又はRS232Cにより構成され、ホストコン
ピュータ70と通信を行なうホストインターフェース2
9と、ディスク装置80と通信を行なうためのディスク
インターフェース30とを備え、コントローラ31内の
各構成要素は内部バスにより接続される。また、エンジ
ンインターフェース27とプリンタエンジン40との
間、パネルインターフェース28と操作パネル60との
間、ホストインターフェース29とホストコンピュータ
70との間、ディスクインターフェース30とディスク
装置80との間が接続ケーブル等により接続される。
【0012】図3は、図1のプリンタ内のプリンタエン
ジン及びその関連装置の構成を示すブロック図である。
図3に示したプリンタ1も、図2と同様にプリンタ1の
上位装置でありデータを送受信するホストコンピュータ
70と接続されている。プリンタ1には、画像処理及び
プリント要求等を生成して送出するコントローラ31
と、実際の画像形成処理を行うプリンタエンジン40
と、操作者に対する現在のプリンタ1の状態を通知する
メッセージ等を表示すると共に操作者によるモード指示
等の入力を可能とする操作パネル60とを備えている。
コントローラ31内には、ホストコンピュータ70、プ
リンタエンジン40及び操作パネル60と通信するため
のインターフェース32を備えている。即ち、図3のイ
ンターフェース32は、図2に示した各インターフェー
スを統合した内容のインターフェースである。プリンタ
エンジン40内には、プリンタエンジン40を制御する
エンジンボード41と、レーザーダイオード(LD)や
ポリゴンモータ等を含む書き込みユニット20と、定着
系、現像系、駆動系等のシーケンス制御により制御され
るシーケンス機器群51と、搬送経路上の印刷用紙やシ
ーケンス機器群51の動作状態をチェックするセンサ類
52とを備える。エンジンボード41内には、プリンタ
エンジン40のエラー履歴や操作パネルからのモード指
示の内容などを記憶しておく不揮発性メモリであるEE
PROM42と、エンジンの制御プログラムが格納され
ているメモリであるROM43と、後述するCPU45
のワークメモリ、入力データのインプットバッファ等の
メモリに使用するRAM44と、コントローラからのコ
マンドによってエンジン全体を制御するCPU45と、
エンジン制御のモードを設定するためのDIPスイッチ
46と、エンジンボードの入出力インターフェース47
とを備えている。入出力インターフェース47とコント
ローラ31内のインターフェース32とは接続線等によ
り接続される。また、エンジンボード41内において、
入出力インターフェース47は、EEPROM42、C
PU45及びDIPスイッチ46と内部バスにより接続
される。また、CPU45は、ROM43及びRAM4
4と内部バスにより接続される。
【0013】図4は、図2及び図3に示したプリンタエ
ンジン40内におけるポリゴンモータ及びその関連装置
の構成を示すブロック図である。図4に記したプリンタ
エンジン40の内部には、レーザー光を走査させるため
のポリゴンミラーからなる回転偏向器91と、回転偏向
器91を回転させるための回転軸92と、回転偏向器9
1を回転させる駆動力を発生するポリゴンモータ93
と、前記したエンジンボード41と、ポリゴンモータを
駆動する駆動信号を出力するPM(ポリゴンモータ)ド
ライバ97とを備えている。尚、PM(ポリゴンモー
タ)ドライバ97は、ポリゴンモータ93に付帯した基
板上等に設置される。また、エンジンボード41内に
は、前記したCPU45に加えて画素密度情報に対応し
た回転数情報等を記憶するROM95と、所定周期で入
力するクロック信号(CLK)を計数することにより回
転数情報に対応したタイミング信号を出力するカウンタ
96とを備える。尚、ROM95は、前記したROM4
3の一部を使用するものであってもよいし、ROM43
と別個のものであってもよい。また、ROM95と、カ
ウンタ96、及び、PMドライバ97によりポリゴンモ
ータ93の回転を制御するポリゴンモータ(PM)回転
制御部94を構成している。PMドライバ97は、カウ
ンタ96から入力するタイミング信号に基づいてポリゴ
ンモータ93の駆動信号を出力する。ROM95は、D
PI信号をアドレス信号として入力し、該当するアドレ
スに予め格納されている分周比をカウンタ96に出力し
て登録させる。図4において、CPU45から送出され
たDPI信号は、ROM95で受信される。尚、DPI
信号とは、CPU45がPM回転制御部94に画素密度
(DPI)に対応したモータ回転数を指示するための2
ビットのコード信号である。DPI信号とモータ回転数
との関係については、後述する図5の図表に示した。R
OM95は、受信したDPI信号(アドレス信号)に対
応するモータ回転数情報(分周比)をCPU45に送出
する。モータ回転数情報に基づいて分周比を得たCPU
45は、カウンタ96に別に入力するクロック信号CL
Kをカウントさせ、そのカウント値が登録した分周比の
値に達する度に、カウント値をクリアしてカウントを再
開すると共に、CPU45にパルス信号を出力する。P
Mドライバ97は、CPU45から入力するクロック信
号CLKを登録された分周比にて分周したパルス信号に
同期した駆動パルスをポリゴンモータ93に出力し、ポ
リゴンモータ93を同期回転させる。尚、カウンタ96
から出力するパルス信号は、CPU45を介さないで直
接にPMドライバ97に入力するようにしても良い。
【0014】図5は、DPI信号(コード)と、それに
対応する画素密度、モータ回転数、ロック時間の一例を
一覧表にした図表である。図5中の図表中の数値を用い
て図4のポリゴンモータの制御動作の一例を示すと次の
ようになる。例えば、図5のコード「00」に対応する
画素密度は200dpiであり、対応するモータ回転数
は6000rpmであり、対応するロック時間は2.0
秒である。従って、コントローラ31から200dpi
の画素密度により印刷処理を実行するように要求を受け
たCPU45は、コード「00」をROM95に出力
し、モータ回転数が6000rpmである旨の情報を得
る。モータ回転数が6000rpmである旨の情報を得
たCPU45は、クロック信号を6000rpmに対応
した数値まで計数し終えたタイミングによりタイミング
信号を発生するようにカウンタ96を設定する。カウン
タ96からタイミング信号を得たCPU45は、そのタ
イミング信号をPMドライバ97に送出する。PMドラ
イバ97は、受信したタイミング信号に基づいてポリゴ
ンモータを6000rpmで回転させるための駆動信号
を出力する。このようにして、コントローラ31から画
素密度信号を受信したCPU45は、ポリゴンモータ9
3の回転数を制御することができる。
【0015】本発明では、上記図1〜図4に示すプリン
タ(画像形成装置)1において、コントローラ31が、
プリンタエンジン40中のポリゴンモータ93のみを回
転させることができるコマンド(インターフェースコマ
ンド:ポリゴンモータ93を回転させる要求)を発生で
きるようにした。また、エンジンボード41側では、前
記インターフェースコマンドを受信した場合には、印刷
用紙4の搬送等を行うシーケンス機器群51等とは別個
にポリゴンモータ93のみの回転制御ができるようにし
た。即ち、コントローラ31において、通常のシーケン
ス機器群51等と共にポリゴンモータ93の回転を制御
するプリント要求とは別に、ポリゴンモータ93のみを
回転させる要求を生成できるようにし、エンジンボード
41は、そのポリゴンモータ93を回転させる要求を受
けて、ポリゴンモータ93のみを回転させる制御を実施
できるようにインターフェース47及びPM回転制御部
94を構成した。また、ポリゴンモータ93が印刷処理
を行う画素密度に対応した回転数に到達するのに要する
時間よりも印刷用紙4が給紙を開始されてからレジスト
ローラ6に到達するまでの時間の方が長い場合を考慮し
て、シーケンス機器群51中の印刷用紙4の搬送のみを
ポリゴンモータ93の回転開始に先立って行うようにし
た。さらに、エンジンボード41は、ポリゴンモータ9
3を回転させる要求を受けてから所定時間が経過しても
プリント要求を受信しない場合には、ポリゴンモータ9
3を回転させる要求をキャンセルしてポリゴンモータ9
3を停止させるようにした。
【0016】次に、上記した本発明の構成を用いた実施
形態の動作をタイミングチャートとフローチャートを用
いて説明する。図6は、本発明の第1の実施形態を示す
タイミングチャートであり、図7は、本発明の第1の実
施形態を示すフローチャートである。本実施形態では、
プリンタ1が単一の画素密度(解像度)のみにより印刷
処理を行うように設定された場合のコントローラ31
は、ホストコンピュータ70からのプリント命令を受信
した後、直ちにプリンタエンジン40に対してポリゴン
モータ93を回転させる要求を行う。その後、コントロ
ーラ31は、コントローラ31内における画像データ展
開等の画像処理を終了した後に、プリント要求をプリン
タエンジン40に送信する。また、プリンタ1が複数の
画素密度(解像度)に対応して印刷処理を行うように設
定された場合、コントローラ31は、ホストコンピュー
タ70からのプリント命令を受信した後、直ちにプリン
タエンジンに対して印刷処理を行う画素密度情報を付加
してポリゴンモータ93を回転させる要求を行う。その
後、コントローラ31は、コントローラ31内における
画像処理を終了した後にプリント要求をプリンタエンジ
ン40に送信する。
【0017】図6のタイミングチャートの記載項目及び
記載順は、前記した図14に示した従来のタイミングチ
ャートの記載項目及び記載順と同一であるが、新たに、
ポリゴンモータ93のみをプリント命令に先立って回転
させる時間「f」が追加されている。図6では、ホスト
コンピュータ70からのプリント命令を受信したコント
ローラ31は、直ちにポリゴンモータ93を回転させる
要求を出力することから、図6におけるポリゴンモータ
の段が、ホストコンピュータ70からのプリント命令を
受信した後、直ちにロー(L)からハイ(H)になる。
本実施形態では、画素密度が単一であるか、又は特定さ
れることから図5中の図表に示したようにポリゴンモー
タ93の回転数が定まる。すると、図5中の図表に示し
たようにその回転数にロックされるまでに要する時間が
特定される。また、本実施形態では、一つの給紙トレイ
2又は3から印刷用紙4がレジストローラ6に到達する
までの給紙時間は特定されており、コントローラ31か
らのプリント要求が出力されてからロック時間「b」が
終了するまでに要する時間よりも、給紙時間「c」の方
が短い場合とする。本実施形態の場合には、図6中に示
したように、ロック時間「b」は、画像展開時間「a」
の終了前に始まっているので、図14に示した従来の印
刷時間に比べて時間「f」(aとbが重なり合う時間)
の分だけ早く印刷処理を終了することができる。
【0018】図7のステップS1では、ホストコンピュ
ータ70からコントローラ31にプリント命令が出力さ
れる。ステップS2では、コントローラ31からプリン
タエンジン40へポリゴンモーター(ポリゴン)93を
回転させるための要求を送出(発行)する。ステップS
3では、プリンタエンジン40中のCPU45がポリゴ
ンモータ93の回転を開始させる。ステップS4では、
コントローラ31が、コントローラ31内において画像
データを展開する。ステップS5では、コントローラ3
1からプリンタエンジン40へプリント(給紙)要求を
送出(発行)する。ステップS6では、給紙動作(シー
ケンス機器群51中の印刷用紙4の搬送動作)を開始す
る。ステップS7では、レジストローラ6により印刷用
紙4の搬送を停止させて位置合わせしておき、ポリゴン
モータの回転数が図5等に規定した所定の回転数に達し
てロックするまで待った後、感光体ドラム8への書込ユ
ニット20による書込を開始する。
【0019】図8は、本発明の第2の実施形態を示すタ
イミングチャートであり、図9は、本発明の第2の実施
形態における制御手順を示す示すフローチャートであ
る。本実施形態においては、プリンタ1が複数の画素密
度(解像度)に対応して印刷処理を行うように設定され
ており、この場合のコントローラ31は、ホストコンピ
ュータ70からのプリント命令を受信した後、直ちにプ
リンタエンジン40に対してプリンタエンジン40内に
予め設定された画素密度に基づいてポリゴンモータ93
を回転させる要求を出力し、コントローラ31内におけ
る画像処理を終了した後に、実際に印刷処理を行う画素
密度に対応したポリゴンモータ93の回転速度情報を含
んだプリント要求をプリンタエンジン40に送信する。
図8のタイミングチャートの記載項目及び記載順は、前
記した図14に示した従来のタイミングチャートの記載
項目及び記載順と同一であるが、新たに、ポリゴンモー
タ93のみをプリント命令に先立って回転させる時間
「f」及びポリゴンモータ93の回転数を実際の印刷に
使用する画素密度に対応した回転数に到達させるまでの
回転数到達時間「g」が追加されている。図8では、ホ
ストコンピュータ70からのプリント命令を受信したコ
ントローラ31は、直ちにプリンタに初期設定(デフォ
ルト設定)されている画素密度に対応した回転数にポリ
ゴンモータ93を回転させる要求を行うことから、図8
中のポリゴンモータの段が、ホストコンピュータ70か
らのプリント命令を受信した後、直ちにロー(L)から
ハイ(H)になる。本実施形態では、画素密度が特定さ
れることから図5中の図表に示したようにポリゴンモー
タ93の回転数が定まるので、図5中の図表に示したよ
うにその回転数にロックされるまでの時間が特定され
る。また、本実施形態では、一つの給紙トレイ2又は3
から印刷用紙4がレジストローラ6に到達するまでの給
紙時間は特定され、コントローラ31からプリンタエン
ジン40へのプリント要求が出力されてからロック時間
「b」が終了するまでに要する時間よりも、給紙時間
「c」の方が短い場合とする。本実施形態の場合には、
図8中に示したように、一旦、時間「f」だけ早くプリ
ント命令に先立つ要求によりポリゴンモータ93のみを
デフォルト設定の回転数で回転させており、コントロー
ラ31からプリンタエンジン40へのプリント命令をエ
ンジンボード41中のCPU45が受信すると、前の要
求に基づいた回転数によるポリゴンモータ93の回転を
キャンセルして、新たに、プリント命令に基づいた回転
数でポリゴンモータ93を回転させるようにする。新た
な回転数に達するまでの回転数到達時間「g」は、その
直前まで時間「f」だけポリゴンモータ93の回転が行
われていたため、停止状態から回転を開始する場合より
も短くなる。従って、本実施形態のロック時間「b」
は、回転数到達時間「g」となり、画像展開時間「a」
の終了前に回転を始めていることになるので、図14に
示した従来の印刷時間に比べて時間「f」の分だけ早く
印刷処理を終了することができる。
【0020】図9のステップS11では、ホストコンピ
ュータ70からコントローラ31にプリント命令が出力
される。ステップS12では、コントローラ31からプ
リンタエンジン40へポリゴンモーター(ポリゴン)9
3を回転させるための要求を送出(発行)する。ステッ
プS13では、プリンタエンジン40中のCPU45が
ポリゴンモータ93の回転をデフォルト設定の回転数で
開始させる。ステップS14では、コントローラ31
が、コントローラ31中で画像データを展開する。ステ
ップS15では、コントローラ31からプリンタエンジ
ン40へプリント(給紙)要求を送出(発行)する。ス
テップS16では、ポリゴンモータ93の回転(初期回
転)をキャンセルして、新たに、プリント命令中に設定
された解像度(画素密度)に基づいて図5中の図表に示
した如き目標回転数によりポリゴンモータ93を回転さ
せる。ステップS17では、給紙動作(シーケンス機器
群51中の印刷用紙4の搬送動作)を開始する。ステッ
プS18では、レジストローラ6により印刷用紙4の搬
送を停止させて位置合わせしておき、ポリゴンモータ9
3の回転数が図5等に規定した所定の回転数に達してロ
ックするまで待った後、感光体ドラム8への書込ユニッ
ト20による書込を開始する。 図10は、手差しトレ
イ及び3段の自動給紙トレイを含む合計4つの給紙トレ
イと、各々の給紙トレイに収納された印刷用紙4がレジ
ストローラ(レジスト)6へ到達する時間(給紙時間)
の一例を示した一覧表である。
【0021】図10の図表中の数値を用いて給紙動作と
図5のロック時間との関係の一例を示すと次のようにな
る。例えば、「3rd」の給紙トレイに収納された印刷
用紙4に画素密度200dpiで印刷する場合には、ポ
リゴンモータ93のロック時間は2.0秒であり、印刷
用紙4がレジストローラ6へ到達する時間は、3.0秒
ということになる。従って、この場合に、上記した第1
の実施形態や第2の実施形態のように「b」のロック時
間中に給紙を始めるようにすると、ポリゴンローラ93
がロックした後に印刷用紙4がレジストローラ6へ到達
することになる。そこで、以下に示す第3の実施形態で
は、給紙時間「c」中にポリゴンモータ93の回転を開
始するようにした。
【0022】図11は、本発明の第3の実施形態を示す
タイミングチャートであり、図12は本発明の第3の実
施形態の制御手順を示すフローチャートである。本実施
形態では、プリンタ1が複数の給紙カセット(給紙装
置)2、3を有し、ポリゴンモータ93がポリゴンモー
タ93を回転させるための要求を受信してから印刷処理
を行う画素密度に対応した回転数に到達する時間より
も、印刷用紙4が給紙を開始してからレジストローラ6
に到達するまでの時間の方が長い場合には、コントロー
ラ31は、給紙を開始してから所定時間が経過した後
に、プリンタエンジン40に対してポリゴンモータ93
を回転させる要求を行う。図11のタイミングチャート
の記載項目及び記載順は、前記した図14に示した従来
のタイミングチャートの記載項目及び記載順と同一であ
るが、新たに、ポリゴンモータ93のみをプリント命令
に遅延させて回転させる時間「f」が追加されている。
図11では、ホストコンピュータ70からのプリント命
令を受信したコントローラ31は、直ちにはポリゴンモ
ータ93を回転させる要求を行わず、画像データの展開
のみを行う。本実施形態では、画素密度が特定されるこ
とから図5中の図表に示したようにポリゴンモータ93
の回転数が定まり、図5中の図表に示したようにその回
転数にロックされるまでの時間が特定される。また、本
実施形態では、一つの給紙トレイ2又は3から印刷用紙
4がレジストローラ6に到達するまでの給紙時間は図1
0中の図表に示したように特定され、コントローラ31
からプリンタエンジン40へのプリント要求が生成され
てからロック時間「b」が終了するまでの時間よりも、
給紙時間「c」の方が長い場合とする。本実施形態の場
合には、図11中に示したように、プリント命令に基づ
いて給紙を先に開始しており、図10中の図表に示した
ように特定された給紙時間「c」から、図5中の図表に
示したように特定されたロック時間「b」を減じた差分
の時間「f」だけポリゴンモータ93の回転を遅らせて
開始する。従って、本実施形態では、ポリゴンローラ9
3がロックした後に印刷用紙4がレジストローラ6へ到
達することなく、給紙時間「c」をロック時間「b」と
同時に終了させることができる。
【0023】図12のステップS21では、ホストコン
ピュータ70からコントローラ31にプリント命令が出
力される。ステップS22では、コントローラ31から
プリンタエンジン40へポリゴンモーター(ポリゴン)
93を回転させるための要求、画素密度(解像度)情
報、及び、給紙段情報を送出(発行)する。ステップS
23では、ポリゴンモータ93が目標とする(実際に印
刷を行う)回転数に到達するまでの時間よりも給紙時間
の方が長いか否かの判断が行われ、給紙時間の方が長い
場合(ステップS23:Yes)にはステップS24に
進み、給紙時間の方が長くない場合(ステップS23:
No)にはステップS29に進む。ステップS24で
は、コントローラ31が、コントローラ31中で画像デ
ータを展開する。ステップS25では、コントローラ3
1からプリンタエンジン40へプリント(給紙)要求を
送出(発行)する。ステップS26では、給紙動作(シ
ーケンス機器群51中の印刷用紙4の搬送動作)を開始
する。ステップS27では、給紙時間「c」からロック
時間「b」を減じた差分の時間「f」だけ経過した後、
プリント命令中に設定された解像度(画素密度)に基づ
いて図5中の図表に示した如き目標回転数によりポリゴ
ンモータ93を回転させる。ステップS29では、コン
トローラ31が、コントローラ31中で画像データを展
開する。ステップS30では、プリンタエンジン40中
のCPU45がポリゴンモータ93の回転をデフォルト
設定の回転数で開始させる。ステップS31では、コン
トローラ31からプリンタエンジン40へプリント(給
紙)要求を送出(発行)する。ステップS32では、ロ
ック時間「b」から給紙時間「c」を減じた差分の時間
「f」だけ経過した後、プリント命令中に設定された解
像度(画素密度)に基づいて図5中の図表に示した如き
目標回転数によりポリゴンモータ93を回転させる。ス
テップS28では、レジストローラ6により印刷用紙4
の搬送を停止させて位置合わせしておき、ポリゴンモー
タ93の回転数が図5等に規定した所定の回転数に達し
てロックするまで待った後、感光体ドラム8への書込ユ
ニット20による書込を開始する。
【0024】図13は、本発明の第3の実施形態を示す
フローチャートである。本実施形態では、プリンタエン
ジン40は、コントローラ31からポリゴンモータ93
を回転させる旨の要求を受信してポリゴンモータ93を
回転させた後、所定時間が経過してもコントローラ31
から正式なプリント要求を受信しない場合には、ポリゴ
ンモータ93を停止させるようにした。図13のステッ
プS41では、ホストコンピュータ70からコントロー
ラ31にプリント命令が出力される。ステップS42で
は、コントローラ31からプリンタエンジン40へポリ
ゴンモーター(ポリゴン)93を回転させるための要求
を送出(発行)する。ステップS43では、プリンタエ
ンジン40中のCPU45がポリゴンモータ93の回転
を開始させ、不図示のタイマをスタートさせる。尚、こ
の場合のタイマは、コントローラ31中における画像デ
ータを展開するに充分な時間(一定時間)を計時する。
ステップS44では、タイマが一定時間を計時したか否
か、即ち、画像データの展開が終了したか、展開中であ
るかを判断し、一定時間を計時した場合(ステップS4
4:Yes)にはステップS48に進み、一定時間を計
時していない場合(ステップS44:No)にはステッ
プS45に進む。ステップS45では、コントローラ3
1からプリンタエンジン40へプリント(給紙)要求を
送出(発行)する。ステップS46では、給紙動作(シ
ーケンス機器群51中の印刷用紙4の搬送動作)を開始
する。ステップS47では、レジストローラ6により印
刷用紙4の搬送を停止させて位置合わせしておき、ポリ
ゴンモータ93の回転数が図5等に規定した所定の回転
数に達してロックするまで待った後、感光体ドラム8へ
の書込ユニット20による書込を開始する。
【0025】上記のように構成し、動作させることによ
り、ポリゴンモータ93が回転してから、コントローラ
31からプリンタエンジン40へのプリント(給紙)命
令がくるまでの時間差分だけ、最初の印刷用紙への印刷
時間が短縮できる。また、ポリゴンモータ93をデフォ
ルト設定された画素密度(解像度)に対応した回転数に
より先に回転を開始するようにしているので、実際に印
刷する解像度に対応した目標回転数に到達するのも早く
なることから、最初の印刷用紙への印刷時間が短縮でき
る。また、印刷する解像度と給紙段の組み合わせによ
り、ポリゴンモータのロック時間よりも給紙時間の方が
長い場合であっても、ポリゴンモータ93の回転軸92
の寿命を延ばすことができ、最初の印刷用紙への印刷時
間が短縮できる。また、最初の印刷用紙への印刷時間が
短縮できる制御の実行中、ポリゴンモータ93が回転し
てから、コントローラ31が暴走したり、コントローラ
31中における画像データの展開に時間が長くかかった
場合でも、ポリゴンモータ93を停止させるので、ポリ
ゴンモータ93の寿命を保護することができる。
【0026】
【発明の効果】上記のように請求項1及び請求項2の本
発明では、ホストコンピュータからのプリント命令をコ
ントローラで受信した後、直ちにポリゴンモータを回転
させてから画像データの展開処理に入り、その後、給紙
動作を行うので、ポリゴンモータをロックするまでの時
間がばらついたり経時劣化の影響を受けたりせず、画像
データを展開する時に、先にポリゴンモータを回転開始
させた時間分、従来より最初の印刷用紙への印刷時間を
短くすることができる。請求項3の本発明では、ホスト
コンピュータからのプリント命令をコントローラで受信
した後、直ちに、まずポリゴンモータをデフォルト設定
の解像度に対応した回転数により回転させてから、画像
データの展開処理に入り、その後、指定された解像度に
応じた回転数によりポリゴンモータを回転させて、給紙
動作を行うので、ポリゴンモータをロックするまでの時
間がばらついたり経時劣化の影響を受けたりせず、画像
データを展開する前にポリゴンモータを先に回転開始さ
せて目標回転数に早く到達することができるので、従来
より最初の印刷用紙への印刷に要する時間を短くするこ
とができる。
【0027】請求項4の本発明では、指定された解像度
と給紙段(オプション給紙等)の組合わせにより、印刷
用紙を給紙部からレジストローラまで到達させる時間
が、ポリゴンモータを目標回転数に到達させるまでのロ
ック時間よりも長い場合、ポリゴンモータの起動開始時
間を遅らせることにより、ポリゴンモータがロック状態
に達するまでの時間を無駄なく給紙時間中に吸収すると
共に、ポリゴンモータの無駄な回転時間を減らし、ポリ
ゴンモータの寿命を延ばすことができる。請求項5の本
発明によれば、プリンタエンジンがポリゴンモータを回
転させる要求を受信した後、一定時間が経過してもプリ
ント要求を受信しない場合に、プリンタエンジンはコン
トローラからの指示を得ずにポリゴンモータを停止させ
るので、ポリゴンモータを必要以上に長時間回転させる
ことを防ぎ、ポリゴンモータの寿命を延ばすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態であるレー
ザービームプリンタ(LBP)の内部機構を示す概略構
成図である。
【図2】図1のプリンタ内のコントローラの及びその関
連装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1のプリンタ内のプリンタエンジン及びその
関連装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、図2及び図3に示したプリンタエンジ
ン40内におけるポリゴンモータ及びその関連装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】DPI信号(コード)と、それに対応する画素
密度、モータ回転数、ロック時間の一例を一覧表にした
図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示すタイミングチャ
ートである。
【図7】本発明の第1の実施形態を示すフローチャート
である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示すタイミングチャ
ートである。
【図9】本発明の第2の実施形態を示すフローチャート
である。
【図10】手差しトレイ及び3段の自動給紙トレイを含
む4つの給紙トレイと、その各々の給紙トレイに収納さ
れた印刷用紙がレジストローラへ到達する時間の一例を
一覧表にした図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示すタイミングチ
ャートである。
【図12】本発明の第3の実施形態を示すフローチャー
トである。
【図13】本発明の第4の実施形態を示すフローチャー
トである。
【図14】ホストコンピュータよりのプリント命令を受
信してから転写ドラムに画像書き込み(露光)が行われ
るまでの従来のタイミングの一例を示すタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1・・・レーザプリンタ、2、3・・・給紙カセット、
4・・・印刷用紙、5・・・給紙ローラ、6・・・レジ
ストローラ、7・・・メインモータ、8・・・感光体ド
ラム、9・・・帯電チャージャ、10・・・現像ユニッ
ト、11・・・転写チャージャ、12・・・搬送ベル
ト、13・・・定着ユニット、14・・・加圧ローラ、
15・・・定着ローラ、16・・・排紙ローラ、17・
・・排紙トレー、18・・・クリーニングユニット、1
9・・・プリント回路基板、20・・・書込ユニット、
31・・・コントローラ、40・・・プリンタエンジ
ン、26、45・・・CPU、41・・・エンジンボー
ド、70・・・ホストコンピュータ、91・・・開演偏
向器、92・・・回転軸、93・・・ポリゴンモータ、
94・・・PM回転制御部、95・・・ROM、96・
・・カウンタ、97・・・PMドライバ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の回転数に回転制御することができ
    るポリゴンモータと、該ポリゴンモータにより駆動され
    る回転偏向器と、前記ポリゴンモータの回転を制御する
    モータ制御手段とを備えたプリンタエンジンと、 該プリンタエンジンを含む装置全体の制御を司るコント
    ローラと、を備え、 ホストコンピュータに接続されると共に、待機中にポリ
    ゴンモータが停止するように構成された光走査型の画像
    形成装置において、 前記画像形成装置が単一の画素密度のみにより印刷処理
    を行うように設定された場合に、前記コントローラは、
    前記ホストコンピュータからのプリント命令を受信した
    後、直ちにプリンタエンジンに対してポリゴンモータ回
    転要求を行い、コントローラ内における画像処理を終了
    した後にプリント要求をプリンタエンジンに送信するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像形成装置が複数の異なった画素
    密度に対応して印刷処理を行うように設定された場合
    に、前記コントローラは、前記ホストコンピュータから
    のプリント命令を受信した後、直ちにプリンタエンジン
    に対して印刷処理を行う画素密度に基づいた設定解像度
    情報を付加したポリゴンモータ回転要求を行い、コント
    ローラ内における画像処理を終了した後にプリント要求
    をプリンタエンジンに送信することを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、前記ホストコンピ
    ュータからのプリント命令を受信した後、直ちにプリン
    タエンジンに対して該プリンタエンジン内に予め設定さ
    れた所定の画素密度に基づいてポリゴンモータ回転要求
    を行い、コントローラ内における画像処理を終了した後
    に、実際に印刷処理を実施する画素密度に対応したポリ
    ゴンモータの回転速度情報を含んだプリント要求をプリ
    ンタエンジンに送信することを特徴とする請求項2に記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成装置が複数の給紙装置を有
    し、ポリゴンモータが前記ポリゴンモータ回転要求を受
    信してから前記画素密度に対応した回転数に到達する時
    間よりも、印刷用紙が給紙を開始してから書き込み位置
    に到達するまでの時間の方が長い場合に、前記コントロ
    ーラは、給紙を開始してから所定時間が経過した後にプ
    リンタエンジンに対してポリゴンモータ回転要求を行う
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記プリンタエンジンは、前記コントロ
    ーラからのポリゴンモータ回転要求を受信してポリゴン
    モータを回転させた後、所定時間が経過しても前記コン
    トローラからプリント要求を受信しない場合には、ポリ
    ゴンモータを停止させることを特徴とする請求項1〜4
    の何れか1項に記載の画像形成装置。
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