JP2000233839A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

画像形成装置及びその制御方法

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JP2000233839A
JP2000233839A JP11036515A JP3651599A JP2000233839A JP 2000233839 A JP2000233839 A JP 2000233839A JP 11036515 A JP11036515 A JP 11036515A JP 3651599 A JP3651599 A JP 3651599A JP 2000233839 A JP2000233839 A JP 2000233839A
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Fumiya Yamazaki
史哉 山崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】有償画像などの印刷時の紙ジャム等の障害を防
止する。 【解決手段】用紙は給紙トレイ133から搬送されて、
転写ローラ122により画像が転写され、定着ローラ1
23により定着された後排出される。この際に、排紙セ
ンサ136または137により用紙の排出が確認され、
印字媒体の供給を制御手段101が作動して給紙トレイ
133から用紙を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置及び
方法に関し、特に、有償の画像情報など、確実に印字し
たい情報を通常よりも高い信頼性で印字できる画像形成
装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの発達などにより
様々な情報や画像データを手軽に入手することができる
ようになった。また、プリンタのカラー化や高解像度
化、高速化により、高品質な印刷物を個人ベースで作成
することが可能となった。しかし、手軽に高品位の印刷
物が入手できるようになった一方で、著作権や肖像権に
対する配慮が必要になってきた。
【0003】この解決策として、著作権や肖像権の存在
する情報や画像に対してはプリンタで印刷する際に課金
して著作権者に還元することでその権利を保護する方法
が挙げられる。
【0004】この方法にでは、情報端末の操作者は、イ
ンターネットやパソコン通信などから有償画像あるいは
情報を入手してプリントする際に、データを提供するネ
ットワークサーバにクレジットカードなどの料金支払い
のための情報を引き渡す。操作者がプリントしたい枚数
分の料金を払い込んだときに、相手方のサーバからプリ
ントを許可される。操作者はプリントを許可された枚数
分だけ、プリンタから出力することができる。
【0005】このとき、紙詰まりなどのトラブルが発生
してプリントされない場合は、その画像あるいは情報は
課金の対象にならない。プリントが完全に終了してから
課金される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置においては、ネットワークから入手した有
償情報を印字する場合などに紙詰まりジャムなどのトラ
ブルが発生してプリントされないことがあると、ネット
ワークを通じて有償情報の再送を要求しなければならな
いなど、通常の印刷物の印字で発生したトラブルに比べ
てリカバリ制御に相当の時間や手間がかかるという問題
がある。
【0007】また、従来の画像形成装置においては、有
償の情報を連続して印字する場合に紙詰まりジャムなど
のトラブルが発生してプリントが中断されると、印刷装
置内に印刷しかかりの画像が印字された用紙が残り、こ
れを悪用される可能性があるという問題がある。
【0008】本発明は上記従来体に鑑みてなされたもの
で、単位時間あたりの印字枚数を通常に比べて減らすこ
とで紙詰まりジャムなどの搬送不良を発生し難くし、ま
た、紙詰まりジャムなどの搬送不良が発生してしまった
際には内部に残る形成不良の画像が印字された用紙をな
くすことのできる画像形成装置及びその制御方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本発明の多色画像形成装置は以下のような構成から
なる。即ち、印刷媒体を供給する供給手段と、供給され
る印字媒体上に画像を形成する画像形成手段と、指定さ
れた印字モード及び指定された動作を判定し、特定の印
字モードかつ特定の動作が指定された場合には、印字媒
体間の距離を広げて供給するように前記印字媒体供給手
段を制御する制御手段とを有する。
【0010】また好ましくは、前記制御手段は、前記画
像形成手段による画像形成のタイミングをさらに制御
し、前記印字モードが前記特定の印字モードの場合に
は、前記同期信号の間隔を、前記印字媒体間の距離に応
じて広げる。
【0011】また好ましくは、前記画像形成手段により
画像が形成された記録媒体の排出を検知する検知手段を
更に備え、前記制御手段は、前記特定の印字モードの場
合には、前記検知手段により記録媒体の排出が検知され
た後で、次の記録媒体を供給するように前記供給手段を
制御する。
【0012】また好ましくは、前記指定された動作と
は、記録媒体上に画像を形成する画像形成動作を含む。
【0013】また好ましくは、前記指定された動作と
は、前記供給手段により供給される記録媒体の位置の切
り替え動作を含む。
【0014】また好ましくは、前記指定された動作と
は、前記画像形成手段により画像が形成された記録媒体
が排出される位置の切り替え動作を含む。
【0015】また好ましくは、前記指定された動作と
は、前記供給手段により供給される記録媒体の大きさの
切り替え動作を含む。
【0016】また好ましくは、前記指定された動作と
は、前記画像形成手段により記録媒体の両面に画像を形
成する動作を含む。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態を以下に示す。本実施の形態のプリンタ
では、後述する連続印刷を指定されたとおりに遂行する
通常印字モードと、有償情報などの特定の画像を印字す
るための印字モードととして高信頼印字モードとを有す
る。本印刷装置では、高信頼印字モード動作時には、連
続して印字を行う場合でも紙間を広げて画像形成を行う
ことにより、印字中の事故を減らして用紙搬送の信頼性
を高める。なお、これらの印字モードは、ネットワーク
やホストコンピュータから受信するデータに含まれてい
るものとする。印字モードはコントローラで受信され、
エンジン制御部に転送される。
【0018】図1は本発明による実施例を説明する画像
形成装置の構成図である。
【0019】図1において、コントローラ102は、入
力された各色の画像信号をビデオ信号に変換して、対応
する色のレーザビーム走査系に入力する。エンジン制御
部101は、後述する手順で設定された、内蔵するレジ
スタ等の値に基づいて、後述するように用紙の搬送や画
像形成のタイミングを制御する。コントローラ102
は、不図示のネットワークを介したサーバなど、外部装
置からデータを受信してエンジン制御部101で処理可
能な形式のデータに変換し、それをエンジン制御部10
1に出力する。
【0020】印字時には、まず、コントローラ部102
が図示しないホストコンピュータより印字開始命令を受
けると、エンジン制御部101は印字動作を開始する。
印字動作が開始されると、YMCK各色の感光ドラム1
05、113、114、115を回転駆動する感光ドラ
ム駆動モータ、中間転写ベルト119を回転駆動する中
問転写ベルト駆動モータ、および各色の回転多面鏡12
5、126、127、128の駆動モータ104、11
0、111、112が駆動されて回転を開始する。
【0021】次に、各色の画像形成の準備が整った時点
で、エンジン制御部101はコントローラ部102へ第
1色めのイエローの画像信号のための垂直同期信号を基
準垂直同期信号線205を介して出力し、コントローラ
部102はエンジン制御部101より出力される垂直同
期信号および水平同期信号に同期して、Y画像データ信
号線を介して画像情報(具体的にはレーザビームのON
/OFF信号)を出力し、その信号はイエローのレーザ
ビーム走査系103に入力される。イエローのレーザビ
ーム走査系103は、内蔵する半導体レーザによってコ
ントローラ部102より入力された画像情報に基づきレ
ーザビームを発光する。そのレーザビームにより、回転
多面鏡125により予め帯電された感光ドラム105が
走査されて静電潜像が形成される。そして、イエローの
現像部106は、感光ドラム105上に形成された静電
潜像をトナーによって可視画像化する。感光ドラム10
5上の可視画像は、感光ドラム105の最下点に配置さ
れる1次転写部129で中間転写ベルト119に一次転
写される。
【0022】マゼンタ,シアン,黒(M,C,K)の各
画像も同様にして、回転多面鏡126〜128,レーザ
ビーム走査系107〜109,現像部116〜118,
感光ドラム113〜115,1次転写部130〜132
によりトナー現像され、中間転写ベルト119に転写さ
れる。ただし、YMCK4色の画像は正確に重ね合わさ
れねばならない。そのため、MCK各色の画像は、現像
ドラム上に形成されたそのトナー像の先端が、中間転写
ベルト上に転写されている他の色の画像の先端と一致す
るようなタイミングで形成が開始される。例えば現像ド
ラム113上のマゼンタの画像形成は、中間転写ベルト
119が、イエローの1次転写機129からマゼンタの
1次転写機130までの距離を搬送されるために要する
時間だけ、イエローの画像形成に対して遅れて開始され
る。すなわち、各色の画像形成を開始するタイミング
は、1次転写機間の距離と、転写ベルトの搬送速度とに
より決まる時間ずつ遅れる。
【0023】エンジン制御部101は、転写ローラ12
2で記録紙に中間転写ベルト119上の画像の先端がち
ょうど記録紙の先端に2次転写されるようなタイミング
で記録紙を給紙トレイ120から給紙するよう制御す
る。
【0024】図14は図1の装置のコントローラ102
及びエンジン制御部101とその周辺の構成を示す図で
ある。コントローラ102は、ネットワーク等、外部の
装置と外部I/O3を介して接続される。CPU7は、
プログラム格納ROM5に格納されたプログラムを実行
し、コード格納RAM6に格納された画像を表すコード
データを画素データに変換し、画素データ用RAM4に
格納する。このほか、CPU7は、またコントローラ1
02全般にわたる制御を実行する。また、コントローラ
102はエンジンインターフェース8を介してエンジン
制御部101及びレーザ制御回路13と信号を交換す
る。
【0025】レーザビーム走査系103,107〜10
9は、コントローラ102からの画像信号を受信し、レ
ーザドライバ17,半導体レーザ18によりレーザビー
ムを出力する。これらは、YMCK4色分そろってい
る。また、所定位置に置かれた受光素子20,検出回路
19によりレーザビームを受光して、それに基づいて水
平同期信号を生成しコントローラ102に入力する。
【0026】また、エンジン制御部101はコントロー
ラからの命令により通常印字モードあるいは高信頼印字
モードといったモードがセットされるレジスタ1011
と、垂直同期信号のタイミングを制御するためのレジス
タ1012を有する。レジスタ1011は、コントロー
ラから送られてくるモード指定の命令に従って値がセッ
トされる。レジスタ1012は、後述する手順で値がセ
ットされる。このレジスタ102にセットされた値に応
じて、メインモータドライバによってメインモータ及び
各種ソレノイドが駆動され、用紙の搬送や感光ドラムの
回転等、装置の搬送系が駆動される。また、後述する排
紙センサ136,137を含む各種センサからの信号も
エンジン制御部101に入力される。エンジン制御部
は、レジスタ1102の値や、センサからの入力に応じ
たタイミングで、各色ごとの垂直同期信号15を出力す
る。
【0027】また、図1の印刷装置は両面印刷を行うこ
ともできる。両面印刷時には、表面に印字されて搬送ロ
ーラ123を通過した用紙は、不図示のフラッパにより
進路を反転部140に変えられてそこに送られ、そこか
ら戻されて反転トレイ134に判定した状態で載置され
る。反転トレイ上には所定枚数の用紙を載置でき、その
枚数分ずつ連続して表面の印字及び裏面の印字を行え
る。反転トレイ134上の用紙は通常の印字時と同じ径
路で搬送され、裏面に印刷されて排出される。
【0028】次に、図2〜図4を参照して、本実施形態
における画像形成手順を説明する。図2は本発明の第1
の実施形態による画像形成装置のエンジン制御部におい
て連続印字の動作タイミングおよび垂直同期信号の出力
タイミングを決定するフローチャートである。図3は本
発明の第1の実施形態による画像形成装置の通常モード
における連続印字の動作シーケンスを表す図である。図
4は本発明の第1の実施形態による画像形成装置の特定
の印字モード、ここでは高信頼印字モードにおける連続
印字の動作シーケンスを表す図である。
【0029】本実施形態の画像形成装置では、1枚目の
画像のための最初の垂直同期信号をエンジンが出力する
よりも前の時点、又は1枚目の画像のための垂直同期信
号をエンジンが出力してから所定の時間(図3における
*)が経過するまでの時点において、コントローラ10
2から2枚目の印字命令が発せられると、エンジン制御
部101は連続印字を指定されたと判断する。この所定
時間は、2枚目の画像のための潜像形成が可能となるま
での時間を最短として、すなわち、感光ドラム上への1
枚目の画像の形成及び1次転写ベルトへの転写を終了し
た後、クリーニングされ、予備帯電された感光ドラム表
面がレーザ露光位置に達するまでの所要時間を最短とし
て決定される。
【0030】エンジン制御部101はコントローラ10
2によって連続印字を指定されると、図2に示したフロ
ーチャートに基づき、最高スループットを実現するため
の動作タイミングで印字するか、或いは信頼性のより高
い紙搬送を実現するために最高スループットの動作タイ
ミングよりも垂直同期信号の間隔や紙間を広げて印字す
るかを決定する。コントローラ部102は、垂直同期信
号を受けると画像情報をレーザビーム走査系に送り始
め、潜像形成が開始される。
【0031】図2において、まず1枚目の画像のための
垂直同期信号をエンジンからコントローラへ出力した後
に所定の時間が経過するまでの時点において、コントロ
ーラ102から次の印字命令を受けたか、すなわち連続
印字を指定されたかどうかを判断する(ステップS20
1)。連続印字が指定されていなければ次の用紙を給紙
・排紙するタイミングを決定する処理を終了する。
【0032】連続印字が指定された場合は、特定の印字
モード、すなわちここでは高信頼印字モードで印字を行
っているかどうか判断する(ステップS202)。現在
の印字モードが高信頼印字モードでなく通常印字モード
であるときは、連続印字を最高スループットを実現する
ための給紙タイミングと垂直同期信号出力タイミングと
を、内蔵するレジスタ等に設定する(ステップS20
3,S204)。この通常モードにおける連続印字時の
タイミング図を図3に示す。図3において、*マーク
が、あるページの画像形成の開始から次のページの画像
形成の開始までの間隔を示す。この間隔は、前述した通
り、感光ドラム上へあるページの画像の形成を開始して
から、画像の転写が終わってクリーニングされ、予備帯
電された感光ドラム表面がレーザ露光位置に達するまで
の所要時間や、用紙を給紙トレイから供給するを最短と
して決定される。なお、連続するページのイエロー垂直
同期信号を出力する間隔さえ設定されれば、残りの各色
の垂直同期信号のタイミングは、転写部の間隔及び搬送
速度などに応じて決定できる。また、用紙の給排紙タイ
ミングも、印刷装置の用紙(転写ベルト)搬送速度と搬
送距離に応じて決まる。
【0033】エンジン制御部101は、連続印字を指定
された場合は上記ステップにて設定されたタイミングに
基づいて2枚目以降の連続印字を開始する。
【0034】そして、現在の印字モードが特定の印字モ
ード、すなわち高信頼印字モードであるときは、垂直同
期信号を直前のページの排紙完了の検知直後に設定する
(ステップS205)。また、給排紙のタイミングを、
ステップS205で設定した垂直同期信号の出力タイミ
ングに合わせて設定する(ステップS206)。図4に
高信頼印字モードにおける連続印字の動作タイミングを
表す。図4においては、2ページ目のイエロー垂直同期
信号が発生されるのは1ページ目の用紙が排出された直
後である。ここでは用紙の排出を排紙センサ136また
は137により検出し、排紙が完了したタイミングでイ
エローの垂直同期信号が出力されている。なお、用紙の
搬送速度と搬送距離はプリンタによって一定であるた
め、図4におけるタイミング1とタイミング2との間隔
は、用紙の搬送速度と搬送距離とによって静的に決定す
ることもできる。また、本例においては、ステップS2
06で設定される用紙の給紙タイミングは、通常モード
と同じく、イエローの垂直同期信号出力後、重ね合うよ
うに形成されている画像が用紙上に転写されるようなタ
イミングに設定される。このタイミングは用紙搬送速度
や搬送距離といったプリンタの機構によって決まるため
に、モードによっても、連続/不連続印字の別によって
も変わることはない。また、用紙の排出のタイミング
は、給紙したあと所定時間経過後であり、これもモード
や連続/不連続印字の別によって左右されることはな
い。
【0035】図3及び図4に示すように、エンジン制御
部101は、高信頼印字モードにいては、連続印字の給
紙、および垂直同期信号の出力を、通常の印字モードの
場合よりも、ページ間の間隔を長くするようなタイミン
グで実行する。ただしこれらのタイミングは相対的には
モードによらず不変である。本実施形態では、高信頼印
字モードでの印字間の間隔は、1ページ分の印字が終わ
り排紙されたときに次のページの最初の色の画像、ここ
ではイエロー画像の垂直同期信号が出力されるような間
隔に設定されている。これにより、ある時点で搬送され
ている用紙は1枚に限られ、図3のように給紙と排紙と
が並行して行われる場合に比べてより高い信頼性で用紙
の搬送が行える。このため、高信頼印字モードでは、連
続印字を行う場合にも、紙詰まりジャムなどのトラブル
が発生する頻度が下がり、時間や手間がより多くかかる
リカバリ処理を行う頻度も低下する。
【0036】また、図4に示したように、用紙が完全に
排紙された後の所定のタイミングで、あるいは、排紙セ
ンサA136又は排紙センサB137により排紙が完了
したことを検知したタイミングで、次の用紙のための画
像形成を開始するように制御することにより、紙詰まり
ジャムなどが発生した場合でも画像形成装置内に残る不
良画像の枚数は1枚に限られる。そのため、入手できな
かった画像の数を正確に把握できるので、エンジン制御
部101からコントローラ102へ再送を要求する再送
要求枚数を正確に把握できる。
【0037】本実施形態(後述する実施形態でも同様)
では、4色の画像を、インラインに配置されたそれぞれ
独立した画像形成部により形成しているために、最初の
色であるイエロー画像の画像形成部から、用紙に画像が
転写される転写位置までの距離が、用紙の供給部から転
写位置までの距離よりも長く、用紙の供給を開始する前
に最初の色の垂直同期信号を出力して画像の形成を開始
しなければならない。これに対して、各色を順番に単一
の感光ドラム上に形成して用紙に転写する印刷装置やモ
ノクロームの印刷装置の場合には、トナー像は感光ドラ
ムから直接あるいは転写ドラムを介してから用紙に転写
される。このため、画像形成部から、用紙に画像が転写
される転写位置までの距離が、用紙の給紙トレイ等の供
給口から転写位置までの距離よりも短く、用紙の供給の
方を先に開始しなければならない。このため、このよう
な構成の印刷装置では、搬送される位置が搬送径路上の
所定位置に達したことを検出し、用紙の位置に応じて垂
直同期信号を出力している。このような装置にあって
は、排紙センサによって用紙の排出が検知された後に、
次の用紙の供給を開始するよう、給紙のタイミングのみ
を設定すればよい。こうすることで、垂直同期信号のタ
イミングも自動的に給紙タイミングに合わせて変更され
る。
【0038】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
形態を以下に示す。本実施形態の画像形成装置では、特
に通常印字を行う通常印字モードと、有償画像などを印
字する高信頼印字モードとを有する画像形成装置におい
て、高信頼印字モード動作時に連続して印字を行う場合
は、給紙口及び排紙口の変更をしないことにより、印字
中の紙詰まりジャムなどのトラブルを減らして用紙搬送
の信頼性を高めている。なお、装置の構成は図1及び図
14に示したとおりである。
【0039】図5は、本発明の第2の実施形態による画
像形成装置のエンジン制御部において連続印字中に給紙
口・排紙口を変更されたときに次の用紙のための給紙・
排紙動作タイミング、および垂直同期信号の出力タイミ
ングを決定するフローチャートである。コントローラ1
02からの連続印字の指示は、第1の実施形態と同様の
要領で行われる。
【0040】図6は本発明の第2の実施例による画像形
成装置の通常モードにおける連続印字中に給紙口・排紙
口を変更されたときの給紙・排紙動作の動作シーケンス
を表す図である。
【0041】図7は本発明の第2の実施例による画像形
成装置の特定の印字モード、すなわち高信頼印字モード
における連続印字中に給紙口・排紙口を変更されたとき
の給紙・排紙動作の動作シーケンスを表す図である。
【0042】まず、第1の実施形態と同様の手順によ
り、1枚目の画像のための垂直同期信号をエンジンが出
力するよりも前の時点、又は1枚目の画像のための垂直
同期信号をエンジンが出力してから所定の時間が経過す
るまでの時点において、コントローラ102から2枚目
の印字命令が発せられると、エンジン制御部101は連
続印字を指定されたと判断する。エンジン制御部101
はコントローラ102によって連続印字を指定される
と、図5に示したフローチャートに基づき、最高スルー
プットの連続印字動作を続行しつつ変更された給紙口・
排紙口に合わせて給紙・排紙タイミングを変更するか、
或いは一旦印字動作を停止して給紙口・排紙口を変更し
た後に印字動作を再開するかを決定する。
【0043】図5において、まず垂直同期信号をエンジ
ンからコントローラへ出力した後に所定の時間が経過す
るまでの時点において連続印字を指定されたかどうかを
判断する(ステップS501)。連続印字が指定されて
いなければ次の用紙に印字する必要はないので次の用紙
の給紙・排紙のタイミングを決定する処理を終了する。
そして、連続印字が指定されている場合は、次に印字す
べき用紙を給紙する給紙口・および用紙を排紙する排紙
口が現在印字中の用紙の給紙口・排紙口から変更されて
いるかどうか判断する(ステップS502)。この変更
の有無の判定は、給紙口や排紙口を切り替える命令の受
信を判定したり、あるいは、あるページの給排紙口と、
その次のページの給排紙口とを比較することを判定でき
る。変更されていないときは次の用紙を給紙・排紙する
タイミングを変更せずに次の用紙の給紙・排紙タイミン
グを決定する処理を終了する。そして、給紙口・排紙口
が変更されているときは現在の印字モードが高信頼印字
モードであるかどうか判断する(ステップS503)。
【0044】現在の印字モードが通常印字モードである
ときは、連続印字の次のページを最高スループットで出
力するための給紙・排紙タイミングを内蔵するレジスタ
等に設定する(ステップS505)。ここで、給紙口及
び排紙口が変わると用紙の径路が変わるために、給紙あ
るいは排紙のタイミングはその搬送径路に応じて決定さ
れる。次に、垂直同期信号出力タイミングも内蔵するレ
ジスタ等に設定して、次の用紙の給紙・排紙タイミング
を決定する処理を終了する(ステップS506)。な
お、連続印刷時の垂直同期信号の出力タイミングは、第
1の実施形態で説明したとおりである。
【0045】一方、現在の印字モードが高信頼印字モー
ドであるときは、連続印字を一旦停止し(ステップS5
04)、用紙を画像形成装置からすべて排出してから、
次のページからの垂直同期信号出力タイミング及び給紙
・排紙タイミングを決定する。本実施形態では、画像形
成中の用紙の排出を排紙センサ106,137で検出
し、それまで画像形成を停止する。その後、ステップS
505に分岐して垂直同期信号の出力タイミングを設定
する。これは、通常モードと同様である。また、給排紙
のタイミングを、垂直同期信号に合わせて決定する。な
お、給排紙口切り替え直後には、その前の紙の排出完了
後ただちに画像形成を開始する。
【0046】これにより、給排紙口の切り替え時には、
画像形成装置内に画像形成中の用紙は1枚しかないこと
を保証できる。
【0047】エンジン制御部101は、連続印字を指定
された場合は上記ステップにて設定されたタイミングに
基づいて次の用紙の連続印字を実行する。
【0048】図6に示すように、通常モードでは、エン
ジン制御部101は、通常の印字モードおける連続印字
中に給紙口・排紙口を変更されると、最高スループット
で印字を続行しながら変更された給紙口・排紙口に合わ
せて給紙・排紙のタイミングを変更するように制御す
る。本実施形態では、垂直同期信号のタイミングは変え
ずに、給排紙のタイミングを変更している。これは、最
高スループットを維持するためには、画像形成にかかる
垂直同期信号のタイミングの方がクリティカルであり、
給排紙のタイミングは垂直同期信号に合わせて決められ
ているためである。言い換えれば、図6に示した給排紙
のタイミングにはそれをのように変えても垂直同期
信号のタイミングを変える必要がないだけの余裕が含ま
れているためである。もし図6の給排紙タイミングと
とが重複するようなことになれば、給排紙のタイミン
グがクリティカルなタイミングとなり、それらが重複し
ないようにタイミングを設定される。それとともに、垂
直同期信号の出力タイミングも給排紙のタイミングに合
わせて変更される。
【0049】一方、図7に示すように、高信頼印字モー
ドでは、エンジン制御部101は、連続印字中に給紙口
・排紙口を変更されると、排紙の完了を検出するまで、
画像形成を停止する。それとともに、変更後の給排紙口
に応じて、垂直同期信号の出力及び給排紙タイミングを
設定する。そのため、エンジン制御部101は、排紙処
理の完了を検知して、その後タイミングでイエロー
の垂直同期信号を出力する。このように連続印字を一旦
停止して、その後次の用紙の給紙・排紙タイミングを変
更して連続印字を再開するように制御する。
【0050】以上の制御により、高信頼性モードで印字
することにより、用紙搬送がより信頼性の高いものとな
り、紙詰まりジャムなどのトラブルが発生する頻度を下
げて、通常の画像を印字する場合に比べて時間や手間が
より多くかかるリカバリ処理を行わなければならない状
況を発生し難くできる。また、給排紙口の変更がなけれ
ば、その給排紙口のために設定されたタイミングで印字
を続行する。
【0051】また、用紙を完全に排紙して連続印字を一
旦停止した後に次の用紙のための画像形成を開始するよ
うに制御することにより、万が一紙詰まりジャムなどが
発生した場合でも画像形成装置内に残る不良画像の枚数
が正確に把握できるので、エンジン制御部からコントロ
ーラへ画像データの再送を要求する際の再送要求枚数の
間違いを減らして、より高い信頼性をもって有償情報の
印字を実行することが可能となる。
【0052】また、第1実施形態の末尾に書いたよう
な、各色を順番に単一の感光ドラム上に形成して用紙に
転写する画像形成装置やモノクロームの画像形成装置の
場合には、垂直同期信号のタイミングは給排紙のタイミ
ングに合わせて変わるので、給排紙のタイミングを設定
するだけでよい。
【0053】(第3の実施の形態)第3の実施形態の画
像形成装置では、特に通常印字を行う通常印字モード
と、有償画像情報などの特定の画像を印字する高信頼印
字モードとを有する画像形成装置において、高信頼印字
モード動作時に連続して印字を行う場合は用紙サイズの
変更をしないように制御して画像形成を行うことによ
り、印字中の紙詰まりジャムなどのトラブルを減らして
用紙搬送の信頼性を高めるための制御方法について説明
する。
【0054】図8は本発明の第3の実施形態による画像
形成装置のエンジン制御部において連続印字中に用紙サ
イズの変更を指定されたときに次の用紙のための給紙・
排紙動作タイミング、および垂直同期信号の出力タイミ
ングを決定するフローチャートである。
【0055】図9は本発明の第3の実施形態による画像
形成装置の通常モードにおける連続印字中に用紙サイズ
の変更を指定されたときの給紙・排紙動作の動作シーケ
ンスを表す図である。
【0056】図10は本発明の第3の実施形態による画
像形成装置の高信頼印字モードにおける連続印字中に用
紙サイズの変更を指定されたときの給紙・排紙動作の動
作シーケンスを表す図である。
【0057】まず、第1の実施形態と同様の手順によ
り、1枚目の画像のための垂直同期信号をエンジンが出
力するよりも前の時点、または1枚目の画像のための垂
直同期信号をエンジンが出力してから所定の時間が経過
するまでの時点において、コントローラ102から2枚
目の印字命令が発せられると、エンジン制御部101は
連続印字を指定されたと判断する。エンジン制御部10
1はコントローラ102によって連続印字を指定される
と、図8に示したフローチャートに基づき、最高スルー
プットの連続印字動作を続行しつつ用紙サイズに合わせ
て給紙・排紙のタイミングを変更するか、或いは一旦印
字動作を停止して給紙・排紙のタイミングを変更した後
に印字動作を再開するかを決定する。
【0058】図8において、まず垂直同期信号をエンジ
ンからコントローラへ出力した後に所定の時間が経過す
るまでの時点において連続印字を指定されたかどうかを
判断し(ステップS801)、連続印字が指定されてい
なければ次の用紙に印字する必要はないので次の用紙の
給紙・排紙のタイミングを決定する処理を終了する。そ
して、連続印字が指定されている場合は、次に印字すべ
き用紙の用紙サイズが現在印字中の用紙の用紙サイズか
ら変更されているかどうか判断し(ステップS80
2)、変更されていないときは次の用紙を給紙・排紙す
るタイミングを変更せずに次の用紙の給紙・排紙タイミ
ングを決定する処理を終了する。そして、用紙サイズが
変更されているときは現在の印字モードが特定の印字モ
ード、すなわち高信頼印字モードであるかどうか判断す
る(ステップS803)。
【0059】現在の印字モードが通常印字モードである
ときは、連続印字の次のページを最高スループットで出
力するための給紙・排紙タイミングを内蔵するレジスタ
等に設定する(ステップS805)。次に、垂直同期信
号出力タイミングも内蔵するレジスタ等に設定して、次
の用紙の給紙・排紙タイミングを決定する処理を終了す
る(ステップS806)。ここで、用紙サイズが変わる
と画像形成に要する時間が変わるために、垂直同期信号
の出力タイミングはこの用紙サイズに応じて設定され
る。
【0060】一方、現在の印字モードが高信頼印字モー
ドであるときは、連続印字を一旦停止し(ステップS8
04)、用紙を画像形成装置からすべて排出してから、
次のページからの垂直同期信号出力タイミング及び給紙
・排紙タイミングを決定する。本実施形態では、画像形
成中の用紙の排出を排紙センサ106,137で検出
し、それまで画像形成を停止する。その後、ステップS
805に分岐して、変更された画像サイズに応じて、垂
直同期信号の出力タイミングを設定する。これは、通常
モードと同様である。また、給排紙のタイミングを、垂
直同期信号に合わせて決定する。なお、画像サイズ切り
替え直後には、その前の紙の排出完了後ただちに画像形
成を開始する。
【0061】これにより、画像サイズの切り替え時に
は、画像形成装置内に画像形成中の用紙は1枚しかない
ことを保証できる。
【0062】また、エンジン制御部101は、連続印字
を指定された場合は上記ステップにて設定されたタイミ
ングに基づいて次の用紙の連続印字を実行する。
【0063】図9に示すように、通常印字モードでは、
エンジン制御部101は、通常の印字モードおける連続
印字中に用紙サイズを変更されると、最高スループット
で印字を続行しながら用紙サイズに合わせて給紙・排紙
のタイミングを変更するように制御する。
【0064】一方、図10に示すように、高信頼印字モ
ードで連続印字中に用紙サイズを変更されると、エンジ
ン制御部101は、1ページの画像を形成すると、その
画像を転写した用紙の排紙が完了するまで連続印字を一
旦停止して、その後次の用紙の用紙サイズに合わせて給
紙・排紙タイミングを変更して連続印字を再開するよう
に制御する。
【0065】以上の制御により、用紙搬送がより信頼性
の高いものとなり、紙詰まりジャムなどのトラブルが発
生する頻度を下げて、通常の画像を印字する場合に比べ
て時間や手間がより多くかかるリカバリ処理を行わなけ
ればならない状況を発生し難くすることが可能となる。
【0066】また、用紙を完全に排紙して連続印字を一
旦停止した後に次の用紙のための画像形成を開始するよ
うに制御することにより、万が一紙詰まりジャムなどが
発生した場合でも画像形成装置内に残る不良画像の枚数
が正確に把握できるので、エンジン制御部からコントロ
ーラへ画像データの再送を要求する際の再送要求枚数の
間違いを減らして、より高い信頼性を以って有償情報の
印字を実行することが可能となる。
【0067】(第4の実施の形態)第4の実施形態の画
像形成装置では、持に両面印字の場合の、通常印字を行
う通常印字モードと、有償情報などの持定の画像を印字
する高信頼印字モードにおける制御を説明する。本実施
形態では、高信頼印字モード動作時に、用紙の両面に印
字を行う場合は表面の印字を終了してから裏面の印字を
開始し、また複数枚の用紙を両面機構に溜めないように
制御して画像形成を行う。これにより、印字中の紙詰ま
りジャムなどのトラブルを減らして用紙搬送の信頼性を
高めることができる。
【0068】図11は、第4の実施形態による画像形成
装置のエンジン制御部において両面印字を指定されたと
きに、次の用紙のための給紙・排紙動作タイミング、お
よび垂直同期信号の出力タイミングを決定するフローチ
ャートである。
【0069】図12は第4の実施形態による画像形成装
置の通常モードにおける両面印字動作を指定されたとき
の給紙・排紙動作の動作シーケンスを表す図である。
【0070】図13は第4の実施形態による画像形成装
置の特定の印字モードにおける両面印字動作を指定され
たときの給紙・排紙動作の動作シーケンスを表す図であ
る。
【0071】まず、1枚目の画像のための垂直同期信号
をエンジンが出力するよりも前の時点、又は1枚目の画
像のための垂直同期信号をエンジンが出力してから所定
の時間(図12における**マーク)が経過するまでの
時点において、コントローラ102から排紙口を反転ユ
ニット134に指定した印字命令が発せられると、エン
ジン制御部101は両面印字を指定されたと判断する。
エンジン制御部101はコントローラ102によって両
面印字を指定されると、図11に示したフローチャート
に基づき、最高スループットを実現するための動作タイ
ミングで両面印字を実行か、或いは信頼性のより高い紙
搬送を実現するために片面ずつ印字終了を待って次の印
字動作に移るように制御するかを決定する。
【0072】図11において、まず垂直同期信号をエン
ジンからコントローラへ出力した後に所定の時間が経過
するまでの時点において両面印字を指定されたかどうか
を判断し(ステップS1101)、両面印字が指定され
ていなければ次の用紙に印字する必要はないので次の用
紙の給紙・排紙のタイミングを決定する処理を終了す
る。そして、両面印字が指定されている場合は、現在の
印字モードが持定の印字モードすなわち高信頼印字モー
ドであるかどうか判断する(ステップS1102)。
【0073】現在の印字モードが通常の印字モードであ
るときは、両面印字の次のページを最高スループットで
出力するための給紙・排紙タイミング、および垂直同期
信号出力タイミングで印字動作を実行するようにそれぞ
れのタイミングを変更して次の用紙の給紙・排紙タイミ
ングを決定する処理を終了する(ステップS1103,
S1104)。
【0074】最高スループットの印字とは、第1の実施
形態で説明したような通常印字モードのタイミングで両
面の印刷を行うことである。ただし、両面印刷時には、
通常のトレイと両面トレイを使用するために、表面印刷
用のタイミングと裏面印刷用のタイミングとを、第2の
実施形態と同じ要領で切り替える必要がある。そのた
め、ステップS1103で設定されるタイミングは、両
面の表と裏とで異なる。さらに、両面印刷時には用紙の
反転という工程が必要なために、それに要する時間も見
込んでおく必要がある。反転処理は、裏面トレイから用
紙が供給されるまでに完了していなければならない。
【0075】一方、現在の印字モードが高信頼印字モー
ドであるときは、反転ユニット内に溜めることが可能な
用紙枚数にかかわらず、1枚の用紙の片面ずつ、印字終
了を待って次ページの印字動作に移行するように、次の
用紙の給紙・排紙タイミング及び垂直同期信号のタイミ
ングを設定する(ステップS1105,S1106)。
【0076】また、エンジン制御部101は、連続印字
を指定された場合は上記ステップにて設定されたタイミ
ングに基づいて次の用紙の連続印字を実行する。
【0077】図12に示すように、エンジン制御部10
1は、通常の印字モードおいて両面印字を指定される
と、反転ユニット134に溜めることが可能な用紙枚数
(本実施形態の反転ユニットでは2枚とする)だけ反転
ユニット134に用紙を溜めながら、最高スループット
で連続して両面印字するように、給紙・排紙のタイミン
グを設定する。すなわち、1枚目の用紙が両面トレイに
排出されたならただちに給紙に移行するタイミングが最
も高速となる。図12では、垂直同期信号のタイミング
は、上述したように反転処理の最短時間に合わせて設定
されているが、垂直同期信号のタイミングの方がクリテ
ィカルな場合には、そちらに合わせて両面トレイ上の用
紙の給紙タイミングが設定される。
【0078】一方、図13に示すように、エンジン制御
部101は、特定の印字モードにおいて両面印字を指定
されると、反転ユニット内に溜めることが可能な用紙枚
数にかかわらず、1枚の用紙の片面ずつ、排紙センサA
136又は排紙センサB137又は両面トレイへの用紙
収納検出センサ138により排紙が完了したことを検知
した後に、次ページの印字動作に移行するように制御す
る。
【0079】以上の制御により、両面印刷時の用紙搬送
がより信頼性の高いものとなり、紙詰まりジャムなどの
トラブルが発生する頻度を下げて、通常の画像を印字す
る場合に比べて時間や手間がより多くかかるリカバリ処
理を行わなければならない状況を発生し難くすることが
可能となる。
【0080】また、用紙を完全に反転トレイ134へ排
紙した後に次のページのための画像形成を開始するよう
に制御することにより、万が一紙詰まりジャムなどが発
生した場合でも、画像形成装置内に残る不良画像の枚数
が正確に把握できる。このため、エンジン制御部からコ
ントローラへ画像データの再送を要求する際の再送要求
枚数の間違いを減らして、より高い信頼性を以って課金
情報の印字を実行することが可能となる。
【0081】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0082】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても達成され
る。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコ
ード自体が前述した実施形態の機能を実現することにな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することになる。また、コンピュータが読み出し
たプログラムコードを実行することにより、前述した実
施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラム
コードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働している
オペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部
または全部を行い、その処理によって前述した実施形態
の機能が実現される場合も含まれる。
【0083】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印刷機構の信頼性を高め、印刷中の障害の発生を防止す
ることができる。
【0085】また、画像形成装置内にある記録媒体は1
枚だけにすることで、信頼性を高めると共に、障害発生
時にも障害によって印刷できなかった画像及びその枚数
を特定することが容易となる。
【0086】また、給紙口あるいは排紙口の切換えや、
用紙サイズの切り替え、あるいは両面印刷といった、特
に用紙搬送途中の障害が発生しやすい操作を行う場合に
ついて、画像形成装置内にある記録媒体は1枚だけにす
ることで、信頼性を高めると共に、印刷速度の低下も抑
制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置の構成図であ
る。
【図2】第1の実施形態の画像形成装置のエンジン制御
部において連続印字の動作タイミング、および垂直同期
信号の出力タイミングを決定するフローチャートであ
る。
【図3】第1の実施形態の画像形成装置の通常モードに
おける連続印字の動作シーケンスを表す図である。
【図4】第1の実施形態の画像形成装置の特定の印字モ
ードにおける連続印字の動作シーケンスを表す図であ
る。
【図5】第2の実施形態による画像形成装置のエンジン
制御部において連続印字中に給紙口・排紙口を変更され
たときに次の用紙のための給紙・排紙動作タイミング、
および垂直同期信号の出力タイミングを決定するフロー
チャートである。
【図6】第2の実施形態による画像形成装置の通常モー
ドにおける連続印字中に給紙口・排紙口を変更されたと
きの給紙・排紙動作の動作シーケンスを表す図である。
【図7】第2の実施形態による画像形成装置の特定の印
字モードにおける連続印字中に用紙サイズの変更を指定
されたときの給紙・排紙動作の動作シーケンスを表す図
である。
【図8】第3の実施形態による画像形成装置のエンジン
制御部において連続印字中に用紙サイズの変更を指定さ
れたときに次の用紙のための給紙・排紙動作タイミン
グ、および垂直同期信号の出力タイミングを決定するフ
ローチャートである。
【図9】第3の実施形態による画像形成装置の通常モー
ドにおける連続印字中に用紙サイズの変更を指定された
ときの給紙・排紙動作の動作シーケンスを表す図であ
る。
【図10】第3の実施形態による画像形成装置の特定の
印字モードにおける連続印字中に用紙サイズの変更を指
定されたときの給紙・排紙動作の動作シーケンスを表す
図である。
【図11】第4の実施形態による画像形成装置のエンジ
ン制御部において両面印字を指定されたときに次の用紙
のための給紙・排紙動作タイミング、および垂直同期信
号の出力タイミングを決定するフローチャートである。
【図12】第4の実施形態による画像形成装置の通常モ
ードにおける両面印字動作を指定されたときの給紙・排
紙動作の動作シーケンスを表す図である。
【図13】第4の実施形態による画像形成装置の特定の
印字モードにおける両面印字動作を指定されたときの給
紙・排紙動作の動作シーケンスを表す図である。
【図14】画像形成装置のコントローラ及びエンジン制
御部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 エンジン制御部 102 コントローラ部 103 イエローのレーザビーム走査系 104 イエローの回転多面鏡の駆動モータ 105 イエローの感光体ドラム 106 イエローの現像部 107 マゼンタのレーザビーム走査系 108 シアンのレーザビーム走査系 109 ブラックのレーザビーム走査系 110 マゼンタの回転多面鏡の駆動モータ 111 シアンの回転多面鏡の駆動モータ 112 ブラックの回転多面鏡の駆動モータ 113 マゼンタの感光体ドラム 114 シアンの感光体ドラム 115 ブラックの感光体ドラム 116 マゼンタの現像部 117 シアンの現像部 118 ブラックの現像部 119 中間転写ベルト 120 給紙トレイ 121 給紙ローラ 122 転写ローラ 123 定着器 124 排紙トレイA 133 給紙カセット 134 反転ユニット 135 排紙トレイB 136 排紙検出センサA 137 排紙検出センサB 138 用紙収納検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C059 AA01 AA34 AA40 AA67 AA71 2C061 AP01 AQ06 AR01 HH01 HJ03 HJ04 HM01 HN17 HN18 HV09 2H027 DA38 DC11 DE07 DE09 ED17 EE02 EF06 EG04 EJ06 FA13 ZA07 2H028 BA06 BA14 BB02 3F343 FA02 FB02 FC27 JA01 MA03 MA15 MA33 MA60 MB03 MB13 MC06 MC08

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷媒体を供給する供給手段と、 供給される印字媒体上に画像を形成する画像形成手段
    と、 指定された印字モード及び指定された動作を判定し、特
    定の印字モードかつ特定の動作が指定された場合には、
    印字媒体間の距離を広げて供給するように前記印字媒体
    供給手段を制御する制御手段とを有することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記画像形成手段によ
    る画像形成のタイミングをさらに制御し、前記印字モー
    ドが前記特定の印字モードの場合には、前記同期信号の
    間隔を、前記印字媒体間の距離に応じて広げることを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成手段により画像が形成され
    た記録媒体の排出を検知する検知手段を更に備え、前記
    制御手段は、前記特定の印字モードの場合には、前記検
    知手段により記録媒体の排出が検知された後で、次の記
    録媒体を供給するように前記供給手段を制御することを
    特徴とす請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記指定された動作とは、記録媒体上に
    画像を形成する画像形成動作を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記指定された動作とは、前記供給手段
    により供給される記録媒体の位置の切り替え動作を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記指定された動作とは、前記画像形成
    手段により画像が形成された記録媒体が排出される位置
    の切り替え動作を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記指定された動作とは、前記供給手段
    により供給される記録媒体の大きさの切り替え動作を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記指定された動作とは、前記画像形成
    手段により記録媒体の両面に画像を形成する動作を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 印刷媒体を供給する供給手段と、供給さ
    れる印字媒体上に画像を形成する画像形成手段とを備え
    た画像形成装置の制御方法であって、 指定された印字モード及び指定された動作を判定し、特
    定の印字モードかつ特定の動作が指定された場合には、
    印字媒体間の距離を広げて供給するように前記印字媒体
    供給手段を制御することを特徴とする画像形成装置の制
    御方法。
  10. 【請求項10】 前記画像形成手段による画像形成のタ
    イミングをさらに制御し、前記印字モードが前記特定の
    印字モードの場合には、前記同期信号の間隔を、前記印
    字媒体間の距離に応じて広げることを特徴とする請求項
    9に記載の画像形成装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記画像形成手段により画像が形成さ
    れた記録媒体の排出を検知し、前記特定の印字モードの
    場合には、前記検知手段により記録媒体の排出が検知さ
    れた後で、次の記録媒体を供給するように前記供給手段
    を制御することを特徴とす請求項9に記載の画像形成装
    置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記指定された動作とは、記録媒体上
    に画像を形成する画像形成動作を含むことを特徴とする
    請求項9に記載の画像形成装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記指定された動作とは、前記供給手
    段により供給される記録媒体の位置の切り替え動作を含
    むことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の制
    御方法。
  14. 【請求項14】 前記指定された動作とは、前記画像形
    成手段により画像が形成された記録媒体が排出される位
    置の切り替え動作を含むことを特徴とする請求項9に記
    載の画像形成装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記指定された動作とは、前記供給手
    段により供給される記録媒体の大きさの切り替え動作を
    含むことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の
    制御方法。
  16. 【請求項16】 前記指定された動作とは、前記画像形
    成手段により記録媒体の両面に画像を形成する動作を含
    むことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の制
    御方法。
  17. 【請求項17】 コンピュータにより、印刷媒体を供給
    する供給手段と、供給される印字媒体上に画像を形成す
    る画像形成手段とを制御し、 指定された印字モード及び指定された動作を判定し、特
    定の印字モードかつ特定の動作が指定された場合には、
    印字媒体間の距離を広げて供給するように前記印字媒体
    供給手段を制御する機能を実現することを特徴とするコ
    ンピュータプログラムを記録することを特徴とするコン
    ピュータ可読記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007286513A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2010211119A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
US8014692B2 (en) 2006-04-19 2011-09-06 Kyocera Mita Corporation Image forming apparatus

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