JP2001080135A

JP2001080135A - 印刷装置並びに印刷装置の制御方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体

Info

Publication number: JP2001080135A
Application number: JP26489699A
Authority: JP
Inventors: Hironobu Kitahata; 宏信北畠
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1999-09-20
Filing date: 1999-09-20
Publication date: 2001-03-27

Abstract

(57)【要約】【課題】切り替え可能な異なる印刷速度の複数の印刷
方式を持つ印刷装置の白紙印刷時の印刷速度を上げ、文
書全体のスループットを向上させること。【解決手段】印刷ページ毎に印刷速度の異なる複数の
印刷方式を切り替えて複数ページの印刷データを印刷可
能な印刷装置において、白紙ページを印刷する際、ＣＰ
Ｕ１０３３が、前記複数の印刷方式から最も印刷速度の
速い印刷方式を選択する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ページ毎に印
刷速度が異なる複数の印刷方式を切り替えて複数ページ
の印刷データを印刷可能な印刷装置並びに印刷装置の制
御方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラム
を格納した記憶媒体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、事務処理に於けるＯＡ化が進み、
ホストコンピュータから印刷装置へデータを転送して印
刷されるジョブ、図面等が増加している。

【０００３】そして、１つの印刷装置で、複数の役割を
こなす事も多くなってきており、文書のドラフトの印刷
や試し打ちでは解像度の荒い印刷やモノクロの印刷を行
い、無駄なトナーを節約し、会議の資料の清書や、精細
な画像を要求するような文書の印刷ではより解像度の高
い印刷やカラーの印刷を行うというように解像度や色を
選択して印刷する。

【０００４】あるいは、通常の文書として利用する場合
には、普通紙に印刷し、封筒等の厚めの用紙に印刷する
等、用途に応じて、複数の印刷方式を選択することが可
能な印刷装置が出てきている。

【０００５】また、給紙排紙装置の改良により、以前は
普通紙以外は通紙できなかった両面印刷も今では厚めの
用紙でも可能となって来ている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記のように様々な解
像度や用紙の種類に対応するために、レーザビームプリ
ンタ等の印刷装置においては、より高精細な解像度によ
る印刷を行うために、トナーを用紙に転写する際のスピ
ードを変えたり、あるいは、より多くの種類の用紙に対
応するため、トナーの定着性を高めるために加熱時間を
変化させる等、搬送速度が可変な複数の印刷機構を持つ
印刷装置に対応することが要求されて来ている。

【０００７】また、多くのユーザがネットワーク上から
一つの印刷装置を利用することも多くなってきたことか
ら、大量に文書を印刷することも増えて来た。

【０００８】しかし、従来の印刷装置においては、複数
の印刷機構を持つ印刷装置で両面印刷を指定した場合等
に途中で白紙のページがあった場合でも、指定された印
刷モードのみで印刷を行っていたため、印刷時間のかか
る印刷方式で白紙のページも印刷してしまい、白紙ペー
ジであるにもかかわらず、印刷開始から機外に用紙が排
紙されるまで時間が余計にかかってしまうという問題点
があった。

【０００９】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明に係る第１の発明〜第１４の発
明の目的は、印刷ページ毎に印刷速度の異なる複数の印
刷方式を切り替えて複数ページの印刷データを印刷可能
な印刷装置において、白紙ページを印刷する際、前記複
数の印刷方式から最も印刷速度の速い印刷方式を選択す
ることにより、切り替え可能な異なる印刷速度の複数の
印刷方式を持つ印刷装置の白紙印刷時の印刷速度を上
げ、文書全体のスループットを向上させることができる
印刷装置並びに印刷装置の制御方法およびコンピュータ
が読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体を提供
することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明に係る第１の発明
は、印刷ページ毎に印刷速度の異なる複数の印刷方式を
切り替えて複数ページの印刷データを印刷可能な印刷装
置において、白紙ページを印刷する際、前記複数の印刷
方式から最も印刷速度の速い印刷方式を選択する選択手
段（図１に示すＣＰＵ１０３３が白紙印刷方式選択部１
０４４に格納されたプログラムに基づいて選択処理す
る）を有するものである。

【００１１】本発明に係る第２の発明は、レーザ光の走
査により静電潜像を形成し、該形成された静電潜像を顕
像化して転写材へ転写する光学処理機構，前記光学処理
機構により転写材に転写された顕像を前記転写材に定着
させる定着処理機構，前記転写材を装置内部に給紙する
給紙処理機構，前記給紙処理機構により給紙された転写
材を前記光学処理機構、前記定着処理機構の順に搬送し
た後に装置外部に排出する搬送処理機構を有するもので
あり、前記複数の印刷方式は、前記複数の機構のうち、
ひとつあるいは複数の機構の動作を切り替えることによ
り切り替え可能なものである。

【００１２】本発明に係る第３の発明は、前記複数の印
刷方式は、印刷する色の種類（モノクロ，カラー）によ
り切り替え可能なものである。

【００１３】本発明に係る第４の発明は、前記複数の印
刷方式は、印刷する解像度（１２００ＤＰＩ，６００Ｄ
ＰＩ）により切り替え可能なものである。

【００１４】本発明に係る第５の発明は、前記複数の印
刷方式は、印刷する転写材の種類（普通紙，ＯＨＴ用
紙，薄紙，厚紙，再生紙，高グロス紙）により切り替え
可能なものである。

【００１５】本発明に係る第６の発明は、前記複数の印
刷方式は、印刷する階調数（１２８階調，２５６階調）
により切り替え可能なものである。

【００１６】本発明に係る第７の発明は、前記選択手段
は、白紙ページを印刷する際、印刷する色の種類を最も
速く印刷可能な色（モノクロ）にすることで最も印刷速
度の速い印刷方式を選択するものである。

【００１７】本発明に係る第８の発明は、前記選択手段
は、白紙ページを印刷する際、印刷する解像度を最も速
く印刷可能な解像度（６００ＤＰＩ）にすることで最も
印刷速度の速い印刷方式を選択するものである。

【００１８】本発明に係る第９の発明は、前記選択手段
は、白紙ページを印刷する際、印刷する転写材を最も速
く印刷可能な転写材（普通紙）にすることで最も印刷速
度の速い印刷方式を選択するものである。

【００１９】本発明に係る第１０の発明は、前記選択手
段は、白紙ページを印刷する際、印刷する階調数を最も
速く印刷可能な階調数（１２８階調）にすることで最も
印刷速度の速い印刷方式を選択するものである。

【００２０】本発明に係る第１１の発明は、前記転写材
の種類は、普通紙，ＯＨＴ用紙，薄紙，厚紙，再生紙，
高グロス紙を含むものである。

【００２１】本発明に係る第１２の発明は、転写材の両
面への印刷を可能とする両面印刷機構（図２に示す反転
給紙ユニット）を有するものである。

【００２２】本発明に係る第１３の発明は、印刷ページ
毎に印刷速度の異なる複数の印刷方式を切り替えて複数
ページの印刷データを印刷可能な印刷装置の制御方法に
おいて、白紙ページを印刷する際、前記複数の印刷方式
から最も印刷速度の速い印刷方式を選択する選択工程
（図７のステップＳ７００１，図１０のステップＳ１０
００１，Ｓ１０００２，図１３のステップＳ１３００１
〜Ｓ１３００３）を有するものである。

【００２３】本発明に係る第１４の発明は、印刷ページ
毎に印刷速度の異なる複数の印刷方式を切り替えて複数
ページの印刷データを印刷可能な印刷装置を制御するコ
ンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶
媒体において、白紙ページを印刷する際、前記複数の印
刷方式から最も印刷速度の速い印刷方式を選択する選択
工程（図７のステップＳ７００１，図１０のステップＳ
１０００１，Ｓ１０００２，図１３のステップＳ１３０
０１〜Ｓ１３００３）を有するコンピュータが読み出し
可能なプログラムを記憶媒体に格納したものである。

【００２４】

【発明の実施の形態】〔第１実施形態〕まず、本発明の
印刷装置を適用可能な出力装置の一例としてカラーレー
ザビームプリンタの構成例を説明する。

【００２５】図１は、本発明の印刷装置を適用可能な印
刷装置システムの構成を説明するブロック図であり、ホ
ストコンピユータ１００１とカラーレーザビームプリン
タ（以下、プリンタ）１０３０、およびその両者を接続
している通信線１００２から構成される印刷システムに
対応する。

【００２６】プリンタ１０３０において、１０３１はカ
ラーレーザビームプリンタ制御ユニット（以下、制御ユ
ニット又はプリンタコントローラ）で、プリンタ全体の
動作を司る。

【００２７】制御ユニット１０３１において、１０４８
はホストＩ／Ｆ部で、ホストコンピュータ１００１との
入出力を司る。１０３２は入出力バッファで、ホストＩ
／Ｆ部１０４８を通じて、制御コード，データの送受信
を行う。

【００２８】１０３３はＣＰＵで、プログラムＲＯＭ１
０３４又は図示しないその他の記憶媒体に格納されたプ
ログラムに基づいて、制御ユニット１０３１全体の動作
を統括制御する。プログラムＲＯＭ１０３４は、ＣＰＵ
１０３３の動作を記述するプログラムが内蔵されてい
る。１０３５はＲＡＭで、前記制御コード，データの解
釈や印刷に必要な計算、印刷データの処理のためのワー
クメモリに利用される。

【００２９】１０４１は画像情報生成部で、ホストコン
ピュータ１００１から受信したデータの設定より各種の
画像オブジェクトを生成する。１０４０はビットマップ
画像展開／転送部で、画像情報生成部１０４１により生
成された画像オブジェクトをＲＡＭ１０３５にビットマ
ップ画像に展開し、展開されたビットマップ画像を印刷
装置エンジン部１０３６に転送する。

【００３０】印刷装置エンジン部（以下、エンジン）１
０３６は、実際に紙に印刷を行う。１０４６はエンジン
Ｉ／Ｆ部で、制御ユニット１０３１とエンジン部１０３
６を繋ぐインタフェースである。１０４９はエンジン制
御部で、エンジン１０３６のの各機構による各印刷プロ
セス処理（例えば、給紙処理，排紙処理等）に関する制
御を行なう。

【００３１】１０４５は印刷方式設定部（印刷モード設
定部）で、設定された印刷する色の種類，印刷する解像
度，印刷する転写材の種類，印刷する階調数等にしたが
って印刷方式（印刷モード）の設定（切り替え）を行
う。なお、前記印刷方式は、印刷する色の種類，印刷す
る解像度，印刷する転写材の種類，印刷する階調数等に
より切り替えられる複数の印刷方式であり、例えば、モ
ノクロで印刷する印刷方式はカラーで印刷する印刷方式
よりも印刷速度が速く、低解像度で印刷する印刷方式は
高解像度で印刷する印刷方式よりも印刷速度が速く、普
通紙を印刷する印刷方式は厚紙を印刷する印刷方式より
も印刷速度が速く、低階調で印刷する印刷方式は高階調
で印刷する印刷方式よりも印刷速度が速いというよう
に、印刷速度の異なる印刷方式を含むものであり、各印
刷方式の印刷速度は、白紙印刷方式選択部１０４４内に
記憶されているものとする。また、プリンタ１０３０
は、ＣＰＵ１０３３の制御により、前記複数の印刷方式
を、印刷ページ毎に切り替えて複数ページの印刷データ
を印刷することができる。

【００３２】１０４４は白紙印刷方式選択部で、白紙ペ
ージを印刷する際に印刷方式の選択を行う。１０４２は
給排紙口設定部で、片面、両面、およびユーザの指定に
よる給紙口、排紙口の設定を行う。

【００３３】１０３７は操作パネル部で、各種キー、表
示部を備え、各種キー操作により、プリンタ１０３０の
各種設定や指示を行うとともに、表示部へ各種メッセー
ジを表示可能である。１０４７はパネルＩ／Ｆ部で、制
御ユニット１０３１と操作パネル部１０３７を繋ぐイン
タフェースである。

【００３４】１０３８は外部メモリ部で、印刷データや
印刷装置の様々な情報等の保存に利用される。１０３９
はメモリＩ／Ｆ部で、制御ユニット１０３１と外部メモ
リ部１０３８を繋ぐインタフェースである。１０４３は
システムバスで、各ユニットをつなぎ、各ユニット間で
の信号のやり取りを可能とする。

【００３５】図２は、図１に示したプリンタ１０３０の
構成、特にエンジン１０３６の構成を説明する断面図で
ある。

【００３６】以下、構成及び動作について説明する。

【００３７】図に示すように、図１に示したプリンタ１
０３０は、筐体２００１を備え、筐体２００１には、エ
ンジン１０３６を構成するための各機構と、その各機構
による各印刷プロセス処理に関する制御を行なうエンジ
ン制御部１０４９及びプリンタコントローラ１０３１を
収納する制御ボード収納部２００３とが内蔵されてい
る。

【００３８】エンジン１０３６を構成するための各機構
としては、レーザ光の走査により感光ドラム２００５上
へ静電潜像を形成し、その静電潜像を顕像化し、その顕
像を中間転写体２０１０に色成分毎に多重転写し、その
多重転写されたカラー画像を転写材２０２７（普通紙，
厚紙等の記録媒体）へ更に転写するための光学処理機
構、光学処理機構により転写材２０２７に転写されたト
ナー像を定着させるための定着処理機構、転写材２０２
７を印刷装置内部に給紙する給紙処理機構、給紙処理機
構から給紙された転写材２０２７を光学処理機構、定着
処理機構の順に搬送した後に印刷装置外部に排出する搬
送処理機構および転写材２０２７の両面への印刷を可能
とする両面印刷機構が設けられている。

【００３９】上記光学処理機構は、レーザスキャナ部２
０２０，感光ドラム２００５，ドラムユニット２００
４，黒現像器２０１２Ｋ，現像ロータリ２０１１，中間
転写体２０１０，転写ローラ２０１３を備えている。

【００４０】レーザスキャナ部２０２０において、２０
０６はレーザドライバで、不図示の半導体レーザから発
射されるレーザ光をプリンタコントローラ１０３１から
供給されたイメージデータに応じてオン，オフ駆動す
る。２００７は回転多面鏡で、半導体レーザから発射さ
れたレーザ光を偏向しレーザ光を主走査方向に振る。２
００８は反射ミラーで、その主走査方向に振られたレー
ザ光を感光ドラム２００５に導く。この反射ミラー２０
０８は、半透過型ミラーからなり、その裏面側にはビー
ムディテクタ２００９が配置されている。ビームディテ
クタ２００９は、レーザ光を検出し、その検出信号をプ
リンタコントローラ２００３に与える。

【００４１】ドラムユニット２００４において、２０２
２はクリーナで、感光ドラム２００５上の残存トナーを
取り除き、取り除かれたトナーは、ドラムユニット２０
０４内に廃トナーとして貯えられる。２０２１は前露光
ランプで、感光ドラム２００５を光除電する。２０２３
は二次帯電器で、感光ドラム２００５を帯電する。

【００４２】さらに、感光ドラム２００５およびイエロ
ー現像器２０１２Ｙ，マゼンタ現像器２０１２Ｍ，シア
ン現像器２０１２Ｃ，及び黒現像器２０１２Ｋは着脱可
能であり、黒現像器２０１２Ｋ以外の現像器は、現像ロ
ータリ２０１１に格納されている。

【００４３】以下、光学処理機構各部の動作について説
明する。

【００４４】半導体レーザから発射されたレーザ光は回
転多面鏡２００７により走査方向に振られ、その主走査
方向に振られたレーザ光は反射ミラー２００８を介して
感光ドラム２００５に導かれ、感光ドラム２００５上を
主走査方向に露光する。

【００４５】ドラムユニット２００４の二次帯電器２０
２３により帯電された後、レーザ光による走査露光によ
って感光ドラム２００５上に形成された静電潜像は、供
給されるトナーによってトナー像に顕像化される。

【００４６】感光ドラム２００５上に顕像化されたトナ
ー像は、トナー像とは逆特性の電圧を印加して感光ドラ
ム２００５上から中間転写体２０１０上に転写される。
カラー画像形成時には、中間転写体２０１０の１回転毎
に現像ロータリ２０１１が回転し、イエロー現像器２０
１２Ｙ，マゼンタ現像器２０１２Ｍ，シアン現像器２０
１２Ｃ，次いで黒現像器２０１２Ｋの順で現像工程がな
され、中間転写体２０１０が４回転してイエロー、マゼ
ンタ、シアン、黒のそれぞれの可視像を順次形成し、そ
の結果フルカラー可視像を形成する。

【００４７】また、モノクロ画像形成時は、黒現像器２
０１２Ｋのみで現像工程がなされ、中間転写体２０１０
が１回転して黒の可視像を形成し、モノクロ可視像を中
間転写体２０１０上に形成する。

【００４８】この中間転写体２０１０上に形成されたト
ナー像は、レジストローラ２０３９で待機させておいた
転写材２０２７を搬送し、転写ローラ２０１３にて転写
材２０２７を中間転写体２０１０に圧接すると同時に、
転写ローラ２０１３にトナーと逆特性のバイアスを印加
することで、給紙処理機構によって副走査方向に同期し
て給紙される転写材２０２７に転写される。

【００４９】なお、プリンタコントローラ１０３１は、
ビームディテクタ２００９の検出信号に基づき主走査方
向への露光タイミングを決定する水平同期信号を生成
し、その水平同期信号はプリンタコントローラ１０３１
に出力される。

【００５０】また、転写ローラ２０１３は、図示上下方
向に移動可能で、かつ駆動手段を有している。前記中間
転写体２０１０に４色のトナー像を形成している間、即
ち中間転写体２０１０が複数回回転している間は、その
画像を乱さないように、図中実線で示すように、転写ロ
ーラ２０１３は下方に位置し、中間転写体２０１０とは
離れている。中間転写体２０１０に４色のトナー像の形
成が終わった後、転写材２０２７にカラー画像を転写す
るタイミングに合わせて転写ローラ２０１３は不図示の
カム部材により図中点線で示す上方の位置、すなわち転
写材２０２７を介して中間転写体２０１０に所定の圧力
で押し付けられる。この時、同時に転写ローラ２０１３
には、バイアスが印加され中間転写体２０１０上のトナ
ー画像は転写材２０２７に転写される。

【００５１】さらに、本プリンタ１０３０は、２種類の
解像度を切り替えることが可能であり、解像度が６００
ＤＰＩの場合と１２００ＤＰＩの２通りの解像度で印刷
を行うことが可能である。解像度が切り替わると１２０
０ＤＰＩの印刷の場合には、主走査方向の１ライン分走
査速度は一定で１ライン当たりのドット数を倍にし、中
間転写体の回転スピードを１／２にして副走査方向の速
度を６００ＤＰＩの１／２にすることによって、副走査
方向の密度を倍にして印刷を行う。

【００５２】次に、定着処理機構において、２０１４は
定着器で、転写材２０２７に転写されたトナー像を熱圧
によって定着させる。この定着器２０１４は、転写材２
０２７に熱を加えるための定着ローラ２０１５と、転写
材２０２７を定着ローラ２０１５に圧接させるための加
圧ローラ２０１６とからなり、これらの各ローラは中空
ローラであり内部にそれぞれヒータ２０１７，２０１８
を有し、回転駆動されると同時に転写材２０２７を搬送
するように構成されている。なお、ヒータ２０１７，２
０１８は、所定の定着温度が得られるようにエンジン制
御部１０４９で制御される。

【００５３】また、本プリンタ１０３０は、普通紙、厚
紙の用紙の種類に応じて定着器を通す時間を変更し、厚
紙の場合には、材質の違いから、普通紙にトナーを定着
させるよりもトナー像の加熱時間を長くする必要があ
り、用紙のタイプによって定着器の加熱温度、定着器を
通す印刷スピードを切り替えることが可能となってい
る。

【００５４】次に、印刷用紙の給紙処理機構において、
２０２４はカセットで、転写材２０２７を収容するもの
であり、２０２５は手差し用トレイであり、カセット２
０２４の印刷用紙または手差しトレイ２０２５の印刷用
紙を選択的に装置内部に給紙（レジストシャッタ２０２
８に向けて給紙）するように構成されている。

【００５５】カセット２０２４は筐体２００１内に装着
され、カセット２０２４には、仕切り板（図示せず）の
移動位置に応じて印刷用紙のサイズを電気的に検知する
サイズ検知機構が設けられている。また、カセット２０
２４からはその最上の印刷用紙が１枚単位でカセット給
紙クラッチ２０２６の回転駆動によって給紙ローラ２０
３８まで搬送される。

【００５６】カセット給紙クラッチ２０２６は、給紙毎
に駆動手段（図示せず）によって間欠的に回転駆動され
るカムからなり、そのカムが１回転する毎に１枚の印刷
用紙が給紙される。

【００５７】給紙ローラ２０３８は、印刷用紙をその先
端部がレジストシャッタ２０２８に対応する位置まで搬
送し、レジストシャッタ２０２８は、給紙された印刷用
紙の押圧及びその解除によって、その印刷用紙の給紙停
止及びその解除を行ない、そのレジストシヤッタ２０２
８の動作はレーザ光の副走査に同期するように制御され
る。

【００５８】これに対し、手差しトレイ２０２５は筐体
２００１に設けられ、ユーザによって手差しトレイ２０
２５に搭載された印刷用紙は給紙ローラ２０２９でレジ
ストシヤッタ２０２８に向けて給紙される。

【００５９】印刷用紙の搬送処理機構において、２０３
９は搬送ローラで、レジストシャッタ２０２８による押
圧が解除された印刷用紙を中間転写体２０１０に向けて
搬送する。２０３６，２０３７はフラッパで、定着器２
０１４から排出された印刷用紙を筐体２００１上部に形
成された排紙トレイＦＤまで導く。

【００６０】２０４０〜２０４２は搬送ローラで、定着
器２０１４から排出された印刷用紙を筐体２００１上部
に形成された排紙トレイＦＤまで搬送する。また、プリ
ンタ１０３０の搬送処理機構は、各搬送ローラ２０４
０，２０４１，２０４２を駆動するための不図示の駆動
手段を有する。

【００６１】フラッパ２０３７を切り替えることによっ
て、筐体２００１上部に形成された排紙トレイＦＤ、筐
体２００１側面に形成された排紙トレイＦＵの排紙先を
切り替えることが可能である。

【００６２】また、フラッパ２０３６を切り替えること
によって、両面印刷を行うことも可能となる。

【００６３】２０３０は反転給紙ユニット（両面印刷機
構）で、エンジン搬送ローラ２０３１〜２０３３、およ
びフラッパ２０３４を備え、転写材２０２７の両面への
印刷を可能とする。両面印刷を行いフェースダウンで印
刷する場合（排紙トレイＦＤに排紙された転写材２０２
７の表面が図中下、裏面が図中上にくるように印刷する
場合）は、転写材２０２７は、まず裏面の印刷から行わ
れ、カセット２０２４から給紙される場合（矢印
（１））、裏面が印刷され（矢印（２））、フラッパ２
０３６により搬送ローラ２０３５，２０３１によって反
転給紙ユニットへ導かれる（矢印（４））。不図示のセ
ンサが転写材２０２７の後端を検知すると、転写材２０
２７は、搬送ローラ２０３１を逆回転させ、フラッパ２
０３４を切り替えることにより搬送ローラ２０３２によ
って、反転給紙ユニット内に給紙カセット２０３０と平
行に納められる。

【００６４】この時、転写材に印刷された面（裏面）
は、上を向いている。次に、給紙先を反転給紙ユニット
２０３０を指定すると、搬送ローラ２０３３、給紙ロー
ラ２０３８を経て（矢印（８））、再度、中間転写体２
０１０、定着器２０１４を通り表面が印刷され（矢印
（９））、フラッパ２０３６，２０３７を切り替えるこ
とによって、排紙トレイＦＤ（矢印（１０））、あるい
は、排紙トレイＦＵ（矢印（１１））へ排紙されること
になる。

【００６５】また、両面印刷を行いフェースアップで印
刷する場合（排紙トレイＦＵに排紙する場合で表面が図
中下、裏面が図中上に来るように印刷）は、先に表面を
印刷して、反転給紙ユニット２０３０に排紙し、裏面を
印刷して、反転給紙ユニット２０３０から給紙すること
になる。

【００６６】筐体２００１には、図１に示した操作パネ
ル部１０３７を構成するための操作パネル２００２が取
り付けられている。操作パネル２００２には、指示入力
操作のためのスイッチ群、情報表示のためのＬＥＤ表示
器、ＬＣＤ表示器が設けられている。また、筐体２００
１には、プリンタコントローラ１０３１により印刷デー
タ等の記憶に利用される外部メモリ部１０３８を構成す
るための外部メモリユニット２０４３が取り付けられて
いる。

【００６７】以下、上述したシステム構成でのプリンタ
コントローラでの動作について説明する。

【００６８】ホストコンピュータ１００１において、ユ
ーザからの指定により、印刷の実行が指定されると、ホ
ストコンピュータ１００１から通信線１００２を介して
送信されてきた制御コード，データが送られ、ホストＩ
／Ｆ部１０４８を介して入出力バッファ１０３２を経出
してＲＡＭ１０３５に蓄えられる。

【００６９】ＣＰＵ１０３３は、プログラムＲＯＭ１０
３４に記述されたプログラムに従い、画像情報生成部１
０４１においてデータの処理を行ない、図形や文字，イ
メージデータ等１つ１つ（画像オブジェクト）について
の画像情報を生成する。また、ＣＰＵ１０３３は、１ペ
ージ内の全ての画像オブジェクトの画像情報を生成後、
ビットマップ画像展開転送部１０４０において実際に印
刷するビットマップ画像に展開する。

【００７０】展開されたビットマップ画像は、エンジン
１０３６に送られ、給排紙口設定部１０４２で指定され
た給紙口より給紙された用紙に印刷され、指定された排
紙口より排紙される。例えば、片面印刷の場合には、カ
セットより給紙して、図２の排紙口ＦＤより排紙され
る。

【００７１】また、両面印刷の場合には、フェースダウ
ンで印刷を行う場合には、裏面の画像を先にビットマッ
プ画像展開／転送部１０４０において実際に印刷するビ
ットマップ画像に展開し、展開された裏面のビットマッ
プ画像がエンジン１０３６に送られカセットより給紙し
て、図２の反転給紙ユニット２０３０へ排紙する。続い
て、表面の画像をビットマップ画像展開転送部１０４０
において実際に印刷するビットマップ画像に展開し、展
開された表面のビットマップ画像がエンジン１０３６に
送られ、反転給紙ユエット２０３０より給紙して、図２
の排紙口ＦＤへ排紙する。

【００７２】以下、印刷方式設定部１０４５の動作並び
に処理手順について従来例と本実施形態とを対比して説
明する。

【００７３】（従来例）まず、図３〜図５を参照して従
来例を説明する。

【００７４】図３は、従来のプリンタコントローラにお
けるページの印刷実行処理手順を示すフローチャートで
ある。なお、Ｓ３００１〜Ｓ３００９は各ステップを示
す。

【００７５】ホストコンピユータ１００１からデータを
受信し、１ページ分の画像情報が生成されると、印刷実
行が開始される。両面印刷の場合には、裏面から印刷し
なければならない場合があるため（フェースダウンで排
紙する場合）、その場合は、１枚の用紙の表裏となる２
ページ分の画像情報が生成されてから、印刷実行が開始
されることになる。

【００７６】印刷実行が開始されるとまず、印刷する全
てのページの印刷排紙が終了しているか否かをチェック
し（Ｓ３００１）、終了していると判定された場合（ス
テップＳ３００１でＹＥＳ）は、印刷処理を終了する。

【００７７】一方、ステップＳ３００１で、まだ印刷す
る全てのページの排紙が終了しいないと判定された場合
（ステップＳ３００１でＮＯ）は、次に印刷を行うペー
ジを選択する（Ｓ３００２）。そして、ステップＳ３０
０２で選択されたページの各種情報に基づいてエンジン
ヘの設定を行う（Ｓ３００３）。

【００７８】次に、エンジン１０３６への設定（後述す
る図４で詳細に示す）を行い（Ｓ３００３）、エンジン
１０３６に給排紙先の設定を行う（Ｓ３００４）。

【００７９】一般的な例としては、片面印刷では、カセ
ットに給紙指定、排紙口ＦＤに排紙指定を行い、両面印
刷では、フェースダウンで印刷する場合には、裏面から
印刷されるため、裏面の印刷時点で、カセットに給紙指
定、反転給紙カセットに排紙指定を行い、表面の印刷時
点で、反転給紙カセットに給紙指定、排紙口ＦＤに排紙
指定を行うこととなる。

【００８０】次に、エンジン１０３６に起動をかけるた
め、印刷する最初のプレーンの設定を行い（モノクロ印
刷の場合には、黒のプレーン設定、カラー印刷の場合
は、最初に印刷するプレーンであるイエローの設定）、
エンジン１０３６に対してＰＲＩＮＴ信号を出力（後述
する図５のＰＲＩＮＴ信号をＴＲＵＥ）する（Ｓ３００
５）。なお、ＰＲＩＮＴ信号は、プリンタコントローラ
１０３１が印刷開始を要求する信号（負でＴＲＵＥを示
す）である。

【００８１】プリンタコントローラ１０３１が、ＰＲＩ
ＮＴ信号をＴＲＵＥにすると、次に、エンジン１０３６
は、ＰＲＩＮＴ信号のＴＲＵＥを検出して印刷動作を開
始し、エンジン１０３６がプリンタコントローラ１０３
１に対して画像データを要求するタイミング信号（負で
ＴＲＵＥを示す）であるＴＯＰ信号を所定時間ＴＲＵＥ
にする。

【００８２】プリンタコントローラ１０３１は、このＴ
ＯＰ信号がＴＲＵＥになる（エンジン１０３６よりＴＯ
Ｐ信号を受信する）まで待機し（ステップＳ３００
６）、ＴＯＰ信号のＴＲＵＥを検出すると（後述する図
５に示す時刻Ｔｏｐ１）、ビットマップ画像展開／転送
部１０４０で展開された対象プレーンのビットマップ画
像を画像データとして不図示のクロック信号に同期して
１ページ分送出（エンジン１０３６に転送）する（Ｓ３
００７）。

【００８３】次に全色分のＴＯＰ信号を受信したか否か
を判定し（Ｓ３００８）、まだ全色分のＴＯＰ信号を受
信していない（カラー印刷の場合で次のプレーンが残っ
ている）と判定された場合（Ｓ３００８でＮＯ）は、次
のプレーンの設定に切り替え（Ｓ３００９）、ステップ
Ｓ３００６〜Ｓ３００９の処理を繰り返して、マゼン
タ，シアン，黒とプレーンを切り替えて印刷を行う。

【００８４】一方、ステップＳ３００８で全色分のＴＯ
Ｐ信号を受信した（次のプレーンが残っていない）と判
定された場合（Ｓ３００８でＹＥＳ）は、最後のプレー
ンの設定終了と共に１ページ分の印刷処理を終了し、ス
テップＳ３００２の処理へ戻る。例えば、両面で２ペー
ジからなるデータの場合には、次のページを印刷するべ
く、ステップＳ３００２からの処理を繰り返して終了す
ることになる。

【００８５】図４は、従来のプリンタコントローラにお
ける印刷方式の設定処理手順（図３のステップＳ３００
３）を示すフローチャートである。なお、Ｓ４００１〜
Ｓ４００４は各ステップを示す。

【００８６】まず、エンジン制御部１０４９への設定が
開始されると、カラーで印刷を行うかモノクロで印刷を
行うかを設定（カラーモード（印刷方式）の設定）する
（Ｓ４００１）、次に印刷する解像度を設定する（Ｓ４
００２）。

【００８７】そして、普通紙やＯＨＴ、厚紙等の用紙の
タイプを設定し（４００３）、その他用紙サイズ等の設
定を行い（４００４）、エンジンへの設定を終了する。

【００８８】図５は、従来のカラーレーザビームプリン
タのプリンタコントローラ１０３１とエンジン１０３６
の印刷プロトコルをインタフェース信号のタイミングチ
ャートと物理的な動作を模擬的に示した図であり、例と
して６００ＤＰ１の解像度で、普通紙をカラー両面印刷
で、表面が白紙の場合の例を示す。

【００８９】図において、５００１，５００３は、裏面
および表面の印刷の際に、プリンタコントローラ１０３
１から送出された画像データが感光ドラム２００５上の
トナー像に顕像化されて用紙に転写されるまでの時間
（ｔ１）を示している。

【００９０】転写された用紙は、定着処理機構により５
００２，５００４で定着処理が行われ排紙口ＦＤに排紙
される（時間ｔ２）ことになる。

【００９１】また、Ｔ１は、裏面の印刷に対して、エン
ジン部がＴＯＰ信号をプリンタコントローラに送信した
時刻（Ｔｏｐ１）から、用紙の先端が反転給紙カセット
内に収まるまでの時間を示す。

【００９２】さらに、Ｔ２は、表面の印刷に対して、エ
ンジン部がＴＯＰ信号をプリンタコントローラに送信し
た時刻（Ｔｏｐ２）から、用紙の先端が排紙口ＦＤに到
着するまでの時間を示す。また、それぞれＴＯＰ信号
（Ｔｏｐ１，Ｔｏｐ２）が印刷される画像転送の開始で
あるため、Ｔ１，Ｔ２は、印刷モードのみで規定され、
用紙サイズが同じであれば固定時間となる（反転給紙カ
セットへ排紙する時間と、排紙口ＦＤに排紙されるまで
の時間を同一時間と仮定する）。そのため、従来の印刷
装置では、白紙のページが存在する場合にも印刷モード
を変更することがないため、白紙のページが存在する場
合でも白紙のページを含まない印刷と同じ印刷時間がか
かることになる。

【００９３】なお、Ｔｌ，Ｔ２間の時間であるαは、印
刷装置を連続で動作させる最短時間で、どの印刷の場合
も一定と仮定している。

【００９４】以上の結果として、例えば両面印刷（２ペ
ージデータ）、６００ＤＰＩ、カラー、普通紙、表面が
白紙の場合の印刷時間（用紙サイズはＡ４）は、

【００９５】

【数１】Ｔ１＋Ｔ２＋α＝２×ｔ１＋２×ｔ２＋α ……（１）となる。

【００９６】（本実施形態）次に、以下図６〜図８を参
照して、本実施形態の印刷装置の例を示す。

【００９７】図６は、本発明の印刷装置の第１の処理手
順を説明するフローチャートであり、プリンタコントロ
ーラ１０３１におけるページの印刷実行処理手順に対応
し、ＣＰＵ１０３３がＲＯＭ１０３４又は図示しないそ
の他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行
する。なお、Ｓ３００１〜Ｓ３００９及びＳ６００１，
Ｓ６００２は各ステップを示す。また、図３と同一のス
テップには同一のステップ番号を付してある。

【００９８】ホストコンピユータ１００１からデータを
受信し、１ページ分の画像情報が生成されると、印刷実
行が開始される。両面印刷の場合には、裏面から印刷し
なければならない場合があるため（フェースダウンで排
紙する場合）、その場合は、１枚の用紙の表裏となる２
ページ分の画像情報が生成されてから、印刷実行が開始
されることになる。

【００９９】印刷実行が開始されるとまず、印刷する全
てのページの排紙が終了しているか否かをチェックし
（Ｓ３００１）、終了していると判定された場合（ステ
ップＳ３００１でＹＥＳ）は、印刷処理を終了する。

【０１００】一方、ステップＳ３００１で、まだ印刷す
る全てのページの排紙が終了しいないと判定された場合
（ステップＳ３００１でＮＯ）は、次に印刷を行うペー
ジを選択する（Ｓ３００２）。

【０１０１】次に、ステップＳ３００２で選択されたペ
ージが白紙の印刷ページか否かを判定し（Ｓ６００
１）、白紙の印刷ページでないと判定された場合（Ｓ６
００１でＮＯ）は、ステップＳ３００３に進み、ステッ
プＳ３００２で選択されたページの各種情報に基づいて
エンジンヘの設定（印刷方式の設定）を行う（図４）。

【０１０２】一方、ステップＳ６００１において、選択
されたページが白紙の印刷ページであると判定された場
合（Ｓ６００１でＹＥＳ）は、印刷されるデータが何も
なく、どの印刷モードを選択しても変わらないため、ス
テップＳ６００２に進み、白紙用のエンジン設定（エン
ジン１０３６への白紙設定（白紙ページを印刷する際の
印刷方式の設定））を行う（後述する図７で詳細に示
す）。

【０１０３】次に、エンジン１０３６に給排紙先の設定
を行う（Ｓ３００４）。

【０１０４】一般的な例としては、片面印刷では、カセ
ットに給紙指定、排紙口ＦＤに排紙指定を行い、両面印
刷では、フェースダウンで印刷する場合には、裏面から
印刷されるため、裏面の印刷時点で、カセットに給紙指
定、反転給紙カセットに排紙指定を行い、表面の印刷時
点で（反転給紙カセットに給紙指定、排紙口ＦＤに排紙
指定を行うこととなる。

【０１０５】次に、エンジン１０３６に起動をかけるた
め、印刷する最初のプレーンの設定を行い（モノクロ印
刷の場合には、黒のプレーン設定、カラー印刷の場合
は、最初に印刷するプレーンであるイエローの設定）、
エンジン１０３６に対してＰＲＩＮＴ信号を出力（後述
する図８のＰＲＩＮＴ信号をＴＲＵＥ）する（Ｓ３００
５）。なお、ＰＲＩＮＴ信号は、プリンタコントローラ
１０３１が印刷開始を要求する信号（負でＴＲＵＥを示
す）である。

【０１０６】プリンタコントローラ１０３１が、ＰＲＩ
ＮＴ信号をＴＲＵＥにすると、次に、エンジン１０３６
は、ＰＲＩＮＴ信号のＴＲＵＥを検出して印刷動作を開
始し、エンジン１０３６がプリンタコントローラ１０３
１に対して画像データを要求するタイミング信号（負で
ＴＲＵＥを示す）であるＴＯＰ信号を所定時間ＴＲＵＥ
にする。

【０１０７】プリンタコントローラ１０３１は、このＴ
ＯＰ信号がＴＲＵＥになる（エンジン１０３６よりＴＯ
Ｐ信号を受信する）まで待機し（ステップＳ３００
６）、ＴＯＰ信号のＴＲＵＥを検出すると（後述する図
８に示す時刻Ｔｏｐ１）、ビットマップ画像展開１転送
部１０４０で展開された対象プレーンのビットマップ画
像を画像データとして不図示のクロック信号に同期して
１ページ分送出（エンジン１０３６に転送）する（Ｓ３
００７）。

【０１０８】次に全色分のＴＯＰ信号を受信したか否か
を判定し（Ｓ３００８）、まだ全色分のＴＯＰ信号を受
信していない（カラー印刷の場合で次のプレーンが残っ
ている）と判定された場合（Ｓ３００８でＮＯ）は、次
のプレーンの設定に切り替え（Ｓ３００９）、ステップ
Ｓ３００６〜Ｓ３００９の処理を繰り返して、マゼン
タ，シアン，黒とプレーンを切り替えて印刷を行う。

【０１０９】一方、ステップＳ３００８で全色分のＴＯ
Ｐ信号を受信した（次のプレーンが残っていない）と判
定された場合（Ｓ３００８でＹＥＳ）は、最後のプレー
ンの設定終了と共に１ページ分の印刷処理を終了し、ス
テップＳ３００１の処理へ戻る。例えば、両面で２ペー
ジからなるデータの場合には、次のページを印刷するべ
く、ステップＳ３００２からの処理を繰り返して終了す
ることになる。

【０１１０】図７は、本発明の印刷装置の第２の処理手
順を説明するフローチャートであり、プリンタコントロ
ーラにおける白紙印刷方式選択部での白紙ページを印刷
する際の印刷方式の選択処理手順（図６のステップＳ６
００２）に対応し、ＣＰＵ１０３３がＲＯＭ１０３４又
は図示しないその他の記憶媒体に格納されたプログラム
に基づいて実行する。なお、Ｓ７００１〜Ｓ７００４は
各ステップを示す。

【０１１１】エンジン制御部１０４９への白紙設定が開
始されると、まずカラーで印刷を行うかモノクロで印刷
を行うかを設定（カラーモードの設定）するが、このカ
ラーモードの設定では、白紙のページであるため、最も
印刷時間の短いカラーモードの設定をする方が効率的で
ある。

【０１１２】よって、まずステップＳ７００１におい
て、エンジン制御部１０４９への白紙設定が開始される
と、まず、最も印刷時間の短いカラーモードを設定す
る。

【０１１３】本実施形態の印刷装置は、カラーモードと
して、カラー印刷のモードとモノクロ印刷のモードを設
定可能であり、カラーでの印刷はイエロー，マゼンタ，
シアン分の処理を行うため、モノクロで印刷するほうが
カラーで印刷するよりも速い。そのため、ここでは、モ
ノクロ印刷の設定が選択されることになる。

【０１１４】次に、印刷する解像度を設定する（Ｓ７０
０２）。そして、普通紙やＯＨＴ、厚紙等の用紙のタイ
プを設定し（Ｓ７００３）、その他用紙サイズ等の設定
を行い（７００４）、エンジンへの白紙設定（白紙ペー
ジを印刷する際の印刷方式の選択処理）を終了する。

【０１１５】図８は、本発明における印刷装置のプリン
タコントローラ１０３１とエンジン１０３６の印刷プロ
トコルをインタフェース信号のタイミングチャートと物
理的な動作を模擬的に示した図であり、従来例と同様に
６００ＤＰＩの解像度で、普通紙をカラー両面印刷、表
面が白紙の場合の例を示している。なお、図５と同一の
ものには同一の符号を付してある。

【０１１６】図において、８００３は、表面の印刷の際
に、プリンタコントローラ１０３１から送出された画像
データが感光ドラム２００５上にトナー像に顕像化さ
れ、用紙に転写されるまでの時間ｔ３を示しているが、
２ページ目である表面は白紙ページであることから、モ
ノクロの印刷が行われ、カラーの印刷より画像形成・顕
像・転写時間が短くなり、

【０１１７】

【数２】ｔ３＜ｔ１ ……（２）の時間（ｔ３）で印刷されることを示している。

【０１１８】また、転写された用紙は、定着処理機構に
より５００２，５００４で定着処理が行われ排紙口ＦＤ
に排紙される（時間ｔ２）ことになる。また、Ｔ４は、
表面の印刷に対して、エンジン部がＴＯＰ信号をプリン
タコントローラに送信した時刻（Ｔｏｐ２）から、用紙
の先端が排紙口ＦＤに到着するまでの時間を示し、それ
ぞれＴＯＰ信号が印刷される画像転送の開始であるた
め、Ｔ４は、印刷モードのみで規定され、用紙サイズが
同じならば固定時間となる（反転給紙カセットへ排紙す
る時間と、排紙口ＦＤに排紙されるまでの時間を同一時
間と仮定する）。

【０１１９】結果として、両面印刷（２ページデー
タ）、６００ＤＰＩ、カラー、普通紙、表面が白紙の場
合の印刷時間（用紙サイズはＡ４）は、

【０１２０】

【数３】Ｔ１＋Ｔ４＋α＝ｔ１＋ｔ３＋２×ｔ２＋α ……（３）となる。

【０１２１】従って、上記（１），（２），（３）式よ
り、

【０１２２】

【数４】Ｔ１＋Ｔ４＋α＜Ｔ１＋Ｔ２＋α ……（４）となり、本実施形態では、白紙印刷を含む印刷を行う場
合、排紙時間を短縮させることが可能となったことを示
している。

【０１２３】このように、白紙印刷時に印刷装置へのカ
ラーモードの設定を最も印刷時間の短い（最も速く印刷
可能な）カラーモードに設定することによって最も印刷
速度の速い印刷方式（印刷モード）を選択し、全体の印
刷時間を短縮することが可能となる。

【０１２４】以上より、白紙印刷する際、印刷する色の
種類を最も印刷速度の速い色とする印刷方式（印刷モー
ド）を選択することによって、印刷する色の種類（複数
又は単数）によって印刷方式を切り替え可能な印刷装置
の白紙印刷時の印刷速度を上げ、文書全体のスループッ
トを向上させることが可能となる。

【０１２５】また、本実施形態においては、カラーモー
ドの設定は、カラーでの印刷、モノクロでの印刷の２通
りの設定しか持たないが、例えば、単色のモノカラーの
印刷モードや２色の印刷モードや更に多くのカラーモー
ドの設定を持つ印刷装置においても同様の処理を行うこ
とによっても同様の効果が得られることは明白である。

【０１２６】なお、本実施形態では、両面印刷時に、表
面が白紙の場合を示したが、片面印刷時に白紙ページが
入っている場合も、同様の処理が可能となる。

【０１２７】〔第２実施形態〕上記第１実施形態におい
ては、白紙ページを印刷する際のカラーモードの設定を
変更することによって、白紙ページ印刷時の印刷時間を
短縮する構成について示したが、解像度の設定によって
印刷スピードが変化する印刷装置においても同様に白紙
ページを印刷する際の解像度の設定を変更して、白紙ペ
ージ印刷時の印刷時間を短縮するように構成してもよ
い。以下、その実施形態について説明する。

【０１２８】以下、印刷モード（方式）設定部１０４５
の動作並びに処理手順について従来例と本実施形態とを
対比して説明する。

【０１２９】（従来例）従来の印刷装置では、上記第１
実施形態と同様に図３，図４に従って処理が行われる。

【０１３０】以下、図９を参照して従来例について説明
する。

【０１３１】図９は、従来のカラーレーザビームプリン
タのプリンタコントローラ１０３１とエンジン１０３６
の印刷プロトコルをインタフェース信号のタイミングチ
ャートと物理的な動作を模擬的に示した図である。

【０１３２】例として１２００ＤＰＩの解像度で、普通
紙をモノクロ両面印刷で、表面が白紙の場合（用紙サイ
ズはＡ４）を示す。

【０１３３】図において、９００１，９００３は、１２
００ＤＰＩモノクロによる印刷時の裏面および表面の印
刷の際に、プリンタコントローラ１０３１から送出され
た画像データが感光ドラム２００５上のトナー像に顕像
化されて用紙に転写されるまでの時間（ｔ４）を示して
いる。

【０１３４】転写された用紙は、定着処理機構により９
００２，９００４で定着処理が行われ排紙口ＦＤに排紙
される（時間ｔ２、第１実施形態と同様の時間）ことに
なる。

【０１３５】また、Ｔ５は、裏面の印刷に対して、エン
ジン部がＴＯＰ信号をプリンタコントローラに送信した
時刻（Ｔｏｐ５）から、用紙の先端が反転給紙カセット
内に収まるまでの時間を示す。

【０１３６】さらに、Ｔ６は、表面の印刷に対して、エ
ンジン部がＴＯＰ信号をプリンタコントローラに送信し
た時刻（Ｔｏｐ６）から、用紙の先端が排紙口ＦＤに到
着するまでの時間を示す。また、それぞれＴＯＰ信号が
印刷される画像転送の開始であるため、Ｔ５，Ｔ６は、
印刷モードのみで規定され、用紙サイズが同じならば固
定時間となる（反転給紙カセットへ排紙する時間と、排
紙口ＦＤに排紙されるまでの時間を同一時間と仮定す
る）。そのため、従来の印刷装置では、白紙のページが
存在する場合にも印刷モードを変更することがないた
め、白紙のページが存在する場合でも白紙のページを含
まない印刷と同じ印刷時間がかかることになる。

【０１３７】なお、Ｔ５，Ｔ６間の時間であるαは、印
刷装置を連続で動作させる最短時間で、どの印刷の場合
も一定と仮定している。

【０１３８】以上の結果として、両面印刷（２ページデ
ータ）、１２００ＤＰＩ、モノクロ、普通紙、表面が白
紙の場合の印刷時間（用紙サイズはＡ４）は、

【０１３９】

【数５】Ｔ５＋Ｔ６＋α＝２×ｔ４＋２×ｔ２＋α ……（５）となる。

【０１４０】（本実施形態）次に、本発明による印刷装
置の例を示す。

【０１４１】本実施形態の印刷装置本体の構成は、第１
実施形態と同じであり、エンジンヘの白紙設定の処理機
構のみが異なる。

【０１４２】通常時で、白紙以外のページについては、
第１実施形態と同様に図６に従って処理される。選択さ
れたページが白紙の印刷ページであった場合には、印刷
されるデータが何もなく、どの印刷モードを選択しても
変わらないため、図６のステップＳ６００２において、
以下、図１０に示す白紙用のエンジン設定を行うことに
なる。

【０１４３】図１０は、本発明の印刷装置の第３の処理
手順を説明するフローチャートであり、プリンタコント
ローラにおける白紙印刷方式選択部での白紙ページを印
刷する際の印刷方式の選択処理手順（図６のステップＳ
６００２）に対応し、ＣＰＵ１０３３がＲＯＭ１０３４
又は図示しないその他の記憶媒体に格納されたプログラ
ムに基づいて実行する。なお、Ｓ１０００１〜Ｓ１００
０４は各ステップを示す。

【０１４４】エンジン制御部１０４９への白紙設定が開
始されると、まずカラーで印刷を行うかモノクロで印刷
を行うかを設定（カラーモードの設定）するが、このカ
ラーモードの設定では、白紙のページであるため、最も
印刷時間の短いカラーモードの設定をする方が効率的で
ある。

【０１４５】よって、まずステップＳ１０００１におい
て、エンジン制御部１０４９への白紙設定が開始される
と、まず、最も印刷時間の短いカラーモードを設定す
る。

【０１４６】本実施形態の印刷装置は、カラーモードと
して、カラー印刷のモードとモノクロ印刷のモードを設
定可能であり、カラーでの印刷はイエロー，マゼンタ，
シアン分の処理を行うため、モノクロで印刷するほうが
カラーで印刷するよりも速い。ここでは、印刷データが
モノクロ印刷であるため、モノクロ印刷の設定が選択さ
れることになる。

【０１４７】次に解像度を設定する（本実施形態の場合
１２００ＤＰＩで印刷を行うか６００ＤＰＩで印刷を行
うかを設定する）が、白紙のページの印刷であるため、
最も印刷時間の短い解像度の設定をする方が効率的であ
る。

【０１４８】よって、ステップＳ１０００２において、
最も印刷時間の短い解像度を設定する。

【０１４９】本実施形態の印刷装置は、１２００ＤＰＩ
と６００ＤＰＩを設定可能なため、６００ＤＰＩの設定
を行う方が１２００ＤＰＩで印刷するよりも副走査方向
の画像形成時間が短い分速い。そのため、ここでは、６
００ＤＰＩの設定が選択されることになる。

【０１５０】次に、普通紙やＯＨＴ、厚紙等の用紙のタ
イプを設定し（Ｓ１０００３）、その他用紙サイズ等の
設定を行い（Ｓ１０００４）、エンジンへの白紙設定
（白紙ページを印刷する際の印刷方式の選択処理）を終
了する。

【０１５１】なお、エンジンへの白紙設定後に行われる
給排紙の選択方法については、従来例と同様に選択が行
われる。

【０１５２】図１１は、本発明におけるカラーレーザビ
ームプリンタのプリンタコントローラ１０３１とエンジ
ン１０３６の印刷プロトコルをインタフェース信号のタ
イミングチャートと物理的な動作を模擬的に示した図で
ある。従来例と同様に１２００ＤＰＩの解像度で、普通
紙をモノクロ両面印刷で、表面が白紙の場合の例を示
す。なお、図９と同一のものには同一の符号を付してあ
る。

【０１５３】図において、１１００３は、表面の印刷の
際に、プリンタコントローラ１０３１から送出された画
像データが感光ドラム２００５上にトナー像に顕像化さ
れ、用紙に転写されるまでの時間ｔ３を示しているが、
２ページ目である表面は白紙ページであることから、６
００ＤＰＩのモノクロの印刷が行われ、１２００ＤＰＩ
のモノクロの印刷より画像形成・顕像・転写時間が短く
なり、

【０１５４】

【数６】ｔ３＜ｔ４ ……（６）のｔ３時間で印刷されることを示している。

【０１５５】また、転写された用紙は、定着処理機構に
より９００２，９００４で定着処理が行われ排紙口ＦＤ
に排紙される（時間ｔ２、従来例と同様の時間）ことに
なる。また、Ｔ８は、表面の印刷に対して、エンジン部
がＴＯＰ信号をプリンタコントローラに送信した時刻
（Ｔｏｐ６）から、用紙の先端が排紙口ＦＤに到着する
までの時間を示し、それぞれＴＯＰ信号が印刷される画
像転送の開始であるため、Ｔ８は、印刷モードのみで規
定され、用紙サイズが同じならば固定時間となる（反転
給紙カセットへ排紙する時間と、排紙口ＦＤに排紙され
るまでの時間を同一時間と仮定する）。

【０１５６】結果として、両面印刷（２ページデー
タ）、１２００ＤＰＩ、モノクロ、普通紙、表面が白紙
の場合の印刷時間（用紙サイズはＡ４）は、

【０１５７】

【数７】Ｔ５＋Ｔ８＋α＝ｔ４＋ｔ３＋２×ｔ２＋α ……（７）となる。

【０１５８】従って、上記（５），（６），（７）式よ
り、

【０１５９】

【数８】Ｔ５＋Ｔ８＋α＜Ｔ５＋Ｔ６＋α ……（８）となり、白紙印刷時に排紙時間を短縮させることが可能
となったことを示している。

【０１６０】このように、印刷する解像度を最も印刷速
度の速い解像度とする印刷方式を選択することによっ
て、複数の解像度の種類によって印刷方式を切り替え可
能な印刷装置の白紙印刷時の印刷速度を上げ、文書全体
のスループットを向上させることが可能となる。

【０１６１】なお、本実施形態においては、解像度の設
定は、１２００ＤＰＩの印刷、６００ＤＰＩでの印刷の
２通りの設定しか持たないが、例えば、３００ＤＰＩや
２４００ＤＰＩの印刷モードや更に多くの解像度の設定
を持つ印刷装置においても同様の処理を行うことによっ
ても同様の効果が得られることは明白である。

【０１６２】なお、本実施形態では、両面印刷時に、表
面が白紙の場合を示したが、片面印刷時に白紙ページが
入っている場合も、同様の処理が可能となる。

【０１６３】〔第３実施形態〕上記第１，２実施形態で
は、カラーモードの設定，解像度の設定を変更すること
によって、白紙印刷時の印刷時間を短縮する構成につい
て示したが、用紙タイプの設定によって印刷スピードが
変化する印刷装置においても同様に用紙タイプの設定に
応じて白紙印刷時の解像度の設定を変更して白紙印刷時
の印刷時間を短縮するように構成してもよい。以下、そ
の実施形態について説明する。

【０１６４】以下、印刷モード（方式）設定部１０４５
の動作並びに処理手順について従来例と本実施形態とを
対比して説明する。

【０１６５】（従来例）従来の印刷装置では、上記第
１，２実施形態と同様に図３，図４に従って処理が行わ
れる。

【０１６６】以下、図１２を参照して従来例について説
明する。

【０１６７】図１２は、従来のカラーレーザビームプリ
ンタのプリンタコントローラ１０３１とエンジン１０３
６の印刷プロトコルをインタフェース信号のタイミング
チャートと物理的な動作を模擬的に示した図である。

【０１６８】例として６００ＤＰＩの解像度で、厚紙を
カラー片面印刷に、１ページ目および２ページ目の印刷
で、２ページ目が白紙の場合を示す。

【０１６９】図において、１２００１，１２００３は、
６００ＤＰＩカラーによる印刷時の１ページ目および２
ページ目の印刷の際に、プリンタコントローラ１０３１
から送出された画像データが感光ドラム２００５上のト
ナー像に顕像化されて用紙に転写されるまでの時間（ｔ
１、第１実施形態と同様の時間）を示している。

【０１７０】転写された用紙は、定着処理機構により１
２００２，１２００４で厚紙に定着する際の定着処理が
行われ排紙口ＦＤに排紙される（時間ｔ５）ことにな
る。

【０１７１】また、Ｔ９は、１ページ目の印刷に対し
て、エンジン部がＴＯＰ信号をプリンタコントローラに
送信した時刻（Ｔｏｐ９）から、用紙の先端が排紙口Ｆ
Ｄに到着するまでの時間を示す。

【０１７２】さらに、Ｔ１０は、２ページ目の印刷に対
して、エンジン部がＴＯＰ信号をプリンタコントローラ
に送信した時刻（Ｔｏｐ１０）から、用紙の先端が排紙
口ＦＤに到着するまでの時間を示す。また、それぞれＴ
ＯＰ信号が印刷される画像転送の開始であるため、Ｔ
９，Ｔ１０は、印刷モードのみで規定され、用紙サイズ
が同じならば固定時間となる。そのため、従来の印刷装
置では、白紙のページが存在する場合にも印刷モードを
変更することがないため、白紙のページが存在する場合
でも白紙ページを含まない印刷と同じ印刷時間がかかる
ことになる。

【０１７３】なお、Ｔ９，Ｔ１０間の時間であるαは、
印刷装置を連続で動作させる最短時間で、どの印刷の場
合も一定と仮定している。

【０１７４】以上の結果として、片面印刷（２ページデ
ータ）、６００ＤＰＩ、カラー厚紙、２ページ目が白紙
の場合の印刷時間（用紙サイズはＡ４）は、

【０１７５】

【数９】Ｔ９＋Ｔ１０＋α＝２×ｔ１＋２×ｔ５＋α ……（９）となる。

【０１７６】（本実施形態）次に、本発明による印刷装
置の例を示す。

【０１７７】本実施形態の印刷装置本体の構成は、第１
実施形態と同じであり、エンジンヘの白紙設定の処理機
構のみが異なる。

【０１７８】通常時で、白紙以外のページについては、
第１実施形態と同様に図６に従って処理される。選択さ
れたページが白紙の印刷ページであった場合には、印刷
されるデータが何もなく、どの印刷モードを選択しても
変わらないため、図６のステップＳ６００２において、
以下、図１３に示す白紙用のエンジン設定を行うことに
なる。

【０１７９】図１３は、本発明の印刷装置の第４の処理
手順を説明するフローチャートであり、プリンタコント
ローラにおける白紙印刷方式選択部１０４４での白紙ペ
ージを印刷する際の印刷方式の選択処理手順（図６のス
テップＳ６００２）に対応し、ＣＰＵ１０３３がＲＯＭ
１０３４又は図示しないその他の記憶媒体に格納された
プログラムに基づいて実行する。なお、Ｓ１３００１〜
Ｓ１３００４は各ステップを示す。

【０１８０】エンジン制御部１０４９への白紙設定が開
始されると、まずカラーで印刷を行うかモノクロで印刷
を行うかを設定（カラーモード（印刷方式）の設定）す
るが、このカラーモード（印刷方式）の設定では、白紙
のページであるため、最も印刷時間の短いカラーモード
の設定をする方が効率的である。

【０１８１】よって、まずステップＳ１０００１におい
て、エンジン制御部１０４９への白紙設定が開始される
と、まず、最も印刷時間の短いカラーモードを設定す
る。

【０１８２】本実施形態の印刷装置は、カラーモードと
して、カラー印刷のモードとモノクロ印刷のモードを設
定可能であり、カラーでの印刷はイエロー，マゼンタ，
シアン分の処理を行うため、モノクロで印刷するほうが
カラーで印刷するよりも速い。そのため、ここでは、モ
ノクロ印刷の設定が選択されることになる。

【０１８３】次に解像度を設定する（本実施形態の場合
１２００ＤＰＩで印刷を行うか６００ＤＰＩで印刷を行
うかを設定する）が、白紙のページの印刷であるため、
最も印刷時間の短い解像度の設定をする方が効率的であ
る。

【０１８４】よって、ステップＳ１０００２において、
最も印刷時間の短い解像度を設定する。

【０１８５】本実施形態の印刷装置は、１２００ＤＰＩ
のモードと６００ＤＰＩのモードを設定可能なため、６
００ＤＰＩの設定を行う方が１２００ＤＰＩで印刷する
よりも副走査方向の画像形成時間が短い分速い。ここで
は、６００ＤＰＩの設定が選択されることになる。

【０１８６】次に用紙タイプを設定する（本実施形態の
場合普通紙で印刷を行うか、厚紙で印刷を行うかを設定
する）が、白紙のページの印刷であるため、最も印刷時
間の短い用紙タイプの設定をする方が効率的である。

【０１８７】よって、ステップＳ１３００３において、
最も印刷時間の短い用紙タイプを設定する。

【０１８８】本実施形態の印刷装置は、厚紙と普通紙を
設定可能なため、普通紙の設定を行う方が厚紙で印刷す
るよりも定着時間が短い分速い。そのため、ここでは、
普通紙の設定が選択されることになる。

【０１８９】次に、その他用紙サイズ等の設定を行い
（Ｓ１３００４）、エンジンへの白紙設定（白紙ページ
を印刷する際の印刷方式の選択処理）を終了する。

【０１９０】なお、エンジンへの白紙設定後に行われる
給排紙の選択方法については、従来例と同様に選択が行
われる。

【０１９１】図１４は、本発明におけるカラーレーザビ
ームプリンタのプリンタコントローラ１０３１とエンジ
ン１０３６の印刷プロトコルをインタフェース信号のタ
イミングチャートと物理的な動作を模擬的に示した図で
ある。従来例と同様に６００ＤＰＩの解像度で、厚紙を
カラー片面印刷で、２ページ目が白紙の場合の例を示
す。なお、図１２と同一のものには同一の符号を付して
ある。

【０１９２】図において、１４００３は、２ページ目の
印刷の際に、プリンタコントローラ１０３１から送出さ
れた画像データが感光ドラム２００５上にトナー像に顕
像化され、用紙に転写されるまでの時間ｔ３を示してい
るが、２ページ目は白紙ページであることから、６００
ＤＰＩのモノクロの印刷が行われ、６００ＤＰＩのカラ
ーの印刷より画像形成・顕像・転写時間が短くなり、

【０１９３】

【数１０】ｔ３＜ｔ１ ……（１０）のｔ３時間で印刷されることを示している。

【０１９４】１４００４は、２ページ目の印刷の際に、
転写材に転写されたトナー像を定着処理が行われ、排紙
口ＦＤに排紙されるまでの時間ｔ２を示しているが、２
ページ目は白紙ページであることから、普通紙の印刷が
行われ、厚紙の印刷より定着・排紙処理時間が短くな
り、

【０１９５】

【数１１】ｔ２＜ｔ５ ……（１１）のｔ２時間で定着されることを示している。

【０１９６】また、Ｔ１２は、２ページ目の印刷に対し
て、エンジン部がＴｏｐ信号をプリンタコントローラに
送信した時刻から、用紙の先端が排紙口ＦＤに到着する
までの時間を示し、Ｔｏｐ信号が印刷される画像転送の
開始であるため、印刷モードのみで規定され、用紙サイ
ズが同じならば固定時間となる。

【０１９７】以上の結果として、片面印刷（２ページデ
ータ）、６００ＤＰＩ、カラー、厚紙、２ページ目が白
紙の場合の印刷時間は、

【０１９８】

【数１２】Ｔ９＋Ｔ１２＋α＝ｔ１＋ｔ５＋ｔ３＋ｔ２＋α ……（１２）となる。

【０１９９】従って、（９），（１０），（１１），
（１２）式より、

【０２００】

【数１３】Ｔ９＋Ｔ１２＋α＜Ｔ９＋Ｔ１０＋α ……（１３）となり、従来例よりも白紙印刷時に排紙時間を短縮させ
ることが可能となったことを示している。

【０２０１】上記のように、印刷する転写材の種類を最
も印刷速度の速い転写材とする印刷方式を選択すること
によって複数の転写材の種類によって印刷方式を切り替
え可能な印刷装置において、白紙印刷時の印刷速度を上
げ、文書全体のスループットを向上させることが可能と
なる。

【０２０２】本実施形態において、転写材の種類により
選択可能な印刷方式は、普通紙の印刷、厚紙の印刷の２
通りの設定しか持たない場合について説明したが、さら
にＯＨＴ用紙，薄紙，再生紙，高グロス紙（表面が光沢
処理を施された用紙）等や更に多くの転写材の種類によ
り印刷方式を設定可能に構成してもよく、この場合も、
白紙ページを印刷する際に、最も速く印刷可能な転写材
に設定して最速の印刷方式を選択することにより、文書
全体のスループットを向上させることができる等の同様
の効果が得られることは明白である。

【０２０３】なお、本実施形態では、片面印刷時に、２
ページ目が白紙の場合を示したが、両面印刷時にいずれ
かの面が白紙である場合も、同様の処理が可能となる。

【０２０４】また、プリンタ１０３０を、印刷する階調
数を低階調（例えば１２８階調）と高階調（例えば２５
６階調）に切り替え可能とし、白紙ページを印刷する
際、印刷する階調数を最も印刷速度の速い階調数、例え
ば低階調数とすることによって、白紙印刷時の印刷速度
を上げ、文書全体のスループットを向上させることがで
きる。

【０２０５】さらに、白紙ページを印刷する際、印刷す
る色の種類、印刷する解像度、印刷する転写材、印刷す
る階調数によりそれぞれ選択可能な複数の印刷方式の一
つあるいは複数を同時に最も印刷速度の速い印刷方式を
選択することによっても、同様の効果が得られることは
明白である。

【０２０６】また、本実施形態では、プリンタ１０３０
は、印刷する色の種類、印刷する解像度、印刷する転写
材の種類、印刷する階調数により複数の印刷方式を切り
替え可能とする場合について説明したが、さらに光学処
理機構、定着処理機構、給紙処理機構、搬送処理機構の
動作のうち、一つあるいは複数の機構の動作を切りかえ
ることによって切り替え可能な複数の印刷方式を備える
ように構成してもよく、このような構成においても、白
紙ページを印刷する際、前記各機能の一つあるいは複数
の機構の動作を切りかえて最速の印刷方式を選択するこ
とにより、同様の効果が得られることは明白である。

【０２０７】例えば、白紙ページを印刷する際、光学処
理機構、定着処理機構、給紙処理機構、搬送処理機構の
全ての動作を、最高速度が最も遅い機構の最高速度に設
定する印刷方式を選択して、白紙印刷時の印刷速度を上
げ、文書全体のスループットを向上させることができ
る。

【０２０８】以上より、切り替え可能な複数の印刷方式
を持つ印刷装置において、白紙ページを印刷する際、最
も印刷速度の速い印刷方式を選択することによって白紙
印刷時の印刷速度を上げ、文書全体のスループットを向
上させることができる。

【０２０９】また、最も印刷速度の速い色の印刷方式を
選択することによって複数の色の種類によって印刷方式
を切り替えられる印刷装置において、白紙印刷時の印刷
速度を上げ、文書全体のスループットを向上させること
ができる。

【０２１０】さらに、最も印刷速度の速い解像度の印刷
方式を選択することによって複数の解像度の種類によっ
て印刷方式を切り替えられる印刷装置において、白紙印
刷時の印刷速度を上げ、文書全体のスループットを向上
させることができる。

【０２１１】また、最も印刷速度の速い転写材の種類の
印刷方式を選択することによって複数の転写材の種類に
よって印刷方式を切り替えられる印刷装置において、白
紙印刷時の印刷速度を上げ、文書全体のスループットを
向上させることができる。

【０２１２】さらに、最も印刷速度の速い階調の印刷方
式を選択することによって複数の階調の種類によって印
刷方式を切り替えられる印刷装置において、白紙印刷時
の印刷速度を上げ、文書全体のスループットを向上させ
ることができる。

【０２１３】また、両面の印刷時に、白紙ページを印刷
する際、最も印刷速度の速い印刷方式を選択することに
よって白紙印刷時の印刷速度を上げ、両面文書全体のス
ループットを向上させることができる。

【０２１４】なお、本発明は、電子写真方式でも、イン
クジェットでも、熱転写方式でも、昇華式でもその他の
方式の印刷装置でも適用可能である。

【０２１５】また、上記各実施形態では、ホストコンピ
ュータ１００１から入力されるデータに基づく印刷を行
う場合について説明したが、複数の原稿から順次原稿画
像を読取る読取り部（自動原稿給送装置を有する原稿読
取り部）を設け、ＣＰＵ１０３３が、印刷しようとする
原稿画像が白紙ページであるか否かを判定し、白紙ペー
ジである場合には、上述した複数の印刷方式から最も印
刷速度の速い印刷方式を選択するように構成してもよ
い。

【０２１６】これにより、切り替え可能な異なる印刷速
度の複数の印刷方式を持つ複写印刷装置の白紙複写印刷
時の複写印刷速度を上げ、原稿全体の印刷スループット
を向上させることができる。

【０２１７】さらに、ホストコンピュータ１００１から
転送された情報、又は原稿から読取った情報を外部メモ
リ部１０３８に格納（電子ファイル）し、該格納される
情報を操作パネル部１０３７から指定して印刷可能と
し、ＣＰＵ１０３３が、印刷しようとする電子ファイル
情報のページが白紙ページであるか否かを判定し、白紙
ページである場合には、上述した複数の印刷方式から最
も印刷速度の速い印刷方式を選択するように構成しても
よい。

【０２１８】これにより、切り替え可能な異なる印刷速
度の複数の印刷方式を持つ電子ファイル印刷装置の白紙
印刷時の印刷速度を上げ、電子ファイル情報全体の印刷
スループットを向上させることができる。

【０２１９】以下、図１５に示すメモリマップを参照し
て本発明に係る印刷装置で読み出し可能なデータ処理プ
ログラムの構成について説明する。

【０２２０】図１５は、本発明に係る印刷装置で読み出
し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体
のメモリマップを説明する図である。

【０２２１】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン
情報，作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し
側のＯＳ等に依存する情報、例えばプログラムを識別表
示するアイコン等も記憶される場合もある。

【０２２２】さらに、各種プログラムに従属するデータ
も上記ディレクトリに管理されている。また、インスト
ールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、
解凍するプログラム等も記憶される場合もある。

【０２２３】本実施形態における図４，図６，図７，図
１０，図１３に示す機能が外部からインストールされる
プログラムによって、ホストコンピュータにより遂行さ
れていてもよい。そして、その場合、ＣＤ−ＲＯＭやフ
ラッシュメモリやＦＤ等の記憶媒体により、あるいはネ
ットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを
含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適
用されるものである。

【０２２４】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰ
Ｕ）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、本発明の目的が達成されるこ
とは言うまでもない。

【０２２５】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。

【０２２６】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピー（登録商標）ディス
ク，ハードディスク，光ディスク，光磁気ディスク，Ｃ
Ｄ−ＲＯＭ，ＣＤ−Ｒ，磁気テープ，不揮発性のメモリ
カード，ＲＯＭ，ＥＥＰＲＯＭ，シリコンディスク等を
用いることができる。

【０２２７】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳ（オペ
レーティングシステム）等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。

【０２２８】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。

【０２２９】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、１つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適応できることは言うまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウエアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。

【０２３０】さらに、本発明を達成するためのソフトウ
エアによって表されるプログラムをネットワーク上のデ
ータベースから通信プログラムによりダウンロードして
読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、
本発明の効果を享受することが可能となる。

【０２３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第１
の発明によれば、印刷ページ毎に印刷速度の異なる複数
の印刷方式を切り替えて複数ページの印刷データを印刷
可能な印刷装置において、白紙ページを印刷する際、選
択手段が、前記複数の印刷方式から最も印刷速度の速い
印刷方式を選択するので、切り替え可能な異なる印刷速
度の複数の印刷方式を持つ印刷装置の白紙印刷時の印刷
速度を上げ、文書全体のスループットを向上させること
ができる。

【０２３２】第２の発明によれば、レーザ光の走査によ
り静電潜像を形成し、該形成された静電潜像を顕像化し
て転写材へ転写する光学処理機構，前記光学処理機構に
より転写材に転写された顕像を前記転写材に定着させる
定着処理機構，前記転写材を装置内部に給紙する給紙処
理機構，前記給紙処理機構により給紙された転写材を前
記光学処理機構、前記定着処理機構の順に搬送した後に
装置外部に排出する搬送処理機構を有するものであり、
前記複数の印刷方式は、前記複数の機構のうち、ひとつ
あるいは複数の機構の動作を切り替えることにより切り
替え可能であるので、複数の機構のうち、ひとつあるい
は複数の機構の動作を切り替えられる印刷装置の白紙印
刷時の印刷速度を上げ、文書全体のスループットを向上
させることができる。

【０２３３】第３，７の発明によれば、前記選択手段
は、白紙ページを印刷する際、印刷する色の種類を最も
速く印刷可能な色にすることで最も印刷速度の速い印刷
方式を選択するので、複数の色の種類によって印刷方式
を切り替えられる印刷装置の白紙印刷時の印刷速度を上
げ、文書全体のスループットを向上させることができ
る。

【０２３４】第４，８の発明によれば、前記選択手段
は、白紙ページを印刷する際、印刷する解像度を最も速
く印刷可能な解像度にすることで最も印刷速度の速い印
刷方式を選択するので、複数の解像度の種類によって印
刷方式を切り替えられる印刷装置の白紙印刷時の印刷速
度を上げ、文書全体のスループットを向上させることが
できる。

【０２３５】第５，９，１１の発明によれば、前記選択
手段は、白紙ページを印刷する際、印刷する転写材を最
も速く印刷可能な転写材にすることで最も印刷速度の速
い印刷方式を選択するので、複数の転写材の種類によっ
て印刷方式を切り替えられる印刷装置の白紙印刷時の印
刷速度を上げ、文書全体のスループットを向上させるこ
とができる。

【０２３６】第６，１０の発明によれば、前記選択手段
は、白紙ページを印刷する際、印刷する階調数を最も速
く印刷可能な階調数にすることで最も印刷速度の速い印
刷方式を選択するので、複数の階調の種類によって印刷
方式を切り替えられる印刷装置の白紙印刷時の印刷速度
を上げ、文書全体のスループットを向上させることがで
きる。

【０２３７】第１２の発明によれば、転写材の両面への
印刷を可能とする両面印刷機構を有するので、両面の印
刷時に、白紙ページを印刷する際、最も印刷速度の速い
印刷方式を選択することによって白紙印刷時の印刷速度
を上げ、両面文書全体のスループットを向上させること
ができる。

【０２３８】第１３，１４の発明によれば、印刷ページ
毎に印刷速度の異なる複数の印刷方式を切り替えて複数
ページの印刷データを印刷可能な印刷装置の制御方法お
よびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納し
た記憶媒体において、白紙ページを印刷する際、前記複
数の印刷方式から最も印刷速度の速い印刷方式を選択す
るので、切り替え可能な異なる印刷速度の複数の印刷方
式を持つ印刷装置の白紙印刷時の印刷速度を上げ、文書
全体のスループットを向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の印刷装置を適用可能な印刷装置システ
ムの構成を説明するブロック図である。

【図２】図１に示したプリンタの構成、特にエンジン部
の構成を説明する断面図である。

【図３】従来のプリンタコントローラにおけるページの
印刷実行処理手順を示すフローチャートである。

【図４】従来のプリンタコントローラにおける印刷方式
の設定処理手順を示すフローチャートである。

【図５】従来のカラーレーザビームプリンタのプリンタ
コントローラと印刷装置エンジン部の印刷プロトコルを
インタフェース信号のタイミングチャートと物理的な動
作を模擬的に示した図である。

【図６】本発明の印刷装置の第１の処理手順を説明する
フローチャートである。

【図７】本発明の印刷装置の第２の処理手順を説明する
フローチャートである。

【図８】本発明における印刷装置のプリンタコントロー
ラと印刷装置エンジン部の印刷プロトコルをインタフェ
ース信号のタイミングチャートと物理的な動作を模擬的
に示した図である。

【図９】従来のカラーレーザビームプリンタのプリンタ
コントローラと印刷装置エンジン部の印刷プロトコルを
インタフェース信号のタイミングチャートと物理的な動
作を模擬的に示した図である。

【図１０】本発明の印刷装置の第３の処理手順を説明す
るフローチャートである。

【図１１】本発明におけるカラーレーザビームプリンタ
のプリンタコントローラと印刷装置エンジン部の印刷プ
ロトコルをインタフェース信号のタイミングチャートと
物理的な動作を模擬的に示した図である。

【図１２】従来のカラーレーザビームプリンタのプリン
タコントローラと印刷装置エンジン部の印刷プロトコル
をインタフェース信号のタイミングチャートと物理的な
動作を模擬的に示した図である。

【図１３】本発明の印刷装置の第４の処理手順を説明す
るフローチャートである。

【図１４】本発明におけるカラーレーザビームプリンタ
のプリンタコントローラと印刷装置エンジン部の印刷プ
ロトコルをインタフェース信号のタイミングチャートと
物理的な動作を模擬的に示した図である。

【図１５】本発明に係る印刷装置で読み出し可能な各種
データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマッ
プを説明する図である。

【符号の説明】

１００１ホストコンピュータ１００２通信線１０３０カラーレーザビームプリンタ１０３１プリンタコントローラ１０３２入出力バッファ１０３３ＣＰＵ１０３４プログラムＲ０Ｍ１０３５ＲＡＭ１０３６印刷装置エンジン部１０３７操作パネル部１０３８外部メモリ部１０３９メモリＩ／Ｆ部１０４０ビットマップ画像展開／転送部１０４１画像情報生成部１０４２給排紙口設定部１０４３システムバス１０４４白紙印刷方式選択部１０４５印刷方式設定部１０４６エンジンＩ／Ｆ部１０４７パネルＩ／Ｆ部１０４８ホストＩ／Ｆ部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０３Ｇ 21/00 ３７０Ｇ０３Ｇ 21/00 ３７０Ｆターム(参考） 2C061 AQ04 AQ05 AQ06 AR01 AR03 AS11 HH06 HJ03 HJ04 HJ06 HJ10 HK19 HM07 HN17 HN18 2C087 AB05 AC05 AC07 AC08 BA02 BA03 BA07 BA12 BD10 BD24 CA05 CB12 2H027 DC02 DC11 DD05 EA18 EC20 ED02 ED06 ED08 ED19 ED25 EE03 EE07 EF06 FA11 FA27 FA28 2H028 BA09 BA16 BB02 2H030 AA06 AD04 AD05 AD07 AD08 AD12 AD17 BB02 BB24 BB33

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印刷ページ毎に印刷速度が異なる複数の
印刷方式を切り替えて複数ページの印刷データを印刷可
能な印刷装置において、白紙ページを印刷する際、前記複数の印刷方式から最も
印刷速度の速い印刷方式を選択する選択手段を有するこ
とを特徴とする印刷装置。
【請求項２】レーザ光の走査により静電潜像を形成
し、該形成された静電潜像を顕像化して転写材へ転写す
る光学処理機構，前記光学処理機構により転写材に転写
された顕像を前記転写材に定着させる定着処理機構，前
記転写材を装置内部に給紙する給紙処理機構，前記給紙
処理機構により給紙された転写材を前記光学処理機構、
前記定着処理機構の順に搬送した後に装置外部に排出す
る搬送処理機構を有するものであり、前記複数の印刷方式は、前記複数の機構のうち、ひとつ
あるいは複数の機構の動作を切り替えることにより切り
替え可能なことを特徴とする請求項１記載の印刷装置。
【請求項３】前記複数の印刷方式は、印刷する色の種
類により切り替え可能なことを特徴とする請求項１又は
２記載の印刷装置。
【請求項４】前記複数の印刷方式は、印刷する解像度
により切り替え可能なことを特徴とする請求項１又は２
記載の印刷装置。
【請求項５】前記複数の印刷方式は、印刷する転写材
の種類により切り替え可能なことを特徴とする請求項１
又は２記載の印刷装置。
【請求項６】前記複数の印刷方式は、印刷する階調数
により切り替え可能なことを特徴とする請求項１又は２
記載の印刷装置。
【請求項７】前記選択手段は、白紙ページを印刷する
際、印刷する色の種類を最も速く印刷可能な色にするこ
とで最も印刷速度の速い印刷方式を選択することを特徴
とする請求項３記載の印刷装置。
【請求項８】前記選択手段は、白紙ページを印刷する
際、印刷する解像度を最も速く印刷可能な解像度にする
ことで最も印刷速度の速い印刷方式を選択することを特
徴とする請求項４記載の印刷装置。
【請求項９】前記選択手段は、白紙ページを印刷する
際、印刷する転写材を最も速く印刷可能な転写材にする
ことで最も印刷速度の速い印刷方式を選択することを特
徴とする請求項５記載の印刷装置。
【請求項１０】前記選択手段は、白紙ページを印刷す
る際、印刷する階調数を最も速く印刷可能な階調数にす
ることで最も印刷速度の速い印刷方式を選択することを
特徴とする請求項６記載の印刷装置。
【請求項１１】前記転写材の種類は、普通紙，ＯＨＴ
用紙，薄紙，厚紙，再生紙，高グロス紙を含むことを特
徴とする請求項５，９のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項１２】転写材の両面への印刷を可能とする両
面印刷機構を有することを特徴とする請求項２記載の印
刷装置。
【請求項１３】印刷ページ毎に印刷速度の異なる複数
の印刷方式を切り替えて複数ページの印刷データを印刷
可能な印刷装置の制御方法において、白紙ページを印刷する際、前記複数の印刷方式から最も
印刷速度の速い印刷方式を選択する選択工程を有するこ
とを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項１４】印刷ページ毎に印刷速度の異なる複数
の印刷方式を切り替えて複数ページの印刷データを印刷
可能な印刷装置を制御するコンピュータが読み出し可能
なプログラムを格納した記憶媒体において、白紙ページを印刷する際、前記複数の印刷方式から最も
印刷速度の速い印刷方式を選択する選択工程を有するこ
とを特徴とするコンピュータが読み出し可能なプログラ
ムを格納した記憶媒体。