JP2000179229A - パワーウインドウ装置 - Google Patents

パワーウインドウ装置

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JP2000179229A
JP2000179229A JP10360915A JP36091598A JP2000179229A JP 2000179229 A JP2000179229 A JP 2000179229A JP 10360915 A JP10360915 A JP 10360915A JP 36091598 A JP36091598 A JP 36091598A JP 2000179229 A JP2000179229 A JP 2000179229A
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浩三 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーウインドウ装置の回路が水に濡れた状態
であっても、下降スイッチをオン操作したとき、ウイン
ドウガラスを下降できるようにしたパワーウインドウ装
置を提供する。 【解決手段】 パワーウインドウ装置10の駆動回路2
0は、トランジスタTR1、リーク検出回路31等を備
えている。下降スイッチ28トランスファ接点にて構成
されている。リーク検出回路31がリーク時にオン作動
した状態で下降スイッチ28を押圧操作すると、可動接
点28cが電源側固定接点28aから接地側固定接点2
8bに切換接続される。この結果、リレーコイル21が
励磁されて、リレーコイル21の両端電圧が感動電圧に
達し、リレー接点25の可動接点25cが接地側固定接
点25bから電源側固定接点25aに切換接続されるた
め、駆動モータMが駆動されウインドウガラスが下降す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に設けられるパワ
ーウインドウ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のサイドドア等のウインド
ウガラスを自動的に開閉させるためにパワーウインドウ
装置が用いられている。そして、搭乗者が前記パワーウ
インドウ装置に設けられた、マニュアルのアップスイッ
チ(上昇スイッチ)又はダウンスイッチ(下降スイッ
チ)をオン操作することにより、ウインドウガラスがア
ップ側又はダウン側に駆動されるようにされている。
【0003】図3は、従来のパワーウインドウ装置の駆
動回路の一例を示している。なお、この駆動回路20
は、ドア電子制御装置(Electronic Control Unit 、以
下、ドアECUという)12に対して設けられている。
この駆動回路20について説明する。
【0004】バッテリ電源Bと接地線間には、第1リレ
ー回路22のリレーコイル21は、下降スイッチ28の
固定接点に対して接続され、下降スイッチ28の可動接
点は接地されている。下降スイッチ28はオン操作され
ていない非操作時には、図示しないバネにより付勢され
て、オフ状態とされた常開接点とされている。又、第2
リレー回路24のリレーコイル23は、上昇スイッチ2
8の固定接点に対して接続され、上昇スイッチ29の可
動接点は接地されている。上昇スイッチ29はオン操作
されていない非操作時には、図示しないバネにより付勢
されて、オフ状態とされた常開接点とされている。
【0005】又、リレーコイル21のマイナス端子は、
ドアECU12の一つの制御端子に接続され、又、リレ
ーコイル23のマイナス端子は、ドアECU12の他の
制御端子に接続されている。
【0006】駆動モータMは、図示しない車両のウイン
ドウガラスを上昇又は下降駆動する直流モータからな
る。又、前記バッテリ電源Bと、駆動モータMの一方の
端子間には、前記第1リレー回路22のリレー接点25
が設けられている。同リレー接点25の可動接点25c
は、駆動モータMの一方の端子に接続され、同リレー接
点25の電源側固定接点25aはバッテリ電源Bに接続
されるとともに接地側固定接点25bは接地線L1に接
続されている。
【0007】同リレー接点25は、切換接点(トランス
ファ接点)とされており、前記コイル21が消磁時には
可動接点25cが、接地側固定接点25bに接続されて
いる。又、前記リレー接点25の可動接点25cは、前
記リレーコイル21が励磁されると、電源側固定接点2
5aに接続される。
【0008】又、前記バッテリ電源Bと、駆動モータM
の他方の端子間には、前記第2リレー回路24のリレー
接点26が設けられている。同リレー接点26の可動接
点26cは、駆動モータMの他方の端子に接続され、同
リレー接点26の電源側固定接点26aはバッテリ電源
Bに接続されるとともに接地側固定接点26bは接地線
L1に接続されている。
【0009】同リレー接点26は、切換接点(トランス
ファ接点)とされており、前記コイル23が消磁時には
可動接点26cが、接地側固定接点26bに接続されて
いる。又、前記リレー接点26の可動接点26cは、前
記リレーコイル23が励磁されると、電源側固定接点2
6aに接続される。
【0010】前記下降スイッチ28、上昇スイッチ29
は、例えば2段クリック式のスイッチであってタンブラ
型とされており、一端側(以下、ダウン側という)を一
段押圧すると下降スイッチ28として機能し、すなわ
ち、下降スイッチ28の可動接点が電源側固定接点に接
続される。又、他端側(以下、アップ側という)を一段
押圧すると上昇スイッチ29として機能し、すなわち、
上昇スイッチ29の可動接点が電源側固定接点に接続さ
れる。
【0011】又、ダウン側を2段押圧すると、下降スイ
ッチ28及びオートスイッチ16がともにオン作動す
る。又、アップ側を2段押圧すると、上昇スイッチ2
9、及び前記オートスイッチ16がともにオン作動す
る。なお、オートで操作する場合は、2段押圧した後、
下降スイッチ28、上昇スイッチ29の押圧を解除す
る。従って、下降スイッチ28、上昇スイッチ29は図
3に示すように、可動接点がともにオフ位置となる。
【0012】前記オートスイッチ16はドアECU12
に接続されており、オートスイッチ16が下降スイッチ
28の操作にともなってダウン側にオンされると、前記
ドアECU12は、そのオン操作に基づいて、第1リレ
ー回路22のリレーコイル21に励磁電流を流すように
されている。
【0013】この結果、リレーコイル21の励磁によっ
て、リレー接点25の可動接点25cが接地側固定接点
25bから電源側固定接点25aに切換接続されるた
め、駆動モータMが正転される。この正転により、ワイ
ヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前記
駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスが下降
する。
【0014】又、前記ドアECU12は、オートスイッ
チ16が上昇スイッチ29の操作にともなってアップ側
にオンされると、そのオン操作に基づいて、前記第2リ
レー回路24のリレーコイル23に励磁電流を流すよう
にされている。
【0015】この結果、リレーコイル23の励磁によっ
て、リレー接点26の可動接点26cが接地側固定接点
26bから電源側固定接点26aに切換接続されるた
め、駆動モータMが逆転される。この逆転により、ワイ
ヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前記
駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスを上昇
する。
【0016】又、手動操作により、ウインドウガラスを
下降させたい場合、下降スイッチ28を1段ダウン側に
オン操作する。この操作により、リレーコイル21に励
磁電流が流れる。このため、駆動モータMが正転され、
ウインドウガラスが下降する。又、手動操作により、ウ
インドウガラスを上昇させたい場合、上昇スイッチ29
を1段アップ側にオン操作する。この操作により、リレ
ーコイル23に励磁電流が流れる。このため、駆動モー
タMが逆転され、ウインドウガラスが上昇する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なパワーウインドウ装置は、前記下降スイッチ28、上
昇スイッチ29、オートスイッチ16が雨水等の電解質
の液にて濡れた場合、各接点間がリークすることがあ
る。又、ドアECU12の内部回路がリークして、ドア
ECU12が誤作動する場合がある。
【0018】いずれの場合においても、第1リレー回路
22、第2リレー回路24のリレーコイル21,23の
いずれもが励磁して、リレー接点25,26が同時にオ
ン(可動接点25c,26cが電源側固定接点25a,
26aに接続)するため、駆動モータMの両端子にはバ
ッテリ電源Bの電圧が印加され、駆動モータMは駆動し
ない。
【0019】このため、この状態のときに、下降スイッ
チ28をオン操作しても、リレー接点25,26が同時
にオン(可動接点25c,26cが電源側固定接点25
a,26aに接続)しているため、駆動モータMの両端
子にはバッテリ電源Bの電圧が印加され、駆動モータM
は下降作動しないことになる。
【0020】本発明は上記の課題を解消するためになさ
れたものであり、パワーウインドウ装置が水に濡れた状
態であっても、下降スイッチをオン操作したとき、ウイ
ンドウガラスを下降できるようにしたパワーウインドウ
装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ウインドウガラスを下
降又は上昇駆動する駆動源と、前記駆動源の両端子に対
して、それぞれ接続された第1リレー接点及び第2リレ
ー接点と、励磁時には前記第1リレー接点を作動して前
記駆動源を下降作動する第1コイルと、励磁時には前記
第2リレー接点を作動して前記駆動源を上昇作動する第
2コイルと、前記第1コイルを励磁作動させるための下
降スイッチと、前記第2コイルを励磁作動させるための
上昇スイッチとを備えたパワーウインドウ装置におい
て、前記下降スイッチは、前記第1コイルの一方の端子
に接続された可動接点と、第1固定接点と、第2固定接
点とを備えるトランスファ接点にて構成し、オフ時に前
記可動接点が第1固定接点に接続されて、オン操作時
に、前記可動接点を第2固定接点に切換可能とし、前記
上昇スイッチは、前記第2コイルの一方の端子に接続さ
れた可動接点と、第3固定接点と、第4固定接点とを備
えるトランスファ接点にて構成し、オフ時に前記可動接
点が第3固定接点に接続されて、オン操作時に、前記可
動接点を第4固定接点に切換可能とし、パワーウインド
ウ装置が水等の電解質液に浸水したか否かを検出する浸
水検出回路部を設け、前記浸水検出回路部が浸水を検出
していない時には、前記下降スイッチの第1固定接点
と、第1リレーコイルの他方の端子間、及び前記上昇ス
イッチの第3固定接点と、第2リレーコイルの他方の端
子間を遮断するとともに、前記浸水検出回路部が浸水を
検出した際には、同第1固定接点と、第1リレーコイル
の他方の端子間、及び第3固定接点と、第2リレーコイ
ルの他方の端子間を短絡するスイッチング回路部を設け
たことを特徴とするパワーウインドウ装置を要旨とする
ものである。
【0022】請求項2の発明は、請求項1において、前
記浸水検出回路部は、単一の浸水検出回路から構成され
ていることを特徴とする請求項1に記載のパワーウイン
ドウ装置を要旨とするものである。
【0023】請求項3の発明は、請求項2において、前
記浸水検出回路は、一対の電極と、両電極間がリークし
た際に生ずる複数の抵抗を含む直列回路から構成され、
スイッチング回路部は、同抵抗によって設定された所定
の電圧に基づいてオン作動するパワーウインドウ装置を
要旨とするものである。
【0024】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
パワーウインドウ装置の回路が浸水したとき、パワーウ
インドウ装置の回路がリークすると、下降スイッチ、上
昇スイッチ等がオン状態となり、第1コイル、第2コイ
ルがともに励磁され得る状態となる。
【0025】一方、このとき、浸水検出回路が浸水を検
出した際には、スイッチング回路部が下降スイッチの第
1固定接点と、第1リレーコイルの他方の端子間を短絡
し、第1リレーコイルの両端電位を同じとし、第1コイ
ルの励磁を抑制する。
【0026】又、スイッチング回路部が上昇スイッチの
第3固定接点と、第2リレーコイルの他方の端子間を短
絡し、第2リレーコイルの両端電位を同じとし、第2コ
イルの励磁を抑制する。
【0027】この状態のとき、下降スイッチをオン操作
すると、可動接点は第1固定接点から第2固定接点に切
換接続される。この結果、第1コイルのみが励磁される
ため、第1リレー接点の可動接点は電源側接点に接続さ
れ、駆動源は下降作動し、ウインドウガラスを下降させ
る。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、浸水検出
回路部を、単一の浸水検出回路にて構成することによ
り、請求項1の作用を実現することができる。このこと
により、簡単な回路構成にすることができ、複数の浸水
検出回路を設けた場合には、浸水検出が時間的にずれる
問題があるが、単一の場合にはそのような浸水検出の時
間ずれをなくすることができる。
【0029】請求項3に記載の発明によれば、浸水検出
回路を、一対の電極と、両電極間がリークした際に生ず
る複数の抵抗を含む直列回路から構成し、スイッチング
回路部を、前記抵抗によって設定された所定の電圧に基
づいてオン作動することにより、請求項2に記載の作用
を実現できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両としての4ド
アセダン型の自動車のパワーウインドウ装置に具体化し
た一実施形態を図1を参照して説明する。なお、図3に
示す前記従来例と、同一構成又は相当する構成について
は、同一符号を付して説明を省略し、異なるところを説
明する。
【0031】図1は、パワーウインドウ装置10の電気
的回路図を示している。この実施形態のパワーウインド
ウ装置10は、自動車の運転席のサイドドアに設けられ
たものである。パワーウインドウ装置10はドアECU
12、駆動回路20、駆動モータMとを備えている。
【0032】この実施形態は、図3の構成中、下降スイ
ッチ28及び上昇スイッチ29の接点構造をトランスフ
ァ接点としたところが従来例と異なっている。下降スイ
ッチ28は、電源側固定接点28a、接地側固定接点2
8b、及びリレーコイル21のマイナス端子に接続され
た可動接点28cとを備えている。
【0033】そして、下降スイッチ28は、オフ時には
前記可動接点28cが電源側固定接点28aに接続され
ており、オン操作時に、前記可動接点28cが接地側固
定接点28bに切換接続可能とされている。前記電源側
固定接点28aは第1固定接点に相当し、前記接地側固
定接点28bは第2固定接点に相当する。
【0034】又、上昇スイッチ29は、電源側固定接点
29a、接地側固定接点29b、及びリレーコイル23
のマイナス端子に接続された可動接点29cとを備えて
いる。そして、上昇スイッチ29は、オフ時には前記可
動接点29cが電源側固定接点29aに接続されてお
り、オン操作時に、前記可動接点29cが接地側固定接
点29bに切換接続可能とされている。
【0035】前記電源側固定接点29aは第3固定接点
に相当し、接地側固定接点29bは第4固定接点に相当
する。オートスイッチ16はドアECU12に接続され
た可動接点と、接地側固定接点からなる。同オートスイ
ッチ16は、図示しないスイッチノブを2段ダウン操作
したとき、下降スイッチ28とともに、オン作動するよ
うに構成されている。又、図示しないスイッチノブを2
段アップ操作したとき、上昇スイッチ29とともにオン
作動するように構成されている。
【0036】オートスイッチ16は、前記のようにダウ
ン側、或いはアップ側にオン操作された場合には、オー
トスイッチ16の押圧操作を解除してもドアECU12
は、ウインドウガラスが全閉位置、又は、全開位置に達
するまで、駆動モータMを正転又は逆転させる。そし
て、この駆動モータMの回転により、下降するウインド
ウガラスが全開位置に位置すると、全開位置リミットス
イッチ(図示しない)が検出し、又は、上昇するウイン
ドウガラスが全閉位置に位置すると、全閉位置リミット
スイッチ(図示しない)が検出作動するようにされてい
る。
【0037】そして、いずれかのリミットスイッチが検
出すると、その検出に基づいてドアECU12は、前記
駆動モータMを駆動を停止させ、ウインドウガラスを全
開位置又は全閉位置に保持するようにされている。
【0038】又、リレーコイル21及びリレーコイル2
3のプラス端子と、前記下降スイッチ28、上昇スイッ
チ29の電源側固定接点28a,29a間には、トラン
ジスタTR1のエミッタ・コレクタが接続されている。
前記トランジスタTR1はPNPトランジスタから構成
されている。
【0039】さらに、リレーコイル21及びリレーコイ
ル23のプラス端子と、前記下降スイッチ28、上昇ス
イッチ29の電源側固定接点28a,29a間には、リ
ーク検出回路31、抵抗R1,R2の直列回路が接続さ
れている。又、抵抗R1と抵抗R2との接続点Cと、前
記トランジスタTR1のベースは接続されている。
【0040】前記リーク検出回路31は、バッテリ電源
Bに接続された電極31aと接地された電極31bとか
らなり、両電極31a,31bは、互いに若干離間して
配置されている。リーク検出回路31は、ドアECU1
2等が設けられた場所と同じところ又は近接した位置に
設けるのが好ましい。この実施形態では、駆動回路20
を設けたパワーウインドウ装置10の制御回路基板を収
めた図示しないケース内に収納されている。
【0041】又、リーク検出回路31の電極31a,3
1b間がリークしたとき、接続点Cの電位(ベース電
圧)をトランジスタTR1に印加することにより、同ト
ランジスタTR1をオン作動し、電極31a,31bが
リークしていないときには、トランジスタTR3はオフ
作動するようにされている。なお、前記接続点Cの電位
は、抵抗R1,R2、及び前記リーク抵抗の分圧比によ
って決定される。
【0042】前記リーク検出回路31は、浸水検出回路
とともに浸水検出回路部を構成する。なお、本実施形態
では、前記リーク検出回路31は、単一の浸水検出回路
を構成する。
【0043】又、前記トランジスタTR1は、単一のス
イッチング回路を構成する。又、トランジスタTR1
は、スイッチング回路部を構成している。この実施形態
では、前記駆動モータMが駆動源に相当する。リレーコ
イル21が第1コイルに相当し、リレー接点25が第1
リレー接点に相当する。そして、電源側固定接点25a
が電源側接点に相当し、接地側固定接点25bが接地側
接点に相当する。
【0044】又、リレーコイル23が第2コイルに相当
し、リレー接点26が第2リレー接点に相当する。そし
て、電源側固定接点26aが電源側接点に相当し、接地
側固定接点26bが接地側接点に相当する。
【0045】次に、上記のように構成された構成された
パワーウインドウ装置10の作用について説明する。さ
て、パワーウインドウ装置10の回路が水等の電解質に
濡れていないときにおいては、自動操作、及び手動操作
とも前記従来例と同様の作用をするため、その説明を省
略する。
【0046】なお、リーク検出回路31は、電極31
a,31b間がリークしていない場合には、トランジス
タTR1をオフとしているため、前記下降スイッチ28
の電源側固定接点28aと、リレーコイル21のプラス
側端子間、及び上昇スイッチ29の電源側固定接点29
aと、リレーコイル23のプラス側端子間を遮断してい
る。
【0047】オートスイッチ16等が雨水等の電解質の
液にて濡れた場合(浸水した場合)、スイッチの接点間
がリークする。このとき、ドアECU12からダウン制
御信号、アップ制御信号の両信号が出力される場合があ
る。あるいは、リレーコイル21,23のマイナス端子
側がグランドショートする場合がある。
【0048】このとき、リーク検出回路31の電極31
a,31b間もリークし、接続点Cの電位(ベース電
圧)をトランジスタTR1に印加することにより、同ト
ランジスタTR1をオン作動する。
【0049】この結果、リレーコイル21,23の両端
子間は短絡され、両リレーコイル21,23は励磁され
ない。リレーコイル21及びリレーコイル23がリレー
作動しないため、駆動モータMは駆動しない。
【0050】上記のようないずれの状態のときにも、下
降スイッチ28を押圧操作すると、可動接点28cが電
源側固定接点28aから接地側固定接点28bに切換接
続される。この結果、リレーコイル21が励磁されて、
リレーコイル21の両端電圧が感動電圧に達し、リレー
接点25の可動接点25cが接地側固定接点25bから
電源側固定接点25aに切換接続されるため、駆動モー
タMが正転される。この正転により、ワイヤ式又はアー
ム式のレギュレータ(図示しない)が前記駆動モータM
により駆動されてウインドウガラスが下降する。
【0051】なお、前記のようにリークしている状態
で、下降スイッチ28の押圧を解除すると、再び、可動
接点28cが接地側固定接点28bから電源側固定接点
28aに切換接続される。この結果、リレーコイル21
の両端子間は短絡され、リレーコイル21は励磁されな
い。このため、駆動モータMは正転を停止する。
【0052】又、上記のようにリークしている状態のと
き、上昇スイッチ29を押圧操作すると、可動接点29
cが電源側固定接点29aから接地側固定接点29bに
切換接続される。この結果、リレーコイル23が励磁さ
れて、リレーコイル23の両端電圧が感動電圧に達し、
リレー接点26の可動接点26cが接地側固定接点26
bから電源側固定接点256に切換接続されるため、駆
動モータMが逆転される。この逆転により、ワイヤ式又
はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前記駆動モ
ータMにより駆動されてウインドウガラスが上昇する。
【0053】なお、前記のようにリークしている状態
で、上昇スイッチ29の押圧を解除すると、再び、可動
接点29cが接地側固定接点29bから電源側固定接点
29aに切換接続される。この結果、リレーコイル23
の両端子間は短絡され、リレーコイル23は励磁されな
い。このため、駆動モータMは逆転を停止する。
【0054】本実施形態によると、次のような作用効果
を奏する。 (1) 本実施形態では、下降スイッチ28を、リレー
コイル21のマイナス端子に接続された可動接点28c
と、電源側固定接点28aと、接地側固定接点28bと
を備えるトランスファ接点にて構成した。そして、オフ
時に可動接点28cが電源側固定接点28aに接続され
て、オン操作時に、可動接点28cを接地側固定接点2
8bに切換可能とした。一方、上昇スイッチ29を、リ
レーコイル23のマイナス端子に接続された可動接点2
9cと、電源側固定接点29aと、接地側固定接点29
bとを備えるトランスファ接点にて構成し、オフ時に可
動接点29cが電源側固定接点29aに接続されて、オ
ン操作時に、可動接点29cを接地側固定接点29bに
切換可能とした。さらに、パワーウインドウ装置10が
水等の電解質液に浸水したか否かを検出する少なくとも
リーク検出回路31を設け、リーク検出回路31が浸水
を検出していない時には、下降スイッチ28の電源側固
定接点28aと、リレーコイル21のプラス端子間、及
び上昇スイッチ29の電源側固定接点29aと、リレー
コイル23のプラス端子間を遮断するとともに、リーク
検出検出回路31が浸水を検出した際には、電源側固定
接点28aと、リレーコイル21のプラス端子間、及び
電源側固定接点29aと、リレーコイル23のプラス端
子端子間を短絡するトランジスタTR1を設けた。
【0055】このため、パワーウインドウ装置10が浸
水した場合においても、下降スイッチ28をオン操作す
ると、駆動モータMが正転するため、回路が水等に濡れ
て、リークされた状態にあっても、下降スイッチ28の
オン操作により、ウインドウガラスを下降することがで
きる。
【0056】又、パワーウインドウ装置10が浸水した
場合においても、上昇スイッチ29をオン操作すると、
駆動モータMが逆転するため、回路が水等に濡れて、リ
ークされた状態にあっても、上昇スイッチ28のオン操
作により、ウインドウガラスを上昇することができる。
【0057】本発明の実施形態は、上記実施形態以外に
次のように変更することも可能である。 (1) 前記実施形態では、抵抗R1,R2、リーク検
出回路31からなる直列回路は単一としたが、その代わ
りに複数個設けて、それぞれのリーク検出回路31がリ
ークを検出した際に、トランジスタTR1をオン作動さ
せてもよい。
【0058】(2) 前記実施形態では、リレーコイル
21,23の両端子をリーク時に、同電位となるように
単一のトランジスタTR1をオン作動させるように構成
した。この代わりに、それぞれのリレーコイル21,2
3に対して個別に、その両端子をリーク時に、同電位と
するように、一対のトランジスタTR1を設けてもよ
い。
【0059】(3) 前記実施形態では、トランジスタ
TR1をPNPトランジスタにて構成したが、図2に示
すようにNPNトランジスタからなるトランジスタTR
2にてスイッチング回路を構成してもよい。この場合に
おいても前記実施形態で同様の作用効果を得ることがで
きる。この場合、トランジスタTR2は、単一のスイッ
チング回路を構成し、又はスイッチング回路部を構成す
る。
【0060】(4) 前記実施形態では、パワーウイン
ドウ装置10の各スイッチは、サイドドアに設けること
を前提としているが、サイドドアに設けることは必須で
はなく、例えば、運転席と助手席との間のコンソールに
設けてもよく、又、インストルメントパネル等に設けて
もよい。
【0061】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に挙げる。 (1) 請求項1乃至請求項3のいずれか1項におい
て、前記スイッチング回路部は、単一のスイッチング回
路から構成されている。単一のスイッチング回路にて構
成することにより、回路構成を簡単なものとすることが
でき、第1リレーコイル、及び第2リレーコイルを同時
に励磁不能とすることができる。
【0062】(2) 請求項1乃至請求項3のいずれか
1項において、浸水検出回路部は、パワーウインドウ装
置内に設けたことを特徴とするパワーウインドウ装置。
こうすることにより、パワーウインドウ装置が浸水した
場合、浸水検出回路が浸水検出を容易に行なうことがで
きる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項3の発明によれば、パワーウインドウ装置の回路が水
に濡れてリークした状態であっても、下降スイッチ又は
上昇スイッチを操作すれば、ウインドウガラスを下降又
は上昇することができる効果を奏する。
【0064】請求項2の発明によれば、浸水検出回路
は、単一で良くなるため、回路構成を簡単にすることが
でき、又、浸水検出回路が浸水を検出したときに、両第
1リレーコイル及び第2リレーコイルの励磁を同時に抑
制することができる。
【0065】請求項3の発明によれば、複数の抵抗によ
って設定された所定の電圧に基づいてスイッチング回路
部を作動することができ、抵抗の値を調整することによ
って、スイッチング回路部の作動調整を簡単に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のパワーウインドウ装置の電気回路
図。
【図2】他の実施形態のパワーウインドウ装置の電気回
路図。
【図3】従来のパワーウインドウ装置の駆動回路の電気
回路図。
【符号の説明】
10…パワーウインドウ装置、12…ドアECU、21
…リレーコイル(第1コイルを構成する。)、22…第
1リレー回路、23…リレーコイル(第2コイルを構成
する。)、24…第2リレー回路、25…リレー接点
(第1リレー接点を構成する。)、26…リレー接点
(第2リレー接点を構成する。)、28…下降スイッ
チ、28a…電源側固定接点(第1固定接点を構成す
る。)、28b…接地側固定接点(第2固定接点を構成
する。)、28c…可動接点、29…上昇スイッチ、2
9a…電源側固定接点(第3固定接点を構成する。)、
29b…接地側固定接点(第4固定接点を構成す
る。)、29c…可動接点、31…リーク検出回路(浸
水検出回路、浸水検出回路部を構成する。)TR1…ト
ランジスタ(スイッチング回路、スイッチング回路部を
構成する。)、TR2…トランジスタ(スイッチング回
路、スイッチング回路部を構成する。)、M…駆動モー
タ(駆動源を構成する)。
フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 DA03 DA05 DB03 DB05 EA14 EB01 GA03 GA08 GB00 GB13 GC01 GC05 GD02 GD03 KA12 KA13 LA08 3D127 AA01 AA07 AA09 BB01 CB05 CC05 DF03 DF34 DF35 FF06 FF18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウガラスを下降又は上昇駆動す
    る駆動源(M)と、 前記駆動源(M)の両端子に対して、それぞれ接続され
    た第1リレー接点(25)及び第2リレー接点(26)
    と、励磁時には前記第1リレー接点(25)を作動して
    前記駆動源(M)を下降作動する第1コイル(21)
    と、励磁時には前記第2リレー接点(26)を作動して
    前記駆動源(M)を上昇作動する第2コイル(23)
    と、前記第1コイル(21)を励磁作動させるための下
    降スイッチ(28)と、前記第2コイル(23)を励磁
    作動させるための上昇スイッチ(29)とを備えたパワ
    ーウインドウ装置において、 前記下降スイッチ(28)は、前記第1コイル(21)
    の一方の端子に接続された可動接点(28c)と、第1
    固定接点(28a)と、第2固定接点(28b)とを備
    えるトランスファ接点にて構成し、オフ時に前記可動接
    点(28c)が第1固定接点(28a)に接続されて、
    オン操作時に、前記可動接点(28c)を第2固定接点
    (28b)に切換可能とし、 前記上昇スイッチ(29)は、前記第2コイル(23)
    の一方の端子に接続された可動接点(29c)と、第3
    固定接点(29a)と、第4固定接点(29b)とを備
    えるトランスファ接点にて構成し、オフ時に前記可動接
    点(29c)が第3固定接点(29a)に接続されて、
    オン操作時に、前記可動接点(29c)を第4固定接点
    (29b)に切換可能とし、 パワーウインドウ装置が水等の電解質液に浸水したか否
    かを検出する浸水検出回路部(31)を設け、 前記浸水検出回路部(31)が浸水を検出していない時
    には、前記下降スイッチ(28)の第1固定接点(28
    a)と、第1リレーコイル(21)の他方の端子間、及
    び前記上昇スイッチ(29)の第3固定接点(29a)
    と、第2リレーコイル(23)の他方の端子間を遮断す
    るとともに、前記浸水検出回路部(31)が浸水を検出
    した際には、同第1固定接点(28a)と、第1リレー
    コイル(21)の他方の端子間、及び第3固定接点(2
    9a)と、第2リレーコイル(23)の他方の端子間を
    短絡するスイッチング回路部(TR1)を設けたことを
    特徴とするパワーウインドウ装置。
  2. 【請求項2】 前記浸水検出回路部は、単一の浸水検出
    回路(31)から構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のパワーウインドウ装置。
  3. 【請求項3】 前記浸水検出回路(31)は、一対の電
    極と、両電極間がリークした際に生ずる複数の抵抗を含
    む直列回路から構成され、スイッチング回路部は、同抵
    抗によって設定された所定の電圧に基づいてオン作動す
    るものである請求項2に記載のパワーウインドウ装置。
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