JP3515380B2 - パワーウインドウ装置 - Google Patents

パワーウインドウ装置

Info

Publication number
JP3515380B2
JP3515380B2 JP24170698A JP24170698A JP3515380B2 JP 3515380 B2 JP3515380 B2 JP 3515380B2 JP 24170698 A JP24170698 A JP 24170698A JP 24170698 A JP24170698 A JP 24170698A JP 3515380 B2 JP3515380 B2 JP 3515380B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
coil
relay
switch
turned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24170698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000064714A (ja
Inventor
浩三 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP24170698A priority Critical patent/JP3515380B2/ja
Publication of JP2000064714A publication Critical patent/JP2000064714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3515380B2 publication Critical patent/JP3515380B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に設けられるパワ
ーウインドウ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のサイドドア等のウインド
ウガラスを自動的に開閉させるためにパワーウインドウ
装置が用いられている。そして、搭乗者が前記パワーウ
インドウ装置に設けられた、マニュアルのアップスイッ
チ(上昇スイッチ)又はダウンスイッチ(下降スイッ
チ)をオン操作することにより、ウインドウガラスがア
ップ側又はダウン側に駆動されるようにされている。
【0003】図3は、従来のパワーウインドウ装置の駆
動回路の一例を示している。なお、この駆動回路20
は、ドア電子制御装置(Electronic Control Unit 、以
下、ドアECUという)12に対して設けられている。
この駆動回路20について説明する。
【0004】バッテリ電源Bと接地線間には、第1リレ
ー回路22のリレーコイル21、トランジスタTR1の
コレクタ・エミッタが直列に接続され、又、第2リレー
回路24のリレーコイル23と、トランジスタTR2の
コレクタ・エミッタが直列に接続されている。前記トラ
ンジスタTR1のベースは、前記ドアECU12の出力
端子に接続されている。又、前記トランジスタTR2の
ベースは、前記ドアECU12の出力端子に接続されて
いる。
【0005】下降スイッチ28の固定接点は前記トラン
ジスタTR1のコレクタに接続され、可動接点は接地さ
れている。下降スイッチ28はオン操作されていない非
操作時には、図示しないバネにより付勢されて、オフ状
態とされている。
【0006】又、上昇スイッチ29の固定接点は前記ト
ランジスタTR2のコレクタに接続され、可動接点は接
地されている。上昇スイッチ29はオン操作されていな
い非操作時には、図示しないバネにより付勢されて、オ
フ状態とされている。
【0007】駆動モータMは、図示しない車両のウイン
ドウガラスを上昇又は下降駆動する直流モータからな
る。又、前記バッテリ電源Bと、駆動モータMの一方の
端子間には、前記第1リレー回路22のリレー接点25
が設けられている。同リレー接点25の可動接点25c
は、駆動モータMの一方の端子に接続され、同リレー接
点25の電源側固定接点25aはバッテリ電源Bに接続
されるとともに接地側固定接点25bは接地線L1に接
続されている。
【0008】同リレー接点25は、a接点とされてお
り、前記コイル21が消磁時には可動接点25cが、接
地側固定接点25bに接続されている。又、前記リレー
接点25の可動接点25cは、前記リレーコイル21が
励磁されると、電源側固定接点25aに接続される。
【0009】又、前記バッテリ電源Bと、駆動モータM
の他方の端子間には、前記第2リレー回路24のリレー
接点26が設けられている。同リレー接点26の可動接
点26cは、駆動モータMの他方の端子に接続され、同
リレー接点26の電源側固定接点26aはバッテリ電源
Bに接続されるとともに接地側固定接点26bは接地線
L1に接続されている。
【0010】同リレー接点26は、a接点とされてお
り、前記コイル23が消磁時には可動接点26cが、接
地側固定接点26bに接続されている。又、前記リレー
接点26の可動接点26cは、前記リレーコイル23が
励磁されると、電源側固定接点26aに接続される。
【0011】前記下降スイッチ28、上昇スイッチ29
は、例えば2段クリック式のスイッチであってタンブラ
型とされており、一端側(以下、ダウン側という)を一
段押圧すると下降スイッチ28として機能し、すなわ
ち、下降スイッチ28の可動接点が電源側固定接点に接
続される。又、他端側(以下、アップ側という)を一段
押圧すると上昇スイッチ29として機能し、すなわち、
上昇スイッチ29の可動接点が電源側固定接点に接続さ
れる。
【0012】又、ダウン側を2段押圧すると、下降スイ
ッチ28及びオートスイッチ16がともにオン作動す
る。又、アップ側を2段押圧すると、上昇スイッチ2
9、及び前記オートスイッチ16がともにオン作動す
る。なお、オートで操作する場合は、2段押圧した後、
下降スイッチ28、上昇スイッチ29の押圧を解除す
る。従って、下降スイッチ28、上昇スイッチ29は図
3に示すように、可動接点がともにオフ位置となる。
【0013】前記オートスイッチ16はドアECU12
に接続されており、オートスイッチ16が下降スイッチ
28の操作にともなってダウン側にオンされると、前記
ドアECU12は、そのオン操作に基づいて、前記第1
リレー回路22のトランジスタTR1のベースにハイ
(H)レベルのダウン制御信号を印加する。トランジス
タTR1は、前記ダウン制御信号に基づいて、オン作動
し、リレーコイル21に励磁電流を流すようにされてい
る。
【0014】この結果、リレーコイル21の励磁によっ
て、リレー接点25の可動接点25cが接地側固定接点
25bから電源側固定接点25aに切換接続されるた
め、駆動モータMが正転される。この正転により、ワイ
ヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前記
駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスが下降
する。
【0015】又、前記ドアECU12は、オートスイッ
チ16が上昇スイッチ29の操作にともなってアップ側
にオンされると、そのオン操作に基づいて、前記第2リ
レー回路24のトランジスタTR2のベースにハイ
(H)レベルのアップ制御信号を印加する。トランジス
タTR2は、前記アップ制御信号に基づいて、オン作動
し、リレーコイル23に励磁電流を流すようにされてい
る。
【0016】この結果、リレーコイル23の励磁によっ
て、リレー接点26の可動接点26cが接地側固定接点
26bから電源側固定接点26aに切換接続されるた
め、駆動モータMが逆転される。この逆転により、ワイ
ヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前記
駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスを上昇
する。
【0017】又、手動操作により、ウインドウガラスを
下降させたい場合、下降スイッチ28を1段ダウン側に
オン操作する。この操作により、リレーコイル21に励
磁電流が流れる。このため、前記トランジスタTR1が
オンしたときと同様に駆動モータMが正転され、ウイン
ドウガラスが下降する。
【0018】又、手動操作により、ウインドウガラスを
上昇させたい場合、上昇スイッチ29を1段アップ側に
オン操作する。この操作により、リレーコイル23に励
磁電流が流れる。このため、前記トランジスタTR2が
オンしたときと同様に駆動モータMが逆転され、ウイン
ドウガラスが上昇する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なパワーウインドウ装置は、前記下降スイッチ28、上
昇スイッチ29、オートスイッチ16が雨水等の電解質
の液にて濡れた場合、各接点間がリークすることがあ
る。又、ドアECU12の内部回路がリークして、ドア
ECU12から、ダウン制御信号及びアップ制御信号が
同時に印加したりして誤作動する場合がある。
【0020】いずれの場合においても、第1リレー回路
22、第2リレー回路24のリレーコイル21,23の
いずれもが励磁して、リレー接点25,26が同時にオ
ン(可動接点25c,26cが電源側固定接点25a,
26aに接続)するため、駆動モータMの両端子にはバ
ッテリ電源Bの電圧が印加され、駆動モータMは駆動し
ない。
【0021】このため、この状態のときに、下降スイッ
チ28をオン操作しても、リレー接点25,26が同時
にオン(可動接点25c,26cが電源側固定接点25
a,26aに接続)しているため、駆動モータMの両端
子にはバッテリ電源Bの電圧が印加され、駆動モータM
は下降作動しないことになる。
【0022】本発明は上記の課題を解消するためになさ
れたものであり、パワーウインドウ装置が水に濡れた状
態であっても、下降スイッチをオン操作したとき、ウイ
ンドウガラスを下降できるようにしたパワーウインドウ
装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ウインドウガラスを下
降又は上昇駆動する駆動源と、前記駆動源の両端子に対
して、それぞれ接続された一対のリレー接点であって、
電源供給のための電源側接点、及び接地側接点をそれぞ
れ備え、可動接点が前記電源側接点、接地側接点間を選
択的に切換接続する第1リレー接点及び第2リレー接点
と、励磁時には前記第1リレー接点の可動接点を電源側
接点に接続して前記駆動源を下降作動するとともに、消
磁時には、第1リレー接点の可動接点を接地側接点に接
続する第1コイルと、励磁時には前記第2リレー接点の
可動接点を電源側接点に接続し、前記駆動源を上昇作動
するとともに、消磁時には、第2リレー接点の可動接点
を接地側接点に接続する第2コイルと、オートスイッチ
の下降オン操作に基づいて、前記第1コイルを励磁させ
る下降スイッチング手段と、オートスイッチの上昇オン
操作に基づいて、前記第2コイルを励磁させる上昇スイ
ッチング手段とを備えたパワーウインドウ装置におい
て、互いに離間した一対の電極を備えたリーク検出手段
を含むとともに、前記両電極間がリーク時に前記第1コ
イル及び第2コイルの励磁を抑制する抑制手段と、前記
駆動源の端子に設けられ、前記第1リレー接点及び第2
リレー接点がリレー作動しない状態時において、オン操
作されると前記駆動源を下降作動する下降スイッチ手段
とを設けたパワーウインドウ装置を要旨とするものであ
る。
【0024】請求項2の発明は、請求項1において、前
記駆動源の端子には、前記第1リレー接点及び第2リレ
ー接点がリレー作動しない状態時において、オン操作さ
れると前記駆動源を上昇作動する上昇スイッチ手段を設
けたパワーウインドウ装置を要旨とするものである。
【0025】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、前記抑制手段は、第1コイル及び第2コイル
の励磁を同時に抑制する単一の手段から構成されている
パワーウインドウ装置を要旨とするものである。
【0026】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のうちいずれかにおいて、前記抑制手段は、前記一対の
電極間がリークしたときにオン作動する第1スイッチン
グ手段を含み、同第1スイッチング手段は、オン作動時
に前記第1コイル及び第2コイルのプラス端子側を接地
するパワーウインドウ装置を要旨とするものである。
【0027】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
パワーウインドウ装置の回路が浸水したとき、パワーウ
インドウ装置の回路がリークすると、下降スイッチング
手段、上昇スイッチング手段がオン状態となり、第1コ
イル、第2コイルがともに励磁され得る状態となる。
【0028】一方、このとき、リーク検出手段の一対の
電極間がリークし、第1コイル及び第2コイルの励磁を
抑制する。このため、第1リレー接点及び第2リレー接
点がリレー作動しない状態となる。この状態のとき、下
降スイッチをオン操作すると、駆動源は下降作動し、ウ
インドウガラスを下降させる。
【0029】請求項2に記載の発明によれば、リーク検
出手段の一対の電極間がリークし、第1コイル及び第2
コイルの励磁を抑制する。このため、第1リレー接点及
び第2リレー接点がリレー作動しない状態となる。この
状態のとき、上昇スイッチをオン操作すると、駆動源は
上昇作動し、ウインドウガラスを上昇させる。
【0030】請求項3に記載の発明によれば、単一の抑
制手段は、第1コイル及び第2コイルの励磁を同時に抑
制する。この構成によれば、抑制手段は単一であるた
め、回路構成を簡単にすることができる。
【0031】請求項4に記載の発明によれば、一対の電
極間が浸水によりリークすると、抑制手段の第1スイッ
チング手段はオン作動し、第1コイル及び第2コイルの
プラス端子側を接地する。このことにより、第1コイル
及び第2コイルのプラス端子側がグランド電位となり、
励磁が抑制される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両としての4ド
アセダン型の自動車のパワーウインドウ装置に具体化し
た一実施形態を図1を参照して説明する。なお、図3に
示す前記従来例と、同一構成又は相当する構成について
は、同一符号を付して説明を省略し、異なるところを説
明する。
【0033】図1は、パワーウインドウ装置10の電気
的構成を示す回路図を示し、図1は、駆動モータMを駆
動するための駆動回路20を示している。この実施形態
のパワーウインドウ装置10は、自動車の運転席のサイ
ドドアに設けられたものである。
【0034】パワーウインドウ装置10はドアECU1
2、駆動回路20、駆動モータMとを備えている。この
実施形態は、図1に示すように、バッテリ電源Bとリレ
ーコイル21,23のプラス端子間にはショート防止用
抵抗R1が接続されている。
【0035】又、リレーコイル21及びリレーコイル2
3のプラス端子と接地線間には、トランジスタTR3の
コレクタ・エミッタが接続されている。又、トランジス
タTR3のベースは抵抗R3を介して接地されるととも
に、抵抗R2及び第1リーク検出回路32を介してバッ
テリ電源Bに接続されている。第1リーク検出回路31
は、バッテリ電源Bに接続された電極31aとトランジ
スタTR3のベースに対して抵抗R2を介して接続され
た電極31bとからなり、両電極31a,31bは、互
いに若干離間して配置されている。第1リーク検出回路
31は、ドアECU12等が設けられた場所と同じとこ
ろ又は近接した位置に設けるのが好ましい。
【0036】そして、前記第1リーク検出回路31の電
極31a,31b間がリークしたとき、抵抗R3の電圧
(ベース電圧)がトランジスタTR3のベースに印加さ
れることにより、トランジスタTR3はオン作動する。
又、電極31a,31bがリークしていないときには、
トランジスタTR3はオフ作動する。
【0037】又、前記第1リーク検出回路31の電極3
1a,31b間がリークする場合、トランジスタTR3
のベース電流を流すだけなので、リークにより、トラン
ジスタTR1,TR2がオン作動して、リレーコイル2
1,23が励磁される以前に、リレーコイル21,23
のプラス端子はグランド電位となるため、結局リレーコ
イル21,23は励磁されず、又、励磁されたとして
も、リレーコイル21,23の両端電位がリレー作動の
ための感動電圧に達しないようにされている。
【0038】前記トランジスタTR3は第1スイッチン
グ手段を構成し、トランジスタTR3、第1リーク検出
回路31、抵抗R3等により、抑制手段を構成してい
る。下降スイッチ28は、バッテリ電源Bに接続された
電源側固定接点28a,接地側固定接点28b及びリレ
ー接点25の接地側固定接点25bに接続された可動接
点28cから構成されている。
【0039】又、上昇スイッチ29は、バッテリ電源B
に接続された電源側固定接点29a,接地側固定接点2
9b及びリレー接点26の接地側固定接点26bに接続
された可動接点28cから構成されている。
【0040】前記下降スイッチ28及び上昇スイッチ2
9は、操作されていないときには、可動接点28c,2
9cがそれぞれ接地側固定接点28b,29bに接続さ
れている。
【0041】さて、オートスイッチ16は、図示しない
スイッチノブを2段ダウン操作したとき、下降スイッチ
28とともに、オン作動するように構成されている。
又、図示しないスイッチノブを2段アップ操作したと
き、上昇スイッチ29とともにオン作動するように構成
されている。
【0042】オートスイッチ16は、前記のようにダウ
ン側、或いはアップ側にオン操作された場合には、オー
トスイッチ16の押圧操作を解除してもドアECU12
は、ウインドウガラスが全閉位置、又は、全開位置に達
するまで、各トランジスタTR1又はTR2に対してダ
ウン又はアップ制御信号を印加し、駆動モータMを正転
又は逆転させる。そして、この駆動モータMの回転によ
り、下降するウインドウガラスが全開位置に位置する
と、全開位置リミットスイッチ(図示しない)が検出
し、又は、上昇するウインドウガラスが全閉位置に位置
すると、全閉位置リミットスイッチ(図示しない)が検
出作動するようにされている。
【0043】そして、いずれかのリミットスイッチが検
出すると、その検出に基づいてドアECU12は、ダウ
ン制御信号又はアップ制御信号の印加を停止して前記駆
動モータMを駆動を停止させ、ウインドウガラスを全開
位置又は全閉位置に保持するようにされている。
【0044】この実施形態では、前記駆動モータMが駆
動源に相当し、トランジスタTR1が下降スイッチング
手段に相当し、トランジスタTR2が上昇スイッチング
手段に相当する。又、ドアECU12が制御手段に相当
する。さらに、リレーコイル21が第1コイルに相当
し、リレー接点25が第1リレー接点に相当する。そし
て、電源側固定接点25aが電源側接点に相当し、接地
側固定接点25bが接地側接点に相当する。
【0045】又、リレーコイル23が第2コイルに相当
し、リレー接点26が第2リレー接点に相当する。そし
て、電源側固定接点26aが電源側接点に相当し、接地
側固定接点26bが接地側接点に相当する。
【0046】次に、上記のように構成された構成された
パワーウインドウ装置10の作用について説明する。さ
て、パワーウインドウ装置10の回路が水等の電解質に
濡れていないときにおいては、自動操作は前記従来例と
同様の作用をするため、その説明を省略する。なお、手
動操作を行なう場合、例えば下降スイッチ28をオン操
作すると、可動接点28cが接地側固定接点28bから
電源側固定接点28aに切換接続されるため、駆動モー
タMが正転される。この正転により、ワイヤ式又はアー
ム式のレギュレータ(図示しない)が前記駆動モータM
により駆動されてウインドウガラスが下降する。
【0047】又、上昇スイッチ29をオン操作すると、
可動接点29cが接地側固定接点29bから電源側固定
接点29aに切換接続されるため、駆動モータMが逆転
される。この逆転により、ワイヤ式又はアーム式のレギ
ュレータ(図示しない)が前記駆動モータMにより駆動
されてウインドウガラスが上昇する。
【0048】下降スイッチ28、上昇スイッチ29、オ
ートスイッチ16等が雨水等の電解質の液にて濡れた場
合、スイッチの接点間がリークする。このとき、ドアE
CU12からダウン制御信号、アップ制御信号の両信号
が出力される場合がある。
【0049】このとき、第1リーク検出回路31の電極
31a,31b間もリークし、抵抗R3の電圧(ベース
電圧)がトランジスタTR3のベースに印加されること
により、トランジスタTR3がオン作動する。第1リー
ク検出回路31の電極31a,31b間がリークする場
合、トランジスタTR3のベース電流を流すだけなの
で、リークにより、トランジスタTR1,TR2がオン
作動して、リレーコイル21,23が励磁される以前
に、リレーコイル21,23のプラス端子はグランド電
位となるため、結局リレーコイル21,23は励磁され
ず、或いは、励磁されたとしても、リレーコイル21,
23の両端電位がリレー作動のための感動電圧に達しな
い。
【0050】この結果、リレーコイル21及びリレーコ
イル23がリレー作動しないため、駆動モータMは駆動
しない。上記のような状態のとき、下降スイッチ28を
押圧操作すると、可動接点28cが接地側固定接点28
bから電源側固定接点28aに切換接続されるため、駆
動モータMが正転される。この正転により、ワイヤ式又
はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前記駆動モ
ータMにより駆動されてウインドウガラスが下降する。
【0051】又、同様に上記のような状態のとき、上昇
スイッチ29をオン操作すると、可動接点29cが接地
側固定接点29bから電源側固定接点29aに切換接続
されるため、駆動モータMが逆転される。この逆転によ
り、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しな
い)が前記駆動モータMにより駆動されてウインドウガ
ラスが上昇する。
【0052】本実施形態によると、次のような作用効果
を奏する。 (1) 本実施形態では、下降スイッチ28、上昇スイ
ッチ29、オートスイッチ16、ドアECU12、又
は、トランジスタTR1,TR2の回路が雨水等の電解
質の液にて濡れてリークした状態にあっても、リレーコ
イル21,23のプラス端子側をグランド電位にして、
リレーコイル21,23を励磁させないようにし、駆動
モータMの端子に対して直結した下降スイッチ28をオ
ン操作すると、駆動モータMを正転するようにした。こ
の結果、回路が水等に濡れて、リークされた状態にあっ
ても、下降スイッチ28のオン操作により、ウインドウ
ガラスを下降することができる。
【0053】(2) 本実施形態では、下降スイッチ2
8、上昇スイッチ29、オートスイッチ16、ドアEC
U12、又は、トランジスタTR1,TR2の回路が雨
水等の電解質の液にて濡れてリークした状態にあって
も、リレーコイル21,23のプラス端子側をグランド
電位にして、リレーコイル21,23を励磁させないよ
うにし、駆動モータMの端子に対して直結した上昇スイ
ッチ29をオン操作すると、駆動モータMを逆転するよ
うにした。この結果、回路が水等に濡れて、リークされ
た状態にあっても、上昇スイッチ29のオン操作によ
り、ウインドウガラスを上昇することができる。
【0054】本発明の実施形態は、上記実施形態以外に
次のように変更することも可能である。 (1) 前記実施形態では、第1コイル21、及び第2
コイル23の励磁を抑制手段は、単一の構成としたが、
第1コイル21、第2コイル23に対して別々に独立し
た抑制手段を設けてもよい。
【0055】例えば、図3に示すように第1コイル21
の励磁を抑制する抑制手段を第1抑制手段として、トラ
ンジスタTR3、第1リーク検出回路31、抵抗R3等
により構成している。
【0056】そして、第2コイルの励磁を抑制する第2
抑制手段として、トランジスタTR4、第2リーク検出
回路32、抵抗R4等により構成している。すなわち、
第2コイル23のプラス端子とバッテリ電源B間にはシ
ョート防止用抵抗R6を接続し、リレーコイル23のプ
ラス端子と接地線間には、トランジスタTR4のコレク
タ・エミッタを接続する。そして、トランジスタTR4
のベースは抵抗R5を介して接地するとともに、抵抗R
4及び第2リーク検出回路32を介してバッテリ電源B
に接続されている。第2リーク検出回路32は、互いに
若干離間した一対の電極32a,32bとを有する。両
電極32a,32bは、互第2リーク検出回路32は、
ドアECU12等が設けられた場所と同じところ又は近
接した位置に設けるのが好ましい。
【0057】このようにしても、第1リーク検出回路3
1及び第2リーク検出回路32の電極間がリークしたと
きに、両トランジスタTR3,TR4をオン作動して、
第1コイル21及び第2コイル23のプラス端子側を接
地することにより、両コイル21,23をそれぞれ励磁
しないようにすることができる。前記トランジスタTR
4は第2スイッチング手段を構成している。
【0058】(2) 前記実施形態では、パワーウイン
ドウ装置10の各スイッチは、サイドドアに設けること
を前提としているが、サイドドアに設けることは必須で
はなく、例えば、運転席と助手席との間のコンソールに
設けてもよく、又、インストルメントパネル等に設けて
もよい。
【0059】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に挙げる。 (1) 請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて抑制
手段は、第1コイル(21)及び第2コイル(23)の
励磁をそれぞれ抑制する一対の手段から構成されている
請求項1又は請求項2に記載のパワーウインドウ装置。
【0060】こうすることにより、それぞれの抑制手段
により、第1コイル及び第2コイルの励磁を抑制するこ
とができる。この場合、前記他の実施形態において、第
1及び第2抑制手段により一対の手段が構成されてい
る。
【0061】(2) 請求項1乃至請求項4のいずれか
において、第1及び第2リーク検出回路は、制御手段と
同じ場所又は近接して配置されていることを特徴とする
パワーウインドウ装置。こうすることにより、制御回路
が浸水した場合、第1及び第2リーク検出回路がリーク
検出を行なうことができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項4の発明によれば、パワーウインドウ装置の回路が水
に濡れてリークした状態であっても、下降スイッチを操
作すれば、ウインドウガラスを下降できる効果を奏す
る。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、パワーウ
インドウ装置の回路が水に濡れてリークした状態であっ
ても、上昇スイッチを操作すれば、ウインドウガラスを
上昇できる効果を奏する。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、抑制手段
は単一であるため、回路構成を簡単にすることができ
る。請求項4に記載の発明によれば、一対の電極間が浸
水によりリークすると、抑制手段の第1スイッチング手
段がオン作動することにより、第1コイル及び第2コイ
ルのプラス端子側を接地することにより、両コイルの励
磁を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のパワーウインドウ装置の駆動回路
の電気回路図。
【図2】他の実施形態のパワーウインドウ装置の駆動回
路の電気回路図。
【図3】従来のパワーウインドウ装置の駆動回路の電気
回路図。
【符号の説明】
10…パワーウインドウ装置、12…ドアECU(制御
手段を構成する。)、16…オートスイッチ16、21
…リレーコイル(第1コイルを構成する。)、22…第
1リレー回路、23…リレーコイル(第2コイルを構成
する。)、24…第2リレー回路、25…リレー接点
(第1リレー接点を構成する。)、25a…電源側固定
接点(電源側接点を構成する。)、25b…接地側固定
接点(接地側接点を構成する。)、26…リレー接点
(第2リレー接点を構成する。)、26a…電源側固定
接点(電源側接点を構成する。)、26b…接地側固定
接点(接地側接点を構成する。)、28…下降スイッ
チ、29…上昇スイッチ、31…第1リーク検出回路、
32…第2リーク検出回路、TR1…トランジスタ(下
降スイッチング手段及びスイッチング素子を構成す
る。)、TR2…トランジスタ(上昇スイッチング手段
及びスイッチング素子を構成する。)、M…駆動モータ
(駆動源を構成する)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/16 B60J 1/17

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウガラスを下降又は上昇駆動す
    る駆動源(M)と、 前記駆動源(M)の両端子に対して、それぞれ接続され
    た一対のリレー接点であって、電源供給のための電源側
    接点、及び接地側接点をそれぞれ備え、可動接点が前記
    電源側接点、接地側接点間を選択的に切換接続する第1
    リレー接点(25)及び第2リレー接点(26)と、 励磁時には前記第1リレー接点(25)の可動接点を電
    源側接点に接続して前記駆動源(M)を下降作動すると
    ともに、消磁時には、第1リレー接点(25)の可動接
    点を接地側接点に接続する第1コイル(21)と、 励磁時には前記第2リレー接点(26)の可動接点を電
    源側接点に接続し、前記駆動源(M)を上昇作動すると
    ともに、消磁時には、第2リレー接点(26)の可動接
    点を接地側接点に接続する第2コイル(23)と、 オートスイッチ(16)の下降オン操作に基づいて、前
    記第1コイル(21)を励磁させる下降スイッチング手
    段と、 オートスイッチ(16)の上昇オン操作に基づいて、前
    記第2コイル(23)を励磁させる上昇スイッチング手
    段とを備えたパワーウインドウ装置において、 互いに離間した一対の電極を備えたリーク検出手段(3
    1)を含むとともに、前記両電極間がリーク時に前記第
    1コイル(21)及び第2コイル(23)の励磁を抑制
    する抑制手段と、 前記駆動源(M)の端子に設けられ、前記第1リレー接
    点(25)及び第2リレー接点(26)がリレー作動し
    ない状態時において、オン操作されると前記駆動源
    (M)を下降作動する下降スイッチ手段(28)とを設
    けたことを特徴とするパワーウインドウ装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動源(M)の端子には、前記第1
    リレー接点(25)及び第2リレー接点(26)がリレ
    ー作動しない状態時において、オン操作されると前記駆
    動源(M)を上昇作動する上昇スイッチ手段(29)を
    設けた請求項1に記載のパワーウインドウ装置。
  3. 【請求項3】 前記抑制手段は、第1コイル(21)及
    び第2コイル(23)の励磁を同時に抑制する単一の手
    段から構成されている請求項1又は請求項2に記載のパ
    ワーウインドウ装置。
  4. 【請求項4】 前記抑制手段は、 前記一対の電極(31a,31b)間がリークしたとき
    にオン作動する第1スイッチング手段(TR3)を含
    み、同第1スイッチング手段(TR3)は、オン作動時
    に前記第1コイル(21)及び第2コイル(23)のプ
    ラス端子側を接地するものである請求項1乃至請求項3
    のうちいずれかに記載のパワーウインドウ装置。
JP24170698A 1998-08-27 1998-08-27 パワーウインドウ装置 Expired - Fee Related JP3515380B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24170698A JP3515380B2 (ja) 1998-08-27 1998-08-27 パワーウインドウ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24170698A JP3515380B2 (ja) 1998-08-27 1998-08-27 パワーウインドウ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000064714A JP2000064714A (ja) 2000-02-29
JP3515380B2 true JP3515380B2 (ja) 2004-04-05

Family

ID=17078329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24170698A Expired - Fee Related JP3515380B2 (ja) 1998-08-27 1998-08-27 パワーウインドウ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3515380B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3043616U (ja) 1997-03-03 1997-11-28 金造 金子 窓ガラス電動式自動車の水没時窓自動開放電気回路

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3043616U (ja) 1997-03-03 1997-11-28 金造 金子 窓ガラス電動式自動車の水没時窓自動開放電気回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000064714A (ja) 2000-02-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3461432B2 (ja) パワーウインド装置
JP3756718B2 (ja) 耐水性パワーウインド装置
CA2381084C (en) Power window switch circuit
JP3515380B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP3954226B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP3949829B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP3798528B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP3798525B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP3793375B2 (ja) パワーウインドウスイッチ回路
JP3566049B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP3811273B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP3803468B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP3949837B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP2001020601A (ja) 電気負荷駆動制御装置
JP3483762B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP3535351B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP4226134B2 (ja) パワーウインドウスイッチ回路
JP2004339708A (ja) パワーウインドウ装置
JP2000179228A (ja) パワーウインドウ装置
JP4510182B2 (ja) パワーウインドウスイッチ回路
JP3461438B2 (ja) 防水型パワーウインド装置
JP3461437B2 (ja) 防水型パワーウインド装置
JP2015041460A (ja) パワーウインドウスイッチ装置
JPH11107625A (ja) パワーウインドウスイッチ回路及びパワーウインドウ装置
JP3664241B2 (ja) 車両用電気負荷駆動回路装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040115

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140123

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees