JP2000179228A - パワーウインドウ装置 - Google Patents

パワーウインドウ装置

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JP2000179228A
JP2000179228A JP10360914A JP36091498A JP2000179228A JP 2000179228 A JP2000179228 A JP 2000179228A JP 10360914 A JP10360914 A JP 10360914A JP 36091498 A JP36091498 A JP 36091498A JP 2000179228 A JP2000179228 A JP 2000179228A
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switch
coil
circuit
relay
turned
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JP10360914A
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Yasuhiro Shimomura
泰啓 下村
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーウインドウ装置の回路が水に濡れた状態
であっても、下降スイッチをオン操作したとき、ウイン
ドウガラスを下降できるようにしたパワーウインドウ装
置を提供する。 【解決手段】 パワーウインドウ装置10の回路が浸水
し、回路がリークすると、リレーコイル21、23がと
もに励磁する。この状態で、下降スイッチ28をオンす
ると、ダイオードD3を含む回路L1により、トランジ
スタTR2はベースがロー電位となり、オン作動が不能
になる。この状態でダウンオートスイッチ16dを操作
すると、ダイオードD1を含む回路L2により、リレー
コイル23の両端子電位が同電位となり、リレーコイル
23の励磁が阻止される。この結果、リレーコイル21
のみが励磁されるため、第1リレー接点25が作動され
て、駆動モータMは正転され、ウインドウガラスが下降
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に設けられるパワ
ーウインドウ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のサイドドア等のウインド
ウガラスを自動的に開閉させるためにパワーウインドウ
装置が用いられている。そして、搭乗者が前記パワーウ
インドウ装置に設けられた、マニュアルのアップスイッ
チ(上昇スイッチ)又はダウンスイッチ(下降スイッ
チ)をオン操作することにより、ウインドウガラスがア
ップ側又はダウン側に駆動されるようにされている。
【0003】図2は、従来のパワーウインドウ装置の駆
動回路の一例を示している。なお、この駆動回路20
は、パワーウィンドウスイッチに内蔵されたドア電子制
御装置(Electronic Control Unit 、以下、ドアECU
という)12に対して設けられている。この駆動回路2
0について説明する。
【0004】バッテリ電源Bと接地線間には、第1リレ
ー回路22のリレーコイル21、トランジスタTR1の
コレクタ・エミッタが直列に接続され、又、第2リレー
回路24のリレーコイル23と、トランジスタTR2の
コレクタ・エミッタが直列に接続されている。前記トラ
ンジスタTR1のベースは、前記ドアECU12の出力
端子に接続されている。又、前記トランジスタTR2の
ベースは、前記ドアECU12の出力端子に接続されて
いる。なお、この例では、トランジスタTR1,TR2
はNPNトランジスタを使用している。
【0005】下降スイッチ28の固定接点は前記トラン
ジスタTR1のコレクタに接続され、可動接点は接地さ
れている。下降スイッチ28はオン操作されていない非
操作時には、図示しないバネにより付勢されて、オフ状
態とされている。
【0006】又、上昇スイッチ29の固定接点は前記ト
ランジスタTR2のコレクタに接続され、可動接点は接
地されている。上昇スイッチ29はオン操作されていな
い非操作時には、図示しないバネにより付勢されて、オ
フ状態とされている。
【0007】駆動モータMは、図示しない車両のウイン
ドウガラスを上昇又は下降駆動する直流モータからな
る。又、前記バッテリ電源Bと、駆動モータMの一方の
端子間には、前記第1リレー回路22のリレー接点25
が設けられている。同リレー接点25の可動接点25c
は、駆動モータMの一方の端子に接続され、同リレー接
点25の電源側固定接点25aはバッテリ電源Bに接続
されるとともに接地側固定接点25bは接地線に接続さ
れている。
【0008】同リレー接点25は、a接点とされてお
り、前記リレーコイル21が消磁時には可動接点25c
が、接地側固定接点25bに接続されている。又、前記
リレー接点25の可動接点25cは、前記リレーコイル
21が励磁されると、電源側固定接点25aに接続され
る。
【0009】又、前記バッテリ電源Bと、駆動モータM
の他方の端子間には、前記第2リレー回路24のリレー
接点26が設けられている。同リレー接点26の可動接
点26cは、駆動モータMの他方の端子に接続され、同
リレー接点26の電源側固定接点26aはバッテリ電源
Bに接続されるとともに接地側固定接点26bは接地線
に接続されている。
【0010】同リレー接点26は、a接点とされてお
り、前記リレーコイル23が消磁時には可動接点26c
が、接地側固定接点26bに接続されている。又、前記
リレー接点26の可動接点26cは、前記リレーコイル
23が励磁されると、電源側固定接点26aに接続され
る。
【0011】前記下降スイッチ28、上昇スイッチ29
は、例えば2段クリック式のスイッチであってタンブラ
型とされており、一側側(以下、ダウン側という)を一
段押圧すると下降スイッチ28として機能し、すなわ
ち、下降スイッチ28の可動接点が電源側固定接点に接
続される。又、他側側(以下、アップ側という)を一段
押圧すると上昇スイッチ29として機能し、すなわち、
上昇スイッチ29の可動接点が電源側固定接点に接続さ
れる。
【0012】又、スイッチのダウン側を2段押圧する
と、下降スイッチ28及びダウンオートスイッチ16d
がともにオン作動する。又、アップ側を2段押圧する
と、上昇スイッチ29、及び前記アップオートスイッチ
16uがともにオン作動する。なお、オートで操作する
場合は、2段押圧した後、下降スイッチ28、上昇スイ
ッチ29の押圧は、ウインドウのオート作動が完了した
後解除される。従って、下降スイッチ28、上昇スイッ
チ29は図3に示すように、可動接点がともにオフ位置
となる。
【0013】前記ダウンオートスイッチ16d,及びア
ップオートスイッチ16uはドアECU12に接続され
ている。前記ダウンオートスイッチ16dが下降スイッ
チ28の操作にともなってダウン側にオンされると、前
記ドアECU12は、そのオン操作に基づいて、前記第
1リレー回路22のトランジスタTR1のベースにハイ
(H)レベルのダウン制御信号を印加する。トランジス
タTR1は、前記ダウン制御信号に基づいて、オン作動
する。
【0014】この結果、リレーコイル21が励磁にさ
れ、リレー接点25の可動接点25cが接地側固定接点
25bから電源側固定接点25aに切換接続されるた
め、駆動モータMが正転される。この正転により、ワイ
ヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前記
駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスが下降
する。
【0015】又、前記ドアECU12は、アップオート
スイッチ16uが上昇スイッチ29の操作にともなって
アップ側にオンされると、そのオン操作に基づいて、前
記第2リレー回路24のトランジスタTR2のベースに
ハイ(H)レベルのアップ制御信号を印加する。トラン
ジスタTR2は、アップ制御信号に基づいて、オン作動
する。
【0016】この結果、リレーコイル23の励磁によっ
て、リレー接点26の可動接点26cが接地側固定接点
26bから電源側固定接点26aに切換接続されるた
め、駆動モータMが逆転される。この逆転により、ワイ
ヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前記
駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスを上昇
する。
【0017】又、手動操作により、ウインドウガラスを
下降させたい場合、下降スイッチ28を1段ダウン側に
オン操作する。この操作により、リレーコイル21に励
磁電流が流れる。このため、前記トランジスタTR1が
オンしたときと同様に駆動モータMが正転され、ウイン
ドウガラスが下降する。
【0018】又、手動操作により、ウインドウガラスを
上昇させたい場合、上昇スイッチ29を1段アップ側に
オン操作する。この操作により、リレーコイル23に励
磁電流が流れる。このため、前記トランジスタTR2が
オンしたときと同様に駆動モータMが逆転され、ウイン
ドウガラスが上昇する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なパワーウインドウ装置は、雨水等の電解質の液にて濡
れた場合、例えば両リレーコイル22,23のマイナス
側端子が同時にグランドショートする場合がある。
【0020】すると、第1リレー回路22、第2リレー
回路24のリレーコイル21,23のいずれもが励磁し
て、リレー接点25,26が同時にオン(可動接点25
c,26cが電源側固定接点25a,26aに接続)す
るため、駆動モータMの両端子にはバッテリ電源Bの電
圧が印加され、駆動モータMは駆動しない。
【0021】このため、この状態のときに、下降スイッ
チ28をオン操作しても、リレー接点25,26が同時
にオン(可動接点25c,26cが電源側固定接点25
a,26aに接続)しているため、駆動モータMの両端
子にはバッテリ電源Bの電圧が印加された状態のまま
で、駆動モータMは下降作動しないことになる。
【0022】本発明は上記の課題を解消するためになさ
れたものであり、パワーウインドウ装置が水に濡れた状
態であっても、下降スイッチをオン操作したとき、ウイ
ンドウガラスを下降できるようにしたパワーウインドウ
装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ウインドウガラスを下
降又は上昇駆動する駆動源と、前記駆動源の両端子に対
して、それぞれ接続された第1リレー接点及び第2リレ
ー接点と、励磁時には前記第1リレー接点を作動して前
記駆動源を下降作動する第1コイルと、励磁時には前記
第2リレー接点を作動して前記駆動源を上昇作動する第
2コイルと、前記第1コイルを励磁作動させるための下
降スイッチと、前記第2コイルを励磁作動させるための
上昇スイッチと、オート操作スイッチと、前記オート操
作スイッチのオン操作に基づいて、制御信号を出力する
制御手段と、前記制御手段から出力された制御信号に基
づいて前記第1コイルを励磁する第1スイッチング手段
と、前記制御手段から出力された制御信号に基づいて前
記第2コイルを励磁する第2スイッチング手段とを備え
たパワーウインドウ装置において、前記下降スイッチが
オン操作されたとき、前記第2スイッチング手段のスイ
ッチング機能を無効にする無効手段と、前記下降スイッ
チのオン操作中に、オート操作スイッチが操作されたと
き、前記第2コイルの励磁を阻止する阻止手段とを設け
たパワーウインドウ装置を要旨とするものである。
【0024】請求項2の発明は、請求項1において、第
2スイッチング手段は、トランジスタから構成され、無
効手段は、前記トランジスタのベース端子と、下降スイ
ッチの一方の端子に接続された回路であるワーウインド
ウ装置を要旨とするものである。
【0025】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、阻止手段は、オート操作スイッチの一方の端
子と、第2コイルの一方の端子に接続された回路であっ
て、オート操作スイッチがオン操作されたとき、同回路
によって、第2コイルの両端子が同電位となるパワーウ
インドウ装置を要旨とするものである。
【0026】請求項4の発明は、阻止手段は、オート操
作スイッチの一方の端子と、第2コイルの一方の端子に
接続されたダイオードを含む回路であって、同ダイオー
ドは、オート操作スイッチがオン操作されたとき、第2
コイルの両端子が同電位となるように接続されている請
求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のパワー
ウインドウ装置を要旨とするものである。
【0027】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
パワーウインドウ装置の回路が浸水したとき、パワーウ
インドウ装置の回路がリークすると、第1コイル、第2
コイルがともに励磁される。
【0028】この状態のとき、下降スイッチをオン操作
すると、無効手段は前記第2スイッチング手段のスイッ
チング機能を無効にする。そして、下降スイッチのオン
操作中に、オート操作スイッチを操作すると、阻止手段
は、第2コイルの励磁を阻止する。
【0029】この結果、第2コイルの励磁が阻止され
て、第1コイルのみが励磁されるため、第1リレー接点
が作動されて、駆動源は下降作動し、ウインドウガラス
を下降させる。
【0030】請求項2に記載の発明によれば、第2スイ
ッチング手段をトランジスタにて構成し、無効手段を、
トランジスタのベース端子が、下降スイッチの一方の端
子に接続された回路とすると、請求項1の作用が実現さ
れる。すなわち、下降スイッチをオン操作したとき、前
記トランジスタのベース端子と、オン操作された下降ス
イッチの一方の端子間が無効手段を構成する回路によっ
て接続されるため、制御信号が入力されているトランジ
スタのオン作動を無効とする。
【0031】請求項3に記載の発明によれば、阻止手段
を、オート操作スイッチの一方の端子と、第2コイルの
一方の端子に接続された回路とすると、請求項1又は請
求項2の作用を実現する。
【0032】すなわち、下降スイッチのオン操作中に、
オート操作スイッチを操作すると、阻止手段を構成する
回路が第2コイルの両端子を同電位とし励磁を阻止す
る。請求項4の発明によれば、阻止手段を、オート操作
スイッチの一方の端子と、第2コイルの一方の端子に接
続されたダイオードを含む回路とし、同ダイオードを、
オート操作スイッチがオン操作されたとき、第2コイル
の両端子が同電位となるように接続することにより、請
求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の作用を
実現する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両としての4ド
アセダン型の自動車のパワーウインドウ装置に具体化し
た一実施形態を図1を参照して説明する。なお、図2に
示す前記従来例と、同一構成又は相当する構成について
は、同一符号を付して説明を省略し、異なるところを説
明する。
【0034】図1は、パワーウインドウ装置10の電気
的構成を示す駆動回路20を示している。この実施形態
のパワーウインドウ装置10は、自動車の運転席のサイ
ドドアに設けられたものである。
【0035】パワーウインドウ装置10はドアECU1
2、駆動回路20、駆動モータMとを備えている。この
実施形態は、図2の構成にさらに、図1に示すように、
ダウンオートスイッチ16dの可動接点とリレーコイル
23のマイナス端子間は、ダイオードD1を介して接続
されている。同ダイオードD1はアノードがダウンオー
トスイッチ16dに、カソードがリレーコイル23のマ
イナス端子に接続されており、リレーコイル23に励磁
電流が供給された際、ドアECU12の入力端子へ電流
が流れないようにしている。上記ダイオードD1を含む
ダウンオートスイッチ16dの可動接点とリレーコイル
23のマイナス端子間の回路L2は、阻止手段(阻止回
路)を構成している。
【0036】又、ダウンオートスイッチ16dの可動接
点とアップオートスイッチ16uの可動接点間には、ダ
イオードD2が接続されている。同ダイオードD2はア
ノードがダウンオートスイッチ16dの可動接点に、カ
ソードがアップオートスイッチ16uの可動接点に接続
され、アップオートスイッチ16uがオン時に、前記回
路L2に電流が流れないようにしている。
【0037】又、トランジスタTR2のベース端子と、
下降スイッチ28の固定接点(端子)間Iにはダイオー
ドD3が接続されている。同ダイオードD3はアノード
がトランジスタTR2のベース端子に、カソードが下降
スイッチ28の固定接点に接続されており、バッテリ電
圧をトランジスタTR2のベース端子に印加しないよう
にしている。上記ダイオードD3を含む回路L1は無効
手段(無効回路)を構成している。
【0038】ダウンオートスイッチ16d及びアップオ
ートスイッチ16uは、ダウン側、或いはアップ側にオ
ン操作された場合には、両オートスイッチ16d,16
uの押圧操作を解除してもドアECU12は、ウインド
ウガラスが全閉位置、又は、全開位置に達するまで、各
トランジスタTR1又はTR2のベース端子に対して制
御信号を印加する。この結果、駆動モータMは正転又は
逆転する。
【0039】そして、この駆動モータMの回転により、
下降するウインドウガラスが全開位置に位置すると、全
開位置リミットスイッチ(図示しない)が検出し、又
は、上昇するウインドウガラスが全閉位置に位置する
と、全閉位置リミットスイッチ(図示しない)が検出作
動するようにされている。
【0040】そして、いずれかのリミットスイッチが検
出すると、その検出に基づいてドアECU12は、制御
信号の印加を停止して前記駆動モータMを駆動を停止さ
せ、ウインドウガラスを全開位置又は全閉位置に保持す
るようにされている。
【0041】この実施形態では、前記駆動モータMが駆
動源に相当し、トランジスタTR1が第1スイッチング
手段に相当し、トランジスタTR2が第2スイッチング
手段に相当する。又、ドアECU12が制御手段に相当
する。さらに、リレーコイル21が第1コイルに相当
し、リレー接点25が第1リレー接点に相当する。そし
て、電源側固定接点25aが電源側接点に相当し、接地
側固定接点25bが接地側接点に相当する。
【0042】又、リレーコイル23が第2コイルに相当
し、リレー接点26が第2リレー接点に相当する。そし
て、電源側固定接点26aが電源側接点に相当し、接地
側固定接点26bが接地側接点に相当する。
【0043】又、ダウンオートスイッチ16dがオート
操作スイッチを構成する。次に、上記のように構成され
た構成されたパワーウインドウ装置10の作用について
説明する。
【0044】さて、パワーウインドウ装置10の回路が
水等の電解質に濡れていないときにおいては、自動操
作、及び手動操作とも前記従来例と同様の作用をするた
め、その説明を省略する。
【0045】なお、パワーウインドウ装置10の回路が
リークしていない場合、ダイオードD1を含む回路L2
は、ダウンオートスイッチ16dがオンとなったとき、
リレーコイル23のマイナス側端子にバッテリ電源Bの
電位を印加することにより、リレーコイル23の両端子
電位を同電位にする。このため、リレーコイル23が励
磁することはない。
【0046】又、前記ダウンオートスイッチ16dがオ
ン操作された場合、必ず、下降スイッチ28もオン操作
されているため、トランジスタTR2のベース端子は、
接地されて、必ず低電位となるため、トランジスタTR
2はオン作動しない。
【0047】オートスイッチ16u,16d等が雨水等
の電解質の液にて濡れた場合、例えば、両リレーコイル
21,23のマイナス側端子が同時にグランドショート
する場合がある。
【0048】すると、このグランドショートにより、リ
レーコイル21及びリレーコイル23にはリレー作動す
るための十分な電流(励磁電流)が流れる。この結果、
第1リレー回路22、第2リレー回路24のリレーコイ
ル21,23のいずれもが励磁して、リレー接点25,
26が同時にオン(可動接点25c,26cが電源側固
定接点25a,26aに接続)する。なお、このとき、
駆動モータMの両端子にはバッテリ電源Bの電圧が印加
されるため、駆動モータMは駆動しない。
【0049】この状態のときに、スイッチのダウン側を
1段押圧すると、下降スイッチ28の可動接点が電源側
固定接点に接続され、トランジスタTR2のベース端子
は、オン操作された下降スイッチ28により、接地され
る。この結果、仮に両オートスイッチ16d,16uの
接点間のリーク等により、ドアECU12から制御信号
が出力されていても、この下降スイッチ28のオン操作
により、トランジスタTR2のベース電位が低(ロー)
電位となり、トランジスタTR2のオン作動を阻止す
る。
【0050】この状態で、さらに、スイッチを2段押圧
操作すると、ダウンオートスイッチ16dがオンされ、
ダイオードD1を介して、リレーコイル23のマイナス
端子にバッテリ電源Bの電圧が印加される。この結果、
リレーコイル23の両端子にバッテリ電源Bの電圧が印
加されるため、リレーコイル23は消磁される。
【0051】一方、下降スイッチ28はオン操作される
とともに、ダウンオートスイッチ16uがオン操作され
ている。従って、この操作により、リークに関係なく、
ドアECU12からは、トランジスタTR1のベース端
子にダウン制御信号が印加される。
【0052】この結果、リレーコイル21のみが励磁さ
れて、リレー接点25の可動接点25cが接地側固定接
点25bから電源側固定接点25aに切換接続されるた
め、駆動モータMが正転される。この正転により、ワイ
ヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前記
駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスが下降
する。
【0053】そして、この駆動モータMの回転により、
下降するウインドウガラスが全開位置に位置すると、全
開位置リミットスイッチ(図示しない)が検出作動す
る。そして、この全開位置リミットスイッチが検出する
と、その検出に基づいてドアECU12は、制御信号の
印加を停止して前記駆動モータMを駆動を停止させ、ウ
インドウガラスを全開位置に保持する。
【0054】本実施形態によると、次のような作用効果
を奏する。 (1) 本実施形態では、下降スイッチ28をオン操作
すると、ダイオードD3を含む回路L1によりトランジ
スタTR2のオン作動を無効にするようにした。そし
て、下降スイッチ28のオン作動中に、ダウンオートス
イッチ16dを操作すると、ダイオードD1を含む回路
L2により、リレーコイル23の励磁を阻止するように
した。
【0055】この結果、パワーウインドウ装置10の回
路が水等に濡れて、リークされた状態にあっても、下降
スイッチ28のオン操作により、駆動モータMが正転す
るため、ウインドウガラスを下降することができる。
【0056】(2) 本実施形態では、下降スイッチ2
8をオン操作すると、ダイオードD3を含む回路L1に
よりトランジスタTR2のオン作動を無効にするように
した。この結果、回路のリークによりドアECU12か
らアップ制御信号が出力されていても、トランジスタT
R2のオン作動を無効とすることができる。
【0057】(3) 本実施形態では、ダウンオートス
イッチ16dの可動接点(端子)と、リレーコイル23
のマイナス側端子に接続された回路L2であって、ダウ
ンオートスイッチ16dがオン操作されたとき、同回路
L2によって、リレーコイル23の両端子が同電位とな
るようにした。
【0058】この結果、ダウンオートスイッチ16dが
オン操作されると、リレーコイル23の励磁を阻止する
ことができる。 (4) 本実施形態では、ダイオードD1〜D3を図2
に示す従来例の回路に対してダイオードD1〜D3のみ
をそれぞれ接続するという簡単な構成とした。このた
め、回路構成を、従来のものに比較して大幅な変更なく
実現できる。その回路レイアウト等を容易に行うことが
できる。
【0059】本発明の実施形態は、上記実施形態以外に
次のように変更することも可能である。 (1) 前記実施形態では、図1に示すようにオートス
イッチ16u,16dの固定接点側、リレーコイル2
1,23のプラス端子側、リレー接点25の電源側固定
接点25a,リレー接点26の電源側固定接点26a側
からバッテリ電源Bの電力を供給するようにした。そし
て、トランジスタTR1,TR2をNPNトランジスタ
にて構成した。
【0060】この代わりにオートスイッチ16u,16
dの固定接点側、リレーコイル21,23のプラス端子
側、リレー接点25の電源側固定接点25a,リレー接
点26の電源側固定接点26a側を接地側とし、上記各
接点、端子とは反対側の接点、端子からバッテリ電源B
の電力を供給するようにし、トランジスタTR1,TR
2をPNPトランジスタにて構成するようにしても、前
記実施形態と同等の作用効果を実現することができる。
この場合、ダイオードD1〜D3の接続方向は逆方向に
するものとする。
【0061】(2) 前記実施形態では、パワーウイン
ドウ装置10の各スイッチは、サイドドアに設けること
を前提としているが、サイドドアに設けることは必須で
はなく、例えば、運転席と助手席との間のコンソールに
設けてもよく、又、インストルメントパネル等に設けて
もよい。
【0062】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に挙げる。 (1) 請求項2項において、無効手段は、前記トラン
ジスタ(TR2)のベース端子と下降スイッチ(28)
の一方の端子に接続されたダイオード(D3)を含む回
路(L1)であり、同ダイオード(D3)は、下降スイ
ッチ(28)がオン操作された際に、トランジスタ(T
R2)のベース電位を変位可能にして、リーク時に制御
手段からの制御信号を無効にするとともに、非リーク状
態では、下降スイッチ(28)のオフ時に第1コイル側
の電圧の影響を受けないように接続されているパワーウ
インドウ装置。こうすることにより、回路がリークした
ときには、トランジスタ(TR2)を確実にオフ状態に
でき、非リーク時には、トランジスタ(TR2)を確実
に制御信号に基づいてオンオフ作動させることができ
る。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項4の発明によれば、パワーウインドウ装置の回路が水
に濡れてリークした状態であっても、下降スイッチを操
作すれば、ウインドウガラスを下降できる効果を奏す
る。
【0064】請求項2の発明によれば、請求項1の作用
効果に加えて、下降スイッチをオン操作したとき、トラ
ンジスタのベース端子と、オン操作された下降スイッチ
の一方の端子間が無効手段を構成する回路によって接続
されるため、制御信号が入力されているトランジスタの
オン作動を無効とすることができる。
【0065】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の作用効果に加えて、下降スイッチのオン操作中
に、オート操作スイッチを操作すると、阻止手段を構成
する回路が第2コイルの両端子を同電位とし励磁を阻止
することができる。
【0066】請求項4の発明によれば、阻止手段を、オ
ート操作スイッチの一方の端子と、第2コイルの一方の
端子に接続されたダイオードを含む回路とし、同ダイオ
ードを、オート操作スイッチがオン操作されたとき、第
2コイルの両端子が同電位となるように接続することに
より、請求項1又は請求項3のうちいずれか1項に記載
の作用効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のパワーウインドウ装置の駆動回路
の電気回路図。
【図2】従来のパワーウインドウ装置の駆動回路の電気
回路図。
【符号の説明】
10…パワーウインドウ装置、12…ドアECU(制御
手段を構成する。)、16d…ダウンオートスイッチ、
21…リレーコイル(第1コイルを構成する。)、22
…第1リレー回路、23…リレーコイル(第2コイルを
構成する。)、24…第2リレー回路、25…リレー接
点(第1リレー接点を構成する。)、26…リレー接点
(第2リレー接点を構成する。)、28…下降スイッ
チ、29…上昇スイッチ、TR1…トランジスタ(第1
スイッチング手段を構成する。)、TR2…トランジス
タ(第2スイッチング手段を構成する。)、D1,D
2,D3…ダイオード、M…駆動モータ(駆動源を構成
する)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウガラスを下降又は上昇駆動す
    る駆動源(M)と、 前記駆動源(M)の両端子に対して、それぞれ接続され
    た第1リレー接点(25)及び第2リレー接点(26)
    と、 励磁時には前記第1リレー接点(25)を作動して前記
    駆動源(M)を下降作動する第1コイル(21)と、 励磁時には前記第2リレー接点(26)を作動して前記
    駆動源(M)を上昇作動する第2コイル(23)と、 前記第1コイル(21)を励磁作動させるための下降ス
    イッチ(28)と、 前記第2コイル(23)を励磁作動させるための上昇ス
    イッチ(29)と、 オート操作スイッチ(16d)と、 前記オート操作スイッチ(16d)のオン操作に基づい
    て、制御信号を出力する制御手段(12)と、 前記制御手段(12)から出力された制御信号に基づい
    て前記第1コイル(21)を励磁する第1スイッチング
    手段(TR1)と、 前記制御手段(12)から出力された制御信号に基づい
    て前記第2コイル(23)を励磁する第2スイッチング
    手段(TR2)とを備えたパワーウインドウ装置におい
    て、 前記下降スイッチ(28)がオン操作されたとき、前記
    第2スイッチング手段のスイッチング機能を無効にする
    無効手段(L1)と、 前記下降スイッチ(28)のオン操作中に、オート操作
    スイッチ(16d)が操作されたとき、前記第2コイル
    (23)の励磁を阻止する阻止手段(L2)とを設けた
    パワーウインドウ装置。
  2. 【請求項2】 第2スイッチング手段は、トランジスタ
    (TR2)から構成され、 無効手段は、前記トランジスタ(TR2)のベース端子
    と下降スイッチ(28)の一方の端子に接続された回路
    (L1)である請求項1に記載のパワーウインドウ装
    置。
  3. 【請求項3】 阻止手段は、オート操作スイッチ(16
    d)の一方の端子と、第2コイル(23)の一方の端子
    に接続された回路(L2)であって、オート操作スイッ
    チ(16d)がオン操作されたとき、同回路(L2)に
    よって、第2コイル(23)の両端子が同電位となる請
    求項1又は請求項2に記載のパワーウインドウ装置。
  4. 【請求項4】 阻止手段は、オート操作スイッチ(16
    d)の一方の端子と、第2コイル(23)の一方の端子
    に接続されたダイオード(D1)を含む回路(L2)で
    あって、 同ダイオード(D1)は、オート操作スイッチ(16
    d)がオン操作されたとき、第2コイル(23)の両端
    子が同電位となるように接続されている請求項1乃至請
    求項3のうちいずれか1項に記載のパワーウインドウ装
    置。
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