JP3798524B2 - パワーウインドウスイッチ回路及びパワーウインドウ装置 - Google Patents

パワーウインドウスイッチ回路及びパワーウインドウ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両に設けられるパワーウインドウスイッチ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両のサイドドア等のウインドウガラスを自動的に開閉させるためにパワーウインドウ装置が用いられている。そして、前記パワーウインドウ装置には、パワーウインドスイッチ回路が設けられている。搭乗者がパワーウインドウスイッチ回路に設けられた、マニュアルのアップスイッチ(上昇スイッチ)又はダウンスイッチ(下降スイッチ)をオン操作することにより、ウインドウガラスがアップ側又はダウン側に駆動されるようにされている。
【0003】
図5は、従来のパワーウインドウスイッチ回路の一例を示している。
このパワーウインドウスイッチ回路20は、ドア電子制御装置(Electronic Control Unit 、以下、ドアECUという)21に対して設けられている。
【0004】
パワーウインドウスイッチ回路20は、下降スイッチ22,上昇スイッチ23、自動操作スイッチ24を備えている。下降スイッチ22と、上昇スイッチ23の可動接点25は、共通の可動接点とされている。この下降スイッチ22、上昇スイッチ23は、例えばタンブラ型のスイッチとされており、一側を押圧すると下降スイッチ22として機能し、他側を押すと上昇スイッチ23として機能する。同可動接点はバッテリ電源Bに接続されている。下降スイッチ22の固定接点26は、ドアECU21に電気的に接続されている。又、上昇スイッチ23の固定接点27は、ドアECU21に電気的に接続されている。自動操作スイッチ(以下、オートスイッチという)24の可動接点28は、バッテリ電源Bに接続され、固定接点29は、ドアECU21に電気的に接続されている。
【0005】
前記ドアECU21には、駆動回路30が接続されている。前記駆動回路30は図示しない車両のウインドウガラスを上昇又は下降駆動する直流モータからなる駆動モータMを駆動するためのものである。
【0006】
なお、この従来例では、バッテリ電源Bと接地端子Eとの間には、発光ダイオード31、抵抗32の直列回路が接続されている。前記発光ダイオード31は、各スイッチ22,23,24を照明するためのものである。
【0007】
そして、下降スイッチ22が操作されて、可動接点25が、固定接点26に接続されて、オン状態となると、ドアECU21にH(ハイ)レベルの電圧が下降指令信号として印加される。ドアECU21は、前記下降指令信号が印加されている間、駆動回路30を制御して、駆動モータMを回転させる。この結果、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)を前記駆動モータMにより駆動してウインドウガラスを下降する。
【0008】
又、上昇スイッチ23が操作されて、可動接点25が、固定接点27に接続されて、オン状態となると、ドアECU21にHレベルの電圧が上昇指令信号として印加される。ドアECU21は、前記上昇指令信号が印加されている間、駆動回路30を制御して、前記下降の場合とは反対に駆動モータMを逆転させる。この結果、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)を前記駆動モータMにより駆動してウインドウガラスを上昇する。
【0009】
さらに、オートスイッチ24がアップ側に操作されて、固定接点29と接続されたときは、前記可動接点25は固定接点27と接続してオン状態となるように連係して作動される。又、オートスイッチ24が、ダウン側に操作されて固定接点29と接続されたときは、前記可動接点25が固定接点26と接続されてオン状態となるように連係して作動される。そして、一旦押圧操作を行つた後は、オートスイッチ24の押圧操作を解除してもウインドウガラスが全閉位置、又は、全開位置に達するまで上昇又は下降作動させる。そして、上昇するウインドウガラスが全閉位置に位置すると、全閉位置リミットスイッチ(図示しない)が検出し、又、下降するウインドウガラスが全開位置に位置すると、全開位置リミットスイッチ(図示しない)が検出作動するようにされている。
【0010】
そして、いずれかのリミットスイッチが検出すると、その検出に基づいてドアECU21は前記駆動モータMを駆動を停止させ、ウインドウガラスを全開位置又は全閉位置に保持するようにされている。
【0011】
ところで、パワーウインドウスイッチ回路20が雨水等の電解質の液にて濡れた場合、可動接点25を操作していないにもかかわらず可動接点25、又は電源側固定接点25aと固定接点26間、及び可動接点25、又は電源側固定接点25aと固定接点27間のいずれもが同時にリークすることがある。このような場合には、可動接点25は、実際には操作されていないため、ドアECU21では、両固定接点26,27から上昇指令信号、及び下降指令信号が同時に印加された場合には、制御プログラムに従って、いずれの信号にも応答しないように、すなわち、駆動回路30を介して駆動モータMを駆動しないようにしている。
【0012】
又、図6は、パワーウインドウスイッチ回路の他の例を示している。
このパワーウインドウスイッチ回路40を説明すると、バッテリ電源Bと、接地線L間には、順方向接続のダイオード41、下降スイッチ42、第1のリレーR1のコイル43からなる直列回路が接続されている。前記コイル43の両端子には保護用のダイオード45が接続されている。又、前記バッテリ電源Bと、駆動モータMの一方の端子間には前記第1のリレーR1のリレー接点44が接続されている。同リレー接点は、a接点とされており、前記コイル43が消磁時には可動接点は接地線Lに接続された固定接点に接続されている。又、前記リレー接点44は、前記コイル43が励磁されると、電源側固定接点(バッテリ電源B)に接続される。
【0013】
又、前記ダイオード41のカソードと、接地線L間には、上昇スイッチ52、第2のリレーR2のコイル53からなる直列回路が接続されている。前記コイル53の両端子には保護用のダイオード55が接続されている。又、前記バッテリ電源Bと、駆動モータMの他方の端子間には前記第2のリレーR2のリレー接点54が接続されている。同リレー接点54は、a接点とされており、前記コイル53が消磁時には可動接点は、接地線Lに接続された固定接点に接続されている。又、前記リレー接点54は、前記コイル53が励磁されると、電源側固定接点(バッテリ電源B)に接続される。
【0014】
そして、下降スイッチ42がオン操作されると、第1のリレーR1のコイル43が励磁され、リレー接点44が電源側固定接点に接続される。すると、駆動モータMは正転される。この結果、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)は前記駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスを下降する。
【0015】
一方、上昇スイッチ52がオン操作されると、第2のリレーR2のコイル53が励磁され、リレー接点54が電源側固定接点に接続される。すると、駆動モータMは逆転される。この結果、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)は前記駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスを上昇する。
【0016】
ところで、パワーウインドウスイッチ回路40が雨水等の電解質の液にて濡れた場合、下降スイッチ42,上昇スイッチ52を操作していないにもかかわらず各スイッチ42,52の可動接点又は、電源側固定接点42a,52aと固定接点42b,52b間が同時にリーク(短絡)することがある。このような場合には、第1のリレーR1,第2のリレーR2のコイル43,53が同時に励磁されるため、リレー接点44、54は同時に電源側固定接点(バッテリ電源B)に接続される。このため、駆動モータMの両端子には、同電圧が印加されることになる。
【0017】
次に、図7は、パワーウインドウスイッチ回路の他の例を示している。
このパワーウインドウスイッチ回路60を説明すると、同図において、バッテリ電源Bと、接地線L1間には、第1のリレーR1のコイル63、下降スイッチ62からなる直列回路が接続されている。前記下降スイッチ62は手動操作自動復帰接点からなる。又、前記バッテリ電源Bと、駆動モータMの一方の端子間には前記第1のリレーR1のリレー接点64が接続されている。同リレー接点64は、a接点とされ、前記コイル63が消磁時には、可動接点は接地線L3に接続された固定接点に接続されている。又、前記リレー接点64は、前記コイル63が励磁されると、可動接点は電源側固定接点(バッテリ電源B)に接続される。
【0018】
又、バッテリ電源Bと、接地線L2間には、第2のリレーR2のコイル66、、上昇スイッチ65からなる直列回路が接続されている。前記上昇スイッチ65は手動操作自動復帰接点からなる。又、前記バッテリ電源Bと、駆動モータMの他方の端子間には前記第2のリレーR2のリレー接点67が接続されている。同リレー接点67は、a接点とされ、前記コイル66が消磁時には、可動接点が接地線L3に接続された固定接点に接続されている。又、前記リレー接点67は、前記コイル66が励磁されると、可動接点が電源側固定接点(バッテリ電源B)に接続される。
【0019】
そして、下降スイッチ62がオン操作されると、第1のリレーR1のコイル63が励磁され、リレー接点64の可動接点が電源側固定接点に接続される。すると、駆動モータMは正転される。この結果、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)は前記駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスを下降する。
【0020】
一方、上昇スイッチ65がオン操作されると、第2のリレーR2のコイル66が励磁され、リレー接点67の可動接点が電源側固定接点に接続される。すると、駆動モータMは逆転される。この結果、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)は前記駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスを上昇する。
【0021】
ところで、パワーウインドウスイッチ回路60が雨水等の電解質の液にて濡れた場合、下降スイッチ62,上昇スイッチ65を操作していないにもかかわらず各スイッチ62,65の電源側固定接点と、接地側固定接点間が同時にリーク(短絡)することがある。このような場合には、第1のリレーR1,第2のリレーR2のコイル63,66が同時に励磁されるため、リレー接点64、67は同時に電源側固定接点(バッテリ電源B)に接続される。このため、駆動モータMの両端子には、同電圧が印加されることになる。
【0022】
上記のように、図5乃至図7の例の何れの例においても、下降スイッチ、上昇スイッチを備えたパワーウインドウスイッチ回路は、各スイッチの各接点間が短絡した場合には、駆動モータを上昇下降のいずれにも駆動しないようにされている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、車両が水に浸かって、パワーウインドウスイッチ回路20が水に濡れると、上記のように図5の例では、可動接点25と固定接点26間、及び可動接点25と固定接点27間のいずれもが同時にリークする。従って、この状態のときに、下降スイッチ22をオン操作しても、ドアECU21は、両スイッチ22,23の各接点が短絡しているため、駆動回路30を駆動制御しないことになる。
【0024】
又、図6の例では、同じく車両が水に浸かって、パワーウインドウスイッチ回路40が水に濡れると、各スイッチ42,52の各接点間が同時にリーク(短絡)することになる。
【0025】
さらに、図7の例では、同じく車両が水に浸かって、パワーウインドウスイッチ回路60が水に濡れると、各スイッチ62,65の各接点間が同時にリーク(短絡)することになる。
【0026】
本発明は上記の課題を解消するためになされたものであり、パワーウインドウスイッチ回路が水に濡れた状態であっても、下降スイッチをオン操作したとき、ウインドウガラスを下降できるようにしたパワーウインドウスイッチ回路及びパワーウインドウ装置を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、オン操作されると、ウインドウガラスを下降させるための下降スイッチを含む下降スイッチ回路と、オン操作されると、前記ウインドウガラスを上昇させるための上昇スイッチを含む上昇スイッチ回路とを備えたパワーウインドウスイッチ回路において、前記下降スイッチがオン操作されたとき連係して作動され、オン状態となったとき、前記上昇スイッチ回路を無効化する無効化回路を備え、前記無効化回路は、前記上昇スイッチ回路を接地する接地スイッチ回路により構成したたことを特徴とするパワーウインドウスイッチ回路をその要旨としている。
【0029】
請求項の発明は、オン操作されると、ウインドウガラスを下降させるための下降スイッチを含む下降スイッチ回路と、オン操作されると、前記ウインドウガラスを上昇させるための上昇スイッチを含む上昇スイッチ回路とを備えたパワーウインドウスイッチ回路において、前記下降スイッチがオン操作されたとき連係して作動され、オン状態となったとき、前記上昇スイッチ回路を無効化する無効化回路を備え、前記上昇スイッチ回路は、ウインドウガラス用駆動源を上昇作動するためのリレー接点をオン作動するためのコイルを含み、前記下降スイッチ回路は、前記ウインドウガラス用駆動源を下降作動するためのリレー接点をオン作動するためのコイルを含み、前記無効化回路は、前記上昇スイッチ回路のコイルの両端子間を短絡する短絡回路であるパワーウインドウスイッチ回路をその要旨としている。
【0030】
請求項の発明は、請求項において、前記下降スイッチ回路、及び前記上昇スイッチ回路は、ウインドウガラスを駆動する駆動源の制御回路に接続され、
前記下降スイッチ回路は、下降スイッチがオン状態時には、下降指令信号を前記制御回路に出力し、前記上昇スイッチ回路は、上昇スイッチがオン状態時には、上昇指令信号を前記制御回路に出力するものであり、又、前記制御回路は、前記下降指令信号に基づき、前記駆動源を介して前記ウインドウガラスを下降制御し、前記上昇指令信号に基づき、前記駆動源を介してウインドウガラスを上昇制御するものであるパワーウインドウスイッチ回路をその要旨としている。
【0031】
請求項の発明は、請求項において、前記制御回路は、下降スイッチ回路、及び上昇スイッチ回路からそれぞれ下降指令信号、及び上昇指令信号が同時に入力されると、前記駆動源が上昇、下降のいずれの駆動も行わないようにしていることを特徴とするパワーウインドウスイッチ回路をその要旨としている。
【0032】
請求項の発明は、請求項において、第1のコイルと同第1のコイルの励消磁にてオンオフ作動する第1のリレー接点とを備え、駆動源に対して前記リレー接点が接続され、同リレー接点がオン時に前記駆動源にてウインドウガラスを下降方向に駆動するための第1のリレー回路と、第2のコイルと同第2のコイルの励消磁にてオンオフ作動する第2のリレー接点とを備え、前記駆動源に第2のリレー接点が接続され、同第2のリレー接点がオン時に前記駆動源にてウインドウガラスを上昇方向に駆動するための第2のリレー回路とを備え、前記下降スイッチ回路は前記第1のリレー回路の第1のコイルに接続され、前記上昇スイッチ回路は前記第2のリレー回路の第2のコイルに接続されていることを特徴とするパワーウインドウスイッチ回路をその要旨としている。
【0033】
請求項の発明は、ウインドウガラスを上昇下降駆動する駆動源と、請求項のパワーウインドウスイッチ回路と、前記パワーウインドウスイッチ回路の各スイッチの作動に基づいて、前記駆動源を制御する制御回路とを備えたパワーウインドウ装置を要旨とするものである。
【0034】
請求項の発明は、ウインドウガラスを上昇下降駆動する駆動源と、請求項のパワーウインドウスイッチ回路とを備えたパワーウインドウ装置を要旨とするものである。
【0035】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、パワーウインドウスイッチ回路が水等の電解質の液に濡れると、下降スイッチ回路の下降スイッチの各接点間と、上昇スイッチ回路の上昇スイッチの各接点間がリークする。
【0036】
この状態で、下降スイッチをオン操作すると、下降スイッチに連係された無効化回路である接地スイッチ回路が、上昇スイッチ回路を接地する。
このため、上昇スイッチ回路が、スイッチの接点間がリークしていたとしても、上昇スイッチ回路は、オフの状態と実質的に同じとなり、下降スイッチ回路のみオン状態とされる。
【0038】
請求項の発明によれば、下降スイッチをオン操作すると、下降スイッチに連係された短絡回路が上昇スイッチ回路のコイルの両端子間を短絡する。この結果、上昇スイッチ回路のコイルの両端子は同電位となるため、ウインドウガラス用駆動源を上昇作動するためのリレー接点はオン作動しない。一方、下降スイッチのオン操作により、下降スイッチ回路のコイルが励磁され、ウインドウガラス用駆動源を下降作動するためのリレー接点がオン作動する。このため、ウインドウガラス用駆動源はウインドウガラスを下降駆動する。
【0039】
請求項の発明によれば、請求項の作用に加えて、駆動源の制御回路は、下降スイッチがオン操作されて、下降スイッチ回路からの下降指令信号が出力されると、同下降指令信号に基づき、前記駆動源を介して前記ウインドウガラスを下降制御する。又、駆動源の制御回路は、上昇スイッチがオン操作されて、上昇スイッチ回路からの上昇指令信号が出力されると、同上昇指令信号に基づき、前記駆動源を介して前記ウインドウガラスを上昇制御する。
【0040】
そして、パワーウインドウスイッチ回路が水等の電解質の液に濡れ、下降スイッチ回路の下降スイッチの各接点間と、上昇スイッチ回路の上昇スイッチの各接点間がリークしている状態で、下降スイッチをオン操作すると、下降スイッチ回路は、オン状態となるが、接地スイッチ回路が上昇スイッチ回路を接地するため、上昇スイッチ回路は実質オフ状態となる。
【0041】
このため、下降スイッチ回路から下降指令信号が制御回路に出力される。
請求項に記載の発明によれば、請求項の作用に加えて、パワーウインドウスイッチ回路が水等の電解質の液に濡れ、下降スイッチ回路の下降スイッチの各接点間と、上昇スイッチ回路の上昇スイッチの各接点間がリークしている状態では、制御回路は、下降スイッチ回路、及び上昇スイッチ回路からそれぞれ下降指令信号、及び上昇指令信号が同時に入力される。すると、前記制御回路は、前記駆動源が上昇、下降のいずれの駆動も行わない。
【0042】
請求項に記載の発明によれば、下降スイッチがオン操作されると、第1のリレー回路の第1のコイルが励磁され、第1のリレー接点がオン状態となる。この結果、駆動源に電源からの電力が供給され、駆動源はウインドウガラスを下降方向へ駆動する。
【0043】
又、上昇スイッチがオン操作されると、第2のリレー回路の第2のコイルが励磁され、第2のリレー接点がオン状態となる。この結果、駆動源に電源からの電力が供給され、駆動源はウインドウガラスを上昇方向へ駆動する。
【0044】
そして、パワーウインドウスイッチ回路が水等の電解質の液に濡れ、下降スイッチ回路の下降スイッチの各接点間と、上昇スイッチ回路の上昇スイッチの各接点間がリークした状態で、下降スイッチをオン操作すると、接地スイッチ回路が上昇スイッチ回路を接地する。従って、上昇スイッチ回路は、オフの状態と実質的に同じとなり、下降スイッチ回路のみオン状態とされる。この結果、駆動源に対し下降スイッチ回路を介して電源からの電力が供給され、駆動源はウインドウガラスを下降方向へ駆動する。
【0045】
請求項に記載の発明によれば、パワーウインドウスイッチ回路が水等の電解質の液に濡れると、下降スイッチ回路の下降スイッチの各接点間と、上昇スイッチ回路の上昇スイッチの各接点間がリークした状態で、下降スイッチをオン操作すると、接地スイッチ回路が上昇スイッチ回路を接地する。
【0046】
このため、上昇スイッチ回路は、オフの状態と実質的に同じとなり、下降スイッチ回路のみオン状態とされる。この結果、制御回路は、この下降スイッチのオンにより、駆動源を制御して、ウインドウガラスを下降駆動する。
【0047】
請求項に記載の発明によれば、パワーウインドウスイッチ回路が水等の電解質の液に濡れ、下降スイッチ回路の下降スイッチの各接点間と、上昇スイッチ回路の上昇スイッチの各接点間がリークした状態で、下降スイッチをオン操作すると、短絡回路が上昇スイッチ回路のコイルの両端子を短絡する。
【0048】
このため、上昇スイッチ回路は、オフの状態と実質的に同じとなり、下降スイッチ回路のみオン状態とされる。この結果、この下降スイッチのオンにより、駆動源はウインドウガラスを下降駆動する。
【0049】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を車両としての自動車のパワーウインドウスイッチ回路に具体化した第1の実施形態を図1を参照して説明する。
【0050】
図1は、パワーウインドウ装置の電気的構成を示すブロック図を示している。この実施形態のパワーウインドウ装置1は、自動車の運転席のサイドドアに設けられたものである。
【0051】
なお、前記図5に示す従来例と、同一構成又は相当する構成については、同一符号を付して説明を省略し、異なるところを説明する。
この実施形態では、前記上昇スイッチ23の固定接点27と、接地端子Eとの間には接地スイッチ33及び保護のための抵抗34からなる直列回路が接続されている。同接地スイッチ33は、前記下降スイッチ22がオン操作されるときに、同時にオンとなり、下降スイッチ22がオフ操作されるときには、同時にオフとなるように下降スイッチ22と連係されている。接地スイッチ回路33は、接地スイッチ回路、及び無効化回路を構成する。
【0052】
前記バッテリ電源Bとパワーウインドウスイッチ回路20のアップ端子U間における上昇スイッチ23を含む回路が本発明の上昇スイッチ回路に相当する。そして、上昇スイッチ23がオン状態となったとき、アップ端子UからドアECU21に対し、H(ハイレベル)の上昇指令信号を出力する。
【0053】
又、前記バッテリ電源Bとパワーウインドウスイッチ回路20のダウン端子D間における下降スイッチ22を含む回路が本発明の下降スイッチ回路に相当する。そして、下降スイッチ22がオン状態となったとき、ダウン端子DからドアECU21に対し、H(ハイ)レベルの下降指令信号を出力する。
【0054】
前記ドアECU21は、本願発明の制御回路に相当する。そして、ドアECU21は、前記下降指令信号に基づき、駆動回路30を制御し、同駆動回路30にて、駆動源としての駆動モータMを正転させて、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)を前記駆動モータMにより駆動してウインドウガラスを下降する。
【0055】
又、ドアECU21は、前記上昇指令信号に基づき、駆動回路30を制御し、同駆動回路30にて駆動モータMを逆転させて、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータを前記駆動モータMにより駆動してウインドウガラスを上昇する。
【0056】
又、ドアECU21は、下降スイッチ回路、及び上昇スイッチ回路からそれぞれ下降指令信号、及び上昇指令信号が同時に入力された場合、図示しないメモリに格納された制御プログラムに基づいて前記駆動モータMが正転、逆転のいずれも回転しないように、すなわち、ウインドウガラスを上昇、又は下降のいずれの駆動も行わないようにしている。
【0057】
前記パワーウインドウスイッチ回路20、ドアECU21、駆動回路30、駆動モータMにより、パワーウインドウ装置1が構成されている。
上記のように構成されたパワーウインドウ装置1の作用について説明する。
【0058】
さて、パワーウインドウスイッチ回路20が水等の電解質に濡れていないときにおいて、下降スイッチ22、上昇スイッチ23のマニュアルスイッチを操作したとき、及びオートスイッチ24を操作したときは、従来と同様に作用するため、その説明を省略する。
【0059】
パワーウインドウスイッチ回路20が雨水等の電解質の液にて濡れた場合、可動接点25を操作していないにもかかわらず可動接点25、又は電源側固定接点25aと固定接点26間、及び可動接点25、又は電源側固定接点25aと固定接点27間のいずれもが同時にリークする。この状態では、ドアECU21には、ダウン端子D、アップ端子Uのいずれからも下降指令信号、上昇指令信号が入力される。
【0060】
しかし、可動接点25が、実際に操作されていない場合には、ドアECU21は、両固定接点から上昇指令信号、及び下降指令信号が同時に印加されても、制御プログラムに従って、いずれの信号にも応答せず、すなわち、駆動回路30を介して駆動モータMを駆動しない。
【0061】
この状態で、下降スイッチ22がオン操作されると、下降スイッチ22及び接地スイッチ33が同時にオン状態となり、上昇スイッチ回路の固定接点27が接地される。
【0062】
従って、上昇スイッチ23の接点間がリークされているが、上昇スイッチ回路は接地されているため、上昇スイッチ回路は実質的にオフ状態となって、L(ロー)レベルの電圧がアップ端子Uを介してドアECU21に入力される。一方、下降スイッチ22は、オン操作によってオン状態となり、ダウン端子Dを介してHレベルの電圧が下降指令信号としてドアECU21に印加される。
【0063】
この結果、ドアECU21は、前記下降指令信号が印加されている間、駆動回路30を制御して、駆動モータMを回転させ、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)を前記駆動モータMにより駆動してウインドウガラスを下降する。
【0064】
さて、本実施形態によると、次のような作用効果を奏する。
(1) 本実施形態では、パワーウインドウスイッチ回路20が水等の電解質に濡れ、下降スイッチ22、上昇スイッチ23の各接点間がリークした状態にあっても、下降スイッチ22をオン操作すると、上昇スイッチ23を含む上昇スイッチ回路を接地し、上昇スイッチの各接点間がリークしていても、実質的に上昇スイッチをオフ状態にするようにした。
【0065】
この結果、パワーウインドウスイッチ回路20が水等に濡れても、下降スイッチ22のオン操作により、ウインドウガラスを下降することができる。
(第2の実施形態)
次に、2ドアセダンのパワーウインドウ装置に具体化した第2の実施形態を図2を参照して説明する。
【0066】
図2は、運転席と、助手席のサイドドアの各々のパワーウインドウ装置1,2のシステムの電気的構成を示している。なお、前記実施形態と同一構成又は相当する構成については、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0067】
図2において、助手席側のサイドドアに設けられたパワーウインドウ装置2のパワーウインドウスイッチ回路20は、オートスイッチ24が省略されているところが、運転席側のパワーウインドウ装置1のパワーウインドウスイッチ回路20と異なっている。
【0068】
又、この実施形態では、運転席側のパワーウインドウ装置1のドアECU21には、助手席側のサイドドアのウインドウを上昇下降操作するための助手席用のパワーウインドウスイッチ回路20Aが設けられている。ここで、運転席側のドアECU21に接続された助手席用のパワーウインドウスイッチ回路には20Aを付し、助手席のサイドドアに設けられたパワーウインドウ装置2のパワーウインドウスイッチ回路には、区別するために20Bを付す。そして、両パワーウインドウスイッチ回路20A,20Bは同一構成とされている。
【0069】
又、運転席側のパワーウインドウ装置1のドアECU21と、助手席側のパワーウインドウ装置1のドアECU21とを区別するために、運転席側のドアECUには21Aを付し、助手席側のドアECUには21Bを付す。前記ドアECU21Aは、ドアECU21Bと通信するように接続されており、パワーウインドウスイッチ回路20Aのスイッチ操作の結果を、そのまま、助手席側のパワーウインドウ装置2のドアECU21Bに送信する。
【0070】
ドアECU21A,21Bは本発明の制御回路に相当する。
さて、上記のように構成されたパワーウインド装置1,2の作用について説明する。
【0071】
この実施形態では、運転席側のパワーウインドウ装置1のパワーウインドウスイッチ回路20、及び助手席側のパワーウインドウ装置1のパワーウインドウスイッチ回路20Bが、水等の電解質に濡れ、下降スイッチ22、上昇スイッチ23の各接点間がリークした状態にあっても、それぞれの回路の下降スイッチ22をオン操作すると、上昇スイッチ23を含む上昇スイッチ回路を接地する。
【0072】
この結果、パワーウインドウスイッチ回路20が水等に濡れても、下降スイッチ22のオン操作により、ウインドウガラスを下降することができる。
又、運転席側のパワーウインドウ装置1における助手席用のパワーウインドウスイッチ回路20Aが水等に濡れた場合でも、パワーウインドウスイッチ回路20Aの下降スイッチ22をオン操作すると、上昇スイッチ23を含む上昇スイッチ回路を接地する。この場合、上昇スイッチ25の接点間がリークされているが、上昇スイッチ回路は接地されているため、上昇スイッチ回路は実質的にオフ状態となって、L(ロー)レベルの電圧がアップ端子Uを介してドアECU21に入力される。一方、下降スイッチ22は、オン操作によってオン状態となり、ダウン端子Dを介してHレベルの電圧が下降指令信号としてドアECU21Aに印加される。
【0073】
この結果、この下降指令信号はドアECU21Aから助手席側のパワーウインドウ装置2のドアECU21Bに送信される。ドアECU21Bはこの下降指令信号に基づいて、駆動回路30を制御し、同駆動回路30にて、駆動源としての駆動モータMを正転させて、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)を前記駆動モータMにより駆動して助手席側のサイドドアのウインドウガラスを下降する。
【0074】
さて、本実施形態によると、次のような作用効果を奏する。
(1) 前記第1の実施形態の(1)と同様の作用効果を奏することができる。
【0075】
(2) 又、本実施形態では、助手席側のパワーウインドウスイッチ回路20Bが水等の電解質に濡れ、下降スイッチ22、上昇スイッチ23の各接点間がリークした状態にあっても、下降スイッチ22をオン操作すると、上昇スイッチ23を含む上昇スイッチ回路を接地し、上昇スイッチの各接点間がリークしていても、実質的に上昇スイッチをオフ状態にするようにした。
【0076】
このため、助手席側のパワーウインドウ装置2のパワーウインドウスイッチ回路20Bが水等に濡れた場合でも、パワーウインドウスイッチ回路20Bの下降スイッチ22をオン操作すると、助手席側のサイドドアのウインドウガラスを下降することができる。
【0077】
(3) さらに、本実施形態では、運転席側のパワーウインドウ装置1のドアECU21に設けられた助手席側のサイドドアのウインドウを上昇下降操作するための助手席用のパワーウインドウスイッチ回路20Bにおいても、他のパワーウインドウスイッチ回路20,20Aと同様に構成した。すなわち、助手席側のパワーウインドウスイッチ回路20Aが水等の電解質に濡れ、下降スイッチ22、上昇スイッチ23の各接点間がリークした状態にあっても、下降スイッチ22をオン操作すると、上昇スイッチ23を含む上昇スイッチ回路を接地し、上昇スイッチの各接点間がリークしていても、実質的に上昇スイッチ23をオフ状態にするようにした。
【0078】
そして、パワーウインドウスイッチ回路20AからドアECU21Aに印加された下降指令信号を助手席側のパワーウインドウ装置2のドアECU21Bに送信するようにした。
【0079】
このため、助手席側のパワーウインドウ装置1のパワーウインドウスイッチ回路20Aが水等に濡れた場合でも、運転席において、パワーウインドウスイッチ回路20Aの下降スイッチ22をオン操作すると、助手席側のサイドドアのウインドウガラスを下降することができる。
(第3の実施形態)
次に、自動車の助手席側に設けたパワーウインドウ装置3に具体化した第3の実施形態を図3を参照して説明する。
【0080】
第3の実施形態は、図6の従来例を改良したものであるため、従来例と同一又は相当する構成については同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態では、上昇スイッチ52の負荷側接点は、接地スイッチ57を介して接地可能とされている。前記接地スイッチ57は、下降スイッチ42がオン操作されるときに、同時にオンとなり、下降スイッチ42がオフ操作されるときには、同時にオフとなるように下降スイッチ42と連係されている。接地スイッチ57は、接地スイッチ回路、及び無効化回路を構成する。
【0081】
前記第1のリレーR1のコイル43の電源側端子は、端子SDを介して運転席側のサイドドアに設けられたマスタースイッチ回路(図示しない)に接続されている。同マスタースイッチ回路には、助手席用の下降スイッチ(図示しない)が設けられており、運転席側から助手席のサイドドアのウインドウガラスを下降操作するために、助手席用の下降スイッチがオン操作されると、同マスタースイッチ回路から電流が出力される。この出力された電流により、第1のリレーR1のコイル43は励磁可能とされている。
【0082】
又、前記第2のリレーR2のコイル53の電源側端子は、端子SUを介して運転席側のサイドドアに設けられたマスタースイッチ回路(図示しない)に接続されている。同マスタースイッチ回路には、助手席用の上昇スイッチ(図示しない)が設けられており、運転席側から助手席のサイドドアのウインドウガラスを上昇操作するために、助手席用の上昇スイッチがオン操作されると、同マスタースイッチ回路から電流が出力される。この出力された電流により、第2のリレーR2のコイル53は励磁可能とされている。
【0083】
なお、上昇スイッチ52の負荷側接点とコイル53の電源側端子間には保護用の制限抵抗58が接続されている。この制限抵抗58は、前記接地スイッチ57がオン状態となったときにおいて、前記マスタースイッチ回路から端子SUを介して電流が出力されたとき、接地スイッチ57を介して、デッドショートが発生するのを防止するためのものであり、抵抗値は、前記のようなデッドショートが生じない値とされている。
【0084】
この実施形態においても、駆動モータMが駆動源に相当する。又、第1のリレーR1が第1のリレー回路に相当し、コイル43が第1のコイル、リレー接点44が第1のリレー接点に相当する。又、第2のリレーR2が第2のリレー回路に相当し、コイル53が第2のコイル、リレー接点54が第2のリレー接点に相当する。さらに、前記下降スイッチ42は、下降スイッチ回路を構成し、上昇スイッチ52、制限抵抗58は、上昇スイッチ回路を構成する。
【0085】
上記のように構成されたパワーウインドウ装置3の作用について説明する。
さて、パワーウインドウスイッチ回路40が水等の電解質に濡れていないときにおいて、下降スイッチ42、上昇スイッチ52を操作したときは、従来と同様に作用するため、その説明を省略する。
【0086】
パワーウインドウスイッチ回路40が雨水等の電解質の液にて濡れた場合、下降スイッチ42,上昇スイッチ52を操作していないにもかかわらず各スイッチ42,52の可動接点又は、電源側固定接点42a,52aと固定接点42b,52b間が同時にリーク(短絡)する。この場合には、第1のリレーR1,第2のリレーR2のコイル43,53が同時に励磁されるため、リレー接点44、54は同時にバッテリ電源Bに接続される。この結果、駆動モータMの両端子には、同電圧が印加されることとなり、駆動モータMは作動不能となっている。
【0087】
この状態で、下降スイッチ42がオン操作されると、下降スイッチ42及び接地スイッチ57がオン状態となり、上昇スイッチ52の負荷側接点が接地される。この結果、第2のリレーR2のコイル53が消磁され、リレー接点54は、接地される。
【0088】
一方、下降スイッチ42は接点間がリークしている状態から、オン状態となり、引き続き、第1のリレーR1のコイル43は励磁される。このため、リレー接点44は、オン状態を保持し続けるため、駆動モータMは正転され、この結果、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータは前記駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスを下降する。
【0089】
なお、前記接地スイッチ57がオン状態となったときにおいて、前記マスタースイッチ回路から助手席用の上昇スイッチがオン操作され、端子SUを介して電流が出力されても、制限抵抗58にてデッドショートとが防止される。
【0090】
さて、本実施形態によると、次のような作用効果を奏する。
(1) 本実施形態では、パワーウインドウスイッチ回路40が水等の電解質に濡れ、下降スイッチ42、上昇スイッチ52の各接点間がリークした状態にあっても、下降スイッチ42をオン操作すると、上昇スイッチ52を含む上昇スイッチ回路を接地し、上昇スイッチ52の各接点間がリークしていても、実質的に上昇スイッチ52をオフ状態にするようにした。この結果、第2のリレーR2のコイル53が消磁されるため、この結果、パワーウインドウスイッチ回路40が水等に濡れても、下降スイッチ42のオン操作により、ウインドウガラスを下降することができる。
【0091】
(2) 本実施形態では、上昇スイッチ52の負荷側端子とコイル53との間に制限抵抗58を設けた。この結果、接地スイッチ57がオン状態となったときにおいて、マスタースイッチ回路(図示しない)から端子SUを介して電流が出力されても、制限抵抗58にてデッドショートとが防止できる。
(第4の実施形態)
次に第4の実施形態を図4を参照して説明する。
【0092】
第4の実施形態は、図7の従来例を改良したものである。従来例と同一又は相当する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
このパワーウインドウスイッチ回路60を備えたパワーウインドウ装置1は、自動車の運転席のサイドドアに設けられている。この実施形態では、パワーウインドウスイッチ回路60と駆動モータMとにより、パワーウインドウ装置1が構成されている。
【0093】
そして、従来例の下降スイッチ62は、手動操作自動復帰接点にて構成したが、この実施形態における下降スイッチ62Aの可動接点62cは、第1リレーR1のコイル63のプラス端子に電気的に接続された固定接点62aと、接地線L1に接続された接地側固定接点62bと切換接続可能とされている。そして、常時は、両固定接点とはオフとされた中立位置に保持されている。
【0094】
前記下降スイッチ62Aは、下降スイッチ回路を構成する。前記第1リレーR1のコイル63のプラス端子と固定接点62a間の回路L4は、第1の短絡回路を構成し、本発明の無効化回路及び短絡回路を構成する。
【0095】
又、従来例の上昇スイッチ65は、手動操作自動復帰接点にて構成したが、この実施形態における上昇スイッチ65Aの可動接点65cは、第2リレーR2のコイル66のプラス端子に電気的に接続された固定接点65aと、接地線L1に接続された接地側固定接点65bと切換接続可能とされている。そして、常時は、両固定接点65a,65bとはオフとされた中立位置に保持されている。前記上昇スイッチ65Aは、上昇スイッチ回路を構成する。前記第2リレーR2のコイル66のプラス端子と固定接点65a間の回路L5は、第2の短絡回路を構成する。
【0096】
又、下降スイッチ62Aと上昇スイッチ65Aとは、互いに連係され、下降スイッチ62Aの可動接点62cが接地側固定接点62bに接続されてオンとなったとき、上昇スイッチ65Aの可動接点65cは、電源側固定接点65aに接続され、第2リレーR2のコイル66の両端を短絡するようされている。
【0097】
なお、この実施形態では、さらに、上昇スイッチ65Aの可動接点65cが電源側固定接点65bに接続(オン)されたとき、下降スイッチ62Aの可動接点62cは、電源側側固定接点62aに接続され、第1リレーR1のコイル63の両端を短絡するようにしている。
【0098】
さて、上記のように構成されたパワーウインドウ装置1は、パワーウインドウスイッチ回路60が水等の電解質に濡れていないときにおいて、下降スイッチ62A、上昇スイッチ65Aをオン操作したときは、従来と同様に作用するため、その説明を省略する。
【0099】
パワーウインドウスイッチ回路60が雨水等の電解質の液にて濡れた場合、両スイッチ62A,65Aを操作していないにもかかわらず、可動接点62cと接地側固定接点62b間、可動接点65cと接地側固定接点65b間が同時にリークした場合、コイル63,66が同時に励磁され、リレー接点64,67がオンとなるが、駆動モータMの両端子には同電位が印加されるため、駆動モータMは正逆回転いずれもしない。
【0100】
又、電源側固定接点62aと接地側固定接点62b間、及び電源側固定接点65aと接地側固定接点65b間とが同時にリークした場合、コイル63,66には、励磁電流が流れないため、リレー接点64,67がオフのままであり、同じく駆動モータMは正逆回転いずれもしない。
【0101】
ここで、下降スイッチ62Aをオン操作すると、可動接点62cが接地側固定接点62bに接続され、この下降スイッチ62Aの作動にともなって上昇スイッチ65Aの可動接点65cは、電源側固定接点65aに接続され、第2リレーR2のコイル66の両端を短絡する。
【0102】
従って、コイル66の両端が短絡し、一方、第1リレーR1のコイル63には励磁電流が供給されるため、リレー接点64がオン作動する。一方、リレー接点67はオフのままであるため、駆動モータMは正転駆動され、この結果、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)は前記駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスを下降する。
【0103】
さて、本実施形態によると、次のような作用効果を奏する。
(1) 本実施形態では、パワーウインドウスイッチ回路60が水等の電解質に濡れ、下降スイッチ62A、上昇スイッチ65Aの各接点間がリークした状態にあっても、下降スイッチ62Aをオン操作すると、上昇スイッチ65Aの可動接点65cは、電源側固定接点65aに接続され、第2リレーR2のコイル66の両端を短絡するようにした。そして、リレー接点67はオフのままであり、第1リレーR1のコイル63には励磁電流が供給されるため、リレー接点64がオン作動し、駆動モータMを正転駆動するようにした。この結果、パワーウインドウスイッチ回路60が水等に濡れても、下降スイッチ62Aのオン操作により、ウインドウガラスを下降することができる。
【0104】
本発明の実施形態は、上記実施形態以外に次のように変更することも可能である。
(1) 前記第2の実施形態では、2ドアセダンのパワーウインドウ装置に具体化したが、3つ以上のサイドドアを有する自動車等の車両のパワーウインドウ装置に具体化してもよい。この場合、第2の実施形態のドアECU21Aには、さらにパワーウインドウスイッチ回路20を運転席以外のサイドドアの数に応じた数分を設けるものとする。
【0105】
(2) 前記第3の実施形態では、制限抵抗58を設けたが、マスタースイッチ回路から端子SUを介して電流が出力されたとき、接地スイッチ57を介して、デッドショートを防止するためにカソードをコイル53側に接続したダイオードを設けてもよい。前記制限抵抗58、及びこのダイオードは、デッドショート防止用の電子素子回路を構成する。
【0106】
(3) 前記各実施形態では、パワーウインドウスイッチ回路20,20A,20Bは、サイドドアに設けることを前提としているが、サイドドアに設けることは必須ではなく、例えば、運転席と助手席との間のコンソールに設けてもよく、又、インストルメントパネル等に設けてもよい。
【0107】
(4) 前記第3の実施形態では、端子SU,SDを設けたが、運転席用のサイドドアに設ける場合には、この端子SU,SDを省略してもよい。この場合、制限抵抗58又は上記(3)のダイオードは、不要となる。
【0108】
(5) 前記各実施形態では、駆動回路30をドアECU21と別回路としたが、ドアECU21を駆動回路30を含む構成にしてもよい。
ここで、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想をその効果とともに以下に挙げる。
【0109】
(1) 請求項において、単一の制御回路に対して複数のパワーウインドウスイッチ回路が設けられ、そのうちの1つのパワーウインドウスイッチ回路は、前記制御回路が掌握する駆動源を制御するためのに使用されるものであり、他のパワーウインドウ回路は、前記制御回路以外の他の制御回路が掌握する駆動源を制御するために使用されるものであり、前記単一の制御回路と、他の制御回路とは、他のパワーウインドウ回路に係るスイッチ操作に応じた信号を通信にて送信するようにされていることを特徴とするパワーウインドウ装置。こうすることにより、浸水時において、他の箇所に設けられた駆動源を遠隔操作にて駆動し、ウインドウガラスを下降することができる。
【0110】
前記第2の実施形態において、ドアECU21Aが単一の制御回路に相当し、ドアECU21Bが他の制御回路に相当する。又、パワーウインドウスイッチ回路20,20Aは単一の制御回路に設けられた複数のパワーウインドウスイッチ回路に相当する。又、ドアECU21A,21Bに設けられた駆動モータMは各制御回路が掌握する駆動源に相当する。
【0111】
(2) ウインドウガラスを上昇下降駆動する駆動源と、請求項のパワーウインドウスイッチ回路とを備えたパワーウインドウ装置。こうすることにより、パワーウインドウスイッチ回路が水等の電解質の液に濡れ、下降スイッチ回路の下降スイッチの各接点間と、上昇スイッチ回路の上昇スイッチの各接点間がリークしている状態で、下降スイッチをオン操作すると、下降スイッチ回路は、オン状態となるが、短絡回路が上昇スイッチ回路のコイルの両端子間を短絡するため、上昇スイッチ回路は実質オフ状態とすることができる。このため、下降スイッチ回路のオンにより、ウインドウガラス用駆動源はウインドウガラスを下降駆動できる。
【0112】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1乃至請求項の発明によれば、パワーウインドウスイッチ回路が水に濡れた状態であっても、下降スイッチをオン操作したとき、ウインドウガラスを下降できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のパワーウインドウ装置の電気的構成を示す電気回路図。
【図2】第2の実施形態のパワーウインドウ装置の電気的構成を示す電気回路図。
【図3】第3の実施形態のパワーウインドウ装置の電気的構成を示す電気回路図。
【図4】第4の実施形態のパワーウインドウ装置の電気的構成を示す電気回路図。
【図5】従来のパワーウインドウ装置の電気回路図。
【図6】従来のパワーウインドウ装置の電気回路図。
【図7】従来のパワーウインドウ装置の電気回路図。
【符号の説明】
20,20A,20B,40,60…パワーウインドウスイッチ回路、
21,21A,21B…ドアECU(制御回路を構成する)、
22,42,62A…下降スイッチ(下降スイッチ回路を構成する)、
23,52,65A…上昇スイッチ(上昇スイッチ回路を構成する)、
30…駆動モータ(駆動源を構成する)、
33,57…接地スイッチ(接地スイッチ回路、無効化回路を構成する)、
42…下降スイッチ(下降スイッチ回路を構成する)、
43…コイル(第1のコイルを構成する。)、
52…上昇スイッチ回路、44…リレー接点(第1のリレー接点を構成する。)、53…コイル、
54…第2リレー接点(第2のリレー接点を構成する。)、
R1…第1のリレー(第1のリレー回路を構成する。)、
R2…第2のリレー(第2のリレー回路を構成する。)
L4…第1の短絡回路(短絡回路、及び無効化回路を構成する。)。

Claims (7)

  1. オン操作されると、ウインドウガラスを下降させるための下降スイッチを含む下降スイッチ回路と、
    オン操作されると、前記ウインドウガラスを上昇させるための上昇スイッチを含む上昇スイッチ回路とを備えたパワーウインドウスイッチ回路において、
    前記下降スイッチがオン操作されたとき連係して作動され、オン状態となったとき、前記上昇スイッチ回路を無効化する無効化回路を備え、
    前記無効化回路は、前記上昇スイッチ回路を接地する接地スイッチ回路により構成したことを特徴とするパワーウインドウスイッチ回路。
  2. オン操作されると、ウインドウガラスを下降させるための下降スイッチを含む下降スイッチ回路と、
    オン操作されると、前記ウインドウガラスを上昇させるための上昇スイッチを含む上昇スイッチ回路とを備えたパワーウインドウスイッチ回路において、
    前記下降スイッチがオン操作されたとき連係して作動され、オン状態となったとき、前記上昇スイッチ回路を無効化する無効化回路を備え、
    前記上昇スイッチ回路は、ウインドウガラス用駆動源を上昇作動するためのリレー接点をオン作動するためのコイルを含み、
    前記下降スイッチ回路は、前記ウインドウガラス用駆動源を下降作動するためのリレー接点をオン作動するためのコイルを含み、
    前記無効化回路は、前記上昇スイッチ回路のコイルの両端子間を短絡する短絡回路により構成したパワーウインドウスイッチ回路。
  3. 前記下降スイッチ回路、及び前記上昇スイッチ回路は、ウインドウガラスを駆動する駆動源の制御回路に接続され、
    前記下降スイッチ回路は、下降スイッチがオン状態時には、下降指令信号を前記制御回路に出力し、
    前記上昇スイッチ回路は、上昇スイッチがオン状態時には、上昇指令信号を前記制御回路に出力するものであり、
    又、前記制御回路は、前記下降指令信号に基づき、前記駆動源を介して前記ウインドウガラスを下降制御し、前記上昇指令信号に基づき、前記駆動源を介してウインドウガラスを上昇制御するものである請求項1に記載のパワーウインドウスイッチ回路。
  4. 前記制御回路は、下降スイッチ回路、及び上昇スイッチ回路からそれぞれ下降指令信号、及び上昇指令信号が同時に入力されると、前記駆動源が上昇、下降のいずれの駆動も行わないようにしていることを特徴とする請求項3に記載のパワーウインドウスイッチ回路。
  5. 第1のコイルと同第1のコイルの励消磁にてオンオフ作動する第1のリレー接点とを備え、駆動源に対して前記リレー接点が接続され、同リレー接点がオン時に前記駆動源にてウインドウガラスを下降方向に駆動するための第1のリレー回路と、
    第2のコイルと同第2のコイルの励消磁にてオンオフ作動する第2のリレー接点とを備え、前記駆動源に第2のリレー接点が接続され、同第2のリレー接点がオン時に前記駆動源にてウインドウガラスを上昇方向に駆動するための第2のリレー回路とを備え、
    前記下降スイッチ回路は前記第1のリレー回路の第1のコイルに接続され、 前記上昇スイッチ回路は前記第2のリレー回路の第2のコイルに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のパワーウインドウスイッチ回路。
  6. ウインドウガラスを上昇下降駆動する駆動源と、
    請求項1のパワーウインドウスイッチ回路と、
    前記パワーウインドウスイッチ回路の各スイッチの作動に基づいて、前記駆動源を制御する制御回路と
    を備えたパワーウインドウ装置。
  7. ウインドウガラスを上昇下降駆動する駆動源と、
    請求項2のパワーウインドウスイッチ回路と
    を備えたパワーウインドウ装置。
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