JP2000268660A - パワーウインドウスイッチ回路 - Google Patents

パワーウインドウスイッチ回路

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JP2000268660A
JP2000268660A JP11069036A JP6903699A JP2000268660A JP 2000268660 A JP2000268660 A JP 2000268660A JP 11069036 A JP11069036 A JP 11069036A JP 6903699 A JP6903699 A JP 6903699A JP 2000268660 A JP2000268660 A JP 2000268660A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーウインドウスイッチ回路が水に濡れた状
態であっても、下降スイッチ及び上昇スイッチをオン操
作したとき、ウインドウガラスを下降又は上昇できる。 【解決手段】下降スイッチ42及び上昇スイッチ52
を、それぞれ電源側端子Bに接続される電源側固定接点
42aと、接地側端子Eに接続される接地側固定接点4
2dと、両接点間を切り換え接続する負荷側可動接点4
2cとを備えたトランスファ接点から構成する。各負荷
側可動接点42cはオフ状態では接地側固定接点42d
に接続されることにより第1のリレーR1又は第2のリ
レーR21を不作動状態にし、オン操作時には電源側固
定接点42aに切り換え接続されることにより、第1の
リレーR1又は第2のリレーR2を作動状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に設けられるパワ
ーウインドウスイッチ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のサイドドア等のウインド
ウガラスを自動的に開閉させるためにパワーウインドウ
装置が用いられている。そして、前記パワーウインドウ
装置には、パワーウインドスイッチ回路が設けられてい
る。搭乗者がパワーウインドウスイッチ回路に設けられ
た、マニュアルのアップスイッチ(上昇スイッチ)又は
ダウンスイッチ(下降スイッチ)をオン操作することに
より、ウインドウガラスがアップ側又はダウン側に駆動
されるようにされている。
【0003】図4は、従来のパワーウインドウスイッチ
回路の一例を示している。同図において、Eはパーウイ
ンドウスイッチ回路40の接地側端子、Uは駆動モータ
Mのアップ側出力端子、Dは同じく駆動モータMのダウ
ン側出力端子、Bは電源側端子である。又、SUは図示
しない遠隔操作用制御回路のアップ側入力端子、SDは
同じく遠隔操作用制御回路のダウン側入力端子である。
【0004】このパワーウインドウスイッチ回路40を
説明すると、バッテリ電源用の電源側端子Bと、接地線
L間には、順方向接続のダイオード41、下降スイッチ
42、第1のリレーR1のコイル43からなる直列回路
が接続されている。前記コイル43の両端子には保護用
のダイオード45が接続されている。又、前記電源側端
子Bと、駆動モータMの一方の端子間には前記第1のリ
レーR1のリレー接点44が接続されている。同リレー
接点44は、a接点とされており、前記コイル43が消
磁時にはその可動接点は、接地線Lに接続された固定接
点に接続されている。又、前記リレー接点44は、前記
コイル43が励磁されると、電源側固定接点(電源側端
子Bに接続されている接点)に接続される。
【0005】又、前記ダイオード41のカソードと、接
地線L間には、上昇スイッチ52、第2のリレーR2の
コイル53からなる直列回路が接続されている。前記コ
イル53の両端子には保護用のダイオード55が接続さ
れている。又、前記電源側端子Bと、駆動モータMの他
方の端子間には前記第2のリレーR2のリレー接点54
が接続されている。同リレー接点54は、a接点とされ
ており、前記コイル53が消磁時にはその可動接点は、
接地線Lに接続された固定接点に接続されている。又、
前記リレー接点54は、前記コイル53が励磁される
と、電源側固定接点(バッテリ電源Bに接続された接
点)に接続される。
【0006】そして、下降スイッチ42がオン操作され
ると、第1のリレーR1のコイル43が励磁され、リレ
ー接点44が電源側固定接点に接続される。すると、駆
動モータMは正転される。この結果、ワイヤ式又はアー
ム式のレギュレータ(図示しない)は前記駆動モータM
により駆動されてウインドウガラスを下降する。
【0007】一方、上昇スイッチ52がオン操作される
と、第2のリレーR2のコイル53が励磁され、リレー
接点54が電源側固定接点に接続される。すると、駆動
モータMは逆転される。この結果、ワイヤ式又はアーム
式のレギュレータ(図示しない)は前記駆動モータMに
より駆動されてウインドウガラスを上昇する。
【0008】ところで、パワーウインドウスイッチ回路
40が雨水等の電解質の液にて濡れた場合、下降スイッ
チ42,上昇スイッチ52を操作していないにもかかわ
らず各スイッチ42,52の可動接点又は、電源側固定
接点42a,52aと負荷側固定接点42b,52b間
が同時にリーク(短絡)することがある。このような場
合には、第1のリレーR1,第2のリレーR2のコイル
43,53が同時に励磁されるため、リレー接点44、
54は同時に電源側固定接点(バッテリ電源Bに接続さ
れた端子)に接続される。このため、駆動モータMの両
端子には、同電圧が印加されることになる。
【0009】このように、図4の例において、下降スイ
ッチ、上昇スイッチを備えたパワーウインドウスイッチ
回路は、各スイッチの各接点間が短絡した場合には、駆
動モータを上昇下降のいずれにも駆動しないようにされ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このため、車両が水に
浸かって、パワーウインドウスイッチ回路40が水に濡
れると、各スイッチ42,52の各接点間が同時にリー
ク(短絡)することになる。従って、この状態のとき
に、下降スイッチ42又は上昇スイッチ52をオン操作
しても、両スイッチ42,52の各接点が短絡している
ため、駆動モータMを駆動しないことになる。
【0011】本発明は上記の課題を解消するためになさ
れたものであり、パワーウインドウスイッチ回路が水に
濡れた状態であっても、下降スイッチ及び上昇スイッチ
をオン操作したとき、ウインドウガラスを下降又は上昇
できるようにしたパワーウインドウスイッチ回路を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、オン操作されると、ウ
インドウガラスを下降させるための第1のリレーを作動
する下降スイッチを含む下降スイッチ回路と、オン操作
されると、前記ウインドウガラスを上昇させるための第
2のリレーを作動する上昇スイッチを含む上昇スイッチ
回路とを備えたパワーウインドウスイッチ回路におい
て、前記下降スイッチ及び上昇スイッチは、それぞれ電
源側端子に接続される第1接点と、接地側端子に接続さ
れる第2接点と、両接点間を切り換え接続する可動接点
とを備えたトランスファ接点から構成し、前記各可動接
点は非操作時には第2接点に接続されることにより第1
のリレー又は第2のリレーを不作動状態にし、操作時に
は第1接点に切り換え接続されることにより、第1のリ
レー又は第2のリレーを作動状態にするパワーウインド
ウスイッチ回路を要旨とするものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記第1のリレーには、前記下降スイッチ回路とは
別に、制御回路からの駆動電流供給のための第1遠隔用
通電回路が接続され、第2のリレーには、前記上昇スイ
ッチ回路とは別に、制御回路からの駆動電流供給のため
の第2遠隔用通電回路が接続され、第1遠隔用通電回路
と、下降スイッチの可動接点間には、同可動接点を介し
て接地側端子に制御回路からの駆動電流が短絡するのを
阻止するとともに下降スイッチの可動接点から第1リレ
ーへの駆動電流の通過を許容する第1素子が接続され、
第2遠隔用通電回路と、上昇スイッチの可動接点間に
は、同可動接点を介して接地側端子に制御回路からの駆
動電流が短絡するのを阻止するとともに上昇スイッチの
可動接点から第2リレーへの駆動電流の通過を許容する
第2素子が接続されているパワーウインドウスイッチ回
路を要旨とするものである。
【0014】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
パワーウインドウスイッチ回路が水等の電解質の液に濡
れ、下降スイッチ及び上昇スイッチの各第1接点・可動
接点間がリークする。このとき、各スイッチの可動接点
は接地側端子に接続された第2接点に接続されている。
このため、第1及び第2のリレーは作動されず、リーク
した状態にあっても、ウインドウガラスは作動しない。
【0015】そして、このリーク状態において、下降ス
イッチをオン操作すると、下降スイッチの可動接点は電
源側端子に接続された第1接点に接続される。一方、上
昇スイッチ側は引き続きリーク状態であっても、その可
動接点は、接地側端子に接続された第2接点に接続され
ているため、前記下降スイッチのオン操作により、第1
のリレーが作動されウインドウガラスが下降する。
【0016】又、このリーク状態において、上昇スイッ
チをオン操作すると、上昇スイッチの可動接点は第1接
点に接続される。一方、下降スイッチ側は引き続きリー
ク状態であっても、その可動接点は、接地側端子に接続
された第2接点に接続されているため、前記上昇スイッ
チのオン操作により、第2のリレーが作動されウインド
ウガラスが上昇する。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、パワーウ
インドウスイッチ回路が水等の電解質の液に濡れ、下降
スイッチ及び上昇スイッチの各第1接点・可動接点間が
リークした状態や、リークしていない通常の状態におい
て、制御回路から第1遠隔用通電回路に駆動電流が供給
された場合、第1遠隔用通電回路と、下降スイッチの可
動接点間には、第1素子が介在しているため、同第1回
路によって可動接点を介して接地側端子に制御回路から
の駆動電流が短絡するのが阻止される。この結果、制御
回路から第1遠隔用通電回路を介して供給される駆動電
流により、第1のリレーが作動されウインドウガラスが
下降する。
【0018】又、パワーウインドウスイッチ回路が水等
の電解質の液に濡れ、下降スイッチ及び上昇スイッチの
各第1接点・可動接点間がリークした状態リークしてい
ない通常の状態において、制御回路から第2遠隔用通電
回路に駆動電流が供給された場合、第2遠隔用通電回路
と、上昇スイッチの可動接点間には、第2回路が介在し
ているため、同第2素子によって可動接点を介して接地
側端子に制御回路からの駆動電流が短絡するのが阻止さ
れる。この結果、制御回路から第2遠隔用通電回路を介
して供給される駆動電流により、第2のリレーが作動さ
れウインドウガラスが上昇する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両としての自動
車のパワーウインドウスイッチ回路に具体化した実施形
態を図1を参照して説明する。
【0020】図1は、パワーウインドウ装置の電気的構
成を示すブロック図を示している。この実施形態のパワ
ーウインドウ装置1は、自動車の助手席のサイドドアに
設けられたものである。
【0021】本実施形態は、図4の従来例を改良したも
のであるため、従来例と同一又は相当する構成について
は同一符号を付して、その説明を省略する。本実施形態
では、下降スイッチ42は、電源側固定接点42a、負
荷側可動接点42c、及び接地側固定接点42dからな
るトランスファ接点にて構成されている。なお、負荷側
可動接点42cは、本実施形態では、接続線を介して互
いに離間した一対の接点から構成されているが、1つの
可動接点にて構成してもよい。前記電源側固定接点42
aはダイオード41のカソードに接続されている。又、
接地側固定接点42dは、接地線Lを介して接地側端子
Eに接続されている。前記負荷側可動接点42cはダイ
オード46を介してコイル43のプラス端子に接続され
ている。
【0022】前記両負荷側可動接点42cのうち、一方
は、下降スイッチ42がオフ状態の際には、接地側固定
接点42dに接続され、他方は電源側固定接点42aか
らオフとされる。又、オン状態の際には、一方が接地側
固定接点42dから離間され、他方が電源側固定接点4
2aに接続される。前記電源側固定接点42aは第1接
点を構成し、接地側固定接点42dは第2接点を構成
し、負荷側可動接点42cは可動接点を構成する。
【0023】又、本実施形態では、上昇スイッチ52
は、電源側固定接点52a、負荷側可動接点52c、及
び接地側固定接点52dからなるトランスファ接点にて
構成されている。なお、負荷側可動接点52cは、本実
施形態では、接続線を介して互いに離間した一対の接点
から構成されている1つの可動接点にて構成してもよ
い。前記電源側固定接点52aはダイオード41のカソ
ードに接続されている。又、接地側固定接点52dは、
接地線Lを介して接地側端子Eに接続されている。前記
負荷側可動接点52cはダイオード56を介してコイル
53のプラス端子に接続されている。
【0024】前記両負荷側可動接点52cのうち、一方
は、上昇スイッチ52がオフ状態の際には、接地側固定
接点52dに接続され、他方は電源側固定接点52aか
らオフとされる。又、オン状態の際には、一方が接地側
固定接点52dから離間され、他方が電源側固定接点5
2aに接続される。
【0025】前記電源側固定接点52aは第1接点を構
成し、接地側固定接点52dは第2接点を構成し、負荷
側可動接点52cは可動接点を構成する。前記第1のリ
レーR1のコイル43のプラス側端子は、第1遠隔用通
電回路としての回路P、及びダウン側入力端子SDを介
して運転席側のサイドドアに設けられた制御回路として
のマスタースイッチ回路(図示しない)に接続されてい
る。同マスタースイッチ回路には、助手席用の下降スイ
ッチ(図示しない)が設けられており、運転席側から助
手席のサイドドアのウインドウガラスを下降操作するた
めに、助手席用の下降スイッチがオン操作されると、同
マスタースイッチ回路から励磁電流(駆動電流)が出力
される。この出力された励磁電流により、第1のリレー
R1のコイル43は励磁可能とされている。
【0026】又、前記ダイオード46は、ダウン側入力
端子SDとコイル43のプラス端子間の回路Pに接続さ
れ、前記マスタースイッチ回路からの励磁電流が接地側
固定接点42dを介して接地線Lに短絡しないようにし
ている。
【0027】又、前記第2のリレーR2のコイル53の
プラス側端子は、第2遠隔用通電回路としての回路O、
アップ側入力端子SUを介して前記運転席側のサイドド
アに設けられたマスタースイッチ回路(図示しない)に
接続されている。同マスタースイッチ回路には、助手席
用の上昇スイッチ(図示しない)が設けられており、運
転席側から助手席のサイドドアのウインドウガラスを上
昇操作するために、助手席用の上昇スイッチがオン操作
されると、同マスタースイッチ回路から励磁電流(駆動
電流)が出力される。この出力された励磁電流により、
第2のリレーR2のコイル53は励磁可能とされてい
る。
【0028】又、前記ダイオード56は、アップ側入力
端子SUとコイル53のプラス端子間の回路Pに接続さ
れ、前記マスタースイッチ回路からの励磁電流が接地側
固定接点52dを介して接地線Lに短絡しないようにし
ている。
【0029】本実施形態では、駆動モータMが駆動源に
相当する。又、第1のリレーR1が第1のリレー回路に
相当し、コイル43が第1のコイル、リレー接点44が
第1のリレー接点に相当する。又、第2のリレーR2が
第2のリレー回路に相当し、コイル53が第2のコイ
ル、リレー接点54が第2のリレー接点に相当する。さ
らに、前記下降スイッチ42は下降スイッチ回路を構成
し、上昇スイッチ52は上昇スイッチ回路を構成する。
又、前記ダイオード46は第1回路及び第1素子を構成
し、ダイオード56は、第2回路及び第2素子を構成し
ている。
【0030】上記のように構成されたパワーウインドウ
装置3の作用について説明する。さて、パワーウインド
ウスイッチ回路40が水等の電解質に濡れていないとき
において、下降スイッチ42は上昇スイッチ52がオフ
状態のさきには、各負荷側可動接点42c,52cの一
方は、接地側固定接点42d,52dに接続され、他方
は電源側固定接点42a,52aから離間されている。
【0031】この状態から、下降スイッチ42又は、上
昇スイッチ52をオン操作すると、各負荷側可動接点4
2c,52cのうち、一方が接地側固定接点42d,5
2dから離間し、他方は、電源側固定接点42a,52
aに接続される。
【0032】このため、各リレーR1又はR2のコイル
43,53が励磁されて、リレー接点44,54が作動
され、駆動モータMは正転或いは逆転される。この結
果、パワーウインドウガラスが下降又は上昇する。
【0033】又、運転席側から助手席のサイドドアのウ
インドウガラスを下降操作するために、助手席用の下降
スイッチがオン操作されると、同マスタースイッチ回路
から励磁電流(駆動電流)が出力される。この出力され
た励磁電流により、第1のリレーR1のコイル43は励
磁される。この結果、リレー接点44が作動され、駆動
モータMは正転される。この結果、パワーウインドウガ
ラスが下降する。
【0034】なお、回路Pを流れる励磁電流は、ダイオ
ード46によって、接地側固定接点42dを介して接地
線Lに短絡することが防止される。反対に、運転席側か
ら助手席のサイドドアのウインドウガラスを上昇操作す
るために、助手席用の上昇スイッチがオン操作される
と、同マスタースイッチ回路から励磁電流(駆動電流)
が出力される。この出力された励磁電流により、第2の
リレーR2のコイル53は励磁される。この結果、リレ
ー接点54が作動され、駆動モータMは逆転される。こ
の結果、パワーウインドウガラスが上昇する。
【0035】なお、回路Oを流れる励磁電流は、ダイオ
ード56によって、接地側固定接点52dを介して接地
線Lに短絡することが防止される。パワーウインドウス
イッチ回路40が雨水等の電解質の液にて濡れた場合、
下降スイッチ42,上昇スイッチ52を操作していない
にもかかわらず各スイッチ42,52の電源側固定接点
42a,52aと負荷側可動接点42c,52c間が同
時にリーク(短絡)する。
【0036】この場合には、各スイッチ42,52の負
荷側可動接点42c,52cの一方は接地側端子Eに接
続された接地側固定接点42d,52dに接続され、他
方は電源側固定接点42a,52aから離間されてい
る。このため、第1及び第2のリレーR1,R2は作動
Pせず、リークした状態にあっても、ウインドウガラス
は作動しない。
【0037】この状態で、下降スイッチ42をオン操作
すると、負荷側可動接点42cのうち、一方が接地側固
定接点42dから離間し、他方は、電源側固定接点42
aに接続される。
【0038】一方、上昇スイッチ52側は引き続きリー
ク状態であって、その負荷側可動接点52cのうち、一
方は、接地側端子Eに接続された接地側固定接点52d
に接続され、他方は電源側固定接点52aから離間され
ている。このため、下降スイッチ42のオン操作によ
り、第1のリレーR1が作動されて、駆動モータMが正
転されることによりウインドウガラスが下降する。
【0039】又、反対に、この状態で、上昇スイッチ5
2をオン操作すると、各負荷側可動接点52cのうち、
一方が接地側固定接点52dから離間し、他方は、電源
側固定接点52aに接続される。
【0040】一方、下降スイッチ42側は引き続きリー
ク状態であって、その負荷側可動接点42cは、その負
荷側可動接点42cのうち、一方は、接地側端子Eに接
続された接地側固定接点42dに接続され、他方は電源
側固定接点42aから離間されている。このため、上昇
スイッチ52のオン操作により、第2のリレーR2が作
動されて、駆動モータMが逆転されることによりウイン
ドウガラスが上昇する。
【0041】又、上記のように下降スイッチ42、上昇
スイッチ52の各接点がリークしている状態のとき、運
転席側から助手席のサイドドアのウインドウガラスを下
降操作するために、助手席用の下降スイッチがオン操作
されると、同マスタースイッチ回路から励磁電流(駆動
電流)が出力される。この出力された励磁電流により、
第1のリレーR1のコイル43は励磁される。この結
果、リレー接点44が作動され、駆動モータMは正転さ
れる。この結果、パワーウインドウガラスが下降する。
このとき、回路Pを流れる励磁電流は、ダイオード46
によって、接地側固定接点42dを介して接地線Lに短
絡することが防止される。
【0042】反対に、上記のように下降スイッチ42、
上昇スイッチ52の各接点がリークしている状態のと
き、運転席側から助手席のサイドドアのウインドウガラ
スを上昇操作するために、助手席用の上昇スイッチがオ
ン操作されると、同マスタースイッチ回路から励磁電流
(駆動電流)が出力される。この出力された励磁電流に
より、第2のリレーR2のコイル53は励磁される。こ
の結果、リレー接点54が作動され、駆動モータMは逆
転される。この結果、パワーウインドウガラスが上昇す
る。このとき、回路Oを流れる励磁電流は、ダイオード
56によって、接地側固定接点52dを介して接地線L
に短絡することが防止される。
【0043】さて、本実施形態によると、次のような利
点がある。 (1) 本実施形態では、下降スイッチ42及び上昇ス
イッチ52を、それぞれ電源側端子Bに接続される電源
側固定接点42a(第1接点)と、接地側端子Eに接続
される接地側固定接点42d(第2接点)と、両接点間
を切り換え接続する負荷側可動接点42c(可動接点)
とを備えたトランスファ接点から構成した。そして、各
負荷側可動接点42cはオフ状態(非操作時)には接地
側固定接点42d(第2接点)に接続されることにより
第1のリレーR1又は第2のリレーR21を不作動状態
にし、オン操作時には電源側固定接点42a(第1接
点)に切り換え接続されることにより、第1のリレーR
1又は第2のリレーR2を作動状態にするようにした。
【0044】この結果、パワーウインドウスイッチ回路
40が水等の電解質の液に濡れ、下降スイッチ42及び
上昇スイッチ52のそれぞれの各接点か間がリークして
も、各スイッチ42,52の可動接点42c,52cは
接地側端子Eに接続された接地側固定接点42d,52
d(第2接点)にそれぞれ接続されている。このため、
第1及び第2のリレーR1,R2は作動されず、リーク
した状態にあっても、ウインドウガラスは作動すること
がない。
【0045】そして、このリーク状態において、下降ス
イッチ42をオン操作した場合や、上昇スイッチ52を
オン操作すると、ウインドウガラスを下降したり上昇し
たりすることができる。
【0046】(2) 本実施形態では、第1のリレーR
1には、下降スイッチ42(下降スイッチ回路)とは別
に、マスタースイッチ回路(制御回路)からの駆動電流
供給のための回路P(第1遠隔用通電回路)を接続し、
第2のリレーR2には、上昇スイッチ52(上昇スイッ
チ回路)とは別に、マスタースイッチ回路(制御回路)
からの駆動電流供給のための回路O(第2遠隔用通電回
路)を接続した。そして、回路Pと、下降スイッチ42
の可動接点42c間には、同可動接点42cを介して接
地側端子Eにマスタースイッチ回路からの駆動電流が短
絡するのを阻止するとともに下降スイッチ42の可動接
点42cから第1リレーR1への駆動電流の通過を許容
するダイオード46(第1回路)を接続した。又、回路
Oと、上昇スイッチ52の可動接点52c間には、同可
動接点52cを介して接地側端子Eにマスタースイッチ
回路からの駆動電流が短絡するのを阻止するとともに上
昇スイッチ52の可動接点52cから第2リレーR2へ
の駆動電流の通過を許容するダイオード56(第2回
路)を接続した。
【0047】この結果、回路Pを流れる励磁電流は、ダ
イオード46によって、接地側固定接点42dを介して
接地線Lに短絡することが防止できる。又、回路Oを流
れる励磁電流は、ダイオード56によって、接地側固定
接点52dを介して接地線Lに短絡することが防止でき
る。
【0048】本発明の実施形態は、上記実施形態以外に
次のように変更することも可能である。 (1) 前記実施形態では、2ドアセダンのパワーウイ
ンドウ装置に具体化したが、3つ以上のサイドドアを有
する自動車等の車両のパワーウインドウ装置に具体化し
てもよい。
【0049】(2) 前記各実施形態では、パワーウイ
ンドウスイッチ回路40は、サイドドアに設けることを
前提としているが、サイドドアに設けることは必須では
なく、例えば、運転席と助手席との間のコンソールに設
けてもよく、又、インストルメントパネル等に設けても
よい。
【0050】(3) 前記実施形態では、端子SU,S
Dを設けたが、運転席用のサイドドアに設ける場合に
は、この端子SU,SDを省略してもよい。 (4) 前記実施形態では、パワーウインドウスイッチ
回路40の、SU,B,SD,E,U,Dの各端子のコ
ネクタにおける配置については説明しなかったが、図2
に示すようにすることが好ましい。図2は、パワーウイ
ンドウスイッチ回路40の接続部におけるコネクタハウ
ジングを正面から見た場合の配置を示している。同図に
示すように電源側端子B・ダウン側入力端子SD間、電
源側端子B・アップ側入力端子SU間は、接地側端子E
・ダウン側入力端子SD間、接地側端子E・アップ側入
力端子SU間よりも長く配置されている。
【0051】ちなみに、図5は、従来のパワーウインド
ウスイッチ回路40の、SU,B,SD,E,U,Dの
各端子のコネクタにおける配置を示す。同図に示すよう
に、電源側端子B・ダウン側入力端子SD間、及び電源
側端子B・アップ側入力端子SU間はの距離は、コネク
タハウジングが同じ大きさとしたとき、図2に示すもの
よりも図5に示す従来例の方が短くされている。
【0052】このようにして、電源ライン(端子Bを含
む)と、リレーコイル43,53のプラス側の端子(S
U,SD及び回路O,Pを含む)間のリークを極力防止
する。
【0053】又、パワーウインドウスイッチ回路40の
スイッチにおけるターミナル取り回し配置は、図3に示
すように配置するのが好ましい。同図において、電源側
端子Bとダウン側入力端子SDとの間、及び電源側端子
Bと、アップ側入力端子SU間に、アースラインを配置
するものとする。こうすることにより、電源ライン(端
子Bを含む)と、リレーコイル43,53のプラス側の
端子(SU,SD及び回路O,Pを含む)間のリークを
極力防止する。
【0054】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に挙げる。 (1) 請求項2において、第1回路は第1素子、及び
第2回路は、第2素子から構成されていることを特徴と
するパワーウインドウスイッチ回路。
【0055】こうすることにより、素子にて請求項2の
作用効果を実現することができる。 (2) 請求項2において、第1素子及び第2素子はダ
イオードにて構成されていることを特徴とするパワーウ
インドウスイッチ回路。こうすることにより、ダイオー
ドにて請求項2の作用効果を実現することができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び請求
項2の発明によれば、パワーウインドウスイッチ回路が
水に濡れ、リークした状態であっても、下降スイッチ又
は上昇スイッチをオン操作したとき、ウインドウガラス
を下降又は上昇できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のパワーウインドウ装置の電気的構成
を示す電気回路図。
【図2】同じくパワーウインドウ装置の接続端子の配置
を示す説明図。
【図3】同じくパワーウインドウ装置の基板の配線を示
す説明図。
【図4】従来のパワーウインドウ装置の電気回路図。
【図5】従来のパワーウインドウ装置の接続端子の配置
を示す説明図。
【符号の説明】
40…パワーウインドウスイッチ回路、42…下降スイ
ッチ(下降スイッチ回路を構成する)、52…上昇スイ
ッチ(上昇スイッチ回路を構成する)、M…駆動モータ
(駆動源を構成する)、P…回路(第1遠隔用通電回
路)、O…回路(第2遠隔用通電回路)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オン操作されると、ウインドウガラスを
    下降させるための第1のリレーを作動する下降スイッチ
    を含む下降スイッチ回路と、 オン操作されると、前記ウインドウガラスを上昇させる
    ための第2のリレーを作動する上昇スイッチを含む上昇
    スイッチ回路とを備えたパワーウインドウスイッチ回路
    において、 前記下降スイッチ及び上昇スイッチは、それぞれ電源側
    端子に接続される第1接点と、接地側端子に接続される
    第2接点と、両接点間を切り換え接続する可動接点とを
    備えたトランスファ接点から構成し、 前記各可動接点は非操作時には第2接点に接続されるこ
    とにより第1のリレー又は第2のリレーを不作動状態に
    し、操作時には第1接点に切り換え接続されることによ
    り、第1のリレー又は第2のリレーを作動状態にするこ
    とを特徴とするパワーウインドウスイッチ回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のリレーには、前記下降スイッ
    チ回路とは別に、制御回路からの駆動電流供給のための
    第1遠隔用通電回路が接続され、 第2のリレーには、前記上昇スイッチ回路とは別に、制
    御回路からの駆動電流供給のための第2遠隔用通電回路
    が接続され、 第1遠隔用通電回路と、下降スイッチの可動接点間に
    は、同可動接点を介して接地側端子に制御回路からの駆
    動電流が短絡するのを阻止するとともに下降スイッチの
    可動接点から第1リレーへの駆動電流の通過を許容する
    第1回路が接続され、 第2遠隔用通電回路と、上昇スイッチの可動接点間に
    は、同可動接点を介して接地側端子に制御回路からの駆
    動電流が短絡するのを阻止するとともに上昇スイッチの
    可動接点から第2リレーへの駆動電流の通過を許容する
    第2回路が接続されていることを特徴とする請求項1に
    記載のパワーウインドウスイッチ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR100960347B1 (ko) * 2003-04-25 2010-05-28 카부시키가이샤 토카이리카덴끼 세이사쿠쇼 파워 윈도우 장치

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