JP2000144840A - 排水口用ヌメリ取り器 - Google Patents

排水口用ヌメリ取り器

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JP2000144840A
JP2000144840A JP11054253A JP5425399A JP2000144840A JP 2000144840 A JP2000144840 A JP 2000144840A JP 11054253 A JP11054253 A JP 11054253A JP 5425399 A JP5425399 A JP 5425399A JP 2000144840 A JP2000144840 A JP 2000144840A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水口の上部に設置することができ、安全性
や取り扱い性に優れ、適度な溶解性を保持したヌメリ防
除剤を収納した容器から、ヌメリ防除剤の溶解液を排水
管壁面に広がらせることができる排水口用ヌメリ取り器
を提供すること。 【解決手段】 5−クロロ−2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オンと多分子系ホスト化合物とからなる包
接化合物等のヌメリ防除剤を収納した容器からなるヌメ
リ取り器を、排水口の入口部又は上部に設置する。容器
には、容器の上面もしくは側面上部に設けられた排水流
入孔と、容器の底部もしくは側面下部又はこれに加えて
側面に設けられた溶解液流出孔とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台所流し台の排水
口や風呂場の排水口やトイレの床の排水口等のように、
雑菌やカビ等の代謝物によりヌメリや悪臭が発生する箇
所に設け、ヌメリを除去したり、ヌメリの発生を予防し
たり、あるいはヌメリを防除したりするのに有用なヌメ
リ取り器やそのための容器、それらを用いるヌメリ取り
方法等に関するもので、特に、家庭用台所流し台の排水
口部を大型化し、ゴミ取りカゴを設置し、排水とともに
流出した料理材料クズ等の生ゴミをゴミ取りカゴで補集
し、一定量がたまった際に廃棄するタイプの流し台のゴ
ミ取りカゴ用のヌメリ取り器に関する。
【0002】
【従来の技術】台所流し台や風呂場の排水口のヌメリの
主成分は、食材、界面活性剤、石鹸、人の垢等が細菌の
栄養源となり、そのとき細菌から分泌されるポリサッカ
ライドであることが知られている。
【0003】従来、家庭用流し台の排水口部のゴミ取り
カゴのヌメリ防止用薬剤として、トリクロルイソシアヌ
ール酸、ジクロルイソシアヌール酸塩、ブロムクロルジ
メチルヒダントイン等の塩素系酸化剤を単独又は他の成
分と配合したものを加圧成形した錠剤を、プラスチック
製のネット又はカゴ状容器に収納し、ヒモ等によりゴミ
取りカゴ内に吊し、ゴミ取りカゴのヌメリを防止する薬
剤はよく知られており(特開平8−128090号公
報)、これらは数年前より「ヌメリ取り剤」等の名称で
販売され実用に供されている。
【0004】上記薬剤は塩素系酸化剤の強力な殺菌力に
より、ゴミ取りカゴのヌメリと悪臭の防止に効果を発揮
し、広く使用されているが、その強力な酸化力によりゴ
ミ取りカゴ及び周辺の排水口材質を劣化・腐食させる
他、塩素ガスや塩素ガスと食物クズ中の窒素分との反応
により生成する三塩化窒素等の刺激臭のガスを発生する
等の安全性に問題を有している。
【0005】上記問題点を解決するため塩素系酸化剤以
外の殺菌剤を用いた「ヌメリ取り剤」が、種々提案され
ている。例えば、過炭酸ソーダ、過硫酸カリウム、過ホ
ウ酸ソーダ等の過酸化物(特開平8−268818号公
報、特開平9−31495号公報)、ポビドンヨード等
のヨウ素系殺菌剤(特開平9−124423号公報、特
開平9−227317号公報)、亜硫酸塩等の硫黄化合
物と抗菌剤からなる除菌用薬剤(特開平9−12442
2号公報)、オルトフェニルフェノール、ジフェニル、
2−イソプロピル−5−メチルフェノール、ヒノキチオ
ール等の揮発性除菌剤(特開平9−206040号公
報)、銀イオン、銅イオン等をゼオライト、シリカゲル
等の無機化合物に担持させた無機系殺菌剤(特開平8−
157305号公報、特開平9−30915号公報、特
開平9−194313号公報)、パラクロロメタキシレ
ノール等の工業用殺菌剤等を単独又は適当な溶解調整剤
を添加して加圧成形した錠剤が知られている。
【0006】これら塩素系酸化剤以外の殺菌剤を用いた
「ヌメリ取り剤」は、塩素系酸化剤からなる「ヌメリ取
り剤」と同様に、プラスチック製のネット又はカゴ状容
器に収納し、ヒモ等でゴミ取りカゴ内につり下げて設置
され、塩素系酸化剤を使用しない「ヌメリ取り剤」とし
て一部市販されているが、従来の塩素系酸化剤を有効成
分とする「ヌメリ取り剤」に比べると殺菌力が弱く、ヌ
メリや悪臭の防止効果が不充分であり、普及が進んでい
ない。
【0007】また、特開平7−184823号公報に
は、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの
混合物等の抗菌剤を中空多孔質シリカ等の無機多孔質微
粒子に担持させたものを不織布等の透水性の袋に収納し
たり、蛋白質や多糖類等の水溶性物質に担持させフィル
ム状とした「ヌメリ取り剤」が記載されている。しか
し、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンは、強い抗菌力を有し、かつ材質腐食やガスの発
生はともなわないが、水に易溶であり有効期間が従来の
薬剤より短期間となる欠点の他、皮膚刺激性が激しいた
め、家庭において使用するには安全上問題があった。
【0008】上記の他、ヌメリ取り剤を収納した容器を
つなぎ部を介して生ゴミカゴの取っ手に取り付ける取付
部を有するもの(特開平9−292号公報)や、フッ素
樹脂で表面が被覆された生ゴミ用網カゴを使用するもの
(特開平8−158441号公報)や、網カゴの周囲に
設けられた環状パイプから電解酸性イオン水を噴射する
もの(実開平6−46069号公報)や、排水口の上部
に防菌防黴作用を有する溶液を供給する防菌防黴装置
(特開平9−154923号公報)等が知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡単
に排水口の上部に設置することができ、安全性や取り扱
い性に優れ、適度な溶解性を保持したヌメリ防除剤を収
納した容器から、ヌメリ防除剤の溶解液を排水管壁面等
に広がらせることができる排水口用ヌメリ取り器を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと多分
子系ホスト化合物とからなる包接化合物を加圧成形して
なる非さらし粉系ヌメリ防除剤を提案している(特願平
9−50384号)。この防除剤は、5−クロロ−2−
メチル−4−イソチアゾリン−3−オンをホスト化合物
により多分子包接体としているため皮膚刺激性が低下
し、かつ水に対する溶解性も低下しており、ヌメリ防除
剤として優れたものである。また、本発明者らは、有機
ヨード系抗菌剤と固体酸とを加圧成形してなるヌメリ防
除剤についても提案しており(特願平9−50385
号)、このヌメリ防除剤も優れたヌメリ防除効果が確認
されている。
【0011】ところで、塩素系酸化剤を有効成分とする
薬剤であれば、ゴミ取りカゴの底部に設置しても、発生
する塩素ガスにより薬剤溶解液が接触しない部分も含め
殺菌できるため、カゴ内全体のヌメリ防止が可能である
のに対し、非塩素系酸化剤を有効成分とする薬剤、特に
上記の5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−
3−オンをホスト化合物により多分子包接体としたヌメ
リ防除剤や有機ヨード系抗菌剤を加圧成形してなるヌメ
リ防除剤の優れたヌメリ防除効果は、薬剤の設置された
周辺部に限られ、特に薬剤の設置された位置より上部の
部分に対する効果が弱いということを見出した。そこ
で、これらヌメリ防除剤を排水管の入口部又は上部に設
置することができ、該ヌメリ防除剤の溶解液を排水管壁
面等に広がらせることができる排水口用ヌメリ取り容器
を種々試作し、ヌメリ防除効果について検討し、ヌメリ
防除効果について確認し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、微生物の発育抑制物
質を含有する固形物、特に5−クロロ−2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オンと多分子系ホスト化合物と
からなる包接化合物、有機ヨード系抗菌剤等の非塩素系
薬剤を含有する固形物、例えば同種あるいは異種の複数
の小粒の固形物と、排水口の入口部又は上部に設置可能
な形状、例えば蓋形状をした、該固形物を収納する容器
とからなり、該容器が、排水の流入量を制御しうる開口
度を有する容器の上面もしくは側面上部に設けられた排
水流入孔と固形物の溶解液の流出量を制御しうる開口度
を有する固形物の溶解液をヌメリ発生壁面部に広がらせ
ることができる排水口用ヌメリ取り器、好ましくは、容
器内に保持できる最大量の水が0.5〜500秒で流出
する制御された開口度を有する容器の底部もしくは側面
下部又はこれに加えて側面に設けられた溶解液流出孔を
有する上記排水口用ヌメリ取り器や、溶解液流出孔の開
口総面積が排水流入孔の開口総面積の0.98〜0.0
1である上記排水口用ヌメリ取り器や、溶解液流出孔又
はその近傍に分配管、分配樋又は細棒状分配ピン等を有
する上記排水口用ヌメリ取り器に関する。
【0013】また、本発明は、微生物の発育抑制物質を
含有する固形物が収納された容器をヌメリ発生壁面の上
部に設置し、容器の上面もしくは側面上部に設けられた
排水流入孔から流入した排水により固形物を溶解させ、
固形物の溶解液を容器の底部もしくは側面下部又はこれ
に加えて側面に設けられた溶解液流出孔から流出させ、
ヌメリ発生壁面部に広がらせることを特徴とするヌメリ
取り方法に関する。
【0014】さらに、本発明は、排水口の入口部又は上
部に設置可能な形状をし、かつその内部に微生物の発育
抑制物質を含有する固形物を収納することができる容器
であって、底部もしくは側面下部又はこれに加えて側面
に固形物の溶解液流出孔を、上面もしくは側面上部に排
水流入孔をそれぞれ有し、かつ溶解液流出孔の開口総面
積が排水流入孔の開口総面積の0.98〜0.01であ
る、固形物の溶解液をヌメリ発生壁面部に広がらせるこ
とができるヌメリ取り用容器に関する。
【0015】
【本発明の実施の形態】本発明において、微生物の発育
を抑制する物質としては、各種公知の殺菌剤、抗菌剤が
使用可能であり、一般的な防黴剤又は抗細菌剤として知
られている化合物や抗菌作用を有する天然精油類等であ
ればどのようなものでも使用することができるが、広い
抗菌スペクトルを有するものが好ましく、例えば、塩素
系薬剤としては、ジクロロジメチルヒダントイン、ブロ
モクロルジメチルヒダントイン、ジクロルイソシアヌル
酸ナトリウム、ジクロルイソシアヌル酸カリウム、ジク
ロルイソシアヌル酸ナトリウムの水和物(2水和物
等)、ジクロルイソシアヌル酸カリウムの水和物及びト
リクロルイソシアヌル酸、次亜塩素酸ナトリウム等が例
示することができ、また、非塩素系薬剤としては、過炭
素ナトリウム、過硫酸カリウム、過ほう酸ナトリウム、
オルトフェニルフェノール、ジフェニル、2−イソプロ
ピル−5−メチルフェノール、パラクロロメタキシレノ
ール、パラヒドロキシ安息香酸n−ブチル、パラヒドロ
キシ安息香酸エチル、パラヒドロキシ安息香酸メチル、
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロ
ルへキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、メチレン
ビスチオシアネート、2−ピリジンチオール−1−オキ
シド、2−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛、2−
ピリジンチオール−1−オキシドナトリウム、N,N’
−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシル
ピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレ
ンジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイ
ド)、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオ
ール等を例示することができる。
【0016】本発明における微生物の発育を抑制する物
質として、防黴剤又は抗細菌剤と多分子系ホスト化合物
とからなる包接化合物を有利に用いることができる。こ
の包接化合物を用いる場合、防黴剤又は抗細菌剤として
は、例えば、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、4,5−ジクロロ−3−n−オクチル−イソチ
アゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−
3−オン、2−メトキシカルボニルベンズイミダゾー
ル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メタンスルホ
ニルピリジン、2−チオシアノメチベンゾチアゾール、
2,2−ジチオ−ビス−(ピリジン−1−オキサイ
ド)、3,3,4,4−テトラハイドロチオフェン−
1,1−ジオキサイド、4,5−ジクロロ−1,2−ジ
チオラン−3−オン、5−クロロ−4−フェニル−1,
2−ジチオラン−3−オン、N−メチルピロリドン、フ
ェニル−(2−シアノ−2−クロロビニル)スルホン、
メチレンビスチオシアネート、2−ブロモ−2−ニトロ
プロパン−1,3−ジオール、2,2−ジブロモ−2−
エタノール、2−ブロモ−4’−ヒドロキシアセトフェ
ノン、ジブロモニトリルプロピオンアミド、2−ブロモ
−2−ブロモメチルグルタルニトリル等を、また天然製
油類としては、例えば、シネオール、ヒノキチオール、
メントール、テルピネオール、ボルネオール、ノポー
ル、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、ゲ
ラニオール、リナロール、ジメチルオクタノール、チモ
ール等を例示することができる。
【0017】ここで、多分子系ホスト化合物とは、ゲス
トとなる抗菌剤を、ゲスト1分子に対して複数のホスト
化合物が取り囲んだ形で、結晶性錯体(包接化合物)を
形成する化合物をいい、上記の性質を有する化合物であ
れば特に制限されないが、例えば、テトラキスフェノ−
ル類、1,1,6,6−テトラフェニル−2,4−ヘキ
サジイン−1,6−ジオール、1,6−ビス(2−クロ
ロフェニル)1,6−ジフェニルヘキサン−2,4−ジ
イン−1,6−ジオール、1,1,4,4−テトラフェ
ニル−2−ブチン−1,4−ジオール、2,5−ビス
(2,4,ジメチルフェニル)ハイドロキノン、1,1
−ビス(2,4,ジメチルフェニル)−2−プロピン−
1−オール、1,1,2,2−テトラフェニルエタン−
1,2−ジオール、1,1,−ビ−2−ナフトール、
9,10−ジフェニル−9,10−ジヒドロキシアント
ラセン、1,1,6,6−テトラ(2,4−ジメチルフ
ェニル)−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオール、
9,10−ビス(4−メチルフェニル)−9,10−ジ
ヒドロキシアントラセン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、N,N,N’,N’−テ
トラキス(シクロヘキシル)−(1,1’−ビフェニ
ル)−2−2’−ジカルボキシアミド、4,4’−スル
ホニルビスフェノール、4,4’−ブチリデンビス(3
−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4’−チオビス(4−クロロフェ
ノール)、2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノ
ール)、デオキシコール酸、コール酸、α,α,α’,
α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,
2’−ジメタノール、t−ブチルヒドロキノン、2,5
−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、顆粒状コーンス
ターチ、1,4−ジアザビシクロ−(2,2,2)−オ
クタンを例示することができる。
【0018】また、上記のテトラキスフェノ−ル類とし
ては、例えば、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス
(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、
1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロ
キシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,
1,2,2−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,1,3,3−テトラキス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−フ
ルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,
3,3−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,
3,3−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1,4,4−テトラキス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−フルオ
ロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4
−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)
ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テト
ラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,5,5−テ
トラキス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,
1,5,5−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキ
シフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
1,1,5,5−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス
(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
1,1,5,5−テトラキス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)ペンタン等テトラキス(ヒドロキ
シフェニル)アルカン類を具体的に例示することができ
る。
【0019】本発明における微生物の発育を抑制する物
質として、他の抗菌剤に比較して抗菌スペクトルが広
く、また市販のうがい薬に使用されている等人体に安全
な有機ヨード系抗菌剤も有利に用いることができる。こ
の場合、有機ヨード系抗菌剤であれば特に制限はないが
固体のものが望ましく、例えば、2,3,3−トリヨー
ドアリルアルコール類、2,3,3−トリヨードアリル
エーテル類、2,3,3−トリヨードアリルアゾール
類、3−ヨード−2−プロパギルブチルカルバミン酸、
4−クロロフェニル(3−ヨードプロパギル)ホルマー
ル、ヨードプロパギルアゾール類、ジヨード−パラ−ト
リスルホン、ポピドンヨード、ベンジルヨード酢酸エス
テル及びパラニトロベンジルヨード酢酸エステルを例示
することができ、これらは単独又は2種以上混合して使
用される。
【0020】また、微生物の発育を抑制する物質とし
て、前記の各種公知の殺菌剤、抗菌剤、防黴剤等やそれ
らを含有する公知のヌメリ防除剤、あるいは上記包接化
合物や有機ヨード系抗菌剤を用いる場合、有効成分が排
水と接触した際必要以上に流出することを防止し、適度
な速度で接触した排水に溶解させるため、適宜配合物と
混合して加圧成形、加熱溶融混合、混練り押し出し成形
等の公知の方法により適当な大きさに成形することがで
きる。
【0021】加圧成形する場合の配合物としては、各種
公知の賦形剤、溶解調整剤、結合剤、滑沢剤、界面活性
剤、腐食防止剤等を例示することができる。賦形剤、結
合剤、溶解調整剤としては、フマル酸、安息香酸、アジ
ピン酸、コハク酸、スルファミン酸、ほう酸、dl−リ
ンゴ酸、クエン酸、アスコルビン酸、マロン酸、グリコ
ール酸等の各種有機酸、無機酸、乳酸、ブドウ糖、コー
ンスターチ等の各種デンプン、結晶セルロース、粉末セ
ルロース、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カ
リウム、硫酸カルシウム、燐酸水素カルシウム、合成珪
酸アルミニウム、三珪酸マグネシウム、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム(粉末)、ショ糖
脂肪酸エステル、C14〜C24の飽和脂肪酸類等を挙げる
ことができるが、その中でも特に硫酸カルシウム、乳
糖、ブドウ糖、コーンスターチ、でんぷん、結晶セルロ
ース、粉末セルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、アラビアゴム(粉末)、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、デキストリン等は加圧成形性を向
上することができ、また、各種洗剤等が混入しても反応
して有毒ガス等が発生することが無いので好ましく、こ
れら賦形剤や結合剤、溶解調整剤は全固形物重量に対し
て1〜99重量%の割合で添加することができる。
【0022】滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、安息香酸ナトリウム、オルトほう酸、シリカ、タル
ク、ワックス類等を例示することができ、これら滑沢剤
は全固形物重量に対して0.01〜1重量%の割合で使
用することができる。界面活性剤としては、アルキルア
ルカノールアミド類、ジアルキルスルホコハク酸ナトリ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウム等を例示することがで
き、これら界面活性剤は全固形物重量に対して0.5〜
10重量%の割合で使用することができる。腐食防止剤
としては、アルキルチオ尿素系やトリアゾール系化合物
を例示することができ、これらを使用すると配管などの
金属部分の腐食を抑制することができる。
【0023】加熱溶融混合の場合や混練り押し出し成形
する場合の配合物としては、融点が40〜100℃で固
体であるものが好ましく、ポリオキシエチレン等の各種
の水溶性高分子類、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル類等の界面活性剤を例示すること
ができる。
【0024】また、固形物の形状としては、球状、錠剤
状、円柱状、直方体状、角錐状、ドーナツ状等どのよう
な形態でもよく、その大きさも容器に収容しうる大きさ
であればどのようなものでもよい。固形物の使用の形態
としては、容器の固形物収納部の形状に合わせて、例え
ば円柱状のものやドーナツ状のものを1個用いる場合も
あるが、小粒のものを多数使用することもできる。小粒
のものを多数使用する場合、同種のものを用いるほか、
例えば配合成分の異なる薬剤や溶解度が異なる薬剤等異
種の複数の小粒の固形物を用いることもできる。なお、
本発明における固形物には、有効成分が排水と接触した
際必要以上に流出することを防止することができ、適度
な速度で接触した排水に溶解させることができる形態の
もの、例えばヌメリ防除剤等が不織布、紙、フィルム等
の透水性の袋やチューブ等に収容されているものや、ヌ
メリ防除剤等がスポンジ、樹脂発泡体等に担持されてい
るものや、液体のヌメリ防除剤等が多孔質鉱物などに含
浸されているものも便宜上含まれる。
【0025】次に、本発明において、微生物の発育抑制
物質を含有する固形物を収納する容器としては、排水口
の入口部又は上部に設置可能な形状をし、排水の流入量
を制御しうる開口度を有する容器の上面もしくは側面上
部に設けられた排水流入孔と固形物の溶解液の流出量を
制御しうる開口度を有する容器の底部もしくは側面下部
又はこれに加えて側面に設けられた溶解液流出孔とを有
し、固形物の溶解液をヌメリ発生壁面部に広がらせるこ
とができるものであればどのようなものでもよい。排水
口の入口部又は上部に設置可能な形状としては、リング
状の容器本体の周縁部に形成された鍔状係止部からなる
形状や、容器本体から水平方向に延設された複数の係止
片からなる形状や、容器本体から垂直方向に立設された
複数の係止片からなる形状の他、流し台シンク排水口に
設置される菊割れ状ゴム蓋等の蓋形状や、かかるゴム蓋
の上部あるいは下部にゴム等の弾性体の弾性力を利用し
て嵌合・装着しうるリング状容器形状等を挙げることが
できる。また、固形物の溶解液をヌメリ発生壁面部に広
がらせることができるように、容器本体の側面下部に溶
解液流出孔を配設する他、溶解液流出孔又はその近傍に
分配管、分配樋、細棒状分配ピン等を配設することもで
きる。
【0026】固形物を容器へ収納する場合、小粒のもの
であれば排水流入孔から投入してもよいが、容器とし
て、2分割が可能でかつ公知の係止部材により結合でき
る構造のものや、容器の一部に固形物投入口と蓋を有す
るものも用いることができる。また、容器を排水口の入
口部又は上部に設置可能とするため、上記のように、容
器本体に係止部材が一体的に設けられたものを用いるこ
とができるが、排水口やゴミ取りカゴに栓や蓋が設置さ
れている場合には、この栓や蓋の類似形状の容器も好ま
しく使用できる。そしてまた、容器が流し台シンクの排
水口に設けられる蓋である場合はそのまま簡便に設置可
能とすることができる。そして、これら容器の材質とし
ては、プラスチック、ゴム、金属等各種公知のものが使
用可能であるが、コスト、加工面等から各種のプラスチ
ックが好ましく使用される。特に、流し台シンクの排水
口に設けられる蓋からなる容器の場合、従来のゴム蓋に
代えてプラスチック蓋、例えば着色プラスチック蓋とす
ることもできる。
【0027】排水流入孔は、容器の上面もしくは側面上
部に設けられ、排水の流入量を制御しうる開口度を有す
るように配設、すなわち排水量が多いとき、排水の一部
が排水流入孔を通って固形物収納部に流入するが、大部
分は排水流入孔を通らずにそのまま排水されるように配
設されており、具体的には、容器の上面もしくは側面上
部に1個もしくは複数個の調整された開口度を有する排
水流入孔が配設されたものや、排水の一部しか排水流入
孔へ導びかない調整された導水路の基部に排水流入孔が
配設されたもの等を挙げることができる。そして、かか
る排水流入孔を備えることにより、流入量が制御される
ため、排水量が多いときであっても、固形物の溶解液が
この排水流入孔から逆流することを抑制することができ
る。
【0028】また、溶解液流出孔は、固形物の溶解液を
ヌメリ発生壁面部に広がらせることができるように、容
器の底部もしくは側面下部又はこれに加えて側面に設け
られ、具体的には、排水口の口部やゴミ取りカゴの上縁
にそって制御された開口度を有する溶解液流出孔が複数
配設されたものや、菊割れ状ゴム蓋等の蓋の内側側面部
にも溶解液流出孔を設けゴム蓋の表裏面に溶解液を拡散
させるものや、先端が排水管の上部やゴミ取りカゴの上
部に接触しうる複数の分配管(樋)の基端に制御された
開口度を有する溶解液流出孔が配設されたものや、分配
管(樋)の代わりに溶解液流出孔に近接した位置にゴミ
取りカゴの上部に接触しうる細い棒状の分配ピンが配設
されたもの等を挙げることができる。
【0029】そして、制御された開口度を有する溶解液
流出孔としては、容器内に保持できる最大量の水が0.
5〜500秒、好ましくは2〜100秒、さらに好まし
くは5〜50秒で流出する開口総面積を有するものを挙
げることができる。容器内の最大水量が0.5秒未満で
流出する開口総面積を有する溶解液流出孔の場合は、使
用排水が流れ終わらず少量の排水が流れている間に溶解
液が流出し、排水により溶解液が希釈されるため、ヌメ
リ発生部に滞留する薬剤の濃度が低くなり、ヌメリの防
除効果が弱くなるとともに、排水が流れている間に流出
する溶解液は排水とともに流下するため、薬剤がむだに
消費される。一方、流出時間が500秒を超えるような
開口総面積を有する溶解液流出孔の場合は、流出孔の面
積が小さくなりすぎ、排水中のゴミや薬剤の破片で流出
孔が詰まる等のトラブルが発生しやすくなる。しかし、
2秒未満や100秒を超える場合は、上記0.5秒未満
や500秒を超える場合における傾向が極めて軽微にな
る。
【0030】また、溶解液流出孔の開口総面積を、排水
流入孔の開口総面積の0.98〜0.01、好ましく
は、0.95〜0.1とすると、排水量が多いときであ
っても排水が流れている間の固形物の溶解液の流出量が
少なく、排水が流れ終わった後に有効濃度の溶解液を流
出させることができるようになり、より効率的なヌメリ
防除が可能となる。溶解液流出孔の開口総面積が排水流
入孔の開口総面積の0.98を超える場合、排水が流れ
る時間が短い場合に容器内に流入する排水の量が少なく
なり、薬剤を充分に溶解させ、かつ、壁面に広がらせる
のに充分な量の溶解液を確保することが困難となり、ヌ
メリ防除効果が不充分となる。一方、溶解液流出孔の開
口総面積が排水流入孔の開口総面積の0.01未満の場
合、排水流入孔の開口部が広くなりすぎ、排水流入速度
が速すぎて排水流入孔から溶解液が逆流し、有効成分が
排水とともに無駄に流出したり、生ゴミ等が容器内に流
入したりするトラブルを発生させる原因となる。
【0031】排水流入孔や溶解液流出孔の孔の形状につ
いては、排水を流入することができたり、溶解液を流出
することができれば、円形、楕円形、長方形、星形、ス
リット形、リング形等どのようなものでもよいが、排水
流入孔の孔の形は、生ゴミ等の流入の防止に有効なスリ
ット状、多数の小孔、メッシュ状等とすることが好まし
く、この場合、スリットの巾、小孔の面積はゴミの流入
が少なく、かつ、表面張力により排水の流入が阻害され
ない範囲で調節される。また、排水を流入することがで
きるものであれば、開口部を不織布等の通水性物質で覆
うことも可能であり、この場合の排水流入孔の開口面積
は同等の通水量の開口面積とみなすことができる。
【0032】また、溶解液流出孔の孔の形状は、流入生
ゴミ等による詰まりの防止及び成形状の利点から容器の
底部から側面下部にかけて切り欠かれたスリット形状と
することが好ましい。このような形状とすることによ
り、底部に生ゴミ等がたまっても溶解液流出孔が完全に
塞がることはなく、かつ、容器内に常時水がたまって薬
剤の溶解が著しく速くなることも防止できる。
【0033】本発明において、ヌメリ発生壁面部とは、
台所流し台、風呂場、トイレの床の排水管の内壁面部
や、流し台シンク排水口のゴム蓋の表裏面や、その下に
設置されているゴミ取りカゴの側面及び底面部や、流し
台シンクに置かれる生ゴミ入れの側面及び底面部等のヌ
メリが発生する平面、曲面等の面を有する広がりをい
う。
【0034】次に、本発明のヌメリ取り器について、特
に流し台シンク排水口に設けられているゴム蓋や、その
下に設けられているゴミ取りカゴに適用するヌメリ取り
器について具体的に説明するが、本発明の技術的範囲は
これらのものに何ら限定されるものではない。図1に示
される本発明のヌメリ取り器1は、排水口やゴミ取りカ
ゴの形状に合わせたリング状の容器本体2と容器本体2
を排水口やゴミ取りカゴの上部に係止するための4枚の
係止片3とからなり、容器本体2の上面緩傾斜部に複数
の方形排水流入孔4が、容器本体2の側面下部には複数
の円形溶解液流出孔5がそれぞれ設けられている。図示
はされていないが、容器本体2は上本体と下本体とに上
下2分割できるように構成され、上本体と下本体とが形
成する空間に微生物の発育抑制物質を含有する固形物
(以下「薬剤」という)が収納できるように薬剤収納部
が形成されている。
【0035】図2は、複数の小球状の薬剤6が収納され
ている上記ヌメリ取り器1を流し台シンク排水口7のゴ
ム蓋8の下に設けられているゴミ取りカゴ9に適用した
場合の縦断面図である。ゴム蓋8は、通常図3に示すよ
うな排水流出孔を有しており、排水量が多いとき、その
大部分は中央部10から流下しそのまま排水され、一部
は周辺部に設けられた円形孔11から流下し、流下した
そのまた一部が排水流入孔4を通して薬剤収納部に達し
薬剤6を溶解させ、排水が流れ終わった頃に溶解液が溶
解液流出口5から流出し、ゴミ取りカゴ9の壁面を伝っ
て流下し、下端に達すると底面に拡散し効率的にヌメリ
を防除できる。なお、ゴミ取りカゴ9の底面のヌメリ防
除が不十分な場合は、容器本体2の内側面の下部に少数
の溶解液流出孔を設けておくこともできる。
【0036】図4には、図1で示されるヌメリ取り器と
同タイプの本発明のヌメリ取り器1が示されている。こ
のヌメリ取り器1では、容器本体2を排水口やゴミ取り
カゴの上部に係止するため鍔状係止部12が設けられて
いる。また複数の排水流入孔4の形状が円形であり、複
数の溶解液流出孔5の形状が方形となっている。収納さ
れる薬剤の形状は、小球状であってもよく、またビーズ
状のものを用いて収納部内を移動することがないように
することもできる他、収納部の形状に合わせて1個のリ
ング状としてもよい。
【0037】図5に示される本発明のヌメリ取り器1
は、排水口やゴミ取りカゴの形状に合わせたリング状の
一部に薬剤収納部13が設けられた容器本体2と容器本
体2を排水口やゴミ取りカゴの上部に係止するための4
枚の係止片3とからなり、容器本体2の上面に複数のス
リットからなる排水流入孔4が、容器本体2の側面下部
には複数の円形溶解液流出孔5がそれぞれ設けられてい
る。図示はされていないが、排水流入孔4のスリット部
分が薬剤を収納するための蓋となるように構成され、こ
こから比較的大きい例えば円柱状の薬剤6が1〜3個挿
入しうるようになっている。図6は、このヌメリ取り器
1を流し台シンク排水口7のゴム蓋8の下に設けられて
いるゴミ取りカゴ9に適用した場合の縦断面図である。
【0038】図7及び図8には、種々の口径の排水口や
ゴミ取りカゴに適用しうる本発明のヌメリ取り器1が示
されている。このヌメリ取り器1は、排水口やゴミ取り
カゴの口径より小さいリング状等の容器本体2と、容器
本体2を排水口やゴミ取りカゴの上部に係止するととも
に、排水の導水路ともなる例えば4枚の係止導水片14
と、容器本体2の側面下部に設けられた複数の溶解液流
出孔5から延びた、先端が排水管の上部やゴミ取りカゴ
の上部に接触しうる複数の分配管15(図7)や分配樋
16(図8)からなり、容器本体2の上面の円周上の溝
の底部には複数の方形排水流入孔4が設けられている。
【0039】そして、上記係止導水片14は、図7に示
すようにその上面のみを凹状として排水を導水しやすく
してもよいし、図8に示すように平板状としてもよい。
また、係止導水片14は、種々の口径の排水口やゴミ取
りカゴに適用できるようにあらかじめ長めに作ってお
き、それらの口径に合わせて切断して用いることが好ま
しい。そしてまた、上記分配管15や分配樋16は柔軟
性の素材で作ることが望ましく、分配管15の場合は、
図7に示すように、先端がつぶれたラッパ状に形成して
も円形チューブ状に形成してもよい。図9は、このヌメ
リ取り器1を流し台シンク排水口7のゴム蓋8の下に設
けられているゴミ取りカゴ9に適用した場合の要部の縦
断面図であり、図9に示すように分配管15や分配樋1
6はその先端が基部よりも低位置となった状態で用いら
れる。
【0040】さらに、図10や図11に示すように、分
配管15や分配樋16の先端に突起17を設けることも
できる。かかる突起17を設けることにより、このタイ
プのヌメリ取り器をゴミ取りカゴにセットするに際し
て、ヌメリ取り器の使用位置よりも少し下に容器本体を
押し込み、上記係止導水片14の弾性力等により使用位
置まで引き上げると、突起17がゴミ取りカゴの網目に
より係止され、より確実に分配管15や分配樋16の先
端をその基部よりも低位置とすることができる。図12
は、この分配管15や分配樋16の先端に突起17を有
するヌメリ取り器1を流し台シンク排水口7のゴム蓋8
の下に設けられているゴミ取りカゴ9に適用した場合の
要部の縦断面図である。
【0041】図13には、流し台シンク排水口7のゴム
蓋18の周縁部に薬剤収納部13が設けられた本発明の
ヌメリ取り器1が示されている。このヌメリ取り器1
は、ゴム蓋18の周縁上面に複数の方形排水流入孔4
が、ゴム蓋18の周縁下部に複数の円形溶解液流出孔5
がそれぞれ設けられている。図14は、このゴム蓋18
の周縁部に設けられた薬剤収納部13内に小粒の薬剤6
が投入されているヌメリ取り器1を流し台シンク排水口
7に適用した場合の縦断面図である。
【0042】図15には、流し台シンク排水口7のゴム
蓋18の外周側面に薬剤収納部13が設けられた本発明
のヌメリ取り器1が示されている。このヌメリ取り器1
は、ゴム蓋18の上面外周縁端部に複数の方形排水流入
孔4が、ゴム蓋18の周縁下部及び内周側面部に複数の
円形溶解液流出孔5が、それぞれ設けられている。図1
6は、このゴム蓋18の外周側面に設けられた薬剤収納
部13内に透水性のチューブに充填された複数の小粒の
薬剤6が嵌入されているヌメリ取り器1を流し台シンク
排水口7に適用した場合の縦断面図である。このゴム蓋
18からなるヌメリ取り器1は、特にゴム蓋18の内周
側面部に複数の円形溶解液流出孔5が設けられているこ
とから、例えば菊割れ状のゴム蓋18の表裏面に発生す
るヌメリを防止することができる。
【0043】図17には、流し台シンク排水口7のゴム
蓋8に、ゴム蓋8の下部に嵌合自在なリング状の薬剤収
納ケース19が装着されている本発明のヌメリ取り器1
が示されている。このリング状の薬剤収納ケース19
は、その上面蓋部に複数の円形排水流入孔4が、ケース
本体の下面に複数の円形溶解液流出孔5が、それぞれ設
けられている。図18は、そのケース本体内に小粒の薬
剤6が収納されたリング状の薬剤収納ケース19をゴム
蓋8の下部に嵌合・装着したヌメリ取り器1を流し台シ
ンク排水口7に適用した場合の縦断面図である。
【0044】図19には、流し台シンク排水口7のゴム
蓋8に、ゴム蓋8の下部内側に嵌合自在なリング状の薬
剤収納ケース19が装着されている本発明のヌメリ取り
器1の他の態様が示されている。ゴム蓋8には、外周縁
端部に複数の方形排水流入孔23と、内周側面部に複数
の溶解液流出孔24と、外周縁下部に薬剤収納ケース1
9を嵌合係止するための複数の係止部25とが、それぞ
れ設けられている。また、このリング状の薬剤収納ケー
ス19には、上面蓋部からケース本体の外周縁端部にか
けての複数のスリット形排水流入孔4(上記方形排水流
入孔23に対応)と、内周縁端上部に複数の溶解液流出
・排気孔26(上記溶解液流出孔24に対応)と、下面
に複数の円形溶解液流出孔5と、外周縁端下部には複数
の係止嵌合部27(上記係止部25に対応)とが、それ
ぞれ設けられている。薬剤収納ケース19の内周縁端上
部に複数の溶解液流出・排気孔26を設けることによ
り、ゴム蓋8の表裏面にも薬剤の溶解液を接触させるこ
とができるばかりでなく、溶解液流出・排気孔26は排
気孔としても機能することから、排水をスムーズに流入
させることができる。図20は、そのケース本体内に小
粒の薬剤6が収納されたリング状の薬剤収納ケース19
をゴム蓋8の下部内側に嵌合・装着したヌメリ取り器1
を流し台シンク排水口7に適用した場合の概略縦断面図
である。
【0045】図21には、流し台シンク排水口7のゴム
蓋8に、ゴム蓋8の上部内側に嵌合自在なリング状の薬
剤収納ケース19が装着されている本発明のヌメリ取り
器1が示されている。このリング状の薬剤収納ケース1
9は、その上面蓋部に複数の方形排水流入孔4、ケース
本体の下面に複数の円形溶解液流出孔5が、それぞれ設
けられている。ゴム蓋8の上部内側に薬剤収納ケース1
9を装着することにより、ゴム蓋8の表裏面にも薬剤の
溶解液を接触させることができる。図22は、そのケー
ス本体内に小粒の薬剤6が収納されたリング状の薬剤収
納ケース19をゴム蓋8の上部内側に嵌合・装着したヌ
メリ取り器1を流し台シンク排水口7に適用した場合の
縦断面図である。
【0046】図23には、種々の口径の排水口やゴミ取
りカゴにも適用しうる本発明のヌメリ取り器1が示され
ている。このヌメリ取り器1は、排水口やゴミ取りカゴ
の口径と同じか、若しくは、より小さいリング状等の容
器本体2と、容器本体2を排水口やゴミ取りカゴの上部
に係止するとともに、排水の導水路ともなる4枚の係止
導水片14と、容器本体2の底面に配設された複数の円
形溶解液流出孔5の近傍に一体的に設けられた、先端が
排水管の上部やゴミ取りカゴの上部に接触しうる複数の
プラスチック製等の細棒状分配ピン20からなり、容器
本体2の上面の円周上の溝の底部には複数の方形排水流
入孔4が設けられている。溶解液流出孔5からの薬剤の
溶解液は、その流出速度が遅いため、細棒状分配ピン2
0を伝わって排水口やゴミ取りカゴの壁面に達すること
ができる。なお、プラスチック等で製作されている細棒
状分配ピン20は柔軟性があるため、容器本体2が排水
口やゴミ取りカゴの口径より小さい場合であってもそれ
らの壁面に接触することができる。また、図示はされて
いないが、容器本体2は上本体と下本体とに上下2分割
できるように構成され、上本体と下本体とが作る空間に
薬剤6が収納できるように薬剤収納部13が形成されて
いる。さらに、上記係止導水片14は、その上面のみを
凹状として排水を導水しやすくしておくこともできる。
図24は、このヌメリ取り器1を流し台シンク排水口7
のゴム蓋8の下に設けられているゴミ取りカゴ9に適用
した場合の要部の縦断面図であり、図24に示すように
細棒状分配ピン20はその先端が基部よりも低位置とな
った状態で用いられる。
【0047】図25には、その上部に容器本体2を設置
することが困難な排水口やゴミ取りカゴに適用しうる本
発明のヌメリ取り器1が示されている。このヌメリ取り
器1は、リング状等の容器本体2と、容器本体2を排水
口やゴミ取りカゴの入口部に係止する容器本体2に立設
した3つの逆L字型係止片21とからなり、容器本体2
の上面緩傾斜部には複数の方形排水流入孔4が、容器本
体2の側面下部には複数の円形溶解液流出孔5がそれぞ
れ設けられている。図26は、このヌメリ取り器1を流
し台シンク排水口7のゴム蓋8の下に設けられているゴ
ミ取りカゴ9に適用した場合の要部の概略縦断面図であ
る。このヌメリ取り器1は、排水口やゴミ取りカゴのカ
ゴ上部に取手22等の容器設置の邪魔になるものがあっ
ても容易に設置が可能である。また、このヌメリ取り器
1の容器本体2を排水口やゴミ取りカゴの口径よりも少
し小さくして、溶解液流出孔5の近傍に上記プラスチッ
ク製等の細棒状分配ピン20を設けることもできる。
【0048】
【実施例】次に、図4に示されるヌメリ取り器(排水流
入孔Φ4mmで24個;溶解液流出孔2.4mm×1m
mで12個;容器内に保持できる最大量の水20mlが
20秒で流出)を用いて、薬剤溶解液の分散性を試験し
た。試験薬剤としては、薬液分散性を把握するため医薬
品試験薬剤で色素溶出の安定とされている以下の薬剤組
成を混合し当所所有の手動式油圧打錠機を使用して試験
薬剤を作成した。また、比較例としては、紐つるしタイ
プの市販品の塩素系ヌメリ取り剤の容器を用いた。 [薬剤組成]84.5%乳糖、10%ヒドロキシプロピ
ルセルロース、5%Color Index.Acid
Blue 9、0.5%ステアリン酸マグネシウム [打錠条件] 打錠圧:25kg/cm2(ゲージ圧) 金型及び薬剤重量:Φ11mm(0.5g)、Φ30m
m(12g) [使用薬剤] 実施例:Φ11mmの円盤型錠剤26錠収納(薬剤重
量:0.5g×26錠=13g) 比較例:Φ30mmの円盤型錠剤1錠収納(薬剤重量:
12g)
【0049】試験条件として、大型排水口型ミカド流し
台を設置し、排水部分の観察が容易となるように透明な
塩ビ板を張り付け、本発明のヌメリ取り器及び比較例の
ジクロトップ用溶解器を設置し、ゴム蓋を被せ、流速約
6L/minの水道水を流し、色素含有液のゴミ取りカ
ゴにおける分散性を観察した。本発明のヌメリ取り器で
はゴミ取りカゴ全面にわたり薬剤が分散したが、比較例
のものでは、紐つるし型であるため、薬液は溶解器下部
のみの一部分の接触であることが明らかとなった。
【0050】
【発明の効果】本発明の排水口用ヌメリ取り器は、簡単
に排水口の上部に設置することができ、安全性や取り扱
い性に優れ、ヌメリ防除剤を収納した容器から、ヌメリ
防除剤の溶解液を排水管壁面に広がらせることができ、
排水の流入孔の開口面積と溶解液を流出する流出孔の開
口面積が調節されているため、排水が流れている間に容
器内に必要最少量の排水が取り込まれ、排水が流れ終わ
った後にも容器から薬剤を溶解した溶解液が流出する。
従来のカゴ状容器では大部分の薬剤が排水とともに流出
してしまいヌメリ発生部にとどまり、ヌメリ防除に効果
を発揮しなかったのに対し、本発明の排水口用ヌメリ取
り器では排水で希釈されない溶解液がヌメリ発生部に長
時間接触するため、少量の薬剤で効果的にヌメリを防止
でき、かつ、排水中に流出する薬剤量が微少であるた
め、塩素系薬剤を用いた場合でも環境への影響も少な
い。しかもまた、適度な溶出速度で有効成分が溶出する
ので、台所流し台や風呂場の排水口等のように雑菌やカ
ビ等の代謝物によりヌメリが発生する箇所に設け、ヌメ
リを除去するとともに、ヌメリの発生を長期間にわたっ
て防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 板状係止片を有する本発明のヌメリ取り器の
概略斜視図である。
【図2】 図1のヌメリ取り器を流し台シンク排水口に
適用した場合の概略縦断面図である。
【図3】 従来のゴム蓋の概略斜視図である。
【図4】 鍔状係止部を有する本発明のヌメリ取り器の
概略斜視図である。
【図5】 リング状の一部に薬剤収納部が設けられた本
発明のヌメリ取り器の概略斜視図である。
【図6】 図5のヌメリ取り器を流し台シンク排水口に
適用した場合の概略縦断面図である。
【図7】 分配管を有する本発明のヌメリ取り器の概略
斜視図である。
【図8】 分配樋を有する本発明のヌメリ取り器の概略
斜視図である。
【図9】 図7又は図8のヌメリ取り器を流し台シンク
排水口に適用した場合の概略要部縦断面図である。
【図10】 突起付分配管を有する本発明のヌメリ取り
器の概略斜視図である。
【図11】 突起付分配樋を有する本発明のヌメリ取り
器の概略斜視図である。
【図12】 図10又は図11のヌメリ取り器を流し台
シンク排水口に適用した場合の概略要部縦断面図であ
る。
【図13】 ゴム蓋の周縁部に薬剤収納部が設けられた
本発明のヌメリ取り器の概略斜視図である。
【図14】 図13のヌメリ取り器を流し台シンク排水
口に適用した場合の概略縦断面図である。
【図15】 ゴム蓋の外周側面に薬剤収納部が設けられ
た本発明のヌメリ取り器の概略斜視図である。
【図16】 図15のヌメリ取り器を流し台シンク排水
口に適用した場合の概略縦断面図である。
【図17】 ゴム蓋の下部に嵌合自在なリング状の薬剤
収納ケースを装着した本発明のヌメリ取り器の概略斜視
図である。
【図18】 図17のヌメリ取り器を流し台シンク排水
口に適用した場合の概略縦断面図である。
【図19】 ゴム蓋の下部に嵌合自在なリング状の薬剤
収納ケースを装着した他の態様の本発明のヌメリ取り器
の概略斜視図である。
【図20】 図19のヌメリ取り器を流し台シンク排水
口に適用した場合の概略縦断面図である。
【図21】 ゴム蓋の上部に嵌合自在なリング状の薬剤
収納ケースを装着した本発明のヌメリ取り器の概略斜視
図である。
【図22】 図21のヌメリ取り器を流し台シンク排水
口に適用した場合の縦断面図である。
【図23】 棒状分配ピンを有する本発明のヌメリ取り
器の概略斜視図である。
【図24】 図23のヌメリ取り器を流し台シンク排水
口に適用した場合の概略要部縦断面図である。
【図25】 逆L字型係止片を有する本発明のヌメリ取
り器の概略斜視図である。
【図26】 図25のヌメリ取り器を流し台シンク排水
口に適用した場合の概略要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 ヌメリ取り器 2 容器本体 3 係止片 4 排水流入孔 5 溶解液流出孔 6 薬剤 7 流し台シンク排水口 8 ゴム蓋 9 ゴミ取りカゴ 10 中央部 11 円形孔 12 鍔状係止部 13 薬剤収納部 14 係止導水片 15 分配管 16 分配樋 17 突起 18 ゴム蓋(薬剤収
納型) 19 薬剤収納ケース 20 棒状分配ピン 21 逆L字型係止片 22 ゴム取りカゴの
取手 23 ゴム蓋排水流入孔 24 ゴム蓋溶解液流
出孔 25 ゴム蓋係止部 26 溶解液流出・排
気孔 27 係止嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武藤 香 千葉県市原市五井南海岸12−54 日本曹達 株式会社機能製品研究所内 Fターム(参考) 2D061 AA01 AB06 DA03 DE03 DE13 DE15 DE30

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物の発育抑制物質を含有する固形物
    と、排水口の入口部又は上部に設置可能な形状をした、
    該固形物を収納する容器とからなり、該容器が、排水の
    流入量を制御しうる開口度を有する容器の上面もしくは
    側面上部に設けられた排水流入孔と固形物の溶解液の流
    出量を制御しうる開口度を有する容器の底部もしくは側
    面下部又はこれに加えて側面に設けられた溶解液流出孔
    とを有することを特徴とする固形物の溶解液をヌメリ発
    生壁面部に広がらせることができる排水口用ヌメリ取り
    器。
  2. 【請求項2】 容器が、排水口に設けられる蓋であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の排水口用ヌメリ取り器。
  3. 【請求項3】 溶解液流出孔が、容器内に保持できる最
    大量の水が0.5〜500秒で流出する制御された開口
    度を有するものであることを特徴とする請求項1又は2
    記載の排水口用ヌメリ取り器。
  4. 【請求項4】 溶解液流出孔の開口総面積が、排水流入
    孔の開口総面積の0.98〜0.01であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか記載の排水口用ヌメリ取
    り器。
  5. 【請求項5】 固形物を収納する容器が、固形物の溶解
    液をヌメリ発生壁面部に広がらせることができるよう
    に、溶解液流出孔又はその近傍に、分配管、分配樋又は
    細棒状分配ピンのいずれか1つを有することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか記載の排水口用ヌメリ取り
    器。
  6. 【請求項6】 微生物の発育抑制物質として、非塩素系
    薬剤を使用することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か記載の排水口用ヌメリ取り器。
  7. 【請求項7】 非塩素系薬剤として、5−クロロ−2−
    メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと多分子系ホス
    ト化合物とからなる包接化合物を用いることを特徴とす
    る請求項6記載の排水口用ヌメリ取り器。
  8. 【請求項8】 非塩素系薬剤として、有機ヨード系抗菌
    剤を用いることを特徴とする請求項6記載の排水口用ヌ
    メリ取り器。
  9. 【請求項9】 固形物として、同種あるいは異種の複数
    の小粒の固形物を用いることを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか記載の排水口用ヌメリ取り器。
  10. 【請求項10】 微生物の発育抑制物質を含有する固形
    物が収納された容器をヌメリ発生壁面の上部に設置し、
    容器の上面もしくは側面上部に設けられた排水流入孔か
    ら流入した排水により固形物を溶解させ、固形物の溶解
    液を容器の底部もしくは側面下部又はこれに加えて側面
    に設けられた溶解液流出孔から流出させ、ヌメリ発生壁
    面部に広がらせることを特徴とするヌメリ取り方法。
  11. 【請求項11】 排水口の入口部又は上部に設置可能な
    形状をし、かつその内部に微生物の発育抑制物質を含有
    する固形物を収納することができる容器であって、底部
    もしくは側面下部又はこれに加えて側面に固形物の溶解
    液流出孔を、上面もしくは側面上部に排水流入孔とをそ
    れぞれ有し、かつ溶解液流出孔の開口総面積が排水流入
    孔の開口総面積の0.98〜0.01であることを特徴
    とする固形物の溶解液をヌメリ発生壁面部に広がらせる
    ことができるヌメリ取り用容器。
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