JP4719366B2 - ぬめり取り器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水口内部に生じるぬめりを防除するぬめり取り器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のぬめり取り器として、例えば特願2000−262818号に記載されているように、水に溶解して溶液になると該溶液が付着した部分のぬめりの発生を防除する薬剤を収納容器内に複数個装填したものが知られている。該従来のぬめり取り器の収納容器は複数個の薬剤が装填される容器本体と、容器本体に薬剤が装填された状態で容器本体に固着され容器本体から薬剤が脱落することを防止する蓋とで構成されている。そして、蓋には収納容器内に水を導入するスリット状の開口が複数個並べて形成されており、容器本体には薬剤が溶けた溶液を排出する排水口が開設されている。
【0003】
該従来のぬめり取り器は、容器本体に複数の薬剤を装填した後、蓋を容器本体に固着するが、需用者の手に渡ってから容易に薬剤を取り出すことができないように、蓋を容器本体に対して超音波溶着等により固着することが好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
薬剤を容器本体に装填する際、装填作業を容易に行えるように、薬剤を容器本体に装填した状態で容器本体と薬剤との間や薬剤相互間に微少の隙間が確保させるように容器本体の寸法及び薬剤の形状が決定されている。蓋を容器本体に装着させぬめり取り器として完成された状態でも微少の隙間が残るため、搬送中に収納容器内で薬剤が振動する余地がある。薬剤が振動すると薬剤同士や薬剤と容器の内壁とが連続して衝突することになり、薬剤の表面が削られ、あるいは薬剤が割れるといった不具合が生じるおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、搬送中に薬剤の表面が削られたり割れたりするおそれのないぬめり取り器を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、排水口に装着され、排水口内のぬめりを防除する薬剤と、該薬剤を収納する収納容器とからなるぬめり取り器において、該収納容器を、複数個の薬剤が装填される容器本体と、容器本体に薬剤が装填された状態で容器本体に固着され容器本体から薬剤が脱落することを防止する蓋とで構成し、蓋を容器本体に固着した状態で弾性変形して薬剤を収納容器の内面に押接させ、少なくとも搬送時における収納容器内での薬剤の移動を防止する保持部を、容器本体と蓋との少なくとも一方に一体に設け、この蓋に、収納容器内に水を導入するスリット状の開口を複数個並べて形成し、スリット状の開口によって挟まれる区画片を上記保持部としたことを特徴とする。
【0007】
上記保持部によって薬剤の移動が防止されるので、移送中にぬめり取り器に振動が作用しても薬剤同士や薬剤と容器の内壁とが相互に衝突しない。そのため薬剤の表面が相互に削られることがなく、また薬剤の相互の衝突や薬剤と容器との衝突により薬剤が割れることを防止できる。
【0008】
ところで、ぬめり取り器の本来の機能として、外部から水を導入し、内部の薬剤を溶解させた溶液を排水口内へ排出させる必要がある。そのため、上記蓋に、収納容器内に水を導入するスリット状の開口を複数個並べて形成し、スリット状の開口によって挟まれる区画片を上記保持部とする。
【0009】
また、蓋にむやみに開口部を設けると、必要以上の水が収納容器内に導入され、排出される溶液に濃度が薄くなるばかりか薬剤の溶解速度が速くなり薬剤の消耗が激しくなる。但し、蓋に開口部を設けてもそこから水が導入されなければよい。例えば、上記収納容器は排水口を覆うゴム蓋の下面に取り付けられ、蓋の上面のうちゴム蓋によって覆われ外部に露出しない部分に、一部が蓋から切り離された弾性片を形成し、該弾性片を上記保持部とすることが考えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本実施の形態では、ぬめり取り器1は、流し台のシンクの底部に開設された排水口Hを覆うゴム蓋2の下面に装着される。該ゴム蓋2には6カ所に矩形状の窓孔21が開設されており、該窓孔21から後述するスリット状の導入孔3が上方に露出している。
【0011】
図2に示すように、ぬめり取り器1は内部に薬剤を収納した収納容器を備えている。該収納容器は薬剤が装填される容器本体12と該容器本体12の上部に固着された蓋11とから構成される。容器本体12に薬剤が装填されると上方から蓋11がセットされ、蓋11を容器本体12の上部開口の周縁に上方から押接させた状態で超音波を作用させ、容器本体12と蓋11との接触部分を局所的に溶解させて両者を相互に超音波溶着している。
【0012】
蓋11には上述のようにスリット状の導入孔3が開設されている。導入孔3は6カ所に設けられている。そして、1カ所に6個の導入孔3が略2mmの間隔を存して平行に設けられている。また、蓋11には3つの弾性片4が形成されている。弾性片4は蓋11の一部をスリット状に切り取ることにより形成される。そのため、スリット状に切り取った開口部分が形成される。但し、弾性片4はゴム蓋2に装着した状態でゴム蓋2によって覆われ、外部に露出しない。そのため、弾性片4を形成するために設けたスリット状の開口部分から水がぬめり取り器内に導入されることはない。
【0013】
尚、シンクから排水口Hへ流れる水は窓孔21から導入孔3を通ってぬめり取り器1の内部に導入され、内部の薬剤が溶けた溶液となって流出孔1aから排水口Hの内周面へと流れ出ていき、該内周面のぬめりを防除する。また、溶液の一部は弾性片4を形成するために設けたスリット状の開口部分からも流出し、容器とゴム蓋2との接触部分のぬめりも合わせて防止する。
【0014】
図3に示すように、容器本体12の内部は3つの空間に仕切られており、各空間には各々8個の薬剤が装填されている。そして、蓋11を容器本体12に固着させると両端の各2個の薬剤5が導入孔3の下部に位置し、中央の4個の薬剤5は弾性片4の下部に位置する。
【0015】
蓋11を容器本体12に固着させると、弾性片4の下部に位置する薬剤は図4に示すように、弾性片4により上方から押される。その際弾性片4は弾性変形し、復元する方向、すなわち薬剤5を上方から押す方向に弾性力が生じる。薬剤5は上方から弾性片4の弾性力で押されると容器本体12の内底面に押しつけられ、該内底面と弾性片4とで上下方向から挟まれることになる。従って、ぬめり取り器1を搬送しても弾性片4の下部に位置する薬剤5は収納容器内で移動することがない。
【0016】
一方、導入孔3は図5に示すように、本実施の形態では1カ所に6個形成されており、各導入孔3の間には5本の区画片31a・31が形成される。中央の区画片31aは他の4本の区画片31より肉厚に形成した。他の4本の区画片31は薬剤5を押さえる際に撓みやすくするため薄く成形されている。中央の区画片31aは2個の薬剤5の中間に位置するため薬剤5に接触しない。そのため、超音波溶着の際に、導入孔3の近傍が変形しないように肉厚にした。また、各区画片31a・31の先端は連結部32で相互に連結されており、蓋11を容器本体12に溶着した後、区画片31a・31の先端がめくれ上がらないようにした。尚、連結部32は容器本体12側に溶着される。
【0017】
そして、蓋11を容器本体12に溶着すると、各導入孔3の下部に位置する薬剤5は、図6に示すように、区画片31によって上方から押さえられ、弾性片4によって押さえられた場合と同じように、薬剤5は容器本体12の内底面と区画片31とで上下方向から挟まれる。従って、搬送途中で導入孔3の下部に位置する薬剤が収納容器内で移動することはない。
【0018】
ところで、上記実施の形態では、薬剤の移動を防止する保持部を弾性片4や区画片31として蓋11に形成したが、これに限られず、容器本体12側に保持部を形成してもよく、また蓋11と容器本体12との双方に保持部を設けてもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明のぬめり取り器では、ぬめり取り器の収納容器内に収納した薬剤が、容器本体に蓋を固着させた状態で収納容器内での移動が拘束されるので、搬送中にぬめり取り器に振動が作用しても薬剤同士や容器の内壁に薬剤が衝突せず、従って、搬送中における薬剤の削れや割れが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のぬめり取り器の設置状態を示す図
【図2】ぬめり取り器の形状を示す斜視図
【図3】導入孔及び弾性片と薬剤との位置関係を示す平面図
【図4】弾性片により薬剤が押さえられた状態を示すIV-IV断面図
【図5】導入孔近傍を示す部分拡大図
【図6】区画片により薬剤が押さえられた状態を示すVI-VI断面図
【符号の説明】
1 ぬめり取り器
11 蓋
12 容器本体
3 導入孔(保持部)
4 弾性片(保持部)
5 薬剤
Claims (2)
- 排水口に装着され、排水口内のぬめりを防除する薬剤と、該薬剤を収納する収納容器とからなるぬめり取り器において、該収納容器を、複数個の薬剤が装填される容器本体と、容器本体に薬剤が装填された状態で容器本体に固着され容器本体から薬剤が脱落することを防止する蓋とで構成し、蓋を容器本体に固着した状態で弾性変形して薬剤を収納容器の内面に押接させ、少なくとも搬送時における収納容器内での薬剤の移動を防止する保持部を、容器本体と蓋との少なくとも一方に一体に設け、この蓋に、収納容器内に水を導入するスリット状の開口を複数個並べて形成し、スリット状の開口によって挟まれる区画片を上記保持部としたことを特徴とするぬめり取り器。
- 上記収納容器は排水口を覆うゴム蓋の下面に取り付けられ、蓋の上面のうちゴム蓋によって覆われ外部に露出しない部分に、一部が蓋から切り離された弾性片を形成し、該弾性片を上記保持部としたことを特徴とする請求項1に記載のぬめり取り器。
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JP2001054780A JP4719366B2 (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | ぬめり取り器 |
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JPH09290863A (ja) * | 1996-04-25 | 1997-11-11 | Toshio Hakata | 錠剤用緩衝材 |
JP2000144840A (ja) * | 1998-03-03 | 2000-05-26 | Nippon Soda Co Ltd | 排水口用ヌメリ取り器 |
-
2001
- 2001-02-28 JP JP2001054780A patent/JP4719366B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
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JPH09290863A (ja) * | 1996-04-25 | 1997-11-11 | Toshio Hakata | 錠剤用緩衝材 |
JP2000144840A (ja) * | 1998-03-03 | 2000-05-26 | Nippon Soda Co Ltd | 排水口用ヌメリ取り器 |
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