JP2002256606A - ぬめり取り器 - Google Patents

ぬめり取り器

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JP2002256606A
JP2002256606A JP2001054780A JP2001054780A JP2002256606A JP 2002256606 A JP2002256606 A JP 2002256606A JP 2001054780 A JP2001054780 A JP 2001054780A JP 2001054780 A JP2001054780 A JP 2001054780A JP 2002256606 A JP2002256606 A JP 2002256606A
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Akira Toshida
章 土信田
Ko Muto
香 武藤
Eiji Takemura
英二 竹村
Ryuichi Katayose
竜市 片寄
Tamotsu Otawara
保 大田原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】収納容器内に複数の錠剤状の薬剤を装填する場
合、収納容器との薬剤との間や薬剤相互間に隙間がない
と装填しづらい。ところが隙間があると搬送途中の振動
により薬剤が薬剤同士や容器の内壁に衝突し、薬剤表面
が削られ、あるいは衝突の衝撃で薬剤が割れるおそれが
ある。 【解決手段】 薬剤5を収納する収納容器の容器本体1
2に蓋11を溶着すると、蓋11に形成した弾性片4が
弾性変形して薬剤5を上方から押さえつけるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水口内部に生じ
るぬめりを防除するぬめり取り器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のぬめり取り器として、例
えば特願2000−262818号に記載されているよ
うに、水に溶解して溶液になると該溶液が付着した部分
のぬめりの発生を防除する薬剤を収納容器内に複数個装
填したものが知られている。該従来のぬめり取り器の収
納容器は複数個の薬剤が装填される容器本体と、容器本
体に薬剤が装填された状態で容器本体に固着され容器本
体から薬剤が脱落することを防止する蓋とで構成されて
いる。そして、蓋には収納容器内に水を導入するスリッ
ト状の開口が複数個並べて形成されており、容器本体に
は薬剤が溶けた溶液を排出する排水口が開設されてい
る。
【0003】該従来のぬめり取り器は、容器本体に複数
の薬剤を装填した後、蓋を容器本体に固着するが、需用
者の手に渡ってから容易に薬剤を取り出すことができな
いように、蓋を容器本体に対して超音波溶着等により固
着することが好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】薬剤を容器本体に装填
する際、装填作業を容易に行えるように、薬剤を容器本
体に装填した状態で容器本体と薬剤との間や薬剤相互間
に微少の隙間が確保させるように容器本体の寸法及び薬
剤の形状が決定されている。蓋を容器本体に装着させぬ
めり取り器として完成された状態でも微少の隙間が残る
ため、搬送中に収納容器内で薬剤が振動する余地があ
る。薬剤が振動すると薬剤同士や薬剤と容器の内壁とが
連続して衝突することになり、薬剤の表面が削られ、あ
るいは薬剤が割れるといった不具合が生じるおそれがあ
る。
【0005】そこで本発明は、搬送中に薬剤の表面が削
られたり割れたりするおそれのないぬめり取り器を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によるぬめり取り器は、排水口に装着され、
排水口内のぬめりを防除する薬剤と、該薬剤を収納する
収納容器とからなるぬめり取り器において、該収納容器
を、複数個の薬剤が装填される容器本体と、容器本体に
薬剤が装填された状態で容器本体に固着され容器本体か
ら薬剤が脱落することを防止する蓋とで構成し、蓋を容
器本体に固着した状態で弾性変形して薬剤を収納容器の
内面に押接させ、少なくとも搬送時における収納容器内
での薬剤の移動を防止する保持部を、容器本体と蓋との
少なくとも一方に設けたことを特徴とする。
【0007】上記保持部によって薬剤の移動が防止され
るので、移送中にぬめり取り器に振動が作用しても薬剤
同士や薬剤と容器の内壁とが相互に衝突しない。そのた
め薬剤の表面が相互に削られることがなく、また薬剤の
相互の衝突や薬剤と容器との衝突により薬剤が割れるこ
とを防止できる。
【0008】ところで、ぬめり取り器の本来の機能とし
て、外部から水を導入し、内部の薬剤を溶解させた溶液
を排水口内へ排出させる必要がある。そのため、上記蓋
に、収納容器内に水を導入するスリット状の開口を複数
個並べて形成し、スリット状の開口によって挟まれる区
画片を上記保持部としてもよい。
【0009】また、蓋にむやみに開口部を設けると、必
要以上の水が収納容器内に導入され、排出される溶液に
濃度が薄くなるばかりか薬剤の溶解速度が速くなり薬剤
の消耗が激しくなる。但し、蓋に開口部を設けてもそこ
から水が導入されなければよい。例えば、上記収納容器
は排水口を覆うゴム蓋の下面に取り付けられ、蓋の上面
のうちゴム蓋によって覆われ外部に露出しない部分に、
一部が蓋から切り離された弾性片を形成し、該弾性片を
上記保持部とすることが考えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本実施の形態で
は、ぬめり取り器1は、流し台のシンクの底部に開設さ
れた排水口Hを覆うゴム蓋2の下面に装着される。該ゴ
ム蓋2には6カ所に矩形状の窓孔21が開設されてお
り、該窓孔21から後述するスリット状の導入孔3が上
方に露出している。
【0011】図2に示すように、ぬめり取り器1は内部
に薬剤を収納した収納容器を備えている。該収納容器は
薬剤が装填される容器本体12と該容器本体12の上部
に固着された蓋11とから構成される。容器本体12に
薬剤が装填されると上方から蓋11がセットされ、蓋1
1を容器本体12の上部開口の周縁に上方から押接させ
た状態で超音波を作用させ、容器本体12と蓋11との
接触部分を局所的に溶解させて両者を相互に超音波溶着
している。
【0012】蓋11には上述のようにスリット状の導入
孔3が開設されている。導入孔3は6カ所に設けられて
いる。そして、1カ所に6個の導入孔3が略2mmの間
隔を存して平行に設けられている。また、蓋11には3
つの弾性片4が形成されている。弾性片4は蓋11の一
部をスリット状に切り取ることにより形成される。その
ため、スリット状に切り取った開口部分が形成される。
但し、弾性片4はゴム蓋2に装着した状態でゴム蓋2に
よって覆われ、外部に露出しない。そのため、弾性片4
を形成するために設けたスリット状の開口部分から水が
ぬめり取り器内に導入されることはない。
【0013】尚、シンクから排水口Hへ流れる水は窓孔
21から導入孔3を通ってぬめり取り器1の内部に導入
され、内部の薬剤が溶けた溶液となって流出孔1aから
排水口Hの内周面へと流れ出ていき、該内周面のぬめり
を防除する。また、溶液の一部は弾性片4を形成するた
めに設けたスリット状の開口部分からも流出し、容器と
ゴム蓋2との接触部分のぬめりも合わせて防止する。
【0014】図3に示すように、容器本体12の内部は
3つの空間に仕切られており、各空間には各々8個の薬
剤が装填されている。そして、蓋11を容器本体12に
固着させると両端の各2個の薬剤5が導入孔3の下部に
位置し、中央の4個の薬剤5は弾性片4の下部に位置す
る。
【0015】蓋11を容器本体12に固着させると、弾
性片4の下部に位置する薬剤は図4に示すように、弾性
片4により上方から押される。その際弾性片4は弾性変
形し、復元する方向、すなわち薬剤5を上方から押す方
向に弾性力が生じる。薬剤5は上方から弾性片4の弾性
力で押されると容器本体12の内底面に押しつけられ、
該内底面と弾性片4とで上下方向から挟まれることにな
る。従って、ぬめり取り器1を搬送しても弾性片4の下
部に位置する薬剤5は収納容器内で移動することがな
い。
【0016】一方、導入孔3は図5に示すように、本実
施の形態では1カ所に6個形成されており、各導入孔3
の間には5本の区画片31a・31が形成される。中央
の区画片31aは他の4本の区画片31より肉厚に形成
した。他の4本の区画片31は薬剤5を押さえる際に撓
みやすくするため薄く成形されている。中央の区画片3
1aは2個の薬剤5の中間に位置するため薬剤5に接触
しない。そのため、超音波溶着の際に、導入孔3の近傍
が変形しないように肉厚にした。また、各区画片31a
・31の先端は連結部32で相互に連結されており、蓋
11を容器本体12に溶着した後、区画片31a・31
の先端がめくれ上がらないようにした。尚、連結部32
は容器本体12側に溶着される。
【0017】そして、蓋11を容器本体12に溶着する
と、各導入孔3の下部に位置する薬剤5は、図6に示す
ように、区画片31によって上方から押さえられ、弾性
片4によって押さえられた場合と同じように、薬剤5は
容器本体12の内底面と区画片31とで上下方向から挟
まれる。従って、搬送途中で導入孔3の下部に位置する
薬剤が収納容器内で移動することはない。
【0018】ところで、上記実施の形態では、薬剤の移
動を防止する保持部を弾性片4や区画片31として蓋1
1に形成したが、これに限られず、容器本体12側に保
持部を形成してもよく、また蓋11と容器本体12との
双方に保持部を設けてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明のぬめり取り器では、ぬめり取り
器の収納容器内に収納した薬剤が、容器本体に蓋を固着
させた状態で収納容器内での移動が拘束されるので、搬
送中にぬめり取り器に振動が作用しても薬剤同士や容器
の内壁に薬剤が衝突せず、従って、搬送中における薬剤
の削れや割れが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のぬめり取り器の設置状態を示す図
【図2】ぬめり取り器の形状を示す斜視図
【図3】導入孔及び弾性片と薬剤との位置関係を示す平
面図
【図4】弾性片により薬剤が押さえられた状態を示すIV
-IV断面図
【図5】導入孔近傍を示す部分拡大図
【図6】区画片により薬剤が押さえられた状態を示すVI
-VI断面図
【符号の説明】
1 ぬめり取り器 11 蓋 12 容器本体 3 導入孔(保持部) 4 弾性片(保持部) 5 薬剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 英二 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 日 本曹達株式会社内 (72)発明者 片寄 竜市 福島県いわき市平北白土字宮田4−7− 301 (72)発明者 大田原 保 福島県いわき市遠野町滝字表86 Fターム(参考) 2D061 AB06 DE03 DE15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水口に装着され、排水口内のぬめり
    を防除する薬剤と、該薬剤を収納する収納容器とからな
    るぬめり取り器において、該収納容器を、複数個の薬剤
    が装填される容器本体と、容器本体に薬剤が装填された
    状態で容器本体に固着され容器本体から薬剤が脱落する
    ことを防止する蓋とで構成し、蓋を容器本体に固着した
    状態で弾性変形して薬剤を収納容器の内面に押接させ、
    少なくとも搬送時における収納容器内での薬剤の移動を
    防止する保持部を、容器本体と蓋との少なくとも一方に
    設けたことを特徴とするぬめり取り器。
  2. 【請求項2】 上記蓋に、収納容器内に水を導入する
    スリット状の開口を複数個並べて形成し、スリット状の
    開口によって挟まれる区画片を上記保持部としたことを
    特徴とする請求項1記載のぬめり取り器。
  3. 【請求項3】 上記収納容器は排水口を覆うゴム蓋の
    下面に取り付けられ、蓋の上面のうちゴム蓋によって覆
    われ外部に露出しない部分に、一部が蓋から切り離され
    た弾性片を形成し、該弾性片を上記保持部としたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のぬめり取り
    器。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09290863A (ja) * 1996-04-25 1997-11-11 Toshio Hakata 錠剤用緩衝材
JP2000144840A (ja) * 1998-03-03 2000-05-26 Nippon Soda Co Ltd 排水口用ヌメリ取り器

Patent Citations (2)

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JP2000144840A (ja) * 1998-03-03 2000-05-26 Nippon Soda Co Ltd 排水口用ヌメリ取り器

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