JP2002266401A - 排水口用ゴミ取り具 - Google Patents

排水口用ゴミ取り具

Info

Publication number
JP2002266401A
JP2002266401A JP2001061083A JP2001061083A JP2002266401A JP 2002266401 A JP2002266401 A JP 2002266401A JP 2001061083 A JP2001061083 A JP 2001061083A JP 2001061083 A JP2001061083 A JP 2001061083A JP 2002266401 A JP2002266401 A JP 2002266401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter material
drainage
drain
water
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001061083A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Toshida
章 土信田
Ko Muto
香 武藤
Eiji Takemura
英二 竹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP2001061083A priority Critical patent/JP2002266401A/ja
Publication of JP2002266401A publication Critical patent/JP2002266401A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に浴室等の排水口の目皿上部に装着する
ことができ、安全性や取り扱い性に優れ、毛髪や湯垢等
の細かなゴミを捕集することができる上に、排水口の目
皿や排水管壁面・トラップ部、フィルター材におけるヌ
メリの発生を防除することができる、浴室等の排水口用
ゴミ取り具を提供すること。 【解決手段】 排水口の目皿の上に目皿を覆うように装
着することができ、ゴミが排水管に流入することを阻止
することができる不織布、合成樹脂製網等からなるシー
ト状の通水性フィルター材と、該フィルター材の上面又
は上方に設けられた、微生物の発育抑制物質を含有する
固形薬剤を収納する収納部と、微生物の発育抑制物質を
含有する非さらし粉系固形薬剤とからなり、固形薬剤に
排水が接触することにより、排水に溶解した薬液が前記
フィルター材により拡散し、該フィルター材並びに排水
口の目皿及び排水管壁面に発生するヌメリを防除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の排水口やト
イレの床の排水口等のように、雑菌やカビ等の代謝物に
よりヌメリや悪臭が発生する箇所に設け、髪の毛や湯垢
等のゴミを、あるいはヌメリを防除したりするのに有用
な排水口用ゴミ取り具やそのための収納容器やゴミ取り
具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に浴室や流し台における排水口、例
えば浴室の排水口にあっては髪の毛や湯垢等のゴミを漉
すために、メッシュやスリットからなる排水口の蓋(目
皿)が設けられているが、目皿の目を透過した毛髪、湯
垢等の細かなゴミが排水口や排水管内壁に付着し、これ
らが細菌の温床となり、異臭の発生やヌメリの原因とな
っていた。この問題を解決するために、排水の透過・流
入を妨げない目の細かいシートやフィルターや網等を排
水口の目皿を覆うように取付ることによって、細かいゴ
ミを補集する様々なゴミ取り具が知られている(特開平
6−285309号公報、特開平9−4009号公報、
特開平9−225214号公報、特開平10−2521
15号公報、特開平11−293736号公報等)。し
かし、これらのゴミ取り具では、シートやフィルター等
に停留した毛髪、石鹸、人の垢、界面活性剤、食材等が
細菌の栄養源となって、それら自体にヌメリが発生する
ばかりでなく、通水性が悪化するという問題があった。
【0003】また、ヌメリ取り機能を有する排水口用ゴ
ミ取り具として、少なくとも排水口部分に通水孔を設け
てなる排水口用ゴミ取り具であって、排水口に装着され
る本体部分と該本体部分に装着される蓋体とからなり、
該蓋体は通気性を有し、蓋体を本体部分に装着した時
に、本体部分と蓋体との間に水溶性薬剤を収納する薬剤
収納空間を形成するように構成した排水口用ゴミ取り具
(特開平9−296492号公報)や、排水口の近傍に
磁鉄鉱、バリウムフェライトを主成分として焼結された
有機物分解性を有する多孔体を配置する排水口ヌメリ汚
れ防止装置(特開平8−1144号公報)や、金属製の
孔開き蓋を備える排水口に装着し、該排水口に流入する
ゴミ等を回収する排水用ゴミ取り器であって、上記排水
口に装着される合成樹脂製の環状枠と、該環状枠に上周
部が固着され、全体として下方に縮径する開口度1mm
以下の繊維性の袋体と、該袋体の底部に配置され小孔が
形成された薬剤収納箱とを備えてなることを特徴とする
排水用ゴミ取り器(実開平4−26282号公報)が知
られている。
【0004】他方、家庭用流し台の排水口部のゴミ取り
カゴのヌメリ防止用薬剤として、トリクロルイソシアヌ
ール酸、ジクロルイソシアヌール酸塩、ブロムクロルジ
メチルヒダントイン等の塩素系酸化剤を単独又は他の成
分と配合したものを加圧成形した錠剤を、プラスチック
製のネット又はカゴ状容器に収納し、ヒモ等によりゴミ
取りカゴ内に吊し、ゴミ取りカゴのヌメリを防止する薬
剤はよく知られており(特開平8−128090号公
報)、これらは数年前より「ヌメリ取り剤」等の名称で
販売され実用に供されている。上記薬剤は塩素系酸化剤
の強力な殺菌力により、ゴミ取りカゴのヌメリと悪臭の
防止に効果を発揮し、広く使用されているが、その強力
な酸化力によりゴミ取りカゴ及び周辺の排水口材質を劣
化・腐食させる他、塩素ガスや三塩化窒素等の刺激臭の
ガスを発生する等の安全性に問題を有している。
【0005】上記問題点を解決するため塩素系酸化剤以
外の殺菌剤を用いた「ヌメリ取り剤」が、種々提案され
ている。例えば、過炭酸ソーダ、過硫酸カリウム、過ホ
ウ酸ソーダ等の過酸化物(特開平8−268818号公
報、特開平9−31495号公報)、ポビドンヨード等
のヨウ素系殺菌剤(特開平9−124423号公報、特
開平9−227317号公報)、亜硫酸塩等の硫黄化合
物と抗菌剤からなる除菌用薬剤(特開平9−12442
2号公報)、オルトフェニルフェノール、ジフェニル、
2−イソプロピル−5−メチルフェノール、ヒノキチオ
ール等の揮発性除菌剤(特開平9−206040号公
報)、銀イオン、銅イオン等をゼオライト、シリカゲル
等の無機化合物に担持させた無機系殺菌剤(特開平8−
157305号公報、特開平9−30915号公報、特
開平9−194313号公報)、パラクロロメタキシレ
ノール等の工業用殺菌剤等を単独又は適当な溶解調整剤
を添加して加圧成形した錠剤(特開平9−71501号
公報)が知られている。
【0006】これら塩素系酸化剤以外の殺菌剤を用いた
「ヌメリ取り剤」は、塩素系酸化剤からなる「ヌメリ取
り剤」と同様に、プラスチック製のネット又はカゴ状容
器に収納し、ヒモ等でゴミ取りカゴ内につり下げて設置
され、塩素系酸化剤を使用しない「ヌメリ取り剤」とし
て一部市販されているが、従来の塩素系酸化剤を有効成
分とする「ヌメリ取り剤」に比べると殺菌力が弱く、ヌ
メリや悪臭の防止効果が不充分であり、普及が進んでい
ない。また、特開平7−184823号公報には、5−
クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物等
の抗菌剤を中空多孔質シリカ等の無機多孔質微粒子に担
持させたものを不織布等の透水性の袋に収納したり、蛋
白質や多糖類等の水溶性物質に担持させフィルム状とし
た「ヌメリ取り具」が記載されている。しかし、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンは、
強い抗菌力を有し、かつ材質腐食やガスの発生はともな
わないが、水に易溶であり有効期間が従来の薬剤より短
期間となる欠点の他、皮膚刺激性が激しいため、家庭に
おいて使用するには安全上問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡単
に浴室等の排水口の目皿上部に装着することができ、安
全性や取り扱い性に優れ、毛髪や湯垢等の細かなゴミを
捕集することができる上に、排水口の目皿や排水管壁面
・トラップ部等ばかりでなく、細かなゴミを捕集するフ
ィルター材におけるヌメリの発生を防除することができ
る、簡単な構造の排水口用ゴミ取り具を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと多分
子系ホスト化合物とからなる包接化合物を加圧成形して
なる非さらし粉系ヌメリ防除剤を提案している(特開平
10−245308号公報)。この防除剤は、5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンをホス
ト化合物により多分子包接体としているため皮膚刺激性
が低下し、かつ水に対する溶解性も低下しており、ヌメ
リ防除剤として優れたものである。また、本発明者ら
は、有機ヨード系抗菌剤と固体酸とを加圧成形してなる
ヌメリ防除剤についても提案しており(特開平10−2
45306号公報)、このヌメリ防除剤も優れたヌメリ
防除効果が確認されている。
【0009】従来の塩素系酸化剤を有効成分とする薬剤
を浴室の排水口の目皿等に吊り下げて使用すると発生す
る塩素ガスによる浴室内の環境の悪化、金属部品の腐食
等の問題があり好ましくないが、発生する塩素ガスによ
り薬剤溶解液が接触しない部分も含め殺菌できるため、
浴室排水管や目皿など全体のヌメリ防止が可能であるの
に対し、非塩素系酸化剤を有効成分とする薬剤、特に上
記の5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンをホスト化合物により多分子包接体としたヌメリ
防除剤や有機ヨード系抗菌剤を加圧成形してなるヌメリ
防除剤の優れたヌメリ防除効果は、薬剤の設置された周
辺部に限られ、特に薬剤の設置された位置より上部の部
分に対する効果が弱いという知見を得た。かかる知見
を、排水口からの悪臭の原因になる毛髪や湯垢等の細か
なゴミの捕集・除去というニーズに適合させるべく鋭意
研究し、排水口の目皿の上に目皿を覆うように装着する
ことができ、毛髪や湯垢等の細かなゴミが排水管に流入
することを阻止することができ、かつヌメリ防除剤の溶
解液を拡散することができるシート状の通水性フィルタ
ー材の上に、前記ヌメリ防除剤を保持せしめると、該ヌ
メリ防除剤に排水が接触することにより排水に溶解した
薬液が、特にヌメリ防除剤と排水との接触の終了時に、
前記通水性フィルター材の全面にわたり好適な濃度で拡
散し、かかる通水性フィルター材ばかりでなく、排水口
の目皿の表裏や排水管壁面に発生するヌメリを防除する
ことができることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0010】すなわち本発明は、排水口の目皿の上に目
皿を覆うように装着することができ、ゴミが排水管に流
入することを阻止することができるシート状の通水性フ
ィルター材と、該フィルター材の上面又は上方に設けら
れた、微生物の発育抑制物質を含有する固形薬剤を収納
する収納部と、微生物の発育抑制物質を含有する固形薬
剤とからなり、固形薬剤に排水が接触することにより、
排水に溶解した薬液が前記フィルター材により拡散し、
該フィルター材並びに排水口の目皿及び排水管壁面に発
生するヌメリを防除することができることを特徴とする
排水口用ゴミ取り具(請求項1)や、シート状の通水性
フィルター材が、不織布、合成樹脂製網、通水孔を有す
る合成樹脂シート若しくはフィルム又はフェルトから選
ばれる材質で構成されていることを特徴とする請求項1
記載の排水口用ゴミ取り具(請求項2)や、収納部が、
少なくとも側面に設けられた排水導入開口部と、少なく
とも下面又は側面下部に設けられた薬液流出開口部と、
フィルター材を介して排水口の目皿に固定することがで
きる固定部とを備えた収納容器であることを特徴とする
請求項1又は2記載の排水口用ゴミ取り具(請求項3)
や、収納部が、フィルター材の上面の一部と、固形薬剤
を保持した状態でフィルター材上面に固着されている固
形薬剤保持カバー材とで構成されていることを特徴とす
る請求項1又は2記載の排水口用ゴミ取り具(請求項
4)や、排水口が、浴室の排水口であることを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか記載の排水口用ゴミ取り具
(請求項5)や、微生物の発育抑制物質が、非さらし粉
系薬剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
記載の排水口用ゴミ取り具(請求項6)や、非さらし粉
系薬剤が、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オンと多分子系ホスト化合物とからなる包接化
合物であることを特徴とする請求項6記載の排水口用ゴ
ミ取り具(請求項7)や、非さらし粉系薬剤が、有機ヨ
ード系抗菌剤であることを特徴とする請求項6記載の排
水口用ゴミ取り具(請求項8)や、少なくとも側面に設
けられた排水導入開口部と、少なくとも下面又は側面下
部に設けられた薬液流出開口部と、フィルター材を介し
て排水口の目皿に固定することができる固定部とを備え
たことを特徴とするフィルター交換型ゴミ取り具用の収
納容器(請求項9)や、固定部が、4枚の係止フィンを
有する断面X字型の係止具から構成され、その一端は容
器下面に固着され、他端の係止フィンが先細形状となっ
ていることを特徴とする請求項9記載のフィルター交換
型ゴミ取り具用の収納容器(請求項10)に関する。
【0011】
【本発明の実施の形態】本発明の排水口用ゴミ取り具と
しては、浴室等の排水口の目皿の上に目皿を覆うように
装着することができ、毛髪や湯垢等の細かなゴミが排水
管に流入することを阻止することができるシート状の通
水性フィルター材と、該フィルター材の上面に設けられ
た、微生物の発育抑制物質を含有する固形薬剤を収納す
る収納部と、微生物の発育抑制物質を含有する固形薬剤
とからなり、固形薬剤に排水が接触することにより、排
水に溶解した薬液が前記フィルター材により拡散し、該
フィルター材並びに排水口の目皿及び排水管壁面に発生
するヌメリを防除することができるものであれば特に制
限されるものではないが、図1〜5に示されるフィルタ
ー交換型ゴミ取り具と図6及び図7に示される使い捨て
一体型ゴミ取り具の2つのタイプの排水口用ゴミ取り具
を好適に例示することができ、図1はフィルター交換型
ゴミ取り具の使用説明概略縦断面図を、図2は図1に示
されるフィルター交換型ゴミ取り具の収納容器の概略斜
視図を、図3は他の態様のフィルター交換型ゴミ取り具
の使用説明概略縦断面図を、図4は図3に示されるフィ
ルター交換型ゴミ取り具の収納容器の概略斜視図を、図
5は他の態様のフィルター交換型ゴミ取り具の使用説明
概略縦断面図を、図6は使い捨て一体型ゴミ取り具の使
用説明概略縦断面図を、図7は他の態様の使い捨て一体
型ゴミ取り具の使用説明概略縦断面図を示す。以下図1
〜7を適宜参照しながら本発明の排水口用ゴミ取り具に
ついて説明する。
【0012】上記フィルター交換型ゴミ取り具A〜Cや
使い捨て一体型ゴミ取り具D等の本発明の排水口用ゴミ
取り具における固形薬剤Kの主成分である微生物の発育
を抑制する物質としては、各種公知の殺菌剤、抗菌剤が
使用可能であり、一般的な防黴剤又は抗細菌剤として知
られている化合物や抗菌作用を有する天然精油類等であ
ればどのようなものでも使用することができるが、広い
抗菌スペクトルを有するものが好ましく、非さらし粉系
薬剤が望ましい。非さらし粉系薬剤としては、過炭素ナ
トリウム、過硫酸カリウム、過ほう酸ナトリウム、オル
トフェニルフェノール、ジフェニル、2−イソプロピル
−5−メチルフェノール、パラクロロメタキシレノー
ル、パラヒドロキシ安息香酸n−ブチル、パラヒドロキ
シ安息香酸エチル、パラヒドロキシ安息香酸メチル、塩
化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロル
へキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、メチレンビ
スチオシアネート、2−ピリジンチオール−1−オキシ
ド、2−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛、2−ピ
リジンチオール−1−オキシドナトリウム、N,N′−
ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピ
リジニウムブロマイド)、4,4′−(テトラメチレン
ジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイ
ド)、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオ
ール等を例示することができる。
【0013】本発明における微生物の発育を抑制する物
質として、防黴剤又は抗細菌剤と多分子系ホスト化合物
とからなる包接化合物を有利に用いることができる。こ
の包接化合物を用いる場合、防黴剤又は抗細菌剤として
は、例えば、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、4,5−ジクロロ−3−n−オクチル−イソチ
アゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−
3−オン、2−メトキシカルボニルベンズイミダゾー
ル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メタンスルホ
ニルピリジン、2−チオシアノメチベンゾチアゾール、
2,2−ジチオ−ビス−(ピリジン−1−オキサイ
ド)、3,3,4,4−テトラハイドロチオフェン−
1,1−ジオキサイド、4,5−ジクロロ−1,2−ジ
チオラン−3−オン、5−クロロ−4−フェニル−1,
2−ジチオラン−3−オン、N−メチルピロリドン、フ
ェニル−(2−シアノ−2−クロロビニル)スルホン、
メチレンビスチオシアネート、2−ブロモ−2−ニトロ
プロパン−1,3−ジオール、2,2−ジブロモ−2−
エタノール、2−ブロモ−4′−ヒドロキシアセトフェ
ノン、ジブロモニトリルプロピオンアミド、2−ブロモ
−2−ブロモメチルグルタルニトリル等を、また天然製
油類としては、例えば、シネオール、ヒノキチオール、
メントール、テルピネオール、ボルネオール、ノポー
ル、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、ゲ
ラニオール、リナロール、ジメチルオクタノール、チモ
ール等を例示することができる。
【0014】ここで、多分子系ホスト化合物とは、ゲス
トとなる抗菌剤とともに結晶性錯体(包接化合物)を形
成する化合物をいい、上記の性質を有する化合物であれ
ば特に制限されないが、例えば、テトラキスフェノ−ル
類、1,1,6,6−テトラフェニル−2,4−ヘキサ
ジイン−1,6−ジオール、1,6−ビス(2−クロロ
フェニル)−1,6−ジフェニルヘキサン−2,4−ジ
イン−1,6−ジオール、1,1,4,4−テトラフェ
ニル−2−ブチン−1,4−ジオール、2,5−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)ハイドロキノン、1,1
−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−2−プロピン−
1−オール、1,1,2,2−テトラフェニルエタン−
1,2−ジオール、1,1′−ビ−2−ナフトール、
9,10−ジフェニル−9,10−ジヒドロキシアント
ラセン、1,1,6,6−テトラ(2,4−ジメチルフ
ェニル)−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオール、
9,10−ビス(4−メチルフェニル)−9,10−ジ
ヒドロキシアントラセン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、N,N,N′,N′−テ
トラキス(シクロヘキシル)−(1,1′−ビフェニ
ル)−2−2′−ジカルボキシアミド、4,4′−スル
ホニルビスフェノール、4,4′−ブチリデンビス(3
−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,
2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4′−チオビス(4−クロロフェ
ノール)、2,2′−メチレンビス(4−クロロフェノ
ール)、デオキシコール酸、コール酸、α,α,α′,
α′−テトラフェニル−1,1′−ビフェニル−2,
2′−ジメタノール、t−ブチルヒドロキノン、2,5
−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、顆粒状コーンス
ターチ、1,4−ジアザビシクロ−(2,2,2)−オ
クタン、3,3′−ビスフェニルスルフォニル−4,
4′−ジヒドロキシフェニルスルフォン、トリ−o−チ
モチドを例示することができる。
【0015】また、上記のテトラキスフェノ−ル類とし
ては、例えば、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス
(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、
1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロ
キシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,
1,2,2−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,1,3,3−テトラキス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−フ
ルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,
3,3−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,
3,3−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1,4,4−テトラキス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−フルオ
ロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4
−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)
ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テト
ラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,5,5−テ
トラキス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,
1,5,5−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキ
シフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
1,1,5,5−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス
(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
1,1,5,5−テトラキス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)ペンタン等テトラキス(ヒドロキ
シフェニル)アルカン類を具体的に例示することができ
る。
【0016】本発明における微生物の発育を抑制する物
質として、他の抗菌剤に比較して抗菌スペクトルが広
く、人体に安全な有機ヨード系抗菌剤も有利に用いるこ
とができる。この場合、有機ヨード系抗菌剤であれば特
に制限はないが固体のものが望ましく、例えば、2,
3,3−トリヨードアリルアルコール類、2,3,3−
トリヨードアリルエーテル類、2,3,3−トリヨード
アリルアゾール類、3−ヨード−2−プロパギルブチル
カルバミン酸、4−クロロフェニル(3−ヨードプロパ
ギル)ホルマール、ヨードプロパギルアゾール類、ジヨ
ード−パラ−トリスルホン、ポピドンヨード、ベンジル
ヨード酢酸エステル及びパラニトロベンジルヨード酢酸
エステルを例示することができ、これらは単独又は2種
以上混合して使用される。
【0017】また、微生物の発育を抑制する物質とし
て、前記の各種公知の殺菌剤、抗菌剤、防黴剤等やそれ
らを含有する公知のヌメリ防除剤、あるいは上記包接化
合物や有機ヨード系抗菌剤を用いる場合、有効成分が排
水と接触した際必要以上に流出することを防止し、適度
な速度で接触した排水に溶解させるため、適宜配合物と
混合して加圧成形、加熱溶融混合、混練り押し出し成形
等の公知の方法により適当な大きさに成形して固形薬剤
とする必要がある。加圧成形する場合の配合物として
は、各種公知の賦形剤、溶解調整剤、結合剤、滑沢剤、
界面活性剤、腐食防止剤等を例示することができる。特
に界面活性剤は溶解液がぬめり発生壁面に広がりやすく
し、かつ蓋や容器が油で汚れることを防止するのに有効
である。また、苦味付与成分、辛味付与成分などを添加
して、薬剤が誤って乳幼児が口に入れた場合も飲み込ま
ないようにすることもできる。
【0018】上記賦形剤、結合剤、溶解調整剤として
は、フマル酸、安息香酸、アジピン酸、コハク酸、dl
−リンゴ酸、クエン酸、アスコルビン酸、マロン酸、グ
リコール酸等の各種有機酸、無機酸、乳糖、ブドウ糖等
の糖類、コーンスターチ等の各種デンプン、燐酸水素カ
ルシウム2水和物、燐酸3カルシウム無水物、燐酸水素
マグネシウム3水和物、燐酸水素マグネシウム8水和
物、クエン酸カルシウム4水和物、硫酸カルシウム0.
5水和物、アセト酢酸アニリド、アセト酢酸−o−トル
イダイド、アセト酢酸−p−トルイダイド、アセト酢酸
−o−アニシダイド、結晶セルロース、粉末セルロー
ス、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カリウ
ム、合成珪酸アルミニウム、三珪酸マグネシウム、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム(粉
末)、ショ糖脂肪酸エステル、C14〜C24の飽和脂肪酸
類等を挙げることができるが、その中でも特に燐酸水素
カルシウム2水和物、燐酸3カルシウム無水物、燐酸水
素マグネシウム3水和物、燐酸水素マグネシウム8水和
物、クエン酸カルシウム4水和物、硫酸カルシウム0.
5水和物、アセト酢酸アニリド、アセト酢酸−o−トル
イダイド、アセト酢酸−p−トルイダイド、アセト酢酸
−o−アニシダイド、乳糖、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、アラビアゴム(粉末)、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、デキストリン、C 14〜C24の飽
和脂肪酸類等は加圧成形性を向上することができ、ま
た、各種洗剤等が混入しても反応して有毒ガス等が発生
することが無いので好ましく、これら賦形剤や結合剤、
溶解調整剤は全固形薬剤重量に対して1〜99重量%の
割合で添加することができる。
【0019】上記滑沢剤としては、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリ
ウム、安息香酸ナトリウム、オルトほう酸、シリカ、タ
ルク、ワックス類等を例示することができ、これら滑沢
剤は全固形薬剤重量に対して0.01〜1重量%の割合
で使用することができ、界面活性剤としては、アルキル
アルカノールアミド類、ジアルキルスルホコハク酸ナト
リウム、ラウリル硫酸ナトリウム等を例示することがで
き、これら界面活性剤は全固形薬剤重量に対して0.5
〜10重量%の割合で使用することができ、腐食防止剤
としては、アルキルチオ尿素系やトリアゾール系化合物
を例示することができ、腐食防止剤を使用すると配管な
どの金属部分の腐食を抑制することができる。
【0020】加熱溶融混合の場合や混練り押し出し成形
する場合の配合物としては、融点が40〜100℃で固
体であるものが好ましく、ポリオキシエチレン等の各種
の水溶性高分子類、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル類等の界面活性剤を例示すること
ができる。
【0021】また、固形薬剤Kの大きさとしては、ゴミ
取り具の固形薬剤収納部に収容しうる大きさであればど
のようなものでもよく、その形状も球状、錠剤状、円柱
状、直方体状、角錐状、ドーナツ状等どのような形状で
もよい。固形薬剤Kの使用の形態としては、固形薬剤収
納部の形状に合わせて、例えば錠剤状のものを1個用い
る場合もあるが、小粒のものを多数使用することもでき
る。小粒のものを多数使用する場合、同種のものを用い
るほか、例えば配合成分の異なる薬剤や溶解度が異なる
薬剤等異種の複数の小粒の固形薬剤を用いることもでき
る。
【0022】本発明のゴミ取り具におけるシート状の通
水性フィルター材Fとしては、浴室等の排水口の目皿M
の上に目皿を覆うように装着することができ、毛髪や湯
垢等の細かなゴミが排水管Pに流入することを阻止する
ことができ、固形薬剤溶解液の拡散機能と排水の通水機
能を有するものであれば特に制限されるものではなく、
布状、フィルム状、紙状、網状等のシート状のプラスチ
ック、紙、繊維、金属等を例示することができ、具体的
には、不織布、合成樹脂製網、通水孔を有する合成樹脂
シート、通水孔を有する合成樹脂フィルム、フェルト等
を挙げることができる。本発明のゴミ取り具において
は、排水と接触した固形薬剤Kからの薬剤溶解液がシー
ト状の通水性フィルター材全体に好適な濃度で拡散する
ことから、フィルター材自体にヌメリの発生がなく、ヌ
メリの発生による目詰まりなどフィルター材の通水性が
悪化することもない。その他、シート状の通水性フィル
ター材として、全面にわたり通水用の多数の細孔を有
し、裏面の非細孔部分に目皿貼着用の貼着剤が塗布され
ているものを例示することができる。
【0023】本発明のゴミ取り具における微生物の発育
抑制物質を含有する固形薬剤を収納する収納部として
は、シート状の通水性フィルター材Fの上面又は上方に
固形薬剤を保持することができ、かつ固形薬剤と排水口
へ流入する排水とを接触させることができる構造を有す
るものであればどのようなものでもよいが、少なくとも
側面に設けられた排水導入開口部と、少なくとも下面又
は側面下部に設けられた薬液流出開口部と、フィルター
材を介して排水口の目皿に固定することができる固定部
とを備えた収納容器からなるフィルター交換型ゴミ取り
具に適した収納部や、フィルター材の上面の一部と、固
形薬剤を保持した状態でフィルター材上面に固着されて
いる固形薬剤保持カバー材とで構成されている使い捨て
一体型ゴミ取り具に適した収納部を好適に例示すること
ができる。
【0024】フィルター交換型ゴミ取り具A〜Cは、そ
れぞれ図1、図3、図5に示されるように、収納容器1
からなる収納部を有し、通常、ゴミが溜まったフィルタ
ーや固形薬剤は随時交換するが、収納容器1はそのまま
使用するタイプのものである。収納容器1の形状として
は、例えば、図1〜5に示す収納容器を具体的に挙げる
ことができ、これら収納容器1は、シート状の通水性フ
ィルター材Fと密着することができる平坦部2と、固形
薬剤Kの収納スペースを形成する箱部3と、通水性フィ
ルター材Fを介して収納容器1を排水口の目皿Mの面に
固定することができる固定部4a〜cから構成されてい
る。また、収納容器の材質としては、プラスチック、ゴ
ム、金属等各種公知の材質が使用可能であるが、コス
ト、加工面等から各種のプラスチックや合成ゴムが好ま
しく使用される。
【0025】上記収納容器1の平坦部2は、四隅が丸く
なった正方形の形状をしており、全体に円形の透孔5が
設けられている。平坦部2の形状としては、上記正方形
の他、円形でもよいが、その最長径が排水管の直径より
小さいものが好ましい。透孔5の形状については、上記
円形の他、排水を流入することができたり、排水に溶解
した薬液を流出することができれば、楕円形、長方形、
星形、スリット形等どのようなものでもよいが、この透
孔5は主として、排水に溶解した薬液の流出開口部とし
て用いられる。また、この平坦部2には、固定部4又は
その一部を着脱自在あるいは一体的に固着することがで
きる。そしてまた、この平坦部2の周端近傍には、平坦
部2と箱部3との係合を確実なものとするために、立設
片6を部分的に設けておくこともできる。
【0026】箱部3は、図1や2、及び図5に示すよう
に、箱底面7と側壁面8とから構成し、箱底面7を平坦
に形成することもできるが、図3及び4に示すようにド
ーム状等に形成することもできる。箱底面7側の側壁面
8は曲面とすることが好ましく、また箱底面7から離れ
た方の側壁面8の端部は前記平坦部2の周端に内接し、
かつ前記平坦部2の立設片6の外側に位置することがで
きるような形状にすることが好ましいが、外接するよう
な形状等としてもよい。そして、平坦部2と箱部3とは
着脱自在としたり、ヌメリ取り薬剤を収納後固着して用
いることもできる。
【0027】図2に示されるように、上記箱底面7に
は、全体に円形の透孔9が設けられている。透孔9の形
状については、上記円形の他、排水を流入することがで
きたり、排水に溶解した薬液を流出することができれ
ば、楕円形、長方形、星形、スリット形等どのようなも
のでもよいが、この透孔9は主として、平坦部2の透孔
5と同様に、排水に溶解した薬液の流出開口部として用
いられる。また、図3及び4に示すようにこの透孔9を
省略することもできる。
【0028】他方、側壁面8には全周的にスリット状の
透孔10、11が2列に設けられている。透孔10の形
状については、上記スリット状の他、排水を流入するこ
とができたり、排水に溶解した薬液を流出することがで
きれば、円形、楕円形、長方形、星形等どのようなもの
でもよいが、この透孔10、11は主として、固形薬剤
に排水を接触させるための排水導入開口部として用いら
れることから、ゴミ等で排水の流入が阻害されないよう
に、通常その開口面積が、前記透孔5や透孔9の開口面
積より大きくなっている。また、図1のように、収納容
器1を通水性フィルター材Fを介して排水口目皿M上に
載置して使用する場合、少量の排水でも排水が薬剤に接
触することが可能となるように、スリット状の透孔10
は側壁面8の平坦部2の側となるように設けることが好
ましいが、側壁面8の前記曲面部分に設けられている透
孔11は省略することもできる。この場合、少量の水が
流れてきても排水流入透孔10は側面最下部までスリッ
トが達しているため固形薬剤Kは排水と接触し有効成分
を溶解させることができ、他方大量の排水が流れ込んで
きても、排水と固形薬剤との接触が制限され必要以上の
排水と接触することはなくなる。
【0029】次に、通水性フィルター材Fを介して収納
容器1を浴室等の排水口の目皿Mに固定することができ
る固定部4a〜cについて説明する。図1及び2に示さ
れる固定部4aは、固定片12と係止具13とから構成
され、固定片12が平坦部2の端部に面一となるように
一体的に固着されている。係止具13は、矩形平板状の
係止片14と、該係止片14の中央部に立設している係
止連結棒15と、該係止連結棒15の先端側に係止片1
4とほぼ平行に設けられた係止フック16から構成さ
れ、係止片14と係止フック16間の係止連結棒15の
長さは目皿Mの厚みより少し長くなっている。また、前
記平坦部2の端部に面一となるように一体的に固着され
ている固定片12には、上記係止具13の係止フック1
6を挿入することができる係止スリット17が設けられ
ている。この係止スリット17は、係止フック16を挿
入後回転させやすいように、その中央部が円形に形成さ
れている。通水性フィルター材Fに係止連結棒15の挿
通用孔が設けられていない場合は、係止連結棒15の先
端を尖鋭端部とし、通水性フィルター材Fを挿通できる
ようにしておくこともできる。
【0030】この固定部4aを用いて、図1に示される
ように、通水性フィルター材Fを介して収納容器1を排
水口目皿M上に載置した状態で固定する場合は、例え
ば、目皿Mを取り外し、目皿Mと通水性フィルター材F
と収納容器の平坦部2を密着させた状態で、目皿Mの裏
面側から上記係止具13の係止フック16を、目皿Mに
設けられているスリット、通水性フィルター材Fにあら
かじめ設けられている切り込み又は小孔、固定片12の
固定スリット17に順次挿通した後、係止片14を約9
0゜回転することにより、通水性フィルター材Fを介し
て収納容器1を排水口目皿Mに固定することができる。
【0031】図3及び4に示される固定部4bは、4枚
の係止フィン18を有する断面X字型の係止具19から
構成され、その一端は平坦部2の下面に固着され、他端
は目皿のスリットや通水性フィルター材Fにあらかじめ
設けられている切り込み又は小孔に挿通し易いように係
止フィン18が先細形状となっている。この固定部4b
を利用して、図3に示されるように、通水性フィルター
材Fを介して収納容器1を排水口目皿M上に載置した状
態で固定する場合は、例えば、目皿Mを取り外すことな
く、目皿M上に載置した通水性フィルター材Fにあらか
じめ設けられている切り込み又は小孔に、先細形状の係
止フィン18から断面X字型の係止具19を根本まで強
制的に挿通し、窮屈に押し込まれた係止フィン18の復
元しようとする弾性力により、通水性フィルター材Fを
介して収納容器1を排水口目皿Mに固定することができ
る。係止フィン18を60度と120度との開きをもつ
X字型にしておくと、120度の広い間隔は60度の狭
い間隔の場合に比べて約1.7倍となり、固定部4bを
1/4回転させることにより、目皿のスリット幅の大小
に適応した弾性力が得ることができる。この固定部4b
を備えた収納容器1の場合、目皿を排水口から取り外す
ことなく通水性フィルター材Fを交換することができ
る。
【0032】また、図5に示される固定部4cは、縦断
面が細長いひし形の細幅の板状体からなる係止弾性片2
0から構成され、その一端は平坦部2の下面に固着さ
れ、他端は目皿のスリットや通水性フィルター材Fにあ
らかじめ設けられている切り込み又は小孔に挿通し易い
ようにV字型形状となっている。この固定部4cを利用
して、図5に示されるように、通水性フィルター材Fを
介して収納容器1を排水口目皿M上に載置した状態で固
定する場合は、例えば、目皿Mを取り外すことなく、目
皿M上に載置した通水性フィルター材Fにあらかじめ設
けられている切り込み又は小孔に、係止弾性片20のV
字型形状の先端部から係止弾性片20の根本まで強制的
に挿通し、目皿に当接した対向する板状体の復元しよう
とする弾性力により、通水性フィルター材Fを介して収
納容器1を排水口目皿Mに固定することができる。
【0033】他方、使い捨て一体型ゴミ取り具Dは、図
6及び図7に示されるように、フィルター材Fの上面の
一部と、小型の固形薬剤Kを保持した状態でフィルター
材上面に固着されている固形薬剤保持カバー材21とで
構成されている収納部を備えており、通常、使用後はゴ
ミ取り具ごと捨てるタイプのものである。上記固形薬剤
保持カバー材21としては、細孔が穿たれた樹脂フィル
ム等の通水性材料で構成されているものが好ましいが、
通水性のない樹脂製フィルムを使用することもでき、こ
の場合、固形薬剤Kはフィルター材Fを浸透してきた排
水に溶解し、有効成分が拡散することにより目皿Mや排
水口のヌメリを防除することができる。また、上記固形
薬剤保持カバー材21としては、固形薬剤Kを保持した
状態でフィルター材上面に固着することができるよう
に、接着剤による固着性、熱融着性に優れた材質からな
るものが好ましい。
【0034】小型の固形薬剤Kが収納されている薬剤収
納部は、中央部に1カ所、あるいは適宜位置に数カ所設
けることができる。使い捨て一体型ゴミ取り具Dは、通
常目皿上に載置するだけで使用することができるが、目
皿上での載置状態をより確かなものとするために、図7
に示されているように、目皿Mよりはみ出しているフィ
ルター材Fの周縁部、好ましくは切り欠きが設けられた
周縁部や、目皿Mより突出して設けられている2以上の
舌状延設部を、目皿Mを取り外し、目皿Mと排水口との
隙間に折り込んだり、フィルター材Fの外周端部から立
設された円筒状被挟持部を目皿Mと排水口との隙間に挿
し込んだりすることができる。その他、フィルター下面
に貼着剤を塗布しておくこともできる。この使い捨て一
体型ゴミ取り具Dは、簡便に取り付けや取り外しが可能
で、比較的短期間で新たなものに交換するため固形薬剤
を小さくすることができ、固形薬剤によるゴミ取り具表
面の凹凸に足を引っかける等の心配がない。
【0035】
【発明の効果】本発明の排水口用ゴミ取り具は、簡単な
構造で低コストで作製することができ、浴室等の排水口
の目皿上部に簡便に装着することができ、安全性や取り
扱い性に優れ、毛髪や湯垢等の細かなゴミを捕集するこ
とができる上に、排水口の目皿や排水管壁面・トラップ
部等ばかりでなく、細かなゴミを捕集するフィルター材
におけるヌメリの発生を防除することができ、ゴミ捕集
フィルター材を比較的長期間使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルター交換型ゴミ取り具の使用説
明概略縦断面図である。
【図2】図1に示されるフィルター交換型ゴミ取り具の
収納容器の概略斜視図である。
【図3】本発明の他の態様のフィルター交換型ゴミ取り
具の使用説明概略縦断面図である。
【図4】図3に示されるフィルター交換型ゴミ取り具の
収納容器の概略斜視図である。
【図5】本発明の他の態様のフィルター交換型ゴミ取り
具の使用説明概略縦断面図である。
【図6】本発明の使い捨て一体型ゴミ取り具の使用説明
概略縦断面図である。
【図7】本発明の他の態様の使い捨て一体型ゴミ取り具
の使用説明概略縦断面図である。
【符号の説明】
A〜C フィルター交換型ゴミ取り具 D 使い捨て一体型ゴミ取り具 K 固形薬剤 F シート状の通水性フィルター材 M 目皿 P 排水管 1 収納容器 2 平坦部 3 箱部 4 固定部 5,9 円形の透孔 6 立設片 7 箱底面 8 側壁面 10,11 スリット状の透孔 12 固定片 13 係止具 14 矩形平板状の係止片 15 係止連結棒 16 係止フック 17 係止スリット 18 係止フィン 19 断面X字型の係止具 20 係止弾性片 21 固形薬剤保持カバー材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 532 C02F 1/50 540E 540 550B 550 E03C 1/262 Z E03C 1/262 B01D 23/02 ZABC (72)発明者 竹村 英二 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 日 本曹達株式会社内 Fターム(参考) 2D061 DA01 DA03 DE03 DE13 DE30 4D041 AA04 AB02 AB13 AB17 AB24 CC02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水口の目皿の上に目皿を覆うように装
    着することができ、ゴミが排水管に流入することを阻止
    することができるシート状の通水性フィルター材と、該
    フィルター材の上面又は上方に設けられた、微生物の発
    育抑制物質を含有する固形薬剤を収納する収納部と、微
    生物の発育抑制物質を含有する固形薬剤とからなり、固
    形薬剤に排水が接触することにより、排水に溶解した薬
    液が前記フィルター材により拡散し、該フィルター材並
    びに排水口の目皿及び排水管壁面に発生するヌメリを防
    除することができることを特徴とする排水口用ゴミ取り
    具。
  2. 【請求項2】 シート状の通水性フィルター材が、不織
    布、合成樹脂製網、通水孔を有する合成樹脂シート若し
    くはフィルム又はフェルトから選ばれる材質で構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の排水口用ゴミ取
    り具。
  3. 【請求項3】 収納部が、少なくとも側面に設けられた
    排水導入開口部と、少なくとも下面又は側面下部に設け
    られた薬液流出開口部と、フィルター材を介して排水口
    の目皿に固定することができる固定部とを備えた収納容
    器であることを特徴とする請求項1又は2記載の排水口
    用ゴミ取り具。
  4. 【請求項4】 収納部が、フィルター材の上面の一部
    と、固形薬剤を保持した状態でフィルター材上面に固着
    されている固形薬剤保持カバー材とで構成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の排水口用ゴミ取り
    具。
  5. 【請求項5】 排水口が、浴室の排水口であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか記載の排水口用ゴミ取
    り具。
  6. 【請求項6】 微生物の発育抑制物質が、非さらし粉系
    薬剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記
    載の排水口用ゴミ取り具。
  7. 【請求項7】 非さらし粉系薬剤が、5−クロロ−2−
    メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと多分子系ホス
    ト化合物とからなる包接化合物であることを特徴とする
    請求項6記載の排水口用ゴミ取り具。
  8. 【請求項8】 非さらし粉系薬剤が、有機ヨード系抗菌
    剤であることを特徴とする請求項6記載の排水口用ゴミ
    取り具。
  9. 【請求項9】 少なくとも側面に設けられた排水導入開
    口部と、少なくとも下面又は側面下部に設けられた薬液
    流出開口部と、フィルター材を介して排水口の目皿に固
    定することができる固定部とを備えたことを特徴とする
    フィルター交換型ゴミ取り具用の収納容器。
  10. 【請求項10】 固定部が、4枚の係止フィンを有する
    断面X字型の係止具から構成され、その一端は容器下面
    に固着され、他端の係止フィンが先細形状となっている
    ことを特徴とする請求項9記載のフィルター交換型ゴミ
    取り具用の収納容器。
JP2001061083A 2001-03-06 2001-03-06 排水口用ゴミ取り具 Pending JP2002266401A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001061083A JP2002266401A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 排水口用ゴミ取り具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001061083A JP2002266401A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 排水口用ゴミ取り具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002266401A true JP2002266401A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18920430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001061083A Pending JP2002266401A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 排水口用ゴミ取り具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002266401A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003213755A (ja) * 2001-11-13 2003-07-30 Nippon Soda Co Ltd 目皿一体型浴室排水口用ヌメリ取り器
JP2004011392A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Nippon Soda Co Ltd 拡散型浴室排水口用ヌメリ取り器
WO2011062202A1 (ja) * 2009-11-19 2011-05-26 日本曹達株式会社 バラスト水の還元処理方法
JP2018012449A (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 岡本 俊仁 垢擦り設備搭載車
CN108842898A (zh) * 2018-08-16 2018-11-20 韩锦 一种防止头发堵塞管道的浴室地漏
KR102090427B1 (ko) * 2019-07-25 2020-03-17 최창수 다수개의 저수조를 포함하는 중수도설비

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0179670U (ja) * 1987-11-18 1989-05-29
JPH03693U (ja) * 1989-05-24 1991-01-08
JPH06280291A (ja) * 1993-01-12 1994-10-04 Mitsui Petrochem Ind Ltd 排水口用ごみ取りシートとその製造法
JP2000144840A (ja) * 1998-03-03 2000-05-26 Nippon Soda Co Ltd 排水口用ヌメリ取り器
JP2000144836A (ja) * 1998-11-09 2000-05-26 Sekisui Chem Co Ltd 浴室の排水溝用簀子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0179670U (ja) * 1987-11-18 1989-05-29
JPH03693U (ja) * 1989-05-24 1991-01-08
JPH06280291A (ja) * 1993-01-12 1994-10-04 Mitsui Petrochem Ind Ltd 排水口用ごみ取りシートとその製造法
JP2000144840A (ja) * 1998-03-03 2000-05-26 Nippon Soda Co Ltd 排水口用ヌメリ取り器
JP2000144836A (ja) * 1998-11-09 2000-05-26 Sekisui Chem Co Ltd 浴室の排水溝用簀子

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003213755A (ja) * 2001-11-13 2003-07-30 Nippon Soda Co Ltd 目皿一体型浴室排水口用ヌメリ取り器
JP2004011392A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Nippon Soda Co Ltd 拡散型浴室排水口用ヌメリ取り器
WO2011062202A1 (ja) * 2009-11-19 2011-05-26 日本曹達株式会社 バラスト水の還元処理方法
JPWO2011062202A1 (ja) * 2009-11-19 2013-04-04 日本曹達株式会社 バラスト水の還元処理方法
JP5564710B2 (ja) * 2009-11-19 2014-08-06 日本曹達株式会社 バラスト水の還元処理方法
US9505640B2 (en) 2009-11-19 2016-11-29 Nippon Soda Co., Ltd. Composition for treatment of ballast water
JP2018012449A (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 岡本 俊仁 垢擦り設備搭載車
CN108842898A (zh) * 2018-08-16 2018-11-20 韩锦 一种防止头发堵塞管道的浴室地漏
KR102090427B1 (ko) * 2019-07-25 2020-03-17 최창수 다수개의 저수조를 포함하는 중수도설비

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6927199B2 (en) Slime remover and slime preventing/removing agent containing a clathrate compound
JP3578655B2 (ja) 排水口用ヌメリ取り器
JP4647741B2 (ja) 排水口用ヌメリ取り具
JP3578695B2 (ja) 排水口用ヌメリ取り器
JP3421282B2 (ja) 排水口用ヌメリ取り器
JP2002266401A (ja) 排水口用ゴミ取り具
JP3958632B2 (ja) 拡散型浴室排水口用ヌメリ取り器
JP6467200B2 (ja) 浴室排水口用ゴミ取り具
JP4104404B2 (ja) 目皿一体固定型浴室排水口用ヌメリ取り器。
JP4363836B2 (ja) 装着型浴室排水口用ヌメリ取り器
JP4963334B2 (ja) 排水口用ヌメリ取り剤及びヌメリ取り具
JP4879402B2 (ja) 目皿取付け具
JP3958637B2 (ja) 浴室排水口用ヌメリ取り器
JP3421237B2 (ja) ヌメリ取り具
JP2005048355A (ja) ヌメリ防除機能付き洗面台用排水栓
JP5854789B2 (ja) 浴室排水口用ヌメリ取り器に装着される揮発性薬剤収納容器
JP2003213755A (ja) 目皿一体型浴室排水口用ヌメリ取り器
JP4183479B2 (ja) 詰替え型浴室排水口用ヌメリ取り器
JP2003226402A (ja) ヌメリ防除ゴミ受け器
JP2001065020A (ja) ヌメリ取り具
ES2358974T3 (es) Dispositivo de eliminación de lodo y agente de prevención/eliminación de lodo.
JP2005061098A (ja) 洗面台用ヌメリ取り具
JP2004324314A (ja) 洗面台用ヌメリ取り器
JPH1087415A (ja) 排水口用除菌洗浄剤
JPWO2019155993A1 (ja) ヌメリ取り具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100916

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101025