JP2000137318A - 写真感光材料用自動現像装置 - Google Patents

写真感光材料用自動現像装置

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JP2000137318A
JP2000137318A JP10310251A JP31025198A JP2000137318A JP 2000137318 A JP2000137318 A JP 2000137318A JP 10310251 A JP10310251 A JP 10310251A JP 31025198 A JP31025198 A JP 31025198A JP 2000137318 A JP2000137318 A JP 2000137318A
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liquid
rollers
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Nobuya Yamamoto
展也 山本
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 マルチローラカスケード方式の処理室を有す
る自動現像装置のレベル出しを簡単正確に行え、処理ラ
ックに搬出ローラユニットを簡単確実に固定できるよう
にし、回収した処理液のコンタミを防止できる回収タン
クを設置し、方向変換ガイドユニットで架台に対する沢
山の小ローラの装着を簡単、確実に行えコストを低下さ
せることのできる自動現像装置を提供する。 【解決手段】 装置本体下部に複数のアジャスターを設
けるとともに、液溜容器を形成した支持部材の特定位置
若しくは処理ラック100のステー上の特定位置に水準
器取り付け用面を設けて液溜容器の水平方向のレベルを
調整可能にした写真感光材料用自動現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真感光材料用の自
動現像装置に関し、更に詳しくは少なくとも1つの処理
部にマルチローラカスケード方式を採用した写真感光材
料用自動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】普通の液浸式自動現像装置はその天板や
現像槽等各処理槽のラックのフレームに水準器を置いて
本体下部のアジャスターフッドを調節して装置全体のレ
ベル出しを行っている。
【0003】しかし、マルチローラカスケード方式の処
理室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現像
装置でその処理ラックに装着された処理ユニットや最上
方の搬出ローラユニットの固定は処理ラックに取り付け
られたスライド機構や樹脂によるバネ効果を利用した構
造を採っていた。
【0004】また、このような自動現像装置の処理室で
は多段の各処理ユニットを通過中の写真感光材料を気液
界面で液浸させながら例えば洗浄処理を行った安定液等
の処理液は回収された後、定着槽の定着液の希釈液とし
て使用可能なものであるが、各段のローラ対を駆動する
歯車列等の駆動機構のグリス等の油や金属粉がそのまま
前記回収液に混じったり、前記駆動機構を洗ったりする
とそのコンタミの危険性は更に増していた。
【0005】更に、マルチローラとして各ローラ対を液
溜め容器と共に多段に配したカスケード方式では各ロー
ラ対の接触圧の設定の加減により感光材料の送りが不安
定になりジャムを起こすことがあった。
【0006】また、供給される温度調整された処理液が
途中で冷えて所定の洗浄性等の処理効果が得られない現
象も見られた。
【0007】そして方向変換部では架台に対して空けら
れた軸受け孔に沢山の小ローラを填め込んで回転可能に
セットしているが架台の形状が複雑で且つ加工が困難で
コストも嵩んでいた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、マルチロ
ーラカスケード方式の処理室を有する自動現像装置のレ
ベル出しが簡単正確に行える手段を提供することが第1
の課題であり、処理ラックに処理ユニットや搬出ローラ
ユニットを装着時に簡単確実に固定する手段を提供する
ことが第2の課題であり、回収した処理液例えば洗浄液
としての安定化液のコンタミを防ぐ回収タンクを提供す
ることが第3の課題であり、マルチローラの各ローラ対
の状態を搬送力が確実でジャムを生じない機構にするこ
とが第4の課題であり、マルチローラの各ローラ対に供
給された後の処理液の必要な温度がカスケード中必要な
範囲に保持できて洗浄性を安定させる手段を提供するこ
とが第5の課題であり、方向変換ガイドユニットで架台
に対する沢山の小ローラの装着を簡単で容易に確実に行
えコストを低下させることのできる手段を提供すること
が第6の課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
(1)〜(10)の何れか1項により達成される。
【0010】(1) 水平で互いに同じ高さに配置した
ローラ対と、該ローラ対との間に気液界面を形成し、か
つ、該ローラ対を回転可能に支持し、底部に前記ローラ
対により搬送される写真感光材料が通過するスリットを
設けて液溜容器を形成させた支持部材とを有する処理ユ
ニットを、両側のフレームがステーで連結されて垂直に
設けられ、装置本体に収容される処理ラックの前記フレ
ームに、複数組装着してマルチローラカスケード方式の
処理室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現
像装置であって、前記装置本体下部に複数のアジャスタ
ーフッドを設けるとともに、前記液溜容器を形成した支
持部材の特定位置若しくは処理ラックのステー上の特定
位置に水準器取り付け用面を設けて該液溜容器の水平方
向のレベルを調整可能にしたことを特徴とする写真感光
材料用自動現像装置。
【0011】(2) 水平で互いに同じ高さに配置した
ローラ対と、該ローラ対との間に気液界面を形成し、か
つ、該ローラ対を回転可能に支持し、底部に前記ローラ
対により搬送される写真感光材料が通過するスリットを
設けて液溜容器を形成させた支持部材とを有する処理ユ
ニットを、両側のフレームがステーで連結されて垂直に
設けられ、装置本体に収容される処理ラックの前記フレ
ームに、複数組装着してマルチローラカスケード方式の
処理室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現
像装置であって、前記処理室の各処理ユニットの上部に
写真感光材料を水平方向に搬出する搬出ローラ対を有す
る搬出ローラユニットを設けて、前記処理ラックに装着
し、該搬出ローラユニットと前記処理ラックとのロック
はバネ作用を有する金属板構造の留め金を前記フレーム
の上面で移動させて該留め金で前記搬出ローラユニット
の端部を押さえて着脱可能に固定したことを特徴とする
写真感光材料用自動現像装置。
【0012】(3) 水平で互いに同じ高さに配置した
ローラ対と、該ローラ対との間に気液界面を形成し、か
つ、該ローラ対を回転可能に支持し、底部に前記ローラ
対により搬送される写真感光材料が通過するスリットを
設けて液溜容器を形成させた支持部材とを有する処理ユ
ニットを、両側のフレームがステーで連結されて垂直に
設けられ、装置本体に収容された処理ラックの前記フレ
ームに、複数組装着してマルチローラカスケード方式の
処理室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現
像装置であって、前記マルチローラカスケード方式の処
理室の処理ラックが複数のアジャスターフッドを内蔵
し、該処理ラック上部より該アジャスターフッドを上下
させ、前記処理ユニットの液溜容器の水平レベルが調整
可能にされたことを特徴とする写真感光材料用自動現像
装置。
【0013】(4) 前記マルチローラカスケード方式
の処理室の少なくとも1つが洗浄部であることを特徴と
する(1)〜(3)項の何れか1項に記載の写真感光材
料用自動現像装置。
【0014】(5) 水平で互いに同じ高さに配置した
ローラ対と、該ローラ対との間に気液界面を形成し、か
つ、該ローラ対を回転可能に支持し、底部に前記ローラ
対により搬送される写真感光材料が通過するスリットを
設けて液溜容器を形成させた支持部材とを有する処理ユ
ニットを、両側のフレームがステーで連結されて垂直に
設けられ、装置本体に収容された処理ラックの前記フレ
ームに、複数組装着してマルチローラカスケード方式の
処理室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現
像装置であって、前記マルチローラカスケード方式の処
理室の少なくとも1つが洗浄部であり、該洗浄部の下部
に設けられる回収タンクは、前記液溜容器から回収され
る洗浄液の回収部分と前記マルチローラ端部に取り付け
られた駆動部の洗浄時に回収される洗浄廃液の回収部分
とに区分されていることを特徴とする写真感光材料用自
動現像装置。
【0015】(6) 前記液溜容器から回収タンクに回
収される洗浄液は定着液の溶解用ストックタンクへ、前
記駆動部の洗浄時に回収される洗浄廃液は廃液タンクへ
更に導入されることを特徴とする(5)項に記載の写真
感光材料用自動現像装置。
【0016】(7) 前記ローラ対の一方はハードロー
ラとし、他の一方は表面がゴム製のエラスチックなロー
ラとしたことを特徴とする(1)〜(6)項の何れか1
項に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0017】(8) 前記処理ユニットのローラ対の少
なくとも一方をヒートローラとしたことを特徴とする
(7)項に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0018】(9) 水平で互いに同じ高さに配置した
ローラ対と、該ローラ対との間に気液界面を形成し、か
つ、該ローラ対を回転可能に支持し、底部に前記ローラ
対により搬送される写真感光材料が通過するスリットを
設けて液溜容器を形成させた支持部材とを有する処理ユ
ニットを、両側のフレームにステーで連結されて垂直に
設けられ、装置本体に収容された処理ラックの前記フレ
ームに、複数組装着してマルチローラカスケード方式の
処理室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現
像装置であって、前記処理室で上部に向かって垂直に搬
送されたのち、最上部で搬送方向を垂直方向から水平方
向へ変換させる方向変換ガイドユニットを設け、該方向
変換ガイドユニットは各小ローラを回転可能に装着した
保持部材が架台に空けられた取付孔に該保持部材のバネ
効果によって取り付けられて固定され、前記写真感光材
料の搬送ガイドを形成し、前記架台は前記処理ラックの
両側のフレームに装着されていることを特徴とする写真
感光材料用自動現像装置。
【0019】(10) 前記各小ローラは写真感光材料
の搬送経路に沿って千鳥状に配置されていることを特徴
とする(9)項に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて実施の形態の
一例を説明する。
【0021】図1は、プリンタに連結したカラー自動現
像装置の概略を示す。
【0022】図中、1はプリンタ、2は本発明に関わる
自動現像装置である。
【0023】マガジンM内に収納されている写真感光材
料(以下、印画紙として説明する)Pは、所定の準備完
了後、ローラ対10によりプリントサイズに応じた長さ
だけ引き出され、カッタ11でカットされ、給送ローラ
対12により、露光ステージ13に導かれる。
【0024】そこで、光源IとフィルタF等を使用する
公知の方法でのカラーネガフィルムCの画像露光(焼き
付け)がなされ、その後、送出ローラ対14、および、
この下流に設けられているローラ群15により搬送され
て自動現像装置2の入口部に設けたローラに達する。
【0025】自動現像装置2に取り込まれて所定の現像
処理が施された印画紙は、ソータSに集積される。
【0026】上記は、1枚のプリントに対しての処理の
概略について述べたが、実際には、カット、焼き付け、
搬送、現像処理、乾燥等の作業が所定の制御の下に連続
的になされる。
【0027】図2は、自動現像装置2内の構成の概略を
示す。
【0028】図中、20は、前記プリンタ1で焼き付け
られた印画紙Pを発色現像処理するための発色現像液を
貯留している発色現像槽(以下、単に現像槽という)で
あり、21は発色現像処理された印画紙Pを漂白定着す
るための漂白定着液を貯留している漂白定着槽(以下、
単に定着槽という)である。
【0029】前記各槽20,21内には図示しない側板
間に取り付けられている3列のローラ群があり、これら
は公知の処理ラックとして、一体的にそれぞれの槽内か
ら取り出せるように構成されている。ローラ配列は図示
の構成でも千鳥状にローラを配置した構成でも良い。
【0030】22は、マルチローラカスケード方式の処
理室であり、その1例が漂白定着された印画紙を安定化
処理するための安定化処理室であり、対向配置させたロ
ーラ対221を含む処理ユニット(詳細は後述する)2
20を上下方向に複数個配列する事により構成した処理
ラック100を有する。
【0031】すべての前記処理ユニット220は、装置
本体の固定部に対して位置移動可能に構成した前記処理
ラック100上の棚に対して着脱可能に装着してある。
【0032】また、後述するように、前記処理ユニット
を構成する部材は簡単に分離あるいは組立ができる構成
を有している。
【0033】前記処理ユニット220を構成する要素の
1つとして、後述の図4,図5に示すように安定化液を
貯留する凹部(液溜容器)254と、印画紙の通過を可
能とするスリット状の開口253′を底部に有するとと
もに、前記ローラ対221を回転可能に支持する機能を
有する支持部材250がある。
【0034】かかる支持部材250を介しての液溜容器
254とローラ対221との関係は、処理操作状態にお
いて、前記ローラ対221が、前記凹部に貯留される安
定化液に対して自身の長手方向における外周の一部を浸
けながら回転して気液界面を構成する関係に保たれてい
る。
【0035】また、処理ユニット220、実際には、前
記支持部材250の液溜容器254には、安定化液の補
充が適宜の制御により行われる。
【0036】例えば、処理される印画紙のサイズ情報を
累積カウントして、処理面積に応じて所定量の補充を行
う方法で制御してもよく、また、安定化処理室の下方
に、処理中に落下する処理液を貯留し、所定量に達した
時点で、一番上の処理ユニット220の支持部材250
に補充液を補充するようにしてもよい。
【0037】実施の形態においては、後者の方法を採用
している場合を示している。
【0038】前記支持部材250の液溜容器254にお
けるオーバーフロー分は、直下に位置する支持部材の液
溜容器に導かれるように配管がされている。
【0039】なお、前記安定化処理室22の入口は、前
の槽である定着槽21の上部とほぼ同じ高さにあり、複
数の前記処理ユニット220により構成される搬送路
は、それよりも上方に形成されているが、位置を前記定
着槽21と同じくらいに下げる事もできる。その場合、
印画紙Pの搬送経路は前記定着槽におけると同様にな
る。
【0040】上記から理解されるように、マルチローラ
カスケード方式の処理室としての前記安定化処理室22
は、他の処理室(処理部)である前記現像槽20、定着
槽21におけるような大量の処理液を貯留している訳で
はなく、また、ローラ群も、前記のような処理液中に全
体が浸かっている態様ではない。
【0041】処理される印画紙からみれば、槽内にある
間中、処理液に漬けられているのではなく、安定化液に
浸かり、ローラ対で絞られた後、空中搬送され、均一に
処理液(安定化液)が塗られる行程が繰り返されるもの
である。
【0042】そのため、支持部材250の液溜容器25
4の部分がローラ対221と共に水平に配置されるこ
と、しかも、特に長手方向に水平に配置されていること
が重要である。即ちマルチローラカスケード方式の処理
室22の処理ユニット220は、他の液浸式処理槽を有
する他の処理装置に比べて液量が浅く、水平性が格段に
シビヤである。したがって、上記処理ユニット220の
水平性が簡単確実に調節できるように、後述の図4、図
5にも示すような処理ユニット220の長手方向中間部
250A又は図2に示すような処理ラック100のステ
ー上に水準器取り付け用の台22Aを設けてその上に固
定したり或いは置いただけの水準器を見ながら自動現像
装置2の底部に設けたジャッキボルトのアジャスターフ
ッド2Aを回して皿2Cからの高さを調節し水平が決ま
ったところでロックナット2Bを締めて調節作業を完了
させる。アジャスターフッド2Aの構造は図3にも同様
に示してある。これが本発明の請求項1の実施の形態の
一例である。
【0043】このような搬送状態、搬送の方法を本明細
書では空中搬送と呼称する。
【0044】尚、マルチローラカスケード方式の処理室
は安定化処理に限られることなく現像、定着等の他の処
理室にも適用可能であるが、本実施例ではマルチローラ
カスケード方式処理室は安定化処理室のみに適用した例
を挙げる。以後マルチローラカスケード方式処理室22
は安定化処理室22ということがある。これが請求項1
〜3の実施態様である請求項4に該当するものである。
【0045】また、洗浄は安定化処理液に限らず水洗液
(水)によってもなされるが本実施例では安定化液によ
る洗浄について記述する。
【0046】前記安定化処理室22の右隣にあるのは加
温加湿ラック23で、安定化液とは別の加温した希釈水
を用いて前記安定化処理室の内部を所定の温・湿度範囲
内に保つべく機能する。
【0047】希釈水としては、水道水、井水、イオン交
換水、処理廃液を蒸留したもの等を使用できる。
【0048】24は処理済みの印画紙Pを乾燥させる乾
燥室で、乾燥後の印画紙を機外に設けたソータSに排出
するローラ群を備えている。
【0049】300は希釈水容器で、301は安定化液
容器、302は安定化液排液容器である。図中の丸で囲
まれている記号のPはポンプ、Hはヒータ、Tは液温
計、Jは固形安定化剤供給部を示すが、本願発明と直接
関係するものではないので詳細な説明は割愛する。
【0050】図3は自動現像装置の他の実施形態を示す
もので、図2に示す機能と同じ機能を有する部材は、同
一の数字を付与してある。
【0051】図2に示す装置と大きく異なる所は、安定
化処理室22の内部において、上下方向に直線上に配列
させた複数の処理ユニット220を、上下2つに区分し
た事である。
【0052】前記区分が上の、最上段に位置する処理ユ
ニットには、前述のように、また、図24にも示すよう
に、安定化処理液を貯留する処理液タンク301より処
理液がポンプPでパイプ273を通り供給口271に供
給され、オーバーフローした分および自然落下した分の
安定化液は区分の最下段にある処理ユニットに回収され
た後、そこの接続口275,276,278からパイプ
279によって処理液タンク301に戻る構成となって
いる。
【0053】また、区分が下の、最上段に位置する処理
ユニットにも前記処理液タンク301から前記ポンプと
は別のポンプPによりパイプ274を通り供給口272
に処理液が供給されるが、順次、下位に落下した処理液
は排液タンク302に回収され、一部は定着槽21の希
釈水として利用され、一部は廃液タンク(図示せず)に
回収される構成となっている。
【0054】このとき、図24に示すように処理室22
の処理ユニット220の片側には駆動歯車288やNに
よる駆動装置が取り付けられていて、これは液浸してい
ないので歯車等の摩耗屑がその直下に落ちてくる。した
がってこの部分に設けられる排液タンクにはコンタミが
起こり、これではその排液は再度定着槽21の定着液の
希釈液としての使用ができなくなる。それを避けるため
に洗浄排液の回収タンクは上記駆動装置の下部を避けた
位置に302Bとして設け、駆動装置の下部には別の回
収タンク302Aを設け、そこには駆動歯車101,G
2を含む駆動装置の定期的な洗浄による廃液を収容でき
るようにしてある。これによって処理室22の洗浄排液
のコンタミが避けられる。これが請求項5の実施の形態
の一例である。そして回収タンク302Bの回収処理液
は、更に定着液溶解用のストックタンク(図示せず)に
導入される。これが請求項6の実施の形態の一例であ
る。
【0055】上記構成は、区分が上の処理ユニット22
0で取り扱われる処理液の温度安定性を良好に維持でき
るので、プリント仕上がりの安定性を高度に保持できる
効果がある。
【0056】上記以外の構成は、基本的に図2と同様で
あるので説明は省略する。
【0057】つぎに、周辺の機構を含む、処理ユニット
周りについて一例を説明する。
【0058】図4は前記処理ユニット220を、ローラ
部と支持部材とに分けて示す平面図、図5は前記区分さ
れた上区分の最下段に用いられる支持部材の構造を示す
平面図、図6はユニットとして前記両者を組み込んだ時
の支持部材によるローラの位置固定構造を分かりやすく
示した側面図、図7は軸受けの形状を示す図、図8は、
組み立てた処理ユニットと処理ラック側に設けた装着部
との関係を示す図で、特に、処理ラック側に設けた弾性
押圧手段と、該弾性押圧手段により装着完了時に押さえ
られる支持部材上の切り欠き261との関係を示すため
の概略図である。
【0059】図4において221はローラ対であり、左
右に突出するローラ軸222にはそれぞれ軸受け223
が遊嵌してある。前記軸受け223は、軸受け支え部材
224により、少なくとも横方向(図4おいては上下方
向となる)に遊びをもって支えられる部分と、2つの鍔
部225とが一体となった構成を有している(図7参
照)。
【0060】前記軸受け支え部材224の上隅には切り
欠き224′が形成され、下端両隅にはカット面が形成
されている。
【0061】前記切り欠き224′は、支持部材の所定
箇所に組み込まれた時、支持部材側に設けてある押さえ
部材(弾性押さえ部材251、固定突起252)により
下方向に付勢されて、上下方向の浮きを抑制される。前
記カット面は、支持部材への組み込み時の操作性を向上
させる。
【0062】前記両ローラ軸上に設けられた軸受け22
3の、前記2つの鍔部225により形成される溝部間に
は、前記2本のローラからなるローラ対221に所定の
圧接力を付与するための、輪状に構成されたコイルスプ
リングからなる圧接手段226を架け回してある。
【0063】前記圧接手段は、前述と同様の機能を果た
すもの(例えば、ゴムリング等)であれば、前記態様の
コイルスプリングである必要はない。
【0064】前記から理解されるように、軸受け22
3、軸受け支え部材224及び圧接手段226は実質的
に一体的に構成されており、ローラ軸上を自由に移動で
きる。これは、後述する支持部材250への組み込みを
考慮したとき、ローラ軸上に位置固定させる構成よりも
部品の精度がラフでよいので便利である。
【0065】しかしながら、図22(b)に示すよう
に、ローラ対221のローラの一方はハードローラ22
1Aであるが他方はゴム硬度が20〜60のゴムローラ
221Bにしてある。これにより図22(a)に示すよ
うに両ローラをゴムローラ221Bにする場合よりも、
両ローラの圧接力を適正な範囲に保持し、安定した搬送
力が持続して得られるようになる。これが請求項7の実
施の形態の一例である。
【0066】また、マルチローラカスケード方式処理室
としての安定化処理室22では、供給される処理液(洗
浄用の安定化液)の液温安定性が重要であり、前述のよ
うに処理室を上下に区分して供給される処理液の液温低
下を進行しにくくすることもできるが、図23に示すよ
うにローラ対221の何れか一方又は両方のローラを加
熱ローラ221Dとしてローラに塗られる処理液(洗浄
用の安定化液)の温度低下を、積極的に、より有効に防
止させることができる。これが請求項8の実施の形態の
一例である。
【0067】227は互いに噛み合って回転する平歯車
でそれぞれのローラ軸に固定してある。固定の方法は圧
入、ネジ止め等、適宜の方法が利用できる。
【0068】228は、前記ローラ対221の一方のロ
ーラ軸上に固定して設けたヘリカルギヤで、矢印方向に
モータ駆動されるように設けてあるヘリカルギヤNとの
噛み合いを介して回転動力が付与され、印画紙を紙面の
裏側から表側にむけて(図2においては下から上に向け
て)搬送できるようにローラ対を回転させる。
【0069】支持部材250は耐薬品性の樹脂からなる
成型品で、箱形の容器の形状を持っている。
【0070】中央部の長方形状で示されるのは隆起した
底面(底壁)253で、その中央に、長手方向に延びる
スリット状の開口253′を有している。前記スリット
状の開口は、処理される印画紙の通過を許容するもの
で、ユニットとして組み立てられた時、前記ローラ対2
21の圧接部と対向する位置を有する。
【0071】前記底面の裏側であって前記スリットを挟
む両側には、搬送される印画紙をスムーズに前記スリッ
ト状開口に導くためのガイドを形成してある。
【0072】254は、前記底面253と前記支持部材
250の枠とで形成されている凹部(液溜容器)で、こ
こには少量の安定化液が貯留される。
【0073】処理の際、前記液溜部に貯留される安定化
液には、前記ローラ対221の外周表面が浸りながら回
転し、印画紙に処理液を付与するとともに、印画紙表面
をスクイズする。
【0074】仕切255により仕切られた区域256
は、前記液溜部254からオーバーフローする処理液
を、配管に繋がる開口257を介して、直下の支持部材
の液溜部に導くためのオーバーフロー処理部である。
【0075】なお、前記区域256を設けず、具体的に
は、仕切255、開口257を設ける事なく、前記スリ
ット状の開口253′を、オーバーフロー処理液の落下
口として利用する構造にすることもできる。
【0076】支持部材250の両端側に258で示され
るのは、前記軸受け支え部材224、軸受け223およ
び圧接手段226からなる、実質的に一体化された構体
を設置するための空間である。具体的には、前記鍔22
5の外側に位置する鍔から、軸受け支え部材224の外
側表面までがこの空間内に収納される。
【0077】前記空間を形成する、互いに平行に形成さ
れた側壁259には略U字状の切り欠き259′を設け
てあり、ここにそれぞれのローラ軸222が落とし込ま
れることになる。
【0078】ここで、前記切り欠き259′は、前記ロ
ーラ軸222と干渉しない大きさ、換言すれば、ローラ
軸が遊んでいる状態を呈する大きさに構成してある。
【0079】従って、ローラ軸の高さは、軸受け支え部
材224の底面と支持部材の前記空間部における底面と
で決められることになる。
【0080】260は、支持部材を形成する側壁の上面
両隅を削って作った段差部であり、また、261は、前
記段差部を持つ側壁と平行な他の側壁の上面両隅一部に
設けた窪みである。
【0081】前記段差部260の存在は、処理ラック側
に設けられた所定箇所に処理ユニット220を装着する
にあたって、前記段差部位の移動路上に設けられた弾性
押圧手段との干渉を防止する事に役立つ(図8参照)。
【0082】また、前記窪み261の存在は、前記処理
ユニットを押し込んだ装着終了状態において、前記弾性
押圧手段との機械的な係合を行い、処理ユニット自身の
装着場所における上下方向のガタを容易に抑制すること
と、装置本体側から取り外す時に前記弾性部材との係合
を容易に解除することに役立つ。
【0083】図5は、前記したように、上の区分におい
て最下段に配置される処理ユニットの支持部材構造を示
す。他の処理ユニットに係わる支持部材との構造上の差
違は、配管に繋がる開口257の代わりに、処理液タン
ク301(図3参照)に連通する管301′と係合しう
るパイプ状突部257′としたことである。
【0084】以上の通りに構成したので、図6に示すよ
うにローラを含む構体を組み立てた後、前記軸受け22
3、圧接手段226及び、軸受け支え部材224からな
る構造体を軸上移動させ、図6における左上から一体化
操作を行えば容易に処理ユニット220が得られる。か
くして得られた処理ユニットを処理ラック100の装着
部に押し込むことにより、支持部材上の窪み261が処
理ラック側の弾性押圧手段により、図8において下方向
の力を受け、しっかりと位置固定される。
【0085】図9は、処理ユニット220を構成する複
数のローラ(破線で示す)221が上下方向に配列され
ている処理ラックの内部と、動力伝達経路を示すための
説明用の概略図である。
【0086】100で示されるのは、安定化処理室22
内に設置された処理ラックである。前記処理ラック10
0は、前述したように、所定の位置に処理ユニット22
0を装着している(図において、処理ユニット位置はロ
ーラ221で示す)。
【0087】ローラ221の下方に示すローラR1、R
2、R3は、前槽から排出される印画紙を受けとり、前
記処理ユニットからなる搬送系に送り出するためのロー
ラ群である。また、上方に示すローラ対R4は、処理後
の印画紙を次行程に搬出するためのローラ対である。
【0088】101は装置本体側に設けた主動軸で、前
記現像槽、定着槽、及び、乾燥室に至る長さを持ってい
る。G1は、前記主動軸上であって、処理ラック100
の奥行き中央部付近に設けた歯車である。
【0089】102は前記処理ラック100の側板10
6に設けた従動軸であり、前記主動軸101の長さ方向
と直交する上下方向に、回転可能に、延設してある。前
記従動軸の下部には、前記主動軸上の歯車G1と噛み合
い係合する歯車G2を設けてあり、また、上方部には、
前記ローラ対221の片方の軸に設けた歯車228と噛
み合い係合する歯車Nを設けてある。前記ローラ対R1
〜R4を駆動するための歯車も同軸上に有する。
【0090】また、前記従動軸102の頂部102′は
受け部材から突出しているが、これは、ジャム処理の
際、適宜のハンドル等を取り付け、手動で究極的に前記
ローラ対を回転駆動させるためである。換言すれば、装
置には、ハンドル部材が備えられている。
【0091】前記処理ラック100の基部にはスライド
部材103を設けてあり、当該スライド部材は、処理室
22の底壁に形成したレール104内を移動できる。
【0092】105は、前記処理ラック100を図示の
所定位置に位置付けた後、該処理ラックを安定すべく設
けた固定部材で、機械的係合を行う。
【0093】以上のような構成であるので、モータが回
転を開始する事により主動軸101が回転し、歯車G1
とG2との係合を介して従動軸102に動力が伝達さ
れ、さらなるギヤトレイン、すなわち、歯車N、22
8,227を含む動力伝達経路により、ローラ対221
が所定方向に回転を開始する。
【0094】そして、印画紙の現像処理操作中にジャム
が発生した場合、モータへの通電を遮断し、固定部材1
05と処理ラック100との機械的な係合を解除した
後、前記処理ラックを図において右側に引き出す。
【0095】上記動作により、従動軸が処理ラックと一
体的に構成されているので、主動軸上の歯車G1と従動
軸上の歯車G2との噛み合いは外れる。
【0096】しかる後、前記従動軸102の頂部10
2′にハンドルを取り付け、いずれか一方向に回転させ
てローラ対221に動力を付与せしめ、詰まっている印
画紙Pを強制搬送させ除去する。場合によっては、処理
ユニットを取り外し、除去することもできる。以後、処
理ラックを元の位置に戻し、固定部材105と係合させ
れば、引き続く処理の準備ができる。
【0097】以上の構成は、必要時に、処理ラックを引
き出す動作により、主動軸と従動軸との動力伝達経路を
遮断できるので操作性が良く、ジャム処理も容易であ
る。
【0098】図10は前記主動軸上の歯車G1と従動軸
上の歯車G2との係合を解除するための別の形態を示す
概念図である。
【0099】前記図9に示す部材と同じ部材は同一番号
を付してある。
【0100】本形態においては、処理ラック100の側
板107(図9の側板106に対しては背板に該当す
る)の上方部にシャフト支持部材108を固設するとと
もに、下方部に、後述するシャフトに形成した雄ネジと
噛み合う雌ネジを有する昇降部材109を固設してあ
る。
【0101】シャフト110には、処理ラック100の
昇降に必要な範囲にわたってネジが切ってある。
【0102】前記シャフト110は、その底部に設けた
受け台111に対して回転可能である。シャフト110
の頂部110′は、必要時に、着脱自在なハンドル11
2がかけられる適宜の構造を有する。
【0103】かような構成であるので、ジャム処理に当
たっては、ハンドル112を従動軸の頂部110′に係
合し、回転させて、処理ラックを上方に位置移動させれ
ば、主動軸上の歯車G1と従動軸上の歯車G2との噛み
合い係合を解除する事ができる。その後、処理ユニット
を装着位置から取り外す、あるいは、従動軸の頂部10
2′に、ハンドル112、もしくは、他に備えたハンド
ルを係止し、前述と同様の操作を行って印画紙を取り除
く事になる。処理後、前記ハンドル112を前記と反対
方向に回転させれば、前記両歯車の噛み合いが行われ、
処理の準備ができる。
【0104】上記構成は、処理ラック100が位置する
そのままの状態で操作するので、操作性がよく、また、
ジャム処理も容易である。
【0105】なお、前記シャフト110の数は、処理ラ
ックの大きさ、重さ等により適宜の数とする事ができ
る。そして、このシャフト110を複数、望ましくは3
本にし、それをアジャスターフッドとして使用し、前述
の水準器の振れを見ながらシャフト110を回して各フ
ッドの高さを処理室上部から調節することにより、処理
ラック100、その中でも特に処理ユニット220,更
にその中でも液溜容器を形成している支持部材250の
水平性、特に必要な長手方向の水平性を簡単正確容易に
得ることができる。これが本発明の請求項3の実施の形
態の一例である。
【0106】図11,図12及び図13は主動軸101
上の歯車G1と従動軸上の歯車G2とを含む動力伝達経
路を遮断するための、また、前記両歯車の噛み合い係合
を解除するための、前記実施の形態と異なる形態を示す
図である。
【0107】図11の構成は、主動軸上の歯車G1と従
動軸上の歯車G2とが噛み合い係合している状態下で、
処理ユニット220におけるローラ群(ローラ対)22
1を手操作回転できるように、一方向クラッチ113を
利用するものである。
【0108】具体的には、前記従動軸102上の歯車G
2と、個々の処理ユニット220に動力を伝達するため
の従動軸上の歯車N群との間に、一方向クラッチ113
を介在させ、通常の現像処理時には、モータ、主動軸1
01,歯車G1,歯車G2,従動軸102、一方向クラ
ッチ113,歯車N、処理ユニット上の歯車228、歯
車227からなる動力伝達経路を完成して、ローラ22
1を印画紙搬送方向に回転させる。
【0109】一方、ジャム処理の際には、モータ駆動を
停止し、従動軸102を操作して現像処理時の回転方向
と逆方向に回転させ、従動軸、歯車N、歯車228、歯
車227の動力伝達経路を介してローラ221を駆動
し、ジャム処理をする。
【0110】この時、前記従動軸の逆方向回転による動
力は、前記一方向クラッチにより遮断される。
【0111】上記構成は、処理ラックの位置移動が不要
であり、操作性がよい。
【0112】なお、前記一方向クラッチを前記箇所だけ
ではなく、前記ローラ対を複数組単位で操作できるよう
に、従動軸のラインに複数個設ける事ができる。
【0113】その場合、必要な区域のローラ対に対する
駆動力は小さくてすむので、同区域の従動軸を手で回す
ことが可能となる。
【0114】図12において主要部のみ示される構成
は、前記従動軸102上に設けられる前記歯車G2を、
当該従動軸に対してスライドできるようにしたものであ
る。
【0115】すなわち、歯車G2の基部(円筒部)11
4を長めに形成するとともに、周囲一部に上下方向のス
ライド用穴115を設けるか、または、従動軸に上下方
向のスライド用溝または窪みを形成しておき、主動軸と
従動軸との動力伝達経路を遮断する場合、ネジ等の結合
手段116の結合を解除した後に、歯車G2を上方向、
もしくは、下方向に移動させ、主動軸上の歯車G1との
係合を解除する。
【0116】上記構成は、機構が簡単であり、操作性が
よい。
【0117】なお、ジャム処理のためにローラ221を
駆動させる方法については、これまでに説明した方法を
利用する事ができる。
【0118】なお、駆動伝達の他の方法としては図14
に示すように、ローラ対221の処理ユニット220に
各駆動伝達歯車227を設け、その駆動伝達歯車の1つ
を従動軸102の駆動伝達歯車228により駆動し、ア
イドルギヤ170,171を介して隣接する上下の処理
ユニット220−1,220−2の駆動伝達歯車227
−1,227−2を駆動させるようにすることもでき
る。この場合は従動軸102上の歯車の数を3分の1程
度に減らした構造にすることができる。
【0119】ここで、図9,図11で触れた搬出ローラ
対ユニット280は図15の排出ローラ対ユニットの正
面図、図16の搬出ローラ対ユニットの上面図に示すよ
うに、前述の各処理ユニット220の上部に位置し、処
理ラック100の最上部で、該処理ラック100のステ
ー133で連結されたフレーム131,132に装着さ
れ、留め金284で両側が上部でクランプされている。
即ち、搬出ローラ対ユニット280はその支持部材28
1にローラ対が回転可能に、且つ、お互いに圧接されて
支持され、両端部はビス282Aで連結部材282が取
り付けられ、該連結部材282が前記フレーム131,
132の所定結合部に上方から装着される。連結部材2
82は金属板を加工して構成され、クランプ用の留め金
284も前記フレーム131,132に取り付けられて
ビス285,286,286Aで固定された金属板28
7上を回動支点となるビス285の周りにほぼ90度回
転してその切り欠き部をビス286に填め込みクランプ
が完了する。
【0120】即ち金属板287及び留め金284もバネ
性が働くように取り付けられ前記連結部材282を上か
ら付勢して押さえ込みクランプが安定して持続できるよ
うにしてある。これにより前述の駆動伝達歯車227−
3及びアイドルギヤ171−3,171−4の回転作用
によって搬出ローラ対R4を上方に押し上げるように働
く力は押さえ込まれ安定した搬出ローラ対ユニット28
0の処理ラック100への装着が達成できる。これが請
求項2の実施の形態の一例である。
【0121】次に、請求項9及び10の実施の形態とし
ての方向変換ガイドユニット290について図17の処
理ラックへの組立側面図、図18の組立平面図、図19
の組立側面図、図20の架台の平面図及び図21の架台
への小ローラ及びその保持部材の取り付け状態図を用い
て説明する。
【0122】この方向変換ガイドユニット290は処理
室22内を上方に垂直方向に搬送される感光材料(印画
紙)を搬出ローラ対R4で水平方向に搬出させるため9
0度の方向転換を円滑に行わせるためのガイドの役目を
させるものである。架台291には感光材料の搬送方向
に沿った区画壁295が複数、搬送方向に直角に設けら
れ、その区画壁に沿って架台291には水平な面291
Aが複数段設けられ、区画毎に千鳥状に配置されてい
て、前記各面291Aには、各小ローラ297のピボッ
ト297Aを差し込んで回転可能に保持する軸受け孔2
96Aを有する保持部材296を植え込む角穴292及
びそれに隣接する座ぐり穴293が前記区画壁295に
沿って1組(2穴)ずつ明けられている。
【0123】この保持部材296は図21(b)の正面
断面図、(c),(e)の平面図、(d)の架台291
への取りつけ図及び(f)の側面図に示すように各部に
窪み296Cがバネ性が得られるように設けられ足部2
96Bは幾分曲げられながら架台291の角穴292に
入れられ前記窪み296Cの1つで形成される足部29
6Bの爪部が座ぐり穴293を挟んで抜け止めされた状
態で、取り付け座296Eを架台291の前記水平面2
91Aに密着し、更に区画壁295に保持部材296の
側面296Dが合致された状態になり保持部材296は
簡単で確実に強固に固定される。
【0124】このように架台の角穴加工や座ぐり加工は
一方向の水平面上に空けられるので樹脂成型品として楽
に正確な形状が保持され金型の加工も容易でありコスト
的にも可成り低く押さえられる。
【0125】図12と同様に、主動軸101から従動軸
102に動力を伝達するための主要部のみを示す図13
の構成の特徴は、中間軸を設けた事にある。
【0126】すなわち、主動軸101上に設けた歯車G
1と、従動軸102上であって、該従動軸に対してスラ
イド可能に設けた歯車とを、直接に噛み合い係合させ
ず、動力伝達経路から見た場合、両歯車間に設けた中間
軸117上の2つの歯車G3,G4を経由して前記従動
軸102に動力を伝達する構成を有する。
【0127】この構成は、中間軸117を前記従動軸1
02と平行に設けられるので、歯車G2と歯車G4とを
平歯車にする事が出来、前記図9,図10,図12の様
にヘリカル歯車の係合が考えられる構成に比較すると、
動力伝達経路を遮断するに際して、より操作性がよい。
【0128】前記いずれの構成にしても、主動軸と繋が
る部分において動力伝達経路を遮断し、処理ラック側に
設けた機構を介して処理ユニット(実質的にはローラ対
221)の操作ができるので、ジャム処理が容易であ
る。
【0129】また、従動軸をハンドル操作可能とした場
合、ジャムした写真感光材料がある時と無い時では感触
が異なるので、全ての処理ラックを当たるにしても楽で
ある。
【0130】換言すれば、主動軸との動力伝達経路を遮
断し、かつ、前記ハンドル操作を可能とする本発明の技
術的思想は、処理液を内蔵する処理槽内にラックをジャ
ブ漬けする構成を採る場合でも利用できる。
【0131】また、実施の形態において、写真感光材料
をシート状の印画紙として、また、現像装置をカラー現
像処理装置として説明したが、本発明は、この組み合わ
せに限定されるものではない。
【0132】
【発明の効果】本発明により、マルチローラカスケード
方式の処理室を有する自動現像装置のレベル出しが簡単
正確に行えるようになり、処理ラックに処理ユニットや
搬出ローラユニットを装着時に簡単確実に固定できるよ
うになり、回収した処理液例えば洗浄液としての安定化
液のコンタミが防止できる回収タンクを設置することが
可能になり、マルチローラカスケード方式自動現像装置
の各ローラ対の状態を搬送力が確実でジャムを生じない
機構にすることが可能になり、マルチローラの各ローラ
対に供給された後の処理液の必要な温度がカスケード中
必要な範囲に保持できて洗浄性を損なわせたりさせない
ようにする手段が得られ、方向変換ガイドユニットで架
台に対する沢山の小ローラの装着を簡単で容易に確実に
行えコストを低下させることのできる自動現像装置が得
られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタに連結した自動現像装置の概略を示す
図である。
【図2】自動現像装置内の構成の概略を示す図である。
【図3】自動現像装置の他の実施形態を示す図である。
【図4】処理ユニットを分割して示す平面図である。
【図5】支持部材の構造を示す平面図である。
【図6】処理ユニットの側面図である。
【図7】軸受けの形状を示す図である。
【図8】処理ユニットと処理ラックの装着部との関係を
示す図である。
【図9】処理ラックの内部と動力伝達経路を示す概略図
である。
【図10】他の動力伝達機構を示す図である。
【図11】他の動力伝達機構を示す図である。
【図12】他の動力伝達機構を示す図である。
【図13】他の動力伝達機構を示す図である。
【図14】処理ユニットへの他の動力伝達機構を示す図
である。
【図15】搬出ローラ対ユニットの処理ラックへの取り
付けを示す正面図である。
【図16】搬出ローラ対ユニットの処理ラックへの取り
付けを示す上面図である。
【図17】搬出ローラ対ユニットと方向変換ガイドユニ
ットの処理ラックへの取り付けを示す側面図である。
【図18】方向変換ガイドユニットを示す平面図であ
る。
【図19】方向変換ガイドユニットを示す側面図であ
る。
【図20】方向変換ガイドユニットの架台の平面図であ
る。
【図21】架台への小ローラ及びその保持部材の取り付
け状態を示す図である。
【図22】処理ユニットのローラ対の圧接状態を示す模
式図である。
【図23】処理ユニットのローラ対の一方のローラを加
熱ローラにしたことを示す模式図である。
【図24】マルチローラカスケード方式の各処理ユニッ
トへの処理液(安定化液)の供給及びその回収の状態を
示す配管図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 自動現像装置 2A アジャスターフッド 20 現像槽 21 定着槽 22 安定化処理室 100 処理ラック 101 主動軸 102 従動軸 103 スライド部材 104 レール 105 固定部材 110 シャフト 112 ハンドル 113 一方向クラッチ 114 歯車の基部 115 スライド用穴 116 結合手段 220 処理ユニット 221 ローラ(対) 250 支持部材 280 搬出ローラ対ユニット 281 支持部材 282 連結部材 284 留め金 290 方向変換ガイドユニット 302A 廃液回収タンク 302B 洗浄液回収タンク R4 搬出ローラ対

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平で互いに同じ高さに配置したローラ
    対と、該ローラ対との間に気液界面を形成し、かつ、該
    ローラ対を回転可能に支持し、底部に前記ローラ対によ
    り搬送される写真感光材料が通過するスリットを設けて
    液溜容器を形成させた支持部材とを有する処理ユニット
    を、両側のフレームがステーで連結されて垂直に設けら
    れ、装置本体に収容される処理ラックの前記フレーム
    に、複数組装着してマルチローラカスケード方式の処理
    室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現像装
    置であって、前記装置本体下部に複数のアジャスターフ
    ッドを設けるとともに、前記液溜容器を形成した支持部
    材の特定位置若しくは処理ラックのステー上の特定位置
    に水準器取り付け用面を設けて該液溜容器の水平方向の
    レベルを調整可能にしたことを特徴とする写真感光材料
    用自動現像装置。
  2. 【請求項2】 水平で互いに同じ高さに配置したローラ
    対と、該ローラ対との間に気液界面を形成し、かつ、該
    ローラ対を回転可能に支持し、底部に前記ローラ対によ
    り搬送される写真感光材料が通過するスリットを設けて
    液溜容器を形成させた支持部材とを有する処理ユニット
    を、両側のフレームがステーで連結されて垂直に設けら
    れ、装置本体に収容される処理ラックの前記フレーム
    に、複数組装着してマルチローラカスケード方式の処理
    室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現像装
    置であって、前記処理室の各処理ユニットの上部に写真
    感光材料を水平方向に搬出する搬出ローラ対を有する搬
    出ローラユニットを設けて、前記処理ラックに装着し、
    該搬出ローラユニットと前記処理ラックとのロックはバ
    ネ作用を有する金属板構造の留め金を前記フレームの上
    面で移動させて該留め金で前記搬出ローラユニットの端
    部を押さえて着脱可能に固定したことを特徴とする写真
    感光材料用自動現像装置。
  3. 【請求項3】 水平で互いに同じ高さに配置したローラ
    対と、該ローラ対との間に気液界面を形成し、かつ、該
    ローラ対を回転可能に支持し、底部に前記ローラ対によ
    り搬送される写真感光材料が通過するスリットを設けて
    液溜容器を形成させた支持部材とを有する処理ユニット
    を、両側のフレームがステーで連結されて垂直に設けら
    れ、装置本体に収容された処理ラックの前記フレーム
    に、複数組装着してマルチローラカスケード方式の処理
    室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現像装
    置であって、前記マルチローラカスケード方式の処理室
    の処理ラックが複数のアジャスターフッドを内蔵し、該
    処理ラック上部より該アジャスターフッドを上下させ、
    前記処理ユニットの液溜容器の水平レベルが調整可能に
    されたことを特徴とする写真感光材料用自動現像装置。
  4. 【請求項4】 前記マルチローラカスケード方式の処理
    室の少なくとも1つが洗浄部であることを特徴とする請
    求項1〜3の何れか1項に記載の写真感光材料用自動現
    像装置。
  5. 【請求項5】 水平で互いに同じ高さに配置したローラ
    対と、該ローラ対との間に気液界面を形成し、かつ、該
    ローラ対を回転可能に支持し、底部に前記ローラ対によ
    り搬送される写真感光材料が通過するスリットを設けて
    液溜容器を形成させた支持部材とを有する処理ユニット
    を、両側のフレームがステーで連結されて垂直に設けら
    れ、装置本体に収容された処理ラックの前記フレーム
    に、複数組装着してマルチローラカスケード方式の処理
    室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現像装
    置であって、前記マルチローラカスケード方式の処理室
    の少なくとも1つが洗浄部であり、該洗浄部の下部に設
    けられる回収タンクは、前記液溜容器から回収される洗
    浄液の回収部分と前記マルチローラ端部に取り付けられ
    た駆動部の洗浄時に回収される洗浄廃液の回収部分とに
    区分されていることを特徴とする写真感光材料用自動現
    像装置。
  6. 【請求項6】 前記液溜容器から回収タンクに回収され
    る洗浄液は定着液の溶解用ストックタンクへ、前記駆動
    部の洗浄時に回収される洗浄廃液は廃液タンクへ更に導
    入されることを特徴とする請求項5に記載の写真感光材
    料用自動現像装置。
  7. 【請求項7】 前記ローラ対の一方はハードローラと
    し、他の一方は表面がゴム製のエラスチックなローラと
    したことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載
    の写真感光材料用自動現像装置。
  8. 【請求項8】 前記処理ユニットのローラ対の少なくと
    も一方をヒートローラとしたことを特徴とする請求項7
    に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  9. 【請求項9】 水平で互いに同じ高さに配置したローラ
    対と、該ローラ対との間に気液界面を形成し、かつ、該
    ローラ対を回転可能に支持し、底部に前記ローラ対によ
    り搬送される写真感光材料が通過するスリットを設けて
    液溜容器を形成させた支持部材とを有する処理ユニット
    を、両側のフレームにステーで連結されて垂直に設けら
    れ、装置本体に収容された処理ラックの前記フレーム
    に、複数組装着してマルチローラカスケード方式の処理
    室を少なくとも1つ構成する写真感光材料用自動現像装
    置であって、前記処理室で上部に向かって垂直に搬送さ
    れたのち、最上部で搬送方向を垂直方向から水平方向へ
    変換させる方向変換ガイドユニットを設け、該方向変換
    ガイドユニットは各小ローラを回転可能に装着した保持
    部材が架台に空けられた取付孔に該保持部材のバネ効果
    によって取り付けられて固定され、前記写真感光材料の
    搬送ガイドを形成し、前記架台は前記処理ラックの両側
    のフレームに装着されていることを特徴とする写真感光
    材料用自動現像装置。
  10. 【請求項10】 前記各小ローラは写真感光材料の搬送
    経路に沿って千鳥状に配置されていることを特徴とする
    請求項9に記載の写真感光材料用自動現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051692A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Sanei Kogyo Kk ヘッドライトテスタの受光部用水準装置

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