JPH11218891A - ローラユニット、および、ローラユニットを用いた写真感光材料用自動現像装置 - Google Patents

ローラユニット、および、ローラユニットを用いた写真感光材料用自動現像装置

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JPH11218891A
JPH11218891A JP2203998A JP2203998A JPH11218891A JP H11218891 A JPH11218891 A JP H11218891A JP 2203998 A JP2203998 A JP 2203998A JP 2203998 A JP2203998 A JP 2203998A JP H11218891 A JPH11218891 A JP H11218891A
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rollers
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JP2203998A
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Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Nobuya Yamamoto
展也 山本
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真感光材料の処理時における、ジャミング
の際の処理作業を容易に為し得るに適当なローラユニッ
トの構成、及び、そのローラユニットを用い自動現像装
置を提供する事。 【解決手段】 (1)支持部材と、前記支持部材の所定
位置に支持されたローラ対と、前記ローラ対を離間可能
に圧接させる圧接手段とを有するローラユニット。 (2)液溜部を有する支持部材と、前記支持部材により
支持され、かつ、離間可能に圧接されたローラ対とを含
むローラユニットを上下方向に複数配設して処理部を構
成するとともに、上方の支持部材の液溜部にある処理液
を、それぞれの支持部材に設けた液落下口を介して、そ
の下方にある支持部材の液溜部に供給されるように構成
し、操作時、回転する前記ローラ対により写真感光材料
を下方から上方に搬送させるとともに、該写真感光材料
に処理液を供給する写真感光材料用自動現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラユニット、
および、ローラユニットを用いた写真感光材料用自動現
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】露光済みのハロゲン化銀写真感光材料
は、処理装置である自動現像装置内において、現像液
(発色現像液)、定着液(漂白定着液)、水洗水(水洗
代替安定液)等の処理液に順次浸され、自動的に現像処
理される。換言すれば、前記各処理液を貯留するための
各処理槽内には、処理ラックが設けられており、当該処
理ラックを構成するローラ群により前記写真感光材料は
U字状の搬送を繰り返されながら順次処理される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、処理槽内
で、写真感光材料がジャミングした場合、それを除去す
るのに、前記処理ラックを処理槽内から持ち出した後、
例えば、特開平8−254806号公報により提案され
ている態様の如くに開閉式の構成であれば、当該処理ラ
ックを開いて、詰まっている写真感光材料を除去するこ
とになる。
【0004】あるいは、開閉ができない形態の処理ラッ
クである場合、処理ラックを処理槽内から持ち出した
後、ピンセット等で写真感光材料の一端をつまみ、ロー
ラ群を手で回転させながら引っ張り出すことになる。
【0005】しかしながら、前記開閉式の処理ラックの
場合には、処理ラックが相当に縦長であると、開いた状
態での姿勢の安定性に問題がある。また、ラックのどの
部分で詰まりが生じても、常に同じ操作をしなければな
らないので不都合である。
【0006】また、後者(開閉ができない処理ラック)
の場合、ローラ間隔が狭い中での対応になるため操作性
が良くない。
【0007】本発明の目的は、特に、ジャミングの際の
除去作業を容易に為し得るに適当なローラユニットの構
成、および、そのローラユニットを用いた処理部を有す
る写真感光材料用自動現像装置を提供する事にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成により達成された。
【0009】(1)支持部材と、前記支持部材の所定位
置に支持されたローラ対と、前記ローラ対を離間可能に
圧接させる圧接手段とを有するローラユニット。
【0010】(2)前記支持部材は、その底部に前記ロ
ーラの長手方向に沿ったスリット状の開口と、前記各ロ
ーラの長手方向に沿い、かつ、当該ローラの外周表面の
一部を覆う凹部を有する(1)に記載のローラユニッ
ト。
【0011】(3)支持部材により支持され、かつ、圧
接手段により離間可能に圧接されたローラ対を有するロ
ーラユニットを、装置本体側の枠体に着脱自在に装着し
た構成の処理部を有する写真感光材料用自動現像装置。
【0012】(4)前記ローラユニットを複数有する
(3)に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0013】(5)前記ローラユニットを構成する支持
部材とローラ対とは分離可能である(3)または(4)
に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0014】(6)前記支持部材は、底部に写真感光材
料搬送用のスリットと、該スリットの両側であって前記
ローラ対を構成する各ローラの長手方向に液溜部を有
し、当該液溜部に溜られる処理液を、回転する前記ロー
ラ対を介して前記写真感光材料に供給する(3)または
(4)に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0015】(7)液溜部を有する支持部材と、前記支
持部材により支持され、かつ、離間可能に圧接されたロ
ーラ対とを含むローラユニットを上下方向に複数配設し
て処理部を構成するとともに、上方の支持部材の液溜部
にある処理液を、それぞれの支持部材に設けた液落下口
を介して、その下方にある支持部材の液溜部に供給され
るように構成し、操作時、回転する前記ローラ対により
写真感光材料を下方から上方に搬送させるとともに、該
写真感光材料に処理液を供給する写真感光材料用自動現
像装置。
【0016】(8)前記ローラ対を圧設させる手段は、
各ローラの両側の軸間に設けたコイルスプリングであ
り、前記ローラ対を離間させる手段は、少なくとも、前
記ローラ対の片側の軸間に位置するように、前記ユニッ
トの固定部に回転可能に設けた離間部材である(7)に
記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0017】(9)前記ローラ対を離間させる手段は、
両ローラの軸間に抜き差しされる位置移動可能な離間部
材である(7)に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0018】(10)写真感光材料を、ローラユニット
を構成するローラ対により空中搬送させるとともに、前
記ローラユニット部で前記写真感光材料に処理液を供給
する装置であって、液溜部を有する支持部材と、前記支
持部材の固定位置に配設された第1ローラと、前記支持
部材の所定の場所において、少なくとも、一端側が自身
の軸方向と直交する方向に移動可能に配設された第2ロ
ーラとを含むローラユニットと、前記ローラユニットを
装置に対して挿入した時、前記第2ローラを付勢して前
記第1ローラに圧設させ、ローラユニットを離脱した
時、前記ローラ対の圧接を解除する圧接・解除手段と、
前記ローラユニットを使用位置に保持するロック手段と
を含む構成の処理部を有してなる写真感光材料用自動現
像装置。
【0019】(11)前記圧接・解除手段はバネ部材で
ある(10)に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0020】(12)写真感光材料を、ローラユニット
を構成するローラ対により空中搬送させるとともに、前
記ローラユニット部で前記写真感光材料に処理液を供給
する装置であって、液溜部を有する支持部材と、前記支
持部材の固定位置に配設された第1ローラと、前記支持
部材の所定の場所において、少なくとも、一端側が自身
の軸方向と直交する方向に移動可能に配設された第2ロ
ーラと、前記第1ローラと第2ローラとを圧接すべく、
前記両ローラの端部軸間に設けた付勢手段と、前記付勢
手段の付勢力に抗して前記第2ローラを引っ張り、離間
させるための操作部材とを含むローラユニットを複数備
えた処理部を有する写真感光材料用自動現像装置。
【0021】(13)前記操作部材は、該操作部材の引
っ張り途上から引っ張り力を増大させる、補助の付勢手
段と関係づけられている(12)に記載の写真感光材料
用自動現像装置。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて実施の形態の
一例を説明する。
【0023】図1は、プリンタに連結したカラー自動現
像装置の概略を示す。
【0024】図中、1はプリンタ、2は本発明に関わる
自動現像装置である。マガジンM内に収納されている写
真感光材料(以下、印画紙という)Pは、所定の準備完
了後、ローラ対10によりプリントサイズに応じた長さ
だけ引き出され、カッタ11でカットされ、給送ローラ
対12により、露光ステージ13に導かれる。
【0025】そこで、光源IとフィルタF等を使用する
公知の方法でのカラーネガフィルムCの画像露光(焼き
付け)がなされ、その後、送出ローラ対14、および、
この下流に設けられているローラ群15により自動現像
装置2の入口部に設けたローラに達する。
【0026】自動現像装置に取り込まれて所定の現像処
理が施された印画紙は、ソータSに集積される。
【0027】上記は、1枚のプリントに対しての処理の
概略について述べたが、実際には、焼き付け作業をはじ
めとして、所定の制御の下に連続的に印画紙の処理がな
される。
【0028】また、上記は焼き付け処理前に印画紙をカ
ットした例であるが、前記ソータに排出する直前でカッ
トする構成でもよい。
【0029】図2は、自動現像装置2内の構成の概略を
示す。
【0030】参照数字20は、前記プリンタ1で焼き付
けられた印画紙Pを発色現像処理するための発色現像液
を貯留している発色現像槽(以下、単に現像槽という)
であり、21は発色現像処理された印画紙Pを漂白定着
するための漂白定着液を貯留している漂白定着槽(以
下、単に定着槽という)である。
【0031】前記各槽20,21内には図示しない側板
間に取り付けられている3列のローラ群があり、これら
は公知の処理ラックとして、一体的にそれぞれの槽内か
ら取り出せるように構成されている。ローラ配列は図示
の構成でも千鳥状にローラを配置した構成でも良い。
【0032】参照数字22は、漂白定着された印画紙を
安定化処理するための安定化処理室であり、対向配置さ
せたローラ対221を含むローラユニット(詳細は後述
する)220を上下方向に複数個配列する事により構成
してある。
【0033】すべての前記ローラユニット220は、装
置本体の固定部に設けた棚に対して着脱可能に装着して
ある。但し、前述したラックと同様に、取り付け部材と
一体的に安定化処理室22から取り出す事ができるよう
に構成し、かつ、当該取り付け部材に対して分離(取り
外し)する事ができるように構成しても良い。
【0034】更に、前記ローラユニット220を構成す
る要素の1つとして、安定化液を貯留する凹部(液溜
部)と、印画紙の通過を可能とするスリット状の開口を
底部に有するとともに、前記ローラを支持する機能を有
する支持部材250がある。
【0035】かかる、前記支持部材を介しての液溜部と
ローラ(ローラ対)との関係は、処理操作状態におい
て、前記ローラ(ローラ対)221が、前記凹部に貯留
される安定化液に外周の一部を浸けながら回転する関係
に保たれている。
【0036】また、ローラユニット220、実際には、
支持部材250の液溜部には、安定化液の補充が適宜の
制御により行われる。
【0037】例えば、処理される印画紙のサイズ情報を
累積カウントして、処理面積に応じて所定量の補充を行
う方法で制御してもよく、また、安定化処理室の下方
に、処理中に落下する処理液を貯留し、所定量に達した
時点で、一番上の支持部材250に補充するようにして
もよい。実施の形態においては、後者の方法を採用して
いる場合を示している。
【0038】前記支持部材250の液溜部におけるオー
バーフロー分は、直下に位置する支持部材の液溜部に導
かれるように配管がされている。
【0039】なお、前記安定化処理室22の入口は、前
の槽である定着槽21の上部とほぼ同じ高さにあり、前
記ローラユニット220により構成される搬送路は、そ
れよりも上方に形成されているが、位置を前記定着槽2
1と同じくらいに下げる事もできる。その場合、印画紙
Pの搬送経路は前記定着槽におけると同様になる。
【0040】上記から理解されるように、前記安定化処
理室22は、前記現像槽20、定着槽21におけるよう
な大量の処理液を貯留している訳ではなく、また、ロー
ラ群も、前記のような処理液中に浸かっている態様では
ない。
【0041】処理される印画紙からみれば、槽内にある
間中、処理液に漬けられているのではなく、安定化液に
浸かり、ローラ対で絞られた後、空中搬送される行程を
繰り返すものである。
【0042】このような搬送状態を本明細書では空中搬
送と呼称する。
【0043】前記安定化処理室22の右隣にあるのは加
温加湿ラック23で、安定化液とは別の加温した希釈水
を用いて前記安定化処理室の内部を所定の温・湿度範囲
内に保つべく機能する。
【0044】参照数字24は処理済みの印画紙Pを乾燥
させる乾燥室で、乾燥後の印画紙を機外に設けたソータ
Sに排出するローラ群を備えている。
【0045】参照数字300は希釈水容器で、301は
安定化液容器、302は安定化液廃液容器である。図中
の丸で囲まれている記号Pはポンプ、Hはヒータ、Tは
液温計、Jは固定安定化剤供給部を示すが、本願発明と
直接関係するものではないので詳細な説明は割愛する。
【0046】つぎに、周辺の機構を含む、ローラユニッ
ト周りについて一例を説明する。
【0047】図3は前記ローラユニット220を、ロー
ラ部と支持部材とに分けて示す平面図、図4はユニット
として前記両者を組み込んだ時の支持部材によるローラ
の位置固定構造を分かりやすく示した側面図、図5は軸
受けの形状を示す図、図6は、組み立てたローラユニッ
トと装置本体側に設けた装着部との関係を示す図で、特
に、装置本体側に設けた弾性押圧手段と、該弾性押圧手
段により装着完了時に押さえられる支持部材上の切り欠
き261との関係を示すための概略図である。
【0048】図において221はローラであり、左右に
突出するローラ軸222にはそれぞれ軸受け223が遊
嵌してある。前記軸受け223は、軸受け支え部材22
4により、少なくとも横方向(図においては上下方向と
なる)に遊びをもって支えられる部分と2つの鍔部22
5とが一体になった構成を有している(図5参照)。
【0049】前記軸受け支え部材224の上隅には切り
欠き224′が形成され、下端両隅にはカット面が形成
されている。
【0050】前記切り欠き224′は、支持部材の所定
箇所に組み込まれた時、支持部材側に設けてある押さえ
部材(弾性押さえ部材251、固定突起252)により
下方向に付勢されて、上下方向の浮きを抑制される。前
記カット面は、支持部材への組み込み時の操作性を向上
させる。
【0051】前記両ローラ軸上に設けられた軸受け22
3の、前記2つの鍔部により形成される溝部間には、前
記2本のローラ221に所定の圧接力を付与するため
の、輪状に構成されたコイルスプリングからなる圧接手
段226を架け回してある。
【0052】同様の機能を果たすもの(例えば、ゴムリ
ング等)であれば、前記態様のコイルスプリングである
必要はない。
【0053】前記から理解されるように、軸受け22
3、軸受け支え部材224及び圧接手段226は実質的
に一体的に構成されており、ローラ軸上を自由に移動で
きる。これは、後述する支持部材250への組み込みを
考慮したとき、ローラ軸上に位置固定させる構成よりも
精度がラフでよいので便利である。
【0054】参照数字227は互いに噛み合って回転す
る平歯車でそれぞれのローラ軸に固定してある。固定の
方法は圧入、ネジ止め等、適宜の方法が利用できる。
【0055】228は、前記ローラ221の一方のロー
ラ軸上に固定して設けたヘリカルギヤで、矢印方向にモ
ータ駆動されるように、装置本体側に設けてあるヘリカ
ルギヤNとの噛み合いを介して回転動力が付与され、印
画紙を紙面の裏側から表側にむけて(図2においては下
から上に向けて)搬送できるようにローラ対を回転させ
る。
【0056】支持部材250は耐薬品性の樹脂からなる
成型品で、箱形の容器の形状を持っている。
【0057】中央部の長方形状で示されるのは隆起した
底面(底壁)253で、その中央に、長手方向に延びる
スリット状の開口253′を有している。前記スリット
は、処理される印画紙の通過を許容するもので、ユニッ
トとして組み立てられた時、前記ローラ対221の圧接
部と対向する位置を有する。
【0058】前記底面の裏側であって前記スリットを挟
む両側には、搬送される印画紙をスムーズに前記スリッ
トに導くためのガイドを形成してある。
【0059】参照数字254は、前記底面253と前記
支持部材250の枠とで形成されている凹部(液溜部)
で、ここには安定化液が貯留される。処理の際、前記貯
留される安定化液には、前記ローラ対221の外周表面
が浸りながら回転し、印画紙に処理液を付与するととも
に、印画紙表面をスクイズする。
【0060】仕切255により仕切られた区域256
は、前記液溜部254からオーバーフローする処理液
を、配管に繋がる開口257を介して、直下の支持部材
の液溜部に導くためのオーバーフロー処理部である。
【0061】なお、前記区域256を設けず、具体的に
は、仕切255、開口257を設ける事なく、前記スリ
ット状の開口253′を、オーバーフロー処理液の落下
口として利用する構造にすることもできる。
【0062】支持部材250の両端側に参照数字258
で示されるのは、前記軸受け支え部材224、軸受け2
23および圧接手段226からなる、実質的に一体化さ
れた構体を設置するための空間である。具体的には、前
記鍔225の外側に位置する鍔から、軸受け支え部材2
24の外側表面までがこの空間内に収納される。
【0063】前記空間を形成する、互いに平行に形成さ
れた側壁259には略U字状の切り欠き259′を設け
てあり、ここにそれぞれのローラ軸222が落とし込ま
れることになる。
【0064】ここで、前記切り欠き259′は、前記ロ
ーラ軸222と干渉しない大きさ、換言すれば、ローラ
軸が遊んでいる状態を呈する大きさに構成してある。
【0065】従って、ローラ軸の高さは、軸受け支え部
材224の底面と支持部材の前記空間部における底面と
で決められることになる。
【0066】参照数字260は、支持部材を形成する側
壁の上面両隅を削って作った段差部であり、また、参照
数字261は、前記段差部を持つ側壁と平行な他の側壁
の上面両隅一部に設けた窪みである。
【0067】前記段差部260の存在は、装置本体側に
設けられた所定箇所にローラユニット220を装着する
にあたって、前記段差部位の移動路上に設けられた弾性
押圧手段との干渉を防止する事に役立つ(図6参照)。
【0068】また、前記窪み261の存在は、前記ユニ
ットを押し込んだ装着終了状態において、前記弾性押圧
手段との機械的な係合を行い、ユニット自身の装着場所
における上下方向のガタを容易に抑制することと、装置
本体側から取り外す時に前記弾性部材との係合を容易に
解除することに役立つ。
【0069】以上の通りに構成したので、図3に示すよ
うにローラを含む構体を組み立てた後、前記軸受け22
3、圧接手段226、及び、軸受け支え部材224から
なる構体を軸上移動させ、図4における左上から一体化
操作を行えば容易にローラユニット220が得られる。
かくして得られたローラユニットを装置本体側の装着部
に押し込むことにより支持部材上の窪み261が装置反
対側の弾性押圧手段により、図6において下方向の力を
受け、しっかりと位置固定される。
【0070】このような操作を必要数繰り返すことによ
り、図2に示す印画紙の上下方向直線上の搬送路を形成
できる。
【0071】そして、処理時に印画紙Pが詰まった場
合、ローラユニット覆っているカバーを開け、対応する
箇所のユニットを引き出して除去すればよい。この際、
液溜部の貯留液は、支持部材を少し手前に引いた後傾け
ることにより除去できる。
【0072】また、ローラ対の上部に貯まっている処理
液は、ローラ対の圧接手段がコイルスプリングであり、
軸受け自体が軸受け支え部材に遊嵌してあるだけなの
で、両軸を手で押し広げれば除去できる。
【0073】なお、前記装置本体側のユニット装着部に
おける前記ローラユニットの位置固定をより確実になす
ためには、次のような構成が容易に考えられる。
【0074】すなわち、装置本体側に、ローラユニット
の差込方向(横方向)のガタを規制するロック手段40
0を設ければよく、この際、例えば、数組のローラユニ
ットを規制しうるように、前記ロック手段を形成するこ
とが操作等の点において便利である(図13参照)。
【0075】また、ローラユニットの数は装置の形式、
あるいは、条件等により適宜定める事ができ、かつ、場
合によっては、1個のローラユニットとユニット化され
ていない複数組のローラ対との組み合わせとすることも
できる。
【0076】前記のように直接ローラ軸等に手を当てて
ローラ対間に間隙を形成する方法の他に適宜の手段を設
けることができる。
【0077】図7〜図12に、簡単な解除手段500の
構成を概念的に示す。
【0078】図7は、先端が楔形状にある解除手段50
0を支持部材250の側壁259に上下動可能に設けた
例である。
【0079】図8は、図において左側のローラを支持部
材250に対して位置固定し、右側のローラを横方向に
移動可とし、一方、装置本体側に、前記ローラユニット
の両端部において右側ローラ軸または、軸受けを付勢し
得、装着時に両ローラの圧接を保ち得るように、コイル
バネからなる圧接手段(前記したコイルスプリングが不
要な態様)を配設しておき、これを解除手段として利用
するものである(解除手段がないともいえる)。
【0080】この場合、前記装置本体側の弾性押圧手段
と支持部材との係合を解けば、自動的に所定の位置まで
ローラユニットを押し出すことが可能である。
【0081】図9は、図において右側のローラ軸、また
は軸受けに作用できるように支持部材250の側壁に設
けた、引っ張り部材たる解除手段の例である。
【0082】解除手段500は、引っ張り操作のあと、
支持部材250の側壁に突起部を引っかけられるように
なっている。
【0083】この例においては、左側ローラ固定、右側
ローラは横移動可であるが、両軸間には圧接手段226
が設けてある。但し、前記実施の態様で示したように両
ローラ軸は、実施の態様の構成のように、前記軸受け支
え部材224等に対して移動可能(遊嵌状態)にしても
良い。
【0084】図10は、図8の構成とは逆に、図におい
て右側のローラを、常時、他方のローラと離間せしめる
ように付勢するネジリコイルバネ520を支持体と解除
手段間に配設した例である。
【0085】更に、図11は、回転を加える事によりロ
ーラ対の軸に作用するように、支持部材の底壁に可回転
な手操作用の解除手段を設けた例である。
【0086】図12は図11の変形例である。本例にお
いては、支持部材250の側壁を貫通するシャフト50
1の一端側にレバー502を、他端側にスパイラルギヤ
503を固設するとともに、前記スパイラルギヤ503
と噛み合って回転する、他のスパイラルギヤ504を固
設するシャフト505を、支持部材の底壁に可回転に保
持し、かつ、該シャフト505上に板状の解除手段を固
設してある。
【0087】この場合のローラ対は実施の態様と同じ
で、圧接手段により、常時、圧接状態にある。本図にお
いては、解除手段500を前記図11の解除手段と置き
換えるだけで理解できるのでローラ等を略した。
【0088】なお、上記いずれの例も片側に解除手段を
設けた図示であるが、これは両側に設ける事を否定する
ものではなく、また、解除手段の構成も上記に限定され
るものではない。
【0089】
【発明の効果】本発明においては、写真感光材料の搬送
系を構成する事になるローラ対をローラユニットとして
構成したので操作性がよく、また、前記ローラユニット
をラックあるいは装置本体側の固定部に対して着脱自在
としたので、ジャミングの対応が容易である。また、解
除手段を付設することにより、操作性をより一層向上さ
せる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタに連結したカラー自動現像装置の概略
を示す図である。
【図2】自動現像装置内の構成を示す概略図である。
【図3】ローラユニットをローラ部と支持部材とに分け
て示す平面図である。
【図4】ローラの位置固定構造を分かりやすく示すため
の側面図である。
【図5】軸受けの形状を示す図である。
【図6】ローラユニットと、該ローラユニットを着脱自
在に装着する装置本体側の装着部の構造を部分的に示す
説明図である。
【図7】解除手段の構成を示す概念図である。
【図8】解除手段の他の構成を示す概念図である。
【図9】解除手段の他の構成を示す概念図である。
【図10】解除手段の他の構成を示す概念図である。
【図11】解除手段の他の構成を示す概念図である。
【図12】解除手段の他の構成を示す概念図である。
【図13】ロック手段を示すための図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 自動現像装置 20 現像槽 21 定着槽 22 安定化処理室 220 ローラユニット 221 ローラ(ローラ対) 222 ローラ軸 223 軸受け 224 軸受け支え部材 225 鍔 226 圧接手段 227 平歯車 228 ヘリカルギヤ 250 支持部材 251,252 押さえ部材 253 スリット開口 254 液溜部 259 側壁 400 ロック手段 500 解除手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材と、前記支持部材の所定位置に
    支持されたローラ対と、前記ローラ対を離間可能に圧接
    させる圧接手段とを有するローラユニット。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は、その底部に前記ローラ
    の長手方向に沿ったスリット状の開口と、前記各ローラ
    の長手方向に沿い、かつ、当該ローラの外周表面の一部
    を覆う凹部を有する請求項1に記載のローラユニット。
  3. 【請求項3】 支持部材により支持され、かつ、圧接手
    段により離間可能に圧接されたローラ対を有するローラ
    ユニットを、装置本体側の枠体に着脱自在に装着した構
    成の処理部を有する写真感光材料用自動現像装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラユニットを複数有する請求項
    3に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  5. 【請求項5】 前記ローラユニットを構成する支持部材
    とローラ対とは分離可能である請求項3または請求項4
    に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  6. 【請求項6】 前記支持部材は、底部に写真感光材料搬
    送用のスリットと、該スリットの両側であって前記ロー
    ラ対を構成する各ローラの長手方向に液溜部を有し、当
    該液溜部に溜られる処理液を、回転する前記ローラ対を
    介して前記写真感光材料に供給する請求項3または請求
    項4に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  7. 【請求項7】 液溜部を有する支持部材と、前記支持部
    材により支持され、かつ、離間可能に圧接されたローラ
    対とを含むローラユニットを上下方向に複数配設して処
    理部を構成するとともに、上方の支持部材の液溜部にあ
    る処理液を、それぞれの支持部材に設けた液落下口を介
    して、その下方にある支持部材の液溜部に供給されるよ
    うに構成し、操作時、回転する前記ローラ対により写真
    感光材料を下方から上方に搬送させるとともに、該写真
    感光材料に処理液を供給する写真感光材料用自動現像装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ローラ対を圧接させる手段は、各ロ
    ーラの両側の軸間に設けたコイルスプリングであり、前
    記ローラ対を離間させる手段は、少なくとも、前記ロー
    ラ対の片側の軸間に位置するように、前記ユニットの固
    定部に回転可能に設けた離間部材である請求項7に記載
    の写真感光材料用自動現像装置。
  9. 【請求項9】 前記ローラ対を離間させる手段は、両ロ
    ーラの軸間に抜き差しされる位置移動可能な離間部材で
    ある請求項7に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  10. 【請求項10】 写真感光材料を、ローラユニットを構
    成するローラ対により空中搬送させるとともに、前記ロ
    ーラユニット部で前記写真感光材料に処理液を供給する
    装置であって、液溜部を有する支持部材と、前記支持部
    材の固定位置に配設された第1ローラと、前記支持部材
    の所定の場所において、少なくとも、一端側が自身の軸
    方向と直交する方向に移動可能に配設された第2ローラ
    とを含むローラユニットと、前記ローラユニットを装置
    に対して挿入した時、前記第2ローラを付勢して前記第
    1ローラに圧接させ、ローラユニットを離脱した時、前
    記ローラ対の圧接を解除する圧接・解除手段と、前記ロ
    ーラユニットを使用位置に保持するロック手段とを含む
    構成の処理部を有してなる写真感光材料用自動現像装
    置。
  11. 【請求項11】 前記圧接・解除手段はバネ部材である
    請求項10に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  12. 【請求項12】 写真感光材料を、ローラユニットを構
    成するローラ対により空中搬送させるとともに、前記ロ
    ーラユニット部で前記写真感光材料に処理液を供給する
    装置であって、液溜部を有する支持部材と、前記支持部
    材の固定位置に配設された第1ローラと、前記支持部材
    の所定の場所において、少なくとも、一端側が自身の軸
    方向と直交する方向に移動可能に配設された第2ローラ
    と、前記第1ローラと第2ローラとを圧接すべく、前記
    両ローラの端部軸間に設けた付勢手段と、前記付勢手段
    の付勢力に抗して前記第2ローラを引っ張り、離間させ
    るための操作部材とを含むローラユニットを複数備えた
    処理部を有する写真感光材料用自動現像装置。
  13. 【請求項13】 前記操作部材は、該操作部材の引っ張
    り途上から引っ張り力を増大させる、補助の付勢手段と
    関係づけられている請求項12に記載の写真感光材料用
    自動現像装置。
JP2203998A 1998-02-03 1998-02-03 ローラユニット、および、ローラユニットを用いた写真感光材料用自動現像装置 Withdrawn JPH11218891A (ja)

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