JPH0829953A - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JPH0829953A
JPH0829953A JP16650794A JP16650794A JPH0829953A JP H0829953 A JPH0829953 A JP H0829953A JP 16650794 A JP16650794 A JP 16650794A JP 16650794 A JP16650794 A JP 16650794A JP H0829953 A JPH0829953 A JP H0829953A
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Fumio Mogi
文雄 茂木
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忠 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローラ搬送方式による幅寸法の異なる写真フ
ィルムの処理が可能な写真処理装置を提供する。 【構成】 自動現像装置10の処理部34には、それぞ
れに処理液を貯留する複数の処理槽20が設けられてい
る。この処理部には、それぞれの処理槽に搬送ラック5
0A、50Bが並べて配置され、幅寸法の異なるネガフ
ィルム40Aを搬送する搬送路74Aと、ネガフィルム
40Bを搬送する搬送路74Bが構成されている。ま
た、処理槽内で搬送ラック50A、50Bの入れ換えが
可能となっており、これによって、自動現像装置では、
ネガフィルム40A、40Bの並行処理と共に、ネガフ
ィルム40A又はネガフィルム40Bの専用の処理を行
うように構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ローラによって写真フ
ィルムを搬送しながら処理する写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影等によって画像露光された長尺の写
真フィルムは、自動現像装置等の写真処理装置によって
現像処理される。このような自動現像装置には、写真フ
ィルムの先端にフィルムリーダを取り付け、このフィル
ムリーダを先頭にして写真フィルムがフィルムリーダに
引っ張られるように搬送される所謂フィルムリーダ搬送
方式のものがある。
【0003】ところで、フィルムリーダ方式の自動現像
装置では、処理の開始に先立って写真フィルムの先端に
フィルムリーダを貼り付ける必要があると共に、処理の
終了した写真フィルムからこのフィルムリーダを取外し
て、次の焼付処理を行う必要がある。
【0004】これに対して、自動現像装置には、それぞ
れの処理槽内に配置した搬送ラックに写真フィルムを挟
持するガイド溝を設けてローラによって挟持して送り出
した写真フィルムを下流側のローラへ向けて順次搬送す
る所謂ローラ搬送方式の自動現像装置がある。このロー
ラ搬送方式の自動現像装置では、フィルムリーダを用い
る代わりに、搬送ラックに写真フィルムの幅寸法に応じ
た間隔のガイド溝を設けて写真フィルムを蛇行させるこ
となく搬送することができ、処理の開始に先立ってのフ
ィルムリーダの貼り付け作業や、処理が終了した後のフ
ィルムリーダの切離し作業が不要となり、円滑な処理作
業を可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、写真フ
ィルムには、135と呼ばれる35ミリ幅の一般的な幅
寸法の他に、110(ワンテン)と呼ばれる16ミリ幅
の写真フィルム等、幅寸法の異なるものがある。これに
対して、ローラ搬送方式の自動現像装置では、搬送ラッ
クに写真フィルムの幅寸法に応じた間隔のガイドを設け
ているため、幅寸法の異なる写真フィルムを蛇行させる
ことなく円滑に搬送して処理することは困難となってい
る。このため、幅寸法の異なる写真フィルムは、別々の
写真処理装置によって処理しなければならない。
【0006】本発明は、上記事実を考慮してなされたも
のであり、容易に種々の幅寸法の写真フィルムの処理を
可能とする写真処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る写真処理
装置は、写真フィルムの幅方向の移動を規制するガイド
を備え、ローラによって搬送しながら処理液に浸漬して
写真フィルムを処理する写真処理装置であって、幅寸法
の異なる前記写真フィルムのそれぞれに合わせて設けら
れた搬送ラックと、前記写真フィルムの搬送幅方向に沿
って複数の前記搬送ラックを配置可能な処理槽と、前記
処理槽と前記搬送ラックとの間に設けられ互いに隣接す
る処理槽の間でそれぞれ一定幅の前記写真フィルムの搬
送路を複数形成するように搬送ラックを処理槽内の所定
の位置に配置可能な係合手段と、を含むことを特徴とす
る。
【0008】請求項2に係る写真処理装置は、請求項1
の写真処理装置であって、前記係合手段が、前記搬送ラ
ックをそれぞれ一定位置に位置決めする位置決め手段
と、前記搬送ラックを前記複数の搬送路の何れに配置す
るかを予め選択可能な選択手段と、を有することを特徴
とする。
【0009】請求項3に係る写真処理装置は、請求項1
又は請求項2の写真処理装置であって、前記搬送ラック
を前記写真フィルムの搬送幅方向に沿って配置したとき
に、互いに隣接する搬送ラックとの間で駆動力の伝達を
可能とする駆動力伝達手段を設けていることを特徴とす
る。
【0010】請求項4に係る写真処理装置は、請求項1
又は請求項2の写真処理装置であって、前記搬送ラック
に代えて搬送ラックと同形で内部が密閉されたラックブ
ロックを配置可能とすることを特徴とする。
【0011】請求項5に係る写真処理装置は、請求項4
の写真処理装置であって、前記ラックブロックが隣接す
る前記搬送ラックに駆動力を伝達可能な駆動力伝達手段
を備えていることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の写真処理装置では、処理槽内
に写真フィルムの幅方向に沿って複数の搬送ラックをそ
れぞれ係合手段によって所定の位置に配置し、同一の装
置内で複数の搬送路を構成することができるようになっ
ている。このとき、それぞれの搬送路に異なる幅寸法の
写真フィルムの搬送ラックを配置することにより、幅サ
イズの異なる写真フィルムの並行処理が可能となる。
【0013】また、係合手段によって着脱可能とするこ
とにより、必要に応じて搬送ラックを入れ代えて異なる
幅寸法の写真フィルムを処理することができる。
【0014】請求項2に記載の写真処理装置では、選択
手段によってどの搬送ラックを処理槽内のどの位置に配
置するかを決めることができる。これによって、写真フ
ィルムの幅寸法に応じて選択手段を設けておけば、同一
の搬送路上に異なる幅寸法に対応した搬送ラックが配置
されることがなく、正確に所定の幅寸法に合わせた搬送
路を設けることができる。
【0015】請求項3に記載の写真処理装置では、搬送
ラックの間で駆動力を伝達可能とする駆動力伝達手段を
設けている。これによって、何れか一つの搬送ラックに
駆動力を付与すればよく、処理槽内に配置した複数の搬
送ラックのそれぞれに駆動力を付与する必要がなくな
る。
【0016】請求項4に記載の写真処理装置では、搬送
ラックに代えてラックブロックを配置可能としている。
複数の搬送ラックを設けるようにした場合、処理槽に貯
留する処理液の量も多くなる。特に幅寸法の同じ写真フ
ィルムを少量しか処理する必要がない場合、搬送路が一
つで済むことがあり、このとき、搬送ラックに代えてラ
ックブロックを配置することにより、このラックブロッ
クの体積分の処理液を不要するすることができる。
【0017】請求項5に記載の写真処理装置では、搬送
ラックに代えて設けるラックブロックに駆動力伝達手段
を設けている。これによって、ラックブロックを配置す
る位置に拘らず、他の搬送ラックへの駆動力の伝達がで
きる。
【0018】
【実施例】図1及び図2には、写真処理装置として本実
施例に適用した自動現像装置10が示されている。この
自動現像装置10は、機枠12によって囲われて内部が
遮光されたフレーム14を備えている。このフレーム1
4には、側壁16(図2参照)の間に複数の立壁18が
立設され、側壁16と立壁18とによって囲われた複数
の処理槽20が形成されている。
【0019】それぞれの処理槽20は、所定の処理液を
貯留するようになっており、図1の紙面左側から順に現
像液を貯留する現像槽22、漂白液を貯留する漂白槽2
4、定着液を貯留する定着槽26、それぞれに水洗水を
貯留する水洗槽28、30、安定浴液を貯留する安定浴
槽32として、処理部34を構成している。
【0020】また、自動現像装置10には、機枠12に
処理部34から図1の紙面左側に突設し蓋部36によっ
て内部が遮光されたフィルム装填部38を備えている。
このフィルム装填部38には、上部の蓋部36を開いて
露光済の写真フィルム(以下「ネガフィルム40」と言
う)をロール状に巻き取って収容したパトローネ42が
装填されるようになっている。
【0021】このフィルム装填部38には、上下に配置
されたガイド板44、複数の搬送ローラ対46によって
パトローネ42からネガフィルム40を引出して搬送す
る搬送路が形成されている。また、搬送ローラ対46の
間には、カッタ48が設けられており、パトローネ42
から引き出したネガフィルム40の後端を所定の位置で
切断してパトローネ42とネガフィルム40とを切り離
して、ネガフィルム40のみを処理部34へ送り出すよ
うになっている。
【0022】処理部34のそれぞれの処理槽20には、
搬送ラック50が配置されている。この搬送ラック50
は、ネガフィルム40を挟持して搬送力を付与する大径
のローラ52と小径のローラ54及びネガフィルム40
の幅寸法に合わせて配置したガイド56を備え、ネガフ
ィルム40の幅方向に沿った移動(蛇行)を規制しなが
ら案内搬送するようになっている。また、搬送ラック5
0には、上流側の処理槽20から送り込まれたネガフィ
ルム40引き入れるガイド部58、及び処理槽20から
送り出したネガフィルム40を下流側の処理槽20へ送
り出すガイド部60を備えている。
【0023】このため、フィルム装填部38から送り込
まれたネガフィルム40は、処理部34内を矢印A方向
(自動現像装置10でのネガフィルム40の搬送方向)
に沿って案内搬送されながら、搬送ラック50によって
現像液、漂白液、定着液、水洗水及び安定浴液に順に浸
漬されて現像処理される。
【0024】処理部34の図1紙面右側には、乾燥部6
2が設けられている。この乾燥部62では、ネガフィル
ム40の幅方向の両端部に対向して設けられたガイド6
4とターンローラ部66を備えている。また、乾燥部6
2には、乾燥ファン68によって乾燥部62内の空気を
乾燥ダクト70へ送り込み、乾燥ダクト70内の図示し
ないヒータによって加熱して、チャンバー72へ乾燥風
として送り込む乾燥風発生手段を備えている。
【0025】この乾燥部62では、処理部34から送り
込まれたネガフィルム40を案内搬送しながら、チャン
バー72から吐出する乾燥風によってネガフィルム40
を加熱乾燥して機外へ排出するようになっている。
【0026】ところで、図2に示されるように、自動現
像装置10には、ネガフィルム40の搬送方向(矢印
A)方向に沿って左右(図2の紙面上下)に分けられて
搬送路74A、74Bが形成されている。ここで、それ
ぞれの搬送路74A、74Bについて詳細に説明する。
【0027】フィルム装填部38には、2つのパトロー
ネ装填部38A、38Bが設けられており、蓋部36
(図1参照)によってそれぞれ別々に開放可能となって
いる。なお、パトローネ装填部38A、38Bの間に
は、遮光壁38Cが設けられており、一方のパトローネ
装填部38A(又は38B)を開放しても他方のパトロ
ーネ装填部38B(又は38A)は遮光状態が維持され
る。
【0028】一方、各処理槽20には、ネガフィルム4
0として、パトローネ42Aに収容された幅寸法が35
mmの135フィルム(以下「ネガフィルム40A」と言
う)に合わせた搬送ラック50(以下「搬送ラック50
A」と言う)と、パトローネ42Bに収容された幅寸法
が16mmの所謂110フィルム(以下「ネガフィルム4
0B」と言う)に合わせた搬送ラック50(以下「搬送
ラック50B」と言う)がそれぞれ配置されている。パ
トローネ42A、42Bは、それぞれ前記したパトロー
ネ装填部38A、38Bに装填されるようになってい
る。
【0029】この搬送ラック50Aと搬送ラック50B
とは、外径形状が同じであるがネガフィルム40A、4
0Bの幅寸法に合わせて例えばガイド56の間隔寸法を
変えて配置されたものであり(図示省略)、それぞれネ
ガフィルム40A、40Bを蛇行させることなく案内し
ながら搬送可能となっている。
【0030】図3に示されるように、搬送ラック50
A、50Bのそれぞれの底部には、係合手段として複数
の円孔76が設けられている。また、処理槽20の底部
には、搬送路74A側及び搬送路74B側のそれぞれに
搬送ラック50A、50Bの円孔76内へ挿入可能なボ
ス78が突出形成されている。このため、搬送ラック5
0A、50Bは、処理槽20内の搬送路74A側又は7
4B側に挿入して、円孔76にボス78を入り込ませる
ことにより、処理槽20内の所定の位置に配置すること
ができるようになっている。
【0031】この処理槽20の底部には、搬送路74A
側及び搬送路74B側のそれぞれに、ボス78に対して
予め別々の位置となるように決まられた矩形孔80A、
80Bが形成されている。また、搬送ラック50A、5
0Bの底部には、矩形孔70A、80Bに挿入可能なボ
ス82が着脱可能に設けられている。
【0032】このため、搬送ラック50Aは、矩形孔8
0Aに対応する位置にボス82を取り付けて固定するこ
とにより、処理槽20内の搬送路74A側にのみ装着可
能となり、搬送ラック50Bは、底部の矩形孔80Bに
対応する位置にボス82を取り付けて固定することによ
り、搬送ラック50Bを処理槽20内の搬送路74B側
にのみ装着可能となる。また、搬送ラック50A、50
Bは、ボス82の取り付け位置を変えることにより、搬
送路74A、74B側のいずれにも装着可能となってい
る。
【0033】また、処理槽20の底部には、搬送ラック
50A、50Bの底部から突出された連結管84が挿入
される貫通孔86が穿設されている。
【0034】図4に示されるように、搬送ラック50
(50A、50B共)には、略U字状のネガフィルム4
0の搬送路の中央部にチャンバー88が設けられ、略U
字状の搬送路を囲うようにチャンバー90が設けられて
おり、それぞれのチャンバー88、90には、ネガフィ
ルム40の搬送路に対向する面に多数のスリット孔92
が穿設されている。また、一方のチャンバー90には、
連結管84の一端が開口されている。
【0035】処理槽20の底部の貫通孔86には、中間
部に循環ポンプ94が設けられた配管96の一端が連結
されており、この配管96の他端は処理槽20内及びチ
ャンバー88内に開口されている。この循環ポンプ94
は、処理槽20内及びチャンバー88内の処理液を吸引
してチャンバー90内へ供給するようになっている。チ
ャンバー90内に供給された処理液は、チャンバー90
のスリット孔92からネガフィルム40の表面に向けて
噴出される。また、この処理液は、チャンバー88のス
リット孔92からチャンバー88を介して循環ポンプ9
4に吸引されて、処理槽20内の処理液の循環が行われ
る。これと共に、チャンバー90から噴出される処理液
によってネガフィルム40の処理の促進が図られる。
【0036】なお、本実施例では、ネガフィルム40の
処理を効率的に進行させるために、ネガフィルム40の
乳剤面側へ向けて処理液を噴出するようにしており、チ
ャンバー88側に乳剤面が向けられてネガフィルム40
が搬送されるときには、チャンバー88から処理液を噴
出させるように構成することが好ましい。また、配管9
6の中間部には、処理液中の浮遊物をろ過するフィルタ
や、処理液を加熱して所定の温度範囲に維持するヒータ
等を設けたものであってもよい。
【0037】一方、図5に示されるように、搬送ラック
50の上部には、ネガフィルム40の搬送幅方向の一端
に突出してギヤ100が設けられ図示しない軸受を介し
て回転可能に支持されている。また、このギヤ100と
反対側内方には、ギヤ100と同形のギヤ102が同軸
的に配設され、幅広のギヤ104の一端部が噛合されて
いる。
【0038】このギヤ100、102の間には、例えば
ガイド部58のローラが連結されており、ギヤ100の
回転伴ってギヤ102と共に一体回転するようになって
いる。また、このギヤ100の回転は、搬送ラック50
内のローラ52、54に伝達されて、ネガフィルム40
を所定速度で搬送可能となっている。
【0039】処理槽20の一方の側壁16(例えば搬送
路74A側)の上部近傍には、図示しない駆動手段によ
って駆動するチェーン106が配設されており、このチ
ェーン106に噛合されたスプロケット108が回転可
能に設けられている。このスプロケット108には、ス
プロケット108と一体回転するギヤ110が同軸的に
設けられており、このギヤ110に前記した搬送ラック
50のギヤ100が噛合可能となっている。
【0040】このため、搬送路74A側の処理槽20に
搬送ラック50(50A)を装着することにより、搬送
ラック50(50A)のギヤ100がギヤ110と噛合
して、チェーン106の駆動に伴って回転される。ま
た、搬送路74B側に配置した搬送ラック50(50
B)のギヤ100は、搬送路74A側の搬送ラック50
(50A)のギヤ104と噛合するようになっている。
これによって、搬送路74B側に配置した搬送ラック5
0(50B)には、搬送路74A側の搬送ラック50
(50A)を介してチェーン106から駆動力が伝達さ
れるようになっている。なお、このチェーン106は、
処理部34の現像槽22側から乾燥部62の間に掛け渡
されており、処理部34から乾燥部62の間で搬送ラッ
ク50及び乾燥部のローラを回転駆動して、ネガフィル
ム40を一定速度で搬送可能としている。
【0041】また、図6(A)及び図6(B)に示され
るように、それぞれの処理槽20には、搬送ラック50
に代えて、ラックブロック112又は駆動力伝達機構付
きのラックブロック114が配置可能となっている。
【0042】図6(A)に示されるように、ラックブロ
ック112は、隣接する搬送ラック50から駆動力が伝
達される搬送路74B上に配置することができるもので
あり、外形形状が搬送ラック50と同形であるが、内部
に処理液が入り込まないように囲われており、このラッ
クブロック112を処理槽20内に配置することによ
り、処理槽20内に貯留する処理液の量をラックブロッ
ク112の体積分だけ少なくすることができるようにな
っている。
【0043】また、図6(B)に示されるように、駆動
力伝達機構付きのラックブロック114は、ラックブロ
ック112にシャフト116によって連結したギヤ10
0、102及びギヤ104によって駆動力伝達機構11
8が構成されたものであり、チェーン106から駆動力
が伝達される搬送路74A上に配置することができるも
のであり、ラックブロック112と同様に処理槽20内
に貯留する処理液の量を少なくすることができるもので
あり、かつ、搬送路74B側の搬送ラック50へチェー
ン106からの駆動力を伝達することができるようにな
っている。
【0044】この自動現像装置10では、それぞれの処
理槽20に搬送ラック50A、50B又はラックブロッ
ク112、114を配置して、ネガフィルム40(40
A又は40B)の処理を行うようになっている。
【0045】次に本実施例の作用を説明する。この自動
現像装置10では、フィルム装填部38に装填したパト
ローネ42からネガフィルム40を引き出すと搬送ロー
ラ42によって挟持搬送して処理部34へ送り込むと共
に、パトローネ42から略全量のネガフィルム40を引
き出すとカッタ48によってネガフィルム40の後端を
切断してパトローネ42とネガフィルム40とを切り離
す。
【0046】処理部34では、現像槽20から安定浴槽
32の間をそれぞれの処理槽20内に設けた搬送ラック
50によってネガフィルム40を順次案内搬送しながら
それぞれの処理液に浸漬して、現像、漂白、定着、水洗
及び安定浴処理を施して処理する。処理部34で処理の
終了したネガフィルム40は、次に乾燥部62へ送り込
まれる。
【0047】乾燥部62では、ネガフィルム40を搬送
処理しながらチャンバー72から乾燥風を噴出して、ネ
ガフィルム40を乾燥処理する。乾燥処理の終了したネ
ガフィルム40は、乾燥部62から機外へ排出される。
【0048】このようにして自動現像装置10で処理さ
れたネガフィルム40は、次にプリンタプロセッサ等の
処理装置に装填されて、記録された画像に応じて印画紙
を露光し、写真プリントが作成される。
【0049】ところで、この自動現像装置10では、処
理部34内の各処理槽20に搬送ラック50として、3
5mm幅のネガフィルム40Aを搬送する搬送ラック50
Aと、16mm幅のネガフィルム40Bを搬送する搬送ラ
ック50Bが配置され、異なる幅寸法のネガフィルム4
0A、40Bをそれぞれ搬送する搬送路74A、74B
が設けられている。このため、自動現像装置10では、
異なる幅寸法のネガフィルム40A、40Bの処理を並
行して行うことができる。
【0050】一方、処理槽20内に配置した搬送ラック
50A、50Bは、それぞれの底部に設けられた円孔7
6、ボス82を処理槽20の底部に設けたボス78、矩
形孔80A、81Bに位置合わせてして挿入している。
このため、ボス82の取り付け位置を変更することによ
り、例えば、搬送路74A上に配置していた搬送ラック
50Aを搬送路74B上へ移動させて配置することがで
きる。また、搬送ラック50Bによって搬送路74Aを
構成することも可能となっている。
【0051】このとき、搬送ラック50A、50Bのそ
れぞれの底部に取り付けるボス82の位置を合わせてお
けば、同一の搬送路上に幅寸法の異なるネガフィルム4
0A、40Bを搬送する搬送ラック50A、50Bが混
在するのを防止することができる。
【0052】また、自動現像装置10では、搬送路74
A、74Bのそれぞれに配置する搬送ラック50A、5
0Bの何れかを任意に選択することができる。このた
め、例えば、35mm幅のネガフィルム40Aを多量に処
理する場合には、搬送路74A、74Bのそれぞれに搬
送ラック50Aを配置し、2条の搬送路74A、74B
で並行してネガフィルム40Aの処理を行うことがで
き、16mm幅のネガフィルム40Bの処理を多量に行う
必要が生じたときには、同様に2条の搬送路74A、7
4Bでネガフィルム40Bの処理を行うように構成する
ことができる。
【0053】即ち、自動現像装置10では、2条の搬送
路74A、74Bでの幅寸法の異なるネガフィルム40
A、40Bの並行処理と共に、ネガフィルム40A、4
0Bの何れの専用処理を行うことができ、効率の良い稼
動が可能となる。
【0054】また、処理槽20内には、搬送ラック50
に代えて、搬送路74A上にラックブロック114を配
置するか、搬送路74B上にラックブロック112、1
14の何れかを配置することが可能となっている。これ
によって、何れか一方の搬送路74A又は74Bを用い
た単一のネガフィルム40の処理を行うことができる。
これによって、処理量が比較的少ないに拘らず、不必要
に多量の処理液を貯留させる必要がなくなり、装置の効
率的に稼動させることができる。
【0055】即ち、本実施例に適用した自動現像装置1
0では、1台で搬送ラック50A、50B及びラックブ
ロック112、114を使用して、 a.35mm幅のネガフィルム40Aと16mm幅のネガフ
ィルム40Bの並行処理 b.35mm幅のネガフィルム40A又は16mm幅のネガ
フィルム40Bの多量処理 c.35mm幅のネガフィルム40A又は16mm幅のネガ
フィルム40Bの少量処理 の何れにも自在に対応することができる。
【0056】なお、本実施例の自動現像装置10では、
2条の搬送路74A、74Bによってネガフィルム40
を処理するように説明したが、3条以上の組み合わせで
あってもよい。例えば、図4に示されるように、3台の
搬送ラック50を配置可能な処理槽20Aにおいて、所
定の位置に3組のボス78を突設すると共に、それぞれ
異なる所定の位置に矩形孔80A、80B、80Cを形
成すればよく、搬送ラック50には、矩形孔80Aに対
向する所定の位置にボス82を取り付ければよい。
【0057】これによって、処理槽20A内の所定の位
置に3台の搬送ラック50をそれぞれ正確に配置して、
3条の搬送路を設けることができる。また、この3条の
搬送路のそれぞれで処理するネガフィルム40の幅寸法
を自在に設定することが可能となり、複数のサイズのネ
ガフィルム40の少量から極めて多量の処理を効率良く
行うことが可能となる。
【0058】また、本実施例では、係合手段として搬送
ラック50の底部に円孔76とボス82を設け、処理槽
20の底部に円孔76に対応するボス78とボス82に
対向する矩形孔80を設けたが、搬送ラック50にボス
78と矩形孔80を設け、処理槽20の底部に円孔76
とボス82を設ける等、それぞれの搬送ラック50を処
理槽20内の所定の位置に正確に配置することができる
構成であれば、任意に適用することができる。
【0059】また、係合手段としては、処理槽20の底
部と搬送ラック50の底部との間に設けたものでなくて
もよく、例えば、図8に示されるように、搬送ラック5
0のの搬送幅方向の一端の上部に切欠120を形成する
と共に、他端には、隣接する搬送ラック50の切欠12
0に係合可能なボス122を脱着可能に設けるように構
成してもよい。
【0060】これによって、ボス122を取り付けた搬
送ラック50は、ボス122側が搬送ラック50に設け
た切欠120に対向せずに、処理槽20の側壁16に対
向した場合(図8に二点鎖線で示す)には、側壁16と
ボス122が干渉して搬送ラック50を装着することが
できないようにすることが可能となる。
【0061】さらに、本実施例では、搬送ラック50
A、50B及びラックブロック112、114の外径形
状を同じとして説明したが、それぞれ処理槽20内の所
定の位置に入れ換え可能な形状であれば外径形状は異な
ったものであってもよい。
【0062】なお、本実施例では、画像が撮影されたネ
ガフィルム40の現像から乾燥処理までを行う自動現像
装置10を用いて説明したが、本発明に適用可能な写真
処理装置の構成を限定するものではない。
【0063】例えば、本発明をネガフィルム40の現像
から乾燥処理までを行うフィルム現像工程に適用し、現
像処理の終了したネガフィルム40に記録された画像に
応じて印画紙等を露光する画像露光工程、画像露光され
た印画紙を現像処理する印画紙現像工程を一体にした写
真処理装置に適用することができる。このとき、フィル
ム現像工程と露光工程との間で搬送路を一致させて、ネ
ガフィルム40を画像露光工程へ送り込むようにすれば
よい。
【0064】また、本実施例では、幅寸法の異なる写真
フィルムとして35mm幅の135フィルムと16mm幅の
所謂110フィルムを用いて説明したが、本発明を適用
した写真処理装置によって処理する写真フィルムを限定
するものではない。本発明の写真処理装置としては、例
えば実開平4−109758号公報に示される如き、幅
寸法が20〜30mmの写真フィルムを処理するものであ
ってもよく、写真フィルムの幅寸法に合わせた搬送路を
構成した搬送ラックを、必要に応じて処理槽に装着して
搬送路を構成すればよい。
【0065】また、本実施例では、写真フィルムとして
ネガフィルム40を用いて説明したが、ポジ型の写真フ
ィルムであってもよく、また、特許出願公表 平4−5
02518号公報に示される如く、画像のみでなく、種
々の情報が記録された写真フィルムを処理するものであ
ってもよい。この場合、同一の処理液によって処理する
写真フィルムであれば、いずれの写真フィルムであって
も並行して処理が可能である。
【0066】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の写真処理装
置は、処理槽内に複数の搬送ラックを配置して、複数の
写真フィルムの搬送路を構成することができるため、1
台で異なる幅寸法の写真フィルムの処理が可能となる。
また、一つの幅寸法の写真フィルムに対して複数の搬送
路を構成することができると共に、必要に応じて搬送路
の数も減らすことができ、効率的な写真フィルムの処理
が可能となる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用したフィルムプロセッサーの概
略構成図である。
【図2】フィルムプロセッサーの処理部の平面配置を示
す概略図である。
【図3】処理槽の底部と処理ラックの底部の対応を示す
概略斜視図である。
【図4】処理槽内の処理液の循環を示す処理槽内部の概
略構成図である。
【図5】処理ラックの駆動力の伝達構成を示す処理槽の
上部の概略構成図である。
【図6】(A)及び(B)はそれぞれ、搬送ラックに代
えてラックブロックを設けたときの処理槽の上部の概略
構成図である。
【図7】処理槽に3条の搬送路を設けるときの処理槽の
底部の構成の一例を示す概略平面図である。
【図8】係合手段の変形の一例を示す処理槽の上部の概
略構成図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置(写真処理装置) 20 処理槽 40、40A、40B ネガフィルム(写真フィル
ム) 50、50A、50B 搬送ラック 52、54 ローラ 56 ガイド 74A、74B 搬送路 76 円孔(係合手段、位置決め手段) 78 ボス(係合手段、位置決め手段) 80A、80B 矩形孔(係合手段、選択手段) 82 ボス(係合手段、選択手段) 100、102、104 ギヤ(駆動力伝達手段) 112、114 ラックブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムの幅方向の移動を規制する
    ガイドを備え、ローラによって搬送しながら処理液に浸
    漬して写真フィルムを処理する写真処理装置であって、
    幅寸法の異なる前記写真フィルムのそれぞれに合わせて
    設けられた搬送ラックと、前記写真フィルムの搬送幅方
    向に沿って複数の前記搬送ラックを配置可能な処理槽
    と、前記処理槽と前記搬送ラックとの間に設けられ互い
    に隣接する処理槽の間でそれぞれ一定幅の前記写真フィ
    ルムの搬送路を複数形成するように搬送ラックを処理槽
    内の所定の位置に配置可能な係合手段と、を含むことを
    特徴とする写真処理装置。
  2. 【請求項2】 前記係合手段が、前記搬送ラックをそれ
    ぞれ一定位置に位置決めする位置決め手段と、前記搬送
    ラックを前記複数の搬送路の何れに配置するかを予め選
    択可能な選択手段と、を有することを特徴とする請求項
    1の写真処理装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送ラックを前記写真フィルムの搬
    送幅方向に沿って配置したときに、互いに隣接する搬送
    ラックとの間で駆動力の伝達を可能とする駆動力伝達手
    段を設けていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    の写真処理装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送ラックに代えて搬送ラックと同
    形で内部が密閉されたラックブロックを配置可能とする
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2の写真処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ラックブロックが隣接する前記搬送
    ラックに駆動力を伝達可能な駆動力伝達手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項4の写真処理装置。
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