JP2000131818A - 写真感光材料用自動現像装置 - Google Patents

写真感光材料用自動現像装置

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JP2000131818A
JP2000131818A JP10307064A JP30706498A JP2000131818A JP 2000131818 A JP2000131818 A JP 2000131818A JP 10307064 A JP10307064 A JP 10307064A JP 30706498 A JP30706498 A JP 30706498A JP 2000131818 A JP2000131818 A JP 2000131818A
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processing
rollers
pair
processing unit
automatic developing
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JP10307064A
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Nobuya Yamamoto
展也 山本
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャム発生があったとしても簡単に除去処理
ができる等、操作性の良い写真感光材料用自動現像装置
を提供する事、また、超迅速処理に適した写真感光材料
用自動現像装置を提供する事。 【解決手段】 圧接しながら回転できる一対のローラ
と、前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のロー
ラの周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処理
液溜部および処理すべき写真感光材料の通過移送用の開
口を有する支持部材と、を含む複数の処理ユニットを着
脱自在に組み込むことができ、かつ、装着後の前記処理
ユニットをロックするためのロック手段を有し、前記ロ
ック手段は、一端部側を中心に回動し、その他端側に設
けた係止部と、固定位置に設けてある係合部材との係合
により2個以上の前記処理ユニットを規制できる長さを
有する第1ロック部材と、前記第1ロック部材と一体的
に回動でき、かつ、前記第1ロック部材に対して当該第
1ロック部材の長手方向にスライドできる第2ロック部
材と、を含む処理ラックを有する事を特徴とする写真感
光材料用自動現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料用自
動現像装置に関し、特に、シート状の写真感光材料を処
理の対象とする場合に好適な自動現像装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、1つのモータにより駆動される主
駆動軸(以下、単に主動軸という)から動力を分割して
得るように複数の従動軸を備え、該従動軸を介して、現
像槽、定着槽等の個々の処理槽に設けられるローラ群を
駆動する構成の写真感光材料用自動現像装置が知られて
いる。
【0003】具体的には、モータ駆動される1本の主動
軸を各処理槽の横に近接配置するとともに、各処理槽に
対応する位置の当該主動軸上に、ヘリカルギヤ等の適宜
の歯車を付設し、一方、前記各歯車と歯車係合する事に
より動力伝達される従動軸を前記各処理槽毎に設け、か
つ、当該従動軸の回転によって、それぞれの槽内に配設
したローラ群を回転しうるように動力伝達経路を構成
し、もって、1つのモータ駆動により複数の処理槽内に
配したローラ群全てを駆動させる構成の自動現像装置が
知られている。
【0004】そして、処理すべき印画紙等の写真感光材
料を処理槽内で搬送する前記ローラ群は、処理ラックと
呼称される構体(所定の機能を果たすために、複数の手
段、あるいは、部材が実質的に一体化された構成物)と
され、前記各処理槽内から取り出しできるように構成さ
れている。
【0005】但し、前記主動軸および従動軸を含む動力
伝達系を構成する1部分は、処理ラックと関係なく、装
置本体側の固定位置にある。
【0006】一方、処理すべき写真感光材料の形態につ
いては、長尺物と、シート状の形態がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】写真感光材料用自動現
像装置において、処理すべき印画紙等の写真感光材料が
処理槽内で詰まってしまう(以下、このような現象をジ
ャムと称する)事が時としてある。
【0008】上記トラブルの原因は種々考えられ、例え
ば、動力伝達駆動系を構成する歯車(ギヤ)の破損であ
ったり、処理槽内のローラ等の長期使用による変形、ま
たは、規定値を超えた写真感光材料の使用等が考えられ
る。
【0009】このような事態に遭遇した場合、上記構成
の従来装置においては、処理槽内から処理ラックを取り
出して写真感光材料の詰まりの有無を確認し、除去作業
を行うことになる。
【0010】しかしながら、処理ラックは重量がかなり
あることから、装置外に容易に取り出すという訳にはい
かない。
【0011】又、処理槽内に貯留されている処理液に漬
けられている態様であるため、取り出し時に処理液がし
たたり落ちて周囲を汚染したりするので取り扱いが難し
い。
【0012】殊に、現像処理から安定化処理までを数分
程度で終える様な超迅速処理が可能な自動現像装置にお
いて、ジャム発生は極力防止したいところである。
【0013】本発明は上記点に鑑みなされたもので、そ
の目的は、ジャム発生があったとしても簡単に除去処理
ができる等、操作性の良い写真感光材料用自動現像装置
を提供する事にある。
【0014】また、他の目的は、超迅速処理に適した写
真感光材料用自動現像装置を提供する事にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は下記構成
により達成される。
【0016】(1)圧接しながら回転できる一対のロー
ラと、前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のロ
ーラの周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処
理液溜部および処理すべき写真感光材料の通過移送用の
開口を有する支持部材と、を含む複数の処理ユニットを
着脱自在に組み込むことができ、かつ、装着後の前記処
理ユニットをロックするためのロック手段を有し、前記
ロック手段は、一端部側を中心に回動し、その他端側に
設けた係止部と、固定位置に設けてある係合部材との係
合により2個以上の前記処理ユニットを規制できる長さ
を有する第1ロック部材と、前記第1ロック部材と一体
的に回動でき、かつ、前記第1ロック部材に対して当該
第1ロック部材の長手方向にスライドできる第2ロック
部材と、を含む処理ラックを有する事を特徴とする写真
感光材料用自動現像装置。
【0017】(2)前記第2ロック部材のスライドによ
り、前記第1ロック部材で規制できない、隣接する1つ
の処理ユニットを規制するように構成した事を特徴とす
る前記(1)に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0018】(3)前記第1ロック部材は、一端側を中
心に回動できるとともに、回動中心に対して所定の範囲
でスライドできる事を特徴とする前記(1)または前記
(2)に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0019】(4)前記ロック手段を複数個備えてなる
事を特徴とする前記(1)乃至前記(3)のいずれか1
つに記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0020】(5)圧接しながら回転できる一対のロー
ラと、前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のロ
ーラの周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処
理液溜部および処理すべき写真感光材料の通過移送用の
開口を有する支持部材と、を含む複数の処理ユニットを
着脱自在に組み込むことができる処理ラックであって、
かつ、装着後の前記処理ユニットをロックするための、
一端部側を中心に回動可能なロック部材と、前記ロック
部材の他端側に設けた係止部と係合する円錐形状の係合
部材と、を含む処理ラックを有する事を特徴とする写真
感光材料用自動現像装置。
【0021】(6)前記ロック部材は、軸中心に回動可
能であるとともに、当該軸に対して所定長の範囲にわた
って移動可能であり、かつ、前記軸に遊嵌した板材から
なるレバーである事を特徴とする前記(5)に記載の写
真感光材料用自動現像装置。
【0022】(7)圧接しながら回転できる一対のロー
ラと、前記一対のローラを、常時、圧接状態に保つよう
に作用する圧接手段と、前記一対のローラを保持し、か
つ、当該一対のローラの周面一部が浸漬する処理液を底
部に収納できる処理液溜部および処理すべき写真感光材
料の通過移送用の開口を有する支持部材と、を含む処理
ユニットであって、前記支持部材の少なくとも一方の側
壁を介して、当該側壁の外側に前記一対のローラの軸を
突出せしめるように構成するとともに、前記一対のロー
ラ軸を嵌挿するスライダを前記支持部材の側壁外側に設
け、前記支持部材上に設けた解除レバーの操作により、
前記圧接手段の付勢力に抗して前記スライダを移動さ
せ、前記一対のローラの圧接状態を解除できるように構
成した処理ユニットを複数装着してなる処理ラックを有
する事を特徴とする写真感光材料用自動現像装置。
【0023】(8)前記スライダおよび前記解除レバー
を含む構成を、前記処理ユニットの両側に設けた事を特
徴とする前記(7)に記載の写真感光材料用自動現像装
置。
【0024】(9)圧接しながら回転できる一対のロー
ラと、前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のロ
ーラの周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処
理液溜部および処理すべき写真感光材料の通過移送用の
開口を有する支持部材と、を含む第1処理ユニットと、
前記構成を有するとともに、前記開口から見て一方の側
の底部であり、かつ、前記支持部材の長手方向にみて両
端部側および中央部に処理液の排出口を設けた第2処理
ユニットと、を着脱自在に装着してなる処理ラックを有
する事を特徴とする写真感光材料用自動現像装置。
【0025】(10)前記第2処理ユニットの排出口に
連接して管状の排出ノズルを設け、当該排出ノズルの先
端部を斜めにカットした事を特徴とする前記(9)に記
載の写真感光材料用自動現像装置。
【0026】(11)前記第1処理ユニットを前記処理
ラックに複数個装着するとともに、前記第2処理ユニッ
トを、前記第1処理ユニットが形成する写真感光材料搬
送経路の略中央部位置に装着する事を特徴とする前記
(9)に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0027】(12)前記第2処理ユニットの底部であ
って、前記開口から見て前記排出口のある側の底部に段
差を設けた事を特徴とする前記(9)に記載の写真感光
材料用自動現像装置。
【0028】(13)前記排出口は底部の外よりに配列
してあり、前記段差は前記排出口の位置する側に向かっ
て付けたテーパである事を特徴とする前記(12)に記
載の写真感光材料用自動現像装置。
【0029】(14)前記排出ノズルのノズル穴は、前
記排出口から前記排出ノズルの先端部に形成したカット
部の長端側に向かう斜め配置に形成してある事を特徴と
する前記(10)に記載の写真感光材料用自動現像装
置。
【0030】(15)圧接しながら回転できる一対のロ
ーラと、前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対の
ローラの周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる
処理液溜部および処理すべき写真感光材料の通過移送用
の開口を有する支持部材と、を含む第1処理ユニット
と、前記構成を有するとともに、前記開口から見て一方
の側の底部であり、かつ、前記支持部材の長手方向にみ
て両端部側および中央部に処理液の排出口、および当該
排出口に連接する管状の排出ノズルを設けた第2処理ユ
ニットと、を着脱自在に装着してなる処理ラックを有す
る写真感光材料用自動現像装置であって、前記排出ノズ
ルを介して排出される処理液の受け部材を設け、当該受
け部材は、前記排出ノズル先端と対向する排液口を一辺
の端部に有する底部と、四方を囲う側壁で形成した箱形
の排液受け部を有し、かつ、前記排液口に近接する前記
側壁は、上下方向の途中から始まり、前記排液受け部内
側及び底部に向かうテーパを有する事を特徴とする写真
感光材料用自動現像装置。
【0031】(16)前記写真感光材料の通過移送用の
開口の外周は、幅の狭い平面で形成してある事を特徴と
する前記(15)に記載の写真感光材料用自動現像装
置。
【0032】(17)一対のローラ周面一部を、当該一
対のローラを保持する支持部材の底部において処理液に
浸漬させながら圧接回転させ、処理すべき写真感光材料
に処理を施しながら搬送を行う構成の処理ユニットを複
数装着してなる処理ラックと、少なくとも、最上位にあ
る前記処理ユニットに処理液を供給する、出口がスリッ
ト形状の供給ノズルと、を含む事を特徴とする写真感光
材料用自動現像装置。
【0033】(18)前記処理ユニットは上下方向に整
列して配置してあり、上位の処理ユニットからオーバフ
ローした処理液を、直下の処理ユニットに供給するよう
に構成した事を特徴とする前記(17)に記載の写真感
光材料用自動現像装置。
【0034】(19)前記供給ノズルの出口に連通する
部分はR形状である事を特徴とする前記(17)に記載
の写真感光材料用自動現像装置。
【0035】(20)前記供給ノズルの出口に連通する
部分の下壁に段差を形成してある事を特徴とする前記
(17)に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0036】(21)前記供給ノズルの出口の下壁一部
に所定角度の開きを形成してある事を特徴とする前記
(17)に記載の写真感光材料用自動現像装置。
【0037】(22)所定角度の開きを有する下壁の最
下端から後方に、Rに続くテーパを形成してある事を特
徴とする前記(21)に記載の写真感光材料用自動現像
装置。
【0038】(23)圧接しながら回転できる一対のロ
ーラと、前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対の
ローラの周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる
処理液溜部および処理すべき写真感光材料の通過移送用
の開口を有する支持部材と、を有し、かつ、前記支持部
材の少なくとも一方の側壁の外側に前記一対のローラ軸
を突出せしめて、当該軸上の前記側壁に近接した位置に
噛み合い歯車を固設するとともに、前記側壁を超えて延
びる、前記支持部材の底壁に切欠部を設けた構成の処理
ユニットと、前記処理ユニットを装着した態様におい
て、前記一対のローラの内、一方のローラ軸上にある噛
み合い歯車と噛み合う中間歯車が前記切欠部を含む部位
にあり、当該中間歯車を支持する軸が前記側壁面内であ
って、当該軸の先端が前記側壁に近接する、前記中間歯
車機構を有する処理ラックと、を有する事を特徴とする
写真感光材料用自動現像装置。
【0039】(24)前記中間歯車の前記側壁と対向す
る側には、前記歯車の基部よりも小径の凹部を設けてあ
る事を特徴とする前記(23)に記載の写真感光材料用
自動現像装置。
【0040】(25)圧接しながら回転できる一対のロ
ーラと、前記一対のローラを、常時、圧接状態に保つよ
うに作用する圧接手段と、前記一対のローラを保持し、
かつ、当該一対のローラの周面一部が浸漬する処理液を
底部に収納できる処理液溜部、前記処理液溜部からオー
バフローする処理液を排出するための複数の排出口およ
び処理すべき写真感光材料の通過移送用の開口を有する
支持部材と、を含む処理ユニットであって、前記排出口
の形状を、処理液の落下方向に行くに従って小径となす
とともに、不使用の前記排出口を、先端から順次大径と
なり、縊れ部を介して蓋部となる形状の栓で封止した、
処理ユニットを、複数、装着してなる処理ラックを有す
る事を特徴とする写真感光材料用自動現像装置。
【0041】(26)前記栓はゴム材からなる事を特徴
とする前記(25)に記載の写真感光材料用自動現像装
置。
【0042】(27)前記栓は、前記支持部材の底壁の
外側から押し込んでなる前記(25)に記載の写真感光
材料用自動現像装置。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて実施の形態の
一例を説明する。
【0044】図1は、プリンタに連結したカラー自動現
像装置の概略を示す。
【0045】図中、1はプリンタ、2は本発明に関わる
自動現像装置である。
【0046】マガジンM内に収納されている写真感光材
料(以下、印画紙として説明する)Pは、ローラ対、カ
ッタ、給送ローラ等を備えた給紙処理部Kにおいて、プ
リントサイズに応じた長さにカットされた後、露光ステ
ージEに導かれる。
【0047】そこで、光源IとフィルタF等を使用する
公知の方法でのカラーネガフィルムCの画像露光(焼き
付け)がなされ、その後、多数のローラ対により搬送さ
れ、自動現像装置2の入口部に設けたローラを介して、
当該自動現像装置2内に導かれる。
【0048】そして、前記自動現像装置2に取り込まれ
た印画紙は所定の現像処理が施された後に装置外に排出
され、ソータSに集積される。
【0049】上記は、1枚のプリントに対しての処理の
概略について述べたが、通常は、カット、焼き付け、搬
送、現像処理、乾燥等の作業が所定の制御の下に連続的
になされる。
【0050】図2は、自動現像装置2内の構成の概略を
示す。
【0051】図中、3は、前記プリンタ1で焼き付けら
れた印画紙Pを発色現像処理するための発色現像液を貯
留している発色現像槽(以下、単に現像槽という)であ
り、4は発色現像処理された印画紙Pを漂白定着するた
めの漂白定着液を貯留している漂白定着槽(以下、単に
定着槽という)である。
【0052】前記各槽3、4内には図示しない側板間に
取り付けられている3列のローラ群があり、これらは公
知の処理ラックとして、一体的にそれぞれの槽内から取
り出せるように構成されている。ローラ配列は図示の構
成でも千鳥状にローラを配置した構成でも良い。
【0053】5は、漂白定着された印画紙を安定化処理
するための安定化処理室(単に、安定化室という場合が
ある)であり、圧接しながら回転するように対向配置さ
せたローラ50の対(以下、場合によりローラ対50と
いう)を含む処理ユニット(詳細は後述する)500を
上下方向(略直線方向)に複数個配列する事により構成
した処理ラック5Rを有する。
【0054】なお、処理ラック5Rの入口部および出口
部近傍に配設したローラ対は、印画紙搬送のための渡り
部を形成するためのものであり、前記処理ユニット50
0の構成とは異なる。
【0055】複数の前記処理ユニット500は、装置本
体の固定部に対して位置移動可能に構成した前記処理ラ
ック5R上の棚に対して着脱可能(自在)に装着してあ
る。
【0056】また、後述するように、前記処理ユニット
を構成する部材は簡単に分離あるいは組立ができる構成
を有している。
【0057】前記処理ユニット500を構成する要素の
1つとして、安定化液を貯留する凹部(液溜部)と、印
画紙の通過を可能とするスリット状の開口を底部の隆起
部に有するとともに、前記ローラ対50を支持する機能
を有する支持部材540がある。
【0058】かかる支持部材を介しての液溜部とローラ
(ローラ対)との関係は、処理操作状態において、前記
ローラ(ローラ対)50が、前記凹部に貯留される安定
化液(以下、処理液ともいう)に対して自身の長手方向
における外周の一部を浸けながら回転する関係に保たれ
ている。
【0059】また、処理ユニット500、実際には、前
記支持部材540の液溜部には、安定化液の供給、補充
が適宜の制御により行われる。
【0060】供給機構については後述する。
【0061】補充の方法について言えば、例えば、処理
される印画紙のサイズ情報を累積カウントして、処理面
積に応じて所定量の補充を行う方法で制御してもよく、
また、安定化処理室の下方に、処理中に落下する処理液
を貯留し、所定量に達した時点で、最上位にある処理ユ
ニット500(支持部材540ともいえる)に補充液を
補充するようにしてもよい。
【0062】実施の形態においては、後者の方法を採用
している場合を示している。
【0063】1つの処理ユニット500を構成する前記
支持部材540の液溜部におけるオーバフロー分は、直
下に位置する処理ユニット500の支持部材の液溜部に
導かれるように配管がされている。
【0064】なお、前記安定化処理室5の入口は、前の
槽である定着槽4の上部とほぼ同じ高さにあり、複数の
前記処理ユニット500により構成される前記印画紙P
の搬送路は、それよりも上方に形成されているが、位置
を前記定着槽4と同じくらいに下げる事もできる。その
場合、印画紙Pの搬送経路は前記定着槽における搬送路
と同様にU字状になる。
【0065】上記から理解されるように、前記安定化処
理室5は、前記現像槽3、定着槽4におけるような大量
の処理液を貯留している訳ではなく、また、ローラ群
も、前記のような処理液中に全体が浸かっている態様で
はない。
【0066】処理される印画紙からみれば、安定化室5
内にある間、ずっと処理液に漬けられているのではな
く、ローラ対の回転により持ち運ばれる安定化液に浸か
り、直後、前記ローラ対で絞られた後、空中を介して次
の処理ユニット500に到達し、当該処理ユニットにお
いて前記と同様な処理を受ける行程を繰り返されるもの
である。
【0067】このような搬送状態、搬送の方法を本明細
書では空中搬送と呼称する。
【0068】上記から、安定化処理室5は小さな処理槽
(処理ユニットの意)が集まって構成される安定化処理
槽であるといえる。
【0069】前記安定化処理室5の右隣にあるのは加温
加湿ラック6で、安定化液とは別の加温した希釈水を用
いて前記安定化処理室の内部を所定の温・湿度範囲内に
保つべく機能する。
【0070】希釈水としては、水道水、井水、イオン交
換水、処理廃液を蒸留したもの等を使用できる。
【0071】但し、前記安定化液の温度等を所望の状態
に保つことができる構成であれば、前記加温加湿ラック
6は不要である。
【0072】7は処理済みの印画紙Pを乾燥させる乾燥
室で、乾燥後の印画紙を機外に設けたソータSに排出す
るローラ群を備えている。
【0073】8は希釈水容器、9は安定化液容器(以
下、処理液タンクという)、10は安定化液排液容器
(以下、排液タンクという)である。
【0074】図中の丸で囲まれている記号のPはポン
プ、Hはヒータ、Tは液温計、Jは固形安定化剤供給部
を示すが、本願発明と直接関係するものではないので詳
細な説明は割愛する。
【0075】図3は自動現像装置の他の実施形態を示す
もので、図2に示す機能と同じ機能を有する部材は、同
一の数字を付与してある。
【0076】図2に示す装置と大きく異なる所は、安定
化処理室5の内部において、上下方向に直線上に配列さ
せた複数の処理ユニット500を、処理液の補充供給等
の観点から、上下2つに区分した事である。
【0077】前記区分が上の、最上段に位置する処理ユ
ニット500には、前述のように安定化処理液を貯留す
る処理液タンク9より処理液がポンプPで供給され、オ
ーバフローした分および自然落下した分の安定化液は区
分の最下段にある第2の処理ユニット570に回収され
た後、再び、前記処理液タンク9に戻る構成となってい
る。
【0078】また、区分が下の、最上段に位置する処理
ユニット500にも前記処理液タンク9からポンプPに
より処理液が供給されるが、順次、下位の処理ユニット
を介して落下した処理液は排液タンク10に回収され、
一部は定着槽4の希釈水として利用され、一部は廃液タ
ンク(図示せず)に回収される構成となっている。
【0079】上記構成は、区分が上の処理ユニット50
0で取り扱われる処理液の温度安定性を良好に維持でき
るので、プリント仕上がりの安定性を高度に保持できる
効果がある。
【0080】また、上記のような構成の処理ユニットを
複数備えての処理は、処理能力が高く、顕著な迅速処理
を可能とする。
【0081】上記以外の構成は、基本的に図2と同様で
あるので説明は省略する。
【0082】次に、周辺の機構を含む、処理ユニット周
りについて一例を説明する。
【0083】図4は、前記処理ユニット500をローラ
部と支持部材とに分けて示す平面図、図5は、前記図3
の構成において区分された上区分の最下段に用いられる
支持部材(第2の処理ユニット570の構成因子)の構
造を示し、(a)は平面図、(b)は側断面図である。
図6は、前記図4に示した前記ローラ部構成と支持部材
とを組み込んで処理ユニットとした時の、支持部材54
0によるローラの位置固定構造を分かりやすく示した側
面図、図7は軸受けの形状を示す図である。
【0084】図4において50はローラであり、左右に
突出するローラ軸501にはそれぞれ軸受け502が遊
嵌してある。
【0085】前記軸受け502は、軸受け支え部材50
3により、少なくとも横方向(図4おいては上下方向と
なる)に遊びをもって支えられる部分と、2つの鍔部5
04とが一体となった構成を有している(図7参照)。
【0086】前記軸受け支え部材503の上隅には切り
欠き505が形成され、下端両隅にはカット面が形成さ
れている。
【0087】前記切り欠き505は、支持部材540の
所定箇所に組み込まれた時、支持部材側に設けてある押
さえ部材(弾性押さえ部材541、固定突起542)に
より下方向に付勢され、または、上下方向の移動を抑制
され、結果として、ローラ対のガタを防止するのに役立
っている。
【0088】また、前記カット面は、前記軸受け支え部
材503を前記支持部材540に組み込む時、操作性を
向上させる役割を果たす。
【0089】前記両ローラ軸501上に設けられた軸受
け502の、前記2つの鍔部504により形成される溝
部間には、前記2本のローラ50に所定の圧接力を付与
するための、輪状に構成されたコイルスプリングからな
る圧接手段506を架け回してある。
【0090】前記圧接手段506は、前述と同様の機能
を果たすもの(例えば、ゴムリング等)であれば、前記
態様のコイルスプリングである必要はない。
【0091】前記から理解されるように、軸受け50
2、軸受け支え部材503及びコイルスプリング506
は実質的に一体的に構成されており、ローラ軸501上
を自由に移動できる態様にある。
【0092】これは、後述する支持部材540への組み
込みを考慮したとき、ローラ軸上に位置固定させる構成
よりも部品の精度がラフでよいので便利である。
【0093】507は互いに噛み合って回転する平歯車
で、前記ローラ対のそれぞれのローラ軸の両端部に固定
してある。
【0094】前記平歯車507の前記ローラ軸501に
対する固定の方法は、圧入、ネジ止め等、適宜の方法が
利用できる。
【0095】508は、前記ローラ対の一方のローラ軸
501上に固定して設けたヘリカルギヤで、矢印方向に
モータ駆動されるように、前記処理ラック5R上に設け
てある駆動軸上のヘリカルギヤNとの噛み合いを介して
回転動力が付与される。
【0096】そして、印画紙を紙面の裏側から表側にむ
けて(図2においては下から上に向けて)搬送できるよ
うに、前記平歯車507の噛み合い係合を介して、ロー
ラ対を構成する他のローラに動力を確実に伝達する。
【0097】具体的な動力伝達系については後記する。
【0098】なお、前記構成においては、ローラ対の軸
の両側に噛み合い歯車を設けたが、場合により、片側に
配するだけでもよい。
【0099】次に、支持部材の構成につき説明する。
【0100】前記支持部材540は耐薬品性の樹脂から
なる成型品であり、箱形の容器の形状としてある。
【0101】中央部の長方形状で示されるのは隆起させ
た底面(底壁)543であり、その中央に、長手方向に
延びるスリット状の開口543Sを有している。
【0102】前記スリット状の開口(以下、単にスリッ
ト、または、スリット状開口という)543Sは、処理
される印画紙の通過を許容するもので、ユニットとして
組み立てられた時、前記ローラ対50の圧接部と対向す
る位置を有する。
【0103】なお、前記スリット543Sの周囲には幅
が約1mmの平面部を設けてあり、表面張力で処理液が
前記スリットから落ちにくいようにしてある。
【0104】前記底面543の裏側であって、前記スリ
ット543Sを挟む両側には、搬送される印画紙Pをス
ムーズに前記スリット状開口に導くためのガイドを形成
してある(図6参照)。
【0105】544は、前記底面543と前記支持部材
540の長壁545、546とで形成されている凹部
(液溜部)で、総量が約40ccの安定化液を貯留でき
るようになっている。
【0106】処理の際、前記液溜部に貯留される安定化
液に前記ローラ対50の外周表面が浸りながら回転し、
印画紙に処理液を付与するとともに、印画紙表面をスク
イズする。
【0107】前記長壁545の一部には、外側から内側
下方(底面側の意)に向けた切欠部547を設けてあ
る。これは、安定化液を供給または補充する供給ノズル
(後述)を対向配置させる所であり、本来は最上段の処
理ユニットを形成する支持部材にのみ設ければよいもの
であるが、どの支持部材でも最上段に置くことができる
便宜と、取り扱いの容易さ等を考慮し、処理ユニット5
00の全てをに同じ構成としてある。
【0108】仕切548により仕切られた区域549
は、前記液溜部544からオーバフローする処理液を、
配管に繋がる開口550を介して、直下の処理ユニット
500、実質的には支持部材540の液溜部に導くため
のオーバフロー液の処理部である。
【0109】尚、オーバフローした処理液を、順次、直
下の処理ユニットに導くに当たって、図示のように全部
の支持部材の一方の側に処理部549を施す場合と、1
段目の処理ユニットの処理部は左側、2段目の処理ユニ
ットの処理部は右側というように、処理部を交互に異な
る側に位置させる構成も考えられる。
【0110】この両方の構成を満足させることができ、
かつ、出きる限り安価に支持部材を作成することができ
るように、処理部を含む左右対称形状に前記支持部材を
構成すると便利である。
【0111】なお、この場合、不使用の開口は栓で封止
する必要がある。
【0112】図8は、前記開口550の中心を通る断面
構造と、使用しない開口を矢印側から封止する栓の構造
を示す説明用の図である。
【0113】前記開口550は、水平線に対して60度
乃至80度の角度を有し、突出端に向かうに従って細く
なる形状にしてある。
【0114】前記角度の範囲は処理液の跳ね等の不具合
を極力防止するのに有効である。
【0115】900はゴムからなる栓であり、前記開口
550の小径よりも径が小さい先端部901と、前記先
端部から順次太くなり、若干大きい径を有するに至った
ところに設けた縊れ部902と、前記縊れ部に続く蓋部
903とを有している。
【0116】図4に戻って、支持部材540の両端側に
551として示されるのは、前記軸受け支え部材50
3、軸受け502および圧接手段506からなる、実質
的に一体化された構体を設置するための空間である。
【0117】具体的には、前記鍔部504のうち、外側
に位置する鍔から、軸受け支え部材503の外側表面ま
でがこの空間内に収納される。
【0118】前記空間を形成する、互いに平行に形成さ
れた側壁552には略U字状の切り欠き553を設けて
あり、ここにそれぞれのローラ軸501が落とし込まれ
ることになる。
【0119】ここで、前記切り欠き553は、前記ロー
ラ軸501と干渉しない大きさ、換言すれば、ローラ軸
が遊んでいる状態を呈する大きさに構成してある。
【0120】但し、図4において上側に有るローラ軸に
対する切り欠き553は、下側のローラ軸に対する切り
欠きよりも遊びを少なくしてある。
【0121】これは、ジャム処理時、ローラ50、50
間に間隙を作るためであり、その構成は後述する。
【0122】557は前記支持部材の側壁552よりも
外側に突出する底壁の一部で、処理ラック側に設けた溝
(図12参照)と嵌合する部分であり、支持部材の他の
部分よりも厚い肉厚にしてある。
【0123】なお、嵌合は、処理ユニットの装着および
離脱操作が困難ではなく、かつ、装着時に、前記処理ユ
ニットの上下方向におけるガタを生じない程度の嵌合で
ある事が好ましい。
【0124】突出した前記底壁557は、幅方向の一端
側をカット(切欠部)してあり、前記側壁の幅よりも小
さく構成してある。
【0125】前記カットした部位には、図10に示す如
く、処理ユニット500の装着終了時に、前記処理ラッ
ク側に設けてある中間歯車580が前記側壁に対向する
ようにして位置する。
【0126】換言すれば、一方のローラ軸501上の平
歯車507と前記中間歯車580とを噛み合わせ、駆動
時、前記中間歯車580は前記平歯車507から動力を
付与され、直下の処理ユニットの一方の平歯車に動力を
伝達するようにし、以て、装置の小型化と動力伝達系の
簡素化を可能とする。
【0127】図10は、真ん中の処理ユニットの平歯車
507から2つの中間歯車580を介して上下2つの処
理ユニットのローラ対を回転させる動力伝達系を示す。
【0128】図5は、前記したように、上の区分におい
て最下段に配置される第2の処理ユニット570の支持
部材構造を示し、(a)はその平面図、(b)は底壁の
形状を示すための側断面図である。
【0129】ローラ対の構成および当該ローラ対と支持
部材との関係等は実質的に前記処理ユニット500と同
じである。
【0130】図中、前記処理ユニット500におけると
同じ機能を有する部材等については前記と同一の参照記
号を付してあり、その説明は省略する。
【0131】図中、スリット543Sの周囲に平面部を
設けてあるのは図4に開示の処理ユニットの構成と同じ
である。
【0132】スリット543Sを挟んだ一方の凹部(液
溜部)544は、他方の凹部に比べて幅を広く形成して
あり、当該凹部には、長壁545に近接した両端部と中
央部とに、処理液排出用の開口(排出口)573を設け
てある。
【0133】上述の如く、3カ所に開口573を設けた
のは、何らかの理由により処理ユニット570が傾いて
装着されたり、あるいは、処理ラック5Rからの取り外
しの際に傾きが生じた場合の、処理液漏れ等、不具合を
防止するためである。
【0134】また、前記スリットが形成される隆起部に
連続する底部は水平面であるが、前記開口573を有す
る側であって、前記水平面に連なる面は前記長壁に向か
うに従って下降するテーパを付してある。
【0135】この構成は、装置の駆動停止時等に、処理
液が表面張力によって玉になり、乾燥する事によって、
その部分で結晶化することを防ぎうる。
【0136】前記開口573の下部には、短管(以下、
排出ノズルという)574を成形で設けてある。
【0137】前記排出ノズル574の先端部575に
は、内側から外側に向かって(図において左から右に向
かって)テーパを付してあり、また、中央断面で見た排
出ノズル内部の穴576を構成する内壁577は、上部
から下方に行くに従って外側(図において右側)にテー
パを付けた形状としてある。
【0138】換言すれば、前記排出ノズル574は下方
に行くに従って先細の径を持つ穴576を有し、当該穴
は、底壁543に対して垂直な管内壁578と、前記底
壁543に対してテーパを有する内壁577との連続面
で構成してある。
【0139】上記のように、排出ノズルの先端部を斜め
にカットしたのは、処理液の飛び散りを防止するためで
ある。
【0140】なお、実施においては、前記排出ノズル5
74の下に、排液を一時的に受ける受け部材が設けられ
(図11参照)、排液は当該受け部材に設けた排管を介
して前記処理液タンク9に導かれるようになっている。
【0141】処理ユニット500および570は以上の
構成を有するので、図4に示すように、前記軸受け50
2、圧接手段506および軸受け支え部材503からな
る構体を組み立てた後、当該構体を軸上移動させ、図6
における左上から差し込む一体化操作を行うことによ
り、容易に処理ユニットを得ることができる。
【0142】なお、本実施の形態における処理ユニット
の支持部材の形状を安定させるために、成型時、支持部
材の裏側の任意のポイントよりガスを入れて、その断面
形状を中空にしてあり、この中空部分が、スリットの周
面および支持部材の底部の形状と側面形状の合致する部
分にある。
【0143】また、支持部材の素材としては、PPO、
PPEもしくはPPSが好ましい。
【0144】図9は供給ノズルの構成を示すための図
で、(a)は、処理ラックに装着された最上位の処理ユ
ニット500に対する供給ノズルの関係を示すための一
部断面を含む模式図、(b)はノズル部内部を説明する
ための平面断面図、(c)はノズル先端部を示す拡大断
面図、(d)は供給ノズルの正面図である。
【0145】前記処理ラック5R側に設けてある供給ノ
ズル600は、ノズル部601とダクト部620とを有
する。
【0146】前記処理ラックに設けた溝(図12参照)
に、支持部材の側壁より外側に突出している底壁557
を差込み、押し込むと、最終的に、前記ノズル部の先端
は、前記長壁545の一部に設けた切欠部547を介し
て前記処理ユニット内に位置するようになる。
【0147】供給時、前記ダクト部620を通ってノズ
ル部に達した処理液は、僅かに段差を付けた(例えば、
約0.3mm)段差部602と底面603に従って前方
に進み、処理ユニットの液溜部544に供給される。
【0148】前記ノズル部601は、スリット状の供給
通路と先端部とからなり、通路を限定する壁604は、
液だまり防止の為に全体的にR形状に形成してある。
【0149】前記段差部602は、液量が少ないときも
安定した液誘導を促す。
【0150】前記ノズル部の先端、換言すれば、前記段
差部602のある先端部605は、先端より引っ込んだ
位置から外側に所定角度開いて形成してある。
【0151】また、前記先端部605の最下端は水平部
606、円弧部607、上方に傾斜する辺608を経て
前記ノズル部の下面に繋がっている。
【0152】実施の形態においては、水平面に対する開
き角度αを60゜とした。上記形状は処理液の液たれ防
止に有効である。
【0153】図11は、前記第2の処理ユニット570
からの排液を一時的に貯留する受け部材700を示し、
(a)は平面図、(b)は一部断面を含む側面図であ
る。
【0154】前記受け部材700は、ロの字型の側壁7
01と底壁703とで構成される箱形形状の排液受け部
と、前記側壁の一辺に近接した位置の底壁に設けた排液
口704と、脚部705とから構成してある。
【0155】前記排液口704に近接する側壁には、そ
の頂部から若干下がった位置を頂点とし、側壁の外側か
ら内側に向け、かつ、底部に向けてテーパを施してあ
る。
【0156】二点鎖線で示してあるのは、前記第2の処
理ユニット570の排出ノズル574である。
【0157】図12は処理ラック5Rに装着した処理ユ
ニットためのロック機構を示す図である。
【0158】図中、500は処理ユニットで、処理ラッ
ク5R側に設けた溝に底壁557を押し込むことにより
装着してある。
【0159】800はロック手段の全体を示す。実施に
おいては、前記ロック手段を両側のフレームに取り付け
たが、図はその一方のみを示す。
【0160】801は前記処理ラックを構成するフレー
ム590上に設けた座金付きのビスからなる止め部材
で、前記フレームの外側(図において裏面側)におい
て、当該フレームの表面に対して所定の間隙を有してい
る。
【0161】これは、後述するロックレバーの操作がし
易いように、当該ロックレバーを遊嵌させておく隙間で
ある。
【0162】前記止め部材801と所定の間隔を以て前
記フレーム590の外側に配置してあるのは係合手段
(係合部材ともいう)803で、根元から外側に向かう
に従って徐々に大径となる円錐状の外形を有する係合部
材をビス固定することにより構成してある。
【0163】805はL型に折り曲げた板材からなる第
1ロック部材で、一端部側に設けた長穴807を介し
て、前記フレーム590の外側表面と前記止め部材80
1との間にその一辺を有するように、前記止め部材上に
ガタを以て保持されている。
【0164】上記取り付け構成により、前記第1ロック
部材は前記一端部側を中心に回動できる。
【0165】809は前記係合部材803と係合する係
止部で、開放部とそれに引き続く長穴810とを有して
いる。
【0166】換言すれば、前記開放部と長穴により略コ
の字状を呈するようになった板部分が係止部となる。
【0167】811、811は、前記長穴807、81
0が設けてある第1ロック部材805の板部に対して、
折り曲げた板部812に設けた他の長穴である。
【0168】前記第1ロック部材805は、前記係止部
809と前記係合部材803とが係止(係合)した状態
(長穴の上部と係合部材とが正規の係止を行っている状
態)において、2つの前記処理ユニット500の底壁5
57が挿入された溝を塞ぐ長さを有している。
【0169】前記板部812の下端部を前記長穴807
の有る板材よりも短くしてあるのは、ロック部材を容易
に回動できるようにするためである。
【0170】前記板材812の下端は、回動の後、前記
処理ラック5Rのフレーム590に当接し、図示の水平
位置で自己保持するのに役立つ。
【0171】815は板材からなる第2ロック部材で、
前記第1ロック部材805の内側に設けてある。
【0172】817は前記第2ロック部材815の一部
を曲げて形成したストッパである。
【0173】818は、前記第1ロック部材の板部81
2から見て前記第2ロック部材と反対側に設けた操作部
材である。
【0174】前記第2ロック部材815と前記操作部材
818とは、前記板部812に穿設した2つの前記長穴
811を貫通するビス819、819により結合してあ
り、前記第1ロック部材805に対して自由に動けるよ
うに構成してある。
【0175】なお、前記第2ロック部材815の下端
は、水平方向に示すロック部材の図において、操作部材
を左側一杯に移動した状態において前記第1ロック部材
の板材812の下端と重なり合う関係にあり、また、指
掛け部820は前記第1ロック部材の長さ範囲内にあ
る。
【0176】また、前記第2ロック部材815は前記第
1ロック部材805に対してスライドできるようになっ
ており、その移動量は、前記ビス819と長穴811と
により限定される。
【0177】そして、ロック操作時の前記第2ロック部
材815の移動量は、前記ストッパ817の下端が前記
止め部材801に当接するまでの量である。
【0178】即ち、前記長穴811と前記ビス819と
は、ロック操作時における前記ストッパ817と前記止
め部材801との当接状態において、なお、相対的移動
ができる位置的関係を有する構成にある。
【0179】なお、ロック操作時において、前記第1ロ
ック部材の下端部よりも突出する第2ロック部材の下端
部を以て、3つ目の処理ユニット(図においては、上か
ら3つめの処理ユニット)用の溝を塞ぐようになってい
る。
【0180】上述のように構成したのは、処理ユニット
間のスペースを最小にするのに寄与出来るからである。
【0181】ちなみに、実施の形態における処理ユニッ
ト500同士の間隔(実質は支持部材540の頂部と、
直上の支持部材の底壁下面との間)は約2mmである。
【0182】斯様な構成におけるロックは次のように行
う。
【0183】処理ユニット装着後、指掛け部820を左
側に引っ張った状態で回動させ、第1ロック部材805
の係止部809を係合部材803に引っかける。
【0184】この後指掛け部から指を離せば、ロック装
置800の自重で第1ロック部材805が落下して、前
記係合部材との確実な係止を確立し、ほぼ同時に、第2
ロック部材815が前記第1ロック部材に対してスライ
ド下降し、その下端が、前記の通りに3つ目の処理ユニ
ットのロック部材として機能する位置に到達し停止す
る。
【0185】ロック解除に際しては、指掛け部820を
上昇させ、引っ張り状態を保ちながら回動させるだけで
よい。
【0186】なお、係合部材が円錐状の外形を有する場
合は、係止部を引っかけた後、そのテーパがガイドにな
り、係止部を所定の位置に導きやすい有利さはあるが、
単にビスだけであっても、あるいはピンであっても使用
することができる。
【0187】また、ロック装置の構成とて、ワンタッチ
操作できる前記態様に拘束されるものではなく、設計の
自由度は広い。
【0188】上記のように、処理ラックに対して処理ユ
ニットを容易に取り付け、取り外す事が出来る構成は操
作性を向上させることができるものである。
【0189】図13は、前記処理ユニット500(57
0)における一対のローラ50、50の圧接解除を行う
圧接解除機構を示すための概略図で、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【0190】実施に際しては、前記圧接解除機構を前記
支持部材の両側に設けたが、図では一方のみを示してあ
る。
【0191】図中、前出の部材と同じ部材は同一の記号
を付してある。
【0192】図において、507は外側の側壁552か
ら突出するローラ軸上に固定した平歯車で前記側壁と
1.5mmの間隙を有する。
【0193】582は、支持部材の一点583を支点と
して回動可能に設けた解除レバーで、自由端部には指掛
け部を設けてある。
【0194】584は板材からなるスライダで、前記側
壁552と前記平歯車507との間にあって、図13
(a)において上下方向にスライド出来るようになって
いる。
【0195】前記スライダ584の一部は折れ曲がって
長壁546の前面にあり、前記解除レバー582により
操作される被操作部585を有する。
【0196】前記被操作部585は、解除レバー582
の入り込みを容易にするために、外側に開いた先端部を
有し、それに連なる直線部を有する。
【0197】また、前記スライダ584は、前記ローラ
の軸が嵌挿する2個の穴586、588を有する。
【0198】一方の穴(解除レバーに近い側)586の
径はローラ軸よりもやや大きく、他の穴588はスライ
ド方向に沿った長穴で、スライド時にローラ軸と干渉し
ないようになっている。
【0199】なお、前記2つの穴が通常のローラ回転に
支障を及ぼさないように適宜の方法で規制してあること
は言うまでもない。
【0200】圧接解除操作はつぎのようになる。
【0201】矢印方向に回動する解除レバー582は、
前記スライダ584の被操作部585に到達し、その
後、前記被操作部585と前記長壁546との間に入り
込みつつ、前記被操作部の形状に従った移動量を前記ス
ライダ584に付与する。
【0202】その後、スライダの直線部と接しながら回
動し、直立した状態で前記スライダにより位置を保持さ
れる。
【0203】前記解除レバー582の回動に伴うスライ
ダ584のスライドの際、穴586に嵌挿しているロー
ラ軸にはほぼ直接にその移動量が伝達され、他方の穴5
88に嵌挿しているローラ軸には、その穴が長穴である
ために何の力も及ばない。
【0204】これは、図4の説明で述べた側壁の切り欠
きが関係する。
【0205】即ち、前記穴586に嵌挿しているローラ
軸は、対応する側壁の切り欠き553とは遊嵌してお
り、また、前記穴588に嵌挿しているローラ軸は、対
応する側壁との遊嵌が極めて少なく、一方、前記スライ
ダ584の穴とローラ軸との関係が上述の如くであるの
で、結果として、前記穴588側のローラ軸はほぼ固定
位置を保ち、一方のローラ軸のみが圧接手段506の付
勢力に抗した力を付与されて圧接が解除される。
【0206】なお、前記解除レバー582を前記と反対
方向に回動させると、前記圧接手段の圧接方向の力が、
一方のローラ軸を介してスライダ584に伝わり、圧接
状態が復元する。
【0207】ところで、前記平歯車507は前記側壁5
52に極めて近接して配置してあり、前記処理ラック5
R側に設けてある前記中間歯車580は前記側壁に対向
する状態に位置づけられるとともに、極めて狭いスペー
スで前記平歯車507と噛み合う構成を必要とする。
【0208】そのため、本実施の態様における中間歯車
580の支持軸に対する保持は図14に示す構成として
ある。
【0209】前記フレーム590に固定した支持軸59
1の先端部が、中間歯車580の歯幅内に収まるよう
に、前記中間歯車に凹部を形成し、当該凹部において前
記支持軸に設けた溝にEリング594をかませ、その外
側に他のEリングをかませて軸上の位置を固定させる構
成がそれである。
【0210】なお、本実施の態様における前記中間歯車
580の歯幅は、当該歯車と噛み合う平歯車の歯幅以下
としてある。
【0211】図15は、処理ユニット500を構成する
複数のローラ(破線で示す)50が上下方向に配列され
ている処理ラックの内部と、動力伝達経路(動力伝達
系)を示すための説明用の概略図である。
【0212】図中、5Rで示されるのは、安定化処理室
5内に設置された処理ラックで、前述したように、所定
の位置に処理ユニット500を複数装着してなる(図に
おいて、処理ユニット位置はローラ50で示す)。
【0213】ローラ50群の下方に示すローラR1、R
2、R3は、前槽から排出される印画紙を受けとり、前
記処理ユニットからなる搬送系に送り出すためのローラ
群である。
【0214】また、上方に示すローラ対R4は、処理後
の印画紙を次行程に搬出するためのローラ対である。
【0215】101は1個のモータにより駆動される、
装置本体側に設けた主動軸で、前記現像槽、定着槽、安
定化処理室、及び、乾燥室に至る長さを持っており、こ
れら各槽に近接して、適当な高さ方向の位置にある。
【0216】G1は、前記主動軸上に設けたヘリカル歯
車であって、処理ラック5Rに装着される処理ユニット
に対して動力伝達経路を作りやすい位置を有する。
【0217】102は前記処理ラック5Rのフレーム5
90側に設けた従動軸(ローラ対に対する駆動軸である
ので、以下、駆動軸という)であり、前記主動軸101
の長さ方向と直交する上下方向に、回転可能に、延設し
てある。
【0218】前記駆動軸102の下部には、前記主動軸
上の歯車G1と噛み合い係合するヘリカル歯車G2を設
けてあり、また、上方部には、前記ローラ対50の片方
の軸に設けた歯車508と噛み合い係合する歯車Nを設
けてある。
【0219】前記ローラ対R1〜R4を駆動するための
歯車も同軸上に有する。
【0220】また、前記駆動軸102の頂部102Eは
受け部材から突出しているが、これは、ジャム処理の
際、適宜のハンドル等を取り付け、手動で究極的に前記
ローラ対を回転駆動させるためである。換言すれば、装
置には、ハンドル部材が備えられている。簡単なノブを
常設しておいても良い。
【0221】前記処理ラック5Rの基部にはスライド部
材103を設けてあり、当該スライド部材は、安定化処
理室5の底壁に形成したレール104内を移動できる。
【0222】105は、前記処理ラック5Rを図示の所
定位置に位置付けた後、該処理ラックを安定すべく設け
た固定部材で、機械的係合を行う。
【0223】以上のような構成であるので、モータが回
転を開始する事により主動軸101が回転し、ヘリカル
歯車G1とG2との係合を介して駆動軸102に動力が
伝達され、さらなるギヤトレイン、すなわち、ヘリカル
歯車N、508及び平歯車507を含む動力伝達経路に
より、ローラ対50が所定方向に回転を開始する。
【0224】そして、印画紙の処理操作中に前記処理ラ
ック5R内でジャムが発生した場合、モータへの通電を
遮断し、固定部材105と処理ラック5Rとの機械的な
係合を解除した後、前記処理ラックを図において右側に
引き出す。
【0225】上記動作により、前記駆動軸が処理ラック
と一体的に構成されているので、主動軸上の歯車G1と
駆動軸上の歯車G2との噛み合いは外れる。
【0226】しかる後、前記駆動軸102の頂部102
Eにハンドルを取り付け、いずれか一方向に回転させて
ローラ対50に動力を付与せしめ、詰まっている印画紙
Pを繰り出して除去する。
【0227】場合によっては、処理ユニットを取り外
し、除去することもできる。
【0228】その後、処理ラックを元の位置に戻し、固
定部材105と係合させる事により、引き続く処理の準
備を行う。
【0229】以上の構成は、必要時に、処理ラックを引
き出す動作により、主動軸と駆動軸との動力伝達経路を
遮断できるので操作性が良く、ジャム処理も容易であ
る。
【0230】実施の形態において、写真感光材料をシー
ト状の印画紙として、また、現像装置をカラー現像処理
装置として説明したが、本発明は、この組み合わせに限
定されるものではない。
【0231】また、処理ラックを安定化処理室に配した
実施の態様を示したが、他の槽に利用してもよいことは
言うまでもない。
【0232】
【発明の効果】現像処理において写真感光材料のジャム
発生が生じた場合でも簡単に処理でき、また、処理ユニ
ットの着脱を含む操作性もよく、更に、超迅速処理が可
能となった。
【0233】また、前記処理ユニットを使用する構成に
より、処理液の使用量を減少させる事が出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタに連結したカラー自動現像装置の概略
を示す図である。
【図2】自動現像装置内の構成の概略を示す図である。
【図3】自動現像装置の他の実施形態を示す図である。
【図4】処理ユニットをローラ部と支持部材とに分けて
示す平面図である。
【図5】第2の処理ユニットを構成する支持部材の構造
を示し、(a)は平面図、(b)は側断面図である。
【図6】処理ユニットの側面図である。
【図7】軸受けの形状を示す図である。
【図8】支持部材の断面構造と、使用しない開口を矢印
側から封止する栓の構造を示す説明用の図である。
【図9】供給ノズルの構成を示すための図で、(a)
は、処理ラックに装着された最上位の処理ユニットに対
する供給ノズルの関係を示すための一部断面を含む模式
図、(b)はノズル部内部を説明するための平面断面
図、(c)はノズル先端部を示す拡大断面図、(d)は
供給ノズルの正面図である。
【図10】真ん中の処理ユニットの平歯車から2つの中
間歯車を介して上下2つの処理ユニットのローラ対を回
転させる動力伝達系を示す。
【図11】第2の処理ユニットからの排液を一時的に貯
留する受け部材を示す図で、(a)は平面図、(b)は
一部断面を含む側面図である。
【図12】処理ラックに装着した処理ユニットためのロ
ック機構を示す図である。
【図13】処理ユニットにおける一対のローラの圧接解
除を行う圧接解除機構を示すための概略図で、(a)は
平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図14】中間歯車の支持軸に対する保持を示す一部断
面図である。
【図15】処理ラックの内部と動力伝達経路を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 自動現像装置 3 現像槽 4 定着槽 5 安定化処理室 5R 処理ラック 50 ローラ(対) 500 処理ユニット

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧接しながら回転できる一対のローラ
    と、 前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のローラの
    周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処理液溜
    部および処理すべき写真感光材料の通過移送用の開口を
    有する支持部材と、 を含む複数の処理ユニットを着脱自在に組み込むことが
    でき、かつ、 装着後の前記処理ユニットをロックするためのロック手
    段を有し、 前記ロック手段は、 一端部側を中心に回動し、その他端側に設けた係止部
    と、固定位置に設けてある係合部材との係合により2個
    以上の前記処理ユニットを規制できる長さを有する第1
    ロック部材と、 前記第1ロック部材と一体的に回動でき、かつ、前記第
    1ロック部材に対して当該第1ロック部材の長手方向に
    スライドできる第2ロック部材と、 を含む処理ラックを有する事を特徴とする写真感光材料
    用自動現像装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ロック部材のスライドにより、
    前記第1ロック部材で規制できない、隣接する1つの処
    理ユニットを規制するように構成した事を特徴とする請
    求項1に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ロック部材は、一端側を中心に
    回動できるとともに、回動中心に対して所定の範囲でス
    ライドできる事を特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の写真感光材料用自動現像装置。
  4. 【請求項4】 前記ロック手段を複数個備えてなる事を
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載
    の写真感光材料用自動現像装置。
  5. 【請求項5】 圧接しながら回転できる一対のローラ
    と、 前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のローラの
    周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処理液溜
    部および処理すべき写真感光材料の通過移送用の開口を
    有する支持部材と、 を含む複数の処理ユニットを着脱自在に組み込むことが
    できる処理ラックであって、かつ、 装着後の前記処理ユニットをロックするための、一端部
    側を中心に回動可能なロック部材と、 前記ロック部材の他端側に設けた係止部と係合する円錐
    形状の係合部材と、 を含む処理ラックを有する事を特徴とする写真感光材料
    用自動現像装置。
  6. 【請求項6】 前記ロック部材は、軸中心に回動可能で
    あるとともに、当該軸に対して所定長の範囲にわたって
    移動可能であり、かつ、前記軸に遊嵌した板材からなる
    レバーである事を特徴とする請求項5に記載の写真感光
    材料用自動現像装置。
  7. 【請求項7】 圧接しながら回転できる一対のローラ
    と、 前記一対のローラを、常時、圧接状態に保つように作用
    する圧接手段と、 前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のローラの
    周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処理液溜
    部および処理すべき写真感光材料の通過移送用の開口を
    有する支持部材と、 を含む処理ユニットであって、 前記支持部材の少なくとも一方の側壁を介して、当該側
    壁の外側に前記一対のローラの軸を突出せしめるように
    構成するとともに、 前記一対のローラ軸を嵌挿するスライダを前記支持部材
    の側壁外側に設け、 前記支持部材上に設けた解除レバーの操作により、前記
    圧接手段の付勢力に抗して前記スライダを移動させ、前
    記一対のローラの圧接状態を解除できるように構成した
    処理ユニットを複数装着してなる処理ラックを有する事
    を特徴とする写真感光材料用自動現像装置。
  8. 【請求項8】 前記スライダおよび前記解除レバーを含
    む構成を、前記処理ユニットの両側に設けた事を特徴と
    する請求項7に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  9. 【請求項9】 圧接しながら回転できる一対のローラ
    と、 前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のローラの
    周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処理液溜
    部および処理すべき写真感光材料の通過移送用の開口を
    有する支持部材と、 を含む第1処理ユニットと、 前記構成を有するとともに、前記開口から見て一方の側
    の底部であり、かつ、前記支持部材の長手方向にみて両
    端部側および中央部に処理液の排出口を設けた第2処理
    ユニットと、 を着脱自在に装着してなる処理ラックを有する事を特徴
    とする写真感光材料用自動現像装置。
  10. 【請求項10】 前記第2処理ユニットの排出口に連接
    して管状の排出ノズルを設け、当該排出ノズルの先端部
    を斜めにカットした事を特徴とする請求項9に記載の写
    真感光材料用自動現像装置。
  11. 【請求項11】 前記第1処理ユニットを前記処理ラッ
    クに複数個装着するとともに、前記第2処理ユニット
    を、前記第1処理ユニットが形成する写真感光材料搬送
    経路の略中央部位置に装着する事を特徴とする請求項9
    に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  12. 【請求項12】 前記第2処理ユニットの底部であっ
    て、前記開口から見て前記排出口のある側の底部に段差
    を設けた事を特徴とする請求項9に記載の写真感光材料
    用自動現像装置。
  13. 【請求項13】 前記排出口は底部の外よりに配列して
    あり、前記段差は前記排出口の位置する側に向かって付
    けたテーパである事を特徴とする請求項12に記載の写
    真感光材料用自動現像装置。
  14. 【請求項14】 前記排出ノズルのノズル穴は、前記排
    出口から前記排出ノズルの先端部に形成したカット部の
    長端側に向かう斜め配置に形成してある事を特徴とする
    請求項10に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  15. 【請求項15】 圧接しながら回転できる一対のローラ
    と、 前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のローラの
    周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処理液溜
    部および処理すべき写真感光材料の通過移送用の開口を
    有する支持部材と、 を含む第1処理ユニットと、 前記構成を有するとともに、前記開口から見て一方の側
    の底部であり、かつ、前記支持部材の長手方向にみて両
    端部側および中央部に処理液の排出口、および当該排出
    口に連接する管状の排出ノズルを設けた第2処理ユニッ
    トと、 を着脱自在に装着してなる処理ラックを有する写真感光
    材料用自動現像装置であって、 前記排出ノズルを介して排出される処理液の受け部材を
    設け、 当該受け部材は、前記排出ノズル先端と対向する排液口
    を一辺の端部に有する底部と、四方を囲う側壁で形成し
    た箱形の排液受け部を有し、かつ、 前記排液口に近接する前記側壁は、上下方向の途中から
    始まり、前記排液受け部内側及び底部に向かうテーパを
    有する事を特徴とする写真感光材料用自動現像装置。
  16. 【請求項16】 前記写真感光材料の通過移送用の開口
    の外周は、幅の狭い平面で形成してある事を特徴とする
    請求項15に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  17. 【請求項17】 一対のローラ周面一部を、当該一対の
    ローラを保持する支持部材の底部において処理液に浸漬
    させながら圧接回転させ、処理すべき写真感光材料に処
    理を施しながら搬送を行う構成の処理ユニットを複数装
    着してなる処理ラックと、 少なくとも、最上位にある前記処理ユニットに処理液を
    供給する、出口がスリット形状の供給ノズルと、 を含む事を特徴とする写真感光材料用自動現像装置。
  18. 【請求項18】 前記処理ユニットは上下方向に整列し
    て配置してあり、上位の処理ユニットからオーバフロー
    した処理液を、直下の処理ユニットに供給するように構
    成した事を特徴とする請求項17に記載の写真感光材料
    用自動現像装置。
  19. 【請求項19】 前記供給ノズルの出口に連通する部分
    はR形状である事を特徴とする請求項17に記載の写真
    感光材料用自動現像装置。
  20. 【請求項20】 前記供給ノズルの出口に連通する部分
    の下壁に段差を形成してある事を特徴とする請求項17
    に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  21. 【請求項21】 前記供給ノズルの出口の下壁一部に所
    定角度の開きを形成してある事を特徴とする請求項17
    に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  22. 【請求項22】 所定角度の開きを有する下壁の最下端
    から後方に、Rに続くテーパを形成してある事を特徴と
    する請求項21に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  23. 【請求項23】 圧接しながら回転できる一対のローラ
    と、 前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のローラの
    周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処理液溜
    部および処理すべき写真感光材料の通過移送用の開口を
    有する支持部材と、を有し、かつ、 前記支持部材の少なくとも一方の側壁の外側に前記一対
    のローラ軸を突出せしめて、当該軸上の前記側壁に近接
    した位置に噛み合い歯車を固設するとともに、 前記側壁を超えて延びる、前記支持部材の底壁に切欠部
    を設けた構成の処理ユニットと、 前記処理ユニットを装着した態様において、前記一対の
    ローラの内、一方のローラ軸上にある噛み合い歯車と噛
    み合う中間歯車が前記切欠部を含む部位にあり、当該中
    間歯車を支持する軸が前記側壁面内であって、当該軸の
    先端が前記側壁に近接する、前記中間歯車機構を有する
    処理ラックと、 を有する事を特徴とする写真感光材料用自動現像装置。
  24. 【請求項24】 前記中間歯車の前記側壁と対向する側
    には、前記歯車の基部よりも小径の凹部を設けてある事
    を特徴とする請求項23に記載の写真感光材料用自動現
    像装置。
  25. 【請求項25】 圧接しながら回転できる一対のローラ
    と、 前記一対のローラを、常時、圧接状態に保つように作用
    する圧接手段と、 前記一対のローラを保持し、かつ、当該一対のローラの
    周面一部が浸漬する処理液を底部に収納できる処理液溜
    部、前記処理液溜部からオーバフローする処理液を排出
    するための複数の排出口および処理すべき写真感光材料
    の通過移送用の開口を有する支持部材と、 を含む処理ユニットであって、 前記排出口の形状を、処理液の落下方向に行くに従って
    小径となすとともに、 不使用の前記排出口を、先端から順次大径となり、縊れ
    部を介して蓋部となる形状の栓で封止した、処理ユニッ
    トを、 複数、装着してなる処理ラックを有する事を特徴とする
    写真感光材料用自動現像装置。
  26. 【請求項26】 前記栓はゴム材からなる事を特徴とす
    る請求項25に記載の写真感光材料用自動現像装置。
  27. 【請求項27】 前記栓は、前記支持部材の底壁の外側
    から押し込んでなる請求項25に記載の写真感光材料用
    自動現像装置。
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