JP2002351039A - 処理液供給装置 - Google Patents

処理液供給装置

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JP2002351039A
JP2002351039A JP2001154411A JP2001154411A JP2002351039A JP 2002351039 A JP2002351039 A JP 2002351039A JP 2001154411 A JP2001154411 A JP 2001154411A JP 2001154411 A JP2001154411 A JP 2001154411A JP 2002351039 A JP2002351039 A JP 2002351039A
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container
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JP2001154411A
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Koichi Katagiri
弘一 片桐
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Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶化する原液を充填した容器を用いて処理
液を供給する場合において、流路の結晶化を防止するこ
とができる処理液供給装置の提供。 【解決手段】 容器開口部29aが下方に向かう不動状
態で容器29を保持し、シール部材55を穿孔する中空
形状の刃先部62の内壁部に連通する流路60と、刃先
部62の外壁部から漏れ出た処理液を流路60に流入さ
せて回収を行なうために容器開口部29aを取り囲んで
配設されるベローズ体65と、流路60の内壁面に向け
て水を噴射する中空管66とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は処理液供給装置に係
り、特に現像処理槽と定着処理槽と安定処理槽に対して
現像液と定着液と安定液である処理液を充填した容器か
ら適宜供給可能にする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印画紙(以下、ペーパーとも言う)の乳
剤面上に露光焼付けを行った後に、現像、定着、安定用
の処理液体を内蔵した各処理槽内を順次通過させてか
ら、乾燥して外部に排出するように構成された感光材料
処理装置が実用化されている。
【0003】例えば、米国特許番号5、307、114
号に開示されている感光材料処理装置によれば、ペーパ
ーマガジン内において光を遮断して内蔵されている連続
ロールペーパーをカッターユニットにより、所望のカッ
トサイズに予め切断した後に、乳剤面を上にして露光焼
付け部に搬送してから、スキャナーにセットされたフィ
ルムにより所望のサイズに露光焼付けした後に、搬送し
て現像、漂白、水洗用の処理液体を内蔵した処理槽中を
順次搬送した後に、乾燥して外部に排出するように構成
される装置が提案されている。
【0004】一方、上記の各処理槽である現像処理槽と
定着処理槽と安定処理槽においては、各処理液を一定量
の印画紙またはネガフィルムを処理をした場合や、処理
液が蒸発して濃度が濃くなる場合に、水で希釈して所定
濃度に維持するように構成されている。さらに近年にな
り、現像液と定着液と安定液である処理液を個別に充填
した容器から、現像処理槽と定着処理槽と安定処理槽の
各補充タンクへ処理液を適宜供給可能にして、操作を簡
単にした感光材料処理装置が主流となりつつある。
【0005】上記の各処理液は人体にとって好ましくな
い化学物質も含まれることから処理液を容器に完全密封
し、密封状態のままで容器を感光材料処理装置に対して
セットしてから各処理槽に対して自動供給することが望
ましい。
【0006】このように、オペレータが簡単に容器から
供給できるようにするために、例えば特開平9−731
58号、特開平10−115903号、特開平10−7
8642号の各公報が提案されている。
【0007】これらの開示によれば、予め容器の開口部
から処理液を導入し、開口部をシール部材で密閉した容
器を下方に向けて写真焼付現像装置内において不動状態
で保持し、シール部材を十字型の刃部を用いて花弁状に
穿孔し、処理槽に処理液を供給するというものである。
また、特開平10−115903号公報によれば、少な
い洗浄液で容器内の洗浄を行うために容器のシール部材
を穿孔した状態で、容器中に位置する噴射管を設けるこ
とが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】オペレータが簡単に容
器から処理液を補給すると、処理液の結晶化で流路が妨
げられることがある。すなわち、従来の容器を用いた処
理液の自動供給装置によれば、処理液の種類によらず、
各々同一の経路を流れるようにしており、結晶化の激し
い処理液の場合には流路中に設けられる刃先部と、チュ
ーブに付着し始め、やがて結晶化し、処理液供給時にお
いて上記のシール部材の穿孔がスムーズに行われないこ
ともあった。
【0009】一方、使用済の容器を、すぐに取り外すと
容器開口部から処理液のしずくが落下して、装置内部を
汚す問題がある。
【0010】したがって、本発明は上記の問題点に鑑み
て成されたものであり、結晶化する処理液を充填した容
器を用いて処理液を供給する場合において、流路の結晶
化を防止することができる処理液供給装置の提供を目的
としている。
【0011】また、処理液のしずくの落下で、装置内部
を汚すことを防止することができる処理液供給装置の提
供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、処理液を充填
し容器開口部をシール部材で封止した容器を用いて、前
記シール部材を穿孔して処理液を感光材料処理装置の処
理槽に供給する処理液供給装置であって、前記容器開口
部が下方に向かう不動状態で保持する保持手段と、前記
シール部材を穿孔する中空形状の刃先部の内壁部に連通
する流路と、前記刃先部の外壁部から漏れ出た前記処理
液を前記流路に流入させて回収を行なうために前記容器
開口部を取り囲んで配設される回収部材とから構成され
る穿孔手段と、前記穿孔手段を下方側の待機位置と前記
穿孔のための穿孔位置との間で昇降させる昇降手段と、
前記流路と前記回収部材の内壁面に向けて希釈液を噴射
する噴射手段と、前記処理液が前記流路と前記回収部材
に残留することを防止し、かつ前記処理液を希釈するた
めに前記噴射を所定タイミングで実行するための制御手
段とを具備することを特徴としている。
【0013】また、前記保持手段は、前記容器を着脱自
在に設けるために前記容器開口部を保持する保持位置と
待機位置との間で駆動される保持機構を備えた基部を、
前記感光処理装置側の主基部に対する傾斜位置と垂直位
置との間で回動自在に設けて構成されるとともに、前記
基部が前記傾斜位置に回動された状態において、前記容
器開口部の下方に位置する延設部を、前記回収部材の上
方開口部の一部から延設したことを特徴としている。
【0014】また、前記噴射手段は、希釈液を貯めたタ
ンクに接続されるポンプに接続される上端封止の中空管
であって、前記中空管の上端近傍の外周面において前記
流路の内壁に向けて噴射を行なう複数の噴射孔部を形成
するとともに前記流路の略中央に設けられ、また前記回
収部材は、自然状態で前記容器開口部を取り囲み上下方
向に変形するベローズ体であり、前記流路に穿設された
開口孔部を介して前記ベローズ体の内壁面の洗浄を可能
に構成したことを特徴としている。
【0015】また、前記流路は、前記刃先部を上端部に
形成した筒状体と、前記筒状体に連通して設けられ前記
処理槽に前記処理液を供給するチューブ体とから形成さ
れ、前記中空管を前記筒状体と同心円状に配置するとと
もに、前記チューブ体が前記筒状体の下方側面から延設
するように接続したことを特徴としている。
【0016】そして、前記容器は、前記処理液である現
像液と定着液と安定液とを個別に充填するとともに、前
記穿設手段を個別に配置し、前記昇降手段により前記穿
孔手段を同時駆動するように構成されることを特徴とし
ている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な一実施形態
について添付の各図面を参照して述べる。
【0018】先ず、図1は感光材料処理装置1(以下、
装置1とも言う)の全体構成の要部を示すために筐体2
に対して着脱自在に設けられるカバーを全て取り外して
示した正面図である。尚、図1では印画紙P(ぺーパー
Pとも呼ぶ)の処理を行なう場合について述べる。尚、
図1において装置1は、紙面の表裏方向に極力偏平に構
成されており、設置後の占有面積を取らないようにする
一方で、前面側から主要な各部分に簡単にアクセスでき
るように配慮されている。また、装置1は感光材料であ
るネガフィルムまたはポジフィルムの現像処理を行うた
めに、処理液槽と乾燥装置が一体的に設けられる機種も
含まれるが、このように構成される機種については省略
し、感光材料であるペーパーPの処理を行う機種で代表
して以下に述べることとする。
【0019】先ず、印画形成面となる発色乳剤塗布面を
外側にして巻かれたロールペーパーRPは、所定幅寸法
(例えば、89mm幅)の連続した長尺ロールとしてコ
アに捲回されており、かつ光を完全に遮断した遮光状態
にされてペーパーマガジン3内で回転自在に保持され、
かつ簡単に着脱できるように内蔵されている。これらの
ペーパーマガジン3、3は、装置1を正面から見て左側
下方に位置する左右収納部に図示のように同時あるいは
いずれか一方に装填可能に設けられている。この装填操
作のために、各ペーパーマガジン3は、前方から引き出
すことで全体を外部に取り出しできるように不図示のガ
イドレール上に装填可能に構成されており、装填してか
ら奥側に移動することで図示の所定位置にセットできる
ように構成されている。また、これらのペーパーマガジ
ン3、3は図示のように左右収納部のいずれにも収容で
きるように、図示のように左右対称の形状に形成され、
表裏面の両方の壁面に取出し及び装填用のハンドル(不
図示)が夫々設けられている。
【0020】また、内蔵されたロールペーパーPをマガ
ジン3の外部に向けて矢印方向に排出する際に自動的に
開口部を開く自動開閉機構が設けられており、ペーパー
マガジン3の右収納部とペーパーマガジン3の左収納部
のどちらか一方あるいは双方に同時に装填した場合に、
同じように自動開閉するように構成されている。このよ
うにしてペーパーマガジン3の構成部品の共通化を図る
とともに、使用者は左右収納部への装填を意識せずにサ
イズの異なるペーパーを使用頻度に応じて使えるように
して使い勝手を向上させている。
【0021】これらのペーパーマガジン3の開口部の近
傍には夫々カッターユニット4が配設されている。この
カッターユニット4は、ペーパーマガジン3の開口部か
ら送り出された直後のロールペーパーRPを露光する前
に所望のカットサイズに切断するために設けられてお
り、各カッターユニット4により所定のカットサイズに
切断されたペーパーPであって、印画形成前のペーパー
Pは、暗箱7の底面部位に配設された露光テーブル5の
露光位置に順次送られるように構成されている。この搬
送のために露光テーブル5には切断後のペーパーPの乳
剤面側の裏面を走行面で吸引した状態で搬送し、露光位
置まで搬送する不図示の吸着搬送機構が内臓されてい
る。この吸着搬送機構は、ペーパーPを一時的に露光位
置に吸着保持する機能に加えて90度分の旋回を行う旋
回機能を有している。
【0022】以上のようにして、露光の準備が整うと、
露光部6に対してフィルムFを順次駒送りして、ズーム
レンズ等からなる光学系9を自動または手動にて調整し
て所望のサイズの像をペーパーP上に結像して露光を行
う。さらに、上記の旋回機能は、吸引パッドでぺーパー
Pを吸引した後に90度分旋回することで、異なるサイ
ズのペーパーの露光を行えるように構成されている。
【0023】この露光後に、ペーパーPは搬送部10に
向けて矢印D1方向に搬送されて、搬送途中で、大判ペ
ーパーであるか否かの判断が行われてから、下流方向に
搬送される。ここで、ペーパーサイズが小型(例えば、
127×89mm)の時は、振り分け装置12により左
右に振り分けて搬送するようにして、下流側の第2の部
屋14に設けられた各処理液槽16内を2列で搬送す
る。このように2列で搬送することで、処理速度をアッ
プできる。また、パノラマ写真(254×89mm)の
ように縦長の場合も、同じように2列で搬送できるよう
にしている。
【0024】一方、露光部6に装填されるフィルムFの
搬送方向に対して直交するように露光を行いたい場合に
は、上記の旋回機能により吸着保持されているパーパー
Pを90度分旋回してから露光する。このようにして、
同一種類の幅寸法のペーパーのままで、複数の種類の異
なるサイズのペーパーPの露光処理を行えるように構成
されている。
【0025】以上説明した左右収納部と、暗室7と露光
テーブル5と搬送部10は処理液槽16に貯められた各
処理液が温度上昇などで気化して発生したガスの影響を
受けないように形成された第1の部屋13の内部に配設
されている。このために、第1の部屋13は、上記の第
2の部屋14との間に仕切り壁11を設けてあり、この
仕切り壁11に設けられた開口部に配設されたシャッタ
ー装置15の蓋部材の開閉動作を行うことで、ペーパー
Pを図中の矢印D2方向に搬送するときのみ、蓋部材を
開くようにして気化ガスまたは水蒸気が第2の部屋14
から第1の部屋3に向けて進入しないようにしている。
また、第1の部屋13の内圧を第2の部屋14以上に維
持することで、シャッター装置15の蓋部材が開いてい
る状態でも気化ガスが進入しないようにして万全を尽く
している。
【0026】なお、以上のカッターユニット4と露光テ
ーブル5と搬送部10はいずれも筐体2の手前に簡単に
引き出せるように構成されており、ペーパージャム解除
及び各種点検作業が簡単に行えるように構成されてい
る。
【0027】シャッター装置15を矢印D2方向に通過
したぺーパーPは、搬送ラック装置17の破線図示の搬
送路に沿うように搬送される。このために、露光後のペ
ーパーPの現像処理を行うために処理液槽16内で矢印
D3方向となるように方向転換して送る。この搬送ラッ
ク装置17は、筐体2に開閉自在に設けられる不図示の
天井部材を上方に向けて開いた後に、図示のように各処
理液槽16中に個別に内蔵されており、搬送ラック17
の搬送ローラに付着した処理液の固化成分等を定期的に
除去する清掃作業を行うときに、搬送ラック17を上方
に移動して、外部に簡単に取り出すことができるように
設けられている。また、各搬送ラック17の搬送ローラ
は、共通の破線図示の駆動モータ20からウォームギア
を用いた動力伝達機構を介して動力伝達されることで、
搬送ラック17の全ての搬送ローラが同期駆動されるよ
うに構成されており、搬送ローラ間において速度差が発
生することなく搬送できるように構成されている。
【0028】この搬送ラック17による搬送動作によ
り、ペーパーPの先端が各処理液槽間に配設された案内
装置18により案内されて矢印D4方向に向かう方向転
換が行われて、漂白定着を行う次の処理液層16に送ら
れる。その後、図示のように搬送されて、最後に安定処
理を行う処理液槽16を出てから矢印D5方向に方向転
換するように案内されて、乾燥装置22に送り込まれ
る。この乾燥装置22は、破線図示のように搬送する途
中で、ペーパーPの乳剤面への温風吹き付けをノズルを
介して行ない乾燥させた後に、上方に向けて搬送する。
【0029】この乾燥装置22の上方には、分岐点に配
設されたセレクタ24によりサイズ毎に搬送するサイズ
分別装置23が設けられており、このサイズ分別装置2
3により、例えば4つ切りの大型サイズのペーパーPを
上方の固定トレー25に排出する一方で、8つ切りの大
サイズのペーパーPと小サイズのサービス版サイズのペ
ーパーPをベルトコンベア26上に排出する。
【0030】このベルトコンベア26上に排出されたペ
ーパーPは、紙面手前側に向けて搬送され、やがてベル
トコンベア26の落下位置から下方に落下し、下方に設
けられた分別載置装置27の循環バケット28上に所定
の顧客単位で載置される。
【0031】この分別載置装置27は、図示のように紙
面前方に向けて展開するように回動軸支される多数の循
環バケット28を循環駆動するように構成されている。
【0032】以上の工程を経て、完成後のペーパーPの
乳剤面を上にして最終的に装置1の外部に排出するよう
に構成されている。
【0033】一方、上記の各処理液槽16の下方部位に
は、着脱自在に設けられる容器内に上記の各処理液の濃
縮液を収納した容器29が設けられており、この下方の
補充用の補充タンク19に供給可能にするとともに水タ
ンク21から水の供給を不図示のポンプ及び配管で行う
ことで補充タンク19内の処理液の濃度を一定にできる
ように構成されている。これらへのアクセスは、前面の
カバー(不図示)のみを開くことで、簡単にできるよう
に構成されているので日常必要となる作業が全て前面側
からできる。また、処理液の補充用の各容器29に充填
された各種濃縮液を導入するために、開口部をシール部
材で密閉するとともに開口部を下にしてセットされる。
また、現像液と定着液と安定液を個別に貯蔵した容器2
9は、一つの箱体に収納されており、これを感光材料処
理装置の前面から着脱するようにして、不図示の開栓装
置が上方に移動されて容器29の各開口部を覆うシール
を穿孔して、開栓装置に連結されたチューブからタンク
19内に向けて処理液と希釈液である水を供給するよう
に構成されている。
【0034】また、乾燥装置22の下方の空間を占める
筐体2内には電源部が設けられるとともに、この電源部
の上には上記の各処理液槽16及び後述する種々の制御
を行うためのプロセッサーの制御部30が配設されてお
り装置全体の制御を行うように構成されている。
【0035】そして、完成されたペーパーPは、ベルト
コンベア26の落下位置から下方に落下され、落下され
たペーパーPを、循環駆動される複数のバケット28の
最上位置に所定の分別単位となる顧客毎に載置するよう
に構成されている。
【0036】<処理液供給装置>次に、図2は、図1の
現像処理液、定着処理液と安定処理液を貯めた処理液槽
16に対して夫々の処理液を供給する配管図であって、
上記の補充タンク19との間にはポンプ36と電磁弁3
7から構成される液供給手段が図示のように配管されて
おり、各槽に対する各処理液を供給可能にしている。
【0037】また、現像処理液を貯めた処理液槽16の
下方には廃液タンク33が配管されており所定液面レベ
ルからの廃液が行われる。同様に定着処理液と安定処理
液を貯めた処理液槽16に廃液タンク33が配管されて
おり所定液面レベルからの廃液が行われるように構成さ
れている。
【0038】各処理液槽には、不図示の冷却手段が設け
られており、各処理液を所望温度に維持するように制御
される。さらに上記の安定処理槽からは一部の水を再利
用するための中間タンクと定着液用補充タンクが配設さ
れている。
【0039】また、水道栓や人手により供給される各処
理液の希釈液である水は、水タンク21に貯えられ、ポ
ンプと電磁弁とから構成される水供給手段により後述す
るように供給するように構成されている。また、図1に
図示の現像液と定着液と安定液の処理液を個別に貯蔵し
た容器29は、取り扱いを容易にするために共通の箱体
に収納された状態でユーザに配送するようにして、これ
を装置1の前面から簡単に着脱できるようにしている。
【0040】これらの容器29が装置1の前面からセッ
トされると、穿孔手段が上方に移動されて容器29の各
容器開口部を封止したシール部材を穿孔して、チューブ
39を介して各補充タンク19内に希釈後の各処理液を
供給するように構成されている。補充タンク19には駆
動するモータ35により駆動されて内部を攪拌する攪拌
部材(不図示)が設けられている。
【0041】次に、図3は、現像液と定着液と安定液を
個別に貯蔵した容器29を一つの箱体43に収納したも
のを写真焼付現像装置の前面から着脱する様子を示した
外観斜視図である。
【0042】本図において箱体43は例えばダンボール
製であり、図示のように現像液と定着液と安定液を個別
に貯蔵した容器29を一列に収納するとともに各容器の
開口部29aが下方に向かうように突出させて、この箱
体43の単位で装置1に対して着脱するが、個別に容器
29を交換するようにしても一向に構わない。
【0043】このようにして、装置1の前面から箱体4
3を交換するために前面において不図示の閉状態と図示
の開状態とになるカバー41が筐体2に固定された一対
の軸支部44により開閉自在に軸支されている。このカ
バー41の内側において容器29の保持手段の一部であ
る載置部材42が固定されており、この載置部材42は
図示のように箱体43の底面を載置する載置面において
容器開口部29aに形成された後述する環状溝部の約半
分の部分に対して挿入する第1の形状部42aが容器の
個数分図示のように形成されている。
【0044】そして、カバー41が載置部材42ととも
に矢印D方向に回動された後の閉状態になったときに、
環状溝部の残りの約半分の部分に対して挿入する第2の
形状部45aを容器29の個数分形成した係合部材45
が矢印H方向に移動できるように装置1側に設けられて
おり、箱体43をセットした後に係合部材45を駆動す
ることで、環状溝部を固定して後述する穿孔動作を行な
うときに上に向けて動かないようにする不動状態にする
保持手段を構成している。
【0045】図4は、載置部材42に載置された容器2
9が装置1において穿孔可能な状態にセットされた様子
を示した要部断面図である。
【0046】本図において、既に説明済みの構成部品に
ついては同様の符号を附して説明を割愛すると、容器2
9には容器開口部29aが形成されており、この外周面
において環状溝部29bが形成されており、この半分に
対して載置部材42の第1の形状部42aが潜入し、ま
た残りの半分に係合部材45の第2の形状部45aが潜
入することで容器開口部29aを拘束して不動状態にで
きるように構成されている。
【0047】このために、係合部材45は、図4のX-
X線矢視断面図に図示されるように、左右一対のガイド
ピン52により案内される長孔部45bを形成してお
り、さらにギアードモータ48のモータ軸48aに固定
された偏芯カムローラ49に追従して駆動されるローラ
56を軸体57により回転自在に設けるとともに、バネ
58によりローラ56と偏芯カムローラ49とが常時当
接するように構成されており、ギアードモータ48の駆
動にともない係合部材45を矢印H方向に駆動し、セン
サ50によりモータ軸48aに固定されたセンサデスク
51の回転位置を検出して、係合部材45を係合位置と
待機位置との間で駆動するように構成されている。
【0048】再度、図4において、容器開口部29aの
開口面29cには表面が樹脂コートされたアルミシート
製のシール部材55が接着されており、図示のようにさ
かさまに容器29をセットした状態であっても処理液の
重量を支える密封状態を維持できるようにしている。
【0049】図6は、処理液供給装置の要部を破断して
示した構成図であって、容器29が保持手段による不動
状態にセットされた後の様子を示している。本図におい
て、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附
して説明を割愛すると、シール部材55の下方には、図
中の実線図示と二点鎖線図示の位置に駆動される穿孔手
段である刃先部62が設けられており、この刃先部62
を二点鎖線図示の位置に上昇駆動するときに、破線図示
のシール部材55の一部を容器開口部29a側に残した
円形形状に穿孔して、容器29内の各処理液を刃先部6
2内の流路60に流出させ、下方のチューブ39を介し
て上記の補充タンク19に供給するように構成されてい
る。このために刃先部62は内径部と外周部を形成して
おり、内径部と外周部とは逃げ角の30度を有してお
り、かつ先端の同じ高さの刃部と浅い浅谷部と深い深谷
部とを形成している。このように形成される刃先部62
を用いてシール部材55を穿孔することで、シール部材
55が最初に刃部により破られてから、さらにエッジ部
で円形に破られ、浅谷部のエッジ部でも破られ、深谷部
まで到達すると一部を残すようにした状態となるように
して、シール部材55の穿孔のための駆動力を小さくで
き、かつまたシール部材55を穿孔した後には大きな円
形開口が形成され、さらに破られた部分は容器29内側
に退避するようにして流出抵抗を小さくして流出時間短
縮ができるようにしている。また、処理液が容器29の
内部に殆ど残留することがないので、容器29のリサイ
クル使用を行う場合には洗浄作業が簡単になる。
【0050】刃先部62は、流路60を内周壁面に形成
した筒状体63と一体形成しても良いが、図示のように
別部品として形成しておき、筒状体63に対してパチン
嵌合を含む固定法により固定される。
【0051】筒状体63の廻りには回収部材であって、
自然状態で容器開口部29aを取り囲む位置に変形し、
容器29が図示のようにセットされたときに下方向に変
形するベローズ体65が設けられており、筒状体63の
外周面とベローズ体65の内周壁面との間において、筒
状体63の側面に穿設された回収孔部63bに連通する
流路61がさらに形成されており、刃先部62の廻りか
ら漏れ出た処理液を流路60内に回収できるようにして
いる。このために、ベロース体65の下方側は、筒状体
63に固定される受け皿部材69に固定されており、こ
の受け皿部材69のテーパ面に沿って処理液が上記の回
収孔部63bに流入できるように構成されている。この
ようにベローズ体65を容器の開口部を取り囲むように
設けて容器内の処理液を正確に補充タンクに入れること
ができる。
【0052】以上の流路60、61を形成した筒状体6
3を上下駆動することで、実線図示の穿孔位置と待機位
置との間で駆動する昇降手段は、筒状体63の外周面を
案内して上下方向に案内するために筐体2に一部が固定
された基部256に固定される摺動軸受68と、筒状体
63の下方の外周面に固定されるカムフォロア部材71
と、このカムフォロア部材71のカム面71aに対して
常時当接することで実線図示と二点鎖線図示の位置にカ
ムフォロア部材71を移動するカム部材72と、上記の
摺動軸受68とカムフォロア部材71との間に設けられ
る圧縮コイルバネ70と、カム部材72を駆動するため
に基部において軸支された歯付きプーリ73と、モータ
58のモータ軸58aに固定された歯付きプーリ74
と、歯付きプーリ間に張設される歯付きベルト75とか
ら構成されており、モータ58への通電制御を制御部3
0からの指示により後述するタイミングで実施するよう
に構成されている。ここで、図では一つの容器29のみ
示しており、昇降手段により一つの穿孔手段を駆動する
様子を示しているが、他の容器29についても刃先部6
2が同時駆動するように構成されることは言うまでもな
い。なお、固定角度に差を持たせることで、モータ58
の負荷を低減させ、より低トルクの安価なモータを使用
しても良い。
【0053】一方、流路60と回収部材であるベローズ
体65の夫々の内壁面に向けて希釈液を噴射する噴射手
段として上端が封止された中空管66が筒状体63の中
心部の位置に固定されている。この中空管66は、上記
の水タンク21に接続される配管77とポンプ79と電
磁弁78と柔軟な配管77に開口部が接続されており、
中空管66の上端近傍に穿設された複数の噴射孔部を介
して流路60、61の内壁面に向けて水を勢い良く噴射
することで、処理液の付着防止を図るように構成されて
いる。
【0054】中空管66を筒状体63と同心円状に配置
するために、チューブ39が筒状体63の下方側面から
延設されるとともに、エルボウ管81が図示のように接
続されており、このエルボウ管81の接続管81aに対
して上記の柔軟な配管77を接続している。筒状体63
の内部に設けられる中空管66の中央部位には流路60
を妨げない形状のスペーサ67が設けられており、中空
管66の倒れを防止して中心位置に固定するように構成
されている。また、チューブ39内を流れた処理液は補
充タンク19内に流入され、液面レベルセンサ80によ
り満杯になるまで水の供給が上記の中空管66を介して
行われることで、現像液と定着液と安定液とを希釈して
個別に貯めるとともに、補充タンク19の配管77とポ
ンプ79により上記の各処理液槽16に対して適宜処理
液の供給を行うように構成されている。
【0055】図7は、図6のX-X線矢視断面図であ
る。本図において、既に説明済みの構成部品については
同様の符号を附して説明を割愛すると、エルボウ管81
は図示のように接続管81a、81bが一体形成されて
おり、接続管81aの内周面と中空管66の外周面との
間において液密状態にするためのOリング82が設けら
れており、希釈後の処理液が全てチューブ39側に漏れ
なく流れるようにしている。
【0056】一方、中空管66の噴射孔部66aは図示
のように封止部66bの近くに穿設されている。また、
ベローズ体65を固定する受け皿部材69には溝部69
aが形成されており、この溝部69aに対してべローズ
体を嵌合状態でセットし、バンドで固定するように構成
されている。
【0057】次に、図8は、中空管66の噴射孔部66
aから噴射される水の様子を矢印で示した外観斜視図で
ある。本図において、既に説明済みの構成部品について
は同様の符号を附して説明を割愛すると、中空管66の
噴射孔部66aは90度間隔で4箇所穿設されており、
流路60中への水の噴出を行う。また、刃先部62には
中空管66に穿設された4つの噴射孔部66aに対向し
た位置に貫通孔部62aが穿設されており、この貫通孔
部62aを通過した一部の水が流路61中に噴射され
て、ベローズ体65の内壁面65aまで到達できるよう
にして、水による洗浄を可能にしている。
【0058】図9は、以上のように構成される処理液供
給装置の動作説明のフローチャートである。本図におい
て、装置1の処理液が消費されると、処理液の補充がユ
ーザに促されて、ユーザは容器29を図6に図示の状態
にセットする。
【0059】これに続き、ステップS1において、ポン
プ79と電磁弁78への通電が制御部30からの指示で
行われて、中空管66から水が噴射されて流路60、6
1内の「前ぬらし」を行う。この「前ぬらし」により容
器29に充填された処理液が内壁面に直に触れることを
防止して、処理液の残留を防止し、固化による成長を確
実に防止する。以上で吐出の準備が整い、ステップS2
でモータ58の起動が行われて、図6の二点鎖線図示の
位置まで刃先部62を移動して、ステップS3のシール
部材の穿孔を行う吐出位置になるまでモータ58が駆動
されることで、処理液が流路60中に吐出される。そし
て、このステップS3の後に、ステップS4では、さら
にモータ58が連続して駆動されることでカム部材72
がさらに駆動されて、ステップS5で刃先部62が待機
位置に戻ることが判断されるとモータ58の駆動が停止
される。以上で、処理液がチューブ39を介して補充タ
ンク19中に流出される。
【0060】次に、ステップS6において、ポンプ79
と電磁弁78がオンされて、中空管66から水が噴射さ
れて流路60と、ベローズ体65の内側の流路61の洗
浄を行うとともに、次のステップS7において補充タン
ク19に設けられた液面レベルセンサ80がオンするま
で水の噴出を行うことで、希釈された処理液を得る。そ
の後、ステップS8においてポンプ79と電磁弁78が
オフされて処理を終了する。その後各処理液層16に対
する各処理液の供給が行われる。以上のような所定タイ
ミングで水の噴射を行うことで、処理液が流路内に残留
することが完全に防止できる。
【0061】図10は、容器29を保持する保持位置と
待機位置との間で駆動される載置部材42を傾斜位置に
回動した様子を示した図であり、図示のように処理液を
供給後に容器を傾斜位置に傾けると、容器開口部29a
が紙面左右方向の長軸を有する楕円形状のベローズ体6
5の開口部から離れる状態となる。このために、容器開
口部29aからたれた処理液のしずくを回収できなくな
る。
【0062】そこで、容器開口部29aの下方に位置す
る延設部65fをベローズ体65の上方開口部の一部か
ら図示のように延設して、処理液のしずくの回収を矢印
方向に行うようにして、装置1内を処理液の落下で汚染
することを防止できる。
【0063】また、中空管66は、流路60、61中に
水を噴射できるように構成されていれば上記の構成に限
定されず、図示のように筒状体63の側面を取付基部に
して設けても良い。
【0064】以上説明したように、容器29のシール部
材55の穿孔のための駆動力を小さくすることができ、
シール部材55を穿孔した後の処理液の流出抵抗を小さ
くして流出時間を短縮でき、かつ処理液が流路60、6
1内に残留することのない処理液供給装置を提供でき
る。
【0065】尚、処理液の種類により結晶化の起こりや
すいものと起こりにくいものがある為に、結晶化の起こ
りやすいものについて上記のように水を流すことにより
結晶化を防ぐようにでき、結晶化の起きにくい処理液に
ついては、噴射管を設けなくとも良いことになる。ま
た、ベロースを設けることで、空気と処理液との接触を
防止でき結晶化、および酸化防止を効果的に行えるよう
になった。
【0066】<感光材料搬送装置>次に、図11は搬送
ラック17の概略構成図であって、各処理液を貯めた処
理液槽16に対して上記のように着脱自在に設けられ、
ペーパーPを上流から下流に向かう図1の矢印D3の搬
送路に沿い搬送する搬送手段として用いられる。
【0067】本図において、搬送ラック17は図1で破
線図示の共通の駆動モータ20からウォームギアとウォ
ームホイールから構成される動力伝達機構を介して搬送
ラック17の全ての搬送ローラ83、84と、下方に軸
支される方向転換ローラ85が同期して駆動され、各搬
送ローラ間のニップ部における速度差が発生することな
く搬送できるように構成されている。
【0068】この搬送ラック17は所定液面レベルLま
で処理液を貯液した処理液槽16の液中に着脱自在に配
設されて、ペーパーPの乳剤面Paを上にして不図示の
ガイド部材により案内されて下方に向けて搬送され、各
処理液槽16の底面近くに到達してから、方向転換ロー
ラ85と搬送ローラ84との間のニップ部で搬送力を得
て上方に向かうように方向転換されてから、上方に向け
て搬送され下流に排出するように構成されている。この
方向転換ローラ85は、各処理槽の底面近くにおいてベ
ベルギアを介して動力伝達されることで矢印方向に回転
駆動されることで、下方に搬送された印画紙を上方に向
うように方向転換を行なわせるために、方向転換ローラ
85の外周面に対する当接状態で後述するように駆動さ
れる3本のエチレンプロピレン樹脂製のラバーローラで
ある搬送ローラ84が従動するように設けられており、
各ローラ間のニップ部で発生する搬送力でペーパーPを
送りながら、方向転換するように構成されている。そし
て、搬送ローラ84の間にはパーパーPの乳剤面Paの
裏面Pb側を案内するために搬送方向に沿う多数の溝部
を形成した案内部材86、86が設けられている。
【0069】これらの搬送ローラ84は、後述するよう
に弾性体から形成され複数に分割された分割ローラ部を
設けることで、方向転換ローラ85に対する圧力に変動
が発生しないようにして、ペーパーPの斜行防止を行な
うように配慮されている。この方向転換ローラ85によ
り、上方に向けて矢印D3方向の下流側に搬送されたペ
ーパーPは液面レベル近くのポリオレフィン系エラスト
マ素材からなる不図示の2本溝付きエラストマローラの
搬送ローラ間のニップ部によりさらに上方に搬送され、
上記の2本溝付きゴムローラと、多数の溝付きのポリオ
レフィン系エラストマ素材からなるエラストマローラ間
のニップ部で不図示のガイド部材に向けて搬送されるよ
うに構成されている。
【0070】以上のように多数の搬送ローラから構成さ
れる搬送路を経る途中において、ペーパーPの腰の強さ
により搬送力を得るように搬送ローラ83を千鳥状に配
設することで、少なくとも処理液中では搬送ローラ83
間のニップ部において処理液を挟む状態にすることなく
乳剤面Paに対する各処理液の化学反応を順調に行わせ
つつ現像、定着、安定処理ができるようにしている。
【0071】次に、図12は図11のX-X線矢視断面
図である。本図において、既に説明済みの構成部品につ
いては同様の符号を附して説明を割愛すると、搬送ラッ
ク17の一対のラック基部88が図示のように処理液槽
16の前後壁面の内側に位置するように不図示の部材に
より固定されて設けられており、ラック基部88の間に
形成される空間部において、上記の搬送ローラ83、8
4と方向転換ローラ85とを樹脂製軸受90により夫々
軸支している。以下に、搬送ローラ84の軸支構造につ
いて代表して述べるが、上記の搬送ローラ83について
も同様に軸支される。搬送ラック17は耐薬品性が必要
となるので金属部品は搬送ローラ83、84の心金を除
き原則として全て樹脂製の部品が使用される。
【0072】そこで、方向転換ローラ85の廻りに設け
られる図示の搬送ローラ84は、樹脂製のラック基部8
8に形成された孔部に設けられる樹脂製軸受90により
耐薬品性のステンレス棒材の心金84aを軸支するよう
に形成される一方で、心金84aに弾性体から形成され
複数に分割された分割ローラ部84bを一体形成してい
る。
【0073】各搬送ローラ84には方向転換ローラ85
に固定されたギア91に噛合するギア92が固定されて
おり、方向転換ローラ85が上記の動力伝達機構により
駆動されるにともない、各搬送ローラ84が駆動される
ように構成されている。
【0074】そして、各搬送ローラ84を樹脂製軸受9
0で軸支した後に、スラスト方向にガタ付き可能にし、
かつ脱落防止するために心金84aの溝部に装着される
樹脂製止め輪93を設けている。
【0075】図13(a)は、搬送ローラ84を樹脂製軸
受90で軸支し、樹脂製止め輪93を嵌合して完成後に
右に向かう矢印方向に移動した様子を示した断面図であ
り、図13(b)は左に向かう矢印方向に移動した様子を
示した断面図である。
【0076】本図において、既に説明済みの構成部品に
ついては同様の符号を附して説明を割愛すると、心金8
4aが樹脂製軸受90の貫通孔部90aにおいて軸支さ
れた後に円滑に回転可能にするためには、樹脂製止め輪
93の当接面93aと樹脂製軸受90の当接面90cと
の間にスラスト方向のクリアランス分gを確保する必要
がある。このクリアランス分gの確保で、各構成部品の
寸法精度上のバラツキを吸収するとともに、熱膨張によ
る寸法変化に対応している。
【0077】図13(b)に図示のように搬送ローラ84
が移動したときに、樹脂製止め輪93を固定する溝部8
4cの角部84kは、樹脂製軸受90の貫通孔部90a
の内側に位置するので角部84kは、樹脂製軸受90の
貫通孔部90aを単なる貫通孔として形成した場合には
開口縁部に対して接触する。一般に、溝部84cは心金
84aをチャックした後に、突っ切りバイトを用いた旋
盤加工で形成されるので、溝部84cの角部84kは鋭
利となっている。そこで、この角部84kに対する機械
的な干渉を防止する面取り部90bを形成している。こ
のように樹脂製軸受90を形成したことで摩耗量を従来
の半分に減少させる事を確認できた。尚、角部84kに
対する機械的な干渉を防止するための形状は上記の面取
り加工に限定されず、図13(c)に図示の段差加工部9
0dでもよいことは言うまでもない。また、樹脂製軸受
90の環状溝部90fは、図示しない無端コイルバネを
設けることで、搬送ローラ84を方向転換ローラ85側
に移動付勢するために形成されている。このため、樹脂
製軸受90は、方向転換ローラ85の半径方向に移動自
在にラック基部88に設けられる。
【0078】<感光材料スクイズ装置>次に、図14
は、感光材料スクイズ装置(以下、予備乾燥装置100
という)の概略構成図である。
【0079】図1に示したようにペーパーPを装置1の
処理液槽16中を通過させてから温風吹き付けによる乾
燥装置22に搬送する前に、ペーパーPの特に乳剤面上
に残留する処理液を取り除くために、この予備乾燥装置
100は、図示のように最後の処理液槽16での洗浄工
程を経てペーパーPの乳剤面Paを上に向けて排出され
る印画形成後のペーパーPを乾燥装置22に導入する途
中に装置1に対して着脱自在に設けられる。このように
予備乾燥装置100を装置1に対して着脱可能にするた
めに、装置1には取付棒部材95と載置部材96が設け
られており、この取付棒部材95に対して係止する係止
部材99を軸体99a廻りに回動自在に設けた変性PP
E(ノリル)樹脂製の一対の樹脂製基部101(図示で
は手前側のみ図示)を、載置部材96上に載置した状態
で装着状態にする一方で、洗浄、点検作業のときに上記
の係止部材99の係止を解除することで簡単に取り外せ
るように構成されている。
【0080】この樹脂基部101には上記の駆動モータ
20から駆動力を得る二点鎖線図示の複数のギア102
が軸支されており、これらのギア102による動力伝達
により樹脂基部101において軸支されたエチレンプロ
ピレン樹脂製の搬送ローラ103を同期して駆動する一
方で、各搬送ローラ103に従動するアイドルローラ1
04が回動自在かつ搬送ローラ103に対する所定の付
勢力を得るように設けられており、各ローラ間のニップ
部でペーパーPの一点鎖線図示の搬送路に沿うように搬
送して、乾燥装置22に向けて搬送するように構成され
ている。
【0081】下流側の搬送ローラ103とアイドルロー
ラ104組の間にはペーパーPの下面側を案内するため
に図示の傾斜面を形成するように樹脂材料から成形され
た案内部材105が樹脂基部101の間の空間部位に固
定されている。
【0082】そして、この案内部材105に対向してペ
ーパーPの乳剤面Paに対して線接触するように弾性変
形して残留した処理液を取り除く排除部材106が設け
られている。この排除部材106は、樹脂基部101の
孔部101aに係止する係止爪部107を形成した副基
部108に直に固定されるか、簡単に交換できるように
設けられている。
【0083】図15は、排除部材106を副基部108
に取り付ける様子を示した外観斜視図であって、排除部
材106は、ペーパーPの搬送方向に直交する長手方向
に延設されたゴム硬度45度前後のウレタンラバー製の
弾性部材106aを、エポキシ樹脂シート製の取付板1
09とともに一体成形しており、さらに取付板109に
固定孔部109aを穿設している。
【0084】一方、副基部108には、固定孔部109
aに対して係止する係止爪部108aと開口孔部108
bとを形成した固定部が片支持状態で形成されており、
図示の矢印方向に取付板109を移動してセットするこ
とで係止状態になるように構成されている。
【0085】図16(a)〜(d)は、排除部材の側面図で
あり、先ず(a)において、弾性部材106aが搬送され
るペーパーPとなす角度αは45度以下となる形状部1
06bを図示のように取付板109の両面に対称に形成
している。この結果、係止部の操作で樹脂基部101か
ら副基部108を外してから裏返して再度セットして使
用できることとなる。また、形状部106bはペーパー
Pの搬送ローラによる搬送を妨げない形状であるととも
に、水を下流側に効率良く排除できる形状であるので、
ぺーパーP上から効率良く水を排除できるので処理液槽
16中に戻すことが可能となる。
【0086】また、図16(b)において、弾性部材10
6aは山型になるように取付板109の片面上に形成さ
れている。また、図16(c)において、弾性部材106
aは線接触する縁部から円弧状の凹部を形成している。
そして、図16(d)において、弾性部材106aは副基
部108に直に固定されており、図示のように円弧に変
形した形状部106bを形成している。
【0087】以上説明した予備乾燥装置によれば、ペー
パーPに残留した処理液の水を乾燥装置22に導入する
前に適度に除去できるので、乾燥装置22の搬送スパン
を従来より大幅に短くすることが可能となった。また、
大判サイズ(12インチ)のペーパーPの乾燥効率を上
げることができとともに、水に含まれている微量な化学
成分が乾燥室内へ持ち込まれることを低減できるように
なり、好ましくない乾燥室内及び搬送ローラでの結晶化
の低減に貢献できた。さらにまた、上記のように簡単に
着脱できるのでメンテナンス作業が容易となる。
【0088】<印画濃度測定装置>図17は、印画濃度
測定装置の配置位置を示した正面図である。また、図1
8は図17のX-X線矢視図である。
【0089】図17と図18において、既に説明済みの
構成部品については同様の符号を附して説明を割愛する
と、印画濃度測定装置は、図1において述べたサイズ分
別装置23の複数の搬送ローラ組から構成される搬送手
段により搬送されて、印画形成後に固定トレー25上に
排出される搬送路の途中に設けられる。そして、上記の
ようにサイズ別に分別して排出する通常運転時の前の装
置1の起動時において、最初に印画濃度の測定を濃度計
120を用いて行うことで、その濃度測定結果を露光調
整にフィードバックして適性露光の設定を行うようにし
ている。
【0090】この濃度測定のために、濃度計120はそ
の測定面120aが搬送ローラ組の間に位置するように
して、モータ111により駆動される上流側の搬送ロー
ラ112とアイドルローラ113の搬送力で、後述する
ホワイトバランス校正面122がペーパーPの裏面に当
接して発生する摩擦力に抗してペーパーPを固定トレー
25上に排出できるように構成されている。ホワイトバ
ランス校正面122をペーパーPの裏面に当接する当接
位置と、測定面120aから退避する退避位置との間で
移動させるために後述のように構成される機構は、一対
の主基部110の間に固定され、一対の主基部110の
固定後の剛性アップにも寄与する取付部材115の略中
央において濃度計120に対向して設けられる。
【0091】複数の搬送ローラは、一対分が設けられる
主基部110(図17では奥側の主基部110のみ図
示)の間の空間部において回動可能に不図示の軸受によ
り軸支されており、図示のように濃度計120の測定面
120aの上流と下流側の搬送ローラ組は、セレクタ2
4の上方に位置しており、濃度測定時には、固定トレー
25にペーパーPを排出する搬送路に沿う搬送が行われ
るようにセレクタ24と各搬送ローラの駆動が行われ
る。このためにベルト114と搬送ローラ112とアイ
ドルローラ113から形成される搬送路が図示のように
設けられており、各搬送ローラ112を共通のモータ1
11からの動力伝達を不図示のベルトとプーリとから構
成されるベルト動力伝達機構で駆動することで、図中の
破線矢印図示の搬送路に沿うように搬送して、通常運転
時において、ペーパーPのサイズ判定後に固定トレー2
5またはベルトコンベア26上に排出する。
【0092】ベルトコンベア26は、図18に図示のよ
うに主基部110間の配設距離分の全長を有する無端の
弾性体をプーリ117、117間に張設し、プーリ11
7の一方をベルト118を介してモータ116により駆
動して矢印方向に駆動して、載置されたペーパーPを上
記の分別載置装置27の循環バケット28上に落下させ
るように構成されている。
【0093】次に、図19は印画濃度測定装置を拡大し
て示した正面図であり、図20(a)と(b)は図19
のX-X線矢視断面図である。
【0094】両図において、既に説明済みの構成部品に
ついては同様の符号を附して説明を割愛すると、濃度計
120は、主基部110間に固定された取付部材121
にスポット溶接されたブラケットに対してネジ止めで固
定され、ケーブル120bを上記の制御部30に接続す
る。この取付部材121には濃度計120の測定面12
0aを上記のホワイトバランス校正面122に露出させ
る開口部が形成される一方で、ペーパーPの印画面を案
内する図示の形状を有した所定樹脂製のガイド部材13
7が開口部の両側に固定されている。ホワイトバランス
校正面122は、ガイド部材138の開口部138aを
介して動作位置に移動する。
【0095】また、ホワイトバランス校正面122を交
換可能に固定したプレート123は図示の形状に曲げ加
工されており、プレート123の4隅にスタッド125
を固定し、これらのスタッド125をプレート127の
4隅に設けたブッシュ128によりスラスト方向に移動
可能に支持する一方で、プレート123、127が互い
に離れるように付勢する圧縮コイルバネ126がセット
され、スタッド125に形成された溝部に止め輪131
をセットして移動部が完成する。
【0096】プレート127の略中央には上記の基部部
材115に対して調節可能に固定された吸引式電磁ソレ
ノイド130の軸体130aに固定される固定ブッシュ
140がネジ止めで固定されるとともに、このプレート
127には2本のスタッド129が固定されており、こ
れらのスタッド129を基部部材115の4箇所に設け
たブッシュ133によりスラスト方向に移動可能に支持
する一方で、プレート127を図19の矢印方向に移動
付勢する付勢部である圧縮コイルバネ132がスタッド
129に形成された溝部にセットされた止め輪131と
基部部材115との間にセットして往復移動部が完成す
る。
【0097】以上のように構成することで、吸引式電磁
ソレノイド130への通電を行うことで、軸体130a
の吸引移動が行われて、図20(b)に図示のように、
固定ブッシュ140を固定したプレート127が圧縮コ
イルバネ132の付勢力に抗して矢印方向に移動され
る。これに前後してホワイトバランス校正面122を固
定したプレート123に対する移動力が4個の圧縮コイ
ルバネ126による個別の圧縮力として伝えられ、ホワ
イトバランス校正面122をペーパーPの裏面に当接す
る当接位置に移動する。また、上記の濃度計の略中央と
して、レバーなどを介することなく直接ホワイトバラン
ス校正面122を当接位置に移動するように構成されて
いる。
【0098】このとき、ホワイトバランス校正面122
は、上記の4個の圧縮コイルバネ126とスタッド12
5とによるフローティング状態でプレート127が支持
されていることから、ペーパーPの裏面に対する均一な
当接状態に維持できる。当接状態後に、ソレノイド13
0への通電を停止すると、圧縮コイルバネ132の戻り
力で図20(a)に図示の退避位置に戻る。なお、上記
のフローティング状態は、必要最小限度として3個の圧
縮コイルバネ126とスタッド125とで実現可能とな
る。
【0099】以上のように構成することで、現像液、定
着液の状態、ペーパーPの状態に合わせて最適な色が出
る様に露光制御するときに、現像液、定着液の状態を確
認する為のテストペーパーとテストネガを使用した濃度
測定を行い、露光制御部にフィードバックする。
【0100】以上のように駆動手段として電磁ソレノイ
ド130をプッシュタイプ(吸引時に押し出すもの)と
し、さらにプレート123、127の中央部位を直にソ
レノイド駆動することで、動作を安定させる事ができ、
また、構造も簡単であり構成部品数を少なくできるので
コストダウンを実現でき、しかも取付空間を極めて少な
くできるようになった。
【0101】<印画紙排出装置>図21(a)は、図1
で示したベルトコンベア26を装置1の主基部110に
対する片支持状態で設ける片支持部材150の一部を示
した正面図である。
【0102】上記のように、ベルトコンベア26は装置
1の側面に設けられた分別載置装置27の上方に位置す
るように突出して設けられることから、上記のサイズ分
別装置23の基部に対する片支持状態で設けなけらばな
らない。また、印画紙排出装置全体は、装置1に対して
簡単に固定または取り外すことが必要となる。
【0103】そこで、板金製の主基部110の縁部15
2の近傍に一方の係止部151を図示のように形成して
おき、この係止部151への係止後に、支持部材150
を下方に向けて回動自在にするための他方の係止部15
3を同じく板金製(板厚1.6mm前後)の片支持部材
150に形成し、この係止部153の下方から始まるよ
うに所定距離分に渡り直角に曲げ加工される当接部15
4を形成しておき、この当接部154を主基部110の
縁部152に当接する当接状態に維持し、かつ当接部1
54の下端部154aを縁部152から直角に形成され
る段差部158上において支持するようにして、主基部
110に形成される一方の締結部であるネジ孔155に
締結される片支持部材150の他方の締結部の貫通孔1
56にネジを通してネジ孔155にネジ止めすることで
固定する。
【0104】このように構成することで、片支持部材1
50を矢印方向に移動してセットし、図21(b)の外
観斜視図に図示のように、片支持部材150の係止部1
53が基部110の係止部151に係止されて、かつ当
接部154が縁部152で当接されてそれ以上の回動が
防止され、段差部158で当接部154の下端部154
aを支持して全重量の半分を担うようにした後に、ネジ
160で互いに固定して組み付けを終了する。
【0105】あるいは、図21(c)の別実施形態の外
観斜視図において、板金製の主基部110の縁部の近傍
にスタッドの一方の係止部151を固定しておき、この
係止部151への係止後に、支持部材150を下方に向
けて回動自在にするための他方の係止部153と縁部1
52とを同じく板金製(板厚1.6mm前後)の片支持
部材150に形成し、係止部151の下方から始まるよ
うに所定距離分に渡り直角に曲げ加工される当接部15
4を主基部110側に形成しておき、ネジ160でネジ
止めすることで固定する。
【0106】以上のように片支持部材を構成し、基部に
固定することでベルトコンベア26上に常識的な外力が
加えられても変形しない十分な強度で固定できる。すな
わち、所謂板金製の片支持部材150を主基部110に
対して固定することで十分な支持強度を得ることがで
き、ねじれ発生でベルトコンベア26が下がるなどの不
具合を防止できるようになる。また、取り外し作業は、
2本のネジ160をドライバーで緩めて取り外せば、図
21(a)の矢印と逆方向に移動できるので簡単に取り
外せる。
【0107】図22は、片支持部材を図示のように一対
分設け、一方の片支持部材150aは、ベルトコンベア
の搬送機構の取付用基部を一体的に形成した様子を示し
た外観斜視図である。本図において、既に説明済みの構
成部品については同様の符号を附して説明を割愛する
と、主基部110a、110bは図18で示したように
搬送ローラ組を両支持状態で軸支するために一対分が設
けられている。
【0108】そして、各主基部110a、110bに
は、上記の係止部151と段差部158が各々同じ位置
に形成されている。
【0109】また、片支持部材150aは、ベルトコン
ベアのプーリを軸支する軸受セット用の4個の孔部16
1を図示のように、ベルト搬送機構の取付用基部164
に一体形成するように板金加工されており、さらに破線
図示のモータ116を固定するように構成されている。
この片支持部材150aに対して他方の片支持部材15
0bが、2本のネジをネジ孔155に螺合して固定す
る。
【0110】また、各片支持部材150a、150bの
当接部154は図示のように内側に曲げ加工されてお
り、上記の係止部153に連続する傾斜面162を図示
のように形成して、取り付け作業の際に各傾斜面162
が主基部110a、110b間の内壁面に当接して案内
されて確実に係止部151、153の係止状態になるよ
うに構成されている。
【0111】その後に、2本のM4のネジ160を固定
して組み付けを完了する。以上のようにベルトコンベア
の基部を曲げ力の発生する根元で抑えている為にたわみ
変形が発生せず、強度的には必要十分となる。以上の構
造により、従来は必ず必要であった保強用ステー及びこ
の保強ステーに取付けられた保持部材を廃止できるよう
になった。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
結晶化する処理液を充填した容器を用いて処理液を供給
する場合において、流路の結晶化を防止することができ
る処理液供給装置を提供できる。加えて処理液のしずく
の落下で、装置内部が汚されることを防止できる処理液
供給装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置1の全体構成の要部を示すために筐体2に
対して着脱自在に設けられるカバーを全て取り外して示
した正面図である。
【図2】図1の処理液槽16に対して夫々の処理液を供
給する配管図である。
【図3】装置1に箱体43をセットする様子を示した外
観斜視図である。
【図4】箱体43をセットした後の要部断面図である。
【図5】図4のX−X線矢視図である。
【図6】処理液供給装置の要部を破断して示した構成図
である。
【図7】図6のX-X線矢視図である。
【図8】中空管66の噴射孔部66aから噴射される水
の様子を矢印で示した外観斜視図である。
【図9】処理液供給装置の動作説明のフローチャートで
ある。
【図10】容器29を保持する保持位置と待機位置との
間で駆動される載置部材42を傾斜位置に回動した様子
を示した図である。
【図11】搬送手段である搬送ラック17の概略構成図
である。
【図12】図11のX-X線矢視断面図である。
【図13】(a)は、搬送ローラ84を樹脂製軸受90
で軸支し、樹脂製留め輪93を嵌合して完成後に右に向
かう矢印方向に移動した様子を示した断面図であり、
(b)は左に向かう矢印方向に移動した様子を示した断面
図であり、(c)は別形状の樹脂製軸受90を示した断
面図である。
【図14】予備乾燥装置100の概略構成図である。
【図15】排除部材106を副基部108に取り付ける
様子を示した外観斜視図である。
【図16】(a)〜(d)は、排除部材の側面図である。
【図17】印画濃度測定装置の配置位置を示した正面図
である。
【図18】図17のX-X線矢視図である。
【図19】印画濃度測定装置を拡大して示した正面図で
ある。
【図20】(a)と(b)は、図19のX-X線矢視断
面図である。
【図21】(a)は、図1で示したベルトコンベア26
を装置1の基部110に対する片支持状態で設ける片支
持部材150の一部を示した正面図、(b)は固定後の
外観斜視図、(c)は別構成の外観斜視図である。
【図22】一方の片支持部材150aをベルトコンベア
の搬送機構の取付用基部として一体形成した様子を示し
た外観斜視図である。
【符号の説明】
1 感光材料処理装置 2 筐体 16 処理液槽 17 搬送ラック 19 補充タンク 21 水タンク 22 乾燥装置 23 サイズ分別装置 24 セレクタ 25 固定トレイ 26 ベルトコンベア 27 分別載置装置 29 容器 29a 容器開口部 33 廃液タンク 35 モータ 36 ポンプ 37 電磁弁 39 チューブ 41 カバー 42 載置部材 43 箱体 44 軸支部 45 係合部材 48 ギアドモータ 52 ガイドピン 55 シール部材 56 ローラ 58 モータ 60、61 流路 62 刃先部 63 筒状体 63b 回収孔部 65 ベローズ体 65a 内壁面 65f 延設部 66 中空管(噴射手段) 67 スペーサ 68 摺動軸受 69 受け皿部材 70 圧縮コイルバネ 71 カムフォロア部材 72 カム 73、74 プーリ 75 ベルト 77 配管 78 電磁弁 79 ポンプ 80 液面レベルセンサ 81 エルボウ管 82 Oリング 83、84、85 搬送ローラ 86 案内部材 88 ラック基部 90 樹脂製軸受 91、92 ギア 93 樹脂製止め輪 95 取付棒体 96 載置部材 99 係止部材 100 予備乾燥装置 101 樹脂基部 102 ギア 103 搬送ローラ 104 アイドルローラ 105 案内部材 106 排除部材 108 副基部 110 主基部 111 モータ 112 搬送ローラ 113 アイドルローラ 114 ベルト 115 基部部材 116 モータ 117 プーリ 118 ベルト 120 濃度計 120a 測定面 121 取付部材 122 ホワイトバランス校正面 123 プレート 125 スタッド 126 圧縮コイルバネ 127 プレート 128 ブッシュ 129 スタッド 130 ソレノイド 131 止め輪 132 圧縮コイルバネ 133 ブッシュ 137、138 ガイド部材 140 固定ブッシュ 150 片支持部材 155、156 締結部 P ペーパー(印画紙)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を充填し容器開口部をシール部材
    で封止した容器を用いて、前記シール部材を穿孔して処
    理液を感光材料処理装置の処理槽に供給する処理液供給
    装置であって、 前記容器開口部が下方に向かう不動状態で保持する保持
    手段と、 前記シール部材を穿孔する中空形状の刃先部の内壁部に
    連通する流路と、前記刃先部の外壁部から漏れ出た前記
    処理液を前記流路に流入させて回収を行なうために前記
    容器開口部を取り囲んで配設される回収部材とから構成
    される穿孔手段と、 前記穿孔手段を下方側の待機位置と前記穿孔のための穿
    孔位置との間で昇降させる昇降手段と、 前記流路と前記回収部材の内壁面に向けて希釈液を噴射
    する噴射手段と、 前記処理液が前記流路と前記回収部材に残留することを
    防止し、かつ前記処理液を希釈するために前記噴射を所
    定タイミングで実行するための制御手段と、を具備する
    ことを特徴とする処理液供給装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、前記容器を着脱自在に
    設けるために前記容器開口部を保持する保持位置と待機
    位置との間で駆動される保持機構を備えた基部を、前記
    感光処理装置側の主基部に対する傾斜位置と垂直位置と
    の間で回動自在に設けて構成されるとともに、 前記基部が前記傾斜位置に回動された状態において、前
    記容器開口部の下方に位置する延設部を、前記回収部材
    の上方開口部の一部から延設したことを特徴とする請求
    項1に記載の処理液供給装置。
  3. 【請求項3】 前記噴射手段は、希釈液を貯めたタンク
    に接続されるポンプに接続される上端封止の中空管であ
    って、前記中空管の上端近傍の外周面において前記流路
    の内壁に向けて噴射を行なう複数の噴射孔部を形成する
    とともに前記流路の略中央に設けられ、 また前記回収部材は、自然状態で前記容器開口部を取り
    囲み上下方向に変形するベローズ体であり、 前記流路に穿設された開口孔部を介して前記ベローズ体
    の内壁面の洗浄を可能に構成したことを特徴とする請求
    項1または2に記載の処理液供給装置。
  4. 【請求項4】 前記流路は、前記刃先部を上端部に形成
    した筒状体と、前記筒状体に連通して設けられ前記処理
    槽に前記処理液を供給するチューブ体とから形成され、 前記中空管を前記筒状体と同心円状に配置するととも
    に、前記チューブ体が前記筒状体の下方側面から延設す
    るように接続したことを特徴とする請求項3に記載の処
    理液供給装置。
  5. 【請求項5】 前記容器は、前記処理液である現像液と
    定着液と安定液とを個別に充填するとともに、前記穿設
    手段を個別に配置し、前記昇降手段により前記穿孔手段
    を同時駆動するように構成されることを特徴とする請求
    項1に記載の処理液供給装置。
JP2001154411A 2001-05-23 2001-05-23 処理液供給装置 Withdrawn JP2002351039A (ja)

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