JP2002055401A - 印画紙振分装置 - Google Patents

印画紙振分装置

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JP2002055401A
JP2002055401A JP2000243090A JP2000243090A JP2002055401A JP 2002055401 A JP2002055401 A JP 2002055401A JP 2000243090 A JP2000243090 A JP 2000243090A JP 2000243090 A JP2000243090 A JP 2000243090A JP 2002055401 A JP2002055401 A JP 2002055401A
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driven roller
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JP2000243090A
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Hideo Gamo
秀郎 蒲生
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Original Assignee
Nidec Copal Corp
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  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画紙を搬送路の左右二列に振り分けるとき
に、印画紙のサイズ如何に拘わらず、斜行を完全に防止
して搬送路に対して確実に平行に搬送することができ、
かつ駆動音を低く抑えることのできる印画紙振分装置の
提供。 【解決手段】 印画紙振分装置の従動ローラ67、69
を駆動ローラ66に対する圧接状態で維持するために従
動ローラの移動量δを駆動ローラとの当接位置からペー
パーの厚さ以下に設定し、従動ローラの外周面に所定厚
さの多孔質の弾性軟質体73を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印画紙振分装置に係
り、特に露光後の印画紙を、搬送路の下流に向けて左右
二列に振り分けるようにして搬送することで、処理速度
をアップするために写真処理装置に設けられる装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】所定サイズに予め切断された印画紙(以
下ペーパーと呼ぶ)の乳剤面上に露光焼付けを行った後
に、現像、定着、安定用の処理液体を内蔵した処理槽内
を順次通過するように搬送し、乾燥して外部に排出する
ように構成された写真処理装置が実用化されている。
【0003】こうした写真処理装置には、所望サイズに
露光する際に、露光部においてペーパーを回転する必要
のある場合にはペーパーを90度回転してから露光焼き
付けする機能と、フィルムの現像を行う機能を一体的に
備える一方で、ペーパーマガジンにおいて光を遮断する
ようにして内蔵されている長尺の印画紙である連続ロー
ルペーパーをカッターユニットで所望サイズに予め切断
し、乳剤面を上にして露光部に搬送してから、露光焼付
を行ってから、各処理槽を通過するようにして現像、定
着、安定を行い、乾燥後に完成した写真を得るものがあ
る。
【0004】一方、本願出願人は実公平6−30765
号及び特開平9−329885号公報において、印画紙
振分装置を夫々提案しており、搬送路の上流において、
所望のカットサイズに予め切断された印画紙を、左右二
列になるように印画紙を搬送することで処理速度の向上
を図るようにしている。
【0005】すなわち、実公平6−30765号公報に
よれば、低速及び高速で搬送ローラを常時駆動するよう
にして、受け継ぐように構成しているが、駆動ローラと
従動ローラのペアが1つである印画紙振分装置を提案し
ている。
【0006】また、特開平9−329885号公報にお
いて、搬送路の搬送方向に沿うように印画紙のサイズ以
下の距離分を隔てて夫々上流側の軸体と下流側の軸体を
設け、各軸体により駆動ローラと従動ローラの第1のペ
アと、駆動ローラと従動ローラの第2のペアとを軸支す
ることで、パノラマ写真にも対応して斜行することなく
振り分け可能にした印画紙振分装置を提案している。
【0007】図7(a)は、上記の公報になる印画紙振
分装置の要部断面図であって、軸体250において駆動
可能に軸支されるとともに、矢印D1、D2方向に移動
可能に軸支される駆動ローラ166と軸体252により
軸支され、矢印D1、D2方向に移動可能に軸支される
従動ローラ167の第1のペアを示したものであり、第
2のペアも同様に構成されている。
【0008】そして、駆動ローラ166と従動ローラ1
67の双方とも同じ硬度のラバー製とすることで、直径
変化に伴う搬送速度変化を防止するように構成されてい
る。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平9−329885号公報になる印画紙振分装置に
よれば、図7(a)に図示のように矢印D1方向に駆動
された状態では、軸体252を軸支するために基部79
に穿設された長孔部79a中に夫々設けられている軸受
71、71が、図7(a)のX−X線矢視断面図である
図7(c)、図7(a)のY−Y線矢視断面図である図
7(b)とに夫々示すように移動する状態となる。すな
わち、プーリ253間に張架されている無端コイルバネ
253の引張り作用により軸受71、71に移動力が作
用することで、コイルバネが弱くなった場合の交換が遅
れること等により軸体252が破線図示のように傾斜す
ることが想定され、そのまま長期間使用した場合、印画
紙が平行に搬送されないことも考えられる。
【0009】したがって、本発明は上述した問題点に鑑
みてなされたものであり、印画紙を搬送路の左右二列に
振り分けるときに、印画紙のサイズ如何に拘わらず、斜
行を完全に防止して搬送路に対して確実に平行に搬送す
ることができ、かつ駆動音を低く抑えることのできる印
画紙振分装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、露光後の印画
紙を、搬送路の下流に向けて左右の二列に振り分けて搬
送するために、前記搬送路の搬送方向に沿い前記印画紙
サイズ以下の距離分を隔てて夫々配設される上流側の軸
体により軸支される駆動ローラと従動ローラの第1のペ
アと、下流側の軸体により軸支される駆動ローラと従動
ローラの第2のペアと、前記第1のペアと、前記第2の
ペアを駆動及び停止する駆動モータと、前記第1のペア
と、前記第2のペアにおける前記駆動ローラと前記従動
ローラの両端部に対して当接し、前記搬送路の左右方向
に前記第1のペアと、前記第2のペアを前記軸体で案内
して往復駆動する移動手段と、前記移動手段の初期位置
を検出する検出手段と、前記駆動手段と前記移動手段と
前記検出手段に接続される制御手段とから構成される印
画紙振分装置であって、前記従動ローラは、外周面に所
定厚さの多孔質の弾性軟質体を備え、前記従動ローラと
前記駆動ローラとの当接位置からの移動量を、前記印画
紙の厚さ以下となるように設定したことを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施形態に
ついて添付の各図面を参照して述べる。
【0012】先ず、図1は写真焼付現像装置1の全体構
成の要部を示すために筐体2に対して着脱自在に設けら
れるカバーを全て取り外して示した外観斜視図であり、
オプション設定されるペーパーマガジン左収納部2aを
増設した様子を示しており、また完成写真の排出部につ
いては省略して示してある。
【0013】本図から明らかなように、装置1は縦長偏
平に構成することで、極力占有面積を取らないようにす
る一方で、前面から主要な各部分に簡単にアクセスでき
るように配慮されている。この結果、特に我が国におけ
る狭い店内等において壁面に対してかなり近接するよう
に装置1を設置した場合であっても、日常行われるべき
種々の作業である処理液の交換乃至補充の際に、簡単に
使用できるようにするとともに、装置1の背面に対する
アクセスを極力不要するようにしている。
【0014】また、このペーパーマガジン左収納部2a
は、図中の矢印Yで示された装置1の側面から分離可能
に取付けられ、カッターユニット4とともに増設できる
ようにして、図示のように2個のペーパーマガジン3を
同時に装填可能にしている。このようにして、より需要
の高い使用頻度となった場合には、ペーパーマガジン3
を適宜増設できるようにして、ペーパーマガジン右収納
部2bのみを配設した状態で完成された写真焼付現像装
置1を、最初にラボや写真館等に導入するようにしてお
き、導入後の使用頻度とパノラマ写真を含むペーパーの
消費量に基づき、適宜ペーパーマガジン左収納部2aを
増設可能にしている。
【0015】一方、写真焼付面側に発色乳剤を予め塗設
した印画紙(以下ペーパーとも呼ぶ)は、所定幅寸法
(例えば、89mm幅)の連続した長尺ロールペーパー
として捲回状態で、かつ光を完全に遮断した状態にされ
てペーパーマガジン3内において回転自在に内蔵されて
いる。
【0016】このペーパーマガジン3は、ペーパーマガ
ジン左収納部2aとペーパーマガジン右収納部2bに対
して共通に使用できるようにするために、図示のように
左右対称に構成されるとともに、表裏面の両方の壁面に
おいて取出し装填用のハンドル3aが夫々設けられてい
る。また、内蔵のロールペーパーをマガジン3の外部に
排出する際の開口部の自動開閉機構を構成するシャッタ
ー板は、ペーパーマガジン右収納部2bとペーパーマガ
ジン左収納部2aのいずれに挿入した場合でも同じよう
に自動的に開閉するように構成されており、構成部品の
共通化を図るとともに使い勝手を向上させている。
【0017】また、このペーパーマガジン3に近接して
設けられるカッターユニット4は後述するように、連続
搬送されるペーパーPを焼付け前に所望サイズに切断す
るためのものであり、このカッターユニット4により所
定のカットサイズに切断されたペーパーPは、先ず暗箱
7内に設けられた露光焼付部5に搬送されて、テーブル
8上に一時的に吸着固定されて、露光のための準備が整
い、二点鎖線で図示の露光部6に対してフィルムFを順
次駒送りして、ズームレンズ等からなる光学系6aを自
動または手動にて調整して所望のサイズの像をペーパー
P上に結像して焼付けるように構成されている。
【0018】この露光動作の後に、カッターユニット4
の上方に配設された副搬送部9に向けてパーパーPを搬
送し、続いて主搬送部10に搬送する。この主搬送部1
0にはペーパーの搬送途中において挨拶文等を写真に焼
付けるためのグリーティングユニット11が簡単に着脱
自在に設けられている。このために、主搬送部10へは
頻繁にアクセスする必要があり、主搬送部10は筐体2
の手前に簡単に引き出せるように構成されている。
【0019】また、この主搬送部10の下流側には露光
後のペーパーPの現像、定着、安定を順次行うための処
理槽12が図示のように階段状に設けられており、処理
槽12の間に設けられた反転ロール13により方向転換
して乾燥ユニット17に送り込むようにして乾燥後に、
最終的に装置1の外部に排出するように構成されてい
る。
【0020】一方、処理槽12の中段の下方部位には処
理液の補充用の補充タンク15が設けられる一方で、タ
ンクの下方のドレイン14を介して使用済みの処理液を
回収できるようにして、前面のカバー(不図示)のみを
開くことで、日常必要となる作業が全てできるように配
慮されている。
【0021】そして、乾燥ユニット17の下方の空間を
占める筐体2内には電源部19が設けられるとともに、
この電源部19の上には上記の処理槽12に関係する種
々の制御を行うためのプロセッサー制御ユニット18が
配設されており、上記の暗箱7の左側面に固定されたペ
ーパー搬送を司る主制御ユニット16との間で種々の制
御データの交換を行いつつ装置全体の制御を行うように
構成されている。
【0022】次に、図2は、図1の主搬送10における
ペーパー搬送の様子を示した要部拡大の外観斜視図であ
る。
【0023】本図において、既に説明済みの構成には同
一符号を付して説明を割愛して述べると、カッターユニ
ット4で切断されたペーパーPはテーブル50上に穿設
された多数の孔部の吸着作用により隙間なくテーブル側
に吸引される。このテーブル50の下方には旋回モータ
により図示の矢印d3方向に回転可能な吸着部51が搬
送方向に往復移動可能に設けられており、図示の位置に
おいてペーパーPを保持して露光のための焼き付けを行
うようにしている。ファン58は、テーブル50に内装
されており、負圧を発生する。
【0024】この露光焼き付け後に、ペーパーPは矢印
d4方向に主搬送部10に向けて搬送されて図中のペー
パーP1の位置で、大判ペーパーPLであるか否かの判
断がされた後に、矢印d5方向に搬送される。ここで、
ペーパーサイズが小型(127×89mm)の時はP
3、P4、P5、P6の位置になるように、左右に振り
分けて搬送するようにして、処理槽12内を二列になる
ように搬送する。このように二列搬送して、処理速度を
アップする。また、パノラマ写真(254×89mm)
のように縦長の場合も同じように二列で搬送できるよう
にしている。
【0025】一方、露光部6に装填されるフィルムの搬
送方向に対して直交するように焼付けを行いたい場合に
は、不図示の旋回モータで旋回駆動される吸着部51を
矢印d3方向に90度駆動して焼付けを行えるようにし
て、同一種類のペーパーのままで、複数種類の異なるサ
イズを全て露光できるように構成されている。
【0026】図3は、図2で簡単に説明したようにペー
パーを左右に振り分けてから、ペーパーP3、P4の位
置に移動する印画紙振分装置の外観斜視図である。本図
において、既に説明済みの構成には同一符号を付して説
明を割愛して未説明の構成に限定して以下に述べる。先
ず、左右2枚の基部となるベースプレート79には後述
する軸受(図示しない)が設けられており、図示のよう
に断面が小判状に加工されているフラット面250aを
一体的に形成した駆動シャフト250と、ガイドシャフ
ト252とを夫々回動自在に軸支している。また、駆動
シャフト250とガイドシャフト252には夫々プーリ
254が固定されており、プーリ254の間において無
端スプリングリング253を張設することで、駆動シャ
フト250において摺動自在に設けられている駆動ロー
ラ66に対して従動ローラ67が確実に当接するように
して、搬送時のスベリ防止を図るように構成されてい
る。このために、ガイドシャフト252側の軸受は上下
方向に移動できるクリアランスを有している。
【0027】また、駆動シャフト250と同様に断面が
小判状に加工されている駆動シャフトとガイドシャフト
258とがさらに下流側に配設されており、駆動シャフ
トにおいて摺動自在に設けられている駆動ローラ(不図
示)を駆動するとともに従動ローラ69を案内するよう
にしている。
【0028】主キャリッジ100は図示のように4隅に
おいて4個のスラストブッシュ260を固定している。
これらのスラストブッシュ260の内側の壁面において
上記の従動ローラ67、69の両側面を摺接面としてガ
イドすることで、主キャリッジ100が図示の矢印D
1、D2の方向に駆動されるに伴い、従動ローラ67、
69を同様に矢印D1、D2方向に移動するようにして
いる。
【0029】また、この主キャリッジ100に対向して
設けられる副キャリッジ101の4隅において4個のス
ラストブッシュ260が固定されており、これらのスラ
ストブッシュ260の内側の壁面において上記の駆動ロ
ーラ66と不図示の駆動ローラの両側面を摺接面として
ガイドするとともに、小判状に形成されている駆動シャ
フト250の対向するフラット面250aにより駆動ロ
ーラ66、68の小判孔部66a、68a(図示せず)
に対して回動力を伝達するようにして、駆動ローラ6
6、68を駆動するとともに、主キャリッジ100とと
もに副キャリッジ101が図示の矢印D1、D2の方向
に駆動されるに伴い、従動ローラ67、69と完全同期
して矢印D1、D2の方向に移動するように構成されて
いる。
【0030】以上のように主キャリッジ100と副キャ
リッジ101とを駆動するために、ベースプレート79
の側面に固定されるモータ82は所謂両軸タイプが使用
されており、両軸においてタイミングプーリ82a、8
2bが固定されており、これらのプーリと、片方のベー
スプレート79の内側に回転自在に固定されている2個
のテンションプーリ256との間において2本のタイミ
ングベルト255を張設するとともに、タイミングベル
ト255の途中部位を固定ブラケット257を用いて主
副キャリッジ100、101に対して固定している。以
上の構成によりモータ82の正逆方向の駆動に伴い主副
キャリッジ100、101を完全同期して矢印D1、D
2方向に移動する。
【0031】また、上記の駆動シャフト250を駆動す
るプーリ251は所謂ダブルタイプであって、タイミン
グベルト87、88を図示のように張架している。そし
て、センサは破線で図示のようにペーパー先端を検出す
るセンサS1と、ペーパー幅を検出するセンサS2が、
駆動ローラ66の上流において図示しないガイド板によ
り配設されている。
【0032】次に、図4は図2におけるペーパーP4の
位置に移動した様子を示した振り分け部の外観斜視図で
ある。本図と図2において、既に説明済みの構成には同
一符号を付して説明を割愛して未説明の構成に限定して
以下に述べる。
【0033】先ず、図2で示した中立位置において、矢
印d5方向にペーパーが搬送されてから、振り分け可能
なサイズであることがセンサS2で検出されると、先
ず、中立位置でペーパーを駆動ローラ66と従動ローラ
67のペアと、駆動ローラ(不図示)と従動ローラ69
のペアの間で保持する状態にしてから停止する。この後
に予め初期化動作(フローチャートを用いて後述する)
が終了しているモータ82の矢印r5方向の駆動が行わ
れて、タイミグベルト255を介して動力が伝達され
て、主副キャリッジ100、101が図示のように矢印
D1方向に駆動されて、ペーパーPを左列に移動する。
この後に、モータ81の駆動が行われてペーパーPを矢
印D4方向に送り出して、下流のモータによる搬送に受
け継ぐようにする。また、図示しないが、ペーパーPを
右列に移動する場合も略同様にモータ82と、モータ8
1の駆動が行われてペーパーPを送り出して、下流のモ
ータによる搬送に受け継ぐように構成されている。
【0034】ここで、スラストブッシュ260で挟まれ
た状態でシャフトに案内されて左右に移動するローラと
スラストブッシュ260の摺接面との間に隙間Gが多く
発生すると、ペーパーの斜行の原因となる。つまり、下
流側の駆動ローラ66と従動ローラ67のペアと、その
上流側の駆動ローラ68と従動ローラ69のペアの間で
保持する際に、双方のペアがスラストブッシュ260の
摺接面に対して隙間無く当接して同じように片方によっ
ておらず上流側に隙間Gがある場合には、斜め左方向に
斜行してしまう。この結果、下流の処理槽12におい
て、斜めになったままでペーパー搬送が行われるように
なり、正常な搬送がこれ以降できなくなってしまう。そ
こで、隙間Gができないようにモータ制御される。この
ようにして、下流に向けて二列に振り分けた状態でペー
パーPが搬送される。
【0035】図5(a)は、図4の印画紙振分装置の要
部断面図であって、第1のペアの様子を示したものであ
るが、第2のペアも同様に構成される。
【0036】図5(a)において軸体250はベースプ
レート79に固定されている軸受70により駆動可能に
軸支されるとともに、矢印D1、D2方向に移動可能に
ラバー製の駆動ローラ66を上記のように軸支してい
る。
【0037】また、ガイドシャフト252は、ベースプ
レート79に穿設された長孔部79aにおいて上下移動
可能にされている軸受71により軸支されており、長孔
部において軸受71に軸支された従動ローラの駆動ロー
ラとの当接状態からの移動量δはペーパーの厚さ以下と
なるように設定されている。また、さらに上記の無端コ
イルバネ253を張架することで動力伝達及び、当接状
態を維持するためのプーリ254を図示のように固定し
ている。
【0038】一方、従動ローラ67、69は、内周面に
おいてポリブチレンレテフタレート(PBT)樹脂より
なる基部72と、外周面において所定厚さ(例えば、外
径20mmのローラに対して1.6mm)の発泡性ネオ
プレンまたは発泡性ウレタンなどの多孔質の弾性軟質体
73とから形成されている。
【0039】以上の構成により、駆動ローラ66を所定
硬度のラバー製とすることで、直径変化に伴う搬送速度
変化を防止するとともに、従動ローラ67、69の外周
を所定厚さの弾性軟質体73から構成することで、図5
(a)に図示のように矢印D1方向に駆動された状態で
は、軸体252を軸支するために基部79に穿設された
長孔部79a中に夫々設けられている軸受71、71
が、図5(a)のX−X線矢視断面図である図5
(c)、図5(a)のY−Y線矢視断面図である図5
(b)とに夫々示すように殆ど移動しない状態となる。
すなわち、プーリ253間に張架されている無端コイル
バネ253の引張り作用により軸受71、71に移動力
が作用しても、移動量δはペーパー厚さ以下である上、
従動ローラの弾性軟質体73が全体的に変位すること
で、軸体252が傾斜することがないようにしている。
この結果、駆動ローラ66と従動ローラ67間における
片当り状態が防止でき、搬送力Fが図示のように均等分
布して、印画紙が斜行する問題が解消できるとともに、
弾性軟質体73が振動を吸収するので駆動音を低く抑え
ることができる。
【0040】以上が、写真焼付け現像装置1の機構的な
部分に係る概略構成であって、その特徴としては、ペー
パーマガジン3において光を遮断するようにして内蔵さ
れている連続ロールペーパーRPをロータリ式のカッタ
ーユニット4により、所望のカットサイズに予め切断し
た後に、乳剤面を上にして露光焼付け部にペーパーPを
搬送してから、副搬送部9において上流の主搬送部10
に搬送し、主搬送部10においてバックプリント部によ
り所望データを必要に応じて二列印字を裏面に印刷し、
グリーテイングユニット等により顧客の希望する所望の
写真完成品になるように露光してから、ペーパーPが左
右に振り分けることができるサイズであるかを判断し、
左右に振り分けるかまたはそのまま下流に搬送し、所定
の現像、定着、安定用の処理液体を内蔵している処理層
12をペーパP自体の有する剛性を有効利用するように
して順次搬送した後に、乾燥して外部に排出するもので
ある。
【0041】また、さらなる特徴としては、ペーパーマ
ガジン3は左右勝手違いに使用できるようにして、オプ
ション設定されるパーパーマガジン右収納部2aにも共
通に使用でき、使用場所の制限を考慮して装置の前面か
ら殆ど全ての操作を可能にしている点と、露光焼付け部
においてペーパーを適宜反転するようにして所望のサイ
ズに縦横に露光できる点等が挙げられる。
【0042】図6は、振り分けルーチンを示した概略フ
ローチャートである。本図において振り分装置の初期化
を行うために初期化プログラムに含まれているステップ
S1〜S9が、装置の電源オンと略同時に実行される。
【0043】即ち、ステップS1で主副キヤリッジ10
0、101を駆動するためのモータ82への通電が行わ
れて矢印D1方向に主副キヤリッジ100、101を駆
動する。この後に、主副キヤリッジ100、101に固
定されている図示しないアクチュエータがセンサS10
により検知されてモータ82の駆動が停止されて、逆方
向に予め把握しているステップ数分のモータ駆動を行い
中央位置に戻す(ステップS3)。以上で、初期化動作
が終了して、駆動ローラ66、68と従動ローラ67、
69の夫々のペアの端面が図中の左側の4個のスラスト
ブッシュ260の摺接面に対して隙間なく当接する状態
になる。このようにして、図4に示したような隙間Gが
完全に防止できるようになりパーパー搬送の斜行防止が
できるようになる。
【0044】以上の初期化の後に、上流から搬送される
ペーパーをモータ81の駆動により各ローラ間に保持す
る状態にしてから、モータ81の駆動を停止する。次
に、ステップS5において、モータ82への通電により
矢印D2方向に主副キヤリッジ100、101を駆動し
て停止する。
【0045】以上で、ペーパーPを右列に搬送する位置
に移動できたので、ステップS6において、モータ81
の駆動を再開し、また下流側のモータを起動して、第1
枚目の右列へのパーパー搬送を終了する。
【0046】次に、ステップS7に進み、モータ82を
駆動して、予め把握しているステップ数分のモータ駆動
を行い中央位置に戻す。また、ペーパーをモータ81の
駆動により各ローラ間に保持するようにしてからモータ
の駆動を停止する。
【0047】この後に、センサS10の手前まで、矢印
D1方向に主副キヤリッジ100、101を駆動して停
止する。その後、ステップS9で左列のペーパー搬送を
行うために、モータ81の駆動を行う。以下、ステップ
S2〜ステップS9の一連の動作を繰り返し実行し、モ
ータ駆動に伴う誤差蓄積による駆動位置補正を行うよう
にしている。
【0048】以上のように、所望のカットサイズに予め
切断されてから露光焼付けされた後のペーパーPを、搬
送路の下流へ左右の二列に振り分けて搬送する振り分け
るために搬送方向に沿いカットサイズ以下の距離分を隔
てて夫々配設される上流側の駆動ローラ66と従動ロー
ラ67の第1のペアと、下流側の駆動ローラと従動ロー
ラ69の第2のペアと、第1のペアと、第2のペアを駆
動及び停止する駆動モータ81と、第1のペアと、第2
のペアにおける駆動ローラと従動ローラの両端部に対し
て当接するスラストブッシュ260により搬送路の左右
方向D1、D2にキャリッジが往復駆動するように駆動
モータ82で駆動するとともに、初期位置をセンサS1
0で検出するようにして、斜行を防止できる。また、従
動ローラの移動量δがペーパーの厚さ以下に抑えられて
いる上、従動ローラ67、69の弾性軟質体73が全体
的に変位することで、軸体252が傾斜することがない
ようにして、駆動ローラ66と従動ローラ67、69間
における片当り状態を防止して搬送力Fが均等分布する
ようにして印画紙の斜行防止を図れる。
【0049】また、従動ローラの移動量δをさらに小さ
くできれば、無端コイルバネを不要にすることも可能に
なる。
【0050】尚、本発明は、以下に説明する実施形態に
限定されず、請求の範囲に規定される種々の構成が可能
であり、従動ローラの移動量δをさらに小さくできれ
ば、無端コイルバネを設けないように構成することもで
きる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印画紙を搬送路の左右二列に振り分けるときに、印画紙
のサイズ如何に拘わらず、斜行を完全に防止して搬送路
に対して確実に平行に搬送することができ、かつ駆動音
を低く抑えることのできる印画紙振分装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真焼付現像装置1の全体構成の要部を示すた
めに筐体2に対して一部着脱自在に設けられるカバーを
全て取り外して示し、オプションとして設定されたペー
パーマガジン左収納部2aを増設した様子を示した外観
斜視図である。
【図2】図1の主搬送10におけるペーパー搬送の様子
を示した要部拡大の外観斜視図である。
【図3】図2で説明したペーパーP3、P4の各位置に
移動する印画紙振分装置の外観斜視図である。
【図4】図2におけるペーパーP4の位置に移動した様
子を示した振り分け部の外観斜視図である。
【図5】(a)は、矢印D1方向に駆動された状態を示
す要部断面図、(b)は(a)のY−Y線矢視断面図、
(c)は(a)のX−X線矢視断面図である。
【図6】振り分けルーチンを示した概略フローチャート
である。
【図7】(a)は、矢印D1方向に駆動された状態を示
す要部断面図、(b)は(a)のY−Y線矢視断面図、
そして(c)は(a)のX−X線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 写真焼付現像装置 2 筐体 2a ペーパーマガジン右収納部 2b ペーパーマガジン左収納部 3 ペーパーマガジン 4 カッターユニット 5 露光焼き付け部 6 露光部 7 暗箱 8 テーブル 9 副搬送部 10 主搬送部 11 グリーティングユニット 12 処理槽 13 反転ロール 17 乾燥ユニット 66 駆動ローラ 67、69 従動ローラ 73 弾性軟質体 79 ベースプレート(基部) 79a 長孔部 100 主キャリッジ 101 副キャリッジ 250 駆動シャフト(軸体) 251 タイミングプーリ 252 ガイドシャフト(軸体) 253 無端コイルバネ 254 プーリ P ペーパー(印画紙)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H098 AA02 AA03 CA03 CA37 CA40 CA45 EA09 EA15 2H106 AB04 AB45 AB46 AB53 AB64 AB69 BA11 BA91 2H112 AA11 AA15 BA08 BA18 BA26 3F049 AA02 CA16 DA12 DB04 LA01 LB03 LB08 3F053 EA01 EC04 EC05 EC06 EC07 EC14 ED02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光後の印画紙を、搬送路の下流に向け
    て左右の二列に振り分けて搬送するために、前記搬送路
    の搬送方向に沿い前記印画紙サイズ以下の距離分を隔て
    て夫々配設される上流側の軸体により軸支される駆動ロ
    ーラと従動ローラの第1のペアと、下流側の軸体により
    軸支される駆動ローラと従動ローラの第2のペアと、前
    記第1のペアと、前記第2のペアを駆動及び停止する駆
    動モータと、前記第1のペアと、前記第2のペアにおけ
    る前記駆動ローラと前記従動ローラの両端部に対して当
    接し、前記搬送路の左右方向に前記第1のペアと、前記
    第2のペアを前記軸体で案内して往復駆動する移動手段
    と、前記移動手段の初期位置を検出する検出手段と、前
    記駆動手段と前記移動手段と前記検出手段に接続される
    制御手段とから構成される印画紙振分装置であって、 前記従動ローラは、外周面に所定厚さの多孔質の弾性軟
    質体を備え、前記従動ローラと前記駆動ローラとの当接
    位置からの移動量を、前記印画紙の厚さ以下となるよう
    に設定したことを特徴とする印画紙振分装置。
JP2000243090A 2000-08-10 2000-08-10 印画紙振分装置 Withdrawn JP2002055401A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016132544A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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