JP3530520B2 - 処理液供給装置 - Google Patents

処理液供給装置

Info

Publication number
JP3530520B2
JP3530520B2 JP2002215360A JP2002215360A JP3530520B2 JP 3530520 B2 JP3530520 B2 JP 3530520B2 JP 2002215360 A JP2002215360 A JP 2002215360A JP 2002215360 A JP2002215360 A JP 2002215360A JP 3530520 B2 JP3530520 B2 JP 3530520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
processing liquid
support member
liquid supply
cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002215360A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004061525A (ja
Inventor
弘一 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2002215360A priority Critical patent/JP3530520B2/ja
Publication of JP2004061525A publication Critical patent/JP2004061525A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3530520B2 publication Critical patent/JP3530520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は処理液供給装置に係
り、特にボトルから処理液を感光材料処理装置に対して
供給する技術に関するものである。
【従来の技術】感光材料処理装置の処理槽に対して、ボ
トルに充填された処理液を適宜供給する技術が知られて
いる。特開平9−073158号公報には、このような
技術の一例が開示されている。この公報における図面の
図12には、ボトルの収容部を感光材料処理装置に回動
自在に設けておき、ボトル開口部を上にして収容部にセ
ットし、収容部を奥側に向けて大きく回動操作すること
で、ボトル開口部が下方に向くようにして装填を行う構
成が示されている。そして、ボトルを装填した後に、ボ
トルの開封を行うことにより、感光材料処理装置の処理
槽に対して現像液と定着液と安定液の各原液の送液を行
うようにしている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に提案される構成によれば、ボトル開口部を上にして
収容部にセットした後に、収容部を感光材料処理装置の
奥側に向けて大きく回動する構成であるために、約12
0度の大きな操作角度と、ボトルの自重を支えるための
大きな操作力が必要になり、手前側から奥側に向けて収
容部を回動する際に、勢い良く回動操作を行うとボトル
が移動してしまい位置ずれが発生する。
【0003】したがって、本発明は上記の問題点に鑑み
て成されたものであり、ボトルをより安定して装填位置
に移動することのできる処理液供給装置の提供を目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、処理液が収容
されたボトルを開封し、前記ボトル内の処理液を処理部
へ供給するための感光材料処理装置の処理液供給装置で
あって、前記ボトルが倒立状態で収容される収容部と、
前記収容部内の前記ボトルを開封する開封手段と、を備
え、前記収容部は、前記ボトルを着脱自在に支持すると
共に、前記ボトルを倒立状態で前記収容部内に配置させ
る装填位置と前記収容部外に配置させる交換位置との間
で回動自在に設けられた支持部材と、前記収容部内にお
いて前記ボトルを位置決めする当接部材と、を備え、前
記開封手段は、前記ボトルを穿孔するカッターを備え、
前記支持部材が前記交換位置にある場合には前記カッタ
ーの刃先を覆う位置に、また、前記支持部材が前記装填
位置にある場合には前記カッターの刃先から退避した位
置に前記支持部材の回動に連動して移動するように構成
された保護手段を更に備えたことを特徴としている。
【0005】
【0006】また、前記当接部材は、前記装填位置にお
いて前記支持部材に対向する位置に配置されたことを特
徴としている。
【0007】また、前記支持部材は、前記ボトルのネッ
ク部に挿入される略U字型の形状部を有する係止片を更
に備えたことを特徴としている。
【0008】また、前記当接部材は、前記ボトルのネッ
ク部に挿入される前記係止片と対向して当接するように
配置されたことを特徴としている。
【0009】そして、前記収容部は、前記ボトルを囲包
する壁体を有し、前記支持部材が前記壁体の一部をなし
ていることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な一実施形態
について添付の各図面を参照して述べる。
【0011】先ず、図1は感光材料処理装置1(以下、
装置1とも言う)の全体構成の要部を示すために筐体2
に対して着脱自在に設けられるカバーを全て取り外して
示した正面図である。尚、図1では印画紙P(ぺーパー
Pとも呼ぶ)の処理を行なう場合について述べる。
【0012】図1において、装置1は、紙面の表裏方向
に極力偏平となるように構成されており、設置後の占有
面積を極力小さくする一方で、前面側から主要な各部分
に簡単に近づくことができるようにしている。また、装
置1は感光材料であるネガフィルムまたはポジフィルム
の現像処理を行うために、処理液槽と乾燥装置が一体的
に設けられる機種も含まれるが、このように構成される
機種については省略し、感光材料であるペーパーPの処
理を行う機種で代表して以下に述べる。
【0013】先ず、印画形成面となる発色乳剤塗布面を
外側にして巻かれたロールペーパーRPは、所定幅寸法
(例えば、89mm幅)の連続した長尺ロールとしてコ
アに捲回されており、光を完全に遮断した遮光状態でペ
ーパーマガジン3内で回転自在に保持され、かつ暗室内
で簡単に着脱できるように内蔵されている。これらのペ
ーパーマガジン3、3は、装置1を正面から見て左側下
方に位置する左右収納部に図示のように同時あるいはい
ずれか一方の収納部に装填可能に設けられている。この
装填操作のために、各ペーパーマガジン3は、前方から
引き出すことで全体を外部に取り出しできるように不図
示のガイドレール上に装填可能に構成されており、装填
してから奥側に移動することで図示の所定位置にセット
できるように構成されている。また、これらのペーパー
マガジン3、3は図示のように左右収納部のいずれにも
収容できるように、図示のように左右対称の形状に形成
され、表裏面の両方の壁面に取出し及び装填用のハンド
ル(不図示)が夫々設けられている。
【0014】また、内蔵されたロールペーパーRPをマ
ガジン3の外部に向けて矢印方向に排出する際に自動的
に開口部を開く自動開閉機構が設けられており、ペーパ
ーマガジン3の右収納部とペーパーマガジン3の左収納
部のどちらか一方あるいは双方に同時に装填した場合
に、同じように自動開閉するように構成されている。こ
のようにしてペーパーマガジン3の構成部品の共通化を
図るとともに、使用者は左右収納部への装填を意識せず
にサイズの異なるペーパーを使用頻度に応じて使えるよ
うにすることで、使い勝手を向上させている。
【0015】これらのペーパーマガジン3の開口部の近
傍には夫々カッターユニット4が配設されている。これ
らのカッターユニット4は、ペーパーマガジン3の開口
部から送り出された直後のロールペーパーRPを露光す
る前に所望のカットサイズに切断するために設けられて
いる。各カッターユニット4で所定のカットサイズに切
断された印画形成前のペーパーPは、暗箱7の底面部位
に配設された露光テーブル5の露光位置に順次送られ
る。この搬送のために露光テーブル5には切断後のペー
パーPの乳剤面側の裏面を走行面で吸引した状態で搬送
し、かつ図示の露光位置まで搬送するための不図示の吸
着搬送機構が内蔵されている。この吸着搬送機構は、ペ
ーパーPを一時的に露光位置に吸着保持する機能に加え
て90度分の旋回を行う旋回機能を有している。
【0016】以上のようにして、露光の準備が整うと、
露光部6に対してフィルムFを順次駒送りして、ズーム
レンズ等からなる光学系9を自動または手動にて調整し
て所望のサイズの像をペーパーP上に結像して露光を行
う。さらに、上記の旋回機能は、吸引パッドでぺーパー
Pを吸引した後に90度分旋回することで、異なるサイ
ズのペーパーの露光を行なう。
【0017】この露光後に、ペーパーPは搬送部10に
向けて矢印D1方向に搬送され、この搬送途中で、大判
ペーパーであるか否かの判断が行われて、下流方向に搬
送される。ここで、ペーパーサイズが小型(例えば、1
27×89mm)の時は、振り分け装置12により左右
に振り分けて搬送するようにして、下流側の第2の部屋
14に設けられた各処理液槽16内を2列で搬送する。
このように2列で搬送することで、処理速度をアップで
きることになる。また、パノラマ写真(254×89m
m)のように縦長の場合も、同じように2列で搬送でき
る。
【0018】一方、露光部6に装填されるフィルムFの
搬送方向に対して直交するように露光を行いたい場合に
は、上記の旋回機能により吸着保持されているパーパー
Pを90度分旋回してから露光する。このようにして、
同一種類の幅寸法のペーパーのままで、複数の種類の異
なるサイズのペーパーPの露光処理を行えるように構成
されている。
【0019】以上説明した左右収納部と、暗室7と露光
テーブル5と搬送部10は処理液槽16に貯められた各
処理液が温度上昇などで気化して発生したガスの影響を
受けないように形成された第1の部屋13の内部に配設
されている。このために、第1の部屋13は、上記の第
2の部屋14との間に仕切り壁11が設けられており、
この仕切り壁11に設けられた開口部に配設されたシャ
ッター装置15の蓋部材の開閉動作を行うことで、ペー
パーPを図中の矢印D2方向に搬送するときのみ蓋部材
を開くようにして、気化ガスまたは水蒸気が第2の部屋
14から第1の部屋3に向けて進入しないようにしてい
る。また、第1の部屋13の内圧を第2の部屋14以上
に維持することで、シャッター装置15の蓋部材が開い
ている状態でも気化ガスが進入しないようにして万全を
尽くしている。
【0020】なお、以上のカッターユニット4と露光テ
ーブル5と搬送部10はいずれも筐体2の手前に簡単に
引き出せるように構成されており、ペーパージャム解除
及び各種点検作業が簡単に行えるように構成されてい
る。
【0021】シャッター装置15を矢印D2方向に通過
したぺーパーPは、搬送ラック装置17内において破線
図示の搬送路に沿うように搬送される。このために、露
光後のペーパーPの現像処理を行うために処理液槽16
内で矢印D3方向となるように方向転換して送られる。
これらの搬送ラック装置17は、筐体2に開閉自在に設
けられる不図示の天井部材を上方に向けて開いた後に、
図示のように各処理液槽16中に個別に内蔵されてお
り、搬送ラック17の搬送ローラに付着した処理液の固
化成分等を定期的に除去する清掃作業を行うときに、搬
送ラック17を上方に移動して、外部に簡単に取り出す
ことができるように設けられている。また、各搬送ラッ
ク17の搬送ローラは、共通の破線図示の駆動モータ2
0からウォームギアを用いた動力伝達機構を介して動力
伝達されることで、搬送ラック17の全ての搬送ローラ
が同期駆動されるように構成されており、搬送ローラ間
において速度差が発生することなく搬送できるように構
成されている。
【0022】この搬送ラック17による搬送動作によ
り、ペーパーPの先端が各処理液槽間に配設された案内
装置18により案内されて矢印D4方向に向かう方向転
換が行われて、漂白定着を行う次の処理液槽16に送ら
れる。その後、図示のように搬送されて、最後に安定処
理を行う処理液槽16を出てから矢印D5方向に方向転
換するように案内されて、乾燥装置22に送り込まれ
る。この乾燥装置22は、破線図示のように搬送する途
中で、ペーパーPの乳剤面への温風吹き付けをノズルを
介して行ない乾燥させた後に、上方に向けて搬送され
る。また、乾燥装置22の下方の空間を占める筐体2内
には電源部が設けられるとともに、この電源部の上には
上記の各処理液槽16及び後述する種々の制御を行うた
めのプロセッサーの制御部30が配設されている。
【0023】乾燥装置22の上方には、サイズ毎に搬送
する不図示のサイズ分別装置が設けられており、このサ
イズ分別装置により、例えば4つ切りの大型サイズのペ
ーパーPと、8つ切りの大サイズのペーパーPと小サイ
ズのサービス版サイズのペーパーPを分別して排出する
ように構成されている。
【0024】一方、上記の各処理液槽16の下方には、
ボトル内に上記の各処理液の原液ないし濃縮液を収納し
たボトル29が着脱自在に設けられており、この下方の
補充用の補充タンク19に対して原液を供給可能にする
とともに、水タンク21から水の供給を行うことで、補
充タンク19内の処理液の濃度を一定に保つようにして
いる。
【0025】このようにして各ボトル29に充填された
原液を導入するために、ボトル開口部はシール部材で密
閉されるとともに、ボトル開口部を下にしてセットされ
る。また、現像液と定着液と安定液を個別に貯蔵したボ
トル29は、一つの箱体に収納されており、これを感光
材料処理装置の前面側から着脱するようにして、後述す
る開封装置が上方に移動されることでボトル29の各開
口部を覆うシール部材を穿孔して、不図示のチューブか
らタンク19内に向けて処理液を供給するように構成さ
れている。
【0026】次に、図2は、図1の現像処理液、定着処
理液と安定処理液を貯めた処理液槽16に対して夫々の
処理液を供給する配管図である。本図において、上記の
補充タンク19との間にはポンプ36と電磁弁37が図
示のように配設されており、各処理液槽16に対する各
処理液の供給を可能にしている。
【0027】また、現像処理液を貯めた処理液槽16の
下方には廃液タンク33が配設されており所定液面レベ
ルからの廃液を貯蔵するようにしている。同様に定着処
理液と安定処理液を貯めた処理液槽16にも廃液タンク
33が配設されており所定液面レベルからの廃液の貯蔵
をするように構成されている。
【0028】各処理液槽16には、不図示の冷却手段が
設けられており、各処理液を所望温度に維持するように
制御される。さらに上記の安定処理槽からは一部の水を
再利用するための中間タンクと定着液用補充タンクが配
設されている。
【0029】また、水道栓や人手により供給される各処
理液の希釈液である水は、水タンク21に貯えられ、ポ
ンプと電磁弁とから構成される水供給手段により供給す
るように構成されている。補充タンク19には駆動する
モータ35で駆動されて内部を攪拌する攪拌部材(不図
示)が設けられている。
【0030】次に、図3は、図1のX−X線矢視断面図
である。また、図4は、図3のX−X線矢視断面図であ
って、現像液と定着液と安定液を個別に貯蔵したボトル
29を一つの箱体43に収納したものを感光材料処理装
置1の前面に設けられた収容部40にセットした後に装
填位置にした後の様子を夫々示している。
【0031】図3と図4において、図示のように現像液
と定着液と安定液を個別に貯蔵したボトル29を一列に
揃えた状態で箱体43に収納されている。この箱体43
は、ダンボール製であり、この箱体43を交換単位とし
ている。この箱体43には開口部43aが形成されてお
り、各ボトル小径部29aを、箱体43の開口部43a
を介して図示のように下方に向かうように突出させた状
態にして、装置1に対して着脱する。ここで、この箱体
43に収容せずに個別にボトル29を交換することもで
きるように構成されている。
【0032】このようにして、装置1の前面から箱体4
3を交換するために、収容部40は前面において後述す
る開状態と図示の閉状態になる支持部材41が設けられ
ている。この支持部材41は、筐体2に固定された一対
の蝶番である軸支部144により回動自在に軸支されて
いる。
【0033】さらに、図4のX−X線矢視断面図である
図5を参照して、支持部材41の底面には、係止片44
が固定されている。この係止片44は、ボトル29のボ
トル小径部29aに形成されたネック部29bの約半分
の半円形状部分に対して挿入するU字型の切り欠き形状
の形状部44aをボトル29の個数分形成している。
【0034】このようにして係止片44によりボトル2
9を係止するために、図3を参照して、ボトル29には
ボトル小径部29aの外周面から溝状に半径寸法を少な
くして形成されたネック部29bが形成されている。こ
のネック部29bの約半分の部分に係止片44の各形状
部44aが潜入することで、ボトル小径部29aを筐体
2に固定された当接部材45との間における挟持状態に
する。この結果、装填位置に回動されるとボトル29は
不動状態になる。
【0035】以上のようにボトル29を不動状態にする
ことで、後述する穿孔動作を行なうときに発生する反力
によって、ボトル29が上方に移動しないようにしてい
る。また、図4と図5において、支持部材41の左右部
位には箱体43を収容部40にセットするときに、箱体
43の両側面を案内するための壁体51、52が固定さ
れている。
【0036】また、ボトル小径部29aの開口面29c
には表面が樹脂コートされたアルミシート製のシール部
材55(破線図示)が接着されている。このシール部材
55は、図示のようにボトル開口面を下にしてボトル2
9をセットした状態において、処理液の重量を支えるた
めの密封状態を維持できる強度を有している。このシー
ル部材55の下方には、図中の実線と二点鎖線で図示さ
れる位置との間で駆動される開封手段を構成するカッタ
ー62が設けられている。このカッター62を二点鎖線
で図示される位置に上昇移動するときに、破線図示のシ
ール部材55の一部がボトル小径部29a側に残される
円形形状に穿孔される。そして、ボトル29内の各処理
液をカッター62内の流路60に流出させた後に、下方
のチューブ39を介して上記の補充タンク19中に処理
液を供給する。
【0037】このように穿孔するカッター62には内径
部と外周部とが形成されている。この内径部と外周部は
逃げ角の30度を有しており、かつ先端において同じ高
さの刃部と、浅い浅谷部と、深い深谷部とを形成してい
る。このように形成されるカッター62を用いてシール
部材55を穿孔することで、シール部材55が最初に刃
部により破られてから、さらに円形に破られ、浅谷部の
エッジ部でも破られ、深谷部まで到達すると一部をボト
ル29内側に残すようにした状態することができるよう
になる。
【0038】以上のようにカッター62を構成すること
で、シール部材55の穿孔のための駆動力を小さくで
き、かつまたシール部材55を穿孔した後には大きな円
形開口が形成されることとなる。また、破られたシール
部分はボトル29内側に退避するので、流出抵抗を小さ
くすることができ流出時間の短縮が可能となる。また、
処理液がボトル29の内部に殆ど残留することがないの
で、ボトル29のリサイクル使用を行う場合には洗浄作
業が簡単になる。
【0039】カッター62は、流路60を内周壁面に形
成した筒状体63と一体形成しても良いが、別部品とし
て形成しておき、筒状体63に対してパチン嵌合を含む
固定法により固定してもよい。この筒状体63の廻りに
は回収部材であって、自然状態でボトル小径部29aを
取り囲む位置に変形し、ボトル29が図示のようにセッ
トされたときに、下方向に向けて弾性変形するベローズ
体65が設けられている。また、筒状体63の外周面と
ベローズ体65の内周壁面との間には、筒状体63の側
面に穿設された回収孔部63bに連通する流路61がさ
らに形成されており、カッター62の廻りから漏れ出た
処理液を流路60内に回収できるようにしている。この
ために、ベロース体65の下方側は、筒状体63に固定
される受け皿部材69に固定されており、この受け皿部
材69のテーパ面に沿って処理液が上記の回収孔部63
bに流入できるように構成されている。このようにベロ
ーズ体65をボトル小径部29aを取り囲むように設け
てボトル29内の処理液を正確に補充タンク19に入れ
ることができるようにしている。
【0040】以上説明した流路60、61を形成した筒
状体63を、穿孔位置と待機位置との間で上下駆動する
機構としては、種々の形式のものが採用可能である。一
例として筒状体63の外周面に対して外力を作用させて
上下方向に駆動する機構例について以下に述べる。筐体
2に固定された基部256にはモータ58が固定されて
いる。このモータ58の出力軸にはモータギア84が固
定されている。このモータギア84には、基部256に
両軸端が回動自在に軸支された軸体76に固定されたギ
ア83が噛合している。この軸体76にはカム部材75
が固定されている。また、レバー部材73は一端が基部
256に固定された軸体82回りに回動自在に保持され
るとともに、端部に貫通孔部73aを形成している。ま
た、レバー部材73の途中部位において、カム部材75
のカム面に摺接することで回転するローラ74が軸支さ
れている。筒状体63の下方の外周面には、カムフォロ
ア部材71が固定されている。このカムフォロア部材7
1には上記のレバー部材73の貫通孔部73aに潜入す
るピン72が固定されている。一方、基部に固定される
摺動軸受68とカムフォロア部材71の間には圧縮コイ
ルバネ70が設けられている。
【0041】以上の構成により、モータ58への通電制
御を制御部30からの指示により実施する。なお、図3
では一つのボトル29のみが示されており、一つのシー
ル部材55を開封する様子が示されているが、他のボト
ル29については、軸体76に対して異なる取り付け角
度で固定されたカム部材75により所定のタイミングで
穿設されるように構成されている。このようにカム部材
の固定角度に差を持たせることで、モータ58に対して
同時に負荷が発生しないようにして、より低トルクのモ
ータを使用可能にしている。
【0042】一方、流路60と回収部材であるベローズ
体65の夫々の内壁面に向けて希釈液を噴射する噴射手
段として上端が封止された中空管66が筒状体63の中
心部の位置に固定されている。この中空管66は、上記
の水タンク21に接続される配管77とポンプ79と電
磁弁78と柔軟な配管77に開口部が接続されており、
中空管66の上端近傍に穿設された複数の噴射孔部を介
して流路60、61の内壁面に向けて勢い良く水を噴射
することで、処理液を洗い流して処理液の付着及び固化
の防止を図るようにしている。
【0043】この中空管66を筒状体63と同心円上に
配置するために、チューブ39が筒状体63の下方の側
面から延設されるとともに、エルボウ管81が図示のよ
うに接続されており、このエルボウ管81の接続管81
aに対して上記の柔軟な配管77を接続している。ま
た、筒状体63の内部に設けられる中空管66の中央部
位には流路60を妨げない形状のスペーサ67が設けら
れており、中空管66の倒れを防止して中心位置に固定
するように構成されている。また、チューブ39内を流
れた処理液は補充タンク19内に流入され、液面レベル
センサ80により満杯になるまで水の供給が上記の中空
管66を介して行われることで、現像液と定着液と安定
液とを希釈して個別に貯めるとともに、補充タンク19
の配管77とポンプ79により上記の各処理液槽16に
対して適宜処理液の供給を行うように構成されている。
【0044】次に、図6は、図3で説明した収容部40
が交換位置に移動された様子を示した図である。また、
図7は、収容部40が装填位置に移動された様子を示し
た図である。図6、図7において、既に説明済みの構成
部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、
収容部40は、ボトル29を着脱自在にするために支持
部材41が一対の軸支部144により上記のように回動
自在に保持されており、図6に図示のように支持部材4
1が水平面よりやや下方に下がった状態で停止される。
この位置で支持部材41を停止させるために、紙面前後
方向に夫々設けられた壁体51、52の外側において折
りたたみ自在のステー部材48が夫々設けられる。
【0045】これらのステー部材48は、回動軸体48
a、48bを設けた一対のステーを共通の回動軸体48
c回りに回動自在にしたものであり、回動軸体48aを
支持部材41の側面部位に対して固定する一方で、回動
軸体48bを図中のハッチングで示した筐体側に固定す
ることで、図示のように直線状になる状態で支持部材4
1の自重を支えることで、それ以上支持部材41が下方
に回動することを防止している。また、ボトル29がセ
ットされた後に、支持部材41が上方に回動移動される
と、ステー部材48は、図6において破線で図示したよ
うに折れ曲がり始めることで、支持部材41が図7に示
された装填位置まで回動したときには、ステー部材48
が一部重なる状態(不図示)になって、ロック部59に
より係止されるように構成されている。
【0046】また、ボトル29のネック部29bに係合
する係合片44の両端または支持部材41には取り付け
部44aが夫々固定されている。これらの取り付け部4
4aには回動軸体49aを一端に設け、他端において保
護板50に固定される回動軸体49bを設けたリンク部
材49(図6では、手前側のみ図示)が夫々取り付けら
れている。この保護板50は、図6の紙面表裏方向に延
設されることで4個のカッター62の上方を覆う板部材
として形成されており、基部256に形成された二点鎖
線図示の溝部55に案内される軸体50a、50bを両
側面(図6では、手前側のみ図示)に設けており、これ
らの軸体50a、50bが溝部55内を通過するように
案内されるようにして組み立てられる。
【0047】以上のように保護板50を設けることで、
支持部材41が図6に示す交換位置から図7に示す装填
位置に回動移動されるにともない、リンク部材49によ
り保護板50が押圧されて図6に示すカッター62の上
方に位置する状態から、カッター62の奥側に移動する
ようにしている。このように支持部材41の開閉のため
の回動移動操作にともない、カッター62の上方を覆い
隠す位置と、後方に位置に保護板50を移動させること
で、ユーザがカッター62の鋭利な刃先に触れることを
積極的に防止している。
【0048】以上のように構成される収納部の操作は、
図6に示されるようにボトル小径部29aを上にして収
容部の支持部材41上に移動した後に、係合片44にネ
ック部29bを潜入させ、感光材料処理装置の奥側に向
けて支持部材41を約95度回動してロック部59でロ
ックする。すると、ボトル小径部29aの外周面の一部
が当接部材45の当接部45aに対して当接する。この
ために大きく支持部材41を回動する必要がなく、ま
た、たとえ、手前側から奥側に向けて支持部材41を勢
い良く回動した場合であっても、ボトル29の小径部2
9aは当接部材45に対して一時的にぶつかるだけで、
位置ずれを発生することがなくなるので、図7に示した
装填位置に正しくボトル29がセットされることにな
る。
【0049】このようにしてボトルのセットが終了する
と、不図示のセンサによる装填完了の検出が行われる。
この後に、ポンプ79と電磁弁78への通電が制御部3
0からの指示で行われて、中空管66から水が噴射され
て流路60、61内への「前ぬらし」が実施される。こ
の「前ぬらし」によりボトル29に充填された処理液が
内壁面に直に触れることを防止して、処理液の残留を防
止し、固化による成長を確実に防止できるようになる。
【0050】以上で処理液の吐出のための下準備が整
い、モータ58の起動が行われて、カッター62が上方
に移動され、シール部材55の穿孔を行う吐出位置にな
るまでモータ58が駆動されて、シール部材55が破ら
れてボトル内の処理液が流路60中に吐出される。この
後に、さらにモータ58が連続して駆動されることでカ
ッター62が待機位置に戻ることが判断されると、モー
タ58が駆動停止される。以上で、処理液がチューブ3
9を介して補充タンク19中に流出されることになる。
次に、ポンプ79と電磁弁78がオンされて、中空管
66から水が噴射されて流路60と、ベローズ体65の
内側の流路61の洗浄を行うとともに、補充タンク19
に設けられた液面レベルセンサ80がオンするまで水の
供給を行うことで、所定濃度に希釈された処理液を得
る。その後、ポンプ79と電磁弁78がオフされて処理
液供給を終了する。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ボトルをより安定して装填位置に移動することのできる
処理液供給装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置1の全体構成の要部を示すために筐体2に
対して着脱自在に設けられるカバーを全て取り外して示
した正面図である。
【図2】図1の処理液槽16に対して夫々の処理液を供
給する配管図である。
【図3】図1のX−X線矢視断面図である。
【図4】図3のX−X線矢視断面図である。
【図5】図4のX−X線矢視断面図である。
【図6】図3で説明した収容部40が交換位置に移動さ
れた様子を示した図である。
【図7】収容部40が装填位置に移動された様子を示し
た図である。
【符号の説明】
1 感光材料処理装置 2 筐体 16 処理液槽 17 搬送ラック 19 補充タンク 21 水タンク 22 乾燥装置 29 ボトル 29a ボトル小径部 29b ネック部 33 廃液タンク 40 収容部 41 支持部材 43 箱体 44 係止片 45 当接部材 50 保護板 51、52 壁体 55 シール部材 58 モータ 60、61 流路 62 カッター P ペーパー(印画紙)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理液が収容されたボトルを開封し、前記
    ボトル内の処理液を処理部へ供給するための感光材料処
    理装置の処理液供給装置であって、 前記ボトルが倒立状態で収容される収容部と、 前記収容部内の前記ボトルを開封する開封手段と、を備
    え、 前記収容部は、 前記ボトルを着脱自在に支持すると共に、前記ボトルを
    倒立状態で前記収容部内に配置させる装填位置と前記収
    容部外に配置させる交換位置との間で回動自在に設けら
    れた支持部材と、 前記収容部内において前記ボトルを位置決めする当接部
    材と、を備え、 前記開封手段は、前記ボトルを穿孔するカッターを備
    え、 前記支持部材が前記交換位置にある場合には前記カッタ
    ーの刃先を覆う位置に、また、前記支持部材が前記装填
    位置にある場合には前記カッターの刃先から退避した位
    置に前記支持部材の回動に連動して移動するように構成
    された保護手段を更に備えたこと を特徴とする処理液供
    給装置。
  2. 【請求項2】前記当接部材は、 前記装填位置において前記支持部材に対向する位置に配
    置されたことを特徴とする請求項1に記載の処理液供給
    装置。
  3. 【請求項3】前記支持部材は、前記ボトルのネック部に
    挿入される略U字型の形状部を有する係止片を更に備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の処理液供給装置。
  4. 【請求項4】前記当接部材は、 前記ボトルのネック部に挿入される前記係止片と対向し
    て当接するように配置されたことを特徴とする請求項3
    に記載の処理液供給装置。
  5. 【請求項5】前記収容部は、前記ボトルを囲包する壁体
    を有し、 前記支持部材が前記壁体の一部をなしていることを特徴
    とする請求項1に記載の処理液供給装置。
JP2002215360A 2002-07-24 2002-07-24 処理液供給装置 Expired - Fee Related JP3530520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002215360A JP3530520B2 (ja) 2002-07-24 2002-07-24 処理液供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002215360A JP3530520B2 (ja) 2002-07-24 2002-07-24 処理液供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004061525A JP2004061525A (ja) 2004-02-26
JP3530520B2 true JP3530520B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=31937413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002215360A Expired - Fee Related JP3530520B2 (ja) 2002-07-24 2002-07-24 処理液供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3530520B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004061525A (ja) 2004-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3530520B2 (ja) 処理液供給装置
JP3510878B1 (ja) 処理液供給装置
JP2004170629A (ja) 感光材料処理装置
JP2005128232A (ja) 処理液供給装置
JP2005181716A (ja) 処理液供給装置
JP2002351044A (ja) 印画紙排出装置
JP2002351042A (ja) 感光材料搬送装置
JP2006053434A (ja) 補充液供給装置
JP2002351039A (ja) 処理液供給装置
JP2002351032A (ja) 感光材料スクイズ装置
JP2002350998A (ja) 印画濃度測定装置
JP2006243660A (ja) 感光材料処理装置
JP2002182360A (ja) 感光材料処理装置
JP2001296641A (ja) 処理液供給装置
JP4150971B2 (ja) 現像処理装置
JP2002196468A (ja) 感光材料分別装置
JP2004061524A (ja) 感光材料搬送装置
JP2002182357A (ja) 感光材料の案内装置
JP2002196466A (ja) 印画紙排出装置
JP2001183793A (ja) 処理液供給装置
JP2002196430A (ja) 感光材料処理装置のペーパーマガジン
JP2002155900A (ja) フィルター装置
JP2002207285A (ja) 感光材料の案内構造
JP2001264952A (ja) 感光材料の搬送装置
JPH11218891A (ja) ローラユニット、および、ローラユニットを用いた写真感光材料用自動現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees