JP4150971B2 - 現像処理装置 - Google Patents

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本発明は、感光材料を現像処理槽の現像処理液中において搬送する液中ラックと、先の現像処理槽から送り出された感光材料を、現像処理液の液面上方において次の現像処理槽に送り込む上部ガイドとを備えている現像処理装置に関し、詳しくは、上部ガイドを洗浄する技術に関する。
上記のように構成された現像処理装置と関連する技術として特許文献1に記載されるものが存在する。この特許文献1では、写真処理装置に印画紙を搬送する液中ラックとオーバヘッドラック(本発明の上部ラック)とを備え、このオーバヘッドラックに対して洗浄水を供給するラック洗浄機構を備えている。このラック洗浄機構は6基の吐出ノズルユニットと、給水ポンプと、給水経路とを備えており、吐出ノズルユニットは、ペーパ現像部のカバーの裏面に取付けられ、各吐出ノズルから吐出された洗浄水はオーバーヘッドラックの一時貯留部に貯留された後に、この一時貯留部から各搬送ローラに供給されるように構成され、洗浄水を供給することによって現像処理液から析出した結晶状物を溶解させて除去できるものにしている。また、この特許文献1には、フィルム処理部におけるオーバーラックを洗浄の対象として良いことが記載されている。
特開2001‐13656号公報 (段落番号〔0019〕〜〔0045〕、図1〜図10)
特許文献1に記載したものは、感光材料を搬送するローラ類に対する現像処理液からの結晶を洗浄水に溶解させて除去する点を目的とする発明である。また、上部ラック(特許文献1のオーバヘッドラック)に備えられるローラを考えた場合、感光材料が写真フィルムのように軽い負荷のものでは、ローラを動力によって駆動回転する必要はなく、遊転支承する構造(駆動回転しない構造)を採用することも考えられる。このようにローラを遊転支承した場合には、上部ラックが小型化し、構造が簡素化して装置全体の組み立てを容易にすると云う良好な面が現れる。しかしながら、ローラを遊転支承するために、例えば、孔部に対してローラの端部を係入させた単純な構造のものでは、この孔部に対して現像処理液が付着して結晶化することが考えられ、このように孔部において現像処理液が結晶化した場合には、ローラの円滑な回転を阻害して現像ムラに繋がるばかりでなく、ローラの回転に伴って結晶化物を飛散させ感光材料を傷付ける原因を作り出す弊害に繋がり改善の余地がある。
そこで、このローラを支承する軸受け部位に対して洗浄水を供給する管路を形成することも考えられるが、管路を備えるものでは部品数が増大するばかりでなく、装置の組立に手間を要する点において改善の余地がある。
本発明の目的は、現像処理液から析出した結晶によって感光材料を傷つけ難い現像処理装置を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、感光材料を現像処理槽の現像処理液中において搬送する液中ラックと、先の現像処理槽から送り出された感光材料を、現像処理液の液面上方において次の現像処理槽に送り込む上部ガイドとを備えている現像処理装置において、
前記上部ガイドが、感光材料を案内するガイド体と、このガイド体の下方位置に遊転支承されたガイドローラとで構成されると共に、このガイドローラを支承する軸受け部に対し、この上部ガイドを構成する部材の表面に形成した溝を介して洗浄水を供給する洗浄機構を備え、前記上部ガイドが、前記軸受け部としての軸受け孔が形成された側壁を備えると共に、前記軸受け孔に連なるように前記溝を前記側壁に形成している点にある。
この構成により、上部ガイド体に供給した洗浄水を、上部ガイド体を構成する部材の表面に形成した溝を介してガイドローラの軸受け部に供給できるので、軸受け部に対して洗浄水を供給するための専用のパイプ類を備えずに済む。つまり、軸受け部に付着した現像処理液や既に結晶化した現像処理液を洗浄水で除去する際には、短時間に大量の洗浄水を供給する必要はなく、比較的少量の洗浄水を供給すれば良いので、洗浄水の流れを制御できる溝を形成する程度の簡単な構造を採用することで、軸受け部の洗浄を実現できるのである。その結果、現像処理液から析出した結晶によって感光材料を傷つけ難い現像処理装置が合理的に構成された。
本発明は、前記上部ガイドとして、前記側壁の上部位置に配置した洗浄水貯留部を備えると共に、この洗浄水貯留部の底壁に形成された貫通孔に連なるように前記溝を前記側壁に形成しても良い。
この構成により、洗浄水貯留部に貯留した洗浄水を貫通孔から、側壁に形成した溝を伝わる形態で軸受け孔に供給して軸受け孔の洗浄を実現する。つまり、軸受け部としての貫通孔を採用し、側壁に溝を形成するので、上部ガイドが簡素化し洗浄を行う構造が簡素化する。
本発明は、前記洗浄機構を制御する制御手段を備え、この制御手段は感光材料の処理を長時間停止させる際に洗浄水を供給するよう供給タイミングを設定しても良い。
この構成により、感光材料の処理を長時間停止させる際には、洗浄機構からの洗浄水を供給するので、ガイドローラの軸受け部に付着した現像処理液を洗浄水で洗い流すことが可能となり、この洗浄の後に長時間に亘って駆動しない場合でも、軸受け部において現像処理液から結晶を析出することがない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、筐体1の前端部に形成したフィルム供給部Aにセットされた写真フィルム(感光材料の一例)を筐体内部の複数の現像処理槽Bに送って現像処理を行い、この現像処理後の写真フィルムFを乾燥機構Cで乾燥し、この乾燥の後に筐体1の上部に配置したフィルム排出部Dに送り出すように現像処理装置としてのフィルムプロセッサが構成されている。
前記筐体1の前端部で前記フィルム供給部Aと並設する位置にキーボード2と液晶式のディスプレイ3を有した操作部Eを形成し、この下方位置で筐体1の内部にマイクロプロセッサを有した制御装置4(制御手段の一例)を配置している。前記フィルム供給部Aは、開閉自在なカバー5の内部に135サイズや240サイズの写真フィルムのカートリッジをセットする空間が形成され、この空間に対して写真フィルムFの先端にリーダ(図示せず)を取り付けた状態のカートリッジをセットし、カバー5を閉じた後に、操作部Eから現像処理を開始する指示を行うことにより、空間内の複数のローラ6によってリーダを引き込み、その写真フィルムFの現像処理を開始できるように構成されている。
前記乾燥機構Cは、現像処理後の写真フィルムFを乾燥室7に搬送する複数のローラ8と、この乾燥室7に対して加熱空気を供給するブロワ9とを備えて構成され、前記フィルム排出部Dは、前記乾燥室7から送り出された写真フィルムFを受け止める下部ケースDaと、開閉自在な透明な上部ケースDbとで構成されている。
前記現像処理槽Bは、1つの発色現像槽CDと、1つの漂白槽BLと、2つの定着槽FIXと、3つの安定槽STBと、1つの補水タンクWTとを樹脂材料の型成形により1つの処理槽ユニット10として一体的に形成した構造であり、この処理槽ユニット10は複数の現像処理槽d(4種の現像処理槽の総称)が形成された部位と連なる位置に形成されたサブタンク10Sが一体的に形成されている。このサブタンク10Sに対して、図面には示していないが、夫々の現像処理液Lの液面レベルを計測する液面レベルセンサと、夫々の現像処理液Lの温度を計測する液温センサとを備えると共に、現像処理液Lと水Wとを補給する補給系を備えている。
また、処理槽ユニット10及びサブタンク10Sには現像処理液L(4種の現像処理液の総称)が貯留され、前記補水タンクWTには水Wが貯留され、夫々の現像処理槽dには写真フィルムFを送る液中ラック20(搬送機構の一例)を備え、この液中ラック20からの送り出された写真フィルムFを、次の液中ラック20に送るための上部ガイド30が備えられている。
前記処理槽ユニット10の下方位置には、濃縮された発色現像処理液、漂白処理液、定着処理液、安定処理液を貯留する複数の処理液タンクTを配置してある。前記筐体1の上部には現像処理槽Bの上方を開放する蓋体15を開閉自在に備え、この側部には前記サブタンク10Sの上方から側方に亘る領域を開放する上部カバー16を着脱自在に備え、この下部には複数の処理液タンクTの側方を開放する下部カバー17を着脱自在に備えている。
図3〜図6に示すように前記液中ラック20は、樹脂製のフレーム21と、このフレーム21の内部に支承した搬送ローラ22と、この搬送ローラ22に圧着する一対の圧着ローラ23とを複数組若しくは1組備えると共に、前記リーダを案内するガイド部21Gをフレーム21に形成し、更に、フレーム21の上部位置において横向きに貫通する姿勢で支承した駆動軸24に対して入力ギヤ25と駆動ギヤ26とを備えている。この駆動ギヤ26に咬合して前記搬送ローラ22と前記圧着ローラ23とに動力を伝える複数の伝動ギヤ27とをフレーム21の側面に備えている。同図に示すように駆動軸24には、入力ギヤ25と駆動ギヤ26との中間部位に位置を設定して、この駆動軸24の全周を大径化した形状の鍔状体28を一体的に形成している。また、前記フレーム21には一対の位置決め部材29を突設している。
前記処理槽ユニット10の内部には、筐体1の前端部から後端部の方向に沿う姿勢で、複数のウオームギヤ12を形成した主伝動軸13を前記現像処理槽dの近傍位置に配置してあり、筐体1の前端側には主伝動軸13を駆動回転する電動モータMを備えている。そして、ウオームギヤ12に対して前記入力ギヤ25を咬合させることによって、主伝動軸12からの動力で前記駆動軸24を駆動回転できるように構成されている。
また、前記処理槽ユニット10の内部には前記位置決め部材29を受け止める支持部10Aと、前記駆動軸24の両端部を受け止める形態で保持する凹部10Bを形成してあり、この支持部10Aに対して位置決め部材29を接当させ、凹部10Bに対して駆動軸24を嵌め込む形態で保持することにより、液中ラック20の位置が決まるものとなる。図面には示していないが、処理槽ユニット10の内部には、前記凹部10Bの位置で保持された駆動軸24の両端部の浮き上がりを阻止するロック金具が備えられている。
図5に示すように複数の液中ラック20のフレーム21の上端位置に対して、横向き姿勢の支軸40周りで揺動する規制片41を備えている。この規制片41は、規制部42と接当部43とバネ受け部44と備えると共に、規制部42を上方に突出させた規制姿勢に設定するようにバネ受け部44に対してバネ45の付勢力を作用させてある。
この規制片41は、図5(a)に示すように、前記上部ガイド30が適正にセットされない場合には、バネ45の付勢力によって規制姿勢に維持され、前記蓋体15の閉じ操作を阻止して、上部ガイド30を適正にセットすべきであることをオペレータに認識させるものである。そして、図5(b)に示す如く、上部ガイド30を適正にセットした際には、上部ガイド30に形成した押圧片30Aが接当部43に接当して押圧力を作用させることにより、前記バネ45の付勢力に抗して前記規制部42を支軸40周りで揺動させ、この規制片41を許容姿勢に切り換える結果、蓋体15の下面に形成した突出プレート15Pの下方への移動を許して、蓋体15を適正な閉姿勢までの閉じ操作を行えるものにしており、これとは逆に、上部ガイド30を装着しない場合や、適正にセットしない場合には、バネ45の付勢力によって規制部42が上方に突出する規制姿勢を維持し、この規制部42が前記突出プレート15Pに接当することにより、蓋体15の閉じ操作を行えないものにしている。
前記上部ガイド30は、液中ラック20の上部空間に挿入する形態で配置されるものであり、図2に示すように、写真フィルムFの搬送方向で上流端位置に前記発色現像槽CDに写真フィルムFを案内するよう1つのガイド構造を有した前部ガイド30Fと、発色現像槽CDからの写真フィルムFを漂白槽BLと2つの定着槽FIXとに順次送るよう3つのガイド構造を一体的に形成した中間ガイド30Mと、この定着槽FIXからの写真フィルムFを3つの安定槽STBに順次送る中間ガイド30M(前記中間ガイド30と同じ構造)と、搬送方向で下流端位置の安定槽STBからの写真フィルムFを前記乾燥機構Cに送り出す後部ガイド30Rとで構成されている。また、前部ガイド30Fと2つの中間ガイド30Mとは写真フィルムFを湾曲した経路に案内するだけの単純な構造であるが、後部ガイド30Rは駆動回転する複数のスクイズローラSRを内蔵している。
上部ガイド30としての前記中間ガイド30Mは樹脂の成形物であり、以下のような構造を具備している。つまり、図6〜図8に示すように、上部位置に中央空間32と、この中央空間32の両側部に対して上方に開放した構造となる洗浄水貯留部33とを樹脂で一体的に形成し、この洗浄水貯留部33の下面側に対して一体化する一対の側壁34と、この一対の側壁同士の中間位置に下端側を円弧状の案内部35Aを形成した複数のリブ状のガイド体35とを形成し、更に、一対の側壁同士に亘って、3つの樹脂製のガイドローラ36を遊転支承している。図面には示していないが、中央空間32の底壁には洗浄水をガイド体35に送る複数の開口を形成している。このガイドローラ36は軸体36Aに対して柔軟な樹脂で成るローラ体36Bを外嵌した構造であり、ローラ体36Bの外周に対して多数の突起を形成している。上部ガイド30をこのように構成したので、写真フィルムFが送られる際には、先ずリーダの先端がガイド体35の案内部35Aに接触して次の現像処理槽dの方向に案内され、この後、写真フィルムFがガイドローラ36に接触し、このガイドローラ36が回転することにより円滑に送られるのである。また、この中間ガイド30Mには前記規制片41が挿通する開口が形成され、前記突出プレート15Pの下方への移動を許容する空間が形成されている。
前記側壁34には前記ガイドローラ36の軸体36Aの両端部を支承する軸受け孔34A(軸受け部の一例)を形成してあり、この軸受け孔34Aと連なる溝Gを前記側壁34の表面に形成し、更に、この溝Gの上端に連なる位置の前記洗浄水貯留空間33の底壁33Aに貫通孔Hを形成している。前記軸受け孔34Aは前記軸体36Aが挿入する円形の孔部Vと、この孔部Vの上側に連なる縦長の開口Wとを一体化した形状であり、この縦長の開口の幅を前記溝Gの幅と等しい幅に設定している。このように貫通孔Hを形成したことにより、後述するように、洗浄水貯留部33に供給された洗浄水Wは貫通孔Hから下方に送り出され、溝Gを介して軸受け孔34Aの上部に位置する開口Wから円形の孔部Vに導かれることにより、この軸受け孔34Aの側壁34の内面側と外面側とに洗浄水Wを供給してガイドローラ36の軸体36Aと、軸受け孔34Aとを同時に洗浄して、これらの部位の現像処理液Lを確実に洗い流すものとなっている。
図4に示すように、前記蓋体15は樹脂で形成されると共に、装置本体に対してヒンジ18を介して揺動開閉自在に支持され、この蓋体15の端部位置には遮光リブ15Aを突設し、この蓋体15の下面に対して前記突出プレート15Pを一体的に形成している。また、この蓋体15の揺動端側に永久磁石PMを備え、この永久磁石PMの磁力から蓋体15の姿勢を判別する磁気センサSを装置本体側に備えている。尚、この永久磁石PMと磁気センサSとの位置関係は逆であっても良く、制御装置4は、磁気センサSからの信号に基づいて蓋体15が閉じ姿勢にないことを判別した際には、閉じ姿勢にないことを示す文字やイメージを前記ディスプレイ3に表示すると共に、写真フィルムFの現像処理を開始できないよう処理形態を設定してある。
図3〜図7に示すように、蓋体15の下面側には、洗浄水を送出す複数のノズルNを穿設した第1、第2、第3、第4供給管51、52、53、54を備え、この4つの供給管に対して前記補水タンクWTからの水を洗浄水Wとして供給する電動型のポンプPと、このポンプPからの洗浄水を複数の供給管に供給するフレキシブルパイプ55を備えている。また、第1供給管51の複数のノズルNは、前記駆動ギヤ26の上方に配置され、第2供給管52の複数のノズルNは前記中間ガイド30Mの一方の洗浄水貯留部33の上方に配置され、第3供給管53の複数のノズルNは前記中間ガイド30Mの中央空間32の上方に配置され、第4供給管54の複数のノズルNは前記中間ガイド30Mの他方の洗浄水貯留部33の上方に配置されている。このように補水タンクWTの水を洗浄水Wとして送り出すポンプPと、フレキシブルパイプ55と、第1、第2、第3、第4供給管51、52、53、54とで洗浄機構が構成されている。
このフィルムプロセッサにおいて写真フィルムFの現像処理を行った場合には、写真フィルムFに付着して現像処理液Lが持ち出されることに起因して現像処理液Lの液面が低下するものであり、このような液面低下が発生した場合には、前記制御装置4が対応する処理液タンクTからの現像処理液Lと前記補水タンクWTからの水Wとを対応する現像処理槽dに補給する処理を行い、また、水分の蒸発によって現像処理槽dの液面が低下した場合にも、前記制御装置4が補水タンクWTから対応する現像処理槽dに対して水Wを補給し、また、予め設定された量の写真フィルムFの現像処理を行った場合にも、前記制御装置4が処理液タンクTからの現像処理液Lの劣化を抑制するために、対応する現像処理液Lと前記補水タンクWTからの水Wとを対応する現像処理槽dに補給する処理を行うものとなっている。このように現像処理槽dの現像液の管理を行う機構を現像処理液管理機構K(図9を参照)と称している。
このように、現像処理液Lや水Wを補給する制御は従来からのものと基本的に異なるものではなく、本発明のフィルムプロセッサでは、洗浄水W(前記補水タンクWTからの水W)を供給する部位と、洗浄水Wを供給するタイミングに特徴を有するものである。
つまり、このフィルムプロセッサの制御系の概要を図9のように示すことが可能であり、前記制御装置4は、操作部Eに対する操作に基づいて稼動と停止の他に、前記磁気センサSからの信号に基づいた処理、フィルム供給部Aから写真フィルムFを供給する制御、前記電動モータMの制御、前記乾燥機構Cの制御、前記現像処理液管理機構Kによる現像処理液の管理、前記ポンプPの制御を行うよう構成されている。そして、前記操作部Eにおいてフィルムプロセッサを停止させる操作が行われた際には、前記制御装置4は、この操作を基準にして前記ポンプPを設定時間だけ駆動して、各部位に洗浄水Wを供給して洗浄を行った後に、該フィルムプロセッサ全体の稼動を停止させるように制御形態を設定している。
特に、本発明では、第2供給管52と、第4供給管54との複数のノズルNから洗浄水貯留部33に対して洗浄水Wを供給することにより、この洗浄水貯留部33に対して洗浄水Wが一時的に貯留され、このように貯留された洗浄水Wが時間を掛けて貫通孔Hから溝Gに流れ出し、この溝Gから軸受け孔34Aの上部に位置する開口に供給され、この開口から円形の孔部に導かれることにより、この軸受け孔34Aの側壁34の内面側と外面側とに洗浄水Wを供給してガイドローラ36の軸体36Aと、軸受け孔34Aとを同時に洗浄できるので、これらの部位に水滴の状態で付着している現像処理液Lを、結晶化する以前に洗浄水Wで洗い流すことが可能となり、また、第3供給管53の複数のノズルNからの洗浄水はガイド35とガイドローラ36とを洗浄して結晶化する以前の現像処理液Lを洗い流す。この後、フィルムプロセッサを長時間停止させた場合にも現像処理液Lを結晶化させることがなく、写真フィルムFを傷つける不都合に繋がることがないものにしているのである。
また、この洗浄機構では、第1供給管51の複数のノズルNから前記駆動ギヤ26に対して洗浄水Wを供給するものであり、このように第1供給管51から洗浄水Wを供給することにより、駆動ギヤ26及びこの駆動ギヤ26に咬合する伝動ギヤ27に水滴の状態で付着している現像処理液Lを、結晶化する以前に洗浄水Wで洗い流すことが可能となり、この後、フィルムプロセッサを長時間停止させた場合にも現像処理液Lを結晶化させることがなく、写真フィルムFを傷つける不都合に繋がることがないものにしているのである。また、このように洗浄水Wを供給する際にはギヤに供給した洗浄水が駆動軸24に伝わる形態で、駆動ギヤ26から離れる方向への移動を鍔状体28が阻止するため、この駆動軸24に動力を伝える駆動系や、この駆動軸24を支持する部位を洗浄水や洗浄水で希釈された現像処理液Lで濡らすことがなく、清浄な状態を維持できるものとなっている。
このように本発明によると、フィルムプロセッサを停止させる際には、現像処理液Lの液面上において、現像処理液Lが付着する稼動部分には必ず洗浄水Wが供給されるので、現像処理液Lの水分が蒸発する以前の水滴の状態のうちに確実な洗浄を行えるものにしてる。
〔別実施の形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(イ)感光材料として銀塩式の印画紙を対象とする現像処理装置に適用することが可能である。
(ロ)前記実施の形態では洗浄水として補水タンクWTの水Wを用いたが、洗浄水を貯留するための専用のタンクを用いても良い。
フィルムプロセッサの斜視図 フィルムプロセッサの縦断側面図 蓋体を開放した状態のフィルムプロセッサの平面図 処理槽ユニットの縦断面図 上部ガイドを取り外した状態と適正にセットした状態とを示す断面図 液中ラックと上部ラックとの位置関係を示す断面図 ガイドローラの軸受け孔を洗浄する系を示す断面図 軸受け孔に洗浄水を供給する系を示す一部切り欠き斜視図 フィルムプロセッサの制御系を示すブロック回路図
符号の説明
4 制御手段
20 液中ラック
30 上部ガイド
33 洗浄水貯留部
33A 底壁
34 側壁
34A 軸受け孔
35 ガイド体
36 ガイドローラ
F 感光材料
G 溝
H 貫通孔

Claims (3)

  1. 感光材料を現像処理槽の現像処理液中において搬送する液中ラックと、先の現像処理槽から送り出された感光材料を、現像処理液の液面上方において次の現像処理槽に送り込む上部ガイドとを備えている現像処理装置であって、
    前記上部ガイドが、感光材料を案内するガイド体と、このガイド体の下方位置に遊転支承されたガイドローラとで構成されると共に、このガイドローラを支承する軸受け部に対し、この上部ガイドを構成する部材の表面に形成した溝を介して洗浄水を供給する洗浄機構を備え
    前記上部ガイドが、前記軸受け部としての軸受け孔が形成された側壁を備えると共に、前記軸受け孔に連なるように前記溝を前記側壁に形成している現像処理装置。
  2. 前記上部ガイドが、前記側壁の上部位置に配置した洗浄水貯留部を備えると共に、この洗浄水貯留部の底壁に形成された貫通孔に連なるように前記溝を前記側壁に形成している請求項1記載の現像処理装置。
  3. 前記洗浄機構を制御する制御手段を備え、この制御手段は感光材料の処理を長時間停止させる際に洗浄水を供給するよう供給タイミングを設定してある請求項1又は2記載の現像処理装置。
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