JP2002182360A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP2002182360A
JP2002182360A JP2000377771A JP2000377771A JP2002182360A JP 2002182360 A JP2002182360 A JP 2002182360A JP 2000377771 A JP2000377771 A JP 2000377771A JP 2000377771 A JP2000377771 A JP 2000377771A JP 2002182360 A JP2002182360 A JP 2002182360A
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Japan
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shutter
shutter plate
photosensitive material
paper
opening
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JP2000377771A
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English (en)
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Kazuaki Murayama
和章 村山
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Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光部側の第1の部屋と処理液槽側の第2の
部屋との間を連通する連通孔部を、遮断状態および開状
態にするシャッタ装置において、開閉自在に設けられる
シャッタ板の駆動用のクリアランスを不要にすることで
気化した処理液または水蒸気が露光部側に侵入すること
を積極的に防止する。 【解決手段】 シャッタ装置15を基部30において軸
支されるシャッタ板31と、シャッタ板31を遮断状態
に移動付勢するトーションバネと、シャッタ板31を開
状態に駆動する電磁ソレノイドとから構成し、シャッタ
板は、金属板部材31と弾性部材33から一体形成さ
れ、シャッタ板が遮断状態にあるときに弾性部材は開口
部の全周を密閉するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光材料処理装置に
おいて、露光側と処理液槽側を感光材料が搬送されない
ときに完全に遮断し、搬送時に開口部を開くことで、感
光材料への露光後の各処理を行なう処理液槽の処理液の
影響が露光側に及ばないようにする技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、印画紙(以下ペーパーとも呼
ぶ)の乳剤面上に露光焼付けを行った後に、プロセッサ
ーと呼ばれる現像、漂白定着、安定用の処理液体を内蔵
した処理液槽内を順次通過させて、乾燥した後に外部に
排出するように構成された写真処理装置が種々実用化さ
れている。
【0003】こうした写真処理装置には、長尺のロール
ペーパーを所望のカットサイズに予め切断し、露光した
後に処理液槽内を順次通過させ、乾燥して外部に排出す
るように構成されている。そして、露光部側と処理液槽
側とを夫々別の部屋に内臓しておき、印画紙が処理液槽
側に搬送されないときに各部屋の間の連通孔部を遮断
し、搬送するときのみ開くようにすることで、感光材料
への露光後の写真画像形成の各処理を行なう処理液槽の
処理液の影響が露光側に及ばないようにするためのシャ
ッタ装置が設けられている。
【0004】このシャッタ装置は、電磁ソレノイドへの
通電により発生する駆動力をリンク機構を介して板金製
のシャッタ板に伝えることで上下方向に動かすように構
成されている。すなわち、シャッタ板を露光部側と処理
部側を区切っている仕切り壁部の連通開口部において開
閉自在に設けることにより、印画紙が通過しないとき
は、閉状態にすることで露光部側と処理部側を遮断し、
印画紙を処理液槽に向けて搬送するときのみ開状態にす
るように制御している。
【0005】このように機能する従来のシャッタ装置に
よれば、シャッタ板はシャッタ装置の基部の開口部にお
いて上下方向に平行駆動されることから、特にガイド部
における移動のための若干のクリアランスが設けられて
おり、平行駆動に伴う摺動摩擦抵抗による動きの悪化を
防止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、処理液槽を設け
た部屋の内部は、処理液温度が上昇されるなどの理由か
ら、湿度がかなり高くなり、しかも、隣接する処理液槽
に搬送するときに、外部に一旦印画紙が出されることか
ら、乾き防止のために部屋内部を高湿状態に維持する必
要がある。これに対して、露光部側は低湿度状態にする
とともに、気化した処理液または水蒸気分による影響を
防止する必要がある。
【0007】この防止のためにシャッタ装置が必要とな
る。
【0008】しかし、上記のように構成されるシャッタ
装置によれば、摺動摩擦による動きの悪化を防止するた
めにガイド部におけるクリアランスが大目に設定される
ことから、この部分から気化処理液が露光部側に侵入す
る場合もあった。
【0009】したがって、本発明は上記の問題点に鑑み
て成されたものであり、感光材料への露光を行なう露光
手段と、露光後の感光材料を搬送路に沿って下流に向け
て搬送する搬送手段とを内蔵した第1の部屋と、露光後
の各処理を行なう処理液槽を内蔵した第2の部屋との間
を連通する連通孔部を遮断状態および開状態にするシャ
ッタ装置において開閉自在に設けられるシャッタ板の駆
動用のクリアランス分の確保を、不要にすることで気化
した処理液または水蒸気が露光部側に侵入することを積
極的に防止することができる感光材料処理装置の提供を
目的としている。
【0010】また、上記目的に加えて露光後の感光材料
を処理液槽に正常に搬送することができる感光材料処理
装置の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、感光材料への
露光を行なう露光手段と、露光後の感光材料を搬送路に
沿って下流に向けて搬送する搬送手段とを内蔵した第1
の部屋と、露光後の各処理を行なう処理液槽を内蔵した
第2の部屋との間を連通する連通孔部を、遮断状態およ
び開状態にするシャッタ手段とを具備した感光材料処理
装置であって、前記シャッタ手段は、前記連通孔部に固
定されるとともに前記搬送手段により搬送される感光材
料を通過させる開口部を有した基部と、感光材料を前記
処理液槽に指向させるガイド機構と、シャッタ機構とを
具備し、前記シャッタ機構は、前記基部において軸支さ
れるシャッタ板と、前記シャッタ板を前記遮断状態に移
動付勢する付勢部と、前記付勢部に抗して前記シャッタ
板を前記開状態に駆動する駆動部とから構成され、さら
に前記シャッタ板は、金属板部材と弾性部材とから一体
形成され、かつ前記シャッタ板が前記遮断状態にあると
きに、前記弾性部材は前記開口部の全周を密閉するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0012】また、前記駆動部は、電磁ソレノイドを含
む駆動手段の駆動力をリンク機構を介して前記シャッタ
板を回動させて開状態とするとともに、前記ガイド機構
は、感光材料を前記処理液槽に指向させる形状を有し
て、前記基部に端部が固設されるガイド板と、前記ガイ
ド板に対向するもう一方の端部において回動自在に設け
られる複数のオーリングを設けた案内ローラとから構成
されることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な一実施形態
について添付の各図面を参照して述べる。
【0014】先ず、図1は感光材料処理装置1の全体構
成の要部を示すために筐体2に対して着脱自在に設けら
れるカバーを全て取り外して示した正面図である。尚、
図1では感光材料として印画紙であるペーパーPの処理
を行なう場合について代表して述べるが、カメラ撮影後
の生フィルムを現像処理して感光材料であるネガフィル
ムまたはポジフィルムを得るために、図1において露光
部とサイズ分別装置と分別載置装置を設けない構成のフ
ィルム処理装置についても適用可能である。
【0015】さて、図1において装置1は紙面の表裏方
向に極力偏平に構成されており、設置後の占有面積を取
らないようにする一方で、前面側から主要な各部分に簡
単にアクセスできるように配慮されている。
【0016】先ず、写真焼付面となる発色乳剤面側を外
側にして巻かれたロールペーパーRPは、所定幅寸法
(例えば、89mm幅)の連続した長尺ロールとしてコ
アに捲回されており、かつ光を完全に遮断した遮光状態
にされてペーパーマガジン3内で回転自在かつ着脱でき
るように内蔵されている。これらのペーパーマガジン
3、3は、装置1を正面から見て左側下方に位置する左
右収納部に図示のように同時あるいはいずれか一方に装
填可能に設けられている。この装填操作のために、各ペ
ーパーマガジン3は、前方から引き出し可能にされて取
り出し可能にされており、かつ装填してから奥側に移動
することで図示の所定位置にセットできるように構成さ
れている。また、これらのペーパーマガジン3、3は図
示のように左右収納部のいずれにも収容できるように、
図示のように左右対称の形状に形成されるとともに、表
裏面の両方の壁面に取出し及び装填用のハンドル(不図
示)が夫々設けられている。
【0017】また、内蔵されたロールペーパーPをマガ
ジン3の外部に向けて矢印方向に排出する際に自動的に
開口部を開く自動開閉機構が設けられており、ペーパー
マガジン3の右収納部とペーパーマガジン3の左収納部
のどちらか一方あるいは双方に同時に装填した場合に、
同じように自動開閉するように構成されている。このよ
うにしてペーパーマガジン3の構成部品の共通化を図る
とともに、使用者は左右収納部への装填を意識せずにサ
イズの異なるペーパーを使用頻度に応じて使えるように
して使い勝手を向上させている。
【0018】これらのペーパーマガジン3の開口部の近
傍には夫々カッターユニット4が配設されている。この
カッターユニット4は、ペーパーマガジン3の開口部か
ら送り出された直後のロールペーパーRPを露光する前
に所望のカットサイズに切断するために設けられてお
り、各カッターユニット4により所定のカットサイズに
切断されたペーパーPは、暗箱7の底面部位に配設され
た露光テーブル5の露光位置に順次送られるように構成
されている。この搬送のために露光テーブル5には切断
後のペーパーPの裏面を走行面で吸引して搬送し、露光
位置まで搬送するための吸着搬送機構が内臓されてい
る。この吸着搬送機構は、ペーパーPを一時的に露光位
置に吸着保持する機能に加えて回転する回転機能を有し
ている。
【0019】以上のようにして、露光の準備が整うと、
露光部6に対してフィルムFを順次駒送りして、ズーム
レンズ等からなる光学系9を自動または手動で調整して
所望のサイズの像をペーパーP上に結像して露光する。
さらに、上記の回転機能は、吸引パッドによりパーパー
Pを吸引した後に90度旋回することで、複数の種類の
写真の露光を行うように構成されている。
【0020】この露光後に、ペーパーPは搬送部10に
向けて矢印D1方向に搬送されて、途中位置で、大判ペ
ーパーであるか否かの判断が行われてから、下流方向に
搬送される。ここで、ペーパーサイズが小型(例えば、
127×89mm)の時は、振り分け装置12により左
右に振り分けて搬送するようにして、下流側の第2の部
屋14に設けられた各処理液槽16内を2列で搬送す
る。このように2列で搬送することで、処理速度をアッ
プできる。また、パノラマ写真(254×89mm)の
ように縦長の場合も、同じように2列で搬送できるよう
にしている。
【0021】一方、露光部6に装填されるフィルムFの
搬送方向に対して直交するように露光を行いたい場合に
は、上記の回転機能により吸着保持されているパーパー
Pを90度分旋回して露光する。このようにして、同一
種類の幅寸法のペーパーのままで、複数の種類の異なる
サイズのペーパーの露光処理を行えるように構成されて
いる。
【0022】以上説明した左右収納部と、暗室7と露光
テーブル5と搬送部10は処理液層6に貯められた各処
理液が温度上昇などで気化して発生したガスの影響を受
けないように形成された第1の部屋13の内部に配設さ
れている。このために、第1の部屋13は、上記の第2
の部屋14との間に仕切り壁11を設けて、この仕切り
壁11に設けられた開口部に配設されたシャッター装置
15の蓋部材の開閉動作を行うことで、パーパーPを図
中の矢印D2方向に搬送するときのみ、蓋部材を開くよ
うにして気化ガスが第2の部屋14から第1の部屋3に
進入しないようにしている。また、第1の部屋13の内
圧を第2の部屋14以上に維持することで、シャッター
装置15の蓋部材が開いている状態でも気化ガスが進入
しないようにして万全を尽くしている。
【0023】なお、以上のカッターユニット4と露光テ
ーブル5と搬送部10はいずれも筐体2の手前に簡単に
引き出せるように構成されており、ペーパージャム解除
及び各種点検作業が簡単に行えるように構成されてい
る。
【0024】シャッター装置15を矢印D2方向に通過
したぺーパーPは、搬送ラック装置17により搬送さ
れ、露光後のペーパーPの現像処理を処理液層16内で
矢印D3方向となるように方向転換して送る途中で現像
処理が行われる。この搬送ラック装置17は、筐体にお
いて開閉自在に設けられる不図示の天井部材を開いた後
に、図示のように各処理液槽16中に個別に内蔵されて
おり、搬送ラック17の搬送ローラに付着した処理液の
固化成分等を定期的に除去する清掃作業を行うときに、
上方に移動して、外部に取り出すことができるように設
けられている。また、各搬送ラック17は、共通の駆動
モータ20からウォームギアを用いた動力伝達機構を介
して動力伝達されることで、搬送ラック17の搬送ロー
ラが同期駆動されることで速度差無く搬送できるように
構成されている。
【0025】この搬送ラック17による搬送動作によ
り、ペーパーPの先端が案内装置18により案内されて
矢印D4方向に向かう方向転換が行われて、漂白定着を
行う次の処理液層16に送られる。その後、図示のよう
に搬送されて、最後に安定処理を行う処理液槽16を出
てから矢印D5方向に方向転換するように案内されて、
乾燥装置22に送り込まれる。この乾燥装置22は、破
線図示のように搬送する途中で、ペーパーPの乳剤面へ
の温風吹き付けをノズルを介して行ない乾燥させた後
に、上方に向けて搬送する。
【0026】この乾燥装置22の上方には、分岐点に配
設されたセレクタ24によりサイズ毎に搬送するサイズ
分別装置23が設けられており、このサイズ分別装置2
3により、大型サイズのペーパーPを上方の固定トレー
25に排出する一方で、大半を占める普通サイズのペー
パーPをベルトコンベア26上に排出する。
【0027】このベルトコンベア26上に排出されたペ
ーパーPは、紙面手前側に搬送されて、やがてベルトコ
ンベア26から下方に落下し、下方に設けられた分別載
置装置27の循環バケット28上に所定の顧客単位で載
置される。この分別載置装置27は、図示のように紙面
前方に向けて展開するように回動軸支される多数の循環
バケット28を循環駆動するように構成されている。
【0028】以上の工程を経て、乳剤面を上にして完成
後の写真を最終的に装置1の外部に排出するように構成
されている。
【0029】一方、上記の各処理液槽16の下方部位に
は、着脱自在に設けられる容器内に上記の各処理液の濃
縮液を収納した容器29が設けられ、この下方の補充用
の補充タンク19に供給可能にするとともに水タンク2
1から水の供給を不図示のポンプ及び配管で行うことで
補充タンク19内の処理液の濃度を一定にできるように
構成されている。これらへのアクセスは、前面のカバー
(不図示)のみを開くことで、簡単にできるので日常必
要となる作業が全て前面からできるように配慮されてい
る。
【0030】そして、乾燥装置22の下方の空間を占め
る筐体2内には電源部が設けられるとともに、この電源
部の上には上記の各処理液槽16及び後述する種々の制
御を行うためのプロセッサーの制御部100が配設され
ており装置全体の制御を行うように構成されている。
【0031】次に、図2(a)は、閉状態のシャッタ装置
15の横断面図であり、図2(b)は、開状態のシャッタ
装置15の横断面図である。本図において、既に説明済
みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛
すると、上記のペーパー搬送部10には、露光後のペー
パーを図中の一点鎖線で示す搬送路に沿って上方に搬送
するための不図示の多数の搬送ローラが設けられてお
り、これらの搬送ローラにより最上位置にまで搬送され
ると、モータM1の駆動力を得て駆動される駆動ローラ
50とこの駆動ローラ50の外周面に当接することで追
動するアイドルローラ51、51の間のニップ部におけ
る搬送に移行して、図示の矢印方向に方向転換して搬送
されることで、上記の第1、第2の部屋に分離する仕切
り壁11に穿設された連通孔部11aに向かうように搬
送される。
【0032】このとき、ペーパーPの乳剤面Pa側はア
イドルローラ51、51に対向し、裏面Pb側は駆動ロ
ーラに対向して搬送されるとともに、ペーパーの搬送力
は、これらのアイドルローラ51、51と駆動ローラ5
0間におけるニップ部で得るようにして、上記の搬送ラ
ック17に設けられた駆動ローラ52、52間のニップ
部に受け渡すように構成されている。
【0033】シャッタ装置15は、仕切り壁11の連通
孔部11aの開口面積に略等しい開口部を形成した基部
30と、この基部に固定される回動軸体32回りに回動
自在に設けられるシャッタ板31と、このシャッタ板3
1に固定される弾性部材33と、搬送部10により搬送
されるペーパーを処理液槽16に指向させるガイド部材
34と、このガイド部材34の先端において回動自在に
軸支される複数のオーリングを設けた案内ローラ35と
から構成されている。
【0034】以上の構成において、図2(b)を参照し
て、ペーパー搬送の指示があると、不図示の電磁ソレノ
イドへの通電が行われて、シャッタ板31が回動軸体3
2回りに回動されて図2(b)に図示の開状態になり、基
部30の開口部から離れて、ペーパー搬送の準備を行
う。これに前後して、モータM1への通電により、ペー
パーPが乳剤面Paを上にして先端Pc側を先頭にして
搬送される。この先端Pcは上記の案内ローラ35に衝
突しない位置関係となっているが、上方に向かう反りが
あった場合には、案内ローラ35に衝突するが、案内ロ
ーラ35にはOリングを一体的に設けているので、先端
Pcの角部へのダメージは無くなる。以上のようにペー
パーPの乳剤面Pa側はアイドルローラ51、51に対
向して搬送されその搬送力は、これらのアイドルローラ
51、51と駆動ローラ50間におけるニップ部で得
て、上記の搬送ラック17に設けられた駆動ローラ5
2、52間のニップ部に受け渡して、上記の矢印D3、
D4方向に搬送する。以上が、シャッタ装置15の概略
構成及びその動作説明である。
【0035】続いて、図3(a)は、図2で説明したシャ
ッタ装置を仕切り壁11から取り外し、基部30の連通
孔部側から見た外観斜視図であり、図3(b)は、図3
(a)を裏側から見た外観斜視図である。
【0036】図3において、既に説明済みの構成部品に
ついては同様の符号を附して説明を割愛すると、基部3
0の開口部30aの縁部の上方には、ガイド部材34に
穿設された孔部34aを通過してセットされる固定ねじ
60が螺合結合される一対のねじ孔部30bが形成され
ている。また、ガイド部材34は、ローラ軸39を両端
において軸支する形状部を曲げ加工して形成する一方
で、複数の案内ローラ35、35、35の一部が外部に
突出する溝孔部を形成した状態で、図示のように曲げ加
工されている。
【0037】また、図3(b)において、基部において回
動自在に軸支されるシャッタ板31は、図2(a)に図示
のような遮断状態に移動付勢する付勢部となるトーショ
ンバネ36、36が回動軸体32の基部30における軸
支部30c回りに夫々設けられている。また、基部の開
口部30aの周辺の縁部には弾性部材37を敷設してお
き、この弾性部材37の弾性変形によりシャッタ板31
が図2(a)の状態に移動したときに、隙間のない遮断状
態にするようにして開口部30aの全周を密閉する。こ
のために、この弾性部材37の密着する部位の平面度を
確保する一方で、シリコンラバー製の後述する弾性部材
の弾性変形により、隙間のない遮断状態にするように構
成されている。
【0038】シャッタ板31を上記のトーションバネ3
6、36による付勢力に抗して駆動する駆動部は、制御
部100からの指示で駆動される電磁ソレノイド48の
駆動力を後述するリンク機構を介してシャッタ板に伝達
する。
【0039】このリンク機構の構成は、図3(a)におい
てシャッタ板31の左側内側面上に固定される長孔部材
40と、この長孔部材40の長孔に挿通されるピン41
を一端に固定するとともに、基部30の開口部30aの
左側の近傍に固定される支点軸体43により回動軸支さ
れる第2リンクブラケット42と、この第2リンクブラ
ケット42の一端に固定されるピン44により回動自在
に維持される第1リンクブラケット45と、この第1リ
ンクブラケット45の他端に穿設された孔部に対して挿
通するピン47により保持される電磁ソレノイド48の
プランジャ−46とから構成されており、この電磁ソレ
ノイド48を仕切り壁11の一部に固定することで、リ
ンク機構は簡単に取り外し可能にできるようにしてい
る。
【0040】なお、この電磁ソレノイドに替えて小型モ
ータによる駆動でも良く、その駆動源は限定されない。
【0041】以上のように構成されるリンク機構によ
り、シャッタ板を開閉するために電磁ドレノイド48へ
の通電が制御部100からの指示により行われると、ト
ーションバネの作用により、図2(b)に示したように弾
性部材33が変形して開口部を隙間無く遮断した状態か
ら、プランジャー46の吸引にともなう移動により第1
リンクブラケット45が移動し、これに連結する第2リ
ンクブラケット42が支点軸体43周りに回動し、この
第2リンクブラケット42に固定されたピン41がシャ
ッタ板31の左側内側面上に固定される長孔部材40の
長孔を移動するとともに、トーションバネの力に抗して
シャッタ板31を矢印方向に移動することで開くように
作用する。
【0042】このようにして開くときにシャッタ板31
に固定された弾性部材33は、開口部の縁部から離れる
ように移動することから、高湿状態になる第2の部屋1
4内に位置していても張り付きがおこらずスムーズに駆
動されることになる。
【0043】次に、図4は上記のガイド部材34の正面
図である。本図において、既に説明済みの構成部品につ
いては同様の符号を附して説明を割愛すると、案内ロー
ラ35はOリング35bを一体的に設ける溝部を形成し
た本体ローラ35aから構成されており、この本体ロー
ラ35aを破線図示のローラ軸39において個別に回動
自在に軸支することで、上記のように衝突した場合には
回転することでペーパーPの先端Pcの角部へのダメー
ジを完全に無せるようにしている。この本体ローラ35
aは樹脂材料であるエンジニアプラスチックから一体射
出成形することで安定して量産できるが、自動旋盤によ
る加工でも可能である。
【0044】そして、図5(a)は、シャッタ板31と弾
性部材37が一体的に設けられた様子を示した上面図、
図5(b)は正面図、図5(c)は下面図である。そし
て、図6(a)は、シャッタ板31と弾性部材37が一体
的に設けられた様子を示した右側面図、図6(b)は図5
(c)のX−X線矢視図である。
【0045】図5、図6において、シャッタ板31はス
テンレス板材料から上記の回動軸体32の軸支部となる
形状部31aを左右に一体形成した図示の形状にプレス
加工される。また、基部30の開口部30aの全周の縁
部を遮断状態にする弾性部材37はシリコンラバー製で
あることから、シャッタ板31に固定するための接着剤
を使用できない。そこで、図6(b)に示すようにシャッ
タ板31に貫通孔部31fを穿設しておき、これをラバ
ー成形金型中にセットしてから、溶融状態のシリコンラ
バーを注入することで、弾性部材37の枠部37aが連
続して成形されるようにして、一体的に固定している。
このようにして構成されるシャッタ板によれば、閉じる
状態では、弾性部材37が適度に弾性変形して隙間をな
くすことができ、かつまたシャッタ板31に固定された
弾性部材37は、開口部の縁部から離れるように移動す
ることから、張り付きがおこらずスムーズに駆動される
ことになる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
感光材料への露光を行なう露光手段と、露光後の感光材
料を搬送路に沿って下流に向けて搬送する搬送手段と、
露光後の各処理を行なう処理液槽とを夫々内蔵した各部
屋の間を連通する連通孔部を、遮断状態および開状態に
するシャッタ装置において、開閉自在に設けられるシャ
ッタ板の駆動用のクリアランスを不要にすることで気化
した処理液または水蒸気が露光部側に侵入することを積
極的に防止できる感光材料処理装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真処理装置1の全体構成の要部を示した正面
図である。
【図2】(a)は、閉状態のシャッタ装置15の横断面図
であり、(b)は、開状態のシャッタ装置15の横断面図
である。
【図3】(a)は、図2で説明したシャッタ装置を仕切り
壁11から取り外し、基部30の連通孔部側から見た外
観斜視図であり、(b)は、裏側から見た外観斜視図であ
る。
【図4】上記のガイド部材34の正面図である。
【図5】(a)は、シャッタ板31と弾性部材37が一体
的に設けられた様子を示した上面図、(b)はその正面
図、(c)はその下面図である。
【図6】(a)は、シャッタ板31と弾性部材37が一体
的に設けられた様子を示した右側面図、(b)は図5(c)
のX−X線矢視図である。
【符号の説明】
1 写真処理装置 2 筐体 3 ペーパーマガジン 4 カッターユニット 5 露光テーブル 6 露光部 7 暗室 10 搬送部 11 仕切り壁 11a 連通開口部 12 振り分け装置 13 第1の部屋 14 第2の部屋 15 シャッター装置 16 処理液槽 17 搬送ラック 30 基部 30a 開口部 31 シャッタ板 32 回動軸体 33 弾性部材 34 ガイド部材 35 案内ローラ 36 トーションバネ 48 電磁ソレノイド P ペーパー(感光材料)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料への露光を行なう露光手段と、
    露光後の感光材料を搬送路に沿って下流に向けて搬送す
    る搬送手段とを内蔵した第1の部屋と、露光後の各処理
    を行なう処理液槽を内蔵した第2の部屋との間を連通す
    る連通孔部を、遮断状態および開状態にするシャッタ手
    段とを具備した感光材料処理装置であって、 前記シャッタ手段は、前記連通孔部に固定されるととも
    に前記搬送手段により搬送される感光材料を通過させる
    開口部を有した基部と、感光材料を前記処理液槽に指向
    させるガイド機構と、シャッタ機構とを具備し、 前記シャッタ機構は、前記基部において軸支されるシャ
    ッタ板と、前記シャッタ板を前記遮断状態に移動付勢す
    る付勢部と、前記付勢部に抗して前記シャッタ板を前記
    開状態に駆動する駆動部とから構成され、 さらに前記シャッタ板は、金属板部材と弾性部材とから
    一体形成され、かつ前記シャッタ板が前記遮断状態にあ
    るときに、前記弾性部材は前記開口部の全周を密閉する
    ように構成されていることを特徴とする感光材料処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記駆動部は、電磁ソレノイドを含む駆
    動手段の駆動力をリンク機構を介して前記シャッタ板を
    回動させて開状態とするとともに、 前記ガイド機構は、感光材料を前記処理液槽に指向させ
    る形状を有して、前記基部に端部が固設されるガイド板
    と、前記ガイド板に対向するもう一方の端部において回
    動自在に設けられる複数のオーリングを設けた案内ロー
    ラとから構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    感光材料処理装置。
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