JP2003162040A - 処理装置及び搬送装置 - Google Patents

処理装置及び搬送装置

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JP2003162040A
JP2003162040A JP2001363103A JP2001363103A JP2003162040A JP 2003162040 A JP2003162040 A JP 2003162040A JP 2001363103 A JP2001363103 A JP 2001363103A JP 2001363103 A JP2001363103 A JP 2001363103A JP 2003162040 A JP2003162040 A JP 2003162040A
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roller
peripheral surface
frame body
rollers
paper
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JP2001363103A
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English (en)
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Atsushi Okada
篤 岡田
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構成で、気密性を維持しつつ、
感光材料等の搬送対象物を搬送し得る処理装置等を提供
すること。 【解決手段】 露光装置によって露光された印画紙に対
して、所定の処理を行う処理液槽を有する処理装置であ
って、印画紙が搬入される搬送口を構成する枠体30
と、搬送口に設けられ、印画紙を搬送する一対の弾性ロ
ーラ35と、弾性ローラ35と枠体30との隙間にそれ
ぞれ介在するローラ36と、を備える。一対の弾性ロー
ラは、その周面の一部が相互に接触して設けられ、一対
のローラ36は、それぞれ、その周面の一部が弾性ロー
ラ35の周面と接触して設けられると共に、その周面の
他の一部がシール部材42と接触するように設けられて
おり、気密性を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気密性が要求され
る環境下に好適な搬送技術に関するものであり、特に、
感光材料処理装置に好適な搬送技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ある処理装置間で処理対象物を搬送する
場合、その処理装置間で気密性が要求される場合があ
る。例えば、感光材料処理装置では、露光装置と処理液
槽との間で、そのような気密性が要求される場合があ
る。
【0003】感光材料処理装置では、感光材料の一つで
ある印画紙(以下、ペーパーとも呼ぶ)の乳剤面上に露
光焼付けを行った後に、その印画紙をプロセッサーと呼
ばれる現像、漂白定着、安定用の処理液体を内蔵した処
理液槽内を順次通過させ、乾燥後に外部に排出するよう
に構成されている。
【0004】こうした感光材料処理装置は、長尺のロー
ルペーパーを所望のカットサイズに予め切断し、暗室内
で露光後に処理液槽内を順次通過させ、乾燥後に外部に
排出するように構成されている。そして、露光部側と処
理液槽側とを夫々別の部屋に内蔵しておき、印画紙が処
理液槽側に搬送されないときは、各部屋の間を連通する
ように穿設された開口部を遮断し、印画紙の搬送を行う
ときのみ開くように構成されたシャッタ装置が設けられ
る。こうすることで、露光後の印画紙への各処理を行な
う処理液の内で、特にガス化した処理液が開口部から露
光側に侵入しないようにしている。
【0005】詳細には、処理液槽を設けた部屋の内部
は、処理液の温度が40℃近くまで上昇されるので、湿
度がかなり高くなる。しかも、隣接する処理液槽に向か
うように下流側に搬送するときに、処理槽の外部に印画
紙が出るので、乾き防止のために部屋内部を高湿状態に
維持する必要がある。これに対して、露光部側は低湿・
低温状態に維持し、かつ処理液槽中に貯められた処理液
の気化した処理液または水蒸気分による影響を防止する
必要がある。
【0006】このようにガス化した処理液が露光側に侵
入しないようにするために用いられるシャッタ装置とし
ては、例えば、電磁ソレノイドを用いてシャッタを開閉
し、印画紙が通過しないときは、閉状態にして露光部側
と処理部側とを遮断する一方で、印画紙を処理液槽に向
けて搬送するときのみ開状態にする装置が提案されてい
る。
【0007】また、特開平11−65080号公報の図
3には、搬送機構に気密性を付与した構成が開示されて
おり、乾燥室間の開口部に配設される印画紙の搬送ロー
ラに、弾性部材を当接することで、印画紙の通過如何に
拘わらず、乾燥室間を常時密閉状態にする構成が開示さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁ソ
レノイドで駆動されるシャッタ装置は、その構成が複雑
化する傾向にあるとともに、シャッタの開放時にはガス
化した処理液の通過を免れない。
【0009】また、特開平11−65080号公報の図
3に開示された構成では、必ずしも気密性が十分なもの
ではなく、乾燥室間の気密性保持には効果的であるとし
ても、ガス化した処理液等の通過防止が要求される環境
下では、十分な気密性が得られない場合も考えられる。
【0010】従って、本発明の目的は、比較的簡単な構
成で、気密性を維持しつつ、感光材料等の搬送対象物を
搬送し得る処理装置及び搬送装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、露光装
置によって露光された感光材料に対して、所定の処理を
行う処理液槽を有する処理装置であって、前記感光材料
が搬入される搬送口を構成する枠体と、前記搬送口に設
けられ、前記感光材料を搬送する一対の第1ローラと、
前記第1ローラと前記枠体との隙間のうち、前記第1ロ
ーラの半径方向の各隙間にそれぞれ介在し、前記第1ロ
ーラと略平行に配置された一対の第2ローラと、を備
え、前記一対の第1ローラは、その周面の一部が相互に
接触して設けられ、前記一対の第2ローラは、それぞ
れ、その周面の一部が前記第1ローラの周面と接触して
設けられると共に、その周面の他の一部が前記枠体と接
触するように設けられたことを特徴とする処理装置が提
供される。
【0012】また、本発明によれば、シートを搬送する
搬送装置であって、搬送口を構成する枠体と、前記搬送
口に設けられ、前記シートを挟みつつ搬送する一対の第
1ローラと、前記第1ローラと前記枠体との隙間のう
ち、前記第1ローラの半径方向の各隙間にそれぞれ介在
し、前記第1ローラと略平行に配置された一対の第2ロ
ーラと、を備え、前記一対の第1ローラは、その軸方向
に渡って略一様に、その周面の一部が相互に気密に接触
して設けられ、前記一対の第2ローラは、それぞれ、そ
の軸方向に渡って略一様に、その周面の一部が前記第1
ローラの周面と気密に接触して設けられると共に、その
周面の他の一部が前記枠体と気密に接触するように設け
られたことを特徴とする搬送装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な一実施形態
について添付の各図面を参照して述べる。
【0014】図1は印画紙に印画形成を行う感光材料処
理装置1(以下に、装置1とも言う)の全体構成の要部
を示すために筐体2に対して着脱自在に設けられるカバ
ーを全て取り外して示した正面図である。
【0015】図1において装置1は、露光装置Aと、本
発明の一実施形態に係る処理装置Bとを含み、処理装置
Bは処理液槽16を備えている。なお、装置1は、紙面
の表裏方向に極力偏平になるように構成されており、設
置後に占有面積を占めないようにする一方で、前面側か
ら主要な各部分に簡単にアクセスできるように配慮され
ている。
【0016】露光装置Aにおいて、写真焼付面となる発
色乳剤面側を外側にして巻かれたロールペーパーRP
は、所定幅寸法(例えば、89mm幅)の連続した長尺
ロールとして、コアに捲回されている。また、ロールペ
ーパーRPは、光を完全に遮断した遮光状態でペーパー
マガジン3内で回転自在に設けられており、暗室内で不
図示の蓋を開けることでペーパーマガジン3から着脱可
能に内蔵されている。
【0017】これらのペーパーマガジン3は、装置1を
正面から見て左側下方に位置する左右収納部に図示のよ
うに、同時あるいはいずれか一方に装填可能にしてい
る。この装填操作のために、各ペーパーマガジン3は、
前方から手前側に引き出し可能に設けられており、かつ
装填後に奥側に移動することで図示の所定位置にセット
できるように構成されている。また、これらのペーパー
マガジン3は図示のように左右収納部のいずれにも収容
できるように、図示のように左右対称の形状に形成され
るとともに、表裏面の両方の壁面に取出し及び装填用の
ハンドル(不図示)が夫々設けられている。
【0018】さらに、内蔵されたロールペーパーRPを
マガジン3の外部に向けて矢印方向に排出する際に、自
動的に連通開口部を開くための自動開閉機構が設けられ
ており、ペーパーマガジン3の右収納部とペーパーマガ
ジン3の左収納部のどちらか一方あるいは双方に同時に
装填した場合に、同じように自動開閉して図示のように
供給できるように構成されている。このようにしてペー
パーマガジン3の構成部品の共通化を図ることで、使用
者は左右収納部への装填を意識せずにサイズの異なるロ
ールペーパーRPを使用頻度に応じて使い分けるように
して使い勝手を向上させている。
【0019】ペーパーマガジン3の連通開口部の近傍に
は夫々カッターユニット4が配設されている。これらの
カッターユニット4は、ペーパーマガジン3の連通開口
部から送り出された直後のロールペーパーRPを露光す
る前に所望のカットサイズのペーパーPに切断するため
に設けられている。各カッターユニット4により所定の
カットサイズに切断されたペーパーPは、暗箱7の底面
部位に配設された露光テーブル5の露光位置に順次送ら
れるように構成されている。この搬送のために露光テー
ブル5には切断後のペーパーPの裏面を走行面で吸引し
て搬送し、露光位置まで搬送するための吸着搬送機構が
内蔵されている。この吸着搬送機構は、ペーパーPを一
時的に露光位置に吸着して不動状態で保持する機能に加
えて90度分の回転を行うための回転機能が備わってい
る。
【0020】以上のようにして、露光の準備が整うと、
露光部6に対してフィルムFを順次駒送りして、ズーム
レンズ等からなる光学系9を自動または手動で調整して
所望のサイズの像をペーパーP上に結像して露光する。
さらに、上記の回転機能は、吸引パッドによりペーパー
Pを吸引した後に90度旋回することで、複数の種類の
サイズのペーパーPの露光を行えるように構成されてい
る。
【0021】この露光後に、ペーパーPは搬送部10に
向けて矢印D1方向に搬送され、途中位置で、大判ペー
パーであるか否かの判断が行われ、下流方向に搬送され
る。ここで、ペーパーサイズが小型(例えば、127×
89mm)の時は、振り分け装置12により左右に振り
分けて2列で搬送して、下流側の第2の部屋14に設け
られた各処理液槽16内を2列状態で搬送する。このよ
うに2列で搬送することで、処理速度をアップできる。
また、パノラマ写真(254×89mm)のように縦長
の場合も、同じように2列で搬送できるようにしてい
る。
【0022】一方、露光部6に装填されるフィルムFの
搬送方向に対して直交するように露光を行いたい場合に
は、上記の回転機能により吸着保持されているパーパー
Pを90度分旋回して露光する。このようにして、同一
種類の幅寸法のペーパーのままで、複数の種類の異なる
サイズのペーパーの露光処理を行えるように構成されて
いる。
【0023】ここで、以上説明した左右収納部と、暗室
7と露光テーブル5と搬送部10とは、処理装置B内の
処理液槽6に貯められた各処理液が温度上昇などで気化
して発生したガスの影響を受けないようにするために、
第1の部屋13の内部に配設されている。
【0024】第1の部屋13は、処理装置Bの第2の部
屋14と仕切り壁11により略気密に仕切られており、
仕切り壁11の上方の連通開口部には、ペーパーPを露
光装置Aから処理装置Bへ搬送するための搬送装置15
が設けられている。搬送装置15による搬送動作によ
り、ペーパーPは図中の矢印D2方向に搬送される。こ
の搬送装置15は、後述するように、仕切り壁11の連
通開口部を常時塞ぎつつペーパーPを搬送するものであ
り、処理液槽16内に貯められた処理液の気化ガスが、
第2の部屋14から第1の部屋3に進入しないように構
成されている。
【0025】なお、第1の部屋13の内圧を第2の部屋
14以上に維持することで、気化ガスが暗室側に進入し
難くすることが好適である。
【0026】次に、搬送装置15を矢印D2方向に通過
した後にぺーパーPは、搬送ラック装置17により下流
側に向けて搬送されることで、露光後のペーパーPの現
像処理が行われる。具体的には、処理液層16内で矢印
D3方向に方向転換して送る途中で現像処理が行われ
る。
【0027】各処理液槽16の下方部位には、着脱自在
に設けられる容器内に各処理液の濃縮液を収納した容器
29が設けられており、その下方の補充用の補充タンク
19に濃縮液を供給可能にするとともに水タンク21か
ら水の供給を不図示のポンプ及び配管で行うことで補充
タンク19内の処理液の濃度を一定にできるように構成
されている。これらへのアクセスは、前面のカバー(不
図示)のみを開くことで、簡単にできるので日常必要と
なる作業が全て前面からできるように配慮されている。
【0028】そして、乾燥装置22の下方の空間を占め
る筐体2内には電源部が設けられるとともに、この電源
部の上には上記の各処理液槽16及び後述する種々の制
御を行うためのプロセッサーの制御部100が配設され
ており装置全体の制御を行うように構成されている。
【0029】搬送ラック装置17は、筐体2に対して開
閉自在に設けられた不図示の天井部材を上方に大きく開
いた後に、図示のように各処理液槽16中に個別にセッ
トできるように構成されている。そして、各搬送ラック
17の搬送ローラに付着した処理液の固化成分等を定期
的に除去するための清掃作業を行うときには、搬送ラッ
ク17を上方に移動してから外部に取り出すことができ
るように構成されている。
【0030】また、各搬送ラック17は、共通の駆動モ
ータ20からウォームギアを用いた動力伝達機構を介し
て動力伝達されることで、搬送ラック17の各搬送ロー
ラが同期して駆動され、搬送ローラに速度差が発生しな
いように構成されている。
【0031】この搬送ラック17による搬送動作によ
り、ペーパーPが各処理液槽の間の上方に配設された案
内装置18で案内されて矢印D4方向に向かう方向に方
向転換し、漂白定着を行う次の処理液槽16に送られ
る。その後、図示のように順次搬送されて、最後に安定
処理を行う処理液槽16を出てから矢印D5方向に方向
転換されて、乾燥装置22に送り込まれることとなる。
【0032】この乾燥装置22は、破線図示のように搬
送する途中で、ペーパーPの乳剤面へ温風を吹き付けて
乾燥を行い、その後上方に向けて搬送する。乾燥装置2
2の上方には、分岐点に配設されたセレクタ24により
サイズ毎に搬送するサイズ分別装置23が設けられてお
り、このサイズ分別装置23により、大型サイズのペー
パーPを上方の固定トレー25に排出する一方、大半を
占める普通サイズのペーパーPをベルトコンベア26上
に排出する。
【0033】このようにしてベルトコンベア26上に排
出されたペーパーPは、紙面手前側に搬送されて、やが
てベルトコンベア26から下方に落下し、下方に設けら
れた分別載置装置27の循環バケット28上に所定の顧
客単位で載置される。この分別載置装置27は、図示の
ように紙面前方に向けて展開するように回動軸支される
多数の循環バケット28を循環駆動するように構成され
ている。
【0034】以上の工程を経て、乳剤面を上にして完成
後の写真を最終的に処理装置1の外部に排出するように
構成されている。
【0035】次に、搬送装置15により露光装置Aから
処理装置BへペーパーPが搬送される手順について説明
する。
【0036】図2(a)は、搬送装置15及びその近傍の
構成の横断面図である。
【0037】図2(a)において、ペーパー搬送部10に
は、露光後のペーパーPを図中の二点鎖線で示す搬送路
に沿って上方に搬送するための不図示の多数の搬送ロー
ラが設けられており、これらの搬送ローラによりペーパ
ーPが図示の最上位置にまで搬送されると、モータM1
の駆動力を得て駆動される駆動ローラ50とこの駆動ロ
ーラ50の外周面に当接して追動するアイドルローラ5
1、51との間のニップ部に挟まれるように搬送され、
その後、不図示の案内ガイドで方向転換されて図の斜め
下方に方向転換されて搬送される。
【0038】これに続き、ペーパーPは、第1の部屋1
3と第2の部屋14とを分離する仕切り壁11の上方に
穿設された連通開口部11aに向かうように搬送される
ことで、搬送装置15に向かう。
【0039】このとき、ペーパーPの乳剤面Paはアイ
ドルローラ51、51に対向し、裏面Pbは駆動ローラ
50の外周面に接触している。そして、ペーパーPの搬
送力は、これらのアイドルローラ51、51と駆動ロー
ラ50との間の所謂ニップ部において、これらが適度に
弾性変形して発生する駆動摩擦力により発生する。続い
て、ペーパーPは開口部11aを通過し、搬送装置15
の一対の弾性ローラ(第1のローラ)間35のニップ部
に挿入され、これらの弾性ローラ35により搬送され
る。
【0040】次に、搬送装置15の構成について説明す
る。図3は、搬送装置15の外観斜視図、図4(a)は、
搬送装置15のペーパー搬送前の横断面図、(b)は、
ペーパー搬送中の横断面図である。この搬送装置15
は、仕切り壁11に対して着脱可能に構成されている。
【0041】枠体30は、ペーパーPを露光装置Aから
処理装置Bへ搬送するための上流側開口部30aと下流
側開口部30bとからなる搬送口を形成し、上流側開口
部30aと下流側開口部30bとを除き、気密に構成さ
れており、例えば、ステンレス等の耐薬品性に優れた板
材料を用いて製作される。
【0042】枠体30は、仕切り壁11に穿設された連
通開口部11aに応じて開口された額縁部30gを有す
る。この額縁部30gの開口部分の周縁には、仕切り壁
11との間に介在するようにスポンジ等の弾性材料から
なる密閉シール41が隙間無く設けられており、これが
弾性変形することで搬送装置15と仕切り壁11との間
を密閉している。
【0043】この枠体30を仕切り壁11に対して着脱
自在にするために、図3に示すように、枠体30の上基
部30cの左右部位には、一対の上方係止部31が設け
られている。また、下基部30dの左右端部には下方に
向かうU溝部を有する一対の下方係止部32が設けられ
ている。
【0044】仕切り壁11には、下方係止部32に対応
する部位において左右ピン33がブラケットを用いて固
定されており、また、一対のピン49が設けられてい
る。ピン49には、これに案内される溝部34cを有す
るレバー34が、図3の矢印A方向に出し入れ可能にな
るように係止されている。レバー34は、上方係止部3
1に対応する部位において下方に延設された凸部34a
と、レバー34を掴み出し入れするための把持部34h
とを備える。
【0045】そして、搬送装置15を仕切り壁11の所
定位置に係止するためには、図3に示したように枠体3
0の下方係止部32を左右ピン33の上にそれぞれ落と
し込み、密閉シール41を開口部11aの周囲に押し付
けるようにしてから、解除位置に移動しているレバー3
4を装置1の奥側に移動する。これにより、レバー34
の凸部34aが、密閉シール41の弾性力により枠体3
0の上方係止部31に当接する状態となり、搬送装置1
5の係止が終了して、図2(a)の状態に至る。
【0046】また、取り外す場合には、上記と逆の操作
を行い、装置1の全面側から搬送装置15を引き抜けば
よい。図2(b)は、搬送装置15を取り外した様子を示
した図である。このように搬送装置15は、着脱自在に
仕切り壁11に係止することができ、その交換が容易で
ある。また、上記構成によれば、一切の工具類を使用す
ることなく搬送装置15を着脱することができる。
【0047】次に、枠体30内には1対の弾性ローラ3
5が設けられている。弾性ローラ35は、相互に略平行
に設けられ、回転軸を構成する芯金部35aと、芯金部
35aの周面に被覆された弾性ローラ部35bと、から
なる。芯金部35aの両端は、枠体30の左右基部に設
けられた軸受40により回転可能に軸支されている。弾
性ローラ35の弾性ローラ部35bは、例えば、エチレ
ンプロピレンターポリマやエチレンプロピレン樹脂を素
材とした連続または独立気泡の発泡スポンジや、ゴム等
の弾性を有する材料からなる。
【0048】これら一対の弾性ローラ35は、その軸方
向に渡って略一様に、その周面の一部が相互に気密に接
触して設けられている。本実施形態の場合、これら一対
の弾性ローラ35の弾性ローラ部35bがそれぞれ約
0.5mm分圧縮されるように接触しており、ニップ部
Nを形成する寸法関係となるようにして固定されてい
る。この結果、弾性ローラ35間の気密性が確保される
と共に、ペーパーPをニップ部Nで挟みつつ、その回転
によりこれを送り出し、搬送することができる。
【0049】ここで、図3に図示のようにこれらの一対
の弾性ローラ35の各芯金部35aの一方の端部には、
軸受40から外側に延設して、それぞれ互いに噛合した
一対のギア39が固定されている。
【0050】これらのギア39は、図2(a)に示したよ
うに搬送装置15を仕切り壁11に取り付けた状態にお
いて、搬送ラック17を駆動するために駆動モータ20
から動力が伝達されるギヤ38に噛合して回転する。す
なわち、駆動モータ20を回転することにより弾性ロー
ラ35も回転することとなる。この場合、ギア39同士
の噛合により、弾性ローラ35は、ニップ部Nでのすべ
りを発生せず、ペーパーPを安定して搬送する。
【0051】また、これら各ギアのギア比を調整するこ
とで、搬送ラック17の各駆動ローラ52間で行われる
ペーパーPの図中の矢印D3、D4方向の搬送速度と、
この搬送装置15で行われるペーパー搬送の速度とを一
致させることもでき、ペーパーPの連続的な搬送を可能
とする。
【0052】次に、枠体30内には、各弾性ローラ35
と枠体30との間の隙間のうち、弾性ローラ35の半径
方向の各隙間にそれぞれ介在する一対のローラ36(第
2のローラ)が設けられている。ローラ36は、弾性ロ
ーラ35と相互に略平行に設けられており、その両端の
小径部が、枠体30の左右基部に設けられた軸受け40
により回転可能に軸支されている。ローラ36は、例え
ば、ステンレス棒材からなり、弾性ローラ35の弾性ロ
ーラ部35bよりも固い材料が望ましい。
【0053】各ローラ36は、その軸方向に渡って略一
様に、その周面の一部が弾性ローラ35の周面と気密に
接触して設けられている。本実施形態の場合、ローラ3
6を弾性ローラ35へ押圧した状態で設けており、接触
部分において弾性ローラ部35bは若干圧縮された状態
となっている。この結果、弾性ローラ35とローラ36
との間の気密性が確保されると共に、いずれか弾性ロー
ラ35が回転するとローラ36がこれに追動して回転す
る。
【0054】次に、枠体30内には、ローラ36と枠体
30との隙間のうち、ローラ36の半径方向の各隙間、
すなわちローラ36と上基部30c又は下基部30dと
の隙間には、シール部材42がそれぞれ設けられてい
る。
【0055】各シール部材42は、ブロック状をなし、
枠体30の左右基部間に渡って延在するように上基部3
0c又は下基部30dに固定されている。そして、各シ
ール部材42は、ローラ36と接触する平滑な面を有
し、例えば、高分子量ポリエチレン樹脂のように潤滑性
に優れたシートを加工したものである。ローラ36は、
シール部材42の平滑な面と気密に接触するように設け
られており、その回転時には、気密性を維持しながらシ
ール部材42上を滑るように回転する。
【0056】このように搬送装置15では、弾性ローラ
35とローラ36とシール部材42とを、それぞれ気密
に接触させることで、枠体30の上基部30cと下基部
30dとの間の気密性を確保している。ところで、より
確実な気密性を確保するためには、弾性ローラ35及び
ローラ36と、枠体30の左右基部との間の気密性も確
保する必要がある。以下、弾性ローラ35の場合を例に
とって説明するが、ローラ36の場合も同様である。
【0057】図6(a)は、弾性ローラ35の枠体30に
対する軸支状態を示した立体分解図であり、図6(b)
は、組み立て後の要部断面図である。
【0058】図6において、弾性ローラ35は上記のよ
うに芯金部35aと弾性ローラ部35bとから形成され
ており、芯金部35aの途中においてピン45が圧入さ
れている。このピン45は、弾性ローラ部35bの側面
35cから所定距離分離れて固定されている。
【0059】芯金部35aを挿通する孔部46aが穿設
され、図示のような帽子状に形成される蓋部材46が芯
金部35aの端部に設けられており、この蓋部材46に
はピン45に挿通することで周り止めを行う切り欠き部
46bが形成されている。そして、図6(b)に図示のよ
うに組み立てた場合、蓋部材46は、弾性ローラ35と
ともに回転するとともに、弾性ローラ部35bの弾性変
形により矢印方向に若干移動できるように構成されてい
る。
【0060】この蓋部材46と軸受40及び枠体30の
左右基部との間には、シート状のシール板48が設けら
れている。このシール板48は、弾性ローラ35の回転
の円滑性を保持しつつ、気密性を確保できる材料からな
り、例えば、マイラーシート等の潤滑シート材等が挙げ
られる。
【0061】以上の構成において、シール板48により
弾性ローラ35と、枠体30の左右基部との間の気密性
が確保される。この場合、弾性ローラ部35bを適度に
軸方向に圧縮変形させた状態で取り付け、蓋部材46が
シール板48を常時枠体30の左右基部に押圧するよう
にすることで、より確実な気密性が確保される。
【0062】このような構成からなる搬送装置15によ
れば、弾性ローラ35とローラ36とシール部材42と
を、それぞれ気密に接触させ、また、弾性ローラ35及
びローラ36と枠体30の左右基部との間にシール板4
8を設けることで、気密性が確保される。また、気密性
が維持された状態で、弾性ローラ35によりペーパーP
を搬送することができる。
【0063】従って、気化した処理液のガスが処理装置
Bから露光装置Aへ侵入することを常時防止しつつペー
パーPの搬送が可能となる。また、その構成も、複数の
ローラ等から構成できるので、比較的簡単である。
【0064】<他の実施形態>上記実施形態では、ロー
ラ36と枠体30との間にブロック状のシール部材42
を介在させたが、このシール部材42を省略してローラ
36を直接枠体30に接触するように構成し、気密性を
確保することもできる。この場合、枠体30とローラ3
6との間の気密性を向上するために、その接触箇所にお
いて枠体30の表面を平滑化するか、或いは潤滑性を有
する樹脂等で被覆することが望ましい。以下、後者の場
合について説明する。
【0065】図5(a)は、係る構成を採用した搬送装置
15の横断面図であり、図5(b)は要部断面図である。
【0066】図5において、枠体30の上流側開口部3
0aの上方にはガイド板37が固定されており、このガ
イド板37は上方に向けてカールしたペーパーPを下方
に向くように案内して、弾性ローラ35間のニップ部N
に向かい搬送するようにしている。
【0067】また、枠体30の上基部30cと下基部3
0dのうち、ローラ36と接触する箇所には、ローラ3
6の軸方向に沿う谷部30kが夫々形成されており、こ
の谷部30kの表面に樹脂層43aを被覆している。こ
の樹脂層は、例えば、高潤滑性の樹脂からなり、ローラ
36の外周面との間で気密状態を維持できるように構成
されている。
【0068】本例の場合、ローラ36は、その軸方向に
渡って略一様に、その周面の一部が弾性ローラ35の周
面と気密に接触して設けられると共に、その周面の他の
一部が枠体30の他に部30kと気密に接触するように
設けられる。
【0069】このように構成することで、シール部材4
2を不要としながら、上記実施形態と同様の効果を得る
ことができ、構成をより簡単にすることができる。な
お、本例の場合、ローラ36と枠体30との間の気密性
をより向上するために、谷部30kを設けたが、これを
設けずに平坦な場合であってもよいことはいうまでもな
い。
【0070】次に、上記実施形態では、搬送装置15を
露光装置Aと処理装置Bとの間に設けたが、設置箇所は
これに限られず、気密性が要求される様々な部位に設置
することができ、また、感光材料処理装置以外の装置に
も適用可能である。
【0071】また、上記実施形態では、搬送装置15に
より、印画紙であるペーパーPを搬送する場合について
説明したが、搬送対象物はこれに限られず、例えば、カ
メラ撮影後の生フィルム、ネガフィルムまたはポジフィ
ルムといった感光材料やその他のものも搬送することが
でき、少なくともシート状の物を搬送可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的簡単な構成で、気密性を維持しつつ、感光材料等
の搬送対象物を搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料処理装置1の全体構成の要部を示した
正面図である。
【図2】(a)は、搬送装置15及びその近傍の構成の横
断面図であり、(b)は、搬送装置15を取り外した様子
を示した図である。
【図3】搬送装置15の外観斜視図である。
【図4】(a)は、搬送装置15のペーパー搬送前の横断
面図であり、(b)はペーパー搬送中の横断面図である。
【図5】(a)は、他の例の搬送装置15の横断面図であ
り、図5(b)は要部断面図である。
【図6】(a)は、弾性ローラ35の枠体に対する軸支状
態を示した立体分解図であり、(b)は、組み立て後の要
部断面図である。
【符号の説明】
1 感光材料処理装置 A 露光装置 B 処理装置 P 印画紙 30 枠体 31 上方係止部 32 下方係止部 33 左右ピン 34 レバー 35 弾性ローラ 36 ローラ 42 シール部材 48 シール板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光装置によって露光された感光材料に
    対して、所定の処理を行う処理液槽を有する処理装置で
    あって、 前記感光材料が搬入される搬送口を構成する枠体と、 前記搬送口に設けられ、前記感光材料を搬送する一対の
    第1ローラと、 前記第1ローラと前記枠体との隙間のうち、前記第1ロ
    ーラの半径方向の各隙間にそれぞれ介在し、前記第1ロ
    ーラと略平行に配置された一対の第2ローラと、を備
    え、 前記一対の第1ローラは、その周面の一部が相互に接触
    して設けられ、 前記一対の第2ローラは、それぞれ、その周面の一部が
    前記第1ローラの周面と接触して設けられると共に、そ
    の周面の他の一部が前記枠体と接触するように設けられ
    たことを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 更に、 前記枠体に、前記第2ローラと前記枠体との間に介在す
    るシール部材を設け、 前記一対の第2ローラは、それぞれ、その周面の一部が
    前記第1ローラの周面と接触して設けられると共に、そ
    の周面の他の一部が前記シール部材と気密に接触するよ
    うに設けられたことを特徴とする請求項1に記載の処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ローラ及び前記第2ローラの各
    端面に、該端面と前記枠体との間に介在し、前記枠体と
    気密に接触するシール板を設けたことを特徴とする請求
    項1に記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 シートを搬送する搬送装置であって、 搬送口を構成する枠体と、 前記搬送口に設けられ、前記シートを挟みつつ搬送する
    一対の第1ローラと、 前記第1ローラと前記枠体との隙間のうち、前記第1ロ
    ーラの半径方向の各隙間にそれぞれ介在し、前記第1ロ
    ーラと略平行に配置された一対の第2ローラと、を備
    え、 前記一対の第1ローラは、その軸方向に渡って略一様
    に、その周面の一部が相互に気密に接触して設けられ、 前記一対の第2ローラは、それぞれ、その軸方向に渡っ
    て略一様に、その周面の一部が前記第1ローラの周面と
    気密に接触して設けられると共に、その周面の他の一部
    が前記枠体と気密に接触するように設けられたことを特
    徴とする搬送装置。
  5. 【請求項5】 更に、 前記枠体に、前記第2ローラと前記枠体との間に介在す
    るシール部材を設け、 前記一対の第2ローラは、それぞれ、その軸方向に渡っ
    て略一様に、その周面の一部が前記第1ローラの周面と
    接触して設けられると共に、その周面の他の一部が前記
    シール部材と気密に接触するように設けられたことを特
    徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 【請求項6】 更に、 前記搬送装置は、露光装置と、該露光装置によって露光
    された感光材料に対して所定の処理を行う処理液槽を有
    する処理装置と、の間に着脱自在に係止する係止手段を
    備えたことを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
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