JP2000134891A - 同期電動機およびその制御装置 - Google Patents

同期電動機およびその制御装置

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JP2000134891A
JP2000134891A JP10307667A JP30766798A JP2000134891A JP 2000134891 A JP2000134891 A JP 2000134891A JP 10307667 A JP10307667 A JP 10307667A JP 30766798 A JP30766798 A JP 30766798A JP 2000134891 A JP2000134891 A JP 2000134891A
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rotor
magnetic
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stator
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Masayuki Nashiki
政行 梨木
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Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のシンクロナスリラクタンスモータはq
軸電流によりq軸方向の磁束が変化しやすいため、力
率、効率が低く、界磁弱め制御の性能が低い。 【解決手段】 本発明同期電動機は、ロータのN極磁極
の磁極端に配置されたN極の永久磁石35,41と、ロ
ータのS極磁極の磁極端に配置されたS極の永久磁石3
8,34と、ロータのN磁極中央部に軟磁性体の磁極部
40と、ロータのS磁極中央部に軟磁性体の磁極部39
と、を備える。さらに、前記各N極磁極、S極磁極をロ
ータ回転方向に相対的にステータスロットピッチのNN
/NRだけロータ回転方向にシフトした構造とする。こ
こで、NN、NRは極数以下の整数。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石を利用した
同期電動機とその制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の同期電動機には、図20に示すよ
うなロータの表面にN極永久磁石PM1、S極永久磁石
PM2を配置した永久磁石型同期電動機がある。1はロ
ータ軸、2はロータのヨークである。ステータは特に図
示しないが、3相誘導電動機などで一般的に使用されて
いるステータである。
【0003】特に図示しないが、電気学会論文誌D、1
14巻6号、平成6年、p668〜673、「埋込磁石
構造PMモータの広範囲可変速制御」等に紹介されてい
る埋込磁石構造永久磁石電動機が、この種の従来のモー
タとして知られている。
【0004】図21に3相6極のシンクロナスリラクタ
ンスモータの例を示す。14は磁極間を磁気的に接続す
る細い磁路であり、細い磁路14の間は各空隙あるいは
非磁性体で構成されるスリット10が配置されている。
1はロータ軸、13はロータのヨークである。15はラ
ジアル方向のつなぎ部であり、磁気的には不要であり、
モータの電磁気的動作上はむしろ漏れ磁束が通るため有
害な物であるが、ロータヨーク13と各細い磁路とを機
械的に接続し構造的に補強している。ロータの外周の接
続部16も同様にロータ全体を補強している。このロー
タは図21の形状の電磁鋼板をロータ軸の方向へ積層し
た構造となっている。12はステータであり、3相6極
の交流巻き線が各スロットに巻回されている。
【0005】図21の3相6極のシンクロナスリラクタ
ンスモータの動作を説明するために図22にモデル化し
た2極のシンクロナスリラクタンスモータを示す。NM
Pは磁極間に磁束を通す細い磁路であり、ハッチングし
た部分SGは各細い磁路NMPの間に配置された空隙か
らなるスリットである。図22のロータは上下方向には
磁気抵抗が小さく、左右方向には磁気抵抗が大きい構造
となっている。7はステータを表している。ロータを励
磁するため励磁電流idが流され、ロータは図視する
N,Sに励磁され、磁束MFdがつくられる。この磁束
MFdの方向へトルク電流iqが流され力F1を発生す
る。トルク電流iqは同時に磁束MFqも同時に生成
し、励磁電流idと磁束MFqの積に比例する力F2も
同時に生成する。この動作の結果、モータは力(F1−
F2)に比例した回転トルクを発生する。
【0006】図22の動作をベクトル図で示すと図23
となる。ただし、モータの巻き線抵抗、漏れインダクタ
ンス、鉄損及びその他の損失分は無視している。i0は
励磁電流idとトルク電流iqとを合成した電流であ
り、モータへはこの電流が通電されていることになる。
このモータが回転角周波数ωで回転しているとし、d軸
方向インダクタンスLd、q軸方向インダクタンスLq
とすると、励磁電流idを流した方向へは電圧Vd=−
Lq・diq/dt=−ω・Lq・iqの電圧が発生
し、iqを流した方向へは電圧Vq=Ld・did/d
t=ω・Ld・idの電圧が発生する。電圧V0は前記
電圧Vd、Vqの合成電圧である。モータの出力パワー
Pは、P=ω・Ld・id・iq−ω・Lq・iq・i
d=ω・(Ld−Lq)・id・iq=v0・i0・C
OS(θPR)として表される。ここで、θPRは電圧
V0と電流i0との位相差であり、COS(θPR)は
力率である。
【0007】図24は、2個の永久磁石を使用した電動
機機能と界磁巻き線よりなるハイブリッド型の3相6極
の同期電動機の縦断面図である。断面EF及び断面GH
のロータの横断面図を図25に示す。25,26は2個
の電動機機能のそれぞれのステータST1,ST2であ
り、3相交流巻き線28は両ステータを貫通し、その巻
き方法は通常の3相誘導電動機の3相交流巻き線と同様
である。29は両ステータ、両ロータを介して矢印30
で示される界磁磁束を励磁する界磁巻き線であり、ロー
タの回転方向に巻回されている。1はロータ軸である。
22は、左側のロータRT1のN極を構成する永久磁石
であり、ロータ回転方向に電気角で360度ごとに3個
配置されている。23はロータRT1の磁路である。3
2は右側のロータRT2のS極を構成する永久磁石であ
り、ロータ回転方向に電気角で360度ごとに3個配置
されていて、その回転方向位置は前記永久磁石22とは
回転方向に電気角で180度位相が異なる。24,27
はロータ軸方向に磁束を誘導するロータ側及びステータ
側のバックヨークである。
【0008】31、21は軟磁性体で構成される磁極で
あり、その部分の磁束は界磁巻き線29に通電される電
流により変化する。前記界磁巻き線29の励磁電流IF
S=0の時は磁極31,21へは磁束は励磁されず、永
久磁石22,32の間で磁束が形成される。励磁電流I
FSが負の時、界磁磁束が矢印30で示される方向に生
成されると仮定すると、磁極31はN極となり、磁極2
1はS極となり、その磁束の大きさは界磁電流IFSの
大きさに比例する。励磁電流IFSが正の時、界磁磁束
が矢印30で示される方向とは逆方向に生成され、磁極
31はS極となり、磁極21はN極となり、その磁束の
大きさは界磁電流IFSの大きさに比例する。
【0009】励磁電流IFSが正の時にロータRT1の
各磁極及びロータRT2の各磁極はロータ回転方向にN
極およびS極が交互に形成され、図20に示す永久磁石
電動機のように作用する。一方、励磁電流IFSが負の
時には、ロータRT1の各磁極は全て同極のN極とな
り、電動機機能としては磁極22の磁束と磁極31の磁
束の差分が電動機として作用することになり、効果とし
ては界磁弱めを行ったと同じ効果となる。ロータRT2
についても、各磁極は全て同極のS極となり、電動機機
能としては磁極32の磁束と磁極21の磁束の差分が電
動機として作用することになり、効果としては界磁弱め
を行ったと同じ効果となる。このように、励磁電流IF
Sを正から負まで制御することにより界磁の実効的磁束
を強めたり弱めたりできるので、この同期電動機の回転
数制御範囲を広く運転制御することが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図20に示す永久磁石
型同期電動機は、トルクの制御性が良く広く使用されて
いるが、界磁がほとんど永久磁石の特性で決まり、界磁
弱め制御ができないため、基底回転数以上において界磁
弱め制御による定パワー制御ができないという課題があ
る。
【0011】磁石埋め込み構造永久磁石電動機は界磁磁
束を逆励磁する事により界磁を弱めることが可能である
が、界磁弱め制御のために常に大きな電流を要するた
め、高速回転で軽負荷運転をするとき効率を悪化させる
という課題がある。また、高速回転中に停電等の非常事
態が発生した場合、界磁弱め制御ができなくなるためモ
ータが大きな電圧を発生することになり、その安全対策
として、非常時にはモータと制御回路とを分離する安全
回路等が必要となるという課題がある。
【0012】図21,図22に示すシンクロナスリラク
タンスモータは、トルク電流iqが磁束MFqを生成す
るため、励磁電流idと磁束MFqの積に比例する出力
トルクと逆方向の力F2を発生し、モータの出力が低下
し、結果としてモータの効率、力率が低くなるという課
題がある。
【0013】図24のハイブリッド励磁型同期電動機
は、トルク電流が小さい範囲では理想に近い界磁制御が
可能であるが、現実にはトルク電流を流すと電機子反作
用が増加し、トルク電流が零の時に比較して磁極31,
磁極21の磁束分布に回転方向の偏りが発生し、特に基
底回転数以上の高速回転で発生トルクの低下、同期電動
機の端子電圧が増加するという課題がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る同期電動機
は、ロータのN極磁極の少くとも一方の磁極端に配置さ
れたN極永久磁石PMNと、ロータのS極磁極の少くと
も一方の磁極端に配置されたS極永久磁石PMSと、ロ
ータのN磁極中央部にある軟磁性体の磁極部PNと、ロ
ータのS磁極中央部にある軟磁性体の磁極部PSと、を
備える。
【0015】また、本発明に係る同期電動機は、各スロ
ットの電流ベクトルのステータの各スロットに多相の正
弦波電流が通電されるときの、ステータの各スロット内
の巻き回数と通電電流の積すなわちアンペア・ターン数
の振幅がほぼ等しく、電流ベクトルの位相がそれぞれの
スロットのロータ回転方向位置にほぼ一致するように各
相の巻き線が各スロットに巻回されているステータを備
える。
【0016】また、本発明に係る同期電動機は、ステー
タの各相巻き線に正弦波の電流が供給される時、ステー
タのそれぞれの歯の間隔が各スロット内に配設されてい
る巻き線が作り出す電流ベクトルの大きさすなわち電流
最大値にほぼ比例しているステータを備える。
【0017】また、本発明に係る同期電動機は、ロータ
に複数の磁極を持ち、その各磁極のロータ回転方向位置
が等間隔である位置に対してステータの1スロットピッ
チのNN/NRだけロータ回転方向にシフトした構造の
ロータをを備える。ここでNNは各磁極ごとにきめる整
数であり、そのロータの全磁極の中には2種類以上の整
数があり、NRはロータの磁極をロータ回転方向にシフ
トする種類を表しそのロータに固有の1種類の整数であ
る。
【0018】また、本発明に係る同期電動機は、ステー
タに巻き線を配設する複数のスロットが円周上に配置さ
れる多相の同期電動機において、ステータの磁極数をN
PPとすると、ステータをロータ回転方向にNPP以下
の数NPP1に機能的に分割し、分割されたステータの
機能ブロックがロータ回転方向位置に等間隔である位置
に対してステータの1スロットピッチのNPP2/NP
P1だけロータ回転方向にシフトした構造のステータを
備える。ここでNPP2は整数である。
【0019】また、本発明に係る同期電動機は、前記磁
極部PNあるいは前記磁極部PSの近傍に、磁極の磁束
方向と垂直な方向へは磁束が存在しにくいような空気層
あるいは磁気絶縁体からなるスリット等の磁気絶縁体部
IPを備える。
【0020】また、本発明に係る同期電動機は、前記磁
極部PNと前記磁極部PSとの間に空気層あるいは磁気
絶縁体からなるほぼスリット状の磁気絶縁体部IPS
と、前記磁気絶縁体部IPSを横断して接続された接続
部と、前記接続部の近傍に配置され接続部に磁束を供給
する永久磁石とを備える。
【0021】本発明は、同期電動機の速度制御におい
て、少なくともそれぞれの回転速度VELで最大のトル
ク制御を行う場合には、回転速度零から基底回転数まで
は界磁の励磁電流であるd軸電流をほぼ一定に通電し、
基底回転数から上の回転数領域ではほぼ(Kf1/VE
L−KPF)となるd軸電流で制御するd軸電流制御手
段を備える制御装置とする。
【0022】ここでKf1はステータの巻き線数と界磁
磁束に関係した同期電動機固有の定数であり、KPFは
永久磁石PMN、永久磁石PMSに関係した同期電動機
固有の定数である。
【0023】本発明は更に、同期電動機の内部構成とし
て2組のステータST1,ST2とロータRT1,RT
2及びそれらの間に界磁巻き線を有する同期電動機にお
いて、ロータRT1の磁極に電気角で360度ごとに配
置されたN極永久磁石HBNと、ロータRT1のS極磁
極の磁極端に配置されたS極の永久磁石HBPMSと、
ロータRT1のS磁極中央部に配置された軟磁性体の磁
極部HBPSと、ロータRT2に前記ロータRT1のN
極永久磁石HBNと電気角で180度回転方向にシフト
された位置に配置されたS極永久磁石HBSと、ロータ
RT2のN極磁極の磁極端に配置されたN極の永久磁石
HBPMNと、ロータRT2のN磁極中央部に配置され
た軟磁性体の磁極部HBPNと、を備える同期電動機と
する。
【0024】
【作用】本発明は、同期電動機の構造を、界磁磁束の弱
め制御を行えるようにロータの磁極のほぼ中央部を軟磁
性体の磁極構造とする。トルク電流であるq軸電流が界
磁磁束を変動させにくいように、q軸方向の磁極表面に
永久磁石を磁極の極性に従って配置する。
【0025】前記解決手段により各磁極表面の磁束分布
が理想的分布である正弦波分布から大幅にはずれて、乱
れるためトルクリップルが増加するという新たな課題が
発生するため、次の解決手段を使う。すなわち、各スロ
ットの電流ベクトルのステータの各スロットに多相の正
弦波電流が通電されるときの、ステータの各スロット内
の巻き回数と通電電流の積すなわちアンペア・ターン数
の振幅がほぼ等しく、電流ベクトルの位相がそれぞれの
スロットのロータ回転方向位置にほぼ一致するように、
各スロットに各相の巻き線を巻回する。
【0026】他の方法として、ステータのそれぞれの歯
の間隔が各スロット内に配設されている巻き線が作り出
す電流ベクトルの大きさすなわち電流最大値にほぼ比例
する構造とする。他の方法として、ステータの磁極数を
NPPとすると、ステータをロータ回転方向にNPP以
下の数NPP1に機能的に分割し、分割されたステータ
の機能ブロックがロータ回転方向位置に等間隔である位
置に対してステータの1スロットピッチのNPP2/N
PP1だけロータ回転方向にシフトした構造のステータ
とする。ここでNPP2は整数である。
【0027】ステータ内にスロットが離散的に配置され
ることに起因するトルクリップルを低減する方法とし
て、ロータに複数の磁極を持ち、その各磁極のロータ回
転方向位置が等間隔である位置に対してステータの1ス
ロットピッチのNN/NRだけロータ回転方向にシフト
した構造のロータとする。ここでNNは各磁極ごとにき
める整数であり、そのロータの全磁極の中には2種類以
上の整数があり、NRはロータの磁極をロータ回転方向
にシフトする種類を表し、最大値はロータの極数であ
り、そのロータに固有の1種類の整数である。
【0028】q軸電流iqによるロータ磁束分布の乱れ
を低減するため、ロータの軟磁性体部にスリット等の磁
気抵抗の大きい隔壁を設ける。
【0029】前記スリット等の磁気的隔壁を設けること
によりロータが機械強度的に弱くなるため、前記スリッ
ト部等に接続部を設け、その接続部近傍に永久磁石を配
置し、前記接続部を磁気的に飽和させることにより前記
接続部からの漏れ磁束を低減させ、漏れ磁束による特性
劣化を低減する。
【0030】界磁の励磁電流制御を回転速度零から基底
回転数までは界磁の励磁電流であるd軸電流をほぼ一定
に通電し、基底回転数から上の回転数領域ではほぼ(K
f1/VEL−KPF)となるd軸電流で制御する。
【0031】ここでKf1はステータの巻き線数と界磁
磁束に関係した同期電動機固有の定数であり、KPFは
永久磁石PMN、永久磁石PMSに関係した同期電動機
固有の定数である。
【0032】同期電動機の内部構成として2組のステー
タST1,ST2とロータRT1,RT2及びそれらの
間に界磁巻き線を有する同期電動機において、ロータR
T1の磁極に電気角で360度ごとに配置されたN極永
久磁石HBNと、ロータRT1のS極磁極の磁極端に配
置されたS極の永久磁石HBPMSと、ロータRT1の
S磁極中央部に配置された軟磁性体の磁極部HBPS
と、ロータRT2に前記ロータRT1のN極永久磁石H
BNと電気角で180度回転方向にシフトされた位置に
配置されたS極永久磁石HBSと、ロータRT2のN極
磁極の磁極端に配置されたN極の永久磁石HBPMN
と、ロータRT2のN磁極中央部に配置された軟磁性体
の磁極部HBPNと、を備え、前記界磁巻き線に励磁電
流IFSを正から負まで制御することにより界磁の実効
的磁束を強めたり弱めたりし、トルク電流の悪影響を少
なく、回転数制御範囲を広く安定して運転制御する。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態である3相6極
の同期電動機の断面図を図1に示す。ロータの磁極は、
Pole1,pole2,pole3,pole4,pole5,pole6とし
て示されている。磁極pole5の両端にはN極永久磁石3
5,41が配置され、磁極中央部40は軟磁性体であ
る。この軟磁性体40は電磁鋼板で構成され、ロータ軸
1の軸方向に積層されている。磁極pole6の両端にはS
極永久磁石38,34が配置され、磁極中央部39は軟
磁性体である。7はステータであり、汎用的な誘導電動
機等のステータと類似の構造であり、各スロット1〜3
6の巻き線図の例を図2に示す。U,V,Wは同期電動
機の3相交流端子であり、Nはスター結線の中性点であ
り、巻き線の巻き方は全節巻きである。
【0034】図1の同期電動機の電磁気的動作を説明す
るために、2極にモデル化した図を図3に示す。ステー
タの巻き線電流は、界磁の励磁電流であるd軸電流4
4,45に、トルク電流であるq軸電流42,43にモ
デル化している。N極永久磁石47,46と軟磁性体の
磁極部48とがロータのN極を構成している。S極永久
磁石49,50と軟磁性体の磁極部51とがロータのS
極を構成している。
【0035】各永久磁石を通る磁束はそれぞれの永久磁
石により規制され、磁束53,54として示される。軟
磁性体の磁極部48,51を通過する磁束は、d軸電流
44,45により励磁され、磁束55,56,57,5
8のように示される。この状態では図20に示した永久
磁石電動機と同じ関係になっている。また、図22に示
したシンクロナスリラクタンスモータともほぼ類似の関
係になっている。この状態でトルク電流であるq軸電流
42,43を通電すると、q軸方向にq軸電流の起磁力
による磁束が増加するが、q軸方向へは永久磁石46,
47,49,50が配置してあるため、q軸方向の磁束
の変化が小さく、q軸方向の磁束成分に起因するトルク
低減効果は小さい。
【0036】また、破線で示したスリット52を追加す
ることも有効である。スリット52は、空隙あるいは磁
気抵抗の大きな材料であり、スリットへ垂直な方向へは
磁気抵抗が大きく、q軸方向の磁束成分を妨げる効果が
ある。このスリットの数は1個から複数本まで可能であ
り、製造の容易さと特性の改善とのかねあいで選ぶこと
ができる。また、スリット52EはN極永久磁石47、
S極永久磁石50と軟磁性体の磁極部48,51との間
に配置されており、両者を磁気的に分離する効果があ
る。このスリット52Eの幅を広くすることにより、よ
り効果的に永久磁石磁極の特性と軟磁性体磁極の特性を
合成して得ることができる。ベクトル図である図23で
説明すると、励磁電流idを流した方向へは電圧Vd=
−Lq・diq/dt=−ω・Lq・iqの電圧が発生
するが、q軸方向の磁束変化は前記永久磁石の効果によ
り低減しているのでLqは小さく、ベクトル(ω・Lq
・iq)は小さくできる。モータの出力パワーPは、P
=ω・Ld・id・iq−ω・Lq・iq・id=ω・
(Ld−Lq)・id・iq=v0・i0・COS(θ
PR)として表され、第2項は小さい値であることか
ら、大きなトルク、大きな出力を得ることができる。同
時に、電圧V0と電流i0との位相差であるθPRを小
さくすることができ、力率COS(θPR)を改善する
ことができ、同期電動機の制御装置の駆動効率を改善す
ることができる。
【0037】次に、基底回転数以上の高速な回転制御を
行う場合の界磁弱め制御について説明する。図3におい
て、d軸電流44,45を徐々に小さくすると、軟磁性
体の磁極部48,51の磁束も徐々に小さくなってゆ
き、N極磁極である46,47,48の合計磁束が小さ
くなってゆき、界磁弱め制御が実現できる。d軸電流4
4,45を零にすれば軟磁性体の磁極部48,51の磁
束はほぼ零になり、永久磁石部の磁束53,54だけと
なる。さらに、d軸電流44,45を負の値にすれば図
4に示すように、軟磁性体の磁極部48,51の磁束は
59,60,61,62に示すように逆極性となり、N
極磁極46,47,48の総磁束をさらに小さくするこ
とができる。このように、d軸電流44,45を正の値
から負の値まで制御して界磁磁束の制御を自在に行うこ
とができる。また、この時重要なことは前述したよう
に、特に界磁弱め領域において、励磁電流idである電
流44,45の部分の界磁磁束がトルク電流であるq軸
電流42,43により影響されにくいように永久磁石4
6,47,49,50が配置されていることである。こ
れら永久磁石により励磁電流idに鎖交する磁束が安定
化されている。
【0038】なお、q軸方向の磁束は特に高速回転の界
磁弱め領域でその弊害が大きく、その意味でq軸方向の
磁束を低減する効果のあるスリット52は界磁弱め領域
において特に効果的である。
【0039】トルクの発生方向は、図3,図4では反時
計回転方向CCWに発生するが、時計回転方向CWにト
ルクを発生させる場合はq軸電流を負にすればよい。
【0040】磁石はさらに複数に分割配置しても良い。
永久磁石46,47,49,50は、例えば高性能、高
価な希土類磁石と安価なフェライト磁石とを組み合わせ
て使用しても良い。q軸電流の影響を受けにくくするた
めに永久磁石の起磁力を確保することが重要である。特
に磁極の境界部はモータトルク的にも大きな磁束密度で
ある必要はなく、例えば磁極境界部近傍のロータ外周形
状に凹みがあっても良い。
【0041】図1,図3,図4においてロータの形状
は、永久磁石をその機械的保持のため電磁鋼板の内部に
配置しているが、ロータ表面に接着剤などで固着保持し
ても良い。
【0042】またトルク発生方向が単一方向である用途
では、大幅な特性劣化をさせずに永久磁石を少なくする
こともできる。例えば、図3の場合では、永久磁石4
7,49を除去することができる。この場合には、永久
磁石46と50がq軸電流42,43の起磁力の影響を
低減することができるので、d軸電流44,45がモー
タトルクを低減させる効果を少なくすることができる。
【0043】次に、図1の同期電動機を速度制御する制
御装置について説明する。図5は制御装置のブロックダ
イアグラムである。位置検出手段PDETにより同期電
動機MOTORの回転位置POSDを検出し、速度検出
手段VDETにより速度信号VELDを検出する。速度
指令VELCと速度信号VELDとの差分を減算器AD
Dを求めその出力を速度制御器VCONに入力し、その
出力であるトルク指令をゲイン調整器GCONに入力す
る。
【0044】一方、界磁磁束を制御する励磁電流である
d軸電流idの制御は界磁制御手段FCONで行われ、
その入出力特性を図6に示す。横軸VELは回転速度
[1/min]で、縦軸は界磁電流指令IDCである。例
として、電動機の基底回転数を1000[1/min]、
界磁の最大励磁電流を20[A]とすると、誘導電動機等
の界磁電流制御は、特性P−CONSTで示すように、
界磁電流指令IDCが0から基底回転数1000[1/
min]までは20[A]で、1000[1/min]以上
の回転速度では回転速度の逆関数(Kf/VEL)とな
っている。Kfは定数である。この理由は、電動機の制
御装置の電源が3相交流の200[V]等、限られた電圧
で制御されるためモータ電圧を高速回転でも一定電圧以
下に押さえて制御するためである。モータ電圧は、一般
的に、界磁磁束と回転速度の積に比例するので、基底回
転速度以上では回転速度の逆数となるように界磁電流指
令IDCを制御する必要がある。但しこの特性は、電動
機の巻き線抵抗、各巻き線の漏れインダクタンス、その
他の非線形性などは無視した理想的な特性を示してお
り、実際にはそれらの特性を含めた特性とする必要があ
る。
【0045】本発明の同期電動機の界磁電流制御は、永
久磁石を備えており、図6の特性P−CONSTとは異
なる制御を行う必要がある。例として、基底回転数10
00[1/min]では界磁電流指令IDCを20[A]、
最高回転数4000[1/min]では界磁電流指令ID
Cを−20[A]となるように同期電動機が設計されてい
ると仮定する。特性P−CONSTの説明と同様に、定
パワー制御領域での界磁弱め制御は、下記のように行
う。
【0046】 (φ0+φX)・VEL=KP2 ‐‐‐‐ (1) (φ0+φX)/(φ0−φX)=1000/4000 ∴ φ0=5/3・φXMAX ここで、φ0は永久磁石による磁束、φXは界磁電流指
令IDCによる界磁磁束、KP2は定数、φXMAXは
界磁電流指令IDCが20[A]の最大値の時のその界磁
電流により増加した磁束φXの値である。従って、各磁
極の磁束が最大になる基底回転数以下の場合、各磁極の
有効磁束の内、永久磁石で供給される磁束φ0は全磁束
の5/8であり、界磁電流指令IDCにより励起される
最大磁束φXMAXは全磁束の3/8である。
【0047】磁束φXが界磁電流指令IDCと磁束係数
KφXの積で表されるとすると、(1)式より、 (5/3・φXMAX+IDC・KφX)・VEL=KP2 (5/3・20・KφX+IDC・KφX)・VEL=KP2 ∴ IDC=(KP2/KφX)/VEL−33.33‐‐‐(2) となり、IDC=20,VEL=1000の点を通るの
であるから、常数Kf1=KP2/KφX=53333
となる。(2)式の特性は図6の特性P−CONXであ
る。界磁電流指令IDCを(2)式のように制御すれば
本発明の同期電動機において、界磁弱め制御による定パ
ワー制御が可能となる。ただし、前記のように、漏れ磁
束成分、巻き線抵抗等は無視して示した。なお、特性P
−CONSTは同期電動機の構造設計によりある程度の
自由度があり、例えば、高速回転領域で軽負荷な場合に
運転効率を上げる必要がある場合には、図1の永久磁石
38,34,35,41の幅を小さくすれば、最高回転
における界磁電流指令IDCの絶対値を小さく設計でき
る。また、界磁電流指令IDCは必ずしも図6の特性で
制御される必要はなく、モータの総合効率などを配慮し
た制御、あるいは例えば、減速時はモータ誘起電圧は通
電上有利に働くので磁束を強めに制御して、小さな電流
で大きなトルクが得られるように制御しても良い。
【0048】ゲイン調整器GCONは、界磁制御手段F
CONは、同期電動機のトルク定数が界磁の大きさに比
例して変化して速度制御感度が変化することを補償する
ため、速度制御ループのゲイン制御をするもので、界磁
電流指令IDCの値により適切なゲインを決定しトルク
電流の振幅信号であるIQCを出力する。
【0049】電流合成手段IADは、トルク電流IQC
と界磁電流指令IDCとをベクトル合成し、電流振幅信
号IAMPと位相信号IPHとを出力する。3相電流指
令手段は、電流振幅信号IAMPと位相信号IPHと同
期電動機の回転位置POSDを入力して3相電流指令I
UC,IVC,IWCを出力する。
【0050】電力増幅器AMPは同期電動機へ3相電流
IU,IV,IWを供給する。このような図5に示した
制御により同期電動機の速度制御が実現される。なお、
これらの変形、応用は種々の方法が可能であり、例え
ば、電流の制御はd−q軸制御を行う方法、加速度フィ
ードフォワードを追加する方法、電圧フィードフォワー
ドを追加する方法、各種オブザーバを追加する方法など
がある。
【0051】前記図1,図3,図4の説明で、本発明構
造の同期電動機は力率が良く、効率も良く、かつ高速回
転域での界磁弱め制御も良好に行えることを説明した
が、トルクリップルの観点では新たな問題が発生する。
新たな問題とは、各磁極の磁束分布の乱れに起因するト
ルクリップルの増大である。通常、同期電動機及びその
電圧、電流の制御は3相交流理論に基づいて考えられて
おり、各磁極の磁束分布及び3相電流が正弦波であれば
トルクリップルの小さく良好な制御が実現し、良好な同
期電動機のトルク、パワーが得られる。逆に、各磁極の
磁束分布及び3相電流に大きな高調波を含んでいれば大
きなトルクリップルが発生するという問題が発生する。
本発明の同期電動機では、例えば図4に示すような界磁
弱めの領域において、N極である46,47,48のう
ち中央部48の部分が逆極性に励磁されており、このN
磁極の全体の磁束分布は正弦波分布にはほど遠い分布と
なり、大きな高調波を含んだ磁束分布となるということ
ができる。従ってこの時トルク電流であるq軸電流iq
を高調波の極めて小さな正弦波で制御しても大きなトル
クリップルが発生すると一般的には言える。
【0052】このトルクリップルの問題を解決するた
め、本発明では、ステータスロットピッチ以上の周期の
トルクリップル成分を消去しトルクリップルを低減する
手法とステータスロットピッチ以下の周期のトルクリッ
プル成分を消去しトルクリップルを低減する手法とを提
案しており、以下に説明する。
【0053】3相6極電動機の全節巻きの巻き線図の例
として図2を示したが、各3相巻き線に3相交流電流を
流したと仮定して、その各スロットに通電される電流は
図7に示す電流ベクトルで表現することができる。3相
をU,V,Wで、それぞれの逆相をX,Y,Zで表して
いる。(1)、(2)等はスロット番号を表している。
各スロットの電流ベクトルの振幅はRRである。電動機
の電気角360度の間が6個の電流ベクトルで離散的に
駆動されている。離散的であることにより高調波成分も
持っており、より多相の電流ベクトルで駆動した方が高
調波が小さいと言える。
【0054】次に短節巻きの巻き線図の例を図8に示
す。各スロットに流される電流ベクトルは図9の実線と
なる。例えばスロット(2)に巻回された巻き線は、U
相巻き線であるスロット(1)の半分の巻き回数のU相
巻き線とZ相巻き線であるスロット(3)の半分の巻き
回数のZ相巻き線とが巻回されており、それぞれの電流
ベクトルはU/2,Z/2で振幅SS=RR/2で表さ
れるのでそれらの電流ベクトルの合計は実線で示すUZ
Sとなる。UZSの振幅はRSであり、RS=COS3
0°×RR=0.866×RRとスロット(1)のU相
電流ベクトルより小さい。同様に他のスロットにも各相
の巻き線が巻回されており、電動機の電気角360度の
間に12相の電流ベクトルが配置され、各スロットの電
流ベクトルの振幅は1スロットおきに小さな電流ベクト
ル振幅となっている。図2に比較し、相数が6から12
に増えたが電流振幅差に起因する高調波成分を持ってい
ると言える。
【0055】この問題の解決策として、スロット(2)
の電流ベクトルが位相を変えずに振幅がスロット(1)
と同じになるように、スロット(2)に巻回されるU相
巻き線とZ相巻き線の巻き回数を1/COS30°=
1.155倍に増加させることができる。同様にスロッ
ト(4)、(6)、(8)、(10)、(12)の巻き
回数も1.155倍に増加させることにより、電気角3
60度の間に位相は30度の等間隔で振幅の同じ12相
の電流ベクトルが配置されたことになり、より高調波を
低減した起磁力分布を得ることができる。なお、巻き回
数の大きくなるスロットの広さは、図1のスロット部の
破線で示すように、他のスロットより広めにする方法も
実用的には有効である。この方式の考え方は、各スロッ
トの電流ベクトルが各スロットの位相角に合った位相で
あり振幅も同じ値に合わせるというものであるから、1
2個に離散的に配置されていることを除けば理想的な起
磁力分布であるといえる。従って、ロータのそれぞれの
磁極の形状が同じであり、ロータの極数は6極であるか
ら機械角で60度ごとにロータの各磁極が正確に配置さ
れていれば、どのような形状のロータであろうともステ
ータのスロットピッチ以上の周期のトルクリップル成分
は発生しないということができる。
【0056】また、スロット(2)に巻回されるべき電
流ベクトルの振幅と位相は前記の通りであるが、同じ電
流ベクトルをU,V,W,X,Y,Zの各相の巻き線を
用いて無数の種類の組み合わせで作り出すことが可能で
ある。前記の説明例は最も単純な1例にすぎない。本発
明には、同じ考え方の巻き線方法は全て含むものであ
る。
【0057】3相、4極、36スロットの場合は、2極
あたりのスロット数が6極電動機の図9の例の12から
18に増加する。この場合も、各スロットの電流ベクト
ルの合成値の位相を各スロット位置と一致する位相と
し、振幅を同じとすればよい。各スロットに巻回すべき
巻き線の外巻き回数の組み合わせは、前述のように無数
の組み合わせが考えられる。
【0058】次に図8の巻き線図に示す短節巻きにおい
て、各スロットの電流ベクトルの振幅が異なる状態でト
ルクリップルを低減する他の方法を図10で示す。図9
の電流ベクトル図に示したように、電流ベクトルUZS
の振幅RSは電流ベクトルUの振幅RRに比較し、CO
S30°=0.866である。図10に示す様に歯の間
隔を1:0.866=32.854°:27.845°
にすれば、その間の電流密度は等価的に均一になったこ
とになる。このような方法で、各スロットの歯の間隔を
変えることにより電流ベクトルの振幅の不均一さに起因
するトルクリップルを改善することができる。なお、図
10では各歯の中心線の位置が解りやすいように図示し
たためスロット1とスロット2の断面積が異なるように
図示しているが、歯のステータ内周部にあたる位置は変
えずに歯の中央部の位置を変えて各スロットの断面積を
均一にすることは容易にできる。
【0059】図9,図10で示した考え方は、種々のス
テータ形状の場合にも適用することができ、本発明に含
むものである。例えば、ステータコアとロータとの間の
空間に巻き線を配置したスロットの無い、いわゆるスロ
ットレス構造のステータの場合は、ステータの各相巻き
線を電流ベクトルの振幅に比例したロータ回転方向の回
転角に分布させればよい。図10に対応した具体例で考
えてみると、スロット(1)に相当するU相巻き線は3
2.154度の間に均等分布させ、振幅の小さいスロッ
ト(2)に相当するUZSの巻き線は27.845度の
間に均等分布させ、その他の巻き線についても同様に分
布させればよい。
【0060】次に、ステータのスロットピッチ以下の周
期のトルクリップル成分を低減する技術について説明す
る。一般的に、各磁極がステータとの間に相対的に同じ
トルクをそれぞれ生成し、そのそれぞれのトルクにはス
ロットピッチ以下の周期の同じトルクリップル成分が含
まれている。そこで、各ロータ磁極の位置をスロットピ
ッチの範囲内で均等にロータ回転方向へシフトして配置
すれば、スロットピッチ以下の周期のトルクリップル成
分の内低次のトルクリップル高調波成分をキャンセルし
て低減できるというものである。
【0061】次に、本発明ロータの例を図11に示す。
1はロータ軸、3はロータ軸近傍のロータ鋼板、4は磁
束を通す磁路、33は空隙もしくは非磁性体、15は前
記磁路4等をロータ鋼板3へ接続して固定するつなぎ部
である。このつなぎ部15は、電動機の電磁気的動作に
は不要であり、むしろ有害であるが、ロータ強度を増す
という点で有効である。ロータ外周部36も電磁鋼板で
接続されており、ロータ強度上有効である。電動機特性
が優先される場合はつなぎ部15、ロータ外周部36を
除去することもできる。
【0062】なお、ロータ強度の強化という点では、接
着剤での固定など他の手法を採用することもできる。ま
た、ロータ外周部36を作るなどの方法でロータが強固
であれば、スリット状の部分33は非磁性の空間充填部
材で埋めることにより細い磁路4をより強固に固定する
ことができ、高速回転での遠心力に耐えられる構造とす
ることができる。34,35、39等は永久磁石であ
る。
【0063】60°ごとのロータ中心線が1点鎖線で示
されており、各ロータの磁極中心は前記中心線に対して
それぞれ0°,1.67°,5°,8.33°、6.6
7°,3.33°の位置にある。3相6極36スロット
の図1に示すステータを想定しており、(1ステータス
ロットピッチ10°/6極)=1.67°づつロータ回
転方向にシフトしてある。
【0064】各磁極と各磁極の境界部との区別は明確で
はないが、強いて区別すると図11で2点鎖線で示した
角度の範囲MEGが磁極の境界部であり、MEGの角度
はそれぞれの磁極境界部によって値が異なる。各磁極の
範囲は磁極境界部MEGを除いた部分である。図11の
構成のトルクリップル低減の方法は、同一形状の各ロー
タ磁極をそれぞれ回転方向に前記の角度だけそれぞれシ
フトしてそれぞれの磁極が発生するトルクリップルをト
ータルでキャンセルし低減するものであるが、図11に
示した実施形態では磁極境界部MEGが不明確でありそ
れぞれの磁極形状が不明確になっている。具体的に例を
あげて説明する。仮に、各磁極の角度幅は40度で均等
であると仮定する。永久磁石34,38と、軟磁性体の
磁極部39が一つのN極磁極を構成しているが、この磁
極に中心から左側の磁極境界までの角度は31.66度
であり、この場合この磁極境界部の幅の右半分の角度M
EG/2は(31.66−40/2)=11.66度と
なる。この磁極境界部の幅の左半分の角度MEG/2も
同様に計算できて、11.6度である。同様にそれぞれ
の磁極境界部の幅を計算することができる。この磁極境
界部MEGは磁極境界線に対して左右対称になるように
磁極境界線の位置を計算して求めてあり、その結果、磁
極境界部MEGは磁極境界部に左右対称にN,Sの永久
磁石がそれぞれの磁極に加えて余分に配置されていると
見ることもできる。従って、磁極境界部MEGの範囲
は、トルクリップルの観点では存在しなくても良いこと
になるが、トルクリップルへの影響は小さく、ロータ製
作上の容易さもあり配置している。なお、前記のよう
に、磁極境界部MEGはロータ形状を凹状にへこませ、
ロータ表面に磁気的には存在しないように構成しても良
く、その例を後で図17の例で示す。
【0065】図11のような構成とすることによりロー
タ各磁極とステータとの電磁気的作用は前記シフト角分
づつロータ回転方向にシフトされており、1ステータス
ロットピッチ周期以下の周期のトルクリップルはキャン
セルされトルクリップルが低減する。具体的には、1ス
ロット周期と1/2スロット周期と1/3スロット周期
とのトルクリップルがキャンセルされ低減することは幾
何学的に容易に推測できる。なお、スロットピッチより
大きい周期のトルクリップル成分は、前記のステータの
巻き線方法を改良する技術で除去できることが示されて
いる。
【0066】残りの1/3スロットピッチ周期以下の高
調波のトルクリップル成分は、残った高調波トルクリッ
プル成分の内最も低次の高調波成分の周期の角度だけロ
ータとステータとを相対的にスキューすることにより除
去できる。図11のロータを1/6スロットピッチだけ
スキューし、それぞれの磁極をシフト量で0°,1.6
7°,3.33°,5°,6.67°,8.33°の位
置にある円周上の各磁極中心線を部分的に取り出して横
軸に並べると、図12のように表すことができる。それ
ぞれの磁極が1/6スロットピッチだけシフトされ、さ
らに、1/6スロットピッチだけスキューされた結果、
図12より明らかなようにロータの全周を合計すると、
幾何学的には1スロットピッチだけスキューした関係に
なっている。従って、1スロットピッチ以下のトルクリ
ップル成分が除去されることになる。
【0067】実際には、1/6スロットピッチだけしか
スキューしていないので、スキュー角が大きいとロータ
軸方向の磁束成分がロータ内に存在するようになるため
スキューの効果が薄れるという弊害も少なく、良好なト
ルクリップルの低減が可能である。
【0068】なお、各磁極の回転方向へのシフト角の配
置は種々の組み合わせが可能である。また図11より単
純な磁極のシフト方法でのトルクリップルの低減は可能
であり、図11のシフト角0°,1.67°,5°,
8.33°、6.67°,3.33°に相当する値を、
0°,5°,0°,5°、0°,5°とする方法、ある
いは0°,−3.33°,3.33°,0°、−3.3
3°,3.33°とする方法もある。これらのトルクリ
ップル低減構造ではそれぞれに低減されるトルクリップ
ル成分が変わるが、いづれの構造においても主要なトル
クリップル成分が低減される効果がある。
【0069】また、図11に示したトルクリップル低減
効果と同等の効果を得る方法として、円周方向へ各磁極
を等分に配置したロータをロータ軸方向に分割して複数
のブロックとし、各ブロックを図11で示したようなシ
フト量だけ相対的にロータ回転方向へシフトする方法が
ある。前記各ブロックが発生するトルクリップル成分が
ロータトータルでキャンセルされ、トルクリップルが低
減される。さらに、前記各ブロックの間に磁気絶縁層を
設けて各ブロック間の磁束の出入りを低減する方法、ス
キューをする方法もトルクリップル低減に有効である。
なおこの手法は、ロータとステータとの相対的な角度で
あるから、ステータ側をシフトする方法、ロータとステ
ータの両方を相対的にシフトする方法もある。
【0070】図11の同期電動機は、磁極境界部へ永久
磁石34,35等を使用しており、図21に示すシンク
ロナスリラクタンスモータに比較して、各磁極の磁束の
位置が変動しにくい構造となっている。その結果、ロー
タ外周部の接続部分の幅を広く設計することが可能とな
り、ロータ強度が向上するので強度的により高速回転ま
で駆動可能である。
【0071】図13にステータの構造を変形してスロッ
ト周期以下のトルクリップル成分を低減する方法につい
て、3相6極36スロットのステータの例を示す。この
時ロータは、図11のような部分的な回転方向へのシフ
トはせず、各磁極が等分に配置された構造である。スロ
ット1から12までは従来と同じステータ構造であり、
例えば図1,図9で示したステータ及び電流である。こ
の120度の角度が電気角では360度であり、電動機
の作用としてまとまった機能単位として作用する。中心
線L2からL3までの120度の間は、スロット14か
ら24までが反時計回転方向に1スロットピッチの2/
3である6.66度回転シフトしてある。スロット13
は、その1/3がスロット13Sに、その2/3がスロ
ット13Mに分割して配置している。スロット13Sと
13Mとは約120度離れているが電気角的には約36
0度であり、電動機作用的にはすぐ隣に配置したことと
同等になる。
【0072】スロット13をスロット13Sと13Mに
分割したことによる電動機作用の変化は、図10の例で
示した作用と類似しており、ある角度の幅の中に角度に
見合った電流を通電することから(電流量/角度)で考
えられる電流密度は変化していないことになり、電動機
動作の概略としてはほぼ同等と考えることができる。中
心線L2とL3の間について、他の観点では、3相6極
36スロットの電動機と3相6極72スロットの電動機
と3相6極108スロットの電動機とを部分的に混在さ
せたと見ることもできる。
【0073】中心線L3からL1までの120度の間
は、スロット26から36までが反時計回転方向に1ス
ロットピッチの1/3である3.33度回転シフトして
ある。スロット25は、その2/3がスロット25M
に、その1/3がスロット25Sに分割して配置してい
る。スロット25Sと25Mとは約120度離れている
が電気角的には約360度であり、電動機作用的にはす
ぐ隣に配置したことになる。このような図13の構造と
することにより、各120度のステータブロックが生成
するトルクリップルがキャンセルされ低減するという効
果と、離散的に配置されているスロットの数が36×3
=108スロットに増加されてスロットが離散的に配置
されていることに起因するトルクリップルが低減される
という効果がある。
【0074】なお、厳密には、各スロットには各スロッ
トの位置によって決められる位相の電流を流すべきであ
り、中心線L1とL2の120度の間の各スロット位置
と他のスロット位置とは6.66度あるいは3.33度
回転方向へシフトされているのであるから、各スロット
に巻回される巻き線は図9で示したような考え方で各3
相の巻き回数を決める必要がある。具体的な例として
は、スロット1から12までの各スロットには図9で示
される巻き線を巻回し、スロット13Sへはスロット1
より(3.33°×3)位相の異なる電流を、スロット
14から24までの各スロットへはスロット1からスロ
ット11までに流す電流より(−3.33°×3)だけ
位相の異なる電流ベクトルを、スロット13Mへはスロ
ット12より(−1.66°×3)位相の異なる電流
を、スロット25Mへはスロット1より(1.66°×
3)位相の異なる電流を、スロット26から36までの
各スロットへは(−6.66°×3)だけ位相の異なる
電流を、スロット25Sへはスロット12より(−3.
33°×3)位相の異なる電流を通電する。各位相の電
流は、図9で説明したように、それぞれ各3相電流の単
位ベクトルを合成して作ることができ、それぞれのスロ
ットについて各3相の巻き線の巻き数を計算して巻回す
れば良い。各電流ベクトルを作成する方法は前にも述べ
たように理論的には多くの種類がある。現実には、1ス
ロットに巻回される総合計巻き数は例えば20ターンと
か有限の値であり、理想値に近く、巻き線作業的にも都
合の良い巻き回数を選択することになる。
【0075】図13の考え方をロータ軸方向に展開する
ことも可能である。図21のステータに示すようなごく
普通の対称形のステータをロータ軸方向に分割して複数
NSBのブロックとし、各ブロックを(スロットピッチ
/NSB)だけ互いに回転方向へシフトし、各ブロック
の各スロットへは、前記のように、各スロットへは各ス
ロットの位置によって決められる位相の電流を流すもの
である。前記各ブロックがスロットの離散性に起因して
発生するトルクリップル成分がトータルでキャンセルさ
れ、トルクリップルが低減される。さらに、前記各ブロ
ックの間に磁気絶縁層を設けて各ブロックの間に軸方向
に磁束が出入りしないような構成とし、十分なトルクリ
ップル低減効果が得られるようにする方法も有効であ
る。スキューをする方法もトルクリップル低減に有効で
ある。なおこの手法は、ロータとステータとの相対的な
角度であるから、ロータ側をシフトする方法、ロータと
ステータの両方を相対的にシフトする方法もある。さら
に各スロットの巻き線については、その電流ベクトルが
回転方向位置に適切な電流ベクトルになるように各相の
巻き線が配置されるべきである。
【0076】次に、図11のつなぎ部15の問題点を解
決する方法を図14、図15,図16に示し、説明す
る。図11のつなぎ部15は、ロータ強度を強化するた
めにはその幅を太くする必要があるが、一方、つなぎ部
15の太さに比例して、q軸電流の起磁力によりq軸方
向の漏れ磁束が増加しトルク低減、力率低減、効率低
減、特に界磁弱め領域のトルク低減などの現象をもたら
す。すなわち、つなぎ部15の太さは、ロータ強度とq
軸方向の漏れ磁束に起因する電動機の特性劣化とのトレ
ードオフ関係となっている。
【0077】図14は本発明ロータの磁極境界部近傍の
部分を示したもので、63はN極磁極の永久磁石、64
は前記N極磁極の隣のS極磁極の永久磁石、65はロー
タを強化するロータ外周部、71,72はq軸方向の磁
束を低減するための空隙あるいは磁気絶縁材、70はd
軸方向の磁束を通す磁路、68,69はロータのq軸方
向の強度を得るためのつなぎ部、92,93はステータ
に通電されるq軸電流でありモデル化して示した電流で
ある。ステータに通電されるd軸電流は記載していな
い。66,67は前記q軸電流92,93の起磁力の向
きとは逆方向に向けた極性に配置された永久磁石であ
り、つなぎ部68,69へ図14の上方から下方へ磁束
を生成しつなぎ部68,69を磁気飽和させることによ
りq軸電流により生成されるq軸方向の漏れ磁束を低減
する作用がある。また、永久磁石66,67は、空隙部
71,71のq軸方向漏れ磁束を逆方向に補う効果、ロ
ータ外周部65の部分のq軸方向漏れ磁束を逆方向に補
う効果もある。図14の構造はq軸電流が図14に示し
た方向に通電されるときに効果が大きく、片方向の回転
トルクのみを必要とする用途の電動機の構成に適してい
る。
【0078】図15は、図14に比較して、永久磁石7
3,74が90度異なる磁気方向に配置したもので、つ
なぎ部68,69の磁気飽和によりq軸方向の漏れ磁束
を低減する効果がある。
【0079】図16は、つなぎ部77,78に並列して
永久磁石75,76をお互いに磁気的に逆方向に配置し
た構造であり、q軸電流が正である時と負である時の両
方の場合にq軸方向の漏れ磁束を低減する効果がある。
【0080】図17は、本発明同期電動機のロータの例
であり、79は空隙部あるいは磁気絶縁材である。q軸
電流の起磁力が軟磁性体の磁極部39に作用する電機子
反作用を低減するために前記空隙部79を配置してい
る。ロータ軸1はステンレスなどの非磁性鋼である方が
より効果的である。図11に比較して、空隙部79が単
純な形状となっている。空隙部79の外形側と内径側に
q軸方向磁路がわずかに形成されており、q軸電流起磁
力によりそれらの部分にq軸方向磁束が多少発生する
が、空隙部79が存在しない場合に比較し軟磁性体の磁
極部39の磁束分布はq軸電流起磁力の影響を受けにく
い構造となる。
【0081】図18は、本発明の同期電動機のロータの
他の実施形態である。図11のロータに比較し、磁極の
外形形状が凹凸形状となっている。例えば、80,8
1,82がN極磁極を形成しており、隣接するS極磁極
の磁極形状と外形形状は同一である。80,82の部分
は特にN極磁石83に強く励磁され、81の軟磁性体の
磁極部はd軸電流により励磁される。84はS極磁極用
の永久磁石である。概略としてトルク発生に有効な磁極
の幅はPW×2の角度幅として示され、N,S極の各磁
極の外形形状、磁極幅は共通である。各磁極の境界部で
あるDP1、DP2、DP3等で示される領域の幅はそ
れぞれに異なった値となっている。例えば、各磁極の有
効幅PW×2=40°とすると、DP2=60°―1.
67°+5°−40°=23.33°、DP3=60°
+1.67°−40°=21.67°となっている。磁
極の境界部は両隣の磁極中心の間の丁度中間に位置した
構成となっている。
【0082】このように、各磁極の形状は同一である
が、各磁極の位置はロータ回転方向にステータスロット
ピッチの1/6の整数倍だけシフトされているので、各
磁極が生成するトルクリップルがトータルでキャンセル
され、トルクリップルが低減される構造となっている。
【0083】次に、図24で示したハイブリッド型の3
相6極の同期電動機の課題を解決した同期電動機のロー
タ断面図を図19に示す。ステータは図24と同じであ
る。図25に比較し、軟磁性体で構成される磁極31が
S極永久磁石85,87と軟磁性体の磁極86で構成さ
ている。同様に軟磁性体で構成される磁極21がN極永
久磁石88,90と軟磁性体の磁極89で構成さてい
る。永久磁石85,87,88,90等の角度幅は図1
9で20度としているが特に限定するものではない。こ
のような構成とすることにより、q軸電流の起磁力によ
る軟磁性体磁極31,21の磁束分布の変化を大幅に低
減することが可能となる。界磁弱め制御は、前記界磁巻
き線29により軟磁性体の磁極86,89を弱め、ある
いは逆極性に励磁することにより実現できる。また、図
19の同期電動機のトルクリップル成分は、前記のトル
クリップル低減技術により低減することができる。な
お、図24,図19に示す同期電動機は、図1に示す同
期電動機より複雑な構造となり、界磁巻き線29及びそ
の制御装置も必要である。しかし逆に特徴としては、界
磁制御が独立しており非常に簡単な制御で実現できるこ
と、特に発電機として使用する場合は界磁制御を行うだ
けで3相交流電流の制御装置を備えなくても発電機のシ
ステムを実現できるという特徴がある。
【0084】なお、前記の本発明同期電動機は、直線上
に展開することによりリニアモータとして変形すること
も可能である。
【0085】
【発明の効果】本発明の同期電動機は、q軸電流に起因
するq軸方向の磁束変化を少なくできるので、大きなト
ルク出力ができ、効率、力率の優れた特性を実現できる
ので、同期電動機の小型化、低コスト化、及び駆動装置
の小型化、低コスト化ができる。
【0086】また、q軸方向の磁束変化を少なくq軸イ
ンダクタンスが小さいので、良好な界磁弱め制御が実現
でき、同期電動機の基底回転数以上の高速回転が実現で
きる。
【0087】さらに、トルクリップル低減技術を適用す
ることにより、トルクリップルの小さな特性を得ること
ができ、高精密な制御の実現、低騒音、低振動な運転を
実現できる。また、ロータの外周部を強化し易いので、
強度的により高速回転まで駆動できる。図1に示す本発
明同期電動機の場合、ロータに大きな貫通穴をあけるこ
とが容易であり、貫通穴を必要とする用途では好まし
い。
【0088】また、界磁巻き線と永久磁石とを併用した
ハイブリッド構造の同期電動機においては、界磁制御が
独立しており非常に簡単な制御で実現でき、特に発電機
として使用する場合は界磁制御を行うだけで3相交流電
流の制御装置を備えなくても発電機のシステムを実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明同期電動機の実施形態を示す要部断面
図である。
【図2】 同期電動機の全節巻き巻き線図の例である。
【図3】 本発明同期電動機を2極にモデル化した磁束
分布図である。
【図4】 本発明同期電動機を2極にモデル化した逆極
性励磁時の磁束分布図である。
【図5】 本発明同期電動機の制御装置の実施形態を示
すブロック図である。
【図6】 本発明同期電動機の界磁電流成分の制御特性
図である。
【図7】 図2の巻き線図のステータの各スロットに通
電される電流をベクトルで表した図である。
【図8】 同期電動機の短節巻き巻き線図の例である。
【図9】 図8の巻き線図のステータの各スロットに通
電されるべき電流をベクトルで表した図である。
【図10】 本発明同期電動機のステータ構造の一例を
示す要部説明図である。
【図11】 本発明同期電動機のロータ構造の一例を示
す要部説明図である。
【図12】 本発明同期電動機のスキューされたロータ
構造を説明する図である。
【図13】 本発明同期電動機のステータ構造の一例を
示す要部説明図である。
【図14】 本発明同期電動機のロータ構造の一例を示
す要部説明図である。
【図15】 本発明同期電動機のロータ構造の一例を示
す要部説明図である。
【図16】 本発明同期電動機のロータ構造の一例を示
す要部説明図である。
【図17】 本発明同期電動機のロータ構造の一例を示
す要部説明図である。
【図18】 本発明同期電動機のロータ構造の一例を示
す要部説明図である。
【図19】 本発明同期電動機のロータ構造の一例を示
す要部説明図である。
【図20】 従来の永久磁石型同期電動機のロータを示
す図である。
【図21】 従来のシンクロナスリラクタンスモータの
一例を示す要部断面図である。
【図22】 図21の電動機を2極にモデル化した図で
ある。
【図23】 図22の電動機の電流及び電圧をベクトル
で示した図である。
【図24】 従来の永久磁石と界磁巻き線を備えたハイ
ブリッド型の同期電動機を示す図である。
【図25】 図24の同期電動機のロータ断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ロータ軸、1〜36 スロット、7 ステータ、3
5,41 N極永久磁石、34,38 S極永久磁石、
39,40 磁極中央部。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H576 BB04 DD02 DD07 EE01 EE02 GG02 LL01 LL41 5H619 AA01 BB01 BB06 BB13 BB15 PP01 PP02 PP08 PP14 PP31 5H621 AA02 BB07 BB10 GA01 HH01 5H622 AA02 CA02 CA10 CA11 CB01 PP03 PP11 PP19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータのN極磁極の少くとも一方の磁極端
    に配置されたN極永久磁石と、 ロータのS極磁極の少くとも一方の磁極端に配置された
    S極永久磁石と、 ロータのN磁極中央部にある軟磁性体の磁極部と、 ロータのS磁極中央部にある軟磁性体の磁極部と、 を備えることを特徴とする同期電動機。
  2. 【請求項2】各スロットの電流ベクトルのステータの各
    スロットに多相の正弦波電流が通電されるときの、ステ
    ータの各スロット内の巻き回数と通電電流の積すなわち
    アンペア・ターン数の振幅がほぼ等しく、電流ベクトル
    の位相がそれぞれのスロットのロータ回転方向位置にほ
    ぼ一致するように各相の巻き線が各スロットに巻回され
    ているステータを備えることを特徴とする請求項1記載
    の同期電動機。
  3. 【請求項3】ステータの各相巻き線に正弦波の電流が供
    給される時、ステータのそれぞれの歯の間隔が各スロッ
    ト内に配設されている巻き線が作り出す電流ベクトルの
    大きさすなわち電流最大値にほぼ比例しているステータ
    を備えることを特徴とする請求項1記載の同期電動機。
  4. 【請求項4】ロータに複数の磁極を持ち、その各磁極の
    ロータ回転方向位置が等間隔である位置に対してステー
    タの1スロットピッチのNN/NRだけロータ回転方向
    にシフトした構造のロータを備えるNNは各磁極ごとに
    きめる整数であり、そのロータの全磁極の中には2種類
    以上の整数があり、NRはロータの磁極をロータ回転方
    向にシフトする種類を表しそのロータに固有の1種類の
    整数であることを特徴とする請求項1記載の同期電動
    機。
  5. 【請求項5】ステータに巻き線を配設する複数のスロッ
    トが円周上に配置される多相の同期電動機において、 ステータの磁極数をNPPとすると、ステータをロータ
    回転方向にNPP以下の数NPP1に機能的に分割し、
    分割されたステータの機能ブロックがロータ回転方向位
    置に等間隔である位置に対してステータの1スロットピ
    ッチのNPP2/NPP1だけロータ回転方向にシフト
    した構造のステータを備えるNPP2は整数であること
    を特徴とする請求項1記載の同期電動機。
  6. 【請求項6】前記軟磁性体の磁極部の近傍に、磁極の磁
    束方向と垂直な方向へは磁束が存在しにくいような空気
    層あるいは磁気絶縁体からなるスリット等の磁気絶縁体
    部を備えることを特徴とする請求項1記載の同期電動
    機。
  7. 【請求項7】前記軟磁性体の磁極部間に空気層あるいは
    磁気絶縁体からなるほぼスリット状の磁気絶縁体部と、 前記磁気絶縁体部を横断して接続された接続部と、 前記接続部の近傍に配置され接続部に磁束を供給する永
    久磁石とを備えることを特徴とする請求項1記載の同期
    電動機。
  8. 【請求項8】同期電動機の速度制御において、 少なくともそれぞれの回転速度VELで最大のトルク制
    御を行う場合には、回転速度零から基底回転数までは界
    磁の励磁電流であるd軸電流をほぼ一定に通電し、基底
    回転数から上の回転数領域ではほぼ(Kf1/VEL−
    KPF)となるd軸電流で制御するd軸電流制御手段を
    備えるKf1はステータの巻き線数と界磁磁束に関係し
    た同期電動機固有の定数であり、KPFは永久磁石PM
    N、永久磁石PMSに関係した同期電動機固有の定数で
    あることを特徴とする請求項1記載の同期電動機および
    その制御装置。
  9. 【請求項9】同期電動機の内部構成として2組のステー
    タと2組のロータ及びそれらの間に界磁巻き線を有する
    同期電動機において、 一方のロータの磁極に電気角で360度ごとに配置され
    たN極永久磁石と、 他方のロータのS極磁極の磁極端に配置されたS極の永
    久磁石と、 一方のロータのS磁極中央部に配置された軟磁性体の磁
    極部と、 他方のロータに前記一方のロータのN極永久磁石と電気
    角で180度回転方向にシフトされた位置に配置された
    S極永久磁石と、 他方のロータのN極磁極の磁極端に配置されたN極の永
    久磁石と、 他方のロータのN磁極中央部に配置された軟磁性体の磁
    極部と、 を備えることを特徴とする同期電動機。
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