JP2014039399A - マグネット補助型リラクタンスモータ用ロータ及びブラシレスモータ - Google Patents

マグネット補助型リラクタンスモータ用ロータ及びブラシレスモータ Download PDF

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Abstract

【課題】マグネット補助型のリラクタンスモータにおいて、出力向上を図りつつ、コギングトルクとトルクリップルをバランス良く低減させる。
【解決手段】ロータ3は、リラクタンストルクとマグネットトルクとによりロータを回転させるマグネット補助型リラクタンスモータに使用される。ロータ3は、断面円弧状のS極マグネット26sと、N極マグネット26nを備える。マグネット26s,26nは、各極3個ずつ設けられ、その凸側部位をロータ中心Or側に向けた状態でロータ3内に埋設されている。S,N極マグネット26n,26sの円弧の中心Os,Onと、ロータ3の中心Orとの間の各距離Rs,Rnは異なっており(Rs≠Rn)、両者の比は0.92(R1/R2=0.92)となっている。そして、最内層のS極マグネット26sの外周部41は、極ゾーンS1,S2から隣接する極ゾーンN1,N2側に跨って配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、リラクタンストルクによってロータを回転させるリラクタンスモータに関し、特に、ロータ内にマグネットを埋め込み、マグネットの磁力を補助的に使用してロータを回転させるマグネット補助型のリラクタンスモータに使用されるロータの構造に関する。
従来より、ステータ・ロータ間の磁気抵抗差を利用して回転力を発生させるタイプの電動機としてリラクタンスモータが知られている。このようなリラクタンスモータでは、磁気抵抗差によって生じるリラクタンストルクによってロータを回転させる。しかしながら、リラクタンストルクはマグネットによって得られるトルクよりも小さいため、マグネットを用いた同体格のモータに比して、リラクタンスモータは出力トルクが小さくなる傾向がある。このため、リラクタンスモータにて所望のトルクを得るには、モータ体格を大きくなってしまうという問題がある。
そこで、近年、基本構成はリラクタンスモータとしつつ、ロータにマグネットを配したマグネット補助型のリラクタンスモータが提案されている。例えば特許文献1には、このようなマグネット補助型のリラクタンスモータが記載されており、リラクタンスモータのロータ内にマグネットを埋設した構成が示されている。特許文献1では、ロータコアのN,S極の何れか一方の各磁極には、磁束密度が高い同一磁石材料からなる同一形状の第1永久磁石が埋設され、他方の各磁極には、磁束密度が低い同一磁石材料からなり前記第1永久磁石とは異なる形状の第2永久磁石が埋設されている。そしてこれにより、リラクタンスモータにおいてマグネットの磁力を補助的に利用し、リラクタンストルクとマグネットトルクの両者によってロータを回転させ、出力向上とモータ小型化の両立を図っている。
特許第3818340号公報
ところが、マグネット補助型のリラクタンスモータでは、マグネットの使用に伴い、リラクタンスモータには無かったコギングが生じてしまうという問題がある。また、通常のリラクタンスモータにおいても、通電時のトルク変動であるトルクリップルは課題とされており、マグネット補助型のリラクタンスモータにおいても同様の問題が存在する。
特に、マグネット補助型のリラクタンスモータを電動パワーステアリング装置用のモータとして使用する場合、電動パワーステアリング装置では、コギングによってハンドルの戻りが悪くなるため、モータのコギングを小さく抑える必要がある。また、トルクリップルは、電動パワーステアリング装置における操舵フィーリングの悪化を招来し、運転者に不快感を与えてしまうという問題があり、その対策が求められていた。
さらに、特許文献1のモータでは、N,S極を共に希土類磁石とした場合に比べると磁束密度が低く、モータトルクが小さくなる。一方、特許文献1の構成にて、N,S極を共に希土類磁石した場合と同様の特性を得ようとするとモータ体格が大きくなり、その分、トルクリップルやコギングも大きくなるという問題が生じる。
本発明の目的は、マグネット補助型のリラクタンスモータにおいて、出力向上を図りつつ、コギングトルクとトルクリップルをバランス良く低減させることにある。
本発明のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータは、複数相の巻線を備えたステータと、前記ステータ内に回転自在に配置されその内部に複数個の永久磁石が埋設されたロータと、を備え、前記複数個の永久磁石の各磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、前記ロータに前記d軸と前記q軸とが周方向に交互に複数個設けられ、前記d軸方向とq軸方向の磁気抵抗差によって発生するリラクタンストルクと、前記永久磁石によって発生するマグネットトルクとにより前記ロータを回転させるマグネット補助型リラクタンスモータに使用されるロータであって、前記複数の永久磁石は、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面円弧状の永久磁石と、前記第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面円弧状の永久磁石とからなり、前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、その凸側部位をそれぞれ前記ロータの中心側に向けた状態で前記ロータ内に埋設され、前記ロータの断面を、前記第1磁極と前記第2磁極の各前記d軸を基準として、各該d軸の属する領域ごとに等分に分割したとき、前記第1磁極側の前記永久磁石は、前記第2磁極側の前記永久磁石と干渉しない状態で前記第2磁極側の領域に跨って配置されてなることを特徴とする。
前記補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、前記ロータ内に前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石をそれぞれ複数個埋し、前記第1磁極を形成する前記永久磁石を前記ロータの外側に位置する第1中心点を同一の中心として層状に配置し、前記第2磁極を形成する前記永久磁石を前記ロータの外側に位置する第2中心点を同一の中心として層状に配置し、前記第1中心点と前記第2中心点を、前記ロータの回転中心との距離がそれぞれ異なる位置に配置するようにしても良い。この場合、前記磁極数が4のとき、前記第1中心点と前記ロータの回転中心との距離(R1)と、前記第2中心点と前記ロータの回転中心との距離(R2)の比を0.92(R1/R2=0.92)に設定しても良い。
また、前記ロータ内に前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石をそれぞれ複数個埋設し、前記第1磁極を形成する複数個の前記永久磁石と前記第2磁極を形成する複数個の前記永久磁石の半径をそれぞれ同じ値とし、それぞれの中心を前記ロータの外側の異なる位置に配置し、前記第1磁極を形成する前記永久磁石の半径の中心と、前記第2磁極を形成する前記永久磁石の半径の中心を、前記ロータの回転中心との距離がそれぞれ異なる位置に配置するようにしても良い。
また、前記ロータ内に前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石をそれぞれ複数個埋設し、前記第1磁極を形成する前記永久磁石を前記ロータの外側に位置する第1中心点を同一の中心として層状に配置し、前記第2磁極を形成する前記永久磁石を前記ロータの外側に位置する第2中心点を同一の中心として層状に配置し、前記第1中心点と前記第2中心点を、前記ロータの回転中心との距離が同じ位置にそれぞれ配置すると共に、前記第1磁極を形成する前記永久磁石と前記第2磁極を形成する前記永久磁石の半径をそれぞれ異なる値としても良い。
本発明の他のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータは、複数相の巻線を備えたステータと、前記ステータ内に回転自在に配置されその内部に複数個の永久磁石が埋設されたロータと、を備え、前記複数個の永久磁石の各磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、前記ロータに前記d軸と前記q軸とが周方向に交互に複数個設けられ、前記d軸方向とq軸方向の磁気抵抗差によって発生するリラクタンストルクと、前記永久磁石によって発生するマグネットトルクとにより前記ロータを回転させるマグネット補助型リラクタンスモータに使用されるロータであって、前記複数の永久磁石は、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石と、前記第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石からなり、前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、その凸側部位をそれぞれ前記ロータの中心側に向けた状態で前記ロータ内に埋設され、前記ロータの断面を、前記第1磁極と前記第2磁極の各前記d軸を基準として、各該d軸の属する領域ごとに等分に分割したとき、前記第1磁極側の前記永久磁石は、前記第2磁極側の前記永久磁石と干渉しない状態で前記第2磁極側の領域に跨って配置されてなることを特徴とする。
前述のようなマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、前記磁極数が4のとき、前記第1磁極を形成する前記永久磁石のうち最内層のものと前記ロータの中心との距離(L1)と、前記第2磁極を形成する前記永久磁石のうち最内層のものと前記ロータの中心との距離(L2)との比を7:9(L1:L2=7:9)に設定しても良い。
また、前記ロータの外周を、前記第1磁極の領域と前記第2磁極の領域とに分割された各領域ごとに異なる点を中心とした半径の円弧にて形成し、該半径の中心点を、前記ロータの中心から径方向外側に所定の距離だけ偏心した位置に配置するようにしても良い。この場合、前記各領域の外周の半径を、前記ロータの最外周位置と前記ロータの中心との間の距離よりも小さく設定しても良い。
さらに、前記マグネット補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、前記第1及び第2磁極を形成する永久磁石をそれぞれ3個としても良い。
一方、本発明のブラシレスモータは、複数相の巻線を備えたステータと、前記ステータ内に回転自在に配置されその内部に複数個の永久磁石が埋設されたロータと、を備え、前記複数個の永久磁石の各磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、前記ロータに前記d軸と前記q軸とが周方向に交互に複数個設けられ、前記d軸方向とq軸方向の磁気抵抗差によって発生するリラクタンストルクと、前記永久磁石によって発生するマグネットトルクとにより前記ロータを回転させるブラシレスモータであって、前記複数の永久磁石は、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面円弧状の永久磁石と、前記第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面円弧状の永久磁石とからなり、前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、その凸側部位をそれぞれ前記ロータの中心側に向けた状態で前記ロータ内に埋設され、前記ロータの断面を、前記第1磁極と前記第2磁極の各前記d軸を基準として、各該d軸の属する領域ごとに等分に分割したとき、前記第1磁極側の前記永久磁石は、前記第2磁極側の前記永久磁石と干渉しない状態で前記第2磁極側の領域に跨って配置されてなることを特徴としている。
また、本発明の他のブラシレスモータは、複数相の巻線を備えたステータと、前記ステータ内に回転自在に配置されその内部に複数個の永久磁石が埋設されたロータと、を備え、前記複数個の永久磁石の各磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、前記ロータに前記d軸と前記q軸とが周方向に交互に複数個設けられ、前記d軸方向とq軸方向の磁気抵抗差によって発生するリラクタンストルクと、前記永久磁石によって発生するマグネットトルクとにより前記ロータを回転させるブラシレスモータであって、前記複数の永久磁石は、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石と、前記第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石とからなり、前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、その凸側部位をそれぞれ前記ロータの中心側に向けた状態で前記ロータ内に埋設され、前記ロータの断面を、前記第1磁極と前記第2磁極の各前記d軸を基準として、各該d軸の属する領域ごとに等分に分割したとき、前記第1磁極側の前記永久磁石は、前記第2磁極側の前記永久磁石と干渉しない状態で前記第2磁極側の領域に跨って配置されてなることを特徴とする。
さらに、前記ブラシレスモータは、例えば、電動パワーステアリング装置の駆動源として使用することが可能である。
本発明のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータは、マグネットの磁力を補助的に利用してロータを回転させるマグネット補助型のリラクタンスモータに使用されるロータに、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面円弧状の永久磁石と、第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面円弧状の永久磁石と、を設け、第1及び第2磁極を形成する各永久磁石を、その凸側部位をそれぞれロータの中心側に向けた状態でロータ内に埋設し、磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、ロータにd軸とq軸とが周方向に交互に複数個設けられ、ロータの断面を第1磁極と第2磁極の各d軸を基準として各d軸の領域を等分に分割したとき、第1磁極側の永久磁石を、第2磁極側の永久磁石と干渉させない状態で第2磁極側の領域に跨って配置されるようにしたので、当該ロータを用いたリラクタンスモータのトルクリップルとコギングを低減させることが可能となる。
本発明の他のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータは、マグネットの磁力を補助的に利用してロータを回転させるマグネット補助型のリラクタンスモータに使用されるロータに、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石と、第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石と、を設け、第1及び第2磁極を形成する各永久磁石を、その凸側部位をそれぞれロータの中心側に向けた状態でロータ内に埋設し、磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、ロータにd軸とq軸とが周方向に交互に複数個設けられ、ロータの断面を第1磁極と第2磁極の各d軸を基準として各d軸の領域を等分に分割したとき、第1磁極側の永久磁石を、第2磁極側の永久磁石と干渉させない状態で第2磁極側の領域に跨って配置されるようにしたので、当該ロータを用いたリラクタンスモータのトルクリップルとコギングを低減させることが可能となる。
本発明のブラシレスモータは、マグネットの磁力を補助的に利用してロータを回転させるマグネット補助型のリラクタンスモータにて、そのロータに、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面円弧状の永久磁石と、第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面円弧状の永久磁石と、を設け、第1及び第2磁極を形成する各永久磁石を、その凸側部位をそれぞれロータの中心側に向けた状態でロータ内に埋設し、磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、ロータにd軸とq軸とが周方向に交互に複数個設けられ、ロータの断面を第1磁極と第2磁極の各d軸を基準として各d軸の領域を等分に分割したとき、第1磁極側の永久磁石を、第2磁極側の永久磁石と干渉させない状態で第2磁極側の領域に跨って配置されるようにしたので、当該モータのトルクリップルとコギングを低減させることが可能となる。これにより、例えば、トルクリップルやコギングを低減した電動パワーステアリング用モータを提供でき、ハンドルの戻りや操舵感の改善が図られる。
本発明の他のブラシレスモータは、マグネットの磁力を補助的に利用してロータを回転させるマグネット補助型のリラクタンスモータにて、そのロータに、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石と、第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石と、を設け、第1及び第2磁極を形成する各永久磁石を、その凸側部位をそれぞれロータの中心側に向けた状態でロータ内に埋設し、磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、ロータにd軸とq軸とが周方向に交互に複数個設けられ、ロータの断面を第1磁極と第2磁極の各d軸を基準として各d軸の領域を等分に分割したとき、第1磁極側の永久磁石を、第2磁極側の永久磁石と干渉させない状態で第2磁極側の領域に跨って配置されるようにしたので、当該モータのトルクリップルとコギングを低減させることが可能となる。これにより、例えば、トルクリップルやコギングを低減した電動パワーステアリング用モータを提供でき、ハンドルの戻りや操舵感の改善が図られる。
本発明の一実施例であるブラシレスモータの断面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 ブリッジ部の構成を示す説明図である。 アウタステータとインナーステータの嵌合固定部の構成を示す説明図である。 ロータの構成を示す説明図である。 各極の最内層マグネット−中心線間の距離とトルクリップルとの関係を、マグネット−中心線間の距離の組み合わせについてモードフロンティアを用いて解析したものの傾向をそれぞれの極について示したグラフである。 マグネット中心距離Rs,Rnの比とトルクリップルとの関係を示すグラフである。 各極の最も内側のマグネットとロータの中心Orとの間の距離(最短距離)Ls,Lnの組み合わせについてモードフロンティアを用いて解析したものの傾向をそれぞれの極について示したグラフである。 (a)は、本発明による設定(a)〜(c)によりマグネットを非対称配置とした場合と、従来通りにマグネットを対称に配置した場合のトルク変動、(b)は、前記両者のコギングトルクの違いを示した説明図である。 (a)は、本発明による設定(a)〜(c)によりマグネットを非対称配置とした場合の出力トルク、(b)は、従来通りにマグネットを対称に配置した場合の出力トルクを示した説明図である。 (a)は、本発明による設定(a)〜(c)によりマグネットを非対称配置とした場合のリラクタンストルク、(b)は、従来通りにマグネットを対称に配置した場合のリラクタンスを示した説明図である。 (a)は、本発明による設定(a)〜(c)によりマグネットを非対称配置とした場合の誘起電圧波形、(b)は、従来通りにマグネットを対称に配置した場合の誘起電圧波形を示した説明図である。 ロータの偏心構成を示す説明図である。 (a)は、ロータ外周を偏心させた場合のトルク波形、(b)は、ロータ外周を偏心させない場合のトルク波形を示した説明図である。 (a)は、本発明による設定(1)〜(3)を組み合わせたロータを用いた場合のトルクリップルと従来設定(設定(1)〜(3)なし)の場合のロータを用いた場合のトルクリップルを比較して示した説明図、(b)は、本発明による設定(1)〜(3)を組み合わせたロータを用いた場合のトルクと従来設定の場合のロータを用いた場合のトルクを比較して示した説明図である。 マグネット配置の変形例を示す説明図である。 マグネット形状の変形例を示す説明図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例であるブラシレスモータ1(以下、モータ1と略記する)の断面図、図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。モータ1は、リラクタンスモータをベースとしつつ、ロータにマグネットを配することにより、マグネットの磁力を補助的に利用したマグネット補助型のリラクタンスモータとなっており、電動パワーステアリング装置の駆動源として使用される。モータ1は、図1に示すように、通常のリラクタンスモータと同様に、外側にステータ(固定子)2、内側にロータ(回転子)3を配したインナーロータ型のブラシレスモータとなっている。
ステータ2は、有底円筒形状のモータケース4と、ステータコア5、ステータコア5に巻装されたステータコイル6(以下、コイル6と略記する)及びステータコア5に取り付けられコイル6が電気的に接続されるバスバーユニット(端子ユニット)7とから構成されている。モータケース4は、鉄等にて有底円筒状に形成されており、その開口部には、図示しない固定ネジによってアルミダイキャスト製のブラケット8が取り付けられている。ステータコア5は、コイル6を巻装した後、モータケース4の内周面に圧入固定される。モータ1は、外側部材であるステータ2にコイル6を配したいわゆるアウター巻線を採用しており、内側部材にコイルを巻装する構成よりも巻線の占積率を大きくでき、モータの出力向上が図られる。
図2に示すように、ステータコア5は、円筒状のアウタステータ11と、アウタステータ11の内周側に取り付けられるインナーステータ12とから構成されている。アウタステータ11とインナーステータ12はそれぞれ、厚さt(t=0.35〜0.70mm程度)の電磁鋼板を積層して形成されている。インナーステータ12は、放射状に形成された24個のティース部13と、ティース部13の内周側を連結するブリッジ部14とから構成されており、隣接するティース部13の間にはスロット15が形成される。図3に示すように、当該モータ1では、ブリッジ部14の径方向の幅Wは、ステータコア5を積層形成する鋼板1枚の板厚t≦W≦1.5mmの範囲に設定されている。
このようにモータ1では、ティース部13の内周側がブリッジ部14にて連結されているため、通常のモータのように、ティース先端側のスリットを利用してティースにコイルを巻装することができない。そこで、モータ1では、ステータ2をアウタステータ11とインナーステータ12に分割すると共に、インナーステータ12のティース部外周側を開放することにより、ティース部13に銅線を巻装してコイル6を形成できるようにしている。ティース部13は、コイル6が分布巻きにて巻装された後、アウタステータ11の内周側に取り付けられる(嵌合固定)。これにより、スロット15内にコイル6が収容された形態のステータコア5が形成される。なお、分布巻きは、集中巻に比してブリッジ部14での磁束の漏洩が少なく、集中巻よりも最大トルクを大きくできるため、当該モータ1ではコイル6を分布巻きにて巻装している。
図4は、アウタステータ11とインナーステータ12の嵌合固定部の構成を示す説明図である。モータ1では、ティース部13は24個設けられており、各ティース部13は、その外周側がアウタステータ11の内周面に形成されたティース取付溝(凹部)16に嵌合固定される。図4に示すように、アウタステータ11側には、断面が逆ハの字形となった蟻溝状のティース取付溝16が形成されている。このティース取付溝16は、アウタステータ11の全長に亘って、軸方向に沿って延設されている。これに対し、ティース部13の外周端には、外端側が拡大したほぞ状の嵌合部17が形成されている。
アウタステータ11とインナーステータ12は、ティース取付溝16と嵌合部17を軸方向から挿入嵌合させることにより、径方向・周方向に抜け止めされた状態で固定される。これにより、インナーステータ12の回転方向への移動が規制され、回転方向の力に対するインナーステータ12の位置ずれを確実に防止できる。
ステータコア5の一端側には、バスバーユニット7が取り付けられている。バスバーユニット7は、合成樹脂製の本体部内に銅製のバスバーがインサート成形された構成となっている。バスバーユニット7の周囲には、複数個の給電用端子21が径方向に突設されている。バスバーユニット7の取り付けに際し、給電用端子21は、ステータコア5から引き出されたコイル6の端部6aが溶接される。バスバーユニット7では、バスバーはモータ1の相数に対応した個数(ここでは、U相,V相,W相分の3個と各相同士の接続用の1個の計4個)設けられている。各コイル6は、その相に対応した給電用端子21と電気的に接続される。ステータコア5は、バスバーユニット7を取り付けた後、モータケース4内に圧入固定される。
ステータ2の内側にはロータ3が挿入されている。ロータ3はロータシャフト22を有しており、ロータシャフト22はベアリング23a,23bによって回転自在に支持されている。ベアリング23aはモータケース4の底部4a中央に、23bはブラケット8の中央部にそれぞれ固定されている。ロータシャフト22には、円筒形状のロータコア24と、回転角度検出手段であるレゾルバ31のロータ(レゾルバロータ)32が取り付けられている。
モータケース4の底部4a外側(図1において右側)には、カバー33が取り付けられている。ロータシャフト22は、モータケース4の底部4aからカバー33内へと延びており、その先端部にレゾルバロータ32が取り付けられている。カバー33内には、制御基板34,35が収容されており、制御基板34にはパワー系素子36、制御基板35には制御系素子37がそれぞれ実装されている。制御基板35には、レゾルバ31のロータの外周側に対向してレゾルバステータ38が取り付けられており、レゾルバステータ38に設けられた回転角度検出用コイルの信号線が制御系素子37と電気的に接続されている。
ロータ3を形成するロータコア24もまた、円板状の電磁鋼板を多数積層して形成されている。ロータコア24を構成する鋼板には、ロータ3の磁気抵抗を回転方向に沿って異ならせるためのフラックスバリアとしてスリット25が複数設けられている。スリット25は、円弧状に曲がっており、スリット25内は空間となっている。スリット25は、磁極がつくる磁束の方向(永久磁石の中心軸)をd軸とし、それと磁気的に直交する軸(永久磁石間の軸)をq軸に設定すると、ロータシャフト22と直交するq軸を境界として複数組設けられている。また、スリット25は、d軸上のロータ3の外周より外側に設定される仮想点(後述する、S,N極マグネット26n,26sの円弧の中心Os,On)を中心に円弧状に配置されている。モータ1では、q軸上のロータ3の外周より外側に設定される仮想点を中心とした複数のスリット25のセットが円弧状に4組設けられており、各組にはそれぞれ複数層の磁路が形成される。
ここで、通常のリラクタンスモータでは、ロータ3の磁気抵抗を変化させるべくスリット25は空隙のまま使用されるが、本発明によるモータ1では、出力向上のため、スリット25内に複数個のマグネット(永久磁石)26が埋め込まれている。モータ1では、リラクタンストルクが主、マグネットトルクが補助という位置付けとなっており、マグネット26としては、安価なフェライトマグネットが使用されている。但し、出力をより増大させるため、マグネット26にネオジムボンドマグネット等の希土類磁石を用いても良い。
図5は、ロータ3の構成を示す説明図である。図5のロータ3では、複数個のマグネット26として、外周側がS極となったマグネット26s(26s1,26s2)と、外周側がN極となったマグネット26n(26n1,26n2)が設けられている。つまり、ロータ3は4極構成となっており、モータ1は4極24スロット構成(2極12スロット×2)に形成されている。そして、本発明によるロータ3には、次のような3つの特徴がある。
(1)各極のマグネット26は円弧状に形成されており、径方向に沿って3個ずつ設けられ、ロータ3にd軸とq軸とが周方向に交互に複数個設けられている。これにより、リラクタンストルクを有効利用しつつ、マグネットトルクによるトルク補強が図られる。
(2)S極のマグネット26s1,26s2と、N極のマグネット26n1,26n2は中心線に対して非対称に配置されている。これにより、トルクリップルとコギングの低減が図られる。
(3)ロータ3は、外周が偏心した形状となっている。これにより、トルクリップルの低減が図られる。
以下、これらの各特徴について説明する。
(1)円弧状マグネットの3個配置
まず、前記(1)に関し、ロータ3では、前述のように、磁極がつくる磁束の方向をd軸とすると共に、それと磁気的に直交する軸をq軸とし、ロータ3に、d軸とq軸を複数個設定する。その際、d軸とq軸は、周方向に沿って交互に設けられる。ロータ3には、q軸磁束を通りやすくするために円弧のスリット25が設けられており、そこに円弧状のマグネット26が埋め込まれている。すなわち、ロータ3は、q軸の磁束が通りやすく、インダクタンスLqを大きく取ることができる構造となっている。従って、マグネット26によるマグネットトルクも大きくでき、フェライトマグネットでも十分なトルクを得ることが可能となる。この場合、円弧(スリット25)を多くすることで磁路を増やすことができ、マグネットトルクも強化できるが、そのためには、マグネット26を薄くしなくてはならない。また、鋼板における磁路幅も小さくなり、磁気飽和しやすくなる。さらに、リラクタンストルクを得るためのLd−Lq(LdとLqの差)は、マグネット26の数(層数)を3以上としてもあまり変わらない。このため、マグネット26の数(層数)は3つ程度が現実的であり、ロータ3ではマグネット26を3層構成としている。
(2)マグネット非対称配置
次に、前記(2)に関し、ロータ3では、マグネットの非対称設定によってトルクリップルを低減させている。この場合、ロータ3の非対称設定には次のような特徴がある。
(a) ロータ3の断面を、マグネット26s(第1磁極)とマグネット26n(第2磁極)の各d軸を基準として、各d軸が属する領域ごとに等分に分割する。そして、各領域の分割線となるロータ3の直交する中心線M1,M2に対して、一方の極(ここではS極)の最も内側のマグネット26aを、隣の極のゾーン(領域)に跨って配置する。但し、隣接極のマグネットとは干渉せず、q軸の磁路となるスペースは確保されている。これにより、q軸により区分されたマグネット26sの領域のロータ3の中心Orを中心とした角度θ1は、マグネット26nの領域のロータ3の中心Orを中心とした角度θ2より大きく設定されている(θ1>θ2)。
(b)マグネット26は、S極とN極とで中心位置がずれている。つまり、S,N極マグネット26n,26sの円弧の中心Os(第1中心点),On(第2中心点)と、ロータ3の中心Orとの間の各距離(マグネット中心距離)Rs(R1),Rn(R2)が異なる(Rs≠Rn)。
(c) 各極の最も内側のマグネット26aとロータ3の中心Orとの間の距離(最短距離)Ls(L1),Ln(L2)が、S極とN極とで異なる(Ls≠Ln)。
(a) マグネットのラップについて
図5に示すように、ロータ3には、マグネット26s(第1磁極)とマグネット26n(第2磁極)の各d軸を基準として、その断面を各d軸が属する領域ごとに等分に分割した4つの領域、すなわち、中心線M1,M2によって区画された4つの極ゾーンS1,N1,S2,N2が存在する。本発明のロータ3では、最内層(最もロータ中心Orに近い層)のS極マグネット26sの外周部41が、極ゾーンS1,S2から、隣接する他極の極ゾーンN1,N2側へはみ出している。なお、隣接ゾーン側の領域に跨るマグネットは、S極のものでもN極のものでも良く、ここでは、S極のマグネット26sがN極のゾーンにラップしている(跨る)場合を示している。隣接ゾーンへのラップ代は、これが大きいほどトルクリップルを低減できるが、隣接極と干渉しないように、S極マグネット26sと、これと隣り合うN極マグネット26nと間にはスペース42が設けられている。
図6は、各極の最内層マグネット26aと中心線M1,M2との距離と、トルクリップルとの関係を、マグネット−中心線間の距離の組み合わせについてモードフロンティア(多目的ロバスト設計最適化支援ツール:商品名)を用いて解析したものの傾向をそれぞれの極について示したグラフである。なお、図6の横軸において、マイナスの値は隣接極ゾーンにラップしている状態を示している。図6から分かるように、S極はラップさせるとリップルが低減するが、N極は中心線からある程度距離がある方がリップルが小さくなる。一方、S極とN極が干渉するとS極のリップルが増大し(S極はみ出し設定の場合)、極間距離が近すぎるとトルクが低下する。従って、ロータ3では、S極マグネット26sをN極ゾーンにラップさせつつも、N極マグネット26nと間に電磁鋼板の板厚(0.35〜0.70mm程度)の2倍程度(例えば、1.2mm)のスペース42を設けている。
(b) 極の中心位置のずれについて
図7は、マグネット中心距離Rs,Rnの比とトルクリップルとの関係を示すグラフである。図7から分かるように、Rs/Rnが大きくなるとトルクリップルは増大する。従って、Rs/Rnは小さいほどトルクリップルは減少する。しかしながら、Rs/Rnが0.92よりも小さくなると、S極マグネット26sとN極マグネット26nが干渉する。従って、トルクリップル低減のためには、Rs/Rnを0.92に設定するのが最適である。
(c) マグネットの配置ずれについて
図8は、前述の距離Ls,Lnの組み合わせについてモードフロンティアを用いて解析したものの傾向をそれぞれの極について示したグラフである。図8に示すように、Lsは7,Lnは9にて極小値を示している。従って、この結果から、Ln,Lsについては、Ls:Ln=7:9となる位置に各極の最内層マグネット26aを配置すれば良いことが分かる。
一般に、モータではマグネットを対称配置すると、コギングは極とスロットの最小公倍数回発生する。従って、4極24スロットのモータの場合、モータ1回転につき24山のコギングが発生する。コギングを低減するにはスキューを施すなどの方法が用いられるが、漏れ磁束の影響でトルクが低下してしまうという課題がある。本発明によるモータ1では、ロータ3を(a)〜(c)のような形で非対称形状とすることにより、各極にて発生するロータ−ステータ間の吸引力を相殺し、コギングの低減を図っている。
図9は、前述の(a)〜(c)の設定によりマグネットを非対称に配置した場合と、従来通りにマグネットを対称に配置した場合のトルク変動(図9(a))と、前記両者のコギングトルクの違い(同(b))を示した説明図である。図9(a)に示すように、マグネットを非対称に配置した場合、トルクの変動が小さく抑えられる。また、図9(b)に示すように、従来設定を100とした場合、本発明による設定では、コギングがその20%に抑えられた。
一方、モータ1の出力トルクは、リラクタンストルクとマグネットトルクの合成トルクとなるが、対称ロータの場合、Ld−Lqの変動により、リラクタンストルクのリップルが大きくなってしまう。そこで、本発明によるモータ1では、ロータを非対称とすることで、図5のA部(S極ゾーンS1,S2)で発生するリラクタンストルクと、B部(N極ゾーンN1,N2)で発生するリラクタンストルクが相殺される、トルクリップルが低減される。
図10(a)は、前述の(a)〜(c)の設定によりマグネットを非対称に配置した場合の出力トルク、同(b)は、従来通りにマグネットを対称に配置した場合の出力トルクを示した説明図である。なお、図中における、Tmはマグネットトルク、Trはリラクタンストルク、TtはTmとTrを合成した出力トルク(トータルトルク)である。図10(a)に示すように、マグネットを非対称に配置すると、同(b)の場合に比して、トルクリップルが大幅に抑えられていることが分かる。
この場合、リラクタンストルクに関するリップルについては、図11(a)に示すように、A部とB部のリラクタンストルクTr(A),Tr(B)が相殺し合う。これにより、全体のリラクタンストルクTr(合成)は、図11(b)に示した対称構成の場合に比して、大幅に低減される。
また、マグネットトルクについても、対称ロータでは、磁束に高調波成分が乗るため誘起電圧波形が歪み、トルクリップルが大きくなってしまう。これに対し、ロータを非対称とすると、高調波成分が相殺され、誘起電圧波形が正弦波化され、マグネットトルクのトルクリップルも低減される。前述のように、スキューにより誘起電圧を正弦波化してトルクリップルを低減させる方法もあるが、この場合、スキューによってトルクが低下してしまう。本発明のようなロータ非対称構成では、トルク低下は招来しないため、スキューに比して効果的にトルクリップルの低減を図ることが可能となる。
図12(a)は、前述の(a)〜(c)の設定によりマグネットを非対称に配置した場合の誘起電圧波形、同(b)は、従来通りにマグネットを対称に配置した場合の誘起電圧波形を示した説明図である。図12(b)に示すように、マグネットを対称に配置すると、誘起電圧波形に歪みが生じるが、マグネットを非対称に配置すると、同(a)のように、それが正弦波化されていることが分かる。
(3)ロータ偏心
さらに、前記(3)に関し、ロータ3では、外周の偏心設定によってトルクリップルを低減させている。図13は、ロータ3の偏心構成を示す説明図である。なお、図13では、ロータ3が偏心している状態を明確に示すため、ロータ外形を誇張して示している。図13に示すように、ロータ3の外径は、点Orを中心とする一様の円周ではなく、4つの極ゾーンS1,S2,N1,N2ごとに異なる点を中心とした半径の円弧にて形成されており、それらが各極ゾーンの境界点Pにて接続された形となっている。すなわち、各極ゾーンの外周は、ロータ中心点Orから径方向外側にそれぞれ偏心距離Lecだけ離れた偏心点Oecを中心とする半径Recの円弧にて形成されている。偏心点Oecは、中心線M1,M2に対して45°傾斜した線分上に配置されている。また、半径Recは、ロータ3の最外周位置Qとロータ中心Orとの間の距離Rmaxよりも小さくなっている。
このようにロータ3の外周を偏心させると、誘起電圧波形の高調波成分をより低減させることができ、これにより、更なるトルクリップルの低減が図られる。また、ロータ偏心により、ロータ回転に伴う磁束変化を緩やかにすることができ、マグネットトルクの変動を低減させることができ、この点からトルクリップルの低減が図られる。図14(a)は、ロータ外周を偏心させた場合のトルク波形、同(b)は、ロータ外周を偏心させない場合のトルク波形を示した説明図である。
図14に示すように、ロータ3を偏心設定すると、トルクリップル、特に、マグネットトルクTmのトルクリップルが抑えられ、出力トルクTtのリップルも低減される。また、発明者らの実験によれば、「非対称・偏心なし」の設定の場合でも「対称・偏心なし」に比して大幅にトルクリップルが抑えられるが(トルクリップル率:8%→5%に低下)、さらに「非対称・偏心あり」の設定とすることにより、トルクリップルをより低減させることが可能となる(トルクリップル率3.7%程度まで低下)。一般に、電動パワーステアリング用モータではトルクリップルが5%未満に抑えることが好ましい。「非対称・偏心なし」の設定の場合もこの基準は概ねクリアするが、リラクタンストルクとマグネットトルクのリップルを共に低減させ、全体のトルクリップルを確実に5%未満に抑えるためには、ロータの外周を偏心させることが望ましい。
このように、本発明によるモータ1では、前述の(1)〜(3)によるロータ非対称設定により、リラクタンストルクとマグネットトルクの両方のトルクリップルを低減させると共に、コギングの低減を図ることが可能となる。図15は、前述のような(1)〜(3)を組み合わせた設定のロータを用いた場合と、(1)〜(3)を施さずに従来通りに設定した場合のロータを用いた場合における、トルクリップル(図15(a))とトルク(同(b))をそれぞれ比較して示した説明図である。図15に示すように、本発明による設定の場合、トルクは従来設定と同等であるにも関わらず、トルクリップルが半減しており、従来設定に対し、トルクを犠牲にすることなくトルクリップルを低減することが可能となる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、S極マグネット26sを点Osを同一の中心として層状に配置すると共に、N極マグネット26nを点Onを同一の中心として層状に配置し、中心Os,Onとロータ中心Orとの間の各距離Rs,Rnを異ならせる形で3層のマグネット26を配置することにより、他極マグネットと干渉することなく、マグネット26aを隣の極のゾーンにラップさせているが、これとは異なる形態にてマグネットを配置して同様の構成を実現しても良い。
すなわち、図16(a)に示すように、各層のマグネットの半径を同じ値R0とし、各半径の中心点を異なる位置O1〜O3に配置する形でマグネット26を層状に配置しても良い。この場合、各マグネットの中心は、本実施例では、中心線M1,M2に対して45°傾斜した線分上に配置され、各中心点とロータ中心Orとの間の距離がそれぞれ異なる形となる。また、図16(b)に示すように、S極マグネット26sの半径の中心点OsとN極マグネット26n半径の中心点Onをそれぞれロータ中心Orと同一距離の位置に配置し(距離Or−Os=距離Or−On)、各マグネット26s,26nの半径をそれぞれ異ならせても良い。
さらに、モータ1では、マグネット26として断面円弧状の永久磁石を使用した例を示したが、図17に示すような、断面が等脚台形の三辺(上底と両斜辺)形状となったマグネット43を使用しても良い。なお、マグネット26,43は、前述のように3個配置がバランス的に良好であるが、その個数は3個には限定されず、例えば、2個や4個でも良い。加えて、マグネット26として、ボンドマグネットや焼結マグネットを用いることも可能である。
一方、前述の実施例では、ティース部13の内周側をブリッジ部14にて連結した構成のブラシレスモータを例に挙げたが、本発明は、ブリッジ部を設けることなく各ティースをそれぞれ分離形成した構成のブラシレスモータにも適用可能である。また、ティース部13の構成も、これをアウタステータ11のティース取付溝16に嵌合固定する構成には限定されず、アウタステータ11とティース部13を一体に形成した構成でも良い。さらに、本発明によるブラシレスモータは、電動パワーステアリング装置以外にも、ハイブリッド車や電気自動車などの他の電気機械・機器にも適用可能である。
1 ブラシレスモータ
2 ステータ
3 ロータ
4 モータケース
4a 底部
5 ステータコア
6 ステータコイル
6a 端部
7 バスバーユニット
8 ブラケット
11 アウタステータ
12 インナーステータ
13 ティース部
14 ブリッジ部
15 スロット
16 ティース取付溝
17 嵌合部
21 給電用端子
22 ロータシャフト
23a,23b ベアリング
24 ロータコア
25 スリット
26 マグネット
26a 最内層マグネット
26n N極マグネット
26s S極マグネット
31 レゾルバ
32 レゾルバロータ
33 カバー
34 制御基板
35 制御基板
36 パワー系素子
37 制御系素子
38 レゾルバステータ
41 外周部
42 スペース
43 マグネット
M1,M2 中心線
N1,N2 N極ゾーン
S1,S2 S極ゾーン
Os S極マグネット中心点
On N極マグネット中心点
Or ロータ中心点
Rs マグネット中心距離(Os−Or)
Rn マグネット中心距離(On−Or)
Ls 最内層マグネット距離
Ln 最内層マグネット距離
Oec 偏心点
Lec 偏心距離
P 境界点
Q 最外周位置
Rec 偏心半径
Rmax ロータ最外周位置距離(Q−Or)
Tr リラクタンストルク
Tm マグネットトルク
Tt 出力トルク

Claims (13)

  1. 複数相の巻線を備えたステータと、前記ステータ内に回転自在に配置されその内部に複数個の永久磁石が埋設されたロータと、を備え、前記複数個の永久磁石の各磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、前記ロータに前記d軸と前記q軸とが周方向に交互に複数個設けられ、前記d軸方向とq軸方向の磁気抵抗差によって発生するリラクタンストルクと、前記永久磁石によって発生するマグネットトルクとにより前記ロータを回転させるマグネット補助型リラクタンスモータに使用されるロータであって、
    前記複数個の永久磁石は、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面円弧状の永久磁石と、前記第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面円弧状の永久磁石とからなり、
    前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、その凸側部位をそれぞれ前記ロータの中心側に向けた状態で前記ロータ内に埋設され、
    前記ロータの断面を、前記第1磁極と前記第2磁極の各前記d軸を基準として、各該d軸の属する領域ごとに等分に分割したとき、前記第1磁極側の前記永久磁石は、前記第2磁極側の前記永久磁石と干渉しない状態で前記第2磁極側の領域に跨って配置されてなることを特徴とするマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータ。
  2. 請求項1記載のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、
    前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、前記ロータ内にそれぞれ複数個埋設され、
    前記第1磁極を形成する前記永久磁石は、前記ロータの外側に位置する第1中心点を同一の中心として層状に配置され、
    前記第2磁極を形成する前記永久磁石は、前記ロータの外側に位置する第2中心点を同一の中心として層状に配置され、
    前記第1中心点と前記第2中心点は、前記ロータの回転中心との距離がそれぞれ異なる位置に配置されることを特徴とするマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータ。
  3. 請求項2記載のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、前記磁極数が4のとき、前記第1中心点と前記ロータの回転中心との距離(R1)と、前記第2中心点と前記ロータの回転中心との距離(R2)の比が0.92(R1/R2=0.92)であることを特徴とするマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータ。
  4. 請求項1記載のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、
    前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、前記ロータ内にそれぞれ複数個埋設され、
    前記第1磁極を形成する複数個の前記永久磁石と前記第2磁極を形成する複数個の前記永久磁石はそれぞれ同じ半径を有し、前記ロータの外側の異なる位置をそれぞれの中心として配置され、
    前記第1磁極を形成する前記永久磁石の半径の中心と、前記第2磁極を形成する前記永久磁石の半径の中心は、前記ロータの回転中心との距離がそれぞれ異なる位置に配置されることを特徴とするマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータ。
  5. 請求項1記載のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、
    前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、前記ロータ内にそれぞれ複数個埋設され、
    前記第1磁極を形成する前記永久磁石は、前記ロータの外側に位置する第1中心点を同一の中心として層状に配置され、
    前記第2磁極を形成する前記永久磁石は、前記ロータの外側に位置する第2中心点を同一の中心として層状に配置され、
    前記第1中心点と前記第2中心点は、前記ロータの回転中心との距離が同じ位置にそれぞれ配置され、前記第1磁極を形成する前記永久磁石と前記第2磁極を形成する前記永久磁石は異なる半径を有することを特徴とするマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータ。
  6. 複数相の巻線を備えたステータと、前記ステータ内に回転自在に配置されその内部に複数個の永久磁石が埋設されたロータと、を備え、前記複数個の永久磁石の各磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、前記ロータに前記d軸と前記q軸とが周方向に交互に複数個設けられ、前記d軸方向とq軸方向の磁気抵抗差によって発生するリラクタンストルクと、前記永久磁石によって発生するマグネットトルクとにより前記ロータを回転させるマグネット補助型リラクタンスモータに使用されるロータであって、
    前記複数個の永久磁石は、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石と、前記第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石とからなり、
    前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、その凸側部位をそれぞれ前記ロータの中心側に向けた状態で前記ロータ内に埋設され、
    前記ロータの断面を、前記第1磁極と前記第2磁極の各前記d軸を基準として、各該d軸の属する領域ごとに等分に分割したとき、前記第1磁極側の前記永久磁石は、前記第2磁極側の前記永久磁石と干渉しない状態で前記第2磁極側の領域に跨って配置されてなることを特徴とするマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータ。
  7. 請求項2〜6の何れか1項に記載のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、
    前記磁極数が4のとき、前記第1磁極を形成する前記永久磁石のうち最内層のものと前記ロータの中心との距離(L1)と、前記第2磁極を形成する前記永久磁石のうち最内層のものと前記ロータの中心との距離(L2)との比が7:9(L1:L2=7:9)であることを特徴とするマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータ。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、
    前記ロータの外周は、前記第1磁極の領域と前記第2磁極の領域とに分割された各領域ごとに異なる点を中心とした半径の円弧にて形成され、該半径の中心点は、前記ロータの中心から径方向外側に所定の距離だけ偏心した位置に配置されることを特徴とするマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータ。
  9. 請求項8記載のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、
    前記各領域の外周の半径は、前記ロータの最外周位置と前記ロータの中心との間の距離よりも小さいことを特徴とするブラシレスモータ。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載のマグネット補助型リラクタンスモータ用ロータにおいて、
    前記第1及び第2磁極を形成する永久磁石が、それぞれ3個であることを特徴とするブラシレスモータ。
  11. 複数相の巻線を備えたステータと、前記ステータ内に回転自在に配置されその内部に複数個の永久磁石が埋設されたロータと、を備え、前記複数個の永久磁石の各磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、前記ロータに前記d軸と前記q軸とが周方向に交互に複数個設けられ、前記d軸方向とq軸方向の磁気抵抗差によって発生するリラクタンストルクと、前記永久磁石によって発生するマグネットトルクとにより前記ロータを回転させるブラシレスモータであって、
    前記複数個の永久磁石は、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面円弧状の永久磁石と、前記第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面円弧状の永久磁石とからなり、
    前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、その凸側部位をそれぞれ前記ロータの中心側に向けた状態で前記ロータ内に埋設され、
    前記ロータの断面を、前記第1磁極と前記第2磁極の各前記d軸を基準として、各該d軸の属する領域ごとに等分に分割したとき、前記第1磁極側の前記永久磁石は、前記第2磁極側の前記永久磁石と干渉しない状態で前記第2磁極側の領域に跨って配置されてなることを特徴とするブラシレスモータ。
  12. 複数相の巻線を備えたステータと、前記ステータ内に回転自在に配置されその内部に複数個の永久磁石が埋設されたロータと、を備え、前記複数個の永久磁石の各磁極がつくる磁束の方向をd軸とし、それと磁気的に直交する軸をq軸に設定し、前記ロータに前記d軸と前記q軸とが周方向に交互に複数個設けられ、前記d軸方向とq軸方向の磁気抵抗差によって発生するリラクタンストルクと、前記永久磁石によって発生するマグネットトルクとにより前記ロータを回転させるブラシレスモータであって、
    前記複数個の永久磁石は、N極又はS極の何れか一方である第1磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石と、前記第1磁極とは異なる極性の第2磁極を形成する断面が台形の三辺形状となった永久磁石とからなり、
    前記第1及び第2磁極を形成する各永久磁石は、その凸側部位をそれぞれ前記ロータの中心側に向けた状態で前記ロータ内に埋設され、
    前記ロータの断面を、前記第1磁極と前記第2磁極の各前記d軸を基準として、各該d軸の属する領域ごとに等分に分割したとき、前記第1磁極側の前記永久磁石は、前記第2磁極側の前記永久磁石と干渉しない状態で前記第2磁極側の領域に跨って配置されてなることを特徴とするブラシレスモータ。
  13. 請求項11又は12記載のブラシレスモータにおいて、前記ブラシレスモータは、電動パワーステアリング装置の駆動源として使用されることを特徴とするブラシレスモータ。
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