JP2000109981A - 銅箔基材上のメッキ皮膜における異常結晶析出防止剤並びに当該防止方法 - Google Patents
銅箔基材上のメッキ皮膜における異常結晶析出防止剤並びに当該防止方法Info
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Abstract
箔基材をメッキした直後のスズの異常結晶析出を有効に
防止する。 【解決手段】 (A)塩酸、硫酸などの無機酸、及び有機
スルホン酸、有機カルボン酸などの有機酸よりなる酸の
少なくとも一種と、(B)アンモニウム化合物(ペルオキ
ソ系アンモニウム化合物を除く)、アンモニア及びアミ
ン系化合物の少なくとも一種を含有する銅箔基材上のメ
ッキ皮膜における異常結晶析出防止剤である。上記アン
モニウム化合物などが銅箔に作用したうえで酸が働くた
め、銅箔基材を当該異常結晶析出防止剤に接触処理した
後に、スズ又はスズ合金メッキを施すと、メッキ直後の
スズの異常結晶析出を有効に防止できる。
Description
皮膜における異常結晶析出を防止する処理剤並びに当該
防止方法に関して、TABやプリント基板などの銅箔基
材にスズメッキ又はスズ合金メッキを施した場合に、主
にメッキ直後に銅箔の先端や周端部、例えば、TABの
インナリード先端やファインピッチ・プリント基板の極
細回路上などにスズが粒状、ヒゲ状或は塊状などになっ
て異常結晶析出することを有効に防止できるものを提供
する。
酸、リン酸などの酸と、過硫酸アンモニウム又は過酸化
水素の過酸化物と、ドデシル硫酸ナトリウム、1,5−
ナフタレンジスルホン酸2ナトリウムなどの有機高分子
化合物(即ち、アニオン系界面活性剤)とよりなる混合液
でTABを前処理した後に、TABのリードに無電解ス
ズメッキを施すことにより、スズメッキ後のホイスカー
の発生を抑制するようにした無電解スズメッキ方法が開
示されている。
有機スルホン酸などの酸と、チオ尿素又はチオ尿素誘導
体と、界面活性剤とよりなる混合液に銅系基材を浸漬す
るなどの前処理を行った後に、無電解スズ又はスズ−鉛
合金メッキを施して、メッキ皮膜の色ムラや光沢ムラな
どを抑制するようにした無電解メッキの前処理方法が開
示されている。
ズ又はスズ合金メッキを施す場合、メッキ直後に(即ち、
メッキ液から引き上げた時点で)リードの先端、或はベ
ースとなる樹脂(例えば、TABではポリイミド樹脂)と
の境界に沿って臨むリードの周端部にスズが粒状、ヒゲ
状或は塊状などになって異常結晶析出する現象が見られ
るが、電子部品は年々小型化、複雑化、多ピン化が進ん
でおり、特に、リードパターンの細密化が顕著なTAB
などでは、これらの異常結晶析出が生じると、チップを
実装する場合に短絡やボンディング不良の原因になる。
後のスズの異常結晶析出を有効に防止できず、殊に、従
来技術1は数日〜数週間の比較的長い期間内に経時的に
発生するスズホイスカーの抑制を主眼としたものであ
り、メッキ直後の異常結晶析出を抑制しようとするもの
ではない。本発明は、スズ又はスズ合金メッキを施すに
際して、銅箔基材をメッキした直後のスズの異常結晶析
出を有効に防止することを技術的課題とする。
スズ合金メッキを施すに際して、酸と、硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウムなどのアンモニウム塩、又はED
TA、トリエタノールアミンなどのアミン類とを組み合
わせた混合剤で、銅箔基材を予め接触処理させると、銅
箔基材のリード先端や周端部などでは、微視的に表面が
粗くなり、或は内部歪みが集中して活性点が多く発生し
易いが、この活性点に対するアンモニウム塩又はアミン
類などの錯化作用と、酸の洗浄作用が複合的に期待でき
るため、メッキ直後のスズの異常結晶析出を有効に防止
できることを見い出し、本発明を完成した。
などの無機酸、及び有機スルホン酸、有機カルボン酸な
どの有機酸よりなる酸の少なくとも一種、(B)アンモニ
ウム化合物(ペルオキソ系アンモニウム化合物を除く)、
アンモニア及びアミン系化合物の少なくとも一種を含有
することを特徴とする銅箔基材上のメッキ皮膜における
異常結晶析出防止剤である。
防止剤に、さらにノニオン系界面活性剤、アニオン系界
面活性剤、カチオン系界面活性剤及び両性界面活性剤よ
りなる界面活性剤の少なくとも一種を含有することを特
徴とするものである。
晶析出防止剤に、さらにニッケル塩、コバルト塩、鉄
塩、亜鉛塩、銅塩、アルミニウム塩、クロム塩、マンガ
ン塩、マグネシウム塩よりなる群から選ばれた異常結晶
析出防止用金属塩の少なくとも一種を5重量%以下の割
合で微量配合することを特徴とするものである。
の異常結晶析出防止剤に銅箔基材を接触処理させた後、
スズ又はスズ合金メッキを施すことを特徴とする銅箔基
材上のメッキ皮膜における異常結晶析出防止方法であ
る。
ニウム化合物、アンモニア及びアミン系化合物の少なく
とも一種とを組み合わせたものである。上記酸は無機
酸、有機酸を問わない。無機酸としては、塩酸、硫酸
(希硫酸、及び濃硫酸)、硝酸、シュウ酸、亜硫酸、チオ
硫酸、チオシアン酸、リン酸、ホウ酸、スルファミン酸
などが挙げられる。有機酸としては、メタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、2−ヒド
ロキシエタン−1−スルホン酸、2−ヒドロキシプロパ
ン−1−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、アルキルベ
ンゼンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ナフタレン
スルホン酸、スルホ安息香酸などの有機スルホン酸、有
機スルフィン酸、或は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、安
息香酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、乳酸などの有機カ
ルボン酸などが挙げられる。上記の酸は、各種の無機酸
及び有機酸を単用又は併用でき、その添加量は5〜80
0g/Lであり、好ましくは50〜300g/Lであ
る。
とアルキル(又はアリール)アンモニウム塩を包含する概
念であるが、過硫酸アンモニウム、過硫酸水素アンモニ
ウムなどのペルオキソ硫酸アンモニウム塩、ペルオキソ
炭酸アンモニウム塩、ペルオキソリン酸アンモニウム
塩、ペルオキソ硝酸アンモニウム塩、或はペルオキソク
ロム酸アンモニウム塩などのペルオキソ系アンモニウム
化合物は排除される。上記アンモニウム塩としては、硫
酸アンモニウム、塩化アンモニウム、臭化アンモニウ
ム、リン酸アンモニウム、次亜リン酸アンモニウム、炭
酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、酒石酸アンモ
ニウム、クエン酸アンモニウム、シュウ酸アンモニウ
ム、ギ酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、ホウ酸アン
モニウムなどが挙げられる。上記アルキル(又はアリー
ル)アンモニウム塩は、アンモニウムイオン(NH4 +)の
水素原子が1〜4個のアルキル基(及び/又はアリール
基)で置換された第1〜第4アルキル(又はアリール)ア
ンモニウム塩をいい、例えば、メチルアンモニウム塩
([CH3NH3]+Cl-)、ジプロピルアンモニウム塩
([(C3H7)2NH2]2SO4)、トリエチルアンモニウム
塩([(C2H5)3NH]+CH3SO4 -)、トリメチルベン
ジルアンモニウム塩([(CH3)3N(CH2C6H5)]+O
H-)、ドデシルジメチルベンジルアンモニウム塩([(C
H3)2(C12H25)N(CH2C6H5)]+Cl-)、ヘキサデ
シルピリジニウム塩([(C5H5N)−C16H33]+I-)、
オクチルアミンアセテートなどが挙げられる。上記アミ
ン系化合物は、アミノ酢酸、アミノプロピオン酸、アミ
ノ吉草酸、アミノ酸などのアミノカルボン酸系化合物、
エチレンジアミン、ペンタエチレンヘキサミンなどのポ
リアミン類、アミノトリメチレンリン酸、ベンジルアミ
ン、2−ナフチルアミン、イソブチルアミンなどのモノ
アミン類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン
などのアミノアルコール類、C1〜C22脂肪族アミンに
エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを2〜
300モル付加縮合させたアミノエーテル類、ピペリジ
ン、ピペラジン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピ
リダジン、キノリン、フタラジン、キノキサリンなどの
含窒素複素環式化合物類などを包含する概念である。上
記アミン系化合物のうちのアミノカルボン酸系化合物の
具体例としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩(EDTA・2N
a)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HED
TA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、トリ
エチレンテトラミン六酢酸(TTHA)、エチレンジアミ
ンテトラプロピオン酸、ニトリロ三酢酸(NTA)、イミ
ノジ酢酸(IDA)、イミノジプロピオン酸(IDP)、メ
タフェニレンジアミン四酢酸、1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン−N,N,N′,N′−四酢酸、ジアミノプロピ
オン酸、グルタミン酸、オルニチン、システイン、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシンなどが挙げら
れる。また、上記アミン系化合物のうちのポリアミン
類、モノアミン類、アミノアルコール類、アミノエーテ
ル類などの具体例としては、エチレンジアミンテトラメ
チレンリン酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンリ
ン酸、アミノトリメチレンリン酸、アミノトリメチレン
リン酸五ナトリウム塩、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノー
ルアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールア
ミン、ベンジルアミン、2―ナフチルアミン、イソブチ
ルアミン、イソアミルアミン、メチレンジアミン、エチ
レンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘ
キサミン、ヘキサエチレンヘプタミン、シンナミルアミ
ン、p―メトキシシンナミルアミン、プロピルアミンポ
リエトキシレート(EO10)、ヘキシルアミンポリエト
キシレート(EO5)ポリプロポキシレート(PO2)、オ
クチルアミンポリエトキシレート(EO15)、ステアリ
ルアミンポリエトキシレート(EO10)、オレイルアミ
ンポリエトキシレート(EO12)、エチレンジアミンポ
リエトキシレート(EO40)ポリプロポキシレート(P
O35)、エチレンジアミンポリプロポキシレート(PO
25)ポリエトキシレート(EO20)、プロピレンジア
ミンポリプロポキシレート(PO10)ポリエトキシレー
ト(EO8)などが挙げられる。上記アンモニウム化合
物、アンモニア、アミン系化合物はその少なくとも一種
を使用することができ、その添加量は1〜500g/L
であり、好ましくは10〜200g/Lである。
ア或はアミン系化合物とは夫々単用又は併用することに
より任意に組み合わせることができ、例えば、硫酸と硫
酸アンモニウム、リン酸と塩化アンモニウム、メタンス
ルホン酸と次亜リン酸アンモニウム、硫酸とクエン酸ア
ンモニウム、硫酸とリン酸とクエン酸アンモニウム、塩
酸とエチルアミン、硫酸とEDTA、硫酸とエタノール
アミン、クエン酸とエチレンジアミン、亜硫酸とヘキサ
メチレンジアミン、酢酸とメタンスルホン酸とDTP
A、エタンスルホン酸とNTA、プロピオン酸とアンモ
ニア、フェノールスルホン酸とアンモニア、或は、クエ
ン酸、酒石酸、チオ硫酸、シュウ酸、ギ酸、塩酸、硫酸
又は各種スルホン酸と(第1〜第4)アルキル(又はアリ
ール)アンモニウム塩などが挙げられる。
活性剤、両性界面活性剤、アニオン系界面活性剤、或は
カチオン系界面活性剤が挙げられ、これら各種の活性剤
を単用又は併用できる。尚、第4級アンモニウム塩など
のカチオン系界面活性剤を使用する場合には、いわば上
記アルキル(又はアリール)アンモニウム塩としての機能
を併せて発揮することが期待できる。その添加量は0.
01〜100g/L、好ましくは0.1〜50g/Lで
ある。
は、C1〜C20アルカノール、フェノール、ナフトー
ル、ビスフェノール類、C1〜C25アルキルフェノー
ル、アリールアルキルフェノール、C1〜C25アルキル
ナフトール、C1〜C25アルコキシル化リン酸(塩)、ソ
ルビタンエステル、ポリアルキレングリコール、C1〜
C22脂肪族アミドなどにエチレンオキシド(EO)及び/
又はプロピレンオキシド(PO)を2〜300モル付加縮
合させたものや、C1〜C25アルコキシル化リン酸(塩)
などが挙げられる。
ロピレンオキシド(PO)を付加縮合させるC1〜C20ア
ルカノールとしては、メタノール、エタノール、n−ブ
タノール、t−ブタノール、n−ヘキサノール、オクタ
ノール、デカノール、ラウリルアルコール、テトラデカ
ノール、ヘキサデカノール、ステアリルアルコール、エ
イコサノール、オレイルアルコール、ドコサノールなど
が挙げられる。同じく上記ビスフェノール類としては、
ビスフェノールA、ビスフェノールB、ビスフェノール
Fなどが挙げられる。上記C1〜C25アルキルフェノー
ルとしては、モノ、ジ、若しくはトリアルキル置換フェ
ノール、例えば、p−メチルフェノール、p−ブチルフ
ェノール、p−イソオクチルフェノール、p−ノニルフ
ェノール、p−ヘキシルフェノール、2,4−ジブチル
フェノール、2,4,6−トリブチルフェノール、ジノニ
ルフェノール、p−ドデシルフェノール、p−ラウリル
フェノール、p−ステアリルフェノールなどが挙げられ
る。上記アリールアルキルフェノールとしては、2−フ
ェニルイソプロピルフェノール、クミルフェノール、
(モノ、ジ又はトリ)スチレン化フェノール、(モノ、ジ又
はトリ)ベンジルフェノールなどが挙げられる。上記C1
〜C25アルキルナフトールのアルキル基としては、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、
デシル、ドデシル、オクタデシルなどが挙げられ、ナフ
タレン核の任意の位置にあって良い。上記アルキレング
リコールとしては、ポリオキシエチレングリコール、ポ
リオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレン・コポリマーなどが挙げられる。
は、下記の一般式(a)で表されるものである。
キル、但し、一方がHであっても良い。MはH又はアルカ
リ金属を示す。)
ジ又はトリエステル化した1,4−、1,5−又は3,6
−ソルビタン、例えばソルビタンモノラウレート、ソル
ビタンモノパルミテート、ソルビタンジステアレート、
ソルビタンジオレエート、ソルビタン混合脂肪酸エステ
ルなどが挙げられる。上記C1〜C22脂肪族アミドとし
ては、プロピオン酸、酪酸、カプリル酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、ベヘン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸
などのアミドが挙げられる。
は、 R1N(R2)2→O (上式中、R1はC5〜C25アルキル又はRCONHR3(R
3はC1〜C5アルキレンを示す)、R2は同一又は異なるC
1〜C5アルキルを示す。)などで示されるアミンオキシド
を用いることができる。
キル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、{(モノ、ジ、トリ)
アルキル}ナフタレンスルホン酸塩などが挙げられる。
アルキル硫酸塩としては、ラウリル硫酸ナトリウム、オ
レイル硫酸ナトリウムなどが挙げられる。ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸塩としては、ポリオキシエ
チレン(EO5)ノニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレン(EO15)ドデシルエーテル硫酸ナトリウ
ムなどが挙げられる。ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル硫酸塩としては、ポリオキシエチレン(E
O15)ノニルフェニルエーテル硫酸塩などが挙げられ
る。アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。ま
た、{(モノ、ジ、トリ)アルキル}ナフタレンスルホン酸
塩としては、ナフタレンスルホン酸塩、ジブチルナフタ
レンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ホル
マリン縮合物などが挙げられる。
ベタイン、イミダゾリンベタイン、スルホベタイン、ア
ミノカルボン酸などが挙げられる。また、エチレンオキ
シド及び/又はプロピレンオキシドとアルキルアミン又
はジアミンとの縮合生成物の硫酸化、或はスルホン酸化
付加物も使用できる。
(b)で表されるものである。
一又は異なるC1〜C5アルキル、nは1〜3の整数を示
す。)
(c)で表されるものである。
OH又は(CH2)mOCH2CO2 -、R12は(CH2)nCO2
-、(CH2)nSO3 -、CH(OH)CH2SO3 -、m及びn
は1〜4の整数を示す。)
ゾリンベタインは、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプ
ロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−ウンデシル−
1−カルボキシメチル−1−ヒドロキシエチルイミダゾ
リニウムベタイン、2−オクチル−1−カルボキシメチ
ル−1−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインな
どが挙げられ、硫酸化及びスルホン酸化付加物としては
エトキシル化アルキルアミンの硫酸付加物、スルホン酸
化ラウリル酸誘導体ナトリウム塩などが挙げられる。
酸アミドプロピルジメチルアンモニウム−2−ヒドロキ
シプロパンスルホン酸、N−ココイルメチルタウリンナ
トリウム、N−パルミトイルメチルタウリンナトリウム
などが挙げられる。アミノカルボン酸としては、ジオク
チルアミノエチルグリシン、N−ラウリルアミノプロピ
オン酸、オクチルジ(アミノエチル)グリシンナトリウム
塩などが挙げられる。
ニッケル塩、コバルト塩、鉄塩(Fe2+、Fe3+)、亜鉛
塩、銅塩(Cu+、Cu2+)、アルミニウム塩、クロム塩
(Cr4+など)、マンガン塩、マグネシウム塩よりなる群
から選ばれた金属塩の少なくとも一種であり、塩の種類
は任意に選択できるが、異常結晶析出防止剤に用いる酸
の金属塩を用いることができる。例えば、異常結晶析出
防止用金属塩がニッケル塩であり、酸に硫酸を用いる場
合には、当該ニッケル塩には硫酸ニッケルを使用するこ
とができる。当該異常結晶析出防止用金属塩は5重量%
以下の割合で微量配合され、好ましくは0.01〜3重
量%で微量配合される。これらの金属塩を5重量%を越
えて配合すると、スズ又はスズ合金皮膜の組成に悪影響
が及ぶので、この影響を回避するためには上記範囲内で
微量配合することが重要である。
状、ペースト状或は粉末状を問わず、粉末状の場合は水
溶液などにして使用する。また、異常結晶析出防止剤に
は、上記界面活性剤や異常結晶析出防止用金属塩の外
に、pH調整剤、不純物金属が共析したり、不純物金属
によりメッキ液が劣化するのを防止するための不純物金
属隠蔽錯化剤などの各種添加剤を混合することができ
る。
基材を本発明1〜3のいずれかの異常結晶析出防止剤に
接触処理し、次いで当該銅箔基材にスズ又はスズ合金メ
ッキを施すことを基本とするが、この接触処理とは浸
漬、塗布又は噴霧などの処理をいう。即ち、液状の異常
結晶析出防止剤に銅箔基材を浸漬したり、当該基材表面
に噴霧したり、或は、ペースト状の異常結晶析出防止剤
を銅箔基材に塗布しても良い。当該銅箔基材とは、TA
Bを始め、各種のプリント基板、フレキシブル・プリン
ト基板などをいい、リードパターンの材質は銅又は銅合
金を問わない。また、上記スズ又はスズ合金メッキの方
式は電気メッキ、無電解メッキを問わない。当該スズ合
金は、スズ−鉛合金、スズ−ビスマス合金、スズ−イン
ジウム合金、スズ−アンチモン合金、スズ−亜鉛合金、
スズ−ニッケル合金、スズ−コバルト合金、スズ−銀合
金、スズ−銅合金などをいう。さらに、上記異常結晶析
出防止処理を行う際の温度や時間の条件は、TABなど
のリード幅、リードピッチ幅などや季節などにより異な
るが、概ね常温〜80℃程度の温度で、1〜10分程度
の時間行うのが好ましい。尚、通常、スズ又はスズ合金
メッキなどを初めとする各種メッキを施す際には、被メ
ッキ物の表面に付着している油脂を除去する脱脂処理
や、当該表面に形成されている酸化皮膜を除去する活性
化処理などのように、化学的又は物理的な前処理を行う
ことが多いが、本発明の異常結晶析出防止剤を用いた接
触処理(即ち、異常結晶析出防止処理)は、これらの脱脂
処理やソフトエッチング処理などとは名称的には概ね区
別される概念であるが、技術的思想として本発明の手段
によりメッキ直後の異常結晶析出を防止する見地で行う
処理は名称の如何に拘わらず実質的に本発明の処理に包
含される。
がより粗面化して凹凸が増し、或は内部歪みが集中し
て、いわば銅の活性点が多く発生し易いため、スズ又は
スズ合金メッキを施した場合、スズが異常結晶析出する
恐れが強い。本発明では、上記アンモニウム化合物やア
ミン系化合物などが主にこの銅の活性点に錯化したうえ
で、酸で洗浄するため、活性点が発生し易い銅の表面を
適度に平滑化し、スズの異常結晶析出が防止されるもの
と推定できる。また、細密化のためにリード幅が狭くな
っている最近のTABなどの銅箔基材において、従来の
ソフトエッチング処理では銅箔を削り過ぎて強度が低下
する恐れが強いが、本発明の異常結晶析出防止剤では、
酸にアミン系化合物やアンモニアなどが組み合わされて
pHが過剰に低下することがないため、このような弊害
も抑制できる。一方、界面活性剤は異常結晶析出防止剤
の浸透力を増し、例えば、リードとベースの樹脂との境
界にも強く浸透するべく作用する。
に、酸と過硫酸アンモニウムと界面活性剤を組み合わせ
た比較例1や、酸とチオ尿素と界面活性剤を組み合わせ
た比較例2では、スズ又はスズ合金メッキを施した直後
の異常結晶析出を円滑に防止できないのに対して、酸と
アンモニウム化合物又はアミン系化合物などを組み合わ
せた本発明では、スズ又はスズ合金メッキを施した直後
の異常結晶析出を、充分に実用性のあるレベル、或はそ
れ以上のレベルで有効に防止できる。このため、本発明
の異常結晶析出防止処理を予め行った銅箔基材にチップ
などを実装しても、短絡やボンディング不良などの恐れ
がなく、小型化、複雑化、多ピン化が進む電子部品にも
充分に対応でき、TAB、ファインピッチ・プリント基
板を初めとする高密度実装品にもきわめて有効である。
尚、スズホイスカーの成長はメッキ直後のヒゲ形態など
の異常結晶析出が原因の一つであることが推定できるた
め、本発明の異常結晶析出防止処理を行うと、メッキ直
後の異常結晶析出を防止するだけではなく、メッキ後の
皮膜の経時変化に伴うスズホイスカーの発生を抑制する
点でも有益である。
界面活性剤を添加するので、銅箔基材のリードパターン
とベースとなるポリイミドなどの樹脂との境界などへの
当該異常結晶析出防止剤の浸透力が増すため、スズ又は
スズ合金メッキを施した直後のスズの異常結晶析出をよ
り有効に防止できる。また、本発明3では、所定の異常
結晶析出防止用金属塩を微量配合するので、後述の試験
例に示すように、これらの金属塩がアンモニウム化合物
やアミン系化合物と共に銅箔基材の活性点に複合的に作
用すると推定できるため、メッキ直後の異常結晶析出を
より有効に防止できる。
を順次説明するとともに、当該異常結晶析出防止剤で銅
箔基材を接触処理した後に、無電解スズメッキを施した
場合のメッキ直後の異常結晶析出度合の試験例を述べ
る。尚、本発明は下記の実施例に拘束されるものではな
く、本発明の技術的思想の範囲内で任意の変形をなし得
ることは勿論である。
3は酸とアンモニウム塩を組み合わせた例、実施例8、
実施例15〜22は酸と(第1〜第4)アルキル(又はア
リール)アンモニウム塩を組み合わせた例、実施例12
及び実施例14は酸とアンモニアを組み合わせた例、実
施例5、実施例7、実施例9〜11は酸とアミン系化合
物を組み合わせた例、実施例11及び実施例14は所定
の金属塩を微量配合した例である。また、比較例1は冒
述の従来技術1に準拠して酸と過硫酸アンモニウムとア
ニオン系界面活性剤を組み合わせた例、比較例2は従来
技術2に準拠して酸とチオ尿素と界面活性剤を組み合わ
せた例である。
止剤を調製した。 硫酸(98%) 200g/L 硫酸アンモニウム 100g/L ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10g/L
止剤を調製した。 メタンスルホン酸 250g/L 次亜リン酸アンモニウム 80g/L β−ナフトールポリエトキシレート(EO15) 8g/L
止剤を調製した。 塩酸(36%) 130g/L 酢酸アンモニウム 20g/L
止剤を調製した。 硫酸(98%) 100g/L リン酸 50g/L クエン酸アンモニウム 140g/L ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン 20g/L
止剤を調製した。 硫酸(98%) 300g/L トリエタノールアミン 80g/L ノニルフェノールポリエトキシレート(EO10) 5g/L
止剤を調製した。 安息香酸 150g/L 酒石酸アンモニウム 200g/L スチレン化フェノールポリエトキシレート(EO18) 8g/L
止剤を調製した。 クエン酸 200g/L エチレンジアミン 120g/L
止剤を調製した。 チオ硫酸 150g/L エチルアンモニウムクロライド 70g/L
止剤を調製した。 亜硫酸 170g/L ヘキサメチレンジアミン 120g/L ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド 10g/L
防止剤を調製した。 酢酸 50g/L メタンスルホン酸 180g/L ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA) 60g/L
防止剤を調製した。 エタンスルホン酸 150g/L ニトリロ三酢酸(NTA) 80g/L ステアリルアミンアセテート 5g/L 硫酸ニッケル 8g/L
防止剤を調製した。 p−フェノールスルホン酸 160g/L アンモニア 100g/L オクチルアミンポリエトキシレート(EO8) 12g/L
防止剤を調製した。 リン酸 100g/L 塩化アンモニウム 50g/L オクチルフェノールポリエトキシレート(EO10) 5g/L
防止剤を調製した。 プロピオン酸 140g/L アンモニア 70g/L 塩化クロム 5g/L
防止剤を調製した。 クエン酸 180g/L ブチルアンモニウムクロライド 50g/L ラウリルアルコールポリエトキシレート(EO15) 10g/L
防止剤を調製した。 酒石酸 160g/L ジブチルアンモニウムクロライド 70g/L ラウリルジメチルアミンオキシド 15g/L
防止剤を調製した。 シュウ酸 120g/L ジプロピルアンモニウム硫酸塩 60g/L α−ナフトールポリエトキシレート(EO15) 10g/L
防止剤を調製した。 ギ酸 100g/L トリエチルアンモニウムブロマイド 50g/L ラウリン酸アミドプロピルベタイン 12g/L
防止剤を調製した。 塩酸(36%) 100g/L トリメチルアンモニウムクロライド 50g/L
防止剤を調製した。 クエン酸 185g/L テトラブチルアンモニウムメタンスルホネート 65g/L
防止剤を調製した。 メタンスルホン酸 200g/L トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド 55g/L
防止剤を調製した。 硫酸(98%) 150g/L ドデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド 80g/L
した。 硫酸 20mL/L 過硫酸アンモニウム 5g/L ドデシル硫酸ナトリウム 0.5g/L
した。 塩酸 3.6g/L チオ尿素 0.76g/L オクチルフェノールポリエトキシレート(EO10) 0.5g/L
該防止度合に関する試験例》そこで、VLP(電解銅箔
の一種)によりパターン形成したTABのフィルムキャ
リアの試験片(リード幅30μm、リードピッチ幅50μ
m、リード厚さ18μm)を、実施例1〜22の異常結晶
析出防止剤並びに比較例1〜2の前処理剤の溶液に夫々
浸漬処理した後に、下記に示す組成の無電解スズメッキ
浴に65℃、5分の条件で浸漬してスズメッキを施し
た。但し、異常結晶析出防止剤の組成により適正な浸漬
条件も異なることから、実施例及び比較例の浸漬条件は
次の通りに設定した。 〔無電解スズメッキ浴〕 メタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) 20g/L メタンスルホン酸 100g/L チオ尿素 150g/L 次亜リン酸 30g/L ノニルフェノールポリエトキシレート(EO12) 5g/L そして、無電解スズメッキの完了後、直ちに、時間を置
かずに各試験片のリード先端(具体的には、デバイスホー
ルに臨むインナリード先端)、並びにリード周端部(具体
的には、デバイスホールからアウタリードホールに至る
間のポリイミド樹脂で下方から貼着・支持された部分の
リードの周端部)におけるスズの異常結晶析出度合を目
視観察し、或は電子顕微鏡(日立製作所製S−2460
N;観察倍率は500〜5000倍)により微視観察し
た。
上述のように、リード先端並びにリード周端部を微視的
に観察するとともに、目視によってメッキ外観を俯瞰的
に観察した。当該微視的観察の評価基準は下記の通りで
ある。 ◎:スズの異常結晶析出が認められなかった。 ○:スズの異常結晶析出がほとんど認められず、少なく
とも実用レベルを充分に満たしていた。 ×:スズが粒状、ヒゲ状、デンドライト状或は塊状など
の形態で、多数異常結晶析出していた。 また、目視観察の評価基準は下記の通りである。 ○:概ね白色外観で、金属光沢を呈し、メッキ皮膜の平
滑性、緻密性なども良好であった。 ×:黒色外観を呈し、メッキ皮膜の平滑性なども損なわ
れていた。
2の異常結晶析出防止剤で予め処理されたTABでは、
リード先端及び周端部の微視的観察の評価は全て◎〜○
であり、メッキ直後の異常結晶析出を有効に防止でき、
当該実施例1〜22の異常結晶析出防止剤で浸漬処理さ
れたTABにチップを実装した場合には、短絡やボンデ
ィング不良を有効になくせることが確認できた。また、
実施例1〜22の異常結晶析出防止剤による浸漬処理を
行うと、メッキ直後の異常結晶析出を防止できるばかり
でなく、数日〜数週間の期間で経時的に発生するスズホ
イスカーに関しても、当該処理をせずにスズメッキを施
した場合に比べて明らかに抑制できることが観察され
た。特に、酸とアミン系化合物或はアルキル(又はアリ
ール)アンモニウム化合物とを組み合わせた場合、又は
所定の金属塩(ニッケル塩、クロム塩)を微量配合した場
合では、評価は全て◎であった。ちなみに、実施例20
〜22では、アンモニウム化合物として第4アルキル
(又はアリール)アンモニウム塩を使用して、カチオン系
界面活性剤としての機能も兼備させているため、異常結
晶析出防止剤自体の浸透力が増して異常結晶析出の防止
効果が一層向上したものと推定できる。これに対して、
従来技術1に準拠した比較例1(酸と過硫酸アンモニウ
ムと界面活性剤の組み合わせ)並びに従来技術2に準拠
した比較例2(酸とチオ尿素と界面活性剤の組み合わせ)
では、微視的観察の各評価は×であって、スズメッキ直
後の異常結晶析出は円滑に防止できず、当該比較例1〜
2で前処理したTABにチップを実装した場合、短絡や
ボンディング不良を起こす恐れが大きいことが確認でき
た。また、上述のようなスズメッキ皮膜の微視的な観察
に対して、スズ皮膜の目視による俯瞰的な観察では、実
施例1〜22並びに比較例1〜2の評価はともに全て○
であって、これらの間に差異はなかった。
端部の微視的状態を電子顕微鏡写真に基づいて具体的に
裏付けたものである。即ち、図2は実施例5におけるリ
ード先端を、図3は実施例1におけるリード周端部を夫
々示したものであり、両者ともにスズの異常結晶析出が
認められず、リードにはスズ皮膜が良好に析出してお
り、高い平滑性、緻密性などを具備したメッキ皮膜が確
認できた。これに対して、図4〜図5は2度別々に比較
例1(従来技術1に準拠)の前処理を行った後に、スズメ
ッキを施した場合のリード先端を夫々示したものであ
り、図4ではスズが粒状に、また、図5ではスズがヒゲ
状に各々異常結晶析出していることが確認できた。図6
は比較例2(従来技術2に準拠)におけるリード周端部を
示し、スズが塊状になって多数異常結晶析出しているこ
とが確認できた。また、図7〜図8は本発明の異常結晶
析出防止処理をせずに、直ちにTABにスズメッキを施
した、いわばブランク例を示すものであり、この場合に
は、スズがリード先端にデンドライト状に異常結晶析出
し(図7参照)、リード周端部ではデンドライト状並びに
塊状になって多数異常結晶析出していた(図8参照)。
及び比較例1〜2の前処理剤で夫々浸漬処理した後に、
スズメッキを施した場合の異常結晶析出度合の試験結果
を示す図表である。
のTABのリード先端を示す上面視による電子顕微鏡写
真である。
のTABのリード周端部を示す上面視による電子顕微鏡
写真である。
リード先端を示す上面視による電子顕微鏡写真である。
合の図4相当図である。
リード周端部を示す上面視による電子顕微鏡写真であ
る。
にスズメッキを施した場合の(即ち、ブランク例に相当す
る)TABのリード先端を示す上面視による電子顕微鏡
写真である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸、及
び有機スルホン酸、有機カルボン酸などの有機酸よりな
る酸の少なくとも一種、 (B)アンモニウム化合物(ペルオキソ系アンモニウム化
合物を除く)、アンモニア及びアミン系化合物の少なく
とも一種を含有することを特徴とする銅箔基材上のメッ
キ皮膜における異常結晶析出防止剤。 - 【請求項2】 請求項1に記載の異常結晶析出防止剤
に、さらにノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤、両性界面活性剤などの界面活性剤の少なくとも一種
を含有することを特徴とする銅箔基材上のメッキ皮膜に
おける異常結晶析出防止剤。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の異常結晶析出防
止剤に、さらにニッケル塩、コバルト塩、鉄塩、亜鉛
塩、銅塩、アルミニウム塩、クロム塩、マンガン塩、マ
グネシウム塩よりなる群から選ばれた異常結晶析出防止
用金属塩の少なくとも一種を5重量%以下の割合で微量
配合することを特徴とする銅箔基材上のメッキ皮膜にお
ける異常結晶析出防止剤。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の異
常結晶析出防止剤に銅箔基材を接触処理させた後、スズ
又はスズ合金メッキを施すことを特徴とする銅箔基材上
のメッキ皮膜における異常結晶析出防止方法。
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