JP2000103743A - チオレドキシン活性を有するファミリーに属するポリペプチド類を含有する食品、化粧品及び医薬 - Google Patents
チオレドキシン活性を有するファミリーに属するポリペプチド類を含有する食品、化粧品及び医薬Info
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Abstract
用する食品、化粧品及び医薬を提供する。 【解決課題】 チオレドキシン活性を有するファミリー
に属するポリペプチド類を含有するアレルギー予防食
品、肌質改善作用を有する化粧品組成物、アレルギー予
防乃至治療用医薬組成物及び腸粘膜、口腔・上部消化管
粘膜又は気道上皮障害保護剤。
Description
性を有するファミリーに属するポリペプチド類(TRX
ファミリーに属するポリペプチド)を含有する食品、化
粧品及び医薬に関する。
万の電子伝達タンパク質であり、リボヌクレオチドレダ
クターゼがリボヌクレオシド二リン酸をデオキシリボヌ
クレオシド二リン酸に還元する直接の電子供与体であ
る。また、チオレドキシンは、機能性の一対のチオール
(SH)基をもち、リボヌクレオチドの還元に伴いS−
S結合を形成するものである。
6/12799に、チオレドキシン、チオレドキシンレ
ダクターゼ及び還元型ニコチン酸アミドアデニンジヌク
レオチドリン酸(NADPH)を用いてアレルゲンとな
るタンパクを処理し、食品を低アレルゲン化する方法及
び該方法により処理された低アレルゲン性食品が開示さ
れている。しかし、該食品においては、チオレドキシ
ン、チオレドキシンレダクターゼ及びNADPHを用い
て食品乃至食品素材を還元処理する必要がある。
人T細胞白血病由来因子(ヒトADF)が胃粘膜防御作
用を有することは公知であるが(Gastroenterology 104
(4)A66, 1993)、胃粘膜とは性質の異なる口腔・上部消
化管粘膜、気道上皮、腸粘膜に対して同様の防御作用あ
るか否かについては知られていない。
に基づき、TRXファミリーに属するポリペプチドを利
用する食品、化粧品組成物及び医薬組成物を提供するこ
とを目的とする。
となり得る食品を予めチオレドキシン、チオレドキシン
レダクターゼ及びNADPHにより処理していなくて
も、好ましくは食品とともにチオレドキシンを摂取すれ
ばアレルギー反応が低減乃至消失することを見い出し
た。また、チオレドキシンが口腔・上部消化管粘膜、気
道上皮、腸粘膜等に対しても防御作用を示すことを見出
した。本発明は、これらの新たな知見に基づき完成され
たものである。
性を有するファミリーに属するポリペプチド類から選ば
れる1種又は2種以上を含有するアレルギー予防食品、
項2 ポリペプチド類がチオレドキシンである項1に記
載の食品、項3 チオレドキシン活性を有するファミリ
ーに属するポリペプチド類から選ばれる1種又は2種以
上を含有する肌質改善作用を有する化粧品組成物、項4
チオレドキシン活性を有するファミリーに属するポリ
ペプチド類から選ばれる1種又は2種以上を含有するア
レルギー予防乃至治療用医薬組成物、項5 チオレドキ
シン活性を有するファミリーに属するポリペプチド類か
ら選ばれる1種又は2種以上を含有する腸粘膜障害保護
剤、項6 チオレドキシン活性を有するファミリーに属
するポリペプチド類から選ばれる1種又は2種以上を含
有する口腔・上部消化管粘膜障害保護剤、及び項7 チ
オレドキシン活性を有するファミリーに属するポリペプ
チド類から選ばれる1種又は2種以上を含有する気道上
皮障害保護剤に係る。
患、例えば、気管支喘息、小児喘息、アレルギー性鼻
炎、アトピー性皮膚炎、花粉症、蕁麻疹、食品アレルギ
ー等を予防する作用を有している。これらの中でも、ア
トピー性皮膚炎の予防用の食品として好ましく摂取でき
る。
は、アレルギーの発症を防ぐ作用、さらにはアレルギー
がすでに発症している場合にその悪化を防止する作用も
含まれる。
るファミリーに属するポリペプチド類から選ばれる1種
又は2種以上を含有する。
には、チオレドキシン活性を有するものであれば、オリ
ゴペプチドからタンパク質まで広く含まれる。
は、活性中心に配列-Cys-X-Y-Cys-(X及びYは同一又
は異なって20種類のアミノ酸を示す。)を有してお
り、チオレドキシンスーパーファミリー(以下、「TR
Xファミリー」という)と呼ばれている。
しては、活性中心に配列-Cys-Gly-Pro-Cys-、-Cys-Pro-
Tyr-Cys-、-Cys-Pro-His-Cys-、-Cys-Pro-Pro-Cys-を有
するポリペプチド類を例示することができ、これらの中
でも、活性中心に配列-Cys-Gly-Pro-Cys-を有するポリ
ペプチド類が好ましい。
チドには、具体的には、ヒトのチオレドキシン(ヒトA
DF)、大腸菌のチオレドキシン、酵母のチオレドキシ
ン等のチオレドキシン;ヒトADF活性を有するポリペ
プチド(ヒトADFP);ヒト,大腸菌等のグルタレド
キシン等が含まれる。
に属するポリペプチドとしては、特にチオレドキシンが
好ましい。
チド類は、本発明食品に、単独で、又は2種以上組み合
わせて含有させることができる。
に属するポリペプチドは、細菌、植物及び動物由来のい
ずれであってもよい。また、TRXファミリーに属する
ポリペプチドは、天然物を精製する方法、遺伝子組換え
法により、酵母,大腸菌等から得られるものであっても
よく、TRX活性を有する限り、その1又は複数のアミ
ノ酸を置換、付加、失活等した誘導体であってもよい。
調製法の一例として、下記のようなヒトADFPを得る
方法が挙げられる。
細胞等)を培養し、その培養液又は細胞抽出液から、塩
析、ゲル濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロマト
グラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、クロ
マトフォーカシング、逆相クロマトグラフィー、疎水性
クロマトグラフィー等の一般に用いられる手法により精
製する方法(特開平1−85097号公報参照)。
PのcDNA又はゲノム遺伝子を、大腸菌、枯草菌、酵
母、高等動物細胞、植物細胞などの宿主細胞に導入し、
宿主細胞内で組み換えヒトADFPを発現させ、その後
(i)に記したような手法を用いて精製する方法(特開平
1−85097号公報参照)。
平5−139992号公報に開示された配列表の配列番
号1又は2に記載のアミノ酸配列を有するポリペプチド
を合成する方法。
属するポリペプチドを用いてもよいし、実用上問題がな
い限り、精製せずにそのまま用いてもよい。なお、酵母
は古くから食品とともに摂取されていることから安全性
が確認されているので、酵母由来のTRXファミリーに
属するポリペプチドは、アレルギー予防のために長期間
安心して摂取することができ、好ましい。
ーに属するポリペプチドの量は、特に限定されず広範囲
より適宜選択されるが、通常食品中に、約0.0001
〜80重量%、好ましくは約0.001〜70重量%程
度含有される。
アミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)、
還元型ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチド(NA
DH)、アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロー
ル(ビタミンE)等の還元剤を含有させることができ
る。還元剤を含有させると、アレルギー予防作用が高ま
るので、本発明食品には、TRXに加え、還元剤を含有
させるのが好ましい。
の所期の目的を達成できるものであれば特に限定はされ
ず広範囲より適宜選択されるが、通常、食品中に、約
0.001〜10重量%、好ましくは約0.01〜1重
量%程度含有される。
るポリペプチドを通常食品に含有されるような添加剤乃
至食品素材と組み合わせて、常法に従って種々の食品形
態に調製することができる。
ップ状、粉末状等に調製することができ、具体的には、
清涼飲料水、ジュース、ティー等の飲料(ドリンク
剤);粉末ジュース,粉末スープ等の粉末飲料;クッキ
ー、ビスケット、コーンフレーク、チュアブルタブレッ
ト、チューインガム、キャンディ、グミ、ウエハース、
煎餅等の菓子類;ドレッシング、ソース等の調味料;パ
ン、麺類、練り製品等が挙げられる。
剤、ビタミン類、香辛料、着色剤等を、食品形態に応じ
て適宜選択できる。
るために使用することができる食品素材として用いるこ
ともできる。本発明食品を、食品素材として用いる場合
は、既に調製された食品、例えば、市販の飲料等に添加
してもよい。
摂取者の年齢、性別その他の条件、アレルギーの程度等
により適宜選択されるが、通常TRXファミリーに属す
るポリペプチドの量が1日成人1人当たり約0.01〜
1000mg程度、好ましくは0.1〜300mg程度
とするのがよく、1日に1回又は2〜4回に分けて摂取
することができる。
るため、健康食品、機能性食品、特定保健用食品、病者
用食品(病者用特別用途食品)等として摂取することが
できる。
物 本発明の化粧品組成物は、例えば、洗剤等の刺激物、乾
燥、紫外線等による酸化ストレス等により荒れた肌の肌
質を改善する作用を有している。
ファミリーに属するポリペプチド類及びその含有量につ
いては、上記本発明食品と同様である。
併用してもよく、その場合の含有量についても、それぞ
れ上記本発明食品と同様である。
に属するポリペプチドを有効成分として、これを適当な
化粧品基剤と共に用いて、一般的な化粧品の形態とする
ことができる。
に応じて選択でき、具体的には、石鹸、洗顔料、化粧
水、乳液、ファンデーション、口紅、リップクリーム、
クレンジングクリーム、マッサージクリーム、パック、
ハンドクリーム、ボディシャンプー、ボディローショ
ン、ボディクリーム等が挙げられる。これらは、TRX
ファミリーに属するポリペプチドと化粧品基剤を混合
し、当該形態において通常用いられている方法により調
製することができる。
剤としては、化粧品の調製に通常使用される、結合剤、
油脂類、界面活性剤、保湿剤を例示でき、これらは得ら
れる化粧品の形態に応じて適宜選択使用される。
応じて着色剤、保存剤、香料等を含有させることもでき
る。
の形態、肌荒れの程度等により適宜選択されるが、通常
TRXファミリーに属するポリペプチドの量が1日皮膚
5cm×5cm当たり約0.0001〜300mg程
度、好ましくは0.01〜60mg程度とするのがよく
1日に1回又は数回に分けて使用することができる。本
発明化粧品組成物は、薬用化粧品、医薬部外品等として
も使用することができる。
成物 本発明アレルギー予防乃至治療用医薬組成物は、種々の
アレルギー性疾患、例えば、気管支喘息、小児喘息、ア
レルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症、蕁麻疹等
の治療乃至予防用の医薬組成物として用いることができ
る。中でも、アトピー性皮膚炎の治療乃至予防用の医薬
組成物として好ましく使用できる。
物に含有されるTRXファミリーに属するポリペプチド
及びその含有量については、上記本発明食品と同様であ
る。本発明予防乃至治療用医薬組成物には、上記食品と
同様に還元剤を併用することも可能であり、含有量につ
いても上記と同様である。
属するポリペプチドを有効成分として、これを適当な製
剤学的に許容される担体と共に用いて、一般的な医薬製
剤の形態とすることができる。
形態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なものと
しては、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、坐
剤、トローチ剤、硬膏剤等の固形製剤;液剤、懸濁剤、
乳剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)、シロップ剤、ローシ
ョン剤等の液状製剤;軟膏剤等のクリーム状の製剤;エ
アゾール剤、アトマイザー、ネブライザー等の吸入剤;
含嗽剤等が挙げられる。これらは、当該形態において通
常用いられている方法により調製することができる。
的に許容される担体としては、製剤の使用形態に応じて
通常使用される、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、吸収促
進剤、保湿剤、吸着剤、滑沢剤、充填剤、増量剤、付湿
剤等の希釈剤又は賦形剤を例示でき、これらは得られる
製剤の投与単位形態に応じて適宜選択使用される。
じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医
薬品を含有させて、医薬製剤として調製することもでき
る。
く、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾
患の程度等に応じて決定される。例えば、錠剤、丸剤、
散剤、顆粒剤、カプセル剤、トローチ剤、液剤、懸濁
剤、乳剤、シロップ剤は経口投与され、注射剤は静脈内
に、或いは筋肉内、皮内、皮下又は腹腔内に投与され、
硬膏剤、軟膏剤、ローション剤は経皮投与され、坐剤は
直腸内投与される。また、吸入剤は、鼻腔又は口腔より
鼻粘膜、口腔・上部消化管粘膜、気道上皮に投与され
る。含嗽剤は、口腔・上部消化管粘膜を通して投与され
る。
食品の摂取量と同様とすることができる。
ては、潰瘍性大腸炎、クローン病等の炎症性腸疾患(I
BD=Inflammatory bowel disease)が挙げられる。ま
た、感染、循環障害、放射線、薬剤などが原因で起こる
腸粘膜障害についても適用できる。
含有量、製剤形態、投与方法、投与量等については、上
記(3)の本発明アレルギー予防乃至治療用医薬組成物と
同様とすることができる。
ングカプセルのように腸溶コーティングされた製剤、坐
剤等のような形態が特に好ましい。
剤を併用することが可能であり、その場合の含有量につ
いては、上記本発明食品と同様である。
まれる。
剤を適用できる粘膜障害としては、口内炎、舌炎等の口
腔中の炎症性疾患、食道炎等が挙げられる。また、5−
FU、TNF−α等の抗癌剤等の薬剤が原因で起こる口
内炎等の粘膜障害についても適用できる。
含有量、製剤形態、投与方法、投与量等については、上
記(3)の本発明アレルギー予防乃至治療用医薬組成物と
同様とすることができる。
は、口腔・上部消化管粘膜に障害を起こす副作用のおそ
れのある薬剤と共に投与してもよい。
用することが可能であり、その場合の含有量について
は、上記本発明食品と同様である。
保護剤は、トローチ剤、洗口剤、練り歯磨き、ガム、口
腔用パスタ剤、含嗽剤等のような口腔用組成物として使
用することも可能である。
気管支上皮等の気道上皮に対する喫煙による酸化ストレ
ス等のストレスからこれら上皮を防御する作用を有して
いる。
含有量、製剤形態、投与方法、投与量等については、上
記(3)の本発明アレルギー予防乃至治療用医薬組成物と
同様とすることができる。
併用することが可能であり、その場合の含有量について
は、上記本発明食品と同様である。
−85097号公報に記載の方法に従って調製したヒト
ADFP[以下の実施例ではTRX(チオレドキシン)
とする。]を、TRXファミリーに属するポリペプチド
として用いた。即ち、大腸菌を宿主にして、遺伝子組換
え法で作成したTRXを用いた。
用 卵アレルギーの重要な抗原の一つであるオボムコイドの
消化酵素感受性の亢進について試験を行った。
ル(2−ME)0.1mlを、1gのオボムコイドを含
むバッファー溶液に添加し、30分間インキュベートし
て反応させた。TRX添加(実施例)又はTRX無添加
(比較例)のオボムコイドを、トリプシンと所定時間反
応させた後、SDS−PAGEにより展開し、消化され
ていないタンパクのバンドの割合をデンシトメーターで
測定した。未消化タンパクの割合により、消化酵素感受
性の亢進について評価した。
比較例よりもオボムコイドのトリプシンによる消化性が
優れており、消化酵素感受性が亢進されていた。
コイドに添加して反応させても、消化酵素感受性はあま
り影響を受けない。このことから、TRXは、還元系の
存在下では、チオレドキシンレダクターゼやNADPH
等の非存在下で作用することを示している。TRX還元
系が胃粘膜表面に存在することはProg. Med. 13, 2089-
2092, 1993に示されている。従って、TRXを食物とと
もに摂取すると、胃表面に存在する還元系が2−MEの
代わりとして働くので、TRXのみを食品に添加するこ
とで、抗原性を有するタンパク質の消化酵素感受性が亢
進され、アレルギーが予防される。
人に、0.1重量%のTRXを含有する化粧水を、朝と
夜の1日2回、2週間連続して使用させる。
にも、肌荒れが少なくなったり、肌荒れがほとんど見ら
れなくなったりする等の肌質の改善が認められる。
イにより検討する。
C−6細胞株を51Crでラベルする。該細胞に、TRX
を1μg/ml、刺激物質としてTNF−αを100n
g/mlとなるように添加し、24時間培養した後、上
清の放射活性を測定すると、TRX添加することによ
る、腸粘膜細胞株に対するTNF−αによるストレスを
防御する効果が認められる。
されたようにして培養されるヒト歯肉由来初代培養細胞
を用いる以外は上記実験例3と同様にして、口腔粘膜障
害に対する防御作用を評価する。
胞に対するTNF−αによるストレスを防御する効果が
認められる。
作用 細胞として、気管上皮由来細胞であるBET−1A細胞
株、肺上皮由来細胞であるA549細胞株を用い、TR
Xを10μg/mlを用いる以外は上記実験例3と同様
にして、気道上皮細胞障害に対する防御作用を評価す
る。
来細胞株又は肺上皮由来細胞株に対するTNF−αによ
るストレスを防御する効果が認められる。
が、アレルギー、ストレス等により障害を受けた、或い
は受けるおそれのある各種ヒフ、粘膜細胞を修復乃至防
御する作用があることが示される。従って、実験例1〜
5より、TRXを食品等に添加すると、アレルギー及び
それに付随するアレルギー性炎症を予防する作用がある
ことが明らかである。
態を調製するための常法に従って製造できる。
々のアレルギーの予防乃至治療の効果が期待でき、本発
明化粧品組成物によれば、肌質改善の効果が期待でき
る。
管粘膜又は気道上皮に対するストレスを防御する作用を
有しているので、TRXを含有する医薬組成物を、腸粘
膜、口腔・上部消化管粘膜又は気道上皮障害保護剤とし
て利用することも期待できる。
Claims (7)
- 【請求項1】 チオレドキシン活性を有するファミリ
ーに属するポリペプチド類から選ばれる1種又は2種以
上を含有するアレルギー予防食品。 - 【請求項2】 ポリペプチド類がチオレドキシンである
請求項1に記載の食品。 - 【請求項3】 チオレドキシン活性を有するファミリー
に属するポリペプチド類から選ばれる1種又は2種以上
を含有する肌質改善作用を有する化粧品組成物。 - 【請求項4】 チオレドキシン活性を有するファミリー
に属するポリペプチド類から選ばれる1種又は2種以上
を含有するアレルギー予防乃至治療用医薬組成物。 - 【請求項5】 チオレドキシン活性を有するファミリー
に属するポリペプチド類から選ばれる1種又は2種以上
を含有する腸粘膜障害保護剤。 - 【請求項6】 チオレドキシン活性を有するファミリー
に属するポリペプチド類から選ばれる1種又は2種以上
を含有する口腔・上部消化管粘膜障害保護剤。 - 【請求項7】 チオレドキシン活性を有するファミリー
に属するポリペプチド類から選ばれる1種又は2種以上
を含有する気道上皮障害保護剤。
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---|---|---|---|
JP10275996A JP2000103743A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | チオレドキシン活性を有するファミリーに属するポリペプチド類を含有する食品、化粧品及び医薬 |
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JP10275996A JP2000103743A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | チオレドキシン活性を有するファミリーに属するポリペプチド類を含有する食品、化粧品及び医薬 |
Publications (1)
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---|---|
JP2000103743A true JP2000103743A (ja) | 2000-04-11 |
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