JP2000083518A - 釣 竿 - Google Patents
釣 竿Info
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- JP2000083518A JP2000083518A JP10260163A JP26016398A JP2000083518A JP 2000083518 A JP2000083518 A JP 2000083518A JP 10260163 A JP10260163 A JP 10260163A JP 26016398 A JP26016398 A JP 26016398A JP 2000083518 A JP2000083518 A JP 2000083518A
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Abstract
容易に行える釣竿を提供する。 【解決手段】 この釣竿は、元竿1と元竿1の穂先側に
連結される竿体ユニット2とを有している。元竿1は、
炭素繊維やガラス繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレ
グ(通常プリプレグ)及び金属粉末を混入した合成樹脂
を炭素繊維やガラス繊維に含浸させたプリプレグ(金属
粉末混入プリプレグ)をマンドレルに巻回して焼成して
得られた先細り筒状部材である。即ち、元竿1は通常プ
リプレグから形成される内層11と、内層11の外周に
形成され金属粉末混入プリプレグからなる外層12とを
有している。この釣竿では、比重の大きい金属粉末混入
プリプレグによって釣竿全体の重心位置が竿元側に移動
して竿操作が容易になる。
Description
に関する。
部に設けられたグリップと、グリップの穂先側に形成さ
れリールを脱着自在に固定可能なリールシートとを有し
ている。従来の釣竿の竿体は、軽量化を図りまた機械的
強度を向上させるべく、炭素繊維またはガラス繊維等の
繊維材を同一方向に引き揃え合成樹脂を含浸させて形成
されたシート状のプリプレグをマンドレルに巻回し、こ
れを焼成して製造される。
竿体全体の軽量化を図るあまり釣竿全体の軸方向のバラ
ンスが崩れがちである。例えば、グリップを把持してキ
ャスティング等の動作を行う場合に、釣竿の重心が穂先
側に偏って把持したグリップ部分が不自然に重たく感じ
る現象(「持ち重り」と呼ばれる現象である)等が生じ
る場合がある。
竿体の竿元側に錘を取り付けた釣竿が知られている。し
かし、竿体とは別に錘を取り付けると錘を取り付けた部
分に応力集中が生じ、竿体が破損する恐れがある。ま
た、竿の調子も低下してしまう恐れもある。本発明の課
題は、竿体の軸方向のバランスが良好で、竿操作が容易
に行える釣竿を提供することにある。
金属粉末を混入した合成樹脂を強化繊維に含浸させたプ
リプレグからなる部分を少なくとも竿元側の一部に有す
る竿体を備えている。この場合には、金属粉末が混入さ
れているプリプレグから竿体の少なくとも竿元側の一部
が形成されている。金属粉末が混入されたプリプレグは
金属粉末が混入されていないプリプレグより比重が大き
く、釣竿の重心が竿元側に移動する。この結果、持ち重
り等が解消されキャスティング等の竿操作が容易にな
る。
グ自体に混入されており、別部材として竿体に取り付け
られるものではないので、竿の調子を損なうことはな
く、さらに、従来同様に製造可能であり特に製造工程が
複雑化することもない。発明2にかかる釣竿は、発明1
の釣竿であって、竿体は竿元側端部に配置された竿元グ
リップと、竿元グリップの穂先側に設けられリールを脱
着自在に固定可能なリールシートとを有している。そし
て、リールをリールシートに装着した状態において、釣
竿の軸方向の重心位置がリールシートより竿元側に位置
する。
向の重心位置がリールシートより竿元側に位置するよう
に、金属粉末が混入されたプリプレグから竿体の竿元側
が形成されるので、持ち重り等が解消されキャスティン
グ等の竿操作が容易になる。発明3にかかる釣竿は、発
明1または2の釣竿であって、金属粉末は、チタン,タ
ングステン,鉛,鉄またはこれらの合金からなる群より
選択される金属の粉末である。
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。 (全体の構成)本発明の第1実施形態を採用した釣竿
は、図1に示すように、元竿1と、元竿1の穂先側に並
継形式に連結された複数の竿体ユニット2と、元竿1の
竿元側端部に固定された竿元グリップ3と、竿元グリッ
プ3の穂先側に固定された前グリップ4と、竿元グリッ
プ3と前グリップ4との間に形成されリール5を脱着自
在に固定可能なリールシート6とを有している。また、
元竿1及び竿体ユニット2にはリール5からの釣糸Lを
挿通可能な釣糸ガイド7が所定の間隔を隔てて複数設け
られている。そして、リール5からの釣糸Lは順次釣糸
ガイド7を通って、穂先側に導かれる。
素繊維やガラス繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ
(以下、「通常プリプレグ」という)及び金属粉末を混
入した合成樹脂を炭素繊維やガラス繊維に含浸させたプ
リプレグ(以下、「金属粉末混入プリプレグ」という)
をマンドレルに巻回して焼成して得られた先細り筒状部
材である。図2に示すように、通常プリプレグから形成
される内層11と、内層11の外周に形成され金属粉末
混入プリプレグからなる外層12とを有している。一
方、竿体ユニット2は、それぞれ通常プリプレグをマン
ドレルに巻回して焼成して得た部材である。
定された蓋付円筒形部材である。例えば、EVA,ポリ
ウレタン等の合成樹脂やコルク材等の多孔質材から形成
され、所定の形状に形成された後に元竿1の竿元側端部
にはめ込まれて接着剤等で固定される。また、前グリッ
プ4も竿元グリップ3同様に所定の合成樹脂等で形成さ
れ、元竿1に固定されている。
ム合金等の金属で成型され元竿1の所定の位置に固定さ
れている。リール5の脚部を載置した状態でリール5の
脚部を脱着自在に固定可能である。 (元竿1の製造方法)この元竿1は以下のようにして製
造される。
のテーパが形成された棒状部材であるマンドレル100
の外周にワックス等の離型剤Pを必要に応じて塗布す
る。この離型剤Pの外周面に必要に応じてポリプロピレ
ン等からなる離型テープ110を巻回する。続いて、離
型テープ110の外周面に、圧をかけながら複数のプリ
プレグ121〜124を順次巻回する。このプリプレグ
121は同一方向に引き揃えた炭素繊維Cに合成樹脂を
含浸させたシート状のプリプレグ(通常プリプレグ)を
細いテープ状にしたものであり、プリプレグ122〜1
24は炭素繊維Cを同一方向に引き揃えて、チタン金属
粉末Mを混入した合成樹脂を含浸させたシート状のプリ
プレグ(金属粉末混入プリプレグ)シートである。この
炭素繊維Cはその径が5〜50μm程度のものが好まし
く、また、チタン金属粉末Mは粒径10〜25程度の粉
砕物が好ましい。ここで、最も内側に巻回される第1プ
リプレグ121は、テープの長さ方向に炭素繊維Cが配
向されたものを用いて形成され、マンドレル100の周
方向に炭素繊維Cが配向されるように螺旋状に圧をかけ
ながらマンドレル100に巻回される。また、第2プリ
プレグ122〜第4プリプレグ124は、マンドレル1
00の軸方向に炭素繊維Cが配向されたものであり、第
1プリプレグ121の外周に順次巻回される。
複数のプリプレグを巻回してもよい)のプリプレグ12
1〜124を巻回した後、さらにその外周に成型テープ
111をかけながら巻回する。このようにして竿素材を
成型し、これを焼成する。その後、マンドレル100を
抜き取り、保護用テープや離型テープ110,成型テー
プ111を順次剥離する。そして、両端を所望の長さに
切りそろえ、表面を平滑に研磨しさらに必要な塗装を施
して元竿1を製造する。その後、竿元グリップ3,前グ
リップ4や釣糸ガイド7等を所定の箇所に固定して釣竿
を製造する。なお、これらのプリプレグ121〜124
は焼成後一体化して元竿1を形成するが、図においては
各プリプレグを別体として示している。
属粉末Mが混入されている金属粉末混入プリプレグ12
2〜124及び通常プリプレグ121から元竿1が形成
されている。この金属粉末混入プリプレグ122〜12
4は通常プリプレグより比重が大きく、釣竿の全体の重
心が竿元側に移動する。この結果、持ち重り等の現象が
解消されキャスティング等の竿操作が容易になる。ま
た、チタン金属粉末Mは元竿1を形成するプリプレグ1
22〜124自体に混入されており、別部材として元竿
1に取り付けられるものではないので、竿の調子を損な
うこともない。さらに、従来同様に製造可能であり製造
が容易である。
は、リール5をリールシート6に取り付けた状態におい
て、釣竿の軸方向の重心位置がリールシート6より竿元
側に位置するように、金属粉末混入プリプレグ122〜
124を用いるのが好ましい。 [第2実施形態]以下、本発明の第2実施形態について
図面を参照しつつ説明する。
竿51は、後に詳しく説明するように、通常プリプレグ
及び金属粉末混入プリプレグをマンドレルに巻回して焼
成して得られた先細り筒状部材である。図5に示すよう
に、通常プリプレグから形成される内層21と、内層2
1の外周の竿元側に形成され、金属粉末混入プリプレグ
からなる第1外層22と、内層21の外周の穂先側に形
成され、通常プリプレグからなる第2外層23とを有し
ている。
であり説明を省略する。この元竿1は以下のようにして
製造される。まず、図6に示すように、先細りのテーパ
が形成された棒状部材であるマンドレル100の外周に
ワックス等の離型剤Pを必要に応じて塗布する。この離
型剤Pの外周面に必要に応じてポリプロピレン等からな
る離型テープ110を巻回する(図4参照)。
をかけながら複数のプリプレグを順次巻回する。最内に
巻回する第1プリプレグ131は同一方向に引き揃えた
炭素繊維Cに合成樹脂を含浸させたシート状のプリプレ
グ(通常プリプレグ)を細いテープ状にしたものであ
る。この第1プリプレグ131は、テープの長さ方向に
炭素繊維Cが配向されたものを用いて形成され、マンド
レル100の周方向に炭素繊維Cが配向されるように螺
旋状に圧をかけながらマンドレル100に巻回する。
元側に第2プリプレグ132が配置され穂先側に第3プ
リプレグ133が配置されるようにして、第2プリプレ
グ132及び第3プリプレグ133を巻回する。この第
2プリプレグ132は炭素繊維Cを同一方向に引き揃え
て、チタン金属粉末Mを混入した合成樹脂を含浸させた
シート状のプリプレグ(金属粉末混入プリプレグ)シー
トである。また、第3プリプレグ133は、マンドレル
100の軸方向に配向された炭素繊維Cに合成樹脂を含
浸させたもの(通常プリプレグ)である。
及び第3プリプレグ133の外周に通常プリプレグまた
は金属粉末混入プリプレグを巻回し、その外周に成型テ
ープ111(図4参照)を巻回する。このようにして竿
素材を成型しこれを焼成する。その後、マンドレル10
0を抜き取り、保護用テープや離型テープ110,成型
テープ111を順次剥離する。そして、両端を所望の長
さに切りそろえ、表面を平滑に研磨しさらに必要な塗装
を施して元竿1を製造する。
形態と同様の作用効果を奏する。 [他の実施形態] (a)金属粉末Mはチタン金属の他に、例えば、タング
ステン,鉛,スズ,鉄またはこれらの合金等を用いるこ
とができる。また、炭素繊維Cに代えて、ガラス繊維や
ボロン繊維またはチタン金属等からなる金属繊維を用い
てもよい。 (b)元竿1を、炭素繊維等に金属粉末を混入した合成
樹脂を含浸させたプリプレグ(金属粉末混入プリプレ
グ)からのみ形成してもよい。または、図7に示すよう
に、元竿1の竿元側端部に補助プリプレグとして、金属
粉末混入プリプレグを用いて竿体を形成してもよい。
を混入した合成樹脂を含浸させて得たプリプレグを竿体
の竿元側に用いているので、竿体の軸方向のバランスが
良好で、竿操作が容易である。
図。
リプレグ121の外周にプリプレグ122を巻回する状
態を示した図。
リプレグ121〜124をマンドレル100に巻回した
状態の断面図。
断面図。
リプレグ131の外周にプリプレグ132,133を巻
回する状態を示した図。
製造工程を示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】金属粉末を混入した合成樹脂を強化繊維に
含浸させたプリプレグからなる部分を少なくとも竿元側
の一部に有する竿体を備えた釣竿。 - 【請求項2】前記竿体は竿元側端部に配置された竿元グ
リップと、前記竿元グリップの穂先側に設けられリール
を脱着自在に固定可能なリールシートとを有し、 前記リールを前記リールシートに装着した状態におい
て、釣竿の軸方向の重心位置が前記リールシートより竿
元側に位置する、請求項1に記載の釣竿。 - 【請求項3】前記金属粉末は、チタン,タングステン,
鉛,鉄またはこれらの合金からなる群より選択される金
属の粉末である、請求項1または2に記載の釣竿。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26016398A JP4079524B2 (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | 釣竿 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26016398A Expired - Fee Related JP4079524B2 (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | 釣竿 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2004064512A1 (ja) * | 2003-01-24 | 2004-08-05 | Shimano Inc. | 釣竿の製造方法 |
WO2004064509A1 (ja) * | 2003-01-24 | 2004-08-05 | Shimano Inc. | 竿体及び釣竿 |
-
1998
- 1998-09-14 JP JP26016398A patent/JP4079524B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
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WO2004064510A1 (ja) * | 2003-01-24 | 2004-08-05 | Shimano Inc. | 釣竿の製造方法 |
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EP1591008A4 (en) * | 2003-01-24 | 2006-11-08 | Shimano Kk | CANE BODY AND FISHING ROD |
CN100401883C (zh) * | 2003-01-24 | 2008-07-16 | 株式会社岛野 | 钓鱼杆组 |
CN100407911C (zh) * | 2003-01-24 | 2008-08-06 | 株式会社岛野 | 钓鱼杆的制造方法 |
CN100407910C (zh) * | 2003-01-24 | 2008-08-06 | 株式会社岛野 | 杆体和钓鱼杆 |
KR100970510B1 (ko) * | 2003-01-24 | 2010-07-16 | 가부시키가이샤 시마노 | 장대 및 낚싯대 |
Also Published As
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