JP2002084928A - 元 竿 - Google Patents

元 竿

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JP2002084928A
JP2002084928A JP2000271613A JP2000271613A JP2002084928A JP 2002084928 A JP2002084928 A JP 2002084928A JP 2000271613 A JP2000271613 A JP 2000271613A JP 2000271613 A JP2000271613 A JP 2000271613A JP 2002084928 A JP2002084928 A JP 2002084928A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した状態で把持できる元竿を提供する。 【解決手段】 この元竿1は、リールシート8の竿元側
に位置する高剛性部分X及び高剛性部分Xの穂先側に位
置する高剛性部分Xより剛性の低い低剛性部分Yとを有
している。釣人がリールシート8付近を把持しつつ竿元
側端部を肘に当てまたは腹に当てて元竿1を支えても、
高剛性部分Xが充分な剛性を維持しているのでこの部分
が湾曲し難く、安定した状態で元竿1引いては釣竿全体
を支えることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣りに用いる釣
竿を構成する竿体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の釣竿を構成する筒状の竿体は、負
荷が加わった際に十分な屈曲性と共に所定の機械的強度
も要求される。そこで、例えば、炭素繊維,ガラス繊維
等の強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化樹脂をシ
ート状に加工したもの(一般に「プリプレグシート」と
呼ばれる)を芯材に巻回して焼成して製造される。
【0003】この従来の竿体は先細り筒状部材であり、
穂先側ほど小径化し連続的に剛性は穂先側ほど小さくな
っている。よって、最も竿元側に位置する元竿が各竿体
の中で最も大径かつ剛性が大きくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】釣りを行う場合、一般
に釣人はリールシート付近をリールと共に一方の手で把
持しつつ他方の手でリール操作を行うことになる。もっ
とも、一方の手でのみ釣竿全体を維持するのでは不安定
なため、一方の手の肘を元竿の竿元側端部付近に添えた
り、元竿の竿元側端部を腹や胸に押し当てながら、釣竿
の安定を保っている。
【0005】しかし、このような釣竿操作を行う際に元
竿のリールシート付近と元竿の竿元側端部との間で元竿
が屈曲してしまうと、リールシート付近と元竿の竿元側
端部とにおいて安定した状態で元竿を支えることができ
なくなる。従来の元竿は確かに釣竿の各竿体の中で最も
大径かつ剛性が大きいものの、上述のような操作を考慮
して特に剛性を高めるような工夫は施されていない。
【0006】本発明の課題は、安定した状態で把持でき
る元竿を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1にかかる元竿は、
魚釣りに用いる釣竿を構成する筒状の竿体のうち最もも
竿元側に位置する元竿であって、竿元側に位置する高剛
性部分及び高剛性部分の穂先側に連続して設けられ高剛
性部分より剛性の低い低剛性部分とを有する本体部と、
本体部の高剛性部分と低剛性部分との変化部付近の周面
に配置されたリールシートとを備えている。
【0008】この元竿では、釣りを行う場合に釣人がリ
ールシート付近をリールと共に把持しつつ肘を元竿の竿
元側端部付近に添えたり元竿の竿元側端部を腹や胸に押
し当てても、リールシートの竿元側部分は高剛性部分と
なっているのでリールシート付近と竿元側端部付近とに
おいて元竿が湾曲し難く、安定した状態で釣竿全体を支
えることが可能となる。
【0009】発明2にかかる元竿は、発明1の元竿であ
って、元竿は穂先側ほど小径化する筒状部材であり、高
剛性部分及び低剛性部分はそれぞれ軸方向において剛性
が連続的に変化している。
【0010】この元竿は穂先側ほど小径化しており、リ
ールシートより竿元側が特に高剛性となるようになって
いるので、十分に安定した状態で釣竿全体を支えること
が可能となる。ここで、高剛性部分及び低剛性部分はそ
れぞれ連続的に剛性が変化しているので、局部的に応力
が集中して破損することもない。
【0011】発明3にかかる元竿は、発明2の元竿であ
って、高剛性部分の剛性は、リールシートの穂先側隣接
部分の低剛性部分の剛性に対して1.5〜5.0倍の剛性とな
っている。
【0012】この場合には、元竿の高剛性部分の剛性が
低剛性部分(特にリールシートの穂先側隣接部分)に対
して所定の値の高い剛性を有しているので、安定した状
態で釣竿全体を支えることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。本発明の一実施形態を
採用した釣竿は、図1に示すように、元竿1と、元竿1
の穂先側に振出形式で順次連結される元上竿2、中竿
3,4及び穂先竿5とを有している。元竿1〜穂先竿5
は、炭素繊維,ガラス繊維,チタン繊維等に合成樹脂を
含浸させたプリプレグをマンドレルに巻回して焼成して
得られた先細り筒状部材である。
【0014】元竿1は軸方向中央付近にリール7を脱着
自在に装着可能なリールシート8と竿元側端部に脱着自
在に装着される尻栓10とを有している。また、元上竿
2は穂先側の周面にリール7からの釣糸Lを内部に導入
するための釣糸導入口9と、釣糸導入口9上に配置され
た釣糸導入ガイドGを有する。さらに、穂先竿5の穂先
側先端にはトップガイド6が連結されている。そして、
リール7からの釣糸Lは釣糸導入ガイドGを介して釣糸
導入口9より元上竿2内部へ導入され順次穂先側の竿体
内へと導かれてトップガイド6より外部へ導出される。
【0015】図2〜図3に示すように、元竿1は先細り
筒状部材であり、リールシート8より竿元側に位置する
高剛性部分Xと、高剛性部分Xの穂先側に連続して設け
られ高剛性部分Xより剛性の低い低剛性部分Yと有して
いる。この元竿1はプリプレグをマンドレルに巻回して
積層させて得られる筒状部材であるが、特に、この高剛
性部分Xおいては、主層11に加えて低剛性部分Yには
巻回されていない補強層12が設けられており剛性が高
められている(図3参照:なお、この図3は積層構造を
模式的に示したものである)。この補強層12は、特に
元竿1の高剛性部分Xの軸方向剛性を高めることを目的
とするところ、強化繊維が軸方向に引き揃えられたプリ
プレグからなるのが好ましい。
【0016】元竿1は先細り筒状部材であり穂先側に向
かって軸方向部分において徐々に剛性は変化することに
なるものの、高剛性部分Xは低剛性部分Yに対して高い
剛性を維持している。具体的には、高剛性部分Xの剛性
は、リールシート8の穂先側隣接部分の低剛性部分Yの
剛性に対して1.5〜5.0倍の剛性となっている。なお、低
剛性部分Yの剛性は竿体の径や材質によって様々な値を
採るものであるが、およそ800〜50000EI程度の
値を採る。
【0017】この元竿1は以下のように製造される。ま
ず、図4に示すように、先細りのテーパが形成された棒
状部材であるマンドレル(芯材)Mの外周にワックス等
の離型剤を必要に応じて塗布する。続いて、このマンド
レルMに、第1プリプレグシートP1順次巻回する。第
1プリプレグシートP1は、ガラス繊維や炭素繊維等の
強化繊維に合成樹脂を含浸させたものをシート状に加工
したものであり、必要に応じて複数枚のものが順次巻回
され積層される。さらに、第1プリプレグシートP1の
外周のリールシート8の竿元側に該当する部分(高剛性
部分Xに相当する部分)には第2プリプレグシートP2
が巻回される。この第2プリプレグシートP2も、第1
プリプレグシートP1と同様にガラス繊維や炭素繊維等
の強化繊維に合成樹脂を含浸させたものをシート状に加
工したものであるが、特に強化繊維が軸方向に配向され
ているものが好ましい。
【0018】さらに、第2プリプレグシートP2の外周
にはポリプロピレン製の保護テープが巻回し、このよう
にして得られた竿素材を焼成した後、マンドレルMを抜
き取り保護テープを剥離する。そして、両端を所望の長
さに切りそろえ、表面を平滑に研磨しさらに必要な塗装
を施して、元竿1を製造する。
【0019】このように構成される元竿1では、釣りを
行う場合に釣人がリールシート8付近をリール7と共に
把持しつつ肘を元竿1の竿元側端部付近に添えたり元竿
1の竿元側端部を腹や胸に押し当てても(図2参照)、
リールシート8の竿元側部分は高剛性部分Xとなってい
るのでリールシート8付近と竿元側端部付近とにおいて
元竿1が湾曲し難く、安定した状態で釣竿全体を支える
ことが可能となる。
【0020】[他の実施形態] (a)上記実施形態においては、高剛性部分Xに補強層
12を配置することで高剛性を維持しているが、例え
ば、高剛性部分Xにおいては低剛性部分に比べて肉厚を
厚く設定することで高剛性を維持することも可能であ
る。また、高剛性部分Xにおいては、構成するプリプレ
グの強化繊維含有率を大きくして高剛性を維持すること
や、強化繊維を炭素繊維やチタン繊維等特定の繊維に限
定して高剛性を維持することも考えられる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、釣り操作時に安定した
状態で元竿を把持して釣竿全体を支えて釣りを行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の元竿1の拡大図。
【図3】元竿1の高剛性部分Xの断面図。
【図4】元竿1の製造工程を示す図。
【符号の説明】
1 元竿 11 主層 12 補強層 M マンドレル P1 第1プリプレグ P2 第2プリプレグ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚釣りに用いる釣竿を構成する筒状の竿体
    のうち最も竿元側に位置する元竿であって、 竿元側に位置する高剛性部分及び前記高剛性部分の穂先
    側に連続して設けられ前記高剛性部分より剛性の低い低
    剛性部分とを有する本体部と、 前記本体部の高剛性部分と低剛性部分との変化部付近の
    周面に配置されたリールシートとを備えた元竿。
  2. 【請求項2】前記元竿は穂先側ほど小径化する筒状部材
    であり、前記高剛性部分及び前記低剛性部分はそれぞれ
    軸方向において剛性が連続的に変化している、請求項1
    に記載の元竿。
  3. 【請求項3】前記高剛性部分の剛性は、前記リールシー
    トの穂先側隣接部分の前記低剛性部分の剛性に対して1.
    5〜5.0倍の剛性となっている、請求項2に記載の元竿。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008263843A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Shimano Inc 伸縮式振出竿
WO2024057601A1 (ja) * 2022-09-13 2024-03-21 グローブライド株式会社 リールシート及び釣竿

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JP2008263843A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Shimano Inc 伸縮式振出竿
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