JP2000071736A - スタビライザの効力制御装置 - Google Patents
スタビライザの効力制御装置Info
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Abstract
れたスタビライザの効力制御装置を提供する。 【解決手段】 左右輪間に設けられたスタビライザRの
見掛け上のねじり剛性を変化させるためのアクチュエー
タ1と、車両に作用する横加速度値を検出する横加速度
センサ31と、少なくとも該横加速度センサからの信号
に基づいてアクチュエータの出力を制御する制御手段E
とを有するスタビライザの効力制御装置において、車両
の走行速度を検出するための車速センサ32・33を備
え、走行速度値が所定値以下の時にはアクチュエータの
駆動を停止するものとした。これによれば、横加速度セ
ンサからの出力があるだけではアクチュエータが作動し
ないので、無駄な動力が消費されずに済む。
Description
れたスタビライザの見掛け上のねじり剛性をアクチュエ
ータによって変化させるスタビライザの効力制御装置に
関するものである。
見掛け上のねじり剛性を、電子制御されるリニアアクチ
ュエータを用いて変化させることにより、旋回中の車体
の姿勢変化を制御するようにした装置は公知である(特
開平10−67216号公報参照)。これらは、主に横
加速度値に基づいてアクチュエータの出力が制御される
ことが一般的である。
として横加速度センサからの信号を用いようとすると、
車幅方向について傾斜した路面に停車すると車体の幾何
学的中心から重力の作用線がずれるため、横加速度セン
サから信号が出力されることがあり得た。横加速度セン
サからの出力があると、現在旋回中と誤判断され、アク
チュエータには駆動指令が発せられる。これは無意味に
動力が浪費されることを意味する。
解消するためのものであり、その目的は、無用な動力の
消費を抑制し得るように構成されたスタビライザの効力
制御装置を提供することにある。
ために、本発明では、左右輪間に設けられたスタビライ
ザRの見掛け上のねじり剛性を変化させるためのアクチ
ュエータ1と、車両に作用する横加速度値を検出する横
加速度センサ31と、少なくとも横加速度センサからの
信号に基づいてアクチュエータの出力を制御する制御手
段(例えば実施の形態中の電子制御ユニットE)とを有
するスタビライザの効力制御装置において、車両の走行
速度を検出するための車速センサ(例えば実施の形態中
の左前輪速センサ32及び右前輪速センサ33)を備
え、走行速度値が所定値以下の時にはアクチュエータの
駆動を停止する(例えば実施の形態中のステップ6の処
理)ものとした。これによれば、横加速度センサからの
出力があるだけではアクチュエータが作動しないので、
無駄な動力が消費されずに済む。
的な実施の形態を参照して本発明を詳細に説明する。
アクチュエータ(以下、アクチュエータと呼称する)を
示している。このアクチュエータ1は、有底円筒形をな
し、その頂面にボールスタッドからなるジョイント2が
設けられたケース3と、ケース3の内周面に軸方向につ
いて積層された円環状をなす多数のソレノイドピース4
からなるステータ5と、ケース3の中心軸上に延在し、
かつケース3の開口から突出した一端にボールスタッド
からなるジョイント6が設けられたロッド7と、ロッド
7の外周に積層された多数のポールピース8からなるア
ーマチュア9とからなっている。
ッド7を挿通させたキヤップ10で密閉されている。こ
のキャップ10は、ケース3の開口端にOリング11を
介在させてその印篭部12を気密に嵌合すると共に、開
口の内方に形成された雌ねじ13に螺合している。また
キャップ10の中心孔10aの内周とロッド7の外周と
の間は、シール部材14で気密にされている。
に開口したものとして説明しているが、実用上はその向
きに規制を受けないことは言うまでもない。
は、図2に示すように、内周側に窪み15が設けられた
磁性軟鉄材からなる薄いボビン16に導線を巻回したコ
イル17からなっている。そしてステータ5は、多数の
ソレノイドピース4が積層されたその軸方向両端をエン
ドカラー18a・18bで挟まれた上で、ケース3の開
口端側の内周面に形成された雌ねじ13に螺合した中空
外ねじナット19で締め付けられている。また積層順に
3つ一組とした各組のコイル17が、デルタ結線された
上で給電用のリード線Sに接続されている。
状永久磁石20と、これを上下から挟む磁性軟鉄材から
なる一対の環状ヨーク21と、一対の環状ヨーク21の
外周側に挟み込まれたステンレス材からなる磁気シール
ドリング22とからなるポールピース8を、ロッド7上
に多数積層し、その両端をエンドカラー23a・23b
で挟み込み、ロッド7のトップ端側に螺着されたナット
24を締め込むことにより、ロッド7に一体的に結合さ
れている。
は、S極同士の対向と、N極同士の対向とが交互に反転
して配列されている。
を保持したエンドカラー18a・18bに嵌着された焼
結合金製の含油スライドブッシュ25a・25bに摺合
支持されて、ロッド7と共に軸方向移動可能になってい
る。ここでスライドブッシュ25a・25bに対する摩
擦抵抗の低減と摩耗防止のために、アーマチュア1の外
周面は、研磨された上で硬質クローム等の硬質皮膜26
が形成されている。この硬質皮膜26は、最低限スライ
ドブッシュ25a・25bと摺合する面に形成するだけ
でも良いが、防錆効果が得られる点に鑑み、全面に施し
ても良い。
ルピース位置の検出手段27の出力に同期して各組のソ
レノイドピース4を順次励磁することでアーマチュア9
に発生する軸力により、ロッド7が直線駆動されるリニ
アモータ式のアクチュエータ1が構成される。なお、リ
ニアモータの原理自体は既に公知なので、ここではこれ
以上の説明は省略する。
9を封入しており、ケース3の頂面及びキャップ10の
内面と、アーマチュア9の軸方向両端面との間には、そ
れぞれ空室28a・28bが形成されている。これら両
空室28a・28bの容積は、アーマチュア9の移動に
伴って変化するので、両空室28a・28bの内圧をバ
ランスさせるために、両空室28a・28b間を連通さ
せる通気路29がロッド7の中心に設けられている。
イザRの各端末を左右のサスペンションアームAに対し
て上述のアクチュエータ1で連結した懸架装置の片側を
示している。周知の通りスタビライザRは、左右の車輪
Wが同位相で上下動する時には実質的に影響を及ぼさな
いが、左右の車輪Wが逆位相で上下動する時は、そのね
じり剛性で車輪Wの上下動に抑止力を加えるものであ
り、このねじり剛性が高い方が旋回時の姿勢変化を少な
くでき、反対にねじり剛性が低い方が平坦路の乗り心地
を高められる。つまりスタビライザRのねじり剛性は、
旋回安定性と平坦路の乗り心地との妥協点の取り方で定
まると言える。
起に乗り上げた場合、通常の車両だとスタビライザRの
作用でその車輪Wが持ち上がるのを阻止する力が働くの
で乗り心地が阻害されるが、アクチュエータ1を例えば
一方の車輪W側に設けておき、それを短縮させればスタ
ビライザRの力が吸収されて車輪Wは円滑に上動し、そ
の振動を車体に伝えなくなる。この逆に、一方の車輪W
が凹部に落ち込んだ場合は、アクチュエータ1を伸長さ
せることでスタビライザRの力を吸収することができ
る。つまりスタビライザRの左右端の少なくともいずれ
か一方にアクチュエータ1を設け、これを適宜に伸縮さ
せ、かつその推力を制御することにより、スタビライザ
Rの見掛け上のねじり剛性を連続的に変化させることが
できることとなる。すなわち本発明装置によれば、スタ
ビライザR自体の特性を例えば旋回安定性を重視した堅
目の設定にしておき、必要に応じてアクチュエータ1を
作動させることで平坦路の乗り心地を高めることができ
る。
について図4を参照して説明する。
2、右前輪速センサ33、ヨーレイトセンサ34、及び
操舵角センサ35の各出力を、本装置を集中制御する電
子制御ユニットEが取り込み、操舵角と左右の車輪速度
差とから推定ヨーレイト演算器36で推定ヨーレイトを
算出すると共に、操舵角と左右の車輪速度平均値とから
推定横加速度演算器37で推定横加速度を算出する。
ぞれの推定値とセンサの出力値とを比較回路38・39
に入力し、大きい方の値をアクチュエータ推力演算器4
0に入力する。これはセンサ出力の応答遅れが避けられ
ないので、それを補償するための措置である。
トとの加算値に対する推力の関係がマップあるいは数式
の形で格納されているので、横加速度及びヨーレイトに
基づいて推力値を算出し、これを目標電流設定器41に
入力し、推力を電流値に変換する。
度演算器42で微分するなどして操舵角速度を算出し、
この値を切り始め時の補正電流演算器43に入力し、予
めマップの形で設定された操舵角速度と電流値との関係
からその時の操舵角速度に応じた目標電流値を出力す
る。
に比較回路44に入力し、大きい方をPID制御回路4
5に出力する。これは急ハンドルであるほど切り始めの
操舵角速度が高いことに着目しての制御であり、急ハン
ドルの時は切り始めに目標電流を大きめに設定し、スタ
ビライザRの効力を高めにするための措置である。そし
て駆動回路46を介して3相デルタ結線されたコイル1
7の積層体からなるステータ5に対し、位置検出手段2
7の出力に基づいて同期信号発生回路47が発する同期
信号に応じて励磁電流を供給すると共に、電流検出回路
48からの実電流をフィードバックすることにより、ス
タビライザRのねじり剛性を最適化するようにアクチュ
エータ1が伸縮駆動される。
図5を参照して説明する。
(ステップ1)、電子制御ユニットEが自己診断を行
い、かつ初期設定を行う(ステップ2)。ここで先ずア
クチュエータ1の駆動禁止フラグを1とする(ステップ
3)。つまり、アクチュエータ1の作動を禁止する。
走行速度が所定値、例えば15km/hを超えたか否かを
判別し(ステップ5)、所定値を超えた場合は駆動禁止
フラグを0とし(ステップ6)、つまりアクチュエータ
1の作動を許可する。これにより、上述の如きアクチュ
エータ1の伸縮制御が行われる(ステップ7)。
クチュエータ1の駆動禁止フラグを1に設定するステッ
プ3から繰り返され、これはステップ8でイグニッショ
ンスイッチがオフされるまで繰り返される。
走行速度を組み込むことにより、例えば水勾配などの傾
斜がある路肩に停車したり、高速道路の如きバンク角が
ついている道路を低速走行したりする際に横加速度セン
サ31に出力が発生したとしても、無用なアクチュエー
タ1の作動が禁止される。
配などの傾斜がある路肩に停車したり、高速道路の如き
バンク角がついている道路を低速走行する際に、車体の
幾何学的中心から重力の作用線がずれることに起因して
横加速度センサから信号が出力されたとしても、走行速
度が所定値以下の時にはアクチュエータの作動が禁止さ
れるので、無駄な動力が消費されずに済む
タの縦断面図
図
ンサ) R スタビライザ E 電子制御ユニット(制御手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 左右輪間に設けられたスタビライザの見
掛け上のねじり剛性を変化させるためのアクチュエータ
と、車両に作用する横加速度値を検出する横加速度セン
サと、少なくとも該横加速度センサからの信号に基づい
て前記アクチュエータの出力を制御する制御手段とを有
するスタビライザの効力制御装置であって、 車両の走行速度を検出するための車速センサを備え、走
行速度値が所定値以下の時には前記アクチュエータの駆
動を停止することを特徴とするスタビライザの効力制御
装置。
Priority Applications (1)
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- 1998-08-26 JP JP24076998A patent/JP3894671B2/ja not_active Expired - Fee Related
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