JP3976267B2 - トーションバースプリング - Google Patents

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Description

本発明は、トーションバースプリングに関し、さらに詳しくは、車両のスタビライザに使用されるトーションバースプリングに関する。
従来、車両のスタビライザとして、トーションバーにアクチュエータを取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このスタビライザは、棒状のトーションバーと、このトーションバーに順逆両方向に捩り回転力を付与する油圧式回転アクチュエータとを備えている。このスタビライザでは、車両が旋回した際に、車体がローリングしてトーションバーに捩り回転力が加わると、その回転力に拮抗するように、トーションバーには油圧式回転アクチュエータによって逆の捩り回転力が付与されるようになっている。そして、このような逆の捩り回転力が付与されたトーションバーによって、車体のローリングは抑制される。
特開平7−40731号公報(段落0021、段落0058及び図1) 特開昭61−24609号公報(第2頁左下欄第13行〜第19行及び図1)
しかしながら、このスタビライザでは、車両が旋回を終えて、直進走行に移行する際に、トーションバーに付与した逆の捩り回転力を能動的に元に戻すように油圧式回転アクチュエータが制御されなければならない。したがって、スタビライザの制御が複雑になるという問題が生じる。
また、このスタビライザでは、油圧式回転アクチュエータに逆の捩り回転力を発生させるために、作動油貯留容器、この作動油貯留容器内の作動油を油圧式回転アクチュエータに輸送するための配管、作動油に所定の圧力を付与しつつ作動油を輸送する油圧ポンプ等で構成される油圧発生装置が不可欠となる。したがって、このスタビライザを車両に配設するためには、大きなスペースを要するという問題が生じる。また、このような油圧発生装置を車両に搭載することによって、車重が増大して車両の燃費が悪化するとともに、車両のコストが高くなるという問題も生じる。
そこで、本発明は、スタビライザの制御を簡単に行うことができるとともに、車両の低燃費化及び低コスト化を図ることができるトーションバースプリングを提供することを目的とする。
本発明者は、バネレートを自在に変更することができるようにトーションバースプリングを構成することによって、前記課題が解決されることを見出して本発明に到達した。
すなわち、前記課題を解決するための請求項1に記載のトーションバースプリングは、バネレートが不変の第1トーションバー部と、前記第1トーションバー部に接続されるとともに、バネレートが可変の第2トーションバー部とを備えるトーションバースプリングであって、前記第1トーションバー部が、棒状トーションバースプリングで構成されており、前記第2トーションバー部が、中空部を有するケーシングと、前記ケーシングの前記中空部に挿入されるとともに、前記中空部内で延びた一端が前記棒状トーションバースプリングに接続された板状トーションバースプリングと、前記ケーシングの中空部に封入された磁性流体と、前記磁性流体を励磁するコイルと、磁性体からなるセパレータとで構成されており、前記板状トーションバースプリングは、前記棒状トーションバースプリングから前記中空部内で延びた他端が前記中空部の軸方向端部の壁面と接続されて捻りが可能となっており、前記コイルは、前記板状トーションバースプリングが前記中空部内で延びる方向に沿うように前記ケーシングに複数配設され、前記セパレータは、各コイル同士の間のそれぞれに配置されてこのセパレータと前記磁性流体とを伝わる磁束流のループを形成するとともに、前記複数のコイルのうち電流を供給する数が調節されるように構成されていることを特徴とする。
このようなトーションバースプリングをスタビライザとして使用すると、車両が旋回することによって、車体がローリングしようとする際に、第1トーションバー部及び第2トーションバー部に捩り回転力が作用する。その一方で、第2トーションバー部は、そのバネレートが可変になっているので、車体に加わる遠心力の大きさに応じて、第2トーションバー部の剛性を調節することが可能となる。つまり、車両が旋回する際には、第2トーションバー部のバネレートが高められることによって、車体のローリングが抑制される。
また、このトーションバースプリングは、車両が旋回を終えて、直進走行に移行する際に、捩り回転力が消失するとともに捩れが復元する。したがって、このトーションバースプリングを使用したスタビライザは、従来の油圧式回転アクチュエータを備えたスタビライザのように、逆の捩り回転力を能動的に元に戻すような制御を必要としない。
また、このトーションバースプリングを使用したスタビライザは、第2トーションバー部のバネレートが可変であるので、従来の油圧式回転アクチュエータを備えたスタビライザのように、トーションバーに逆の捩り回転力を付与するための油圧発生装置を必要としない。
このトーションバースプリングでは、棒状トーションバースプリングと板状トーションバースプリングとが接続されて一体となっている。ここで、磁性流体が励磁されていない状態で、このトーションバースプリングに捩り回転力が加えられると、磁性流体は流動状態を維持しているので、板状トーションバースプリングがケーシングの中空部で磁性流体の影響を受けることなく捩られる。したがって、このトーションバースプリングでは、棒状トーションバースプリングと板状トーションバースプリングとが一体となっていることによって、このトーションバースプリングは不変のバネレートを有することになる。
その一方で、磁性流体が励磁手段によって励磁されると、中空部に封入された磁性流体は板状トーションバースプリング周りで固化する。その結果、板状トーションバースプリングを含む第2トーションバー部のバネレートが高められることによって、このトーションバースプリングはバネレートが高められる。
このトーションバースプリングでは、励磁手段が複数のコイルで構成されており、これらコイルに電流が供給されることによって、磁性流体が励磁される。そして、励磁された磁性流体は固化する。その一方で、これらコイルは、板状トーションバースプリングがケーシングの中空部内で延びる方向に沿うように配設されている。したがって、このトーションバースプリングによれば、各コイルに個別に電流を供給することによって、中空部内で固化する磁性流体の範囲を調節することができる。その結果、このトーションバースプリングでは、固化する磁性流体の範囲を調節することによって、バネレートが段階的に高められる。
請求項1に記載のトーションバースプリングによれば、このトーションバースプリングをスタビライザに使用した際に、従来の油圧式回転アクチュエータを備えたスタビライザのように、逆の捩り回転力を能動的に元に戻すような制御を必要としない。したがって、このトーションバースプリングによれば、制御が簡単なスタビライザを提供することができる。
また、このトーションバースプリングでは、従来の油圧式回転アクチュエータを備えたスタビライザのように、逆の捩り回転力を発生させるための油圧発生装置を必要としない。したがって、このトーションバースプリングによれば、車重が増大することがないので、車両の低燃費化を測ることができる。また、油圧発生装置を必要としないので、車両の低コスト化を図ることができる。
請求項2に記載のトーションバースプリングでは、トーションバーのバネレートを可変にするために磁性流体の固化作用を利用しているので、簡単な構造で請求項1に記載の発明と同様の効果を奏することができる。
請求項3に記載のトーションバースプリングによれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するほか、バネレートを段階的に高めることができるので、車両のローリングの抑制と、車両の乗り心地とのバランスをきめ細かく調節することができる。
請求項4に記載のトーションバースプリングでは、アーム部材に板状トーションバースプリングを捩るように、捩り回転力が付与された際に、そのバネレートを変化させることができる。したがって、このトーションバースプリングによれば、例えば、上下動をアーム部材で受け止めるような機構に好適に使用することができるので、トーションバースプリングの汎用性を広げることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係るトーションバースプリングをスタビライザとして使用した車両の概念図、図2は、本実施の形態に係るトーションバースプリングの斜視図、図3(a)は、図2のA−A線における断面図、図3(b)は、図3(a)のB−B線における断面図である。
図1に示すように、トーションバースプリング1は、車両3の左右のロアアーム2にリンクロッド4を介して取り付けられている。このトーションバースプリング1は、車両3のスタビライザを構成しており、車両3が旋回した際の車体のローリングを抑制するものである。
このトーションバースプリング1は、図2に示すように、後記する棒状トーションバースプリング10(図3(a))で構成される第1トーションバー部5と、この第1トーションバー部5に接続された第2トーションバー部6とを備えている。第1トーションバー部5は、第2トーションバー部6を挟み込むように第2トーションバー部6の左右に一対配置されている。そして、この第1トーションバー部5には、この第1トーションバー部5と同一の径及び同一の材質で形成された支持部7が接続されており、この支持部7には、第1トーションバー部5から延びる先端に、前記リンクロッド4(図1参照)とボルト締結するための孔7aが形成されている。
第2トーションバー部6は、図3(a)及び図3(b)に示すように、カラー部8と、板状トーションバースプリング9と、磁性流体11と、コイル12とを備えている。なお、カラー部8は、特許請求の範囲にいう「ケーシング」に相当し、コイル12は、特許請求の範囲にいう「励磁手段」に相当する。
カラー部8は、非磁性体で構成される円柱状部材であり、その長手方向に沿って延びる中空部8aを有している。この中空部8aは、カラー部8の一端で開口しており、この中空部8a内には、その開口から棒状トーションバースプリング10の先端が棒状トーションバースプリング10の軸周りに回転可能に挿入されている。
このカラー部8の中空部8aには、板状トーションバースプリング9が挿入されているとともに、磁性流体11が封入されている。そして、中空部8aの前記開口の近傍には、中空部8aから磁性流体11が漏出しないように、カラー部8と棒状トーションバースプリング10との間にシール部材13が配設されている。
板状トーションバースプリング9は、その一端側が、中空部8a内に挿入された棒状トーションバースプリング10の先端と接続されているとともに、この棒状トーションバースプリング10から中空部8a内に延びた他端側が、中空部8aの壁面、つまり、カラー部8と接続されている。
磁性流体11は、励磁されていない状態では、流動性を示すとともに、励磁された状態では、固化するものである。この磁性流体11としては、公知のものを使用することができ、例えば、鉄カルボニル粒子とシリコーンオイルとを含むものが挙げられる。
コイル12は、カラー部8の周囲を巻回するように配置されており、図示しない電源に接続されている。このコイル12は、通電されることによって、円柱状のカラー部8の軸方向に向かう磁束流MFを誘起するものである。つまり、磁性流体11は、この磁束流MFによって励磁されることとなる。このようなコイル12は、板状トーションバースプリング9がカラー部8の中空部8a内で延びる方向に沿うように複数配設されている。そして、これらコイル12のそれぞれは、次に説明するセパレータ14で両側から挟み込まれている。
セパレータ14は、磁性体で構成される略環状の板状部材であり、円柱状のカラー部8の軸方向に沿って複数配置されている。そして、セパレータ14は、その外周部でコイル12を挟み込むとともに、その内周縁が中空部8aに封入された磁性流体11と向き合うようになっている。このようにコイル12及びセパレータ14が組み付けられたカラー部8は、外筒15内に収容されるとともに、この外筒15内に固定されている。この外筒15の一端側には、棒状トーションバースプリング10を外筒15内に受け入れるための開口15aが形成されており、この開口15aを介して棒状トーションバースプリング10がカラー部8の中空部8a内に挿入されるようになっている。また、外筒15の他端側には、棒状トーションバースプリング10が接続されている。
次に、本実施の形態に係るトーションバースプリング1の動作について、適宜図面を参照しながら説明する。図4は、トーションバースプリング1を構成する第2トーションバー部6において、磁性流体11が励磁される様子を示した部分切り欠き斜視図、図5は、第2トーションバー部6を構成する板状トーションバースプリング9に捩り回転力が加えられた際に、板状トーションバースプリング9が変形した様子を示す斜視図、図6(a)は、トーションバースプリング1の端部1a(図2参照)に、上向きX(図2参照)の力が加わった際の、当該端部1aに加わった力と、当該端部1aの変位量との関係を示すグラフ、図6(b)は、図6(a)のグラフの変化点における板状トーションバースプリング9の様子を示す概念図である。
まず、第2トーションバー部6を構成する磁性流体11が励磁されていないときのトーションバースプリング1の動作について説明する。
図1に示すように、車両3の旋回時にこの車体がローリングしようとすると、タイヤ3aに上向きXの力が加わる。そして、タイヤ3aに上向きXの力が加わることによって、トーションバースプリング1の端部1aに対しても、図2に示すような上向きXの力が加わる。また、このような上向きXの力が端部1aに加わることによって、第1トーションバー部5、つまり棒状トーションバースプリング10(図3(a)参照)には、捩り回転力が発生する。そして、この捩り回転力は、棒状トーションバースプリング10に接続された板状トーションバースプリング9(図3(a)参照)に伝達される。そして、板状トーションバースプリング9の先端は、カラー部8(図3(a)参照)に接続されているので、この捩り回転力によって、棒状トーションバースプリング10及び板状トーションバースプリング9は捩られる。このとき、磁性流体11は、励磁されていないので流動状態を維持している。したがって、板状トーションバースプリング9は、カラー部8の中空部8a内で磁性流体11の影響を受けることなく捩られる。
その一方で、捩られた棒状トーションバースプリング10及び板状トーションバースプリング9は、その復元力でトーションバースプリング1の端部1aにおける上向きXの力に抗するように働く。その結果、タイヤ3aにかかる上向きXの力が軽減されることによって、車体のローリングは抑制される。
次に、第2トーションバー部6を構成する磁性流体11が励磁されるときのトーションバースプリング1の動作について説明する。
まず、図3(b)に示すように、第2トーションバー部6を構成するコイル12に図示しない電源から電流Iが供給されると、図3(a)に示すように、磁性流体11が封入されたカラー部8の中空部8aには、磁束流MFが誘起される。その結果、中空部8aの磁性流体11は励磁されることによって固化する。
次に、図4に示すように、コイル12aに電流I(図3(b)参照)を供給し、コイル12bに電流Iを供給しない場合について説明する。コイル12aに電流Iを供給すると、中空部8aで誘起された磁束流MFは、セパレータ14が磁性体で構成されているため、セパレータ14及び磁性流体11を伝わるループを形成する。その一方で、電流Iが供給されないコイル12bは、磁束流MFを誘起しない。したがって、磁性流体11には、固化された領域11aと固化されない領域11bとが形成される。
ところで、このような第2トーションバー部6において、前記したと同様に、捩り回転力が板状トーションバースプリング9に加わると、板状トーションバースプリング9は、図5に示すように、固化された磁性流体11に囲まれた板状トーションバースプリング部分9aが捩られずに、固化されない磁性流体11に囲まれた板状トーションバースプリング部分9bのみが捩られる。つまり、この第2トーションバー部6は、電流Iを供給するコイル12の数を調節することによって、磁性流体11が固化された領域11a(図4参照)と固化されない領域11b(図4参照)との比率を変えれば、第2トーションバー部6のバネレートを段階的に変化させることができる。したがって、このような第2トーションバー部6を備えるトーションバースプリング1では、前記したようにトーションバースプリング1の端部1aに上向きXの力が加わった際に、その復元力は段階的に調節することができる。
なお、このようなトーションバースプリング1において、トーションバースプリング1の端部1aに、上向きXの力が加わった際の、当該端部1aに加わった力と、当該端部1aの変位量との関係は、図6(a)に示すグラフのようになる。つまり、図6(a)に示すように、磁性流体11が励磁されておらず、固化していない場合(図6(a)中、L1で示す)は、板状トーションバースプリング9が磁性流体11の影響を受けずに捩れていくので、後記する変化点に至るまでの、トーションバースプリング1の端部1aに加わった力に対するトーションバースプリング1の変位量は大きい。また、磁性流体11が部分的に励磁されることによって部分的に固化した場合(図6(a)中、L2で示す)は、磁性流体11が固化された領域11a(図4参照)における板状トーションバースプリング9は捩られないので、後記する変化点に至るまでの、トーションバースプリング1の端部1aに加わった力に対するトーションバースプリング1の変位量はL1に比べて小さい。
ここで、変化点について説明すると、カラー部8の中空部8a内で捩られる板状トーションバースプリング9は、トーションバースプリング1の端部1aに加わった力が増大していくにしたがって、その変位量を増大させていくが、図6(b)に示すように、板状トーションバースプリング9が、中空部8aの壁面、つまりカラー部8に接触すると、トーションバースプリング1の端部1aに加わった力が増大したとしても、板状トーションバースプリング9の変位量は、それ以上に増大しない。その結果、トーションバースプリング1では、棒状トーションバースプリング10が捩られることによる変位量の増大が支配的になる。したがって、トーションバースプリング1の端部1aに加わった力に対するトーションバースプリング1の変位量は小さくなる。つまり、変化点とは、板状トーションバースプリング9が、カラー部8に接触することによって、トーションバースプリング1の変位量が小さくなるように変化する点をいう。
また、磁性流体11の全てが励磁されることによって磁性流体11の全てが固化した場合(図6(a)中、L3で示す)は、板状トーションバースプリング9が捩られないので、棒状トーションバースプリング10のみが捩られる。その結果、トーションバースプリング1の端部1aに加わった力に対するトーションバースプリング1の変位量は、L1及びL2に比べて小さい。なお、板状トーションバースプリング9が捩られないので、L3では、変化点が現れない。
このように、本実施の形態に係るトーションバースプリング1は、図6(a)から明らかなように、磁性流体11を励磁して固化させることによってバネレートの変化の幅は大きくなる。
以上のような本実施の形態に係るトーションバースプリング1によれば、車両3が旋回を終えて、直進走行に移行する際に、それ自体の復元力によって捩れが復元するので、従来のスタビライザに設けられていた油圧式回転アクチュエータ等を車両3に搭載する必要がない。したがって、このトーションバースプリング1によれば、車重が増大することがないので、車両3の低燃費化を測ることができる。また、油圧式回転アクチュエータを必要としないので、車両3の低コスト化を図ることができる。また、油圧式回転アクチュエータを必要としないので、スタビライザの制御が複雑化しない。
また、このトーションバースプリング1では、第2トーションバー部6のバネレートを可変にするために磁性流体11の固化作用を利用しており、しかも、磁性流体11の固化する割合(比率)を調節することによってバネレートを段階的に高めることができるので、車両3のローリングの抑制と、車両3の乗り心地とのバランスをきめ細かく調節することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態には限定されない。本実施の形態では、板状トーションバースプリング9と棒状トーションバースプリング10とを接続するように構成したが、次のような参考例としてのトーションバースプリングを挙げることができる。
このトーションバースプリングは、前記実施の形態に係るトーションバースプリング1において、板状トーションバースプリング9に接続された棒状トーションバースプリング10に代えて後記アーム部材を板状トーションバースプリング9に接続するとともに、前記実施の形態に係るトーションバースプリング1において、カラー部8に接続された板状トーションバースプリング9の一端を自由端に変更した以外は、前記実施の形態に係るトーションバースプリング1の第2トーションバー部6(図3参照)と同様に構成されている。
このトーションバースプリング21は、図7に示すように、板状トーションバースプリング9がカラー部8の中空部8a内で延びるとともに、板状トーションバースプリング9の一端には、アーム部材16が取り付けられている。そして、このアーム部材16は、板状トーションバースプリング9が延びる方向と交差する方向に延びるように板状トーションバースプリング9に配置されている。
このトーションバースプリング21では、板状トーションバースプリング9が延びる方向を軸としてアーム部材16が回動する際に、板状トーションバースプリング9が捩られる。その一方で、前記実施の形態と同様にして、コイル12で磁性流体11が励磁されることによってトーションバースプリング21のバネレートが可変になっている。
このようなトーションバースプリング21は、例えば、公知のアクティブスタビライザに取り付けて使用することができる。なお、このようなアクティブスタビライザにトーションバースプリング21に取り付ける際には、トーションバースプリング21のアーム部材16側を、アクティブスタビライザのサスペンションアームに取り付け、そして、トーションバースプリング21の外筒15側をアクティブスタビライザの駆動系に取り付ければよい。
このようなトーションバースプリング21によれば、前記したアクティブスタビライザに適用される場合のように、上下動をアーム部材16で受け止めるような機構に好適に使用することができるので、トーションバースプリングの汎用性が広がる。
本実施の形態に係るトーションバースプリングをスタビライザとして使用した車両の概念図である。 本実施の形態に係るトーションバースプリングの斜視図である。 (a)は、図2のA−A線における断面図であり、(b)は、(a)のB−B線における断面図である。 本実施の形態に係るトーションバースプリングを構成する第2トーションバー部において、磁性流体が励磁される様子を示した部分切り欠き斜視図である。 第2トーションバー部を構成する板状トーションバースプリングに捩り回転力が加えられた際に、板状トーションバースプリングが変形した様子を示す斜視図である。 (a)は、本実施の形態に係るトーションバースプリングの端部(図2参照)に、上向きX(図2参照)の力が加わった際の、当該端部に加わった力と、当該端部の変位量との関係を示すグラフであり、(b)は、(a)のグラフの変化点における板状トーションバースプリングの様子を示す概念図である。 参考例に係るトーションバースプリングの部分切り欠き斜視図である。
符号の説明
1,21 トーションバースプリング
5 第1トーションバー部
6 第2トーションバー部
8 カラー部(ケーシング)
8a 中空部
9 板状トーションバースプリング
10 棒状トーションバースプリング
11 磁性流体
12 コイル(励磁手段)
16 アーム部材

Claims (1)

  1. バネレートが不変の第1トーションバー部と、前記第1トーションバー部に接続されるとともに、バネレートが可変の第2トーションバー部とを備えるトーションバースプリングであって、
    前記第1トーションバー部が、棒状トーションバースプリングで構成されており、
    前記第2トーションバー部が、中空部を有するケーシングと、
    前記ケーシングの前記中空部に挿入されるとともに、前記中空部内で延びた一端が前記棒状トーションバースプリングに接続された板状トーションバースプリングと、前記ケーシングの中空部に封入された磁性流体と、前記磁性流体を励磁するコイルと、磁性体からなるセパレータとで構成されており、
    前記板状トーションバースプリングは、前記棒状トーションバースプリングから前記中空部内で延びた他端が前記中空部の軸方向端部の壁面と接続されて捻りが可能となっており、
    前記コイルは、前記板状トーションバースプリングが前記中空部内で延びる方向に沿うように前記ケーシングに複数配設され、前記セパレータは、各コイル同士の間のそれぞれに配置されてこのセパレータと前記磁性流体とを伝わる磁束流のループを形成するとともに、前記複数のコイルのうち電流を供給する数が調節されるように構成されていることを特徴とするトーションバースプリング。
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