JP2009257497A - 減衰力可変ダンパ - Google Patents

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実 樋口
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Abstract

【課題】 製造コストや電力消費の低減等を実現減衰力可変ダンパを提供する。
【解決手段】 ダンパ6は、作動油が充填された円筒状のシリンダ12と、シリンダ12に対して軸方向に摺動するタービンロッド13と、タービンロッド13の先端に装着されてシリンダ12内を上部液室14と下部液室15とに区画する軸流タービン16と、シリンダ12の上端に設置されたモータ・ジェネレータユニット19とを有している。軸流タービン16は、タービンロッド13の下端に固着/一体化され、その外周側に右に捻れた複数のタービンブレード26を備えている。したがって、軸流タービン16が右回転すると下部液室15の作動油が上部液室14に導入され、軸流タービン16が左回転すると上部液室14の作動油が下部液室15に導入される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、減衰力が電気的に可変制御される減衰力可変ダンパに係り、詳しくは、製造コストや電力消費の低減等を実現する技術に関する。
近年、自動車のサスペンションに用いられる筒型ダンパでは、乗り心地や操縦安定性の向上を図るべく、減衰力の可変制御が可能な減衰力可変ダンパが種々開発されている。減衰力可変ダンパとしては、オリフィス面積を変化させるロータリバルブをピストンに設け、このロータリバルブをアクチュエータによって回転駆動して減衰力を可変制御する機械式のものの他、磁性流体を作動流体として用い、ピストンと一体に形成された電磁コイルによって磁性流体の粘度(すなわち、減衰力)を可変制御するものも出現している(特許文献2参照)。
特開昭62−18775号公報
上述した特許文献1の減衰力可変ダンパは、構成の簡素化や応答性の向上等を図ることができる反面、以下に述べるいくつかの問題を有していた。例えば、磁性流体は、界面活性剤で覆われた強磁性微粒子(マグネタイトやフェライト等)をベース液(イソパラフィンやパーフルオロポリエーテル等)中に均一かつ高密度に分散させたものであるが、非常に高価であることから減衰力可変ダンパの製造コストも高くなってしまう。また、減衰力の制御(すなわち、電磁コイルへの通電)に大きな電力が消費されるため、車載バッテリに容量の大きなもの(大型かつ大重量のもの)が必要となるとともに、エンジンにおいてもオルタネータの駆動負荷が増大して燃費の悪化がもたらされる。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、製造コストや電力消費の低減等を実現減衰力可変ダンパを提供することを目的とする。
第1の発明は、流体が充填されるとともに車体側部材と車輪側部材とのどちらか一方に連結されたシリンダと、前記シリンダを一側液室と他側液室とに区画するとともに、当該シリンダ内を軸方向に移動可能な軸流タービンと、前記車体側部材と車輪側部材とのどちらか他方に前記軸流タービンに連結するタービンロッドと、前記軸流タービンを回転駆動するタービン駆動手段とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明に係る減衰力可変ダンパにおいて、前記軸流タービンは、前記タービンロッドを介して前記タービン駆動手段に連結されたことを特徴とする。
また、第3の発明は、第2の発明に係る減衰力可変ダンパにおいて、前記タービン駆動手段は、電気モータを含むとともに、前記タービンロッドの回転エネルギを電気エネルギに変換する発電手段を兼ねたことを特徴とする。
第1の発明によれば、例えば、タービン駆動手段によって軸流タービンを一方向に回転させると、例えば一側液室から他側液室への流体が導入が行われ、他側液室の容積を圧縮させる方向の外力が加わった場合においても、その外力への抗力(減衰力)が増大する。また、軸流タービンを回転させないと、一側液室と他側液室との間での流体が導入が行われず、一側液室や他側液室の容積を圧縮させる方向の外力への抗力(減衰力)が減少する。また、第2の発明によれば、軸流タービンとタービンロッドとの間にタービン駆動手段を設置する必要がなくなり、減衰力可変ダンパの設計や製造が容易となる。また、第3の発明によれば、減衰力が要求されない状況において、減衰力可変ダンパの伸縮動に伴う軸流タービンの回転力を充電用の電気エネルギとすることができ、車載バッテリの小型軽量化やエンジンにおけるオルタネータ駆動負荷の低減等を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明を4輪自動車のリヤサスペンション用減衰力可変ダンパに適用した一実施形態を詳細に説明する。
図1は実施形態に係るリヤサスペンションの斜視図であり、図2は実施形態に係るダンパの縦断面図であり、図3は図2中のIII部拡大図であり、図4は実施形態に係るピストンの分解斜視図である。
《実施形態の構成》
図1に示すように、本実施形態のリヤサスペンション1は、いわゆるH型トーションビーム式サスペンションであり、左右のトレーリングアーム2,3や、両トレーリングアーム2,3の中間部を連結するトーションビーム4、懸架ばねである左右一対のコイルスプリング5、左右一対のダンパ6等から構成されており、左右のリヤホイール7,8を懸架している。ダンパ6は、軸流タービン内蔵型の減衰力可変型ダンパであり、トランクルーム内等に設置されたダンパECU9と電流制御ユニット10とによってその減衰力が可変制御される。
<ダンパ>
図2に示すように、本実施形態のダンパ6は、モノチューブ式(ド・カルボン式)であり、作動油が充填された円筒状のシリンダ12と、このシリンダ12に対して軸方向に摺動するタービンロッド13と、タービンロッド13の先端に装着されてシリンダ12内を上部液室(一側液室)14と下部液室(他側液室)15とに区画する軸流タービン16と、シリンダ12の下部に高圧ガス室17を画成するフリーピストン18と、シリンダ12の上端に設置されたモータ・ジェネレータユニット(タービン駆動手段)19と、タービンロッド13に対して相対回転自在かつ同軸に配置された上部スタッド20と、タービンロッド13等への塵埃の付着を防ぐカバー21と、フルバウンド時における緩衝を行うバンプストップ22とを主要構成要素としている。
シリンダ12は、下端のアイピース12aに嵌挿されたボルト31を介して、車輪側部材であるトレーリングアーム2の上面に連結されている。また、上部スタッド20は、一対のブッシュ32とナット33とを介して、車体側部材であるダンパベース(ホイールハウス上部)34に連結されている。
<軸流タービン>
軸流タービン16は、タービンロッド13の下端に固着/一体化され、その外周側に右に捻れた複数のタービンブレード26を備えている。したがって、軸流タービン16が右回転すると下部液室15の作動油が上部液室14に導入され、軸流タービン16が左回転すると上部液室14の作動油が下部液室15に導入される。
<モータ・ジェネレータユニット>
モータ・ジェネレータユニット19は、上下分割式のハウジング40と、ハウジング40内に保持された比較的大径の(歯数が多い)タービンギヤ41と、ハウジング40内に収容されたモータ・ジェネレータ42と、モータ・ジェネレータ42のシャフト43に一体化された比較的小径の(歯数が少ない)モータギヤ44と、ハウジング40にその外輪が保持された上下一対のベアリング45とを有している。タービンギヤ41は、タービンロッド13に一体的に連結されるとともに、ベアリング45を介してハウジング40に回転自在に支持されている。モータギヤ44は、タービンギヤ41に噛み合っており、モータ・ジェネレータ42の駆動力を減速してタービンギヤ41(すなわち、タービンロッド13)に伝達する。
<電流制御ユニット>
電流制御ユニット10は、昇圧回路やPWM回路、スイッチ素子等から構成され、車載バッテリ23とモータ・ジェネレータ42との間に介装されている。電流制御ユニット10は、ダンパECU9から入力した制御信号によって制御され、車載バッテリ23からモータ・ジェネレータ42に駆動電流を供給する、あるいは、モータ・ジェネレータ42の発生電流を車載バッテリ23に供給する。
《実施形態の作用》
自動車が走行を開始すると、ダンパECU9は、前後Gセンサ、横Gセンサ、および上下Gセンサから得られた車体の加速度や、車速センサから入力した車体速度、車輪速センサから得られた各車輪の回転速度等に基づき、各車輪についてダンパ6の目標減衰力を設定して電流制御ユニット10に制御指令を出力する。
例えば、高速旋回走行時等には、自動車の車体に大きな横加速度が作用する。そこで、ダンパECU9は、各ダンパ6の減衰力を高めて旋回外側へのロールを抑制すべく、電流制御ユニット10を介して、車載バッテリ23からの電流をモータ・ジェネレータ42に供給する。この際、旋回内側のダンパ6については、図3(a)に示すように、下部液室15内の作動油を上部液室14側に導入させるように、軸流タービン16を所定速度で右回転させる。これにより、上部液室14の圧力が上昇してダンパ6が伸び難くなり(すなわち、伸び側の減衰力が発生し)、車体の旋回内側における浮き上がりが抑制される。また、旋回外側のダンパ6については、図3(b)に示すように、上部液室14内の作動油を下部液室15側に導入させるように、軸流タービン16を所定速度で左回転させる。これにより、下部液室15内の圧力が上昇してダンパ6が縮み難くなり(すなわち、縮み側の減衰力が発生し)、車体の旋回外側における沈み込みが抑制される。
一方、自動車が平坦路を走行する際等において、ダンパECU9は、ダンパ6の減衰力を発生させず(すなわち、車載バッテリ23からの電流をモータ・ジェネレータ42に供給せず)、モータ・ジェネレータ42から車載バッテリ23に電力が供給されるように電流制御ユニット10に制御指令を出力する。
小さな凹凸が存在する路面を自動車が走行すると、ダンパ6は短いストロークをもって伸縮する。ダンパ6が伸縮すると、図4(a),(b)に示すように、シリンダ12に対して上下に相対動する軸流タービン16は作動油によって回転させられ、タービンギヤ41の歯数がモータギヤ44の歯数より多いため、モータ・ジェネレータ42は左右どちらかの回転方向に比較的高速で回転する。すると、モータ・ジェネレータ42は発電機として働いて電力を発生し、その電力が車載バッテリ23に供給される(車載バッテリ23が充電される)。これにより、車載バッテリ23が比較的小容量のものであっても、ダンパ6による電力消費が緩和されてバッテリの放電が起こり難くなる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明はこの実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態は4輪自動車のリヤサスペンションを構成する減衰力可変式ダンパに本発明を適用したものであるが、本発明は、フロントサスペンション用の減衰力可変式ダンパにも適用できるし、2輪自動車等の減衰力可変ダンパ等にも適用可能である。また、上記実施形態では、タービン駆動手段として、シリンダの外部にモータ・ジェネレータを設けたが、タービンロッドと軸流タービンとの間にモータ・ジェネレータを介装させるような構成を採ってもよい。その他、軸流タービン等の具体的形状やダンパの具体的構成、電流制御の具体的方法等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
実施形態に係るリヤサスペンションの斜視図である。 実施形態に係るダンパの縦断面図である。 実施形態に係るダンパの減衰力発生時における作動を示す説明図である。 実施形態に係るダンパの発電時における作動を示す説明図である。
符号の説明
2 トレーリングアーム(車輪側部材)
6 ダンパ
12 シリンダ
13 ピストンロッド
14 上部液室(一側液室)
15 下部液室(他側液室)
16 軸流タービン
19 モータ・ジェネレータユニット(タービン駆動手段)
34 ダンパベース(車体側部材)

Claims (3)

  1. 流体が充填されるとともに車体側部材と車輪側部材とのどちらか一方に連結されたシリンダと、
    前記シリンダを一側液室と他側液室とに区画するとともに、当該シリンダ内を軸方向に移動可能な軸流タービンと、
    前記車体側部材と車輪側部材とのどちらか他方に前記軸流タービンに連結するタービンロッドと、
    前記軸流タービンを回転駆動するタービン駆動手段と
    を備えたことを特徴とする減衰力可変ダンパ。
  2. 前記軸流タービンは、前記タービンロッドを介して前記タービン駆動手段に連結されたことを特徴とする、請求項1に記載された減衰力可変ダンパ。
  3. 前記タービン駆動手段は、電気モータを含むとともに、前記タービンロッドの回転エネルギを電気エネルギに変換する発電手段を兼ねたことを特徴とする、請求項2に記載された減衰力可変ダンパ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116006621A (zh) * 2022-12-31 2023-04-25 重庆大学 具有阿基米德发电装置的混合式能量收集磁流变阻尼器

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