JP2000021014A - 収差補正方法及び収差補正装置 - Google Patents
収差補正方法及び収差補正装置Info
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Abstract
する。 【解決手段】 レーザ光は、対物レンズ6により集束さ
れて光磁気ディスク1に照射され、反射する。反射光は
位相ビームスプリッタ9でP波とS波とに分光され、P
波はプッシュプルトラッキング制御部90に与えられ、
S波は収差補正部10に与えられる。収差補正部10は
光検出器11,トラッキング制御部12,厚み/フォー
カス制御部13及びチルト制御部14を備えている。光
検出器11はS波を受光し、各制御部に与える制御信号
を演算して出力し、トラッキング制御部12,厚み/フ
ォーカス制御部13及びチルト制御部14からは、各制
御信号が零となるように対物レンズ6を移動せしめる信
号が出力される。
Description
を照射し、その反射光を利用して情報を記録,再生する
際に生じる収差を補正する方法及び装置に関する。
ラ及びディジタルビデオの普及に伴い、コンピュータで
の映像情報処理が活発に行なわれ、これに従って大容量
の記憶装置が要望されている。光ディスクは大容量,可
換性,ランダムアクセスが可能であること等の特徴から
この用途に最適であり、DVD(digital video disk)
をはじめとする大容量化への研究が進展している。
集光スポットを小さくする必要がある。スポット径は
(λ/NA,λ:波長,NA:開口数)に比例するの
で、NAを高めることによりスポット径は微細化され
る。しかしながら、NAが高いほどチルトに起因する収
差、又は基板の厚さ誤差に起因する収差が大きくなると
いう問題があった。
の高NAの対物レンズを使用したDVDでは、基板のチ
ルトによる収差を小さくするために、0.6 mmの厚みの
貼り合わせ基板を用いている。また磁界変調方式を用い
た次世代の光磁気ディスクにも同様に0.6 mmの厚みの
単板を用いている。さらにNAを高くするためには基板
の厚みをさらに薄くすることが望ましいが、単板の場合
には基板の反りのためにチルトが大きくなる虞がある。
厚みが0.1mm 以下の基板を用いた光ディスクでは、基板
の磁性膜と反対の側に補強基板を貼り合わせる必要があ
る。この場合はチルトは低減されるが、補強基板の厚み
分だけ光ヘッドと磁性膜との間の距離が遠くなるので、
磁界変調記録が困難であるという問題があった。また、
厚みが0.1mm 以下の基板では、基板の厚みが異なること
により、従来の記録/再生装置との互換性がとり難いと
いう問題があった。
光ディスク毎の基板の厚み変動及びトラックに沿った方
向の基板の厚み変動により記録/再生時に受ける影響、
特に収差が大きくなり、集光が不完全になるという問題
があった。
を検出し、検出結果に応じて例えば対物レンズの傾きを
制御することにより、光ディスクのチルト補正が行なわ
れている。この補正方法は、情報の記録,再生とは無関
係な光ディスクの位置に照射された光の反射光を用いて
チルトを検出し、検出結果に応じて記録/再生用のレー
ザ光と光ディスクとの間の相対的チルトを補正するよう
になっている。これによりチルトが補正され、情報が正
確に記録/再生される。しかしながら、光ディスク上の
チルト検出の位置と記録/再生位置とにずれがあるため
に、情報の記録/再生位置のチルトが正確に検出されて
おらず、また、補正精度がチルト検出の光学系及び情報
の記録再生の光学系の組立て誤差に大きく影響されると
いう問題があった。
ルト(以下、ラジアルチルトという)は比較的検出し易
いが、トラック幅方向に交わる方向のチルト、例えば光
ディスクのトラック接線方向のチルト(以下、タンジェ
ンシャルチルトという)は、ディスク一回転を周期とす
る交流成分がほとんどであるために、上述したチルト検
出方法では、検出位置と補正位置とが異なるので正確に
補正できないこと、応答速度が遅いために高速制御でき
ないことなどの問題があった。また、タンジェンシャル
チルトはラジアルチルトに比較して小さいので補正の必
要性は問われなかったが、光記録媒体の記録密度の向上
に伴い、タンジェンシャルチルトの補正が重要視されて
きた。
置が、特開平6−162541号公報にて提案されている。こ
の装置は光ディスクの記録再生装置であり、光ディスク
の平坦な領域での反射光を光検出器により受光し、光検
出器が有する各分割領域の光強度によりチルトを検出す
る。光ディスクにレーザ光を集束する対物レンズには4
方にアクチュエータが取付けられており、フォーカス制
御、トラッキング制御及びチルト制御を行なう。4つの
アクチュエータはチルトの検出結果に応じて独立駆動
し、ラジアルチルト及びタンジェンシャルチルトを補正
するようになっている。この装置によりタンジェンシャ
ルチルトを高速制御により正確に補正可能であるが、光
ディスクの平坦な領域でチルトを検出するために、情報
の記録/再生と同時にチルト補正を行なうことができな
いという問題があった。
のであり、基板の厚み変動,チルト,フォーカスエラー
及びトラッキングエラーの夫々に起因する収差を検出
し、検出結果に基づいて各別の補正を行ない、高精度に
情報の記録,再生を行なう収差補正方法及び収差補正装
置を提供することを目的とする。また、チルトに起因す
る収差の検出により、複雑な検出機構を用いることなく
チルトを補正でき、高NAの対物レンズを用い、且つ、
基板を薄くしてもチルトを低減できる収差補正方法及び
収差補正装置を提供することを目的とする。
板の厚み変動に対する補正を行なうことができる収差補
正方法及び収差補正装置を提供することを目的とする。
さらにまた、収差の検出によりフォーカス制御及びトラ
ッキング制御を光検出器を兼用して行い、光学系の構成
部品の簡易化が図れる収差補正装置を提供することを目
的とする。
上の光ヘッドのシークの方向を検出して、正確なシーク
動作を行なう収差補正装置を提供することを目的とす
る。さらにまた、受光面を同一面内で略90°回転させ
た光検出器を用いて、トラック幅方向に交わる方向のチ
ルトを検出する収差補正装置を提供することを目的とす
る。
媒体に照射する光の反射光を用いてトラック幅方向及び
これに交わる方向のチルトを検出し、これを補正するこ
とにより、情報の記録/再生と同時にチルト補正が行な
える収差補正装置を提供することを目的とする。
方法は、光記録媒体に照射したビーム光の反射光を用い
て、情報の記録/再生時の収差を補正する方法であっ
て、複数の収差要因に起因して生じた収差を、前記反射
光の回折光による干渉領域での強度分布に基づいて、各
収差要因に対して検出する過程と、前記検出の結果に応
じて前記収差要因の夫々を補正することにより、情報の
記録/再生時の収差を補正する過程とを有することを特
徴とする。
れたビーム光の反射光は、回折光により、ビーム光を集
光する光学手段、例えば対物レンズ上にトラックの幅方
向の強度分布を有する干渉領域を有している。この強度
分布は、情報の記録,再生時に生じる収差の要因によっ
て固有の分布を示すことを発明者らは見出した。この強
度分布、即ち回折パターンが各収差要因に固有であるこ
とに着目し、収差要因夫々の収差の程度を検出する。こ
の検出信号を、各収差要因を補正するための制御信号と
して用い、制御信号の振幅が零となるようにビーム光の
照射位置及び基板に対するチルトを変更せしめることに
より、収差を補正するができる。
体に照射したビーム光の反射光を用いて、情報の記録/
再生時の収差を補正する方法であって、前記ビーム光と
前記光記録媒体との間の相対的なチルトに起因する収差
を、前記反射光の回折光による干渉領域での強度分布に
基づいて検出する過程と、前記検出の結果に応じてチル
トを補正することにより、情報の記録/再生時の収差を
補正する過程とを有することを特徴とする。
じた収差に固有の回折パターンに基づいてチルトの収差
を検出する。この検出信号に基づいてチルトを補正でき
る。光記録/再生装置のサーボ系回路を用いてチルトを
補正できるので装置が小型化され、また、光記録媒体の
基板が厚い場合でもチルトを低減できる。
体に照射したビーム光の反射光を用いて、情報の記録/
再生時の収差を補正する方法であって、フォーカスエラ
ーに起因する収差を、前記反射光の回折光による干渉領
域での強度分布に基づいて検出する過程と、前記検出の
結果に応じてフォーカスエラーを補正することにより、
情報の記録/再生時の収差を補正する過程とを有するこ
とを特徴とする。
起因して生じた収差に固有の回折パターンに基づいてフ
ォーカスエラーの収差を検出する。この検出信号に基づ
いてフォーカスエラーを補正できる。トラッキングエラ
ー制御と同じ光検出器を用いてフォーカス制御ができる
ので、装置の小型化が図られる。
体に照射したビーム光の反射光を用いて、情報の記録/
再生時の収差を補正する方法であって、前記光記録媒体
が有する基板の厚み変動に起因する収差を、前記反射光
の回折光による干渉領域での強度分布に基づいて検出す
る過程と、基板の厚み変動に起因して生じた収差を、前
記検出の結果に応じてフォーカス調整を通じて補正する
ことにより、情報の記録/再生時の収差を補正する過程
とを有することを特徴とする。
因して生じた収差に固有の回折パターンに基づいて厚み
変動の収差を検出する。この検出信号に基づいて基板の
厚み変動による収差を補正でき、厚み変動による影響を
なくすことができる。
において、前記収差を検出する過程では、前記光記録媒
体と前記ビーム光との間の相対的なチルトの検出信号、
前記光記録媒体が有する基板の厚み変動及びフォーカス
エラーの検出信号、並びにトラッキングエラーの検出信
号が求められ、前記収差を補正する過程は、トラッキン
グエラーの補正に先立ち、前記ビーム光が前記光記録媒
体上で合焦すべく制御する擬似フォーカス制御過程と、
該擬似フォーカス制御過程での前記厚み変動及びフォー
カスエラーの検出信号の振幅の中間値を求める過程と、
前記トラッキングエラーの検出信号を用いてトラッキン
グエラーを補正する過程と、前記中間値を基準にして前
記厚み変動及びフォーカスエラーの検出信号を用いてフ
ォーカスエラーを補正する過程と、前記チルトの検出信
号を用いてチルトを補正する過程とを有することを特徴
とする。
変動,フォーカスエラー及びトラッキングエラーの夫々
の収差を検出することによりこれらを補正して、情報の
記録,再生時の収差を補正できる。
において、前記擬似フォーカス制御過程は、前記ビーム
光を集束する光学手段と前記光記録媒体との間隔を変化
させる過程と、該変化の期間に別経路にて得られるフォ
ーカス制御信号に基づいてフォーカス制御を行なう過程
とを有することを特徴とする。
を補正する以前に、例えばフーコー法などにより検出さ
れたフォーカス制御信号に基づいて大まかにフォーカス
制御を行なうことにより、高精度なフォーカス制御を行
なう前段過程とする。
において、前記擬似フォーカス制御過程は、前記ビーム
光を集束する光学手段と前記光記録媒体との間隔を変化
させる過程と、該変化の期間の前記トラッキングエラー
の検出信号のレベルと所定値との差分値が零になるよう
にフォーカス制御を行なう過程とを有することを特徴と
する。
を補正する以前に、トラッキングエラーによる収差の検
出信号を用いて大まかにフォーカス制御を行なうことに
より、高精度なフォーカス制御を行なう前段過程とす
る。これにより、通常のフォーカス制御部が不必要とな
り、装置の小型化が図られる。
体に照射したビーム光の反射光を用いて、情報の記録/
再生時の収差を補正する装置であって、前記反射光の回
折光による干渉領域での強度分布に基づいて、複数の収
差要因に起因して生じた収差を各収差要因に対して検出
する少なくとも1つの光検出器と、夫々の検出結果に応
じて各収差要因を補正する補正部とを備えることを特徴
とする。
有の強度分布に基づいて、各収差要因の収差の程度を光
検出器により検出する。この検出信号を、各収差要因を
補正するための制御信号として用い、制御信号の振幅が
零となるようにビーム光の照射位置及び基板に対するチ
ルトを変更せしめることにより、収差を補正することが
できる。
体に照射したビーム光の反射光を用いて、前記光記録媒
体のトラックに情報を記録/再生する際の収差を補正す
る装置であって、前記ビーム光を集束せしめる対物レン
ズと、該対物レンズを3次元的に移動せしめるアクチュ
エータと、前記反射光が入射され、複数の収差要因に起
因して生じた収差を検出し、各収差要因を補正する収差
補正部とを備え、該収差補正部は、入射された反射光が
前記トラックの幅方向に対応する方向に分けて受光さ
れ、夫々の受光強度を演算して各収差要因に対する収差
の検出信号を出力する少なくとも1つの光検出器と、前
記光記録媒体と前記ビーム光との間の相対的なチルトに
対する収差の第1検出信号が与えられ、これに基づいて
チルトを補正するチルト制御部、前記光記録媒体が有す
る基板の厚み変動及びフォーカスエラーに対する収差の
第2検出信号が与えられ、これに基づいて基板の厚み変
動及びフォーカスエラーを補正する厚み及びフォーカス
制御部、及びトラッキングエラーに対する収差の第3検
出信号が与えられ、これに基づいてトラッキングエラー
を補正するトラッキング制御部のうち少なくとも1つと
を備えることを特徴とする。
変動,フォーカスエラー及びトラッキングエラーの少な
くとも1つを、検出された各収差に応じて補正すること
により、情報の記録,再生時の収差を補正することがで
きる。
明において、前記チルトは光記録媒体のトラック幅方向
に対して傾斜を有する第1方向チルトであり、前記光検
出器の少なくとも1つは、受光面の前記反射光のトラッ
ク幅方向の一側に第1の受光領域を、他側に第2の受光
領域を有し、前記第1の受光領域及び前記第2の受光領
域の夫々は内周側領域と外周側領域とに分割してあるこ
とを特徴とする。
の、反射光の干渉領域に対応する第1及び第2の受光領
域を内周側と外周側とに分割してあるので、トラック幅
方向に対して傾斜を有する第1方向チルト、即ちラジア
ルチルト起因の収差に固有の干渉パターンに基づいてお
り、ラジアルチルト検出が可能となる。
明において、前記第1方向チルトの第1検出信号RTL
TESは、RTLTES=(A1+A2+k1(B3+
B4))−k2((A3+A4)+k1(B1+B
2))で求められることを特徴とする。但し、(A1+
A2)は前記第1の受光領域の外周側領域の光強度,
(A3+A4)は前記第2の受光領域の外周側領域の光
強度,(B1+B2)は前記第1の受光領域の内周側領
域の光強度,(B3+B4)は前記第2の受光領域の内
周側領域の光強度,k1,k2は実数である。
を、ラジアルチルト起因の収差に固有の干渉パターンに
基づいて分割し、これら分割領域が受光した光強度を用
いてラジアルチルトによる収差の検出信号を求めてい
る。
明において、前記光検出器の少なくとも1つは、受光面
の前記反射光のトラック幅方向の一側に第1の受光領域
を、他側に第2の受光領域を有し、前記第1の受光領域
及び前記第2の受光領域の夫々は、前記受光面に対する
中央側領域と周縁側領域とに分割され、前記基板の厚み
変動及びフォーカスエラーの第2検出信号THESは、 THES=(A1+B1+k1(A3+B3))−k2
((A2+B2)+k1(A4+B4)) で求められることを特徴とする。但し、(A1+B1)
は前記第1の受光領域の前記受光面に対する周縁側領域
の光強度,(A3+B3)は前記第2の受光領域の前記
受光面に対する周縁側領域の光強度,(A2+B2)は
前記第1の受光領域の前記受光面に対する中央側領域の
光強度,(A4+B4)は前記第2の受光領域の前記受
光面に対する中央側領域の光強度,k1,k2は実数で
ある。
を、基板の厚み変動及びフォーカスエラーに起因する収
差に固有の干渉パターンに基づいて分割してあるので、
厚み変動及びフォーカスエラーによる収差の検出信号を
求めることができる。
明において、前記基板の厚み変動及びフォーカスエラー
の第2の検出信号と、前記トラッキングエラーの第3の
検出信号とが入力され、前記第3の検出信号が所定の変
化を示すとき、前記第2の検出信号が最大ピークを示す
か又は最小ピークを示すかにより前記光記録媒体上のビ
ーム光の移動方向を検出するビーム移動方向検出回路を
備えることを特徴とする。
を記録,再生する際のシーク時に、ヘッド部の光記録媒
体に対する移動方向を検出できるので、トラックのカウ
ントミスがない。フォーカスエラーに起因する収差の検
出信号は、ランド上の走査とグルーブ上の走査とで逆極
性を示すので、同極性を示すトラッキングエラーの検出
信号と比較することにより、ビーム光の移動方向を検出
できる。
明において、少なくとも1つの光検出器は、入射された
反射光が前記トラック幅方向に交わる方向に分けて受光
され、前記チルトの第1の検出信号と前記トラッキング
エラーの第2の検出信号とを入力し、前記第2の検出信
号のレベルが零の時点の前記第1の検出信号のレベルに
基づいて前記トラック幅方向に交わる方向のチルトを検
出し、これを補正する第2のチルト制御回路を備えるこ
とを特徴とする。
交わる方向のチルトを検出できるので、トラックの幅方
向のチルトに加えて補正することにより、チルトをさら
に低減できる。チルトに起因する収差の強度分布は、ト
ラック幅方向に交わる方向のチルトには影響を受けない
ので、光検出器が、入射された反射光が前記トラック幅
方向に交わる方向に分けて受光されるように分割するこ
とにより、トラックに略平行な方向のチルトを検出でき
る。このとき装着される光記録媒体は、トラック幅方向
に長さを有するグルーブを有している。
明において、前記チルトは前記光記録媒体のトラック幅
方向に交わる方向に対して傾斜を有する第2方向チルト
であり、前記光検出器の少なくとも1つは、受光面の前
記反射光のトラック幅方向の一側に第1の受光領域を、
他側に第2の受光領域を有し、前記第1の受光領域及び
前記第2の受光領域の夫々は前記受光面に対する中央側
領域と周縁側領域とに分割され、分割された受光領域の
夫々は前記トラック幅方向に交わる方向に2分割してあ
ることを特徴とする。
に対応する第1及び第2の受光領域を受光面の中央側と
周縁側とに分割し、この分割領域を前記トラック幅方向
に交わる方向にさらに分割してあるので、トラック幅方
向に交わる方向に対して傾斜を有する第2方向チルト、
即ちタンジェンシャルチルト起因の収差に固有の干渉パ
ターンに基づいており、タンジェンシャルチルト検出が
可能となる。例えば、第1及び第2の受光領域が略楕円
形状の場合に、略楕円形状の中央で交差し、トラック幅
方向及びこれに直交する方向の十字形の分割線を形成す
ることにより、タンジェンシャルチルトの検出が可能と
なる。
明において、前記第2方向チルトの第1検出信号TTL
TESは、 TTLTES=(A1a+B1a+A2b+B2b+k
1(A3a+B3a+A4b+B4b))−k2((A
2a+B2a+A1b+B1b)+k1(A4a+B4
a+A3b+B3b)) で求められることを特徴とする。但し、(A1a+B1
a+A2b+B2b)は、前記第1の受光領域の対角位
置に分割された領域の光強度の和、(A2a+B2a+
A1b+B1b)は、前記第1の受光領域の残り領域の
光強度の和、(A3a+B3a+A4b+B4b)は、
前記第2の受光領域の(A1a+B1a+A2b+B2
b)と前記トラック幅方向に線対称な領域の光強度の
和、(A4a+B4a+A3b+B3b)は、前記第2
の受光領域の残り領域の光強度の和,k1,k2は実数
である。
を、タンジェンシャルチルト起因の収差に固有の干渉パ
ターンに基づいて分割し、これら分割領域が受光した光
強度を用いてタンジェンシャルチルトによる収差の検出
信号を求めている。
又は16発明において、前記第1の受光領域及び前記第
2の受光領域の夫々は、さらに内周側領域及び外周側領
域に分割され、前記第1方向チルト及び前記第2方向チ
ルトの両チルトを検出すべくなしてあることを特徴とす
る。
ラジアルチルトとタンジェンシャルチルトとの両方のチ
ルトを検出することができる。
明において、前記対物レンズは光軸を合わせて配した第
1及び第2のレンズを備え、前記アクチュエータは、前
記フォーカスエラー及びトラッキングエラーを補正すべ
く前記第1のレンズを3次元的に移動せしめる第1のア
クチュエータと、前記チルトエラーを補正すべく、前記
光記録媒体のトラック幅方向及び該幅方向に交わる方向
に対して夫々独立的に前記第2のレンズを傾斜せしめる
第2のアクチュエータとを備えることを特徴とする。
ータは、ラジアルチルトとタンジェンシャルチルトとを
補正すべく各別に駆動可能である。また、第2のレンズ
はチルトのみを補正するので、第2のレンズの傾斜制御
はアクチュエータの僅かな移動で行なえる。
は18発明において、前記対物レンズは前記記録媒体と
の対面側に、前記記録媒体との間隔を所定距離以上に保
つ接触防止盤を取付けてあることを特徴とする。
録媒体との異常接近時に、流動空気圧が接触防止盤に作
用し、対物レンズが所定距離以上に光記録媒体に接近し
ないので、接触が防止される。
明において、前記光検出器の少なくとも1つは、受光面
の前記反射光のトラック幅方向の一側に第1の受光領域
を、他側に第2の受光領域を有し、前記第1の受光領域
及び前記第2の受光領域の夫々は、前記反射光のトラッ
ク幅方向に線対称に少なくとも4分割してあることを特
徴とする。
ルが大きくなると、干渉領域での強度ピークが増加する
ので、第1及び第2の受光領域をトラック幅方向にさら
に分割することにより、フォーカスエラー補正が可能な
デフォーカスフォーカス範囲が拡大される。
明において、前記光検出器は、受光面の前記反射光のト
ラック幅方向の一側に第1の受光領域を、他側に第2の
受光領域を有し、前記第1の受光領域及び前記第2の受
光領域の夫々は、前記トラック幅方向及び該幅方向に交
わる方向に夫々略平行に直線的に分割してあることを特
徴とする。
る第1及び第2の受光領域の内部を直線的に分割するこ
とにより分割が容易となり、また、反射光のトラック幅
方向及び該幅方向に交わる方向に夫々略平行に分割する
ことにより、1つの光検出器でフォーカスエラー,トラ
ッキングエラー,基板の厚み変動,ラジアルチルト及び
タンジェンシャルチルトの全てを検出することができ
る。
明において、前記光検出器は、受光面の前記反射光のト
ラック幅方向の一側に第1の受光領域を有する第1の光
検出部と、他側に第2の受光領域を有する第2の光検出
部とを備え、該第1及び第2の光検出部は互いに接離可
能に前記トラック幅方向に移動すべく構成してあること
を特徴とする。
ックピッチに応じて反射光の干渉領域の間隔が異なる
が、第1の受光領域と第2の受光領域とを夫々有する光
検出部が分離しているので、光検出部の移動により、第
1及び第2の受光領域を光記録媒体に合った間隔に調整
できる。
示す図面に基づき具体的に説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1の光記録再
生装置の構成図であり、図2は図1の収差補正部及びア
クチュエータ駆動回路の構成図である。図1に示すよう
に、レーザ光源2から出射されたレーザ光は、強度分布
補正レンズを備えたコリメータレンズ3を通り、平行光
になって第1のビームスプリッタ4に入射する。コリメ
ータレンズ3が備える強度分布補正レンズは、レーザ光
の強度分布をガウス分布から平坦な分布に変換するレン
ズであり、これにより後述する反射光の干渉領域の感度
を高めることができる。コリメータレンズ3及び強度分
布補正レンズは本発明に必須の構成要素ではない。
は対物レンズ6により集束されて光磁気ディスク1に照
射され、反射する。対物レンズ6はアクチュエータ5に
支持されており、アクチュエータ5は、対物レンズ6と
光磁気ディスク1との距離及びチルトを調整する第1及
び第2のフォーカスアクチュエータ50a,50bと、
光磁気ディスク1に対する対物レンズ6の位置を調整す
るトラッキングアクチュエータ50cとを備えている。
第1及び第2のフォーカスアクチュエータ50a,50
bはチルト補正のために各別の調整が可能になってい
る。光磁気ディスク1はランド/グルーブ記録が可能な
トラックが形成されている。
6により集光され、再び第1のビームスプリッタ4に入
射されて屈折し、第2のビームスプリッタ7に入射され
る。第2のビームスプリッタ7では、フォーカス制御の
ための光と収差検出のための光とに分割され、一方は波
長板8を通り、他方はフォーカス制御部70に与えられ
る。波長板8を通った光は偏向角を45°回転させて位
相ビームスプリッタ9を通る。位相ビームスプリッタ9
ではP波とS波とに分光され、P波はプッシュプルトラ
ッキング制御部90に与えられ、S波は本発明の特徴と
なる収差補正部10に与えられる。
ング制御部12,厚み/フォーカス制御部13及びチル
ト制御部14を備えている。光検出器11はS波を受光
し、各制御部に与える制御信号、即ち収差の検出信号を
演算して出力する。トラッキング制御部12,厚み/フ
ォーカス制御部13及びチルト制御部14からは、各制
御信号が零となるように対物レンズ6を移動せしめる信
号が出力され、アクチュエータ駆動回路15に入力され
る。アクチュエータ駆動回路15は、与えられた信号に
応じてアクチュエータ5を作動させるようになってい
る。また、光検出器11は再生信号MOを演算する演算
回路に信号を出力する。
方の光はフォーカス制御部70に与えられる。フォーカ
ス制御部70は光検出器(図示せず)を備えており、第
2のビームスプリッタ7からの光を受光してフォーカス
エラー信号(FES)を出力する。フォーカスエラー信
号は通常の方法、例えばフーコー法により生成される。
たP波は、プッシュプルトラッキング制御部90に与え
られ、例えばDVDのトラッキング用信号が生成されて
演算回路20に出力される。演算回路20には、前記プ
ッシュプルトラッキング制御部90からと前記光検出器
11からの出力信号が与えられる。即ち、位相ビームス
プリッタ9で分光されたS波及びP波が収差補正部10
及びプッシュプルトラッキング制御部90を介して演算
回路20に与えられ、再生信号が演算されるようになっ
ている。
11を備えており、位相ビームスプリッタ9からのS波
を受光する。光検出器11は、図2に示すように、受光
面に受光領域A1〜A4及び受光領域B1〜B4が形成
されており、各受光領域の光強度を演算することによ
り、後述するトラッキングエラー信号(TES),厚み
/フォーカスエラー信号(THES)及びチルトエラー
信号(TLTES)を生成する。以下に各制御信号を求
める演算式について説明する。なお、ここでA1〜A
4,B1〜B4は対応する受光領域で検出される光強度
を示す。なお、本構成は一例であり、収差検出部は反射
光路のいずれの岐路にあっても構わない。
模式的斜視図であり、シュミレーションにより計算して
3次元図示したものである。図6〜図8は収差によるレ
ンズ径方向の回折パターンと光検出器の分割領域を示す
図である。対物レンズ6の外側にも1次回折光は存在す
るが、光検出器11に到達しないのでこれを省略して示
している。図3はチルトによるコマ収差が生じた場合の
回折パターンを無収差の場合と比較して示している。図
6(a)は光磁気ディスクにレーザ光が照射された際の
トラック幅方向の断面図であり、図6(b)はチルトに
よる回折パターンをトラック幅方向の光強度の変化で表
したグラフであり、図6(c)はTLTESを生成する
ための光検出器11の分割領域を示す平面図である。
と同角度で反射する0次光D0 と、トラックの両側に角
度を広げて(角度θ)反射する1次光D1 ,D1 とに分
かれ、対物レンズ6で集光される。このとき対物レンズ
6には、0次光D0 と1次光D1 ,D1 とが重なった領
域に第1,第2の干渉領域I1 ,I2 が形成される。無
収差の場合には干渉領域I1 ,I2 は、図3に示すよう
に略円柱形状の回折パターンを示すが、チルトによるコ
マ収差が生じた場合は、干渉領域I1 ,I2 は同心円状
に強度が変化しており、中央側が高強度の領域と中央側
が低強度の領域とを形成する。この回折パターンは、デ
ィスクの凹凸によって生じるのでタンジェンシャルチル
トには影響を受けず、ラジアルチルトによって生じる。
トラック幅方向の正負チルトにより、2つ干渉領域
I1 ,I2 の形状は入れ替わる(図6(b)に示す実線
と一点鎖線)。
ーンは、収差の要因により固有の強度変化パターンとし
て表れる。従って、この回折パターンに対応して光検出
器11の受光領域の光強度を演算することにより、チル
トに起因する収差の程度、即ちチルトの程度を検出し、
TLTESが生成される。図6(c)に示すように、チ
ルトに起因する収差を検出するための光検出器11は円
形状の受光面を有し、受光面には反射光のトラック幅方
向に対応する方向の一側に第1の受光領域11aを、他
側に第2の受光領域11bを形成している。第1の受光
領域11a及び前記第2の受光領域11bの夫々は略楕
円形状を有しており、夫々は各受光領域の内周側領域と
外周側領域とに分割されている。互いの内周側領域及び
外周側領域は夫々略同面積に形成されている。この分割
形状はチルト起因の回折パターンに対応している。
り、TLTESは、 TLTES=(A1+A2+k1(B3+B4))−k
2((A3+A4)+k1(B1+B2)) で演算される。但し、A1+A2は第1の受光領域11
aの外周側領域で受光された光強度であり、B1+B2
はその内周側領域の光強度である。また、A3+A4は
第2の受光領域11bの外周側領域で受光された光強度
であり、B3+B4はその内周側領域の光強度である。
また、k1,k2は光検出器及び増幅器等のゲインに基
づく値であり、実数である。
る収差を補正するためのTHESを生成する演算式につ
いて説明する。図4は基板の厚み変動による球面収差が
生じた場合の回折パターンを、図5はデフォーカスによ
る球面収差が生じた場合の回折パターンを無収差と比較
して示している。図7(a)は光磁気ディスクにレーザ
光が照射された際のトラック幅方向の断面図であり、図
7(b)は基板厚み変動及びデフォーカスによる回折パ
ターンをトラック幅方向の光強度の変化で表したグラフ
であり、図7(c)はTHESを生成するための光検出
器11の分割領域を示す平面図である。
基板の厚み変動/デフォーカスによる球面収差が生じた
場合は、干渉領域I1 ,I2 はトラック幅方向に大きく
強度が変化する。図4に示すように、基板厚みの薄側へ
の変化には照射スポットのトラック幅方向の内寄りの領
域で高強度であり、厚側への変化には照射スポットのト
ラック幅方向の外寄りの領域で高強度である。また図5
に示すように、デフォーカスで近すぎる場合は照射スポ
ットの内寄りの領域で高強度であり、遠すぎる場合は照
射スポットの外寄りの領域で高強度である。図7(b)
では、内寄りの領域が高強度である干渉パターンを一点
鎖線で示し、外寄りの領域で高強度である干渉パターン
については、厚み変化に起因するものは実線で、デフォ
ーカスに起因するものは鎖線で示している。
ーンは、収差の要因により固有の強度変化パターンとし
て表れる。従って、この回折パターンに対応して光検出
器11の受光領域での光強度を演算することにより、厚
み変動及びデフォーカスに起因する収差の程度を検出
し、THESが生成される。図7(c)に示すように、
厚み変動及びデフォーカスに起因する収差を検出するた
めの光検出器11は円形状の受光面を有し、受光面には
反射光のトラック幅方向に対応する方向の一側に第1の
受光領域11aを、他側に第2の受光領域11bを形成
している。第1の受光領域11a及び前記第2の受光領
域11bの夫々は略楕円形状を有しており、夫々は受光
面のトラック幅方向に対応する方向の中央側領域と周縁
側領域とに分割されている。中央側領域及び周縁側領域
は夫々略同面積に形成されている。この分割形状は厚み
/デフォーカス起因の回折パターンに対応している。
り、THESは、 THES=(A1+B1+k1(A3+B3))−k2
(A2+B2+k1(A4+B4)) で演算される。但し、A1+B1は第1の受光領域11
aの周縁側領域で受光された光強度であり、A2+B2
はその中央側領域の光強度である。また、A3+B3は
第2の受光領域11bの周縁側領域で受光された光強度
であり、A4+B4はその中央側領域の光強度である。
を補正するためのTESを生成する演算式について説明
する。図8(a)は光磁気ディスクにレーザ光が照射さ
れた際のトラック幅方向の断面図であり、図8(b)は
トラッキングエラーによる回折パターンをトラック幅方
向の光強度の変化で表したグラフであり、図8(c)は
TESを生成するための光検出器11の分割領域を示す
平面図である。
ラーによる収差が生じた場合は、どちらかの干渉領域I
1 ,I2 に光強度が大きく偏る。トラックのどちら側に
トラッキングがずれるかにより、2つ干渉領域I1 ,I
2 の回折パターンは入れ替わる(図8(b)に示す実線
と一点鎖線)。
ーンは、収差の要因により固有の強度変化パターンとし
て表れる。従って、この回折パターンに対応して光検出
器11の分割領域での光強度を演算することにより、ト
ラッキングエラーに起因する収差の程度が検出され、T
ESが生成される。図8(c)に示すように、トラッキ
ングエラーに起因する収差を検出するための光検出器1
1は円形状の受光面を有し、受光面には反射光のトラッ
ク幅方向に対応する方向の一側に第1の受光領域11a
を、他側に第2の受光領域11bを形成している。第1
の受光領域11a及び前記第2の受光領域11bの夫々
は略楕円形状を有している。この分割形状はトラッキン
グエラー起因の回折パターンに対応している。
り、TESは、 TES=(A1+A2+k(B1+B2))−(A3+
A4+k(B3+B4)) で演算される。但し、A1+A2+B1+B2は第1の
受光領域11aで受光された光強度であり、A3+A4
+B3+B4は第2の受光領域11bで受光された光強
度である。
て1例をあげて説明する。図9は光検出器の分割形状を
示す平面図である。光検出器11の受光面中心を0とし
て2次元座標を設定した場合に、受光面の径寸法を半径
a1とする。第1の受光領域は11a、(x,y)=
(a1,0)の点に中心を有する半径a1の円弧と受光
面の円弧とで囲まれた領域である。第2の受光領域11
bは、第1の受光領域11aとy軸対称に形成されてい
る。
れる第1の受光領域11aの内周側領域は、中心が
(0,0)点で半径a2の円弧と中心が(a1,0)点
で半径a2の円弧とで囲まれた領域であり、外周側領域
は第1の受光領域11a内の残りの領域である。この内
周側領域と外周側領域とを同面積に形成するためには、
a 2 =0.831×a1 に設定する。また、厚み変動及
びフォーカスエラー検出のために用いられる受光面の中
央側領域及び周縁側領域は、第1の受光領域11aをx
=bの直線で分割した領域である。この中央側領域と周
縁側領域とを同面積に形成するためには、b=0.5 ×a
1 に設定する。なお、図9に示した分割形状は本発明の
一例であり、寸法及び形状はこれに限るものではなく、
ディスク径に対応する方向の回折パターンに応じて受光
面の光強度が演算できるように分割してあれば良い。
制御部14に、THESは厚み/フォーカス制御部13
に、TESはトラッキング制御部12に与えられる。T
ESは極性反転回路12aに入力され、ランド/グルー
ブ指示信号に応じて極性を反転させてトラッキング制御
回路12bに出力する。トラッキング制御回路12bは
TESが零となるようにアクチュエータを制御する信号
を第1のスイッチング回路12cを介してトラッキング
制御用駆動回路15aに入力し、対物レンズ6の位置を
移動すべくトラッキングアクチュエータ50cを作動さ
せる。
れ、ランド/グルーブ指示信号に応じて極性を反転させ
てチルト制御回路14bに出力する。チルト制御回路1
4bは、TLTESが零となるようにアクチュエータを
制御する信号を第2のスイッチング回路14cを介して
加算器51及び差分器52に入力する。
ピークを夫々保持する最大ピークホールド回路31,最
小ピークホールド回路32に入力され、ホールド指示信
号の入力タイミングに応じて最大ピーク及び最小ピーク
が保持され、中間値検出回路33にて振幅の中間値が求
められて極性反転回路34に入力される。極性反転回路
34に入力された信号はランド/グルーブ指示信号に応
じて極性を反転され、第3のスイッチング回路35の第
1の選択端子35aに与えられる。第3のスイッチング
回路35の第2の選択端子35bにはフォーカス制御部
70からのFESが与えられている。第3のスイッチン
グ回路35の共通端子は厚み/フォーカス制御回路36
に接続されている。
た信号が零となるようにアクチュエータを制御する信号
を第4のスイッチング回路37の第1選択端子37bに
与えている。第4のスイッチング回路37の第2の選択
端子37bは走査電圧発生回路41からの電圧が与えら
れている。共通端子37cは、前記加算器51及び前記
差分器52に信号を入力するようになっている。前記加
算器51及び前記差分器52からの出力信号は、フォー
カス/チルト制御用駆動回路15bに入力され、対物レ
ンズ6の位置を移動すべく第1及び第2のフォーカスア
クチュエータ50a,50bを夫々作動させるようにな
っている。また、TES及びTHESはシーク方向検出
回路40に入力され、シーク方向を知らせる信号をトラ
ックカウンタ41aに入力して、シーク時のトラック数
をカウントする。
に関連する回路を中心に示したものであり、例えばトラ
ックジャンプのような他の制御機能に関する回路は省略
して示している。
は、光磁気ディスク1の記録時又は再生時に生じた収差
が何に因るものであるかを判別でき、収差補正部10に
より要因ごとに収差を検出してこれを補正することがで
きる。以下に収差補正の方法を説明する。図10は収差
を補正する手順を示すフローチャートである。まず、第
4のスイッチング回路37が第2の選択端子37bを選
択し、第3のスイッチング回路35が第2の選択端子3
5bを選択して擬似フォーカス走査を行なう(ステップ
S11)。第4のスイッチング回路37により走査電圧
がフォーカス/チルト制御用駆動回路15bに出力さ
れ、対物レンズ6を上下に移動させてFES=0(ステ
ップS12)の瞬間にフォーカス制御をかける(ステッ
プS13)。この擬似フォーカス制御とは、厚み変動に
よる球面収差を補正する以前にまず大まかにフォーカス
制御を行うことである。擬似フォーカス制御が終了した
後、スイッチング回路37を第2の選択端子37bから
第1の選択端子37aに切り換える。
状態でTHESの振幅の最大ピークと最小ピークを保持
し、これらを加算して振幅の中点を検出し、これを保持
する(ステップS14)。そして、ランド/グルーブに
応じて(ステップS15)TESの極性を反転し(ステ
ップS16)、トラッキング制御回路12bにてTES
が零になるようにトラッキング制御を行ない(ステップ
S17)、トラッキングアクチュエータ50cが作動
し、トラッキングエラーを補正するように対物レンズ6
を移動せしめる。
の極性を反転し、厚み/フォーカス制御回路36にてT
HESが零になるようにフォーカス制御を行なう(ステ
ップS18)。このとき、ステップS12で検出された
中点を基準値としてフォーカス制御を行なう。これによ
り、厚み変動による球面収差が補正される。そして、ラ
ンド/グルーブに応じてTLTESの極性を反転し、チ
ルト制御回路14bにてTLTESが零になるようにチ
ルト制御を行なう(ステップS19)。
端子37aにすでに切り換えられており、厚み/フォー
カス制御回路36からの出力信号と、チルト制御回路1
4bからの出力信号とが加算器51及び差分器52に入
力され、フォーカスアクチュエータ50a,50bが作
動してデフォーカス,基板厚み変動及びチルトを補正す
るように対物レンズ6を移動せしめる。
は対物レンズ6の傾きを変える場合を説明しているが、
これに限るものではなく、光学系全体の傾きを変えるよ
うに構成してあっても良い。
その収差の要因を夫々制御することにより収差を補正す
るので、高精度に再生結果を得ることができる。また、
複雑な検出機構を用いることなくチルトを補正でき、高
NAの対物レンズを用い、且つ、厚い基板を用いた場合
でもチルトを小さくすることができる。また情報の記録
/再生時に光磁気ディスクに照射するレーザ光の反射光
を用いてラジアルチルト及びタンジェンシャルチルトを
検出するので、チルトのフィードバック制御が可能とな
り、且つ、情報の記録/再生と同時にチルト補正が行な
える。さらに、光記録媒体が有する基板の厚み変動に起
因する収差を補正することができる。
Sの感度を示すグラフである。横軸はオフトラックを表
し、縦軸はTESの光量を全光量で割った値を表してお
り、シュミレーションによる計算値を用いている。グラ
フ中、‘○’は実施の形態1のTESを示し、‘△’は
加えてデフォーカスが生じた場合のTESを示し、
‘□’は加えてチルトが生じた場合のTESを示し、
‘×’は従来のTESを示している。グラフから明らか
なように、オフトラックが零の点でこれらのTESは零
を示している。これは、本実施の形態1でTESを零に
補正することにより、トラッキングエラーが補正されて
いることを示している。
TESの感度を示すグラフである。横軸はチルトを表
し、縦軸はTLTESの光量を全光量で割った値を表し
ており、シュミレーションによる計算値を用いている。
グラフ中、‘○’は実施の形態1のTLTESを示し、
‘△’は加えてデフォーカスが生じた場合のTLTES
を示し、‘□’は加えて負側のオフトラック、‘×’は
加えて正側のオフトラックが生じた場合のTLTESを
示している。グラフから明らかなように、オフトラック
が生じている場合でもチルトが±2mrad以内の誤差
で、これらのTLTESは零を示している。これは、本
実施の形態1でTLTESを零に補正することにより、
チルトが精度良く補正されていることを示している。
ォーカスによるTHESの感度を示すグラフである。横
軸はデフォーカスを表し、縦軸はTHESの光量を全光
量で割った値を表しており、シュミレーションによる計
算値を用いている。グラフ中、‘○’は実施の形態1の
THESを示し、‘△’は加えてオフトラックが生じた
場合のTHESを示し、‘□’は加えてチルトが生じた
場合のTHESを示している。グラフから明らかなよう
に、デフォーカスの零点付近でこれらのTHESは略零
を示している。これは、本実施の形態1でTHESを零
に補正することにより、デフォーカスが補正されている
ことを示している。
変動によるTHESの感度を示すグラフである。横軸は
厚み変動を表し、縦軸はTHESの光量を全光量で割っ
た値を表しており、シュミレーションによる計算値を用
いている。グラフ中、‘○’は実施の形態1のTHES
を示し、‘△’は加えてオフトラックが生じた場合のT
HESを示し、‘□’は加えてチルトが生じた場合のT
HESを示している。グラフから明らかなように、厚み
変動が零の点でこれらのTHESは略零を示している。
これは、本実施の形態1でTHESを零に補正すること
により、厚み変動による収差が補正されていることを示
している。チルトは厚み変動に影響されないので、チル
ト補正を行なうことにより精度は向上する。
割形状を示す平面図である。装着する光記録媒体のトラ
ックピッチ,レーザ光の波長,強度分布などの違いによ
り、干渉領域I1 ,I2 の範囲が異なる。干渉パターン
は収差の要因により固有のものであるが、干渉領域の範
囲が異なる場合にはこれに対応する受光領域を使用する
ことにより、高感度の制御信号を得ることができる。図
15は受光面の中央部分を多く利用するものであり、干
渉領域I1 ,I2 が対物レンズ6の中央側に寄っている
場合に使用される。図16は受光領域のトラック幅方向
の端側を多く利用するものであり、干渉領域I1 ,I2
が端側に寄っている場合に使用される。
分割形状を示す平面図である。この受光領域はマトリク
ス状に分割されており、分割された単位領域11c,1
1c…のうち、干渉パターンに対応する単位領域11c
の光強度を用いて各制御信号を演算する。これにより、
トラックピッチ、レーザ光の波長などにより干渉領域I
1 ,I2 の範囲が変更された場合でも、演算すべき単位
領域11c,11c…を容易に変更することができ、制
御信号を高感度に得ることができる。なお、分割領域及
び単位領域11cの寸法及び形状はこれに限るものでは
なく、ディスク径に対応する方向の回折パターンに応じ
て受光面の光強度が演算できるように分割してあれば良
い。
形態2の収差補正部及びアクチュエータ駆動回路の構成
図である。図18に示すように、TESは振幅検出回路
12eに入力され、基準振幅指示値が差分回路12dに
与えられ、TESの振幅から減算されて第3のスイッチ
ング回路35の第2の選択端子35bに与えられるよう
になっている。その他の構成は図2に示す実施の形態1
と同様であり、対応する部分に対応する符号を付して説
明を省略する。実施の形態1では、フォーカス制御部7
0からのFESが第3のスイッチング回路35の第2の
選択端子35bに与えられ、切り換えにより厚み/フォ
ーカス制御回路36に入力されるように構成してある
が、実施の形態2では、フォーカス制御部70は備えて
おらず、第2の選択回路35bにはTESと基準振幅値
との差分信号が与えられるようになっている。
いて、記録又は再生時の収差を補正する手順を説明す
る。まず、第4のスイッチング回路37が第2の選択端
子37bを選択し、第3のスイッチング回路35が第2
の選択端子35bを選択して擬似フォーカス制御を行な
う。走査電圧発生回路41から走査電圧がフォーカス/
チルト制御用駆動回路15bに出力され、対物レンズ6
を上下に移動させる。このときTESの振幅と基準振幅
指示値との差分信号が厚み/フォーカス制御回路36に
入力され、TESが基準振幅指示値に一致した瞬間にフ
ォーカス制御をかける。
ッチング回路35を第2の選択端子35bから第1の選
択端子35aに切り換える。次に、トラッキング制御を
行なっていない状態でTHESの振幅の最大ピークと最
小ピークを加算して、振幅の中点を検出し、保持する。
零になるようにトラッキング制御を行ない、トラッキン
グエラーを補正するように対物レンズ6を移動せしめ
る。次に、厚み/フォーカス制御回路36にてTHES
が零になるようにフォーカス制御を行なう。このとき、
ステップS12で検出された中点を基準値としてフォー
カス制御を行なう。これにより、厚み変動による球面収
差が補正される。そして、ランド/グルーブに応じてT
LTESの極性を反転し、チルト制御回路14bにてT
LTESが零になるようにチルト制御を行なう。
端子37aに切り換えられており、厚み/フォーカス制
御回路36からの出力信号、及びチルト制御回路14b
からの出力信号は加算器51及び差分器52に入力され
てフォーカスアクチュエータ50a,50bが作動し、
デフォーカス,基板厚み変動及びチルトを補正するよう
に対物レンズ6を移動せしめる。このように、実施の形
態2では擬似フォーカス制御するためにTESを用いて
おり、その他の手順は実施の形態1と同様である。
生装置は各収差要因を検出することにより収差を補正で
きるので、実施の形態1と同様の効果を奏し、さらに、
フォーカス制御部を備える必要がないので、第2のビー
ムスプリッタ7(図1参照)も必要なく、光学系の簡易
化を図ることができる。
スクは、トラックのシーク時に光ヘッドがトラックを越
えてトラック幅方向に移動する。光ヘッドは指示を受け
た方向に移動するが、ディスクの偏心のためにディスク
に対しては逆方向に移動している場合がある。このとき
のトラック数を順方向の移動時と同様にカウントした場
合には、正確なシーク動作が行なえない。これは、例え
ばランド/グルーブ記録方式のディスクでランドとグル
ーブとの幅寸法が同じである場合には、ランドとグルー
ブとで反射率の差及びTESの差がなく、逆方向の移動
が検出できないためである。
み変動などにより球面収差が生じた場合に、本発明に係
るTHESはレーザ光の照射トラックがランドであるか
グルーブであるかでその極性が異なる(図7(a)の実
線及び一点鎖線参照)。この特徴を利用して、光ヘッド
のシーク時の移動方向を検出することができる。この方
向検出は、上述した図2又は図18の光磁気記録再生装
置を用いて次のように行なうことができる。光磁気へッ
ドのシーク時に、アクチュエータの制御により故意にデ
フォーカス状態とし、光検出器11によりTESとTH
ESとを演算し、シーク方向検出回路40に出力する。
図19は、シーク時の移動方向の検出を説明する出力波
形図である。
のTESとTHESとは、順方向の移動時にはTESが
プラス変化途中の零点でTHESは最大値を示し、逆方
向の移動時にはTHESは最小値を示している。このよ
うに、THSの零点に対するTHESのピークを検出す
ることにより、光ヘッドのシーク方向を検出することが
できる。シーク方向検出回路40はトラックのカウント
数をトラックカウンタ41aに与える。トラックカウン
タ41aはこれに応じてトラック数を加減算し、正確な
シーク動作を行なう。
できるので、ランドとグルーブとの幅寸法が同じである
光記録媒体のシーク動作を正確に行なうことができる。
磁気ディスク1のラジアルチルトを補正する場合を説明
している。以下に、タンジェンシャルチルトを補正する
方法について説明する。図20は、タンジェンシャルチ
ルトの検出を実現するための光磁気ディスクの一部破断
斜視図である。図21は、チルト補正を行なう際のTE
S及びTLTESの波形図であり、光磁気ディスクの平
面図と共に示している。図20に示すように、光磁気デ
ィスク100は基板101上に磁性膜102を積層して
おり、その表面にはディスクの略中央を中心にスパイラ
ル状にグルーブ103,103が形成されている。グル
ーブ103,103の間にはランド104,104が形
成されて、ランドとグルーブとは略同幅寸法を有してい
る。光磁気ディスク100の所定位置にはランド104
が所定長さにわたって形成されておらず、この位置にタ
ンジェンシャルチルト検出用ランド105を長手方向が
ディスクの径方向となるべく形成してある。タンジェン
シャルチルト検出用ランド105の両側には、ディスク
の径方向のグルーブ106,106が形成されている。
又は図18に示す光磁気記録再生装置に装着し、タンジ
ェンシャルチルト検出用ランド105を横切るようにト
ラック方向にビーム光を照射し、光検出器11によりT
ES及びTLTESを検出する。このとき、光検出器1
1は、受光面を同一面内で90°回転せしめた方向に配
してある。図21(a)はTESの出力波形を示してい
る。図21(b)〜図21(d)はTLTESの出力波
形で、図21(b)はトラックの接線方向の一側方向に
チルトが生じている場合を示し、図21(c)はチルト
が生じていない場合を示し、図21(d)は接線方向の
他側方向にチルトが生じている場合を示している。TE
Sのサンプリング時点でのTLTESの振幅及び極性を
検出することにより、トラックのタンジェンシャルチル
トを検出することができる。
ディスクに特別な形状のグルーブ構造を形成することに
よりタンジェンシャルチルトを検出しているが、実施の
形態5では通常のグルーブ構造を有する光磁気ディスク
を用いてタンジェンシャルチルトを検出する方法を説明
する。まず、光磁気ディスクにラジアルチルト及びタン
ジェンシャルチルトが生じた場合に形成される反射光の
干渉領域の回折パターンを、ラジアルチルト及びタンジ
ェンシャルチルトの混合パターンを含めて示す。
ジェンシャルチルトエラー起因の収差による反射光の回
折パターンを示す模式的斜視図であり、シュミレーショ
ンにより計算して3次元図示したものである。図中、中
央が無収差の回折パターンであり、横方向にラジアルチ
ルトが生じた場合を、縦方向にタンジェンシャルチルト
が生じた場合を示しており、斜め方向にはラジアルチル
ト及びタンジェンシャルチルトの双方が生じた場合を示
している。図から判るように、光記録媒体にタンジェン
シャルチルトが生じた場合は、反射光の0次光の中央か
ら4方向の位置に強度ピークが生じており、干渉領域に
おいてタンジェンシャルチルトの程度に応じた固有の強
度分布を示している。
ェンシャルチルトエラー信号(以下、TTLTESとい
う)を生成する光検出器の平面図、及びTTLTESの
感度を示すグラフである。図23(a)に示すように、
TTLTESに起因する収差を検出するための光検出器
111は円形状の受光面を有し、受光面には反射光のト
ラック幅方向に対応する方向の一側に第1の受光領域1
1aを、他側に11bを形成している。第1の受光領域
11a及び前記第2の受光領域11bは略楕円形状を有
しており、夫々は略楕円形状の中央で交差する十字形の
分割線により4分割されている。4分割された領域は略
同面積に形成されている。この分割形状は均等分割に限
らず、タンジェンシャルチルト起因の回折パターンに対
応して決定される。
りTTLTESは、 TTLTES=(A1a+B1a+A2b+B2b+k
1(A3a+B4a+A4b+B4b))−k2(A2
a+B2a+A1b+B1b+k1(A4a+B3a+
A3b+B3b)) で演算される。但し、(A1a+B1a+A2b+B2
b)は第1の受光領域11aの対角に位置する分割領域
で受光された光強度の和であり、(A3a+B3a+A
4b+B4b)は第2の受光領域11bの対角に位置す
る分割領域の光強度の和であり、これらの領域は反射光
のトラック幅方向に線対称に位置し、図中には白抜きで
示している。また、(A2a+B2a+A1b+B1
b)は第1の受光領域11aの対角に位置する分割領域
の光強度の和であり、(A4a+B4a+A3b+B3
b)は第2の受光領域11bの対角に位置する分割領域
の光強度の和であり、これらの領域は反射光のトラック
幅方向に線対称に位置し、図中にはハッチングで示して
いる。
るTTLTESの感度を図23(b)に示している。図
23(b)のグラフは、横軸はタンジェンシャルチルト
を表し、縦軸はTTLTESの光量を全光量で割った値
を表しており、これらはシュミレーションによる計算値
を用いている。グラフ中、‘○’はTTLTESを示
し、‘△’はタンジェンシャルチルトに加えて正側のオ
フトラックが生じた場合、‘□’は加えて負側のオフト
ラックが生じた場合のTTLTESを示し、‘▽’は加
えてデフォーカスが生じた場合のTTLTESを示し、
‘×’は加えてラジアルチルトが生じた場合のTTLT
ESを示している。グラフから明らかなように、タンジ
ェンシャルチルトが零の点でこれらのTTLTESは零
を示している。これは、TTLTESを零に補正するこ
とによりタンジェンシャルチルトが補正されることを示
しており、ラジアルチルトが共に生じた場合も同様のこ
とが言える。
の分割線により第1及び第2の受光領域の夫々が分割さ
れた場合を説明しているが、これに限るものではなく、
受光領域の略中央から4方に位置すべく分割してあれ
ば、同様にTTLTESを求めることができる。
ジアルチルトエラー信号(以下、RTLTESという)
を生成する光検出器の平面図及びRTLTESの感度を
示すグラフである。図24(a)に示すように、RTL
TESに起因する収差を検出するための光検出器112
は円形状の受光面を有し、受光面には反射光のトラック
幅方向に対応する方向の一側に第1の受光領域11a
を、他側に11bを形成している。第1の受光領域11
a及び前記第2の受光領域11bは略楕円形状を有して
おり、夫々は内側領域と外側領域とに分割されている。
内側領域及び外側領域は夫々略同面積に形成されてい
る。この分割形状は均等分割に限らず、ラジアルチルト
起因の回折パターンに対応して決定される。
りRTLTESは、 RTLTES=(A1a+A1b+A2a+A2b+k
1(B3a+B3b+B4a+B4b))−k2(A3
a+A3b+A4b+A4b+k1(B1a+B1b+
B2a+B2b)) で演算される。但し、(A1a+A1b+A2a+A2
b)は第1の受光領域11aの外周側に位置する分割領
域で受光された光強度の和であり、(B3a+B3b+
B4a+B4b)は第2の受光領域11bの内周側に位
置する分割領域の光強度の和であり、図中には白抜きで
示している。また、(A3a+A3b+A4b+A4
b)は第2の受光領域11bの外周側に位置する分割領
域の光強度の和であり、(B1a+B1b+B2a+B
2b)は第1の受光領域11aの内周側に位置する分割
領域の光強度の和であり、図中にはハッチングで示して
いる。
るRTLTESの感度を図24(b)に示している。図
24(b)のグラフは、横軸はラジアルチルトを表し、
縦軸はRTLTESの光量を全光量で割った値を表して
おり、これらはシュミレーションによる計算値を用いて
いる。グラフ中、‘○’はRTLTESを示し、‘△’
はラジアルチルトに加えて正側のオフトラックが生じた
場合、‘□’は加えて負側のオフトラックが生じた場合
のRTLTESを示し、‘▽’は加えてデフォーカスが
生じた場合のRTLTESを示し、‘×’は加えてタン
ジェンシャルチルトが生じた場合のRTLTESを示し
ている。前述の図12で説明した如く、オフトラックが
生じている場合にチルトが±2mrad以内の誤差でR
TLTESは零であり、TLTESを零に補正すること
によりラジアルチルトが精度良く補正されることが判
る。図24ではさらに、タンジェンシャルチルトが生じ
た場合でもRTLTESを零に補正することにより、ラ
ジアルチルトが補正されることが判る。
及びラジアルチルトの両チルトを検出し、各チルトを補
正することによりコマ収差を精度良く補正できる。以下
に両チルトを補正できる収差補正装置について説明す
る。図25は本発明の収差補正装置に係る実施の形態5
の光記録再生装置の構成図である。レーザ光源から出射
されたレーザ光が光磁気ディスク1にて反射され、ビー
ムスプリッタ、波長板及び位相ビームスプリッタを通っ
て光検出器にて受光される光路は、前述した実施の形態
1の図1に示すものと同様であり、その説明は省略す
る。
態で用いられる光検出器113は、ラジアルチルト及び
タンジェンシャルチルトの両チルトの検出に併用できる
分割形状を有している。即ち、図23及び図24に示す
如く、第1及び第2の受光領域11a,11bの夫々は
外側領域と内側領域とに分割され、且つ、中央で交差す
る十字形の分割線を有している。このように分割された
各領域で受光された光強度A1a〜A4a,,A1b〜
A4b,B1a〜B4a,,B1b〜B4bを用いて、
上述した如く演算することによりRTLTES及びTT
LTESが夫々検出される。
はチルト制御部14に与えられる。チルト制御部14
は、極性反転回路14a,14d、ラジアルチルト制御
回路14b、及びタンジェンシャルチルト制御回路14
eとを備えており、RTLTESは極性反転回路14a
に入力され、ランド/グルーブ指示信号に応じて極性を
反転させてラジアルチルト制御回路14bに出力され
る。また、TTLTESは極性反転回路14dに入力さ
れ、ランド/グルーブ指示信号に応じて極性を反転させ
てタンジェンシャルチルト制御回路14eに出力され
る。ラジアルチルト制御回路14b及びタンジェンシャ
ルチルト制御回路14eは、夫々、RTLTES及びT
TLTESが零となるようにアクチュエータを制御する
信号を、第2のスイッチング回路14c,14fを介し
てアクチュエータ駆動回路15に出力する。
ング制御用駆動回路15a、フォーカス制御用駆動回路
15c、ラジアルチルト制御用駆動回路15d及びタン
ジェンシャルチルト制御用駆動回路15eを備えてい
る。これらの駆動回路は対物レンズに取り付けられたア
クチュエータに駆動信号を与える。本実施の形態の光記
録再生装置は、異なる径の2枚の対物レンズ6a,6b
と、これらの対物レンズを各別に移動制御せしめるアク
チュエータ50,50a〜50gとを備える2重レンズ
装置を用いている。図26は2重レンズ装置の構造を示
す平面図及び断面図であり、光磁気ディスク1の中心を
通るトラック幅方向に沿う断面を示している。
径の対物レンズ6aの上方に、光軸を合わせて小径の対
物レンズ6bが所定間隔を有して配されている。大径の
対物レンズ6aの周縁にはトラッキング/フォーカスア
クチュエータ50が取付けられており、トラッキング/
フォーカスアクチュエータ50は、トラッキング制御用
の信号が与えられて対物レンズ6aを光磁気ディスク1
のトラック幅方向に移動せしめ、フォーカス制御用の信
号が与えられて対物レンズ6aを光磁気ディスク1の接
離方向に平行移動せしめる。
から突き出す態様に支持板50d〜50gが固定されて
おり、支持板50d〜50gとトラッキング/フォーカ
スアクチュエータ50との間には、光磁気ディスク1の
接離方向に移動する例えばピエゾ素子のような圧電素子
51d〜51g(51e,50fは図示せず)が取り付
けられている。光磁気ディスク1のトラック幅方向に対
向配置された圧電素子51d,51eは、ラジアルチル
ト用の制御信号が与えられて各別に上下移動する。また
光磁気ディスク1のトラック接線方向に対向配置された
圧電素子51f,51gは、タンジェンシャルチルト用
の制御信号が与えられて各別に上下移動する。このよう
に4方の圧電素子51d〜51gが独立的に駆動するこ
とにより、小径の対物レンズ6bはラジアルチルト及び
タンジェンシャルチルトの補正を行なうようになってい
る。
にフォーカス制御には用いることはできない。しかしな
がら、チルト補正は10mrad程度の移動で十分であ
り、本実施の形態のようにチルト補正のみに圧電素子を
用いることができる。小径の対物レンズ6bの径が例え
ば2mmである場合には圧電素子51d〜51gは10
μm程度移動できれば良い。
はラジアルチルト制御用駆動回路15dに入力され、圧
電素子51d,51eの夫々を独立駆動せしめてラジア
ルチルトを補正する。また、タンジェンシャルチルト制
御回路14eからの信号はタンジェンシャルチルト制御
用駆動回路15eに入力され、圧電素子51f,51g
の夫々を独立駆動せしめてタンジェンシャルチルトを補
正する。トラッキング制御及びフォーカス制御について
の構成及び制御手順は前述した実施の形態1の図2と同
様であり、説明を省略する。また、本実施の形態では基
板厚み制御については省略して示しているが、実施の形
態1と同様に行なうこともできる。
は、上述した実施の形態1と同様の効果に加え、ラジア
ルチルト及びタンジェンシャルチルトの両方のチルトを
検出して補正するので、コマ収差を精度良く補正するこ
とができる。
物レンズ6aと小径の対物レンズ6bとの2枚を備える
2重レンズ装置を用いた場合を説明しているが、これに
限るものではなく、上下夫々のレンズが、例えば組みレ
ンズのように複数のレンズで構成してあっても良い。ま
た、上述した実施の形態では、圧電素子を用いる場合を
説明しているが、これに限るものではなく、コイルアク
チュエータのような移動手段を用いても良いが、小径の
対物レンズはチルト制御のみを行なうので、アクチュエ
ータは小さな移動量で良く、フォーカス/トラッキング
制御には不向きな圧電素子を用いることもできる。
の構造を示す平面図及び断面図である。図に示すよう
に、小径の対物レンズ6bに、その外縁部分を覆う態様
で光磁気ディスク1側に接触防止盤60が取り付けられ
ている。接触防止盤60の光磁気ディスク1との対向面
は曲率を有して形成されている。光磁気ディスク1が回
転中に、接触防止盤60が所定距離よりも光磁気ディス
ク1側に接近した際に、エアベアリングの作用により対
物レンズ6bが光磁気ディスク1に接触しないようにな
っている。その他の構成及びアクチュエータの駆動機構
は図26と同様であり、説明を省略する。なお、接触防
止盤60の対向面の形状は流動空気圧によって接触を避
け得る形状であれば良く、円筒面形状、球面形状又は曲
率面が複数あるような形状であっても良く、また面の一
部分だけが曲率を有していても良い。
スレベルの反射光の回折パターンを示す模式的斜視図で
ある。図28(a)はデフォーカスが零の場合、図28
(b)はデフォーカスが1.5μmの場合、図28
(c)はデフォーカスが3.0μmの場合、図28
(d)はデフォーカスが4.5μmの場合を示してい
る。図29は図28の回折パターンの断面をプロットし
たグラフであり、図29(a)はデフォーカスが1.5
μmの場合、図29(b)はデフォーカスが3.0μm
の場合、図29(c)はデフォーカスが4.5μmの場
合を示している。図28及び図29から判るように、デ
フォーカスレベルが高くなるほど、干渉領域I1 ,I2
の夫々において中心線から反射光のトラック幅方向に対
称に、強度ピークが多く現れているのが判る。
おいて反射光のトラック幅方向の分割数を多くすること
により、高いデフォーカスレベルの強度ピークに対応で
き、広いデフォーカスレベル範囲でのフォーカス制御を
可能とする収差補正装置について説明する。図30は本
実施の形態で用いる光検出器の分割領域を示す平面図で
ある。図30(a)は4分割光検出器114を、図30
(b)は8分割光検出器114を、図30(c)は12
分割光検出器114を示している。
器114は上記の実施の形態1で説明した光検出器と同
様であり、デフォーカスレベルが1.5μm程度のTH
ES(フォーカスエラー信号)の分割領域を示してい
る。第1及び第2の受光領域11a,11bの夫々は、
反射光のトラック幅方向にさらに2分割されており、上
記の実施の形態1で示した演算式によりTHESを求め
ることができる。図30(b)に示すように、8分割光
検出器115はデフォーカスレベルが3.0μm程度の
THESの分割領域を示している。第1及び第2の受光
領域11a,11bの夫々は、反射光のトラック幅方向
にさらに4分割されており、図中白抜きで示した第1及
び第2の受光領域11a,11b内の分割領域と、ハッ
チングで示した分割領域との光強度を用いてTHESを
求めることができる。
割光検出器116はデフォーカスレベルが4.5μm程
度のTHESの分割領域を示している。第1及び第2の
受光領域11a,11bの夫々は、反射光のトラック幅
方向にさらに6分割されており、図中白抜きで示した第
1及び第2の受光領域11a,11b内の分割領域と、
ハッチングで示した分割領域との光強度を用いてTHE
Sを求めることができる。なお、第1及び第2の受光領
域11a,11bの分割形状は、夫々の中心線に対して
反射光のトラック幅方向に線対称になっている。
5を用いて求めたTHESの感度を示すグラフであり、
シュミレーションによる計算値を用いている。横軸はデ
フォーカスを示し、縦軸はTHESの光量を全光量で割
った値を示している。グラフ中‘□’は4分割光検出器
114を用いて求めたTHES1、‘×’は8分割光検
出器115を用いて求めたTHES2、‘○’はこれら
2つのTHESの和であるWTHESを示している。グ
ラフから判るように、2つのTHESを加算することに
より、光検出器114のみを用いる場合よりもデフォー
カスレベルの範囲を拡大できる。また、図30の4分割
光検出器114と12光検出器116とを用いた場合
は、さらにデフォーカスレベルの範囲を拡大できる。
施の形態6の光記録再生装置の構成図である。8分割光
検出器115を用いてTHES1及びTHES2を求
め、加算器132に入力してこれらを加算してWTHE
Sをフォーカス制御部131に与える。その他の構成
は、上記の実施の形態2に示した光記録再生装置と同様
であり、説明を省略する。本実施の形態のレンズ装置
は、実施の形態1に示すものでも、実施の形態5に示す
ものでも良い。
ことにより、上述した実施の形態2と同様の効果を得、
加えて、広いデフォーカスレベルの範囲でフォーカス制
御を精度良く行なうことができる。なお、本実施の形態
ではフォーカス制御についてデフォーカスレベルを拡大
する光検出器について説明しているが、これに限るもの
ではなく、例えば制御可能なチルトレベルを拡大するこ
ともできる。この場合は、光検出器の第1及び第2の受
光領域の夫々を、中央に同心的に分割し、この分割数を
多くするほどチルトレベルを拡大できる。
分割形状を有する光検出器を説明する。図33は夫々の
収差要因を検出するための分割領域を示した光検出器の
平面図である。図33(a)は光検出器の分割形状を示
している。受光面の前記反射光のトラック幅方向の一側
に略楕円形状の第1の受光領域11aを、他側に略楕円
形状の第2の受光領域11bを有し、第1及び第2の受
光領域11a,11bの夫々は、中心線を分割線として
前記反射光のトラック幅方向に分割され、分割された領
域はさらにトラック幅方向に2分割され、この分割され
た領域はトラック幅方向に交わる方向にさらに2分割さ
れている。第1及び第の2受光領域11a,11b内は
直線的に分割されているので、容易に分割できる。
求める場合の分割領域を示している。図中、第1及び第
2の受光領域11aの白抜き領域とハッチング領域とで
分割領域を示している。図33(c)はTHES1を、
図33(d)はTHES2を、図33(e)はTTLT
ESを、図33(f)はRTLTESを夫々求める場合
の分割領域を同様に示している。
TESの感度を示すグラフであり、シュミレーションに
よる計算値を用いている。縦軸はRTLTESの光量を
全光量で割った値を示しており、横軸はラジアルチルト
を示している。グラフ中、‘○’はRTLTESを示
し、‘×’はラジアルチルトに加えてタンジェンシャル
チルトが生じた場合のRTLTESを示している。グラ
フから判るように、ラジアルチルトが零のときに何れの
RTLTESも零である。これにより、RTLTESを
零に制御することによりラジアルチルトが補正されると
言える。なお、TES,THES1,THES2及びT
TLTESについては、上記の実施の形態1〜6で説明
した分割領域と同形状であるので、図33に示す光検出
器を用いて各収差要因を精度良く補正できる。以上の如
き構成の光検出器を用いることにより、同一の光検出器
で各収差要因を検出でき、且つ、光検出器の分割が容易
である。
ラックピッチに応じて、第1及び第2の受光領域11
a,11b間のトラック幅方向の距離を調整できる光検
出器について説明する。図35〜図37は、光検出器の
受光領域間の距離の調整を説明する図であり、図35は
光検出器の基準状態を示し、図36はトラックピッチが
狭い場合を、図37はトラクピッチが広い場合を示して
いる。光検出器120は第1の受光領域11aを含む第
1の光検出部120aと、第2の受光領域11bを含む
第2の光検出部120bとを備えており、第1の光検出
部120aと第2の光検出部120bとは、圧電素子又
はコイルアクチュエータなどにより、互いに接離可能に
トラック幅方向に移動可能に構成されている。
広げて反射する1次光との反射角度の差φは、 φ=λ・x の関係を有する。但し、λは照射レーザ光の波長であ
り、xは光磁気ディスク1のグルーブの空間周波数、即
ち1m当たりのグルーブの数である。トラックピッチが
狭い場合、即ちグルーブの空間周波数が大きい場合は、
反射角度の差φが大きくなり、従って図36に示すよう
に、第1及び第2の受光領域11a,11b間のトラッ
ク幅方向の距離を大きくすることにより、受光領域を反
射光の干渉領域に追従させることができる。また逆に、
トラックピッチが広い場合、即ちグルーブの空間周波数
が小さい場合は、反射角度の差φが小さくなり、従って
図37に示すように、第1及び第2の受光領域11a,
11b間のトラック幅方向の距離を小さくすることによ
り、受光領域を反射光の干渉領域に追従させることがで
きる。
より、光磁気ディスク1のトラックピッチに応じて光検
出器内の干渉領域の位置を調整できるので、異なる種類
のディスクに対応できる。なお、光検出器120の受光
領域の分割形状は一例を示したものであり、これに限る
ものではない。
気記録再生装置について説明しているが、これに限るも
のではなく、照射したビーム光の反射光を利用して情報
を記録再生する光記録再生装置であれば適用できる。ま
た、記録専用装置であっても再生専用装置であっても適
用できる。また、光記録媒体として光磁気ディスクを用
いる場合を説明しているが、これに限るものではなく、
ビーム光の照射により情報が記録/再生される媒体であ
れば良く、ディスク形状には限らない。
検出器を分割することにより反射光の干渉領域を分割し
て各収差要因を検出しているが、これに限るものではな
い。例えば、反射光の光検出器に到達するまでの光路に
配されたプリズム又はホログラムのような光学素子によ
り反射光を分割して光路を振り分け、各ビーム光に対応
して設けられた複数の光検出器により各収差要因を求め
ても良い。
厚変動,チルト,フォーカスエラー及びトラッキングエ
ラーに起因する収差を検出し、検出結果に基づいて各別
の補正を行なうので、高精度に再生結果を得ることがで
きる。また、収差の検出によりチルトを補正するので複
雑な検出機構を用いる必要がなく、高NAの対物レンズ
を用い、且つ、基板を薄くしてもチルトを小さくするこ
とができる。
御及びフォーカス制御を行なうので収差用及びサーボ用
の光検出器を兼用でき、光学系の構成部品の簡易化を図
ることができる。さらにまた、光記録媒体上の光ヘッド
のシークの方向を検出できるので、正確なシーク動作を
行なうことができる。さらにまた、受光面を同一面内で
略90°回転させた光検出器を用いることにより、タン
ジェンシャルチルトを検出することができる。
幅方向に略平行な分割線で分割することによりタンジェ
ンシャルチルトを補正でき、また、同一の光検出器を用
いてラジアルチルトを共に補正することができる。さら
にまた、対物レンズの4方位置で独立的に駆動可能なア
クチュエータを備えることにより、ラジアルチルト及び
タンジェンシャルチルトの両方をフィードバック制御で
きる。
光領域を、トラックの幅方向に対応する方向に4以上に
分割してあるので、フォーカス制御が可能なデフォーカ
スレベルの範囲が拡大される。さらにまた、夫々の受光
領域を直線的に12分割してあるので、各収差要因を同
一の光検出器で検出でき、且つ、光検出器の分割が容易
である。さらにまた、干渉領域に対応する夫々の受光領
域が分離可能に構成されており、トラック幅方向の両者
の間隔を変化できるので、同一の光検出器でトラックピ
ッチが異なる記録媒体の収差補正が可能である等、本発
明は優れた効果を奏する。
記録再生装置の構成図である。
の構成図である。
ターンを示す模式的斜視図である。
パターンを示す模式的斜視図である。
ターンを示す模式的斜視図である。
回折パターンと光検出器の分割領域を示す図である。
よるレンズ径方向の回折パターンと光検出器の分割領域
を示す図である。
方向の回折パターンと光検出器の分割領域を示す図であ
る。
る。
ャートである。
ある。
フである。
の感度を示すグラフである。
度を示すグラフである。
図である。
明する図である。
明する図である。
タ駆動回路の構成図である。
る。
現する光磁気ディスクの模式的斜視図である。
を説明する波形図である。
起因の収差による反射光の回折パターンを示す模式的斜
視図である。
びTTLTESの感度を示すグラフである。
びRTLTESの感度を示すグラフである。
光記録再生装置の構成図である。
構成を示す平面図及び断面図である。
断面図である。
示す模式的斜視図である。
グラフである。
面図である。
HESの感度を示すグラフである。
光記録再生装置の構成図である。
面図である。
TESの感度を示すグラフである。
面図である。
検出器の平面図である。
検出器の平面図である。
Claims (22)
- 【請求項1】 光記録媒体に照射したビーム光の反射光
を用いて、情報の記録/再生時の収差を補正する方法で
あって、 複数の収差要因に起因して生じた収差を、前記反射光の
回折光による干渉領域での強度分布に基づいて、各収差
要因に対して検出する過程と、前記検出の結果に応じて
前記収差要因の夫々を補正することにより、情報の記録
/再生時の収差を補正する過程とを有することを特徴と
する収差補正方法。 - 【請求項2】 光記録媒体に照射したビーム光の反射光
を用いて、情報の記録/再生時の収差を補正する方法で
あって、 前記ビーム光と前記光記録媒体との間の相対的なチルト
に起因する収差を、前記反射光の回折光による干渉領域
での強度分布に基づいて検出する過程と、前記検出の結
果に応じてチルトを補正することにより、情報の記録/
再生時の収差を補正する過程とを有することを特徴とす
る収差補正方法。 - 【請求項3】 光記録媒体に照射したビーム光の反射光
を用いて、情報の記録/再生時の収差を補正する方法で
あって、 フォーカスエラーに起因する収差を、前記反射光の回折
光による干渉領域での強度分布に基づいて検出する過程
と、前記検出の結果に応じてフォーカスエラーを補正す
ることにより、情報の記録/再生時の収差を補正する過
程とを有することを特徴とする収差補正方法。 - 【請求項4】 光記録媒体に照射したビーム光の反射光
を用いて、情報の記録/再生時の収差を補正する方法で
あって、 前記光記録媒体が有する基板の厚み変動に起因する収差
を、前記反射光の回折光による干渉領域での強度分布に
基づいて検出する過程と、基板の厚み変動に起因して生
じた収差を、前記検出の結果に応じてフォーカス調整を
通じて補正することにより、情報の記録/再生時の収差
を補正する過程とを有することを特徴とする収差補正方
法。 - 【請求項5】 前記収差を検出する過程では、前記光記
録媒体と前記ビーム光との間の相対的なチルトの検出信
号、前記光記録媒体が有する基板の厚み変動及びフォー
カスエラーの検出信号、並びにトラッキングエラーの検
出信号が求められ、前記収差を補正する過程は、トラッ
キングエラーの補正に先立ち、前記ビーム光が前記光記
録媒体上で合焦すべく制御する擬似フォーカス制御過程
と、該擬似フォーカス制御過程での前記厚み変動及びフ
ォーカスエラーの検出信号の振幅の中間値を求める過程
と、前記トラッキングエラーの検出信号を用いてトラッ
キングエラーを補正する過程と、前記中間値を基準にし
て前記厚み変動及びフォーカスエラーの検出信号を用い
てフォーカスエラーを補正する過程と、前記チルトの検
出信号を用いてチルトを補正する過程とを有する請求項
1記載の収差補正方法。 - 【請求項6】 前記擬似フォーカス制御過程は、前記ビ
ーム光を集束する光学手段と前記光記録媒体との間隔を
変化させる過程と、該変化の期間に別経路にて得られる
フォーカス制御信号に基づいてフォーカス制御を行なう
過程とを有する請求項5記載の収差補正方法。 - 【請求項7】 前記擬似フォーカス制御過程は、前記ビ
ーム光を集束する光学手段と前記光記録媒体との間隔を
変化させる過程と、該変化の期間の前記トラッキングエ
ラーの検出信号のレベルと所定値との差分値が零になる
ようにフォーカス制御を行なう過程とを有する請求項5
記載の収差補正方法。 - 【請求項8】 光記録媒体に照射したビーム光の反射光
を用いて、情報の記録/再生時の収差を補正する装置で
あって、 前記反射光の回折光による干渉領域での強度分布に基づ
いて、複数の収差要因に起因して生じた収差を各収差要
因に対して検出する少なくとも1つの光検出器と、夫々
の検出結果に応じて各収差要因を補正する補正部とを備
えることを特徴とする収差補正装置。 - 【請求項9】 光記録媒体に照射したビーム光の反射光
を用いて、前記光記録媒体のトラックに情報を記録/再
生する際の収差を補正する装置であって、 前記ビーム光を集束せしめる対物レンズと、該対物レン
ズを3次元的に移動せしめるアクチュエータと、前記反
射光が入射され、複数の収差要因に起因して生じた収差
を検出し、各収差要因を補正する収差補正部とを備え、 該収差補正部は、入射された反射光が前記トラックの幅
方向に対応する方向に分けて受光され、夫々の受光強度
を演算して各収差要因に対する収差の検出信号を出力す
る少なくとも1つの光検出器と、前記光記録媒体と前記
ビーム光との間の相対的なチルトに対する収差の第1検
出信号が与えられ、これに基づいてチルトを補正するチ
ルト制御部、前記光記録媒体が有する基板の厚み変動及
びフォーカスエラーに対する収差の第2検出信号が与え
られ、これに基づいて基板の厚み変動及びフォーカスエ
ラーを補正する厚み及びフォーカス制御部、及びトラッ
キングエラーに対する収差の第3検出信号が与えられ、
これに基づいてトラッキングエラーを補正するトラッキ
ング制御部のうち少なくとも1つとを備えることを特徴
とする収差補正装置。 - 【請求項10】 前記チルトは光記録媒体のトラック幅
方向に対して傾斜を有する第1方向チルトであり、前記
光検出器の少なくとも1つは、受光面の前記反射光のト
ラック幅方向の一側に第1の受光領域を、他側に第2の
受光領域を有し、前記第1の受光領域及び前記第2の受
光領域の夫々は内周側領域と外周側領域とに分割してあ
る請求項9記載の収差補正装置。 - 【請求項11】 前記第1方向チルトの第1検出信号R
TLTESは RTLTES=(A1+A2+k1(B3+B4))−
k2((A3+A4)+k1(B1+B2)) で求められる請求項9記載の収差補正装置。但し、(A
1+A2)は前記第1の受光領域の外周側領域の光強
度、 (A3+A4)は前記第2の受光領域の外周側領域の光
強度、 (B1+B2)は前記第1の受光領域の内周側領域の光
強度、 (B3+B4)は前記第2の受光領域の内周側領域の光
強度、 k1,k2は実数である。 - 【請求項12】 前記光検出器の少なくとも1つは、受
光面の前記反射光のトラック幅方向の一側に第1の受光
領域を、他側に第2の受光領域を有し、前記第1の受光
領域及び前記第2の受光領域の夫々は、前記受光面に対
する中央側領域と周縁側領域とに分割され、前記基板の
厚み変動及びフォーカスエラーの第2検出信号THES
は、 THES=(A1+B1+k1(A3+B3))−k2
((A2+B2)+k1(A4+B4)) で求められる請求項9記載の収差補正装置。但し(A1
+B1)は前記第1の受光領域の受光面に対する周縁側
領域の光強度 (A3+B3)は前記第2の受光領域の受光面に対する
周縁側領域の光強度 (A2+B2)は前記第1の受光領域の受光面に対する
中央側領域の光強度 (A4+B4)は前記第2の受光領域の受光面に対する
中央側領域の光強度 k1,k2は実数である。 - 【請求項13】 前記基板の厚み変動及びフォーカスエ
ラーの第2の検出信号と、前記トラッキングエラーの第
3の検出信号とが入力され、前記第3の検出信号が所定
の変化を示すとき、前記第2の検出信号が最大ピークを
示すか又は最小ピークを示すかにより前記光記録媒体上
のビーム光の移動方向を検出するビーム移動方向検出回
路を備える請求項9記載の収差補正装置。 - 【請求項14】 少なくとも1つの光検出器は、入射さ
れた反射光が前記トラック幅方向に交わる方向に分けて
受光され、前記チルトの第1の検出信号と前記トラッキ
ングエラーの第2の検出信号とを入力し、前記第2の検
出信号のレベルが零の時点の前記第1の検出信号のレベ
ルに基づいて前記トラック幅方向に交わる方向のチルト
を検出し、これを補正する第2のチルト制御回路を備え
る請求項9記載の収差補正装置。 - 【請求項15】 前記チルトは前記光記録媒体のトラッ
ク幅方向に交わる方向に対して傾斜を有する第2方向チ
ルトであり、前記光検出器の少なくとも1つは、受光面
の前記反射光のトラック幅方向の一側に第1の受光領域
を、他側に第2の受光領域を有し、前記第1の受光領域
及び前記第2の受光領域の夫々は前記受光面に対する中
央側領域と周縁側領域とに分割され、分割された受光領
域の夫々は前記トラック幅方向に交わる方向に2分割し
てある請求項9記載の収差補正装置。 - 【請求項16】 前記第2方向チルトの第1検出信号T
TLTESは、 TTLTES=(A1a+B1a+A2b+B2b+k
1(A3a+B3a+A4b+B4b))−k2((A
2a+B2a+A1b+B1b)+k1(A4a+B4
a+A3b+B3b)) で求められる請求項14記載の収差補正装置。但し、
(A1a+B1a+A2b+B2b)は、前記第1の受
光領域の対角位置に分割された領域の光強度の和、 (A2a+B2a+A1b+B1b)は、前記第1の受
光領域の残り領域の光強度の和、 (A3a+B3a+A4b+B4b)は、前記第2の受
光領域の(A1a+B1a+A2b+B2b)と前記ト
ラック幅方向に線対称な領域の光強度の和、 (A4a+B4a+A3b+B3b)は、前記第2の受
光領域の残り領域の光強度の和、 k1,k2は実数である。 - 【請求項17】 前記第1の受光領域及び前記第2の受
光領域の夫々は、さらに内周側領域及び外周側領域に分
割され、前記第1方向チルト及び前記第2方向チルトの
両チルトを検出すべくなしてある請求項15又は16記
載の収差補正装置。 - 【請求項18】 前記対物レンズは光軸を合わせて配し
た第1及び第2のレンズを備え、前記アクチュエータ
は、前記フォーカスエラー及びトラッキングエラーを補
正すべく前記第1のレンズを3次元的に移動せしめる第
1のアクチュエータと、前記チルトエラーを補正すべ
く、前記光記録媒体のトラック幅方向及び該幅方向に交
わる方向に対して夫々独立的に前記第2のレンズを傾斜
せしめる第2のアクチュエータとを備える請求項9記載
の収差補正装置。 - 【請求項19】 前記対物レンズは前記記録媒体との対
面側に、前記記録媒体との間隔を所定距離以上に保つ接
触防止盤を取付けてある請求項9又は18記載の収差補
正装置。 - 【請求項20】 前記光検出器の少なくとも1つは、受
光面の前記反射光のトラック幅方向の一側に第1の受光
領域を、他側に第2の受光領域を有し、前記第1の受光
領域及び前記第2の受光領域の夫々は、前記反射光のト
ラック幅方向に線対称に少なくとも4分割してある請求
項9記載の収差補正装置。 - 【請求項21】 前記光検出器は、受光面の前記反射光
のトラック幅方向の一側に第1の受光領域を、他側に第
2の受光領域を有し、前記第1の受光領域及び前記第2
の受光領域の夫々は、前記トラック幅方向及び該幅方向
に交わる方向に夫々略平行に直線的に分割してある請求
項9記載の収差補正装置。 - 【請求項22】 前記光検出器は、受光面の前記反射光
のトラック幅方向の一側に第1の受光領域を有する第1
の光検出部と、他側に第2の受光領域を有する第2の光
検出部とを備え、該第1及び第2の光検出部は互いに接
離可能に前記トラック幅方向に移動すべく構成してある
請求項9記載の収差補正装置。
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