JPH08203134A - 光ディスク原盤記録装置 - Google Patents

光ディスク原盤記録装置

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JPH08203134A
JPH08203134A JP7014690A JP1469095A JPH08203134A JP H08203134 A JPH08203134 A JP H08203134A JP 7014690 A JP7014690 A JP 7014690A JP 1469095 A JP1469095 A JP 1469095A JP H08203134 A JPH08203134 A JP H08203134A
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JP
Japan
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light
wavelength
laser light
optical disk
laser
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Application number
JP7014690A
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English (en)
Inventor
Yuji Kaneda
有史 金田
Hisayuki Yamatsu
久行 山津
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な装置構成でメンテナンスが少なく、光
軸調整が容易に行うことのできる光ディスク原盤記録装
置の提供を目的とする。 【構成】 この光ディスク原盤記録装置は、レーザ光発
生部1が内蔵する非線形光学素子の非線形光学過程によ
って波長 0.3〜0.36μmの範囲に変換した出射光が出力
される。この出射光に外部からの記録情報に応じた変調
が光変調部3で施された露光用の照明光を、サーボ調整
する2軸アクチュエータ5等による自動焦点機構が含ま
れる記録レンズ4で感光材料が塗布された光ディスク原
盤7上に結像させ、光ディスク原盤7を回転させなが
ら、記録レンズ4がこの光ディスク原盤7上を走査させ
て記録情報の書き込みを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体レーザ光を非線形
光学過程により変換した光を光ディスクの原盤記録の露
光用の照明光に用いて好適な光ディスク原盤記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体は、例えば映像信号やオーデ
ィオ信号のようなデータの記録再生に用いられてきてい
る。光記録媒体には、大量なデータの記録が行われる
が、光記録媒体には、現在の記録容量よりも一層高い記
録容量のものが望まれている。高い記録容量の光記録媒
体を実現するため、光記録媒体は、情報の記録密度を高
くさせる必要にせまられる。この高記録密度化のための
技術の一つとしては、記録/再生時に用いるレーザ光の
波長を短かくすることがある。
【0003】最近では、短波長のレーザ光として紫外波
長のレーザ光が望まれている。特に、この紫外波長のレ
ーザ光の一つとして例えば波長 355nm近傍のレーザ光が
強く望まれている。この波長域のレーザ光の発生方法に
は、赤外波長のレーザ光を基本波にして、この基本波レ
ーザ光の第3高調波を発生させる方法がある。レーザ光
発光装置による第3高調波発生(THG)は、例えば固
体レーザであるNd:YAGやNd:YVO4 等のレーザ媒質を用い
る場合、光ポンピング法による励起によって、これらの
固体レーザの出射する基本波に対する第3高調波、すな
わち例えば紫外域内の波長355nm 近傍のレーザ光として
発生させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、波長355nm
近傍のレーザ光は、パルスモードで生成されるレーザ光
である。第3高調波発生がパルス発振のモードになる原
因を簡単に説明すると、出射される基本波のレーザ光と
このレーザ光の第2高調波とを周波数混合させる際、第
3高調波のレーザ光は、非線形結晶に入射させるこれら
のレーザ光が一回だけしか通さないシングルパスで発生
させている。この結果、第3高調波発生の非線形変換効
率が1回の回数だけに限られてしまうことになる。
【0005】従って、第3高調波発生のレーザ光を用い
た光ディスク原盤記録装置では、共振器内で十分な増幅
ができないので、このようにシングルパスによって第3
高調波を発生させても連続発振のレーザ光の強度が低く
なってしまい、産業上、必要とする光強度を得ることが
できない。そこで、現在、この第3高調波のレーザ光強
度を高めるため、光ディスク原盤記録装置で使用する光
源には、入射するレーザ光のパワーに比例して変換効率
が増加するという性質を用いて、平均パワーとしてはそ
のままであるが、光ディスク原盤記録装置に高出力のパ
ルスを入力することにより、第3高調波レーザ光として
高出力パルスのレーザ光を得ている。
【0006】このように第3高調波発生は、シングルパ
スで生成することと変換効率を向上させる必要性によっ
て現在まで光ディスク原盤記録装置で使用する光源は、
産業上で使用する第3高調波のレーザ光をすべてパルス
モードのレーザ光で得てきている。実際に、レーザ媒質
として例えばNd:YAG等を用いて、このレーザ媒質から出
射される基本波に対する第3高調波を発生させるレーザ
光源は、平均パワーを保ったまま、パルスの尖頭値を高
くして非線形変換効率を向上させて基本波の波長1064nm
のレーザ光とこのレーザ光に対する第2高調波発生(S
HG)による波長 532nmのレーザ光とを周波数混合させ
る方法で第3高調波、すなわち波長355nm 近傍のレーザ
光を得ている。
【0007】しかしながら、この波長355nm 近傍で出射
されるレーザ光がパルス光という性格上、連続光が必要
とされる光ディスク原盤記録や光ディスプレイ等に応用
することができないので、このレーザ光の適用範囲が限
定されてしまう。一方、光ディスク原盤記録装置によっ
て連続波で非線形変換効率を上げる方法としては、光共
振器の光路中に非線形結晶を配置する方法が提案されて
いる。
【0008】この方法によれば、例えば第2高調波発生
(SHG)は、基本波の波長におけるレベル損失を抑
え、高フィネスという性質及びその基本波の半分の波長
で透過率の高い共振器を用いることで実現されてきてい
る。しかしながら、これまでの多くの実施例の中に光デ
ィスク原盤記録に必要とされる、例えば 300nm台の波長
域で固体レーザの連続発振によるレーザ光を出力光とす
る実施例は、まだ報告されていない。
【0009】さらに、要望の高い基本波のレーザ光に対
する第3高調波を連続光で発生させるには、理論的に入
射波として基本波のレーザ光(周波数1ω)とSHGに
よる第2高調波のレーザ光(周波数2ω)の和周波混合
で得ることが考えられるが、実際には、これらレーザ光
の双方を共振させる必要がある等、クリアしなければな
らない技術的な問題があり非常に難しい。このため、第
3高調波発生によるレーザ光では、前述したようなパル
ス状のため連続光が必要とされる分野に適用できないの
で、使用可能な範囲が非常に狭い範囲にしか適用できな
い。
【0010】従来の光ディスクの原盤記録では、例えば
He-Cd レーザやArレーザといったガスレーザが主に使わ
れていたが、一般に、ガスレーザは、装置自体が大き
く、寿命が短く、発光効率も低く、頻繁なメンテナンス
を必要とする装置である。また、このようなガスレーザ
では、光ディスク原盤記録装置のレーザ光源からの出力
光が、純粋な紫外光しか出射しないので、肉眼で視認す
ることができない。従って、光ディスク原盤記録装置
は、装置全体の光軸調整等の作業を行う際に、例えばAr
レーザを用いる場合、別の可視光のレーザを用意し、ダ
イクロイックミラーを用いてこの可視光レーザだけを透
過させながら、可視光レーザの光軸の調整関係をArレー
ザとの光軸の調整関係と一致させるように構成し、系全
体の光軸調整や記録原盤上の焦点の誤差検出等を行って
正確な情報記録が行われるようにしている。
【0011】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みてなされたものであり、簡単な装置構成でメンテナ
ンスが少なく、光軸調整が容易に行うことのできる光デ
ィスク原盤記録装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ディスク
原盤記録装置は、上述した課題を解決するために、レー
ザ光発生部からの出射光に外部からの記録情報に応じた
変調が光変調部で施された露光用の照明光を自動焦点機
構を含むレンズ光学系の記録レンズで感光材料が塗布さ
れた光ディスク原盤上に結像させ、光ディスク原盤を回
転させながら、記録レンズがこの光ディスク原盤上を走
査されることにより、記録情報を記録する光ディスク原
盤記録装置において、レーザ光発生部が内蔵する非線形
光学素子の非線形光学過程によって波長 0.3〜0.36μm
の範囲に変換した出射光を出力することを特徴としてい
る。
【0013】ここで、レーザ光発生部は、赤外波長の連
続波レーザ光を出射させるレーザ光源に例えばレーザ媒
質としてNd:YAGを用いた第1のレーザ光源と、グリーン
波長の連続波レーザ光を出射させるレーザ光源に例えば
レーザ媒質としてNd:YVO4 からのレーザ光を共振器内で
共振させて第2高調波を発生させる第2のレーザ光源
と、第1及び第2のレーザ光源から出射される各連続波
レーザ光を1組のミラーから成る外部共振器とを有し、
この外部共振器で同時に同期・共振させながらこの外部
共振器内に配された位相整合のとれた非線形光学結晶素
子によりこれらの出射光を和周波混合させている。
【0014】具体的に、第1の光源の波長は、1.05〜1.
07μm とし、第2の光源は、第1の光源の波長をλとす
るとき、この波長λに対して波長λ/2の第2高調波を
出射する。第1の光源の波長として波長1064nmのレーザ
光を発振させるレーザ媒質には、例示したNd:YAG、Nd:Y
VO4 以外にLNP、YLF、GGG、YAP等も使用で
きる。
【0015】外部共振器内に配される非線形光学結晶素
子には、表面に第1のレーザ光源及び第2のレーザ光源
からの出射光の波長での反射率を抑えるコーティングが
施されている。非線形光学結晶素子は、例えばベータホ
ウ酸バリウム(BBO)結晶を用い、位相整合条件のタ
イプIを満足させる際にはBBOのθ=31.3゜程度の角
度で結晶をカットしたり、光軸に対する結晶の主軸との
なす角を38.6゜あるいは59.7゜程度に設定して位相整合
条件のタイプIIを満足させてそれぞれ和周波混合した
出射光を得ている。また、非線形光学結晶素子は、周期
的な分極反転を施すニオブ酸リチウム(PPLN)を用
いてもよい。この非線形光学結晶素子は、分極反転周期
を1.9μmまたは3.6μmの奇数倍にして波長1.06μm と波
長0.53μm の光を用いて疑似位相整合条件を満足させて
和周波混合した出射光を得ることができる。
【0016】より具体的に、第1のレーザ光源からの出
射光の波長を1.064μmとし、第2のレーザ光源からの出
射光の波長を0.532μmとし、第1のレーザ光源及び第2
のレーザ光源には、少なくとも一方の光源に出射光の波
長を制御する波長制御機能が設けられている。外部共振
器は、例えば第1のレーザ光源及び第2のグリーンレー
ザ光源の内の一方の光源からの出射光に対して光路長を
制御してこの出射光に同期させると共に、他方の光源か
らの出射光の発振波長を制御してこの出射光に同期させ
るようにすることにより、2つのレーザ光の同時二重共
振が起こる。
【0017】外部共振器では、和周波混合による連続光
を得る際に少なくとも一方の光源からの光を共振させる
ようにしてもよい。この外部共振器は、例えば効率よく
レーザ光を反射させるため、誘電体多層膜がコーティン
グされたミラーとインピーダンスマッチングさせる反射
率を有する入力結合ミラーとを有し、この誘電体多層膜
は、イオンスパッタ法あるいはイオンプレーティング法
等により作成する。この外部共振器のミラーの少なくと
も一つには、和周波混合による連続光を透過させる波長
特性を有する出力ミラーが用いられている。この入力結
合ミラーは、出力ミラーとを共用させている。
【0018】第1のレーザ光源及び第2のレーザ光源の
少なくとも一方の光源内に位相変調器を有する光源とし
て注入同期レーザ光源あるいは第2高調波発生を行う外
部のレーザ光源からのレーザ光を用い、この一方の光源
の周波数側波帯を外部共振器との同期をとるために用い
るように構成して装置の共用化及び連続したレーザ光の
出力を高めている。
【0019】また、外部共振器からの反射光にビーム整
形を施すように、例えばアナモルフィックプリズム等の
ビーム整形光学素子が設けられている。外部共振器から
の反射光を光ディスク原盤への照明光に用いると共に、
この外部共振器から照明光と同時に同一光軸に出射され
る可視波長域の漏れ出した光が、レンズ光学系の光軸調
整及び光ディスク原盤上の焦点検出に用いられている。
【0020】感光材料には、漏れ出した光の波長と異な
る波長で感光する特性の材料を用いている。このレーザ
光発生部には、連続光レーザ媒質にInAlGaP 系を用いて
波長0.68μm程度の光を基本波とし、外部共振器内での
第2高調波発生過程により波長0.34μm程度のレーザ光
を出力するものを用いてもよい。
【0021】また、レーザ光発生部は、Nd系固体レーザ
の出力波長1.32μm程度の光を基本波とし、この基本波
の第4高調波発生による波長0.33μm程度のレーザ光を
出力させるように構成してもよい。さらに、この第4高
調波発生によるレーザ光を2つの第2高調波発生過程に
分けて上記基本波の波長に対する第2高調波にして、さ
らにこの第2高調波を基本波とした少なくとも一方の第
2高調波発生過程に配した非線形光学結晶素子による連
続波の第2高調波を出力するように構成してもよい。
【0022】このようにレーザ光発生部を構成した場合
も第2高調波発生の出力光を対称なパターンの出力光に
するビーム整形光学素子を外部共振器の外に配してい
る。光ディスク原盤記録装置では、外部共振器により同
時共振させた反射光とこの反射光に含まれる外部共振器
への2つの入射光成分の光を波長依存性に応じて空間的
に分離するビームスプリッタと、このビームスプリッタ
で分離した入射光成分の光を受光する受光素子とを有
し、受光素子から得られた信号を用いて同時共振を満足
させる制御が行われる。このビームスプリッタには、例
えばダイクロイックミラー等が用いられる。
【0023】また、光ディスク原盤記録装置は、外部共
振器からの反射光に含まれる外部共振器への2つの入射
光成分の光を検出する受光素子と、受光素子からの出力
信号に対して電気的に周波数弁別を行って所定の周波数
成分だけを通過させるバンドパスフィルタとを有し、バ
ンドパスフィルタは、出力される一方の周波数が他方の
周波数の整数倍となる関係を外した周波数の設定される
ように周波数の選択を行う構成でもよい。
【0024】
【作用】本発明に係る光ディスク原盤記録装置では、レ
ーザ光発生部で第1のレーザ光源と第2のレーザ光源と
それぞれ独立に得られる連続波レーザ光の基本波を外部
共振器に入射させて少なくとも一方の光源を同期させ、
他方の光源の発振波長を制御して同期させて、非線形光
学素子の非線形光学過程によって波長 0.3〜0.36μmの
範囲に変換した効率のよい連続した出力光に対して外部
からの記録情報に応じた変調を光変調器で施して露光用
の照明光を自動焦点機構を含むレンズ光学系でフォトレ
ジストが塗布された光ディスク原盤上に結像させること
により、光ディスク原盤を回転させながら、この光ディ
スク原盤上を走査して情報を記録している。これによ
り、光ディスク原盤記録装置は、従来のガスレーザを光
源として用いた場合の装置構成に比べて構成を大幅に小
型化している。 外部共振器からの反射光がビーム整形
を施すビーム整形光学素子を透過させて空間的に対称な
ビームを照射することにより、空間的な解像度の方向依
存性を回避している。
【0025】照明光と同時に同一光軸に出射される可視
波長域の漏れ出した光をレンズ光学系の光軸調整及び光
ディスク原盤上の焦点検出に用いることにより、新たに
可視光波長のレーザ光を光ディスク原盤記録装置に設け
ることなく、装置構成を簡略化する。フォトレジストに
は、漏れ出した光の波長と異なる波長で感光する特性の
材料を用いることにより、漏れ出した光の影響を受けず
に、視認しながら光軸調整及び光ディスク原盤上の焦点
検出を行い、品質のよい原盤を作成している。
【0026】
【実施例】以下、本発明に係る光ディスク原盤記録装置
の一実施例について、図面を参照しながら説明する。こ
の実施例では、波長が 300nm台の光を出力して原盤記録
を行う光ディスク原盤記録装置について各部の構成を参
照しながら説明する。
【0027】光ディスク原盤記録装置は、光ディスク原
盤に波長 0.3〜0.36μmの範囲に変換した反射光を出力
するレーザ光発生部1と、このレーザ光発生部1からの
出射光に外部からの記録情報に応じた変調を施す光変調
部3と、光変調部3からの光の光軸に対してハーフミラ
ー4aで90゜曲げを経て波長限界までビームを絞り込
む記録レンズ4と、この記録レンズ4を各種サーボ信号
に応じて駆動される2軸アクチュエータ5と、記録レン
ズ4からの光をターンテーブル6上のフォトレジストが
塗布された光ディスク原盤7と、ターンテーブル6を回
転させるスピンドルモータ8と、光ディスク原盤7から
の記録レンズ4、ハーフミラー4aを透過した反射光に
含まれる紫外光成分をカットするフィルタ9と、このフ
ィルタ9からの透過光を受光するフォトディテクタ10
と、ターンテーブル6を回転させたままスライドさせる
スレッディング機構11とを有している。
【0028】また、光ディスク原盤記録装置には、フォ
トディテクタ10で検出した信号に基づいて信号処理を
施す信号処理部12やスレッディング機構11を制御す
るスレッディングサーボ部13が設けられ、これらがシ
ステムコントローラ14の制御信号により制御されてい
る。さらに、光ディスク原盤記録装置の各部の構成につ
いて説明する。
【0029】このレーザ光発生部1は、従来までの装置
で必要とされた交流200V等の特殊な電源を設けるこ
となく、家庭用と同程度の容量の100V交流電源を使
用している。先ず、レーザ光発生部1は、波長 0.3〜0.
36μmの範囲に変換したレーザ光を出力している。一般
的に、レーザ光源からの基本波より波長の短い高調波の
レーザ光を得る場合、共振器内部の高いパワー密度を利
用して効率よく波長変換を行う方法が従来から提案され
ている。
【0030】ここで、例えば第3高調波発生(THG)
は、基本波と第2高調波の双方のレーザ光を共振させな
ければならず、さらに、この共振させる際に用いるミラ
ーは、第3高調波のレーザ光に対して低反射でなければ
ならない。また、THGは、レーザ光源としてレーザ光
発生部1内で発生させた基本波のレーザ光とこの基本波
の第2高調波のレーザ光とを共に一つの共振器で共振さ
せるために共振器内に入射した2つのレーザ光の波長分
散を同期させる必要が生じる。しかしながら、例えば基
本波のレーザ光に対する波長分散を決めてしまうと、同
期させることによって、この基本波に対する第2高調波
発生(SHG)のレーザ光の波長分散も決まってしま
う。従って、THGは、それぞれ独立にレーザ光を制御
することができない等の技術的な困難を有している。
【0031】この困難を解決するように、レーザ光発生
部1は、例えば図2に示すように、2つのレーザ光源L
1、L2と、レーザ光源L1、L2から出射されるレー
ザ光を取り込んで共振させる外部共振器101と、2つ
のレーザ光源L1、L2からの出射光に位相変調を施す
位相変調器102a、102bと、外部共振器101か
らの反射光を検出する光検出部103と、光検出部10
3からの出力により外部共振器101内のキャビティ長
を制御する共振器長制御部104と、共振器長制御部1
04からの駆動信号に応じて光軸方向にミラーを移動さ
せる電磁アクチュエータ105と、レーザ光源L1から
外部共振器101への入射するレーザ光の波長を制御す
る波長制御部106とを有している。
【0032】レーザ光源L1は、第1の波長の連続波レ
ーザ光を出射させる光源である。このレーザ光源L1
は、外部の励起源として例えばNd:YAGをレーザ媒質とす
る半導体レーザ励起による波長1064nmの単一周波数発振
が基本波として得られるものである。このレーザ光源L
1は、外部からの制御により周波数制御することができ
る。
【0033】また、レーザ光源L2は、第2の波長の連
続波レーザ光を出射させる光源である。このレーザ光源
L2は、半導体レーザ励起によるグリーンレーザ光を出
射する。具体的に、半導体レーザ励起によるグリーンレ
ーザ光としては、レーザ媒質に例えばNd:YVO4 が用いら
れ、共振器内で固体レーザ光の基本波に対する第2高調
波を発生させることにより、レーザ光源L1からの基本
波レーザ光の波長に対して半分の波長、すなわち第2高
調波の波長532nm の単一周波数で安定なグリーン光を得
ている。しかしながら、このレーザ光源L2は、周波数
制御機能を持たない。
【0034】このレーザ光源L1、L2から出射される
それぞれのレーザ光の光軸上には、位相変調器102
a、102bが配されている。これらの位相変調器10
2a、102bは、いわゆるEO(電気光学)素子やA
O(音響光学)素子等を用いている。この位相変調器1
02aには、外部の発振器107aから駆動するための
変調信号(例えば周波数fm=10MHz) を出力し、図示し
ないがドライバ(駆動回路)を介して供給される。この
変調信号として用いて位相変調器102aは、波長1064
nmのレーザ光に位相変調を施している。また、位相変調
器102bも、外部の発振器107bからの変調信号に
応じた位相変調を波長 532nmのレーザ光に施している。
【0035】このように位相変調を施してサイドバンド
をたてて後述するように戻ってくるサイドバンドの位相
シフト量を2つの基本波とも合わせるパウンドドレーバ
ホールロック技術により、レーザ光発光装置では、2つ
の基本波を共振モードの中心に位置させることができる
ようになり、外部共振器101内に入射光をすべて入射
させることができる。この共振器の周波数制御を行う技
術は、具体的に、例えば、R.W.P.Drever et al. "Laser
Phase and Frequency Stabilization Using an Optica
l Resonator", Applied Physics B 31.97-105(1983) 等
において開示されている。
【0036】この位相変調器102aを経たレーザ光が
ミラー108で反射される。ミラー108は、レーザ光
源L1から出射されるレーザ光を後述するビームスプリ
ッタ109を経て外部共振器101に入射させるように
反射させる。また、レーザ光源L2から出射されたレー
ザ光も位相変調器102bを経てビームスプリッタ10
9に送られる。
【0037】従って、ビームスプリッタ109は、入射
するレーザ光の内、波長 532nmでレーザ光を反射させ、
レーザ光の波長1064nmを透過させる光学特性を有してい
る。位相変調器102bとビームスプリッタ109の位
置は、レーザ光源L2からの出力光がレーザ光源L1か
らの出力光と同一の光軸に重ねられるような位置関係に
する。このビームスプリッタ109を経たレーザ光源L
1、L2からの出力光は、外部共振器101のミラーM
1に同一の光軸で入射させることになる。
【0038】なお、図示していないが、このビームスプ
リッタ109と外部共振器101のミラーM1との間に
は、空間的に後段で詳述するように、ミラーM1〜M4
で構成される外部共振器101の固有モードと重ね合わ
せられるように光学系が選ばれる。次に、外部共振器1
01は、4枚のミラーM1〜M4で構成され、入射する
2つの基本波を用いて和周波混合を行って基本波の波長
1064nmに対して第3高調波の波長355nm の紫外光を発生
させている。
【0039】外部共振器101は、共振器内の波長変換
にタイプIの位相整合条件を用いている。このため、2
つの基本波レーザ光は、紙面に対して垂直、すなわち各
ミラーに対してS偏光になるように調整されている。こ
のようにS偏光を利用すると、各ミラーの反射率をP偏
光で用いた場合より高くすることができる。これによ
り、外部共振器101内の損失を抑えることができる。
【0040】ミラーM1は、レーザ光源L1、L2から
それぞれ2つのレーザ光を外部共振器101内に同じ光
軸に沿って同時に入射させる入力結合ミラーであり、和
周波混合により得られた第3高調波の反射光を出力する
出力ミラーである。このミラーM1は、曲率半径を30mm
とする凹面鏡である。このミラーM1には、インピーダ
ンスマッチングを達成するため誘電体多層膜がコーティ
ングされている。誘電体多層膜は、例えば高品質ミラー
を作成する際にイオンスパッタ法またはイオンプレーテ
ィング法等によって作成することができるが、この方法
以外の方法で作成するようにしてもよい。
【0041】ミラーM1は、誘電体多層膜をコーティン
グにより、例えば図3に示すような透過スペクトルが得
られる。図3から明かなように、第1の連続波レーザ光
の波長1064nm及び第2の連続波レーザ光の波長 532nmに
おいて透過率は、約1%強であることから、両者の波長
に対して高反射であることが判る。また、基本波に対し
て第3高調波となる波長 355nmでの透過率は、90%程
度と高いので、外部共振器101内で生成された第3高
調波の反射光が透過して出力されることを示している。
【0042】また、他の3つのミラーM2〜M4は、す
べて2波長高反射ミラー(Dual HR)である。この2波
長とは、波長1064nmと波長 532nmである。ミラーM2〜
M4は、これら2つの波長で高反射である。ミラーM
2、M3は、平面鏡である。また、ミラーM4は、ミラ
ーM1と同じ曲率半径30mmの凹面鏡である。
【0043】この外部共振器101において、ミラーM
4−M1間の距離は、32mm程度である。外部共振器10
1の固有モードは、このミラーM4−M1間に小さなス
ポットを持つ。外部共振器101は、ミラーM4とミラ
ーM1との間の光路が略々同一平面上にあるリング型共
振器を構成している。ミラーM2は、精密に位置決めを
行うための電磁アクチュエータ105にマウントされて
いる。ミラーM2の位置は、この電磁アクチュエータ1
05によって、この共振器の共振器長を外部から供給さ
れる共振器長制御信号に応じて微調整される。電磁アク
チュエータ105は、共振周波数を制御する機能を有し
ている。共振器長の制御については後段で詳述する。
【0044】この外部共振器101には、共振器内に非
線形光学結晶素子110が設けられている。この非線形
光学結晶素子110には、例えばベータホウ酸バリウム
(BBO)が用いられている。BBO110は、結晶に
おけるC軸に対する角θが約31.3゜になるようにカット
されている。このBBO110には、外部共振器101
に入射する基本波レーザ光の波長1064nmと波長 532nmの
両方で無反射になるようなコーティングが施されてい
る。
【0045】BBO10は、ミラーM4とミラーM1と
の間の略々中央に配されている。このミラーM4とミラ
ーM1からなる平面共振器には、2つの波長がS偏光と
された入射光が供給されている。BBO110は、入射
光のスポット位置でこのS偏光された入射光の偏光方向
とBBO110の固有偏光とが一致するように配してい
る。すなわち、この偏光方向の一致は、例えばBBO1
10の常光線の方向が入射光のS偏光の方向に合わせら
れることを意味している。
【0046】これにより、この外部共振器101内のパ
ワーが一定でもBBO110の結晶に入射するパワー密
度が高くなるので、この外部共振器101は、この外部
共振器101の非線形変換効率を向上させることができ
る。また、共振によって強められる度合は、共振器の損
失、すなわち各ミラーの散乱、透過、吸収、非線形光学
結晶素子の結晶面での散乱、吸収、反射損及び結晶内部
での散乱、吸収に依存している。従って、損失の少ない
共振器ほど共振強度は、強められることになる。このよ
うなことから、ミラーM2、M3にイオンスパッタ法等
によって低損失になる膜をコーティングすることによ
り、発生する第3高調波のパワーを向上させることがで
きる。
【0047】実際に、ミラーM2、M3には、典型的に
99.9%以上の反射率が要求される。実験において使用し
たミラーの反射率は、99.7〜99.8%程度であった。この
ミラー条件で、外部共振器101に約200mW の波長1064
nmの基本波レーザ光と約100mW の波長 532nmの基本波レ
ーザ光が入射されたとき、約2mW の波長 355nmの第3高
調波が得られている。
【0048】ミラーM3を低損失ミラーにしたとき、約
10mWの波長 355nmの第3高調波が得られ、さらに電磁ア
クチュエータ105にマウントされるミラーM2も低損
失ミラーにして、波長 532nmの基本波レーザ光を約300m
W にして入射させると、約48mWの波長 355nmの第3高調
波が得られている。このように外部共振器101は、入
射した2つの基本波レーザ光を和周波混合することによ
り、連続光の第3高調波レーザを得ることができる。
【0049】外部共振器101からの反射光は、ビーム
スプリッタ111に入射させられる。ビームスプリッタ
111は、入射光の内の波長 355nmのレーザ光を反射さ
せ、波長1064nmと波長 532nmのレーザ光をそのまま透過
させる光学特性を有している。外部共振器101からの
反射光は、ビームスプリッタ111により光路を90゜
曲げるように反射させられる。この第3高調波のビーム
には、ウオークオフ効果により細長く歪が生じることが
ある。この歪を補正するため、ビーム整形光学素子11
6が設けられる。ビーム整形光学素子117は、この第
3高調波のビームの光軸上に例えばアナモルフィックプ
リズムやシリンドリカルレンズ等が用いられる。
【0050】ビームスプリッタ111を透過した波長10
64nmと波長 532nmを含む光が、ビームスプリッタ112
に入射される。ビームスプリッタ112は、例えば波長
532nmの光を反射させ、波長1064nmの光を透過させる光
学特性を有している。この光ディスク原盤記録装置の光
検出部103には、ビームスプリッタ112で反射させ
た波長 532nmの光の光軸上に受光素子113aが設けら
れ、波長1064nmの光の光軸上には、受光素子113bが
設けられている。受光素子113a、113bからの検
出信号に波長選択性を持たせるため、それぞれ受光素子
113aとビームスプリッタ112との間に赤外光を吸
収するフィルタ114を配し、受光素子113bとビー
ムスプリッタ111との間にグリーン光を吸収するフィ
ルタ115を配している。
【0051】このように構成することにより、受光素子
113a、113bには、それぞれ波長1064nm、 532nm
が入射しなくなる。従って、受光素子113a、113
bには無用のクロストークの発生を避けることができる
ようになる。受光素子113a、113bは、光電変換
して前述した位相変調器102a、102bにより、位
相変調されたサイドバンドが共振器内で反射されたこと
による位相の変化の情報を含んだ信号を検出する。この
受光素子113a、113bでの検出信号が、それぞれ
共振器長制御部104と波長制御部106に供給され
る。
【0052】共振器長制御部104と波長制御部106
は、例えばミキサ機能を有している。共振器長制御部1
04と波長制御部106には、それぞれ外部の発振器1
07a、107bから変調信号が供給されている。この
変調信号は、必要に応じて波形整形や位相遅延等が施さ
れる。共振器長制御部104と波長制御部106では、
検出信号とこの変調信号とが乗算されることにより、同
期検波が行われている。共振器長制御部104と波長制
御部106は、レーザ光源L1、L2の光周波数と外部
共振器101の共振周波数とのずれをそれぞれ求めてい
る。
【0053】共振器長制御部104では、さらに、同期
検波された検波出力信号をローパスフィルタを介するこ
とによって得られるこのずれを誤差信号として電磁アク
チュエータ105を駆動するドライバに供給される。こ
のドライバは、駆動信号を電磁アクチュエータ105で
外部共振器101のミラーM2の反射面を光軸方向に移
動させて誤差信号を0とするようなサーボ制御を行わせ
ている。
【0054】これにより、外部共振器101内の共振器
長になるように制御されレーザ光源L1からの出力光に
同期させると共に、レーザ光源L1からの出力光が、外
部共振器101内で共振を続けるようになる。また、レ
ーザ光源L2の周波数fcのレーザ光に対して位相変調器
102bにより周波数fmの位相変調が施され、サイドバ
ンドfc±fmが立てられている。波長制御部106では、
共振周波数がf0の外部共振器101からの光について周
波数fc、fc±fm間のビートを検出することにより、極性
を持った誤差信号が得られる。
【0055】実際には、ミキサで変調信号成分に対して
元の変調信号に適当な位相を与えた信号として受光素子
113aからの検出信号とを乗算して同期検波し、例え
ばローパスフィルタで変調キャリア成分を除去すること
により、誤差信号を得ている。波長制御部106は、こ
の誤差信号をレーザ光源L2の周波数制御信号としてレ
ーザ光源L2に供給してサーボ制御している。このよう
な制御により、レーザ光源L2からの出力も外部共振器
101の周波数に同期される。
【0056】このようにして2つのレーザ光源L1、L
2の同期が同時になされるようになる。従って、外部共
振器101内部には、2つの基本波連続レーザが同時に
循環することになる。外部共振器101では、共振によ
って強められる強度を持ったこれら2つの基本波連続レ
ーザが、BBO110に入射して和周波混合により、第
3高調波の連続したレーザが発生する変換効率を高めて
いる。
【0057】また、電磁アクチュエータ105の具体的
な構造の一例を示す図4の一部切欠斜視図及び図5の渦
巻き状板バネの概観斜視図を参照しながら説明する。ミ
ラーM2は、リング状あるいは円筒状のセラミック等の
絶縁物で作られたコイルボビン32に嵌合固定されてい
る。このコイルボビン32の周囲にコイル(いわゆるボ
イスコイル)がソレノイド状に巻回されている。このコ
イルボビン32は、例えば図4に示すように渦巻き状の
板バネ33に取り付けられている。この板バネ33は、
マグネット35を介してリング状のヨーク36に固定支
持されている。マグネット35は、コイルボビン32の
円筒状に巻回されたコイル33を取り囲むように配置さ
れており、このマグネット35は、例えば内周側がN
極、外周側がS極となるように着磁されている。マグネ
ット35の外周は、鉄等の強磁性体のヨーク36に接着
等により固定されている。板バネ33は、例えばコイル
ボビン32の上下面に接着等により固定され、これらの
板バネ33の外周がヨーク36で支持され、これらのす
べての部品が2枚の鉄等の強磁性体のシールド板37、
38で挟み込まれている。このシールド板37、38
は、ヨーク36と共に、マグネット35からの磁束のリ
ターン磁路としての機能も有している。このシールド板
37、38ですべての部品が囲まれているので、取扱い
も極めて良好である。
【0058】このような構造を有する電磁アクチュエー
タ105によれば、コイル33の内側に金属のような導
電体、磁性体を一切配置していないにもかかわらず、磁
気回路が概ね閉磁路となっているため、光軸方向への駆
動力が大きく、位相回りの少ない伝達特性が得られる。
また、コイルボビン32にセラミックを用いて移動部分
を軽量化すること等により、複共振周波数を100kHz以上
にまで持っていける。
【0059】レーザ光発光装置は、このように構成する
ことにより、従来の基本波に対して出されるパルス状の
第3高調波に比べて広い用途で使用できる連続波のレー
ザ光を得ることができる。また、この実施例では、レー
ザ光源L1、L2からの基本波レーザを外部共振器10
1で二重共振させることに主眼があるので、2つの基本
波が共に周波数制御機能を持っていれば、必ずしも外部
共振器101が一方の基本波レーザに同期させる必要は
ない。これら2つの基本波レーザの個々の周波数を外部
共振器101の共振周波数に同期させればよい。なお、
外部共振器101では、和周波混合による連続光を得る
際に少なくとも一方の光源からの光を共振させる、すな
わち単一共振で紫外光を発生させるようにしてもよい。
この方法では、共振のための制御が半減し、システム構
成が単純になるというメリットがあるが、レーザ光の非
線形変換効率を低下させてしまうデメリットがある。
【0060】ここで、周波数制御可能なレーザ光源とし
て使用するマスタレーザ光の発生装置には、注入同期さ
れたレーザ光を出射する注入同期レーザ光発生装置やレ
ーザ光源内に外部共振器を設けたレーザ光発生装置を用
いるようにしてもよい。注入同期レーザ光発生装置は、
例えばレーザ光源L1に対応する連続した基本波レーザ
光を出射し、この外部共振器を有するレーザ光発生装置
は、例えばレーザ光源L2に対応させて外部共振器にお
いて変換された第2高調波の波長の連続したレーザ光を
出射する。レーザ光源L1、L2には、この注入同期レ
ーザ光発生装置と外部共振器を有するレーザ光発生装置
のいずれか一方を適用したりあるいはこれらの両方を適
用するようにしてもよい。
【0061】注入同期レーザ光発生装置は、レーザ発振
する装置の自走周波数に近い周波数の信号を入力するこ
とによってこの装置の発振周波数が入力信号の周波数に
引き込まれる現象を用いて、この入力信号と同一周波数
で振幅の大きなレーザ光に増幅する。注入同期レーザ光
発生装置の一具体例として図6の概略的な構成を参照し
ながら、例えばレーザ光源L2に注入同期レーザ光発生
装置を用いる場合を説明する。
【0062】レーザ光源L2には、第2高調波発生を行
うための基本波レーザ光を出射するレーザ光源41が設
けられている。レーザ光源41からの基本波レーザ光
は、位相変調器42で位相変調が施され、共振器反射光
検出用の反射面43を介し、集光用のレンズ44を介し
て外部共振器45に入射されるようになっている。この
外部共振器45は、凹面鏡46の反射面と平面鏡47の
反射面との間に非線形光学結晶素子48が配置されてい
る。この外部共振器45の一対の凹面鏡46と平面鏡4
7の反射面の間の光路長LR が所定の長さとなって光路
位相差Δが2πの整数倍となるとき共振し、共振位相付
近で反射率及び反射位相が大きく変化する。共振器45
の一方の反射面46、47の少なくとも一方、例えば反
射面47は、電磁アクチュエータ49により光軸方向に
駆動されるようになっている。
【0063】発振器51は、位相変調器42を駆動する
ための変調信号を出力し、この変調信号がドライバ52
に送られる。共振器45に送られるレーザ光の反射光が
反射面43を介して光検出器53により検出され、反射
光検出信号として同期検波回路54に供給される。同期
検波回路54には、発振器51からの変調信号が供給さ
れ、反射光検出信号と乗算されることにより、同期検波
が行われている。同期検波回路54の検波信号は、LP
F55を介すことによって共振器光路長の誤差信号とな
る。この誤差信号が、ドライバ56を介して電磁アクチ
ュエータ49の駆動信号となる。電磁アクチュエータ4
9では、この駆動信号に応じて反射面17を光軸方向に
移動させて誤差信号を0とするようなサーボ制御を行う
ことにより共振器長の制御が行われている。
【0064】このように構成することにより、注入同期
レーザ光発生装置への入力信号の周波数を外部共振器1
01の共振周波数に設定するように制御すれば、外部共
振器101に入射させる際のマスタレーザだけに与えら
れている位相変調をそのまま和周波混合を行わせる外部
共振器101と同期をとる信号源とすることができる。
【0065】すなわち、例えばレーザ光源L1からの出
力光に位相変調を施す位相変調器102aの代わりに注
入同期のためにマスタレーザに与えられている位相変調
を用いても、位相変調器102b、発振器107bを用
いることなく、この位相変調を外部共振器101と同期
させることができる。また、外部共振器を有するレーザ
光発生装置のように第2高調波発生を別の外部共振器に
同期させる構成をとって位相変調を施し位相変調器10
2b、発振器107bを用いることなく、基本波レーザ
光を外部共振器101に出射するようにしてもよい。
【0066】このようにしてマスタレーザとして注入同
期レーザ光発生装置と外部共振器付きレーザ光発生装置
をレーザ光源L1、L2の一方または両方に用いること
により、外部共振器101からの第3高調波の連続波レ
ーザの出力をより一層高めることができ、外部共振器1
01からの反射光を高出力にすることができる。次に、
位相整合条件と非線形光学結晶の関係について簡単に説
明する。
【0067】前述した外部共振器101内に配した非線
形光学結晶素子では、例えば約31.3゜で切り出したBB
O110を用いることによって、タイプIの位相整合条
件に基づいて第3高調波発生が行われている。位相整合
条件はタイプIに限定されるものでなく、BBO110
の結晶の切り出し角度を約38.6゜あるいは約59.7゜とす
ることにより、例えば連続光の基本波の波長1064nm及び
532nmの和周波光を発生させるための位相整合条件をタ
イプIIで行わせることができる。
【0068】このように非線形光学結晶素子の切り出し
角度の設定により、第3高調波発生の位相整合条件を選
択することができ、第3高調波発生の自由度を高めるこ
とができる。また、非線形光学結晶素子は、BBOに限
定されるものでなく、周期的分極反転ニオブ酸リチウム
(Periodically Poled Lithium Niobate:以下PPLN
という)を用いてもよい。実際に必要とされる分極反転
の周期は、非線形光学係数d 33またはd31を用いる相互
作用の場合、それぞれ約1.9μmまたは約3.6μmの奇数倍
とする。
【0069】このPPLNを外部共振器101内に配設
すると、疑似位相整合が達成され、材料定数である非線
形光学係数が大きいので、非線形変換効率を向上させる
ことができる。この外部共振器101内の非線形変換を
高めることで入力結合鏡としてのミラーM1の最適反射
率を低めることにより、成膜プロセスの条件を緩和させ
ることができる。
【0070】このPPLNを用いると、外部共振器10
1からの反射光にウォークオフが存在しないので、略々
円形のビームパターンを持った出力光が得られる。これ
により、ビーム整形用の光学部材をレーザ光発生装置に
設ける必要がなく、製造部品の削減を行うことになり、
装置を小型化することができるようになる。なお、波長
1064nmのレーザ光を発振させるレーザ媒質には、Nd:YA
G、Nd:YVO4以外にLNP、YLF、GGG、YAP等も
使用できる。
【0071】次に、レーザ光発生装置の変形例について
図7を参照しながら説明する。ここで、共通する部分に
同じ参照番号を付して説明を省略する。このレーザ光発
生装置は、例えば図7に示すように、外部共振器101
からの反射光がビームスプリッタ111を透過した透過
光を受光する受光素子113aと、受光素子113aで
光電変換して得られた検出信号に対して電気的なキャリ
ア周波数弁別を行うバンドパスフィルタ(以下、BPF
という)115、116とを有している。
【0072】このレーザ光発生装置は、レーザ光源L
1、L2からのそれぞれの出力光に異なる周波数で位相
変調器102a、102bを与えて外部共振器101内
で同じ光軸上で同時共振を起こすように共振制御を行っ
ている。これにより、外部共振器101からの反射光の
一部がビームスプリッタ111を透過して受光素子11
3aに供給される。この受光素子113aには、波長10
64nm、 532nmの光が含まれている。受光素子113a
は、これらの波長を含めて光電変換して検出信号をBP
F115、116にそれぞれ供給する。
【0073】BPF115は、このBPF115の帯域
通過する周波数がBPF116での帯域通過周波数の整
数倍の関係にならないように周波数の選択が行われる。
このように周波数の選択を行うことにより、BPF11
5、116の高調波歪の信号に重なりが生じないように
することができ、個々の波長に対する信号検出を行うこ
とができる。これにより、2つの波長に対する検出信号
のクロストークを避けることができる。
【0074】BPF115を通過した信号が共振器長制
御部104に供給され、BPF116を通過した信号が
波長制御部106にそれぞれ供給される。共振器長制御
部104と波長制御部106は、それぞれ共振器長制御
信号と周波数制御信号とを電磁アクチュエータ105と
レーザ光源L1に出力している。このように構成するこ
とにより、図2に示したビームスプリッタ111をなく
し、受光素子を1つで済ませることができ、部品点数を
少なくすることができる。
【0075】また、前述したレーザ光発生部1は、連続
光レーザ媒質がNd:YAGやNd:SFAP 等から成るNd系固体レ
ーザを用いたが、この例に限定されるものでなく、例え
ば連続光レーザ媒質にInAlGaP 系を用いて波長0.68μm
程度の光を基本波とし、外部共振器101内での第2高
調波発生過程により波長0.34μm程度のレーザ光を出力
するものを用いてもよい。
【0076】また、レーザ光発生部1は、Nd系固体レー
ザの出力波長1.32μm程度の光を基本波とし、この基本
波の第4高調波発生による波長0.33μm程度のレーザ光
を出力させるように構成してもよい。さらに、この第4
高調波発生によるレーザ光を2つの第2高調波発生過程
に分けて上記基本波の波長に対する第2高調波にして、
さらにこの第2高調波を基本波とした少なくとも一方の
第2高調波発生過程に配した非線形光学結晶素子による
連続波の第2高調波を出力するように構成してもよい。
【0077】このようにレーザ光発生部1を構成した場
合も第2高調波発生の出力光を対称なパターンの出力光
にするビーム整形光学素子117を外部共振器101の
外に配している。再び、図1を参照しながら光ディスク
原盤記録装置の構成を説明する。光源としてのレーザ光
発光部1からの光がコリメータレンズ2に入射する。コ
リメータレンズ2は、この入射光を平行光にするレンズ
である。このコリメータレンズ2には、前述したビーム
整形光学素子117を含ませて構成させてもよい。これ
により、レーザ光が持っていた非線形光学結晶素子のウ
ォークオフ効果による非対称性を補償することができ
る。ビーム整形光学素子117には、アナモルフィック
プリズム等がある。
【0078】次に、光変調部3には、外部から記録情報
がアンプ15を介して供給されている。この光変調部3
は、例えば音響光学素子(AO)等を用いている。光変
調部3は、記録情報をレーザ光の中に含めている。この
レーザ光がハーフミラー4aに送られる。ハーフミラー
4aは、光ディスク原盤7の方向に光軸を90゜曲げて
対物レンズである記録レンズ4にレーザ光を入射させ
る。この記録レンズ4には、レーザ光を光ディスク原盤
7上に集光させる際の記録レンズ4を移動させる2軸ア
クチュエータ5が自動焦点機構の一部として取り付けら
れている。自動焦点機構については後述する。このよう
にして焦点調整された記録レンズ4を透過したレーザ光
が、光ディスク原盤7に照射される。
【0079】光ディスク原盤7は、ガラス基板上にフォ
トレジストを塗布して構成している。とことで、このレ
ーザ光には、紫外波長のレーザ光だけでなく、レーザ光
発生部1から同じ光軸上に出射される可視波長域の漏れ
出した光が含まれている。この漏れ出した光とは、例え
ばNd系固体レーザを基本波とするレーザ光の第2高調
波、すなわち波長約0.53μmのグリーン光である。
【0080】ところで、光ディスク原盤記録装置におい
て必要とされるアライメントには、従来のガスレーザを
用いた場合、紫外光しか出力しないので、別種のレーザ
を用いるか、あるいは紫外光領域で感度を有するカメラ
及び表示装置等が付属装置として必要であった。ところ
で、露光用の照明光と同じ光軸上を通る可視光を光ディ
スク原盤7のアライメントに用いると、新たに別種のア
ライメント用のレーザ光を装置内に設ける必要がなくな
る。ただし、フォトレジストは、この可視光の波長域で
感度を有すると解像度の劣化等の原因になるので、紫外
光だけに感光する感光材料を用いなければならない。
【0081】現在、フォトレジストは、例えば波長0.35
μmの紫外域に対してのみ十分な感度を有しており、可
視波長域のグリーン光に対して感度のないことが確認さ
れている。このようなフォトレジストを選ぶことによ
り、可視光は原盤記録に何等影響を与えないことにな
る。これより、装置全体の光学的なアライメントに要す
る構成が非常に単純化され、かつ照明光と同じ光軸上を
通るので、それぞれコスト低減及びメンテナンスに要す
る時間の短縮化を図ることができる。
【0082】また、光ディスク原盤記録装置は、露光用
の照明光をこの光ディスク原盤7で反射する。反射光
が、記録レンズ4、ハーフミラー4aを透過してフィル
タ9に入射する。フィルタ9は、可視光域の光だけを透
過する透過特性を有している。このため、フォトディテ
クタ10は、フィルタ9から可視域の透過光を受光す
る。
【0083】なお、ハーフミラー4aとフィルタ9と両
方用いてアライメント用の光を受光する構成にしたが、
この構成に限定されるものでなく、光変調部3からの入
射光を反射させ、記録レンズ4側からの入射光の透過特
性をよく、かつ紫外光を吸収するようなダイクロイック
ミラーを用いて構成してもよい。フォトディテクタ10
は、検出した光を電気信号に変換して信号処理部12に
供給する。
【0084】信号処理部12は、例えば原盤の欠陥検出
を行う欠陥検出回路や自動焦点機構の一部を成すフォー
カスサーボ回路を有している。フォーカスサーボ回路
は、フォーカスエラー信号を出力している。信号処理部
12では、このフォーカスエラー信号に伴って2軸アク
チュエータ5を駆動する駆動制御信号を生成している。
信号処理部12は、この駆動制御信号を2軸アクチュエ
ータ5に供給して焦点を自動的に調整している。
【0085】信号処理部12には、スピンドルモータ8
の回転数を制御する回転サーボ回路も設けられている。
信号処理部12は、システムコントローラ14と信号を
やり取りしながら各種の制御を受けている。また、光デ
ィスク原盤記録装置は、光ディスク原盤7を回転させな
がら、ターンテーブル6を例えばディスク径方向に送る
スレッディング機構11が設けられている。スレッディ
ング機構11には、回転軸に影響しないように接続した
送り台11aと、この送り台11aを送るスレッディン
グモータ11bと、この送り台11aの位置を検出する
送り台位置検出部11cとを有している。
【0086】送り台位置検出部11cは、検出信号をス
レッディングサーボ回路13に供給している。スレッデ
ィングサーボ回路13は、例えば正確なピッチ間隔で同
心円上に記録情報が露光されるように制御している。ス
レッディングサーボ回路13も、システムコントローラ
14と信号のやり取りを行いながら、精密な原盤の移動
制御が行っている。
【0087】このように構成することにより、原盤記録
の際に用いるレーザ光の波長を短かくすることができる
ので、情報の記録密度を高くさせることができる。以上
のように構成することにより、比較的にメンテナンスフ
リー、長寿妙で効率のよい光源を用いた光ディスク原盤
記録装置を実現させることができる。この効率の良さか
ら、従来、使用されている交流200V電源に対して交
流100Vで済ませて装置全体の電源効率を改善するこ
とができる。
【0088】また、光源の空冷化も可能でこの波長域の
装置に比べて設備の大幅な利便性を増加させることがで
きる。漏れ出し可視光を利用することにより、例えば焦
点検出用レーザを不要にして装置全体の光軸調整を容易
にすることができる。これらにより、情報の記録密度を
高くしながら、コスト低減及びメンテナンスに要する時
間の短縮化を図ることができる。危険なガスも不要にな
るので、メンテナンス時の安全性もよくすることができ
る。
【0089】
【発明の効果】本発明に係る光ディスク原盤記録装置で
は、光ディスク原盤を回転させながら、波長 0.3〜0.36
μmの範囲に変換した効率のよい連続した出力光によ
り、この光ディスク原盤上を走査して情報を記録して、
情報の記録密度を高くしながら、従来のガスレーザを光
源として用いた場合の装置構成に比べて構成を大幅に小
型化してコスト低減及びメンテナンスに要する時間の短
縮化を図ることができる。また、危険なガスも不要にな
るので、メンテナンス時の安全性もよくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスク原盤記録装置の概略的
な構成を示す図である。
【図2】上記光ディスク原盤記録装置に用いるレーザ光
発光部の概略的な構成を示す図である。
【図3】上記光ディスク原盤記録装置に用いるレーザ光
発光部のミラーM1の透過スペクトルを示す図である。
【図4】上記レーザ光発生部の電磁アクチュエータの具
体的な構造の一例を示す一部切欠斜視図である。
【図5】上記レーザ光発生部の電磁アクチュエータの渦
巻き状板バネを示す概観斜視図である。
【図6】上記レーザ光発生部に適用する注入同期レーザ
の概略的な構成を示す図である。
【図7】上記レーザ光発生部を変形した一例として概略
的な構成を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ光発生部 101 外部共振器 102a、102b 位相変調器 103 光検出部 104 共振器長制御部 105 電磁アクチュエータ 106 波長制御部 L1、L2 レーザ光源 107a、107b 発振器 108 ミラー 109、111、112 ビームスプリッタ 110 BBO(非線形光学結晶素子) 113a、113b 受光素子 115、116 BPF(バンドパスフィルタ) M1〜M4 ミラー 2 コリメータレンズ 3 光変調部 4 記録レンズ 5 2軸アクチュエータ 6 ターンテーブル 7 光ディスク原盤 8 スピンドルモータ 9 フィルタ 10 フォトディテクタ 11 スレッディング機構 12 信号処理部 13 スレッディングサーボ回路 14 システムコントローラ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光発生手段からの出射光に外部か
    らの記録情報に応じた変調が光変調手段で施された露光
    用の照明光を自動焦点機構を含むレンズ光学系で感光材
    料が塗布された光ディスク原盤上に結像させ、上記光デ
    ィスク原盤を回転させながら、記録レンズがこの光ディ
    スク原盤上を走査されることにより、上記記録情報を記
    録する光ディスク原盤記録装置において、 上記レーザ光発生手段が内蔵する非線形光学素子の非線
    形光学過程によって波長 0.3〜0.36μmの範囲に変換し
    た出射光を出力することを特徴とする光ディスク原盤記
    録装置。
  2. 【請求項2】 上記レーザ光発生手段は、第1の波長の
    連続波レーザ光を出射させる第1の光源と、 第2の波長の連続波レーザ光を出射させる第2の光源
    と、 上記第1及び第2の光源から出射される各連続波レーザ
    光を1組のミラーから成る共振手段とを有し、 この共振手段で同時に同期・共振させながらこの共振手
    段内に配された位相整合のとれた非線形光学結晶素子に
    よりこれらの出射光を和周波混合させることを特徴とす
    る請求項1記載の光ディスク原盤記録装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の光源の波長は、1.05〜1.07μ
    m とし、上記第2の光源は、上記第1の光源の波長をλ
    とするとき、この波長λに対して波長λ/2の第2高調
    波を出射することを特徴とする請求項2記載の光ディス
    ク原盤記録装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の光源からの出射光の波長を1.
    064μmとし、上記第2の光源からの出射光の波長を0.53
    2μmとすることを特徴とする請求項2記載の光ディスク
    原盤記録装置。
  5. 【請求項5】 上記共振手段では、和周波混合による連
    続光を得る際に少なくとも一方の光源からの光を共振さ
    せることを特徴とする請求項2記載の光ディスク原盤記
    録装置。
  6. 【請求項6】 上記共振手段からの反射光にビーム整形
    を施すビーム整形手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項2記載の光ディスク原盤記録装置。
  7. 【請求項7】 上記共振手段からの反射光を上記光ディ
    スク原盤への照明光に用いると共に、この共振手段から
    上記照明光と同時に同一光軸に出射される可視波長域の
    漏れ出した光を上記レンズ光学系の光軸調整及び上記光
    ディスク原盤上の焦点検出に用いることを特徴とする請
    求項5記載の光ディスク原盤記録装置。
  8. 【請求項8】 上記感光材料には、上記漏れ出した光の
    波長と異なる波長で感光する特性の材料を用いることを
    特徴とする請求項1又は7記載の光ディスク原盤記録装
    置。
  9. 【請求項9】 上記レーザ光発生手段は、連続光レーザ
    媒質にInAlGaP 系を用いて波長0.68μm程度の光を基本
    波とし、上記共振手段内での第2高調波発生過程により
    波長0.34μm程度のレーザ光を出力することを特徴とす
    る請求項1記載の光ディスク原盤記録装置。
  10. 【請求項10】 上記レーザ光発生手段は、Nd系固体レ
    ーザの出力波長1.32μm程度の光を基本波とし、この基
    本波の第4高調波発生による波長0.33μm程度のレーザ
    光を出力することを特徴とする請求項1記載の光ディス
    ク原盤記録装置。
  11. 【請求項11】 上記第4高調波発生によるレーザ光を
    2つの第2高調波発生過程に分けて上記基本波の波長に
    対する第2高調波にして、さらに、この第2高調波を基
    本波とした少なくとも一方の第2高調波発生過程に配し
    た非線形光学結晶素子による連続波の第2高調波を出力
    することを特徴とする請求項10記載の光ディスク原盤
    記録装置。
  12. 【請求項12】 上記第2高調波発生の出力光を対称な
    パターンの出力光にするビーム整形手段を上記共振手段
    の外に配することを特徴とする請求項9、10、又は1
    1記載の光ディスク原盤記録装置。
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