JP3564705B2 - レーザ光発生装置 - Google Patents

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    • G02F1/3542Multipass arrangements, i.e. arrangements to make light pass multiple times through the same element, e.g. using an enhancement cavity

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、レーザ光発生装置に関し、特に、非線形光学結晶素子により波長変換されたレーザ光を発生させるようなレーザ光発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
共振器内部の高いパワー密度を利用して効率良く波長変換を行うことが従来より提案されており、例えば、外部共振型のSHG(第2高調波発生)や、レーザ共振器内部の非線形光学素子によるSHG等が試みられている。
【0003】
レーザ共振器内第2高調波発生タイプの例としては、共振器を構成する少なくとも1対の反射鏡の間にレーザ媒質及び非線形光学結晶素子を配置したものが知られている。このタイプのレーザ光発生装置の場合には、共振器内部の非線形光学結晶素子において、基本波レーザ光に対して第2高調波レーザ光を位相整合させることにより、効率良く第2高調波レーザ光を取り出すことができる。
【0004】
また、レーザ光源からのレーザ光を基本波レーザ光として外部共振器内に導入して内部の非線形光学結晶素子を通過するように共振動作させることにより第2高調波レーザ光を発生させるような外部共振器法も知られている。この外部共振器法においては、共振器のいわゆるフィネス値(共振のQ値に相当)を例えば約100〜1000程度と大きくして共振器内部の光密度を入射光密度の数百倍にすることにより、共振器内の非線形光学結晶素子の非線形効果を有効に利用するわけである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような外部共振器法を利用して第2高調波やさらに高次の高調波、あるいはいわゆる和周波等のレーザ光を発生させる場合には、共振器の光路長の変化(誤差)を波長の1/1000〜1/10000、すなわち1オングストローム以下もの極めて微細な範囲に抑制することが必要とされ、極めて高精度の位置制御が必要とされる。
【0006】
従来においては、共振器長(光路長)を抑制する装置として、共振器の反射鏡をいわゆるPZT等を用いて成る積層圧電素子で支持し、この積層圧電素子に共振器長の変化に比例した誤差信号をフィードバックしてサーボループを構成することにより、共振器長を自動制御して安定化させていた。
【0007】
しかしながら、積層圧電素子は、一般に、数kHz〜数十kHzの周波数位置にて複共振が存在しており、また自己容量により全周波数領域で位相遅れがある。このような理由で、サーボ帯域を数十kHzまで拡げることは困難である。さらに、積層圧電素子は、駆動電圧が数百〜数千ボルトと非常に高電圧であるため、駆動電気回路が複雑化し、高価なものとなってしまう。
【0008】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、非線形光学結晶素子を有する外部共振器にレーザ光を入射して高次の高調波(第2高調波以上)や和周波等のレーザ光を発生させるようなレーザ光発生装置において、共振器の光路長の変化(誤差)を波長の1/1000〜1/10000すなわちオングストローム以下に抑制させる制御が安定に行い得るようなレーザ光発生装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられた非線形光学結晶素子への入射レーザ光を共振動作させることにより波長変換されたレーザ光を発生させるレーザ光発生装置において、上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段を光軸方向に移動させる移動手段を設けて成り、上記移動手段として、反射手段となる反射ミラーを嵌合固定したセラミック製コイルボビンの周囲にコイルをソレノイド状に巻回し、上記セラミックス製コイルボビンの上下面に板バネを取り付け、上記板バネを永久磁石を介してリング状のヨークに固定支持し、上記永久磁石を上記コイルボビンに巻回されたコイルを取り囲むように配置してサーボ帯域を20kHz〜数十kHzとしてセラミック製コイルボビンを移動するボイスコイル駆動タイプの電磁アクチュエータを用いる。
また本発明は、上記課題を解決するために、少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられたレーザ媒質に励起光を入射して共振動作させることによりレーザ光を発生させると共に上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段が移動手段により光軸方向に移動させられるレーザ光源と、このレーザ光源からのレーザ光が入射され少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられた非線形光学結晶素子を通過するように共振動作させることにより波長変換されたレーザ光を発生させる外部共振器とを有して成り、上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段を光軸方向に移動させる移動手段を設けて成り、上記移動手段として、反射手段となる反射ミラーを嵌合固定したセラミック製コイルボビンの周囲にコイルをソレノイド状に巻回し、上記セラミックス製コイルボビンの上下面に板バネを取り付け、上記板バネを永久磁石を介してリング状のヨークに固定支持し、上記永久磁石を上記コイルボビンに巻回されたコイルを取り囲むように配置してサーボ帯域を20kHz〜数十kHzとしてセラミック製コイルボビンを移動するボイスコイル駆動タイプの電磁アクチュエータを用いる。
また本発明は、上記課題を解決するために、少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられたレーザ媒質に励起光を入射して共振動作させることによりレーザ光を発生させると共に上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段が移動手段により光軸方向に移動させられて第1の波長のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、上記第1のレーザ光源と同様に少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられたレーザ媒質に励起光を入射して共振動作させることによりレーザ光を発生させると共に上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段が移動手段により光軸方向に移動させられて上記第1の波長と異なる第2の波長のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、上記第1のレーザ光源から出射された第1の波長のレーザ光と上記第2のレーザ光源から出射された第2の波長のレーザ光とを合波する合波手段と、上記合波手段を介した上記第1の波長のレーザ光と上記第2の波長のレーザ光との合波レーザ光が入射され少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられた非線形光学結晶素子を通過するように共振動作させることにより和周波混合されたレーザ光を発生させる外部共振器とを有して成り、上記移動手段として、反射手段となる反射ミラーを嵌合固定したセラミック製コイルボビンの周囲にコイルをソレノイド状に巻回し、上記セラミックス製コイルボビンの上下面に板バネを取り付け、上記板バネを永久磁石を介してリング状のヨークに固定支持し、上記永久磁石を上記コイルボビンに巻回されたコイルを取り囲むように配置してサーボ帯域を20kHz〜数十kHzとしてセラミック製コイルボビンを移動するボイスコイル駆動タイプの電磁アクチュエータを用いる。
【0010】
上記電磁アクチュエータは、ボイスコイル駆動タイプのアクチュエータであり、反射手段となる反射ミラーが嵌合固定された円筒状のコイルボビンの周囲にコイルがソレノイド状に巻回され、コイルの内側に導電体、磁性体を配置しない構造を有する。また、上記電磁アクチュエータは、上記コイルボビンの上下面に渦巻き状の板バネが取り付けられ、上記板バネは、永久磁石を介してリング状のヨークに固定支持され、上記永久磁石は上記コイルボビンに巻回されたコイルを取り囲むように配置されている。また、上記電磁アクチュエータは、上記永久磁石の外周が強磁性体のヨークに固定され、上記板バネの外周が上記ヨークで支持され、上記コイルボビン、コイル、板バネ、永久磁石、及びヨークが2枚のシールド板で挟みこまれて、閉磁路を構成している。したがって、上記電磁アクチュエータは、推力(光軸方向の駆動力)が大きく、位相回りの少ない伝達特性が得られる。また、移動部分を軽量化すること等により複共振周波数を100kHz以上にまで持っていける。このような構造の電磁アクチュエータによれば、サーボ帯域を20kHz〜数十kHzとすることができる。さらに、上記電磁アクチュエータの駆動電流は、数十〜数百mA程度で済む。
【0011】
ここで上記波長変換は、和周波混合や第2高調波発生、第4高調波発生等を含む。上記レーザ媒質としては、Nd:YAG、Nd:YVO4 、Nd:BEL、LNP等が用いられ、上記非線形光学結晶素子としては、KTP、LN、QPMLN、BBO、LBO、KN等が用いられる。
【0012】
上記電磁アクチュエータは、上記共振器の光路長の変化(反射面の位置誤差)を、波長の1/1000〜1/10000すなわち1オングストローム以下に抑制するように少なくとも一方の反射手段の光軸方向の位置を制御する。これは、共振器の光路長の変化を検出する手段からの信号、特に、共振器の反射率が極小となる位置に対する誤差を検出した信号に応じて、電磁アクチュエータにより上記反射手段を光軸方向に移動させ、この位置誤差検出信号が0となるように位置制御するものである。このような高精度の位置誤差検出は、基本波レーザ光を位相変調して共振器に入射し、共振器からの反射光の検出信号を上記位相変調信号で同期検波して誤差信号を取り出すことにより実現できる。
【0013】
【作用】
共振器の光路長を高精度に制御するための駆動手段として電磁アクチュエータを用いているため、サーボ帯域を数十kHzまで拡げることができ、安定な制御が行われ、効率の高い波長変換が可能となる。また、電磁アクチュエータの駆動電流が少なくて済むため、回路構成を簡略化でき、コストダウンが図れる。
【0014】
【実施例】
図1は、本発明に係るレーザ光発生装置の一実施例の概略構成を示す構成図である。
この図1において、レーザダイオード等の半導体レーザ素子やSHG(第2高調波発生)レーザ光源装置等のレーザ光源11から、基本波レーザ光が出射される。この基本波レーザ光は、いわゆるEO(電気光学)素子やAO(音響光学)素子等を用いた位相変調器12にて位相変調が施され、共振器反射光検出用の反射面13を介し、集光用のレンズ14を介して、外部共振器15に入射されるようになっている。この外部共振器15は、凹面鏡(の反射面)16と平面鏡(の反射面)17との間に、非線形光学結晶素子18が配置されて構成されており、共振器15の一対の反射面16、17の間の光路長Lが所定長となって後述するように光路位相差Δが2πの整数倍となるとき共振し、共振位相付近で反射率及び反射位相が大きく変化する。共振器15の一対の反射面16、17の少なくとも一方、例えば反射面17は、電磁アクチュエータ19により光軸方向に駆動されるようになっている。
【0015】
ここで、上記レーザ光源11としてSHGレーザ光源装置を用い、例えば波長が532nmのシングルモードのグリーンレーザ光を発生して外部共振器15に入力する場合、共振器15内部の非線形光学結晶素子18として、例えばBBO(バリウムボレート)を用い、その非線形光学効果により入力光(532nm)のレーザ光の第2高調波(入力光がSHGレーザ光の場合には第4高調波)となる波長266nmのレーザ光を発生させる。この場合、外部共振器15の凹面鏡の反射面16は入力光(波長532nm)のほとんどを反射し、また平面鏡の反射面17は該入力光のほとんどを反射すると共に出力光(波長266nm)のほとんどを透過させるようなダイクロイックミラーである。
【0016】
発振器21は、上記光学的な位相変調器12を駆動するための変調信号(例えば周波数fm =10MHz)を出力し、この変調信号はドライバ(駆動回路)22を介して位相変調器12に送られる。上記共振器15に送られるレーザ光の反射光(戻り光)が反射面13を介してフォトダイオード等の光検出器23により検出され、この反射光検出信号が同期検波回路24に送られる。同期検波回路24には上記発振器21からの変調信号が(必要に応じて波形整形や位相遅延等が施されて)供給され、上記反射光検出信号と乗算されることにより、同期検波が行われる。同期検波回路24からの検波出力信号は、LPF(ローパスフィルタ)25を介することにより後述する共振器光路長の誤差信号となる。この誤差信号がドライバ26に送られ、このドライバ26からの駆動信号により上記電磁アクチュエータ19を駆動して反射面17を光軸方向に移動させ、上記誤差信号を0とするようなサーボ制御を行わせることにより、外部共振器12の光路長Lが反射率の極小点(共振点)となる長さに制御される。
【0017】
電磁アクチュエータ19としては、いわゆるボイスコイル駆動タイプのアクチュエータを使用でき、複共振周波数を数十kHz〜100kHz以上に持ってゆくことができ、サーボループの共振周波数が上昇することと位相回りが少ないことにより、サーボ帯域(カットオフ周波数)は例えば20kHz〜数十kHzにまで拡げることができる。また、電磁アクチュエータ19は、駆動電流が数十〜数百mA程度と少なくて済むため、駆動電気回路が簡素化でき安価である。従って、レーザの外部共振器法を用いた非線形効果を有効に利用する方法において共振器長の変化を波長の1/1000〜1/10000すなわち1オングストローム以下に極めて安定に抑制するシステムを安価に供給することが可能となる。
【0018】
次に、外部共振器15、いわゆるファブリ−ペロー共振器へのレーザ光の導入及び誤差検出の原理について説明する。このような共振器は、光路位相差Δが2πの整数倍のとき共振し、共振位相付近で大きく反射位相が変化する。この位相変化を利用して共振器の周波数制御を行うことが、Drever Lockingとして、例えば、R.W.P.Drever, et al. “Laser Phase and Frequency Stabilization Using an Optical Resonator”, Applied Physics B 31.97−105(1983)等において開示されている。この技術における誤差信号の検出原理を以下に説明する。
【0019】
一般に、ファブリ−ペロー共振器内部に屈折率n、厚みLの非線形光学素子が存在するとき、光路位相差Δは4πnL/λである。また、そのシングルパスの透過率をT、シングルパスのSHG変換効率をη、入射面反射率をR、出射面反射率をRとすると、複素反射率rは、
【0020】
【数1】
Figure 0003564705
となる。ここで、R=R(T(1−η))である。このときのrの絶対値(パワー反射率)を図2に、位相(反射位相)を図3にそれぞれ示す。この位相変化を利用して、外部共振器15の共振周波数fo と基本波レーザ光源11の周波数fc とを(整数倍の関係で)一致させる。
【0021】
レーザ光源11の周波数fc (例えば約500〜600THz)のレーザ光に対して上記位相変調器12により周波数fm (例えば10MHz)の位相変調が施され、サイドバンドfc ±fm が立てられる。共振周波数がfo の外部共振器15より戻ってきた光について、周波数fc 、fc ±fm 間のビートを検出することにより、極性を持った誤差信号が得られる。
【0022】
すなわち、基本波レーザ光源11の電場EをE exp(iω t) とするとき、変調後の電場はE exp(i (ω t+βsin(ω t))) となる。ここで、ω は基本波レーザ光の角周波数、ω は上記位相変調器12の変調信号の角周波数、βは変調指数である。この変調指数を充分小さく、例えばβ<0.2とすると、実質的にはω と2つのサイドバンドω ±ω だけを考えればよいことになる。従って、
【0023】
【数2】
Figure 0003564705
のようになる。この(2)式でJ(β)、J(β)は、それぞれ0次、1次のベッセル関数である。
【0024】
次に、外部共振器15からの反射光の電場は、ωと2つのサイドバンドω±ωに対しての複素反射率が各項にかかるため、
【0025】
【数3】
Figure 0003564705
のようになる。ここで、β<0.2であり、J(β)≒√(1−β/2)、J(β)≒β/2であることより、
【0026】
【数4】
Figure 0003564705
となる。
【0027】
従って、その強度|E|は、βの2次以上の項を無視すれば、
【0028】
【数5】
Figure 0003564705
となる。
【0029】
このような反射光を元の変調信号(角周波数ω)に適当な位相を与えて同期検波すると、cos(ωt)、sin(ωt) の係数である上記(6)式、(7)式が求まる。これらの内で、sin(ωt) の係数である(7)式から上記誤差信号を得ることができる。
【0030】
すなわち、図4が光検出器23により検出された共振器16からの戻り光(反射光)検出信号を示し、この光検出信号は、反射光強度信号である図5の成分と上記変調信号に対応する図6の成分とが重畳されたものである。図6の変調信号成分は、例えば中心周波数が上記変調信号周波数である10MHzのBPF(バンドパスフィルタ)を通すことにより取り出すことができる。この図6の変調信号成分に対して、元の変調信号に適当な位相を与えた信号乗算して同期検波することにより、図7に示すようなsin(ωt) の信号成分が得られ、この信号を例えばLPF(ローパスフィルタ)により上記変調キャリア成分(10MHz)を除去することで、図7の太線に示すような誤差信号、すなわち上記(7)式の信号を得ることができる。なお、図8は参考のために、cos(ωt)の項の信号成分、及び上記(6)式の信号を示すものである。
【0031】
次に、図9は、上記電磁アクチュエータ19の具体的な構造の一例を示す一部切欠斜視図である。
この図9において、上記図1の反射面17がコーティング等により形成された反射ミラー31は、リング状あるいは円筒状のセラミック等の絶縁物で作られたコイルボビン32に嵌合固定されている。このコイルボビン32の周囲にコイル(いわゆるボイスコイル)33がソレノイド状に巻回されている。このコイルボビン32は、図10に示すような渦巻き状(スパイラル状)の板バネ33に取り付けられており、この渦巻き状の板バネ33は、永久磁石(マグネット)35を介してリング状のヨーク36に固定支持されている。マグネット35はコイルボビン32の円筒状に巻回されたコイル33を取り囲むように配置されており、このマグネット35は、例えば内周側がN極、外周側がS極となるように着磁されている。マグネット35の外周は、鉄等の強磁性体のヨーク36に接着等により固定されている。板バネ33は、例えばコイルボビン32の上下面に接着等により固定され、これらの板バネ33の外周がヨーク36で支持され、これらの全ての部品が、2枚の鉄等の強磁性体のシールド板37、38で挟みこまれている。このシールド板37、38は、ヨーク36と共に、マグネット35からの磁束のリターン経路としての機能も有している。このシールド板37、38で全ての部品が囲まれているので、取扱いも極めて良好である。
【0032】
この図9(及び図10)に示すような構造を有する電磁アクチュエータによれば、コイル33の内側に金属のような導電体、磁性体を一切配置していないにもかかわらず磁気回路が概ね閉磁路となっているため、推力(光軸方向の駆動力)が大きく、位相回りの少ない伝達特性が得られる。また、コイルボビン32にセラミックを用いて移動部分を軽量化すること等により、複共振周波数を100kHz以上にまでも持っていける。
【0033】
ここで図11及び図12は、実際に作成した電磁アクチュエータの伝達特性を示すボード線図であり、図11がゲインを、図12が位相をそれぞれ示している。この電磁アクチュエータのミラーホルダ(コイルボビン32)はセラミック製で、コイル33の抵抗値は8Ω、インダクタンスは50μH、質量は1.25 gであり、板バネ33のバネ定数は570Nm/rad 、粘性係数は0.057Nm/secである。これらの図11、図12において、fは100kHz、また100kHz近くまで共振がみられない。なお、高域で位相が回っているのはコイルのインダクタンスの影響である。
【0034】
次に、図13は、サーボ制御系のブロック線図である。この図13において、入力端子41には初期位置あるいは目標位置の設定信号が供給され、減算器42に送られる。減算器42からの出力信号は、位相補償回路43でサーボ位相補償が行われ、ドライバ44で駆動信号となって、電磁アクチュエータ45に送られる。これらのドライバ44、電磁アクチュエータ45が、上記図1のドライバ26、電磁アクチュエータ19に対応する。電磁アクチュエータ45により上記共振器(15)の反射面(17)の光軸方向の位置が制御され、この位置を検出した信号が減算信号として減算器42に送られ、上記目標位置信号から減算されることにより、位置誤差信号が出力される。この位置誤差信号が上記図7に示す誤差信号に対応する。
【0035】
次に、図14は、上述した誤差信号検出のための構成例を示すブロック線図である。この図14において、入力端子46には、上記図4に示したような光検出器23からの反射光検出信号が入力され、LPF(ローパスフィルタ)47に送られて上記変調キャリア成分が除去される。このLPF47からの出力信号は、加算器48に送られてオフセット出力回路49からのオフセットDCレベルが加算されることにより、上記図5に示すような反射信号(反射光強度信号)が得られ、出力端子50より取り出される。
【0036】
また、入力端子46に供給された上記反射光検出信号は、BPF(バンドパスフィルタ)51により上記位相変調のキャリア周波数(例えばfm =10MHz)の信号成分が取り出され、サンプルホールド回路52に送られて一種の同期検波が施されて上記(5)式中のsin(ωt)の項が取り出され、LPF(ローパスフィルタ)により変調キャリア成分が除去されることによって、上記(7)式に示すようなsin(ωt)の係数の成分が誤差信号として出力端子54より取り出される。サンプルホールド回路52には、入力端子55に供給された上記発振器21からの変調信号(fm =10MHz)が、クロック生成回路56でパルス信号に波形整形され、位相遅延回路57で所定位相(例えば90°)だけ遅延されて入力されている。この位相遅延された変調信号で上記BPF51からのキャリア周波数信号成分をサンプルホールドすることによって、上記sin(ωt)の信号成分を取り出すような同期検波が行われるわけである。
【0037】
ここで、図15は、上述した図9〜図12と共に説明したような電磁アクチュエータを用いた場合における図13に示すサーボ回路を含む系全体の閉ループ特性を示すボード線図であり、この図15中の曲線Aがゲインを、曲線Bが位相をそれぞれ示している。この場合、電気回路中のゲインを調整すること等によって20kHzまでカットオフ周波数を上げることができ、このときの位相余裕は約34°得られており、安定した閉ループ系が実現されていることが分かる。
【0038】
次に、図16は、上記サーボをかけずに電磁アクチュエータを駆動して上記反射面66を光軸方向に振ったときの誤差信号(A)及び反射光検出信号(B)をそれぞれ示しており、誤差信号(A)のピークとピークとの間が略々1オングストロームに相当している。これに対して、図17は、上記閉ループ系のサーボをかけた状態における誤差信号(A)及び反射光検出信号(B)をそれぞれ示しており、誤差信号(A)の変動分(いわゆる取り残り)が実に±0.1オングストローム以下に抑制され、反射光検出信号(B)が略々0を示して、上記外部共振器15内にレーザ光のほとんど全てが導入されていることが分かる。
【0039】
次に、図18は、本発明に係るレーザ光発生装置の他の実施例を示し、レーザ光源61から出射された基本波レーザ光は、位相変調器62にて位相変調が施され、集光用のレンズ64を介して、外部共振器65に入射されるている。この外部共振器65は、凹面鏡(の反射面)66と凹面鏡(の反射面)67との間に、非線形光学結晶素子68が配置されて構成されており、これらの反射面66、67と平面鏡(の反射面)63とで共振器65の光路が形成されている。このような共振器65の光路長Lが変化して上述したように光路位相差Δが2πの整数倍となるとき共振し、反射率及び反射位相が大きく変化する。この共振器65の例えば反射面66が、電磁アクチュエータ69により光軸方向に駆動されるようになっている。
【0040】
発振器21からドライバ26までの構成は、上述した図1の実施例と同様であるため、説明を省略する。また、電磁アクチュエータ69の具体例としては、上述した図9、図10と同様に構成すればよく、各部の動作及び効果は、上述した実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0041】
以上説明した本発明に係るレーザ光発生装置の実施例の構成以外に、種々の構成が可能である。この本発明に係るレーザ光発生装置のいくつかの基本構成について、図19〜図23を参照しながら説明する。
【0042】
先ず図19は、上記レーザ光源として、共振器71の一対の反射面72、73の間にNd:YAG等のレーザ媒質74を配置して成るいわゆる固体レーザ発振器を用い、このレーザ光源からの例えば波長が1064nmの基本波レーザを、外部共振器75の一対の反射面76、77の間のLN(ニオブ酸リチウム)等の非線形光学結晶素子78に導入して、例えば波長が532nmの第2高調波発生(SHG)を行わせると共に、外部共振器75の一方の反射面、例えば反射面76を上述したような電磁アクチュエータ79で光軸方向に位置制御するような、本発明の第1の基本構成を示している。
【0043】
次に図20は、上記レーザ光源として、共振器81の一対の反射面82、83の間にNd:YAG等のレーザ媒質84を配置して成る固体レーザ発振器を用い、このレーザ光源からの例えば波長が1064nmの基本波レーザを、共振器85の一対の反射面86、87の間のLN等の非線形光学結晶素子88に導入して、例えば波長が532nmのSHGレーザ光を得ると共に、上記レーザ光源の共振器81の一方の反射面、例えば反射面83を上述したような電磁アクチュエータ89で光軸方向に位置制御するような本発明の第2の基本構成を示している。この第2の基本構成においては、レーザ光源からの基本波レーザ光の発振周波数が変化することで、外部共振器85へのレーザ光の反射率を変化させ、外部共振器85へのレーザ光の導入を高めた状態で安定化させることができる。
【0044】
これらの図19、図20の基本構成において、レーザ媒質74、84としては、上記Nd:YAG以外に、Nd:YVO、LNP、Nd:BEL等が使用できる。また、非線形光学結晶素子78、88としては、上記LN以外に、KTP、QPM LN、LBO、BBO等が使用できる。
【0045】
ここで、上記レーザ光源としては、いわゆるSHGレーザ発振器を用いることもでき、例えば上記図19に示す第1の基本構成のレーザ光源をSHGレーザ発振器に置き換えることで、図21に示すような本発明の第3の基本構成を得ることができる。すなわち、この図21において、SHGレーザ光発生用の共振器91の一対の反射面92、93の間には、Nd:YAG等のレーザ媒質94と、KTP(KTiOPO)等の非線形光学結晶素子95とを配設し、レーザ媒質94からの例えば波長1064nmの基本波レーザを非線形光学結晶素子95を通過させて共振させることにより、例えば波長532nmのSHGレーザ光を発生させて、このSHGレーザ光を外部共振器75に送るようにしている。この外部共振器75の一対の反射面76、77の一方、例えば反射面76が、上述したような電磁アクチュエータ79で光軸方向に駆動制御される。外部共振器75では、BBO等の非線形光学結晶素子78により入射レーザ光の第2高調波、すなわち元の基本波レーザ(波長1064nm)から見て第4高調波となる例えば波長が266nmのレーザ光が発生され、外部共振器75より取り出される。
【0046】
なお、図示しないが、上記第2の基本構成に対応して、レーザ光源となるSHGレーザ発振器の一対の反射鏡の一方を電磁アクチュエータで駆動するようにしてもよい。このように、レーザ光源として、レーザ共振器内第2高調波発生タイプのレーザ共振器を用いる場合に、固体レーザ発振器のようなホモジニアス・ライン・ブローディングのレーザ発振器の場合は、ゲインカーブ(利得の周波数特性曲線)のピークに最も近いモードの偏光の発振が生じ、そこでゲインが飽和するため、シングルモード発振が生じるはずであるが、実際にはホールバーニング効果によって多モード発振が生じてしまうことがある。これは、レーザ共振器13内に定在波が存在し、その定在波の節の部分でゲインが充分に飽和しないために、これとは異なるモードの発振が生じるからである。このような基本波レーザ光の同一偏光モード内に縦マルチモードが存在すると、同一偏光モード内でモードカップリングに起因するモードホップノイズが発生する虞れがある。
【0047】
そこで本件出願人は、特願平2−125854号の明細書及び図面において、基本波レーザ光の2つの偏光モード間の和周波発生によるカップリングを抑制する光学素子であるいわゆるエタロン等をレーザ共振器内に設けたり、上記ホールバーニング効果による多モード発振を抑制するためにレーザ媒質16を1/4波長板15に近接配置すること等を提案している。また、特願平3−17068号の明細書及び図面において、基本波レーザ光の2つの固有偏光モード間のカップリングを抑制する光学素子を設けると共にレーザ媒質を往復する基本波レーザ光が円偏光となるように偏光を調整する調整素子とを備えることを提案している。これらの技術により、SHGレーザ共振器におけるホールバーニング効果を抑制したりモードホップノイズの発生を防止したりすることが望ましい。
【0048】
ここで、SHGレーザ光源の共振器の光路長を外部共振器の光路長の整数倍とすることで、SHGレーザ光の外部共振器への導入が効率良く行える。これは、基本波レーザ光とSHGレーザ光との間にいわゆるタイプIIの位相整合条件を成立させるようにしたSHGレーザ光源の共振器内に、1/4波長板のような複屈折性素子を挿入したことにより生じた基本波レーザ光の2つの固有偏光モードに基づくSHGレーザ光の各縦モードを全て外部共振器内に導入するために必要とされることであり、SHGレーザ光源の共振器の光路長を外部共振器の光路長の整数倍とすることで、効率的に複数モードが入射される。
【0049】
すなわち、非線形光学結晶素子を内部に有する共振器の2つの固有偏光モードの内の縦モードの周波数差が共振縦モード間隔の半分の奇数倍となるようなSHG(第2高調波発生)レーザ共振器からのSHGレーザ光を、内部に非線形光学結晶素子を有する外部共振器に入射すると共に、この外部共振器の光路長を、上記SHGレーザ共振器の光路長の整数倍とすることにより、SHGレーザ共振器からのレーザ光の2モード以上を同時に外部共振器に導入することができ、多段の波長変換の効率を上げることができる。
【0050】
次に、図22は、本発明に係るレーザ光発生装置の第4の基本構成として、2つの外部共振器75a、75bを直列に配設した例を示している。この図22の例においては、基本波レーザ光源となる共振器71からの波長が例えば1064nmのレーザ光を、第1の外部共振器75aに導入して、LN等の非線形光学結晶素子78aの非線形光学効果により波長が例えば532nmのSHGレーザ光に波長変換し、このSHGレーザ光を、さらに第2の外部共振器75bに導入して、BBO等の非線形光学結晶素子78bの非線形光学効果により波長が例えば266nmの第4高調波発生(FHG)レーザ光に波長変換している。そして、第1の外部共振器75aの一対の反射面76a、77aの内の一方、例えば反射面76aを電磁アクチュエータ79aで光軸方向に変位させ、第2の外部共振器75bの一対の反射面76b、77bの内の一方、例えば反射面76bを電磁アクチュエータ79bで光軸方向に変位させて、各共振器71、75a、75b間の光路長条件を満足させるようにしている。
【0051】
さらに、図23に示す本発明の第5の基本構成は、いわゆる和周波混合により波長変換を行う例を示している。すなわち、上記図21と共に説明したようなSHGレーザ光源としてのレーザ共振器91からの波長が例えば532nmのSHGレーザ光を、いわゆるダイクロイックミラー等の合波ミラー97を介して外部共振器85に送っており、SHGレーザ光源の共振器91の一対の反射面92、93の一方、例えば反射面93を上述したような電磁アクチュエータ96にて光軸方向に変位制御している。また、上記図20に示したようなレーザ共振器81からの波長が例えば1064nmのレーザ光を、ミラー(反射面)98で偏向して合波ミラー97を介して外部共振器85に送っている。この外部共振器85においては、BBO等の非線形光学結晶素子88の非線形光学効果により、これらの532nmのレーザ光と波長1064nmのレーザ光とが和周波混合されて、例えば波長355nmのレーザ光が発生され、外部に取り出される。
【0052】
なお、本発明は上記実施例のみに限定されるものではなく、例えば、レーザ媒質であるNd:YAGからの基本波レーザ光の波長は、1064nmの成分の他にも、956nmのレーザ光成分、あるいは1318nmのレーザ光成分を用いるようにしてもよい。また、レーザ光源としては、上記固体レーザの他に、いわゆるレーザダイオード等の半導体レーザ、あるいはHe−Neレーザ等のガスレーザ等を用いるようにしてもよい。さらに、上記図23に示すような和周波混合を行うときの各光源からのレーザ光として、上記図22に示したような外部共振器からのレーザ光を用いるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明からも明かなように、本発明に係るレーザ光発生装置によれば、少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられた非線形光学結晶素子への入射レーザ光を共振動作させて波長変換されたレーザ光を発生させるときに、上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段を複共振周波数が数十kHz〜100kHz以上の電磁アクチュエータでなる移動手段により、サーボ帯域を20kHz〜数十kHzとして、光軸方向に移動させるので、上記共振器のフィネス値を100〜1000とし、高効率変換を行おうとするときにも、安定した制御を行うことができる。このため、共振器内の非線形光学結晶素子の非線形効果を有効に利用することができる。また、電磁アクチュエータの駆動電流が少なくて済むため、回路構成を簡略化でき、コストダウンが図れる。
【0054】
また、本発明に係るレーザ光発生装置は、少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられたレーザ媒質に励起光を入射して共振動作させることによりレーザ光を発生させると共に上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段が移動手段により光軸方向に移動させられるレーザ光源と、このレーザ光源からのレーザ光が入射され少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられた非線形光学結晶素子を通過するように共振動作させることにより波長変換されたレーザ光を発生させる外部共振器とを有して成り、上記共振器のフィネス値を100〜1000とし、上記移動手段として複共振周波数が数十kHz〜100kHz以上の電磁アクチュエータを用い、サーボ帯域を20kHz〜数十kHzとするので、安定な制御が行われ、効率の高い波長変換が可能となり、サーボ回路構成を簡略化でき、コストダウンが図れる。
さらにまた、本発明に係るレーザ光発生装置は、少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられたレーザ媒質に励起光を入射して共振動作させることによりレーザ光を発生させると共に上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段が移動手段により光軸方向に移動させられて第1の波長のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、上記第1のレーザ光源と同様に少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられたレーザ媒質に励起光を入射して共振動作させることによりレーザ光を発生させると共に上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段が移動手段により光軸方向に移動させられて上記第1の波長と異なる第2の波長のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、上記第1のレーザ光源から出射された第1の波長のレーザ光と上記第2のレーザ光源から出射された第2の波長のレーザ光とを合波する合波手段と、上記合波手段を介した上記第1の波長のレーザ光と上記第2の波長のレーザ光との合波レーザ光が入射され少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられた非線形光学結晶素子を通過するように共振動作させることにより和周波混合されたレーザ光を発生させる外部共振器とを有して成り、上記共振器のフィネス値を100〜1000とし、上記移動手段として複共振周波数が数十kHz〜100kHz以上の電磁アクチュエータを用い、サーボ帯域を20kHz〜数十kHzとするので、安定な制御が行われ、効率の高い和周波混合が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ光発生装置の一実施例の概略構成を示す構成図である。
【図2】該実施例に用いられる共振器の光路位相差に対するパワー反射率の変化を示す特性図である。
【図3】該実施例に用いられる共振器の光路位相差に対する反射位相の変化を示す特性図である。
【図4】共振器からの反射光の検出信号を示す波形図である。
【図5】反射光検出信号のパワー成分を示す波形図である。
【図6】反射光検出信号の変調信号成分を示す波形図である。
【図7】反射光検出信号の変調信号成分のsin(ωt)の項を示す波形図である。
【図8】反射光検出信号の変調信号成分のcos(ωt)の項を示す波形図である。
【図9】電磁アクチュエータの具体例を示す一部切欠斜視図である。
【図10】電磁アクチュエータの具体例に用いられる渦巻き状板バネを示す概略斜視図である。
【図11】電磁アクチュエータの具体例の伝達特性のゲインを示すボード線図である。
【図12】電磁アクチュエータの具体例の伝達特性の位相を示すボード線図である。
【図13】サーボ制御系の概略構成を示すブロック線図である。
【図14】共振器の光路長の誤差信号を検出するための回路の概略構成を示すブロック線図である。
【図15】閉ループサーボの系全体の周波数特性を示すボード線図である。
【図16】サーボをかけないで共振器の反射面を光軸方向に振ったときの誤差信号及び反射光検出信号を示す波形図である。
【図17】サーボをかけた状態での誤差信号及び反射光検出信号を示す波形図である。
【図18】本発明に係るレーザ光発生装置の他の実施例の概略構成を示す構成図である。
【図19】本発明に係るレーザ光発生装置の第1の基本構成の例を示す模式図である。
【図20】本発明に係るレーザ光発生装置の第2の基本構成の例を示す模式図である。
【図21】本発明に係るレーザ光発生装置の第3の基本構成の例を示す模式図である。
【図22】本発明に係るレーザ光発生装置の第4の基本構成の例を示す模式図である。
【図23】本発明に係るレーザ光発生装置の第5の基本構成の例を示す模式図である。
【符号の説明】
11・・・・・レーザ光源
12・・・・・位相変調器
15・・・・・外部共振器
16、17・・・・・反射面
18・・・・・非線形光学結晶素子
19・・・・・電磁アクチュエータ

Claims (10)

  1. 少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられた非線形光学結晶素子への入射レーザ光を共振動作させることにより波長変換されたレーザ光を発生させるレーザ光発生装置において、
    記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段を光軸方向に移動させる移動手段を設けて成り、
    上記移動手段として、反射手段となる反射ミラーを嵌合固定したセラミック製コイルボビンの周囲にコイルをソレノイド状に巻回し、上記セラミックス製コイルボビンの上下面に板バネを取り付け、上記板バネを永久磁石を介してリング状のヨークに固定支持し、上記永久磁石を上記コイルボビンに巻回されたコイルを取り囲むように配置してサーボ帯域を20kHz〜数十kHzとして上記セラミック製コイルボビンを移動するボイスコイル駆動タイプの電磁アクチュエータを用いる
    ことを特徴とするレーザ光発生装置。
  2. 上記電磁アクチュエータは、上記永久磁石の外周が強磁性体のヨークに固定され、上記板バネの外周が上記ヨークで支持され、上記コイルボビン、コイル、板バネ、永久磁石、及びヨークが2枚のシールド板で挟みこまれて閉磁路を構成していることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  3. 上記非線形光学結晶素子は、BBO(バリウムボレート)であることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  4. 上記共振器へのレーザ光に対して位相変調を施しておき、共振器からの反射位相を検出して得られた誤差信号により上記電磁アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  5. 上記共振器内部の非線形光学結晶により入射レーザ光を波長変換して、波長266nmのレーザ光を発生させることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  6. 上記共振器内部のBBOへ波長532nmのレーザ光を入射し、波長266nmのレーザ光を発生させることを特徴とする請求項3記載のレーザ光発生装置。
  7. SHG(第2高調波発生)レーザ光源からのレーザ光を上記共振器内部の非線形光学結晶素子へ入射し、上記共振器の光路長を、上記SHGレーザ光源の共振器光路長の整数倍とすることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  8. 少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられたレーザ媒質に励起光を入射して共振動作させることによりレーザ光を発生させると共に上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段が移動手段により光軸方向に移動させられるレーザ光源と、
    このレーザ光源からのレーザ光が入射され少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられた非線形光学結晶素子を通過するように共振動作させることにより波長変換されたレーザ光を発生させる外部共振器とを有して成り、
    記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段を光軸方向に移動させる移動手段を設けて成り、
    上記移動手段として、反射手段となる反射ミラーを嵌合固定したセラミック製コイルボビンの周囲にコイルをソレノイド状に巻回し、上記セラミックス製コイルボビンの上下面に板バネを取り付け、上記板バネを永久磁石を介してリング状のヨークに固定支持し、上記永久磁石を上記コイルボビンに巻回されたコイルを取り囲むように配置してサーボ帯域を20kHz〜数十kHzとして上記セラミック製コイルボビンを移動するボイスコイル駆動タイプの電磁アクチュエータを用いる
    ことを特徴とするレーザ光発生装置。
  9. 少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられたレーザ媒質に励起光を入射して共振動作させることによりレーザ光を発生させると共に上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段が移動手段により光軸方向に移動させられて第1の波長のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、
    上記第1のレーザ光源と同様に少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられたレーザ媒質に励起光を入射して共振動作させることによりレーザ光を発生させると共に上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段が移動手段により光軸方向に移動させられて上記第1の波長と異なる第2の波長のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、
    上記第1のレーザ光源から出射された第1の波長のレーザ光と上記第2のレーザ光源から出射された第2の波長のレーザ光とを合波する合波手段と、
    上記合波手段を介した上記第1の波長のレーザ光と上記第2の波長のレーザ光との合波レーザ光が入射され少なくとも一対の反射手段を用いて構成される共振器内部に設けられた非線形光学結晶素子を通過するように共振動作させることにより和周波混合されたレーザ光を発生させる外部共振器とを有して成り、
    上記移動手段として、反射手段となる反射ミラーを嵌合固定したセラミック製コイルボビンの周囲にコイルをソレノイド状に巻回し、上記セラミックス製コイルボビンの上下面に板バネを取り付け、上記板バネを永久磁石を介してリング状のヨークに固定支持し、上記永久磁石を上記コイルボビンに巻回されたコイルを取り囲むように配置してサーボ帯域を20kHz〜数十kHzとして上記セラミック製コイルボビンを移動するボイスコイル駆動タイプの電磁アクチュエータを用いる
    ことを特徴とするレーザ光発生装置。
  10. 上記セラミック製コイルボビンは、リング状或いは円筒状であることを特徴とする請求項1、8又は9記載のレーザ光発生装置。
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