JP2002055369A - レーザ光発生装置 - Google Patents

レーザ光発生装置

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JP2002055369A
JP2002055369A JP2000241787A JP2000241787A JP2002055369A JP 2002055369 A JP2002055369 A JP 2002055369A JP 2000241787 A JP2000241787 A JP 2000241787A JP 2000241787 A JP2000241787 A JP 2000241787A JP 2002055369 A JP2002055369 A JP 2002055369A
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Yuji Kaneda
有史 金田
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    • G02F1/3542Multipass arrangements, i.e. arrangements to make light pass multiple times through the same element, e.g. using an enhancement cavity

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部品の光学面に対する不純物の堆積を有
効に抑制し、基本波に対する光学損失の増加を防止して
高い出力のレーザ光を安定的に出射できるようにする。 【解決手段】 非線形光学素子101の内部にて発生し
た高調波である深紫外レーザ光を、基本波であるグリー
ンレーザ光から空間的に分離させた状態で、非線形光学
素子101の外部に出射させる。そして、非線形光学素
子101の外部に出射されたグリーンレーザ光を入力結
合ミラー102により反射させ、非線形光学素子101
の内部に再度入射させて、基本波の閉じたパスを形成す
ると共に、非線形光学素子101の外部に出射された深
紫外レーザ光を、入力結合ミラー102とは異なる別の
反射ミラー28により反射させて、深紫外レーザ光発生
部20の外部に取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非線形光学素子を
用いて波長変換を行い、特定波長のレーザ光を発生させ
るようにしたレーザ光発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光共振器を用いた波長変換によ
り、基本波の第2高調波を発生させ、或いは和周波混合
を行って、所望の波長のレーザ光を得る技術が広く知ら
れている(A.Ashkin,G.D.Boyd,and J.M.Dziedzic,"Reso
nant Optical second harmonic generation and mixin
g,"IEEE J.Quant.Electron.,vol.QE-2,pp.109-124,196
6.参照)。
【0003】近年では、このような技術を利用して波長
が266nmの連続波の深紫外レーザ光を長時間安定的
に出射するレーザ光発生装置が実用化されるに至ってい
る。このレーザ光発生装置は、波長が532nmのグリ
ーンレーザ光を基本波として、このグリーンレーザ光を
BBO(ベータ硼酸バリウム:β−BaB24)結晶よ
りなる非線形光学素子を用いた光共振器内に入射させ、
このグリーンレーザ光を光共振器の内部で共振させるこ
とによって、グリーンレーザ光の第2高調波である深紫
外レーザ光を得るようにしたものである。このレーザ光
発生装置は、例えば、半導体ウェハを高分解能で検査す
るためのレーザ顕微鏡の光源等に有効に用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したレ
ーザ光発生装置は、光共振器を用いて波長変換を行って
いるので、光共振器に僅かな光学損失の増加があった場
合にも、この光共振器における光学損失が変換効率の大
幅な低下につながり、出力の低下を招いてしまうという
問題がある。そこで、上述したレーザ光発生装置を、今
後更に有効に活用していく上では、光共振器における光
学損失の増加を適切に抑制して、信頼性の更なる向上を
図ることが重要な課題とされている。
【0005】光共振器における光学損失の増加を抑制す
るには、光共振器を構成する各光学部品の光学面に汚れ
が付着することを防止することが重要である。この各光
学部品の光学面の汚れは、例えば、波長変換により発生
した第2高調波(深紫外レーザ光)が照射される部分
に、空気中の不純物、例えば、硫酸アンモニウム等が堆
積することによって生じることが分かってきた。このよ
うな空気中の不純物が堆積する原理は明らかとなってい
ないが、深紫外レーザ光が照射される部分にのみこのよ
うな不純物の堆積が生じることから、深紫外レーザ光に
よる光学反応に起因するものと考えられる。
【0006】上述したレーザ光発生装置に用いられる光
共振器では、非線形光学素子として、加工の容易さか
ら、ほぼ平行平板状に成形されたBBO結晶が用いられ
ている。そして、このBBO結晶の内部に入射した基本
波であるグリーンレーザ光は、このBBO結晶内部の位
相整合条件が満たされた光路を通過した直後にBBO結
晶の外部に出射される。このとき、基本波であるグリー
ンレーザ光がBBO結晶の位相整合条件が満たされた光
路を通過する過程で、この基本波の第2高調波である深
紫外レーザ光が発生し、この深紫外レーザ光が基本波で
あるグリーンレーザ光とほぼ同一の光軸上を通ってBB
O結晶の外部に伝搬されることになる。
【0007】BBO結晶の外部を伝搬するグリーンレー
ザ光及び深紫外レーザ光は、その光軸上に配設された反
射鏡に照射される。この反射鏡は、基本波であるグリー
ンレーザ光に対しては高い反射率を有し、第2高調波で
ある深紫外レーザ光に対しては高い透過率を有するよう
に構成されている。そして、この反射鏡に照射されたグ
リーンレーザ光はこの反射鏡により反射され、更に他の
複数の反射鏡により反射されて、基本波として再度BB
O結晶の内部に入射されることになる。一方、この反射
鏡に照射された深紫外レーザ光は、この反射鏡を透過し
て、光共振器の外部に取り出されることになる。
【0008】ここで、BBO結晶の外部に出射されたグ
リーンレーザ光及び深紫外レーザ光の光軸上に配設され
た反射鏡には、深紫外レーザ光が透過する部分に、この
深紫外レーザ光による光学反応に起因して、硫酸アンモ
ニウム等の不純物が堆積する場合がある。このように、
反射鏡の深紫外レーザ光が透過する部分に不純物が堆積
すると、この部分は、基本波であるグリーンレーザ光を
反射させる部分でもあるので、基本波に対する光学損失
を招く要因となる。
【0009】このような不純物の堆積を防止するため
に、これまで、上述したレーザ光発生装置においては、
光共振器を構成する各光学部品のみならず、これら光学
部品を支持する機械的構造材等に対しても念入りな洗浄
を行った上で各部品の組み立てを行い、組み立てられた
光共振器をレーザ光発生装置の筐体内部に配設し、この
光共振器が配設されたレーザ光発生装置の筐体内部に、
乾燥した清浄な空気を連続的に供給するといった対策が
施されていた。
【0010】しかしながら、以上のような対策を施して
も、BBO結晶の外部に出射されたグリーンレーザ光及
び深紫外レーザ光の光軸上に配設された反射鏡への不純
物の堆積を完全に防止するには至っておらず、基本波に
対する光学損失が増加して、変換効率が大幅に低下し、
出力の低下を招いてしまう場合があった。
【0011】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て創案されたものであって、光学部品の光学面に対する
不純物の堆積を有効に抑制し、基本波に対する光学損失
の増加を防止して高い出力のレーザ光を安定的に出射で
きるようにし、信頼性の極めて高いレーザ光発生装置を
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレーザ光発
生装置は、基本波を発生させる基本波発生手段と、上記
基本波発生手段より発生した基本波が入射され、この入
射した基本波を位相整合条件が満たされた光路を通過さ
せることで高調波を発生させる非線形光学素子であっ
て、複数の内部全反射面を有し、上記複数の内部全反射
面にて順次反射された基本波を、その光軸が、当該非線
形光学素子の内部に入射する基本波の光軸と当該非線形
光学素子の外部にて交差するように出射すると共に、上
記複数の内部全反射面にて順次反射された高調波を、当
該非線形光学素子の内部における複屈折及び上記複数の
内部全反射面における複反射を利用して、上記基本波と
空間的に分離した状態で出射する非線形光学素子と、上
記非線形光学素子の内部に入射する基本波の光軸と、上
記非線形光学素子から出射された基本波の光軸とが交差
する位置に配設され、上記非線形光学素子から出射され
た基本波を反射して再度上記非線形光学素子の内部に入
射させる基本波反射手段と、上記非線形光学素子から上
記基本波と空間的に分離された状態で出射された高調波
を反射して当該レーザ光発生装置の外部に出射させる高
調波反射手段とを備えることを特徴としている。
【0013】このレーザ光発生装置において、基本波発
生手段は、基本波を発生させる。この基本波発生手段に
より発生した基本波は、非線形光学素子の内部に入射さ
れる。非線形光学素子の内部に入射した基本波は、非線
形光学素子の複数の内部全反射面にて順次反射されて、
非線形光学素子から出射される。このとき、非線形光学
素子から出射される基本波の光軸と、非線形光学素子に
入射する基本波の光軸とが、非線形光学素子の外部にて
交差することになる。そして、これらの光軸が交差する
位置に配設された基本波反射手段により、非線形光学素
子から出射された基本波が反射されて、再度非線形光学
素子の内部に入射することになる。これにより、基本波
の閉じたパスが形成され、光共振器が構成される。
【0014】また、非線形光学素子の内部に入射した基
本波が、位相整合条件が満たされた光路を通過すること
で、非線形光学素子の内部にてこの基本波の高調波が発
生する。この高調波は、非線形光学素子の複数の内部全
反射面にて順次反射されて、非線形光学素子から出射さ
れる。このとき、高調波は、非線形光学素子の内部にお
ける複屈折及び非線形光学素子の複数の内部全反射面に
おける複反射により、基本波と空間的に分離した状態
で、非線形光学素子から出射されることになる。そし
て、非線形光学素子から出射された高調波が、高調波反
射手段により反射されてレーザ光発生装置の外部に出射
される。
【0015】このレーザ光発生装置では、非線形光学素
子から出射する基本波と高調波とが空間的に分離してい
るので、基本波を反射する基本波反射手段に高調波を照
射させないようにすることが可能である。したがって、
このレーザ光発生装置では、基本波反射手段に高調波が
照射されることに起因して、基本波反射手段に不純物が
堆積するといった不都合を未然に防止して、不純物が堆
積した基本波反射手段にて基本波を反射させる場合に生
じる基本波の光学損失を有効に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0017】本発明を適用したレーザ光発生装置は、非
線形光学素子を用いた波長変換により高調波を発生さ
せ、この高調波を基本波とは分離した状態で非線形光学
素子の外部に出射させて取り出すようにしたものであ
る。
【0018】先ず、本発明を適用したレーザ光発生装置
の具体的な説明に先立ち、本発明の原理について説明す
る。
【0019】屈折率n1の媒質の内部を伝搬する光線
が、屈折率n0の媒質との境界にある程度以上の入射角
をもって入射する場合には、光線はこれら媒質間の境界
を透過せずに、全てのエネルギーが反射されることにな
る。このように屈折率の異なる媒質間の境界に入射した
光線の全てのエネルギーが反射される現象は、内部全反
射と呼ばれる。この内部全反射を応用したものとして、
コーナキューブリフレクタと呼ばれるものがある。この
コーナキューブリフレクタは、図1に示すように、90
度の頂角を形成する2つの内部全反射面S1,S2を有
し、内部に入射した光をこれら2つの内部全反射面S
1,S2にて順次反射させた後に外部に出射させること
で、入射光と平行で伝搬方向が逆となる出射光を得るよ
うにしたものである。このコーナキューブリフレクタ
は、例えば、道路脇のガードレールや自動車の反射板等
に用いられている。
【0020】ここで、上述したようなコーナキューブリ
フレクタに類似したプリズムで頂角が90度に満たない
ものを考えると、図2に示すように、入射光の光軸と、
2つの内部全反射面S1,S2にて順次反射された後に
プリズムの外部に出射される出射光の光軸とが、このプ
リズムの外部のある位置にて交差することが分かる。こ
のようなプリズムを利用して、入射光の光軸と出射光の
光軸とが交わる位置に入力結合ミラーを配設すれば、光
の閉じたパスが形成されることになり、光共振器を構成
することができる。このように2つの内部全反射面S
1,S2を有するプリズムと入力結合ミラーとで光共振
器を構成し、非線形波長変換により基本波の第2高調波
を得る技術は既に広く知られており、実際にこのような
光共振器は実用化されるに至っている(D.C.Gerstenber
ger,G.E.Tye,and R.W.Wallace,"Efficient second-harm
onic conversion of cw single-frequency Nd:YAG lase
r light by frequency locking to a monolithic ring
frequency doubler,"Opt.Lett.,vol.16,pp.992-994,199
1.参照)。
【0021】以上のような構造の光共振器を用いて、深
紫外レーザ光を発生させることを考えると、プリズム
(非線形光学素子)として、例えば、BBO(ベータ硼
酸バリウム:β−BaB24)結晶を用いることが有効
である。BBO結晶は、紫外域において有用な結晶の中
では比較的高い非線形性を有し、複屈折が大きく位相整
合可能範囲が広いことから、非線形波長変換によって紫
外レーザ光を発生させる場合に広く利用されている。
【0022】特に、近年では、半導体レーザ励起のN
d:YAGレーザやNd:YVO4レーザの第2高調波
であるグリーンレーザ光(波長532nm)を発生さ
せ、更にこのグリーンレーザ光を基本波としてBBO結
晶を用いた光共振器内に入射させ、このグリーンレーザ
光の第2高調波である深紫外レーザ光(波長266n
m)を発生させるようにしたレーザ光発生装置が実用化
されるに至っている。
【0023】このレーザ光発生装置では、基本波である
グリーンレーザ光をBBO結晶の内部に入射させ、この
グリーンレーザ光を、結晶のc軸に対して約47.5度
の角度をなす光路を通ってBBO結晶中を伝搬させるよ
うにしている。これにより、BBO結晶中を常光線とし
て伝搬するグリーンレーザ光と、BBO結晶中を異常光
線として伝搬する深紫外レーザ光とで位相速度が一致し
た状態、すなわち、位相整合条件が満たされた状態とな
り、基本波であるグリーンレーザ光のエネルギーが第2
高調波である深紫外レーザ光に有効に変換されることに
なる。
【0024】ここで、このようなレーザ光発生装置にお
いて、BBO結晶よりなる非線形光学素子に上述したプ
リズムのような内部全反射を生じさせて、この非線形光
学素子と入力結合ミラーとで、図3に示すような光共振
器100を構成することを考える。
【0025】先ず、BBO結晶の屈折率n1は約1.6
74であり、空気の屈折率n0は1であるので、空気中
に配設されたBBO結晶よりなる非線形光学素子101
において内部全反射を生じさせるための臨界角θcは、
下記式1から約36.7度であることが分かる。
【0026】θc=sin-1n0/n1 ・・・式1 したがって、この非線形光学素子101の頂角α0が9
0度に近いものとすると、2つの内部全反射面S1,S
2のうちで最初に基本波であるグリーンレーザ光が照射
されることになる第1の内部全反射面S1に対するグリ
ーンレーザ光の入射角を52度程度までにしておけば、
次にグリーンレーザ光が照射されることになる第2の内
部全反射面S2に対するグリーンレーザ光の入射角も臨
界角以上となり、非線形光学素子101の内部に入射し
たグリーンレーザ光を、第1の内部全反射面S1と第2
の内部全反射面S2とにより順次全反射させて、非線形
光学素子101の外部に出射させることができる。そし
て、この非線形光学素子101の内部に入射するグリー
ンレーザ光の光軸と、非線形光学素子101から出射さ
れるグリーンレーザ光の光軸とが交差する位置に入力結
合ミラー102を配設すれば、これら非線形光学素子1
01と入力結合ミラー102とで、グリーンレーザ光の
閉じたパスが形成されることになり、光共振器100が
構成される。
【0027】この光共振器100を構成する非線形光学
素子101の内部において、グリーンレーザ光は、非線
形光学素子101の内部に入射して第1の内部全反射面
S1に照射されるまでの第1の光路P1と、第1の内部
全反射面S1にて反射されて第2の内部全反射面S2に
照射されるまでの第2の光路P2と、第2の内部全反射
面S2にて反射されて非線形光学素子101の外部に出
射されるまでの第3の光路P3とを通過することにな
る。
【0028】ここで、第1の光路P1がBBO結晶のc
軸に対して約47.5度の角度で傾くようにして、この
第1の光路P1が位相整合条件を満たすようにしておけ
ば、基本波であるグリーンレーザ光がこの第1の光路P
1を通って非線形光学素子101の内部を伝搬する過程
で、このグリーンレーザ光の第2高調波である深紫外レ
ーザ光が発生することになる。そして、非線形光学素子
101の内部にて発生した深紫外レーザ光は、第1及び
第2の内部全反射面S1,S2にて順次反射されて、非
線形光学素子101の外部に出射されることになる。こ
のとき、深紫外レーザ光は、非線形光学素子101の内
部における複屈折と、第1及び第2の内部全反射面S
1,S2における複反射による影響を受けて、図4に示
すように、基本波であるグリーンレーザ光とは空間的に
分離した状態で、非線形光学素子101の外部に出射さ
れることになる。
【0029】なお、第2の光路P2が位相整合条件を満
たすようにした場合にも、グリーンレーザ光がこの第2
の光路P2を通って非線形光学素子101の内部を伝搬
する過程で深紫外レーザ光を発生させ、この深紫外レー
ザ光をグリーンレーザ光とは空間的に分離した状態で非
線形光学素子101の外部に出射させることができる
が、この場合には、第1の光路P1が位相整合条件を満
たすようにした場合に比べて、グリーンレーザ光に対す
る深紫外レーザ光の分離量が小さくなる。
【0030】以上のように、非線形光学素子101の内
部で発生した深紫外レーザ光をグリーンレーザ光から空
間的に分離した状態で非線形光学素子101の外部に出
射させるようにすれば、この非線形光学素子101の外
部に出射した深紫外レーザ光を、グリーンレーザ光を反
射させる入力結合ミラー102とは異なるミラーにより
個別に反射させて、この深紫外レーザ光を入力結合ミラ
ー102に照射させることなく光共振器100の外部に
取り出すことができる。
【0031】ここで、グリーンレーザ光の第2高調波で
ある深紫外レーザ光が、基本波であるグリーンレーザ光
から空間的に分離される原理について説明する。なお、
ここでは、BBO結晶よりなる非線形光学素子101の
内部における全反射に関して、入射面がBBO結晶のc
軸を含む場合のみを考える。
【0032】基本波であるグリーンレーザ光は常光線で
あり、BBO結晶のc軸に対して垂直方向に偏光し、内
部全反射に関しては常に「s偏光」である。すなわち、
この常光線であるグリーンレーザ光が非線形光学素子1
01の第1及び第2の内部全反射面S1,S2において
順次反射されるときには、常に入射角と反射角とが等し
くなるという通常の反射の法則が成り立つことになる。
【0033】これに対して、グリーンレーザ光の第2高
調波である深紫外レーザ光は、異常光線であり、非線形
光学素子101の第1及び第2の内部全反射面S1,S
2において順次反射されるときに、通常の反射の法則が
成り立つとは限らない。これは、非線形光学素子101
の第1及び第2の内部全反射面S1,S2において、複
反射が生じるためである。すなわち、図5に示すよう
に、内部全反射面S1(S2)に対する入射光の光軸と
BBO結晶のc軸とがなす角θ1と、内部全反射面S1
(S2)に対する反射光の光軸とBBO結晶のc軸とが
なす角θ2とが異なるために、結果的にこれらの間で屈
折率、すなわち位相速度が異なることになるからであ
る。なお、図5において、Ψ1は内部全反射面S1(S
2)に対する入射光の入射角を示しており、Ψ2は内部
全反射面S1(S2)に対する反射光の反射角を示して
いる。また、Φは、内部全反射面S1(S2)の法線と
BBO結晶のc軸とがなす角を示している。
【0034】この複反射の挙動を予測するためには数値
計算が必要となるが、その満たすべき境界条件は、kベ
クトル(波面法線)の内部全反射面S1(S2)におけ
る面内成分が等しくなるという条件である。したがっ
て、図5における内部全反射面S1(S2)の複反射
は、下記式2,式3により導かれる。
【0035】 n(θ1)sin(Ψ1)=n(θ2)sin(Ψ2) ・・・式2 n(θ1)sin(θ1−Φ)=n(θ2)sin(θ2−Φ) ・・・式3 結果的に、内部全反射面S1(S2)にて全反射された
基本波であるグリーンレーザ光と第2高調波である深紫
外レーザ光とは互いに異なる角度のkベクトルを有し、
内部全反射面S1(S2)における複反射の影響を受け
て空間的に分離されることになる。さらに、これらグリ
ーンレーザ光と深紫外レーザ光とは、BBO結晶の複屈
折によるウォークオフ効果によっても、空間的に分離さ
れることになる。
【0036】実際に基本波であるグリーンレーザ光と第
2高調波である深紫外レーザ光とがどのように空間的に
分離されるかは、光共振器100における光路を全てた
どってみる必要がある。ここで、自由変数は、非線形光
学素子101を構成するBBO結晶の相互作用長と、入
射出射の距離と、非線形光学素子101の頂角α0と、
第1の内部全反射面S1に対する入射角Ψ1である。
【0037】非線形光学素子101の内部における第1
の光路P1とBBO結晶のc軸とがなす角(θ1)が位
相整合角(約47.5度)と決まっていることと、非線
形光学素子101内に入射する光のアジマス角と非線形
光学素子101から出射する光のアジマス角とが等しい
という条件から、光共振器100における光路が決定さ
れることになる。この場合、非線形光学素子101の第
1の内部全反射面S1に対する入射光の入射角Ψ1とし
ては、プラス方向の入射角とマイナス方向の入射角との
双方を考慮する必要がある。先に図5に示した例は、入
射光の入射角Ψ1がプラス方向の場合の例であり、図6
に示す例が、入射光の入射角Ψ1がマイナス方向の場合
の例である。
【0038】上述したように、屈折率が約1.674で
あるBBO結晶よりなる非線形光学素子101におい
て、内部全反射を生じさせるための臨界角θcは36.
7度であるので、入射光の入射角Ψ1は36.7度より
も大きいことが必要である。また、非線形光学素子10
1の外部に出射された基本波であるグリーンレーザ光を
1つの入力結合ミラー102により反射させることでグ
リーンレーザ光の閉じたパスを形成するためには、非線
形光学素子101の頂角α0が90度に満たないことが
必要である。ここで、第1の内部全反射面S1に対する
入射角と第2の内部全反射面S2に対する入射角との和
が非線形光学素子101の頂角α0と等しくなるので、
第1の内部全反射面S1又は第2の内部全反射面S2に
対する入射角Ψ1は、最大でも53.3度以下にする必
要がある。
【0039】これらのことを考慮して、実際に、基本波
であるグリーンレーザ光と第2高調波である深紫外レー
ザ光とを空間的に分離するための好適な光学設計を検討
したところ、図7に示すように、非線形光学素子101
の頂角α0を88.5度とし、第1の内部全反射面S1
に対する入射角Ψ1をマイナス方向で50度、すなわ
ち、−Ψ1=50度としたときに、基本波であるグリー
ンレーザ光と第2高調波である深紫外レーザ光とが良好
に分離されることが分かった。
【0040】具体的には、非線形光学素子101内の第
1の光路P1の長さを約5mmとし、グリーンレーザ光
が非線形光学素子101の内部に入射する入射位置と、
グリーンレーザ光が非線形光学素子101の外部に出射
する出射位置との間の距離L1を約2mmとしたとき
に、深紫外レーザ光が非線形光学素子101の外部に出
射する出射位置と、グリーンレーザ光が非線形光学素子
101の外部に出射する出射位置との間の距離L2が
0.9mm以上、非線形光学素子101の入出射面S3
から約10mm離れた位置においては、非線形光学素子
101から出射されたグリーンレーザ光の光軸と、非線
形光学素子101から出射された深紫外レーザ光の光軸
との間の距離L3が1.5mm以上となり、グリーンレ
ーザ光と深紫外レーザ光とが十分に分離されることが分
かった。
【0041】以上のような光学設計をもとに、更に入出
射面S3が非線形光学素子101の内部に入射するグリ
ーンレーザ光の光軸に対してほぼブリュースター角(偏
光角)をなすように成形された非線形光学素子101を
図8(A)及び図8(B)に示す。図8(A)はこの非
線形光学素子101の側面図であり、図8(B)はこの
非線形光学素子101の底面図である。
【0042】非線形光学素子101の入出射面S3を、
この入出射面S3から非線形光学素子101の内部に入
射するグリーンレーザ光の光軸に対してほぼブリュース
ター角をなすように成形することにより、この入出射面
S3における光学損失(反射損失)を極力小さくして、
光共振器100として高い変換効率を実現することが可
能となる。
【0043】なお、非線形光学素子101の入出射面S
3を以上のように成形しても、常光線であるグリーンレ
ーザ光の偏光方向は入出射面S3に完全には一致せず、
有限の光学損失が生じることになる。この光学損失は、
非線形光学素子101内に入射するグリーンレーザ光の
入出射面S3に対するアジマス角によって決まることに
なるが、これは非線形光学素子101の頂角α0の関数
である。ここで、非線形光学素子101の頂角α0は、
上述したように88.5度とされているので、非線形光
学素子101内に入射するグリーンレーザ光の入出射面
S3に対するアジマス角は1.5度である。したがっ
て、この非線形光学素子101においては、グリーンレ
ーザ光の偏光方向が入出射面S3に一致しないことに起
因する光学損失は、グリーンレーザ光が非線形光学素子
101の内部に入射する場合と、グリーンレーザ光が非
線形光学素子101から外部に出射される場合とを合わ
せても0.15%程度と極めて微小である。
【0044】以上のように成形された非線形光学素子1
01の内部において、基本波であるグリーンレーザ光
(波長532nm)が伝搬する方向(第1乃至第3の光
路)とBBO結晶のc軸とがなす角と、第2高調波であ
る深紫外レーザ光(波長266nm)が伝搬する方向と
BBO結晶のc軸とがなす角とを表1に合わせて示す。
ここで、kベクトルは波面法線の方向であり、sベクト
ルはポインティングベクトル、すなわち、エネルギーが
流れていく方向である。なお、基本波であるグリーンレ
ーザ光は常光線であるので、kベクトルの方向とsベク
トルの方向とが一致している。
【0045】
【表1】
【0046】以上のような非線形光学素子101を用
い、この非線形光学素子101の内部に入射するグリー
ンレーザ光の光軸と、この非線形光学素子101から出
射されるグリーンレーザ光の光軸とが交差する位置に入
力結合ミラー102を配設して光共振器100を構成す
れば、非線形光学素子101における光学損失を極力小
さくしながら、第2高調波である深紫外レーザ光を、基
本波であるグリーンレーザ光から空間的に分離した状態
で非線形光学素子101の外部に出射させ、この深紫外
レーザ光を入力結合ミラー102に照射させることな
く、入力結合ミラー102とは異なるミラーを用いて取
り出すことができる。したがって、この場合には、入力
結合ミラー102に深紫外レーザ光が照射されることに
起因してこの入力結合ミラー102に不純物が堆積する
といった不都合を未然に回避して、この入力結合ミラー
102における光学損失をも有効に抑制し、極めて高い
変換効率を実現することができる。
【0047】また、この場合には、入力結合ミラー10
2に深紫外レーザ光が照射されないので、入力結合ミラ
ー102はグリーンレーザ光を反射できる構成であれば
よく、ダイクロイックミラー等の波長選択性を有するも
のを入力結合ミラー102として用いる必要がない。更
に、非線形光学素子101と1つの入力結合ミラー10
2とで光共振器100が構成されるので、部品点数が少
なく低コストである。
【0048】ここで、以上のような光共振器100を用
いて構成された、本発明を適用したレーザ光発生装置に
ついて、図9を参照して具体的に説明する。
【0049】このレーザ光発生装置1は、半導体レーザ
励起のNd:YAGレーザの第2高調波であるグリーン
レーザ光(波長532nm)を発生させ、更にこのグリ
ーンレーザ光を基本波として、非線形波長変換によりこ
のグリーンレーザ光の第2高調波である深紫外レーザ光
(波長266nm)を発生させるようにしたものであ
り、図9に示すように、グリーンレーザ光を発生させる
グリーンレーザ光発生部10と、このグリーンレーザ光
発生部10からのグリーンレーザ光に対して波長変換を
施して深紫外レーザ光を発生させる深紫外レーザ光発生
部20とを備えている。
【0050】グリーンレーザ光発生部10では、先ず、
半導体レーザ11から波長808nmの高出力レーザ光
が出射される。この半導体レーザ11からの高出力レー
ザ光は、集光レンズ12によって集光された上で、ノン
プレーナ・モノリシックリング型のNd:YAGレーザ
13に、このNd:YAGレーザ13を励起させるため
の励起光として入射される。これにより、Nd:YAG
レーザ13が励起され、波長1064nmの赤外線レー
ザ光が出射されることになる。
【0051】Nd:YAGレーザ13から出射された赤
外線レーザ光は、モードマッチングレンズ14を介し
て、モノリシックリング型のMgO:LN結晶15に入
射される。ここで、MgO:LN結晶15は、その結晶
内部における共振波長が赤外線レーザ光の波長と一致す
るようになされており、赤外線レーザ光に対して光共振
器を構成している。したがって、このMgO:LN結晶
15に赤外線レーザ光が入射されると、この赤外線レー
ザ光に対して波長変換が施されて、この赤外線レーザ光
の第2高調波である波長532nmのグリーンレーザ光
が発生することになる。
【0052】MgO:LN結晶15を用いた波長変換に
より発生したグリーンレーザ光は、反射ミラー16によ
り反射され、レンズ17により所定のビーム径に整形さ
れた上で、グリーンレーザ光発生部10から出射され
る。
【0053】グリーンレーザ光発生部10から出射され
たグリーンレーザ光は、深紫外レーザ光発生部20に入
射する。深紫外レーザ光発生部20は、入射したグリー
ンレーザ光を基本波として、この基本波であるグリーン
レーザ光に対して、例えばBBO(ベータ硼酸バリウ
ム:β−BaB24)結晶よりなる非線形光学素子を用
いた波長変換を施して、グリーンレーザ光の第2高調波
である波長266nmの深紫外レーザ光を発生させるも
のである。
【0054】深紫外レーザ光発生部20に基本波として
入射するグリーンレーザ光は、位相変調器21及びモー
ドマッチングレンズ22を介して、光共振器100内に
入射する。光共振器100内に入射したグリーンレーザ
光は、入力結合ミラー102を介して、非線形光学素子
101の内部に入射されることになる。
【0055】ここで、レーザ光発生装置1においては、
入力結合ミラー102が、例えばピエゾ素子やボイスコ
イルモータ等を用いた精密位置決め手段23上にマウン
トされており、この精密位置決め手段23が駆動される
ことで、光共振器100の共振器長を極めて高い精度で
調整することができるようになされている。
【0056】また、このレーザ光発生装置1において
は、光共振器100内に入射したグリーンレーザ光の一
部が、入力結合ミラー102により反射され、更にミラ
ー24により反射されて光検出器25により検出される
ようになされている。光検出器25からの検出信号は、
制御回路26に供給されることになる。また、このレー
ザ光発生装置1においては、位相変調器21が、位相変
調器駆動回路27からの変調信号に応じて、光共振器1
00内に入射するグリーンレーザ光を位相変調するよう
になされている。
【0057】制御回路26は、光検出器25からの検出
信号を上記変調信号で同期検波することにより、光共振
器100の光路位相差の誤差信号を検出し、この誤差信
号に基づいて精密位置決め手段23を駆動して、光共振
器100の共振器長が常に共振条件を満たすように、入
力結合ミラー102の位置を連続的に精密に制御する。
ここで、誤差信号は、例えば、Pound-Drever法と呼ばれ
るFMサイドバンド法(R.W.P.Drever,J.L.Hall,F.V.Ko
walski,J.Hough,G.M.Ford,A.J.Munley,and H.Ward,"Las
er phase and frequency stabilization using an opti
cal resonator,"Appl.Phys.B,vol.31,pp.97-105,1983.
参照)や、Hansch-Couillaud法と呼ばれる偏光法(T.W.
Hansch and B.Couillaud,"Laser frequency stabilizat
ion by polarization spectroscopy of a reflecting r
eference cavity,"Opt.comm.,vol.35,pp.441-444,1980.
参照)等、既知の技術により適切に検出することができ
る。
【0058】以上のように、レーザ光発生装置1におい
ては、制御回路26が検出した誤差信号に基づいて精密
位置決め手段23を駆動し、入力結合ミラー102の位
置を連続的に精密制御して、光共振器100の共振器長
が常に共振条件を満たすようにしているので、非線形光
学素子101における紫外線レーザ光の発生を極めて効
率よく行うことができ、高い変換効率を実現することが
できる。
【0059】光共振器100内に基本波として入射し
て、入力結合ミラー102を透過したグリーンレーザ光
は、このグリーンレーザ光の光軸に対してほぼブリュー
スター角をなすように成形された入出射面S3から、非
線形光学素子101の内部に入射することになる。そし
て、非線形光学素子101の内部に入射したグリーンレ
ーザ光は、非線形光学素子101を構成するBBO結晶
のc軸に対して約47.5度の角度で傾き、位相整合条
件が満たされた第1の光路P1を通って非線形光学素子
101の内部を伝搬し、第1の内部全反射面S1に照射
される。
【0060】このとき、基本波であるグリーンレーザ光
がこの第1の光路P1を通って非線形光学素子101の
内部を伝搬する過程で、このグリーンレーザ光の第2高
調波である波長266nmの深紫外レーザ光が発生する
ことになる。
【0061】第1の内部全反射面S1に照射されたグリ
ーンレーザ光は、この第1の内部全反射面S1にて全反
射された後に、更に第2の内部全反射面S2にて全反射
されて、入出射面S3から非線形光学素子101の外部
に出射される。そして、非線形光学素子101の外部に
出射されたグリーンレーザ光は、入力結合ミラー102
により反射されて、再度、非線形光学素子101の内部
に入射される。
【0062】また、グリーンレーザ光が位相整合条件が
満たされた第1の光路P1を通って非線形光学素子10
1の内部を伝搬する過程で発生した深紫外レーザ光も、
第1の内部全反射面S1及び第2の内部全反射面S2に
て順次全反射されて、入出射面S3から非線形光学素子
101の外部に出射されることになる。このとき、深紫
外レーザ光は、非線形光学素子101の内部における複
屈折と、第1及び第2の内部全反射面S1,S2におけ
る複反射による影響を受けて、基本波であるグリーンレ
ーザ光とは空間的に分離した状態で、非線形光学素子1
01の外部に出射されることになる。そして、非線形光
学素子101の外部に出射された深紫外レーザ光は、例
えば、誘電体多層膜が成膜されたナイフエッジプリズム
等よりなる反射ミラー28により反射され、深紫外レー
ザ光発生部20の外部に出射される。
【0063】以上のような構成を有する深紫外レーザ光
発生部20では、時間コヒーレンス特性に優れた深紫外
レーザ光を、非常に高効率にて発生させることができ
る。実際に、グリーンレーザ光発生部10から深紫外レ
ーザ光発生部10に入射されるグリーンレーザ光の出力
を約600mWとして、深紫外レーザ光発生部10によ
り深紫外レーザ光を発生させたところ、最大で約200
mWの深紫外レーザ光が得られた。この出力値は、非線
形光学素子101内にて発生した深紫外レーザ光が、入
出射面S3から非線形光学素子101の外部に出射する
際に、この入出射面S3において約22%の反射損失が
生じた場合の結果である。したがって、後述するよう
に、非線形光学素子101の入出射面S3における深紫
外レーザ光の反射損失を低減した場合には、深紫外レー
ザ光発生部20から発生する深紫外レーザ光の出力は2
50mW以上となり、40%以上の極めて高い変換効率
が達成されることになる。また、この深紫外レーザ光発
生部20は、その内部を外気から手段したり、清浄な空
気を供給したりすることなく、約100mWの出力を保
ちながら、300時間以上もの間連続して動作させるこ
とが可能であることが確認された。
【0064】深紫外レーザ光発生部20の外部に出射さ
れた深紫外レーザ光は、コリメータレンズ30により平
行光とされ、アナモルフィックプリズムペア31により
ビーム整形された上で、レーザ光発生装置1から出射さ
れる。なお、アナモルフィックプリズムペア31は、レ
ーザ光発生装置1から出射される深紫外レーザ光のスポ
ット形状が、ほぼ円形となるようにビーム整形を行う。
すなわち、深紫外レーザ光発生部20から取り出された
深紫外レーザ光は、非線形光学素子101の複屈折によ
るウォークオフ効果により楕円ビームとなっている。そ
こで、レーザ光発生装置1においては、深紫外レーザ光
発生部20から取り出された深紫外レーザ光をアナモル
フィックプリズムペア31によってスポット形状がほぼ
円形となるようにビーム整形を行った上で、当該レーザ
光発生装置1の外部に出射するようにしている。
【0065】以上のように、レーザ光発生装置1は、固
体レーザ光源(Nd:YAGレーザ13)からの赤外線
レーザ光に対して、MgO:LN結晶15を用いた波長
変換を施して、この赤外線レーザ光の第2高調波である
グリーンレーザ光を発生させ、更に、このグリーンレー
ザ光に対して、例えばBBO結晶等よりなる非線形光学
素子101を用いた波長変換を施して、このグリーンレ
ーザ光の第2高調波である深紫外レーザ光を発生させ
て、この深紫外レーザ光を外部に出射させるようにして
いる。すなわち、このレーザ光発生装置1は、固体素子
だけで深紫外レーザ光を発生させる全固体レーザ光発生
装置として構成されている。
【0066】このように全固体レーザ光発生装置として
構成されたレーザ光発生装置1は、装置全体を小型なも
のとしながら、高い変換効率、低消費電力、高い安定
性、高いビーム品質等を実現し、優れた性能を発揮する
ことができる。しかも、このレーザ光発生装置1では、
時間コヒーレンス特性に優れた深紫外レーザ光を得るこ
とができる。
【0067】また、レーザ光発生装置1においては、非
線形光学素子101と共に光共振器100を構成する入
力結合ミラー102に深紫外レーザ光が照射されること
がないので、入力結合ミラー102を設計する上で、深
紫外レーザ光に対する反射率や透過率等を考慮する必要
がなく、ダイクロイックミラー等のように波長選択性を
有するものを用いる必要がない。したがって、入力結合
ミラー102に対する設計の自由度が増すことになり、
低損失の入力結合ミラー102を容易に実現することが
できる。また、入力結合ミラー102は、グリーンレー
ザ光のように比較的波長の長いレーザ光を反射できる構
成となっていればよいので、この入力結合ミラー102
を構成する材料として、例えば、五酸化タンタルのよう
に、深紫外レーザ光には対応していないが現状の技術で
低損失のミラーを構成するプロセスが十分に確立された
材料を用いることが可能である。
【0068】また、レーザ光発生装置1においては、入
力結合ミラー102に深紫外レーザ光が照射されること
がないので、入力結合ミラー102を設計する上で、深
紫外レーザ光に対するレーザ耐損傷性等を考慮する必要
もない。現状の光学設計においては、光学損失を低下さ
せることとレーザ耐損傷性を高めることがある程度トレ
ードオフの関係になっており、これらを両立させること
は困難であるが、以上のような構造の光共振器100に
おいては、入力結合ミラー102における光学損失を最
大限抑制するような光学設計が可能であるので、高い変
換効率を容易に実現できる。
【0069】更に、レーザ光発生装置1においては、入
力結合ミラー102に深紫外レーザ光が照射されること
がなく、深紫外レーザ光による光化学反応によって入力
結合ミラー102に不純物が堆積するといった不都合が
生じないので、この入力結合ミラー102に不純物が堆
積することに起因して基本波であるグリーンレーザ光に
光学損失が生じることを有効に抑制し、極めて高い変換
効率を実現することができる。また、これまで、光学面
上における不純物の体積を抑制するために必要とされて
きた光学部品の念入りな洗浄や、乾燥した清浄な空気の
供給といった対策についても、その仕様が大幅に緩和さ
れることが予想される。
【0070】なお、以上は、本発明を適用したレーザ光
発生装置1について具体的に説明したが、本発明は以上
の例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変
更が可能である。
【0071】例えば、以上の例では、非線形光学素子1
01の入出射面S3は、当該非線形光学素子101の内
部に入射するグリーンレーザ光の光軸に対してほぼブリ
ュースター角をなすように成形されているが、図10に
示すように、この非線形光学素子101の入出射面S3
の深紫外レーザ光が出射される位置を、更に、この深紫
外レーザ光の光軸に対してほぼブリュースター角をなす
ように成形するようにしてもよい。このように、非線形
光学素子101の入出射面S3の深紫外レーザ光が出射
される位置を、この深紫外レーザ光の光軸に対してほぼ
ブリュースター角をなすように成形した場合には、非線
形光学素子101の形状が一層複雑なものとなり、非線
形光学素子101を成形する際の困難性が増すことにな
るが、非線形光学素子101の内部にて発生した深紫外
レーザ光に対する反射損失を低減できるという利点があ
る。すなわち、上述した非線形光学素子101では、非
線形光学素子101の内部にて発生した深紫外レーザ光
が入出射面S3から外部に出射する際に、この入出射面
S3において約22%の反射損失が生じていたが、非線
形光学素子101の入出射面S3の深紫外レーザ光が出
射される位置を、この深紫外レーザ光の光軸に対してほ
ぼブリュースター角をなすように成形した場合には、こ
の入出射面S3における深紫外レーザ光に対する反射損
失を大幅に低減し、極めて高い変換効率を実現すること
が可能である。
【0072】また、以上のように、非線形光学素子10
1の入出射面S3における深紫外レーザ光の反射損失を
抑制する代わりに、この入出射面S3にて反射された深
紫外レーザ光を、レーザ光発生装置1の出力モニタ用の
光として、積極的に利用することも可能である。すなわ
ち、非線形光学素子101の入出射面S3にて反射され
た深紫外レーザ光の光路上に光検出器を配設し、この光
検出器により非線形光学素子101の入出射面S3にて
反射された深紫外レーザ光の光量を検出して、この光量
が一定となるようにレーザ光発生装置1の動作を制御す
るようにすれば、レーザ光発生装置1を更に安定に動作
させることが可能となる。
【0073】なお、この出力モニタ用として利用される
深紫外レーザ光が出射されることになる非線形光学素子
101の側面は、意図的に研磨することなく、カットさ
れたままの砂ずりの状態としておくことが望ましい。こ
のように、出力モニタ用の深紫外レーザ光が出射される
ことになる非線形光学素子101の側面を砂ずりの状態
としておけば、この非線形光学素子101の側面を深紫
外レーザ光に対する拡散板として機能させることがで
き、深紫外レーザ光を一点に集中することなく光検出器
の受光面に均一に照射させて、紫外域の光が局所的に照
射されることに起因して光検出器の感度が劣化するとい
った不都合を有効に抑制することが可能となる。
【0074】また、深紫外レーザ光発生部20に入射さ
れるグリーンレーザ光の出力をモニタする必要がある場
合には、非線形光学素子101の内部を異常光線として
伝搬するグリーンレーザ光を有効利用することも可能で
ある。すなわち、グリーンレーザ光が非線形光学素子1
01内に入射する際には、このグリーンレーザ光に僅か
ではあるが異常光線となる成分が生じる。このグリーン
レーザ光の異常光線となる成分は、上述したように非線
形光学素子101の頂角α0が88.5度の場合、0.
15%程度であるが、異常光線として、深紫外レーザ光
とほぼ同じ光路を通って非線形光学素子101内を伝搬
し、入出射面S3の深紫外レーザ光が出射される位置と
ほぼ同じ位置から非線形光学素子101の外部に出射さ
れることになる。ただし、異常光線として非線形光学素
子101内を伝搬したグリーンレーザ光は、深紫外レー
ザ光よりも低い屈折率を有するので、入出射面S3から
出射される際は、深紫外レーザ光とは異なる方向へと出
射されることになる。このように、異常光線として非線
形光学素子101内を伝搬し、深紫外レーザ光とは異な
る方向へと出射されたグリーンレーザ光の光路上に光検
出器を配設し、このグリーンレーザ光の光量を光検出器
により検出するようにすれば、基本波として深紫外レー
ザ光発生部20に入射されるグリーンレーザ光の出力を
モニタすることができる。
【0075】また、上述した光共振器100の共振器長
を調整するための誤差信号を検出する方法として、FM
サイドバンド法を用いる場合には、光検出器25からの
検出信号の代わりに、異常光線として非線形光学素子1
01内を伝搬し、深紫外レーザ光とは異なる方向へと出
射されたグリーンレーザ光の光量を検出する光検出器か
らの検出信号を用い、この光検出器からの検出信号を変
調信号で同期検波することにより、光共振器100の光
路位相差の誤差信号を検出することも可能である。
【0076】また、以上は、2つの内部全反射面S1,
S2を有する非線形光学素子101を用いた例について
説明したが、本発明は以上の例に限定されるものではな
く、3つ以上の内部全反射面を有する非線形光学素子を
用いるようにしてもよい。但し、この場合にも、非線形
光学素子の内部に入射するグリーンレーザ光の光軸と非
線形光学素子の外部に出射されるグリーンレーザ光の光
軸とが非線形光学素子の外部にて交差すると共に、非線
形光学素子の内部にて発生した深紫外レーザ光が、グリ
ーンレーザ光から適切に分離された状態で非線形光学素
子の外部に出射されるように、非線形光学素子の形状を
適切に設定する必要がある。
【0077】また、以上は、波長が266nmの深紫外
レーザ光を発生させるレーザ光発生装置1に本発明を適
用した例について説明したが、本発明は以上の例に限定
されるものではなく、非線形光学素子を用いて波長変換
を行い、特定波長のレーザ光を発生させるレーザ光発生
装置に広く適用することが可能である。
【0078】
【発明の効果】本発明に係るレーザ光発生装置によれ
ば、非線形光学素子の内部で発生した高調波が基本波と
は空間的に分離された状態で非線形光学素子から出射さ
れることになるので、基本波を反射する基本波反射手段
に高調波を照射させないようにすることが可能である。
したがって、このレーザ光発生装置では、基本波反射手
段に高調波が照射されることに起因して、基本波反射手
段に不純物が堆積するといった不都合を未然に防止し
て、不純物が堆積した基本波反射手段にて基本波を反射
させる場合に生じる基本波の光学損失を有効に防止し、
高い変換効率を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コーナキューブリフレクタの側面図である。
【図2】コーナキューブリフレクタに類似したプリズム
の側面図である。
【図3】内部全反射を生じさせる非線形光学素子と入力
結合ミラーとよりなる光共振器を示す図である。
【図4】非線形光学素子の内部で発生した深紫外レーザ
光が、基本波であるグリーンレーザ光とは空間的に分離
した状態で、非線形光学素子の外部に出射される様子を
示す図である。
【図5】深紫外レーザ光がグリーンレーザ光から空間的
に分離される原理を説明する図であり、入射光の入射角
がプラス方向の場合の例を示す図である。
【図6】深紫外レーザ光がグリーンレーザ光から空間的
に分離される原理を説明する図であり、入射光の入射角
がマイナス方向の場合の例を示す図である。
【図7】深紫外レーザ光をグリーンレーザ光から適切に
分離させるための好適な光学設計を説明する図である。
【図8】非線形光学素子の他の例を示す図であり、
(A)は入出射面が当該非線形光学素子の内部に入射す
るグリーンレーザ光の光軸に対してほぼブリュースター
角をなすように成形された非線形光学素子の側面図であ
り、(B)はこの非線形光学素子の底面図である。
【図9】本発明を適用したレーザ光発生装置の概略構成
を示す模式図である。
【図10】非線形光学素子の更に他の例を示す図であ
り、入出射面の深紫外レーザ光が出射する位置が、この
深紫外レーザ光の光軸に対してほぼブリュースター角を
なすように成形された非線形光学素子の側面図である。
【符号の説明】
1 レーザ光発生装置、 10 グリーンレーザ光発生
部、 20 深紫外レーザ光発生部、 28 反射ミラ
ー、 100 光共振器、 101 非線形光学素子、
102 入力結合ミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本波を発生させる基本波発生手段と、 上記基本波発生手段より発生した基本波が入射され、こ
    の入射した基本波を位相整合条件が満たされた光路を通
    過させることで高調波を発生させる非線形光学素子であ
    って、複数の内部全反射面を有し、上記複数の内部全反
    射面にて順次反射された基本波を、その光軸が、当該非
    線形光学素子の内部に入射する基本波の光軸と当該非線
    形光学素子の外部にて交差するように出射すると共に、
    上記複数の内部全反射面にて順次反射された高調波を、
    当該非線形光学素子の内部における複屈折及び上記複数
    の内部全反射面における複反射を利用して、上記基本波
    と空間的に分離した状態で出射する非線形光学素子と、 上記非線形光学素子の内部に入射する基本波の光軸と、
    上記非線形光学素子から出射された基本波の光軸とが交
    差する位置に配設され、上記非線形光学素子から出射さ
    れた基本波を反射して再度上記非線形光学素子の内部に
    入射させる基本波反射手段と、 上記非線形光学素子から上記基本波と空間的に分離され
    た状態で出射された高調波を反射して当該レーザ光発生
    装置の外部に出射させる高調波反射手段とを備えること
    を特徴とするレーザ光発生装置。
  2. 【請求項2】 上記高調波として、連続波の深紫外レー
    ザ光を発生することを特徴とする請求項1記載のレーザ
    光発生装置。
  3. 【請求項3】 上記非線形光学素子がBBO結晶よりな
    ることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  4. 【請求項4】 上記非線形光学素子は、上記基本波が入
    射する入射面が、当該非線形光学素子の内部に入射する
    基本波の光軸に対してほぼブリュースター角をなすよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載のレー
    ザ光発生装置。
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