JP2011090254A - レーザ光発生装置およびレーザ光発生方法 - Google Patents

レーザ光発生装置およびレーザ光発生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い波長変換効率で、高品質の短波長化されたレーザ光を取得可能であり、且つ、前記短波長化されたレーザ光のウォークオフが無く、波長の異なる二つのレーザ光の和周波混合に対応可能なレーザ光発生装置およびレーザ光発生方法を提供する。
【解決手段】 第1レーザ光照射手段10により、第1レーザ光11を第3レーザ光発生手段30に照射する。一方、第2レーザ光照射手段20により、第2レーザ光21を前記第1レーザ光11と非同軸で前記第3レーザ光発生手段30に照射する。前記第3レーザ光発生手段30は、第1の非線形光学結晶を含む。そして、前記第1の非線形光学結晶内において、前記第1レーザ光11および前記第2レーザ光21が同軸とされ、和周波混合されて第3レーザ光31を発生させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザ光発生装置およびレーザ光発生方法に関する。
半導体製造用、ウェファ検査用、マスク検査用のレーザ光源の性能向上に関する要求は年々厳しくなっている。特に、その短波長化の要求は、現時点での技術の限界に近いものであるといっても過言ではない。現在、前記レーザ光の開発においては、波長190〜200nmの連続波または高繰り返しパルス波を発する光源の開発が主流となっている。
前記短波長化の一つの方法として、非線形光学効果を利用した波長変換方法が幅広く採用されている。前記波長変換は、例えば、非線形光学結晶(NLO)を用いた和周波発生により行われる。前記和周波発生では、二つのレーザ光を同軸(コリニア)でNLOに照射するのが一般的である。有効な波長変換のため、NLOに照射した二つのレーザ光(入力)の光子と和周波混合により発生する短波長化されたレーザ光(出力)の光子との間では、エネルギーの保存と運動量の保存が満たされている必要がある。すなわち、入力波長λ1およびλ2、出力波長λ3が、エネルギー保存のために、角周波数ωi=2πc/λi(i=1,2,3;c:光速)、ω1+ω2=ω3を満たす必要があり、運動量保存のために、波数ki=2πni/λi(i=1,2,3;n:屈折率)を満たす必要がある。これは、異方性のNLO中の光線の伝播方向を変えることにより、これらの連立方程式を満たすことで達成される。物理的には、非線形分極波と発生した短波長化されたレーザ光(和周波光)の位相速度が等しくなることを意味する。最も単純な和周波混合過程は、λ1=λ2の場合の第二高調波発生である。この場合には、非線形分極波と基本波(入力)の位相速度は、当然等しい。したがって、位相整合条件は、基本波と第二高調波の位相速度が等しいことに他ならない。一般に、物質の屈折率は、波長によって異なる。したがって、異なる波長の光の屈折率は、同じ偏光では互いに異なる。そこで、前述のような位相整合を満たすためには、入力の二波長、出力の和周波光の偏光を異なるもので組み合わせることで達成される。同じ偏光の入力二波長から直交する偏光の和周波光を得る位相整合をtypeI、直交する異なる偏光の二波長を入力に用いる場合のそれをtypeIIと呼ぶ。例えば、入力波長の偏光と出力となる和周波光の偏光を、それぞれ、常光(Ordinary、o)、異常光(Extraordinary、e)で表し、「oeo」、「eoe」等と表記する。同じ材料でも異なる位相整合の組み合わせが有り得る場合があるが、実際にどの組み合わせを用いるかは実効的非線形光学定数の大きさ等によって決められることが多い。しかし、図5に示すように、常光91および異常光92を同軸でNLO90に照射した場合、前記異常光92の波数ベクトルkからのポインティング・ベクトルSのウォークオフにより、前記二つの照射光は空間的に離れていく。このため、波長変換効率が低くなり、和周波混合により発生する短波長化されたレーザ光の品質も低くなるという問題があった。なお、図5において、θは、前記NLOのz軸(一軸性結晶ではc軸に平行)と前記波数ベクトルkとのなす角度である。このθ、あるいは一般にNLO中で光線を伝播させる方向は、前述の位相整合によって決定される。
前記二つの照射光のウォークオフの問題を解決するものとして、波長1064nmの常光および異常光を、KTP(KTiOPO)結晶に斜めに照射する方法が提案されている(非特許文献1)。この方法によれば、前記二つの照射光のウォークオフが補償される。しかし、この方法では、和周波混合により発生する波長532nmの第二高調波(異常光)は、ウォークオフにより前記二つの照射光から空間的に離れていってしまう。これは、KTP結晶における位相整合が「eoe」と呼ばれる、異常光と常光とによる異常光の発生だからである。これに対し、LBO(LiB)結晶への常光および異常光の照射においては、常光として発生する第二高調波のウォークオフが0(零)になることが指摘されている(非特許文献2)。これは、typeIIのLBO結晶の位相整合が「oeo」であり、発生する和周波光(第二高調波光)が常光であることによる。一方、typeIIのKTP結晶の位相整合は「eoe」であり、第二高調波は常にウォークオフする。
J.L.Nightingale, "Fundamental walk−off compensation in KTP", in OSA Topical Meeting on Compact Blue−Green Lasers. paper JWD2, (OSA, New Orienes, Louisiana, 1993). K Asaumi, "Fundamental walkoff−compensated type II second harmonic generation in KTiOPO4 and LiB3O5", Applied Optics 37, 550−560(1998).
しかし、前記第二高調波のウォークオフを0(零)にする方法は、波長の異なる二つのレーザ光の和周波混合には対応していない。
そこで、本発明は、高い波長変換効率で、高品質の短波長化されたレーザ光を取得可能であり、且つ、前記短波長化されたレーザ光のウォークオフが無く、波長の異なる二つのレーザ光の和周波混合に対応可能なレーザ光発生装置およびレーザ光発生方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のレーザ光発生装置は、
第1レーザ光を照射する第1レーザ光照射手段と、
第2レーザ光を照射する第2レーザ光照射手段と、
前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を和周波混合させて第3レーザ光を発生させる第3レーザ光発生手段とを備えたレーザ光発生装置であって、
前記第3レーザ光発生手段が、第1のNLOを含み、前記和周波混合が、前記第1のNLOに前記第1レーザ光および前記第2レーザ光が非同軸で照射され、前記第1のNLO内において、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光が同軸とされることにより行われることを特徴とする。
また、本発明のレーザ光発生方法は、
第1レーザ光を発生させる第1レーザ光発生工程と、
第2レーザ光を発生させる第2レーザ光発生工程と、
前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を和周波混合させて第3レーザ光を発生させる第3レーザ光発生工程とを含むレーザ光発生方法であって、
前記第3レーザ光発生工程において、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を第1のNLOに非同軸で照射し、前記第1のNLO内で、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を同軸とすることにより前記和周波混合を行うことを特徴とする。
本発明では、第1レーザ光および第2レーザ光を第1のNLOに非同軸で照射し、前記第1のNLO内で、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を同軸とすることにより和周波混合を行う。このため、本発明によれば、高い波長変換効率で、高品質の短波長化された第3レーザ光を取得可能であり、且つ、前記第3レーザ光が前記第1のNLO内において常光であるため前記第3レーザ光のウォークオフが無く、波長の異なる二つのレーザ光の和周波混合に対応可能である。
図1は、本発明のレーザ光発生装置の一例を示す模式図である。 図2は、第二高調波発生におけるBoydおよびKleinmanによるフォーカシングパラメータの関数としてのh積分の曲線を示すグラフである。 図3は、本発明のレーザ光発生装置の別の例を示す模式図である。 図4は、本発明のレーザ光発生装置のさらに別の例を示す模式図である。 図5は、従来のレーザ光発生装置の概略を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明のレーザ光発生装置は、前述のとおり、
第1レーザ光を照射する第1レーザ光照射手段と、
第2レーザ光を照射する第2レーザ光照射手段と、
前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を和周波混合させて第3レーザ光を発生させる第3レーザ光発生手段とを備えたレーザ光発生装置であって、
前記第3レーザ光発生手段が、第1のNLOを含み、前記和周波混合が、前記第1のNLOに前記第1レーザ光および前記第2レーザ光が非同軸で照射され、前記第1のNLO内において、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光が同軸とされることにより行われることを特徴とする。本発明のレーザ光発生装置は、前記第3レーザ光発生手段内の前記第1のNLOから第3レーザ光を照射するレーザ光照射装置とも言える。
図1の模式図に、本発明のレーザ光発光装置の一例を示す。図示のとおり、このレーザ光発生装置1は、第1レーザ光照射手段10、第2レーザ光照射手段20および第3レーザ光発生手段30を備えている。前記第3レーザ光発生手段30は、第1のNLOを含む。前記第1レーザ光照射手段10は、前記第3レーザ光発生手段30内の前記第1のNLOに第1レーザ光11を照射する。前記第2レーザ光照射手段20は、前記第3レーザ光発生手段30内の前記第1のNLOに前記第1レーザ光11と非同軸で第2レーザ光21を照射する。そして、前記第1のNLOは、所望の和周波混合に対して位相整合が満たされるように方位、結晶の温度等が設定されており、前記第1のNLO内で、前記第1レーザ光11および前記第2レーザ光21が同軸とされることにより和周波混合が行われ、第3レーザ光31が発生する。
これら以外は、本発明のレーザ光発生装置は特に制限されない。例えば、前記第1レーザ光照射手段および前記第2レーザ光照射手段は、特に制限されず、公知のレーザ光源を用いてもよいし、適宜設計してもよい。さらに、本発明のレーザ光発生装置は、前記第1レーザ光照射手段、前記第2レーザ光照射手段、および前記第3レーザ光発生手段以外の構成要素を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。また、例えば、前記第1のNLOを透過した光は、図1に示すように、前記第3レーザ光31に加え、残留の第1レーザ光11および第2レーザ光21等を含んでいてもよい。そのような場合、例えば、適宜な分離手段により前記第3レーザ光31とそれ以外の光を分離し、前記第3レーザ光のみを利用するようにしてもよい。このような場合に限らず、本発明において、光が、複数波長の混合光である場合、その混合光を、必要に応じて波長ごとに分離してもよい。分離手段は特に制限されないが、例えば、波長選択性反射ミラー、波長分散プリズム、回折格子等があげられる。前記波長選択性反射ミラーとしては、特に制限されないが、例えば、誘電体多層膜ミラー等があげられる。
また、本発明のレーザ光発生方法は、前述のとおり、
第1レーザ光を発生させる第1レーザ光発生工程と、
第2レーザ光を発生させる第2レーザ光発生工程と、
前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を和周波混合させて第3レーザ光を発生させる第3レーザ光発生工程とを含むレーザ光発生方法であって、
前記第3レーザ光発生工程において、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を第1のNLOに非同軸で照射し、前記第1のNLO内で、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を同軸とすることにより前記和周波混合を行うことを特徴とする。
これら以外は、本発明のレーザ光発生方法は特に制限されない。例えば、本発明のレーザ光発生方法は、前記第1レーザ光発生工程、前記第2レーザ光発生工程、および前記第3レーザ光発生工程以外の工程を適宜含んでもよいし、含んでいなくてもよい。また、本発明のレーザ光発生方法は、どのような装置により実施してもよいが、前記本発明のレーザ光発生装置により実施することが好ましい。本発明のレーザ光発生方法は、前記第3レーザ光発生工程において、前記第1のNLOから前記第3レーザ光を照射するレーザ光照射方法とも言える。
本発明のレーザ光発生装置およびレーザ光発生方法において、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光は、特に制限されず、それぞれ、連続波でもパルス波(パルスレーザ光)でもよい。前記第1レーザ光および前記第2レーザ光がパルスレーザ光である場合は、前記第1レーザ光と前記第2レーザ光のパルスのタイミングが同期されていることが必要である。また、前記第1のNLOによる和周波混合の効率が向上するという観点から、パルスのタイミング同期がなるべく完全に近いことが好ましい。なお、本発明において、2つのレーザ光について「パルスのタイミングが同期されている」とは、前記2つのレーザ光パルスの周期および位相が、和周波混合を行うために適切に同期されていて、前記2つのレーザ光の瞬間強度が同時に高くなるように調整されていることをいう。
本発明では、前記第1のNLO内で、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光が同軸となるように、前記第1のNLOに対する前記第1レーザ光および前記第2レーザ光の照射角を決定する。このとき、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光の波数ベクトルkからのポインティング・ベクトルSのウォークオフを考慮する。つぎに、図1に示したレーザ光発生装置1を用いた場合を例にとり、前記照射角の決定方法について説明する。
本例では、前記第1レーザ光11が常光であり、前記第2レーザ光21が異常光である。前記第1レーザ光(常光)11は、前記第1のNLOの結晶面に対して垂直に入射する。ここで、前記第2レーザ光(異常光)21のウォークオフ角ρは、その波数ベクトルkとポインティング・ベクトルSのなす角度であるので、前記各ベクトルに垂直な電気変位ベクトルDと電場ベクトルEのなす角度に等しい。前記電気変位ベクトルDと前記電場ベクトルEとの間には、一般にD=ε・Eの関係があり、等方的な物質内もしくは真空中の場合を除いてはεはテンソル量である。光学材料の場合、透磁率μはμ(真空の透磁率)としてよいので、
Figure 2011090254
として差し支えない。ここで、iは、誘電主軸(前記第1のNLOのx軸、y軸およびz軸)と同じに取っている。したがって、下記の関係が成り立つ。
Figure 2011090254
実際に用いられる光軸は、いずれかの誘電主軸で張られている平面(例えば、yz平面)内にあることから、このyz平面内での考慮のみでよい。すなわち、
Figure 2011090254
となる。ここで、
Figure 2011090254
とすると、前記電気変位ベクトルDと前記電場ベクトルEのなす角度は、
Figure 2011090254
であることがわかる。この角度が前記第1のNLO内での前記波数ベクトルkと前記ポインティング・ベクトルSとのなす角度、すなわち前記ウォークオフ角ρであり、主軸からθの角度をなして伝播する前記第2レーザ光(異常光)21の前記波数ベクトルkと前記ポインティング・ベクトルSとのなす角度は、
Figure 2011090254
とわかる。
一般にρは比較的小さく、sinρ≒ρが適用できると考えると、前記第1のNLOの結晶面に対する前記第2レーザ光(異常光)21の照射角δextを、δext≒n(θ)ρとすれば、前記第1のNLO内で、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を同軸とすることが可能となる。
前記第2レーザ光21の角周波数が、前記第1レーザ光11の角周波数ωと同じである場合、すなわち、前記レーザ光発生装置1が第二高調波発生手段として機能する場合、前記第3レーザ光31の出力PSHは、Boyd and Kleinman因子hに比例し、
Figure 2011090254
となる。図2のグラフに、第二高調波発生におけるBoydおよびKleinmanによるフォーカシングパラメータの関数としてのh積分の曲線を示す。同図において、横軸のξは、集光に関するパラメータ(フォーカシングパラメータ)を表し、ガウスビームのウェスト半径の二乗に反比例する。Bは、ウォークオフに関するパラメータを表し、第1のNLOの長さ(素子長)Lの平方根とウォークオフ角に比例する。同図において、B=0が本発明のように前記第1レーザ光および前記第2レーザ光が同軸である場合に相当し、一般的に用いられているNLOのB=5以上の場合と比べ、最適フォーカシング時におけるhがほぼ一桁程度大きくなり、前記第3レーザ光31の出力PSHが向上することがわかる。G. D. Boyd, and D. A. Kleinman, “Parametric interaction of focused Gaussian light beams,” J. Appl. Phys. 39, 3597−3639(1968).においては常光の基本波から異常光の第二高調波を発生させる場合を主に解析してあるが、本発明によるウォークオフの影響のない相互作用の場合、この論文におけるB=0、つまりウォークオフ角ρ=0とした場合の議論が成立する。また、前記第3レーザ光31の出力PSHは、第1のNLOの長さ(素子長)Lを長くすると大きくなる。後述のように、本発明によれば、前記第1のNLOの長さ(素子長)Lを長くしても、高い波長変換効率で、高品質の短波長化された第3レーザ光を取得可能である。したがって、本発明によれば、前記第1のNLOの長さ(素子長)Lを長くすることでも、前記第3レーザ光31の出力PSHを向上可能である。
[1:第1レーザ光照射手段]
本発明において、前記第1レーザ光照射手段は、特に制限されないが、例えば、以下のとおりである。
前記第1レーザ光照射手段は、例えば、外部共振器を含み、前記第1レーザ光が、前記外部共振器による共振を経た光であってもよい。また、前記第1レーザ光照射手段は、例えば、光パラメトリック発振器(OPO)を含み、前記第1レーザ光が、前記光パラメトリック発振器による共振を経た光であってもよい。また、前記第1レーザ光照射手段は、例えば、内部共振器を含み、前記第1レーザ光が、前記内部共振器による共振を経た光であってもよい。これら、外部共振器、光パラメトリック発振器または内部共振器による共振を用いることが、前記第1レーザ光の発生効率、信頼性、デバイス寿命の観点から好ましい。また、前記第1レーザ光は、前述のとおり、連続波であってもよいし、パルス波であってもよい。
前記第1レーザ光照射手段は、例えば、エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)を含み、前記第1レーザ光が、前記エルビウム添加ファイバ増幅器から発生したレーザ光であってもよい。また、前記第1レーザ光照射手段は、例えば、エルビウム・イットリビウム共添加ファイバ増幅器(EYDFA)を含み、前記第1レーザ光が、前記エルビウム・イットリビウム共添加ファイバ増幅器から発生したレーザ光であってもよい。これらの場合、前記第1レーザ光の波長は、特に制限されないが、好ましくは1540〜1565nmの範囲である。
また、前記第1レーザ光照射手段は、例えば、波長1540〜1565nmのレーザ光を発する単一周波数エルビウム添加ファイバ光源と外部共振器とを含み、前記単一周波数エルビウム添加ファイバ光源から発せられたレーザ光を前記外部共振器で共振させて前記第1レーザ光とすることが好ましい。この場合、前記単一周波数エルビウム添加ファイバから発せられたレーザ光は、連続波でもパルス波でもよいが、例えば、連続波が好ましい。
また、前記第1レーザ光照射手段は、例えば、第1(A)レーザ光を発生する第1(A)レーザ光発生手段と、光パラメトリック発振器とを含み、前記第1(A)レーザ光を前記光パラメトリック発振器により共振させて前記第1レーザ光とするものであってもよい。前記第1(A)レーザ光発生手段は、特に制限されないが、例えば、YDFA(Ytterbium Doped Fiber Amplifier、イッテルビウム添加ファイバ光源)、Nd:YAGレーザ光源、Nd:YVOレーザ光源、Nd:YLFレーザ光源、Yb:YAGレーザ光源等でもよい。この場合、前記第1(A)レーザ光波長は、特に制限されないが、例えば1030〜1080nm、好ましくは1045〜1070nm、特に好ましくは1064nmである。前記光パラメトリック発振器も、特に制限されないが、例えば、適宜なNLOを含み、前記NLOにより光パラメトリック発振を行うものであってもよい。前記NLOとしては、例えば、KTP結晶、PPLN(Periodically Poled Lithium Niobate:周期分極ニオブ酸リチウム)結晶、PPLT(Periodically Poled Lithium Tantalate:周期分極ニオブ酸タンタル)結晶、タンタル酸リチウム(LiTaO)結晶、KTA(KTiOAsO)結晶、RTP(RbTiOPO)結晶等があげられる。また、この場合において、前記第1レーザ光の波長は、特に制限されないが、好ましくは1540〜1565nmの範囲である。また、前記光パラメトリック発振器から発せられる光にシグナル光とアイドラ光とが存在する場合、前記シグナル光と前記アイドラ光との波長の関係は特に制限されない。一例として、前記第1(A)レーザ光の波長が1064nm、前記シグナル光(前記第1レーザ光)の波長が1540〜1560nmの場合、前記アイドラ光の波長は、例えば、約3400nmであってもよい。
[2:第2レーザ光照射手段]
つぎに、前記第2レーザ光照射手段について説明する。
前記第2レーザ光照射手段は、特に制限されない。前記第2レーザ光照射手段は、例えば、外部共振器を含み、前記第2レーザ光が、前記外部共振器による共振を経た光であってもよい。また、前記第2レーザ光照射手段は、例えば、光パラメトリック発振器を含み、前記第2レーザ光が、前記光パラメトリック発振器による共振を経た光であってもよい。また、前記第2レーザ光照射手段は、例えば、内部共振器を含み、前記第2レーザ光が、前記内部共振器による共振を経た光であってもよい。これらの外部共振器、光パラメトリック発振器または内部共振器による共振を用いることが、前記第2レーザ光の発生効率、信頼性、デバイス寿命等の観点から好ましい。また、第2レーザ光は、前述のとおり、連続波でもパルス波でもよい。
一例として、前記第2レーザ光照射手段は、例えば、レーザ光発生装置であって、
基本波を発生する基本波発生手段と、
第1の第二高調波発生手段と、
和周波混合手段と、
第2の第二高調波発生手段とを含み、
前記基本波を前記第1の第二高調波発生手段によって第二高調波に変換し、
前記第1の第二高調波発生手段を透過した残存の前記基本波と、前記第1の第二高調波発生手段から発生する第二高調波とを、前記和周波混合手段によって第三高調波に変換し、
前記和周波混合手段から発生する第三高調波を、前記第2の第二高調波発生手段によって第六高調波に変換して前記第2レーザ光とする、
レーザ光発生装置であってもよい。
本例において、前記基本波は、連続波でもよいし、パルス波(パルスレーザ光)であってもよい。前記基本波の波長は、特に制限されないが、例えば1540〜1565nm、特に好ましくは1547nmである。前記第1の第二高調波発生手段から発生する第二高調波の波長は、特に制限されないが、前記基本波の波長の2分の1であり、例えば770〜783nm、特に好ましくは773.5nmである。前記和周波混合手段から発生する第三高調波の波長は、特に制限されないが、例えば513〜522nm、特に好ましくは515.7nmである。前記第2の第二高調波発生手段から発生する第六高調波の波長は、特に制限されないが、前記第三高調波の波長の2分の1であり、例えば256〜261nm、特に好ましくは257.8nmである。
前記基本波発生手段は、特に制限されないが、例えば、エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)、エルビウム・イットリビウム共添加ファイバ増幅器(EYDFA)等、前述の第1レーザ光照射手段と同様のものを用いることができる。この場合、前記基本波の波長は、例えば、1547nmであるが、厳密に1547nmでなくても、例えば、前述のような適宜な波長でもよい。前記第1の第二高調波発生手段、前記和周波混合手段および前記第2の第二高調波発生手段は、特に制限されない。例えば、前記第1の第二高調波発生手段、前記和周波混合手段および前記第2の第二高調波発生手段は、それぞれ、適宜なNLOを含み、前記NLOにより和周波混合(第二、第三および第六高調波への変換)を行うものであってもよい。前記NLOとしては、例えば、LBO結晶、β−BBO(BaB)結晶、CLBO(CsLiB10)結晶等があげられる。前記NLOの結晶形も、特に制限されず、例えば、typeIでもtypeIIでもよい。
前記基本波発生手段、前記第1の第二高調波発生手段、前記和周波混合手段および前記第2の第二高調波発生手段の位置関係、結合関係等も、特に制限されず、前述した波長変換動作が可能であればよい。また、本例の第2レーザ光照射手段において、前記和周波混合手段および前記第2の第二高調波発生手段は、他の高調波発生手段で代替され得る。
別の例として、前記第2レーザ光照射手段は、例えば、レーザ光発生装置であって、
基本波を発生する基本波発生手段と、
第1の第二高調波発生手段と、
第2の第二高調波発生手段とを含み、
前記基本波を前記第1の第二高調波発生手段によって第二高調波に変換し、
前記第1の第二高調波発生手段から発生する第二高調波を、前記第2の第二高調波発生手段によって第四高調波に変換して前記第2レーザ光とする、
レーザ光発生装置であってもよい。
本例において、前記基本波は、連続波でもよいし、パルス波(パルスレーザ光)であってもよい。前記基本波の波長は、特に制限されないが、例えば1030〜1080nm、好ましくは1045〜1070nm、特に好ましくは1064nmである。前記第1の第二高調波発生手段から発生する第二高調波の波長は、特に制限されないが、前記基本波の波長の2分の1であり、例えば515〜540nm、好ましくは522〜535nm、特に好ましくは532nmである。前記第2の第二高調波発生手段から発生する第四高調波の波長は、特に制限されないが、前記第二高調波の波長の2分の1であり、例えば257〜270nm、好ましくは261〜268nm、特に好ましくは266nmである。
前記基本波発生手段は、特に制限されないが、例えば、YDFA(Ytterbium Doped Fiber Amplifier、イッテルビウム添加ファイバ増振器)、Nd:YAGレーザ光源、Nd:YVOレーザ光源、Nd:YLFレーザ光源、Yb:YAGレーザ光源等でもよい。この場合、前記基本波の波長は、例えば、1064nmであるが、厳密に1064nmでなくても、例えば、前述のような適宜な波長でもよい。前記第1および第2の第二高調波発生手段は、特に制限されない。例えば、前記第1および第2の第二高調波発生手段は、それぞれ、適宜なNLOを含み、前記NLOにより和周波混合(第二および第四高調波への変換)を行うものであってもよい。前記NLOとしては、例えば、LBO結晶、β−BBO(BaB)結晶、CLBO(CsLiB10)結晶等があげられる。前記NLOの結晶形も、特に制限されず、例えば、typeIでもtypeIIでもよい。
前記基本波発生手段、前記第1の第二高調波発生手段および前記第2の第二高調波発生手段の位置関係、結合関係等も、特に制限されず、前述した波長変換動作が可能であればよい。また、本例の第2レーザ光照射手段において、前記第2の第二高調波発生手段は、他の高調波発生手段で代替され得る。
[3:第3レーザ光発生手段]
本発明のレーザ光発生装置およびレーザ光発生方法において、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を和周波混合させる第3レーザ光発生手段は、第1のNLOを含む以外は特に制限されない。
前記第3レーザ光発生手段において、前記第1のNLOも、特に制限されないが、typeIIのLBO結晶の他、一般に用いられるものとしてはtypeIのBBO結晶、typeIのCLBO結晶、typeIのLBO結晶が考えられるが、これらの中でも、typeIIのLBO結晶は本発明との組み合わせによって特に好ましい結果が得られる。前記第1のNLOの大きさも、特に制限されず、適宜設定可能である。前述のとおり、本発明では、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を前記第1のNLOに非同軸で照射し、前記第1のNLO内で、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を同軸とすることにより和周波混合を行う。このため、本発明によれば、前記第1のNLOの長さ(素子長)を長くしても、高い波長変換効率で、高品質の短波長化された第3レーザ光を取得可能である。前記素子長は、例えば20mm以上、好ましくは40mm以上、より好ましくは60mm以上である。前記第1のNLOの形状等も、特に制限されず、適宜設定可能である。前記第1のNLOの製造方法も、特に制限されず、例えば、公知の製造方法を適宜用いることができる。
本発明のレーザ光発生装置は、
さらに、前記第1レーザ光および前記第3レーザ光を和周波混合させて第4レーザ光を発生させる第4レーザ光発生手段を備え、
前記第4レーザ光発生手段が、第2のNLOを含み、前記和周波混合が、前記第2のNLOに前記第1レーザ光および前記第3レーザ光が照射されることにより行われてもよい。この場合、前記第4レーザ光発生手段が、光学系を含み、前記光学系を介して、前記第2のNLOに前記第1レーザ光および前記第3レーザ光が照射されることが好ましい。
また、本発明のレーザ光発生方法は、
さらに、前記第1レーザ光および前記第3レーザ光を第2のNLOに照射し、前記第2のNLOにより和周波混合させて第4レーザ光を発生させる第4レーザ光発生工程を含んでもよい。
この場合、前記第4レーザ光発生工程において、光学系を介して、前記第2のNLOに前記第1レーザ光および前記第3レーザ光を照射することが好ましい。
図3の模式図に、本発明のレーザ光発光装置の別の例を示す。同図において、図1と同一部分には同一符号を付している。図示のとおり、このレーザ光発生装置3は、図1に示したレーザ光発生装置1の構成に加え、第4レーザ光発生手段40および波長分散プリズム50を備えている。前記第4レーザ光発生手段40は、第2のNLO42および集光光学系(集光レンズ43)を含む。
本例のレーザ光発生装置3を用いたレーザ光発生方法では、前記第3レーザ光発生手段30を透過した残存の前記第1レーザ光11と、前記第3レーザ光発生手段30から発生した第3レーザ光31とを、前記第2のNLO42によって和周波混合させて第4レーザ光41を発生させる。このとき、前記第3レーザ光発生手段30を透過した残存の前記第1レーザ光11と、前記第3レーザ光発生手段30から発生した第3レーザ光31とが、同じ偏光(共に常光)で同軸となっているので、改めて二つのレーザ光の重なりを調整する必要がなく、第4レーザ光発生工程におけるアライメントが極めて容易となる。前記第4レーザ光発生手段40を透過した残存の第1レーザ光11と第3レーザ光31と、前記第4レーザ光発生手段40から発生した第4レーザ光41とは、前記波長分散プリズム50により分離される。前記第2のNLOは、特に制限されないが、第4レーザ光として波長190〜200nmの紫外光が得られることから、typeIのCLBO結晶、typeIのBBO結晶、typeIのLBO結晶が好ましく、これらの中でも、typeIのCLBO結晶が特に好ましい。前記第2のNLOの大きさ、形状等も特に制限されず、適宜設定可能である。また、前記第2のNLOの製造方法も特に制限されず、例えば、公知の製造方法を適宜用いることができる。
図4の模式図に、本発明のレーザ光発光装置のさらに別の例を示す。同図において、図3と同一部分には同一符号を付している。図示のとおり、このレーザ光発生装置4は、前記第4レーザ光発生手段40が、集光光学系(集光レンズ43)に代えて色収差が補償された光学系(本例では、一対の凹面反射鏡44a、44b)を含むこと以外、図3に示したレーザ光発生装置3と同様の構成である。本例のレーザ光発生装置4を用いたレーザ光発生方法によれば、集光光学系における色収差がなくなり、第4レーザ光発生工程における変換効率をより高くすることが可能である。前記色収差が補償された光学系は、前記一対の凹面反射鏡に代えて、例えば、回折レンズ等であってもよい。
つぎに、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例により限定および制限されない。
[実施例1]
図4に示すレーザ光発生装置4を用いて、レーザ光を発生させた。第1レーザ光11には、波長1547nmの常光を、第2レーザ光21には、波長257.8nm(波長1547nmの基本波の第六高調波)の異常光を、第1のNLOには、typeIIのLBO結晶を、第2のNLO42には、typeIのCLBO結晶を用いた。本例では、前記第1のNLOの位相整合条件であるθ=57.5°、φ=90°においては第2レーザ光21に対して、n=1.681254、n=1.664744であり、ρ=8.98mradであった。ここで、φは、波数ベクトルkをyz平面の投影したときのx軸からの角度であり、後述の実施例2においても同様である。
前記第1レーザ光11は、前記第1のNLOの結晶面に対して垂直に入射した。前記第1のNLOの結晶面に対する前記第2レーザ光(異常光)21の照射角δextは、n(θ)ρ=1.676×8.98=15.05mradとした。この結果、第3レーザ光発生手段30から波長221nmの第3レーザ光(常光)31が発生した。
その後、前記第3レーザ光発生手段30を透過した残存の前記第1レーザ光11と、前記第3レーザ光発生手段30から発生した前記第3レーザ光31とを、前記第2のNLO42によって和周波混合させて波長193.4nmの第4レーザ光41を発生させた。このとき、前記第3レーザ光発生手段30を透過した残存の前記第1レーザ光11と、前記第3レーザ光発生手段30から発生した前記第3レーザ光31とが、同じ偏光(共に常光)で同軸となっていたので、改めて二つのレーザ光の重なりを調整する必要がなく、第4レーザ光発生工程におけるアライメントが極めて容易であった。
[実施例2]
図4に示すレーザ光発生装置4を用いて、レーザ光を発生させた。第1レーザ光11には、波長1564nmの常光を、第2レーザ光21には、波長266nm(波長1064nmの基本波の第四高調波)の異常光を、第1のNLOには、typeIIのLBO結晶を、第2のNLO42には、typeIのCLBO結晶を用いた。本例では、前記第1のNLOの位相整合条件であるθ=50.5°、φ=90°においては前記第2レーザ光21に対して、n=1.675950、n=1.659585であり、ρ=9.64mradであった。
前記第1レーザ光11は、前記第1のNLOの結晶面に対して垂直に入射した。前記第1のNLOの結晶面に対する前記第2レーザ光(異常光)21の照射角δextは、n(θ)ρ=1.669×9.64=16.08mradとした。この結果、第3レーザ光発生手段30から波長266nmの第3レーザ光(常光)31が発生した。
その後、前記第3レーザ光発生手段30を透過した残存の前記第1レーザ光11と、前記第3レーザ光発生手段30から発生した前記第3レーザ光31とを、前記第2のNLO42によって和周波混合させて波長198.5nmの第4レーザ光41を発生させた。このとき、前記第3レーザ光発生手段30を透過した残存の前記第1レーザ光11と、前記第3レーザ光発生手段30から発生した前記第3レーザ光31とが、同じ偏光(共に常光)で同軸となっていたので、改めて二つのレーザ光の重なりを調整する必要がなく、第4レーザ光発生工程におけるアライメントが極めて容易であった。
以上説明したとおり、本発明のレーザ光発生装置およびレーザ光発生方法によれば、高い波長変換効率で、高品質の短波長化されたレーザ光を取得可能であり、且つ、前記短波長化されたレーザ光のウォークオフが無く、波長の異なる二つのレーザ光の和周波混合に対応可能である。本発明によれば、半導体製造、ウェファ検査、マスク検査において、従来は実現不可能であった検査が可能となり、半導体産業に対する大きな影響が期待される。例えば、半導体製造工程、マスク製造工程に本発明を適用することで、例えば、検査精度の向上、歩留まりの向上、製造コストの低下等が可能である。また、本発明のレーザ光発生装置およびレーザ光発生方法は、前記半導体製造等の用途に限定されず、様々な用途に適用可能である。
1、3、4 レーザ光発生装置
10 第1レーザ光照射手段
11 第1レーザ光
20 第2レーザ光照射手段
21 第2レーザ光
30 第3レーザ光発生手段
31 第3レーザ光
40 第4レーザ光発生手段
41 第4レーザ光
42 第2のNLO
43 集光レンズ
44a、44b 凹面反射鏡

Claims (10)

  1. 第1レーザ光を照射する第1レーザ光照射手段と、
    第2レーザ光を照射する第2レーザ光照射手段と、
    前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を和周波混合させて第3レーザ光を発生させる第3レーザ光発生手段とを備えたレーザ光発生装置であって、
    前記第3レーザ光発生手段が、第1の非線形光学結晶を含み、前記和周波混合が、前記第1の非線形光学結晶に前記第1レーザ光および前記第2レーザ光が非同軸で照射され、前記第1の非線形光学結晶内において、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光が同軸とされることにより行われることを特徴とするレーザ光発生装置。
  2. 前記第1の非線形光学結晶が、typeIIの位相整合を満たすLiB(LBO)結晶である請求項1記載のレーザ光発生装置。
  3. さらに、前記第1レーザ光および前記第3レーザ光を和周波混合させて第4レーザ光を発生させる第4レーザ光発生手段を備え、
    前記第4レーザ光発生手段が、第2の非線形光学結晶を含み、前記和周波混合が、前記第2の非線形光学結晶に前記第1レーザ光および前記第3レーザ光が照射されることにより行われる請求項1または2記載のレーザ光発生装置。
  4. 前記第4レーザ光発生手段が、光学系を含み、
    前記光学系を介して、前記第2の非線形光学結晶に前記第1レーザ光および前記第3レーザ光が照射され、
    前記光学系が、色収差が補償された光学系である請求項3記載のレーザ光発生装置。
  5. 前記第2の非線形光学結晶が、CLBO結晶である請求項3または4記載のレーザ光発生装置。
  6. 第1レーザ光を発生させる第1レーザ光発生工程と、
    第2レーザ光を発生させる第2レーザ光発生工程と、
    前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を和周波混合させて第3レーザ光を発生させる第3レーザ光発生工程とを含むレーザ光発生方法であって、
    前記第3レーザ光発生工程において、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を第1の非線形光学結晶に非同軸で照射し、前記第1の非線形光学結晶内で、前記第1レーザ光および前記第2レーザ光を同軸とすることにより前記和周波混合を行うことを特徴とするレーザ光発生方法。
  7. 前記第1の非線形光学結晶に、typeIIの位相整合を満たすLiB(LBO)結晶を用いる請求項6記載のレーザ光発生方法。
  8. さらに、前記第1レーザ光および前記第3レーザ光を第2の非線形光学結晶に照射し、前記第2の非線形光学結晶により和周波混合させて第4レーザ光を発生させる第4レーザ光発生工程を含む請求項6または7記載のレーザ光発生方法。
  9. 前記第4レーザ光発生工程において、
    光学系を介して、前記第2の非線形光学結晶に前記第1レーザ光および前記第3レーザ光を照射し、
    前記光学系に、色収差が補償された光学系を用いる請求項8記載のレーザ光発生方法。
  10. 前記第2の非線形光学結晶に、CLBO結晶を用いる請求項8または9記載のレーザ光発生方法。
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