JP4925085B2 - 深紫外レーザー光の発生方法および深紫外レーザー装置 - Google Patents

深紫外レーザー光の発生方法および深紫外レーザー装置 Download PDF

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本発明は、深紫外レーザー光の発生方法および深紫外レーザー装置に関し、さらに詳細には、非線形光学効果を用いた波長変換技術を利用して深紫外域(波長約190〜270nm)の波長の深紫外レーザー光を発生するようにした深紫外レーザー光の発生方法および深紫外レーザー装置に関する。
近年、深紫外レーザー光を発生する深紫外レーザー装置が、例えば、半導体製造工程などの電子産業分野などにおける微細加工技術への応用を目指して種々提案されている。
こうした従来の深紫外レーザー装置は、非線形光学効果を用いた波長変換技術の応用により、目的の波長を備えた深紫外レーザー光を発生するように構成されているものであった。
即ち、従来の深紫外レーザー装置は、高調波発生によりレーザー光の周波数を逓倍したり、あるいは、既存のレーザーを組み合わせて二つの入力されたレーザー光の周波数の和の周波数を持つレーザー光を発生する和周波発生により、目的の波長のレーザー光を得るようになされていた。
ところが、単純な第2高調波発生(周波数を2倍、即ち、波長を半分にする。)やその繰り返しによる高調波発生では、約190〜200nmの波長領域のレーザー光を発生することは困難であるという問題点があった。
同様に、一般に使用されている固体レーザーの波長の組み合わせによる和周波発生では、190〜200nmの波長領域のレーザー光を発生させることは困難であるという問題点があった。
一方、光学的非線形性を有する材料の中で、約190〜200nmの波長領域で充分な透明性を持ったものは限られており、さらに、実効的な波長変換のために必要な条件である位相整合条件を満たす結晶も少ないため、こうした点においても約190〜200nmの波長領域のレーザー光を発生させることは困難であるという問題点があった。

ところで、一般に、レーザー波長変換を行う非線形光学媒質の非線形性はpm/Vのオーダーであり、レーザー光を単純に通過させるだけでは効率のよい波長変換は不可能であることが知られている。このため、従来においては、外部共振器を用い、当該外部共振器内に閉じ込められたレーザー光の中に非線形媒質を配置することにより、波長変換効率を向上させるという手法が用いられていた。
しかしながら、こうした手法においては、外部共振器の共振器長をレーザー光の波長の整数倍に同期させる必要があり、このための複雑なサーボ系が必要となって構成が複雑化するという問題点があり、また、外部共振器の光学損失を少なく保つことも必要であることが指摘されていた。
なお、上記した外部共振器を用いる手法を応用して、アルゴンレーザーの第2高調波とNd:YAGレーザーとの和周波発生により、約198.5nmのレーザー光を発生させるようにした技術が知られているが、外部共振器を用いる手法には上記したような問題点があるため、産業用途として広く利用を図ることは困難であった。

一方、パルスレーザーの応用により、パワーの尖頭値をあげることにより非線形波長変換効率を上げる手法も提案されており、光通信用デバイスを応用した波長約1.547μmのレーザー光源の第8高調波によって、波長が約193.4nmのレーザー光を発生する光源が実現されている。このような光源の約193.4nmの波長は、フッ化アルゴンレーザーにより得られるレーザー光の波長と共通であり、半導体製造の分野においては非常に注目されている波長である。

上記したような様々な背景から、現在においては、深紫外域の波長の深紫外レーザー光を効率よく発生させ、さらに、高出力化することのできる深紫外レーザー光の発生方法および紫外線レーザー装置の提案が強く望まれている。

なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、波長が約200nm以下であるような深紫外レーザー光を効率良く発生することができるようにした深紫外レーザー光の発生方法および紫外線レーザー装置を提供しようとするものである。
また、本発明の目的とするところは、波長が約200nm以下であるような深紫外レーザー光を高出力で発生することができるようにした深紫外レーザー光の発生方法および紫外線レーザー装置を提供しようとするものである。
さらに、本発明の目的とするところは、低コスト化を図りながら、波長が約200nm以下であるような深紫外レーザー光を発生することができるようにした深紫外レーザー光の発生方法および紫外線レーザー装置を提供しようとするものである。
さらにまた、本発明の目的とするところは、信頼性を大幅に向上させながら、波長が約200nm以下であるような深紫外レーザー光を発生することができるようにした深紫外レーザー光の発生方法および紫外線レーザー装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、約1μm帯の波長のレーザー光の第4高調波と約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光との2回にわたる和周波混合によって、波長が約200nm以下のレーザー光を得るようにしたものである。
図1には、こうした本発明の原理が示されており、この図1を参照しながら説明すると、本発明においては、約1μm帯の波長のレーザー光の高調波発生によりその第2高調波を得て、さらにこの第2高調波の高調波発生により第4高調波を得る。そして、この第4高調波と約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光との和周波発生によるレーザー光(第1和周波発生レーザー光)を得て、この第1和周波発生レーザー光と約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光との和周波発生によるレーザー光(第2和周波発生レーザー光)を得ると、この第2和周波発生レーザー光は波長が約200nm以下のレーザー光となる。
即ち、本発明は、約1μm帯の波長のレーザー光の第4高調波と約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光との和周波発生により得られるレーザー光と、約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光との和周波発生により、波長が約200nm以下のレーザー光を得るようにしたものである。
ここで、約1μm帯の波長のレーザー光が約1.06μm帯の波長のレーザー光であり、約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光が約1.42μm帯の波長のレーザー光である場合には、本発明によると、約1.06μm帯の波長のレーザー光の第4高調波と約1.42μm帯の波長のレーザー光との和周波発生により得られるレーザー光と、約1.42μm帯の波長のレーザー光とを和周波発生することにより、約193nm帯の波長のレーザー光を得ることができる。
また、約1μm帯の波長のレーザー光が約1.03μm帯の波長のレーザー光であり、約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光が約1.55μm帯の波長のレーザー光である場合には、本発明によると、約1.03μm帯の波長のレーザー光の第4高調波と約1.55μm帯の波長のレーザー光との和周波発生により得られるレーザー光と、約1.55μm帯の波長のレーザー光とを和周波発生することにより、約193nm帯の波長のレーザー光を得ることができる。
より詳細には、約1μm帯の波長のレーザー光が約1.064μm帯の波長のレーザー光であり、約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光が約1.415μm帯の波長のレーザー光である場合には、本発明によると、約1.064μm帯の波長のレーザー光の第4高調波と約1.415μm帯の波長のレーザー光との和周波発生により得られるレーザー光と、約1.415μm帯の波長のレーザー光とを和周波発生することにより、約193.4nm帯の波長のレーザー光を得ることができる。
また、約1μm帯の波長のレーザー光が約1.031μm帯の波長のレーザー光であり、約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光が約1.550μm帯の波長のレーザー光である場合には、本発明によると、約1.031μm帯の波長のレーザー光の第4高調波と約1.550μm帯の波長のレーザー光との和周波発生により得られるレーザー光と、約1.550μm帯の波長のレーザー光とを和周波発生することにより、約193.4nm帯の波長のレーザー光を得ることができる。
即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、1μm帯の波長のレーザー光により波長200nm以下のレーザー光を発生する深紫外レーザー光の発生方法において、第1の非線形光学結晶に1μm帯の波長のレーザー光を入射し、上記1μm帯の波長のレーザー光の第2高調波を発生し、第2の非線形光学結晶に上記第1の非線形光学結晶により発生した上記第2高調波を入射し、上記第2高調波から上記1μm帯の波長のレーザー光の第4高調波を発生し、光パラメトリック発振器に上記第1の非線形光学結晶に入射された上記1μm帯の波長のレーザー光の中で波長変換されずに上記第1の非線形光学結晶を透過したレーザー光と、上記第4高調波とを異なる入射口から入射し、上記光パラメトリック発振器内で、周期的分極反転ニオブ酸リチウムあるいは周期的分極反転タンタル酸リチウムたる第3の非線形光学結晶に上記第1の非線形光学結晶に入射された上記1μm帯の波長のレーザー光の中で波長変換されずに上記第1の非線形光学結晶を透過したレーザー光を入射して、上記第3の非線形光学結晶において入射したレーザー光を光パラメトリック発振させて波長変換して1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を発生し、第4の非線形光学結晶に上記第3の非線形光学結晶により発生した上記1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光と上記第4高調波とを入射して、上記第4の非線形光学結晶において和周波発生により波長変換した和周波発生レーザー光を発生し、上記第5の非線形光学結晶に上記第4の非線形光学結晶より発生した上記和周波発生レーザー光と上記1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とを入射して、上記第5の非線形光学結晶において和周波発生により波長変換して波長200nm以下のレーザー光を発生するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記1μm帯の波長が1063〜1065nmのとき、上記1.4〜1.5μm帯の波長は1410〜1424nmであって、上記波長200nm以下のレーザー光として波長193.3〜193.5nmのレーザー光を発生するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記1μm帯の波長が1027〜1032nmのとき、上記1.4〜1.5μm帯の波長は1541〜1571nmであって、上記波長200nm以下のレーザー光として波長193.3〜193.5nmのレーザー光を発生するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、1μm帯の波長のレーザー光により波長200nm以下のレーザー光を発生する深紫外レーザー装置において、1μm帯の波長のレーザー光が入射され、上記1μm帯の波長のレーザー光の第2高調波を発生する第1の非線形光学結晶と、上記第1の非線形光学結晶により発生された上記第2高調波が入射され、上記第2高調波から上記1μm帯の波長のレーザー光の第4高調波を発生する第2の非線形光学結晶と、上記第1の非線形光学結晶に入射された上記1μm帯の波長のレーザー光の中で波長変換されずに上記第1の非線形光学結晶を透過したレーザー光と、上記第4高調波とをそれぞれ異なる入射口から入射されるものであって、上記第1の非線形光学結晶に入射された上記1μm帯の波長のレーザー光の中で波長変換されずに上記第1の非線形光学結晶を透過したレーザー光を入射して、入射したレーザー光を光パラメトリック発振させて波長変換して1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を発生する周期的分極反転ニオブ酸リチウムあるいは周期的分極反転タンタル酸リチウムたる第3の非線形光学結晶と、上記第3の非線形光学結晶により発生した上記1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光と上記第4高調波とを入射して和周波発生により波長変換した第1和周波発生レーザー光を発生する第4の非線形光学結晶と、上記第4の非線形光学結晶により発生した上記第1和周波発生レーザー光と、上記1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とを入射して和周波発生により波長変換した第2和周波発生レーザー光を発生する第5の非線形光学結晶とを備え、上記第2和周波発生レーザー光として波長200nm以下のレーザー光を発生する光パラメトリック発振器とを有するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、本発明のうち請求項4に記載の発明において、上記1μm帯の波長が1063〜1065nmのとき、上記1.4〜1.5μm帯の波長は1410〜1424nmであって、上記波長200nm以下のレーザー光として波長193.3〜193.5nmのレーザー光を発生するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、本発明のうち請求項4に記載の発明において、上記1μm帯の波長が1027〜1032nmのとき、上記1.4〜1.5μm帯の波長は1541〜1571nmであって、上記波長200nm以下のレーザー光として波長193.3〜193.5nmのレーザー光を発生するようにしたものである。
本発明によれば、波長が約200nm以下であるような深紫外レーザー光を効率良く発生することができるという優れた効果が奏される。
また、本発明によれば、波長が約200nm以下であるような深紫外レーザー光を高出力で発生することができるという優れた効果が奏される。
さらに、本発明によれば、低コスト化を図りながら、波長が約200nm以下であるような深紫外レーザー光を発生することができるという優れた効果が奏される。
さらにまた、本発明によれば、信頼性を大幅に向上させながら、波長が約200nm以下であるような深紫外レーザー光を発生することができるという優れた効果が奏される。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による深紫外レーザー装置の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、以下の説明ならびに添付の図面において、それぞれ同一あるいは相当する構成については、それぞれ同一の符号を用いて示すことにより、それらの構成ならびに作用に関する重複する説明は適宜に省略する。

図2には、本発明の第1の実施の形態による深紫外レーザー装置100の概念構成説明図が示されている。
この深紫外レーザー装置100は、約1μm帯の波長のレーザー光を出射する第1半導体レーザー102と、約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を出射する第2半導体レーザー104と、第1半導体レーザー102と第2半導体レーザー104とを駆動するパルス電流を印加するパルス電流源106と、第1半導体レーザー102から出射された約1μm帯の波長のレーザー光を増幅する第1希土類添加光ファイバー増幅器108と、第2半導体レーザー104から出射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を増幅する第2希土類添加光ファイバー増幅器110と、第1希土類添加光ファイバー増幅器108の出射側端部108aから出射された約1μm帯の波長のレーザー光を集光する第1集光レンズ112と、第2希土類添加光ファイバー増幅器110の出射側端部110aから出射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を集光する第2集光レンズ114と、第1集光レンズ112から出射された約1μm帯の波長のレーザー光を入射して高調波発生により第2高調波を出射する第1非線形光学結晶116と、第1非線形光学結晶116から出射された第2高調波を入射して高調波発生により第4高調波を出射する第2非線形光学結晶118と、第2非線形光学結晶118から出射された第4高調波と第2集光レンズ114から出射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とを入射して和周波発生により第1和周波発生レーザー光を出射する第3非線形光学結晶120と、第3非線形光学結晶120から出射された第1和周波発生レーザー光と第3非線形光学結晶120による和周波発生に寄与しないで第3非線形光学結晶120を透過した約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とを入射して和周波発生により、第2和周波発生レーザー光として波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を出射する第4非線形光学結晶122とを有して構成されている。
また、第1希土類添加光ファイバー増幅器108は、入射側端部を第1半導体レーザー102の出射端に接続するとともに出射側端部108aを集光レンズ112に隣接して配置した希土類を添加した光ファイバー108bと、光ファイバー108bに励起光を入射する励起レーザー群108cとを有して構成されている。
一方、第2希土類添加光ファイバー増幅器110は、入射側端部を第2半導体レーザー104の出射端に接続するとともに出射側端部110aを集光レンズ114に隣接して配置した希土類を添加した光ファイバー110bと、光ファイバー110bに励起光を入射する励起レーザー群110cとを有して構成されている。
なお、希土類添加光ファイバー増幅器108、110においては、希土類を添加した光ファイバー108b、110bへ入射する励起光の出力強度に応じて、光ファイバー108b、110bから出射されるレーザー光の強度が決定される。このため、この実施の形態においては、励起光の出力強度を高めることを目的として、励起レーザー群108c、110cはそれぞれ3台の励起レーザーによって構成されている。

なお、この「発明を実施するための最良の形態」の項の説明においては、説明を簡略化して本発明の理解を容易にするために、レーザー光の光路を可変するための全反射鏡などの光学系については、その説明ならびに図示を省略したが、適宜の光学系を用いてレーザー光の光路を可変させてよいことは勿論である。例えば、図2に示す第1の実施に形態においても、例えば、第2非線形光学結晶118から出射された第4高調波と集光レンズ114から出射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とを第3非線形光学結晶120へ入射する際には、図示しない全反射鏡により各レーザー光の光路を図2に示すように屈曲させて入射するようにしている。

ここで、第1半導体レーザー102は、例えば、InGaAs系半導体レーザーにより構成することができ、一方、第2半導体レーザー104は、例えば、DFBレーザー(DFBレーザーとは、レーザーチップの内部に回折格子を作り、特定の波長の光のみを反射させることによって光を活性領域に閉じ込め、レーザー光を発振させる半導体レーザーである。)により構成することができる。
また、希土類添加光ファイバー増幅器108は、例えば、希土類としてイットリビウムを光ファイバーに添加したイットリビウム添加光ファイバー増幅器(YDFA:Ytterbium−Doped Fiber Amplifier)により構成することができる。一方、第2希土類添加光ファイバー増幅器110は、例えば、希土類としてエルビウムを光ファイバーに添加したエルビウム添加光ファイバー増幅器(EDFA:Erbium−Doped Fiber Amplifier)により構成することができる。
また、第1非線形光学結晶116は、例えば、LBO結晶などにより構成することができ、第2非線形光学結晶118は、例えば、CLBO結晶やBBO結晶などにより構成することができ、第3非線形光学結晶120は、例えば、CLBO結晶やBBO結晶などにより構成することができ、第4非線形光学結晶122は、例えば、CLBO結晶やBBO結晶などにより構成することができる。
なお、第1非線形光学結晶116、第2非線形光学結晶118、第3非線形光学結晶120あるいは第4非線形光学結晶122として用いることのできるLBO結晶、CLBO結晶あるいはBBO結晶などの非線形光学結晶の波長変換効率は、いずれも概ね50%程度である。

以上の構成において、上記した深紫外レーザー装置100の動作を説明するが、ある波長のレーザー光を非線形光学結晶へ入射することにより波長変換されたレーザー光を発生させる高調波発生や、それぞれ波長が異なる2つのレーザー光を非線形光学結晶へ入射することにより波長変換されたレーザー光を発生させる和周波発生といった非線形光学効果については周知であるので、その詳細な説明は省略する。
まず、第1半導体レーザー102と第2半導体レーザー104とにパルス電流源106からパルス電流を印加して、電流変調により第1半導体レーザー102と第2半導体レーザー104とを同期して駆動すると、第1半導体レーザー102から約1μm帯の波長のレーザー光が、また、第2半導体レーザー104から約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光が、それぞれ同期して出射される。
ここで、第1半導体レーザー102から出射された約1μm帯の波長のレーザー光は、希土類添加光ファイバー増幅器108へ入射され、希土類添加光ファイバー増幅器108を通過する間に増幅されて、出射側端部108aから約1μm帯の波長のレーザー光が高出力で出射される。
次に、出射側端部108aから出射された約1μm帯の波長のレーザー光は、集光レンズ112により集光されて第1非線形光学結晶116へ入射されることになり、第1非線形光学結晶116へ入射された約1μm帯の波長のレーザー光は、第1非線形光学結晶116の非線形光学効果である高調波発生により第2高調波に波長変換され、第1非線形光学結晶116から第2高調波が出射される。
次に、第1非線形光学結晶116から出射された第2高調波は、第2非線形光学結晶118へ入射されることになり、第2非線形光学結晶118へ入射された第2高調波は、第2非線形光学結晶118の非線形光学効果である高調波発生により第4高調波に波長変換され、第2非線形光学結晶118から第4高調波が出射される。
一方、第2半導体レーザー104から出射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光は、第2希土類添加光ファイバー増幅器110へ入射され、第2希土類添加光ファイバー増幅器110を通過する間に増幅されて、出射側端部110aから約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光が高出力で出射される。
そして、第2非線形光学結晶118から出射された第4高調波と出射側端部110aから第2集光レンズ114を介して出射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とは、第3非線形光学結晶120に同期して入射されることになる。第3非線形光学結晶120においては、入射された第4高調波と約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とによる非線形光学効果である和周波発生によって、波長変換された第1和周波発生レーザー光を出射する。
さらに、第3非線形光学結晶120から出射された第1和周波発生レーザー光は、第4非線形光学結晶122へ入射され、同様に、第3非線形光学結晶120での和周波発生による波長変換に寄与しないで透過した約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光も第4非線形光学結晶122へ入射されることになる。第4非線形光学結晶122においては、入射された第1和周波発生レーザー光と約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とによる非線形光学効果である和周波発生によって、波長変換された第2和周波発生レーザー光として波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を出射する。

従って、深紫外レーザー装置100によれば、パルス電流源106から第1半導体レーザー102と第2半導体レーザー104とにパルス電流を印加して、第1半導体レーザー102と第2半導体レーザー104とを電流変調により駆動するため、第3非線形光学結晶120や第4非線形光学結晶122において和周波発生させる際のレーザー光の入射のタイミング制御することが極めて容易であり、和周波発生の発生効率を向上させることが可能になり、ひいては波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を効率良く発生することができる。
また、深紫外レーザー装置100によれば、第1半導体レーザー102から出射されたレーザー光と第2半導体レーザー104から出射されたレーザー光とは、それぞれ希土類添加光ファイバー増幅器108、110を用いて増幅されてから波長変換されるので、波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を高出力で発生することができる。
さらに、深紫外レーザー装置100によれば、従来より一般に使用されている半導体レーザーや希土類添加光ファイバー増幅器あるいはLBO結晶、BBO結晶、CLBO結晶などの非線形光学結晶を用いて構成することができるので、低コスト化を図りながら、波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を発生することができる。
さらにまた、深紫外レーザー装置100によれば、従来より安定的な性能を発揮している半導体レーザーや希土類添加光ファイバー増幅器あるいはLBO結晶、BBO結晶、CLBO結晶などの非線形光学結晶を用いて構成することができるので、信頼性を大幅に向上させながら、波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を発生することができる。
また、深紫外レーザー装置100によれば、電流変調によって第1半導体レーザー102と第2半導体レーザー104との繰り返し周波数を制御するため、繰り返し周波数が1MHz以上の高繰り返しレーザー光を発生させることが可能になる。

次に、図3には、本発明の第2の実施の形態による深紫外レーザー装置200の概念構成説明図が示されている。
この深紫外レーザー装置200は、約1μm帯の波長のレーザー光を出射する固体レーザー202と、固体レーザー202から出射されたレーザー光の偏光を直線偏光に変えて出射する1/2波長板204と、1/2波長板204から出射された直線偏光のレーザー光をP偏光成分とS偏光成分との2つの成分に分離して出射する偏光ビームスプリッター206と、偏光ビームスプリッター206から出射された一方の成分の約1μm帯の波長のレーザー光を約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光に波長変換して出射する光パラメトリック発振器(OPO:Optical Parametric Oscillator)208と、偏光ビームスプリッター206から出射された他方の成分の約1μm帯の波長のレーザー光を入射して高調波発生により第2高調波を出射する第1非線形光学結晶116と、第1非線形光学結晶116から出射された第2高調波を入射して高調波発生により第4高調波を出射する第2非線形光学結晶118と、第2非線形光学結晶118から出射された第4高調波と光パラメトリック発振器208から出射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とを入射して和周波発生により第1和周波発生レーザー光を出射する第3非線形光学結晶120と、第3非線形光学結晶120から出射された第1和周波発生レーザー光と第3非線形光学結晶120による和周波発生に寄与しないで第3非線形光学結晶120を透過した約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とを入射して和周波発生により、第2和周波発生レーザー光として波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を出射する第4非線形光学結晶122とを有して構成されている。
なお、光パラメトリック発振器208としては、従来より公知の光パラメトリック発振器を用いれば良く、例えば、対向して配置された2枚のミラー208a、208bによって構成されたレーザー共振器と、このレーザー共振器を構成する2枚のミラー208a、208bの間に配置された周期的分極反転ニオブ酸リチウム(Periodically−Poled Lithium Niobate、PPLN)あるいは周期的分極反転タンタル酸リチウム(Periodically−Poled Lithium Tantalate)などの非線形光学結晶208cとを有して構成されている。光パラメトリック発振器により光パラメトリック発振させて波長変換する手法は公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。

以上の構成において、上記した深紫外レーザー装置200の動作を説明すると、まず、固体レーザー202から出射された約1μm帯の波長のレーザー光は、1/2波長板204へ入射される。1/2波長板204へ入射されたレーザー光は、1/2波長板204により偏光を直線偏光に制御されて、1/2波長板204から出射される。
そして、1/2波長板204から出射されたレーザー光は、偏光ビームスプリッター206へ入射され、偏光ビームスプリッター206へ入射されたレーザー光のP偏光成分は偏光ビームスプリッター206を透過し、偏光ビームスプリッター206へ入射されたレーザー光のS偏光成分は偏光ビームスプリッター206により反射されて、1/2波長板204から出射されたレーザー光が偏光ビームスプリッター206によって2つの光路に分岐される。このとき、1/2波長板204を回転させて光軸に対する直線偏光の角度を変化させると、偏光ビームスプリッター206へ入射されるレーザー光におけるP偏光成分とS偏光成分との強度を変化することができ、これにより偏光ビームスプリッター206によって2つの光路に分岐する各光路のレーザー光の強度を調整することができる。
ここで、偏光ビームスプリッター206によって2つの光路に分岐された一方の光路の約1μm帯の波長のレーザー光たるP偏光成分は、光パラメトリック発振器208へ入射され、光パラメトリック発振器208において非線形光学効果である光パラメトリック発振によって波長変換され、光パラメトリック発振器208からは約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光が出射される。
一方、偏光ビームスプリッター206によって2つの光路に分岐された他方の光路の約1μm帯の波長のレーザー光たるS偏光成分は、第1非線形光学結晶116へ入射され、第1非線形光学結晶116の非線形光学効果である高調波発生により第2高調波に波長変換され、第1非線形光学結晶116から第2高調波が出射される。次に、第1非線形光学結晶116から出射された第2高調波は、第2非線形光学結晶118へ入射されることになり、第2非線形光学結晶118へ入射された第2高調波は、第2非線形光学結晶118の非線形光学効果である高調波発生により第4高調波に波長変換され、第2非線形光学結晶118から第4高調波が出射される。
そして、第2非線形光学結晶118から出射された第4高調波と光パラメトリック発振器208から出射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とは、第3非線形光学結晶120に同期して入射されることになる。第3非線形光学結晶120においては、入射された第4高調波と約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とによる非線形光学効果である和周波発生によって、波長変換された第1和周波発生レーザー光を出射する。
さらに、第3非線形光学結晶120から出射された第1和周波発生レーザー光は、第4非線形光学結晶122へ入射され、同様に、第3非線形光学結晶120での和周波発生による波長変換に寄与しないで透過した約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光も第4非線形光学結晶122へ入射されることになる。第4非線形光学結晶122においては、入射された第1和周波発生レーザー光と約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とによる非線形光学効果である和周波発生によって、波長変換された第2和周波発生レーザー光として波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を出射する。
なお、この深紫外レーザー装置200においては光パラメトリック発振器208を用いて約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を得ているが、このように約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を発生させるために光パラメトリック発振器208を用いると、約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を発生するために固体レーザーを用いる場合と比較すると、和周波発生させる際のタイミングを制御することが容易になる。

次に、図4には、本発明の第3の実施の形態による深紫外レーザー装置300の概念構成説明図が示されている。
この深紫外レーザー装置300は、ポンプ波として約1μm帯の波長のパルスレーザー光を出射する固体レーザー302と、信号波として約1.4〜1.5μm帯の波長の連続レーザー光(約1μm帯の波長のパルスレーザー光よりも長いパルスレーザー光であって、約1μm帯の波長のパルスレーザー光から見れば実質的に連続レーザー光と見なすことができるものを含む。)とを出射する固体レーザー304と、固体レーザー302から出射されたパルスレーザー光を2つの光路に分岐するビームスプリッター306と、ビームスプリッター306により分岐された一方の光路の約1μm帯の波長のパルスレーザー光を透過するとともに固体レーザー304から出射された約1.4〜1.5μm帯の波長の連続レーザー光を反射する第1ミラー308と、第1ミラー308を透過した約1μm帯の波長のパルスレーザー光と第1ミラー308により反射された約1.4〜1.5μm帯の波長の連続レーザー光とが入射して約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を増幅して出射する光パラメトリック増幅器(OPA:Optical Parametric Amplifier)310と、ビームスプリッター306により分岐された他方の光路の約1μm帯の波長のパルスレーザー光を入射して高調波発生により第2高調波を出射する第1非線形光学結晶116と、第1非線形光学結晶116から出射された第2高調波を入射して高調波発生により第4高調波を出射する第2非線形光学結晶118と、第2非線形光学結晶118から出射された第4高調波を透過するとともに光パラメトリック増幅器310から出射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を反射する第2ミラー312と、第2ミラー312を透過した第4高調波と第2ミラー312により反射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とが入射して和周波発生により第1和周波発生レーザー光を出射する第3非線形光学結晶120と、第3非線形光学結晶120から出射された第1和周波発生レーザー光と第3非線形光学結晶120による和周波発生に寄与しないで第3非線形光学結晶120を透過した約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とを入射して和周波発生により、第2和周波発生レーザー光として波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を出射する第4非線形光学結晶122とを有して構成されている。

以上の構成において、上記した深紫外レーザー装置300の動作を説明すると、まず、固体レーザー302から出射された約1μm帯の波長のレーザー光は、ビームスプリッター306へ入射されて2つの光路に分岐される。
ビームスプリッター306により分岐された一方の光路の約1μm帯の波長のパルスレーザー光は、固体レーザー304から出射された約1.4〜1.5μm帯の波長の連続レーザー光とともに第1ミラー308を介して光パラメトリック増幅器310へ入射され、光パラメトリック増幅器310において約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光が増幅されて、光パラメトリック増幅器310から約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光が出射される。
一方、ビームスプリッター306により分岐された他方の光路の約1μm帯の波長のパルスレーザー光は、第1非線形光学結晶116へ入射され、第1非線形光学結晶116の非線形光学効果である高調波発生により第2高調波に波長変換され、第1非線形光学結晶116から第2高調波が出射される。次に、第1非線形光学結晶116から出射された第2高調波は、第2非線形光学結晶118へ入射されることになり、第2非線形光学結晶118へ入射された第2高調波は、第2非線形光学結晶118の非線形光学効果である高調波発生により第4高調波に波長変換され、第2非線形光学結晶118から第4高調波が出射される。
そして、第2非線形光学結晶118から出射された第4高調波と光パラメトリック増幅器310から出射された約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とは、第2ミラー312を介して第3非線形光学結晶120に同期して入射されることになる。第3非線形光学結晶120においては、入射された第4高調波と約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とによる非線形光学効果である和周波発生によって、波長変換された第1和周波発生レーザー光を出射する。
さらに、第3非線形光学結晶120から出射された第1和周波発生レーザー光は、第4非線形光学結晶122へ入射され、同様に、第3非線形光学結晶120での和周波発生による波長変換に寄与しないで透過した約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光も第4非線形光学結晶122へ入射されることになる。第4非線形光学結晶122においては、入射された第1和周波発生レーザー光と約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とによる非線形光学効果である和周波発生によって、波長変換された第2和周波発生レーザー光として波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を出射する。
なお、この深紫外レーザー装置300においては光パラメトリック増幅器310を用いて約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を得ているが、このように約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を発生させるために光パラメトリック増幅器310を用いると、和周波発生させる際のタイミングを制御することが容易になる。

次に、図5には、本発明の第4の実施の形態による深紫外レーザー装置400の要部の概念構成説明図が示されている。
この深紫外レーザー装置400は、約1μm帯の波長のレーザー光を入射して高調波発生により第2高調波を出射する第1非線形光学結晶116と、第1非線形光学結晶116から出射された第2高調波を入射して高調波発生により第4高調波を出射する第2非線形光学結晶118と、光パラメトリック発振器402とを有している。
この光パラメトリック発振器402は、対向して配置された2枚のミラー402a、402bによって構成されたレーザー共振器と、このレーザー共振器を構成する2枚のミラー402a、402bの間にそれぞれ配置された周期的分極反転ニオブ酸リチウムあるいは周期的分極反転タンタル酸リチウムなどの非線形光学結晶402c、第3非線形光学結晶120、第4非線形光学結晶122、第4非線形光学結晶122から出射された波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を透過するが他の波長の光は反射するミラー402dとを有して構成されている。

以上の構成において、約1μm帯の波長のレーザー光は、第1非線形光学結晶116へ入射され、第1非線形光学結晶116の非線形光学効果である高調波発生により第2高調波に波長変換され、第1非線形光学結晶116から第2高調波が出射される。次に、第1非線形光学結晶116から出射された第2高調波は、第2非線形光学結晶118へ入射されることになり、第2非線形光学結晶118へ入射された第2高調波は、第2非線形光学結晶118の非線形光学効果である高調波発生により第4高調波に波長変換され、ミラー402bを透過して光パラメトリック発振器402内に入射される。
一方、第1非線形光学結晶116へ入射された約1μm帯の波長のレーザー光の中で波長変換されずに第1非線形光学結晶116を透過した成分は、ミラー402aを透過して光パラメトリック発振器402内に入射される。
そして、光パラメトリック発振器402においては、入射された約1μm帯の波長のレーザー光とその第4高調波とを用いて、第3非線形光学結晶120および第4非線形光学結晶122により和周波発生が行われ、ミラー402dから第2和周波発生レーザー光として波長が約200nm以下の深紫外レーザー光が出射される。

次に、図6には、本発明の第5の実施の形態による深紫外レーザー装置500の要部の概念構成説明図が示されている。
この深紫外レーザー装置500は、約1μm帯の波長のレーザー光を入射して高調波発生により第2高調波を出射する第1非線形光学結晶116と、第1非線形光学結晶116から出射された第2高調波を入射して高調波発生により第4高調波を出射する第2非線形光学結晶118と、光パラメトリック発振器502とを有している。
この光パラメトリック発振器502は、4つのミラー502a、502b、502c、502dによりX字形状に交差する光路を形成するように構成されたレーザー共振器と、このレーザー共振器を構成する2枚のミラー502a、502bの間に配置された周期的分極反転ニオブ酸リチウムあるいは周期的分極反転タンタル酸リチウムなどの非線形光学結晶502eと、レーザー共振器を構成する2枚のミラー502c、502dの間にそれぞれ配置された第3非線形光学結晶120、第4非線形光学結晶122とを有して構成されている。

以上の構成において、約1μm帯の波長のレーザー光は、第1非線形光学結晶116へ入射され、第1非線形光学結晶116の非線形光学効果である高調波発生により第2高調波に波長変換され、第1非線形光学結晶116から第2高調波が出射される。次に、第1非線形光学結晶116から出射された第2高調波は、第2非線形光学結晶118へ入射されることになり、第2非線形光学結晶118へ入射された第2高調波は、第2非線形光学結晶118の非線形光学効果である高調波発生により第4高調波に波長変換され、ミラー502cを透過して光パラメトリック発振器502内に入射される。
一方、第1非線形光学結晶116へ入射された約1μm帯の波長のレーザー光に中で波長変換されずに第1非線形光学結晶116を透過した成分は、ミラー502aを透過して光パラメトリック発振器502内に入射される。
そして、光パラメトリック発振器502においては、入射された約1μm帯の波長のレーザー光とその第4高調波とを用いて、第3非線形光学結晶120および第4非線形光学結晶122により和周波発生が行われ、ミラー502dから第2和周波発生レーザー光として波長が約200nm以下の深紫外レーザー光が出射される。

ここで、約1μm帯の波長のレーザー光や約1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を発生する光源としては、例えば、以下に示すような組合せのものを適宜に用いることができる。また、以下に示す各組合せの構成も適宜に入れ替えてよいことは勿論である。
(1)波長が約200nm以下の深紫外レーザー光として波長約193.3〜193.5nmの深紫外レーザー光を発生する場合
この場合には、約1μm帯の波長は約1063〜1065nmであり、約1.4〜1.5μm帯の波長は約1410〜1424nmである。
a.波長約1063〜1065nmのレーザー光はNd:YAGレーザー、Nd:YVO4レーザーもしくは電流変調の半導体レーザーを用いて発生し、波長約1410〜1424nmのレーザー光は光パラメトリック発器を用いて発生する(例えば、第2の実施の形態、第4の実施の形態、第5の実施の形態に適用することができる。)。

(2)波長が約200nm以下の深紫外レーザー光として波長約193.3〜193.5nmの深紫外レーザー光を発生する場合
この場合には、約1μm帯の波長は約1027〜1032nmであり、約1.4〜1.5μm帯の波長は約1541〜1571nmである。
a.波長約1027〜1032nmのレーザー光はNd:YAGレーザーを用いて発生し、波長約1541〜1571nmのレーザー光は半導体レーザー光を光パラメトリック増幅器を用いて増幅して発生する(例えば、第3の実施の形態に適用することができる。)。
b.波長約1027〜1032nmのレーザー光は電流変調の半導体レーザーを用いて発生し、波長約1541〜1571nmのレーザー光は電流変調の半導体レーザーを用いて発生する(例えば、第1の実施の形態に適用することができる。)。
c.波長約1027〜1032nmのレーザー光は電流変調の半導体レーザーを用いて発生し、波長約1541〜1571nmのレーザー光は半導体レーザー光を光パラメトリック増幅器を用いて増幅して発生する(例えば、第3の実施の形態に適用することができる。)。
d.波長約1027〜1032nmのレーザー光はNd:YAGレーザーもしくは電流変調の半導体レーザーを用いて発生し、波長約1541〜1571nmのレーザー光は光パラメトリック発器を用いて発生する(例えば、第2の実施の形態、第4の実施の形態、第5の実施の形態に適用することができる。)。
なお、上記した(1)および(2)において、電流変調の半導体レーザーを用いて所定波長のレーザー光を発生する場合には、第1の実施の形態に示すように、希土類添加光ファイバー増幅器などの光ファイバー増幅器を用いて増幅し、出力強度を向上することが好ましい。

また、上記した実施の形態における、第1非線形光学結晶116、第2非線形光学結晶118、第3非線形光学結晶120ならびに第4非線形光学結晶122としては、LBO結晶、CLBO結晶あるいはBBO結晶などの適宜の非線形光学結晶を用いることができるが、CLBO結晶は波長変換効率は高いが安定性に劣り、一方、BBO結晶は波長変換効率は低いが安定性に優れているというようにそれぞれ特徴があるので、こうした特徴を踏まえて適宜に選択すればよい。
即ち、BBO結晶は変換効率が高いといわれ、また、和周波発生の位相整合も選択の幅が広く、例えば、約266nmと約707nmとの和周波発生で約193.4nmの発生が可能であるが、材料の基礎吸収端が約190nm近辺であり、約193.4nmでは相当の吸収があり、結果的に変換効率も高くならず、さらに信頼性にも問題が生じる。
一方、CLBO結晶は基礎吸収端はBBO結晶よりも短く、短波長での使用時の信頼性には優れるが、複屈折、分散が小さく、例えば、BBO結晶であれば位相整合可能な約266nmと約707nmとの和周波発生は位相整合が取れない。一般に、和周波発生は二つの入力波長が離れている方が位相整合がとり易く、約266nmと約1415nmとの和周波発生による約224nmの発生や、約224nmと約1415nmとの和周波発生による約193.4nmも位相整合可能である。

以上において説明したように、深紫外レーザー装置100、200、300、400、500によれば、第3非線形光学結晶120や第4非線形光学結晶122において和周波発生させる際のレーザー光の入射のタイミング制御することが極めて容易であり、和周波発生の発生効率を向上させることが可能になり、ひいては波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を効率良く発生することができる。
また、深紫外レーザー装置100、200、300、400、500によれば、波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を高出力で発生することができる。
さらに、深紫外レーザー装置100、200、300、400、500によれば、従来より一般に使用されている半導体レーザー、固体レーザー、希土類添加光ファイバー増幅器、光パラメトリック発器、光パラメトリック増幅器あるいはLBO結晶、BBO結晶、CLBO結晶などの非線形光学結晶を用いて構成することができるので、低コスト化を図りながら、波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を発生することができる。
さらにまた、深紫外レーザー装置100、200、300、400、500によれば、従来より安定的な性能を発揮している半導体レーザー、固体レーザー、希土類添加光ファイバー増幅器、光パラメトリック発器、光パラメトリック増幅器あるいはLBO結晶、BBO結晶、CLBO結晶などの非線形光学結晶を用いて構成することができるので、信頼性を大幅に向上させながら、波長が約200nm以下の深紫外レーザー光を発生することができる。

なお、上記において示した各波長は、真空中または空気中のいずれかにおける波長を示すものとする。
本発明は、電子産業分野などにおける微細加工や微細構造の検査などに利用することができる。
図1は、本発明の原理を示す説明図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態による深紫外レーザー装置の概念構成説明図である。 図3は、本発明の第2の実施の形態による深紫外レーザー装置の概念構成説明図である。 図4は、本発明の第3の実施の形態による深紫外レーザー装置の概念構成説明図である。 図5は、本発明の第4の実施の形態による深紫外レーザー装置の要部の概念構成説明図である。 図6は、本発明の第5の実施の形態による深紫外レーザー装置の要部の概念構成説明図である。
符号の説明
100 深紫外レーザー装置
102 第1半導体レーザー
104 第2半導体レーザー
106 パルス電流源
108 第1希土類添加光ファイバー増幅器
108a 出射側端部
108b 光ファイバー
108c 励起レーザー群
110 第2希土類添加光ファイバー増幅器
110a 出射側端部
110b 光ファイバー
110c 励起レーザー群
112 第1集光レンズ
114 第2集光レンズ
116 第1非線形光学結晶
118 第2非線形光学結晶
120 第3非線形光学結晶
122 第4非線形光学結晶
200 深紫外レーザー装置
202 固体レーザー
204 1/2波長板
206 偏光ビームスプリッター
208 光パラメトリック発振器
208a ミラー
208b ミラー
208c 非線形光学結晶
300 深紫外レーザー装置
302 固体レーザー
304 固体レーザー
306 ビームスプリッター
308 第1ミラー
310 光パラメトリック増幅器
312 第2ミラー
400 深紫外レーザー装置
402 光パラメトリック発振器
402a ミラー
402b ミラー
402c 非線形光学結晶
402d ミラー
500 深紫外レーザー装置
502 光パラメトリック発振器
502a ミラー
502b ミラー
502c ミラー
502d ミラー
502e 非線形光学結晶

Claims (6)

  1. 1μm帯の波長のレーザー光により波長200nm以下のレーザー光を発生する深紫外レーザー光の発生方法において、
    第1の非線形光学結晶に1μm帯の波長のレーザー光を入射し、前記1μm帯の波長のレーザー光の第2高調波を発生し、
    第2の非線形光学結晶に前記第1の非線形光学結晶により発生した前記第2高調波を入射し、前記第2高調波から前記1μm帯の波長のレーザー光の第4高調波を発生し、
    光パラメトリック発振器に前記第1の非線形光学結晶に入射された前記1μm帯の波長のレーザー光の中で波長変換されずに前記第1の非線形光学結晶を透過したレーザー光と、前記第4高調波とを異なる入射口から入射し、
    前記光パラメトリック発振器内で、
    周期的分極反転ニオブ酸リチウムあるいは周期的分極反転タンタル酸リチウムたる第3の非線形光学結晶に前記第1の非線形光学結晶に入射された前記1μm帯の波長のレーザー光の中で波長変換されずに前記第1の非線形光学結晶を透過したレーザー光を入射して、前記第3の非線形光学結晶において入射したレーザー光を光パラメトリック発振させて波長変換して1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を発生し、
    第4の非線形光学結晶に前記第3の非線形光学結晶により発生した前記1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光と前記第4高調波とを入射して、前記第4の非線形光学結晶において和周波発生により波長変換した和周波発生レーザー光を発生し、
    第5の非線形光学結晶に前記第4の非線形光学結晶より発生した前記和周波発生レーザー光と前記1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とを入射して、前記第5の非線形光学結晶において和周波発生により波長変換して波長200nm以下のレーザー光を発生する
    ことを特徴とする深紫外レーザー光の発生方法。
  2. 請求項1に記載の深紫外レーザー光の発生方法において、
    前記1μm帯の波長が1063〜1065nmのとき、前記1.4〜1.5μm帯の波長は1410〜1424nmであって、前記波長200nm以下のレーザー光として波長193.3〜193.5nmのレーザー光を発生する
    ことを特徴とする深紫外レーザー光の発生方法。
  3. 請求項1に記載の深紫外レーザー光の発生方法において、
    前記1μm帯の波長が1027〜1032nmのとき、前記1.4〜1.5μm帯の波長は1541〜1571nmであって、前記波長200nm以下のレーザー光として波長193.3〜193.5nmのレーザー光を発生する
    ことを特徴とする深紫外レーザー光の発生方法。
  4. 1μm帯の波長のレーザー光により波長200nm以下のレーザー光を発生する深紫外レーザー装置において、
    1μm帯の波長のレーザー光が入射され、前記1μm帯の波長のレーザー光の第2高調波を発生する第1の非線形光学結晶と、
    前記第1の非線形光学結晶により発生された前記第2高調波が入射され、前記第2高調波から前記1μm帯の波長のレーザー光の第4高調波を発生する第2の非線形光学結晶と、
    前記第1の非線形光学結晶に入射された前記1μm帯の波長のレーザー光の中で波長変換されずに前記第1の非線形光学結晶を透過したレーザー光と、前記第4高調波とをそれぞれ異なる入射口から入射されるものであって、前記第1の非線形光学結晶に入射された前記1μm帯の波長のレーザー光の中で波長変換されずに前記第1の非線形光学結晶を透過したレーザー光を入射して、入射したレーザー光を光パラメトリック発振させて波長変換して1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光を発生する周期的分極反転ニオブ酸リチウムあるいは周期的分極反転タンタル酸リチウムたる第3の非線形光学結晶と、前記第3の非線形光学結晶により発生した前記1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光と前記第4高調波とを入射して和周波発生により波長変換した第1和周波発生レーザー光を発生する第4の非線形光学結晶と、前記第4の非線形光学結晶により発生した前記第1和周波発生レーザー光と、前記1.4〜1.5μm帯の波長のレーザー光とを入射して和周波発生により波長変換した第2和周波発生レーザー光を発生する第5の非線形光学結晶とを備え、前記第2和周波発生レーザー光として波長200nm以下のレーザー光を発生する光パラメトリック発振器と
    を有することを特徴とする深紫外レーザー装置。
  5. 請求項4に記載の深紫外レーザー装置において、
    前記1μm帯の波長が1063〜1065nmのとき、前記1.4〜1.5μm帯の波長は1410〜1424nmであって、前記波長200nm以下のレーザー光として波長193.3〜193.5nmのレーザー光を発生する
    ことを特徴とする深紫外レーザー装置。
  6. 請求項4に記載の深紫外レーザー装置において、
    前記1μm帯の波長が1027〜1032nmのとき、前記1.4〜1.5μm帯の波長は1541〜1571nmであって、前記波長200nm以下のレーザー光として波長193.3〜193.5nmのレーザー光を発生する
    ことを特徴とする深紫外レーザー装置。
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