JP2001337354A - レーザ光発生装置 - Google Patents

レーザ光発生装置

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JP2001337354A
JP2001337354A JP2000153636A JP2000153636A JP2001337354A JP 2001337354 A JP2001337354 A JP 2001337354A JP 2000153636 A JP2000153636 A JP 2000153636A JP 2000153636 A JP2000153636 A JP 2000153636A JP 2001337354 A JP2001337354 A JP 2001337354A
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laser
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resonator
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Hisashi Masuda
久 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長185nm〜200nmで連続発光する
レーザ光をエネルギー効率よく安定して得る。 【解決手段】 波長が500nm以上550nm以下の
連続光である第1のレーザ光をレーザ発振器11により
出力する。この第1のレーザ光を第1の共振器12に入
射して、固体レーザ結晶により波長変換して、波長が6
50nm以上900nm以下である第2のレーザ光を発
生する。一方、第1のレーザ光を波長変換部13にも入
射し、波長変換結晶44により波長変換して、波長が2
50nm以上275nm以下の第3のレーザ光を発生す
る。そして、第2のレーザ光と第3のレーザ光とを和周
波混合して、波長が185nm以上200nm以下の第
4のレーザ光を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非線形光学結晶を
利用して波長変換を行うことにより所定の波長のレーザ
光を出力するレーザ光発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光は、波長及び位相が揃った光で
あるため、単色性や指向性に優れ、通常の光線にみられ
ない干渉性を有している。また、極めて細く収束するこ
とができることから、微小な面積にエネルギーを集中し
て、照射する対象物を局部的・瞬間的に高温・高圧な状
態を実現できるといった特徴を有している。さらに、レ
ーザ光は、一般に、電波よりも周波数が高いため、情報
収容能力が大きい。
【0003】レーザ光は、上述したような特徴を備える
ことから、情報通信・情報処理分野、計測分野、医療分
野、微細加工・精密加工分野など、多方面の技術分野に
応用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなレーザ光のうちでも、波長が185nm〜200n
m程度であるレーザ光は、従来、例えばエキシマレーザ
装置などのようなパルス発振するレーザ光発生装置を用
いたり、所望とする平均出力よりも遙かに高いピーク出
力を有するパルス光を非線形光学結晶に入射させるなど
して得ている。したがって、この波長域で得られるレー
ザ光は、通常、パルス光に限定されている。このため、
例えば光ディスクのマスタリングなどのように、連続光
や、モードロック光のような準連続光が必要となるよう
な技術分野に対しては、波長が185nm〜200nm
程度であるレーザ光を利用することが困難であった。ま
た、例えば、半導体露光装置や微細構造検査装置などの
ようなレーザ光の利用分野では、パルス光を用いた場合
に、その高いピークパワーによって、光学系、露光対象
物、或いは検査対象物などに損傷が発生してしまう虞が
生じるといった問題があった。
【0005】また、185nm〜200nm程度の波長
域で連続発光するレーザ光を得るために、ガスレーザ装
置を用いた報告例(D.J.Berkeland et al, Applied Opt
ics,Vol.36, p.4159, 1997)がある。この報告例では、
アルゴンイオンレーザ(波長515nm)の2次高調波
(波長247nm)と、波長が792nmである増幅さ
れた半導体レーザ光をBBO(ベータ硼酸バリウム:β
−BaB24)結晶に入射して和周波混合し、波長が1
94nmである連続光レーザ光を2mW程度の出力で発
生させている。しかしながら、この報告例に記載されて
いるように、ガスレーザ装置を用いる方法では、大きな
出力を得るためには、冷却水の配管や大容量な電源が必
要となる大型のガスレーザ装置となってしまう。また、
水冷装置や空冷ファンなどから振動が発生し、共振器の
共振を確保したり、光ディスクマスタリング等の精密な
制御に応用する際に大きな障害となっていた。このた
め、研究目的には利用可能であるが、産業上の利用分野
に十分なサイズと信頼性を確保することが困難であっ
た。
【0006】また、185nm〜200nm程度の波長
域で連続発光するレーザ光を得るために、例えば、アー
クランプからの出射光により励起させた固体レーザ光を
用いて非線形光学結晶により波長変換することも不可能
ではない。しかしながら、このような構成とした場合で
あっても、大出力を得るためには、大きな設備を必要と
する点、水冷装置から振動が発生する点、エネルギー効
率が低いという点、ノイズが大きい点などの問題があ
る。このため、連続光で良好な波長変換効率を得るため
に必要となる波長特性及び安定性を確保するのが困難で
あり、その実現と応用には多くの課題が挙げられてい
る。
【0007】本発明は、上述したような従来の実状を鑑
みて創案されたものであり、185nm〜200nm程
度の波長域で連続発光するレーザ光を、小型の装置でエ
ネルギー効率よく、高い信頼性で安定して得ることが可
能なレーザ光発生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレーザ光発
生装置は、第1のレーザ光発生部と、第2のレーザ光発
生部と、波長変換部と、非線形光学結晶とを備えるレー
ザ光発生装置である。第1のレーザ光発生部は、波長が
500nm以上550nm以下の連続光である第1のレ
ーザ光を発生する。第2のレーザ光発生部は、波長が6
50nm以上900nm以下である第2のレーザ光を発
生する。波長変換部は、上記第1のレーザ光を波長変換
して、波長が250nm以上275nm以下の第3のレ
ーザ光を発生する。非線形光学結晶は、上記第2のレー
ザ光と上記第3のレーザ光とを和周波混合して、波長が
185nm以上200nm以下の第4のレーザ光を出力
する。
【0009】以上のように構成された本発明に係るレー
ザ光発生装置は、第1のレーザ光発生部から発生した第
1のレーザ光を波長変換して得られた第3のレーザ光
と、第2のレーザ光発生部から発生した第2のレーザ光
とを非線形光学結晶により和周波混合することにより、
波長が185nm以上200nm以下の第4のレーザ光
を得ている。すなわち、第2のレーザ光と第3のレーザ
光とが連続光であることから、第4のレーザ光を連続光
で得ることができる。
【0010】また、本発明に係るレーザ光発生装置は、
上記第2のレーザ光を共振させる第1の共振器と、上記
第3のレーザ光を共振させる第2の共振器とを備え、上
記非線形光学結晶を、上記第1及び第2の共振器との共
有部分に配設することが望ましい。これにより、非線形
光学結晶に対して高強度で第2及び第3のレーザ光を入
射させることができ、レーザ光のエネルギーを効率的に
利用して第4のレーザ光を出力することが可能となる。
【0011】さらに、第1のレーザ光発生部及び第2の
レーザ光発生部としては、例えば半導体レーザ素子など
の固体レーザにより励起された固体レーザ光の2次高調
波として、第1のレーザ光を得ることができることか
ら、本発明に係るレーザ光発生装置を固体レーザ装置と
することができ、冷却水の配管や大容量な電源が不要と
なって、装置規模を小型化することが容易である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下では、本発明について、図面
を参照しながら詳細に説明する。以下では、先ず、本発
明を適用した第1の実施の形態として、図1に示すよう
なレーザ光発生装置10について説明する。
【0013】レーザ光発生装置10は、図1に示すよう
に、波長が500nm以上550nm以下の連続光であ
る第1のレーザ光を出力するレーザ発振器11と、この
レーザ発振器11から出力された第1のレーザ光を励起
源として、波長が650nm以上900nm以下の連続
光である第2のレーザ光を発生する第1の共振器12
と、レーザ発振器11から出力された第1のレーザ光を
波長変換して、波長が250nm以上275nm以下の
連続光である第3のレーザ光を出力する波長変換部13
と、この第3のレーザ光を共振させる第2の共振器14
とを備えている。また、第1の共振器12と第2の共振
器14との共有部分、すなわち第1のレーザ光の光路上
で、且つ第2のレーザ光の光路上となる位置に、非線形
光学結晶15が配設されている。そして、この非線形光
学結晶15により、第2のレーザ光と第3のレーザ光と
を和周波混合して、波長が185nm以上200nm以
下の第4のレーザ光を出力する構成とされている。
【0014】また、レーザ光発生装置10には、レーザ
発振器11から出力される第1のレーザ光の光路上に、
この第1のレーザ光の一部を反射し、一部を透過するハ
ーフミラー20が配設されている。そして、ハーフミラ
ー20により反射された第1のレーザ光は、レンズ21
を介して第1の共振器12に入射される。また、ハーフ
ミラー20により透過された第1のレーザ光は、レンズ
22を介して波長変換部13に入射される。
【0015】なお、ハーフミラー20の代わりに、波長
板(例えば半波長板など)と偏光ビームスプリッタによ
り反射光量と透過光量との比率を可変とすることによ
り、光学系の最適化を容易とすることができる。
【0016】さらに、レーザ光発生装置10には、波長
変換部13から出力された第3のレーザ光の光路上に、
所定の波長域のレーザ光を選択する波長選択手段として
のミラー23が配設されている。ミラー23は、波長変
換部13から出力される第3のレーザ光のうち、例えば
250nm以上275nm以下といった所定の波長域の
レーザ光を反射し、この波長域以外のレーザ光を透過す
る。そして、ミラー23により反射された第3のレーザ
光は、レンズ24を介して第2の共振器14に入射され
る。
【0017】なお、ミラー23は、偏光分離ミラーであ
ってもよいし、波長分離ミラーであってもよい。
【0018】レーザ光発生装置10においては、第1の
共振器12、波長変換部13、及び第2の共振器14の
前段に、それぞれ、レンズ21、レンズ22、及びレン
ズ24が配設されていることにより、第1のレーザ光や
第2のレーザ光を集光して入射させることができ、レー
ザ光の利用効率を向上させる手法、すなわちモードマッ
チングを利用することができる。なお、レーザ光発生装
置10においては、これらレンズ21,22,24の他
に、例えば曲面ミラーなどの各種の集光素子や、ビーム
整形プリズムなどを組み合わせることにより、レーザ光
を集光して利用効率を向上させるとしてもよい。
【0019】また、レーザ光発生装置10においては、
ミラー23が配設されていることにより、波長変換部1
3から出力される第3のレーザ光の波長のうち、所望と
する波長域のレーザ光だけを第2の共振器14に入射さ
せることができ、不要な光による迷光の発生や、信頼性
・安定性の低下を防止することができる。
【0020】なお、本発明において、所定の波長域のレ
ーザ光を選択する波長選択手段としては、ミラー23に
限定されるものではなく、例えば、各種の偏光素子、複
屈折フィルタ、エタロン、プリズム、回折格子、ブラッ
グ開設素子、ホログラム、注入用レーザなどを、例えば
第1の共振器12中などに配設するとしてもよい。ま
た、このような波長選択手段は、固定して配置するとせ
ずに、移動可能に配設することにより、目標とする波長
域を、所定の範囲で任意に選択可能とすることができ
る。
【0021】また、本発明に係るレーザ光発生装置10
においては、このような波長選択手段を、第1の共振器
12に配設することに限定されるものではなく、例え
ば、レーザ発振器11から出力される第1のレーザ光、
第2の共振器12から発生する第2のレーザ光、或いは
波長変換部13から出力される第3のレーザ光の光路上
にも配設するとしてもよい。これにより、上述と同様な
理由から、安定性・信頼性を向上することができるとと
もに、非線形光学結晶15における波長変換効率を向上
させることができる。
【0022】レーザ発振器11は、本発明における第1
のレーザ発生部に相当し、例えば、Nd:YAGレーザ
発振器などのような各種のレーザ発振器を用いることが
できる。この場合に、このレーザ発振器11は、106
4nmの赤外光から2次高調波を発生し、波長が532
nmの連続光である第1のレーザ光を出力する。
【0023】なお、レーザ発振器11としては、Nd:
YAGレーザ発振器に限定されるものではなく、波長が
500nm以上550nm以下の連続光であるレーザ光
を発生するような各種のレーザ発振器を用いればよい。
ただし、本発明においては、レーザ発振器11として、
半導体レーザ素子、半導体レーザアレイ、半導体レーザ
スタックのうちの少なくとも1種からなる固体レーザに
より励起されたレーザ光の2次高調波として、波長が5
00nm以上550nm以下の連続光であるレーザ光を
発生するようなレーザ発振器を用いることが望ましい。
【0024】これにより、レーザ光発生装置10は、全
固体レーザ装置として用いることができ、例えばガスレ
ーザ装置の場合に必要となる外部冷却水の配管や大容量
の電源が不要となり、装置規模を小型化することができ
る。また、全固体レーザ装置であれば、大出力とする場
合であってもを良好な波長特性を安定して得ることが容
易となる。また、レーザ発振器11が半導体レーザ素子
などにより励起されたレーザ光を出力する構成とするこ
とにより、例えばアークランプにより励起する場合に比
べて、エネルギー効率を向上させることができる。
【0025】また、レーザ発振器11としては、Nd:
YAGレーザ発振器を用いることに限定されるものでは
なく、例えば、Ndイオン又はYbイオンをドープした
固体レーザ媒質やガラスレーザ媒質を有するような固体
レーザ発振器を用いてもよい。このような固体レーザ媒
質としては、具体的には、Nd:YAG、Nd:YVO
4、Nd:YLF、Yb:YAGなどの他、Nd:Gl
assなどを挙げることができる。
【0026】上述で挙げたような固体レーザ媒質を有す
る固体レーザ発振器は、産業用として広く浸透している
ため、信頼性が高く、長寿命であることから、レーザ光
発生装置10におけるレーザ発振器11として用いるこ
とが好適である。
【0027】また、レーザ発振器11は、マルチモード
で発振して第1のレーザ光を出力するとしてもよいが、
単一周波数で第1のレーザ光を出力することが望まし
い。レーザ発振器11がマルチモードで発振するレーザ
発振器である場合には、単一周波数で発振するレーザ発
振器と比較して低コストで実現することができるが、外
部共振器における光路長を、レーザ発振器11の内部に
おける光路長に対して所定の関係に保つ必要が生じ、装
置全体における光学系の調整が困難となってしまう。な
お、レーザ発振器11は、マルチモードで発振するとし
た場合、その波長幅は1mm以下であることが望まし
い。波長幅が1mm以下であると、効率的に大出力を得
ることが困難となる。
【0028】なお、レーザ発振器11として、ZnSe
やGaN等の半導体レーザ発振器を用いることにより、
第1のレーザ光を出力することができるとともに、低コ
スト化を実現することが可能となるが、このような半導
体レーザ発振器により励起用として数W程度の高出力を
実現することは困難である。
【0029】そこで、レーザ光発生装置10において高
出力を実現するためには、単一周波数で発振するレーザ
発振器を波長変換部13に導き、後述する第6の実施の
形態で示すように、第2のレーザ光発生部において、第
2のレーザ光を発生するための励起光を出力するため
に、マルチモードで発振するレーザ発振器をレーザ発振
器11とは別に用いるとしてもよい。これにより、連続
発光する第4のレーザ光を高出力で得ることが容易とな
る。
【0030】第1の共振器12は、レーザ発振器11か
ら出力された第1のレーザ光を励起光として、波長が6
50nm以上900nm以下の連続光である第2のレー
ザ光を発生する。すなわち、第1の共振器12は、本発
明において、第2のレーザ光発生部としての機能を有し
ている。
【0031】第1の共振器12は、レンズ21から入射
される第1のレーザ光の光路上に、順次、共振器ミラー
30と、固体レーザ結晶31と、複数の共振器ミラー3
2,33,34とが配設されて構成されてなる。また、
共振器ミラー33と共振器ミラー34との間には、非線
形光学結晶15が配設されている。
【0032】第1の共振器12は、第1のレーザ光を固
体レーザ結晶31に入射させることにより発生する光を
波長選択しながら、共振器ミラー30と共振器ミラー3
4との間で繰り返し固体レーザ結晶31に入射させ、こ
の光を増幅する。すなわち、この第1のレーザ光を励起
光として、固体レーザ結晶31から波長が650nm以
上900nm以下の連続光である第2のレーザ光を発生
するように構成されている。なお、レーザ光発生装置1
0においては、第1の共振器12に配設する共振器ミラ
ー30,32,33,34の数に限定されるものではな
く、必要に応じて適宜配設すればよい。また、ミラーに
限定されず、例えば、コーナーキューブなどの各種プリ
ズムを配設するとしてもよい。また、波長選択素子を、
第1の共振器12の内部又は外部に配設するとしてもよ
い。
【0033】上述したように、第1の共振器12では、
励起光が固体レーザ結晶31に入射されることにより、
この固体レーザ結晶31が蛍光を発し、この蛍光のスペ
クトラムと、第1の共振器12内での分光反射特性によ
り、レーザ発振波長が決定される。ここで、第1の共振
器12では、、共振器ミラー30と共振器ミラー34と
の間で第1のレーザ光を閉じこめながら、繰り返し固体
レーザ結晶31に入射させる構成とされていることか
ら、入射された第1のレーザ光のエネルギーを効率よく
利用して、共振器内で比較的大出力で第2のレーザ光を
得ることが可能となる。
【0034】また、レーザ光発生装置10においては、
レーザ発振器11から出力された第1のレーザ光を、第
1の共振器12と波長変換部13との両方へ入射させ、
第2及び第3のレーザ光を得るための励起光として用い
ていることから、1台のレーザ発振器11だけで構成す
ることができ、装置規模を小型化することが容易とな
る。ただし、本発明では、後述するように、複数台のレ
ーザ発振器を用いて構成してもよく、半導体レーザ発振
器における外部共振器、増幅器、インジェクションロッ
キングなどにより構成するとしてもよい。このような構
成とした場合であっても、装置規模を小さくすることが
できるとともに、低コスト、高信頼性を確保することが
できる。
【0035】固体レーザ結晶31としては、例えば、T
iイオン又はCrイオンをドープした固体レーザ媒質を
用いることができる。このような固体レーザ媒質として
は、具体的には、Ti:Sapphire、Cr:Li
SAF、Cr:LiCAF、Cr:アレフサンドライト
などを挙げることができる。
【0036】なお、上述で挙げたような固体レーザ媒質
を用いる場合には、発振する波長域が比較的広いことか
ら、上述したミラー23のような波長選択手段を用いて
所望とする波長域のレーザ光を選択した上で、波長域選
択後の第2のレーザ光を非線形光学結晶15に入射させ
るとしてもよい。
【0037】波長変換部13は、レーザ発振器11から
出力された第1のレーザ光の光路上に配設されてなる入
射ミラー40及び共振器ミラー41,42,43と、入
射ミラー40と共振器ミラー41との間に配設されてな
る波長変換結晶44とを備える。そして、波長変換部1
3では、入射ミラー40を通して第1のレーザ光が入射
されるとともに、この第1のレーザ光を、入射ミラー4
0及び共振器ミラー41,42,43で反射して共振さ
せながら、繰り返し波長変換結晶44に入射させ、この
第1のレーザ光を励起光として波長変換結晶44から発
生させた第3のレーザ光を、波長分離機能を有する共振
器ミラー41を通して出力するように構成されている。
そして、波長変換部13は、レーザ発振器11の外部共
振器として第1のレーザ光を第2のレーザ光に波長変換
して出力する機能も有している。
【0038】なお、レーザ光発生装置10においては、
波長変換部13に配設する入射ミラー40や共振器ミラ
ー41,42,43の数に限定されるものではなく、必
要に応じて適宜配設すればよい。また、ハーフミラーや
ミラーに限定されず、例えば、コーナーキューブなどの
各種プリズムを配設するとしてもよい。
【0039】また、レーザ光発生装置10においては、
波長変換結晶44に入射する第1のレーザ光の出力が十
分に大きい場合には、上述したように波長変換部13を
外部共振器として構成せずに、第1のレーザ光の光路上
に波長変換結晶44を配設するだけで第2のレーザ光を
発生するとしてもよい。ただし、本発明のように、第1
のレーザ光が連続光である場合には、一般的に波長変換
効率を向上させることが困難であるため、この第1のレ
ーザ光を繰り返し波長変換結晶44に入射させる構成と
することが望ましい。
【0040】なお、このように、波長変換部13内でレ
ーザ光を巡回させる構成とする場合には、巡回した後の
レーザ光の位相を常に同じにするために、例えば、PZ
Tやボイスコイルモータなどの駆動手段を備えるミラー
を用いるなどして、FMサイドバンド法などのロッキン
グ手法を組み合わせることにより、波長変換部13内に
おける周回光路長が、レーザ光の波長の整数倍となるよ
うに調整することが有効である。
【0041】また、波長変換部13は、図1に示すよう
にレーザ発振器11の外部共振器として構成せずに、レ
ーザ発振器11の内部に波長変換結晶44を備えるなど
して、このレーザ発振器11と一体に構成してもよい。
【0042】第2の共振器14は、波長変換部13から
出力された第3のレーザ光の光路上に配設されてなる入
射ミラー50と、複数の共振器ミラー51,52,53
とを備える。また、共振器ミラー52,53の間には非
線形光学結晶15が配設されている。そして、第2の共
振器14では、入射ミラー50を通して第3のレーザ光
が入射されるとともに、この第3のレーザ光を共振器ミ
ラー51,52,53及びハーフミラー50で反射して
共振させながら、繰り返し非線形光学結晶15に入射さ
せるように構成されている。
【0043】なお、レーザ光発生装置10においては、
第2の共振器14に配設する入射ミラー50や共振器ミ
ラー51,52,53の数に限定されるものではなく、
必要に応じて適宜配設すればよい。また、ハーフミラー
やミラーに限定されず、例えば、コーナーキューブなど
の各種プリズムを配設するとしてもよい。
【0044】また、レーザ光発生装置10においては、
第2の共振器14の空間モード及び縦モードと、入射さ
れる第3のレーザ光の縦横モードとが、互いにほぼ合致
する場合に、この第3のレーザ光を、第2の共振器14
内で増倍させながら巡回させることができる。このと
き、入射ミラー50又は共振器ミラー51,52,53
のうちの少なくともいずれかに駆動手段を備えて、上述
と同様に、ロッキング手法を用いて共振を持続させると
してもよい。
【0045】非線形光学結晶15は、第1の共振器12
内における第2のレーザ光の光路上で、且つ、第2の共
振器14内における第3のレーザ光の光路上となる位置
に配設されており、第2のレーザ光と第3のレーザ光と
を和周波混合して、波長が185nm以上200nm以
下の第4のレーザ光を出力する。
【0046】この非線形光学結晶15は、第2のレーザ
光と第3のレーザ光とがブリュースター角で入射される
ことが望ましい。また、非線形光学結晶15としては、
例えば、BBO(ベータ硼酸バリウム:β−BaB
24)結晶を用いることができる。このとき、例えば、
BBO結晶のc軸に対して65°以上の角度で位相整合
をとることができる。
【0047】本発明に係るレーザ光発生装置10では、
非線形光学結晶15に入射される第2のレーザ光と第3
のレーザ光とが連続光であることから、第4のレーザ光
を連続光で得ることができる。したがって、185nm
〜200nm程度の波長域で連続発光するレーザ光を得
ることができる。
【0048】また、レーザ光発生装置10においては、
上述したように、非線形光学結晶15が、第2のレーザ
光を共振させる第1の共振器12と、第3のレーザ光を
共振させる第2の共振器14との共有部分に配設されて
いる。このように、非線形光学結晶15を第1及び第2
の共振器12,14の共有部分に配設することにより、
第2のレーザ光及び第3のレーザ光を高強度で非線形光
学結晶15に入射することができ、波長変換効率を大幅
に向上させることができる。
【0049】次に、本発明を適用した第2の実施の形態
として、図2に示すようなレーザ光発生装置60につい
て説明する。なお、レーザ光発生装置60は、要部の構
成が上述したレーザ光発生装置10と同等であるため、
以下の説明においては、このレーザ光発生装置10の構
成と同一又は同等の部位についての説明は省略し、図2
において同一の符号を付すこととする。
【0050】レーザ光発生装置60は、図2に示すよう
に、レーザ発振器11から出力された第1のレーザ光
を、モードマッチング手段としてのレンズ22を介して
波長変換部13のみに入射させる構成とされている。そ
して、この波長変換部13から出力されるレーザ光の光
路上に波長分離ミラー23が配設されており、波長が2
50nm以上275nm以下である第3のレーザ光が波
長分離ミラー23により反射されるとともに、この波長
域以外のレーザ光が波長分離ミラー23を透過するよう
に構成されている。ここで、波長分離ミラー23を透過
するレーザ光は、波長変換部13で第3のレーザ光の波
長に変換されなかったレーザ光、すなわちレーザ発振器
11から出力された第1のレーザ光であり、波長が50
0nm以上550nm以下の連続光である。
【0051】そして、波長分離ミラー23により反射さ
れた第3のレーザ光が、レンズ24を介して第2の共振
器14に入射されるとともに、波長分離ミラー23を透
過した第1のレーザ光が、ミラー61とレンズ21とを
介して第2の共振器12に入射されるように構成されて
いる。なお、ミラー61の反射面をレンズ21に相当す
る曲面とすれば、レンズ21を不要とすることができ
る。
【0052】以上のように、本発明では、第1のレーザ
光を波長変換部13にのみ入射させるとともに、この波
長変換部13を通過したレーザ光を波長選択して分離
し、分離後の第1のレーザ光と第3のレーザ光とをそれ
ぞれ第1の共振器12と第2の共振器14とに入射させ
る構成としてもよい。
【0053】次に、本発明を適用した第3の実施の形態
として、図3に示すようなレーザ光発生装置70につい
て説明する。なお、レーザ光発生装置70は、要部の構
成が上述したレーザ光発生装置10と同等であるため、
以下の説明においては、このレーザ光発生装置10の構
成と同一又は同等の部位についての説明は省略し、図2
において同一の符号を付すこととする。
【0054】レーザ光発生装置70は、図3に示すよう
に、レーザ発振器11から出力された第1のレーザ光
を、モードマッチング手段としてのレンズ22を介して
波長変換部13のみに入射させる構成とされている。そ
して、波長変換部13に入射した第1のレーザ光のうち
の一部を、例えば入射ミラー40などから反射させて外
部に導き、ミラー71及びレンズ21を介して第1の共
振器12に入射する構成とされている。なお、ミラー7
1の反射面をレンズ21に相当する曲面とすれば、レン
ズ21を不要とすることができる。
【0055】以上のように、ハーフミラー40において
波長変換部13に入射した第1のレーザ光のうちの一部
を反射して外部に導くとともに、一部を透過させるため
には、例えば、インピーダンスマッチングと称される共
振器への結合係数を制御することによって容易に行うこ
とが可能である。
【0056】次に、本発明を適用した第4の実施の形態
として、図4に示すようなレーザ光発生装置80につい
て説明する。なお、レーザ光発生装置80は、要部の構
成が上述したレーザ光発生装置10と同等であるため、
以下の説明においては、このレーザ光発生装置10の構
成と同一又は同等の部位についての説明は省略し、図2
において同一の符号を付すこととする。
【0057】レーザ光発生装置80は、図4に示すよう
に、レーザ光発振器11から出力された第1のレーザ光
を、ミラー81とレンズ21とを介して第1の共振器1
2のみに入射させる構成とされている。そして、第1の
共振器12に入射された第1のレーザ光を固体レーザ結
晶31を用いて第2のレーザ光の励起光として用いると
ともに、この第1の共振器12に入射された第1のレー
ザ光のうちの一部を、この第1の共振器12内に配設さ
れた共振器ミラー82により透過して、ミラー83及び
レンズ22を介して波長変換部13に入射させる構成と
されている。なお、ミラー81及びミラー83の反射面
をそれぞれレンズ21、レンズ22に相当する曲面とす
ることにより、レンズ21及びレンズ22を不要とする
ことも可能である。
【0058】以上のように、共振器ミラー82において
波長変換部13に入射した第1のレーザ光のうちの大部
分を透過して外部に導くためには、共振器ミラー82に
波長分離機能を持たせることによって容易に行うことが
できる。
【0059】次に、本発明を適用した第5の実施の形態
として、図5に示すようなレーザ光発生装置90につい
て説明する。なお、レーザ光発生装置90は、要部の構
成がレーザ光発生装置10の構成と同等であるため、以
下の説明においては、このレーザ光発生装置10の構成
と同一又は同等の部位についての説明は省略し、図5に
おいて同一の符号を付すこととする。
【0060】レーザ光発生装置90は、図5に示すよう
に、第1の共振器12から出力された第2のレーザ光
を、ミラー91及びミラー92を介して第3の共振器9
3に入射させる構成とされている。第3の共振器93
は、第2のレーザ光の光路上に、入射ミラー94と、複
数の共振器ミラー95,96,97とが配設されてな
る。そして、レーザ光発生装置90では、第2のレーザ
光を第3の共振器93内で増倍させながら巡回させる。
【0061】また、レーザ光発生装置90では、非線形
光学結晶15が第1の共振器12の内部ではなく、第2
の共振器14内における第3のレーザ光の光路上となる
位置で、且つ、第3の共振器93内における第2のレー
ザ光の光路上となる位置に配設されている。
【0062】以上のように、レーザ光発生装置90で
は、第1の実施の形態で示したレーザ光発生装置10と
比較して、共振器が増加しているために構造が複雑とな
ってしまっているものの、第1の共振器12を固体レー
ザ結晶31を用いた波長変換のみに専ら用いることがで
きるという利点がある。これにより、第1の共振器12
の固体レーザ結晶31における熱的な外乱を排除するこ
とができ、特に、第2のレーザ光を単一周波数で発振さ
せる場合に、周波数の安定化を図ることが容易となる。
【0063】また、レーザ光発生装置90において、第
3の共振器93は、第1の共振器12に対する外部共振
器として機能していることから、第2のレーザ光発生部
としての機能を有する第1の共振器12は、単一周波数
で第2のレーザ光を発生することが望ましい。第2のレ
ーザ光が単一周波数でなく、マルチモードで発振してい
る場合には、第1の共振器12及び第3の共振器93に
おける光路長が所定の関係を示すように、光路長を調整
することが必要となる。
【0064】次に、本発明を適用した第6の実施の形態
として、図6に示すようなレーザ光発生装置100につ
いて説明する。なお、レーザ光発生装置100は、要部
の構成がレーザ光発生装置10の構成と同等であるた
め、以下の説明においては、このレーザ光発生装置10
の構成と同一又は同等の部位についての説明は省略し、
図6において同一の符号を付すこととする。
【0065】レーザ光発生装置100は、図6に示すよ
うに、レーザ発振器11から出力された第1のレーザ光
を、レンズ22を介して波長変換部13のみに入射させ
るとともに、第1の共振器12において第2のレーザ光
の励起光として用いる第1のレーザ光を、レーザ発振器
11とは別に設けたレーザ発振器101により出力して
いる。そして、このレーザ発振器101と第1の共振器
12とにより、第2のレーザ光を発生する第2のレーザ
光発生部としての機能を実現している。
【0066】この第6の実施の形態においては、上述し
た第1の実施の形態における場合のように、レーザ発振
器11から出力された第1のレーザ光を第2のレーザ光
を発生するための励起光として用いるとせずに、第2の
レーザ光発生部を第1のレーザ光を発生する第1のレー
ザ光発生部とは別に構成されていることにより、単一周
波数で連続発光する第4のレーザ光を高出力で得ること
が容易となる。
【0067】具体的には、波長変換部13に入射する第
1のレーザ光を出力するレーザ共振器11として単一周
波数で発振するレーザ発振器を用い、第2のレーザ光の
励起光として用いる第1のレーザ光を出力するレーザ発
振器101としてマルチモードで発振するレーザ発振器
を用いることができる。一般に、マルチモードで発振す
るレーザ発振器により数W程度の高出力を得ることは容
易であるため、レーザ光発生装置100のように、別々
のレーザ発振器を用いて機能を分散させることにより、
低コストでエネルギー効率よく高出力を得ることが可能
となる。
【0068】また、この第6の実施の形態においては、
レーザ発振器101として、波長が650nm以上90
0nm以下の連続光である第2のレーザ光を出力する半
導体レーザ素子を用いるとしてもよい。この場合には、
固体レーザ結晶31を不要とすることができる。
【0069】ところで、本発明においては、最終的な出
力光となる第4のレーザ光を単一周波数で得るかマルチ
モードで得るかに応じて、適宜、各部の構成を決定する
ことができる。例えば、第4のレーザ光を単一周波数で
得るとする場合には、非線形光学結晶15で和周波混合
する第2のレーザ光と第3のレーザ光との両方が単一周
波数であることが望ましい。この場合には、第3のレー
ザ光の励起光となる第1のレーザ光も単一周波数で発振
していることが望ましい。また、第2のレーザ光を単一
周波数とするためには、例えば、インジェクションロッ
キング、複合共振器、エタロンの他、上述で波長選択手
段として示したような各種光学素子を用いることで実現
することができる。
【0070】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明に係るレ
ーザ光発生装置は、第1のレーザ光発生部から発生した
第1のレーザ光を波長変換して得られた第3のレーザ光
と、第2のレーザ光発生部から発生した第2のレーザ光
とを非線形光学結晶により和周波混合することにより、
波長が185nm以上200nm以下の第4のレーザ光
を得ている。すなわち、第2のレーザ光と第3のレーザ
光とが連続光であることから、第4のレーザ光を連続光
で得ることができる。また、第1のレーザ光発生部及び
第2のレーザ光発生部としては、例えば半導体レーザ素
子などの固体レーザにより励起されたレーザ光の2次高
調波として、第1のレーザ光を得ることができることか
ら、本発明に係るレーザ光発生装置を固体レーザ装置と
することができる。したがって、185nm〜200n
m程度の波長域で連続発光するレーザ光を、小型の装置
でエネルギー効率よく、高い信頼性で安定して得ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したレーザ光発生装置の第1の実
施の形態を示す概略図である。
【図2】本発明を適用したレーザ光発生装置の第2の実
施の形態を示す概略図である。
【図3】本発明を適用したレーザ光発生装置の第3の実
施の形態を示す概略図である。
【図4】本発明を適用したレーザ光発生装置の第4の実
施の形態を示す概略図である。
【図5】本発明を適用したレーザ光発生装置の第5の実
施の形態を示す概略図である。
【図6】本発明を適用したレーザ光発生装置の第6の実
施の形態を示す概略図である。
【符号の説明】
10 レーザ光発生装置、11 レーザ発振器、12
第1の共振器、13波長変換部、14 第2の共振器、
15 非線形光学結晶、31 固体レーザ結晶、44
波長変換結晶

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長が500nm以上550nm以下の
    連続光である第1のレーザ光を固体レーザ媒質又はガラ
    スレーザ媒質により発生する第1のレーザ光発生部と、 波長が650nm以上900nm以下の連続光である第
    2のレーザ光を発生する第2のレーザ光発生部と、 上記第1のレーザ光を波長変換して、波長が250nm
    以上275nm以下の第3のレーザ光を発生する波長変
    換部と、 上記第2のレーザ光と上記第3のレーザ光とを和周波混
    合して、波長が185nm以上200nm以下の第4の
    レーザ光を出力する非線形光学結晶とを備えることを特
    徴とするレーザ光発生装置。
  2. 【請求項2】 上記第2のレーザ光を共振させる第1の
    共振器と、 上記第3のレーザ光を共振させる第2の共振器とを備
    え、 上記非線形光学結晶は、上記第1及び第2の共振器の共
    有部分に配設されていることを特徴とする請求項1記載
    のレーザ光発生装置。
  3. 【請求項3】 所定の波長域のレーザ光を選択する波長
    選択手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の
    レーザ光発生装置。
  4. 【請求項4】 上記第1のレーザ光発生部は、単一周波
    数で上記第1のレーザ光を発生することを特徴とする請
    求項1記載のレーザ光発生装置。
  5. 【請求項5】 上記第1のレーザ光発生部は、半導体レ
    ーザ素子、半導体レーザアレイ、半導体レーザスタック
    のうちの少なくとも1種からなる光源により励起された
    固体レーザ光の2次高調波として、上記第1のレーザ光
    を発生することを特徴とする請求項1記載のレーザ光発
    生装置。
  6. 【請求項6】 上記第1のレーザ光発生部は、Ndイオ
    ン又はYbイオンをドープした固体レーザ媒質又はガラ
    スレーザ媒質を有することを特徴とする請求項1記載の
    レーザ光発生装置。
  7. 【請求項7】 上記第1のレーザ光発生部は、Nd:Y
    AG、Nd:YVO4、Nd:YLF、Yb:YAGの
    うちの少なくとも1種からなる固体レーザ媒質を有する
    ことを特徴とする請求項6記載のレーザ光発生装置。
  8. 【請求項8】 上記第2のレーザ光発生部は、単一周波
    数で上記第2のレーザ光を発生することを特徴とする請
    求項1記載のレーザ光発生装置。
  9. 【請求項9】 上記第2のレーザ光発生部は、波長幅1
    mm以下のマルチモードで発振して上記第2のレーザ光
    を発生することを特徴とする請求項1記載のレーザ光発
    生装置。
  10. 【請求項10】 上記第2のレーザ光発生部は、半導体
    レーザ光、又は半導体レーザ光を増幅したレーザ光であ
    ることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  11. 【請求項11】 上記第2のレーザ光発生部は、Tiイ
    オン又はCrイオンをドープした固体レーザ媒質を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  12. 【請求項12】 上記第2のレーザ光発生部は、Ti:
    Sapphire、Cr:LiSAF、Cr:LiCA
    F、Cr:アレフサンドライトのうちの少なくとも1種
    からなる固体レーザ媒質を有することを特徴とする請求
    項11記載のレーザ光発生装置。
  13. 【請求項13】 上記第2のレーザ光発生部は、固体レ
    ーザ結晶を備え、この固体レーザ結晶に上記第1のレー
    ザ光発生部から発生した第1のレーザ光の一部が励起光
    として入射されることにより上記第2のレーザ光を発生
    することを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装
    置。
  14. 【請求項14】 上記第2のレーザ光発生部は、上記第
    1のレーザ光の分岐比率を調整する比率調整手段を備え
    ていることを特徴とする請求項13記載のレーザ光発生
    装置。
  15. 【請求項15】 波長が500nm以上550nm以下
    の連続光をマルチモードで発振して第5のレーザ光を発
    生する第3のレーザ光発生部を備え、 上記第2のレーザ光発生部は、固体レーザ結晶を備え、
    この固体レーザ結晶に上記第3のレーザ光発生部から発
    生した第5のレーザ光が励起光として入射されることに
    より上記第2のレーザ光を発生することを特徴とする請
    求項1記載のレーザ光発生装置。
  16. 【請求項16】 上記非線形光学結晶に入射する上記第
    2のレーザ光と上記第3のレーザ光とは、共に水平面内
    に偏光していることを特徴とする請求項1記載のレーザ
    光発生装置。
  17. 【請求項17】 上記非線形光学結晶は、上記第2のレ
    ーザ光と上記第3のレーザ光とが略々ブリュースター角
    で入射されることを特徴とする請求項1記載のレーザ光
    発生装置。
  18. 【請求項18】 上記非線形光学結晶は、BBO(ベー
    タ硼酸バリウム:β−BaB24)結晶であることを特
    徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  19. 【請求項19】 上記BBO結晶は、タイプ1の位相整
    合が行われていることを特徴とする請求項18記載のレ
    ーザ光発生装置。
  20. 【請求項20】 上記非線形光学結晶は、上記BBO結
    晶のc軸に対して65°以上の角度で位相整合が行われ
    ていることを特徴とする請求項18記載のレーザ光発生
    装置。
  21. 【請求項21】 上記第4のレーザ光は、上記非線形光
    学結晶から一方向のみに出力されることを特徴とする請
    求項1記載のレーザ光発生装置。
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