JPH11258645A - 波長変換装置 - Google Patents

波長変換装置

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JPH11258645A
JPH11258645A JP10063630A JP6363098A JPH11258645A JP H11258645 A JPH11258645 A JP H11258645A JP 10063630 A JP10063630 A JP 10063630A JP 6363098 A JP6363098 A JP 6363098A JP H11258645 A JPH11258645 A JP H11258645A
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laser
laser light
light
laser oscillator
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Hisashi Masuda
久 増田
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
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    • G02F1/353Frequency conversion, i.e. wherein a light beam is generated with frequency components different from those of the incident light beams
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    • GPHYSICS
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    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
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    • G02F1/35Non-linear optics
    • G02F1/37Non-linear optics for second-harmonic generation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し周波数の高い200nm以下のレー
ザー光を得て合成石英等の硝材に与える損傷を小さく
し、半導体露光装置等の装置寿命を長くすること;有毒
ガスを使用せず、レーザー部品の寿命を長くすること;
高い繰り返し周波数とパルスの安定性とを両立させて半
導体露光装置等のスループットを高めること;全固体の
紫外光源を実現し、信頼性、サイズ、メンテナンス、給
排水設備等の問題を充分に向上させること。 【解決手段】 レーザー発振器1からの波長1.06μ
mのレーザー光2の波長変換により波長532nmの2
次高調波5を得、このレーザー光を更に波長変換して波
長266nmの4次高調波8を得、上記2次高調波5、
又はレーザー発振器1’のレーザー光2’の波長変換に
よる波長536nmのレーザー光5’を用いてチタニウ
ムサファイアレーザー発振器11を発振させて波長約7
00nmのレーザー光を得、このレーザー光と波長26
6nmのレーザー光8とをレーザー発振器11内で非線
形結晶15上にて和周波混合して波長190nm付近の
レーザー光18を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射されるレーザ
ー光の波長を変換して特定波長のレーザー光を発生させ
る波長変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光は、一般に、電波よりも周波
数が高いので情報収容能力が大きく、また、波長が同一
であり位相がそろっているので単色性や指向性に優れ、
通常の光線にみられない干渉性をもっており、さらに、
極めて細く収束できるため、微小な面積にエネルギーを
集中して、局部的、瞬間的に高温、高圧を実現できるな
どの特徴を有しており、通信及び情報関係、計測関係、
加工技術への応用、医学面への応用など、多方面に応用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、半導体装置の
製造に用いる露光装置では、今後193nmのパルスで
発振するフッ化アルゴンレーザーが使用されるものと考
えられている。しかし、フッ化アルゴンレーザーは、繰
り返し周波数を1kHz以上にしてピークパワーを低減
することは難しい。パルス幅を大きくするための努力が
なされているが、現在までのところ達成されていない。
【0004】このため、ソラリゼーション、コンパクシ
ョン等の透過率低下や、局所的光路差の発生による収差
の発生を防止するために、露光装置で使用される合成石
英上での光強度、光エネルギー密度を一定値以下にして
使用する必要がある。この結果、パルスエネルギーの安
定化等、レーザーに求められる性能が極めて厳しくなっ
たり、フォトレジストの感度の向上が必要になる。ま
た、光密度の均一化を行うには、一定数のパルスを照射
する必要があるため、スループットの向上が難しくな
る。
【0005】また、フッ化アルゴンレーザーでは、頻繁
に交換が必要な有毒ガスを扱い、レーザーを構成する高
価な各ユニットの寿命も短いので、メンテナンスコスト
が高くなってしまう。
【0006】一方、文献「D. J. Berkland et al, Appl
ied Optics, Vol.36, p4159,1997」には、水銀イオンの
レーザートラップを目的として、連続波の194nmの
紫外光を発生させる技術が述べられている。即ち、この
文献では、アルゴンイオンレーザー(波長515nm)
の2次高調波(波長257nm)と、792nmの増幅
された半導体レーザー光をBBO(ベータ硼酸バリウ
ム:β−BaB2 4 )結晶に入射して、194nmの
和周波を2mW程度発生させている。この場合、BBO
結晶は、257nm光の外部共振器と、792nm光の
外部共振器の両方の共有位置に置かれるように配置され
るが、これは、プリュースター角にカットされたBBO
結晶の分散による屈折角の差を利用して、2つの外部共
振器の光路を空間的に分離したものである。
【0007】しかしながら、この公知技術では、アルゴ
ンレーザーを用いるために上記した欠点を回避できない
と共に、外部共振器を用いるために装置が大型化し、ま
たミラー等の表面への不純物の付着等により反射率や透
過率が低下し、機構部品の位置ずれにより出力が不安定
化し易い。しかも、和周波発生段階だけで2波長で同時
に外部共振器のロッキングをかける回路や、アクチュエ
ータを備える必要があり、共振器に光を導入する上で共
振器光路長を厳密に合わせ込むための装備が不可欠とな
る。
【0008】なお、フッ化アルゴンレーザーに代えて、
繰り返し周波数の高い固体レーザーの高調波を用いれ
ば、合成石英等の損傷、コストの問題は軽減されるが、
得られる波長がフッ化アルゴンレーザーと異なるため、
先行するフッ化アルゴンレーザーと互換性がとれない欠
点がある。
【0009】本発明の目的は、上述した欠点を解消し、
繰り返し周波数の高い200nm以下のレーザー光を得
て合成石英等の硝材に与える損傷を小さくし、半導体露
光装置等の装置寿命を長くすること;有毒ガスを使用せ
ず、レーザー部品の寿命を長くすること;高い繰り返し
周波数とパルスの安定性とを両立させて半導体露光装置
等のスループットを高めること;全固体の紫外光源を実
現し、信頼性、サイズ、メンテナンス、給排水設備等の
問題を充分に向上させること;がそれぞれ可能な波長変
換装置(特にレーザー光発生装置)を提供することにあ
る。また、こうした装置を利用したシステムの評価用
に、同じ波長のレーザー光源を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、第一の
波長(特に1μm以上、1.1μm以下)のレーザー光
を発生する第一のレーザー発振器と、前記第一のレーザ
ー発振器からの前記第一の波長のレーザー光を波長変換
して、前記第一の波長より短い第二の波長(特に500
nm以上、550nm以下)のレーザー光を発生する波
長変換部と、前記第二の波長のレーザー光を波長変換し
て、前記第二の波長より短い第三の波長(特に250n
m以上、275nm以下)のレーザー光を発生する波長
変換部と、500nm以上、550nm以下の波長のレ
ーザー光を入射させて、前記第一の波長より短くかつ前
記第二の波長より長い第四の波長(特に650nm以
上、785nm以下)で発振する第二のレーザー発振器
と、前記第三の波長のレーザー光と前記第四の波長のレ
ーザー光とを前記第二のレーザー発振器内で和周波混合
して、前記第三の波長より短い第五の波長(特に190
nm以上、200nm以下)のレーザー光を発生する波
長変換部とを有する波長変換装置に係るものである。
【0011】本発明の波長変換装置によれば、前記第一
のレーザー発振器からの前記第一の波長のレーザー光の
波長変換により前記第二の波長のレーザー光(第2高調
波)を得、このレーザー光を更に波長変換して前記第三
の波長のレーザー光(第4高調波)を得、たとえば、前
記第二の波長のレーザー光を用いて前記第二のレーザー
発振器を発振させて前記第四の波長のレーザー光を得、
この第四の波長のレーザー光と前記第三の波長のレーザ
ー光とを前記第二のレーザー発振器内で和周波混合して
前記第五の波長のレーザー光を得ているので、次の
(1)〜(4)の顕著な効果を奏することができる。第
二のレーザーの励起用には他の光源を利用することも可
能である。
【0012】(1)繰り返し周波数の高い前記第五の波
長(特に200nm以下)のレーザー光を得ることがで
き、またそれによって合成石英等の硝材に与える損傷を
小さくし、半導体露光装置等の装置寿命を長くすること
ができる。 (2)前記第一のレーザー発振器として赤外の固体レー
ザーを使用することができるため、フッ化アルゴンレー
ザーの如き有毒ガスを使用しないですみ、レーザー部品
の寿命を長くすることができる。 (3)前記第三の波長のレーザー光と前記第四の波長の
レーザー光とを前記第二のレーザー発振器内で(即ち、
内部共振器として)和周波混合しているので、高い繰り
返し周波数と、パルスの安定性とが両立しやすく、半導
体露光装置等のスループットを高めることができる。 (4)外部共振器を用いず、また和周波発生において1
波長のみ(自動的に)共振させることにより、外部共振
器の場合のようなロッキング及びアクチュエータは不要
となり、波長制御のアクチュエータは使用することはあ
っても、共振器に光を導入する目的で共振器光路長を厳
密に合わせるための装備は不要となる。従って、全固体
の紫外光源を実現し、信頼性、サイズ、メンテナンス、
給排水設備等の問題を充分に向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の波長変換装置において
は、前記第一のレーザー発振器から出力されるレーザー
光の4次高調波である前記第三の波長の光パルスと、前
記第二のレーザー発振器から得られる前記第四の波長の
光パルスとが、和周波混合により前記第五の波長のレー
ザー光を発生する前記波長変換部の非線形光学結晶中
で、空間的及び時間的に充分重なる状態に保持されてよ
い。
【0014】或いは、前記第一のレーザー発振器から出
力されるレーザー光の4次高調波である前記第三の波長
の光パルスと、前記第二のレーザー発振器から得られる
前記第四の波長の光パルスとが、前記第三の波長の光パ
ルスと前記第四の波長の光パルスの間の光路差による遅
延、又はQスイッチレーザーのトリガーの遅延を利用し
て、和周波混合により前記第五の波長のレーザー光を発
生する前記波長変換部の非線形光学結晶中で、空間的及
び時間的に充分重なる状態に保持されるように、帰還回
路が用いられてよい。
【0015】また、前記第一のレーザー発振器はQスイ
ッチレーザー、例えばインジェクションシードされたQ
スイッチレーザーであってよい。
【0016】また、前記第一のレーザー発振器はQスイ
ッチレーザーであり、かつ、前記第二のレーザー発振器
は連続波で励起されるものであってよい。
【0017】また、前記第二のレーザー発振器は連続波
発振するものであり、或いは前記第一のレーザー発振器
及び第二のレーザー発振器は、共に連続波レーザーであ
り、例えば前記第一のレーザー発振器及び第二のレーザ
ー発振器は、共に単一周波数で発振する連続波レーザー
であってよい。
【0018】また、前記第二のレーザー発振器は、注入
出力が可変式であってよい注入用レーザー(マスターレ
ーザー)を用いてインジェクションロッキング又はイン
ジェクションシーディングされてよい。
【0019】前記和周波混合で得られる前記第五の波長
は、フッ化アルゴンの中心波長である193.3±0.
2nmであり、また、前記第五の波長の出力光の波長幅
が20pm(ピコメートル)以下であることが望まし
く、0.05pm(ピコメートル)以上、1pm(ピコ
メートル)以下であるのが更に望ましい。
【0020】また、前記第二のレーザー発振器内に、波
長選択手段を有するのがよい。
【0021】本発明に用いる前記第一のレーザー発振器
は、ネオジミウムイオン又はイットリビウムイオンをは
じめとする希土類イオンを含む固体のレーザー媒質を有
するのがよく、例えば1064nmで発振するNd:Y
AG、Nd:YVO4 、Nd:YLF、Nd:Glas
s、Yb:YAGのいずれかの媒質を有していてよい。
そして、前記第一のレーザー発振器は、ネオジミウムイ
オンを含む固体のレーザー媒質を半導体レーザーで励起
するものであってよい。
【0022】また、前記第二のレーザー発振器は、前記
第一のレーザー発振器から出力されるレーザー光を波長
変換して得られた500nm以上、550nm以下の前
記第二の波長のレーザー光を照射して励起されることが
できる。
【0023】前記第二のレーザー発振器は、チタンイオ
ン又はクロムイオンを含むレーザー媒質を有するのがよ
く、例えばチタンサファイア結晶、Cr:LiSAF、
Cr:LiCAF又はアレクサンドライト結晶を有して
いてよい。
【0024】また、前記第二のレーザー発振器は、光パ
ラメトリック過程に用いる非線形光学結晶を有するのが
よい。また、前記第二の波長のレーザー光は、前記第一
のレーザー発振器で発振するレーザー光の2次高調波で
あり、前記第三の波長のレーザー光は、前記第一のレー
ザー発振器で発振するレーザー光の4次高調波であるの
がよい。
【0025】また、前記第二の波長のレーザー光を入射
して前記第三の波長のレーザー光を出力する前記波長変
換部は、BBO(ベータ硼酸バリウム:β−BaB2
4 )結晶を少なくとも1つ有し、前記第三の波長のレー
ザー光と前記第四の波長のレーザー光を入射して前記第
五の波長のレーザー光を出力する前記波長変換部は、B
BO(ベータ硼酸バリウム:β−BaB2 4 )結晶を
少なくとも1つ有するのがよい。
【0026】また、前記第五の波長のレーザー光を出力
する前記波長変換部は、ブリュースター角又はほぼブリ
ュースター角でレーザー光を入射する非線形光学結晶を
少なくとも1つ有するのがよい。
【0027】また、前記第二のレーザー発振器内に、少
なくとも1つのBBO(ベータ硼酸バリウム:β−Ba
2 4 )結晶又は少なくとも1つのCLBO(CsL
iB6 10)結晶を有するのがよく、例えば前記BBO
結晶のc軸に対して70度以上、77度以下の角度で位
相整合をとることができる。
【0028】また、前記第二のレーザー発振器内に、チ
タンサファイア結晶とベータ硼酸バリウム結晶を共に有
するのがよい。
【0029】なお、本発明の波長変換装置は、例えば、
半導体露光装置用(ステッパ)の波長変換装置、光ディ
スク装置、光ディスク原盤作成装置、半導体検査装置、
レーザープリンタなどの光エレクトロニクス分野におけ
るレーザー光波長変換装置として利用可能である。
【0030】次に、本発明の好ましい実施の形態を図面
について説明する。
【0031】図1は、本発明の第1の実施の形態による
レーザー光発生装置を示すものである。
【0032】本実施の形態によるレーザー光発生装置
は、例えば、一般に市販されている1台のNd:YAG
レーザー発振器から出力される1064nmの赤外光か
ら2次高調波を発生し、これを用いて4次高調波を発生
し、変換されない2次高調波をチタニウムサファイアレ
ーザー励起に用いている。さらに、4次高調波をチタニ
ウムサファイアレーザーの共振器中に配置したBBO結
晶に入射して、チタニウムサファイアレーザー光の強い
共振器内強度を利用して、効率のよい193nm付近の
紫外光を発生するものである。ここでは、1台の市販の
レーザーから目的の紫外光を有効に発生させることがで
きるので、コスト、効率の点で有利である。Nd:YA
G−Qスイッチパルスレーザーを用いた例について述べ
るが、パルスの時間タイミングの部分を除き、連続波レ
ーザーについても同様の構成が可能であり、また、N
d:YAGレーザー以外のレーザーや、BBO結晶に限
らず、他の非線形光学結晶にも適用可能である。
【0033】図1に示すレーザー光発生装置の構成につ
いて説明する。図中の1は、1.06μm(1060n
m)で発振するQスイッチNd:YAGレーザーであ
り、このレーザーからの出射光2が、光学レンズ17を
通して波長変換部3に導かれ、ここで4で示されたLB
O(LiB3 5 )等の非線形光学結晶により波長53
2nmの2次高調波5に変換される。
【0034】さらに、この出力光は、必要に応じて、ダ
イクロイックミラー10’で基本波(1.06μm)が
分離された後、波長変換部6で例えばBBO等の非線形
光学結晶7を用いて266nmの4次高調波8に変換さ
れる。現在、平均5〜10ワットのNd:YAGレーザ
ーから、1ワット以上の平均出力を有する4次高調波を
得た報告が多数あり、今後は10ワット以上得られるも
のと期待される。
【0035】2次高調波5の一部は4次高調波8に変換
されるが、一部9は変換されない。これらは、偏光子ま
たはダイクロイックミラー10により分離される。この
2次高調波9を用いてチタニウムサファイアレーザー1
1を励起する。
【0036】12はチタニウムサファイア結晶であり、
図2で示される吸収、発光特性を有する(W. Koechner,
“Solid State Laser Engineering ”, 2nd.Ed,Springe
r Verlag, (1988)参照)。グレーティング、プリズム、
エタロン、インジェクションシーディング等の適当な波
長選択手段13によって、およそ700nmで発振でき
るようになっている。共振器(レーザー)を形成するミ
ラー14としてこの波長(およそ700nm)において
高反射率を有するものを用いれば、チタニウムサファイ
アレーザー11は効率よく発振して、内部パワーは極め
て大きくなる。
【0037】この共振器11中において、ミラー10、
14等により4次高調波8を導き、BBO等の非線形光
学結晶15上で(パルスの場合はタイミングが合うよう
に時間を調整して)和周波16を発生させることによ
り、190nm付近の紫外光18を効率よく発生させる
ことが可能になる。パルスのタイミングを合わせるため
には、簡単な例として、ミラー10とBBO結晶15の
間にミラー(図示せず)を入れて光路長を長くすること
や、チタニウムサファイアレーザー11の立ち上がり時
間を短くすること等が考えられる。安定化のためには、
後述するように、2台のレーザーのスイッチのタイミン
グをトリガーパルスの時間遅延で合わせる方法も有効で
ある。
【0038】図1の例では、非線形光学結晶15がブリ
ュースターカットされており、入射光の表面反射を防止
すると同時に、分散特性により、2つの波長の入射光の
合波と、チタニウムサファイアレーザーの発振波長選択
とを同時に行うことが可能である。
【0039】元になるレーザー1として、連続波のN
d:YAGレーザー(1064nm)又は連続波のN
d:YAGの2次高調波レーザー(通常532nm)を
用いる場合は、波長変換部には外部共振器を用いた波長
変換の手法を用いることにより変換効率を高くすること
も可能である。また、和周波発生段階で、BBO結晶1
5の端面をブリュースターカットにして、複数の波長の
光を合波、分光している。但し、ダイクロイックミラ
ー、グレーティングやプリズムを使用して同様の目的を
達成することも可能であり、図1で示された構成に限ら
れるものではない。また、応用分野によっては、波長、
波長幅等に制限が設けられることがあり、こうした場
合、元になるレーザーとして、単一周波数レーザーやそ
の増幅されたレーザー、インジェクションシードされた
Qスイッチレーザーや、インジェクションロックされた
単一周波数レーザーを用いる必要もある。
【0040】図3は、本発明の第2の実施の形態による
レーザー光発生装置を示すものである。
【0041】本実施の形態によるレーザー発生装置は、
例えば、2台のQスイッチレーザーを用いて、190n
m付近の紫外光を発生する装置である。図中の20はパ
ルスジェネレータ等のトリガーパルス発生装置であり、
20から発生したトリガーパルスは2方向に出力され
る。さらに、2台のQスイッチに入力されるRF信号を
共通化することで、2台のQスイッチパルスの立上り時
間のばらつきを低減することも可能である。
【0042】即ち、ケーブル23を経由してNd:YA
GレーザーからなるQスイッチレーザー1’の外部トリ
ガー入力となり、一方、Qスイッチレーザー1に向かう
トリガーパルスは、遅延発生器21により時間遅れを生
じた後にケーブル22を経由してQスイッチレーザー1
のトリガー入力になる。トリガーパルス発生装置20は
Qスイッチレーザー1’に内蔵の装置であってもよく、
その出力を遅延発生器21により遅延を与えてQスイッ
チレーザー1に入力してもよい。いずれの方法によって
も、Qスイッチレーザー1は、Qスイッチレーザー1’
のトリガー出力、もしくは、Qスイッチレーザー1’に
与えられるトリガーパルスに一定の遅延(又は進み)を
与えてトリガーされたQスイッチパルスを出力する。
【0043】Qスイッチレーザー1’の出力光2’は、
波長変換部3’に配置された非線形光学結晶(LBO)
等の波長変換素子4’により2次高調波5’に変換され
る。2次高調波5’は、必要に応じてダイクロイックミ
ラー10”によって基本波(1.06μm)を分離され
た後、複数のミラー14とチタニウムサファイア結晶1
2とにより構成されるチタニウムサファイアレーザー1
1の励起に使用される。チタニウムサファイアレーザー
11は、励起パルスが入力後、条件によって変化する立
ち上がり時間経過後にパルス発振を開始する。
【0044】他方、Qスイッチレーザー1の出力は、波
長変換部3に配置された非線形光学結晶等の波長変換素
子4により2次高調波5に変換される。
【0045】2次高調波5は、必要に応じて、ダイクロ
イックミラー10’によって基本波(1.06μm)が
分離された後、続く波長変換部6に配置されたBBOを
はじめとする非線形光学素子等の波長変換素子7により
4次高調波8に変換される。ダイクロイックミラー10
は、必要に応じて、4次高調波を選択的に反射する機能
をもつように設定する。
【0046】ここで、チタニウムサファイアレーザー1
2は平行平面により構成されているが、両面がブリュー
スターカットされているものでもよい。図3では、BB
O等の波長変換素子15がブリュースターカットされて
いて、波長の異なる光の合波・分離機能を有している
が、平行平面の波長変換素子15とプリズム、ダイクロ
イックミラー、グレーティング等の素子の組み合わせで
も代用可能である。
【0047】波長変換部15で効率よく和周波混合を起
こし、所望の短波長光18を得るためには、和周波発生
出力は、4次高調波8の強度とチタニウムサファイアレ
ーザー12の共振器11内のパルス強度との積にほぼ比
例するから、この波長変換部15に到達するパルスの時
刻がほぼ同一でなければならない。
【0048】遅延発生器21による遅延量をτ、トリガ
ーのケーブル伝送時間差(1に対する1’の遅れ)をτ
0、2台のレーザー1、1’の立ち上がり時間の差(1
に対する1’の遅れ)をτ1、パルス発生から波長変換
部15までの光の伝搬距離の差による時間差(1に対す
る1’の遅れ)をτ2、チタニウムサファイアレーザー
11の立ち上がり時間をτ3とすると、4次高調波8の
パルスの波長変換部15への到達からτ0+τ1+τ2
+τ3−τ後に、チタニウムサファイアレーザー11が
立ち上がって波長変換部15上に到達する。
【0049】Qスイッチパルス幅の典型的な値Δtは5
ナノ秒から100ナノ秒であり、 |τ0+τ1+τ2+τ3−τ|>Δt の場合、2つのパルスの通過時刻がずれるので効率が低
下する。しかし、(τ0+τ1+τ2+τ3−τ)が0
に近いとき、2つのパルスの重なりが大きくなって、波
長変換部15における変換効率を大きくできる。
【0050】従って、τ0=τ−τ1−τ2−τ3とな
るようにトリガーパルスにケーブル遅延を与えるか、光
路差をτ2=τ−τ0−τ1−τ3となるようにとって
もよく、組み合わせによってさらに複数のアプローチが
ある。しかし、一度レーザーを組み立ててしまうと、τ
0、τ1、τ2を変化させるよりも、遅延発生器21の
遅延量τを電気的に制御する方が容易なことが多い。即
ち、 τ=τ0+τ1+τ2+τ3 となるように、τ(通常>0)を設定すればよい。
【0051】さらに、出力光18が最大位置で安定にな
るように、位相遅延量τに小さな振動を与える等の方法
により極性付き誤差信号を発生させ、これにより遅延量
τを常に合わせ込む帰還回路を設定すると、安定に出力
光18を大きくとることが可能になる。
【0052】このほか、チタニウムサファイアレーザー
11に、所望の波長で発振する低出力のレーザーを用い
てインジェクションシーディングを行うことにより、τ
3を小さくしたり、シードレーザーの光量や周波数を変
化させることにより、安定に出力18を大きくとること
が可能になる。
【0053】なお、図1及び図3の例では、チタニウム
サファイアレーザー共振器11として定在波型共振器を
挙げられるが、リング型共振器にすることも可能であ
る。特に、一方向に進行するリング型共振器を用いれ
ば、安定性、効率上昇にも効果があると期待される。ま
た、レーザー、波長変換で使用される非線形光学結晶等
も、上述した例以外にも様々な選択が可能である。
【0054】以上に説明した本発明の各実施の形態によ
るレーザー光発生装置はいずれも、レーザー発振器1か
らの波長1.06μmのレーザー光2の波長変換により
波長532nmの2次高調波5を得、このレーザー光を
更に波長変換して波長266nmの4次高調波8を得、
上記2次高調波5、又はレーザー発振器1’のレーザー
光2’の波長変換による波長536nmのレーザー光
5’を用いてチタニウムサファイアレーザー発振器11
を発振させて波長約700nmのレーザー光を得、この
レーザー光と波長266nmのレーザー光8とをレーザ
ー発振器11内で非線形結晶15上にて和周波混合して
波長190nm付近のレーザー光18を得ているので、
次の(1)〜(4)の顕著な効果を奏することができ
る。
【0055】(1)繰り返し周波数の高い200nm以
下のレーザー光18を得ることができ、またそれによっ
て合成石英等の硝材に与える損傷を小さくし、半導体露
光装置等の装置寿命を長くすることができる。 (2)レーザー発振器として赤外の固体レーザーを使用
することができるため、フッ化アルゴンレーザーの如き
有毒ガスを使用しないですみ、レーザー部品の寿命を長
くすることができる。 (3)波長266nmのレーザー光8と波長700nm
のレーザー光とをレーザー発振器11内で(即ち、内部
共振器として)和周波混合しているので、高い繰り返し
周波数と、パルスの安定性とが両立しやすく、半導体露
光装置等のスループットを高めることができる。 (4)外部共振器を用いず、また和周波発生において1
波長のみ(自動的に)共振させることにより、外部共振
器の場合のようなロッキング及びアクチュエータは不要
となり、波長制御のアクチュエータは使用することはあ
っても、共振器に光を導入する目的で共振器光路長を厳
密に合わせるための装備は不要となる。従って、全固体
の紫外光源を実現し、信頼性、サイズ、メンテナンス、
給排水設備等の問題を充分に向上させることができる。
【0056】次に、上記した波長変換素子について具体
的な構成物質や物性上の数値を挙げて説明する。
【0057】レーザーとして1064nmで発振するN
d:YAGレーザー、700nm付近で発振するレーザ
ーとしてチタニウムサファイアレーザー、非線形光学結
晶としてLBO(LiB3 5 )を2次高調波発生に、
BBO(β−BaB2 4 )を4次高調波発生に利用す
る場合について説明する。
【0058】LBOを用いてNd;YAGレーザーの2
次高調波を効率よく発生する手法として、常温でタイプ
1の位相整合をとる方法もあるが、ウォークオフの影響
で変換効率がやや低くなったり、出力ビームのビーム形
状の対称性が下がる等の短所がある。
【0059】これを防ぐ方法としては、LBO結晶をお
よそ150℃に加熱して保ち、タイプ1の位相整合をと
る方法が知られている(図4参照)。この方法の場合、
ウォークオフの影響を小さくして(なくして)効率の良
い波長変換が可能であり、出力ビームも入射ビームの対
称性をほぼ保存する。
【0060】LBOの屈折率の波長分散は、例えば文献
「K. Kato, JQE QE-30, No.12, p2950(1994)」に紹介さ
れている。この文献を元に、波長1064nmのb軸偏
光屈折率と、532nmのc軸偏光屈折率を計算する
と、 nb(1064)=nc(532)=1.6053(@
約150℃) となる。
【0061】ここで、軸方向の選び方は、1064nm
において屈折率の小さい方から、a軸、c軸、b軸とな
るように選択した。この方向の位相整合の場合、文献
「Handbook of Nonlinear Optical Crystals, V. G. Dm
itriev et. al., eds., Springer-Verlag,(1991)」を参
照すると、2次の非線形光学定数deff の絶対値はおよ
そ0.85×10-12 m/Vの値を有するとされる。図
3の例では、温度を約150℃に保つオーブン等の装置
を簡単のため省略している。
【0062】効率を最大にするには、結晶内でのビーム
直径を選ぶ必要がある。これは、文献「J. D. Boyd and
D. A. Kleinman, J. Appl. Phys, vol.39, p3597, (19
68),及び、USP−3530301」に詳しい。図3の
例では、これら文献中でB=0の場合(ウォークオフ=
0)にあたるから、フォーカシングパラメーターζが
2.84に近い値で効率が最大になる。しかし、パルス
入力で変換効率がおよそ20%を越える場合は、106
4nmの基本波が結晶中で変換されて減衰する効果が無
視できなくなるので、多少最適値のずれが観察される。
ウォークオフのある場合、最適点はさらにずれるが、こ
の効果は、「久保田重夫他、特願平8−133669
号」で述べられている。
【0063】次に、BBOを用いた4次高調波発生につ
いて述べる。BBOは一軸結晶でその常光線、異常光線
に対する屈折率分散(セルマイヤーの式)は、文献「K.
Kato, IEEE JQE, Vol. QE-22, p1013, (1986)」等にも
与えられている。
【0064】測定値と文献「D. Eimerl, et al, J. App
l. Phys, Vol.62, p1968, (1987)」の温度特性のデータ
によると、Tを摂氏温度として n2 x =2.73628 +{0.0188366 /(λ2 −0.017408
4)}−0.0142199 λ2−1.66×10-5(T−25) n2 Z =2.37061 +{0.0127987 /(λ2 −0.015355
6)}−0.00337865λ2−0.93×10-5(T−25) で与えられる。常温付近(T=25℃)において、
【式1】 となるc軸からの光軸方向θ(位相整合角)は、約47
°となる。
【0065】また、チタニウムサファイアレーザーは、
サファイア結晶中にチタンイオン(Ti3+)がドープさ
れているレーザー結晶を用い、文献「P. F. Moulton, L
aserFucus Vol.14, p83, May 1983」に示すように、お
よそ400nmから600nmの光を吸収して、800
nmを中心に650nmから1000nmの光を発光す
る(図2参照)。
【0066】一例として、約193nm光発生のために λ=1/(1/266−1/193)(nm) に従って、およそ700nmの波長で発振させる。70
0nmでは図2に示すように発振線の中心からややずれ
ており、ピークの半分程度の利得になる。
【0067】波長の選択は例えばプリズムで行う。この
ほか、複屈折フィルター、グレーティング、エタロン、
ダイクロイックミラー等を組み合わせて使用することも
多い。パルスで立ち上がり時間を短くしたり、単一モー
ドの波長制御等を行いたいときは、所望の波長で発振す
る単一モードの半導体レーザー等を用いてインジェクシ
ョンシーディングするのが有効である。
【0068】元の赤外レーザーとしてNd:YLFの1
047nmの発振を利用した場合、4次高調波の波長は
261.8nmになり、チタニウムサファイアレーザー
の波長は λ=1/(1/261.8−1/193)(nm) から、約735nmとなる。この波長は、利得中心にや
や近付くので利得も大きくなり有利である。
【0069】また、元の赤外レーザーとしてYb:YA
Gの1030nm付近の発振を利用した場合、4次高調
波の波長は257.5nmになり、チタニウムサファイ
アレーザーの波長は λ=1/(1/257.5−1/193)(nm) から、約770nmとなり、利得中心にさらに近付くの
で有利である。
【0070】また、最終段階の波長193nmのレーザ
ー光発生過程には、BBOまたはCLBO(CsLiB
6 10)が適している。連続波またはQスイッチパルス
でも、およそ1kHzを越える繰り返し周波数において
は、熱特性に優れるBBOが適している。一方、繰り返
し周波数の低いパルス光に対しては、CLBOが適して
いるといわれる。これ以外にもKB5等の結晶があり、
使用可能ではある。まず、BBOを用いる場合を考え
る。
【0071】簡単のため、Nd:YAGの1064nm
の発振を元にした4次高調波で、波長が266nmのレ
ーザー光と、チタニウムサファイアレーザーを、和周波
混合する場合について述べる。
【0072】この場合、前述の屈折率分散(セルマイヤ
ーの式)により、常温において nO (266nm)=1.75737 nO (703nm)=1.66396 ne (193nm)=1.73191(波長外挿) であり、位相整合角はおよそ73.5°となる。測定誤
差及びばらつきを考慮して±3.5度程度の範囲をもた
せると70度から77度となる。
【0073】変換効率を上げるためには、近赤外光と深
紫外光の強度を上昇させることが必要である。その手段
の1つとして、チタニウムサファイアレーザーの共振器
中にBBO結晶を配置することが考えられる。BBO中
で、266nmの光と約700nmの光(できれば、互
いに近いコンフォーカルパラメータを有して)の重なり
を良くすることが、効率上昇には欠かせない。
【0074】文献「D. J. Berkland et al, Applied Op
tics, Vol.36, p4159, 1997 」でも同様の手法が利用さ
れ、2波長の外部共振器が構成されているが、例えばB
BOの端面をブリュースターカットすることにより、分
散を利用してチタニウムサファイアレーザーの光路と、
266nm光の光路がBBOの中で重なり、外では分離
できる。図5に示すこの方法では、チタニウムサファイ
アレーザーを発振させながら、266nmの光をBBO
に注入して、和周波発生の効率を上昇できる。しかし、
発生した193nmの光に対してブリュースター面の偏
光がs偏光になるので、反射損が発生し、場合によって
は損傷の原因になりやすい。
【0075】なお、図5ではブリュースターカットのB
BOについて3波長の光線の様子を示す。屈折角の差を
多少事実より誇張して記述してある。また、波長は代表
的数字を記したが、4次高調波の波長が短いときは、約
700nmのレーザー光と記した部分は785nm程度
まで変化させて所望の紫外光を得ることになる。
【0076】しかも、上記の文献では、アルゴンイオン
レーザー(波長515nm)の2次高調波(波長257
nm)と、792nmの増幅された半導体レーザー光を
BBO結晶に入射して194nmの和周波を2mW程度
発生させている。BBO結晶は、257nm光の外部共
振器と、792nmの外部共振器の両方の共有位置に置
かれるように配置される。これは、ブリュースター角に
カットされたBBO結晶の分散による屈折角の差を利用
して、2つの外部共振器の光路を分離したものである。
従って、和周波発生手段だけで、2波長で同時に外部共
振器のロッキングをかける回路や、アクチュエータを備
えることが必要となる。
【0077】これに対し、本発明に基づく装置は、固体
レーザーの2次高調波を利用して、4次高調波発生と、
チタニウムサファイアレーザーの共振とを同時に行い、
チタニウムサファイアレーザーのレーザー共振器内に和
周波発生用のBBOを配置している。従って、上記文献
と比べて、固体レーザーとガスレーザーの差異、波長が
異なる点に加え、いわゆる外部共振器を用いていない
点、和周波発生では1波長のみ(自動的に)共振してい
る点で方式が大きく異なる。この相違により、全固体の
紫外光源が実現でき、信頼性、サイズ、メンテナンス、
給排水設備等で充分な長所を有する。しかも、共振器に
光を導入する目的で共振器光路長を厳密に合わせ込むた
めの装備は不要となる点でも有利である。
【0078】次に、Nd:YAG以外のレーザーを元に
した場合について述べる。
【0079】1064nmで発振するNd:YAGの4
次高調波の波長は266nmであり、これを用いて、例
えば193.3nmの紫外光を得ようとすると、最終段
階の和周波混合で必要なレーザーの波長は、約707n
mになり、Ti:Sapphire(チタニウムサファイア)レ
ーザーを用いることになる。
【0080】しかるに、例えばNd:YLFレーザーの
1047nmの発振を利用すれば、4次高調波は26
1.8nmとなり、193.3nm光を得るのに必要な
レーザー波長は約739nmとなる。必要な波長が約3
0nm伸びると、図6に示すように、利用できるレーザ
ーの種類が増え(「固体レーザー」,小林喬郎編,日本
分光学会 測定法シリーズ37,p62,学会出版セン
ター,1997参照)、例えばCr:LiCAF等も利
用できるようになり、特に連続波発生には効率が高い等
の有利な点を利用できる。但し、連続波では、Crイオ
ン系のレーザーは蛍光寿命が長く、効率も良い反面、パ
ルスの場合、立ち上がり時間が遅くなり易い。
【0081】また、Yb:YAGを約1030nmで利
用すれば、その4次高調波は257.5nmであり、約
775nmのレーザーにより193.3nmの紫外光を
発生可能である。この付近の波長では、Ti:Sapphir
e、Cr:LiCAF等のレーザーは一般的に効率が上
昇するため、システムの効率を高める効果がある。図6
はこの様子を示す。一方で、Yb:YAGは比較的最近
になって精力的に開発が行われて来ている段階であり、
また、疑似3準位レーザーであるために、発振効率の温
度依存性が大きくなり易い。
【0082】およそ700nmの波長で発振するチタニ
ウムサファイアレーザー等に代わって、光パラメトリッ
ク発振を用いても良く、この場合、立ち上がり時間が短
くなる効果がある。共振器を形成し、その中に非線形光
学結晶を位相整合条件を満たす方向に光が伝搬するよう
に配置し、例えば532nmの光で励起すると、およそ
700nmの光とおよそ2μmの光を発生させることが
可能である。700nmで高反射なミラーは通常、その
3倍の波長においても反射率が高くなるから、パラメト
リック発振器のしきい値を下げることが容易である。
【0083】以上、本発明の好ましい実施の形態を説明
したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0084】
【発明の作用効果】本発明の波長変換装置によれば、前
記第一のレーザー発振器から前記第一の波長のレーザー
光の波長変換により前記第二の波長のレーザー光(第2
高調波)を得、このレーザー光を更に波長変換して前記
第三の波長のレーザー光(第4高調波)を得、前記第二
の波長のレーザー光を用いて前記第二のレーザー発振器
を発振させて前記第四の波長のレーザー光を得、この第
四の波長のレーザー光と前記第三の波長のレーザー光と
を前記第二のレーザー発振器内で和周波混合して前記第
五の波長のレーザー光を得ているので、繰り返し周波数
の高い200nm以下のレーザー光を得て合成石英等の
硝材に与える損傷を小さくし、半導体露光装置等の装置
寿命を長くすること;有毒ガスを使用せず、レーザー部
品の寿命を長くすること;高い繰り返し周波数と、パル
スの安定性とを両立させて、半導体露光装置等のスルー
プットを高めること;全固体の紫外光源を実現し、信頼
性、サイズ、メンテナンス、給排水設備等の問題を充分
に向上させること;がそれぞれ可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に基づくレーザー光
発生装置の要部概略図である。
【図2】同、レーザー発生装置に用いるチタニウムサフ
ァイアの吸収、発光特性を示すスペクトル図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に基づくレーザー光
発生装置の要部概略図である。
【図4】LBO結晶による2次高調波発生の説明図であ
る。
【図5】ブリュースターカットのBBO結晶での和周波
混合の説明図である。
【図6】各種の固体レーザー材料とその特性を比較して
示す図である。
【符号の説明】
1、1’…QスイッチNd:YAGレーザー、2、2’
…出射光、3、3’、6…波長変換部、4、4’…非線
形光学結晶(LBO等)、5、5’、9…2次高調波、
7、15…非線形光学結晶(BBO等)、8…4次高調
波、10、10’、10”…ダイクロイックミラー、1
1…チタニウムサファイアレーザー等、12…チタニウ
ムサファイア結晶等、13…波長選択手段、14…ミラ
ー、16…和周波、17…レンズ、18…紫外光、20
…トリガーパルス発生装置、21…遅延発生器、22、
23…ケーブル

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の波長のレーザー光を発生する第一
    のレーザー発振器と、 前記第一のレーザー発振器からの前記第一の波長のレー
    ザー光を波長変換して、前記第一の波長より短い第二の
    波長のレーザー光を発生する波長変換部と、 前記第二の波長のレーザー光を波長変換して、前記第二
    の波長より短い第三の波長のレーザー光を発生する波長
    変換部と、 500nm以上、550nm以下の波長のレーザー光を
    入射させて、前記第一の波長より短くかつ前記第二の波
    長より長い第四の波長で発振する第二のレーザー発振器
    と、 前記第三の波長のレーザー光と前記第四の波長のレーザ
    ー光とを前記第二のレーザー発振器内で和周波混合し
    て、前記第三の波長より短い第五の波長のレーザー光を
    発生する波長変換部とを有する波長変換装置。
  2. 【請求項2】 1μm以上、1.1μm以下の前記第一
    の波長の光を増幅してレーザー光を発生する前記第一の
    レーザー発振器と、 前記第一のレーザー発振器からの前記第一の波長のレー
    ザー光を波長変換して、500nm以上、550nm以
    下の前記第二の波長のレーザー光を発生する波長変換部
    と、 500nm以上、550nm以下の前記第二の波長のレ
    ーザー光を波長変換して、250nm以上、275nm
    以下の前記第三の波長のレーザー光を発生する波長変換
    部と、 500nm以上、550nm以下のレーザー光を入射さ
    せて、650nm以上、785nm以下の前記第四の波
    長で発振する前記第二のレーザー発振器と、 250nm以上、275nm以下の前記第三の波長のレ
    ーザー光と650nm以上、785nm以下の前記第四
    の波長のレーザー光とを和周波混合して、 190nm以上、200nm以下の前記第五の波長のレ
    ーザー光を発生する波長変換部とを有する、請求項1に
    記載した波長変換装置。
  3. 【請求項3】 前記第一のレーザー発振器から出力され
    るレーザー光の4次高調波である前記第三の波長の光パ
    ルスと、前記第二のレーザー発振器から得られる前記第
    四の波長の光パルスとが、和周波混合により前記第五の
    波長のレーザー光を発生する前記波長変換部の非線形光
    学結晶中で、空間的及び時間的に充分重なる状態に保持
    される、請求項1に記載した波長変換装置。
  4. 【請求項4】 前記第一のレーザー発振器から出力され
    るレーザー光の4次高調波である前記第三の波長の光パ
    ルスと、前記第二のレーザー発振器から得られる前記第
    四の波長の光パルスとが、前記第三の波長の光パルスと
    前記第四の波長の光パルスの間の光路差による遅延、又
    はQスイッチレーザーのトリガーの遅延を利用して、和
    周波混合により前記第五の波長のレーザー光を発生する
    前記波長変換部の非線形光学結晶中で、空間的及び時間
    的に充分重なる状態に保持されるように、帰還回路が用
    いられる、請求項1に記載した波長変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第一のレーザー発振器はQスイッチ
    レーザーである、請求項1に記載した波長変換装置。
  6. 【請求項6】 前記Qスイッチレーザーは、インジェク
    ションシードされたQスイッチレーザーである、請求項
    5に記載した波長変換装置。
  7. 【請求項7】 前記第一のレーザー発振器はQスイッチ
    レーザーであり、かつ、前記第二のレーザー発振器は連
    続波で励起される、請求項1に記載した波長変換装置。
  8. 【請求項8】 前記第二のレーザー発振器は連続波発振
    する、請求項1に記載した波長変換装置。
  9. 【請求項9】 前記第一のレーザー発振器及び第二のレ
    ーザー発振器は、共に連続波レーザーである、請求項1
    に記載した波長変換装置。
  10. 【請求項10】 前記第一のレーザー発振器及び第二の
    レーザー発振器は、共に単一周波数で発振する連続波レ
    ーザーである、請求項9に記載した波長変換装置。
  11. 【請求項11】 前記第二のレーザー発振器は、注入用
    レーザー(マスターレーザー)を用いてインジェクショ
    ンロッキング又はインジェクションシーディングされ
    る、請求項1に記載した波長変換装置。
  12. 【請求項12】 前記注入用レーザーの注入出力が可変
    である、請求項11に記載した波長変換装置。
  13. 【請求項13】 前記第五の波長は、フッ化アルゴンの
    中心波長である193.3±0.2nmである、請求項
    1に記載した波長変換装置。
  14. 【請求項14】 前記第五の波長の出力光の波長幅が2
    0pm(ピコメートル)以下である、請求項1に記載し
    た波長変換装置。
  15. 【請求項15】 前記第五の波長の出力光の波長幅が
    0.05pm(ピコメートル)以上、1pm(ピコメー
    トル)以下である、請求項14に記載した波長変換装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第二のレーザー発振器内に、波長
    選択手段を有する、請求項1に記載した波長変換装置。
  17. 【請求項17】 前記第一のレーザー発振器は、ネオジ
    ミウムイオン又はイットリビウムイオンをはじめとする
    希土類イオンを含む固体のレーザー媒質を有する、請求
    項1に記載した波長変換装置。
  18. 【請求項18】 前記第一のレーザー発振器は、106
    4nmで発振するNd:YAG、Nd:YVO4 のいず
    れかの媒質を有する、請求項17に記載した波長変換装
    置。
  19. 【請求項19】 前記第一のレーザー発振器は、Nd:
    YLF、Nd:Glass、Yb:YAGのいずれかの
    媒質を有する、請求項17に記載した波長変換装置。
  20. 【請求項20】 前記第一のレーザー発振器は、ネオジ
    ミウムイオンを含む固体のレーザー媒質を半導体レーザ
    ーで励起するものである、請求項17に記載した波長変
    換装置。
  21. 【請求項21】 前記第二のレーザー発振器は、前記第
    一のレーザー発振器から出力されるレーザー光を波長変
    換して得られた500nm以上、550nm以下の前記
    第二の波長のレーザー光を照射して励起される、請求項
    1に記載した波長変換装置。
  22. 【請求項22】 前記第二のレーザー発振器は、チタン
    イオン又はクロムイオンを含むレーザー媒質を有する、
    請求項1に記載した波長変換装置。
  23. 【請求項23】 前記第二のレーザー発振器は、チタン
    サファイア結晶、Cr:LiSAF、Cr:LiCAF
    又はアレクサンドライト結晶を有する、請求項22に記
    載した波長変換装置。
  24. 【請求項24】 前記第二のレーザー発振器は、光パラ
    メトリック過程に用いる非線形光学結晶を有する、請求
    項1に記載した波長変換装置。
  25. 【請求項25】 前記第二の波長のレーザー光は、前記
    第一のレーザー発振器で発振するレーザー光の2次高調
    波である、請求項1に記載した波長変換装置。
  26. 【請求項26】 前記第三の波長のレーザー光は、前記
    第一のレーザー発振器で発振するレーザー光の4次高調
    波である、請求項1に記載した波長変換装置。
  27. 【請求項27】 前記第二の波長のレーザー光を入射し
    て前記第三の波長のレーザー光を出力する前記波長変換
    部は、BBO(ベータ硼酸バリウム:β−BaB
    2 4 )結晶を少なくとも1つ有する、請求項1に記載
    した波長変換装置。
  28. 【請求項28】 前記第三の波長のレーザー光と前記第
    四の波長のレーザー光を入射して前記第五の波長のレー
    ザー光を出力する前記波長変換部は、BBO(ベータ硼
    酸バリウム:β−BaB2 4 )結晶を少なくとも1つ
    有する、請求項1に記載した波長変換装置。
  29. 【請求項29】 前記第五の波長のレーザー光を出力す
    る前記波長変換部は、ブリュースター角又はほぼブリュ
    ースター角でレーザー光を入射する非線形光学結晶を少
    なくとも1つ有する、請求項1に記載した波長変換装
    置。
  30. 【請求項30】 前記第二のレーザー発振器内に、少な
    くとも1つのBBO(ベータ硼酸バリウム:β−BaB
    2 4 )結晶又は少なくとも1つのCLBO(CsLi
    6 10)結晶を有する、請求項1に記載した波長変換
    装置。
  31. 【請求項31】 前記BBO結晶のc軸に対して70度
    以上、77度以下の角度で位相整合をとる、請求項30
    に記載した波長変換装置。
  32. 【請求項32】 前記第二のレーザー発振器内に、チタ
    ンサファイア結晶とベータ硼酸バリウム結晶を共に有す
    る、請求項1に記載した波長変換装置。
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