JP2005275095A - 光源装置、半導体露光装置、レーザー治療装置、レーザー干渉計装置およびレーザー顕微鏡装置 - Google Patents

光源装置、半導体露光装置、レーザー治療装置、レーザー干渉計装置およびレーザー顕微鏡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の波長変換素子に代えて、強誘電体である新規な波長変換素子を用い、200nm以下、特にArFエキシマレーザーまたはF2レーザーに代わる波長193nmまたは157nmのコヒーレント光を出力する光源装置を提供する。
【解決手段】少なくとも一つのレーザー光源と、少なくとも一つの波長変換素子とを備え、前記レーザー光源が発生した光の波長を前記波長変換素子により変換してコヒーレント光を出力する光源装置において、前記波長変換素子のうち少なくとも一つを、周期的分極反転構造が形成されたフッ化ストロンチウムアルミニウム(SrAlF5)単結晶からなる波長変換素子とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空紫外波長のコヒーレント光を出力する光源装置ならびに該光源装置を用いたレーザ応用装置に関するものである。
現在、波長200nm以下のレーザー光源には、ArFエキシマレーザー(波長193nm)またはF2レーザー(波長157nm)が用いられている。しかし、これらのレーザーは連続発振が不可能である。また、パルス発振を行った場合、繰り返し周波数を大きくすることができないため、1パルスあたりのエネルギーが大きくなり、光学部品の損傷が生じやすい。さらに、有毒なフッ素ガスを使用するためレーザー装置のメンテナンスが煩雑でかつ費用が高額となる。これらのレーザーは気体放電を利用しているため装置全体が大型となってしまう他、発振波長の狭帯域化が困難でありコヒーレンス長も短い、空間モードの品質が悪いなどの問題点もあり、その用途が限定されている。
一方、固体レーザーと非線形光学結晶の組み合わせにより、波長200nm以下のコヒーレント光を得る試みもなされている。固体レーザーの場合には原理上連続発振も可能であり、またパルス発振の場合、高繰り返し発振が可能である。波長の狭帯域化も可能であって、空間モードの品質が良いという特徴もある。
固体レーザーと非線形光学結晶を用いた波長193nmの光源の一例として、Nd:YAGレーザ(Nd:Y3Al5O12)とチタンサファイアレーザ(Ti:Al2O3)との和周波混合によるものが考えられる。これらを用いた波長約193nmのコヒーレントを発生する光源装置の構成の例を図8に示す。
図8において、レーザーダイオードまたはフラッシュランプ励起のパルスNd:YAGレーザ700からの波長1064nmの光701を、レンズ702で非線形光学結晶LBO(LiB3O5)703に集光する。これにより、波長1064nmの光701の一部は、その第二高調波である波長532nmの光に変換され、非線形光学結晶LBO703からの出力光704は、波長1064nmの光と波長532nmの光が混合したものとなる。その波長532nmの光の一部は、部分反射ミラー705によって45度反射され、さらに、全反射ミラー711により45度反射される。
一方、波長1064nmの光と波長532nmの光からなる光706は、レンズ707により、非線形光学結晶LBO708に集光される。光706の一部は、非線形光学結晶LBO708において、波長1064nmの光と波長532nmの光との和周波混合により波長355nmの光に変換される。光709中の波長355nmの光は、レンズ710により非線形光学結晶CLBO(CsLiB6O10)726と非線形光学結晶CLBO733に集光される。ここで、部分反射ミラー721には、波長1064nmの光に対して高透過、波長355nmの光に対して45度高反射となるようなコーティングが施してある。
レーザー光712はレンズ713により集光され、凹面ミラー714、717と波長選択素子715とチタンサファイア結晶(Ti:Al2O3)716からなるチタンサファイアレーザーを励起する。ここで、凹面ミラー714には、波長532nmで高透過、波長704nmで高反射となるコーティングが施されている。一方、凹面ミラー717は、波長704nmで部分反射となるコーティングが施されている。チタンサファイアレーザーは、波長704nmで発振するように波長選択素子715を調整してある。
レーザー共振器から出射された波長704nmの光718は、レンズ719によって非線形光学結晶CLBO726に集光される。ミラー724は、波長704nmの光とミラー721によって折り曲げられた波長355nmの光を同軸上で合波する役割をする。合波された光725が、非線形光学結晶CLBO726の和周波混合作用により波長236nmの光727に変換される。これをレンズ728により非線形光学結晶CLBO733に集光する。
ここで、ミラー729は、波長236nmの光に対して45度高反射となるようなコーティングが施されている。また、ミラー731は波長236nmで45度高反射、波長1064nmで高透過となるようなコーティングが施されている。ミラー731によって、波長1064nmの光と波長236nmの光が同軸上に合波される。
合波された光732は、非線形光学結晶CLBO733での和周波混合により、波長193nmのコヒーレント光734に変換される。この例の場合、レーザー光源700にはNd:YAGレーザーを用いたが、Nd:YLF(Nd:YLiF4)レーザー、Nd:YVO4レーザーでもよい。その場合、チタンサファイアレーザーの発振波長を調節することで、Nd:YAGレーザの場合と同様に波長193nmのコヒーレント光を得ることができる。
固体レーザーを光源として和周波混合により波長193nmのコヒーレント光を発生させる別の一例として、Nd:YAGレーザーとオプティカルパラメトリック共振器によって構成されるものが考えられる。このような光源の構成例を図9に示す。
図9において、Nd:YAGレーザー800から出射される波長1064nmの光801は、レンズ802によって非線形光学結晶LBO807、非線形光学結晶LBO813に集光される。ここでミラー803は、波長1064nmの光に対してハーフビームスプリッターとなるようなコーティングが施されている。そして、ミラー804は、波長1064nmの光に対して45度高反射となるようなコーティングが施されている。
レーザー光805は、凹面ミラー806、808と非線形光学結晶LBO807からなるオプティカルパラメトリック共振器に入射される。ここで、凹面ミラー806は、波長1064nmの光に対して高透過、波長2055nmの光に対して高反射となるようなコーティングが施されている。そして、凹面ミラー808は、波長2055nmの光に対して部分反射となるようなコーティングが施されている。このオプティカルパラメトリック共振器は、非線形光学結晶LBO807のカット角を調整することで、波長2055nmの光をアイドラー光として発振できるようになっている。
波長2055nmの光809は、レンズ810によって非線形光学結晶LBO824に集光される。ここで、ミラー811には、波長2055nmの光に対して45度高反射となるようなコーティングが施されている。また、ミラー822には、波長2055nmの光に対して45度高反射、波長213nmの光に対して高透過となるようなコーティングが施されている。
一方、波長1064nmの光812の一部は、非線形光学結晶LBO813での第二高調波発生により、波長532nmの光に変換される。光814中の波長532nmの光は、レンズ815により非線形光学結晶BBO(β−BaB2O4)816に集光され、第二高調波発生により波長266nmの光に変換される。波長1064nmの光と波長266nmの光からなる光817は、レンズ818によって非線形光学結晶BBO819に集光され、和周波混合により波長213nmの光820に変換される。
光820は、レンズ821によって非線形光学結晶LBO824に集光される。ミラー822によって合波された波長2055nmの光と波長213nmの光823は、和周波混合により波長193nmのコヒーレント光825に変換される。
また、フラッシュランプ励起の波長可変アレキサンドライトレーザー(Be2Al2O4)からの波長772nmの光を非線形光学結晶で波長変換することで、波長193nmのコヒーレント光を発生させることができる。この光源の構成例を図10に示す。
図10において、アレキサンドライトレーザーは、凹面ミラー900、905とレーザー結晶904と励起用フラッシュランプ902と波長選択素子901とQスイッチなどのパルス化素子916から構成され、パルス発振を行う。ここで、凹面ミラー900、905はそれぞれ、波長772nmの光に対して高反射、部分反射となるようなコーティングが施されている。また、レーザーは波長選択素子901により発振波長を772nmとしてある。レーザーから出射された波長772nmの光906は、集光レンズ907により非線形光学結晶LBO908に集光される。
波長772nmの光906の一部は、非線形光学結晶LBO908における第二高調波発生により波長386nmの光909に変換される。波長772nmと波長386nmの光からなる光909は、レンズ910により非線形光学結晶BBO911に集光される。光909の一部は、非線形光学結晶BBO911の和周波混合作用により波長257nmの光に変換される。波長772nmの光と波長386nmの光と波長257nmの光とからなる光912は、レンズ913によって非線形光学結晶914に集光される。非線形光学結晶914は、波長772nmの光と波長257nmの光の和周波混合により波長193nmのコヒーレント光915を発生する。
以上に示したように、従来の固体レーザーと非線形光学結晶を用いるコヒーレント光源では、波長変換の最終段に和周波混合を用いているが、最終段の波長変換を第二高調波発生にすることもできる。
特許文献1には、真空紫外波長領域で第二高調波発生の可能な波長変換素子として、常誘電体である水晶(SiO2)のα−β相転移温度付近で応力を印加することにより周期的な双晶構造を作り込み、分極の周期的な反転構造を実現させた、擬似位相整合技術を用いた波長変換素子が記載されている。
特開2002−122898号公報
本発明は、常誘電体である水晶を用いた従来の波長変換素子に代えて、強誘電体である新規な波長変換素子を用い、200nm以下、特にArFエキシマレーザーまたはF2レーザーに代わる波長193nmまたは157nmのコヒーレント光を出力する光源装置を提供することを課題とする。さらに、該光源装置を使用した各種のレーザー応用装置を提供することを課題とする。
本発明が提供する光源装置は、新規な波長変換素子として、周期的分極反転構造が形成されたフッ化ストロンチウムアルミニウム(SrAlF5)単結晶を用いる点に特徴がある。
SrAlF5単結晶は非線形光学結晶であり、C軸方向に自発分極を有する強誘電性結晶でもある。したがって、LiNbO3やLiTaO3と同様に電界印加による自発分極の反転が可能であり、常誘電体である水晶の場合と比較して、容易に周期的分極反転構造を実現できるという利点がある。結晶中に所定の周期で分極反転構造を形成すれば、非線形光学特性によって発生した第二高調波や和周波の位相を擬似的に整合させることができ、高効率で波長変換を行うことができるのである。
従来、化合物としてのSrAlF5の存在は知られていたが、周期的分極反転構造を形成可能な十分な大きさの単結晶は作成されたことがなく、以下に示す方法によって初めて製造されたものである。その結果、周期的分極反転構造を用いた擬似位相整合技術の適用が可能になり、波長200nm以下の真空紫外光を発生できる波長変換素子が実現され、該波長変換素子を用いた短波長の光源装置として本発明がなされるに至ったのである。
周期的分極反転構造を形成可能な十分な大きさ、例えば直径10mm以上の略円筒形のSrAlF5単結晶は、原料としてフッ化ストロンチウム(SrF2)とフッ化アルミニウム(AlF3)とを用い、フッ化ストロンチウムに対するフッ化アルミニウムのモル比を1.03以上1.60以下として、チョクラルスキー法またはブリッジマン法により製造される。単結晶製造に用いる種結晶にはSrAlF5を用いることが望ましく、またフッ素ガス含有雰囲気、特に四フッ化炭素(CF4)中で結晶成長させることによりフッ素欠陥の少ない単結晶を製造することができる。フッ化ストロンチウムに対するフッ化アルミニウムのモル比が1.03未満である場合には多結晶化が起こり、また1.60を超える場合には異相や構造欠陥を生じてしまい、周期的分極反転構造を形成するに十分な品質と大きさを備えた単結晶を製造することができない。
SrAlF5単結晶の真空紫外域の透過率測定によれば、吸収端波長は155nm程度であり、180nm以下まで波長変換素子として十分な透過率特性をもつことが確認されている。したがって193nmのような真空紫外波長の光も十分に発生可能である。また、SrAlF5の非線形光学定数は水晶と同程度(0.3pm/V〜0.4pm/V)と考えられ、一般的な紫外用非線形光学結晶であるボレート系の結晶に比べても少し小さい程度であり、十分な変換効率が期待できる。さらに、従来の非線形光学結晶BBO、CLBOなどに顕著に見られる潮解性もなく、取り扱いの点でも非常に有利である。
本発明に係る光源装置の特徴である波長変換素子は、SrAlF5単結晶から切り出した単結晶板に、図11に示すような周期的分極反転構造を形成し、擬似位相整合を実現したものである。以下、該波長変換素子の構成について説明する。
非線形光学結晶での第二高調波発生においては、結晶の屈折率分散のため、基本波と第二高調波が結晶中を伝播するにつれて位相差が現れる。この位相差がπになるまで変換効率が増大するが、位相差がそれ以上大きくなると減少し、この周期で変換効率が増減する。位相差がπになる距離をコヒーレンス長Lcと言い、次式で表される。
ここでλは基本波の波長、nωおよびn2ωはそれぞれ基本波および第二高調波に対する非線形光学結晶の屈折率である。
通常、非線形光学結晶の長さはコヒーレンス長よりも十分に長い。そこで結晶長を有効に使って変換効率を向上させるため、二通りの方法が考案されている。第一の方法は、結晶の複屈折性を利用して、nω=n2ωとなるように光の入射方向と偏光方向を調整する方法である。また第二の方法は、コヒーレンス長ごとに結晶の分極方向を周期的に反転させ、第二高調波の位相を反転させるという方法である。この方法を擬似位相整合法(QPM、Quasi-Phase Matching)と呼び、この方法を適用した非線形光学結晶を擬似位相整合結晶(QPM結晶)または擬似位相整合素子と呼ぶ。
擬似位相整合によれば、非線形光学結晶が所望の波長において適当な複屈折性を有していなくても、基本波と第二高調波の位相を擬似的に整合させ、変換効率を向上させることができる。また擬似位相整合による波長変換は、結晶の複屈折性を利用しないため、基本波と第二高調波の進行方向が異なること(いわゆるWalk-off効果)によって生じる変換効率やビーム品質の低下を回避できるという利点がある。
擬似位相整合を実現するための分極反転構造の周期dは、非線形光学結晶の屈折率によって決定される。すなわち基本波に対する結晶の屈折率をnω、第二高調波に対する結晶の屈折率をn2ωとすれば、dは次式で決定される値である。ここでλは基本波の波長、mは次数を表す。
SrAlF5単結晶の屈折率nωおよびn2ωは、公知の屈折率測定法のうち、結晶の大きさ等によって選択される適当な方法を用いて測定すればよい。具体例な例を挙げれば、SrAlF5単結晶をプリズム形状に加工して最小偏角法により測定することができる。
次数mは1以上の自然数であり、原理上の上限は存在しないが、次数が上がるほど変換効率が低下するので、m=1とすることが最も望ましい。
擬似位相整合素子に形成する分極反転構造の周期数は、素子の大きさによって上限が決定される。素子中の光路長が長いほど変換効率は大きくなるので、素子はできるだけ大きく、分極反転構造の周期数も光路に沿ってできるだけ多く形成することが望ましい。
SrAlF5単結晶に分極反転構造を形成する方法に特に制限は無く、通常行われる高電圧印加による方法によれば、容易に分極反転構造を形成することができる。
図11(a)はこのような分極反転構造が形成された、擬似位相整合により第二高調波を発生する波長変換素子の概略図である。波長変換素子は略直方体の単結晶からなり、(2)式で与えられる周期dで分極反転構造が形成されている。波長変換素子の一方の端面から、周期的分極反転構造の境界面に垂直に周波数ωの光を入力すれば、他方の端面から周波数2ωの第2高調波が出力され、波長変換素子として機能する。このとき光の入射面または出射面となる結晶端面には光学研磨を施し、さらに透過する光の波長に対応した反射防止膜を形成すれば、波長変換素子としての効率を高めることができる。
周期的分極反転構造を形成したSrAlF5単結晶は、和周波発生による波長変換素子としても用いることができる。この場合のコヒーレンス長は次式で与えられる。
ここでλ1とλ2は入射光の、λ3は和周波発生により得られる出力光の波長を表し、n1、n2、n3はそれぞれ波長λ1、λ2、λ3におけるSrAlF5単結晶の屈折率である。したがって擬似位相整合による和周波発生を実現する分極反転構造の周期d'は、
となる。分極反転構造の形成方法や周期数などは第二高調波発生のための擬似位相整合素子と同様である。
図11(b)はこのような分極反転構造が形成された、擬似位相整合により和周波を発生する波長変換素子の概略図である。波長変換素子は略直方体の単結晶からなり、(4)式で与えられる周期d'で分極反転構造が形成されている。波長変換素子の一方の端面から、周期的分極反転構造の境界面に垂直に周波数ω1(波長λ1)の光と周波数ω2(波長λ2)の光を入力すれば、他方の端面から周波数ω3(波長λ3、ω3=ω1+ω2)の光が出力され、波長変換素子として機能する。このとき光の入射面または出射面となる結晶端面には光学研磨を施し、さらに透過する光の波長に対応した反射防止膜を形成すれば波長変換素子としての効率を高めることができる。
本発明に係る光源装置は、波長変換素子としてSrAlF5単結晶に周期的分極反転構造を形成した擬似位相整合素子を用いたものであり、本発明に係るレーザー応用装置は、該光源装置を光源として搭載したものである。
請求項1に記載の光源装置は、少なくとも一つのレーザー光源と、少なくとも一つの波長変換素子とを備え、前記レーザー光源が発生した光の波長を前記波長変換素子により変換して出力する光源装置であって、前記波長変換素子のうち少なくとも一つが、周期的分極反転構造が形成されたフッ化ストロンチウムアルミニウム(SrAlF5)単結晶からなる波長変換素子であることを特徴とする。
請求項2に記載の光源装置は、請求項1に記載の特徴に加え、前記フッ化ストロンチウムアルミニウム(SrAlF5)単結晶からなる波長変換素子が第二高調波または和周波を発生することを特徴とする。
請求項3に記載の光源装置は、請求項1または請求項2に記載の特徴に加え、出力するコヒーレント光の波長が200nm以下であることを特徴とする。
請求項4に記載の光源装置は、請求項3に記載の特徴に加え、出力するコヒーレント光の波長がArFエキシマレーザーと同じ193nmであることを特徴とする。
請求項5に記載の光源装置は、請求項3に記載の特徴に加え、出力するコヒーレント光の波長がF2レーザーと同じ157nmであることを特徴とする。
請求項6に記載の半導体露光装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光源装置を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載のレーザー治療装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光源装置を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載のレーザー干渉計装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光源装置を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載のレーザー顕微鏡装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光源装置を備えたことを特徴とする。
本発明が提供する光源装置は、シンプルな構成で、真空紫外域のコヒーレント光、特にArFエキシマレーザーまたはF2レーザーと同じ波長を持つコヒーレント光を出力することができる。さらに連続発振が可能であることに加え、レーザーガスを使用しないためメンテナンス性が良く、ランニングコストを低減することができる。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態である波長193nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。
図1において100は、DFB構造を持ちパルス変調されたInGaAsP系半導体レーザである。このレーザーは波長1554nmで発振するように不図示の温度調節機構によって温度コントロールされている。
半導体レーザ100から出射された波長1554nmの光は、シングルモード光ファイバー101中を伝播し、アイソレータ102を通り再びシングルモード光ファイバー101中を伝播する。半導体レーザ103は、波長980nmの光または波長1480nmの光を発振させることができる。半導体レーザ103からの光は、シングルモードファイバー104を通り、光合波装置105で波長1554nmの光と合流し、希土類元素のエルビウム(Er)をドープした光ファイバー106に入射される。ここで、エルビウムドープファイバーは、半導体レーザ103からの光によって励起され、波長1554nmの光を増幅する働きを持つ。
増幅された光は、光ファイバー端面またはコネクタ端面107より出射光108として空間に出射され、レンズ109によって非線形光学結晶LBO110に入射される。非線形光学結晶LBO110では、第二高調波が発生する。このLBO110は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=0°でカットされ、結晶温度は約117℃に保たれている。非線形光学結晶110は、LBO以外にSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
波長772nmの光111は、レンズ112により非線形光学結晶LBO113に集光され、第二高調波発生により波長386nmの光に変換される。LBOは、タイプ1の位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=34.5°でカットされている。この非線形光学結晶113をLBOではなく、GdYCOB(GdXY1-XCa4O(BO33)に置き換えてもよい。GdYCOBでは、GdとYとの組成比を変えることで複屈折性を制御することができ、したがって位相整合特性を変えることができる。そのため、GdとYの組成比を適当に変えることにより、結晶方位φ=90°、θ=90°でタイプ1のnon-critical位相整合による波長772nmの光の第二高調波変換を実現することができる。この場合、波長772nmでnon-critical位相整合できないLBO結晶による第二高調波発生よりも高効率でビーム品質の良い波長386nmの光が得られる。
非線形光学結晶113を、SrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
波長386nmの光114は、レンズ115によりSrAlF5の擬似位相整合素子116に入力され、第二高調波発生により波長193nmのコヒーレント光117が出力される。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
前述したように、SrAlF5による擬似位相整合素子のみで、最終段の第二高調波発生を行うことができ、その場合、ビーム品質が高く高効率な波長193nmのコヒーレント光への波長変換が期待できる。また、従来の非線形光学結晶によるものに比べて、光損傷のしきい値が大きく、安価となる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2の実施の形態である波長193nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。
図2において、200は、Arイオン連続波レーザ(波長514.5nm)またはNd:YAG第二高調波連続波レーザ(波長532nm)である。レーザー200からの光201は、レンズ202によりチタンサファイアレーザー結晶(Ti:Al2O3)205に集光される。チタンサファイアレーザーは、凹面ミラー203、207と、波長選択素子と波長狭帯域化素子からなる光学素子204とレーザー結晶205と非線形光学結晶LBO206から構成されている。
ここで、凹面ミラー203は波長772nmの光に対して高反射、光201に対して高透過となるようなコーティングが施されている。凹面ミラー207は、波長772nmの光に対して高反射、波長386nmの光に対して高透過となるようなコーティングが施されている。また、レーザーは波長選択素子により発振波長772nmとしてある。
レーザー共振器内部に置かれた非線形光学結晶LBO206により、波長772nmの第二高調波発生を行う。LBOは、タイプ1の位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=34.5°でカットされている。
この非線形光学結晶206をLBOではなく、GdYCOBに置き換えても良い。GdYCOBでは、GdとYとの組成比を変えることで複屈折性を制御することができ、したがって位相整合特性を変えることができる。
そのため、GdとYの組成比を適当に変えることにより、結晶方位φ=90°、θ=90°でタイプ1のnon-critical位相整合による波長772nmの光の第二高調波変換を実現することができる。この場合、波長772nmでnon-critical位相整合できないLBO結晶による第二高調波発生よりも、高効率でビーム品質の良い波長386nmの光が得られる。
また、非線形光学結晶206を、SrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
非線形光学結晶206で発生した波長386nmの光は、凹面ミラー207を通してレーザー共振器外部に出射される。その波長386nmの光208は、レンズ209によりSrAlF5の擬似位相整合素子211に集光される。SrAlF5の擬似位相整合素子211は、凹面ミラー210、212からなる共振器の内部に置かれている。ここで、凹面ミラー210は波長386nmの光に対して部分反射となるようなコーティングが施されている。凹面ミラー212は、波長386nmの光に対して高反射、波長193nmの光に対して高透過となるようなコーティングが施されている。
この凹面ミラー2枚からなる共振器は、波長386nmの光208に共振するように、不図示の制御回路によりフィードバック制御されている。この場合、共振器内部に波長386nmの強い光が循環し、このことを利用して波長386nmの光の第二高調波発生を高効率で行う。SrAlF5を用いる場合、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。この共振器からは、波長193nmのコヒーレント光213が出力される。
本実施形態においても、SrAlF5による擬似位相整合素子のみで、最終段の第二高調波発生を行うことができ、その場合、ビーム品質が高く高効率な波長193nmの光への波長変換が期待できる。また、従来の非線形光学結晶によるものに比べて、光損傷のしきい値が大きく、安価となる。
本実施形態は、図8に示した従来技術に対応するものであるが、図2と図8を比べると分かるように、本実施の形態においては、非常に単純な構成となっている。したがって、より高効率で低コストの光源を実現することができる。また、レーザー結晶205は、Cr:LiCAF結晶(LiCaAlF6)に置き換えてもよい。その場合、励起用レーザー200は可視光半導体レーザー(波長635nmまたは波長670nm)とする。Cr:LiCAF結晶は、発振波長可変でチタンサファイアと同様に、波長選択素子により発振波長を772nmにできる。また、励起に小型、安価な半導体レーザーを用いることができるため、チタンサファイアレーザーよりもシステム全体の小型化、低価格化が実現できる。
[第3の実施形態]
図3は、本発明の第3の実施の形態である波長193nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。本実施形態は、第2の実施形態のチタンサファイアレーザーをパルス発振させたものである。
図3において、300は、Arイオン連続波レーザー(波長514.5nm)またはNd:YAG第二高調波連続波レーザ(波長532nm)である。レーザー300からの光301は、レンズ302によりチタンサファイアレーザー結晶(Ti:Al2O3)305に集光される。チタンサファイアレーザーは、凹面ミラー303、306と波長選択素子と波長狭帯域化素子からなる光学素子304とレーザー結晶305と、Qスイッチなどのパルス化素子314から構成されて、パルス発振を行う。ここで、凹面ミラー303は波長772nmの光に対して高反射、光301に対して高透過となるようなコーティングが施されている。凹面ミラー306は、波長772nmの光に対して部分反射となるようなコーティングが施されている。また、レーザーは波長選択素子により発振波長772nmとしてある。
凹面ミラー306より出射された波長772nmの光307は、レンズ308により非線形光学結晶LBO309に集光され、第二高調波発生により波長386nmの光に変換される。LBOは、タイプ1の位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=34.5°でカットされている。
この非線形光学結晶309をLBOではなく、GdYCOBに置き換えてもよい。GdYCOBでは,GdとYとの組成比を変えることで複屈折性を制御することができ、したがって位相整合特性を変えることができる。そのため、GdとYの組成比を適当に変えることにより、結晶方位φ=90°、θ=90°でタイプ1のnon-critical位相整合による波長772nmの光の第二高調波変換を実現することができる。この場合、波長772nmでnon-critical位相整合できないLBO結晶による第二高調波発生よりも高効率でビーム品質の良い波長386nmの光が得られる。
また、非線形光学結晶309を、SrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3,KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
波長386nmの光310は、レンズ311によりSrAlF5の擬似位相整合素子312に入力され、第二高調波変換により波長193nmのコヒーレント光313が出力される。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
前述したように、SrAlF5による擬似位相整合素子のみで、最終段の第二高調波発生を行うことができ、その場合、ビーム品質が高く高効率な波長193nmの光への波長変換が期待できる。また、従来の非線形光学結晶によるものに比べて、光損傷のしきい値が大きく、安価となる。
また、レーザー結晶305を、Cr:LiCAF結晶(LiCaAlF6)に置き換えてもよい。その場合、励起用レーザ300は可視光半導体レーザー(波長635nmまたは波長670nm)とする。Cr:LiCAF結晶は、発振波長可変でチタンサファイアと同様に波長選択素子により発振波長772nmとできる。また、励起に小型、安価な半導体レーザーを用いることができるため、チタンサファイアレーザーよりもシステム全体の小型化、低価格化が実現できる。
[第4の実施形態]
図4は、本発明の第4の実施形態である波長193nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。本実施形態は、第3の実施形態のチタンサファイアレーザーをフラッシュランプ励起のアレキサンドライトレーザー(Be2Al2O4)に置き換えたものである。
図4において、アレキサンドライトレーザーは、凹面ミラー400、405と波長選択素子401と励起用フラッシュランプ402とレーザー結晶404とQスイッチなどのパルス化素子413から構成され、パルス発振を行う。ここで、凹面ミラー400、405はそれぞれ、波長772nmの光に対して高反射、部分反射となるようなコーティングが施されている。また、レーザーは波長選択素子により発振波長772nmとしてある。
アレキサンドライトレーザーから発振された波長772nmの光406は、レンズ407により非線形光学結晶LBO408に集光され、第二高調波発生により波長386nmの光409に変換される。LBOは、タイプ1の位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=34.5°でカットされている。
この非線形光学結晶408をGdYCOBに置き換えてもよいこと、SrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよいことは、前記第3の実施形態と同様である。
波長386nmの光409は、レンズ410によりSrAlF5の擬似位相整合素子411に入力され、第二高調波変換により波長193nmのコヒーレント光412が出力される。
本実施形態においても、SrAlF5による擬似位相整合素子のみで、最終段の第二高調波発生を行うことができ、その場合、ビーム品質が高く高効率な波長193nmの光への波長変換が期待できる。また、従来の非線形光学結晶によるものに比べて、光損傷のしきい値が大きく、安価となる。
本実施形態は、図10に示した従来例に対応するものであるが、図4と図10を比較すると分かるように、本実施形態においては、和周波混合の必要のない、より単純な構成となっている。したがって、より高効率で低コストの光源を実現することができる。
[第5の実施形態]
図5は、本発明の第5の実施形態である波長193nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。
図5において、窒化ガリウム系(InGaN)半導体レーザー500は、中心波長386nmで連続発振するように、不図示の温度制御装置によりフィードバック制御されている。半導体レーザー500より出射された波長386nmの光501は、レンズ502によりSrAlF5の擬似位相整合素子504に集光される。SrAlF5の擬似位相整合素子504は、凹面ミラー503、505からなる共振器の内部に置かれている。ここで、凹面ミラー503は波長386nmの光に対して部分反射となるようなコーティングが施されている。凹面ミラー505は、波長386nmの光に対して高反射、波長193nmの光に対して高透過となるようなコーティングが施されている。
この凹面ミラー2枚からなる共振器は、波長386nmの光501に共振するように、不図示の制御回路によりフィードバック制御されている。この場合、共振器内部に波長386nmの強い光が循環し、このことを利用して波長386nmの光の第二高調波発生を高効率で行う。この共振器からは波長193nmのコヒーレント光506が出力される。この場合、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。半導体レーザーの第二高調波変換で波長193nmの光を発生させる場合、第1ないし第4の実施形態に記載した固体レーザーを介する構成に比べて、より小型で低価格化が可能である。
[第6の実施形態]
図6は、本発明の第6の実施形態である波長193nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。
GaAlAs系半導体レーザー600は、中心波長772nmで連続発振するように、不図示の温度制御装置によりフィードバック制御されている。半導体レーザー600より出射された波長772nmの光601は、レンズ602により非線形光学結晶LBO604に集光される。非線形光学結晶LBO604は、凹面ミラー603、605からなる共振器の内部に置かれている。LBOは、タイプ1の位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=34.5°でカットされている。ここで、凹面ミラー603は波長772nmの光に対して部分反射となるようなコーティングが施されている。凹面ミラー605は、波長772nmの光に対して高反射、波長386nmの光に対して高透過となるようなコーティングが施されている。
この凹面ミラー2枚からなる共振器は、波長772nmの光601に共振するように、不図示の制御回路によりフィードバック制御されている。この場合、共振器内部に波長772nmの強い光が循環し、このことを利用して波長772nmの光の第二高調波発生を高効率で行う。第5の実施形態と同様に、この非線形光学結晶をGdYCOBまたはSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTPによる擬似位相整合素子で置き換えてもよい。
非線形光学結晶604で発生した波長386nmの光は、凹面ミラー605を通してレーザー共振器外部に出射される。その波長386nmの光606は、レンズ607によりSrAlF5の擬似位相整合素子609に集光される。SrAlF5の擬似位相整合素子609は、凹面ミラー608、610からなる共振器の内部に置かれている。ここで、凹面ミラー608は波長386nmの光に対して部分反射となるようなコーティングが施されている。凹面ミラー610は、波長386nmの光に対して高反射、波長193nmの光に対して高透過となるようなコーティングが施されている。
この凹面ミラー2枚からなる共振器は、波長386nmの光606に共振するように、不図示の制御回路によりフィードバック制御されている。この場合、共振器内部に波長386nmの強い光が循環し、このことを利用して波長193nmの光の第二高調波発生を高効率で行う。よって、出力として波長193nmのコヒーレント光611が得られる。
この場合、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能であるSrAlF5による擬似位相整合素子のみで、最終段の第二高調波発生を行うことができ、その場合、ビーム品質が高く高効率な波長193nmの光への波長変換が期待できる。また、従来の非線形光学結晶によるものに比べて、光損傷のしきい値が大きく、安価となる。
[第7の実施形態]
図7は、本発明の第7の実施形態である、Nd:YAGレーザー4倍波励起を用いて波長157nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。
図7において、1101は、Qスイッチパルス発振方式のNd:YAGレーザー(発振波長1064nm)である。1104は、前記Nd:YAGレーザーからの波長1064nmの光1102を第二高調波発生により波長532nmの光1105へと変換する非線形光学結晶である。このような非線形光学結晶としては、例えば前記LBOやBBO、KTP、CLBOなどを用いることができ、あるいはSrAlF5の擬似位相整合素子でもよい。
1103は、波長1064nmの光に適合するように両面反射防止コーティングされている集光用レンズである。1107は、波長532nmの光1105を第二高調波発生により波長266nmの光1108へと変換させる非線形光学結晶である。このような非線形光学結晶としては、例えば前記BBOやCLBOなどを用いることができ、あるいはSrAlF5の擬似位相整合素子でもよい。1106は、波長532nmの光に適合するように両面反射防止コーティングされている集光用レンズである。
波長266nmの光1108により、波長可変レーザー結晶Ce:LiCAF(Ce:LiCaAlF6)1111が光励起される。Ce:LiCAFは、発振波長が280nm〜320nmで可変であり、前記のようにNd:YAGレーザーの4倍波を励起光源とする全固体紫外レーザーを構成することができる。また、レーザー結晶1111は、Ce:LiCAFとほぼ同様のレーザー発振特性を持つCe:LiSAF(Ce:LiSrAlF6)でもよい。
1110は、波長226nmの光に対して高透過、波長314nmの光に対して高反射の誘電体多層膜コーティングされた凹面ミラーである。1113は、波長314nmの光に対して部分透過の誘電体多層膜コーティングされた凹面ミラーである。1112は、レーザの発振波長を314nmに固定し狭帯域化する波長選択素子である。ミラー1110、1113とレーザー結晶1111、波長選択素子1112によってレーザー発振器が構成される。ミラー1113より出射された波長314nmの光1114は、レンズ1115によりSrAlF5擬似位相整合素子1116に入力される。
SrAlF5擬似位相整合素子は所定の周期で分極反転されており、波長314nmの光1114を、第2光高調波発生によりF2レーザーと同じ波長157nmのコヒーレント光1117を発生させることができる。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。さらにF2レーザーに比べて、レーザーガスが不要であり、かつ小型・低コストの光源を実現することができる。
SrAlF5擬似位相整合素子を用いた波長157nmのコヒーレント光を出力する光源は、波長193nmのコヒーレント光を発する光源と同様に、半導体露光装置、レーザ治療装置、レーザ加工装置、レーザ干渉計、レーザ顕微鏡、DVDマスタリング装置、光メモリ装置、光造形装置などの光源として用いることができる。
[第8の実施形態]
本実施形態は、半導体露光装置であって、従来のArFエキシマレーザー光源の代わりに、本発明の第1、第3、第4の実施形態として説明したパルス発振の193nm光源を露光用光源として搭載したものである。また、前記第2、第5、第6の実施形態である連続発振の193nm光源は、レンズまたはウェハアライメント用の光源として用いることができる。
本発明に係る波長193nmの光源装置は、ArFエキシマレーザーと同じ波長のコヒーレント光を出力するので、半導体露光装置に搭載する場合でも光学系などの設計変更が最小限で済む。また、本発明に係る光源装置はフッ素を含むレーザーガスを使用しないため、メンテナンス性が良く、ランニングコストを低減することができる。さらに消費電力も小さく、小型の半導体露光装置を実現することができる。
[第9の実施形態]
本実施形態は、半導体露光装置であって、従来のF2レーザー光源の代わりに、本発明の第7の実施形態として説明したパルス発振の157nm光源を露光用光源として搭載したものである。
本発明に係る波長157nmの光源装置は、F2レーザーと同じ波長のコヒーレント光を出力するので、半導体露光装置に搭載する場合でも光学系などの設計変更が最小限で済む。また、本発明に係る光源装置はフッ素を含むレーザーガスを使用しないため、メンテナンス性が良く、ランニングコストを低減することができる。さらに消費電力も小さく、小型の半導体露光装置を実現することができる。
[第10の実施形態]
レーザー治療装置、特に視力矯正手術はArFエキシマレーザーを光源として用いていた。しかし、1パルスのパルスエネルギーが大きすぎ、かつパルス時間幅が大きくて露光量の微妙なコントロールがし難いという欠点があった。また、手術室内にフッ素を含むレーザーガスを導入する必要があり、安全性や設備の保守点検の面で問題があった。
本実施形態は、レーザー治療装置であって、ArFエキシマレーザ光源を本発明の第1、第3、第4の実施形態であるパルス発振193nm光源装置、又は前記第7の実施形態であるパルス発振の157nm光源装置に置き換えたものである。本発明が提供するコヒーレント光源は高繰り返しが可能であり、したがって1パルスのエネルギーが小さく、パルス時間幅も小さいので、レーザー治療に適した治療装置を構成することができ、かつフッ素ガスを用いないので安全性にも優れたものである。
[第11の実施形態]
本実施形態は、電子産業におけるプリント基板の穴あけや機械加工などを行うレーザー加工装置の光源として、本発明の第1、第3、第4の実施形態であるパルス発振の193nm光源装置、又は前記第7の実施形態であるパルス発振の157nm光源装置を用いたものである。
本実施形態のレーザー加工装置は、ArFエキシマレーザーを用いる装置と比較して、レーザーガスが不要であり、かつ小型、低コストの装置を実現できる。また本発明が提供する光源装置は、エキシマレーザーよりもビーム品質が良いため、集光特性が良く、効率の高い加工を行うことができる。
[第12の実施形態]
本実施形態は、レーザー干渉計の光源として、第2、第5、第6の実施形態に示した連続発振の193nm光源装置を用いたものである。本発明に係る光源装置が発生するコヒーレント光は、ArFエキシマレーザーよりもコヒーレンス長がはるかに長いため、レーザ干渉計の光源に応用でき、測距装置やArFエキシマレーザー用光学素子の波面収差測定用干渉計などの装置が実現できる。本実施形態のレーザー干渉計装置は、ArFエキシマレーザーを光源として用いた装置にくらべ、ガスが不要であり、かつ小型、低コストの装置を実現できる。
[第13の実施形態]
本実施形態は、第2、第5、第6の実施形態に示した連続発振の193nm光源装置を、共焦点型のレーザー顕微鏡に組み込んだものである。本実施形態のレーザー顕微鏡装置は、半導体ウェハーの検査、特に従来のArFエキシマステッパーで露光したウェハーの検査に用いることもでき、光源としてArFエキシマレーザーを用いたレーザー顕微鏡にくらべ、ガスが不要であり、かつ小型、低コストの装置を実現できる。
[第14の実施形態]
本実施形態は、第2、第5、第6の実施形態に示した連続発振の193nm光源装置をDVD(Digital Versatile Disk)のマスタリング装置の光源として組み込んだものである。この場合、第11の実施の形態と同様に、集光特性が良く、かつガスが不要で、小型、低コストの装置を実現できる。
[第15の実施形態]
本実施形態は、第2、第5、第6の実施形態に示した連続発振の193nm光源装置を、光メモリ用の光源として用いたものである。本実施形態によれば、従来にない短波長の光メモリを構成できる。また、光源としてArFエキシマレーザーを用いたものにくらべ、ガスが不要であり、かつ小型、低コストの装置を実現できる。
[第16の実施形態]
本実施形態は、第1から第6の実施形態である連続発振の193nm光源装置または前記第7の実施形態であるパルス発振の157nm光源装置を、光造形装置用の光源として用いたものである。この場合、ArFエキシマレーザーを用いたものにくらべ、ガスが不要であり、かつ小型、低コストの光造形装置を実現できる。
[第17の実施形態]
第17〜第19の実施形態においては、最終段ではなく、その手前の波長変換においてSrAlF5擬似位相整合素子を利用する実施形態を示す。この構成の特徴と効果は、最終段の手前までは全てN.C.P.M.(non-critical位相整合)可能な光学系を実現することで、全ての光学素子が一直線上に配置できるシンプルな光学系が実現できることにある。これまでは、波長1554nmの8倍波として193nmを発生させるための光学系は、途中N.C.P.M.が不可能な波長変換素子が入るため、ミラー等で光線を分岐して2列以上の光学系にする必要であり、構成が複雑になるとともに調整が困難であった。しかし、たとえ193nmを発生する最終段にSrAlF5擬似位相整合素子を使わなくても、最終段の手前までは全てN.C.P.M.が可能な光学系が作り出せれば、シンプルな構成で調整が容易な光学系が実現できる。また、193nmの位相整合が要求される最終段に比べ、その手前の波長変換は、素子の周期構造に要求される周期が長くて済むことから、技術的に実現が容易になる。
第17の実施形態は、図12に示す構成を備えた、波長193nmのコヒーレント光を出力する光源装置である。
図12において1200は、DFB構造を持ちパルス変調されたInGaAsP系半導体レーザである。このレーザは波長1554nmで発振するように不図示の温度調節機構によって温度コントロールされている。
半導体レーザ1200から出射された波長1554nmの光は、シングルモード光ファイバー1201中を伝播し、アイソレータ1202を通り再びシングルモード光ファイバー1201中を伝播する。半導体レーザ1203は、波長980nmの光または波長1480nmの光を発振させることができる。半導体レーザ1203からの光は、シングルモードファイバー1204を通り、光合波装置1205で波長1554nmの光と合流し、希土類元素のエルビウム(Er)をドープした光ファイバー106に入射される。ここで、エルビウムドープファイバーは、半導体レーザ1203からの光によって励起され、波長1554nmの光を増幅する働きを持つ。
増幅された光は、光ファイバー端面またはコネクタ端面1207より出射光1208として空間に出射され、レンズ1209によって非線形光学結晶LBO1210に入射される。非線形光学結晶LBO1210では、第二高調波(772nm)が発生する。このLBO1210は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=0°でカットされ、結晶温度は約117℃に保たれている。非線形光学結晶1210は、LBO以外にSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。前記いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
1211に含まれる波長1554nmの光(基本波)と波長772nmの光(2倍波)のうち、光波長772nmの光(2倍波)は、レンズ1212により非線形光学結晶GdYCOB1213に集光され、第二高調波発生により波長386nm(4倍波)の光に変換される。また、GdYCOB(GdXY1-XCa4O(BO3)3)はGdとYとの組成比を変えることで複屈折性を制御することができ、したがって位相整合特性を変えることができる。そのため、GdとYの組成比を適当に変えることにより、結晶方位φ=90°、θ=90°でタイプ1のnon-critical位相整合による波長772nmの光の第二高調波変換を実現することができる。非線形光学結晶1213は、GdYCOB以外に前記SrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。いずれの場合も、波長772nmでnon-critical位相整合が可能であり、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い波長386nmの光が得られる。
1214に含まれる光は、レンズ1215により非線形光学結晶LBO1216に集光され、このうち、波長1554nmの光(基本波)と波長772nm(2倍波)は和周波発生により波長516nm(3倍波)の光に変換される。このLBO1216は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=0°でカットされ、結晶温度は約145℃に保たれている。非線形光学結晶1216は、LBO以外に非線形光学結晶GdYCOB、またはSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。前記いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い3倍波の和周波発生が可能である。
1217に含まれる光は、レンズ1218によりSrAlF5による擬似位相整合素子1219に集光され、このうち、波長516nm(3倍波)と4倍波(386nm)の和周波発生により7倍波(波長221nm)の光に変換される。このSrAlF5による擬似位相整合素子1219は、non-critical位相整合をすることから、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い7倍波の和周波が発生する。
1220に含まれる光は、レンズ1221により非線形光学結晶CLBO1222に集光され、このうち、波長1554nm(基本波)と7倍波(221nm)の和周波発生により8倍波(波長193nm)のコヒーレント光が出力される。このCLBO1222は、タイプ1の位相整合をするように、結晶方位θ=61.7°、φ=45°でカットされている。
[第18の実施形態]
図13は、本発明の第18の実施形態である波長193nmの光源装置を示す概略構成図である。図13において1300〜1308までの構成(基本波レーザーの構成)は前記第1および第17の実施形態と同じである。
エルビウムドープファイバー中で増幅された光は、光ファイバー端面またはコネクタ端面1307より出射光1308として空間に出射され、レンズ1309によって非線形光学結晶LBO1310に入射される。非線形光学結晶LBO1310では、第二高調波(772nm)が発生する。このLBO1310は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=0°でカットされ、結晶温度は約117℃に保たれている。非線形光学結晶1310は、LBO以外にSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。前記いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
1311に含まれる波長1554nmの光(基本波)と波長772nmの光(2倍波)のうち、光波長772nmの光(2倍波)は、レンズ1312により非線形光学結晶GdYCOB1313に集光され、第二高調波発生により波長386nm(4倍波)の光に変換される。GdYCOB(GdXY1-XCa4O(BO3)3)はGdとYとの組成比を変えることで複屈折性を制御することができ、したがって位相整合特性を変えることができる。そのため、GdとYの組成比を適当に変えることにより、結晶方位φ=90°、θ=90°でタイプ1のnon-critical位相整合による波長772nmの光の第二高調波変換を実現することができる。非線形光学結晶1313は、LBO以外に前記SrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。いずれの場合も、波長772nmでnon-critical位相整合が可能であり、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い波長386nmの光が得られる。
1314に含まれる光は、レンズ1315によりSrAlF5による擬似位相整合素子1316に集光され、このうち、波長1554nmの光(基本波)と波長386nm(4倍波)は和周波発生により波長309nm(5倍波)の光に変換される。このSrAlF5による擬似位相整合素子1316は、non-critical位相整合をすることから、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い5倍波の和周波発生が可能である。
1317に含まれる光は、レンズ1318により非線形光学結晶CLBO1319に集光され、このうち、波長309nm(5倍波)と2倍波(772nm)の和周波発生により7倍波(波長516nm)の光に変換される。このCLBO1319は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=45°でカットされている。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い7倍波の和周波発生が可能である。
1320に含まれる光は、レンズ1321により非線形光学結晶CLBO1322に集光され、このうち、波長1554nm(基本波)と7倍波(221nm)の和周波発生により8倍波(波長193nm)のコヒーレント光に変換される。このCLBO1322は、タイプ1の位相整合をするように、結晶方位θ=61.7°、φ=45°でカットされている。
[第19の実施形態]
図14は、本発明の第19の実施形態である波長193nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。
図14において1400〜1408までの構成(基本波レーザーの構成)は前記第1、第17、第18の実施形態と同じである。
エルビウムドープファイバー中で増幅された光は、光ファイバー端面またはコネクタ端面1407より出射光1408として空間に出射され、レンズ1409によって非線形光学結晶LBO1410に入射される。非線形光学結晶LBO1410では、第二高調波(772nm)が発生する。このLBO1410は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=0°でカットされ、結晶温度は約117℃に保たれている。非線形光学結晶1410は、LBO以外にSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。前記いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
1411に含まれる波長1554nmの光(基本波)と波長772nmの光(2倍波)は、レンズ1412により非線形光学結晶LBO1413に集光され、和周波発生により波長516nm(3倍波)の光に変換される。このLBO1413は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=0°でカットされ、結晶温度は約145℃に保たれている。非線形光学結晶1413は、LBO以外に非線形光学結晶GdYCOB、またはSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。前記いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い3倍波の和周波発生が可能である。
1414に含まれる光は、レンズ1415によりSrAlF5による擬似位相整合素子1416に集光され、このうち、波長773nmの光(2倍波)と波長516nm(3倍波)は和周波発生により波長309nm(5倍波)の光に変換される。このSrAlF5による擬似位相整合素子1416は、non-critical位相整合をすることから、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い5倍波の和周波発生が可能である。
1417に含まれる光は、レンズ1418により非線形光学結晶CLBO1419に集光され、このうち、波長309nm(5倍波)と2倍波(772nm)の和周波発生により7倍波(波長516nm)の光に変換される。このCLBO1419は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=45°でカットされている。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い7倍波の和周波発生が可能である。
1420に含まれる光は、レンズ1421により非線形光学結晶CLBO1422に集光され、このうち、波長1554nm(基本波)と7倍波(221nm)の和周波発生により8倍波(波長193nm)のコヒーレント光に変換される。このCLBO1422は、タイプ1の位相整合をするように、結晶方位θ=61.7°、φ=45°でカットされている。
[第20の実施形態]
第20〜第23の実施形態では、波長266 nm、213nm、177nm、257nmのコヒーレント光を出力する光源装置の例を示す。この構成の特徴と効果は、最終段まで全てN.C.P.M.(non-critical位相整合)可能な光学系を実現することで、全ての光学素子が一直線上に配置できるシンプルな光学系が実現できることともに、最終的にWalk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い光を発生することができる。
図15は、本発明の第20の実施形態である波長266nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。
図15において1500は、Nd:YAGレーザ(波長1064nm)である。Nd:YAGレーザの波長1064nmの光は出射光1501として空間に出射され、レンズ1502によって非線形光学結晶LBO1503に入射される。非線形光学結晶LBO1503では、第二高調波(波長532nm)が発生する。このLBO1503は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=90°でカットされ、結晶温度は約149℃に保たれている。非線形光学結晶1503は、LBO以外に、非線形光学結晶K:NbO3で置き換えても良い。この場合、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=0°、φ=0°でカットされ、結晶温度は約208℃に保たれている。これらの非線形光学結晶以外にSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。前記いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
1504で示される光波長532nmの光(2倍波)は、レンズ1505によりSrAlF5の擬似位相整合素子1506に集光され、第二高調波発生により波長266nmのコヒーレント光1507に変換される。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
[第21の実施形態]
図16は、本発明の第21の実施形態である波長213nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。
図16において1600は、Nd:YAGレーザ(波長1064nm)である。Nd:YAGレーザの波長1064nmの光は出射光1601として空間に出射され、レンズ1602によって非線形光学結晶LBO1603に入射される。非線形光学結晶LBO1603では、第二高調波(波長532nm)が発生する。このLBO1603は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=90°でカットされ、結晶温度は約149℃に保たれている。非線形光学結晶1603は、LBO以外に、非線形光学結晶K:NbO3で置き換えても良い。この場合、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=0°、φ=0°でカットされ、結晶温度は約208℃に保たれている。これらの非線形光学結晶以外にSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。前記いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
1604に含まれる波長1064nmの光(基本波)と波長532nmの光(2倍波)は、レンズ1605によりSrAlF5の擬似位相整合素子1606に集光され、和周波発生により波長355nm(3倍波)の光に変換される。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い3倍波の和周波発生が可能である。
1607に含まれる波長532nmの光(2倍波)と波長355nmの光(3倍波)は、レンズ1608によりSrAlF5の擬似位相整合素子1609に集光され、和周波発生により波長213nm(5倍波)のコヒーレント光に変換される。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い3倍波の和周波発生が可能である。
[第22の実施形態]
図17は、本発明の第22の実施形態である波長177nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。
図17において1700は、Nd:YAGレーザ(波長1064nm)である。Nd:YAGレーザの波長1064nmの光は出射光1701として空間に出射され、レンズ1702によって非線形光学結晶LBO1703に入射される。非線形光学結晶LBO1703では、第二高調波(波長532nm)が発生する。このLBO1703は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=90°でカットされ、結晶温度は約149℃に保たれている。非線形光学結晶1703は、LBO以外に、非線形光学結晶K:NbO3で置き換えても良い。この場合、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=0°、φ=0°でカットされ、結晶温度は約208℃に保たれている。これらの非線形光学結晶以外にSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。前記いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
1704に含まれる波長1064nmの光(基本波)と波長532nmの光(2倍波)は、レンズ1705によりSrAlF5の擬似位相整合素子1706に集光され、和周波発生により波長355nm(3倍波)の光に変換される。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い3倍波の和周波発生が可能である。
1707に含まれる波長355nmの光(3倍波)は、レンズ1708によりSrAlF5の擬似位相整合素子1709に集光され、第二高調波発生により波長177nm(6倍波)のコヒーレント光に変換される。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い3倍波の和周波発生が可能である。
[第23の実施形態]
図18は、本発明の第23の実施形態である波長257nmのコヒーレント光を出力する光源装置を示す概略構成図である。
図18において1800は、Yb:YAGレーザ(波長1034nm)である。Yb:YAGレーザの波長1030nmの光は出射光1801として空間に出射され、レンズ1802によって非線形光学結晶LBO1803に入射される。非線形光学結晶LBO1803では、第二高調波(波長515nm)が発生する。このLBO1803は、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=90°、φ=90°でカットされ、結晶温度は約194℃に保たれている。非線形光学結晶1803は、LBO以外に、非線形光学結晶K:NbO3で置き換えても良い。この場合、タイプ1のnon-critical位相整合をするように、結晶方位θ=0°、φ=0°でカットされ、結晶温度は約152℃に保たれている。これらの非線形光学結晶以外にSrAlF5、Li:NbO3、Li:TaO3、KTP(KTiOPO4)による擬似位相整合素子で置き換えてもよい。前記いずれの場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二光高調波発生が可能である。
1804で示される光波長515nmの光(2倍波)は、レンズ1805によりSrAlF5の擬似位相整合素子1806に集光され、第二高調波発生により波長257nmのコヒーレント光1807に変換される。この場合も、Walk-Off効果がなく、高効率でビーム品質の良い第二高調波発生が可能である。
第1の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第2の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第3の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第4の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第5の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第6の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第7の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 従来の光源装置の一例である。 従来の光源装置の一例である。 従来の光源装置の一例である。 波長変換素子の構成例である。 第17の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第18の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第19の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第20の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第21の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第22の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。 第23の実施形態に係る光源装置の概略構成図である。
符号の説明
100…半導体レーザー、101…シングルモード光ファイバー、102…アイソレータ、103…半導体レーザー、104…シングルモードファイバー、105…光合波装置、106…光ファイバー、107…光ファイバー端面またはコネクタ端面、108…波長1554nmの出射光、109…レンズ、110…非線形光学結晶LBO、111…波長772nmの光、112…レンズ、113…非線形光学結晶LBO、114…波長386nmの光、115…レンズ、116…SrAlF5の擬似位相整合素子、117…波長193nmのコヒーレント光、200…レーザー、203…凹面ミラー、204…光学素子、205…レーザー結晶、206…非線形光学結晶LBO、207…凹面ミラー、208…波長386nmの光、211…SrAlF5の擬似位相整合素子、213…193nmのコヒーレント光、300…レーザー、304…光学素子、305…レーザー結晶、307…波長772nmの光、309…非線形光学結晶LBO、310…波長386nmの光、312…SrAlF5の擬似位相整合素子、313…波長193nmのコヒーレント光、314…パルス化素子、401…波長選択素子、402…励起用フラッシュランプ、403…励起光、404…レーザー結晶、406…波長772nmの光、408…非線形光学結晶LBO、409…波長386nmの光、411…SrAlF5の擬似位相整合素子、412…波長193nmのコヒーレント光、500…半導体レーザー、501…波長386nmの光、504…SrAlF5の擬似位相整合素子、506…波長193nmのコヒーレント光、600…半導体レーザー、601…波長772nmの光、604…非線形光学結晶LBO、605…凹面ミラー、606…波長386nmの光、609…SrAlF5の擬似位相整合素子、611…波長193nmのコヒーレント光、700…Nd:YAGレーザー、701…波長1064nmの光、703…非線形光学結晶LBO、708…非線形光学結晶LBO、718…波長704nmの光、726…非線形光学結晶CLBO、733…非線形光学結晶CLBO、734…波長193nmの光、800…Nd:YAGレーザー、809…波長2055nmの光、813…非線形光学結晶LBO、816…非線形光学結晶BBO、820…波長213nmの光、825…波長193nmのコヒーレント光、906…波長772nmの光、914…非線形光学結晶、915…波長193nmのコヒーレント光、1101…レーザー、1102…波長1064nmの光、1104…非線形光学結晶、1105…波長532nmの光、1107…非線形光学結晶、1108…波長266nmの光、1111…波長可変レーザー結晶、1112…波長選択素子、1114…波長314nmの光、1115…レンズ、1116…SrAlF5擬似位相整合器、1117…波長157nmのコヒーレント光、1200…半導体レーザー、1201…シングルモード光ファイバー、1202…アイソレータ、1203…半導体レーザー、1204…シングルモード光ファイバー、1205…光合波装置、1206…半導体レーザー、1210…非線形光学結晶LBO、1213…非線形光学結晶、1216…非線形光学結晶LBO、1219…SrAlF5の擬似位相整合素子、1222…非線形光学結晶CLBO、1310…非線形光学結晶、1313…非線形光学結晶、1316…SrAlF5の擬似位相整合素子、1319…非線形光学結晶CLBO、1322…非線形光学結晶CLBO、1410…非線形光学結晶、1413…非線形光学結晶、1416…SrAlF5の擬似位相整合素子、1419…非線形光学結晶、1422…非線形光学結晶CLBO、1500…Nd:YAGレーザー、1503…非線形光学結晶、1506…SrAlF5の擬似位相整合素子、1600…Nd:YAGレーザー、1503…非線形光学結晶、1606…SrAlF5の擬似位相整合素子、1609…SrAlF5の擬似位相整合素子、1700…Nd:YAGレーザー、1703…非線形光学結晶、1706…SrAlF5の擬似位相整合素子、1709…SrAlF5の擬似位相整合素子、1800…Yb:YAGレーザー、1803…非線形光学結晶、1806…SrAlF5の擬似位相整合素子

Claims (9)

  1. 少なくとも一つのレーザー光源と、少なくとも一つの波長変換素子とを備え、前記レーザー光源が発生した光の波長を前記波長変換素子により変換して出力する光源装置であって、前記波長変換素子のうち少なくとも一つが、周期的分極反転構造が形成されたフッ化ストロンチウムアルミニウム(SrAlF5)単結晶からなる波長変換素子である、コヒーレント光を出力する光源装置。
  2. 前記フッ化ストロンチウムアルミニウム(SrAlF5)単結晶からなる波長変換素子が第二高調波または和周波を発生する請求項1に記載の光源装置。
  3. 出力するコヒーレント光の波長が200nm以下である請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の光源装置。
  4. 出力するコヒーレント光の波長が193nmである請求項3に記載の光源装置。
  5. 出力するコヒーレント光の波長が157nmである請求項3に記載の光源装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光源装置を備えた半導体露光装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光源装置を備えたレーザー治療装置。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光源装置を備えたレーザー干渉計装置。
  9. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光源装置を備えたレーザー顕微鏡装置。
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