JP2002100061A - 光学ヘッド、光学式情報再生装置及び光学式情報記録装置 - Google Patents

光学ヘッド、光学式情報再生装置及び光学式情報記録装置

Info

Publication number
JP2002100061A
JP2002100061A JP2000288861A JP2000288861A JP2002100061A JP 2002100061 A JP2002100061 A JP 2002100061A JP 2000288861 A JP2000288861 A JP 2000288861A JP 2000288861 A JP2000288861 A JP 2000288861A JP 2002100061 A JP2002100061 A JP 2002100061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information recording
light
optical
spherical aberration
recording layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000288861A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Ichimura
功 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000288861A priority Critical patent/JP2002100061A/ja
Publication of JP2002100061A publication Critical patent/JP2002100061A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の情報記録層のうちの所望の情報記録層
に対し、対物レンズの確実な焦点引き込み動作を行うこ
とのできる光学ヘッドを得る。 【解決手段】 収束光を複数の情報記録層に選択的に照
射するときのその収束光の光透過保護層11Cの透過厚
の違いによる球面収差を補正する球面収差補正手段24
を設けてなり、複数の情報記録層に選択的に、対物レン
ズ12、14によって収束された収束光を照射する際
に、予め複数の情報記録層のうちの所定の情報記録層に
対する光透過保護層11Cの透過厚において、球面収差
補正手段24による球面収差補正状態が最適になるよう
に、その球面収差補正手段24を調整しておくようにし
た光学ヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学ヘッド、光学
式情報再生装置及び光学式情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク記録再生装置に代表される光
情報記録再生装置において、記録媒体上における、対物
レンズよりの収束光のスポットサイズ(スポットの直
径)φは、波長をλ、集光対物レンズの開口数をNAと
おくと、一般に
【0003】
【数1】φ=λ/NA
【0004】で与えられ、光源の波長が短いほど、ま
た、対物レンズの開口数NAが大きい程、スポットサイ
ズφの値は小さくなり、記録密度が高くなる。
【0005】このうち、対物レンズの開口数NAを大き
くする方法としては、非球面2群対物レンズを用いる手
法が有効である。2群対物レンズを実際の光学ピックア
ップ装置に使用する場合は、2枚のレンズを一体化して
組み立て調整を行い、光軸方向と、情報トラックと直交
する方向との2方向に移動可能な2軸電磁アクチュエー
タに搭載し、任意の位置に移動可能な構成とするのが一
般的である(特開平10−188320号公報参照)。
【0006】光情報記録再生装置に用いられる集光対物
レンズは、一般に、光ディスク媒体の光透過保護層(カ
バー層)に対して波面収差が最小となるように設計され
ており、そのときのカバー層の厚さは、CD(Compact
Disc)においては 1.2 mm 、DVD(Digital Versatil
e Disc)においては0.6 mmである。
【0007】2層の情報記録層を有するDVDの再生装
置においては、対物レンズの開口数NAが 0.6とされ、
光源として、波長が 650 nm の赤色半導体レーザが用い
られている。カバー層の異なる厚さに対する対物レンズ
の許容度W40は、参考文献(S. Kubota, "Aplanatic
condition required to reproduce jitter- freesignal
s in optical disk system," Appl. Opt. Vol. 26 (198
7), pp. 3961-3973 )によると、カバー層の厚さ変動を
Δt、その屈折率をnとしたとき、以下の式で与えられ
る。
【0008】
【数2】
【0009】一例として、許容される球面収差W40の値
をλ/4とすると、DVDにおけるカバー層厚さの変動
許容値(Δt)は±27μm となる。また、DVDで実現
されている2層ディスクに関しては、情報記録層の間隔
が 40 μm 程度に規定され、上述の許容値内に収まるよ
うに配慮されている。
【0010】一方、光源の短波長化と対物レンズの高開
口数化によって実現される大容量光ディスク駆動装置と
して、参考文献(I. Ichimura, F. Maeda, K. Osato,
K.Yamamoto, Y. Kasami, "Optical disk recording us
ing a GaN blue-violetlaser diode," Jpn. J. Appl. P
hys. Vol. 39 (2000), pp. 937-942 )においては、開
口数NAが 0.85 の非球面2群レンズと青紫色半導体レ
ーザを用いることで、DVDサイズの光ディスクに 22
Gbyte を超える容量を実現する手法が提案されている。
【0011】参考文献に記載の光ディスク駆動装置で
は、数2の式より、カバー層の厚さの精度を±4 μm 以
下とする必要が生じる。高開口数レンズを使用する文献
に記載の光ディスク駆動装置において、DVDと同様
の2層ディスクを実現する場合、情報信号の層間干渉を
防ぐために、層間距離を 20 μm 程度確保する必要が生
じ、カバー層の厚さの許容値範囲内(±4 μm )には収
まらない。そのため、特開平2000-131603 号公報におい
ては、異なるカバー層厚さに対応すべく、エキスパンダ
ーレンズによって球面収差を補正する手法が提案されて
いる。
【0012】しかしながら、このエキスパンダーレンズ
に代表される球面収差補正手段の設定値が、目標とする
情報記録層のカバー層の厚さに対する適正値と異なって
いる場合は、発生する球面収差により、光学的な焦点誤
差信号が生成できず、焦点引き込みに支障をきたすおそ
れがある。とりわけ、2層を上回る情報記録層を有する
光ディスクに対し、焦点制御をおこなう場合には、目標
とする各情報記録層に対し、最適化をおこなうことが必
須となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】かかる点に鑑み本発明
は、複数の情報記録層を備え、その複数の情報記録層が
光透過保護層によって被覆された光記録媒体の複数の情
報記録層に選択的に、対物レンズによって収束された収
束光を照射する光学ヘッドにおいて、複数の情報記録層
のうちの所望の情報記録層に対し、対物レンズの確実な
焦点引き込み動作を行うように調整することのできるも
のを提案しようとするものである。
【0014】又、本発明は、複数の情報記録層を備え、
その複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆され
た光記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物レン
ズによって収束された収束光を照射し、複数の情報記録
層のうちの選択された情報記録層からの戻り収束光を受
光素子に照射して、その受光素子から、選択された情報
記録層に記録されている情報信号の再生信号を得るよう
にした光学ヘッドを有する光学式情報再生装置におい
て、複数の情報記録層のうちの所望の情報記録層に対
し、光学ヘッドにおける対物レンズの確実な焦点引き込
み動作を行うように調整することのできるものを提案し
ようとするものである。
【0015】更に、本発明は、複数の情報記録層を備
え、その複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆
された光記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物
レンズによって収束された、情報信号によって光変調さ
れた収束光を照射して、選択された情報記録層に情報信
号を記録するようようにした光学ヘッドを有する光学式
情報記録装置において、複数の情報記録層のうちの所望
の情報記録層に対し、光学ヘッドにおける対物レンズの
確実な焦点引き込み動作を行うように調整することので
きるものを提案しようとするものである。
【0016】更に、本発明は、複数の情報記録層を備
え、対物レンズによって収束された収束光を、複数の情
報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
の複数の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の
情報記録層上に移すようにした光学ヘッドにおいて、複
数の情報記録層間の対物レンズよりの収束光の移動にお
いても、確実な焦点引き込み動作を行うように調整する
ことのできるものを提案しようとするものである。
【0017】更に、本発明は、複数の情報記録層を備
え、対物レンズによって収束された収束光を、複数の情
報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
の複数の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の
情報記録層上に移すようにし、ある情報記録層及び他の
情報記録層上からの戻り収束光を受光素子に照射して、
ある情報記録層及び他の情報記録層上に記録されている
情報信号の再生信号を得るようようにした光学ヘッドを
有する光学式情報再生装置において、複数の情報記録層
間の対物レンズよりの収束光の移動においても、確実な
焦点引き込み動作を行うように調整することのできるも
のを提案しようとするものである。
【0018】本発明は、複数の情報記録層を備え、対物
レンズによって収束された収束光を、複数の情報記録層
が光透過保護層によって被覆された光記録媒体の複数の
情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記録
層上に移すようにし、対物レンズによって収束された、
情報信号によって光変調された収束光を照射して、ある
情報記録層及び他の情報記録層上に情報信号を記録する
ようようにした光学ヘッドを有する光学式情報記録装置
において、複数の情報記録層間の対物レンズよりの収束
光の移動においても、確実な焦点引き込み動作を行うよ
うに調整することのできるものを提案しようとするもの
である。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の情報記
録層を備え、その複数の情報記録層が光透過保護層によ
って被覆された光記録媒体の複数の情報記録層に選択的
に、対物レンズによって収束された収束光を照射する光
学ヘッドにおいて、収束光を複数の情報記録層に選択的
に照射するときのその収束光の光透過保護層の透過厚の
違いによる球面収差を補正する球面収差補正手段を設け
てなり、複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによ
って収束された収束光を照射する際に、予め複数の情報
記録層のうちの所定の情報記録層に対する光透過保護層
の透過厚において、球面収差補正手段による球面収差補
正状態が最適になるように、その球面収差補正手段を調
整しておくようにした光学ヘッドである。
【0020】本発明は、複数の情報記録層を備え、その
複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆された光
記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物レンズに
よって収束された収束光を照射し、複数の情報記録層の
うちの選択された情報記録層からの戻り収束光を受光素
子に照射して、その受光素子から、選択された情報記録
層に記録されている情報信号の再生信号を得るようにし
た光学ヘッドを有する光学式情報再生装置において、収
束光を複数の情報記録層に選択的に照射するときのその
収束光の光透過保護層の透過厚の違いによる球面収差を
補正する球面収差補正手段を設けてなり、複数の情報記
録層に選択的に、対物レンズによって収束された収束光
を照射する際に、予め複数の情報記録層のうちの所定の
情報記録層に対する光透過保護層の透過厚において、球
面収差補正手段による球面収差補正状態が最適になるよ
うに、その球面収差補正手段を調整しておくようにした
光学式情報再生装置である。
【0021】本発明は、複数の情報記録層を備え、その
複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆された光
記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物レンズに
よって収束された、情報信号によって光変調された収束
光を照射して、選択された情報記録層に情報信号を記録
するようようにした光学ヘッドを有する光学式情報記録
装置において、収束光を複数の情報記録層に選択的に照
射するときのその収束光の光透過保護層の透過厚の違い
による球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてな
り、複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによって
収束された収束光を照射する際に、予め複数の情報記録
層のうちの所定の情報記録層に対する光透過保護層の透
過厚において、球面収差補正手段による球面収差補正状
態が最適になるように、その球面収差補正手段を調整し
ておくようにした光学式情報記録装置である。
【0022】本発明は、複数の情報記録層を備え、その
複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆された光
記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物レンズに
よって収束された収束光を照射するようした光学ヘッド
において、収束光を複数の情報記録層に選択的に照射す
るときのその収束光の光透過保護層の透過厚の違いによ
る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、
球面収差補正手段による球面収差補正状態が最適になる
ように、光学ヘッド内に設けた受光素子よりの検出出力
に応じて、球面収差補正手段が自動調整されるようにし
たものである。
【0023】本発明は、複数の情報記録層を備え、その
複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆された光
記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物レンズに
よって収束された収束光を照射し、複数の情報記録層の
うちの選択された情報記録層からの戻り収束光を受光素
子に照射して、その受光素子から選択された情報記録層
に記録されている情報信号の再生信号を得るようように
した光学ヘッドを有する光学式情報再生装置において、
収束光を複数の情報記録層に選択的に照射するときのそ
の収束光の光透過保護層の透過厚の違いによる球面収差
を補正する球面収差補正手段を設けてなり、戻り収束光
を、光学ヘッド内に設けた受光素子に照射し、その受光
素子よりの検出出力に応じて、球面収差補正手段による
球面収差補正状態が最適になるように、その球面収差補
正手段を自動調整するようにした光学式情報再生装置で
ある。
【0024】本発明は、複数の情報記録層を備え、その
複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆された光
記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物レンズに
よって収束された、情報信号によって光変調された収束
光を照射して、選択された情報記録層に情報信号を記録
するようようにした光学ヘッドを有する光学式情報記録
装置において、収束光を複数の情報記録層に選択的に照
射するときのその収束光の光透過保護層の透過厚の違い
による球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてな
り、戻り収束光を、光学ヘッド内に設けた受光素子に照
射し、その受光素子よりの検出出力に応じて、球面収差
補正手段による球面収差補正状態が最適になるように、
その球面収差補正手段を自動調整するようにした光学式
情報記録装置である。
【0025】本発明は、複数の情報記録層を備え、対物
レンズによって収束された収束光を、複数の情報記録層
が光透過保護層によって被覆された光記録媒体の複数の
情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記録
層上に移すようにした光学ヘッドにおいて、収束光を複
数の情報記録層に選択的に照射するときのその収束光の
光透過保護層の透過厚の違いによる球面収差を補正する
球面収差補正手段を設けてなり、複数の情報記録層に選
択的に、対物レンズによって収束された収束光を照射す
る際に、予め複数の情報記録層のうちの所定の情報記録
層に対する光透過保護層の透過厚において、球面収差補
正手段による球面収差補正状態が最適になるように、そ
の球面収差補正手段を調整しておくようにした光学ヘッ
ドである。
【0026】本発明は、複数の情報記録層を備え、対物
レンズによって収束された収束光を、複数の情報記録層
が光透過保護層によって被覆された光記録媒体の複数の
情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記録
層上に移すようにした光学ヘッドにおいて、収束光を複
数の情報記録層に選択的に照射するときのその収束光の
光透過保護層の透過厚の違いによる球面収差を補正する
球面収差補正手段を設けてなり、他の情報記録装置上
に、対物レンズによって収束された収束光が照射されて
いるときの光学ヘッド内に設けた受光素子よりの検出信
号に応じて、球面収差補正手段による球面収差補正状態
が最適になるように、その球面収差補正手段を自動調整
するようにした光学ヘッドである。
【0027】本発明は、複数の情報記録層を備え、対物
レンズによって収束された収束光を、複数の情報記録層
が光透過保護層によって被覆された光記録媒体の複数の
情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記録
層上に移すようにし、ある情報記録層及び他の情報記録
層上からの戻り収束光を受光素子に照射して、ある情報
記録層及び他の情報記録層上に記録されている情報信号
の再生信号を得るようようにした光学ヘッドを有する光
学式情報再生装置において、収束光を複数の情報記録層
に選択的に照射するときのその収束光の光透過保護層の
透過厚の違いによる球面収差を補正する球面収差補正手
段を設けてなり、対物レンズによって収束された収束光
を複数の情報記録層のうちのある情報記録層から他の情
報記録層に移す際に、予め複数の情報記録層のうちの所
定の情報記録層に対する光透過保護層の透過厚におい
て、球面収差補正手段による球面収差補正状態が最適に
なるように、その球面収差補正手段を調整しておくよう
にした光学式情報再生装置である。
【0028】本発明は、複数の情報記録層を備え、対物
レンズによって収束された収束光を、複数の情報記録層
が光透過保護層によって被覆された光記録媒体の複数の
情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記録
層上に移すようにし、ある情報記録層及び他の情報記録
層上からの戻り収束光を受光素子に照射して、その受光
素子からある情報記録層及び他の情報記録層上に記録さ
れている情報信号の再生信号を得るようにした光学ヘッ
ドを有する光学式情報再生装置において、収束光を複数
の情報記録層に選択的に照射するときのその収束光の光
透過保護層の透過厚の違いによる球面収差を補正する球
面収差補正手段を設けてなり、他の情報記録装置上に、
対物レンズによって収束された収束光が照射されている
ときの光学ヘッド内に設けた受光素子よりの検出信号に
応じて、球面収差補正手段による球面収差補正状態が最
適になるように、その球面収差補正手段を自動調整する
ようにした光学式情報再生装置である。
【0029】本発明は、複数の情報記録層を備え、対物
レンズによって収束された収束光を、複数の情報記録層
が光透過保護層によって被覆された光記録媒体の複数の
情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記録
層上に移すようにし、対物レンズによって収束された、
情報信号によって光変調された収束光を照射して、ある
情報記録層及び他の情報記録層上に情報信号を記録する
ようようにした光学ヘッドを有する光学式情報記録装置
において、収束光を複数の情報記録層に選択的に照射す
るときのその収束光の光透過保護層の透過厚の違いによ
る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、
対物レンズによって収束された収束光を複数の情報記録
層のうちのある情報記録層から他の情報記録層に移す際
に、予め複数の情報記録層のうちの所定の情報記録層に
対する光透過保護層の透過厚において、球面収差補正手
段による球面収差補正状態が最適になるように、その球
面収差補正手段を調整しておくようにした光学式情報記
録装置である。
【0030】本発明は、複数の情報記録層を備え、対物
レンズによって収束された収束光を、複数の情報記録層
が光透過保護層によって被覆された光記録媒体の複数の
情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記録
層上に移すようにし、対物レンズによって収束された、
情報信号によって光変調された収束光を照射して、ある
情報記録層及び他の情報記録層上に情報信号を記録する
ようようにした光学ヘッドを有する光学式情報記録装置
において、収束光を複数の情報記録層に選択的に照射す
るときのその収束光の光透過保護層の透過厚の違いによ
る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、
他の情報記録装置上に、対物レンズによって収束された
収束光が照射されているときの光学ヘッド内に設けた受
光素子よりの検出信号に応じて、球面収差補正手段によ
る球面収差補正状態が最適になるように、その球面収差
補正手段を自動調整するようにした光学式情報記録装置
である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態の光学ヘッド、光学式情報再生装置及び光
学式情報記録装置の例を詳細に説明する。
【0032】図2を参照して、光学式情報再生装置の光
学ピックアップ(光学ヘッド)を説明するが、その前
に、図1を参照して、その光学ピックアップで使用する
対物レンズとしての2群対物レンズ及び光ディスク記録
媒体(光ディスク媒体)について説明する。
【0033】図1aに、非球面2群対物レンズを示し、
以下これについて説明する。図中14は、第2のレンズ
(集光レンズ)で、光軸方向に可動な構造を持つ電磁ア
クチュエータ15上に搭載されている。第1のレンズ
(先玉レンズ)12は、第2のレンズ14と同一の光軸
上に位置するよう、レンズホルダー13)によって支持
され、これら2枚のレンズ12、14は、開口数NA
が、例えば、 0.85 の2群対物レンズとして機能する。
【0034】半導体レーザからのレーザ光Lが、これら
2枚のレンズ14、12を通過することによって、光デ
ィスク媒体11上に集光される。また、対物レンズの高
開口数を実現することで、従来の光学ピックアップに比
べて、対物レンズの動作距離(Working Distance)が小
さくなり、本例において、その値は約 130μm となって
いる。
【0035】対物レンズの開口数NAが大きくなると、
一般に光ディスク駆動装置(光学式情報再生装置及び記
録装置)に対するディスク11の傾き許容度が減少す
る。光軸に対するディスク11の傾き角をθとすると、
発生するコマ収差W31は、上述の参考文献により、
【0036】
【数3】
【0037】で与えられ、コマ収差W31は、概ね、開口
数NAの3乗と、カバー層(光透過保護層)11Cの厚
さtに比例する。
【0038】従って、許容される球面収差W31の値をλ
/4とすると、開口数NAの値を 0.85 まで高めた光デ
ィスク駆動装置において、DVD再生装置と同等のディ
スク傾き許容度を確保するためには、仮に、基板11B
上に記録層が被着形成され、その記録層上にカバー層
(光透過保護層)11Cが被着形成されいているものと
すると、カバー層11Cの厚さt(図1a)を、 0.1 m
m 程度に薄くする必要が生じる。
【0039】図1bに、光ディスク記録媒体(光ディス
ク媒体)11の実際の構造を示し、基板11B上に、第
2記録層LR2が被着形成され、その上に第2カバー層
(第2光透過保護層)11C2が被着形成され、その第
2カバー層11C2上に、第1記録層LR1が被着形成
され、その第1記録層LR1上に、第1カバー層(第1
光透過保護層)11C2が被着形成されている。第1及
び第2カバー層11C1、11C2にて、カバー層(光
透過保護層)11Cが構成される。
【0040】図2に、光学式情報再生装置における光デ
ィスク再生用光学ピックアップ(光学ヘッド)の構成例
を示す。Lはレーザ光を示す。半導体レーザ16からの
発散出射レーザ光は、コリメータレンズ17で平行光と
され、トラック誤差信号を演算するために用いられるサ
イドスポット生成用の回折格子19を通過した後、2群
対物レンズ12、14によって収束されて、光ディスク
媒体11の記録層上に集光される。
【0041】回折格子19よりの出射光の一部は、偏光
ビームスプリッタ20によって反射され、その反射光が
集光レンズ21によって収束されて、発光出力検出用受
光素子22の受光面に照射される。この受光素子22
は、その検出出力を半導体レーザ16にフィードバック
することによって、半導体レーザ16のレーザ盤面出力
を一定値に制御するようにしている。この受光素子22
への入射光量は、コリメータレンズ17及び回折格子1
9の間に設けた1/2波長板18を回転させることによ
って調整することが可能である。半導体レーザ16の実
際のレーザ出力は、図示せぬ自動出力制御(APC)回
路によって任意の値に制御される。
【0042】また、偏光ビームスプリッタ20の、回折
格子19とは反対側に設けた1/4波長板23は、半導
体レーザ16よりの直線偏光の出射レーザ光を、円偏光
に変換するためのものである。2群レンズ12、14の
手前に配置されているエキスパンダーレンズユニット2
4は、球面収差を補正する手段で、そのレンズユニット
24のうちの一方のレンズは、光軸方向に移動可能なア
クチュエータに搭載されている。
【0043】一方、光ディスク媒体11の記録層からの
反射光は、ビームスプリッタ20で反射された後、集光
レンズ25及びマルチレンズ26を通過することによっ
て、収束レーザ光とされて、サーボ誤差信号兼RF信号
検出用受光素子27の受光面に照射されて、光電変換さ
れる。
【0044】この受光素子27は、図3に示す如く、3
本の収束光が入射する3個の受光素子27a、27b、
27cから構成され、それぞれ受光部A〜D、E、F、
G、Hを有する8分割光検出素子を構成し、各受光部の
出力に基づいて、RF信号、焦点誤差信号(FE)及び
トラック誤差信号(TE)が以下に示す式のように演算
される。
【0045】
【数4】 RF=A+B+C+D FE=(A+C)−(B+D) TE=(A+D)−(B+C)+k{(E−F)+(G
−H)}
【0046】図2において、半導体レーザ16に情報信
号を供給することによって、半導体レーザ16から、情
報信号によって光変調されたレーザ光(再生時よりの高
出力のレーザ光)を得るようにすれば、図2は、光学式
情報記録装置の光学ヘッドとして構成することができ
る。
【0047】次に、図4を参照して、光学式情報再生装
置の制御装置の構成を説明する。光学ピックアップ10
により光ディスク11から読み出された再生信号は、ヘ
ッドアンプ31に入力される。ヘッドアンプ31は、光
学ピックアップ10からの再生信号(多分割光検出素子
の各出力)を後段で処理するために必要な所定のレベル
に増幅するものである。ここで増幅された再生信号は、
イコライザ・アンプ32を通過した後、図示しない信号
処理系に供給されると共に、光ディスク媒体11のカバ
ー層の厚み誤差を補正するエキスパンダーレンズユニッ
ト24の位置調整用RF信号検出回路としての包絡線検
波回路33に供給される。
【0048】CPU40は、光ディスク装置全体の動作
を制御し、光ディスク媒体11が取り付け固定されたス
ピンドル44を駆動するスピンドルモータ43のサーボ
駆動回路42に対する制御をも行うと同時に、光学系の
焦点制御及びトラッキング制御に対する機能をも備えて
いる。
【0049】RF信号検出回路としての包絡線検波回路
33の出力は、CPU40に入力された後、所定の手法
に基づいて処理されて、エキスパンダーレンズユニット
24(図2)の位置制御信号を生成する。この場合、再
生RF信号の振幅が最大となるように調整がなされる。
【0050】ヘッドアンプ31の出力の一部は、焦点誤
差検出部(焦点誤差検出用マトリクス回路)34と、ト
ラック誤差検出部(トラッキング誤差検出用マトリクス
回路)とに供給される。焦点誤差検出部34は、入力信
号に対して上述したFE=(A+C)−(B+D)の式
に基づいた演算を、また、トラック誤差検出部37は、
上述したTE=(A+D)−(B+C)+k{(E−
F)+(G−H)}の式に基づいた演算が行われる。焦
点誤差検出部34及びトラック誤差検出部37の各出力
は、それぞれ位相補償回路35、38に供給されて移相
補償された後、増幅器36、39で増幅されて、必要な
信号振幅の信号に成された後、光学ピックアップ10に
搭載された2軸電磁アクチュエータ(図示)にフィード
バックされて、レンズ位置の制御を行われる。
【0051】次に、図5を参照して、図2の光学ピック
アップを用いて、図1bの光ディスク媒体11を再生す
る場合の焦点制御引き込み動作について説明する。図5
aに光学ピックアップの2群対物レンズ(第1及び第2
のレンズ12、14からなる)及び光ディスク記録媒体
11を示す。この場合、例えば、第1記録層LR1上の
第1カバー層11C1の厚さが90μm 、第2記録層LR
2上の第2カバー層11C2の厚さが20μm である。
尚、記録層LR1、LR2の厚さは、カバー層11C
1、11C2の厚さに比べて十分薄いので、カバー層1
1C(11C1、11C2)の全体の厚さは、 110μm
となる。
【0052】図5bは、2層の記録層を有するROM形
式の光ディスク媒体11において、エキスパンダーレン
ズユニット24(図2)の一方のレンズの位置を、第1
層目のカバー層(第1カバー層)11C1の厚さに最適
化した状態で、第2層目の情報記録層(第2記録層)L
R2に焦点制御を試みた場合に観察される焦点制御誤差
信号の式のFE=(A+C)−(B+D)の波形を表わ
している。
【0053】本例で採用されている非点収差焦点誤差信
号においては、図6に示すように、マルチレンズ26
(図2)によって、受光素子27(図2)上で、合焦時
に円形、また、それ以外では楕円状の強度分布を示すた
め、焦点制御誤差信号の式FE=(A+C)−(B+
D)による演算結果は、合焦時にゼロレベルとなるS字
誤差信号を発生する。しかしながら、エキスパンダーレ
ンズユニット24の設定が目標とする情報記録層(第2
記録層LR2)に対する最適値から大幅にずれている場
合は、発生する球面収差によって、媒体上での集光スポ
ットが極端に劣化し図5bに示す如く、本来の信号振幅
を持ったS字焦点誤差信号が得られない。この場合は、
第1層目の情報記録層(第1記録層)LR1において得
られる誤差信号の振幅が最大となる。
【0054】従って、第2層目の情報記録層(第2記録
層)LR2に対して焦点引き込み動作をおこなう場合に
は、球面収差補正素子(エキスパンダーレンズユニット
24)における一方のレンズを移動し、予め 110μm の
カバー層11Cの厚さに対して補正がなされるように調
整しておく必要がある。この状態で観察される焦点誤差
信号の様子を図5cに示すが、この場合、集光スポット
が第1層目の情報記録層(第1記録層)LR1を通過す
る際に観察されるS字信号のレベルは小さくなり、図5
bとは逆に、第2層目の情報記録層(第2記録層)LR
2において得られる誤差信号の振幅が最大となる。
【0055】もう一つの方法として、球面収差補正素子
(エキスパンダーレンズユニット)のレンズ位置を第1
層目及び第2層目の情報記録層(第1及び第2記録層)
LR1、LR2の中間位置に対して調整しておく手法が
考えられる。即ち、予め110+90) / 2=100(μm)の厚
さのカバー層に対して最適な位置に調整しておけばよ
い。この場合に得られる誤差信号を図5cに示す。S字
の焦点誤差信号の振幅は最大とはならないが、両方の情
報記録層(第1及び第2記録層)LR1、LR2におい
て、ほぼ均等な誤差信号を得ることが可能となり、S字
の焦点誤差信号信号のゼロクロス点を数えることで、目
標とする情報記録層に対して焦点引き込み動作を行うこ
とが可能となる。即ち、第1層目の情報記録層(第1記
録層)LR1に焦点制御を行いたい場合には、最初のゼ
ロクロス点付近で、また、第2層目の情報記録層(第2
記録層)LR2に焦点制御を行いたい場合には、2番目
のゼロクロス点付近で、焦点引き込み動作を開始すれば
よい。
【0056】また、エキスパンダーレンズユニット24
の位置調整(プリセット)は以下のようになされる。エ
キスパンダーレンズユニット24は、光ディスク媒体1
1のカバー層の厚さが 100μm の場合を中心値とするよ
うに設計されている。従って、エキスパンダーレンズユ
ニット24の移動可能な一方のレンズは、可動ストロー
ク内の中央位置において 100μm のカバー層の厚さに対
応し、カバー層の厚さが 90 μmmの場合には、その間隔
を 1 mm 程度広げることで、また、カバー層の厚さが 1
10μm の場合には、その間隔を 1 mm 程度狭めること
で、球面収差の補正をおこなうことが可能である。
【0057】従って、例えば、第2層目の情報記録層
(第2記録層)LR2に対して焦点引き込み動作をおこ
なう場合には、予め、エキスパンダーレンズユニット2
4のレンズ間隔を 1 mm 程度狭めておけばよい。
【0058】しかしながら、カバー層の厚さは、ディス
ク製作精度の点から、実際にはディスク媒体毎に微妙に
異なっていることが想定されるため、合焦動作の後、エ
キスパンダーレンズユニット24における可動レンズの
位置を微調整する必要がある。この微調整は、光ディス
ク媒体11の再生信号に基づいておこなうことが効果的
である(これについては、特開 2000-11388 号公報参照
において詳細に記述されている)。
【0059】本例では、焦点引き込み動作の際のカバー
層の厚さ補正を例として記述をおこなったが、多層記録
媒体において情報記録層間を移動する場合にも、同様の
手法を用いる必要がある。すなわち、第1層目の情報記
録層(第1記録層)LR1を再生(或いは情報を記録)
している状態から、引き続き第2層目の情報記録層(第
2記録層)LR2へと移動する場合には、集光スポット
のレイヤー間ジャンプがおこなわれる。この際、球面収
差補正素子は、第1層目のカバー層11C1の厚さに対
して最適化されているため、このままの状態で第2層目
の情報記録層(第2記録層)LR2へと移動した場合、
十分な焦点誤差信号が得られず、スポット移動に失敗す
る恐れがある。従って、エキスパンダーレンズユニッ
ト24における可動レンズの位置を移動先の情報記録層
に対して最適化しておくか、或いは、中間位置に対し
て最適化しておくかのいずれかの手法を用いることが効
果的である。
【0060】本例では、異なるカバー層の厚さによって
生じる球面収差を補正する素子として、エキスパンダー
レンズ24を用いたが、リレーレンズやコリメータレン
ズ、或いは液晶素子(特開平 10-269611号公報)等、他
の光学素子を用いてカバー層の厚さ補正をおこない、多
層情報記録媒体に焦点制御を行う場合にも、本発明内容
を適用できる。
【0061】リレーレンズやコリメータレンズを用いる
場合には、本発明報告例に記述されているように、少な
くとも一つのレンズを光軸方向に移動可能な素子上に搭
載することで実現される。また、液晶素子等、元の波面
に対して位相分布を与えることで球面収差を補正する素
子の場合には、多分割された素子のそれぞれに、異なる
電圧、或いは電流を印加すると、印加された電圧による
電界に従って液晶分子の配向が偏倚される。これによ
り、液晶パネル60を透過する光束の進行方向に垂直な
断面内での屈折率分布を任意に設定することができ、光
束の波面の位相を分割領域等に制御することができる。
即ち、屈折率可変手段として用いることができる。
【0062】次に、図7を参照して、光学ピックアップ
に設けられた波面収差補正手段として、液晶素子を用い
た例を説明する。図7aにおいて、60は液晶パネルを
示し、50、51、52、53及び54は、液晶パネル
60の透明電極による同心円状の各電極を示している。
【0063】図7bは、図7aの各電極50〜54に対
する波面収差補正のための駆動レベルを示している。
【0064】液晶パネル60は、ガラス基板で屈折率異
方性を持つ液晶分子が所定の向きに配向されている。そ
して、上側(又は下側)の透明電極で構成される同心円
状の電極50〜54に対向する他方の電極が形成されて
いる。
【0065】このような構成の液晶パネル60の各電極
50〜54にそれぞれ駆動電圧を印加すると、印加され
る電圧による電界に従って液晶分子の配向が偏倚され
る。これにより、液晶パネル60を透過する光束の進行
方向に垂直な断面内での屈折率分布を任意に設定するこ
とができ、光束の波面の位相を分割領域毎に制御するこ
とができる。
【0066】例えば、図7bに示すように、電極50を
半径r0である円形電極の領域A0、電極51の領域A
0、電極51を外側半径r1で内側半径r0である中空
円形電極の領域A1、電極52を外側半径r2で内側半
径r1である中空円形電極の領域A2、電極313を外
側半径r3で内側半径r2で中空円形電極の領域A3、
電極54を内側半径r3の円形に抜かれた電極の領域A
4を持つ5分割パターンによる液晶パネル60を用いる
場合について説明する。
【0067】このような液晶パネル60の各電極50〜
54に対し図7bに示すように、電極50及び電極54
には0、電極51及び電極53にはそれぞれd1、d
3、電極52にはd2に示すレベルに相当する電圧を印
加する。各電極の間には図示しない電極分離間隙を持
つ。ここでd1とd3を同じレベルにとし、光ビームの
中心と各電極の同心円の中心が一致するようになし、各
半径r0〜r3を光ビームの半径方向の波面収差量に対
応する値を選択することにより、この例では、電極50
〜54の駆動レベルを0、d1、d3の3値でデジタル
信号として簡単な駆動回路で選択切換えができ、透過光
束に対して位相差を与えることにより波面収差を補正す
ることができる。その他の詳細は、特開平10-269611 号
公報に記載の通りである。
【0068】また、本発明は、再生専用光ディスク媒体
のみならず、記録可能な光ディスク媒体や他の光情報記
録媒体に対しても適用することが可能である。更に、3
層以上の情報記録層を有する光ディスク等の光情報記録
媒体に対しては、第1層目の情報記録層と、第n層の情
報記録層との間隔が一層広がるため、本発明は、より効
果的に機能する。
【0069】上述の説明では、光記録媒体として、RO
M構成の光ディスクの場合について述べたが、追加書込
み、読み出し書込みの可能な光ディスク、光磁気ディス
ク、同様の光カード、光円筒体等であっても良い。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、その複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆
された光記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物
レンズによって収束された収束光を照射する光学ヘッド
において、収束光を複数の情報記録層に選択的に照射す
るときのその収束光の光透過保護層の透過厚の違いによ
る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、
複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによって収束
された収束光を照射する際に、予め複数の情報記録層の
うちの所定の情報記録層に対する光透過保護層の透過厚
において、球面収差補正手段による球面収差補正状態が
最適になるように、その球面収差補正手段を調整してお
くようにしたので、複数の情報記録層のうちの所望の情
報記録層に対し、対物レンズの確実な焦点引き込み動作
を行うように調整することのできる光学ヘッドを得るこ
とができ、特に、対物レンズの開口数が、0.7以上に
おいて頗る好適である。
【0071】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、その複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆
された光記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物
レンズによって収束された収束光を照射し、複数の情報
記録層のうちの選択された情報記録層からの戻り収束光
を受光素子に照射して、その受光素子から、選択された
情報記録層に記録されている情報信号の再生信号を得る
ようにした光学ヘッドを有する光学式情報再生装置にお
いて、収束光を複数の情報記録層に選択的に照射すると
きのその収束光の光透過保護層の透過厚の違いによる球
面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、複数
の情報記録層に選択的に、対物レンズによって収束され
た収束光を照射する際に、予め複数の情報記録層のうち
の所定の情報記録層に対する光透過保護層の透過厚にお
いて、球面収差補正手段による球面収差補正状態が最適
になるように、その球面収差補正手段を調整しておくよ
うにしたので、複数の情報記録層のうちの所望の情報記
録層に対し、光学ヘッドにおける対物レンズの確実な焦
点引き込み動作を行うように調整することのできる光学
式情報再生装置を得ることができ、特に、対物レンズの
開口数が、0.7以上において頗る好適である。
【0072】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、その複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆
された光記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物
レンズによって収束された、情報信号によって光変調さ
れた収束光を照射して、選択された情報記録層に情報信
号を記録するようようにした光学ヘッドを有する光学式
情報記録装置において、収束光を複数の情報記録層に選
択的に照射するときのその収束光の光透過保護層の透過
厚の違いによる球面収差を補正する球面収差補正手段を
設けてなり、複数の情報記録層に選択的に、対物レンズ
によって収束された収束光を照射する際に、予め複数の
情報記録層のうちの所定の情報記録層に対する光透過保
護層の透過厚において、球面収差補正手段による球面収
差補正状態が最適になるように、その球面収差補正手段
を調整しておくようにしたので、複数の情報記録層のう
ちの所望の情報記録層に対し、光学ヘッドにおける対物
レンズの確実な焦点引き込み動作を行うように調整する
ことのできる光学式情報記録装置を得ることができ、特
に、対物レンズの開口数が、0.7以上において頗る好
適である。
【0073】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、その複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆
された光記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物
レンズによって収束された収束光を照射するようした光
学ヘッドにおいて、収束光を複数の情報記録層に選択的
に照射するときのその収束光の光透過保護層の透過厚の
違いによる球面収差を補正する球面収差補正手段を設け
てなり、球面収差補正手段による球面収差補正状態が最
適になるように、光学ヘッド内に設けた受光素子よりの
検出出力に応じて、球面収差補正手段が自動調整される
ようにしたので、複数の情報記録層のうちの所望の情報
記録層に対し、対物レンズの確実な焦点引き込み動作を
行うように自動的に調整することのできる光学ヘッドを
得ることができ、特に、対物レンズの開口数が、0.7
以上において頗る好適である。
【0074】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、その複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆
された光記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物
レンズによって収束された収束光を照射し、複数の情報
記録層のうちの選択された情報記録層からの戻り収束光
を受光素子に照射して、その受光素子から選択された情
報記録層に記録されている情報信号の再生信号を得るよ
うようにした光学ヘッドを有する光学式情報再生装置に
おいて、収束光を複数の情報記録層に選択的に照射する
ときのその収束光の光透過保護層の透過厚の違いによる
球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、戻
り収束光を、光学ヘッド内に設けた受光素子に照射し、
その受光素子よりの検出出力に応じて、球面収差補正手
段による球面収差補正状態が最適になるように、その球
面収差補正手段を自動調整するようにしたので、複数の
情報記録層のうちの所望の情報記録層に対し、光学ヘッ
ドにおける対物レンズの確実な焦点引き込み動作を行う
ように自動的に調整することのできる光学式情報再生装
置を得ることができ、特に、対物レンズの開口数が、
0.7以上において頗る好適である。
【0075】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、その複数の情報記録層が光透過保護層によって被覆
された光記録媒体の複数の情報記録層に選択的に、対物
レンズによって収束された、情報信号によって光変調さ
れた収束光を照射して、選択された情報記録層に情報信
号を記録するようようにした光学ヘッドを有する光学式
情報記録装置において、収束光を複数の情報記録層に選
択的に照射するときのその収束光の光透過保護層の透過
厚の違いによる球面収差を補正する球面収差補正手段を
設けてなり、戻り収束光を、光学ヘッド内に設けた受光
素子に照射し、その受光素子よりの検出出力に応じて、
球面収差補正手段による球面収差補正状態が最適になる
ように、その球面収差補正手段を自動調整するようにし
たので、複数の情報記録層のうちの所望の情報記録層に
対し、光学ヘッドにおける対物レンズの確実な焦点引き
込み動作を行うように自動的に調整することのできる光
学式情報記録装置を得ることができ、特に、対物レンズ
の開口数が、0.7以上において頗る好適である。
【0076】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、対物レンズによって収束された収束光を、複数の情
報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
の複数の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の
情報記録層上に移すようにした光学ヘッドにおいて、収
束光を複数の情報記録層に選択的に照射するときのその
収束光の光透過保護層の透過厚の違いによる球面収差を
補正する球面収差補正手段を設けてなり、複数の情報記
録層に選択的に、対物レンズによって収束された収束光
を照射する際に、予め複数の情報記録層のうちの所定の
情報記録層に対する光透過保護層の透過厚において、球
面収差補正手段による球面収差補正状態が最適になるよ
うに、その球面収差補正手段を調整しておくようにした
ので、複数の情報記録層間の対物レンズよりの収束光の
移動においても、確実な焦点引き込み動作を行うように
調整することのできる光学ヘッドを得ることができ、特
に、対物レンズの開口数が、0.7以上において頗る好
適である。
【0077】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、対物レンズによって収束された収束光を、複数の情
報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
の複数の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の
情報記録層上に移すようにした光学ヘッドにおいて、収
束光を複数の情報記録層に選択的に照射するときのその
収束光の光透過保護層の透過厚の違いによる球面収差を
補正する球面収差補正手段を設けてなり、他の情報記録
装置上に、対物レンズによって収束された収束光が照射
されているときの光学ヘッド内に設けた受光素子よりの
検出信号に応じて、球面収差補正手段による球面収差補
正状態が最適になるように、その球面収差補正手段を自
動調整するようにしたので、複数の情報記録層間の対物
レンズよりの収束光の移動においても、確実な焦点引き
込み動作を行うように自動的に調整することのできる光
学ヘッドを得ることができ、特に、対物レンズの開口数
が、0.7以上において頗る好適である。
【0078】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、対物レンズによって収束された収束光を、複数の情
報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
の複数の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の
情報記録層上に移すようにし、ある情報記録層及び他の
情報記録層上からの戻り収束光を受光素子に照射して、
ある情報記録層及び他の情報記録層上に記録されている
情報信号の再生信号を得るようようにした光学ヘッドを
有する光学式情報再生装置において、収束光を複数の情
報記録層に選択的に照射するときのその収束光の光透過
保護層の透過厚の違いによる球面収差を補正する球面収
差補正手段を設けてなり、対物レンズによって収束され
た収束光を複数の情報記録層のうちのある情報記録層か
ら他の情報記録層に移す際に、予め複数の情報記録層の
うちの所定の情報記録層に対する光透過保護層の透過厚
において、球面収差補正手段による球面収差補正状態が
最適になるように、その球面収差補正手段を調整してお
くようにしたので、複数の情報記録層間の対物レンズよ
りの収束光の移動においても、確実な焦点引き込み動作
を行うように調整することのできる光学式情報再生装置
を得ることができ、特に、対物レンズの開口数が、0.
7以上において頗る好適である。
【0079】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、対物レンズによって収束された収束光を、複数の情
報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
の複数の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の
情報記録層上に移すようにし、ある情報記録層及び他の
情報記録層上からの戻り収束光を受光素子に照射して、
その受光素子からある情報記録層及び他の情報記録層上
に記録されている情報信号の再生信号を得るようにした
光学ヘッドを有する光学式情報再生装置において、収束
光を複数の情報記録層に選択的に照射するときのその収
束光の光透過保護層の透過厚の違いによる球面収差を補
正する球面収差補正手段を設けてなり、他の情報記録装
置上に、対物レンズによって収束された収束光が照射さ
れているときの光学ヘッド内に設けた受光素子よりの検
出信号に応じて、球面収差補正手段による球面収差補正
状態が最適になるように、その球面収差補正手段を自動
調整するようにしたので、複数の情報記録層間の対物レ
ンズよりの収束光の移動においても、確実な焦点引き込
み動作を行うように自動的に調整することのできる光学
式情報再生装置を得ることができ、特に、対物レンズの
開口数が、0.7以上において頗る好適である。
【0080】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、対物レンズによって収束された収束光を、複数の情
報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
の複数の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の
情報記録層上に移すようにし、対物レンズによって収束
された、情報信号によって光変調された収束光を照射し
て、ある情報記録層及び他の情報記録層上に情報信号を
記録するようようにした光学ヘッドを有する光学式情報
記録装置において、収束光を複数の情報記録層に選択的
に照射するときのその収束光の光透過保護層の透過厚の
違いによる球面収差を補正する球面収差補正手段を設け
てなり、対物レンズによって収束された収束光を複数の
情報記録層のうちのある情報記録層から他の情報記録層
に移す際に、予め複数の情報記録層のうちの所定の情報
記録層に対する光透過保護層の透過厚において、球面収
差補正手段による球面収差補正状態が最適になるよう
に、その球面収差補正手段を調整しておくようにしたの
で、複数の情報記録層間の対物レンズよりの収束光の移
動においても、確実な焦点引き込み動作を行うように調
整することのできる光学式情報記録装置を得ることがで
き、特に、対物レンズの開口数が、0.7以上において
頗る好適である。
【0081】本発明によれば、複数の情報記録層を備
え、対物レンズによって収束された収束光を、複数の情
報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
の複数の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の
情報記録層上に移すようにし、対物レンズによって収束
された、情報信号によって光変調された収束光を照射し
て、ある情報記録層及び他の情報記録層上に情報信号を
記録するようようにした光学ヘッドを有する光学式情報
記録装置において、収束光を複数の情報記録層に選択的
に照射するときのその収束光の光透過保護層の透過厚の
違いによる球面収差を補正する球面収差補正手段を設け
てなり、他の情報記録装置上に、対物レンズによって収
束された収束光が照射されているときの光学ヘッド内に
設けた受光素子よりの検出信号に応じて、球面収差補正
手段による球面収差補正状態が最適になるように、その
球面収差補正手段を自動調整するようにしたので、複数
の情報記録層間の対物レンズよりの収束光の移動におい
ても、確実な焦点引き込み動作を行うように自動的に調
整することのできる光学式情報記録装置を得ることがで
き、特に、対物レンズの開口数が、0.7以上において
頗る好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】a 本発明の実施の形態の光学ピックアップ
(光学ヘッド)における2群対物レンズの例を示す断面
図である。 b 本発明の実施の形態の光学ピックアップ(光学ヘッ
ド)の対物レンズよりの収束光を照射する、2層の記録
層を備える光ディスク媒体の例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の光学ピックアップ(光学
ヘッド)の例を示す配置図である。
【図3】図2の光学ピックアップ(光学ヘッド)におけ
るサーボ誤差信号兼RF信号検出用受光素子の例を示す
8分割受光素子の例を示す配置図である。
【図4】本発明の実施の形態の光学式情報再生装置及び
光学式情報記録装置の例の制御装置の例を示すブロック
線図である。
【図5】2層の記録層を有する光ディスク媒体の焦点誤
差信号を示す波形図である。
【図6】非点収差法における受光素子上の収束光のスポ
ットの強度分布を示す説明図である。
【図7】光学ピックアップ(光学ヘッド)に設けられた
波面収差補正手段(液晶素子)の説明図である。
【符号の説明】 11 光ディスク媒体、12 第1のレンズ、13 レ
ンズホルダ、14 第2のレンズ、15 電磁アクチュ
エータ、16 半導体レーザ、17 コリメータレン
ズ、18 1/2波長板、19 回折格子、20 偏光
ビームスプリッタ、21 集光レンズ、22 発光出力
検出用受光素子、23 1/4波長板、24 エキスパ
ンダレンズユニット、25 集光レンズ、26 マルチ
レンズ、27 サーボ誤差信号兼RF信号検出用受光素
子。

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報記録層を備え、該複数の情報
    記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体の
    上記複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによって
    収束された収束光を照射する光学ヘッドにおいて、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによって
    収束された収束光を照射する際に、予め上記複数の情報
    記録層のうちの所定の情報記録層に対する上記光透過保
    護層の透過厚において、上記球面収差補正手段による球
    面収差補正状態が最適になるように、該球面収差補正手
    段を調整しておくことを特徴とする光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学ヘッドにおいて、 上記所定の情報記録層は、上記対物レンズに最も近い情
    報記録層であることを特徴とする光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光学ヘッドにおいて、 上記所定の情報記録層は、上記対物レンズから最も遠い
    情報記録層であることを特徴とする光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光学ヘッドにおいて、 上記所定の情報記録層は、3以上の上記複数の情報記録
    層のうちの中間の情報記録層であることを特徴とする光
    学ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光学ヘッドにおいて、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学ヘッド。
  6. 【請求項6】 複数の情報記録層を備え、該複数の情報
    記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体の
    上記複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによって
    収束された収束光を照射し、上記複数の情報記録層のう
    ちの選択された情報記録層からの戻り収束光を受光素子
    に照射して、該受光素子から、上記選択された情報記録
    層に記録されている情報信号の再生信号を得るようにし
    た光学ヘッドを有する光学式情報再生装置において、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記複数の情報記録層に選択的に、上記対物レンズによ
    って収束された収束光を照射する際に、予め上記複数の
    情報記録層のうちの所定の情報記録層に対する上記光透
    過保護層の透過厚において、上記球面収差補正手段によ
    る球面収差補正状態が最適になるように、該球面収差補
    正手段を調整しておくことを特徴とする光学式情報再生
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光学式情報再生装置に
    おいて、 上記所定の情報記録層は、上記対物レンズに最も近い情
    報記録層であることを特徴とする光学式情報再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の光学式情報再生装置に
    おいて、 上記所定の情報記録層は、上記対物レンズから最も遠い
    情報記録層であることを特徴とする光学式情報再生装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の光学式情報再生装置に
    おいて、 上記所定の情報記録層は、3以上の上記複数の情報記録
    層のうちの中間の情報記録層であることを特徴とする光
    学式情報再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の光学式情報再生装置
    において、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学式情報再生装置。
  11. 【請求項11】 複数の情報記録層を備え、該複数の情
    報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
    の上記複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによっ
    て収束された、情報信号によって光変調された収束光を
    照射して、上記選択された情報記録層に上記情報信号を
    記録するようようにした光学ヘッドを有する光学式情報
    記録装置において、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによって
    収束された収束光を照射する際に、予め上記複数の情報
    記録層のうちの所定の情報記録層に対する上記光透過保
    護層の透過厚において、上記球面収差補正手段による球
    面収差補正状態が最適になるように、該球面収差補正手
    段を調整しておくことを特徴とする光学式情報記録装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の光学式情報記録装
    置において、 上記所定の情報記録層は、上記対物レンズに最も近い情
    報記録層であることを特徴とする光学式情報記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の光学式情報記録装
    置において、 上記所定の情報記録層は、上記対物レンズから最も遠い
    情報記録層であることを特徴とする光学式情報記録装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の光学式情報記録装
    置において、 上記所定の情報記録層は、3以上の上記複数の情報記録
    層のうちの中間の情報記録層であることを特徴とする光
    学式情報記録装置。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の光学式情報記録装
    置において、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学式情報記録装置。
  16. 【請求項16】 複数の情報記録層を備え、該複数の情
    報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
    の上記複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによっ
    て収束された収束光を照射するようした光学ヘッドにお
    いて、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記球面収差補正手段による球面収差補正状態が最適に
    なるように、上記光学ヘッド内に設けた受光素子よりの
    検出出力に応じて、上記球面収差補正手段が自動調整さ
    れるようにしたことを特徴とする光学ヘッド。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の光学ヘッドにおい
    て、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学ヘッド。
  18. 【請求項18】 複数の情報記録層を備え、該複数の情
    報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
    の上記複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによっ
    て収束された収束光を照射し、上記複数の情報記録層の
    うちの選択された情報記録層からの戻り収束光を受光素
    子に照射して、該受光素子から上記選択された情報記録
    層に記録されている情報信号の再生信号を得るようよう
    にした光学ヘッドを有する光学式情報再生装置におい
    て、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記戻り収束光を、上記光学ヘッド内に設けた受光素子
    に照射し、該受光素子よりの検出出力に応じて、上記球
    面収差補正手段による球面収差補正状態が最適になるよ
    うに、該球面収差補正手段を自動調整することを特徴と
    する光学式情報再生装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の光学式情報再生装
    置において、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学式情報再生装置。
  20. 【請求項20】 複数の情報記録層を備え、該複数の情
    報記録層が光透過保護層によって被覆された光記録媒体
    の上記複数の情報記録層に選択的に、対物レンズによっ
    て収束された、情報信号によって光変調された収束光を
    照射して、上記選択された情報記録層に上記情報信号を
    記録するようようにした光学ヘッドを有する光学式情報
    記録装置において、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記戻り収束光を、上記光学ヘッド内に設けた受光素子
    に照射し、該受光素子よりの検出出力に応じて、上記球
    面収差補正手段による球面収差補正状態が最適になるよ
    うに、該球面収差補正手段を自動調整することを特徴と
    する光学式情報記録装置。
  21. 【請求項21】 請求項29に記載の光学式情報記録装
    置において、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学式情報記録装置。
  22. 【請求項22】 複数の情報記録層を備え、対物レンズ
    によって収束された収束光を、上記複数の情報記録層が
    光透過保護層によって被覆された光記録媒体の上記複数
    の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記
    録層上に移すようにした光学ヘッドにおいて、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記複数の情報記録層に選択的に、上記対物レンズによ
    って収束された収束光を照射する際に、予め上記複数の
    情報記録層のうちの所定の情報記録層に対する上記光透
    過保護層の透過厚において、上記球面収差補正手段によ
    る球面収差補正状態が最適になるように、該球面収差補
    正手段を調整しておくことを特徴とする光学ヘッド。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の光学ヘッドにおい
    て、 上記所定の情報記録層は、上記他の情報記録層であるこ
    とを特徴とする光学ヘッド。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載の光学ヘッドにおい
    て、 上記所定の情報記録層は、3以上の上記複数の情報記録
    層のうちの上記ある情報記録層及び上記他の情報記録層
    の中間の情報記録層であることを特徴とする光学ヘッ
    ド。
  25. 【請求項25】 請求項22に記載の光学ヘッドにお
    いて、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とすることを特徴とする光学ヘッド。
  26. 【請求項26】 複数の情報記録層を備え、対物レンズ
    によって収束された収束光を、上記複数の情報記録層が
    光透過保護層によって被覆された光記録媒体の上記複数
    の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記
    録層上に移すようにした光学ヘッドにおいて、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記他の情報記録装置上に、対物レンズによって収束さ
    れた収束光が照射されているときの上記光学ヘッド内に
    設けた受光素子よりの検出信号に応じて、上記球面収差
    補正手段による球面収差補正状態が最適になるように、
    該球面収差補正手段を自動調整することを特徴とする光
    学ヘッド。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の光学ヘッドにおい
    て、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学ヘッド。
  28. 【請求項28】 複数の情報記録層を備え、対物レンズ
    によって収束された収束光を、上記複数の情報記録層が
    光透過保護層によって被覆された光記録媒体の上記複数
    の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記
    録層上に移すようにし、上記ある情報記録層及び上記他
    の情報記録層上からの戻り収束光を受光素子に照射し
    て、上記ある情報記録層及び上記他の情報記録層上に記
    録されている情報信号の再生信号を得るようようにした
    光学ヘッドを有する光学式情報再生装置において、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記対物レンズによって収束された収束光を上記複数の
    情報記録層のうちのある情報記録層から他の情報記録層
    に移す際に、予め上記複数の情報記録層のうちの所定の
    情報記録層に対する上記光透過保護層の透過厚におい
    て、上記球面収差補正手段による球面収差補正状態が最
    適になるように、該球面収差補正手段を調整しておくこ
    とを特徴とする光学式情報再生装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の光学式情報再生装
    置において、上記所定の情報記録層は、上記他の情報記
    録層であることを特徴とする光学式情報再生装置。
  30. 【請求項30】 請求項28に記載の光学式情報再生装
    置において、 上記所定の情報記録層は、3以上の上記複数の情報記録
    層のうちの上記ある情報記録層及び上記他の情報記録層
    の中間の情報記録層であることを特徴とする光学ヘッ
    ド。
  31. 【請求項31】 請求項28に記載の光学式情報再生装
    置において、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学式情報再生装置。
  32. 【請求項32】 複数の情報記録層を備え、対物レンズ
    によって収束された収束光を、上記複数の情報記録層が
    光透過保護層によって被覆された光記録媒体の上記複数
    の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記
    録層上に移すようにし、上記ある情報記録層及び上記他
    の情報記録層上からの戻り収束光を受光素子に照射し
    て、該受光素子から上記ある情報記録層及び上記他の情
    報記録層上に記録されている情報信号の再生信号を得る
    ようにした光学ヘッドを有する光学式情報再生装置にお
    いて、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記他の情報記録装置上に、上記対物レンズによって収
    束された収束光が照射されているときの上記光学ヘッド
    内に設けた受光素子よりの検出信号に応じて、上記球面
    収差補正手段による球面収差補正状態が最適になるよう
    に、該球面収差補正手段を自動調整することを特徴とす
    る光学式情報再生装置。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の光学式情報再生装
    置において、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学式情報再生装置。
  34. 【請求項34】 複数の情報記録層を備え、対物レンズ
    によって収束された収束光を、上記複数の情報記録層が
    光透過保護層によって被覆された光記録媒体の上記複数
    の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記
    録層上に移すようにし、上記対物レンズによって収束さ
    れた、情報信号によって光変調された収束光を照射し
    て、上記ある情報記録層及び上記他の情報記録層上に上
    記情報信号を記録するようようにした光学ヘッドを有す
    る光学式情報記録装置において、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記対物レンズによって収束された収束光を上記複数の
    情報記録層のうちの上記ある情報記録層から上記他の情
    報記録層に移す際に、予め上記複数の情報記録層のうち
    の所定の情報記録層に対する上記光透過保護層の透過厚
    において、上記球面収差補正手段による球面収差補正状
    態が最適になるように、該球面収差補正手段を調整して
    おくことを特徴とする光学式情報記録装置。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の光学式情報再生装
    置において、 上記所定の情報記録層は、上記他の情報記録層であるこ
    とを特徴とする光学式情報再生装置。
  36. 【請求項36】 請求項34に記載の光学式情報再生装
    置において、 3以上の上記所定の情報記録層は、3以上の上記複数の
    情報記録層のうちの上記ある情報記録層及び上記他の情
    報記録層の中間の情報記録層であることを特徴とする光
    学式情報記録装置。
  37. 【請求項37】 請求項34に記載の光学式情報再生装
    置において、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学式情報記録装置。
  38. 【請求項38】 複数の情報記録層を備え、対物レンズ
    によって収束された収束光を、上記複数の情報記録層が
    光透過保護層によって被覆された光記録媒体の上記複数
    の情報記録層のうちのある情報記録層上から他の情報記
    録層上に移すようにし、上記対物レンズによって収束さ
    れた、情報信号によって光変調された収束光を照射し
    て、上記ある情報記録層及び上記他の情報記録層上に上
    記情報信号を記録するようようにした光学ヘッドを有す
    る光学式情報記録装置において、 上記収束光を上記複数の情報記録層に選択的に照射する
    ときの該収束光の上記光透過保護層の透過厚の違いによ
    る球面収差を補正する球面収差補正手段を設けてなり、 上記他の情報記録装置上に、上記対物レンズによって収
    束された収束光が照射されているときの上記光学ヘッド
    内に設けた受光素子よりの検出信号に応じて、上記球面
    収差補正手段による球面収差補正状態が最適になるよう
    に、該球面収差補正手段を自動調整することを特徴とす
    る光学式情報記録装置。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載の光学ヘッドにおい
    て、 上記対物レンズの開口数は、0.7以上であることを特
    徴とする光学ヘッド。
JP2000288861A 2000-09-22 2000-09-22 光学ヘッド、光学式情報再生装置及び光学式情報記録装置 Pending JP2002100061A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288861A JP2002100061A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 光学ヘッド、光学式情報再生装置及び光学式情報記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288861A JP2002100061A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 光学ヘッド、光学式情報再生装置及び光学式情報記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002100061A true JP2002100061A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18772366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000288861A Pending JP2002100061A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 光学ヘッド、光学式情報再生装置及び光学式情報記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002100061A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004006232A1 (ja) * 2002-07-04 2004-01-15 Sony Corporation 光記録再生装置、焦点制御方法
US7327642B2 (en) 2002-04-26 2008-02-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of moving a beam spot between information storage layers of an optical disk
JP2008524761A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 情報再生方法
US7782730B2 (en) 2007-02-26 2010-08-24 Mitsubishi Electric Corporation Optical-pickup-adjustment optical disk, method of adjusting optical pickup device, and method of producing optical pickup device
JP2011023108A (ja) * 2003-03-31 2011-02-03 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7327642B2 (en) 2002-04-26 2008-02-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of moving a beam spot between information storage layers of an optical disk
WO2004006232A1 (ja) * 2002-07-04 2004-01-15 Sony Corporation 光記録再生装置、焦点制御方法
US7031233B2 (en) 2002-07-04 2006-04-18 Sony Corporation Optical recording/reproduction device and focal point control method
CN1303596C (zh) * 2002-07-04 2007-03-07 索尼株式会社 光记录/再现装置和焦点控制方法
JP2011023108A (ja) * 2003-03-31 2011-02-03 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置
JP2012198985A (ja) * 2003-03-31 2012-10-18 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置
JP2008524761A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 情報再生方法
US7782730B2 (en) 2007-02-26 2010-08-24 Mitsubishi Electric Corporation Optical-pickup-adjustment optical disk, method of adjusting optical pickup device, and method of producing optical pickup device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7260032B2 (en) Focal point adjusting method, and optical pickup device
JP4171378B2 (ja) 記録用光ディスクの球面収差補正方法,光ディスク記録再生方法及び光ディスク装置
KR101017001B1 (ko) 광기록 매체 처리 장치 및 그 초점 제어 방법
KR100931278B1 (ko) 광 헤드 및 광학 장치
JP3574747B2 (ja) 光ピックアップ、情報再生装置及び情報記録装置
JPH10134400A (ja) 光ヘッド装置
US6667947B2 (en) Optical multi-layer information recordating medium
JP2002170274A (ja) 光ピックアップ
JPH0757271A (ja) 光情報再生方法
JPH10188320A (ja) 光ディスク記録再生装置および方法
JP2007293963A (ja) 光情報記録再生装置
US7957234B2 (en) Optical pickup apparatus
JP4505982B2 (ja) 光ヘッド装置、記録及び/又は再生装置並びに記録及び/又は再生方法
JP2002100061A (ja) 光学ヘッド、光学式情報再生装置及び光学式情報記録装置
US20050226111A1 (en) Optical disc drive apparatus, information reproducing or recording method
JPH10283644A (ja) 焦点制御装置および方法、光ディスク装置
JP2002373444A (ja) 光ピックアップ装置および情報記録再生装置
JP3567444B2 (ja) 記録媒体再生装置および記録媒体再生方法
JP4329566B2 (ja) 収差補償装置及び収差補償方法
JP2006331475A (ja) 光ピックアップ装置およびそれを用いた光学的情報再生装置ならびに光学的情報記録再生装置
JP2004303301A (ja) 光ピックアップ装置
WO2011151909A1 (ja) チルト補正方法及び装置、光ピックアップ並びに情報記録再生装置
JP3545360B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4186857B2 (ja) 光情報記録及び/または再生装置及びその焦点制御方法
JP3369385B2 (ja) 光磁気記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090804

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090901