JP2003077168A - 収差検出方法、光情報処理方法およびその装置 - Google Patents

収差検出方法、光情報処理方法およびその装置

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JP2003077168A
JP2003077168A JP2001264362A JP2001264362A JP2003077168A JP 2003077168 A JP2003077168 A JP 2003077168A JP 2001264362 A JP2001264362 A JP 2001264362A JP 2001264362 A JP2001264362 A JP 2001264362A JP 2003077168 A JP2003077168 A JP 2003077168A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来において検出が困難であった収差を適切に
検出できるようし、収差に原因して光記録媒体へのデー
タの記録や再生処理に不具合が発生することを簡易な手
段によって適切に解消することができるようにする。 【解決手段】光源60から発せられた光ビームを複数の
ピットを備えた光記録媒体Dに照射させる光ビーム照射
手段6と、光記録媒体Dからの反射光を受ける光検出器
20と、を有している、光情報処理装置であって、光検
出器20は、上記反射光中にトラック方向とトラッキン
グ方向とに分かれた4以上の干渉光が含まれているとき
にこれらのうちの少なくとも4つの干渉光を個別に受光
可能な複数の光検知領域a〜pを有しており、複数の光
検知領域a〜pで受光された干渉光の強度差に基づいて
所定の収差を検出可能な収差検出手段21,24b,2
4c,25を備えている。好ましくは、上記収差検出手
段によって検出された収差に基づいて、上記光源60の
出力を調整する光ビーム出力調整手段5を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、CDやDVDに
代表される光ディスクなどの光記録媒体へのデータ記録
または再生を行なう際に適用される技術、さらに詳しく
は、非点収差やその他の所定の収差に起因してデータの
記録・再生処理に不具合を生じないようにするための技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、光ディスクにデータを記
録し、あるいはデータの再生を行なうときには、レーザ
光を対物レンズによって集束させることにより光ディス
クの記録層上に光スポットを形成している。このとき、
基板の厚みに原因する収差、フォーカスエラーに原因す
る収差、非点収差、光ディスクとレーザ光の光軸とのチ
ルトに起因するコマ収差、またはその他の収差を生じる
場合がある。このような収差が発生すると、光スポット
のピーク強度が低下する。ここで、本明細書でいう光ス
ポットのピーク強度とは、一定の広さをもつ光スポット
の各部のうち、最も光束密度が高くなっている箇所の光
の強度、すなわち、光スポットがもつ最大の光の強度を
意味している。たとえば、MSR(Magnetically Induc
ed Super Resolution:磁気超解像)による光磁気媒体
(以下「MSR媒体」という)においては、情報の再生
が光スポットの中心の高温部分においてのみ行なわれ
る。したがって、上記したような収差に起因して光のピ
ーク強度が低下することは、データ再生を適正に行なう
上で好ましくない。そこで、従来においては、所定の収
差を検出するための手段として、次に述べるような手段
がある(たとえば、特開2000−21014号、特開
2000−57616号)。
【0003】すなわち、光ディスクのデータ記録方式と
しては、図21(a)に示すように、複数のランドLお
よびグルーブGをトラッキング方向(トラック方向と直
交する方向であり、光ディスクの場合のラジアル方向と
同意である。トラック方向は、トラックが延びる方向で
あり、光ディスクの場合のタンジェンシャル方向と同意
である)に交互に並べて設けたランド/グルーブ方式が
採用される場合がある。このような場合において、対物
レンズ(図示略)によって集束されるレーザ光を、ラン
ドLまたはグループGに照射すると、その反射光として
は、0次光Roと2つの1次光Re,Rfとが干渉し合
う干渉光Ie,Ifが発生し得る。0次光Ro は、ラン
ドLまたはグルーブGへの光の照射光路をたどるように
反射される非回折光である。これに対し、2つの1次光
Re,Rfは、ランドLおよびグループGがトラッキン
グ方向に並んでいることに起因して生じる1次の回折光
であり、トラッキング方向に並ぶ。
【0004】従来においては、上記反射光に含まれてい
る2つの干渉光Ie,Ifに基づいて収差を検出してい
る。たとえば、同図(b)に示すように、光検出器9と
しては、干渉光Ie,Ifに対応した全体形状をもつ複
数の光検知領域90a〜90dを備えたものを使用し、
この光検出器9によって上記反射光を受光させる。一
方、たとえば収差が発生している場合には、同図(a)
に示した干渉光Ie,1fの各部の強度は一様ではなく
なる。その際の、光の強度分布は、収差の種類に特有の
分布となる。したがって、光検出器9をそのような強度
分布に対応する複数のグループ(たとえば同図の符号A
a,Baで示す2つのグループ)に区分し、かつそれら
のグループで受けた光の量の差分をとれば、これにより
所定の種類の収差を検出することが可能となる。
【0005】従来においては、上記した手段を用いて収
差を検出したときには、光学的な手段を用いることによ
って、その収差を無くし、または少なくするための補正
処理を行なっていた。たとえば、特開2000−576
16号においては、光ディスクに対向する箇所に液晶パ
ネルを設けて、この液晶パネルを利用してレーザ光の位
相に変更を加えることにより、収差を少なくしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、次に述べるような問題点があった。
【0007】すなわち、従来においては、トラッキング
方向に並ぶ2つの干渉光Ie,Ifに基づいて収差の判
断を行なうにとどまっている。このため、たとえばデフ
ォーカスに起因する収差、基板の厚み変動に起因する収
差、チルトエラーに起因するコマ収差、およびその他の
所定の収差については検出することが可能ではあるもの
の、これらとは別のたとえば非点収差を正確に検出する
ことはできない。レーザ光源としては、半導体レーザが
用いられるのが通例であるが、この半導体レーザから発
せられるレーザ光には、非点隔差(レーザ光の放射波面
の互いに直交するx方向とy方向とでは光の広がり角度
が異なることにより、仮想放射原点がずれて見える)が
あり、光ディスク上に形成される光スポットには非点収
差が発生する場合がある。この非点収差は、2つの焦点
をもち、これら2つの焦点の中間部分が最も光の強度が
高い部分となる。ところが、従来技術においては、その
ような非点収差を的確に判断することは難しいものとな
っていた。また、従来技術においては、たとえばチルト
エラーに起因する収差として、ラジアルチルトエラーと
タンジェンシャルチルトエラーとを検出することはでき
るものの、これらの検出もトラッキング方向に並ぶ2つ
の干渉光に基づいて行なわれるに過ぎない。したがっ
て、その検出精度を高める観点からすれば、改善の余地
があった。
【0008】さらに、上記従来技術においては、収差を
検出した場合には、この収差を光学的手段によって無く
そうとしているが、光学的手段によって収差を充分に無
くすことが難しい場合がある。また、仮に収差を充分に
無くすことができるとしても、そのためには高価な光学
機器を用いなければならない場合もあり、この場合には
コスト的な不利を招いてしまう。
【0009】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、従来において検出が困難であっ
た収差を高価な光学機器を別途用いるようなことなく適
切に検出できるようにすることをその課題としている。
また、本願発明は、収差に原因して光記録媒体へのデー
タの記録や再生処理に不具合が発生することを簡易な手
段によって適切に解消することができるようにすること
を他の課題としている。
【0010】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0011】本願発明の第1の側面によって提供される
収差検出方法は、光記録媒体の記録層に光ビームを照射
したときの反射光中に含まれている干渉光に基づいて所
定の収差を検出する方法であって、上記光記録媒体の記
録層には、マトリクス状に配列された複数のピットを設
けておくことにより、上記反射光中にはトラック方向お
よびトラッキング方向に分かれた4以上の干渉光を発生
させ、かつこれら4以上の干渉光の強度分布に基づいて
上記収差を検出することを特徴としている。
【0012】このような構成によれば、トラック方向お
よびトラッキング方向に分かれた4以上の干渉光に基づ
いて収差を検出するために、従来のトラッキング方向に
分かれた2つの干渉光のみに基づいて収差を検出する場
合と比較すると、干渉光の強度分布をより精密に、かつ
正確に分析することが可能となる。このため、従来技術
では検出が困難であった収差、たとえば非点収差の検出
が可能となったり、あるいは非点収差以外の種類の収差
の検出精度を従来よりも高めることができるといった効
果が得られる。
【0013】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記複数のピットは、トラック方向およびトラッキ
ング方向に対して傾きをもって互いに直交する2方向に
列状に並ぶ配列とする。このような構成によれば、上記
複数のピットのトラック方向における配列ピッチは、上
記2方向における配列ピッチよりも小さくなる。したが
って、上記構成によれば、光記録媒体のトラックピッチ
を小さくするのに有利となる。
【0014】本願発明の第2の側面によって提供される
光情報処理方法は、光記録媒体の記録層に光ビームを照
射することにより、上記記録層への情報の記録または再
生を行なうための光情報処理方法であって、上記光記録
媒体の記録層には、マトリクス状に配列された複数のピ
ットを設けておくことにより、上記複数のピットに光ビ
ームを照射したときに、その反射光中にトラック方向お
よびトラッキング方向に分かれて発生した4以上の干渉
光の強度分布に基づいて所定の収差を検出し、かつこの
収差の内容に基づいて上記光ビームの強度を調整するこ
とにより、上記記録層上に形成される光スポットのピー
ク強度を一定以上に維持することを特徴としている。
【0015】このような構成によれば、本願発明の第1
の側面によって提供される収差検出方法と同様な原理に
より、所定の収差を適切に検出できるのに加え、収差に
起因して光スポットのピーク強度に不足を生じないよう
にすることができる。したがって、収差が存在する場合
であっても、光記録媒体の記録層の発熱温度を補償する
ことが可能となり、データの書き込みや読み出し処理に
不具合を生じないようにすることができる。また、上記
構成においては、光スポットのピーク強度を一定以上に
維持する手段として、光記録媒体に導かれる光ビームの
強度を調整する手段を採用しているために、従来とは異
なり、収差を無くすための高価な光学機器を用いるとい
った必要を無くし、装置のコストを低く抑えることが可
能となる。また、従来とは異なり、収差を無くすための
複雑なデータ処理を行なう必要も無くなる。
【0016】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記記録層に光ビームを照射するときには、上記光
スポットのピーク強度が最大となる位置に上記光記録媒
体の記録層を配置させるフォーカス制御を行なう。この
ような構成によれば、収差に起因して光ビームの強度が
低下するときの低下量を最小限に抑えることが可能とな
り、光ビームのエネルギロスを少なくするのに好ましい
ものとなる。
【0017】本願発明の第3の側面によって提供される
光情報処理装置は、光源を有し、かつこの光源から発せ
られた光ビームを複数のピットを備えた光記録媒体に照
射させる光ビーム照射手段と、上記光記録媒体からの反
射光を受ける光検出器と、を有している、光情報処理装
置であって、上記光検出器は、上記反射光中にトラック
方向とトラッキング方向とに分かれた4以上の干渉光が
含まれているときにこれらのうちの少なくとも4つの干
渉光を個別に受光可能な複数の光検知領域を有してお
り、上記複数の光検知領域で受光された干渉光の強度差
に基づいて所定の収差を検出可能な収差検出手段を備え
ていることを特徴としている。
【0018】このような構成によれば、本願発明の第1
の側面によって提供される収差検出方法を適切に実施す
ることができ、第1の側面によって得られるのと同様な
効果が期待できる。
【0019】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記収差検出手段によって検出された収差に基づい
て、上記光源の出力を調整する光ビーム出力調整手段を
備えている。このような構成によれば、本願発明の第2
の側面によって提供される光情報処理方法を適切に実施
することができ、第2の側面によって得られるのと同様
な効果が期待できる。
【0020】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記光ビームを集束させるための対物レンズをフ
ォーカス方向に移動自在なフォーカス制御手段を具備し
ており、かつこのフォーカス制御手段は、上記光記録媒
体の記録層上に形成される光スポットのピーク強度が最
大となる位置に上記光記録媒体の記録層を配置させる制
御を行なうように構成されている。このような構成によ
れば、光ビームのエネルギロスを少なくすることができ
る。
【0021】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記光検出器の複数の光検出領域は、互いに異な
る第1のパターンおよび第2のパターンで2つずつのグ
ループに分けられており、かつ上記収差検出手段は、上
記第1のパターンにおける2つのグループの受光量の差
と、上記第2のパターンにおける2つのグループの受光
量の差とに基づいて、非点収差の有無および非点収差に
起因する光量の低下度合いを判断できるように構成され
ている。
【0022】上記非点収差に起因する光量の低下度合い
は、上記光検出器から出力される所定の信号に基づいて
一定の演算処理を行なうことにより求められるように構
成されている。このような構成によれば、上記光量の低
下度合いを求める処理が容易化される。
【0023】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記光検出器の複数の光検知領域は、上記反射光
の周縁部に位置する第1のグループと、この第1グルー
プよりも上記反射光の中心部寄りに位置する第2のグル
ープとに分けられ、かつこれら第1および第2のグルー
プのそれぞれによる受光量が等しいときに上記光スポッ
トのピーク強度が最大となるように構成されている。こ
のような構成によれば、上記第1および第2のグループ
のそれぞれによる受光量が等しくなるようにフォーカス
制御を行なえば、光スポットのピーク強度を最大にする
ことが可能となり、その制御が容易化される。
【0024】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記少なくとも4つの干渉光のトラック方向にお
ける光の強度差に対応するタンジェンシャルプシュプル
信号を生成するとともに、このタンジェンシャルプシュ
プル信号からクロック信号を生成する手段を有してい
る。このような構成によれば、上記クロック信号を利用
して種々のデータ処理を行なうことが可能となる。
【0025】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0027】図1および図2は、本願発明に係る収差検
出方法および光情報処理方法の適用対象となる光記録媒
体の一例としての光ディスクを示している。図1以降の
図面において、矢印Tcはトラック方向、矢印Tgはト
ラッキング方向、矢印Fcはフォーカス方向をそれぞれ
示している。
【0028】図1に示す光ディスクDは、たとえば光磁
気ディスクとして構成されており、その両面または片面
には記録層Kが設けられ、螺旋状のトラックTが形成さ
れている。記録層Kは、光ディスクDの厚み方向に高低
差を有する複数ずつのランドLおよびグルーブGが形成
されたランド・グルーブ領域Zaと、複数のピット1が
マトリクス状に配されたピット形成領域Zbとに大別さ
れる。符号Mは、ランド・グルーブ領域Zaに磁界変調
方式によって記録されたマークを示している。ピット形
成領域Zbは、後述するように収差を検出するのに利用
される4つの干渉光を発生させるための領域であるとと
もに、トラッキング制御やクロック信号の生成の基準と
なるデータを得るための領域でもある。
【0029】各ピット1は、たとえばその周辺部に対し
て段差を有する平面視略円形状の凸状である。ただし、
各ピット1の形状はこれに限定されず、たとえば矩形状
でもよい。各ピット1を凹状に形成することも可能であ
る。複数のピット1の配列に関する構成は、本実施形態
において重要であり、この点に関し、より詳細に説明す
る。
【0030】まず、図2(a1)に示すように、トラッキ
ング方向に微細ピッチで並べられ、かつトラック方向に
長細に形成されたピット1Aについて考察する。このピ
ット1A上に対物レンズ(図示略)によって集束される
レーザ光を照射した場合には、図3(a)に示すよう
に、ピット1Aからの反射光としては、0次光Ro と2
つの1次光Rb,Rcとが干渉し合う干渉光Ib,Ic
がトラッキング方向に並ぶようにして発生し得る。これ
らの干渉光Ib,Icが発生する原理は、図21を参照
して先に説明した内容と同様である。
【0031】図2(a1)に示すピット1Aの配列ピッチ
Paを、Pa=λ/NAとすると(λはレーザ光の波長
であり、NAは対物レンズの開口数である) 、同図(b
1)に示すように、2つの1次光Rb,Rcは互いに接
触する位置関係となる。これに対し、同図(a2)に示す
ように、ピット1Aの配列ピッチを上記よりも小さい寸
法Pbにすると、同図(b2)に示すように、2つの1次
光Rb, Rcどうしは互いに離れ、2つの干渉光Ib,
Icのエリアが縮小化される。
【0032】次に、同図(a3) に示すように、同図(a
2) に示されていたピット1Aをトラッキング方向に並
ぶ複数のピット1A'として分断し、かつこれらをトラッ
ク方向およびトラッキング方向にピッチPbで等間隔に
並ぶマトリクス状に配列させた場合を考察する。この場
合には、図3(b)に示すように、複数のピット1A'に
レーザ光を照射させると、トラック方向に並ぶ2つの1
次光Ra, Rdがさらに発生する。したがって、図2
(b3) に示すように、反射光中には、0次光Ro と4つ
の1次光Ra〜Rdとが干渉し合う4つの干渉光Ia〜
Idが0次光Ro の周縁部においてトラック方向および
トラッキング方向に分かれて発生する。
【0033】図2(a4) に示す複数のピット1A'は、同
図(a3) に示した複数のピット1A'の全体を矢印N1方
向に45°回転させた配列となっている。このような構
成によれば、同図(b4) に示すように、4つの干渉光I
a〜Idも、同図(b3) に示した配置に対して45°だ
け回転した配置となる。干渉光Ia,Ibと干渉光I
c,dとは互いにトラッキング方向に分かれている一
方、干渉光Ia,Icと干渉光Ib,Idとはトラック
方向に分かれている。
【0034】図1に示した複数のピット1の配列は、図
2(a4) に示したピット1A'の配列と同様な配列であ
り、各ピット1は、トラック方向およびトラッキング方
向に対して45°の傾きをもって互いに直交する2種類
の複数の直線L1,L2の各交点上に位置するように並
んでいる。したがって、複数のピット1のそれぞれに対
してレーザ光を照射させたときには、その反射光のなか
に、同図(b4) に示されたのと同様な位置関係を有する
4つの干渉光Ia〜Idが含まれることとなる。
【0035】図2(a4) における複数のピット1A'のト
ラッキング方向における配列ピッチPcは、同図(a3)
に示した配列ピッチPbの1/(21/2)であり、Pb>
Pcの関係となる。このことは、複数のピット1の配列
を図2(a4) に示すような配列とすれば、光ディスクD
のトラックTのピッチを小さくできることを意味し、こ
のことによって光ディスクDの記録容量を大きくするこ
とが可能となる。ただし、本願発明はこれに限定され
ず、複数のピット1の配列を、図2(a3) に示したピッ
ト1A'と同様な配列にすることもできる。
【0036】図4は、本願発明に係る光情報処理装置の
一実施形態を示している。
【0037】本実施形態の光情報処理装置Xは、上記し
た光ディスクDを支持して高速回転させるスピンドルモ
ータSM、光学系6、信号生成系2、アクチュエータ駆
動回路4、およびレーザパワー調整回路5を有してい
る。
【0038】光学系6は、レーザ光源60から発せられ
た光がコリメータレンズ61によって平行化され、かつ
その後ハーフミラー62を通過して対物レンズ63に入
射するように構成されている。対物レンズ63に入射し
たレーザ光は、光ディスクDの記録層K上に光スポット
が形成されるように集束される。記録層Kによって反射
された反射光は、ハーフミラー62を介して信号生成系
2に入射するように構成されている。
【0039】信号生成系2は、光検出器20、データ信
号生成部21、A/D変換回路22、PLL回路23、
サンプルホールド回路24a〜24c、および補正デー
タ生成回路25を備えている。
【0040】光検出器20は、たとえば光電変換素子に
より構成されており、図5に示すように、上記反射光を
受けるための受光面20aを有している。この受光面2
0aは、たとえば上記反射光と略同一径の円形状であ
り、略楕円状の4つのブロックBa〜Bdに分けること
ができ、さらにそれらを4分割した計16箇所の光検知
領域a〜pを有している。これらの光検知領域a〜p
は、互いに同一または対称な形状であって、それらの面
積は同一に揃えられており、また干渉光Ia〜Id以外
の光(非干渉光)をできる限り受けないようにしてその
検出感度を高める観点から、受光面20aの中心部を避
けるようにして設けられている。ブロックBaの光検知
領域a〜dは、干渉光Iaを受けるようになっている。
同様に、ブロックBb〜Bdのそれぞれの光検知領域e
〜h、光検知領域i〜l、および光検知領域m〜pは、
干渉光Ib〜Idをそれぞれ受けるようになっている。
光検知領域a〜pが光を受けたときには、それらの光検
知領域a〜pごとにその受光量に対応した電圧レベルの
信号Sa〜Spが出力されるように構成されている。
【0041】データ信号生成部21は、光検出器20か
ら出力される信号Sa〜Spに基づいて、次に述べるよ
うな信号S1〜S3、タンジェンシャルプシュプル信号
(以下「TPP信号」という)、およびその他の信号を
生成する。
【0042】信号S1は、光検出器20の光検知領域a
〜pを、図6に示すように、受光面20aの外周寄りの
グループA1(クロスハッチング部分)と、中心寄りの
グループB1(網点模様部分)とに分けた場合におい
て、それら2つのグループA1,B1のそれぞれの受光
量の差分に相当する出力ベルを有する信号である。すな
わち、S1=A1−B1の関係にある(ただし、この式
において、S1は信号S1のレベルであり、A1,B1
はグループA1,A2のそれぞれから出力される信号の
レベルである)。
【0043】この信号S1を利用すれば、光ディスクD
に照射されるレーザ光が、図9に示すような非点光線束
である場合に、2つの焦点f1,f2(f1:子午像
点,f2:球欠像点)の中間点P0が光ディスクDの記
録層に合っているか否か、および合っていない場合のズ
レ量およびそのズレの方向を検出することができる。す
なわち、非点光線束の場合、焦点f1における光スポッ
トはx−x’方向に延びた線状または楕円状となる一
方、焦点f2における光スポットは上記方向に交差する
y−y’方向に延びた線状または楕円状となる。このた
め、光ディスクDの記録層に焦点f1または焦点f2を
合わせた場合には、図6に示した光検出器20の光検知
領域a〜pの2つのグループA1,A2の受光量に大き
な差を生じる。これに対し、レーザ光の波面形状は、焦
点f1,f2からそれらの中間点P0に近づくほど円形
に近くなり、中間点P0においては略真円状となる。し
たがって、光ディスクDの記録層にこの中間点P0を合
わせた場合には、光検出器20のグループA1,A2の
それぞれの受光量に大きな差が生じないこととなり、信
号S1の出力レベルがたとえばゼロとなる。この信号S
1は、フォーカスエラー信号としての性質をもつ。
【0044】図10は、レーザ光に非点収差が存在する
場合の光スポットの強度分布をシミュレーションし、そ
の結果を適当なスケールで模式的に示している。同図
(a)においては、光の強度を高さの度合いで表わして
いる。同図(b)においては、光の強度が同一の部分ど
うしを線で結んでおり、中央部になるほど光の強度は強
くなっている。同図(a),(b)に示す光スポット
は、図9に示した中間点P0に相当する箇所において形
成される光スポットである。この光スポットは、同図
(b)に示すように、その中心部分のピーク強度が最大
となる部分は真円状を呈する。また、同図(a)に示す
ように、この光スポットのピーク強度は、レーザ光に非
点収差および他の収差が無いものと仮定した場合に得ら
れるピーク強度の82%となる。
【0045】図11は、図10に示した光スポットを形
成するレーザ光のうち、中間点P0よりも適当量(具体
的には0.6μm)だけ図9の上方に位置ずれした箇所
において形成される光スポットの強度分布をシミュレー
ションし、その結果を模式的に示している。この場合に
は、図11(b)に示すように、ピーク強度が最大とな
る中心部分は、楕円状またはそれに近い形状となってお
り、図10の場合と比べて真円度が劣っている。このこ
とからも、レーザ光の中心に対して偏りのない形状、す
なわち真円状またはそれに近い形状の光スポットを光デ
ィスクDの記録層上に得るためには、この記録層上に中
間点P0を合わせればよいことが理解できる。また、図
11(a)に示すように、同図に示す光スポットのピー
ク強度は、レーザ光に非点収差および他の収差が無いも
のと仮定した場合に得られるピーク強度の73%とな
り、図10の場合よりも低い強度となることが判る。
【0046】図12は、レーザ光に所定の非点収差が存
在する場合のデフォーカス量と信号S1の出力レベルお
よび光ディスクDの記録層上に形成される光スポットの
ピーク強度との関係を示している。ただし、同図のデフ
ォーカス量とは、中間点P0を光ディスクDの記録層上
に合わせた場合をデフォーカス量ゼロとした場合の値で
ある。信号S1の出力レベルおよびピーク強度の値は、
無次元化している。また、同図に示された信号S1は、
マトリクス状に配列されたピット1にレーザ光を照射し
たときに得られる信号である。
【0047】同図から理解されるように、信号S1の出
力レベルとデフォーカス量とは略正比例の関係にあり、
信号S1のレベルがゼロのときはデフォーカス量もゼロ
である。また、光スポットのピーク強度は、デフォーカ
ス量がゼロのときに最大となる。したがって、光ディス
クDの記録層上に形成される光スポットのピーク強度を
高めるためには、中間点P0が記録層上に合うようにフ
ォーカス制御を行なえばよいこととなり、その制御は、
信号S1に基づいて行なうことが可能である。また、図
12や図10に示された内容から理解されるように、デ
フォーカス量をゼロにしても、それだけでは光スポット
のピーク強度を、非点収差がない場合と同等にすること
はできず、所定量(図12の符号n2で示す量)だけ不
足する。この不足分は、後述するように、レーザ光源6
0の出力を高めることにより補填される。
【0048】レーザ光を光ディスクDのランド・グルー
ブ領域Zaに照射したときには、信号S1は上記とは異
なり、図12において信号S1’として示したような出
力レベルとなる。ランド・グループ領域Zaにレーザ光
を照射したときには、反射光中には、図2(a2),(b2)に
示したような2つの干渉光Ib,Icが含まれるに過ぎ
ない。このため、レーザ光の中間点P0を光ディスクD
の記録層に合わせたとしても、干渉光Ib,Icは、図
6に示した光検出器20のグループA1,B1に対して
均等には照射されない。その結果、図12の符号n3で
示すように、デフォーカス量をゼロにした場合であって
も、信号S1’の出力はゼロにはならない。ただし、こ
のような信号S1’の特性は予めシミュレーションなど
によって求めておく。そうすれば、ランド・グループ領
域にレーザ光を照射する場合においては、信号S1’を
符号n3で示すレベルにするようにフォーカス制御を行
なえば、デフォーカス量をゼロにすることが可能とな
る。
【0049】図7(a),(b)に示すように、データ
信号生成部21において生成される信号S2,S3は、
光検出器20の光検知領域a〜pを、所定の配置関係に
あるグループA2,B2どうし、およびグループA3,
B3どうし(クロスハッチング部分と網点模様部分)に
分けた場合において、それらのグループのそれぞれの受
光量の差分に相当する出力レベルを有する信号である。
すなわち、S2=A2−B2、S3=A3−B3である
(ただし、これらの式において、S2,S3は信号S
2,S3のレベルであり、A2,A3,B2,B3は、
グループA2,A3,B2,B4のそれぞれから出力さ
れる信号のレベルである)。これらの信号S2,S3を
利用すれば、次に述べるように、レーザ光に発生してい
る非点収差の量を知ることができる。
【0050】図13〜図17は、図9に示した非点光線
束の非点収差量(同図の寸法sに相当)を一定(具体的
にはs=0.5μm)とし、かつ光ディスクDの記録層
に中間点P0を合わせた状態において、y−y’軸を固
定させたまま、トラック方向に延びる直線Ltとx−
x’軸とが交差する角度θを順次変化させていくときに
得られる反射光の強度分布を模式的に示している。図7
(b)に示す光検知領域a〜pの2つのグループA3,
B3は、図13および図17に示された角度θが0°ま
たは90°のときの光の強度分布に対応した配置とされ
ている。より具体的には、角度θが0°および90°の
ときに、グループA3の受光量とグループB3の受光量
との差分が最大となって、信号S3のレベルも最大とな
る配置とされている。一方、図7(a)に示す光検知領
域a〜pの2つのグループA2,B2は、図15に示さ
れた角度θが45°のときの光の強度分布に対応した配
置とされており、角度θが45°のときに、グループA
2,B2のそれぞれの受光量の差分が最大となって、信
号S2のレベルも最大となる配置とされている。
【0051】本実施形態においては、上記した2つの信
号S2,S3が種々の値をとるときのレーザ光の非点収
差量を予めシミュレーションなどによって求めている。
また、非点収差量が種々の値をとるときの中間点P0に
おけるピーク強度の具体的な値、あるいは非点収差が無
い場合と比較してのピーク強度の低下量も予め求めてい
る。このようにすることにより、上記した2つの信号S
2,S3の出力レベルに基づいて、実際のレーザ光の非
点収差量、あるいはピーク強度の低下量などを求めるこ
とが可能となる。なお、概念的には、2つの信号S2,
S3に基づいて、実際のレーザ光についての角度θを求
めることが可能となるが、この角度θ自体のデータは、
レーザ光のピーク強度補正に直接利用する価値をもたな
い。また、本明細書でいう非点収差量とは、図9に示し
た2つの焦点f1,f2間の距離の値に限定されるもの
ではなく、それ以外の種々の側面から捉えることが可能
である。たとえば、非点収差に原因して光スポットのピ
ーク強度が低下した場合には、その低下量も非点収差の
度合いを示す1つのパラメータとなるため、非点収差量
の概念に含めることができる。
【0052】図8において、データ信号生成部21にお
いて生成されるTPP信号は、光検出器20の光検知領
域a〜pを、トラック方向に離れた2つのグループA
4,B4(クロスハッチング部分と網点部分)に分けた
場合において、これら2つのグループA4,B4の受光
量の差分に相当する出力レベルを有する信号である。す
なわち、TPP=A4−B4である(ただし、この式に
おいて、TPPはTPP信号のレベルであり、A4,B
4はグループA4,B4からそれぞれ出力される信号の
レベルである)。このTPP信号の波形は、光ディスク
Dのピット形成領域Zbにレーザ光をトラック方向に相
対移動させながら照射させるときに、一定周期をもつ正
弦波となる。このTPP信号は、図4に示すように、A
/D変換回路22に入力されることによりA/D変換さ
れてから、PLL回路23に入力される。このことによ
り、一定周期をもつクロック信号が生成される。このク
ロック信号は、データの読み書きチャンネル用のクロッ
クとして利用することもできる。
【0053】上記した信号S1〜S3は、サンプルホー
ルド回路24a〜24cにそれぞれ入力され、かつ上記
クロック信号に同期してサンプリングされる。このサン
プリングは、たとえば各ピット1の中央部とレーザ光の
中心とが一致するタイミングで行なわれる。補正データ
生成回路25は、サンプルホールド回路24b,24c
においてサンプリングされた信号S2,S3に基づい
て、レーザ出力調整用の補正データを生成するように構
成されている。補正データは、次のような手順で生成さ
れる。
【0054】すなわち、既述したとおり、非点収差に起
因する光スポットのピーク強度の低下量と信号S2,S
3との関係は予めシミュレーションなどによって求めら
れている。補正データ生成回路25は、そのような関係
を示すデータを有しており、そのデータおよびサンプリ
ングされた信号S2,S3に基づいて、光スポットのピ
ーク強度の低下量の値を示す信号をつくるようになって
いる。より具体的には、たとえば信号S2,S3のいず
れか一方のゲインを適当な係数を用いて補正することに
より、これらの信号S2,S3の出力レベルの自乗平均
をとれば、予めシミュレーションなどによって確認され
ているとおりのピーク強度の低下量が算出されるように
なっている。このように一定の計算式によってピーク強
度の低下量を算出できるようにすれば、補正データ生成
回路25に莫大なデータを記憶させる必要がなくなり、
データ処理が容易となる。また、そのようなデータ処理
を行なう場合、たとえばサンプリングされた信号S2,
S3をデジタルデータに変換してから、CPUなどを利
用して演算処理を行なうにすれば、補正データの作成が
より容易化される。ただし、本願発明はこれに限定され
ない。たとえば、信号S2,S3が種々の値をとる場合
にそれに対応するピーク強度の低下量を示すデータテー
ブルを補正データ生成回路25に具備させておき、その
データテーブルを参照することによりピーク強度の低下
量を特定するといった手法を採用することもできる。
【0055】アクチュエータ駆動回路4は、アクチュエ
ータ64を駆動させて対物レンズ63をフォーカス方向
に移動させる制御を行なうものである。より具体的に
は、サンプルホールド回路24aでサンプリングされた
信号S1は、既述したとおり、フォーカスエラー信号と
しての性質をもち、アクチュエータ駆動回路4は、この
信号S1の出力レベルをゼロにする方向に対物レンズ6
3を移動させるフォーカス制御を実行するように構成さ
れている。むろん、本実施形態でいうフォーカス制御と
は、レーザ光に非点収差がある場合、そのレーザ光の中
間点P0を光ディスクDの記録層上に合わせる制御を意
味しており、焦点f1,f2のいずれかに合わせる制御
を意味するのではない。
【0056】レーザパワー調整回路5は、補正データ生
成回路25で生成された補正データに対応する分だけ、
レーザ光源60の出力を調整するように構成されてい
る。より具体的には、たとえば上記補正データの内容
が、たとえば非点収差に起因する光スポットのピーク強
度の低下量が20%である旨の内容であるとすると、こ
のレーザパワー調整回路5は、20%に相当する分だけ
レーザ出力を高める制御を行なうように構成されてい
る。
【0057】この光情報処理装置Xにおいては、レーザ
光に非点収差がある場合に、次のような処理がなされ
る。すなわち、光ディスクDのピット形成領域にレーザ
光を照射するときには、信号S1がゼロとなるようにフ
ォーカス制御がなされ、レーザ光の中間点P0が光ディ
スクDの記録層上に合わされる。一方、補正データ生成
回路25は、サンプリングされた信号S2,S3に基づ
いて非点収差に原因する光スポットのピーク強度の低下
量を算出する。仮に非点収差が無い場合には、ピーク強
度の低下量がゼロとなるため、上記ピーク強度の低下量
を算出すること自体が、非点収差の検出に相当する。レ
ーザパワー調整回路5は、上記低下量に見合う分だけレ
ーザ光源60の出力を高める。この結果、非点収差によ
るピーク強度を非点収差が存在しない場合と同等の強度
にすることが可能となり、ランド・グループ領域へのデ
ータの書き込みまたは読み出しを行なう際に、光スポッ
トによる加熱温度に不足を生じないようにすることがで
きる。また、レーザ光源60の出力を高めるときには、
非点収差が存在する場合においてピーク強度が最も高く
なるように中間点P0を記録層上に合わせるために、レ
ーザ光源60の出力増加量を最小限に抑えることも可能
となる。
【0058】光ディスクDのランド・グループ領域Za
にレーザ光を照射してデータの書き込みや読み出しを行
なうときには、信号S1(S1’)が図12の符号n3
で示したレベルとなるようにフォーカス制御を行なう。
このようにすれば、レーザ光の中間点P0を継続して光
ディスクDの記録層上に合わせておくことができ、真円
状またはそれに近い形状の小径の光スポットをランドL
またはグループG上に形成することができる。また、上
記光スポットのピーク強度を一定に維持することもでき
る。
【0059】非点収差は、光学系6の部品精度などに起
因して定まり、変化が少ない。したがって、非点収差の
検出処理やレーザ光源60の出力調整は、理論的には一
回行なえば充分である。ただし、光学系6の各部の経時
的な劣化などに対処するため、たとえば光ディスクDへ
の記録・再生処理の開始の都度実行するなど、適当な間
隔で行なわせることが好ましい。また、非点収差を検出
するためのピット形成領域Zbの数は、多くする必要は
なく、たとえばトラック1周に付き1箇所あれば足り
る。
【0060】図18(a)〜(e)は、チルトエラーが
存在する場合と存在しない場合とにおいて、マトリクス
状に配列されたピット1にレーザ光を照射したときの反
射光の強度分布をシミュレーションして得られた結果を
模式的に示している。線(格子状の目盛線を除く)で結
ばれた部分は、光の強度が同一の部分である。同図
(c)は、トラッキング方向およびトラック方向ともに
チルト角度がゼロの場合を示している。同図(a),
(e)は、トラッキング方向のみに±5mradのチルトが
ある場合を示し、同図(b),(d)はトラック方向の
みに±5mradのチルトがある場合を示している。
【0061】図19(a),(b)は、光検出器の他の
例を示している。同図に示す光検出器20Aは、チルト
エラーに起因するコマ収差を検出するためのものであ
り、その受光面20aには、図2(b4) に示したような
反射光に含まれる4つの干渉光Ia〜Idを受光可能な
計8つの光検知領域a1〜h1が設けられている。これ
らの光検知領域a1〜h1は、図18に示したようにチ
ルトエラーがあるときの反射光の強度分布に対応する形
状および配置となっている。図19(a),(b)に示
すように、この光検出器20Aによれば、データ信号生
成部21を介して次のような信号S4,S5が得られ
る。
【0062】すなわち、信号S4は、光検知領域a1〜
h1を同図(a)図に示すような所定の2つのグループ
A4,B4に分けた場合において、それら2つのグルー
プA4,B4の受光量の差分に相当する出力レベルであ
る。この信号S4によれば、図18(a),(e)に示
すようなトラッキング方向のチルト(ラジアルチルト)
の値を判断することができる。信号S5は、光検知領域
a1〜h1を図19(b)に示すような所定の2つのグ
ループA5,B5に分けた場合において、これら2つの
グループA5,B5の受光量の差分に相当する出力レベ
ルを有する。この信号S5によれば、図18(b),
(d)に示すようなトラック方向のチルト(タンジェン
シャルチルト)の値を判断することができる。
【0063】図4に示した光情報処理装置Xにおいて、
チルトエラーを解消するための手段としては、従来にお
いて行なわれていた方法と同様に、フォーカス制御用の
アクチュエータとは別のたとえば圧電素子などを利用し
たアクチュエータ(図示略)を利用して対物レンズ63
の所定方向の傾き角度を変更する手段を用いることが可
能である。この場合において、対物レンズ63の傾きを
変更する方向やその量は、上記した信号S4,S5に基
づいて決定することができる。
【0064】従来技術の一例として挙げた特開2000
−21014号においても、トラッキング方向およびト
ラック方向の傾きを検出することができるが、この従来
技術では、2つの干渉光の強度分布に基づいてチルト量
を検出している。これに対し、本実施形態においては、
従来技術よりも多い数の干渉光の強度分布に基づいてチ
ルト量を検出している。したがって、その分だけ、チル
ト量の検出精度を高めることができ、チルトに起因する
コマ収差を無くすのに好適となる。光ディスクDのピッ
ト形成領域Zbの数を多くして、それらの領域Zbの間
隔を小さくするほど、よりきめ細かなチルトエラー検出
が行なえることとなる。ただし、ピット形成領域Zbの
具体的な数は限定されるものではない。
【0065】本願発明は、上述した実施形態の内容に限
定されない。本願発明に係る収差検出方法および光情報
処理方法のそれぞれの具体的な工程は、種々に変更自在
である。本願発明に係る光情報処理装置の各部の具体的
な構成は、種々に設計変更自在である。
【0066】たとえば、光記録媒体に設けられる複数の
ピットの配列構造は、図20に示すような構造にしても
かまわない。すなわち、同図においては、複数のピット
1が市松模様状の配列とされている。このような構造
は、たとえばランドLのトラックにはピット1となる凸
状部を形成するとともに、グループGのトラックにはピ
ット1となる凹状部を形成することにより設けることが
できる。同図に示す複数のピット1は、トラッキング方
向およびトラック方向のそれぞれにおいて、奇数列と偶
数列とが互い違い状となっているが、このような配列
は、図2(a4) に示した配列と比べて本質的に相違する
ものではなく、本願発明でいうマトリクス状の配列に含
まれる。また、図19においては、互いに隣り合うピッ
ト1の一部分どうしが接触した構造となっているが、こ
のような構造も、本願発明でいうマトリクス状の配列に
含まれる。本願発明でいうマトリクス状の配列とは、本
願発明が意図する少なくとも4つの干渉光を発生させる
ことが可能に複数のピットが交差する2方向に並んで設
けられている場合の全てを含む広い概念である。
【0067】本願発明に係る光記録媒体は、CDである
か、あるいはDVDであるかなどの具体的な種類も限定
されるものではなく、光磁気ディスクも本願発明でいう
光記録媒体に含まれる。また、光記録媒体は、ディスク
状ではなく、カード状の形態を有するものとして構成さ
れていてもかまわない。
【0068】〔付記1〕 光記録媒体の記録層に光ビー
ムを照射したときの反射光中に含まれている干渉光に基
づいて所定の収差を検出する方法であって、上記光記録
媒体の記録層には、マトリクス状に配列された複数のピ
ットを設けておくことにより、上記反射光中にはトラッ
ク方向およびトラッキング方向に分かれた4以上の干渉
光を発生させ、かつ、これら4以上の干渉光の強度分布
に基づいて上記収差を検出することを特徴とする、収差
検出方法。 〔付記2〕 上記複数のピットは、トラック方向および
トラッキング方向に対して傾きをもって互いに直交する
2方向に列状に並ぶ配列とする、付記1に記載の収差検
出方法。 〔付記3〕 光記録媒体の記録層に光ビームを照射する
ことにより、上記記録層への情報の記録または再生を行
なうための光情報処理方法であって、上記光記録媒体の
記録層には、マトリクス状に配列された複数のピットを
設けておくことにより、上記複数のピットに光ビームを
照射したときに、その反射光中にトラック方向およびト
ラッキング方向に分かれて発生した4以上の干渉光の強
度分布に基づいて所定の収差を検出し、かつ、この収差
の内容に基づいて上記光ビームの強度を調整することに
より、上記記録層上に形成される光スポットのピーク強
度を一定以上に維持することを特徴とする、光情報処理
方法。 〔付記4〕 上記記録層に光ビームを照射するときに
は、上記光スポットのピーク強度が最大となる位置に上
記光記録媒体の記録層を配置させるフォーカス制御を行
なう、付記3に記載の光情報処理方法。 〔付記5〕 光源を有し、かつこの光源から発せられた
光ビームを複数のピットを備えた光記録媒体に照射させ
る光ビーム照射手段と、上記光記録媒体からの反射光を
受ける光検出器と、を有している、光情報処理装置であ
って、上記光検出器は、上記反射光中にトラック方向と
トラッキング方向とに分かれた4以上の干渉光が含まれ
ているときにこれらのうちの少なくとも4つの干渉光を
個別に受光可能な複数の光検知領域を有しており、上記
複数の光検知領域で受光された干渉光の強度差に基づい
て所定の収差を検出可能な収差検出手段を備えているこ
とを特徴とする、光情報処理装置。 〔付記6〕 上記収差検出手段によって検出された収差
に基づいて、上記光源の出力を調整する光ビーム出力調
整手段を備えている、付記5に記載の光情報処理装置。 〔付記7〕 上記光ビームを集束させるための対物レン
ズをフォーカス方向に移動自在なフォーカス制御手段を
具備しており、かつ、このフォーカス制御手段は、上記
光記録媒体の記録層上に形成される光スポットのピーク
強度が最大となる位置に上記光記録媒体の記録層を配置
させる制御を行なうように構成されている、付記6に記
載の光情報処理装置。 〔付記8〕 上記光検出器の複数の光検出領域は、互い
に異なる第1のパターンおよび第2のパターンで2つず
つのグループに分けられており、かつ、上記収差検出手
段は、上記第1のパターンにおける2つのグループの受
光量の差と、上記第2のパターンにおける2つのグルー
プの受光量の差とに基づいて、非点収差の有無および非
点収差に起因する光量の低下度合いを判断できるように
構成されている、付記5ないし7のいずれかに記載の光
情報処理装置。 〔付記9〕 上記非点収差に起因する光量の低下度合い
は、上記光検出器から出力される所定の信号に基づいて
一定の演算処理を行なうことにより求められるように構
成されている、付記8に記載の光情報処理装置。 〔付記10〕 上記光検出器の複数の光検知領域は、上
記反射光の周縁部に位置する第1のグループと、この第
1グループよりも上記反射光の中心部寄りに位置する第
2のグループとに分けられ、かつこれら第1および第2
のグループのそれぞれによる受光量が等しいときに上記
光スポットのピーク強度が最大となるように構成されて
いる、付記5ないし9のいずれかに記載の光情報処理装
置。 〔付記11〕 上記少なくとも4つの干渉光のトラック
方向における光の強度差に対応するタンジェンシャルプ
シュプル信号を生成するとともに、このタンジェンシャ
ルプシュプル信号からクロック信号を生成する手段を有
している、付記5ないし10のいずれかに記載の光情報
処理装置。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本願
発明によれば、従来では検出が困難となっていた収差の
検出を適切に行なうことができたり、あるいは従来より
も精度よく所定の収差の検出を行なうことができるとい
った効果が得られる。また、収差に原因して光記録媒体
へのデータの記録や再生処理に不具合が発生すること
を、高価な光学機器を用いることなく、簡易な手段によ
って適切に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明が適用される光ディスクの一例を示す
説明図である。
【図2】(a1) 〜(a4) および(b1) 〜(b4) は、ピッ
トの形態の具体例とそれに対応する反射光とを示す説明
図である。
【図3】(a),(b)は、反射光の説明図である。
【図4】本願発明に係る光情報処理装置の概略構成の一
例を示す説明図である。
【図5】光検出器の一例を示す説明図である。
【図6】生成される信号の具体例を示す説明図である。
【図7】(a),(b)は、生成される信号の具体例を
示す説明図である。
【図8】生成される信号の具体例を示す説明図である。
【図9】非点光線束の説明図である。
【図10】(a)は、レーザ光の所定の中間点における
光スポットの強度分布の一例を立体的に示す図であり、
(b)は、同図(a)の強度分布を平面的に示した図で
ある。
【図11】(a)は、レーザ光の所定の中間点から位置
ずれした部分における光スポットの強度分布の一例を立
体的に示す図であり、(b)は、同図(a)の強度分布
を平面的に示した図である。
【図12】非点収差が存在する場合のデフォーカス量、
所定の信号の出力レベル、および光スポットのピーク強
度の関係の一例を示す図である。
【図13】反射光の強度分布を示す模式図である。
【図14】反射光の強度分布を示す模式図である。
【図15】反射光の強度分布を示す模式図である。
【図16】反射光の強度分布を示す模式図である。
【図17】反射光の強度分布を示す模式図である。
【図18】(a)〜(e)は、反射光の強度分布を示す
模式図である。
【図19】(a),(b)は、光検出器の他の例を示す
説明図である。
【図20】ピットの配列構造の他の例を示す説明図であ
る。
【図21】(a),(b)は、従来技術を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
D 光ディスク(光記録媒体) T トラック X 光情報処理装置 a〜p 光検知領域(光検出器の) 1 ピット Ia〜Id 干渉光 2 信号生成系 4 アクチュエータ駆動回路 5 レーザパワー調整回路 6 光学系 20 光検出器 21 データ信号生成部 23 PLL回路 25 補正データ生成回路 60 レーザ光源
フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 AA03 BB10 CC04 CC18 DD03 EE11 FF11 FF15 FF45 FF49 GG10 GG40 JJ01 KK03 5D118 AA14 BA01 BA06 BB06 BC11 BF02 CA11 CC05 CC15 CD02 CF08 CF09 5D119 AA11 BA01 BA02 BB05 DA05 EA03 EB02 EB09 HA54 KA08 KA09 KA20 MA30 5D789 AA11 BA01 BA02 BB05 DA05 EA03 EB02 EB09 HA54 KA08 KA09 KA20 MA30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体の記録層に光ビームを照射し
    たときの反射光中に含まれている干渉光に基づいて所定
    の収差を検出する方法であって、 上記光記録媒体の記録層には、マトリクス状に配列され
    た複数のピットを設けておくことにより、上記反射光中
    にはトラック方向およびトラッキング方向に分かれた4
    以上の干渉光を発生させ、かつ、 これら4以上の干渉光の強度分布に基づいて上記収差を
    検出することを特徴とする、収差検出方法。
  2. 【請求項2】 光記録媒体の記録層に光ビームを照射す
    ることにより、上記記録層への情報の記録または再生を
    行なうための光情報処理方法であって、 上記光記録媒体の記録層には、マトリクス状に配列され
    た複数のピットを設けておくことにより、上記複数のピ
    ットに光ビームを照射したときに、その反射光中にトラ
    ック方向およびトラッキング方向に分かれて発生した4
    以上の干渉光の強度分布に基づいて所定の収差を検出
    し、かつ、 この収差の内容に基づいて上記光ビームの強度を調整す
    ることにより、上記記録層上に形成される光スポットの
    ピーク強度を一定以上に維持することを特徴とする、光
    情報処理方法。
  3. 【請求項3】 上記記録層に光ビームを照射するときに
    は、上記光スポットのピーク強度が最大となる位置に上
    記光記録媒体の記録層を配置させるフォーカス制御を行
    なう、請求項2に記載の光情報処理方法。
  4. 【請求項4】 光源を有し、かつこの光源から発せられ
    た光ビームを複数のピットを備えた光記録媒体に照射さ
    せる光ビーム照射手段と、上記光記録媒体からの反射光
    を受ける光検出器と、を有している、光情報処理装置で
    あって、 上記光検出器は、上記反射光中にトラック方向とトラッ
    キング方向とに分かれた4以上の干渉光が含まれている
    ときにこれらのうちの少なくとも4つの干渉光を個別に
    受光可能な複数の光検知領域を有しており、 上記複数の光検知領域で受光された干渉光の強度差に基
    づいて所定の収差を検出可能な収差検出手段を備えてい
    ることを特徴とする、光情報処理装置。
  5. 【請求項5】 上記収差検出手段によって検出された収
    差に基づいて、上記光源の出力を調整する光ビーム出力
    調整手段を備えている、請求項4に記載の光情報処理装
    置。
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