JP2011003259A - 光ディスク装置及び収差補正方法並びに収差検出装置及び収差検出方法 - Google Patents

光ディスク装置及び収差補正方法並びに収差検出装置及び収差検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】収差の状態を精度良く検出して補正できるようにする。
【解決手段】光ピックアップ7は、収差補正部18を介してサーボ光ビームLSを基準面103に照射し、反射部103Fの平坦領域AFから得られる平坦反射光ビームLSRFを分布受光部22により受光して平坦分布I(p,q)を生成すると共に、反射部103Fのマーク領域AMから得られるマーク反射光ビームLSRMを分布受光部22により受光してマーク分布I(p,q)を生成する。信号処理部4は、平坦分布I(p,q)及びマーク分布I(p,q)、ずれ量(x,y)並びに係数αを用いて、(2)式により差分分布I′(p,q)を算出し、これを収差信号SAとする。駆動制御部3は、収差信号SAを基に収差補正部18を制御することにより、差分分布I′(p,q)を収束させるよう補正することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は光ディスク装置及び収差補正方法並びに収差検出装置及び収差検出方法に関し、例えば光ディスクに情報を記録し、また当該光ディスクから情報を再生する光ディスク装置に適用して好適なものである。
従来、光ディスク装置においては、例えばBlu−ray Disc(登録商標、以下BDと呼ぶ)等の光ディスクに映像、音楽、各種データ等の情報を記録し、また当該光ディスクから当該情報を再生するようになされたものが広く普及している。
特に近年では、映像の高精細化や音楽の高音質化等により情報量が増大し、また1枚の光ディスクに記録するコンテンツ数の増加等も望まれており、当該光ディスクの記録容量をさらに大容量化することが要求されている。
そこで光ディスクのなかには、BD方式等のように予め複数の記録層が設けられ、当該記録層の数に応じた容量だけ情報を記録し得るようになされた、いわゆる多層光ディスクが提案されている。
また光ディスクの記録容量を大容量化する光ディスク装置の一つとして、光ディスクに比較的厚い1層の記録層を設け、当該記録層の厚さ方向に記録マークの層を複数形成することにより、複数層に相当する情報を記録するものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。因みにこのような光ディスク及び記録方式は、それぞれ体積型光ディスク及び体積型光記録方式とも呼ばれている。
特開2008−135144公報(第12図)
ところで、例えばBD方式のように光ビームの波長が比較的短く対物レンズの開口数が比較的大きいような場合、光ディスク装置では、光ディスクに照射される光ビームについて、球面収差や波面収差等の各種の収差を補正する必要がある。
そこで、例えばBD方式に対応した光ディスク装置では、例えば液晶素子やエキスパンダレンズ等を用いた収差補正素子等により、各種収差を補正するようになされている。
一方、体積型光記録方式では、光ディスクの表面から記録マークまでの距離が、BD方式(例えば0.1[mm]程度)等よりも大きいため、(例えば0.3〜0.5[mm]程度)、各種収差が発生しやすくなり、またその収差量も大きくなる。
このため体積型光記録方式に対応した光ディスク装置では、このような収差の状態を正しく検出できなければ、収差補正素子等による補正幅を適切に設定できず、各種収差を適切に補正できない、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、収差の状態を精度良く検出して補正できる光ディスク装置及び収差補正方法並びに収差の状態を高精度に検出できる収差検出装置及び収差検出方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の光ディスク装置及び収差補正方法においては、所定の光源から光ビームを出射し、所定の補正値に基づき所定の収差補正部により光ビームの収差を補正し、光ディスクにおける、所定範囲が略平坦に形成されると共にその略中央の微小範囲が周囲よりも突出又は陥没してなる微小マークが形成された基準面に対し、所定の対物レンズにより光ビームを集光し、光ビームが基準面により反射されてなる反射光ビームを、対物レンズ及び収差補正部を介して所定の受光部に設けられた複数の受光領域により受光し、当該反射光ビームにおける光強度分布を生成し、基準面の微小マークを中心とした所定範囲でなる微小マーク領域に光ビームが照射されたときに受光部から得られる光強度分布であるマーク反射光分布を基に、所定の収差分布生成部により反射光ビームの収差分布を生成し、生成した収差分布を基に所定の補正値生成部により補正値を生成し収差補正部へ供給するようにした。
本発明では、微小マーク領域の平坦部分による反射光成分と微小マークによる反射光成分とが合成されることにより、収差状態に応じた分布が現れる反射光ビームを受光することができる。このため本発明では、反射光ビームのマーク反射光分布を基に収差分布を生成することができ、当該収差分布を打ち消すような補正値を生成することができる。
また本発明の収差検出装置及び収差検出方法においては、所定の光源から光ビームを出射し、光ディスクにおける、所定範囲が略平坦に形成されると共にその略中央の微小範囲が周囲よりも突出又は陥没してなる微小マークが形成された基準面に対し、所定の対物レンズにより光ビームを集光し、光ビームが基準面により反射されてなる反射光ビームを、対物レンズを介して所定の受光部に設けられた複数の受光領域により受光し、当該反射光ビームにおける光強度分布を生成し、基準面の微小マークを中心とした微小マーク領域に光ビームが照射されたときに受光部から得られる光強度分布であるマーク反射光分布を基に、所定の収差分布生成部により反射光ビームの収差分布を生成するようにした。
本発明では、微小マーク領域の平坦部分による反射光成分と微小マークによる反射光成分とが合成されることにより、収差状態に応じた分布が現れる反射光ビームを受光することができ、当該反射光ビームのマーク反射光分布を基に収差分布を生成することができる。
本発明によれば、微小マーク領域の平坦部分による反射光成分と微小マークによる反射光成分とが合成されることにより収差状態に応じた分布が現れる反射光ビームを受光することができる。このため本発明では、反射光ビームのマーク反射光分布を基に収差分布を生成することができ、当該収差分布を打ち消すような補正値を生成することができる。かくして本発明は、収差の状態を精度良く検出して補正できる光ディスク装置及び収差補正方法を実現できる。
また本発明によれば、微小マーク領域の平坦部分による反射光成分と微小マークによる反射光成分とが合成されることにより収差状態に応じた分布が現れる反射光ビームを受光することができ、当該反射光ビームのマーク反射光分布を基に収差分布を生成することができる。かくして本発明は、収差の状態を高精度に検出できる収差検出装置及び収差検出方法を実現できる。
光ディスクの構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による基準面の構成を示す略線図である。 光ディスク装置の構成を示す略線図である。 光ピックアップの構成を示す略線図である。 光ピックアップにおけるサーボ光学系の構成を示す略線図である。 収差補正部の構成を示す略線図である。 分布受光部の構成を示す略線図である。 光ピックアップにおける情報光学系の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による光ディスク装置の機能構成を示す略線図である。 光強度分布特性を示す略線図である。 第2の実施の形態による基準面の構成を示す略線図である。 第2の実施の形態による光ディスク装置の機能構成を示す略線図である。 他の実施の形態による位相差マークの構成を示す略線図である。 他の実施の形態による光ディスクの構成を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(1種類のマーク反射光分布を用いる例)
2.第2の実施の形態(2種類のマーク反射光分布を用いる例)
3.他の実施の形態
<1.第1の実施の形態>
[1−1.光ディスクの構成]
図1(A)に外観図を示すように、光ディスク100は、全体として直径約120[mm]の略円盤状に構成されており、中央部分に孔部100Hが形成されている。
光ディスク100は、図1(B)に断面図を示すように、情報を記録する記録層101と基板102とが接合されたような形状となっており、その接合部分に基準面103が形成されている。
因みに光ディスク100は、全体の厚さt0が約1.2[mm]、記録層101の厚さt1及び基板102の厚さt2がそれぞれ約0.6[mm]となるように形成されている。
記録層101は、例えば照射された光強度により屈折率が局所的に変化するフォトポリマー等でなる。この記録層101は、例えば波長405[nm]でなる情報光ビームLMが比較的強い強度で照射されると、熱反応又は光反応等により、その焦点FM近傍に気泡でなる記録マークRMを形成するようになされている。
また記録層101は、情報光ビームLMが比較的弱い強度で照射されると、その焦点FMの位置に記録マークRMが形成されていれば、その一部を反射して情報反射光ビームLMRを生成する。
基板102は、例えばポリカーボネイトやガラス等の高透過率でなる硬質の材料により構成され、光ディスク100の物理的強度を維持するようになされている。
基準面103は、例えば誘電体多層膜等でなり、光ビームを反射するようになされている。また基準面103は、トラッキングサーボ用の案内溝を形成しており、ランド及びグルーブにより螺旋状のトラックを形成している。
このトラックには、所定の記録単位ごとに一連の番号でなるアドレスが付されており、情報を記録又は再生するトラックを当該アドレスにより特定し得るようになされている。
基準面103は、記録層101側から例えば波長660[nm]でなるサーボ光ビームLSが照射された場合、これを反射してサーボ反射光ビームLSRとし、当該記録層101側へ進行させる。
このサーボ反射光ビームLSRは、例えば光ディスク装置において、対物レンズ8により集光されたサーボ光ビームLSの焦点FSを、目標とするトラックに追従させるべく、当該対物レンズ8の位置制御(すなわちフォーカス制御及びトラッキング制御)に用いられることが想定されている。
実際上、光ディスク100に情報が記録されるとき、位置制御された対物レンズ8によりサーボ光ビームLSが集光され、基準面103の目標とするトラック(以下これを目標トラックと呼ぶ)に合焦される。
またこのとき、サーボ光ビームLSと光軸Xを共有し対物レンズ8により集光された情報光ビームLMが、記録層101内における当該目標トラックに相当する位置に合焦される。このとき情報光ビームLMの焦点FMは、対物レンズ8を基準として、共通の光軸X上における焦点FSよりも手前に位置することになる。
この結果、光ディスク100の記録層101には、基準面103における目標とするトラックよりも手前側(対物レンズ8側)に相当する焦点FMの位置に、比較的小さい気泡でなる記録マークRMが形成される。
さらに光ディスク100は、対物レンズ8へ入射される情報光ビームLMが調整されることにより、焦点FMの記録層101内における基準面103からの距離(以下、これを深さと呼ぶ)が変更され、記録マークRMの形成位置も変更される。
実際上光ディスク100は、深さが固定されて記録マークRMが基準面103と略平行な平面方向に(図1(B)における横方向に)配列されることにより、記録マークRMの層(以下これをマーク記録層と呼ぶ)が形成される。
また光ディスク100は、これと異なる深さについて同様にマーク記録層が形成されることにより、記録層101内で複数のマーク記録層が深さ方向に積層された多層記録がなされる。
ところで光ディスク100の基準面103は、図2(A)に示すように、上面から見て、半径方向に延長された複数の反射部103Fが、略放射状に配置されている。
この反射部103Fは、図2(B)に拡大図を示すように、全体がほぼ平坦に形成されており、また各トラックTRと対応するように平坦領域AF及びマーク領域AMがそれぞれ配置されている。
平坦領域AFは、サーボ光ビームLSにより形成されるビームスポットBSよりも大きい範囲となっており、一様に平坦に形成されている。このため平坦領域AFは、比較的高い反射率でサーボ光ビームLSを反射し、サーボ反射光ビームLSRを生成するようになされている。因みにビームスポットBSの半径は、サーボ光ビームLSの波長をλとし、対物レンズ8の開口数をNAとすると、λ/NAとなる。
一方、マーク領域AMは、平坦領域AFとほぼ同等の大きさの範囲、すなわちビームスポットBSよりも大きい範囲に渡って平坦に形成されると共に、その中央位置付近に、比較的小さい位相差マークPMが形成されている。
位相差マークPMは、図2(C)に拡大断面図を示すように、周囲の平坦な部分から記録層101側に突出した略円柱状となっている。また位相差マークPMは、その上面を形成する円の半径がビームスポットBSの半径のおよそ半分以下となっており、サーボ光ビームLSの波長をλとすると、その高さが約λ/8となっている。
またマーク領域AMは、図2(B)に示したように、その中心(すなわち位相差マークPMの中心)が、トラックTRの仮想的な中心線CT上に位置するように配置されている。
このように光ディスク100の基準面103には、トラックTRごとに平坦領域AF及びマーク領域AMが形成された反射部103Fが複数設けられている。
[1−2.光ディスク装置の構成]
次に、光ディスク100に対応した光ディスク装置1の構成について説明する。光ディスク装置1は、図3に示すように、制御部2により全体を統括制御するようになされている。
制御部2は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)から各種プログラムを読み出し、これらを図示しないRAM(Random Access Memory)に展開することにより、情報記録処理及び情報再生処理等の各種処理を実行するようになされている。
例えば制御部2は、光ディスク100が装填された状態で、図示しない外部機器等から情報記録命令、記録情報及び記録アドレス情報を受け付けると、記録アドレス情報及び駆動命令を駆動制御部3へ供給すると共に、記録情報を信号処理部4へ供給する。因みに記録アドレス情報は、記録情報を記録すべきアドレスを示す情報である。
駆動制御部3は、駆動命令に従い、スピンドルモータ5Mを駆動制御することにより光ディスク100を所定の回転速度で回転させると共に、スレッドモータ6を駆動制御する。これにより駆動制御部3は、光ピックアップ7を移動軸6Gに沿って光ディスク100の径方向(すなわち内周方向又は外周方向)における記録アドレス情報に対応した位置へ移動させる。
信号処理部4は、供給された記録情報に対して所定の符号化処理や変調処理等の各種信号処理を施すことにより記録信号を生成し、これを光ピックアップ7へ供給する。
光ピックアップ7は、駆動制御部3の制御に基づいて対物レンズ8のフォーカス制御及びトラッキング制御を行うことにより、光ディスク100の基準面103における記録アドレス情報により示されるトラックにサーボ光ビームLSの焦点FSを合わせる。
さらに光ピックアップ7は、光ディスク100の記録層101に対し、信号処理部4からの記録信号に応じた情報光ビームLMを照射することにより、記録情報に応じた記録マークRMを形成するようになされている(詳しくは後述する)。
また制御部2は、例えば外部機器(図示せず)から情報再生命令及び当該記録情報のアドレスを示す再生アドレス情報を受け付けると、駆動制御部3に対して駆動命令を供給すると共に、再生処理命令を信号処理部4へ供給する。
駆動制御部3は、情報を記録する場合と同様、光ディスク100を所定の回転速度で回転させ、光ピックアップ7を再生アドレス情報に対応した位置へ移動させる。
光ピックアップ7は、駆動制御部3の制御に基づいて対物レンズ8のフォーカス制御及びトラッキング制御を行うことにより、光ディスク100の基準面103における再生アドレス情報により示されるトラックにサーボ光ビームLSの焦点FSを合わせる。
このとき光ピックアップ7は、所定光量の情報光ビームLMを照射し、光ディスク100から得られる情報反射光ビームLMRを検出し、その光量に応じた受光信号を信号処理部4へ供給する(詳しくは後述する)。
信号処理部4は、供給された受光信号に対して所定の復調処理や復号化処理等の各種信号処理を施すことにより再生情報を生成し、この再生情報を制御部2へ供給する。これに応じて制御部2は、この再生情報を外部機器(図示せず)へ送出するようになされている。
このように光ディスク装置1は、制御部2によって光ピックアップ7を制御することにより、光ディスク100に情報を記録し、また当該目標マーク位置から情報を再生するようになされている。
[1−3.光ピックアップの構成]
次に、光ピックアップ7の構成について説明する。光ピックアップ7は、図4に示すように、多くの光学部品が組み合わされおり、大きく分けてサーボ光学系10及び情報光学系30により構成されている。
[1−3−1.サーボ光学系の構成]
図4と対応する図5に示すように、光ピックアップ7のサーボ光学系10は、サーボ光ビームLSを出射すると共にサーボ反射光ビームLSRを受光するようになされている。
サーボ光学系10のレーザダイオード11は、駆動制御部3(図3)の制御に基づき波長約660[nm]でなるサーボ光ビームLSを出射し、グレーティング12に入射させる。
因みにレーザダイオード11は、サーボ光ビームLSにおけるP偏光成分とS偏光成分とが所定の割合となるように取付位置や取付角度等が調整されている。またサーボ光ビームLSの光強度分布は、いわゆるガウシアン分布となる。
グレーティング12は、サーボ光ビームLSを複数に分光し、偏光ビームスプリッタ13に入射させる。なお説明の都合上、以下では複数のサーボ光ビームLSをまとめて単にサーボ光ビームLSと呼ぶ。
偏光ビームスプリッタ13は、光ビームの偏光方向に応じて当該光ビームを異なる割合で反射又は透過させるようになされている。実際上偏光ビームスプリッタ13は、入射されたサーボ光ビームLSのうちP偏光の成分を透過させ、APC(Auto Power Control)用受光部14に照射させる。
APC用受光部14は、照射されたサーボ光ビームLSを受光し、その光強度に応じた受光信号SPSを生成して駆動制御部3へ供給する。この受光信号SPSは、レーザダイオード11から実際に出射されたサーボ光ビームLSの光強度に応じた値を表している。
駆動制御部3は、取得した受光信号SPSの値に基づき、当該受光信号SPSの値が所望の光強度に応じた目標値になるよう、レーザダイオード11に供給する駆動電流を増減する。これにより駆動制御部3は、サーボ光ビームLSを所望の光強度に制御するようになされている。
また偏光ビームスプリッタ13は、入射されたサーボ光ビームLSのうちS偏光の成分を反射し、コリメータレンズ15へ入射させる。コリメータレンズ15は、発散光として入射されたサーボ光ビームLSを平行光に変換し、ビームスプリッタ16へ入射させる。
ビームスプリッタ16は、反射透過面16Sによりサーボ光ビームLSの一部を透過させ、ダイクロイックプリズム17へ入射させる。
ダイクロイックプリズム17は、光ビームの波長に応じて当該光ビームを透過又は反射させる反射透過面17Sを有している。この反射透過面17Sは、波長が約660[nm]の光ビームを透過し、波長が約405[nm]の光ビームを反射させる、波長選択性(ダイクロイック性)を有している。
実際上ダイクロイックプリズム17は、反射透過面17Sにおいてサーボ光ビームLSを透過し、収差補正部18に入射させる。
収差補正部18は、例えば液晶パネルにより構成されている。収差補正部18においてサーボ光ビームLSが照射されるビーム照射範囲には、図6に示すように、複数の補正領域18A〜18Jに分割されて透明な電極が配置されている。
収差補正部18におけるビーム照射範囲は、サーボ光ビームLSの光軸とほぼ一致する中心点18Uを中心として同心円状に大きく3つの領域に分割されており、最内周及び最外周がそれぞれ補正領域18I及び18Jとなっている。
さらにこのビーム照射範囲のうち補正領域18I及び18Jを除いた中間の部分は、略放射状に8分割されており、それぞれ補正領域18A、18B、18C、18D、18E、18F、18G及び18Hとなっている。また説明の都合上、図中右向きの方向及び上向きの方向をそれぞれ方向p及び方向qとして定義している。
実際上収差補正部18(図5)は、駆動制御部3の制御に基づいて各補正領域18A〜18Jにそれぞれ電圧を印加し、サーボ光ビームLSの空間位相を変調させた上で、1/4波長板19へ入射させる。
これにより収差補正部18は、サーボ光ビームLSが光ディスク100の基準面103に到達するときに収差が抑制されるよう(詳しくは後述する)、当該サーボ光ビームLSに対し予め逆特性の収差を与えるようになされている。
1/4波長板19は、光ビームを直線偏光と円偏光との間で相互変換させるようになされており、S偏光でなるサーボ光ビームLSを例えば左円偏光に変換し、対物レンズ8へ入射させる。
対物レンズ8は、サーボ光ビームLSを集光し、光ディスク100に照射する。このときサーボ光ビームLSは、光ディスク100の基準面103において反射され、右円偏光のサーボ反射光ビームLSRとなる。
サーボ反射光ビームLSRは、対物レンズ8により発散光から平行光に変換され、1/4波長板19に入射する。1/4波長板19は、右円偏光でなるサーボ反射光ビームLSRをP偏光に変換し、収差補正部18へ入射させる。
収差補正部18は、光ディスク100の基準面103により反射された後対物レンズ8から出射されるまでの間にサーボ反射光ビームLSRに与えられた収差を補正し、ダイクロイックプリズム17へ入射させる。
ダイクロイックプリズム17は、波長約660[nm]でなるサーボ反射光ビームLSRを透過し、ビームスプリッタ16へ入射させる。ビームスプリッタ16は、サーボ反射光ビームLSRの一部を反射して分布受光部22へ入射させると共に、その残りをコリメータレンズ15へ入射させる。
コリメータレンズ15は、サーボ反射光ビームLSRを平行光から収束光に変換して偏光ビームスプリッタ13に入射させる。
偏光ビームスプリッタ13は、P偏光でなるサーボ反射光ビームLSRを透過させ、サーボ受光部21へ入射させる。
サーボ受光部21は、複数の受光領域を有しており、サーボ反射光ビームLSRにおけるメインビーム及びサブビームを受光して光電変換することにより、各受光領域の受光量に応じたサーボ受光信号SSを生成し、これを信号処理部4(図3)へ供給する。
信号処理部4は、サーボ受光信号SSに基づいた所定の演算処理により、トラッキング方向に関し、光ディスク100の基準面103における目標トラックとサーボ光ビームLSの焦点FSとのずれ量を表すトラッキングエラー信号を生成し、これを駆動制御部3に供給する。
また信号処理部4は、サーボ受光信号SSに基づいた所定の演算処理により、フォーカス方向に関し、目標トラックとサーボ光ビームLSの焦点FSとのずれ量を表すフォーカスエラー信号を生成し、これを駆動制御部3に供給する。
駆動制御部3は、トラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号に基づいてアクチュエータ8Aを制御し、対物レンズ8を移動させことにより、サーボ光ビームLSの焦点FSを目標トラックに合焦させる、いわゆるサーボ制御を行うようになされている。
一方、分布受光部22は、図6と対応する図7に示すように、収差補正部18のビーム照射範囲と同様の分割パターンにより、補正領域18A〜18Jとそれぞれ対応する受光領域22A、22B、22C、22D、22E、22F、22G、22H、22I及び22Jに分割されている。
受光領域22A〜22Jは、それぞれの受光量に応じた分布受光信号SRA、SRB、SRC、SRD、SRE、SRF、SRG、SRH、SRI及びSRJ(以下これらをまとめて分布受光信号SRと呼ぶ)を生成し、これらを信号処理部4(図3)へ供給する。
この分布受光信号SRA〜SRJは、サーボ反射光ビームLSRにおける受光領域毎の光強度を表しており、また受光領域の一部が放射状に配置されているため(図7)、当該サーボ反射光ビームLSRにおける光強度の分布を表すことになる。
信号処理部4は、分布受光信号SRに基づき所定の演算処理を行うことにより、サーボ反射光ビームLSRに含まれる収差の分布を表す収差信号SAを生成し(詳しくは後述する)、これを駆動制御部3へ供給する。
駆動制御部3は、収差信号SAを基に補正制御信号CCを生成し、これを収差補正部18へ供給することにより、当該補正制御信号CCに応じた補正量だけサーボ光ビームLSの収差を補正させる。
この結果収差補正部18は、収差信号SAにより表される収差の状態に応じた補正幅でサーボ光ビームLSの収差を補正することができる。
このようにサーボ光学系20は、サーボ反射光ビームLSRの受光結果を基に対物レンズ8をサーボ制御することにより、サーボ光ビームLSの焦点FSを基準面103の目標トラックに合焦させるようになされている。
これと共にサーボ光学系20は、サーボ反射光ビームLSRの受光結果を基に収差信号SAを生成し、これに基づき収差補正部18によりサーボ光ビームLSの収差を補正するようになされている。
[1−3−2.情報光学系の構成]
図4と対応する図8に示すように、光ピックアップ7の情報光学系30は、情報光ビームLMを出射すると共に情報反射光ビームLMRを受光するようになされている。
情報光学系30のレーザダイオード31は、駆動制御部3(図3)の制御に基づき波長約405[nm]でなる情報光ビームLMを出射し、偏光ビームスプリッタ32へ入射させる。
偏光ビームスプリッタ32は、偏光ビームスプリッタ13と同様、光ビームの偏光方向に応じて当該光ビームを異なる割合で反射又は透過させるようになされている。実際上偏光ビームスプリッタ32は、入射されたサーボ光ビームLSのうちP偏光の成分を透過させ、APC用受光部33に照射させる。
APC用受光部33は、照射された情報光ビームLMを受光し、その光強度に応じた受光信号SPMを生成して駆動制御部3へ供給する。この受光信号SPMは、レーザダイオード31から実際に出射された情報光ビームLMの光強度に応じた値を表している。
駆動制御部3は、サーボ光学系10の場合と同様、取得した受光信号SPMの値に基づき、当該受光信号SPMの値が所望の光強度に応じた目標値になるよう、レーザダイオード31に供給する駆動電流を増減する。これにより駆動制御部3は、情報光ビームLMを所望の光強度に制御するようになされている。
また偏光ビームスプリッタ32は、入射された情報光ビームLMのうちS偏光の成分を反射し、可動レンズ34へ入射させる。
可動レンズ34は、発散光として入射された情報光ビームLMの発散角を変更し、ビームスプリッタ17へ入射させる。また可動レンズ34は、駆動制御部3の制御の下で、アクチュエータ34Aにより、情報光ビームLMの光軸方向に移動されるようになされている。
ダイクロイックプリズム17は、反射透過面17Sにおいて、波長が約405[nm]でなる情報光ビームLMを反射し、収差補正部18に入射させる。
収差補正部18は、サーボ光ビームLSの場合と同様、情報光ビームLMの空間位相を変調させた上で、1/4波長板19へ入射させる。1/4波長板19は、S偏光でなる情報光ビームLMを例えば左円偏光に変換し、対物レンズ8へ入射させる。
対物レンズ8は、情報光ビームLMを集光し、光ディスク100に照射する。このとき情報光ビームLMは、記録層101内における所定の深さとなる箇所に焦点FMを形成する(図1)。
記録層101内における基準面103から焦点FMまでの距離(深さ)は、情報光ビームLMが可動レンズ34により変更された発散角に応じて、すなわち当該可動レンズ34の位置に応じて定まることになる。
情報光ビームLMの強度が比較的強い場合、焦点FMの箇所には記録マークRMが形成される(図1(B))。また情報光ビームLMの強度が比較的弱く、焦点FMの箇所に記録マークRMが形成されていれば、情報光ビームLMの一部が反射されて右円偏光の情報反射光ビームLMRが生成される。
情報反射光ビームLMRは、対物レンズ8により発散角が変換され、1/4波長板19により右円偏光からP偏光(直線偏光)に変換され、収差補正部18により収差が補正され、ダイクロイックプリズム17に入射される。
さらに情報反射光ビームLMRは、ダイクロイックプリズム17の反射透過面17Sにより反射され、可動レンズ34により発散角が変換され、偏光ビームスプリッタ32を透過し、受光部36に照射される。
受光部36は、情報反射光ビームLMRの受光量に応じた情報受光信号SMを生成し、これを信号処理部4へ供給する。
信号処理部4は、情報受光信号SMに対し所定の復調処理や復号化処理を施すことにより再生情報を生成し、制御部2を介して図示しない外部機器へ送出するようになされている。
このように情報光学系30は、サーボ光学系10により位置調整された対物レンズ8を介して、情報光ビームLMを光ディスク100の記録層101内に集光し、その焦点FMの箇所に記録マークRMがある場合に生成される情報反射光ビームLMRを受光して再生情報を生成するようになされている。
[1−4.収差分布の算出]
[1−4−1.収差分布の算出処理]
まず、信号処理部4が収差信号SAを生成する際の算出処理について説明する。図9は、光ピックアップ7の一部の光学部品と、信号処理部4及び駆動制御部3の内部における機能とを模式的に表したものである。
上述したように、信号処理部4は、サーボ受光部21からサーボ受光信号SSを取得すると共に、分布受光部22から分布受光信号SRを取得するようになされている。
信号処理部4は、サーボ受光信号SSを基に、サーボ光ビームLSが光ディスク100の基準面103におけるトラックTR、反射部103Fの平坦領域AF又はマーク領域AM(図2(B))のいずれに照射されているかを判別する。
続いて信号処理部4は、平坦分布生成部42(図9)により、サーボ光ビームLSが平坦領域AFに照射されたときに生成されたサーボ反射光ビームLSR(以下、これを平坦反射光ビームLSRFと呼ぶ)の光強度分布を、平坦分布I(p,q)とする。
因みに座標(p,q)は、サーボ光ビームLSの中心(すなわち光軸)を原点とし、その外周で値「1」となるような2次元座標平面を表す(図6)。
この平坦分布I(p,q)は、分布受光部22において平坦反射光ビームLSRFを受光したときに生成される分布受光信号SRA〜SRJに相当するものである。
上述したようにサーボ光ビームLSは、レーザダイオードでなるレーザダイオード11の特性により、いわゆるガウシアン分布となる。このため平坦反射光ビームLSRFにおける光強度分布である平坦分布I(p,q)は、図10(A)に示すように、同様のガウシアン分布となる。
また信号処理部4は、マーク分布生成部41(図9)により、サーボ光ビームLSがマーク領域AMに照射されたときに生成されたサーボ反射光ビームLSR(以下、これをマーク反射光ビームLSRMと呼ぶ)の光強度分布を、マーク分布I(p,q)とする。
このマーク分布I(p,q)は、分布受光部22においてマーク反射光ビームLSRMを受光したときに生成される分布受光信号SRA〜SRJに相当するものである。
上述したように、マーク領域AMには高さが約λ/8でなる位相差マークPMが形成されている。このため、位相差マークPMの上面で反射された光成分(以下これをマーク反射成分と呼ぶ)と周囲の平坦部で反射された光成分(以下これを平坦反射成分と呼ぶ)との光路長差は、往復でλ/4となる。
マーク反射成分は、位相差マークPMの上面がサーボ光ビームLSのビームスポットBSよりも十分に小さい(例えば半径が1/2以下となっている)ことから、実質的に平面波と見なすことができる。すなわちマーク反射光ビームLSRMは、平坦反射成分に対し、λ/4だけ位相がずれた平面波が合成されたものとなる。
このためマーク反射光ビームLSRMのマーク分布I(p,q)は、サーボ光ビームLSに収差が含まれていた場合、図10(B)に示すように、その収差に応じて分布特性がガウシアン分布(図10(A))から変化することになる。
また信号処理部4は、サーボ受光信号SSを基に生成したトラッキングエラー信号等を基に、サーボ光ビームLSによるビームスポットBSの中心点とマーク領域AMにおける位相差マークPMの中心点とのずれ量を検出することができる。
そこで信号処理部4のずれ量算出部43は、サーボ光ビームLSがマーク領域AMに照射されたときのずれ量を、座標軸p及びqに対応したずれ量(Δx,Δy)とする。
さらにずれ量算出部43は、ビームスポットBSの半径を用いてずれ量(Δx,Δy)を正規化することにより、次に示す(1)式のようにずれ量(x,y)を生成する。因みに(1)式では、サーボ光ビームLSの波長をλとし、また対物レンズ8の開口数をNAとすることにより、ビームスポットBSの半径をλ/NAとしている。
Figure 2011003259
ここで、次の(2)式に示すように、マーク分布I(p,q)と平坦分布I(p,q)との差分を、ずれ量(x,y)に所定の係数αを乗じた値により補正した差分分布I′(p,q)を定義する。
Figure 2011003259
因みに係数αは、サーボ光ビームLSが基準面103に形成するビームスポットBSの大きさに依存する値であり、1よりも小さい値となっている。光ディスク装置1は、光ピックアップ7の初期調整時等に、係数αを所定の不揮発性メモリ(図示せず)に予め記憶させている。
実際上信号処理部4の収差分布生成部44は、係数αを不揮発性メモリから読み出し、マーク分布I(p,q)、平坦分布I(p,q)及びずれ量(x,y)を用いて、(2)式を算出することにより差分分布I′(p,q)を算出する。
この差分分布I′(p,q)は、係数αが適切に設定されることにより、サーボ光ビームLSに含まれる収差を表すことになる(詳しくは後述する)。
収差分布生成部44は、この差分分布I′(p,q)を収差信号SAとして駆動制御部3へ供給する。
駆動制御部3の補正値生成部45は、収差信号SAを基に補正制御信号CCを生成し、これを光ピックアップ7の収差補正部18へ供給する。この補正制御信号CCは、収差信号SAを正負反転させた値を基に生成され、当該収差信号SAを値「0」に近づけるような、すなわち差分分布I′(p,q)の値も「0」に近づけるような信号となる。
このため収差補正部18は、分布受光部22の各受光領域22A〜22Jに現れるマーク分布I(p,q)を平坦分布I(p,q)に近づけるよう、サーボ光ビームLSを補正することになる。
これにより収差補正部18は、サーボ反射光ビームLSRに差分分布I′(p,q)として現れる収差の分布を相殺することができ、サーボ光ビームLSが基準面103に到達するときの収差をなくすように補正することができる。
[1−4−2.収差分布の算出原理]
次に、(2)式により算出される差分分布I′(p,q)が、分布受光部22に照射される反射光ビームLSRにおける収差を表すものであることを説明する。
まず、サーボ光ビームLSの強度分布は、いわゆるガウシアン分布となり、次の(3)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
ここでサーボ光ビームLSの収差分布をW(p,q)とし、サーボ光ビームLSが集光される前、すなわち対物レンズ8に入射される前における電場振幅分布をu(p,q)とすると、この電場振幅分布u(p,q)は、次の(4)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
この(4)式において、指数部分の前半である−G(p,q)はガウシアン分布を表しており、後半のiW(p,q)は位相を表している。
さらに、光ディスク100の基準面103における反射率をr(x,y)とすると、この反射率r(x,y)は次の(5)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
(5)式において、第1項は反射部103F(図2(A))における平坦部の反射率を表しており、第2項は位相差マークPM(図2(B)、(C))の反射率を表している。また第2項は、マーク領域AMにおける位相差マークPMの高さがλ/8であり、マーク反射光ビームLSRMのうち平坦反射成分とマーク反射成分との光路長差がλ/4であり、且つ上面の面積が相対的に小さいため、デルタ関数により表されている。
さらに、マーク領域AM(図2(B))における平坦な部分は、上述したようにビームスポットBSよりも大きくなっており、その半径は当該ビームスポットBSの半径であるλ/NAよりも大きな値となる。
ここで反射光における電場振幅分布をv(p,q)とすると、この電場振幅分布v(p,q)は次の(6)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
因みに(6)式では、サーボ光ビームLSが集光される前における電場の振幅分布をフーリエ変換すると、基準面103上で集光されビームスポットBSを形成した時における電場の振幅分布が得られることを利用している。
(6)式の電場振幅分布v(p,q)を用いると、分布受光部22に照射されるサーボ反射光ビームLSRの光強度分布I(p,q)は、次の(7)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
また平坦分布I(p,q)は、ガウシアン分布となることから、次の(8)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
ここで(2)式に(7)式及び(8)式を代入すると、次に示す(9)式が得られる。
Figure 2011003259
(9)式において、αが1よりも小さいことから第1項を無視すると、第2項の2αW(x,y)が残る。このW(x,y)は、上述したように、サーボ光ビームLSの収差分布として定義した値である。
かくして、差分分布I′(p,q)が、サーボ光ビームLSの収差分布を表すものであることが示された。
[1−5.動作及び効果]
以上の構成において、光ディスク装置1の光ピックアップ7は、収差補正部18及び対物レンズ8を介してサーボ光ビームLSを光ディスク100の基準面103に照射する。また光ピックアップ7は、サーボ光ビームLSが基準面103により反射されてなるサーボ反射光ビームLSRを、対物レンズ8及び収差補正部18を介してサーボ受光部21及び分布受光部22により受光する。
サーボ光学系10は、基準面103に設けられた反射部103Fのマーク領域AMにサーボ光ビームLSを照射し、当該サーボ光ビームLSが反射されてなるマーク反射光ビームLSRMを分布受光部22により受光して分布受光信号SRを生成する。信号処理部4は、このとき得られた分布受光信号SRをマーク分布生成部41(図9)によりマーク分布I(p,q)とする。
またサーボ光学系10は、反射部103Fの平坦領域AFにサーボ光ビームLSを照射し、当該サーボ光ビームLSが反射されてなる平坦反射光ビームLSRFを分布受光部22により受光して分布受光信号SRを生成する。信号処理部4は、このとき得られた分布受光信号SRを平坦分布生成部42(図9)により平坦分布I(p,q)とする。
さらに信号処理部4は、サーボ受光部21から供給されるサーボ受光信号SSを基にフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を生成し、さらにずれ量算出部43によりずれ量(x,y)を算出する。
信号処理部4の収差分布生成部44は、平坦分布I(p,q)及びマーク分布I(p,q)、ずれ量(x,y)並びに係数αを用いて、(2)式により収差分布として差分分布I′(p,q)を算出し、これを収差信号SAとして駆動制御部3へ供給する。
駆動制御部3は、収差信号SAを基に生成した補正制御信号CCを収差補正部18へ供給することにより、分布受光部22に照射されるサーボ反射光ビームLSRに含まれる収差分布である差分分布I′(p,q)を値「0」に収束させる。
この結果、光ディスク装置1は、収差補正部18により、サーボ光ビームLS及びサーボ反射光ビームLSRに含まれる収差を適切に補正することができる。
特に本発明では、反射部103F(図2(B))のマーク領域AMに形成された位相差マークPMが、サーボ光ビームLSのビームスポットBSよりも小さく、周囲の平坦部よりもλ/8だけ突出している。このためマーク領域AMは、周囲の平坦部により反射されてなる平坦反射成分に対し、位相差マークPMによりλ/4だけ位相がずれた平面波を合成することになる。
従って、平坦分布I(p,q)は、ほぼガウシアン分布となるが、マーク分布I(p,q)は、サーボ反射光ビームLSRに含まれる収差に応じて、ガウシアン分布から変化したような分布特性となる(図10)。
そこで信号処理部4は、平坦分布I(p,q)及びマーク分布I(p,q)の差分を用いることにより、簡易な演算処理によって差分分布I′(p,q)を算出することができる。
また信号処理部4は、分布受光信号SRから得られる平坦分布I(p,q)及びマーク分布I(p,q)に加えて、トラッキングエラー信号等を基に算出されるずれ量(x,y)並びに係数αといった、簡易な手法により得られる値から差分分布I′(p,q)を算出することができる。
さらに光ディスク装置1は、差分分布I′(p,q)から、非点収差やコマ収差に加え、球面収差やデフォーカスの状態、さらには光ディスク100の基準面103に対する光ビームの入射角度のずれ(スキュー)も判別することが可能となる。
特に分布受光部22は、受光領域22A〜22Hが(p,q)座標平面における8方向に分割されている(図7)。このため分布受光信号SRには、光ディスク100における半径方向(ラジアル方向)及びトラックの接線方向(タンジェンシャル方向)のいずれの方向に関しても、収差の分布が現れる。
このため光ディスク装置1は、差分分布I′(p,q)から、従来の光ディスク装置では検出が困難とされていたタンジェンシャル方向に関するスキューも認識することが可能となる。
さらに光ピックアップ7は、サーボ反射光ビームLSRをビームスプリッタ16により分離してその一部を分布受光部22により受光することにより、分布受光信号SRを生成することができる。このため光ピックアップ7は、当該分布受光信号SRを生成するための他の光源を別途設ける必要がなく、必要最小限の構成により当該分布受光信号SRを生成することができる。
また光ディスク100に関しても、図2(A)に示したように、基準面103に反射部103Fを設けるだけで良い。このため光ディスク100の製造に関して、基準面103を形成するための原盤等を予め加工しておけば良く、光ディスク100の層構造や材料、又は製造工程等を従来から変更する必要がない。
以上の構成によれば、光ピックアップ7は、収差補正部18を介してサーボ光ビームLSを基準面103に照射し、反射部103Fの平坦領域AFから得られる平坦反射光ビームLSRFを分布受光部22により受光して平坦分布I(p,q)を生成する。また光ピックアップ7は、反射部103Fのマーク領域AMから得られるマーク反射光ビームLSRMを分布受光部22により受光してマーク分布I(p,q)を生成する。信号処理部4は、平坦分布I(p,q)及びマーク分布I(p,q)、ずれ量(x,y)並びに係数αを用いて、(2)式により差分分布I′(p,q)を算出し、これを収差信号SAとする。駆動制御部3は、収差信号SAを基に収差補正部18を制御することにより、差分分布I′(p,q)を収束させるよう補正することができる。
<2.第2の実施の形態>
[2−1.光ディスクの構成]
第2の実施の形態では、第1の実施の形態における光ディスク100と一部異なる構成を有する光ディスク120(図1)に情報を記録し、また当該光ディスク120から情報を再生するようになされている。
光ディスク120は、基準面103に代わる基準面123を有している。基準面123は、図2(A)と対応する図11(A)に示すように、反射部103Fに代わる反射部123Fを有している。
反射部123Fは、図2(B)と対応する図11(B)に示すように、反射部103Fと比較して、各トラックTRと対応するマーク領域AMに代えて、第1マーク領域AM1及び第2マーク領域AM2が設けられている点が相違している。
第1マーク領域AM1及び第2マーク領域AM2の中心にそれぞれ位置する第1位相差マークPM1及び第2位相差マークPM2は、トラックTRの仮想的な中心線Cから内周側及び外周側にそれぞれずれ量Δxずつ離れた箇所に配置されている。因みに第2位相差マークPM2のずれ量Δxについては、光ディスク120の内周側から外周側へ向かう方向(図の上方向)に沿ってx軸を設定した場合、−Δxと表すことができる。
なお光ディスク120は、他の部分については光ディスク100と同様に構成されている。
[2−2.光ディスク装置の構成及び収差分布の算出]
第2の実施の形態による光ディスク装置60は、第1の実施の形態による光ディスク装置1と比較して、信号処理部4に代わる信号処理部64が設けられている点が相違するものの、光ピックアップ7等の他の部分については同様に構成されている。
信号処理部64は、図9と対応する図12に示すように、マーク分布生成部41に代えて第1マーク分布生成部71及び第2マーク分布生成部72が設けられている。また信号処理部64は、平坦分布生成部42、ずれ量算出部43及び収差分布生成部44に代えて、平坦分布生成部73、ずれ量算出部74及び収差分布生成部75がそれぞれ設けられている。
信号処理部64は、第1の実施の形態における信号処理部4と同様、サーボ受光部21からサーボ受光信号SSを取得すると共に、分布受光部22から分布受光信号SRを取得するようになされている。
まず信号処理部64は、サーボ受光信号SSを基に、サーボ光ビームLSが光ディスク120の基準面123におけるトラックTR、反射部123Fの第1マーク領域AM1、第2マーク領域AM2又は平坦領域AF(図11(B))のいずれに照射されているかを判別する。
続いて信号処理部64は、第1マーク分布生成部71(図9)により、サーボ光ビームLSが第1マーク領域AM1に照射されたときに生成されたサーボ反射光ビームLSR(以下、これを第1マーク反射光ビームLSRM1と呼ぶ)の光強度分布を、第1マーク分布I(p,q)とする。
因みに第1マーク分布生成部71は、ビームスポットBSの中心点CBが第1位相差マークPM1に最も近接したとき(すなわち図中の真上又は真下に位置したとき)に第1マーク分布I(p,q)を生成する。
この第1マーク分布I(p,q)は、分布受光部22において第1マーク反射光ビームLSRM1を受光したときに生成される分布受光信号SRA〜SRJに相当するものである。また第1マーク分布I(p,q)は、中心線CTからの第1位相差マークPM1のずれ量Δxに応じ、且つサーボ光ビームLSに含まれている収差に応じた分布特性となる。
ここで、ビームスポットBSの中心点CBが第1位相差マークPM1の中心と一致する場合に得られる光強度分布をマーク中心分布I(p,q)とすると、第1マーク分布I(p,q)は次に示す(10)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
因みに係数βは所定の係数であり、予め設定された値である。またずれ量Δxは、光ディスク120の製造時に予め定めた値である。光ディスク装置60は、このように既知の値である係数β及びずれ量Δxを所定の不揮発性メモリ(図示せず)に予め記憶させている。
また信号処理部64は、第2マーク分布生成部72(図9)により、サーボ光ビームLSが第2マーク領域AM2に照射されたときに生成されたサーボ反射光ビームLSR(以下、これを第2マーク反射光ビームLSRM2と呼ぶ)の光強度分布を、第2マーク分布I(p,q)とする。
因みに第2マーク分布生成部72は、第1マーク分布生成部71と同様、ビームスポットBSの中心点CBが第2位相差マークPM2に最も近接したとき(すなわち図中の真上又は真下に位置したとき)に第2マーク分布I(p,q)を生成する。
この第2マーク分布I(p,q)は、分布受光部22において第2マーク反射光ビームLSRM2を受光したときに生成される分布受光信号SRA〜SRJに相当するものである。また第2マーク分布I(p,q)は、中心線CTからの第2位相差マークPM2のずれ量Δx(すなわち−Δx)に応じ、且つサーボ光ビームLSに含まれている収差に応じた分布特性となる。
ここで第1マーク分布I(p,q)は、マーク中心分布I(p,q)、係数β及びずれ量Δxを用いると、第1マーク分布I(p,q)と同様に、次に示す(11)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
また信号処理部64の平坦分布生成部73は、信号処理部4の平坦分布生成部42と同様に、サーボ光ビームLSが平坦領域AFに照射されたときに生成されたサーボ反射光ビームLSR(平坦反射光ビームLSRF)の光強度分布を平坦分布I(p,q)とする。
さらに信号処理部64のずれ量算出部74は、サーボ受光信号SSを基に生成したトラッキングエラー信号等を基に、サーボ光ビームLSによるビームスポットBSの中心点CBとトラックTRの中心線CTとのずれ量xを検出する(図11(B))。
ところで反射部123Fでは、上述したように、各トラックTRの仮想的な中心線CTから互いに反対方向へずれ量Δxだけ離れた箇所に、第1位相差マークPM1及び第2位相差マークPM2がそれぞれ配置されている。
一方、トラックTRを追従してきたビームスポットBSは、その仮想的な中心点CBとトラックTRの中心線CTとの距離xをほぼ維持したまま、第1マーク領域AM1及び第2マーク領域AM2に照射される。
すなわちビームスポットBS内における位相差マークPM(第1位相差マークPM1又は第2位相差マークPM2)の相対的な位置は、第1マーク領域AM1への照射時と第2マーク領域AM2への照射時とで互いに相違する。
このためサーボ光ビームLSに収差が含まれている場合、第1マーク分布I(p,q)に現れる収差の成分と第2マーク分布I(p,q)に現れる収差の成分とは、当該収差の発生状態に応じて互いに相違することになる。
これを換言すれば、第1マーク分布I(p,q)及び第2マーク分布I(p,q)それぞれに現れる収差の成分同士の差異は、ビームスポットBSの中心点CBに対する位相差マークPMの相対的な位置及びサーボ光ビームLSに含まれる収差の状態に応じたものとなる。
ここで、(10)式及び(11)式を係数βについて整理すると、次の(12)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
(12)式において、座標p、ずれ量Δx及びずれ量xはいずれも既知の値となる。すると、マーク中心分布I(p,q)は、(10)〜(12)式を用いることにより、次の(13)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
この(13)式は、マーク中心分布I(p,q)が、第1マーク分布I(p,q)及び第2マーク分布I(p,q)、ずれ量x及びΔxを用いて表せることを示している。
因みに、ビームスポットBSの中心点CBがトラックTRの中心線CT上にあるとき、すなわちずれ量xが値「0」のとき、(13)式は次の(14)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
そこで光ディスク装置60では、サーボ光ビームLSに含まれる収差の光強度分布を差分分布I′(p,q)とし、当該差分分布I′(p,q)をマーク中心分布I(p,q)と平坦分布I(p,q)との差分として算出するようになされている。
ここで差分分布I′(p,q)は、(13)式を用いることにより、次の(15)式のように表すことができる。
Figure 2011003259
実際上信号処理部64の収差分布生成部75は、(15)式に従った演算を行うことにより、差分分布I′(p,q)を算出し、これを収差信号SAとして駆動制御部3へ供給する。
駆動制御部3の補正値生成部45は、第1の実施の形態と同様、収差信号SAを基に補正制御信号CCを生成し、これを光ピックアップ7の収差補正部18へ供給する。このとき収差補正部18は、分布受光部22の各受光領域22A〜22Jに現れる第1マーク分布I(p,q)及び第2マーク分布I(p,q)から得られるマーク中心分布I(p,q)を平坦分布I(p,q)に近づけるよう、サーボ光ビームLSを補正することになる。
これにより収差補正部18は、サーボ反射光ビームLSRに差分分布I′(p,q)として現れる収差の分布を相殺することができ、サーボ光ビームLSが基準面123に到達するときの収差をなくすように補正することができる。
[2−3.動作及び効果]
以上の構成において、光ディスク装置60の光ピックアップ7は、収差補正部18及び対物レンズ8を介してサーボ光ビームLSを光ディスク120の基準面123に照射する。また光ピックアップ7は、サーボ光ビームLSが基準面123により反射されてなるサーボ反射光ビームLSRを、対物レンズ8及び収差補正部18を介してサーボ受光部21及び分布受光部22により受光する。
サーボ光学系10は、基準面123に設けられた反射部123Fの第1マーク領域AM1にサーボ光ビームLSを照射し、当該サーボ光ビームLSが反射されてなるマーク反射光ビームLSRMを分布受光部22により受光して分布受光信号SRを生成する。信号処理部64は、このとき得られた分布受光信号SRを第1マーク分布生成部71(図12)によりマーク分布I(p,q)とする。
またサーボ光学系10は、反射部123Fの第2マーク領域AM2にサーボ光ビームLSを照射し、当該サーボ光ビームLSが反射されてなる第2マーク反射光ビームLSRM2を分布受光部22により受光して分布受光信号SRを生成する。信号処理部64は、このとき得られた分布受光信号SRを第2マーク分布生成部72(図12)によりマーク分布I(p,q)とする。
さらにサーボ光学系10は、反射部123Fの平坦領域AFにサーボ光ビームLSを照射し、当該サーボ光ビームLSが反射されてなる平坦反射光ビームLSRFを分布受光部22により受光して分布受光信号SRを生成する。信号処理部64は、このとき得られた分布受光信号SRを平坦分布生成部73(図12)により平坦分布I(p,q)とする。
また信号処理部64は、サーボ受光部21から供給されるサーボ受光信号SSを基にフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号等を生成し、さらにずれ量算出部74によりずれ量xを算出する。
信号処理部64の収差分布生成部75は、第1マーク分布I(p,q)、第2マーク分布I(p,q)、平坦分布I(p,q)、ずれ量x並びに係数βを用いて、(15)式により収差分布として差分分布I′(p,q)を算出し、これを収差信号SAとして駆動制御部3へ供給する。
駆動制御部3は、収差信号SAを基に生成した補正制御信号CCを収差補正部18へ供給することにより、分布受光部22に照射されるサーボ反射光ビームLSRに含まれる収差分布である差分分布I′(p,q)を値「0」に収束させる。
この結果、光ディスク装置60は、第1の実施の形態と同様、収差補正部18により、サーボ光ビームLS及びサーボ反射光ビームLSRに含まれる収差を適切に補正することができる。
特に第2の実施の形態では、反射部123Fの第1マーク領域AM1又は第2マーク領域AM2において、各トラックTRの仮想的な中心線CTに対し、第1位相差マークPM1及び第2位相差マークPM2の相対的な位置が相違している。
このため第1マーク分布I(p,q)及び第2マーク分布I(p,q)は、この相対的な位置の相違とサーボ反射光ビームLSRにおける収差の発生状態とに応じて、それぞれに含まれる収差の成分が互いに相違する。
信号処理部64の収差分布生成部75は、このような収差の成分における相違を積極的に利用することにより、差分分布I′(p,q)を(15)式に従った比較的簡易な演算によって精度良く算出することができる。
さらに光ディスク装置60は、光ディスク装置1と同様、差分分布I′(p,q)から、非点収差やコマ収差に加え、球面収差やデフォーカスの状態、さらには光ディスク120の基準面123に対する光ビームの入射角度のずれ(スキュー)も判別することが可能となる。
以上の構成によれば、光ピックアップ7は、収差補正部18及び対物レンズ8を介してサーボ光ビームLSを基準面123に照射する。分布受光部22は、反射部123Fの第1マーク領域AM1、第2マーク領域AM2及び平坦領域AFから得られるサーボ反射光ビームLSRを受光して第1マーク分布I(p,q)、第2マーク分布I(p,q)及び平坦分布I(p,q)を生成する。信号処理部4は、第1マーク分布I(p,q)、第2マーク分布I(p,q)、平坦分布I(p,q)及びずれ量x並びに係数βを用いて、(15)式により差分分布I′(p,q)を算出し、これを収差信号SAとする。駆動制御部3は、収差信号SAを基に収差補正部18を制御することにより、差分分布I′(p,q)を収束させるよう補正することができる。
<3.他の実施の形態>
なお上述した第1の実施の形態においては、レーザダイオード11から出射されるサーボ光ビームLSの光強度分布がガウシアン分布である場合に、(2)式に従い、マーク分布I(p,q)と平坦分布I(p,q)との差分を基に差分分布I′(p,q)を算出する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えばレーザダイオード11に代わる所定の光源から出射された光強度分布がほぼ一様な場合に、(2)式における平坦分布I(p,q)を値「0」又は所定の定数に置き換えて差分分布I′(p,q)を算出するようにしても良い。またこの場合、光ディスク100の反射部103Fについては、平坦領域AFを省略しマーク領域AMのみを設ければ良い。第2の実施の形態についても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、(2)式において、ビームスポットBSの中心点と位相差マークPMの中心点とのずれ量を正規化したずれ量(x,y)を用いて差分分布I′(p,q)を算出する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えばトラッキング制御の精度が高くずれ量(x,y)を無視できるような場合に、ずれ量(x,y)を値「0」と見なすようにしても良い。第2の実施の形態おけるずれ量xについても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、信号処理部4により、マーク分布I(p,q)と平坦分布I(p,q)との差分を基に差分分布I′(p,q)を算出し、これを基に駆動制御部3により収差補正部18を制御する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えばマーク分布I(p,q)と平坦分布I(p,q)との差分に対し、情報光ビームLMの焦点FMの位置に応じた係数を乗じる等して分布I”(p,q)を算出し、これを基に駆動制御部3により収差補正部18を制御するようにしても良い。これにより光ディスク装置1は、情報光ビームLMに生じる収差を適切に補正することが可能となる。
またこの場合、収差補正部18を構成する液晶素子については、情報光ビームLMの波長に作用しサーボ光ビームLSの波長に作用しないような波長選択性を持たせても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、反射部103Fのマーク領域AMにおける位相差マークPMの中心を、トラックTRの仮想的な中心線上に位置するよう配置する場合について述べた(図2(B))。
本発明はこれに限らず、例えば第2の実施の形態のように、位相差マークPMの中心を、トラックTRの仮想的な中心線から所定距離(例えば距離Δx)だけずらして配置するようにしても良い。この場合、信号処理部4は、ずれ量(x,y)を算出する際に、当該距離Δxに応じて補正すれば良い。また信号処理部4は、トラッキングエラー信号以外の種々の受光信号等からずれ量(x,y)を算出するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、分布受光部22におけるサーボ反射光ビームLSRの照射範囲を、中心点22Uを中心として同心円状に大きく3つの領域に分割し、さらに中間の部分を略放射状に8分割するようにした場合について述べた。また収差補正部18についても、分布受光部22と同様に分割するようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、種々の分割パターンとしても良い。要は、サーボ光ビームLS及びサーボ反射光ビームLSRに生じ得る収差の分布パターンに応じて適宜分割されていれば良い。また分布受光部22と収差補正部18とは、同一又は互いに対応する分割パターンであることが望ましい。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、収差補正部18を液晶素子により構成する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、収差補正部18に代えて他の種々の光学素子を用いるようにしても良い。この場合、補正領域18A〜18Jのような補正領域ごとに収差の補正量を制御できれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光ピックアップ7のサーボ受光部21及び分布受光部22をそれぞれ独立して設けるようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、サーボ受光部21及び分布受光部22の機能を一体化した受光部によりサーボ反射光ビームLSRを受光するようにしても良い。この場合、当該受光部は、サーボ受光信号SS及び分布受光信号SRをそれぞれ生成し得るような分割パターンにより複数の受光領域に分割されていれば良い。この場合、ビームスプリッタ16を省略することができる。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、サーボ光ビームLS及び情報光ビームLMの波長をそれぞれ約660[nm]及び約405[nm]とするようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、サーボ光ビームLS及び情報光ビームLMの波長をそれぞれ任意の波長とするようにしても良い。この場合、ダイクロイックプリズム17の反射透過面17Sにより、サーボ光ビームLSの波長の光を透過し、情報光ビームLMの波長を反射するようにすれば良い。
さらには、サーボ光ビームLS及び情報光ビームLMを同一の波長とし、光源を共通化するようにしても良い。この場合、各受光部等において、例えばピンホール板を用いる等してサーボ反射光ビームLSR及び情報反射光ビームLMRのうち所望の光ビームのみを選択的に受光するようにすれば良い。またサーボ光ビームLS及び情報光ビームLMの偏光方向を相違させ、偏光ビームスプリッタ等を用いてサーボ反射光ビームLSR及び情報反射光ビームLMRを分離するようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光ディスク100の基準面103において位相差マークPM(図2(C))を周囲の平坦部よりも記録層101側に突出させるようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、図2(C)と対応する図13に示すように、位相差マークPMを周囲の平坦部よりも基板102側に陥没させるようにしても良い。この場合、位相差マークPMの上面(又は底面)と平坦部との距離がλ/8、3λ/8や5λ/8等の所定距離だけ離れていることにより、マーク反射成分と平坦反射成分との位相差が±(1/4+n/2)λとなれば良い(但しnは0以上の整数)。また位相差マークPMの上面(又は底面)の形状としては、円状に限らず、楕円状や矩形状等種々の形状であっても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光ディスク100の基準面103に複数の反射部103Fを放射状に配置し、各反射部103Fにマーク領域AMと平坦領域AFとを対応付けて配置する場合について述べた(図2(A)、(B))。
本発明はこれに限らず、例えば図2(A)と対応する図14に示すように、光ディスク200の基準面203に、マーク領域AMのみが多数配列されたマーク反射部203Kを放射状に多数配置すると共に、平坦領域AFのみが設けられた(すなわち一様に平坦な)平坦反射部203Rが1個のみ設けられていても良い。
この場合、信号処理部4は、平坦反射部203Rの平坦領域AFにより反射された平坦反射光ビームLSRFを基に得た平坦分布I(p,q)を図示しない記憶部等に記憶しておく。その後信号処理部4は、マーク反射部203Kの各マーク領域AMにより反射されたマーク反射光ビームLSRMを基に得たマーク分布I(p,q)と記憶部している平坦分布I(p,q)とを基に差分分布I′(p,q)を算出すれば良い。
また平坦領域AFについては、平坦反射部203Rのように放射状に配列する以外にも、例えば基準面103上に当該平坦領域AFを1箇所〜数カ所程度設けるようにしても良い。
さらにマーク領域AMについては、必ずしも反射部103F(図2(A))やマーク反射部203K(図11)のように放射状に配列されている必要はなく、基準面103における任意の箇所に設けられていても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第2の実施の形態においては、光ディスク120の反射部123FにおけるトラックTRの仮想的な中心線Cから内周側及び外周側にそれぞれずれ量Δxずつ離れた箇所に第1位相差マークPM1及び第2位相差マークPM2を配置する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、中心線Cから第1位相差マークPM1及び第2位相差マークPM2の中心までの距離をそれぞれ相違させても良い。この場合、信号処理部64の収差分布生成部75において、当該距離に応じた計算式に従い差分分布I′(p,q)を算出すれば良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、サーボ光ビームLS及び情報光ビームLMが入射する面100A側から見て、光ディスク100の基準面103を記録層101の奥に配置するようにした場合について述べた(図1(B))。
本発明はこれに限らず、基準面103を記録層101の手前や中間等の任意の箇所に配置するようにしても良い。この場合、基準面103が波長選択性等を有することによりサーボ光ビームLSを反射し情報光ビームLMをある程度の割合で透過すれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
因みに、図1(B)に示したように、光ディスク100の面100Aから基準面103までの距離が0.6[mm]のようにある程度大きいと、サーボ反射光ビームLSRに収差が現れやすく、差分分布I′(p,q)による当該収差の検出が容易となる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光ディスク100に情報を記録し、また当該光ディスク100から情報を再生する光ディスク装置1に本発明を適用する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば光ディスク100から情報を再生する光ディスク再生装置に本発明を適用しても良い。さらには、収差補正部18が省略され、光ディスク100にサーボ光ビームLSを照射したときに生じる収差の状態を検出する収差検出装置に本発明を適用しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、光源としてのレーザダイオード11と、収差補正部としての収差補正部18と、対物レンズとしての対物レンズ8と、受光部としての分布受光部22と、収差分布生成部としての信号処理部4と、補正値生成部としての駆動制御部3とによって光ディスク装置としての光ディスク装置1を構成する場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる光源と、収差補正部と、対物レンズと、受光部と、収差分布生成部と、補正値生成部とによって光ディスク装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、光源としてのレーザダイオード11と、対物レンズとしての対物レンズ8と、受光部としての分布受光部22と、収差分布生成部としての信号処理部4とによって収差検出装置としての光ディスク装置1を構成する場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる光源と、対物レンズと、受光部と、収差分布生成部とによって収差検出装置を構成するようにしても良い。
本発明は、種々の光ディスクに映像や音声或いは種々のデータ等の情報を記録し、また当該光ディスクから当該情報を再生する光ディスク装置でも利用できる。
1、60……光ディスク装置、2……制御部、3……駆動制御部、4、64……信号処理部、8……対物レンズ、10……サーボ光学系、11……レーザダイオード、16……ビームスプリッタ、18……収差補正部、22……分布受光部、41……マーク分布生成部、42、73……平坦分布生成部、43、74……ずれ量算出部、44、75……収差分布生成部、45……補正値生成部、71……第1マーク分布生成部、72……第2マーク分布生成部、100、120……光ディスク、101……記録層、103、123……基準面、103F、123F……反射部、TR……トラック、CT……中心線、AF……平坦領域、AM……マーク領域、AM1……第1マーク領域、AM2……第2マーク領域、PM……位相差マーク、PM1……第1位相差マーク、PM2……第2位相差マーク、BS……ビームスポット、CB……中心点、LS……サーボ光ビーム、LSR……サーボ反射光ビーム、LSRF……平坦反射光ビーム、LSRM……マーク反射光ビーム、I(p,q)……マーク分布、I(p,q)……第1マーク分布、I(p,q)……第2マーク分布、I(p,q)……平坦分布、I′(p,q)……差分分布、x、y……ずれ量、SR……分布受光信号、SS……サーボ受光信号、SA……収差信号、CC……補正制御信号。

Claims (13)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    所定の補正値に基づき上記光ビームの収差を補正する収差補正部と、
    光ディスクにおける、所定範囲が略平坦に形成されると共にその略中央の微小範囲が周囲よりも突出又は陥没してなる微小マークが形成された基準面に対し、上記光ビームを集光する対物レンズと、
    上記光ビームが上記基準面により反射されてなる反射光ビームを、上記対物レンズ及び上記収差補正部を介して複数の受光領域により受光し、当該反射光ビームにおける光強度分布を生成する受光部と、
    上記基準面の上記微小マークを中心とした上記所定範囲でなる微小マーク領域に上記光ビームが照射されたときに上記受光部から得られる上記光強度分布であるマーク反射光分布を基に、上記反射光ビームの収差分布を生成する収差分布生成部と、
    上記生成した収差分布を基に上記補正値を生成し上記収差補正部へ供給する補正値生成部と
    を有する光ディスク装置。
  2. 上記光源は、
    所定の光強度分布を有する上記光ビームを出射し、
    上記光ディスクは、
    上記所定範囲と同等の大きさでなる範囲が略平坦に形成された平坦領域をさらに有し、
    上記収差分布生成部は、
    上記光ビームが上記基準面の上記平坦領域に照射されたときに上記受光部から得られる上記光強度分布である平坦反射光分布と上記マーク反射光分布との差分を基に上記反射光ビームの収差分布を生成する
    請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 上記受光信号を基に、上記光ビームにおけるスポットの中心と上記微小マークの中心とのずれ量を算出するずれ量算出部
    をさらに有し、
    上記収差分布生成部は、
    上記マーク反射光分布と上記平坦反射光分布との差分に対し、上記ずれ量に基づいた補正値を加算して上記収差分布を生成する
    請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 上記反射光ビームの一部を受光しサーボ用受光信号を生成するサーボ受光部と、
    上記サーボ用受光信号を基に上記対物レンズを駆動するレンズ駆動部と
    をさらに有し、
    上記光ディスクは、上記基準面における上記平坦領域及び上記微小マーク領域以外の箇所に螺旋状又は同心円状でなるトラックが形成されると共に、当該トラックの仮想的な中心線の延長線上に上記微小領域の中心がほぼ重なるよう形成され、
    上記レンズ駆動部は、
    上記受光信号を基に算出され上記スポットの中心と上記トラックの中心とのずれ量を表すトラッキングエラー信号を基に、上記スポットの中心を上記トラックの中心に合わせるよう上記対物レンズを駆動し、
    上記ずれ量算出部は、
    上記トラッキングエラー信号を基に上記ずれ量を算出する
    請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 上記光ディスクは、
    上記微小マーク領域における上記略平坦に形成された範囲により反射される上記反射光ビームと上記微小範囲により反射される上記反射光ビームとの位相差を、上記光ビームの波長の約(1/4+n/2)倍(但しnは0以上の整数)とするよう、上記微小範囲の突出量又は陥没量が設定されている
    請求項1に記載の光ディスク装置。
  6. 上記光ディスクは、
    上記光ビームの波長をλ、上記対物レンズの開口数をNAとしたとき、上記微小マーク領域の半径が(λ/NA)以上である
    請求項1に記載の光ディスク装置。
  7. 上記光ディスクは、
    上記光ビームの波長をλ、上記対物レンズの開口数をNAとしたとき、上記微小マークにおける上記微小範囲の半径がλ/2NA以下である
    請求項1に記載の光ディスク装置。
  8. 上記光ディスクは、
    上記基準面における上記平坦領域及び上記微小マーク領域以外の箇所に螺旋状又は同心円状でなるトラックが形成されると共に、当該トラックの仮想的な中心線の延長線上から内周側及び外周側にそれぞれ所定距離だけ離れて複数の上記微小マークが位置するよう形成され、
    上記収差分布生成部は、
    上記複数の微小マークそれぞれから得られる上記マーク反射光分布を基に上記収差分布を生成する
    請求項1に記載の光ディスク装置。
  9. 上記収差分布生成部は、
    上記複数の微小マークそれぞれから得られる上記マーク反射光分布の加算平均を基に上記収差分布を生成する
    請求項8に記載の光ディスク装置。
  10. 上記受光信号を基に、上記光ビームにおけるスポットの中心と上記複数の微小マークのそれぞれ中心とのずれ量を算出するずれ量算出部
    をさらに有し、
    上記収差分布生成部は、
    上記複数の微小マークそれぞれから得られる上記マーク反射光分布を上記ずれ量に基づいて補正した値の加算平均を基に上記収差分布を生成する
    請求項9に記載の光ディスク装置。
  11. 所定の光源から光ビームを出射する出射ステップと、
    所定の補正値に基づき所定の収差補正部により上記光ビームの収差を補正する収差補正ステップと、
    光ディスクにおける、所定範囲が略平坦に形成されると共にその略中央の微小範囲が周囲よりも突出又は陥没してなる微小マークが形成された基準面に対し、所定の対物レンズにより上記光ビームを集光する集光ステップと、
    上記光ビームが上記基準面により反射されてなる反射光ビームを、上記対物レンズ及び上記収差補正部を介して所定の受光部に設けられた複数の受光領域により受光し、当該反射光ビームにおける光強度分布を生成する受光ステップと、
    上記基準面の上記微小マークを中心とした上記所定範囲でなる微小マーク領域に上記光ビームが照射されたときに上記受光部から得られる上記光強度分布であるマーク反射光分布を基に、所定の収差分布生成部により上記反射光ビームの収差分布を生成する収差分布生成ステップと、
    上記生成した収差分布を基に所定の補正値生成部により上記補正値を生成し上記収差補正部へ供給する補正値生成ステップと
    を有する収差補正方法。
  12. 所定の光強度分布を有する光ビームを出射する光源と、
    光ディスクにおける、所定範囲が略平坦に形成されると共にその略中央の微小範囲が周囲よりも突出又は陥没してなる微小マークが形成された基準面に対し、上記光ビームを集光する対物レンズと、
    上記光ビームが上記基準面により反射されてなる反射光ビームを複数の受光領域により受光し、当該反射光ビームにおける上記光強度分布を生成する受光部と、
    上記基準面の上記微小マークを中心とした上記所定範囲でなる微小マーク領域に上記光ビームが照射されたときに上記受光部から得られる光強度分布であるマーク反射光分布を基に、上記反射光ビームの収差分布を生成する収差分布生成部と
    を有する収差検出装置。
  13. 所定の光源から光ビームを出射する出射ステップと、
    光ディスクにおける、所定範囲が略平坦に形成されると共にその略中央の微小範囲が周囲よりも突出又は陥没してなる微小マークが形成された基準面に対し、所定の対物レンズにより上記光ビームを集光する集光ステップと、
    上記光ビームが上記基準面により反射されてなる反射光ビームを、上記対物レンズを介して所定の受光部に設けられた複数の受光領域により受光し、当該反射光ビームにおける光強度分布を生成する受光ステップと、
    上記基準面の上記微小マークを中心とした上記所定範囲でなる微小マーク領域に上記光ビームが照射されたときに上記受光部から得られる上記光強度分布であるマーク反射光分布を基に、所定の収差分布生成部により上記反射光ビームの収差分布を生成する収差分布生成ステップと
    を有する収差検出方法。
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