JP2000003878A - 放電電極及びそれを用いた高周波プラズマ発生装置並びに給電方法 - Google Patents

放電電極及びそれを用いた高周波プラズマ発生装置並びに給電方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚が均一な非晶質薄膜及び微結晶薄膜を製
造することができるプラズマ蒸着装置及びそれに用いる
高周波放電電極を提供する。 【解決手段】 複数の電極棒12aを平行に並べ、その
両端を電極棒12b,12cでつないで、梯子状の電極
を構成してなり、給電点13(13−1〜13−4)を
高周波放電電極11の一辺の二等分線を基準線14とし
て線対称の所定の距離に配置してなり、放電分布の均一
性に影響するラダー電極上の電圧分布を充分小さく抑え
ることができ、均一な製膜速度分布を得ることができ、
大面積化しても均一な蒸着が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】太陽電池や薄膜トランジスタ
等に用いられるアモルファスシリコン,微結晶シリコ
ン,多結晶シリコン,窒化シリコン等の半導体の製膜
や、半導体膜のエッチングに用いられる高周波プラズマ
発生装置の放電電極形状と給電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前記高周波プラズマ発生装置の一例とし
てアモルファスシリコン(以下、「a−Si」とい
う。)薄膜や窒化シリコン(以下、「SiNx」とい
う。)薄膜を製造するために、従来より用いられている
プラズマ化学蒸着装置(以下、「PCVD」又は「蒸着
装置」という。)の構成について、2つの代表的例につ
いて説明する。すなわち、放電発生に用いる電極とし
て、ラダー電極を用いる方法及び平行平板電極を用
いる方法について以下に説明する。
【0003】 まず、ラダー電極を用いる方法につい
ては、特開平4−236781号公報には、はしご状平
面形コイル電極として各種形状の電極を用いたプラズマ
CVD装置が開示されている。本方法の代表的な構成を
示す図21を用いて説明する。図21に示すように、こ
のPCVD装置は、反応容器01内に放電用ラダー電極
(以下、「ラダー電極」という。)02と基板加熱用ヒ
ータ03とが平行に配置されており、前記放電用ラダー
電極02には、高周波電源04からインピーダンス整合
器05を介して例えば13.56MHz の高周波電力が供
給されている。前記放電用ラダー電極02は、その斜視
図をあらわす図22に示すように、ラダー電極02の一
端には、インピーダンス整合器05を介して高周波電源
04が接続されており、ラダー電極02の他端には、ア
ース線06が接続されており、図21に示す反応容器0
1とともに接地されている。
【0004】前記放電用ラダー電極02に供給された高
周波電力は、反応容器01内に配設された基板加熱用ヒ
ータ03と放電用ラダー電極02との間にグロー放電プ
ラズマを発生させ、放電用ラダー電極02のアース線0
6を介してアースへ流れる。なお、このアース線06に
は同軸ケーブルが用いられている。
【0005】前記反応容器01内には、図示しないボン
ベから反応ガス導入管07を通して、例えばモノシラン
と水素との混合ガスが反応ガス08として供給される。
供給された反応ガス08は、放電用ラダー電極02によ
り発生したグロー放電プラズマにより分解され、基板加
熱用ヒータ03上に保持され、所定の温度に加熱された
基板09上に堆積する。また、反応容器01内のガス
は、排気管010を通して真空ポンプ011により排気
される。
【0006】以下、前記装置を用いて基板に薄膜を製造
する場合について説明する。図21に示すように、真空
ポンプ011を駆動して反応容器01内を排気した後、
反応ガス導入管07を通して、例えば、モノシランと水
素との混合ガスを反応ガス08として供給し、反応容器
01内の圧力を0.05〜0.5Torrに保つ。この状態で、
高周波電源04から放電用ラダー電極02に高周波電力
を印加すると、グロー放電プラズマが発生する。反応ガ
ス08は、放電用ラダー電極02と基板加熱用ヒータ0
3間に生じるグロー放電プラズマによって分解され、こ
の結果SiH3 ,SiH2 などのSiを含むラジカルが
発生し、基板09表面に付着してa−Si薄膜が形成さ
れる。
【0007】 次に、放電発生に用いる電極として平
行平板電極を用いる方法について図23を参照して説明
する。図23に示すように、反応容器021内に高周波
電極022と基板加熱用ヒータ023とが平行に配置さ
れている。前記高周波電極022には、高周波電源02
4からインピーダンス整合器025を介して例えば13.
56MHz の高周波電力が供給される。基板加熱用ヒー
タ023は、反応容器021とともに接地され、接地電
極となっている。従って、高周波電極022と基板加熱
用ヒータ023との間でグロー放電プラズマが発生す
る。
【0008】前記反応容器021内には図示しないボン
ベから反応ガス導入管026を通して例えばモノシラン
と水素との混合ガスが反応ガス027として供給され
る。反応容器021内のガスは、排気管028を通して
真空ポンプ029により排気される。基板030は、基
板加熱用ヒータ023上に保持され、所定の温度に加熱
される。
【0009】上述した構成の装置を用いて、以下のよう
にして薄膜を製造する。図23に示すように、真空ポン
プ029を駆動して反応容器021内を排気する。次
に、反応ガス導入管026を通して例えばモノシランと
水素との混合ガスを反応ガス027として供給し、反応
容器021内の圧力を0.05〜0.5Torrに保ち、高周波
電源023から高周波電極022に電圧を印加すると、
グロー放電プラズマが発生する。反応ガス導入管026
から供給された反応ガス027のうち、モノシランガス
は高周波電極022と基板加熱用ヒータ023との間に
生じるグロー放電プラズマによって分解される。この結
果、SiH3 ,SiH2 等のSiを含むラジカルが発生
し、基板030表面に付着して、a−Si薄膜が形成さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放電発
生に用いる電極として、ラダー電極を用いる方法及び
平行平板電極を用いる従来の方法は、いずれも次のよ
うな問題を有している。 図21において、ラダー電極02近傍に発生した電
界により反応ガス(例えばSiH4 )08は、Si,S
iH,SiH2 ,SiH3 ,H,H2 等に分解され、基
板09の表面にa−Si膜を形成する。しかしながら、
a−Si膜形成の高速化を図るため、高周波電源の周波
数を現状の13.56MHz より、30MHz ないし30
0MHz (超高周波帯Very High Frequency 以下VHF
帯)へ高くすると、ラダー電極02近傍の電界分布が一
様性がくずれ、その結果として、基板09に成膜される
a−Si膜の膜厚分布が極端に悪くなる、という問題が
ある。
【0011】図24は、ラダー電極02を用い、基板面
積30cm×30cmでのプラズマ電源周波数と膜厚分
布(平均膜厚からのずれ)との関係を示す。膜厚分布の
一様性(±10%以内)を確保できる基板の大きさ即ち
面積は5cm×5cmないし20cm×20cm程度で
ある。
【0012】ラダー電極02を用いる方法のVHF帯で
の均一製膜が困難な理由は次の通りである。VHF帯の
波長は表1に示すとおり、真空中で1〜10mで、製膜
装置の回路のサイズと同等オーダである。電力の伝送に
用いられる同軸ケーブルや、ラダー電極など、分布定数
線路中ではさらに波長が短くなり、同軸ケーブルの場
合、波長は0.67倍に短くなる。回路内にインピーダン
ス不整合が存在して反射がおきる場合、定在波が立つ
が、その節、腹の間隔は、線路波長の1/2である。
【0013】
【表1】
【0014】したがって、大面積電極では、定在波の影
響で生じる電圧分布のために、電極近傍の電界分布が不
均一となり放電が不均一になる。この様子は第1の先行
技術文献( J. Appl. Phys. 54(8), 1983. p.4367 )に
記されている。この文献では一次元の定在波分布による
放電の不均一性が記されており、ラダー電極でも電極棒
1本1本について、このような不均一性が生じると考え
られる。
【0015】また図22に示すアース線06は、その長
さが「表1」に示す波長と同程度となるため、アースと
して働かず、波長の1/4で開放端、1/2で短絡端と
して働き、電圧・電流分布を左右してしまう。さらに、
VHF帯では、電極と周囲の構造物,アース板などとの
間に生じる浮遊容量や、電極棒に沿った残留インダクタ
ンスなどによる電圧・電流分布が無視できなくなり、均
一性が悪化する。
【0016】例えば数十cmの電極棒は数nHのインダ
クタンスを持っており、100MHz ではこれは数Ωの
インピーダンスに相当し、同じく数Ωのプラズマインピ
ーダンスと較べて無視できない。
【0017】さらに、VHF帯では表皮効果により電流
が流れにくくなり、100MHz で1m当り0.5Ω程度
の抵抗値となり、放電の不均一性及び電流損失の原因と
なる。
【0018】以上のような原因で放電が不均一になるた
め、均一な製膜は困難である。従って、量産性向上や低
コスト化に必要な大面積基板に関するプラズマ電源の高
周波数化による成膜速度の向上は非常に困難である。な
お、a−Siの成膜速度はプラズマ電源周波数の2乗に
比例するので、関連技術分野の学会においても研究が活
発化している。さらに、大面積化への成功例はまだな
い。
【0019】また、ラダー電極02への給電では、従来
13.56MHz を用いていた際には市販同軸ケーブルの
中心導体をラダー電極の棒にねじ止めするだけで特に問
題なかったが、VHF帯でのプラズマ発生では、中心導
体,同軸ケーブルのアースシールド周辺に、不必要で強
いプラズマが発生する。特にハイパワー時にはかなり強
いプラズマが局所的に発生する。このプラズマにより給
電点付近の製膜速度が局所的に速くなってしまったり、
膜質が低下したり、場合によっては粉が発生してしま
う、という問題がある。
【0020】 図23において、高周波電極022と
基板加熱用ヒータ023との間に発生する電界により、
反応ガス(例えばSiH4 )は、Si,SiH,SiH
2 SiH3 ,H,H2 等に分解され、基板030の表面
にa−Si膜を形成する。しかしながら、a−Si膜形
成の高速化を図るため、高周波電源022の周波数を現
状の13.56MHz より、VHF帯へ高くすると、高周
波電極022と基板加熱用ヒータ023間に発生する電
界分布の一様性がくずれ、その結果として、a−Si膜
の膜厚分布が極端に悪くなる。
【0021】図24は、平行平板型電極022を用い、
基板面積30cm×30cmでのプラズマ電源周波数と
膜厚分布(平均膜厚からのずれ)の関係を示す特性図で
ある。膜厚分布の一様性(±10%以内)を確保できる
基板の大きさ即ち面積は、5cm×5cmないし20c
m×20cm程度である。
【0022】平行平板電極を用いる方法によるVHF帯
における均一製膜が難しい理由は次の通りである。ま
ず、平行平板型は、ラダー電極型と較べて、もともと反
応性ガスの供給を均一に行いにくい構造である。第2の
先行技術文献( Mat. Res. Soc. Symp. Proc. Vol. 219
(1991) p.631.)に問題点が詳しく述べられているよう
に、図23のように反応ガス供給管026からガス02
7を供給すると、基板030上の供給側に近い部分と遠
い部分で、製膜速度に差が出てしまう。また図示はしな
いが、高周波電極022に多数の穴を設置し、そこから
反応ガスを供給する方法でも、ガスの拡散体積が狭いた
めに、不均一な膜厚分布になりやすい。
【0023】さらに、VHF帯では、ラダー電極と同じ
様に定在波の影響により、電圧分布が悪化し、放電の不
均一性が生じる。しかも、ラダー電極では、電流の流れ
が、電極棒方向に制限され、終端インピーダンスもアー
ス線で決定されるのに対し、平行平板では電圧分布,電
流分布が2次元となり、終端インピーダンスも電極22
の周全体であるため複雑なものとなり、場合によっては
時間変化を伴う不均一な放電分布となる。
【0024】一方、ラダー電極ではプラズマを生成する
電界分布が、もともと電極棒のまわりの不均一な分布で
あるために、多小の定在波の存在があってもそれほど影
響を受けないのに対し、平行平板型は均一な電界分布に
よりプラズマを生成しているため、少しでも電界の均一
性が乱れると、プラズマの均一性が著しく悪化する特性
を持つ。
【0025】したがって、量産性向上や低コスト化に必
要な大面積基板に関するプラズマ電源の高周波数化によ
る成膜速度の向上は、非常に困難である。なお、a−S
iの成膜速度はプラズマ電源周波数の2乗に比例するの
で、関連技術分野の学会においても研究が活発化してい
るが、大面積化への成功例はまだ無い。
【0026】第3の先行技術文献( L. Sansonnens et.
al, Plasma Sonrces Sci. Technol. 6(1997) p.170)に
は、平行平板型を用いたVHF帯での大面積製膜が報告
されている。この先行技術文献では、70MHz で中央
に給電した場合、±38%の不均一性があるとしてい
る。これは図24に示す我々の結果と同等であり、太陽
電池や薄膜トランジスタ等には利用できないレベルの不
均一性である。同じく70MHz で4点に給電すること
により均一性が改善され、±18%になるとしている
が、これでも太陽電池等に必要な±10%の均一性を達
成できていない。
【0027】また、上述したラダー型及び平行平板型電
極以外に、グリッド状(格子状又は網状)放電電極を用
いたプラズマ化学蒸着装置が提案されている。このグリ
ッド状高周波放電電極を用いたプラズマ化学蒸着装置の
構成の概略を図25に示す。
【0028】図25に示すように、PCVD031は、
真空容器032内に原料ガス033を導入するガス導入
口034を有する原料ガス供給部材035と、該原料ガ
ス供給部材035と対向して配置された基板加熱装置を
兼用する基板支持手段036に支持された基板037
と、該基板037と原料ガス供給部材035との間に配
されたグリッド状高周波放電電極038とを配設してな
るものである。図中符号039は真空ポンプ、040は
高周波電源を図示する。
【0029】上述した蒸着装置031による非晶質薄膜
及び微結晶薄膜の製造方法を以下に示す。基板加熱装置
を兼用する基板支持手段036に基板(例えばガラス,
ステンレス,耐熱性高分子材料)037を固定し、所定
の温度(例えば200℃)まで加熱する。また、真空容
器032内を真空ポンプ039にて真空排気する(例え
ば1×10-6Torr程度まで) 。次に、原料ガス(例
えばSiH4 ガス)033を原料ガス導入口034から
真空容器032内に導入する。真空容器032内及び原
料ガス圧力及び流量が所定の値(例えば0.1Torrで
800sccm) になるよう導入流量と排気流量とを調
整する。
【0030】次に、高周波放電電極08に高周波電源0
40より高周波電力(例えば60MHzで800W)を
入力し、高周波放電電極038の周辺に原料ガス032
のプラズマ041を発生させる。導入された原料ガス0
33はプラズマ041により活性化され、ラジカルな状
態(例えばSiH2 やSiH3 、以下ラジカルという)
になる。基板支持手段036に支持された基板037表
面まで到達したラジカルは互いに化学的な結合をしなが
ら基板037表面に堆積し、薄膜(例えばアモルファス
シリコン薄膜、微結晶シリコン薄膜等)を形成する。
【0031】近年、アモルファスシリコン太陽電池、微
結晶シリコン太陽電池、薄膜トランジスタを用いた液晶
表示装置等は、大面積化の要求が高まっており、製造装
置であるPCVD装置も大面積化の方向に進んでいる。
【0032】しかしながら、大面積化すると薄膜の均一
な蒸着(例えば物性,膜厚等)が困難になるという問題
がある。これは、基板面上への供給ガスの流量分布の
不均一性、放電電極面上の電圧分布の不均一性が主な
要因とされている。また、成膜速度や膜質向上のための
一手段として、電源周波数の高周波化の方向にも進んで
おり、従来良く用いられている13.56MHzから、更
に高い周波数領域(例えば40〜200MHz)への高
周波化が行われているが、この領域では波長が基板サイ
ズと同程度のオーダーとなるため、定在波の影響等によ
る電極面上の電圧分布の不均一性がさらに顕著となり、
大面積での均一な成膜を妨げる新たな要因となってい
る。
【0033】図26は従来のプラズマ化学蒸着装置にお
ける供給ガスの流量分布の均一性を高める原料ガス供給
管051、高周波放電電極052、基板053の形状及
び配置の一例を示す。図26に示すように、原料ガス供
給管051は、基板053全面に原料ガスを供給できる
ように、ガス吹き出し孔054を設けたガス管055を
ハシゴ状に配置した形状であり、基板053と平行とな
るように配置されている。また、高周波放電電極052
も基板053全面にプラズマを発生させ、且つガス供給
管051からの原料ガスの流れを遮ることなく、一様に
供給できるように、電極棒056をハシゴ状に配置した
形状で、基板と平行に配置されている。図26に示すよ
うな高周波放電電極052においては、給電点057は
中央部分に設けられている。
【0034】図26に示す方法では、一般に用いられる
平行平板型の電極を用いた場合と比べると、供給ガスの
流量の分布の均一性を高めることができるので、従来の
13.56MHzの電源周波数での成膜では、大面積での
薄膜の均一性は良好であった。しかしながら、高速高品
質成膜等のために従来よりも高い周波数領域の電源周波
数を用いる場合、従来の技術にかかる高周波放電電極の
形状では電圧分布が不均一になりやすく、高周波放電電
極全体に均一なプラズマを発生させることが困難であっ
た。
【0035】図26に示す高周波放電電極052を用い
た電圧分布を図27に示す。図27に示すように、中央
部分に給電点057を有する電極棒056の部分の電圧
が高い不均一な電圧分布になっており、プラズマが不均
一になっていることが示される。
【0036】一方、先に述べたように、第3の先行技術
文献によれば、平行平板型PCVD装置では、電極面上
の中央若しくは中央を中心とする対称な4点に給電する
ことによって、電源周波数が70MHzでも比較的均一
な電圧分布が得られ、比較的均一な薄膜が得られてい
る。 しかしながら、この従来技術においても、膜厚の
不均一性は±18%と高く、十分に均一な薄膜(±10
%以下)は得られていないのが、現状であり、均一な薄
膜を得ることができるPCVD装置が望まれている。
【0037】本発明は、前記問題に鑑み、膜厚が均一な
非晶質薄膜及び微結晶薄膜を製造することができる高周
波放電電極及びそれを用いたプラズマ蒸着装置を提供す
ることを課題とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する[請
求項1]の高周波放電電極の発明は、高周波電源より整
合器を介して給電される高周波プラズマ発生装置の放電
電極であって、少なくとも2点以上の高周波電力の給電
点を有することを特徴とする。
【0039】[請求項2]の発明は、請求項1におい
て、複数の電極棒を平行に並べた電極棒群を2つ互いに
直交させて配置してなり、高周波電力の給電点が高周波
放電電極の各辺の二等分線を基準として線対称の位置に
配されてなることを特徴とする。
【0040】[請求項3]のプラズマ蒸着装置の発明
は、反応容器内に放電電極と基板支持手段とが平行に配
置されてなり、整合器を介して高周波電源から前記放電
電極に高周波電力を給電する高周波プラズマ発生装置で
あって、前記放電電極に請求項1又は2の放電電極を用
いたことを特徴とする。
【0041】[請求項4]の発明は、請求項3におい
て、基板に対向しない、放電電極の周辺部に前記給電部
を設けたことを特徴とする。
【0042】[請求項5]の発明は、請求項3又は4に
おいて、整合器から各給電点までの電力伝送線路の長さ
を等しくすることを特徴とする。
【0043】[請求項6]の発明は、請求項3乃至6に
おいて、伝送線路を放電電極の給電部に接続する際、給
電点と伝送線路のパワーラインを結ぶ絶縁されていない
むき出しの金属コネクタ部の太さを、給電部付近の電極
棒の太さと少なくとも同じにすることを特徴とする。
【0044】[請求項7]の発明は、請求項3乃至6に
おいて、給電点と伝送線路のアースラインの終端金属部
の距離を、少なくとも1cm以上とすることを特徴とす
る。
【0045】[請求項8]の発明は、請求項3乃至7に
おいて、伝送線路の放電電極への取付けを、放電電極の
基板とは異なる側とし、その取付け角度を少なくとも斜
め45°以上とすることを特徴とする。
【0046】[請求項9]の発明は、請求項3乃至8に
おいて、伝送線路のパワーラインの金属部分から接地部
分までの最短距離を、少なくとも1cm以上とすること
を特徴とする。
【0047】[請求項10]の発明は、請求項3乃至9
において、放電電極への給電部の金属コネクタを、外径
10mm以上40mm以下の絶縁物で覆うことを特徴と
する。
【0048】[請求項11]の発明は、請求項10にお
いて、金属コネクタの外周と絶縁物の内周の隙間を、3
mm以下とすることを特徴とする。
【0049】[請求項12]の発明は、請求項3乃至1
1において、放電電極への給電構造が、伝送線路をコネ
クタとレセプタクルとで接続する構造とし、コネクタと
レセプタクルの接続部内部の中心導体と外部シールドの
間の径方向の隙間を3mm以下とした絶縁構造とするこ
とを特徴とする。
【0050】[請求項13]の発明は、反応容器内に放
電電極と基板支持手段とが平行に配置されてなり、整合
器を介して高周波電源から前記放電電極に高周波電力を
給電する高周波プラズマ発生装置であって、前記放電電
極の電極面のうち基板と対向する範囲のすべての点から
前記給電点の少なくとも1つまで電極に沿って測った最
短の距離が、高周波の真空中波長の1/4以下となるよ
うに給電点の数と給電点の位置を設定することを特徴と
する。
【0051】[請求項14]の発明は、反応容器内に放
電電極と基板支持手段とが平行に配置されてなり、整合
器を介して高周波電源から前記放電電極に高周波電力を
給電する高周波プラズマ発生装置であって、放電電極へ
の高周波供給を多点で行う際に、高周波供給源からの一
出力を複数に分割する給電線路が同軸ケーブルであり、
該同軸ケーブルを2分割し、それぞれ高周波のケーブル
内の波長の4分の1の長さで、前記同軸ケーブルと同じ
特性インピーダンスの同軸ケーブルに接続し、さらにそ
の先端をそれぞれ2分割し、それぞれ前記同軸ケーブル
と同じ特性インピーダンスの同軸ケーブルを接続するこ
とにより複数に分割することを特徴とする。
【0052】[請求項15]の発明は、請求項14にお
いて、同軸ケーブルが分布定数線路であることを特徴と
する。
【0053】[請求項16]の高周波プラズマ発生装置
の給電方法の発明は、反応容器内にラダー型又はグリッ
ド型放電電極と基板支持手段とが平行に配置されてな
り、整合器を介して高周波電源から前記放電電極に高周
波電力を給電する高周波プラズマ発生装置の給電方法で
あって、前記給電点を2点以上の多点として給電するこ
とを特徴とする。
【0054】[請求項17]の発明は、請求項16にお
いて、前記放電電極の電極面のうち基板と対向する範囲
のすべての点から前記給電点の少なくとも1つまで電極
に沿って測った最短の距離が、高周波の真空中波長の1
/4以下となるように給電点の数と給電点の位置を設定
しつつ給電することを特徴とする。
【0055】[請求項18]の発明は、請求項16にお
いて、放電電極への高周波供給を多点で行う際に、高周
波供給源からの一出力を複数に分割する給電線路が同軸
ケーブルであり、該同軸ケーブルを2分割し、それぞれ
高周波のケーブル内の波長の4分の1の長さで、前記同
軸ケーブルと同じ特性インピーダンスの同軸ケーブルに
接続し、さらにその先端をそれぞれ2分割し、それぞれ
前記同軸ケーブルと同じ特性インピーダンスの同軸ケー
ブルを接続することにより複数に分割しつつ給電するこ
とを特徴とする。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0057】[第1の実施の形態]図1は第1の実施の
形態のラダー電極への給電部の一詳細図であり、ラダー
電極への少なくとも2点以上の多点給電の一例を示す。
図1に示すように、本実施の形態にかかる蒸着装置のラ
ダー電極11は、複数の電極棒12aを平行に並べ、そ
の両端を電極棒12b,12cでつないで、梯子状の電
極を構成してなり、給電点13(13−1〜13−4)
を高周波放電電極11の一辺の二等分線を基準線14と
して線対称の所定の距離に配置してなるものである。前
記給電点13−1〜13−4には、電送線路として同軸
ケーブル15を用い、高周波電源16から整合器17を
介して高周波電力が供給されている。高周波電源16よ
り整合器17および同軸ケーブル15を介してラダー電
極11の4つの給電点13(13−1〜13−4)に給
電している。
【0058】ラダー電極11を用いたプラズマ発生装
置において、ラダー電極11への給電点13を、2点以
上、好ましくは、4点以上の多点としている。
【0059】 において少なくとも、電極面のうち
基板と対向する範囲のすべての点から、好ましくは放電
電極11の電極面上のすべての点から、前記の給電点
の少なくとも1つまでのラダー電極を構成する金属棒に
沿って測った最短の距離が、高周波の真空中波長の1/
4以下、好ましくは1/8以下となるように給電点の数
と給電点の位置を設定している。このように設定するこ
とにより、基板面上の放電分布の均一性に影響するラダ
ー電極上の電圧分布を充分小さく抑えることができる。
したがって、均一な製膜速度分布を得ることができる。
【0060】 において、ラダー電極11上の給電
点13は、基板と対向しない位置、すなわち、ラダー電
極11の周辺部に設けるようにしている。特に、好まし
くはラダー電極11の枠部に付けるのがよい。これは、
給電点13には、給電に用いる電力伝送線路(以下「伝
送線路」という。)として、例えば同軸ケーブル15を
用いて接続した場合、このまわりにはラダー電極11の
まわりと同様にプラズマが発生するが、このプラズマは
モノシランを分解し、アモルファスシリコン製膜のもと
となるSiH3 などのラジカルを発生してしまうので、
この給電部付近の基板面の製膜速度が他の部分と較べて
高くなってしまうからである。そこで、製膜速度分布が
このような給電部付近のプラズマの影響を受けないよう
に、給電部13は基板25に対向しない、ラダー電極の
周辺部に付けるようにしている。
【0061】 において、整合器17から各給電点
13までの電力伝送線路の長さを等しくしている。これ
により、各給電点の高周波電圧の位相を等しくすること
ができ、不安定で統一性のない定在波が立つことを防止
でき、製膜速度均一化の際に必要な給電点位置の微調整
が比較的容易にできる。
【0062】 において、ラダー電極11上の各給
電点13の位置を、ラダー電極11の中心を基準線14
として所定距離(d1 )を持って線対称な配置とする。
これにより、ラダー電極11上の電圧分布が対称な形と
なり、分布のさらなる均一化のために必要な給電点位置
の微調整が簡単になる。また、点対称の配置(給電点1
3−1及び給電点13−4)としてもよい。
【0063】なお、本実施の形態の具体的な実施例は第
1の実施例〜第6の実施例において、詳細に説明する。
【0064】[第2の実施の形態]図15は、第3の実
施の形態のラダー電極への給電部の一詳細図であり、図
16はその要部側面図である。 ラダー電極11を用いたVHF帯高周波プラズマに
よる製膜装置において、伝送線路(例えば同軸ケーブル
15)をラダー電極11の給電部に接続する場合、ラダ
ー電極11の給電点13と伝送線路(例えば同軸ケーブ
ル15)のパワーライン(例えば同軸ケーブルの場合中
心導体)を結ぶ絶縁されていないむき出しの金属コネク
タ部101 の太さを、給電部付近のラダー電極棒12aの
太さと少なくとも同じに、好ましくは図16のコネクタ
部101 のように、太くしている。これにより、中心導体
のまわりおよびシールドのまわりにコロナ放電状の強い
放電が生じることが解消され、製膜速度分布の悪化が防
止されるとともに、粉の発生を防ぐことができる。
【0065】 給電点13と伝送線路(例えば同軸ケ
ーブル15)のアースライン(例えば同軸ケーブル15
のアースシールド15a)の終端金属部104の距離
(a)を、少なくとも1cm以上、好ましくは2cm以
上としている。これにより、中心導体のまわりおよびシ
ールドのまわりにコロナ放電状の強い放電が生じること
が解消され、製膜速度分布の悪化が防止されるととも
に、粉の発生を防ぐことができる。
【0066】 伝送線路(例えば同軸ケーブル15)
のラダー電極11への取付けを、ラダー電極11の基板
と反対側(裏側)からとし、その取付け角度を少なくと
も斜め45°以上、好ましくは図16に示すように、垂
直(90°)に取付けるようにしている。これにより、
中心導体のまわりおよびシールドのまわりにコロナ放電
状の強い放電が生じることが解消され、製膜速度分布の
悪化が防止されるとともに、粉の発生を防ぐことができ
る。
【0067】 給電線路のパワーライン(例えば同軸
ケーブル15の場合中心導体)もしくは金属コネクタ10
1 の絶縁されていないむき出しの部分からアースシール
ド15aや放電チャンバなどの接地されている部品まで
の最短距離(b)を、少なくとも1cm以上、好ましく
は2cm以上としている。これにより、中心導体のまわ
りおよびシールドのまわりにコロナ放電状の強い放電が
生じることが解消され、製膜速度分布の悪化が防止され
るとともに、粉の発生を防ぐことができる。
【0068】なお、本実施の形態の具体的な実施例は第
7実施例において詳細に説明する。
【0069】[第3の実施の形態]図17は、第3の実
施の形態のラダー電極への給電部の一断面図であり、図
18はそのA部拡大図である。 ラダー電極11への給電部13の金属コネクタ201
を、外径10mmφ以上40mmφ以下、好ましくは1
5mmφ以上30mmφ以下の絶縁物202 で覆うように
している。これにより、給電部の金属コネクタ201 のま
わりに絶縁物202 を設置するようにしたので、金属コネ
クタ201 まわりのプラズマを完全になくして製膜速度の
均一性悪化を防止することができる。
【0070】 において、金属コネクタ201 の外周
と絶縁物202 の内周の隙間(s)まは、3mm以下、好
ましくは1mm以下としている。これにより、中心導体
201 と外部シールドの絶縁物202 の内周の隙間(s)が
狭いので、その部分におけるプラズマの発生を防止する
ことができる。
【0071】 ラダー電極11への給電において、伝
送線路をコネクタとレセプタクルで接続する構造とし、
コネクタとレセプタクルの接続部内部の中心導体と外部
シールドの間の径方向のすき間が3mm以下、好ましく
は1mm以下となるように絶縁物を詰めた構造としてい
る。これにより、放電が生じる空間をなくし、放電を起
こりにくくしている。
【0072】なお、本実施の形態の具体的な実施例は第
8実施例において詳細に説明する。
【0073】[第4の実施の形態]図19は第4の実施
の形態の電力分割方法の概念図である。図20は本実施
例の効果を示すための概念図である。図19に示すよう
に、本実施例のラダー電極11は、高周波電源71から
整合器72を介して、同軸ケーブル73で供給してい
る。前記整合器72の出力コネクタはN型で、そこに同
軸ケーブル73、N型Tアダプタ74,10D−2Vケ
ーブル75,N型Tアダプタ76,10D−2Vケーブ
ル77,N型コネクタ付フランジ78,真空用同軸ケー
ブル79を各々を接続している。 高周波を用いたプラズマ発生装置において、ラダー
電極11への高周波供給13−1〜13−4を多点で行
う際に、高周波供給源71からの一出力を4つに分割す
るために、供給源からの一出力を同軸ケーブル73で行
い、それを2分割し、それぞれ高周波のケーブル内の波
長の4分の1の長さで、前記同軸ケーブル73と同じ特
性インピーダンスの同軸ケーブル75,75に接続し、
さらにその先端をそれぞれ2分割し、それぞれ前記同軸
ケーブル75と同じ特性インピーダンスの同軸ケーブル
77,77を接続することにより4つに分割するように
している。
【0074】これにより、高周波電源71から供給した
電力のうち、伝送線路で損失する部分が減り、プラズマ
に供給される部分が増加することとなる。また、同じ供
給電力でも、同軸ケーブル75の長さを50cmとした
ときの方が、長さを60cmとしたときより製膜速度が
速くすることができる。
【0075】 前記において「同軸ケーブル」を「分
布定数線路」としても同義である。
【0076】なお、本実施の形態の具体的な実施例は第
9実施例において詳細に説明する。
【0077】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例に基づいて本発
明の内容を説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0078】[実施例1]図1は第1の実施例を示す概
念図であり、第1の実施の形態の好適な一実施例であ
る。図1に示すように、本実施例にかかる蒸着装置のラ
ダー電極11は、複数の電極棒12aを平行に並べ、そ
の両端を電極棒12b,12cでつないで、梯子状の電
極を構成してなり、給電点13(13−1〜13−4)
を高周波放電電極11の一辺の二等分線を基準線14と
して線対称の所定の距離に配置してなるものである。前
記給電点13−1〜13−4には、電送線路として同軸
ケーブル15を用い、高周波電源16から整合器17を
介して高周波電力が供給されている。
【0079】前記高周波電源16は、例えば60MHz
、150WのVHF帯高周波を発生する。この高周波
を整合器17を介して同軸ケーブル15でラダー電極1
1上の4つの給電点13−1〜13−4に供給した。本
実施例では、伝送線路として同軸ケーブル15を用いて
いるが本発明はこれに限定されるものではない。なお、
前記同軸ケーブル15は、VHF帯高周波を低損失で伝
送できる簡単で低コストに実施することができ、好まし
い。この他、伝送線路として例えば2本の平行金属板に
よる伝送線路を設計して用いる方法などもあるが、反応
容器内でのとりまわし等に若干不便である。また、本実
施例では、反応容器内の同軸ケーブルには、真空用同軸
ケーブルを用いた。一般に同軸ケーブルは、50Ωまた
は75Ωであるが、本実施例は50Ωのものを用いた。
プラズマインピーダンスは50Ω以下と考えられるので
反射波の発生を少なくするためになるべく低いインピー
ダンスの伝送線路を用いるのが良いと考えられる。
【0080】図1に示すラダー電極においては、同軸ケ
ーブル15の分岐部は単に並列に接続した。ここでは2
段階で4分割したが、一度に4分割しても良いことはい
うまでもない。但し、前記整合器17から給電点13−
1〜13−4までの距離はすべて等しくなるようにし
た。
【0081】本実施例にかかるラダー電極11は、その
大きさを42cm×42cmとし、材質をSUS製と
し、構成する電極棒12aの径は6mmφとしている。
前記給電点13−1〜13−4はラダー電極11の棒電
極12aの両端をつないで外周部分を構成する棒電極1
2bにとった。4つの給電点13−1〜13−4のう
ち、それぞれ2つずつが1本のラダー電極棒12aの両
端になるようにし、その電極設置位置はラダー電極11
の中心線を基準線14として上下対称となる所定位置
(d1 )とした。
【0082】図2は図1に示すラダー電極11を用いた
高周波プラズマ発生装置の配置図である。図2に示すよ
うに、PCVD21は、真空容器22内に反応ガス23
を導入するガス導入管24を有するガス供給手段と、基
板25の加熱と支持とを兼用する基板加熱・支持手段2
6と、基板加熱・支持手段26と原料ガス導入管24と
の間に配された図1に示すラダー電極11とを配設して
なるものであり、排気管27を通して真空ポンプ28に
より真空容器22内のガスを排気している。
【0083】前記ラダー電極11のアースシールド29
は、プラズマがラダー電極11と真空容器22の間に発
生するのを防ぐためと、ガス導入管24から供給される
反応ガス(モノシランガス)23がラダー電極11を通
ってプラズマとなり、基板25に向って導くようにする
ために設置している。この反応ガス(モノシランガス)
23は、反応に供された後、真空ポンプ28により排気
される。ガス圧は80mTorrになるように調整してい
る。
【0084】前記装置において、真空容器22内に反応
ガス23を供給すると、モノシランのプラズマはラダー
電極11の周辺および基板25との間に発生した。本実
施例では、基板25は、30cm×30cmの大型ガラ
ス製とした。この状態で基板25上にa−Siの製膜を
行った。
【0085】図4に本実施例での製膜速度分布を示す。
図4によれば、本実施例では、±10%の均一な分布を
得ることが確認された。
【0086】[第2の実施例]図3は図1に示すラダー
電極を2点給電方式に変更した第2の実施例にかかるラ
ダー電極11であり、第1の実施の形態の好適な一実施
例である。給電方式を2点給電であること以外は図1の
ラダー電極と同じであるので、説明は省略する。この図
3に示す2点給電に変更したラダー電極11によれば、
図5に示すように、製膜速度分布は基板の大部分が均一
性±10%以内に入ることが確認された。
【0087】なお、図には示さないが、さらに大型の電
極において8点給電を行った場合、給電点から最も遠い
点までの距離が波長の1/4〜1/8である場合にも均
一な分布が得られた。
【0088】一方、前記大型電極において4点給電した
場合、波長の1/4以上となって、給電点から遠い位置
の製膜速度が増大し、非常に不均一となってしまった。
【0089】[比較例]従来技術を示すラダー電極の中
央1点給電の場合の分布は、図6に示すように、均一性
±40%であり、実用に供することができない、ことが
判明した。
【0090】図1,2,3に示した例では、給電点を基
板と対向しないラダー電極の周辺部に付けた。これによ
り、給電線のまわりに点くプラズマの製膜速度不均一性
への影響を低減した。
【0091】製膜速度均一性に最も影響を与えるのが、
ラダー電極上に生ずる定在波分布と考えられる。第1の
先行技術文献( J. Appl. Phys. 54(8), 1983. 4367 )
に述べられている様に、一次元棒電極では終端が開放さ
れた条件では終端の電圧が最も高く、そこを基点として
λ/4まで単調減少する定在波分布となる。この原理を
二次元電極であるラダー電極に拡張し、近似的に考える
と、ラダー電極上の給電から最も遠い点を開放端とし、
給電点に向ってλ/4まで単調減少する定在波分布が生
じる。多点で給電すれば、定在波分布は近似的にそれぞ
れの給電点からの定在波の重ね合せと考えられる。した
がって、給電点までの距離が最も遠いラダー電極上の点
の、給電点までの距離をλ/4以下とすれば、定在波の
分布はそれほど大きくならない。特にλ/8以下とすれ
ば、定在波分布はほとんどなくなる。このように、ラダ
ー電極と多点給電を組み合せることにより定在波を制御
できるようになり、均一分布を得ることができるように
なった。
【0092】図1では給電点を4つにしたことにより、
ラダー電極上の定在波分布が均一になり、プラズマが均
一になって、製膜速度均一性が向上した。また、本実施
例での給電点13からラダー電極11上の最も遠い点ま
での距離は58cmであり、波長の1/14である。こ
れにより定在波による放電不均一性が改善され、均一製
膜に寄与した。
【0093】また、アースをとらないことにより、アー
スを接続した点の電圧が低くなって製膜速度を低下させ
ることがなくなった。
【0094】図3の場合には最も遠い点までの距離は4
2cmであり、波長の1/12である。このため定在波
分布が改善され、均一性が向上した。
【0095】また、さらに大型の電極において、8点給
電を行った場合も、給電点から最も遠い点までの距離が
波長の1/4〜1/8である場合でも、1/8以下と同
様均一な分布を得ることが確認できた。
【0096】このように、給電点から最も遠い点までの
距離が波長の1/8以下であれば、均一な電圧分布が得
られ、製品に用いることができる均一な製膜速度分布を
得ることができる。1/8以上1/4以下でも、おおむ
ね満足のいく均一性が得られる。一方、1/4以上では
定在波分布により、給電点から遠い位置の製膜速度が増
大して、不均一分布となってしまった。
【0097】中央1点給電の場合には、定在波分布につ
いては最も遠い点までの距離が1/6であるので比較的
均一になっているはずである。しかし、給電点が1点で
あるとともに、中央にあるために、給電線のまわりに点
くプラズマの影響により、不均一な分布となってしまっ
た。
【0098】これに対し、図1,2,3に示した例で
は、給電点を基板と対向しない位置に付けたので、給電
線のまわりに点くプラズマの影響が、基板上の製膜速度
分布にはあまり影響していないと考えられる。この給電
線のまわりのプラズマについては、後述する実施例3で
詳しく述べる。
【0099】図1,2,3に示した4点または2点給電
の本実施例においては、ラダー電極上の各給電点の配置
を左右対称とした。これにより、ラダー電極上の電圧が
対称な形となった。これらの実施例では、給電点位置の
微調整を製膜速度分布を見ながら行ったが、このように
対称な形が得られるので、調整の指針を得やすかった。
これに対し、図示しないが、非対称な配置では複雑な分
布が生じ、微調整をどのように行ったら良いか不明であ
った。
【0100】上述した実施例はラダー型電極であった
が、次に、グリッド型電極についての実施例を説明す
る。
【0101】第1及び第2の実施例の水平棒だけを用い
たラダー型電極に加え、水平,垂直な電極棒を用いたグ
リッド型ラダー電極も同様の効果が期待できる。
【0102】[第3の実施例]図7は第3の実施例にか
かるプラズマ蒸着装置の高周波放電電極の斜視図であ
り、第1の実施の形態の好適な一実施例である。図7に
示すように、第3の実施例にかかる高周波放電電極41
は、複数の電極棒42を平行に並べた電極棒群を2つ互
いに直交させて、網目状に配置してなる格子状の電極を
構成してなり、給電点43(43−1〜43−4)を高
周波放電電極41の一辺の二等分線を基準線44として
線対称の位置に配置してなるものである。なお、格子の
形状は本実施例に限定されるものではない。本実施例に
かかる高周波放電電極41は、図25に示した蒸着装置
031の高周波放電電極038の代わりに適用されるも
のである。
【0103】すなわち、本実施例では、二等分線の基準
線44から所定距離D1 をもって給電点43−1,給電
点43−2,給電点43−3,給電点43−4を4箇所
形成しており、結果として、高周波放電電極41の四隅
の4点に給電点を配するようにしている。このように、
二等分線44から所定距離D1 をもって給電点43−1
と給電点43−2とが配置され、同様に給電点43−3
と給電点43−4とが配置してなるので、図8に示すよ
うに、電圧分布が略均一となり、薄膜形成において、十
分均一なもの(±10%以下)を得ることができる。
【0104】[第4の実施例]図9は第4の実施例にか
かるプラズマ蒸着装置の高周波放電電極の斜視図であ
り、第1の実施の形態の好適な実施例である。図9に示
すように、本実施例にかかる高周波放電電極51は、電
極棒52を網目状に配置して格子状の電極を構成してな
り、給電点53(53−1〜53−4)を高周波放電電
極51の一辺の二等分線を基準線54として線対称の位
置に配置してなるものである。
【0105】本実施例では、第1の実施例に比べて中央
寄りで基準線54から所定距離D2をもって給電点53
−1,給電点53−2,給電点53−3,給電点53−
4を4箇所形成するようにしている。このように、二等
分線54から所定距離D2 をもって給電点53−1と給
電点53−2とが配置され、同様に給電点53−3と給
電点53−4とが配置してなるので、図10に示すよう
に、第3の実施例より更に均一な電圧分布を得ることが
でき、薄膜形成において、十分均一なもの(±10%以
下)を得ることができる。
【0106】[第5の実施例]図11は本実施例にかか
るプラズマ蒸着装置の高周波放電電極の斜視図であり、
第1の実施の形態の好適な実施例である。第5の実施例
では、先に説明した第3及び第4の実施例に比べて大面
積化を図ったものであり、図11に示すように、本実施
例にかかる大型の高周波放電電極61は、電極棒62を
網目状に配置して格子状の電極を構成してなり、給電点
63(63−1〜63−4)を高周波放電電極61の一
辺の二等分線を基準線64として線対称の位置に複数配
置してなるものである。
【0107】本実施例では、基準線64から第1の所定
距離D3 及び第2の所定距離D4 をもって電極の8ヵ所
に給電点を配置するようにしている。このように、本実
施例では、基準線64から第1の所定距離D3 をもって
給電点63−1と給電点63−2とが配置され、同様に
第1の所定距離D3 をもって給電点63−3と給電点6
3−4とが配置されており、更に、第2の所定距離D 4
をもって給電点65−1と給電点65−2とが配置さ
れ、同様に第2の所定距離D4 をもって給電点65−3
と給電点65−4とが配置され、複数の給電点が所定距
離をもって配置されているので、図12に示すように、
電圧分布が略均一となり、第1の実施例よりも大面積化
を図った薄膜形成において、十分均一なもの(±10%
以下)を得ることができる。
【0108】[第6の実施例]図13は第6実施例にか
かるプラズマ蒸着装置の高周波放電電極の斜視図であ
り、第1の実施の形態の好適な一実施例である。図14
は本実施例により得られた製膜速度分布である。
【0109】図13に示すように、高周波電源16から
整合器17を介して同軸ケーブル15によりグリッド型
ラダー電極31の電極棒32から構成される中央部分の
4枡の格子の四隅に、4つの給電点33(33−1〜3
3−4)を配置してなるものであり、本実施例では給電
点33(33−1〜33−4)を電極31の周部分では
なく、中央付近にとり付けたものである。また、同軸ケ
ーブル15は給電点33にグリッド型ラダー電極31の
裏側から取付けており、60MHz 、150WのVHF
帯高周波を印加している。
【0110】第1の実施例と同様にモノシランを放電部
に流し、プラズマを生成し、製膜を行った。製膜速度分
布は図14に示すように、±20%以内になり、実機に
なんとか使える性能を得ることができた。ただし、給電
点付近のプラズマはVHF帯高周波入力増大にともなっ
て強くなる傾向があり、150W以上の入力では均一性
が悪化するおそれもあった。
【0111】本実施例によれば、ラダー電極として、グ
リッド型を用いても、水平棒型のラダー型電極と同様の
均一性が得られることが示された。また、給電点を中央
付近に取付けても、第1の実施例の周辺部に取付けた場
合とそれほど変りない均一性を得ることができた。ただ
し、これはVHF帯高周波入力150W程度までの比較
的低入力の場合に限られる。
【0112】[第7の実施例]図15は、ラダー電極へ
の給電部の一実施例の詳細図であり、第2の実施の形態
の好適な一実施例である。図16はその要部側面図であ
る。第1の実施例では給電点は単に同軸ケーブルの中心
導体を給電点にねじ止めしたものであった。60MHz
、150W程度では給電点付近のケーブルまわりの不
要なプラズマの発生は顕著ではなかったので、良好な均
一製膜ができた。
【0113】本実施例は第1の実施例と同じ構成におい
て、供給する高周波電力を100MHz 、200Wで行
った。このとき、第1の実施例のような給電構造とする
と、中心導体のまわりおよびシールドのまわりにコロナ
放電状の強い放電が生じ、製膜速度分布の悪化のおそれ
があるとともに、粉の発生が見られた。
【0114】そこで、まず同軸ケーブルの中心導体(図
では見えない)に太さ10mmφの金属コネクタ101 を
かしめ止めし、その一端をラダー電極11の電極棒12
bの給電点13にネジ102 で固定した。給電点13のあ
るラダー電極棒12bや、その周辺の電極棒12aはす
べて太さ6mmφである。この金属コネクタ101 は長さ
2.5cmとし、絶縁物を巻かないむき出しの部分を2c
mとし、同軸ケーブル15側の終端金属102 から5mm
の部分に円環絶縁物103 を取付けた。同軸ケーブル15
のアースシールド15aの終端金属104 からラダー電極
11の給電点13までの距離(a)は2.5cmとした。
【0115】金属コネクタ101 および同軸ケーブル15
は、ラダー電極11の基板25側と反対側(裏側)にラ
ダー電極11に対して垂直になるように取付けた。
【0116】また、本実施例においては、アースシール
ド29から金属コネクタ101 までの最短距離(b)は3
cmとした。
【0117】ラダー電極を用いてVHF帯高周波で製膜
を行う場合、ラダー電極への給電点付近に生じるプラズ
マによる均一性の悪化が問題となる。給電点付近に生じ
るプラズマとしては、給電点に接続する金属コネクタ
のまわりに生じるもの、同軸ケーブルのアースシール
ドの終端金属の周囲につくもの、同軸ケーブルのアー
スシールドの周囲につくもの、の3つがある。
【0118】給電点13と同軸ケーブル15の中心導体
を結ぶ金属コネクタの太さを、給電部付近のラダー電極
棒の太さより太くしたことにより、金属コネクタの周囲
の集中電界がラダー電極棒周囲の集中電界より弱くな
り、金属コネクタ周囲のプラズマがラダー電極棒周囲の
プラズマより弱くなって、製膜速度への影響が小さくな
った。中心導体をそのまま接続すると中心導体は細いの
で、電界が集中し、強いプラズマが中心導体のまわりに
発生し、粉が発生してしまった。
【0119】給電点13と同軸ケーブル15のアースシ
ールド15aの終端金属部104 の距離(a)を、少なく
とも1cm以上、好ましくは2cm以上とることによ
り、アースシールドの終端金属部104 のまわりに生じる
プラズマが弱くなった。これは、高電位のラダー電極1
1とアース電位のアースシールドの終端金属104 の距離
が遠くなったため、この間に生ずる電界が弱くなったた
めと考えられる。なお、距離(a)を1cm以下とする
とアースシールドの終端金属104 のまわりにプラズマが
発生し、粉が発生してしまい、好ましくない。
【0120】また、同軸ケーブル15および金属コネク
タ101 をラダー電極11の裏側(基板25と反対側)か
らラダー電極11と直交する方向に取付けたので、金属
コネクタ101 や同軸ケーブル15のシールドのまわりの
電界が弱くなって同軸ケーブル15のシールドのまわり
に付くプラズマの強さ自体が弱くなるとともに、これら
のプラズマが基板から比較的遠くなり、製膜速度分布へ
の影響が小さくなった。なお、ラダー電極11と同軸ケ
ーブル15との取付け角度を45°以下とすると、同軸
ケーブル15のシールドのまわりのプラズマが強くな
り、好ましくない。
【0121】また、アースシールド29から金属コネク
タ101 までの距離(b)を少なくとも1cm以上、好ま
しくは2cm以上とすることにより、金属コネクタ101
とアースシールド29の間に立つプラズマを抑制するこ
とができ、製膜速度分布への影響を少なくすることがで
きた。なお、距離(b)が1cm以下ではプラズマが強
くなり、粉が発生てしまし、好ましくない。
【0122】[第8の実施例]図17は、ラダー電極へ
の給電部の一実施例の断面図であり、第3の実施の形態
の好適な一実施例である。図18はそのA部拡大図であ
る。本実施例では、ラダー電極11と基板25、基板ヒ
ータ26、アースシールド29を実施例1と同様に設置
した。また、ラダー電極11の給電点13にラダー電極
11を構成する棒12aと同じ径6mmのSUS304
棒でできた金属コネクタ201 をねじ200 で固定した。金
属コネクタ201 はステンレス製よりも導電率の高い銅や
アルミニウムなどを用いても良いが、ここでは不純物の
発生を抑えるためにSUS304製とした。
【0123】なお、上述した実施例では、ねじとして、
なべ小ねじを用いていたが、今回120MHz の周波数
で放電の集中が見られたので、本実施例ではねじ200 と
してさら小ねじを用い、ねじ頭が出張らないようにし
て、これを解消した。
【0124】また、本実施例では、金属コネクタ201 の
周囲を絶縁物202 で覆った。絶縁物202 の、内径は金属
コネクタ201 の外径より1mm太くして、隙間(s)を
0.5mmとし、外径は20mmφとした。絶縁物202 の
内径と金属コネクタ201 の外径の隙間(s)が3mm以
上あると、60MHz 、200W以上の入力でこの隙間
に放電が生じることが確認された。しかしながら、本実
施例のように、隙間(s)が0.5mmでは120MHz
、200Wでも放電は生じなかった。また、絶縁物202
の外径が10mmφ以下であると、同じく60MHz
、200W以上の入力でこの外周に局所的なプラズマ
が発生した。しかしながら、絶縁物202 の外径が20m
mφでは120MHz 、200Wでも放電は生じなかっ
た。
【0125】図17に示すように、本実施例では、金属
コネクタ201 と絶縁物202 は、そのままアースシールド
29に設けたレセプタクル203 に通す構造とした。この
部分に同軸ケーブル15の先端に取付けたコネクタ204
を接続した。
【0126】また、同軸ケーブル15の中心導体205 の
先端には、ジャックコネクタ206 をかしめ止めし、金属
コネクタ201 にはめ込んだ。一方、同軸ケーブル15の
アースシールド15aは、先端リング207 に溶接し、ス
プリングリング208 とコネクタ204 の袋ナット209 で、
アースシールド29のレセプタクル203 に接続した。
【0127】また、ジャックコネクタ206 の外径は金属
コネクタ201 の外径と同じにし、絶縁物202 の内径との
隙間(s)を0.5mmとした。レセプタクル203 とコネ
クタ204 で構成する溶接部の内部は、絶縁物202 を詰め
込んだ構造とし、すべての隙間の壁と壁の間の距離を0.
5mmとした。隙間(s)が3mm以上あると60MH
z 、200W以上で放電が生じた。0.5mmでは、12
0MHz 、200Wでも放電しなかった。
【0128】第7の実施例では高周波数、大パワー(例
えば100MHz 、200W)であっても均一な製膜速
度分布が得られた。これは、不要なプラズマが弱くな
り、製膜への影響が少なくなったからであった。また、
第7の実施例では給電部を基板と対向しない、電極の周
に付けたことも、影響が少なかった要因である。
【0129】第6の実施例の配置のように基板と対向す
る、電極の中央付近に取付けた場合や、第7の実施例の
給電方法では、高周波数大パワーの際に製膜速度の均一
性が悪化した。また、第1の実施例の配置でも、さらに
高周波数化、大パワー化(例えば120MHz 、200
Wなど)を行うと、製膜速度分布が悪化するとともに、
粉の発生が生じた。
【0130】本実施例では給電部の金属コネクタのまわ
りに絶縁物202 を設置することにより金属コネクタ201
まわりのプラズマを完全になくして製膜速度の均一性悪
化を防止した。
【0131】また、コネクタ201 とレセプタクル203 の
接続部内部の中心導体と外部シールドの間に広い空隙が
あると、その部分にプラズマが発生するので、絶縁物20
2 を設置して、空隙を狭めることによりプラズマ発生を
防止した。
【0132】本実施例において、絶縁物202 が金属コネ
クタ201 の周囲、またはコネクタ201 とレセプタクル20
3 の接続部内部で放電防止の効果を持つ理由は以下のと
おりである。直流電界下では絶縁物には電流が流れにく
いので、放電電流を抑制し、放電が起こりにくくなる。
しかし、高周波電界下では、変位電流により絶縁物にも
電流が流れるので、この効果による放電の抑制は無い。
ここでの絶縁物の効果は、放電するモノシランガスのあ
る空間を無くすことにより放電体積をなくしてしまうこ
とである。直流電界下のように、放電電流を妨ぎる効果
ではない。従って、薄い絶縁物では効果がない。
【0133】金属コネクタ201 のまわりの絶縁物202 に
は今回は円筒を用いたが、本発明では何等限定されるも
のではなく、例えば角型のものや、碍子のようにくびれ
がついたものも適宜使用することができる。
【0134】金属コネクタ201 の周囲の絶縁物202 の内
径内側に関しては、理想的には完全に隙間(s)を無く
すのが良いが、現実的には熱膨脹や製作精度を考えて、
わずかなすき間が必要である。高周波放電では、シース
厚さ以下の充分薄いすき間であれば絶縁破壊しない領域
があるので、これを利用した。本実施例では実験結果か
ら考えて、実験例に示した範囲がそのような範囲にある
と考えられる。
【0135】また、絶縁物202 の外径は放電可能な空間
を減らすためには、できるだけ太い方が良いが、あまり
太くするとラダー電極の主放電にも影響を与えてしま
い、製膜速度分布の均一性に影響してしまう。実験例で
示した範囲が、コネクタ周囲の不要なプラズマ発生を防
止し、主放電に影響しない範囲と考えられる。
【0136】コネクタレセプタクル接続部内部は、放電
抑制のために絶縁物内側も外側も充分薄いすき間になる
ように絶縁物を詰めて放電可能な空間を無くした。隙間
が広すぎて放電が生じた場合、粉が発生したり、中心導
体、アース間の絶縁抵抗が悪化して短絡したりした。
【0137】また、伝送線路の取付けをコネクタレセプ
タクル接続型とすることによって、ラダー電極のアース
シールドと伝送線路(本例では同軸ケーブル)のアース
シールドとが短絡されて電位差がなくなり、伝送線路の
アースシールドまわりの不要なプラズマの発生が抑えら
れるとともに、メンテナンス時の伝送線路の取付け、取
り外しが容易となった。
【0138】[第9の実施例]図19は第9の実施例の
電力分割方法の概念図であり、第4の実施の形態の好適
な一実施例である。図20は本実施例の効果を示すため
の概念図である。図19に示すように、本実施例のラダ
ー電極11は、高周波電源71から整合器72を介し
て、同軸ケーブル73で供給している。前記整合器72
の出力コネクタはN型で、そこに同軸ケーブル73を接
続している。同軸ケーブル73は特性インピーダンス5
0Ωの10D−2Vケーブルで、長さは1mとした。同
軸ケーブル73の両端はN型コネクタとし、先端側をN
型Tアダプタ74につなぎ2つに分割した。これに2本
の特性インピーダンス50Ωの10D−2Vケーブル7
5を接続した。この両端もN型コネクタで、先端側をさ
らに2つのN型Tアダプタ76で計4つに分割した。こ
れらにさらに計4本の特性インピーダンス50Ωの10
D−2Vケーブル77を接続した。ケーブル長さはそれ
ぞれ20cmとした。この両端もN型コネクタで、先端
は放電チャンバ(図示していない)の壁面に取付けた計
4つのN型コネクタ付フランジ78にそれぞれ取付け
た。放電チャンバ内では計4本の真空用同軸ケーブル7
9を用いて、ラダー電極11の4つの給電点13(13
−1〜13−4)にそれぞれ接続した。長さはそれぞれ
90cmとした。
【0139】まず、2分割した部分の2本の同軸ケーブ
ル75の長さを、それぞれ60cmとした。ここでの長
さは、N型Tアダプタ74内部の分岐点から同軸ケーブ
ル75を通ってN型Tアダプタ76の内部の分岐点まで
を言う。そして、整合器72でマッチングを取り、10
0MHz 、200WのVHF帯高周波を供給した。Si
4 流量200sccm、圧力80mTorrで製膜したとこ
ろ、製膜速度6.5Å/sでアモルファスシリコンが均一
に製膜できた。
【0140】次に、2分割した部分の2本の同軸ケーブ
ル75の長さを、それぞれ50cmとして、同様にマッ
チングを取り、100MHz 、200Wの超高周波を供
給した。同じくSiH4 流量200sccm、圧力80
mTorrで製膜したところ、製膜速度10.2Å/sでアモ
ルファスシリコンが均一に製膜できた。
【0141】同軸ケーブル75の長さを50cmとした
ときに製膜速度が向上した理由は以下のとおりである。
同軸ケーブル73は50Ω、同軸ケーブル75は50Ω
が2本並列であるから計25Ω、同軸ケーブル77は5
0Ωが4本並列であるから計12.5Ωである。
【0142】図20のようにA,B,C、3つの分布定
数線路を接続する場合、それぞれの特性インピーダンス
A ,RB ,RC の間に「数1」に示す式(1)の関係
があるとき、中央のBの部分の長さが高周波波長λの1
/4であると、A−B間のからとB−C間からの反
射波が打消し合い、,からの反射が見かけ上ゼロに
なる。
【0143】
【数1】 この原理は「λ/4変成器」と呼ばれ、例えば第4の先
行技術文献(小西良弘著「無線通信回路入門講座」総合
電子出版社p178 )に述べられている。
【0144】本実施例でも同軸ケーブル73をA、2本
の同軸ケーブル75をB、4本の同軸ケーブル77をC
と考えれば、以下「数2」に示すように式(2)が成り
立つ。 RA =50,RB =25,RC =12.5
【0145】
【数2】 したがって、Bにあたる2本の同軸ケーブル75がそれ
ぞれ波長の1/4であれば、これらの両端での反射波が
キャンセルされ、見かけ上ゼロとなる。
【0146】反射波がゼロになったことにより、整合器
72からラダー電極11までの電力伝送線路に生じる定
在波のうち、同軸ケーブルの分岐点に起因する部分がな
くなる。定在波が生じていると、大電流,高電圧の部分
ができるため、電流損,誘電損が大きくなるが、前記に
より、これらの損失がかなり低減された。したがって、
電源から供給した電力のうち、線路で損失する部分が減
り、プラズマに供給される部分が増加したと考えられ
る。これにより、同じ供給電力でも、同軸ケーブル75
の長さを50cmとしたときの方が、60cmとしたと
きより製膜速度が速くなったものと考えられる。
【0147】本実施例では特性インピーダンス50Ωの
同軸ケーブルを用いたが、任意の特性インピーダンスR
の分布定数線路を用いても、下記「数3」に示す式
(3)が成り立つので、中間の2本の分布定数線路の長
さをλ/4とすることにより同様の効果が期待できる。
【数3】
【0148】また、4分割した先をさらにそれぞれ4分
割して、16分割する場合にも、同様の方法が利用でき
る。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、[請求項1]の高
周波放電電極の発明によれば、高周波電源より整合器を
介して給電される高周波プラズマ発生装置の放電電極で
あって、少なくとも2点以上の高周波電力の給電点を有
するラダー型又はグリッド型放電電極であるので、基板
面上の放電分布の均一性に影響するラダー電極上の電圧
分布を充分小さく抑えることができ、均一な製膜速度分
布を得ることができる。
【0150】[請求項2]の発明によれば、請求項1に
おいて、複数の電極棒を平行に並べた電極棒群を2つ互
いに直交させて配置してなり、高周波電力の給電点が高
周波放電電極の各辺の二等分線を基準として線対称の位
置に配されてなるので、基板面上の放電分布の均一性に
影響するラダー電極上の電圧分布を充分小さく抑えるこ
とができ、均一な製膜速度分布を得ることができる。
【0151】[請求項3]のプラズマ蒸着装置の発明に
よれば、反応容器内に放電電極と基板支持手段とが平行
に配置されてなり、整合器を介して高周波電源から前記
放電電極に高周波電力を給電する高周波プラズマ発生装
置であって、前記放電電極に請求項1又は2の放電電極
を用いたので、基板面上の放電分布の均一性に影響する
ラダー電極上の電圧分布を充分小さく抑えることがで
き、大面積化しても均一な蒸着が可能となる。
【0152】[請求項4]の発明によれば、請求項3に
おいて、基板に対向しない、放電電極の周辺部に前記給
電部を設けたので、基板面上の放電分布の均一性に影響
するラダー電極上の電圧分布を充分小さく抑えることが
でき、大面積化しても均一な蒸着が可能となる。
【0153】[請求項5]の発明によれば、請求項3又
は4において、整合器から各給電点までの電力伝送線路
の長さを等しくしたので、各給電点の高周波電圧の位相
を等しくすることができ、不安定で統一性のない定在波
が立つことを防止でき、製膜速度均一化の際に必要な給
電点位置の微調整が比較的容易にできる。
【0154】[請求項6]の発明によれば、請求項3乃
至5において、伝送線路を放電電極の給電部に接続する
際、給電点と伝送線路のパワーラインを結ぶ絶縁されて
いないむき出しの金属コネクタ部の太さを、給電部付近
の電極棒の太さと少なくとも同じにするので、中心導体
のまわりおよびシールドのまわりにコロナ放電状の強い
放電が生じることが解消され、製膜速度分布の悪化が防
止されるとともに、粉の発生を防ぐことができる。
【0155】[請求項7]の発明によれば、請求項3乃
至6において、給電点と伝送線路のアースラインの終端
金属部の距離を、少なくとも1cm以上とするので、中
心導体のまわりおよびシールドのまわりにコロナ放電状
の強い放電が生じることが解消され、製膜速度分布の悪
化が防止されるとともに、粉の発生を防ぐことができ
る。
【0156】[請求項8]の発明によれば、請求項3乃
至7において、伝送線路の放電電極への取付けを、放電
電極の基板とは異なる側とし、その取付け角度を少なく
とも斜め45°以上とするので、中心導体のまわりおよ
びシールドのまわりにコロナ放電状の強い放電が生じる
ことが解消され、製膜速度分布の悪化が防止されるとと
もに、粉の発生を防ぐことができる。
【0157】[請求項9]の発明によれば、請求項3乃
至8において、伝送線路のパワーラインの金属部分から
接地部分までの最短距離を、少なくとも1cm以上とす
るので、中心導体のまわりおよびシールドのまわりにコ
ロナ放電状の強い放電が生じることが解消され、製膜速
度分布の悪化が防止されるとともに、粉の発生を防ぐこ
とができる。
【0158】[請求項10]の発明によれば、請求項3
乃至9において、放電電極への給電部の金属コネクタ
を、外径10mm以上40mm以下の絶縁物で覆うの
で、金属コネクタまわりのプラズマを完全になくして製
膜速度の均一性悪化を防止することができる。
【0159】[請求項11]の発明によれば、請求項1
0において、金属コネクタの外周と絶縁物の内周の隙間
を、3mm以下とするので、その部分におけるプラズマ
の発生を防止することができる。
【0160】[請求項12]の発明によれば、請求項3
乃至11において、放電電極への給電構造が、伝送線路
をコネクタとレセプタクルとで接続する構造とし、コネ
クタとレセプタクルの接続部内部の中心導体と外部シー
ルドの間の径方向の隙間を3mm以下とした絶縁構造と
するので、直流電界下では絶縁物には電流が流れにくい
ので、放電電流を抑制し、放電が起こりにくくしてい
る。
【0161】[請求項13]の発明によれば、反応容器
内に放電電極と基板支持手段とが平行に配置されてな
り、整合器を介して高周波電源から前記放電電極に高周
波電力を給電する高周波プラズマ発生装置であって、前
記放電電極の電極面のうち基板と対向する範囲のすべて
の点から前記給電点の少なくとも1つまで電極に沿って
測った最短の距離が、高周波の真空中波長の1/4以下
となるように給電点の数と給電点の位置を設定するの
で、基板面上の放電分布の均一性に影響するラダー電極
上の電圧分布を充分小さく抑えることができ、均一な製
膜速度分布を得ることができる。
【0162】[請求項14]の発明によれば、反応容器
内に放電電極と基板支持手段とが平行に配置されてな
り、整合器を介して高周波電源から前記放電電極に高周
波電力を給電する高周波プラズマ発生装置であって、放
電電極への高周波供給を多点で行う際に、高周波供給源
からの一出力を複数に分割する給電線路が同軸ケーブル
であり、該同軸ケーブルを2分割し、それぞれ高周波の
ケーブル内の波長の4分の1の長さで、前記同軸ケーブ
ルと同じ特性インピーダンスの同軸ケーブルに接続し、
さらにその先端をそれぞれ2分割し、それぞれ前記同軸
ケーブルと同じ特性インピーダンスの同軸ケーブルを接
続することにより複数に分割するので、高周波電源から
供給した電力のうち、伝送線路で損失する部分が減り、
プラズマに供給される部分が増加することとなる。
【0163】[請求項15]の発明によれば、請求項1
4において、同軸ケーブルが分布定数線路としても同様
に、高周波電源から供給した電力のうち、伝送線路で損
失する部分が減り、プラズマに供給される部分が増加す
ることとなる。
【0164】[請求項16]の高周波プラズマ発生装置
の給電方法の発明によれば、反応容器内にラダー型又は
グリッド型放電電極と基板支持手段とが平行に配置され
てなり、整合器を介して高周波電源から前記放電電極に
高周波電力を給電する高周波プラズマ発生装置の給電方
法であって、前記給電点を2点以上の多点として給電す
るので、基板面上の放電分布の均一性に影響するラダー
電極上の電圧分布を充分小さく抑えることができ、均一
な製膜速度分布を得ることができる。
【0165】[請求項17]の発明によれば、請求項1
6において、前記放電電極の電極面のうち基板と対向す
る範囲のすべての点から前記給電点の少なくとも1つま
でに沿って測った最短の距離が、高周波の真空中波長の
1/4以下となるように給電点の数と給電点の位置を設
定しつつ給電するので、基板面上の放電分布の均一性に
影響するラダー電極上の電圧分布を充分小さく抑えるこ
とができ、均一な製膜速度分布を得ることができる。
【0166】[請求項18]の発明によれば、請求項1
6において、放電電極への高周波供給を多点で行う際
に、高周波供給源からの一出力を複数に分割する給電線
路が同軸ケーブルであり、該同軸ケーブルを2分割し、
それぞれ高周波のケーブル内の波長の4分の1の長さ
で、前記同軸ケーブルと同じ特性インピーダンスの同軸
ケーブルに接続し、さらにその先端をそれぞれ2分割
し、それぞれ前記同軸ケーブルと同じ特性インピーダン
スの同軸ケーブルを接続することにより複数に分割しつ
つ給電するので、高周波電源から供給した電力のうち、
伝送線路で損失する部分が減り、プラズマに供給される
部分が増加することとなる。
【0167】以上、本発明によれば、膜厚が均一な非晶
質薄膜及び微結晶薄膜を製造することができ、大面積化
を図った薄膜形成において、十分均一なもの(±10%
以下)を得ることができ、Si系薄膜形成技術(例えば
太陽電池,TFT等の製造等)に用いて好適なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の本実施例にかかるプラズマ蒸着
装置の高周波放電電極の斜視図である。
【図2】第1の実施例にかかるプラズマ蒸着装置の概略
図である。
【図3】本発明の第2の本実施例にかかるプラズマ蒸着
装置の高周波放電電極の斜視図である。
【図4】本発明の第1の本実施例にかかる製膜速度分布
図である。
【図5】本発明の第2の本実施例にかかる製膜速度分布
図である。
【図6】比較例にかかる製膜速度分布図である。
【図7】本発明の第3の本実施例にかかるプラズマ蒸着
装置の高周波放電電極の斜視図である。
【図8】第3の実施例にかかる電極を用いた場合の電圧
分布図である。
【図9】本発明の第4の本実施例にかかるプラズマ蒸着
装置の高周波放電電極の斜視図である。
【図10】第4の実施例にかかる電極を用いた場合の電
圧分布図である。
【図11】本発明の第5の本実施例にかかるプラズマ蒸
着装置の高周波放電電極の斜視図である。
【図12】第5の実施例にかかる電極を用いた場合の電
圧分布図である。
【図13】本発明の第6の本実施例にかかるプラズマ蒸
着装置の高周波放電電極の斜視図である。
【図14】第6の実施例にかかる電極を用いた場合の電
圧分布図である。
【図15】第7の実施例にかかるラダー電極への給電部
の一実施例の詳細図である。
【図16】図15の要部側面図である。
【図17】第8の実施例にかかるラダー電極への給電部
の一実施例の断面図である。
【図18】図17のA部拡大図である。
【図19】第9の実施例の電力分割方法の概念図であ
る。
【図20】第9の実施例の効果を示すための概念図であ
る。
【図21】プラズマCVD装置の概略図である。
【図22】従来のラダー型放電電極の斜視図である。
【図23】従来の平行平板型放電電極を用いたプラズマ
CVD装置の概略図である。
【図24】ラダー型放電電極と平行平板型電極との基板
面積30cm×30cmでのプラズマ電源周波数と膜厚
分布(平均膜厚からのずれ)の関係を示す特性図であ
る。
【図25】プラズマ蒸着装置の概略図である。
【図26】従来のガス供給管,高周波放電電極及び基板
の形状及び配置の一例を示す図である。
【図27】従来技術にかかる電極を用いた場合の電圧分
布図である。
【符号の説明】
11 ラダー電極 12a,12b 電極棒 13(13−1〜13−4) 給電点 14 基準線 15 同軸ケーブル 16 高周波電源 17 整合器 21 PCVD 22 真空容器 23 反応ガス 24 ガス導入管 25 基板 26 基板加熱・支持手段 27 排気管 28 真空ポンプ 31 グリッド型ラダー電極 32 電極棒 33(33−1〜33−4) 給電点 41,51,61 高周波放電電極 42,52,62 電極棒 44,54,64 基準線 43−1,43−2,43−3,43−4 給電点 53−1,53−2,53−3,53−4 給電点 63−1,63−2,63−3,63−4 給電点 65−1,65−2,65−3,65−4 給電点 D1 ,D2 ,D3 所定距離 71 高周波電源 72 整合器 73 同軸ケーブル 74 N型Tアダプタ 75 10D−2Vケーブル 76 N型Tアダプタ 77 10D−2Vケーブル 78 N型コネクタ付フランジ 79 真空用同軸ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 正義 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 竹内 良昭 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 縄田 芳一 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 佐竹 宏次 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社基盤技術研究所内 (72)発明者 小鍛冶 聡司 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 森田 章二 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社基盤技術研究所内 (72)発明者 久留 正敏 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 堀岡 竜治 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 真島 浩 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 4K030 FA01 GA02 JA03 KA15 KA30 5F045 AA08 AB03 AB04 AB33 AC01 AE25 AF07 BB02 CA13 CA15 DP03 EH04 EH08 EH14 EH19

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電源より整合器を介して給電され
    る高周波プラズマ発生装置の放電電極であって、 少なくとも2点以上の高周波電力の給電点を有するラダ
    ー型又はグリッド型放電電極であることを特徴とする放
    電電極。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 複数の電極棒を平行に並べた電極棒群を2つ互いに直交
    させて配置してなり、高周波電力の給電点が高周波放電
    電極の各辺の二等分線を基準として線対称の位置に配さ
    れてなることを特徴とする放電電極。
  3. 【請求項3】 反応容器内に放電電極と基板支持手段と
    が平行に配置されてなり、整合器を介して高周波電源か
    ら前記放電電極に高周波電力を給電する高周波プラズマ
    発生装置であって、 前記放電電極に請求項1又は2の放電電極を用いたこと
    を特徴とする高周波プラズマ発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 基板に対向しない、放電電極の周辺部に前記給電部を設
    けたことを特徴とする高周波プラズマ発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、 整合器から各給電点までの電力伝送線路の長さを等しく
    することを特徴とする高周波プラズマ発生装置。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5において、 伝送線路を放電電極の給電部に接続する際、給電点と伝
    送線路のパワーラインを結ぶ絶縁されていないむき出し
    の金属コネクタ部の太さを、給電部付近の電極棒の太さ
    と少なくとも同じにすることを特徴とする高周波プラズ
    マ発生装置。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6において、 給電点と伝送線路のアースラインの終端金属部の距離
    を、少なくとも1cm以上とすることを特徴とする高周
    波プラズマ発生装置。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至7において、 伝送線路の放電電極への取付けを、放電電極の基板とは
    異なる側とし、その取付け角度を少なくとも斜め45°
    以上とすることを特徴とする高周波プラズマ発生装置。
  9. 【請求項9】 請求項3乃至8において、 伝送線路のパワーラインの金属部分から接地部分までの
    最短距離を、少なくとも1cm以上とすることを特徴と
    する高周波プラズマ発生装置。
  10. 【請求項10】 請求項3乃至9において、 放電電極への給電部の金属コネクタを、外径10mm以
    上40mm以下の絶縁物で覆うことを特徴とする高周波
    プラズマ発生装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、金属コネクタの
    外周と絶縁物の内周の隙間を、3mm以下とすることを
    特徴とする高周波プラズマ発生装置。
  12. 【請求項12】 請求項3乃至11において、 放電電極への給電構造が、伝送線路をコネクタとレセプ
    タクルとで接続する構造とし、コネクタとレセプタクル
    の接続部内部の中心導体と外部シールドの間の径方向の
    隙間を3mm以下とした絶縁構造とすることを特徴とす
    る高周波プラズマ発生装置。
  13. 【請求項13】 反応容器内に放電電極と基板支持手段
    とが平行に配置されてなり、整合器を介して高周波電源
    から前記放電電極に高周波電力を給電する高周波プラズ
    マ発生装置であって、 前記放電電極の電極面のうち基板と対向する範囲のすべ
    ての点から前記給電点の少なくとも1つまで電極に沿っ
    て測った最短の距離が、高周波の真空中波長の1/4以
    下となるように給電点の数と給電点の位置を設定するこ
    とを特徴とする高周波プラズマ発生装置。
  14. 【請求項14】 反応容器内に放電電極と基板支持手段
    とが平行に配置されてなり、整合器を介して高周波電源
    から前記放電電極に高周波電力を給電する高周波プラズ
    マ発生装置であって、 放電電極への高周波供給を多点で行う際に、高周波供給
    源からの一出力を複数に分割する給電線路が同軸ケーブ
    ルであり、該同軸ケーブルを2分割し、それぞれ高周波
    のケーブル内の波長の4分の1の長さで、前記同軸ケー
    ブルと同じ特性インピーダンスの同軸ケーブルに接続
    し、さらにその先端をそれぞれ2分割し、それぞれ前記
    同軸ケーブルと同じ特性インピーダンスの同軸ケーブル
    を接続することにより複数に分割することを特徴とする
    高周波プラズマ発生装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、同軸ケーブルが
    分布定数線路であることを特徴とする高周波プラズマ発
    生装置。
  16. 【請求項16】 反応容器内にラダー型又はグリッド型
    放電電極と基板支持手段とが平行に配置されてなり、整
    合器を介して高周波電源から前記放電電極に高周波電力
    を給電する高周波プラズマ発生装置の給電方法であっ
    て、 前記給電点を2点以上の多点として給電することを特徴
    とする高周波プラズマ発生装置の給電方法。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 前記放電電極の電極面のうち基板と対向する範囲のすべ
    ての点から前記給電点の少なくとも1つまで電極に沿っ
    て測った最短の距離が、高周波の真空中波長の1/4以
    下となるように給電点の数と給電点の位置を設定しつつ
    給電することを特徴とする高周波プラズマ発生装置の給
    電方法。
  18. 【請求項18】 請求項16において、 放電電極への高周波供給を多点で行う際に、高周波供給
    源からの一出力を複数に分割する給電線路が同軸ケーブ
    ルであり、該同軸ケーブルを2分割し、それぞれ高周波
    のケーブル内の波長の4分の1の長さで、前記同軸ケー
    ブルと同じ特性インピーダンスの同軸ケーブルに接続
    し、さらにその先端をそれぞれ2分割し、それぞれ前記
    同軸ケーブルと同じ特性インピーダンスの同軸ケーブル
    を接続することにより複数に分割しつつ給電することを
    特徴とする高周波プラズマ発生装置の給電方法。
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