JP2003264152A - シリコン堆積膜除去方法 - Google Patents

シリコン堆積膜除去方法

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JP2003264152A JP2002065342A JP2002065342A JP2003264152A JP 2003264152 A JP2003264152 A JP 2003264152A JP 2002065342 A JP2002065342 A JP 2002065342A JP 2002065342 A JP2002065342 A JP 2002065342A JP 2003264152 A JP2003264152 A JP 2003264152A
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浩 真島
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雅幸 深川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコン堆積膜を均一にエッチングでき、プ
ラズマによる電極部材のオーバーエッチングを抑制でき
るシリコン堆積膜除去方法を提供する。 【構成】 真空容器内にNF3 を導入し、真空容器内の
平面状に構成された電極に高周波電力をかけて、NF3
をプラズマ化して分解し、発生したFラジカルにより真
空容器内のシリコン堆積膜を除去するシリコン堆積膜除
去方法において、電極の対向する端縁部にそれぞれ第
1、第2の給電点を設け、同給電点にそれぞれ第1、第
2の高周波電源を接続し、第1、第2の高周波電源の周
波数を同じく且つ位相のずれを一定範囲内として電極の
中央部において主にプラズマが発生する中央プラズマモ
ードと、前記第1、第2の高周波電源の周波数を同じく
且つ位相のずれを一定範囲以上として給電点の近傍部に
おいて主にプラズマが発生する上下プラズマモードと
を、交互に行なうシリコン堆積膜除去方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマCVD装
置等、電極に高周波電力をかけてプラズマを発生させ目
的とする基板上にシリコン膜を製膜する装置において装
置内に発生するシリコン堆積膜を除去する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電極に高周波電力をかけてプラズマを発
生させ目的とする基板上にシリコン膜を製膜する装置の
例として、プラズマCVD装置の一般的な構成を、図
8、図9に基づいて説明する。図8はプラズマCVD装
置の構成概要図であり、図9は、図8中A−A矢視によ
るプラズマCVD装置の真空容器内の断面配置図であ
る。
【0003】図8に示すように、プラズマCVD装置1
00は、真空容器1内に電極3を設け、図9に示すよう
に、電極3に向かい合わせて設けられたアース電極12
上にシリコン製膜を施そうとする基板7が配置される。
電極3の基板7と反対側には電極3を囲むように製膜室
2が形成されている。製膜室2は基板7側を開放した形
としており、電極3と向かい合う面に図示しないガス供
給源と接続したガス供給部10が設けられている。ま
た、真空容器1にはガスを排出するための排気管11が
設けられ図示しない排気装置(真空装置)と接続してい
る。
【0004】なお、ガス供給部10は図8に示すものに
限らず、電極3自体がガスパイプとなっていて、ガスパ
イプに多数設けられた噴出孔からガスを噴出させるもの
もある。
【0005】プラズマCVD装置100において基板7
は、太陽電池、薄膜トランジスタ等に用いられるために
アモルファスシリコン等が製膜されるが、近年大サイズ
化の要請が高く、大サイズの基板7に一様にシリコン製
膜を施すために電極3も基板7と向かい合う平面状に構
成され、大サイズ化している。
【0006】また、平面状に構成される電極3として
は、図8に示すように、その対向する端縁部に配置され
た2本の横方向電極棒3a、3bと、その間を接続して
複数平行に配された縦方向電極棒3cとで縦格子状に形
成したラダー電極が多く用いられる。
【0007】電極3に1つの高周波電源を接続するもの
もあるが、大サイズ化したラダー電極3の場合、2つの
高周波電源を接続する場合が多い。
【0008】その場合、図8の例では、上側の横方向電
極棒3a(第1の横方向電極棒)は複数の上側給電点6
a(第1の給電点)を介して給電線A5aが接続され、
給電線A5aは高周波電源であるRFアンプA4a(第
1の高周波電源)に接続し、下側の横方向電極棒3b
(第2の横方向電極棒)は複数の下側給電点6b(第2
の給電点)を介して給電線B5bが接続され、給電線B
5bは高周波電源であるRFアンプB4b(第2の高周
波電源)に接続している。
【0009】なお、本明細書において「縦方向」「横方
向」「上側」「下側」とは、本明細書において各部の相
互の方向・位置の関係を説明するために、図8に示す状
態で言うものであって、実際のプラズマCVD装置10
0、真空容器1、電極3等の配置方向を規定するもので
はない。このことは、図1から図7に基づく本発明の実
施の形態の説明において同じである。
【0010】上記のようなプラズマCVD装置100で
のアモルファスシリコンの製膜においては、基板7をセ
ットし真空容器1内を真空とした後、ガス供給部10か
らシランガス(SiH4 )を供給し電極3を通過させ基
板7へ向けて流し、RFアンプA4a、RFアンプA4
bからは電極3に、例えば、RF周波数60MHzの高
周波電力を供給し、シランガスをプラズマ化して、シリ
コン(Si)を基板7上に製膜する。なお、製膜室2は
シランガスが電極3と反対側に流れることを抑制し製膜
の効率向上を図る働きがある。
【0011】しかしながら、アモルファスシリコン膜等
の製膜を連続的に行なううちに、シリコンの膜が真空容
器1内壁に堆積してさらに落下するものも生じ、あるい
は気相中にシリコン粉が発生し、これらのシリコン粉末
が製膜中の基板7に付着すると、不良品発生の問題が発
生する。また、シリコン堆積膜は電極3自体にも発生
し、出力の低下、プラズマ発生分布の不均一、等の問題
も生じる。
【0012】そこで、このシリコン堆積膜の除去が行な
われるが、従来一般的な方法としては、電極3等の各部
材を分解してアルカリ洗浄し、再組み立てすることが行
なわれる。しかし分解、アルカリ洗浄、乾燥、再組み立
ての工数は大きく、その間プラズマCVD装置100は
稼働を停止せざるを得ず、そのコストと稼働率の低下の
問題があった。
【0013】それに対して、プラズマCVD装置100
の稼働率を上げられるセルフクリーニングプロセスとし
て、プラズマCVD装置100の製膜作業を一時停止
し、真空容器1内に、反応性の強いエッチングガスとな
るNF3 (三フッ化窒素)を注入し、製膜用の電極3に
同様に高周波電力をかけて、NF3 をプラズマ化して分
解し、分解により生じたF(フッ素)ラジカルにより真
空容器1内をエッチングし、下記のようにシリコン膜や
シリコン粉をSiF4 (フッ化珪素)として気化し除去
する方法も考えられている。
【0014】Fラジカル+Si→SiF4 (フッ化珪
素:沸点−95.5°C) この反応は、発熱反応であり、除去すべきSiがなくな
れば温度上昇がなくなり、その分温度が低下するので、
クリーニング完了検知の情報となり、自動的なシリコン
堆積膜除去方法として利用できるものと考えられてい
る。
【0015】しかし、この場合においても従来は、電極
3が比較的小型(例えば、500 mm角以下) のもので
は、NF3 プラズマを均一に発生することができたが、
電極3の温度上昇が急激となりオーバーエッチング(表
面に出た金属部分がFラジカルにより腐食する)による
電極3部材の腐食が問題となっていた。
【0016】また、500 mm角を越えるような大面積の
電極3の場合は、NF3 プラズマを均一に発生すること
が困難なため、リモートプラズマ(別の場所でNF3
ラズマを生成し、比較的寿命の長いFラジカルを含むガ
スを電極部に導きエッチングを行なう)によるエッチン
グを用いる必要がある。
【0017】リモートプラズマでは、しかし、Fラジカ
ル含有ガスの上流部はFラジカル濃度が高くエッチング
速度が早くなり、下流側はFラジカル濃度が低くエッチ
ング速度が遅くなるので、エッチング状態の差異が大き
く、やはりオーバーエッチングによる電極3部材の腐食
問題が生じる。しかもFラジカル含有ガスを引き回すた
めその行程の各部分に耐F性の弱い材料は使用できない
という制約も生じた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の電極に高周波電力をかけてプラズマを発生させ目的と
する基板上にシリコン膜を製膜する装置におけるシリコ
ン堆積膜の除去において、大面積電極上のシリコン堆積
膜を均一にエッチングでき、プラズマによる電極部材の
過熱によるオーバーエッチングを抑制できるようなプラ
ズマ発生が可能で、エッチング分布の差異が生じてもオ
ーバーエッチングによる電極部材腐食を抑制できるセル
フクリーニングプロセスを可能とする、シリコン堆積膜
除去方法を提供することを課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は上記課題
を解決するためになされたものであり、その第1の手段
として、真空容器内にNF3 を導入し、同真空容器内の
平面状に構成された電極に高周波電力をかけて、NF3
をプラズマ化して分解し、発生したFラジカルにより同
真空容器内のシリコン堆積膜を除去するシリコン堆積膜
除去方法において、前記電極の対向する端縁部にそれぞ
れ第1、第2の給電点を設け、同第1、第2の給電点に
それぞれ第1、第2の高周波電源を接続し、同第1、第
2の高周波電源の高周波電力の周波数を同じく且つ位相
のずれを一定範囲内として前記第1の給電点と第2の給
電点との間の中央部において主にプラズマが発生する中
央プラズマモードと、前記第1、第2の高周波電源の高
周波電力の周波数を同じく且つ位相のずれを一定範囲以
上として前記第1の給電点と第2の給電点の近傍部にお
いて主にプラズマが発生する上下プラズマモードとを、
交互に行なうことを特徴とするシリコン堆積膜除去方法
を提供する。
【0020】第1の手段によれば、電極全体において時
間平均的に均一にプラズマが発生し、電極全体のシリコ
ン堆積膜が、隈無く均一にエッチングされて除去され、
また、電極全体で均一にプラズマが発生するため真空容
器の内部全体も良好に一様のシリコン堆積膜除去がなさ
れる。 (2)第2の手段としては、第1の手段のシリコン堆積
膜除去方法において、前記上下プラズマモードは、前記
第1、第2の高周波電源の高周波電力の周波数を同じく
且つ位相のずれを一定範囲以上とすることに代えて、前
記第1、第2の高周波電源の高周波電力の周波数に一定
範囲以上の差を設けることにより行なうことを特徴とす
るシリコン堆積膜除去方法を提供する。
【0021】第2の手段によっても、電極全体において
時間平均的に均一にプラズマが発生し、電極全体のシリ
コン堆積膜が、隈無く均一にエッチングされて除去さ
れ、また、電極全体で均一にプラズマが発生するため真
空容器の内部全体も良好に一様のシリコン堆積膜除去が
なされる。
【0022】(3)また、第3の手段として、第1の手
段または第2の手段のシリコン堆積膜除去方法におい
て、前記第1、第2の給電点はそれぞれ複数設けること
を特徴とするシリコン堆積膜除去方法を提供する。
【0023】第3の手段によれば、第1の手段または第
2の手段の作用に加え、プラズマの発生の分布をより均
一的にできる。
【0024】(4)第4の手段として、第1の手段また
は第2の手段のシリコン堆積膜除去方法において、前記
平面状に構成された電極は、前記第1の給電点が設けら
れた第1の横方向電極棒と、前記第2の給電点が設けら
れた第2の横方向電極棒と、同第1、第2の横方向電極
棒の間を接続する複数の縦方向電極棒を有するものであ
ることを特徴とするシリコン堆積膜除去方法を提供す
る。
【0025】第4の手段によれば、第1の手段または第
2の手段の作用を、大サイズの電極として有効なラダー
電極において奏する。
【0026】(5)第5の手段として、第1の手段また
は第2の手段のシリコン堆積膜除去方法において、前記
中央プラズマモードは、前記第1、第2の高周波電源の
高周波電力の位相のずれを前記一定範囲内で正負にわた
り周期的に変化させることを特徴とするシリコン堆積膜
除去方法を提供する。
【0027】第5の手段によれば、第1の手段または第
2の手段の作用に加え、第1、第2の給電点間の中央部
をプラズマ強度のピークが周期的に揺動し、プラズマの
発生の分布をより均一的にできる。
【0028】(6)第6の手段として、第1の手段また
は第2の手段のシリコン堆積膜除去方法において、前記
中央プラズマモードと、前記上下プラズマモードとの間
に高周波電力の供給を停止するインターバルを設けるこ
とを特徴とするシリコン堆積膜除去方法を提供する。
【0029】第6の手段によれば、第1の手段または第
2の手段の作用に加え、インターバルの時間的割合を調
整することで、加熱量を調節でき、適切な温度範囲内で
エッチングを進行することができる。
【0030】(7)第7の手段として、第6の手段のシ
リコン堆積膜除去方法において、前記中央プラズマモー
ドと前記上下プラズマモードとを交互に行なったのち、
前記真空容器内を冷却し、その後、前記インターバルの
時間的割合を前記真空容器内の冷却前に比べ増加させて
前記中央プラズマモードと前記上下プラズマモードとを
交互に行うこと特徴とするシリコン堆積膜除去方法を提
供する。
【0031】第7の手段によれば、第6の手段の作用に
加え、シリコン堆積膜が厚いときは、まず比較的高温に
なるように調整しつつエッチング作用を高めてエッチン
グを早く進行させ、一旦冷却後、インターバルの時間的
割合を増加させて比較的低温でオーバーエッチングを防
止するようにエッチングを進行させることができる。
【0032】(8)第8の手段として、第1の手段ない
し第7の手段のいずれかのシリコン堆積膜除去方法にお
いて、前記平面状に構成された電極は、前記真空容器内
で製膜を行なうための電極であること特徴とするシリコ
ン堆積膜除去方法を提供する。
【0033】第8の手段によれば、第1の手段ないし第
7の手段のいずれかの作用に加え、製膜装置において製
膜用の電極をそのまま使用でき、工数の増大が少なく、
製膜工程に対する稼働停止等の影響も極めて少なく、安
全且つ効率のよいセルフクリーニングプロセスを行なえ
る。
【0034】(9)第9の手段として、第8の手段のシ
リコン堆積膜除去方法において、前記真空容器はプラズ
マCVD装置を構成するものであることを特徴とするシ
リコン堆積膜除去方法を提供する。
【0035】第9の手段によれば、第8の手段の作用に
加え、プラズマCVD装置においては、稼働率が向上
し、また、真空容器内、電極のクリーニングを適切に実
施できる。
【0036】
【発明の実施の形態】図1から図7に基づき、本発明の
実施の一形態に係るシリコン堆積膜除去方法を説明す
る。図1は本実施の形態のシリコン堆積膜除去方法の実
施態様の説明図であり、プラズマCVD装置の構成概要
図である。図2は図1の電極におけるプラズマ発生モー
ドの説明図、図3は図2中の中央プラズマモードの説明
図、図4は図2中の上下プラズマモードの説明図、図5
は本実施の形態のシリコン堆積膜除去方法の高温クリー
ニング時における電極の温度履歴のグラフ、図6は本実
施の形態のシリコン堆積膜除去方法における電極温度コ
ントロール運転の説明図、図7は本実施の形態のシリコ
ン堆積膜除去方法の一実施例の諸値表である。
【0037】図1に示すように、本実施態様のプラズマ
CVD装置200の装置構成は、RFアンプA4a、R
FアンプB4bに対して位相制御信号源8が接続されて
いる以外は、図8で説明した従来のプラズマCVD装置
の例と同様に構成されており、図9に示した断面も同様
であるので図示省略し、同じ箇所には同じ符号を付して
説明を省略して異なる点を主に以下説明する。
【0038】図1において、8は位相制御信号源であ
り、その出力A8aはRFアンプA4aに外部入力端子
A9aを介して入力し、出力B8bはRFアンプB4b
に外部入力端子B9bを介して入力し、両RFアンプ8
a、8bの出力する高周波電力の高周波の位相ずれθ、
およびそれぞれのRF周波数fa、fbの相互関係を制
御するものである。
【0039】本実施の形態のシリコン堆積膜除去方法
は、従来例で説明したような、真空容器1内にNF3
導入し、製膜用の電極3に高周波電力をかけて、NF3
をプラズマ化して分解し、Fラジカルにより真空容器1
内のシリコン堆積膜をエッチングし、シリコンをフッ化
珪素として気化し除去する方法において、さらに、図2
(a)に示すように、電極3の上側給電点6aと下側給
電点6bとの間の中央部(図2中の、中央域X、その上
側の中央上寄り域Xaおよび下側の中央下寄り域Xb)
において主にプラズマが発生する「中央プラズマモー
ド」(本明細書において「中央プラズマモード」とは、
その意味に用いる)と、(b)に示すように、電極3の
上側給電点6aの近傍部(図2中の上端域Ya)と下側
給電点6bの近傍部(図2中の下端域Yb)とにおいて
主にプラズマが発生する「上下プラズマモード」(本明
細書において「上下プラズマモード」とは、その意味に
用いる)とを、積極的に交互に現出させるように位相制
御信号源8により制御し、その結果、電極3の全域に時
間平均的に均一にプラズマが発生するようにする。な
お、電極3の上側給電点6aと下側給電点6bは複数設
けることにより、横方向のプラズマ発生の分布をより均
一的にでき、より大サイズの電極に対処できる。
【0040】図3により、「中央プラズマモード」を説
明すると、図1に示されるような構成のプラズマCVD
装置200において、位相制御信号源8によりRFアン
プA4aとRFアンプB4bの高周波電力の位相ずれθ
を制御する位相変調法により、電極3における上下の電
圧分布、すなわちプラズマ強度Pの分布が制御される。
【0041】RFアンプA4aのRF周波数fa、RF
アンプB4bのRF周波数fbが同周波数、例えば60
MHzのとき、両高周波に位相ずれθがないときは図3
中(a)に示すように、プラズマ強度Pは中央域Xで最
も高い分布となる。
【0042】なお、60MHzのRF周波数fa、fb
は、製膜工程上設定された仕様であるが、RFアンプA
4a、RFアンプB4bの高周波電力をそのままシリコ
ン堆積層除去のエッチングのために用いることができ
る。
【0043】RF周波数fa側に対してRF周波数fb
側の高周波が一定範囲内の角度の位相ずれ−θを有する
ようにすると、図3中(b)に示すように、プラズマ強
度Pは中央下寄り域Xbで最も高い分布となる。ここ
で、一定範囲内の位相ずれ角(変調角度)θの例として
は、θ≒40°である。
【0044】逆に、RF周波数fa側に対してRF周波
数fb側の高周波が+θ(θ≒40°)の位相ずれ角を
有するようにすると、図3中(c)に示すように、プラ
ズマ強度Pは中央上寄り域Xaで最も高い分布となる。
【0045】そこで、位相制御信号源8の出力A8a、
出力B8bを、それぞれRFアンプA4a、RFアンプ
B4bに入力して、位相変調法により位相ずれθを一定
範囲内で、例えば−40°〜+40°にわたって、周期
的に揺動周期Tfで変化させると、中央上寄り域Xaか
ら中央下寄り域Xbの間を周期Tfでプラズマ強度Pの
ピークの揺動Fが生じ、中央域Xを中心に中央上寄り域
Xaから中央下寄り域Xbの間に時間平均的に均一にプ
ラズマが強く発生し、「中央プラズマモード」が形成さ
れる。
【0046】揺動周期Tfの例としては、Tf≒10s
ecであるが、揺動周期Tfおよび位相ずれ角θは、上
下給電点6a、6b間の中央部、すなわち図示の中央域
Xを中心に中央上寄り域Xaから中央下寄り域Xbの間
に時間平均的に均一にプラズマが発生するように設定す
る。中央域Xだけで上下給電点6a、6b間の中央部に
実質的に均一にプラズマが発生すれば、位相ずれ角θを
小さく、あるいは零としてプラズマ強度Pのピークの揺
動Fを抑えてもよい。
【0047】一方、「上下プラズマモード」は、図4に
示すように、位相ずれ角(変調角度)θをさらに一定範
囲以上に大きくすることによって、プラズマ強度Pのピ
ークを、上端域Yaと、下端域Ybに発生させるもので
ある。
【0048】一定範囲以上の位相ずれ角θとしては、例
えばθを100°以上とし(好ましくは115°程
度)、RF周波数fa側に対してRF周波数fb側が位
相ずれ±θを有するときは、図4中(a)に示すよう
に、プラズマ強度Pは上下給電点6a、6bの近傍部で
ある図示の上端域Yaと、下端域Ybで最も高い分布と
なり、中央域X周辺が低い分布となって「上下プラズマ
モード」が形成される。この場合、上下給電点6a、6
bにプラズマが集中しやすい特性があり、「上下プラズ
マモード」はその特性を利用したものである。
【0049】また、「上下プラズマモード」は、図4
(b)に示すように、位相ずれθに代えて、RF周波数
faに対してRF周波数fbが一定範囲以上の周波数差
±Δfbを有するように設定しても形成することがで
き、例えば、fa=60MHz、Δfb≒1.5MHz
で、fb=fa−Δfb≒58.5MHxzの場合、
「上下プラズマモード」が形成された。この場合、Δf
b/faは2.5%である。
【0050】以上のような、「中央プラズマモード」と
「上下プラズマモード」とを交互に形成すると、電極3
全体において時間平均的に均一にプラズマが発生し、電
極3全体のシリコン堆積膜が、隈無く均一にエッチング
されて除去される。また、電極3全体で均一にプラズマ
が発生するため、真空容器1内部全体も良好に一様のシ
リコン堆積膜除去をなすことが可能となる。
【0051】以上のような作用効果に加え、本実施の形
態のシリコン堆積膜除去方法によれば、電極3の過熱を
抑制し、過熱によるオーバーエッチングが防止される。
図5に、シリコン堆積膜除去を行なう高温クリーニング
の時間経過と、電極3の中央部(中央上寄り域Xaから
中央下寄り域Xbの間)の電極温度Tcおよび電極3の
下側給電点6b近傍(下端域Yb)の電極温度Tbの関
係を示す。
【0052】なお、本実施の形態のシリコン堆積膜除去
方法においては、シリコン堆積膜が厚いときは、300
ないし400°C程度の温度になるように調整しつつエ
ッチング作用を高めてエッチングを早く進行させる高温
クリーニングを行い、金属面が出る前にプラズマを止め
てNF3 ガスまたはN2 ガス等を流して150°C程度
まで冷却し、その後200ないし250°C程度の温度
に調整しつつエッチングを進行させる低温クリーニング
を行なうことが、効率上およびオーバーエッチング防止
上有効であり、図5はその高温クリーニングの例であ
る。
【0053】図5の電極3の温度履歴例に示されるよう
に、電極温度Tc、電極温度Tbはともに、やや漸増の
傾向はあるものの略一定範囲内に止めることができ、温
度は上下に変化しつつ温度上昇は約300°Cまでに抑
制される。
【0054】これは、本実施の形態のシリコン堆積膜除
去方法は、「中央プラズマモード」と「上下プラズマモ
ード」とを交互に行なうため、「中央プラズマモード」
においては上端域Yaと下端域Ybの加熱が弱まり、
「上下プラズマモード」においては中央上寄り域Xaか
ら中央下寄り域Xbの加熱が弱まるためである。
【0055】また、「中央プラズマモード」と「上下プ
ラズマモード」との切替えに際して、高周波電力の供給
を停止するインターバルを設け、インターバルの時間的
割合によって、加熱量を調節できるためである。
【0056】その結果、連続的に加熱された場合に生じ
る恐れのある電極3の過熱が防止され、過熱による電極
3のオーバーエーチングを防止することができ、且つ適
切な温度範囲内でエッチングを進行することができ、製
膜室2等の構造物の熱変形、損傷も防止される。
【0057】なお、「中央プラズマモード」と「上下プ
ラズマモード」との切替えは、図6に「中央プラズマモ
ード」のプラズマ強度PC と「上下プラズマモード」の
プラズマ強度PA の時間変化の例を示すように、例えば
「中央プラズマモード」のプラズマON時間tC =3
分、インターバル時間tI =1分、「上下プラズマモー
ド」のプラズマON時間tA =3分、インターバル時間
I =1分、というような繰り返しとなる。
【0058】各プラズマON時間tC 、tA 、インター
バル時間tI によって、加熱量の調整ができるので、高
温クリーニング、低温クリーニングの温度設定、また時
関経過に従う温度漸増に対する抑制等を行なうことがで
きる。
【0059】そして、そのように制御しても電極3部材
の温度が上昇する場合は、万一電極金属が露出しても電
極温度の急増が抑制されているので腐食速度は遅く、従
来に比べ遙に電極部材の腐食量は小さいので(従来の場
合は約500°Cまで温度が上昇し、本発明の10倍以
上の腐食量となる場合があった)、一旦プラズマを停止
し、NF3 ガスまたはN2 ガス等を流して製膜室2全体
を100〜150°C程度に低下させて、再度プラズマ
によるエッチングを行なうことで腐食速度を抑制しつつ
クリーニングを行なうことができる。
【0060】図7に、本実施の形態のシリコン堆積膜除
去方法の一実施例の諸値を示す。この実施例の場合、R
F周波数fa、fb=60MHz、中央プラズマモー
ド:位相ずれθ=±40°、上下プラズマモード:位相
ずれθ=±100°以上、プラズマON時間合計162
分、インターバルを含むクリーニング総時間334分
で、腐食無し、残膜、一部箇所に微少、という結果が得
られ、実質的に真空室内全体のシリコン堆積膜を除去で
きた。
【0061】したがって、本実施の形態のシリコン堆積
膜除去方法によれば、製膜装置において製膜用の電極を
そのまま使用でき、追加設備コストが少なく、工数の増
大が少なく、製膜工程に対する稼働停止等の影響も極め
て少ない。また、電極のオーバーエッチングも防止でき
るので、安全且つ効率のよいセルフクリーニングプロセ
スが可能となる。
【0062】特に実施態様のプラズマCVD装置におい
ては、稼働率が向上し、また、真空容器内、電極のクリ
ーニングを適切に実施できるため、アモルファスシリコ
ン製膜等、製膜製品の歩留り、品質の向上が得られる。
【0063】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の
範囲でその具体的構成に種々の変更を加えてもよいこと
は言うまでもない。
【0064】例えば、電極3はラダー電極を例示して説
明したが、それに限られることなく、基板と向かい合っ
て平面的に構成され、相対する2辺にそれぞれ高周波電
源が接続される電極であれば、例えば平板電極等におい
ても、本発明は同様に適用できる。
【0065】
【発明の効果】(1)請求項1の発明によれば、シリコ
ン堆積膜除去方法を、真空容器内にNF3 を導入し、同
真空容器内の平面状に構成された電極に高周波電力をか
けて、NF3 をプラズマ化して分解し、発生したFラジ
カルにより同真空容器内のシリコン堆積膜を除去するシ
リコン堆積膜除去方法において、前記電極の対向する端
縁部にそれぞれ第1、第2の給電点を設け、同第1、第
2の給電点にそれぞれ第1、第2の高周波電源を接続
し、同第1、第2の高周波電源の高周波電力の周波数を
同じく且つ位相のずれを一定範囲内として前記第1の給
電点と第2の給電点との間の中央部において主にプラズ
マが発生する中央プラズマモードと、前記第1、第2の
高周波電源の高周波電力の周波数を同じく且つ位相のず
れを一定範囲以上として前記第1の給電点と第2の給電
点の近傍部において主にプラズマが発生する上下プラズ
マモードとを、交互に行なうように構成したので、電極
全体において時間平均的に均一にプラズマが発生し、電
極全体のシリコン堆積膜が、隈無く均一にエッチングさ
れて除去され、また、電極全体で均一にプラズマが発生
するため真空容器の内部全体も良好に一様のシリコン堆
積膜除去をなすことが可能となる。
【0066】(2)請求項2の発明によれば、請求項1
の記載のシリコン堆積膜除去方法において、前記上下プ
ラズマモードは、前記第1、第2の高周波電源の高周波
電力の周波数を同じく且つ位相のずれを一定範囲以上と
することに代えて、前記第1、第2の高周波電源の高周
波電力の周波数に一定範囲以上の差を設けることにより
行なうように構成したので、電極全体において時間平均
的に均一にプラズマが発生し、電極全体のシリコン堆積
膜が、隈無く均一にエッチングされて除去され、また、
電極全体で均一にプラズマが発生するため真空容器の内
部全体も良好に一様のシリコン堆積膜除去をなすことが
可能となる。
【0067】(3)請求項3の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載のシリコン堆積膜除去方法におい
て、前記第1、第2の給電点はそれぞれ複数設けるよう
に構成したので、請求項1または請求項2の発明の効果
に加え、プラズマの発生の分布をより均一的にでき、よ
り大サイズの電極に対処できる。
【0068】(4)請求項4の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載のシリコン堆積膜除去方法におい
て、前記平面状に構成された電極は、前記第1の給電点
が設けられた第1の横方向電極棒と、前記第2の給電点
が設けられた第2の横方向電極棒と、同第1、第2の横
方向電極棒の間を接続する複数の縦方向電極棒を有する
ものであるように構成したので、請求項1または請求項
2の発明の効果を、大サイズの電極として有効なラダー
電極において奏することができる。
【0069】(5)請求項5の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載のシリコン堆積膜除去方法におい
て、前記中央プラズマモードは、前記第1、第2の高周
波電源の高周波電力の位相のずれを前記一定範囲内で正
負にわたり周期的に変化させるように構成したので、請
求項1または請求項2の発明の効果に加え、第1、第2
の給電点間の中央部をプラズマ強度のピークが周期的に
揺動し、プラズマの発生の分布をより均一的にでき、よ
り大サイズの電極に対処できる。
【0070】(6)請求項6の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載のシリコン堆積膜除去方法におい
て、前記中央プラズマモードと、前記上下プラズマモー
ドとの間に高周波電力の供給を停止するインターバルを
設けるように構成したので、請求項1または請求項2の
発明の効果に加え、インターバルの時間的割合を調整す
ることで、加熱量を調節でき、連続的に加熱された場合
に生じる恐れのある電極の過熱が防止され、過熱による
電極のオーバーエーチングを防止することができ、且つ
適切な温度範囲内でエッチングを進行することができ、
真空容器内の構造物の熱変形、損傷も防止される。
【0071】(7)請求項7の発明によれば、請求項6
に記載のシリコン堆積膜除去方法において、前記中央プ
ラズマモードと前記上下プラズマモードとを交互に行な
ったのち、前記真空容器内を冷却し、その後、前記イン
ターバルの時間的割合を前記真空容器内の冷却前に比べ
増加させて前記中央プラズマモードと前記上下プラズマ
モードとを交互に行うように構成したので、請求項6の
発明の効果に加え、シリコン堆積膜が厚いときは、まず
比較的高温になるように調整しつつエッチング作用を高
めてエッチングを早く進行させ、一旦冷却後、インター
バルの時間的割合を増加させて比較的低温でエッチング
を進行させることにより、効率が向上しオーバーエッチ
ングが防止される。
【0072】(8)請求項8の発明によれば、請求項1
ないし請求項7のいずれかに記載のシリコン堆積膜除去
方法において、前記平面状に構成された電極は、前記真
空容器内で製膜を行なうための電極であるように構成し
たので、請求項1ないし請求項7のいずれかの発明の効
果に加え、製膜装置において製膜用の電極をそのまま使
用でき、追加設備コストが少なく、工数の増大が少な
く、製膜工程に対する稼働停止等の影響も極めて少な
い。また、電極のオーバーエッチングも防止できるの
で、安全且つ効率のよいセルフクリーニングプロセスが
可能となる。
【0073】(9)請求項9の発明によれば、請求項8
に記載のシリコン堆積膜除去方法において、前記真空容
器はプラズマCVD装置を構成するものであるようにし
たので、請求項8の発明の効果に加え、プラズマCVD
装置においては、稼働率が向上し、また、真空容器内、
電極のクリーニングを適切に実施できるため、アモルフ
ァスシリコン製膜等、製膜製品の歩留り、品質の向上が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るシリコン堆積膜除
去方法の実施態様の説明図であり、プラズマCVD装置
の構成概要図である。
【図2】図1の電極におけるプラズマ発生モードの説明
図である。
【図3】図2中の中央プラズマモードの説明図である。
【図4】図2中の上下プラズマモードの説明図である。
【図5】本実施の形態のシリコン堆積膜除去方法の高温
クリーニング時における電極の温度履歴のグラフであ
る。
【図6】本実施の形態のシリコン堆積膜除去方法におけ
る電極温度コントロール運転の説明図である。
【図7】本実施の形態のシリコン堆積膜除去方法の一実
施例の諸値表である。
【図8】プラズマCVD装置の一般的な構成概要図であ
る。
【図9】図8中A−A矢視によるプラズマCVD装置の
真空容器内の断面配置図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2 製膜室 3 電極 3a、3b 横方向電極棒 3c 縦方向電極棒 4a RFアンプA 4b RFアンプB 5a 給電線A 5b 給電線B 6a 上側給電点 6b 下側給電点 7 基板 8 位相制御信号源 10 ガス供給部 11 排気管 12 アース電極 100、200 プラズマCVD装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 茂一 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 (72)発明者 高野 暁己 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 真島 浩 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 竹内 良昭 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 (72)発明者 深川 雅幸 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 山田 明 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 4K030 DA06 FA01 5F004 AA15 BA20 BB11 BD04 CA03 CA04 DA17 DA25 DB01 5F045 AA08 AB02 AD06 AD07 BB08 BB15 DP03 EB02 EB06 EH04 EH20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内にNF3 を導入し、同真空容
    器内の平面状に構成された電極に高周波電力をかけて、
    NF3 をプラズマ化して分解し、発生したFラジカルに
    より同真空容器内のシリコン堆積膜を除去するシリコン
    堆積膜除去方法において、前記電極の対向する端縁部に
    それぞれ第1、第2の給電点を設け、同第1、第2の給
    電点にそれぞれ第1、第2の高周波電源を接続し、同第
    1、第2の高周波電源の高周波電力の周波数を同じく且
    つ位相のずれを一定範囲内として前記第1の給電点と第
    2の給電点との間の中央部において主にプラズマが発生
    する中央プラズマモードと、前記第1、第2の高周波電
    源の高周波電力の周波数を同じく且つ位相のずれを一定
    範囲以上として前記第1の給電点と第2の給電点の近傍
    部において主にプラズマが発生する上下プラズマモード
    とを、交互に行なうことを特徴とするシリコン堆積膜除
    去方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシリコン堆積膜除去方
    法において、前記上下プラズマモードは、前記第1、第
    2の高周波電源の高周波電力の周波数を同じく且つ位相
    のずれを一定範囲以上とすることに代えて、前記第1、
    第2の高周波電源の高周波電力の周波数に一定範囲以上
    の差を設けることにより行なうことを特徴とするシリコ
    ン堆積膜除去方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のシリコ
    ン堆積膜除去方法において、前記第1、第2の給電点は
    それぞれ複数設けることを特徴とするシリコン堆積膜除
    去方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のシリコ
    ン堆積膜除去方法において、前記平面状に構成された電
    極は、前記第1の給電点が設けられた第1の横方向電極
    棒と、前記第2の給電点が設けられた第2の横方向電極
    棒と、同第1、第2の横方向電極棒の間を接続する複数
    の縦方向電極棒を有するものであることを特徴とするシ
    リコン堆積膜除去方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載のシリコ
    ン堆積膜除去方法において、前記中央プラズマモード
    は、前記第1、第2の高周波電源の高周波電力の位相の
    ずれを前記一定範囲内で正負にわたり周期的に変化させ
    ることを特徴とするシリコン堆積膜除去方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載のシリコ
    ン堆積膜除去方法において、前記中央プラズマモード
    と、前記上下プラズマモードとの間に高周波電力の供給
    を停止するインターバルを設けることを特徴とするシリ
    コン堆積膜除去方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のシリコン堆積膜除去方
    法において、前記中央プラズマモードと前記上下プラズ
    マモードとを交互に行なったのち、前記真空容器内を冷
    却し、その後、前記インターバルの時間的割合を前記真
    空容器内の冷却前に比べ増加させて前記中央プラズマモ
    ードと前記上下プラズマモードとを交互に行うこと特徴
    とするシリコン堆積膜除去方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載のシリコン堆積膜除去方法において、前記平面状に構
    成された電極は、前記真空容器内で製膜を行なうための
    電極であること特徴とするシリコン堆積膜除去方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のシリコン堆積膜除去方
    法において、前記真空容器はプラズマCVD装置を構成
    するものであることを特徴とするシリコン堆積膜除去方
    法。
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