JP4511958B2 - 電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置 - Google Patents

電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置とその真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法に関する。
真空プラズマ処理装置の技術分野においては、形成する薄膜の高品質化はもとより、薄膜形成の高速化および薄膜の大面積化のための技術開発が行われている。こうした技術の進展に伴なって、装置の電極へ供給される電力は増大している。装置の電極へ供給される電力が増大するにつれて、真空プラズマ処理装置の真空室内部の温度は上昇し、電極給電部の熱的負荷も増大する。これにより、電極給電部を初め、真空室内に設置される装置部品の劣化に伴なう信頼性の問題が生じる。装置の信頼性が低下すると、当該装置によって製造される製品の品質低下や生産性の低下を招く。
図1に、特開2003−098003号公報に開示されている従来の真空プラズマ処理装置に係わる真空室内部の概略構成を示す。真空室は、筐体100で包囲された空間として形成されている。真空室内部には、放電用の電極300と、真空室の外部に設置される図示せぬ高周波電源から電極に電力を供給するためのフレキシブルケーブル500と、フレキシブルケーブル500と電極300とを電気的に接続するための給電コネクタ(L型コネクタ)200とが備えられている。フレキシブルケーブル500は、一端が筐体外部に設置されているフランジ700に固定される。もう一端は、筐体100の壁を通って筐体内部に導入されてレイアウトされた後、給電コネクタ(L型コネクタ)200に電気的に接続される。そして、給電コネクタ(L型コネクタ)200は、電極300とフレキシブルケーブル500とを電気的に接続する。
図1に示されるように、電極300の両端部のそれぞれに、筐体外部に設置される図示せぬ高周波電源からフレキシブルケーブル500および給電コネクタ(L型コネクタ)200を通して電力が供給される。成膜対象となる基板は、真空室内で電極に対向して設置される図示せぬアース側対向電極上に取り付けられる。
従来の真空プラズマ処理装置1000で成膜が開始されると、真空室外部に設置されている図示せぬ高周波電源から電極300に高周波電力が供給される。高周波電力の供給に基づいて、電極300と図示せぬアース側対向電極との間に電界が生じる。同時に、電極300に形成されている図示せぬ原料ガス噴出口からは、膜の原料となるシラン(SiH)ガスが噴出される。電極300と図示せぬアース側対向電極との間に生じる電界により、シラン(SiH)ガスがプラズマ化し、このうちSiのイオンが図示せぬアース側対向電極側に引き付けられる。そして、図示せぬアース側対向電極上に設置される基板上にシリコンの薄膜が形成される。この際、プラズマ化した原料ガスが基板以外の場所に付着するのを防止するために、真空室内には基板および電極300を取り囲むように防着板400が設置されている。
従来の真空プラズマ処理装置1000では、図1に見られるように、給電コネクタ(L型コネクタ)200が電極300に近接して設置されている。このために、従来の真空プラズマ処理装置1000の作動中に電極300が高温になると、給電コネクタ(L型コネクタ)200は電極300からの熱の伝導および輻射により高温となる。そして、給電コネクタ(L型コネクタ)200内部において、熱膨張に起因する部品の接触不良や絶縁不良が生じる。特に、給電コネクタ(L型コネクタ)200への給電電力が0.2W/cmを超えると、電極300からの熱の影響に加えて、給電コネクタ(L型コネクタ)200自身の発熱のために、熱膨張に起因する部品の接触不良や絶縁不良が顕著になる。更に、フッ素系ガス等を用いたセルフクリーニング時には、Si系膜との反応熱も加わり、給電コネクタ(L型コネクタ)200の設置されている雰囲気温度はより高温となる。このように過酷な真空高温条件下においては、給電コネクタ(L型コネクタ)200の外部導体部(外部導体編組部)および内部導体(芯線)が高温変質で脆化したり、フッ素系ガスで腐食する。そして、給電コネクタ(L型コネクタ)200と電極300との接点部付近において、断線や絶縁不良および接触不良に伴なう不具合が発生しやすくなる。また、給電コネクタ(L型コネクタ)200が熱膨張することにより、給電コネクタ(L型コネクタ)200の入力および出力において、特性インピーダンスが規定値からずれる。このため、給電コネクタ(L型コネクタ)200の入力および出力端において、インピーダンスのミスマッチによる入出力波の跳ね返りが生じる。これにより、給電コネクタ(L型コネクタ)200において電力の損失および跳ね返りによる発熱が生じる。
図2に従来の真空プラズマ処理装置1000に備えられる給電コネクタ(L型コネクタ)200の詳細構成を示す。給電コネクタ(L型コネクタ)200は、防着板400と一体で筐体100に固定される。
特に従来の真空プラズマ処理装置1000に備えられる給電コネクタ(L型コネクタ)200においては、装置の動作中に、7本の撚り線からなる芯線210を外部導体編組部220から絶縁するための第1絶縁部230および第2絶縁部240において絶縁不良が見られた。また、給電コネクタ(L型コネクタ)200と電極300との接点部付近におけるチャック部材250において接触不良が見られた。さらに、従来の真空プラズマ処理装置1000に備えられる給電コネクタ(L型コネクタ)200においては、芯線210は7本の撚り線により構成されていたために、高温環境下の給電コネクタ(L型コネクタ)200と電極300との接点部付近において芯線210の剛性が低下し、断線が生じることもあった。
以上に述べてきた理由により、従来の真空プラズマ処理装置1000においては安定した成膜処理が出来なかったり、その補修のために装置の稼働率低下を招くことがあった。
上記した技術に関連して以下に示す報告がなされている。
特開平3−241195号公報に開示されている「電子サイクロトロン共鳴プラズマCVD装置」では、マイクロ波発振器で発生したマイクロ波を、マイクロ波分配器、アイソレータ、スタブチューナを介して導波管中を伝播させて空洞室に導入し、さらにボールアンテナ、同軸管、同軸コネクタを介してプラズマ生成室内のスリット付金属板に供給してプラズマを発生させ、磁気コイルで磁界を発生させて電子サイクロトロン共鳴を起こし、これにより反応容器内で反応ガスを解離させて生成物を堆積させる電子サイクロトロン共鳴プラズマCVD装置において、プラズマ生成室内に2枚のスリット付金属板を対向して設置し、2枚のスリット付金属板へのマイクロ波の供給点を対角の位置に配置した電子サイクロトロン共鳴プラズマCVD装置が報告されている。
また、特開2000−305138号公報に開示されている「プラズマCVD装置用電極接続具」では、反応容器内に配置された,枠状の支持体及び該支持体にはしご状に連結された複数の棒状又はパイプ状の電極部材を有した放電用のラダー電極と、反応容器外部の高周波電源とを、芯体及び該芯体を被覆するシールドアースを有した高周波電源用ケーブルを用いて接続する際に使用されるプラズマCVD装置用電極接続具において、ラダー電極の支持体に開口部を設け、この開口部の周辺に高周波電源用ケーブルの先端を金属部材による弾性を利用して連結する連結手段を備えているプラズマCVD装置用電極接続具が報告されている。
特開2003−098003号公報 特開平3−241195号公報 特開2000−305138号公報
本発明の目的は、電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置とその真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する括弧付き符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の真空プラズマ処理装置(1)は、筐体(10)と、筐体内に格納された放電用の電極(30)と、電極に対向して設置される基板(75)と、電極に対して基板と反対側に対向して設置される防着板(40)と、筐体外部に設置される高周波電源から筐体内に電力を供給する給電ケーブル(50)と電極とを電気的に接続する電極接続用コネクタ(60)とを備え、電極接続用コネクタ(60)は、電極に接続される真空RFケーブル部(60b)と、真空RFケーブル部に直列に接続されて給電ケーブルに接続されるコネクタ部(60a)とを備え、給電ケーブルと電極接続用コネクタとの接点を、防着板に対して電極と反対側に設置し、電極接続用コネクタに沿ったコネクタ部の設置位置と電極の中央部との距離との関係は、高周波電源から出力される電力としてのRFの、コネクタ部から電極への接続部までと、接続部から電極中央部までの電気長の和が定在波の波長の1/4×整数倍(定在波の電流の腹)を超え、1/2×整数倍(定在波電圧の腹)未満に対応する距離である
また、本発明の真空プラズマ処理装置(1)は、筐体(10)と、筐体内に格納された放電用の電極(30)と、電極に対向して設置される基板(75)と、電極に対して基板と反対側に対向して設置される防着板(40)と、筐体外部に設置される高周波電源から筐体内に電力を供給する給電ケーブル(50)と電極とを電気的に接続する電極接続用コネクタ(60)とを備え、電極接続用コネクタ(60)は、電極に接続される真空RFケーブル部(60b)と、真空RFケーブル部に直列に接続されて給電ケーブルに接続されるコネクタ部(60a)とを備え、給電ケーブルと電極接続用コネクタとの接点を、防着板に対して電極と反対側に設置し、高周波電源から出力される電力としてのRFの定在波電流および定在波電圧の波形を、電極および電極接続用コネクタに沿って見たときに、高周波電源から出力される電力としてのRFの定在波電流の腹と、この腹と隣り合う、高周波電源から出力される電力としてのRFの定在波電圧の腹との間で、かつ、定在波電流の腹および定在波電圧の腹を除いた位置にコネクタ部が設けられている
また、本発明の真空プラズマ処理装置(1)において、コネクタ部(60a)の設置位置での雰囲気温度は防着板(40)の温度よりも低く、設置位置でのコネクタ部における電圧損失は、電極(30)への電力の供給量と比較して小さく抑制される。
また、本発明の真空プラズマ処理装置に係わるコネクタ部(60a)の設置位置の雰囲気温度は200℃以下である。
また、本発明の真空プラズマ処理装置(1)に係わる真空RFケーブル部(60b)は、真空RFケーブル部の設置位置において、高周波電源から供給される電力量に対応した放熱量を有する口径のセミリジッドケーブルである。
また、本発明の真空プラズマ処理装置(1)に係わるコネクタ部(60a)の口径は、電力量に対応した放熱量を有する大きさである。
また、本発明の真空プラズマ処理装置(1)において、真空RFケーブル部(60b)の芯線(60b1)が電極(30)に形成された溝部(31)に嵌合されることにより、電極と真空RFケーブル部とが接続する。
また、本発明の真空プラズマ処理装置(1)に係わるコネクタ部(60a)は、真空RFケーブル部(60b)の芯線(60b1)と給電ケーブル(50)の芯線とを電気的に接続する嵌合部(61,62)と、嵌合部をコネクタ部の外部導体(66)内に設置する弾性部(64,65)とを備え、嵌合部は、弾性部を介して外部導体内で真空RFケーブル部の芯線および給電ケーブルの芯線の挿入方向に可動である。
また、本発明の真空プラズマ処理装置(1)に係わる給電ケーブル(50)は、フレキシブルケーブルである。
また、本発明の真空プラズマ処理装置(1)に係わる給電ケーブル(50)および電極接続用コネクタ(60)の特性インピーダンスは、おおよそ50Ωである。
また、本発明の真空プラズマ処理装置(1A)に係わる電極接続用コネクタ(60)は、単独で筐体の内部構造物に固定される。
また、本発明の真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法は、筐体(10)と、筐体内に格納された放電用の電極(30)と、電極に対向して設置される基板(75)と、電極に対して基板と反対側に対向して設置される防着板(40)と、筐体外部に設置される高周波電源から筐体内に電力を供給する給電ケーブル(50)と電極とを電気的に接続する電極接続用コネクタ(60)とを備えるとともに、電極接続用コネクタは、電極に接続される真空RFケーブル部(60b)と、真空RFケーブル部に直列に接続されて給電ケーブル(50)に接続されるコネクタ部(60a)とを備える真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法であって、前記給電ケーブルと前記電極接続用コネクタとの接点の位置を、前記防着板に対して前記電極と反対側に設置するステップと、前記電極に前記高周波電源から前記電力を供給するステップと、前記電極接続用コネクタに沿った前記コネクタ部の設置位置と前記電極の中央部との距離との関係は、前記高周波電源から出力される前記電力としてのRFの、前記コネクタ部から前記電極への接続部までと、前記接続部から前記電極中央部までの電気長の和が定在波の波長の1/4×整数倍(定在波の電流の腹)を超え、1/2×整数倍(定在波電圧の腹)未満に対応する距離の範囲で最適位置に決定するステップとを具備する
また、本発明の真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法は、筐体(10)と、筐体内に格納された放電用の電極(30)と、電極に対向して設置される基板(75)と、電極に対して基板と反対側に対向して設置される防着板(40)と、筐体外部に設置される高周波電源から筐体内に電力を供給する給電ケーブル(50)と電極とを電気的に接続する電極接続用コネクタ(60)とを備えるとともに、電極接続用コネクタは、電極に接続される真空RFケーブル部(60b)と、真空RFケーブル部に直列に接続されて給電ケーブル(50)に接続されるコネクタ部(60a)とを備える真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法であって、給電ケーブルと電極接続用コネクタとの接点の位置を、防着板に対して電極と反対側に設置するステップと、電極に高周波電源から電力を供給するステップと、コネクタ部を、高周波電源から出力される電力としてのRFの定在波電流および定在波電圧の波形を、電極および電極接続用コネクタに沿って見たときに、高周波電源から出力される電力としてのRFの定在波電流の腹と、この腹と隣り合う、高周波電源から出力される電力としてのRFの定在波電圧の腹との間で、かつ、定在波電流の腹および定在波電圧の腹を除いた位置に設置するステップとを具備する
また、本発明の真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法において、最適位置を、コネクタ部(60a)の設置位置での雰囲気温度は防着板(40)の温度よりも低く、設置位置でのコネクタ部における電圧損失は電極(30)への電力の供給量と比較して小さく抑制される条件に基づいて決定するステップを備える。
また、本発明の真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法において、真空RFケーブル部(60b)を、真空RFケーブル部の設置位置において、高周波電源から供給される電力量に対応した放熱量を有する口径のセミリジッドケーブルに決定するステップを有する。
また、本発明の真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法に係わるコネクタ部(60a)の口径を、電力量に対応した放熱量を有する口径に決定するステップを有する。
本発明により、高温真空環境下においても高品質で信頼性の高い、電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置とその真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法を提供することができる。これにより、高温真空環境下においても、安定的に高品質で大面積の薄膜を高速形成することが出来る。
添付図面を参照して、本発明による電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置とその真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法を実施するための最良の形態を以下に説明する。
本願に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置においては、
(1)高温真空環境下における装置の信頼性の低下および製品の品質低下を引き起こす電極接続用コネクタの不具合を防止するために、真空室内における電極接続用コネクタの設置位置を発熱体である電極から離れた位置とする。これにより、電極接続用コネクタにおいて従来見られていたような、接触不良や絶縁不良が未然に防止される。
(2)また、電極接続用コネクタの特性インピーダンスを規定の値(50Ω)に維持したままサイズアップする(放熱面積を増やす)。これにより、電極接続用コネクタからの放熱効果を向上させて電極接続用コネクタ自身の温度を低下させることにより、電極接続用コネクタにおいて従来見られていたような、接触不良や絶縁不良が未然に防止される。さらに、芯線も7本撚り線から1本の太い単芯とし、剛性を高めることによって高温環境下における断線を防ぐ。また、電極に対する芯線の接続形態についても、かしめ方式から嵌合方式にして、電極と電極接続用コネクタとの熱膨張に起因する断線を防ぎ、また、メンテナンス時の作業効率を向上させる。
(3)電極接続用コネクタ内の芯線接続部を電極接続用コネクタの外部導体に対して弾性部材を介して保持することにより、芯線接続部が電極接続用コネクタ外部導体の芯線挿入方向に対して可動となる構造とする。これにより、電極接続用コネクタ自身の熱膨張に起因する芯線の接触不良、絶縁不良および断線を未然に防ぐことができる。
このように、本願に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置は、高温真空環境下においても高い信頼性を維持した長寿命真空プラズマ処理装置を実現する。これにより、安定的に高品質で大面積の薄膜を高速形成することが出来る。
(実施の形態1)
図3に、本発明の実施の形態1に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置1の真空室内部の概略構成を示す。真空室は、筐体10の壁で包囲された空間として形成されている。真空室内部には、放電用の電極30と、真空室の外部に設置される図示せぬ高周波電源から電極30に電力を供給するためのフレキシブルケーブル50と、フレキシブルケーブル50と電極30とを電気的に接続する電極接続用コネクタ60とが備えられている。電極接続用コネクタ60は、電極30に接続されるセミリジッドケーブルタイプの真空RFケーブル部60bと、真空RFケーブル部60bに直列に接続されてフレキシブルケーブル50に接続されるコネクタ部60aとを備えている。本実施の形態に係わる電極接続用コネクタ60のコネクタ部60aは、外部導体に格納された、真空RFケーブル部60bとフレキシブルケーブル50それぞれの芯線が電気的に接続される接続部と、外部導体と上記接続部との間に充填されるセラミックとを備えている。芯線の口径と外部導体の口径、およびセラミックの厚みが調整されて、電極接続用コネクタ60の特性インピーダンスが50Ωに設定される。真空RFケーブル部60bとフレキシブルケーブル50それぞれの芯線の接続部は、外部導体に対してセラミックを介して固定されている。
フレキシブルケーブル50の一端は、筐体10に設置されているフランジ70に接続される。もう一端は、筐体10の壁を通って真空室に導入されて真空室内部をレイアウトされた後、電極接続用コネクタ60のコネクタ部60aに電気的に接続される。そして、電極接続用コネクタ60は、電極30とフレキシブルケーブル50とを電気的に接続する。図3に示すように、電極30の両端に、それぞれ筐体外部に設置される図示せぬ高周波電源から電力が供給される。成膜対象となる基板75は、真空室内で電極30に対向して設置される図示せぬアース側対向電極上に取り付けられる。なお、本実施の形態に係わる電極接続用コネクタ60を備えた真空プラズマ処理装置1の構成および動作原理は、電極30の両端に対して基本的に左右対称で同様であるため、本説明はその一端についてのみ行っている。
本実施の形態に係わる真空プラズマ処理装置1で成膜が開始されると、真空室外部に設置されている図示せぬ高周波電源からフレキシブルケーブル50および電極接続用コネクタ60を通して電極30の両端部それぞれに高周波電力が供給される。高周波電力の供給に基づいて、電極30と図示せぬアース側対向電極との間に電界が生じる。同時に、電極30に形成されている図示せぬ原料ガス噴出口からは、膜の原料となるシラン(SiH)ガスが噴出される。電極30と図示せぬアース側対向電極との間に生じる電界により、シラン(SiH)ガスがプラズマ化し、このうちSiのイオンが図示せぬアース側対向電極側に引き付けられる。これにより、図示せぬアース側対向電極上に取り付けられている基板75上にシリコンの薄膜が形成される。この際、プラズマ化した原料ガスが基板75以外の場所に付着するのを防止するために、真空室内には基板および電極30を取り囲むように防着板40が設置されている。本実施の形態に係わる真空プラズマ処理装置1で成膜対象となる基板75は、比較的大型の基板である。このために、電極30は従来のものに比べて大型のものが使用される。また、本実施の形態に係わる真空プラズマ処理装置1においては、薄膜の高速形成を目的の一つとしている。このために、従来の装置1000と比較して本実施の形態に係わる真空プラズマ処理装置1の電極30に供給される電力量は飛躍的に増加している。
本実施の形態の真空プラズマ処理装置1においては、図3に見られるように、電極接続用コネクタ60の真空RFケーブル部60bを延長することにより、コネクタ部60aが、電極30に対して防着板40の背後となる位置に設置される。具体的には、前記電極接続用コネクタに沿った前記コネクタ部の設置位置と前記電極の中央部との距離は、前記高周波電源から出力される前記電力としてのRFの、前記コネクタ部から前記電極への接続部までと、前記接続部から前記電極中央部までのそれぞれの電気長の和で1/4(定在波の電流の腹)を超え、1/2(定在波電圧の腹)未満に対応する距離とされる。この距離範囲内において、コネクタ部60aの最適な設置位置が、設置位置の雰囲気温度によりコネクタ部60aが熱的に損傷せず、また、設置位置におけるコネクタ部60aによる電圧損失が電極30への電力の供給に影響を及ぼさない程度に小さく抑制されるという条件に基づいて決定される。そして、決められたコネクタ部60aの設置位置に基づいて、コネクタ部60aに直列に接続される真空RFケーブル部60bの電極30からの長さおよびレイアウトが決められる。これにより、電極接続用コネクタ60のコネクタ部60aの温度は、装置の動作中においても常に防着板40よりも低い温度(おおよそ200℃以下)に保たれる。そして、高温雰囲気に弱いコネクタ部60aが熱的に保護され、電極接続用コネクタ60としての不具合が防止される。
また、本実施の形態においては、電極接続用コネクタ60の特性インピーダンスを50Ωに維持したまま、真空RFケーブル部60bおよびコネクタ部60aをサイズアップする(芯線径および外部導体径を大きくする)。これにより、電極接続用コネクタ60からの放熱効果を向上させて電極接続用コネクタ60自身の温度を低下させる。同時に、芯線も7本撚り線から1本の太い単芯とし、剛性を高めることによって高温環境下における断線を防ぐ。また、電極30に対する電極接続用コネクタ60の芯線の接続形態についても、芯線を1本の太い単芯としたことにより、かしめ方式から嵌合方式にして、電極30と電極接続用コネクタ60との熱膨張に起因する断線を防ぎ、また、メンテナンス時の作業効率を向上させている。
図5(a)〜(c)に、本実施の形態に係わる電極接続用コネクタ60の芯線60b1を電極30に接続する接続形態を示す。図5(a)は、電極接続用コネクタ60の芯線60b1を電極30に接続するための構成部品を示す。図5(b)は、構成部品によって電極接続用コネクタ60の芯線60b1を電極30に接続した外観を示す。図5(c)は、図5(b)に示される電極接続用コネクタ60と電極30との接続部を、図3に示される電極接続用コネクタ60と電極30との接続部と同じ方向から見た外観として示したものである。
本実施の形態に係わる電極接続用コネクタ60では、芯線60b1としてφ4.0(mm)の単芯を採用している。本実施の形態に係わる電極30の両端部のそれぞれには、電極30の長手方向に対して垂直向きに溝部31が形成されている。真空RFケーブル部60bの芯線60b1が電極30に形成された溝部31に嵌合されることにより、電極30と真空RFケーブル部60bとが電気的に接続される。本実施の形態においては、さらに芯線60b1の上部からおさえ板35が電極30に対してネジ36止めされる。これにより、電極30から芯線60b1が脱落するのが防止される。また、電極30のメンテナンス時における芯線60b1の脱着に係わる作業効率が向上する。
上記した本実施の形態により、動作環境としては最も厳しい連続2.5時間のセルフクリーニング後に、電極接続用コネクタ60と電極30との接続部においては、従来の電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置1000の構成に比較しておおよそ70℃の温度低下が確認された。また、電極接続用コネクタ60のコネクタ部60aにおいては、従来の電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置1000の構成と比較しておおよそ120℃の温度低下が確認された。また、本実施の形態においては、特性インピーダンスを50Ωに維持したまま電極接続用コネクタ60のサイズアップが実施された。これにより、電極接続用コネクタ60のコネクタ部60aおよび真空RFケーブル部60bにおける製造誤差(芯線の外部導体に対する位置関係やサイズ誤差)に係わる影響が低減して特性インピーダンスの50Ωからのズレの影響が小さくなる。これにより、電極接続用コネクタ60の入出力端における高周波電力の反射ロスを大幅に減少させる。そして、電極接続用コネクタ60における反射波や抵抗損失による自己発熱が抑制される。また、電極接続用コネクタ60がサイズアップすることにより、電極接続用コネクタ60を構成する材料が多少脆化しても問題とはならない剛体性および耐久性が実現され、電極接続用コネクタ60そのものの信頼性が向上する。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置の基本的な構成および動作原理は実施の形態1に係わるものと同様である。但し、本実施の形態においては、電極接続用コネクタ60のコネクタ部60cが実施の形態1のそれと異なっている。ここでは、本実施の形態における構成および動作原理に係わる、実施の形態1と同様部分についてはその説明を省略し、差異のみについて説明する。
図4に、本実施の形態に係わる電極接続用コネクタ60のコネクタ部60cの詳細構成を示す。本実施の形態に係わる電極接続用コネクタ60のコネクタ部60cは、外部導体66に格納された真空RFケーブル部60bとフレキシブルケーブル50それぞれの芯線が電気的に接続される芯線の接続部と、外部導体66と芯線の接続部との間に充填されるセラミック63とを備えている。芯線の接続部の径と外部導体66の径とが調整されて、コネクタ部60cの特性インピーダンスが50Ωに設定される。芯線の接続部は、電極接続用コネクタ60の真空RFケーブル部60bの芯線60b1が接続されるオス部61と、フレキシブルケーブル50の芯線が接続されるメス部62とが電気的に接続されることにより構成されている。この接続部は、外部導体66に弾性部材を介して設置される。弾性部材は、平座金64とウェーブワッシャ-65とを備えている。ウェーブワッシャ-65を介すことにより、芯線の接続部は、フレキシブルケーブル50の芯線の挿入方向および真空RFケーブル部60bの芯線60b1の挿入方向に対して可動となる。
本実施の形態においては、インピーダンスのミスマッチが起こりやすいコネクタ部60cが電極接続用コネクタ60の端部に配置されることにより、当該コネクタ部60cにおいて電力の反射による発熱が生じた場合においても、電極接続用コネクタ60全体に熱が伝導するのが抑制される。これにより、熱の影響によって電極接続用コネクタ60に生じる、接触不良、断熱不良および芯線の断線が防止されて電極接続用コネクタ60の信頼性が向上する。また、本実施の形態においては、弾性部材を介して接続部がフレキシブルケーブル50の芯線の挿入方向および真空RFケーブル部60bの芯線60b1の挿入方向に対して可動となることにより、接続部において接続される芯線の外部導体66に対する絶縁を保ちつつ、電極接続用コネクタ60の熱膨張によって生じる芯線の接続部における接触不良、断熱不良および断線を防止することができる。これにより、電極接続用コネクタ60の信頼性を向上させる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置1Aの基本的な構成および動作原理は実施の形態1および2に係わるものと同様である。但し、本実施の形態においては、真空室内において電極接続用コネクタ60が単独で真空室内の構造物に取り付けられている。
ここでは、本実施の形態における構成および動作原理に係わる、実施の形態1および2と同様部分についてはその説明を省略し、差異のみについて説明する。
図6に、本実施の形態に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置1Aの真空室における概略構成を示す。本実施の形態においては、構成コンポーネントである電極接続用コネクタ60が、固定具A80および固定具B90により真空室の内壁、あるいは構造物に単独で固定されている。また、他の構成コンポーネントである電極30およびフレキシブルケーブル50についても、それぞれ単独で図示せぬ固定具により真空室の内壁、あるいは構造物に単独で固定されている。
本実施の形態においては、装置1Aが起動して真空室内部の温度が昇温した場合に、電極接続用コネクタ60、電極30およびフレキシブルケーブル50が真空室内の構造物に個別に固定される。これにより、それぞれのコンポーネントに生じる熱膨張に起因したコンポーネント間の物理的な引きずりや押圧が緩和される。この結果、熱膨張が起因となってコンポーネント間に生じるインピーダンスのミスマッチによる電源からの高周波の反射が原因となる発熱、コンポーネント間の接続不良、熱応力の負荷されたコンポーネントに生じる断熱不良、およびコンポーネント間における芯線の断線等が防止される。また、本実施の形態においては、各コンポーネントが個別に真空室内の内壁、あるいは構造物に固定されているために、メンテナンス時におけるコンポーネント単位での組み立てが容易となる。これにより、メンテナンスに要する時間の短縮を実現することが出来る。
本発明に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置1Aにおいて、電極接続用コネクタ60の真空RFケーブル部60bは主にL字状の形態のものが図示されていたが、この形状についてはもちろん本実施の形態の目的を達成できるレイアウトであれば直線状を含めて限定されるものではない。
以上、本発明に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置1、1Aにおいては、高温真空環境下における装置の信頼性の低下および製品の品質低下を引き起こす電極接続用コネクタ60の不具合を防止するために、真空室内における電極接続用コネクタ60の設置位置を発熱体である電極30から離れた位置とする。これにより、電極接続用コネクタ60において従来見られていたような、接触不良や絶縁不良が未然に防止される。また、電極接続用コネクタ60の特性インピーダンスを規定の値に維持したままサイズアップする(放熱面積を増やす)。これにより、電極接続用コネクタ60からの放熱効果を向上させて電極接続用コネクタ60自身の温度を低下させる。さらに、芯線も7本撚り線から1本の太い単芯60b1とし、剛性を高めることによって高温環境下における断線を防ぐ。また、電極30に対する芯線60b1の接続形態についても、かしめ方式から嵌合方式にして、電極30と電極接続用コネクタ60との熱膨張に起因する断線を防ぎ、また、メンテナンス時の作業効率を向上させる。また、電極接続用コネクタ60のコネクタ部60cに備えられる芯線接続部61,62をコネクタ部60cの外部導体66に対して弾性部材64,65を介して設置することにより、芯線接続部61,62が電極接続用コネクタ外部導体66の芯線挿入方向に可動となる構造とする。これにより、電極接続用コネクタ自身の熱膨張に起因する芯線の接触不良、絶縁不良および断線を防ぐことができる。さらに、電極接続用コネクタ60、フレキシブルケーブル50、電極30などの構成コンポーネントのそれぞれを個別に真空室内の構造物に固定する。これにより、それぞれのコンポーネントに生じる熱膨張に起因したコンポーネント間の物理的な引きずりや押圧が緩和されて信頼性の向上が実現する他、メンテナンス時におけるコンポーネント単位の組み立てが容易となり、メンテナンスに要する時間の短縮を実現することが出来る。
従来の真空プラズマ処理装置の真空室内概略構成を示す図である。 従来の真空プラズマ処理装置に備えられる給電コネクタの詳細構成を示す図である。 実施の形態1に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置の真空室内概略構成を示す図である。 実施の形態2に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置に係わる電極接続用コネクタのコネクタ部詳細構成を示す図である。 本願の電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置に係わる電極接続用コネクタの真空RFケーブル部と電極との接続の構成を示す図である。 実施の形態3に係わる電極接続用コネクタを備えた真空プラズマ処理装置の真空室内概略構成を示す図である。
1、1A…真空プラズマ処理装置
10、100…筐体
30、300…電極
31…溝部
35…おさえ板
36…ネジ
40、400…防着板
50、500…フレキシブルケーブル
60…電極接続用コネクタ
60a、60c…コネクタ部
60b…真空RFケーブル部
60b1…芯線(φ40単線)
61…オス部
62…メス部
63…セラミック
64…平座金
65…ウェーブワッシャ−
66…外部導体
70、700…フランジ
75…基板
80…固定具A
90…固定具B
200…給電コネクタ(L型コネクタ)
210…芯線(7本撚り線)
220…外部導体編組部
230…第1絶縁部
240…第2絶縁部
250…チャック部材
1000…従来真空プラズマ処理装置

Claims (16)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に格納された放電用の電極と、
    前記電極に対向して設置される基板と、
    前記電極に対して前記基板と反対側に対向して設置される防着板と、
    前記筐体外部に設置される高周波電源から前記筐体内に電力を供給する給電ケーブルと前記電極とを電気的に接続する電極接続用コネクタとを具備し、
    前記電極接続用コネクタは、前記電極に接続される真空RFケーブル部と、
    前記真空RFケーブル部に直列に接続されて前記給電ケーブルに接続されるコネクタ部とを備え、
    前記給電ケーブルと前記電極接続用コネクタとの接点を、前記防着板に対して前記電極と反対側に設置し、
    前記電極接続用コネクタに沿った前記コネクタ部の設置位置と前記電極の中央部との距離との関係は、前記高周波電源から出力される前記電力としてのRFの、前記コネクタ部から前記電極への接続部までと、前記接続部から前記電極中央部までの電気長の和が定在波の波長の1/4×整数倍(定在波の電流の腹)を超え、1/2×整数倍(定在波電圧の腹)未満に対応する距離である真空プラズマ処理装置。
  2. 筐体と、
    前記筐体内に格納された放電用の電極と、
    前記電極に対向して設置される基板と、
    前記電極に対して前記基板と反対側に対向して設置される防着板と、
    前記筐体外部に設置される高周波電源から前記筐体内に電力を供給する給電ケーブルと前記電極とを電気的に接続する電極接続用コネクタとを具備し、
    前記電極接続用コネクタは、前記電極に接続される真空RFケーブル部と、
    前記真空RFケーブル部に直列に接続されて前記給電ケーブルに接続されるコネクタ部とを備え、
    前記給電ケーブルと前記電極接続用コネクタとの接点を、前記防着板に対して前記電極と反対側に設置し、
    前記高周波電源から出力される前記電力としてのRFの定在波電流および定在波電圧の波形を、前記電極および前記電極接続用コネクタに沿って見たときに、前記高周波電源から出力される前記電力としてのRFの定在波電流の腹と、この腹と隣り合う、前記高周波電源から出力される前記電力としてのRFの定在波電圧の腹との間で、かつ、前記定在波電流の腹および前記定在波電圧の腹を除いた位置に前記コネクタ部が設けられている真空プラズマ処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の真空プラズマ処理装置において、
    前記コネクタ部の前記設置位置での雰囲気温度は前記防着板の温度よりも低く、前記設置位置での前記コネクタ部における電圧損失は、前記電極への前記電力の供給量と比較して小さく抑制される真空プラズマ処理装置。
  4. 請求項3に記載の真空プラズマ処理装置において、
    前記雰囲気温度は200℃以下である真空プラズマ処理装置。
  5. 請求項から4までのいずれか1項に記載の真空プラズマ処理装置において、
    前記真空RFケーブル部は、前記真空RFケーブル部の設置位置において、前記高周波電源から供給される電力量に対応した放熱量を有する口径のセミリジッドケーブルである真空プラズマ処理装置。
  6. 請求項から5までのいずれか1項に記載の真空プラズマ処理装置において、
    前記コネクタ部の口径は、前記電力量に対応した放熱量を有する大きさである真空プラズマ処理装置。
  7. 請求項から6までのいずれか1項に記載の真空プラズマ処理装置において、
    前記真空RFケーブル部の芯線が前記電極に形成された溝部に嵌合されることにより、前記電極と前記真空RFケーブル部とが接続する真空プラズマ処理装置。
  8. 請求項から7までのいずれか1項に記載の真空プラズマ処理装置において、
    前記コネクタ部は、前記真空RFケーブル部の前記芯線と前記給電ケーブルの芯線とを電気的に接続する嵌合部と、前記嵌合部を前記コネクタ部の外部導体内に設置する弾性部とを備え、
    前記嵌合部は、前記弾性部を介して前記外部導体内で前記真空RFケーブル部の前記芯線および前記給電ケーブルの前記芯線の挿入方向に可動である真空プラズマ処理装置。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の真空プラズマ処理装置において、
    前記給電ケーブルは、フレキシブルケーブルである真空プラズマ処理装置。
  10. 請求項1から9までのいずれか1項に記載の真空プラズマ処理装置において、
    前記給電ケーブルおよび前記電極接続用コネクタの特性インピーダンスは、おおよそ50Ωである真空プラズマ処理装置。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の真空プラズマ処理装置において、
    前記電極接続用コネクタは、単独で前記筐体の内部構造物に固定される真空プラズマ処理装置。
  12. 筐体と、前記筐体内に格納された放電用の電極と、前記電極に対向して設置される基板と、前記電極に対して前記基板と反対側に対向して設置される防着板と、前記筐体外部に設置される高周波電源から前記筐体内に電力を供給する給電ケーブルと前記電極とを電気的に接続する電極接続用コネクタとを備えるとともに、前記電極接続用コネクタは、前記電極に接続される真空RFケーブル部と、前記真空RFケーブル部に直列に接続されて前記給電ケーブルに接続されるコネクタ部とを備える真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法であって、
    前記給電ケーブルと前記電極接続用コネクタとの接点の位置を、前記防着板に対して前記電極と反対側に設置するステップと、
    前記電極に前記高周波電源から前記電力を供給するステップと
    前記電極接続用コネクタに沿った前記コネクタ部の設置位置と前記電極の中央部との距離との関係は、前記高周波電源から出力される前記電力としてのRFの、前記コネクタ部から前記電極への接続部までと、前記接続部から前記電極中央部までの電気長の和が定在波の波長の1/4×整数倍(定在波の電流の腹)を超え、1/2×整数倍(定在波電圧の腹)未満に対応する距離の範囲で最適位置に決定するステップとを具備する真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法。
  13. 筐体と、前記筐体内に格納された放電用の電極と、前記電極に対向して設置される基板と、前記電極に対して前記基板と反対側に対向して設置される防着板と、前記筐体外部に設置される高周波電源から前記筐体内に電力を供給する給電ケーブルと前記電極とを電気的に接続する電極接続用コネクタとを備えるとともに、前記電極接続用コネクタは、前記電極に接続される真空RFケーブル部と、前記真空RFケーブル部に直列に接続されて前記給電ケーブルに接続されるコネクタ部とを備える真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法であって、
    前記給電ケーブルと前記電極接続用コネクタとの接点の位置を、前記防着板に対して前記電極と反対側に設置するステップと、
    前記電極に前記高周波電源から前記電力を供給するステップと
    前記コネクタ部を、前記高周波電源から出力される前記電力としてのRFの定在波電流および定在波電圧の波形を、前記電極および前記電極接続用コネクタに沿って見たときに、前記高周波電源から出力される前記電力としてのRFの定在波電流の腹と、この腹と隣り合う、前記高周波電源から出力される前記電力としてのRFの定在波電圧の腹との間で、かつ、前記定在波電流の腹および前記定在波電圧の腹を除いた位置に設置するステップとを具備する真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法。
  14. 請求項12または13に記載の真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法において、
    前記コネクタ部の設置位置を、前記コネクタ部の前記設置位置での雰囲気温度は前記防着板の温度よりも低く、前記設置位置での前記コネクタ部における電圧損失は前記電極への前記電力の供給量と比較して小さく抑制される条件に基づいて決定するステップを備える真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法。
  15. 請求項12から14までのいずれか1項に記載の真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法において、
    前記真空RFケーブル部を、前記真空RFケーブル部の設置位置において、前記高周波電源から供給される電力量に対応した放熱量を有する口径のセミリジッドケーブルに決定するステップを有する真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法。
  16. 請求項12から15までのいずれか1項に記載の真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法において、
    前記コネクタ部の口径を、前記電力量に対応した放熱量を有する口径に決定するステップを有する真空プラズマ処理装置による薄膜生成方法。
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