JP2011096710A - ソーラーパネルのリード接続方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 接続面の電気的接続性能(導通性等)及び機械的接続性能(接続強度等)を十分に確保するとともに、長期にわたって初期性能を維持し、無用な電力損失の増加、断線や接触不良等によるトラブルや故障を回避する。
【解決手段】 ソーラーパネル1に係わる接続リード2a,2bを他の被接続部位3a,3bに半田付けにより接続するに際し、半田付けを行う前に、接続リード2a…と被接続部位3a…の各接続面2ac,3ac…に、それぞれプラズマ流Pfを放射して各接続面2ac,3ac…をプラズマ処理し、この後、各接続面2acと3ac…同士を半田付けにより接続する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ソーラーパネル1に係わる接続リード2a,2bを他の被接続部位3a,3bに半田付けにより接続するに際し、半田付けを行う前に、接続リード2a…と被接続部位3a…の各接続面2ac,3ac…に、それぞれプラズマ流Pfを放射して各接続面2ac,3ac…をプラズマ処理し、この後、各接続面2acと3ac…同士を半田付けにより接続する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ソーラーパネルに係わる接続リードを他の被接続部位に半田付けにより接続する際に用いて好適なソーラーパネルのリード接続方法に関する。
一般に、太陽光発電を行うソーラーパネル(太陽電池)は知られているが、この種のソーラーパネルは、ソーラーパネル基体により発電した電力を出力ケーブルにより外部に導出する必要があるため、ソーラーパネル基体と出力ケーブル間には一又は二以上の接続部が存在するとともに、この接続部における接続には、通常、半田付けが用いられる。
従来、ソーラーパネルにおけるこのような接続部としては、特許文献1で開示される太陽電池用コネクタが知られており、同文献1には、ケーブルを太陽電池に接続するためのコネクタであって、一面に太陽電池が取り付けられるパネルと、ケーブルの芯線と太陽電池の電極とを電気的に接続する端子と、ケーブルを係止するために当該ケーブルに取り付けられるケーブル係止部材とを含み、パネルに、ケーブルに取り付けられたケーブル係止部材を係止することにより当該ケーブル係止部材を介してケーブルを係止する係止片と、電極をパネルの他端面に露出させるための貫通穴とが形成され、端子は、芯線に圧着される圧着部と、当該圧着部に連設され、貫通穴を通じて半田付けにより電極に接続される接続部とを有する構成が開示されている。
しかし、上述した従来の太陽電池用コネクタにおけるリード接続方法は、次のような問題点があった。
第一に、屋外に設置されるソーラーパネルは、温度差の激しい苛酷な環境下で長期間使用されるため、電気的接続性能(導通性等)及び機械的接続性能(接続強度,耐久性等)が共に劣化しやすく、また、劣化した場合には、無用な電力損失の増加、更には断線や接触不良等によるトラブルや故障を招きやすくなる。したがって、このような電気的接続性能及び機械的接続性能を十分に確保することは、ソーラーパネルにとって重要な項目の一つとなるが、従来のリード接続方法においては、接続部における電気的接続性能及び機械的接続性能についての考慮が不十分である。
第二に、接続部における接続は、工具等を用いた人為的な作業を想定している。したがって、このような人為的な作業を前提とすれば、作業性の向上及び作業時間の短縮がある程度改善されるとしても、自動化工程を想定していないため、接続に係わる工程を容易に全自動化することができず、結局、量産性(生産性)向上及び接続品質の向上を図るには限界がある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したソーラーパネルのリード接続方法の提供を目的とするものである。
本発明に係るソーラーパネル1のリード接続方法は、上述した課題を解決するため、ソーラーパネル1に係わる接続リード2a,2bを他の被接続部位3a,3bに半田付けにより接続するに際し、半田付けを行う前に、接続リード2a…と被接続部位3a…の各接続面2ac,3ac…に、それぞれプラズマ流Pfを放射して各接続面2ac,3ac…をプラズマ処理し、この後、各接続面2acと3ac…同士を半田付けにより接続するようにしたことを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、半田付けは、プラズマ流Pfの熱を利用して行うことができ、特に、この半田付けは、被接続部位3a…の接続面3ac…と接続リード2a…の接続面2ac…間に半田Hc…を介在させ、被接続部位3a…又は接続リード2a…の一方に、プラズマ流Pfを放射して加熱した加熱棒Bhを押し当てて行うことができる。なお、接続リード2a,2bには、ソーラーパネル基体1oの電極11a,11bに接続した電極リード2ap,2bpを適用できるとともに、被接続部位3a,3bには、ソーラーパネル1により発電した電力を外部に出力するコネクタ12における接続端子3ap,3bpを適用できる。この際、コネクタ12には、接続端子3ap…を収容したコネクタケース14を設け、特に、コネクタケース14の少なくとも内面14iにプラズマ流Pfを放射して当該内面14iをプラズマ処理し、この後、コネクタケース14の内部にポッティング材15を充填することができる。
このような手法による本発明に係るソーラーパネル1のリード接続方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 半田付けを行う前に、接続リード2a,2bと被接続部位3a,3bの各接続面2ac,3ac…に、それぞれプラズマ流Pfを放射して各接続面2ac,3ac…をプラズマ処理し、この後、各接続面2acと3ac…同士を半田付けにより接続するため、各接続面2ac,3ac…はプラズマ流Pfに基づく表面処理によるクリーニング効果により付着性(接着性)が高められる。したがって、屋外に設置され、温度差の激しい苛酷な環境下で長期間使用されるソーラーパネル1であっても、接続面2acと3ac…における十分な電気的接続性能(導通性等)及び機械的接続性能(接続強度,耐久性等)が確保されるとともに、長期にわたって初期性能が維持され、もって、無用な電力損失の増加、更には断線や接触不良等によるトラブルや故障を回避することができる。
(2) 好適な態様により、プラズマ流Pfの熱を利用して半田付けを行うようにすれば、一台のプラズマ処理装置から放射されるプラズマ流Pfを、表面処理と加熱処理の双方に兼用できるため、接続を行う装置側におけるコストダウン,装置全体の小型化及び接続を行う工程時間の短縮に寄与できる。
(3) 好適な態様により、半田付けを行うに際し、被接続部位3a…の接続面3ac…と接続リード2a…の接続面2ac…間に半田Hc…を介在させ、被接続部位3a…又は接続リード2a…の一方に、プラズマ流Pfを放射して加熱した加熱棒Bhを押し当てて行うようにすれば、加熱棒Bhによる加熱及び加圧が可能になるため、より望ましい態様による接続工程(半田付け工程)を実現できる。
(4) 好適な態様により、接続リード2a…に、ソーラーパネル基体1oの電極11a…に接続した電極リード2ap…を適用し、被接続部位3a…に、ソーラーパネル1により発電した電力を外部に出力するコネクタ12における接続端子3ap…を適用すれば、ソーラーパネル基体1oの電極11a…が接続された電極リード2ap…と出力ケーブルが接続されたコネクタ12の接続端子3ap…の接続部分、特に、ソーラーパネル1における重要な接続部分に係わる電気的接続性能及び機械的接続性能の改善対策を有効に実現できる。
(5) 好適な態様により、コネクタ12に、接続端子3ap…を収容したコネクタケース14を設ければ、接続工程全体の全自動化を容易に実現できるため、これに伴う量産性(生産性)の向上及び接続品質の向上を容易に達成できる。
(6) 好適な態様により、コネクタケース14の少なくとも内面14iにプラズマ流Pfを放射して当該内面14iをプラズマ処理し、この後、コネクタケース14の内部にポッティング材15を充填すれば、当該内面14iの濡れ性改善により、コネクタケース14のシーリング性能(防水性能等)をより高めることができる。
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るリード接続方法を実施できるソーラーパネル1の概略について、図5〜図8を参照して説明する。
例示のソーラーパネル1は、ガラス基板100の表面に太陽電池セルとなる半導体薄膜101を形成した1.0×1.5〔m〕サイズのソーラーパネル基体1oを備え、このソーラーパネル基体1oは、半導体薄膜101の上面に貼着した一対の電極11a,11bを有する。この場合、一方の電極11aは正極側、他方の電極11bは負極側となる。各電極11a,11bは、幅3〔mm〕,厚さ0.1〔mm〕の銅箔であり、それぞれソーラーパネル基体1oの左右両側(図5では上下位置)に長辺エッジに沿って配される。そして、このソーラーパネル基体1oに出力回路21を付設することによりソーラーパネル1が構成される。この出力回路21には本実施形態に係るリード接続方法により接続する接続リート2a…(電極リード2ap…)と被接続部位3a…(接続端子3ap…)を含むため、その詳細は後述する。
次に、本実施形態に係るリード接続方法に用いるプラズマ処理装置について、図8及び図9を参照して説明する。
図中、51はプラズマ処理装置を示す。このプラズマ処理装置51は、プラズマ流Pfを生成して放射ノズル52nから放射するヘッド部52と、このヘッド部52を支持し、かつアクチュエータ53により当該ヘッド部52の垂直方向角度を変更可能な支持部54と、この支持部54を支持して当該ヘッド部52の位置,高さ及び水平方向角度を変更可能なヘッド移動機構部55と、ヘッド部52を駆動するヘッド駆動部56を備える。このヘッド駆動部56には、同軸ケーブル57を介してヘッド部52に高周波信号を供給する高周波電源部58と、ガス配管59を介してプラズマ発生用ガスを供給するガス供給部60を備える。なお、プラズマ発生用ガスには、エアにアルゴンガス又はヘリウムガス等を含ませた公知のプラズマ発生用ガスを使用できる。
また、ヘッド部52は、図9に示すように、筒形筺体61,同軸コネクタ62,カップリングループ63及び放射器(アンテナ)64,プラズマ発生管65を備える。この場合、筒形筺体61は導電性素材により形成し、グランド(グランド電位)に接続する。筒形筺体61の外周面には同軸コネクタ62を取付け、この同軸コネクタ62を同軸ケーブル57を介して高周波電源部58に接続する。カップリングループ63は導電性素材によりL形に形成し、その一端を筒形筺体61の外周面に設けた開口を通して同軸コネクタ62の芯線接続部に接続するとともに、他端は筒形筺体61の端面部内周面に接続する。放射器64は導電性素材により形成し、軸方向長さLpをλ/4(λ:高周波波長)に選定するとともに、円筒形に形成することにより、筒形筺体61内におけるプラズマ発生管65の外周面に装着し、放射器64の上端は筒形筺体61の端面部内周面に接続する。プラズマ発生管65は、筒形筺体61の中心において上下に貫通させて設け、下部は放射ノズル52nとして構成するとともに、上部開口は、ガス配管59を介してガス供給部60に接続する。
このような構成を有するプラズマ処理装置51は、次のように動作(機能)する。まず、ガス供給部60の作動により、ガス供給部60からプラズマ発生用ガスがガス配管59を通してプラズマ発生管65の上端開口に供給されるとともに、高周波電源部58から高周波信号が同軸ケーブル57を通してカップリングループ63に供給される。これにより、高周波電流がカップリングループ63を介して筒形筺体61に流れ、カップリングループ63に磁界が発生する。一方、放射器64は、軸方向長さLpが高周波信号の波長λに対してλ/4の長さに設定されているため、共振状態となる。共振状態の放射器64は共振モノポールとして作動し、放射器64の先端(図9中の下端)において電圧が最大となる。この結果、放射器64の先端付近の電界強度も最大となり、当該放射器64の先端付近におけるプラズマ発生管65内でプラズマが発生、即ち、プラズマが生成され、プラズマ流Pfとして放射ノズル52nから放射される。放射ノズル52nから放射されるプラズマ流Pfは、中心にエネルギが集中する性質を有し、放射ノズル52nの先端から一定距離以上離れた位置ではほぼ常温となるが、放射ノズル52nの先端に近付くに従って温度が急激に上昇し、放射ノズル52nの先端から数〔mm〕離れた位置では、中心温度として1000〔℃〕程度を確保できる。
次に、本実施形態に係るリード接続方法による接続工程について、各図を参照しつつ、図2(図1)に示すフローチャートに従って説明する。
接続工程では、ソーラーパネル基体1oが前工程から搬送され、所定位置にセットされる(ステップS1)。そして、最初に、ソーラーパネル基体1oに対して一対の電極リード2ap,2bpを装着するとともに、各電極リード2ap,2bpの一端を電極11a,11bにそれぞれ接続する(ステップS2)。この電極リード2ap,2bpは接続リード2a,2bを構成する。電極リード2ap,2bpには、前述した電極11a(11b)と同一の銅箔、即ち、幅3〔mm〕,厚さ0.1〔mm〕の銅箔を用いることができる。装着に際しては、まず、一方の電極リード2apを、図5及び図6に示すように、一方の電極11aに直交させて配し、一端を当該一方の電極11aに当接させて接続するとともに、他端には、図6に示すように、直角に起立する接続片部2asを設けてソーラーパネル基体1oの中央付近に至らせる。この際、電極リード2apとソーラーパネル基体1o間には絶縁シート22aを介在させ、電極リード2apとソーラーパネル基体1o間を電気的に絶縁する。同様に、他方の電極リード2bpも、他方の電極11bに対して直交させて配し、一端を当該一方の電極11bに当接させて接続するとともに、他端には、直角に起立する接続片部2bsを設けてソーラーパネル基体1oの中央付近に至らせる。この際、電極リード2bpとソーラーパネル基体1o間には絶縁シート22bを介在させ、電極リード2bpとソーラーパネル基体1o間を電気的に絶縁する。なお、接続片部2as,2bsの位置及び起立高さは後述するコネクタケース14の仕様に対応させて予め設定する。
電極リード2ap,2bpを装着したなら、コネクタ12を構成するコネクタケース14のケース本体14mをソーラーパネル基体1oに取付ける(ステップS3)。この場合、ケース本体14mは、予め、アッセンブリとして製作しておく。例示のケース本体14mは樹脂製であり、図6〜図8に示すように、全体形状を、上面部が開放された直方体状に形成し、下面部の一部に上述した電極リード2ap,2bpを通すための開口部31を設ける。そして、ケース本体14mの内部には、被接続部位3a,3bとなる接続端子3ap,3bpを取付固定し、この接続端子3ap,3bpの先端部を開口部31に臨ませる。また、接続端子3ap,3bpの後端部には出力ケーブル32a,32bをそれぞれ接続し、各出力ケーブル32a,32bはケース本体14mの側面部を貫通させて外部に導出する。これにより、ケース本体14mをソーラーパネル基体1oに取付けた際には、電極リード2ap,2bpの接続片部2as,2bsが開口部31を通してケース本体14mの内部に進入し、図7及び図8に示すように、接続端子3apと3bp間であって、各接続端子3ap,3bpにそれぞれ隣接して配される。
次いで、前述したプラズマ処理装置51を作動させてケース本体14mの内面14i及び外面14oにプラズマ流Pfを放射して当該内面14i及び外面14oをプラズマ処理する(ステップS4)。この際、プラズマ処理に係わる条件は、後述する電極リード2ap,2bpに対するプラズマ処理と同様の条件により行うことができる。ケース本体14mに対するプラズマ処理が終了したなら、本実施形態に係るリード接続方法による主要な接続工程となる電極リード2ap,2bpと接続端子3ap,3bpの接続を行う(ステップS5)。
以下、電極リード2ap,2bpと接続端子3ap,3bpの具体的な接続手順について、図3及び図4を参照しつつ、図1に示すフローチャートに従って説明する。
まず、プラズマ処理装置51のヘッド部52を、予め設定した位置X1まで移動させ、一方の電極リード2apに対してプラズマ流Pfによる表面処理(プラズマ処理)を行う(ステップS51)。この場合、位置X1は、図3(a)に示すように、一方の電極リード2apの接続面2acに対して、ヘッド部52の放射ノズル52nから放射されるプラズマ流Pfが吹き付けられ、当該接続面2acに対して最も効率的にプラズマ処理ができる位置、即ち、放射ノズル52nの先端が当該接続面2acから距離L1だけ離間する位置を選定する。一例として、距離L1は30〔mm〕程度を選定可能である。これにより、ほぼ常温のプラズマ流Pfが接続面2acに吹き付けられ、接続面2acのクリーニング処理(表面改善)により付着性(接着性)が高められる。このプラズマ流Pfの吹き付けは、予め設定した時間T1だけ行う(ステップS52)。一例として、時間T1は0.3〔秒〕程度を選定可能である。
次に、プラズマ処理装置51のヘッド部52を、予め設定した位置X2まで移動させ、一方の接続端子3apに対してプラズマ流Pfによる表面処理(プラズマ処理)を行う(ステップS53)。この場合、位置X2は、図3(b)に示すように、一方の接続端子3apの接続面3acに対して、ヘッド部52の放射ノズル52nから放射されるプラズマ流Pfが吹き付けられ、当該接続面3acに対して最も効率的にプラズマ処理ができる位置、即ち、放射ノズル52nの先端が当該接続面3acから距離L2だけ離間する位置を選定する。一例として、距離L2は前述した距離L1と同様の30〔mm〕程度を選定可能である。これにより、ほぼ常温のプラズマ流Pfが接続面3acに吹き付けられ、接続面3acのクリーニング処理(表面改善)により付着性(接着性)が高められる。このプラズマ流Pfの吹き付けは、予め設定した時間T2だけ行う(ステップS54)。一例として、時間T2は前述した時間T1と同様の0.3〔秒〕程度を選定可能である。
この後、図3(c)に示すように、半田塗布装置71を駆動制御して接続端子3apの接続面3ac上に半田Hcを塗布する(ステップS55)。さらに、図4(a)に示すように、リード折曲装置の作用部72を矢印Fm方向へ移動させることにより、電極リード2apの接続片部2asを接続端子3ap側へ傾倒させ、接続面2acが3acに対して対面するように折曲させる(ステップS56)。そして、図4(b)に示すように、半田付け装置73を駆動制御して半田付けを行う。この場合、半田付け装置73には、半田鏝として機能する加熱棒Bhを備えるため、この加熱棒Bhを下降させ、加熱棒Bhの先端を、折曲した接続片部2asの上面に所定の圧力により押し当てる(ステップS57)。これにより、電極リード2apの接続面2acが半田Hcを介して接続端子3apの接続面3acに圧接する。
また、プラズマ処理装置51のヘッド部52を、予め設定した位置X3まで移動させ、加熱棒Bhに対してプラズマ流Pfによる加熱処理を行う(ステップS58)。この場合、位置X3は、図4(b)に示すように、加熱棒Bhに対して、ヘッド部52の放射ノズル52nから放射されるプラズマ流Pfが吹き付けられ、当該加熱棒Bhに対して最も効率的に加熱処理できる位置、即ち、放射ノズル52nの先端が当該加熱棒Bhから距離L3だけ離間する位置を選定する。一例として、距離L3は5〔mm〕程度を選定可能である。これにより、放射ノズル52nの先端付近のプラズマ流Pfが加熱棒Bhの外面に吹き付けられ、加熱棒Bhは半田付けに必要な温度(260〜270〔℃〕程度)に加熱されることにより、接続面2acと3ac間の半田付けが行われる。このプラズマ流Pfの吹き付けは、予め設定した時間T3だけ行う(ステップS59)。一例として、時間T3は10〔秒〕程度を選定可能である。
このように、プラズマ流Pfの熱を利用して半田付けを行うようにすれば、一台のプラズマ処理装置51から放射されるプラズマ流Pfを、表面処理と加熱処理の双方に兼用できるため、接続を行う装置側におけるコストダウン,装置全体の小型化及び接続を行う工程時間の短縮に寄与できる。特に、半田付けを行うに際し、接続端子3apの接続面3acと電極リード2apの接続面2ac間に半田Hcを介在させ、プラズマ流Pfを放射して加熱した加熱棒Bhを、電極リード2apに押し当てて行うようにすれば、加熱棒Bhによる加熱及び加圧が可能になるため、より望ましい態様による接続工程(半田付け工程)を実現できる利点がある。
以上の接続工程により、一方側の電極リード2apと接続端子3apの接続が終了するため、続いて、他方側の電極リード2bpと接続端子3bpの接続を行う(ステップS60)。この場合、上述した位置X1,X2,X3が異なるものとなるため、他方側に対して別途設定した処理モードに切換えられる(ステップS61)。そして、接続工程の処理手順は、位置X1,X2,X3が異なる点を除き、上述した一方側の電極リード2apと接続端子3apの接続と同様に行われる(ステップS51,S52,S53)。図4(c)は、一方側の電極リード2apと接続端子3ap、及び他方側の電極リード2bpと接続端子3bpの接続が終了した状態を示す。なお、2bcと3bcは、他方の電極リード2bpと他方の接続端子3bpにおける接続面をそれぞれ示す。
電極リード2ap,2bpと接続端子3ap,3bpの接続工程(ステップS5(S51〜S61))が終了したなら、ケース本体14mの内部に、シリコンゴム等のポッティング材15を充填する(ステップS6)。この場合、ケース本体14mの内面14iは、プラズマ流Pfの放射による表面処理(プラズマ処理)により濡れ性が改善されているため、ケース本体14mの内面14iとポッティング材15の密着性が高められ、ケース本体14m(コネクタケース14)のシーリング性能(防水性能等)をより高めることができる。
この後、ケースカバー14cをケース本体14mに装着し、ケース本体14mの上面部の開口を閉塞する(ステップS7)。ケースカバー14cとケース本体14mによりコネクタケース14が構成される。次いで、シーリング材75によりコネクタケース14の外部全体を被覆する(ステップS8)。この場合、ケース本体14mの外面14oも、プラズマ流Pfの放射による表面処理(プラズマ処理)により濡れ性が改善されているため、ケース本体14mの外面14oとシーリング材75の密着性が高められ、この結果、ケース本体14m(コネクタケース14)のシーリング性能(防水性能等)が更に高められる。なお、シーリング材75による被覆は必ずしも実施することを要しない。以上により、一枚のソーラーパネル1に係わる接続工程が終了する。以後、順次搬送されるソーラーパネル基体1o…に対して同様の接続工程が行われる(ステップS9,S1…)。これらの一連の接続工程は自動化工程により実行される。特に、コネクタ12には、接続端子3ap…を収容したコネクタケース14を備えるため、接続工程全体の全自動化を容易に実現できるとともに、これに伴う量産性(生産性)の向上及び接続品質の向上を容易に達成できる。
よって、このような本実施形態に係るソーラーパネル1のリード接続方法によれば、半田付けを行う前に、電極リード2ap,2bp(接続リード2a,2b)と接続端子3ap,3bp(被接続部位3a,3b)の各接続面2ac,3ac…に、それぞれプラズマ流Pfを放射して各接続面2ac,3ac…をプラズマ処理し、この後、各接続面2acと3ac…同士を半田付けにより接続するため、各接続面2ac,3ac…はプラズマ流Pfに基づく表面処理によるクリーニング効果により付着性(接着性)が高められる。したがって、屋外に設置され、温度差の激しい苛酷な環境下で長期間使用されるソーラーパネル1であっても、接続面2acと3ac…における十分な電気的接続性能(導通性等)及び機械的接続性能(接続強度,耐久性等)が確保されるとともに、長期にわたって初期性能が維持され、もって、無用な電力損失の増加、更には断線や接触不良等によるトラブルや故障を回避することができる。特に、接続リード2a…に、ソーラーパネル基体1oの電極11a…に接続した電極リード2ap…を適用し、被接続部位3a…に、ソーラーパネル1により発電した電力を外部に出力するコネクタ12における接続端子3ap…を適用したため、ソーラーパネル基体1oの電極11a…が接続された電極リード2ap…と出力ケーブルが接続されたコネクタ12の接続端子3ap…の接続部分、特に、ソーラーパネル1における重要な接続部分に係わる電気的接続性能及び機械的接続性能の改善対策を有効に実現できる。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、接続リード2a…として電極11a…に接続した電極リード2ap…を例示したが、他の各種接続リード2a…に適用できるとともに、被接続部位3a…としてコネクタ12における接続端子3ap…を例示したが、他の各種被接続部位3a…に適用できる。また、半田付けは、プラズマ流Pfを放射して加熱した加熱棒Bhを、接続リード2a…に押し当てて行う場合を示したが、実施の態様によっては被接続部位3a…に押し当てて行ってもよいし、プラズマ流Pfを、被接続部位3a…の接続面3ac…と接続リード2a…の接続面2ac…間に介在させた半田Hc…に直接放射してもよい。さらに、コネクタケース14を備えるコネクタ12を示したが、コネクタケース14の内部には必ずしもポッティング材15を充填することを要しないとともに、コネクタケース14は必ずしも用いることを要しない。一方、プラズマ処理装置51も一例であり、各種原理によるプラズマ処理装置を利用できる。
本発明に係るリード接続方法は、各種ソーラーパネルに接続した各種の接続リードを他の被接続部位に半田付けにより接続する際に利用できる。
1:ソーラーパネル,1o:ソーラーパネル基体,2a:接続リード,2b:接続リード,2ac…:接続面,2ap:電極リード,2bp:電極リード,3a:被接続部位,3b:被接続部位,3ac…:接続面,3ap:接続端子,3bp:接続端子,11a:電極,11b:電極,12:コネクタ,14:コネクタケース,14i:コネクタケースの内面,15:ポッティング材,Pf:プラズマ流,Hc…:半田,Bh:加熱棒
Claims (6)
- ソーラーパネルに係わる接続リードを他の被接続部位に半田付けにより接続するソーラーパネルのリード接続方法において、前記半田付けを行う前に、前記接続リードと前記被接続部位の各接続面に、それぞれプラズマ流を放射して前記各接続面をプラズマ処理し、この後、各接続面同士を半田付けにより接続することを特徴とするソーラーパネルのリード接続方法。
- 前記半田付けは、前記プラズマ流の熱を利用して行うことを特徴とする請求項1記載のソーラーパネルのリード接続方法。
- 前記半田付けは、前記被接続部位の接続面と前記接続リードの接続面間に半田を介在させ、前記被接続部位又は前記接続リードの一方に、前記プラズマ流を放射して加熱した加熱棒を押し当てて行うことを特徴とする請求項1又は2記載のソーラーパネルのリード接続方法。
- 前記接続リードには、ソーラーパネル基体の電極に接続した電極リードを適用するとともに、前記被接続部位には、前記ソーラーパネルにより発電した電力を外部に出力するコネクタにおける接続端子を適用することを特徴とする請求項1,2又は3記載のソーラーパネルのリード接続方法。
- 前記コネクタは、前記接続端子を収容したコネクタケースを備えることを特徴とする請求項4記載のソーラーパネルのリード接続方法。
- 前記コネクタケースの少なくとも内面にプラズマ流を放射して当該内面をプラズマ処理し、この後、前記コネクタケースの内部にポッティング材を充填することを特徴とする請求項5記載のソーラーパネルのリード接続方法。
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